JP2004266634A - 電力線通信用モデム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力線通信用モデムに接続される電力線やケーブルとグランドとの間の浮遊容量に起因して発生するコモンモードノイズを効果的に抑制する。
【解決手段】電力線通信用モデム20Aは、入出力端子71a,71bと入出力端子72a〜72dとを備えている。入出力端子71a,71bは、電力線に接続され電力線通信信号の入出力を行う。入出力端子72a〜72dは、ケーブルを介して通信装置との間で情報信号の入出力を行う。電力線通信用モデム20Aは、更に、モデム本体73と、モデム本体73と入出力端子71a,71bとの間に設けられたコモンモードフィルタ80と、モデム本体73と入出力端子72a〜72dとの間に設けられたコモンモードフィルタ90とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号の伝送路として電力線を利用して複数の装置間で通信を行う電力線通信システムで使用される電力線通信用モデムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの周辺機器の共有化、文書・静止画・動画等の情報の共有化、ゲーム、インターネット等の目的のために、家庭内における情報通信のニーズが高まってきている。そのため、オフィスのみならず一般家庭でも通信ネットワークシステムの需要がある。家庭内における通信ネットワークシステムの構築する際に選択し得る通信方式としては、無線を利用した通信方式、有線を利用した通信方式および電力線を利用した電力線通信方式がある。このうち、電力線通信方式には、既設の電力線を利用するため配線工事費がかからない、家庭内の外観を損ねない等の利点がある。
【0003】
しかし、電力線通信方式には、電力線に接続された機器が発生するノイズによって、通信障害が発生し得るという問題点があった。そこで、従来、電力線通信システムにおける種々のノイズ対策が提案されていた。
【0004】
例えば特許文献1および特許文献2には、電力線通信システムにおいて、電力線に接続されてノイズを発生させる機器と電力線との間にノイズフィルタを設ける技術が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−290288号公報
【特許文献2】
特開2002−290289号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電力線通信システムでは、一般的に、電力線を利用して通信を行う通信装置は、電力線通信用モデムを介して電力線に接続される。この場合、電力線通信用モデムと通信装置との間は、USB(Universal Serial Bus)等の情報通信用のケーブルを介して接続される。なお、ここで言う通信装置とは、例えば、コンピュータ等の情報処理装置や、通信機能を有する電気機器を含むものである。電力線通信用モデムは、電力線との間で電力線通信信号の入出力を行うと共に、情報通信用のケーブルとの間で情報通信信号の入出力を行う。電力線通信信号と情報通信信号は、いずれもノーマルモード信号である。
【0007】
上記の電力線通信用モデムを含むシステムでは、以下のような問題が発生する。すなわち、このシステムでは、電力線とグランドとの間や、情報通信用のケーブルとグランドとの間等において浮遊容量が発生する。すると、電力線やケーブルをノーマルモード信号が通過する際に、浮遊容量を通ってグランドにコモンモード電流が流れ、その結果、電力線やケーブルにコモンモードノイズが発生する。従来は、このように浮遊容量に起因して発生するコモンモードノイズを効果的に抑制することができなかった。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電力線通信用モデムに接続される電力線やケーブルとグランドとの間の浮遊容量に起因して発生するコモンモードノイズを効果的に抑制することができるようにした電力線通信用モデムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電力線通信用モデムは、電力線を利用して通信を行う通信装置と電力線との間に設けられるものである。本発明の電力線通信用モデムは、電力線に接続され、電力線との間で電力線通信信号の入出力を行う第1の入出力端と、通信装置に接続され、通信装置との間で情報信号の入出力を行う第2の入出力端と、第2の入出力端に入力された情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号を第1の入出力端へ出力すると共に、第1の入出力端に入力された電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を第2の入出力端へ出力するモデム本体と、モデム本体と第1の入出力端との間およびモデム本体と第2の入出力端との間にそれぞれ設けられたコモンモードフィルタとを備えている。
【0010】
なお、本出願において、通信装置とは、広く、電力線を利用して通信を行う装置を指し、例えば、コンピュータ等の情報処理装置や、通信機能を有する電気機器を含むものである。
【0011】
