JP2003115627A - レーザー増幅装置 - Google Patents

レーザー増幅装置

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JP2003115627A
JP2003115627A JP2001309946A JP2001309946A JP2003115627A JP 2003115627 A JP2003115627 A JP 2003115627A JP 2001309946 A JP2001309946 A JP 2001309946A JP 2001309946 A JP2001309946 A JP 2001309946A JP 2003115627 A JP2003115627 A JP 2003115627A
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optical system
lens
reversing
amplification
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Susumu Miki
晋 三木
Junichi Mizui
順一 水井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光質の劣化を抑制すること。 【解決手段】励起により熱歪みが空間的に非対称に生じ
る増幅媒体1と、増幅媒体1を往路で透過する光ビーム
を空間的に反転する反転光学系とを含み、反転光学系に
より反転した光ビームは増幅媒体1を復路で透過する。
空間反転した光ビームが往復路で増幅媒体1を通過し
て、増幅はビーム全体で均質化される。反転光学系は、
1次元的又は2次元的に形成される。増幅の均質化に基
づくレンズ効果は、矯正レンズで矯正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー増幅装置
に関し、特に、熱歪みが非対称に現れる増幅媒体を持つ
レーザー増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工用光源、露光用光源のような光源と
して用いられるレーザー光源は、ビーム品質を劣化させ
ることなくその大出力化が求められている。そのような
大出力化の技術として、図9に示されるように、小出力
種光レーザーをレーザ媒体に通過させることにより、光
強度を増幅させるレーザ増幅器が知られている。このよ
うな増幅器の中に蓄積された利得を有効にレーザ光増幅
に用いて、その光強度を効果的に増幅するためには、レ
ーザを1回のみ通過させだけでなく、増幅器の中を2
回、更には、3回以上通過させることが有効である場合
がある。増幅器を3回以上通過させることは、レーザの
伝送光学系の配置を制限し、安定性を低下させることが
考えられるため、一般的には往復の2回通過で増幅器か
ら効果的にエネルギーを引き出すことができるような設
計が行われる。レーザを増幅器の中で往復させる場合で
は、小強度レーザー101は、増幅器の増幅媒質102
を透過して増幅媒質102から第1回目増幅レーザー1
03として出力し、第1回目増幅レーザー103は反射
ミラー104で反射して、再度に増幅媒質102を透過
して増幅媒質102から第2回目増幅レーザー105と
して出力する。増幅媒質102は、一様に励起され冷却
されて、媒質内に局所的温度分布が発生して、これによ
る媒質内の屈折率分布又は応力分布が原因になって、局
所的に熱歪みが大きい領域106が存在している。領域
106の熱歪みは、熱歪みレンズ効果と増幅率不均一効
果により、出力レーザー105の光質を劣化させる。図
9に示されるように、レーザをミラーで反射させて折り
返す場合には、レーザは往路で、更に復路で、ビームの
同じ場所が熱歪みの空間106を通過するため、その熱
歪みの影響は積算され、レーザ光質の劣化は増幅され
る。往路と復路が重なり合わない場合には、図10に示
されるように、反射ミラーは2つ104−1,104−
2が用いられる。このような場合には、熱歪み領域とし
て第1熱歪み領域106−1と第2熱歪み領域106−
2が光軸対称に形成され、既述の劣化は修正されない。
【0003】光質の劣化を抑制することが求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、光質
の劣化を抑制することができるレーザー増幅装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0006】本発明によるレーザー増幅装置は、光励起
されるレーザ増幅媒体(1)と、レーザ増幅媒体(1)
を往路で透過する光ビームを空間的に反転する反転光学
系とを含み、反転光学系により反転した光ビームはレー
ザ増幅媒体(1)を復路で透過する。その際に空間反転
した光ビームは、往路と復路でレーザ増幅媒体の異なる
空間部分を通過するため、レーザ媒質中の熱歪みの影響
