JPWO2011040264A1 - レーザ発振器およびレーザ増幅器 - Google Patents

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Abstract

レーザ発振器は、直交型ミラーおよび部分反射ミラーを有する光共振器と、放電電極の間に供給され、レーザ媒質として機能するレーザガスと、偏光選択素子として機能する90度折り曲げミラーとを備える。直交型ミラーは、2つの反射面が直交したものである。光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように90度折り曲げミラーが配置され、直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が平行となるように直交型ミラーが配置される。こうした構成により、レーザ媒質中の光学特性の異方性を補償し、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生できる。

Description

本発明は、レーザ光を発生するレーザ発振器に関する。また本発明は、レーザ光を増幅するレーザ増幅器に関する。
従来のレーザ発振器では、利得分布に異方性、もしくは不均一性を有するレーザ媒質から、等方性に優れたレーザ光を取り出すため、光共振器内の光路中に複数のミラーを使用して像回転光学系を構成し、光軸を回転軸として、レーザ光の強度分布を所望の角度に回転させた状態でレーザ媒質中を通過させることによって、利得分布の異方性を補償し、等方性に優れたレーザ光を発生させている(例えば、特許文献1)。
また、従来のレーザ増幅器では、直交型ミラーを使用した反転光学系を構成し、光ビームを空間的に反転させることによって、レーザ媒質の非対称性の影響を低減している(例えば、特許文献2)。
特開平5−275778号公報 特開2003−115627号公報 特開平3−66185号公報
従来のレーザ発振器では、多数のミラーを使用して像回転光学系を構成しているため、光共振器の構成が複雑になり、しかもミラーの角度調整が著しく煩雑になり、装置の組立性、保守性が低下してしまう。また、レーザ光の回転に応じて偏光の偏波面も回転してしまうため、直線偏光のレーザ光を取り出すことが困難である。
さらに、使用するミラーの数が増加するため、何れかのミラーに僅かな角度ずれが生じた場合でも、ミラーの数に応じて光共振器内の光軸角度は相乗的に変化してしまい、レーザ出力が不安定になる傾向がある。また、使用するミラーの数に応じて、ミラーを保持、調整するための角度調整機構を備えたミラーホルダが多数必要になり、装置の製造コスト増加、大型化をもたらす。
本発明の目的は、簡易な構成で、レーザ媒質中の光学特性の異方性を補償し、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生することが可能なレーザ発振器を提供することである。
また本発明の目的は、簡易な構成で、レーザ媒質中の光学特性の異方性を補償し、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に増幅することが可能なレーザ増幅器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1態様において、レーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が平行となるように直交型ミラーが配置されている。
本発明の第2態様において、レーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が垂直となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が垂直となるように直交型ミラーが配置されている。
本発明の第3態様において、レーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの各反射面には、P偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されていることを特徴とする。
上記態様に係るレーザ発振器は、光共振器の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定された直交型ガスレーザ発振器であって、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定されることが好ましい。
本発明の第4態様において、レーザ増幅器は、所定の光軸に沿って進行する直線偏光のレーザ光を同じ光軸に沿って反射するための折り返しミラーと、
光軸に沿って進行するレーザ光を増幅するためのレーザ媒質とを備え、
折り返しミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
