JP3863674B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、平衡系通信伝送路に用いられるフィルタに係り、さらに詳しくは、平衡伝送路で発生する電磁雑音の原因となるコモンモード電流を抑圧するフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
2本の伝送線路を用いる平衡伝送系において、機器間を伝送する信号は2本の伝送線に逆方向の電流が流れ、このような電流成分をディファレンシャルモード(平衡成分)と称する。これとは別に、2本の伝送線に同一方向の電流成分が流れ、基準の接地板を帰路として電流が流れることがあり、これをコモンモード(不平衝成分)電流と称する。高周波においては、このコモンモード電流が大きな電流ループを形成し、電磁雑音の発生源となる。また、このコモンモード電流が駆動源となり、外部ケーブル等が接続された場合にアンテナとして電磁雑音を発生させることがある。
【0003】
そのため、従来、このコモンモード電流を低減する方法として、図7で示すようなコモンモードチョークコイルが用いられてきた。コモンモードチョークコイルは、図7(A)の構造図、同図(B)の等価回路図に示すようにフェライト等で作られたトロイダルコア80に2本の伝送線81,82を同一方向に巻き付けたもので、信号を伝達するディファレンシァルモード電流は2本の伝送線路の電流が逆向きのため、インダクタンス成分は発生せずディファレンシャルモード電流に対するインピーダンスは小さいが、コモンモード電流では2本の伝送線路の電流が同じ向きであるため磁束が強められ、大きなインダクタンスが発生し、コモンモード電流に対して高インピーダンスになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コモンモードチョークコイルのコアには、透磁率が高く、高周波特性の良いものが適しており、一般にフェライト磁性体が用いられる。しかし、フェライト磁性体の透磁率は周波数に対して一旦極大値に達した後は周波数に反比例してその透磁率は低下するため、数百MHz以上の高い周波数でコモンモード電流に対して高インピーダンスを得られるコモンモードチョークコイルを作製するのは困難であった。また、ディファレンシァルモード電流においてもフェライトに伝送線路を巻き付ける構造のため磁性損が発生する問題があった。フェライトを用いたコモンモードチョークコイルの一特性を図8に示す。
【0005】
本発明は、上述の点を鑑みて開発されたものであり、コモンモード電流に対しては低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)として動作し、数百MHz以上の周波数において信号阻止帯域を形成するのに対し、ディファレンシャルモード電流に対しては低損失な伝送特性が得られるコモンモードフィルタを提供することを目的とする。
【0006】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願の請求項1の発明は、誘電体基板の表面と裏面、又は前記誘電体基板内に、一対の接地用導体層を形成し、前記誘電体基板内における前記一対の接地用導体層間に、並行して一対のライン状導体を設けた構造を備え、前記一対のライン状導体のうちの一方のライン状導体は、前記一対の接地用導体層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された第1の導体部と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパターンが形成された第2の導体部とを互いに電気的に接続した構成であり、前記一対のライン状導体のうちの他方のライン状導体は、前記一対の接地用導体層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された第3の導体部と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパターンが形成された第4の導体部とを互いに電気的に接続した構成であることを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、前記請求項1において、前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターンが同一方向に周回するスパイラル状のパターンであることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、前記請求項1において、前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターンがミアンダ状パターンであることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、前記請求項1,2又は3において、前記一対のライン状導体のうちの一方のライン状導体と、他方のライン状導体とは前記接地用導体層の垂直方向からみて相重なる配置であり、かつ前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターン幅が同じであることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、前記請求項1,2,3又は4において、前記一対のライン状導体の端部が、前記接地用導体層から電気的に絶縁されて前記誘電体基板に設けられた電極にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明は、前記請求項1,2,3,4又は5において、前記一対のライン状導体を構成する各導体部が前記誘電体基板側面もしくは貫通孔に設けられた接続用導体部により電気的に接続されていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコモンモードフィルタの実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】