本発明の電力線通信用モデムでは、モデム本体と第1の入出力端との間およびモデム本体と第2の入出力端との間にそれぞれ設けられたコモンモードフィルタによって、第1の入出力端と第2の入出力端の両方において、コモンモード電流の通過が抑制される。その結果、コモンモードノイズの発生が抑制される。
【0012】
本発明の電力線通信用モデムにおいて、2.0MHzの周波数におけるコモンモードフィルタのインピーダンスの絶対値は160Ω以上であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図2を参照して、本発明の一実施の形態に係る電力線通信用モデムが利用される電力線通信システムの構成の一例について説明する。図2に示した電力線通信システムは、電力線1A〜1Gと、この電力線1A〜1Gを利用して通信を行う2つの通信装置10A,10Bと、本実施の形態に係る電力線通信用モデム20A,20Bとを備えている。通信装置10A,10Bは、例えば、コンピュータ等の情報処理装置や、通信機能を有する電気機器である。なお、図2では、電力線1A〜1Gをそれぞれ1本の線で表わしているが、実際には、電力線1A〜1Gは、それぞれ複数の導電線を含んでいる。
【0014】
電力線1Bは電力線1Aに接続されている。電力線1Cの一端は電力線1Bに接続され、電力線1Cの他端は電力線通信用モデム20Aに接続されている。電力線1Dの一端は電力線1Bに接続され、電力線1Dの他端は電力線通信用モデム20Bに接続されている。
【0015】
電力線1Eは電力線1Aに接続されている。電力線1Fの一端は電力線1Eに接続され、電力線1Fの他端は通信装置10Aに接続されている。電力線1Gの一端は電力線1Eに接続され、電力線1Gの他端は通信装置10Bに接続されている。
【0016】
通信装置10Aは、電源部11Aと通信インターフェース部12Aとを有している。同様に、通信装置10Bは、電源部11Bと通信インターフェース部12Bとを有している。電源部11A,11Bは、それぞれ電力線1F,1Gに接続され、電力線1F,1Gより電力の供給を受ける。通信インターフェース部12A,12Bは、それぞれ、電力線通信用モデム20A,20Bとの間で情報信号の送受信を行う。
【0017】
電力線通信用モデム20Aは、第1の入出力端21Aと第2の入出力端22Aとを有している。第1の入出力端21Aは、電力線1Cとの間で電力線通信信号の入出力を行う。第2の入出力端22Aと通信装置10Aの通信インターフェース部12Aは、USB等の情報通信用のケーブル3Aを介して接続されている。第2の入出力端22Aは、ケーブル3Aを介して通信インターフェース部12Aとの間で情報信号の入出力を行う。
【0018】
電力線通信用モデム20Aは、第2の入出力端22Aに入力された情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号を第1の入出力端21Aから出力すると共に、第1の入出力端21Aに入力された電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を第2の入出力端22Aから出力する。
【0019】
同様に、電力線通信用モデム20Bは、第1の入出力端21Bと第2の入出力端22Bとを有している。第1の入出力端21Bは、電力線1Dとの間で電力線通信信号の入出力を行う。第2の入出力端22Bと通信装置10Bの通信インターフェース部12Bは、USB等の情報通信用のケーブル3Bを介して接続されている。第2の入出力端22Bは、ケーブル3Bを介して通信インターフェース部12Bとの間で情報信号の入出力を行う。
【0020】
電力線通信用モデム20Bは、第2の入出力端22Bに入力された情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号を第1の入出力端21Bから出力すると共に、第1の入出力端21Bに入力された電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を第2の入出力端22Bから出力する。
【0021】
図2において、符号4A,4B,4Cを付した矢印は電力線通信信号を表わしている。また、図2において、符号5A,5Bを付した矢印は情報信号を表わしている。電力線通信信号と情報信号はいずれもノーマルモード信号である。
【0022】
図2に示した電力線通信システムでは、通信装置10A,10Bは、ケーブル3A,3B、電力線通信用モデム20A,20Bおよび電力線1B,1C,1Dを介して互いに通信を行う。
【0023】
次に、図3を参照して、図2に示した電力線通信システムにおけるコモンモードノイズの発生原因について説明する。図3には、図2に示した電力線通信システムのうちの電力線通信用モデム20A、通信装置10A、ケーブル3Aおよび電力線1A,1B,1C,1E,1Fを示すと共にグランド2を示している。電力線通信システムでは、色々な所で浮遊容量が発生する。図3には、電力線1Cとグランド2との間の浮遊容量31、電力線通信用モデム20Aの筐体とグランド2との間の浮遊容量32、ケーブル3Aとグランド2との間の浮遊容量33、通信装置10Aの筐体とグランド2との間の浮遊容量34、電力線1Fとグランド2との間の浮遊容量35、および電力線1Aとグランド2との間の浮遊容量36を示している。電力線通信用モデム20Aの筐体は、電力線通信用モデム20Aにおけるフレームグランドとして用いられる。