前記光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して直交型ミラーの谷線が平行となるように、さらに直交型ミラーの谷線に対してレーザ光の偏光方向が45度となるように直交型ミラーが配置されている。
上記態様に係るレーザ増幅器は、レーザ光の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定された直交型ガスレーザ増幅器であって、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定されることが好ましい。
本発明によれば、レーザ光の往路と復路の間でレーザ光の強度分布を光軸周りに、直交型ミラーの設置角度によって、所望する角度に回転させることができる。そのためレーザ媒質の利得分布が空間的に非対称であっても、レーザ光の光学特性に与える影響を緩和でき、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生または増幅することができる。
本発明の実施の形態1を示す斜視図である。 図1において光共振器の光軸方向に沿って90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。 直交型ミラー1の光学作用を示す説明図である。 レーザ媒質の小信号利得分布を示す説明図である。 光共振器が球面ミラーで構成された従来のレーザ発振器から得られたレーザ光の強度分布を示す画像である。 実施の形態1に係るレーザ発振器から得られたレーザ光の強度分布を示す画像である。 実施の形態2において、光共振器の光軸方向に沿って90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態3を示す斜視図である。 図8において光共振器の光軸方向に沿って90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。 実施の形態4において、光共振器の光軸方向に沿って90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態5を示す斜視図である。 直交型ミラー1の光学作用を示す説明図である。 本発明の実施の形態6を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1を示す斜視図である。レーザ発振器は、直交型ミラー1および部分反射ミラー2を有する光共振器と、放電電極61,62の間に供給され、レーザ媒質として機能するレーザガスと、偏光選択素子として機能する90度折り曲げミラー3とを備える。
ここでは理解容易のため、レーザガス流の方向をx方向、放電電極61,62の放電方向をy方向、部分反射ミラー2と90度折り曲げミラー3の間の光軸をz方向とした直交型ガスレーザ発振器を例として説明する。
部分反射ミラー2は、光共振器で発振したレーザ光の一部をレーザ光4として外部に取り出す出力ミラーとして機能する。光共振器の一方を終端する直交型ミラー1は、直交した2つの反射面を有し、両反射面が交差する線を本明細書では「谷線」と称する。
90度折り曲げミラー3は、光共振器の光軸を途中で90度に折り曲げるとともに、その反射面には、入射角45度で入射する光のS偏光成分(光入射面に垂直な偏光成分)の反射率がP偏光成分(光入射面に平行な偏光成分)の反射率より高くなるような反射膜が施されている。そのため、光共振器内でレーザ発振が生ずる際、P偏光の光学損失がS偏光よりも増加し、その結果、符号41で示す偏光方向を持つ直線偏光のレーザ光が選択的に発振するようになる。
本実施形態では、レーザ光の偏光方向41に対して直交型ミラー1の谷線が平行となるように直交型ミラー1が配置される。
放電電極61,62は、誘電体プレート51,52の対向面とは反対の背面にそれぞれ設けられ、給電線8を介して高周波電源7に接続される。放電電極61,62間に交番電圧が印加されると、均一なグロー放電が形成される。放電電極61,62間には、矢印9で示す方向にレーザガスが供給されており、グロー放電によってレーザガス中の分子または原子がレーザ上準位に励起されると、光の増幅作用を示すようになる。例えば、レーザガスとしてCO分子を含む混合ガスを使用した場合、CO分子の振動準位間の遷移により波長10.6μmのレーザ発振光が得られる。
図2は、図1において部分反射ミラー2から−z方向に向かって90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。放電電極61,62間でグロー放電11が生じており、光軸に直交するxy面内において放電方向がy方向になり、このy方向に対して角度45度の方向に基準軸14を設定する。そして、この基準軸14に対して、レーザ発振光の偏光方向41が平行となるように90度折り曲げミラー3の設置角度が設定される。さらに、90度折り曲げミラー3で90度折り曲げられた光軸に沿って進行するレーザ発振光の偏光方向41が直交型ミラー1の谷線に対して平行となるように、直交型ミラー1の設置角度が設定される。