図1は本発明の第1の実施の形態によるコモンモードフィルタ部分の斜視図(透視図)であり、積層回路基板内部に組み込まれた状態でのコモンモードフィルタ機能部分を表したものである。同図において、1,2,3,4,5は誘電体基板であり、積層されて積層回路基板を構成するものである。6,11は積層された誘電体基板の上下面を全面的に導体で覆った接地用導体層(接地されるべきグランド層)である。7,8,9,10は一対の伝送線路としてのライン状導体を構成するスパイラル状パターンの導体部をそれぞれ配置する層である。ここでは、誘電体基板1,5同士を同一厚さ、誘電体基板2,4同士を同一厚さとした。
【0015】
このコモンモードフィルタは、上下一対の接地用導体層6,11間に並行して(相互に平行に対向させて)一対のライン状導体21,22を設けた構造を備えている。一方のライン状導体21は、誘電体基板1,2間の層7に形成された導体部7aと、誘電体基板3,4間の層9に形成された導体部9aとを同一方向に周回するスパイラル状パターンとなる如く層間接続用導体部12で電気的に接続したものである。他方のライン状導体22は、誘電体基板2,3間の層8に形成された導体部8aと、誘電体基板4,5間の層10に形成された導体部10aとを同一方向に周回するスパイラル状パターンとなる如く層間接続用導体部13で電気的に接続したものである。導体部7a,8aは接地用導体層6に近接かつ平行にパターンが形成されており、導体部9a,10aは接地用導体層11に近接かつ平行にパターンが形成されている。ここでは、接地用導体層6,11が積層誘電体基板の表裏面(上下面)に形成されて平行であるから、接地用導体層6,11と各導体部7a,8a,9a,10aとは相互に平行な関係を保っている。そして、接地用導体層6,11の垂直方向からみた各導体部は相重なる配置で、そのパターン幅が同じである。換言すれば、接地用導体層6,11に垂直な軸方向に相重なる様に2本の伝送線路としてのライン状導体21,22を同幅で形成している。
【0016】
なお、層間接続用導体部12,13は誘電体基板2,3,4に貫通孔、もしくは切り欠きを設けることにより形成する。
【0017】
この第1の実施の形態で、一対の伝送線路つまり一対のライン状導体21,22に同一方向の電流が流れるコモンモードの場合、ライン状導体21,22間に磁気壁が形成されるため、ライン状導体21,22間のキャパシタ成分(容量成分)は発生せず、1本の伝送線路として見なせる。このとき、下部スパイラル状パターンの導体部7a,8aと下側接地用導体層6間、上部スパイラル状パターンの導体部9a,10aと上側接地用導体層11間、及び、上下導体部間に分布定数的なキャパシタ成分が発生し、これらと各導体部のスパイラル状パターンにより発生するインダクタンス成分を組み合わせると図2の等価回路に示すπ型の低域通過フィルタが形成され、あらかじめ設定された高周波側のコモンモード電流成分を減衰させることが可能である。
【0018】
また、この構造でディファレンシャルモード電流が流れた場合、一対のライン状導体21,22間に電気壁が形成され、ライン状導体21,22間にキャパシタ成分が発生し、先の接地用導体層6,11間とのキャパシタ成分の影響は小さくなり、ディファレンシャルモード電流の減衰には影響しない。
【0019】
本実施の形態の一特性を図3に示す。図3(A)は横軸の周波数をリニア表示としたコモンモード電流成分の減衰量の周波数特性、同図(B)は横軸の周波数を対数表示としたコモンモード電流成分の減衰量の周波数特性である。
【0020】
この第1の実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0021】
(1) 積層誘電体基板内において、一対の接地用導体層6,11間に、並行して一対のライン状導体21,22を設け、さらに、一対のライン状導体21,22は接地用導体層6に近接かつ平行にパターンが形成された導体部7a,8aと、接地用導体層11に近接かつ平行にパターンが形成された導体部9a,10aとを互いに電気的に接続した構成であり、コモンモード電流に対して図2のπ型低域通過フィルタを構成でき、数百MHz以上の高い周波数領域でコモンモード電流に対して高インピーダンスを呈する。
【0022】
(2) 一対のライン状導体21,22を構成する各導体部7a,8a,9a,10aのパターンが同一方向に周回するスパイラル状のパターンであり、製品形状の小型化に適する。
【0023】