が平均化され、レーザビーム品質の劣化を緩和すること
ができる。
【0007】反転光学系は反射面角度が互いに異なる2
枚1組の組ミラー(4)を備え、反転光学系は1次元的
反転作用を有する。このような反転光学系は、簡素に形
成され得る。反転光学系は1つの反射面と2つの屈折面
を備えるプリズムが2つ組み合わされた組プリズム(2
2−1,2)を備え、反転光学系は2次元的反転作用を
有する。このような反転光学系は、簡素に形成され得
る。
【0008】既述のように熱歪みの影響を緩和させる場
合、熱歪みのレンズ効果により、ビームの収束性が残る
ことがある。このような場合、収束性を矯正する矯正レ
ンズが追加される。矯正レンズは、1次元的には、シリ
ンドリカルレンズ(15)であり、2次元的には球面レ
ンズ(15)である。反転光学系がレンズを備えている
場合、ブレークダウンを防止するために、そのレンズの
焦点領域は真空化されることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明によるレー
ザー増幅装置の実施の形態は、光軸対称反転光学系が増
幅媒質体とともに設けられている。図1に示されるよう
に、増幅媒体1の光軸に平行であるビーム軸心線を持つ
入射レーザー2は、増幅媒質体1に入射する。
【0010】入射レーザー2は、増幅媒質体1の中で増
幅されながら増幅媒質体1を透過して第1出力レーザー
3として増幅媒質体1から出力する。入射レーザー2の
光軸は、増幅媒質体1の光軸に一致していない。
【0011】増幅媒質体1の光軸上に、1次元反転光学
系として、光軸対称ミラー4が配置されて設けられてい
る。光軸対称ミラー4として、第1光軸対称ミラー4−
1と第2光軸対称ミラー4−2とから形成されている。
光軸対称ミラー4−1の反射面は増幅媒質体1の光軸に
直交し、第2光軸対称ミラー4−2の反射面は増幅媒質
体1の光軸に直交している。且つ、第1光軸対称ミラー
4−1の反射面は、第2光軸対称ミラー4−2の反射面
に直交している。
【0012】第1出力レーザー3の任意のビーム部分
は、第1光軸対称ミラー4−1の反射面で概ね90度の
光路変換を受け、更に、第2光軸対称ミラー4−2の反
射面で再度に概ね90度の光路変換を受けて、再度に増
幅媒質体1に入射する。入射レーザー2は、光軸対称ミ
ラー4で概ね180度の光路変換を受けて、増幅媒質体
1から出射(出力)レーザー5として出力する。出射レ
ーザー5は、増幅媒質体1の光軸を含む基準対称面Sに
関して入射レーザー2に対して鏡面対称である。出射レ
ーザー5は、このような鏡面対称変換を受けて、空間的
に1次元的に反転している。
【0013】図1に例示される熱歪み領域7は、増幅媒
質体1の中で既述の基準対称面から一方側に偏って分布
している。熱歪み領域7を通過する入射レーザー2のビ
ーム部分は、再度に増幅媒質体1を通過する際には、基
準対称面Sに関して熱歪み領域7に対して対称である対
称領域を通過する。その対称領域を通過する入射レーザ
ー2のビーム部分は、再度に増幅媒質体1を通過する際
には、基準対称面Sに関してその対称領域に対して対称
である熱歪み領域7を通過する。
【0014】入射レーザー2の増幅前空間的対称強度分
布8は、図1中に示されているように、対称に形成され
ている。増幅媒質体1を透過した第1出力レーザー3
は、熱歪み領域7の歪みによる影響を受けて、非対称強
度分布9を有している。増幅媒質体1を2回通過した出
射レーザー5は、増幅後空間的対称強度分布11に示さ
れるようにその対称性を取り戻している。増幅媒質体1
を通過する際に、熱歪み領域7の存在による光質の劣化
が修復され、出射レーザー5は全体的に均質な光質を持
って出力している。
【0015】図2は、本発明によるレーザー増幅装置の
実施の他の形態を示している。実施の本形態では、往復
するレーザービームは、その往路と復路とが完全に重な
らず、又は、その往路と復路とが完全には重ならない。
その往路は、基準対称面Sに関してその復路に対して鏡
面対称に形成されている。増幅媒質体1には、第1熱歪
み領域7−1と第2熱歪み領域7−2が形成されてい
る。第1熱歪み領域7−1は、基準対称面Sに関して第
2熱歪み領域7−2に対して鏡面対称に形成されてい
る。
【0016】実施の本形態では、非対称光軸ミラー12
が用いられている。非対称光軸ミラー12は、第1非対
称光軸ミラー12−1と、第2非対称光軸ミラー12−
2と、第3非対称光軸ミラー12−3とから構成されて
いる。第1非対称光軸ミラー12−1の反射面は、往路
光軸13に対して概ね45度の角度で交叉している。第
2非対称光軸ミラー12−2の反射面は、第1非対称光
軸ミラー12−1の反射面に概ね平行である。第3非対
称光軸ミラー12−3の反射面は、第2非対称光軸ミラ
ー12−2の反射面に概ね45度の角度で交叉してい
る。非対称光軸ミラー12−1,2,3のそれぞれの互
いの角度が適正に選択されて、出射レーザー5と第1出
力レーザー3の間の角度が180度に設計され得る。