図3は、直交型ミラー1の光学作用を示す説明図である。ここでは理解容易のため、入射光401の強度分布が、谷線101に対して左45度に傾斜したB字型の断面形状を有するものと仮定する。入射光401は、直交型ミラー1の谷線101に向かって進行し、2つの反射面に衝突する。このとき左反射面で反射した光は、右反射面で再び反射して紙面手前に進行する。一方、右反射面で反射した光は、左反射面で再び反射して紙面手前に進行する。こうして出射光402は、谷線101を基準軸として線対称形に反転し、鏡像反転B字型が谷線に対して右45度に傾斜したような断面形状を有するようになる。
従って、入射光401に対する直交型ミラー1の谷線101の設置角度を任意に設定することによって、入射光401の鏡面対称像である出射光402を任意の角度に回転させることができる。
図2に戻って、基準軸14がy軸に対して角度45度の方向に設定され、この基準軸14に対してレーザ光の偏光方向41が平行に設定され、この偏光方向41に対して直交型ミラー1の谷線が平行に設定される。
部分反射ミラー2から−z方向に向かう往路のレーザ光は、90度折り曲げミラー3で反射して直交型ミラー1に入射し、そこで谷線101を基準軸として線対称形に反転し、再び90度折り曲げミラー3で反射して、z方向に向かう復路のレーザ光になる。この復路のレーザ光は、往路のレーザ光と比べて基準軸14に対して線対称形に反転している。この場合、y軸を基準として、復路のレーザ光は、往路のレーザ光の鏡面対称像を光軸周りに90度回転させた像と等しくなる。
一方、直交型ミラー1の谷線101は、直線偏光の偏光方向41と平行に設置されているため、直交ミラー1による反射作用によって偏光方向が変化することはない。往路のレーザ光の回転角度に依存しない。従って、直線偏光の偏光方向41は、直交型ミラー1への入射前後で一定に維持することができる。
図4は、レーザ媒質の小信号利得分布を示す説明図である。光軸に直交するxy面内において、y方向にグロー放電方向が設定され、x方向にガス流の方向が設定される。小信号利得分布は、y方向に沿って概ね一定の分布を示すが、x方向に沿って大きく変化していることが判る。これは、グロー放電11中をレーザガスが通過する際、通過時間の増加とともにレーザ上準位が逐次蓄積されるためである。その結果、小信号利得は、グロー放電11のガス上流側で低く、ガス下流側で最も高くなり、グロー放電11の外側で徐々に低下する山型の分布形状となる。
このように直交型ガスレーザ発振器では、y方向に沿った小信号利得分布13とx方向に沿った小信号利得分布12とでは大きく異なることが判る。
図5は、光共振器が球面ミラーで構成された従来のレーザ発振器から得られたレーザ光の強度分布を示す画像である。図6は、実施の形態1に係るレーザ発振器から得られたレーザ光の強度分布を示す画像である。従来のレーザ発振器では、図4で説明したように、y方向に沿った均一な小信号利得分布の影響が大きく作用して、x方向に比べてy方向に高次の横モードが発生していることが判る。
一方、本実施形態に係るレーザ発振器では、y軸を基準として、復路のレーザ光は、往路のレーザ光の鏡面対称像を光軸周りに90度回転させた像と等しくなるため、y方向に沿った小信号利得分布13の影響とx方向に沿った小信号利得分布12の影響とが平均化される。その結果、図6に示すように、x方向およびy方向ともに高次の横モードが抑制され、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生させることができる。
また本実施形態では、レーザ光の偏光方向41に対して直交型ミラー1の谷線が平行となるように直交型ミラー1を配置している。そのため、直交型ミラー1への入射前後で偏光方向が一定に維持されるため、光共振器での直線偏光発振を確実に維持できる。表面が鏡面で構成された一般的な材料へ光を斜入射させた場合、P偏光よりS偏光の反射率が高くなることが広く知られている。本実施形態では、直交型ミラー1に対しレーザ光は常にS偏光で入射するため、P偏光で入射する他の構成に比べ、容易に高い反射率が得られるばかりでなく、直線偏光の選択能力が更に向上し、高い直線偏光率を維持できるという利点がある。
さらに、直交型ミラー1の光学特性により、直交型ミラー1に谷線101を回転軸とした角度ずれが生じても、直交型ミラー1への入射光と反射光の間に角度ずれが生じない。そのため、光共振器の終端ミラーとして平面ミラーまたは球面ミラーを使用した従来のレーザ発振器と比べて、機械振動等の外乱に起因した光軸ずれが生じにくくなり、レーザ出力へ与える影響が小さくなり、レーザ出力の安定性が向上する。その結果、光共振器のアライメント感度が低減し、光軸調整も格段に容易になる。
実施の形態2.