(3) 一対のライン状導体21,22を構成する各導体部7a,8a,9a,10aのパターンが接地用導体層6,11に平行で当該接地用導体層の垂直方向からみた各導体部が相重なりそのパターン幅が同じであるため、図2のπ型低域通過フィルタとしてみたときの入出力インピーダンスを揃えることができ、各導体部7a,8a,9a,10aと接地用導体層6,11との間のキャパシタを大きくすることができる。
【0024】
図4及び図5は本発明の第2の実施の形態によるコモンモードフィルタの内部構造を透視して示す斜視図(透視図)及び外観の斜視図であり、回路基板上の任意の位置へ設置する対策部品、平衡伝送ケーブルへの対策部品として使用するのに適するものである。
【0025】
この場合のコモンモードフィルタは、積層回路基板に組み込まれる第1の実施の形態の上下の接地用導体層6,11に挟まれた部分を独立した部品として形成したものであり、図5に示した上下の接地用導体層6,11間の積層誘電体24内に図4のライン状導体21,22が配設され、一方のライン状導体21は、導体部7aと導体部9aとを同一方向に周回するスパイラル状パターンとなる如く層間接続用導体部としての導電性貫通孔12aで電気的に接続したものであり、他方のライン状導体22は、導体部8aと導体部10aとを同一方向に周回するスパイラル状パターンとなる如く層間接続用導体部としての導電性貫通孔13aで電気的に接続したものである。
【0026】
一対のライン状導体21,22の端部はそれぞれ導電性貫通孔25,26,27,28及び延長導体29,30,31,32を経て電極33,34,35,36と電気的に接続している。電極33,34,35,36は貫通孔の側壁に導体層を形成したもの2分割した構造である。但し、コモンモードフィルタの上下面を形成する接地用導体層6,11と電気的に絶縁していればその構造に制約はない。ここで、各電極の特性インピーダンスを同じにするため、延長導体29,30,31,32はグランドに接地される接地用導体層6,11を形成する面から同じ距離を成すように位置を決めるのが望ましい。図5に示す如く、上下面を形成する接地用導体層6,11は積層誘電体24の側壁に設けられた接続導電体39,40によって電気的に接続してもよい。
【0027】
なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様であり、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同一又は相当部分に同一符号を付してある。
【0028】
この第2の実施の形態によれば、回路基板上の任意の位置へ設置する対策部品あるいは平衡伝送ケーブルへの対策部品としてのチップ形状のコモンモードフィルタを実現できる。その他の作用効果は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0029】
図6は本発明の第3の実施の形態によるコモンモードフィルタの内部構造を透視して示す斜視図(透視図)であり、積層回路基板内部に組み込まれた状態でのコモンモードフィルタ機能部分を表したものである。同図において、1,2,3,4,5は誘電体基板であり、積層されて積層回路基板を構成するものである。6,11は積層された誘電体基板の上下面を全面的に導体で覆った接地用導体層(接地されるべきグランド層)である。7,8,9,10は一対の伝送線路としてのライン状導体を構成するミアンダ状パターンの導体部をそれぞれ配置する層である。ここでは、誘電体基板1,5同士を同一厚さ、誘電体基板2,4同士を同一厚さとした。
【0030】
このコモンモードフィルタは、上下一対の接地用導体層6,11間に並行して(相互に平行に対向させて)一対のライン状導体51,52を設けた構造を備えている。一方のライン状導体51は、誘電体基板1,2間の層7に形成されたミアンダ状パターンの導体部7bと、誘電体基板3,4間の層9に形成されたミアンダ状パターンの導体部9bとを層間接続用導体部(導電性貫通孔)62で電気的に接続したものである。他方のライン状導体52は、誘電体基板2,3間の層8に形成されたミアンダ状パターンの導体部8bと、誘電体基板4,5間の層10に形成されたミアンダ状パターンの導体部10bとを層間接続用導体部(導電性貫通孔)63で電気的に接続したものである。導体部7b,8bは接地用導体層6に近接かつ平行にパターンが形成されており、導体部9b,10bは接地用導体層11に近接かつ平行にパターンが形成されている。ここでは、接地用導体層6,11が積層誘電体基板の上下面に形成されて平行であるから、接地用導体層6,11と各導体部7b,8b,9b,10bとは相互に平行な関係を保っている。そして、接地用導体層6,11の垂直方向からみた各導体部のパターン幅が同じで、導体部7b,8bは相重なった配置、導体部9b,10bも同様である。換言すれば、接地用導体層6,11に垂直な軸方向に相重なる様に2本の伝送線路としてのライン状導体51,52を同幅で形成している。
【0031】
なお、層間接続用導体部62,63として誘電体基板2,3,4に貫通孔を設ける代わりに、切り欠きを設けることにより導体部を形成するようにしてもよい。
【0032】