【0024】
図3に示したシステムにおいて、電力線1Cをノーマルモード信号が通過すると、浮遊容量31を通ってグランド2にコモンモード電流が流れる。このコモンモード電流は、浮遊容量31に加え、他の浮遊容量と入出力端21A,22Aを含む閉じた経路を流れる。また、ケーブル3Aをノーマルモード信号が通過すると、浮遊容量33を通ってグランド2にコモンモード電流が流れる。このコモンモード電流は、浮遊容量33に加え、他の浮遊容量と入出力端21A,22Aを含む閉じた経路を流れる。図3において、符号41〜52を付した矢印は、上記のコモンモード電流を表わしている。このようなコモンモード電流が流れると、電力線1Cにコモンモード電流55が流れ、ケーブル3Aにコモンモード電流56が流れる。そして、これらのコモンモード電流55,56がコモンモードノイズを発生させる。
【0025】
なお、コモンモード電流は、通信装置10Aを通過する場合もある。このことを図4を参照して説明する。図4は、通信装置10Aの電源部11Aの構成の一例を示す回路図である。この例では、電源部11Aは、電力線1Fに接続される一次側回路61と、通信装置10A内の各部に電力を供給する二次側回路62と、一次側回路61と二次側回路62を接続するトランス63とを備えている。トランス63は、一次側回路61に接続された一次巻線63aと、二次側回路62に接続された二次巻線63bと、これらを結合させる磁芯63cとを有している。この電源部11Aでは、例えば、一次巻線63aと二次巻線63bの間に浮遊容量64が発生し、一次側回路61と二次側回路62との間に浮遊容量65が発生する。コモンモード電流は、これらの浮遊容量64,65を経由して、電源部11Aを通過し、その結果、通信装置10Aを通過する。
【0026】
図3に示したシステムにおいて、コモンモードノイズを抑制するには、コモンモード電流55,56を抑制する必要がある。後で詳しく説明するが、本実施の形態に係る電力線通信用モデム20Aでは、第1の入出力端21Aと第2の入出力端22Aの両方において、コモンモードフィルタを用いてコモンモード電流の通過を抑制する。
【0027】
なお、入出力端21A,22A以外の場所にコモンモードフィルタを設けても、コモンモードノイズを十分に抑制することはできない。例えば、通信装置10Aの通信インターフェース部12Aとケーブル3Aとの間にコモンモードフィルタを設けても、ケーブル3Aとグランド2の間の浮遊容量33を経由してコモンモード電流が流れる。このコモンモード電流は、例えば、浮遊容量31,33および入出力端21A,22Aを含む閉じた経路を流れる。その結果、コモンモードノイズが発生する。
【0028】
また、第1の入出力端21Aと第2の入出力端22Aのいずれか一方の場所にコモンモードフィルタを設けただけでは、コモンモードノイズを十分に抑制することはできない。例えば、第1の入出力端21Aの場所にコモンモードフィルタを設けた場合には、コモンモード電流は、浮遊容量32〜36のうちの2つ以上と、電力線通信用モデム20Aの筐体と、入出力端22Aとを含む閉じた経路を流れる。その結果、コモンモードノイズが発生する。また、第2の入出力端22Aの場所にコモンモードフィルタを設けた場合には、コモンモード電流は、浮遊容量31,36の少なくとも一方と、浮遊容量32と、電力線通信用モデム20Aの筐体と、入出力端21Aとを含む閉じた経路を流れる。その結果、コモンモードノイズが発生する。
【0029】
第1の入出力端21Aと第2の入出力端22Aの両方においてコモンモード電流の通過を阻止すれば、コモンモード電流の経路を断つことができる。従って、本実施の形態のように、第1の入出力端21Aと第2の入出力端22Aの両方において、コモンモードフィルタを用いてコモンモード電流の通過を抑制することにより、コモンモードノイズを効果的に抑制することができる。
【0030】
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る電力線通信用モデム20Aの構成の一例について説明する。なお、図2における電力線通信用モデム20Bの構成は、電力線通信用モデム20Aと同様である。
【0031】
図1に示した電力線通信用モデム20Aは、入出力端子71a,71bと、入出力端子72a〜72dとを備えている。入出力端子71a,71bは、電力線1Cに接続され、電力線1Cとの間で電力線通信信号の入出力を行う。入出力端子71a,71bは、図2における第1の入出力端21Aに対応する。入出力端子72a〜72dは、ケーブル3Aに接続され、このケーブル3Aを介して接続される通信装置10Aとの間で情報信号の入出力を行う。入出力端子72a〜72dは、図2における第2の入出力端22Aに対応する。
【0032】
電力線通信用モデム20Aは、更に、モデム本体73と、このモデム本体73と入出力端子71a,71bとの間に設けられたコモンモードフィルタ80と、モデム本体73と入出力端子72a〜72dとの間に設けられたコモンモードフィルタ90とを備えている。
【0033】
モデム本体73は、通信制御回路74と、この通信制御回路74とコモンモードフィルタ80との間に設けられたカプラ回路75と、通信制御回路74とコモンモードフィルタ90との間に設けられた通信インターフェース部76とを有している。