本実施形態では、実施の形態1において基準軸14の角度設定が任意であることについて説明する。前述した実施の形態1では、理解容易のため、光軸に直交するxy面内において、基準軸14が放電電極61,62の放電方向、即ち、y方向に対して角度45度の方向に設定した場合を例として説明した。
しかしながら、基準軸14は、y方向に対して角度45度以外の方向に設定してもよく、レーザ媒質における小信号利得や屈折率等光学特性の不均一性の影響を最も軽減できる角度に設定することが好ましい。
例えば、図7に示すように、光軸に直交するxy面内において、y方向に対して角度θをなす方向に基準軸14を設定した場合、90度折返しミラー3の設置角度を調整して、基準軸14に対して偏光方向が平行になるよう直線偏光41を選択するとともに、該直線偏光41と谷線が平行となるよう直交型ミラー1を設置することによって、実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3を示す斜視図である。レーザ発振器は、直交型ミラー1および部分反射ミラー2を有する光共振器と、放電電極61,62の間に供給され、レーザ媒質として機能するレーザガスと、偏光選択素子として機能する90度折り曲げミラー3とを備える。
ここでは理解容易のため、レーザガス流の方向をx方向、放電電極61,62の放電方向をy方向、部分反射ミラー2と90度折り曲げミラー3の間の光軸をz方向とした直交型ガスレーザ発振器を例として説明する。
本実施形態における個々の構成要素は、実施の形態1と同様であるため、重複説明を省略する。本実施形態では、レーザ光の偏光方向41に対して直交型ミラー1の谷線が垂直となるように直交型ミラー1が配置される。
図9は、図8において部分反射ミラー2から−z方向に向かって90度折り曲げミラー3を眺めたときの配置関係を示す説明図である。放電電極61,62間でグロー放電が生じており、光軸に直交するxy面内において放電方向がy方向になり、このy方向に対して角度45度の方向に基準軸14を設定する。そして、この基準軸14に対して、レーザ発振光の偏光方向41が垂直となるように90度折り曲げミラー3の設置角度が設定される。さらに、90度折り曲げミラー3で90度折り曲げられた光軸に沿って進行するレーザ発振光の偏光方向41が直交型ミラー1の谷線に対して垂直となるように、直交型ミラー1の設置角度が設定される。
部分反射ミラー2から−z方向に向かう往路のレーザ光は、90度折り曲げミラー3で反射して直交型ミラー1に入射し、そこで直交型ミラー1の谷線を基準軸として線対称形に反転し、再び90度折り曲げミラー3で反射して、z方向に向かう復路のレーザ光になる。この復路のレーザ光は、往路のレーザ光と比べて基準軸14に対して線対称形に反転している。この場合、y軸を基準として、復路のレーザ光は、往路のレーザ光の鏡面対称像を光軸周りに90度回転させた像と等しくなる。そのため、図6に示したように、y方向に沿った小信号利得分布13の影響とx方向に沿った小信号利得分布12の影響とが平均化される。その結果、x方向およびy方向ともに高次の横モードが抑制され、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生させることができる。
一方、直交型ミラー1の谷線101は、直線偏光の偏光方向41と垂直に設置されているため、直交ミラー1による反射作用によって偏光方向が変化することはない。往路のレーザ光の回転角度に依存しない。従って、直線偏光の偏光方向41は、直交型ミラー1への入射前後で一定に維持することができ、光共振器での直線偏光発振を確実に維持できる。
さらに、直交型ミラー1の光学特性により、直交型ミラー1に谷線101を回転軸とした角度ずれが生じても、直交型ミラー1への入射光と反射光の間に角度ずれが生じない。そのため、機械振動等の外乱に起因した光軸ずれが生じにくくなり、レーザ出力へ与える影響が小さくなり、レーザ出力の安定性が向上する。その結果、光共振器のアライメント感度が低減し、光軸調整も格段に容易になる。
実施の形態4.
本実施形態では、実施の形態3において基準軸14の角度設定が任意であることについて説明する。前述した実施の形態3では、理解容易のため、光軸に直交するxy面内において、基準軸14が放電電極61,62の放電方向、即ち、y方向に対して角度45度の方向に設定した場合を例として説明した。
しかしながら、基準軸14は、y方向に対して角度45度以外の方向に設定してもよく、レーザ媒質における小信号利得や屈折率等光学特性の不均一性の影響を最も軽減できる角度に設定することが好ましい。
例えば、図10に示すように、光軸に直交するxy面内において、y方向に対して角度θをなす方向に基準軸14を設定した場合、90度折返しミラー3の設置角度を調整して、基準軸14に対して偏光方向が垂直になるよう直線偏光41を選択するとともに、該直線偏光41と谷線が垂直となるよう直交型ミラー1を設置することによって、実施の形態3と同様な効果が得られる。
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5を示す斜視図である。レーザ発振器は、直交型ミラー1および部分反射ミラー2を有する光共振器と、放電電極61,62の間に供給され、レーザ媒質として機能するレーザガスと、偏光選択素子として機能する90度折り曲げミラー3とを備える。
ここでは理解容易のため、レーザガス流の方向をx方向、放電電極61,62の放電方向をy方向、部分反射ミラー2と90度折り曲げミラー3の間の光軸をz方向とした直交型ガスレーザ発振器を例として説明する。