この第3の実施の形態の作用効果は前述した第1の実施の形態と実質的に同じである。すなわち、一対のライン状導体51,52に同一方向の電流が流れるコモンモードの場合、ライン状導体51,52間に磁気壁が形成されるため、ライン状導体51,52間のキャパシタ成分(容量成分)は発生せず、1本の伝送線路として見なせる。このとき、下部ミアンダ状パターンの導体部7b,8bと下側接地用導体層6間、上部ミアンダ状パターンの導体部9b,10bと上側接地用導体層11間、及び、上下導体部間に分布定数的なキャパシタ成分が発生し、これらと各導体部のミアンダ状パターンにより発生するインダクタンス成分を組み合わせると図2に示すπ型の低域通過フィルタが形成され、あらかじめ設定された高周波側のコモンモード電流成分を減衰させることが可能である。
【0033】
また、この構造でディファレンシャルモード電流が流れた場合、一対のライン状導体51,52間に電気壁が形成され、ライン状導体51,52間にキャパシタ成分が発生し、先の接地用導体層6,11間とのキャパシタ成分の影響は小さくなり、ディファレンシャルモード電流の減衰には影響しない。
【0034】
なお、図4の如く積層誘電体基板の側壁に電極を設け、ライン状導体51,52の端部を電気的に接続してチップ状のコモンモードフィルタを構成するようにもできる。
【0035】
また、各実施の形態において、誘電体基板としてセラミック、樹脂系誘電体の他に、Si等の単結晶半導体、GaAs等の化合物半導体等、電気的に絶縁される誘電体を用いて差し支えない。
【0036】
さらに、誘電体基板の表裏面に接地用導体膜を形成する代わりに、誘電体基板内に上下一対の接地用導体層を形成し、該上下一対の接地用導体層間に、並行して一対のライン状導体を設ける構造としてもよい。
【0037】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコモンモードフィルタによれば、電磁雑音源となるコモンモード電流を任意の周波数帯域で減衰させることができ、なおかつディファレンシャルモード電流の損失を最小に抑えることができる。
【0039】
また、フェライト磁性体等のようにその特性が周波数に大きく依存する材料を用いる必要がないため、従来のコモンモード電流対策部品に比べ、より高周波の帯域で効果的に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコモンモードフィルタの第1の実施の形態であって、内部構造を透視して示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の場合の等価回路図である。
【図3】 第1の実施の形態の場合のコモンモード電流成分の減衰量の周波数特性図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態であって、内部構造を透視して示す斜視図である。
【図5】 同じく外観を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態であって、内部構造を透視して示す斜視図である。
【図7】 従来のコモンモードチョークコイルの一例を示す説明図である。
【図8】 従来のコモンモードチョークコイルの特性の一例であってインピーダンスの周波数特性図である。
Claims (6)
- 誘電体基板の表面と裏面、又は前記誘電体基板内に、一対の接地用導体層を形成し、前記誘電体基板内における前記一対の接地用導体層間に、並行して一対のライン状導体を設けた構造を備え、前記一対のライン状導体のうちの一方のライン状導体は、前記一対の接地用導体層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された第1の導体部と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパターンが形成された第2の導体部とを互いに電気的に接続した構成であり、前記一対のライン状導体のうちの他方のライン状導体は、前記一対の接地用導体層の一方に近接かつ平行にパターンが形成された第3の導体部と、前記一対の接地用導体層の他方に近接かつ平行にパターンが形成された第4の導体部とを互いに電気的に接続した構成であることを特徴とするコモンモードフィルタ。
- 前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターンが同一方向に周回するスパイラル状のパターンである請求項1記載のコモンモードフィルタ。
- 前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターンがミアンダ状パターンである請求項1記載のコモンモードフィルタ。
- 前記一対のライン状導体のうちの一方のライン状導体と、他方のライン状導体とは前記接地用導体層の垂直方向からみて相重なる配置であり、かつ前記一対のライン状導体を構成する各導体部のパターン幅が同じである請求項1,2又は3記載のコモンモードフィルタ。
- 前記一対のライン状導体の端部は、前記接地用導体層から電気的に絶縁されて前記誘電体基板に設けられた電極にそれぞれ電気的に接続されている請求項1,2,3又は4記載のコモンモードフィルタ。
- 前記一対のライン状導体を構成する各導体部が前記誘電体基板側面もしくは貫通孔に設けられた接続用導体部により電気的に接続されている請求項1,2,3,4又は5記載のコモンモードフィルタ。
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