【0034】
カプラ回路75は、電力の通過を阻止し、電力線通信信号を通過させる。通信インターフェース部76は、ケーブル3Aを介して、通信装置10Aの通信インターフェース部12Aとの間で情報信号の送受信を行う。
【0035】
通信制御回路74は、通信インターフェース部76より入力した情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号をカプラ回路75に出力すると共に、カプラ回路75より入力した電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を通信インターフェース部76に出力する。
【0036】
このように、モデム本体73は、入出力端子72a〜72dに入力された情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号を入出力端子71a,71bに出力すると共に、入出力端子71a,71bに入力された電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を入出力端子72a〜72dに出力する。
【0037】
コモンモードフィルタ80は、2つの巻線81a,81bと、この2つの巻線81a,81bを結合させる磁芯82とを有している。巻線81a,81bの各一端はそれぞれ入出力端子71a,71bに接続され、各他端はカプラ回路75に接続されている。巻線81a,81bは、巻線81a,81bにコモンモードの電流が流れたときに各巻線81a,81bを流れる電流によって磁芯82に誘起される磁束の方向が同じになるような向きに、磁芯82に巻かれている。これにより、巻線81a,81bは、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモード信号を通過させる。
【0038】
また、コモンモードフィルタ90は、4つの巻線91a〜91dと、この4つの巻線91a〜91dを結合させる磁芯92とを有している。巻線91a〜91dの各一端は、それぞれ入出力端子72a〜72dに接続され、各他端は通信インターフェース部76に接続されている。巻線91a〜91dは、巻線91a〜91dにコモンモードの電流が流れたときに各91a〜91dを流れる電流によって磁芯92に誘起される磁束の方向が同じになるような向きに、磁芯92に巻かれている。これにより、巻線91a〜91dは、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモード信号を通過させる。
【0039】
次に、図5ないし図7を参照して、コモンモードフィルタ80,90のインピーダンスについて説明する。図5は、コモンモードフィルタ100と、これに接続された導電線104a,104bとを示す回路図である。コモンモードフィルタ100は、コモンモードフィルタ80,90を代表している。導電線104a,104bは、電力線1Cとケーブル3Aを代表している。
【0040】
コモンモードフィルタ100は、2つの巻線101a,101bと、この2つの巻線101a,101bを結合させる磁芯102とを有している。導電線104aは、端子103aを介して巻線101aに接続されている。導電線104bは、端子103bを介して巻線101bに接続されている。ここで、各導電線104a,104bとグランドとの間に、それぞれ浮遊容量105a,105bが発生しているものとする。
【0041】
図6は、図5に示した回路を簡略化して表わした回路図である。図6では、コモンモードフィルタ100は、端子103を介して導電線104に接続されている。導電線104とグランドとの間には浮遊容量105が発生している。浮遊容量105は、図5における浮遊容量105a,105bが合成されたものである。
【0042】
図7は、図6に示した回路の等価回路である。図7に示したように、コモンモードフィルタ100のインピーダンスの絶対値をZとし、浮遊容量105のインピーダンスの絶対値をZとする。ここで、高周波電圧源110によって、コモンモードフィルタ100における端子103とは反対側に高周波電圧Vが印加された場合を考える。この場合、導電線104と浮遊容量105との接続点106における電圧Vは、次の式(1)で表わされる。
【0043】
=V×{Z/(Z+Z)} …(1)
【0044】
高周波電圧源110は、図1におけるモデム本体73に対応する。高周波電圧Vの周波数はノーマルモード信号の周波数に対応する。また、電圧Vは、導電線104に発生するコモンモードノイズの電圧に対応する。式(1)から分かるように、コモンモードフィルタ100のインピーダンスの絶対値Zが大きいほど、コモンモードノイズの電圧を小さくすることができる。コモンモードノイズを抑制するためには、コモンモードフィルタ100のインピーダンスの絶対値Zは、浮遊容量105のインピーダンスの絶対値Z以上であることが好ましい。
【0045】
ノーマルモード信号の角周波数をωとし、浮遊容量105のキャパシタンスをCsとすると、ノーマルモード信号の周波数における浮遊容量105のインピーダンスの絶対値Zは、次の式(2)で表わされる。
【0046】
=1/ωCs …(2)
【0047】