本実施形態における個々の構成要素は、実施の形態1と同様であるため、重複説明を省略する。本実施形態では、直交型ミラー1の反射面において、入射角45度で入射するレーザ光についてP偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されている。また、90度折り曲げミラー3は、光共振器の光軸を−y方向に90度折り曲げるとともに、その前後でx方向と平行な直線偏光41を選択している。さらに、直交型ミラー1の谷線に対して発振光の偏光方向が45度となるように直交型ミラー1が配置される。
図12は、本実施形態に係る直交型ミラー1の光学作用を示す説明図である。直交型ミラー1に入射する直線偏光41は、直交型ミラー1の第1反射面102に対しS偏光で入射する成分411と、P偏光で入射する成分412に分離して考えることができる。
ここで、直交型ミラー1の各反射面に、S偏光成分411とP偏光成分412で位相差を生じない通常の反射膜が施されている場合を想定する。前述のように直交型ミラー1の反射作用により、P偏光成分412は、符号432で示す矢印の向きに、谷線101を基準軸として線対称形に反転する。一方、谷線101に平行なS偏光成分411は、第2反射面103においても、符号421で示す矢印のように、第1反射面102に入射するS偏光成分411が維持される。この結果、第1反射面102へ入射する直線偏光41は、S偏光成分421とP偏光成分432の合成ベクトルとなって、符号43で示す矢印の方向へ偏光方向が変化してしまう。即ち、直交型ミラー1の谷線101を基準軸に線対称形に偏光方向も反転してしまう。
これに対して本実施形態のように、直交型ミラー1の反射面にP偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じる反射膜が施されている場合、第1反射面102と第2反射面103で受ける2回の反射作用によって、P偏光とS偏光の間には2分の1波長分に相当する位相差が発生する。従って、P偏光とS偏光との間で位相差を生じない通常の反射膜が施された場合には、第2反射面103の出射するP偏光は、矢印432で示す方向となるのに対し、本実施形態のようにP偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じる反射膜が施されている場合には、第2反射面103の出射するP偏光の方向は反転し、矢印422で示す方向となる。従って、P偏光とS偏光の合成ベクトルである第2反射面103の出射する光線の偏光方向は、矢印42で示す方向となり、直交型ミラー1へ入射する光線の偏光方向41が維持されることが判る。
図11に戻って、部分反射ミラー2から−z方向に向かう往路のレーザ光は、90度折り曲げミラー3で反射して直交型ミラー1に入射し、そこで直交型ミラー1の谷線を基準軸として線対称形に反転し、再び90度折り曲げミラー3で反射して、z方向に向かう復路のレーザ光になる。この復路のレーザ光は、往路のレーザ光と比べて基準軸14に対して線対称形に反転している。この場合、y軸を基準として、復路のレーザ光は、往路のレーザ光の鏡面対称像を光軸周りに90度回転させた像と等しくなる。そのため、図6に示したように、y方向に沿った小信号利得分布13の影響とx方向に沿った小信号利得分布12の影響とが平均化される。その結果、x方向およびy方向ともに高次の横モードが抑制され、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生させることができる。
また、直交型ミラー1の反射面において、入射角45度で入射するレーザ光についてP偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されている。そのため直交型ミラー1へ入射する直線偏光の偏光方向に依らず、常に一定方向の直線偏光を維持することができる。なお、本実施の形態においては、直線偏光41が、直交型ミラー1の谷線101に対し、45度の角度をなして入射する構成について示したが、直線偏光41の谷線101に対する角度はこれに限るものではなく、入射する直線偏光41の角度に依らず、入射光と反射光で一定の偏光方向を維持することができる。この結果、直交型ミラー1の設置角度に依らず所望する任意の方向の直線偏光を選択することが可能になり、用途に応じて最適な偏光方向を選択することで、レーザ光4の取扱いが格段に容易になる。
なお、本実施形態では、x方向に平行な偏光方向を選択するとともに、直交型ミラー1の谷線の方向をz軸に対し45度の角度にて配置する構成を示したが、選択する偏光方向、直交型ミラーの角度はこれに限るものでない。要は、P偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されている直交型ミラー1を使用すれば、直交型ミラー1による像の反転方向と、直線偏光の方向を任意に独立して選択することが可能になるので、レーザ媒質における小信号利得や屈折率等光学特性の不均一性の影響を最も軽減する角度へ、直交型ミラー1の谷線の角度を設定するとともに、用途に最適な方向へレーザ光の偏光方法を選択してやればよい。
なお、実施の形態1〜5では、90度折り曲げミラー3を使用して直線偏光の偏波方向を選択する構成を示したが、直線偏光の選択方法はこれに限るものではなく、任意の偏光光学素子、例えば、通常の偏光子やブリュースター板等を使用してもよい。
実施の形態6.
図13は、本発明の実施の形態6を示す斜視図である。レーザ増幅器は、垂直偏光のレーザ光を反射し、水平偏光のレーザ光を通過させる偏光ビームスプリッタ15と、偏光ビームスプリッタ15で反射したレーザ光を同じ光軸に沿って反射するための直交型ミラー1と、放電電極61,62の間に供給され、レーザ媒質として機能するレーザガスとを備える。
ここでは理解容易のため、レーザガス流の方向をx方向、放電電極61,62の放電方向をy方向、偏光ビームスプリッタ15と直交型ミラー1との間の光軸をz方向とした直交型ガスレーザ増幅器を例として説明する。
放電電極61,62は、誘電体プレート51,52の対向面とは反対の背面にそれぞれ設けられ、給電線8を介して高周波電源7に接続される。放電電極61,62間に交番電圧が印加されると、均一なグロー放電が形成される。放電電極61,62間には、矢印9で示す方向にレーザガスが供給されており、グロー放電によってレーザガス中の分子または原子がレーザ上準位に励起されると、光の増幅作用を示すようになる。例えば、レーザガスとしてCO分子を含む混合ガスを使用した場合、CO分子の振動準位間の遷移により波長10.6μmのレーザ増幅が可能になる。
本実施形態では、光軸に直交するxy面内において放電方向がy方向になり、このy方向に対して角度45度の方向に基準軸を設定する。そして、この基準軸に対して、直交型ミラー1の谷線が平行となるように、さらに直交型ミラー1の谷線に対してレーザ光の偏光方向が45度となるように直交型ミラー1が配置される。
被増幅光である往路のレーザ光46は、矢印461に示す向き、即ちy方向に偏波した直線偏光であり、偏光ビームスプリッタ15へS偏光で入射し、進行方向を90度折り曲げられ、放電電極61,62で放電励起されたレーザガスを通過しながら増幅される。続いて、増幅されたレーザ光は、直交型ミラー1によって同じ光軸に沿って反射される。ここで、直交型ミラー1の谷線は、放電方向であるy方向に対し角度45度の方向に設定され、往路のレーザ光46の偏光方向461に対しても45度の角度をなすように設定される。直交型ミラー1による像反転効果により、復路のレーザ光47の偏光方向471は、往路のレーザ光46の偏光方向461に対し90度回転して、x方向と平行になり、放電電極61,62で放電励起されたレーザガスを再び通過しながら増幅される。復路のレーザ光47は、P偏光となって偏光ビームスプリッタ15を透過し、外部に供給される。
このように直交型ミラー1の谷線に対してレーザ光の直線偏光方向が45度となるように設定することによって、波長板や偏光回転子等偏光光学素子を使用することなく簡易な構成で、レーザ光の偏光方向を90度回転させることが可能になる。そのため、偏光ビームスプリッタ15によって往路のレーザ光46と復路のレーザ光47を分離できる往復型のレーザ増幅器を構成することが可能になる。
また、直交型ミラー1は、反射型の光学素子であるため、透過型の波長板や偏光回転子等偏光光学素子を使用した場合に比べて、光吸収に起因した光学素子の歪みの影響を低減でき、さらに、複屈折性を利用した偏光光学素子を使用する場合に比べて、安価な構成で往復型のレーザ増幅器を構成できる。
また、直交型ミラー1の谷線を、放電方向であるy方向に対して角度45度の方向に設定した場合、レーザ光がレーザガスを往復する際、図6に示したように、y方向に沿った小信号利得分布13の影響とx方向に沿った小信号利得分布12の影響とが平均化される。その結果、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に増幅することができる。
なお、直交型ミラー1の谷線とレーザ光の偏光方向が45度の関係を維持していれば、直交型ミラー1の谷線と平行な基準軸は、放電方向であるy方向に対して角度45度以外の方向に設定してもよく、レーザ媒質における小信号利得や屈折率等光学特性の不均一性の影響を最も軽減できる角度に設定することが好ましい。
以上の各実施形態において、直交型ガスレーザ発振器または直交型ガスレーザ増幅器を例として説明したが、レーザ光軸とガス流を同軸状に構成する軸流型ガスレーザや、固体レーザ媒質を使用した場合であっても、直交型ミラーの設置角度、ならびに偏光方向を適切に選定することによって、同様な効果を得ることができる。
本発明は、等方性に優れた直線偏光のレーザ光を安定に発生できる点で産業上極めて有用である。
1 直交型ミラー、 2 部分反射ミラー、 3 90度折り曲げミラー、 4 レーザ光、 7 高周波電源、 8 給電線、 9 ガス流の方向、 11 グロー放電、 12 x方向に沿った小信号利得分布、 13 y方向に沿った小信号利得分布、 14 基準軸、 15 偏光ビームスプリッタ、 41,42,461,471 偏光方向、 46 往路のレーザ光、 47 復路のレーザ光、 51,52 誘電体プレート、 61,62 放電電極、 101 谷線、 102 第1反射面、 103 第2反射面、 401 入射光、 402 出射光、 411,421 S偏光成分、 412,432 P偏光成分。
上記目的を達成するために、本発明の第1態様において、直交型ガスレーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が平行となるように直交型ミラーが配置され
光共振器の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定され、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定される
本発明の第2態様において、直交型ガスレーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が垂直となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が垂直となるように直交型ミラーが配置され