従って、コモンモードフィルタ100のインピーダンスの絶対値Zを、浮遊容量105のインピーダンスの絶対値Z以上とするには、次の式(3)が成り立てばよい。
【0048】
≧1/ωCs …(3)
【0049】
浮遊容量105のキャパシタンスCsが大きいほど、インピーダンス絶対値Zが小さくなり、その結果、浮遊容量105を流れる電流が大きくなって、コモンモードノイズが問題となる。ケーブル3Aにおいて発生する浮遊容量のキャパシタンスは、通常、100pF程度である。そこで、ここでは、浮遊容量105のキャパシタンスCsの上限を500pFとして考える。また、電力線通信で使用する周波数帯域の下限を2.0MHzとし、これをノーマルモード信号の周波数帯域の下限と考える。この場合には、式(3)より、2.0MHzの周波数におけるコモンモードフィルタ100のインピーダンスの絶対値Zは、160Ω以上であることが好ましい。
【0050】
式(3)の左辺は角周波数ωに比例し、右辺は角周波数ωに反比例するため、コモンモードフィルタ100の特性の劣化がない限り、電力線通信で使用する周波数帯域の下限の周波数で式(3)が成立していれば、周波数帯域の全域で式(3)が成立することになる。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態に係る電力線通信用モデム20Aでは、モデム本体73と入出力端子71a,71bとの間にコモンモードフィルタ80を設けると共に、モデム本体73と入出力端子72a〜72dとの間にコモンモードフィルタ90を設けている。これにより、本実施の形態によれば、電力線1Cに接続される第1の入出力端21Aと、ケーブル3Aに接続される第2の入出力端22Aの両方において、コモンモード電流の通過が抑制される。従って、本実施の形態によれば、電力線通信システムにおいて、電力線通信用モデム20Aに接続される電力線やケーブルとグランドとの間の浮遊容量に起因して発生するコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。
【0052】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明の電力線通信用モデムは、通信装置と共に1つの筐体内に設けられていてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電力線通信用モデムでは、電力線に接続される第1の入出力端とモデム本体との間、および通信装置に接続される第2の入出力端とモデム本体との間に、それぞれコモンモードフィルタが設けられている。従って、本発明によれば、電力線通信用モデムに接続される電力線やケーブルとグランドとの間の浮遊容量に起因して発生するコモンモードノイズを効果的に抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電力線通信用モデムの構成の一例を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電力線通信用モデムが利用される電力線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した電力線通信システムにおけるコモンモードノイズの発生原因を説明するための説明図である。
【図4】図2における通信装置の電源部の構成の一例を示す回路図である。
【図5】図1におけるコモンモードフィルタのインピーダンスについて説明するための回路図である。
【図6】図1におけるコモンモードフィルタのインピーダンスについて説明するための回路図である。
【図7】図1におけるコモンモードフィルタのインピーダンスについて説明するための回路図である。
【符号の説明】
1A〜1G…電力線、2…グランド、3A,3B…ケーブル、20A,20B…電力線通信用モデム、21A,21B…第1の入出力端、22A,22B…第2の入出力端、30A,30B…通信装置、73…モデム本体、74…通信制御回路、75…カプラ回路、76…通信インターフェース部、80,90…コモンモードフィルタ。

Claims (2)

  1. 電力線を利用して通信を行う通信装置と電力線との間に設けられる電力線通信用モデムであって、
    前記電力線に接続され、電力線との間で電力線通信信号の入出力を行う第1の入出力端と、
    前記通信装置に接続され、通信装置との間で情報信号の入出力を行う第2の入出力端と、
    前記第2の入出力端に入力された情報信号に基づいて搬送波を変調することによって電力線通信信号を生成し、この電力線通信信号を前記第1の入出力端へ出力すると共に、前記第1の入出力端に入力された電力線通信信号から情報信号を復調し、復調した情報信号を前記第2の入出力端へ出力するモデム本体と、
    前記モデム本体と前記第1の入出力端との間および前記モデム本体と前記第2の入出力端との間にそれぞれ設けられたコモンモードフィルタと
    を備えたことを特徴とする電力線通信用モデム。
  2. 2.0MHzの周波数における前記コモンモードフィルタのインピーダンスの絶対値は160Ω以上であることを特徴とする請求項1記載の電力線通信用モデム。
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