光共振器の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定され、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定される
本発明の第3態様において、直交型ガスレーザ発振器は、反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
直交型ミラーの各反射面には、P偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されており、
光共振器の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定され、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定される
本発明の第4態様において、直交型ガスレーザ増幅器は、所定の光軸に沿って進行する直線偏光のレーザ光を同じ光軸に沿って反射するための折り返しミラーと、
光軸に沿って進行するレーザ光を増幅するためのレーザ媒質とを備え、
折り返しミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
前記光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して直交型ミラーの谷線が平行となるように、さらに直交型ミラーの谷線に対してレーザ光の偏光方向が45度となるように直交型ミラーが配置され
レーザ光の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定され、
前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定される

Claims (6)

  1. 反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
    光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
    光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
    反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
    光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
    直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が平行となるように直交型ミラーが配置されていることを特徴とするレーザ発振器。
  2. 反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
    光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
    光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
    反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
    光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が垂直となるように偏光選択素子が配置され、
    直交型ミラーの谷線に対して発振光の偏光方向が垂直となるように直交型ミラーが配置されていることを特徴とするレーザ発振器。
  3. 反射ミラーおよび出力ミラーを有する往復型の光共振器と、
    光共振器内に設けられ、光を増幅するためのレーザ媒質と、
    光共振器内に設けられ、発振光を直線偏光に規定するための偏光選択素子とを備え、
    反射ミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
    光共振器の光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して発振光の偏光方向が平行となるように偏光選択素子が配置され、
    直交型ミラーの各反射面には、P偏光とS偏光の間で4分の1波長分の位相差を生じさせる反射膜が施されていることを特徴とするレーザ発振器。
  4. レーザ発振器は、光共振器の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定された直交型ガスレーザ発振器であって、
    前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずかれに記載のレーザ発振器。
  5. 所定の光軸に沿って進行する直線偏光のレーザ光を同じ光軸に沿って反射するための折り返しミラーと、
    光軸に沿って進行するレーザ光を増幅するためのレーザ媒質とを備え、
    折り返しミラーは、2つの反射面が直交した直交型ミラーであり、
    前記光軸に直交する面内に設定された基準軸に対して直交型ミラーの谷線が平行となるように、さらに直交型ミラーの谷線に対してレーザ光の偏光方向が45度となるように直交型ミラーが配置されていることを特徴とするレーザ増幅器。
  6. レーザ増幅器は、レーザ光の光軸に対して垂直な第1方向にレーザガス流の方向が設定され、光軸および第1方向に対して垂直な第2方向に放電方向が設定された直交型ガスレーザ増幅器であって、
    前記基準軸は、放電方向に対して45度の角度で交差するように設定されることを特徴とする請求項5記載のレーザ増幅器。
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