【0017】往路の入射レーザー2の光軸13は、基準
対称面Sに関して復路の出射レーザー5の光軸14に対
して対称である。入射レーザー2のうちの第1熱歪み領
域7−1を通過するビーム部分は第2熱歪み領域7−2
を通過せず、入射レーザー2ののうちの第1熱歪み領域
7−1を通過しないビームは第2熱歪み領域7−2を通
過する。入射レーザー2のビームのうちの大部分は、往
復路で第1熱歪み領域7−1又は第2熱歪み領域7−2
を1回だけ通過する。このような通過は、出射レーザー
5の光質の劣化を有効に抑制し、入射レーザー2の増幅
前空間的対称強度分布8は、増幅的に再分布され、1回
増幅の後の第1出力レーザー3の増幅後非対称分布9は
非対称性を示すが、2回増幅後の出射レーザー5の増幅
後空間的対称強度分布11は対称性を示している。
【0018】図3は、本発明によるレーザー増幅装置の
実施の更に他の形態を示している。実施の本形態は、シ
リンドリカルレンズ15が追加されている点で、実施の
既述の図1の形態と異なっている。実施の既述の形態
は、反射ミラーにより鏡面対称にビームを反転してい
る。このような1次元的反転は、1次元方向にビームの
均質性を補正していて、出射レーザー5はその1次元方
向に熱歪み領域によりレンズ効果を受けている。そのよ
うなレンズ効果は、1次元方向にレンズ効果を有するシ
リンドリカルレンズ15により矯正されて相殺される。
熱歪みによるレンズ効果は凸レンズ効果であるので、シ
リンドリカルレンズ15は凹レンズであることが好まし
い。
【0019】図4は、本発明によるレーザー増幅装置の
実施の更に他の形態を示している。実施の本形態は、シ
リンドリカルレンズ15が追加されている点で、実施の
既述の図2の形態と異なっている。実施の既述の形態
は、反射ミラーにより鏡面対称にビームを反転してい
る。このような1次元的反転は、1次元方向にビームの
均質性を補正していて、出射レーザー5はその1次元方
向に熱歪み領域によりレンズ効果を受けている。そのよ
うなレンズ効果は、1次元方向にレンズ効果を有するシ
リンドリカルレンズ15により矯正されて相殺される。
熱歪みによるレンズ効果は凸レンズ効果であるので、シ
リンドリカルレンズ15は凹レンズであることが好まし
い。
【0020】図5は、本発明によるレーザー増幅装置の
実施の更に他の形態を示している。実施の本形態の反転
光学系は、2次元光学反転系として与えられている。そ
の2次元光学反転系は、組レンズ16がビームスプリッ
タと偏光方向変換素子と光路変換ミラーとともに配置さ
れて設けられている。実施の本形態の光学系は、実施の
図1の形態の光学系と同様に、単一の光軸を持つ単一光
軸系である。
【0021】入射レーザー2は、増幅媒質体1を1回目
に透過した後に、偏光ビームスプリッタ17に入射し、
直進して偏光ビームスプリッタ17を通過する。偏光ビ
ームスプリッタ17を通過した入射レーザー2はλ/2
波長板18を通過して、第1光路変換ミラー19−1で
反射して組レンズ16に向かう。組レンズ16は、第1
球面レンズ16−1と第2球面レンズ16−2とから形
成されている。第1球面レンズ16−1と第2球面レン
ズ16−2とは、同一光軸と同一焦点を共有している。
組レンズ16に入射する光ビームは、空間的に線対称に
反転する。組レンズ16は、光ビームを2次元的に反転
する。組レンズ16で2次元的に反転した光ビームは、
第2光路変換ミラー19−2で反射して偏光ビームスプ
リッタ17に向かう。第2光路変換ミラー19−2で反
射した光ビームは、偏光ビームスプリッタ17で偏光方
向が変換されていて、偏光ビームスプリッタ17の偏光
面21で反射して、再度に増幅媒質体1に入射する。
【0022】第1光路変換ミラー19−1の反射面と第
2光路変換ミラー19−2の反射面と偏光面21の反射
面で3回反射して往路と復路が180度の変換を受けて
いて、組レンズ16がなければ、往路の光ビームと復路
の光ビームの間で、空間的反転関係はない。実施の本形
態で与えられている組レンズ16は、線対称に(2次元
的に)光ビームを空間的に反転させる。熱歪み領域7
は、基準対称面Sで分割される増幅媒質体1の2領域の
一方にのみ存在している。熱歪み領域7を通過する往路
の入射レーザー2の一部分は、組レンズ16により2次
元的に反転していて復路では熱歪み領域7を通過せず、
熱歪み領域7を通過しない往路の入射レーザー2の他の
一部分は、組レンズ16により2次元的に反転していて
復路では熱歪み領域7を通過する。実施の本形態では、
図6に示されるように、熱歪み領域7が増幅媒質体1の
中で2次元的に偏寄している場合に、その2次元的偏寄
による光質の2次元的劣化を矯正して修復することがで
きる。実施の本形態の2次元的偏寄のレンズ歪み効果の
ある程度の相殺は、組レンズ16のレンズ間距離の変
更、組レンズ16の2つのレンズ光軸の相対的変位、そ
の2つのレンズ光軸の相対的角度の変更によって可能で
ある。このような光学系では、レーザ強度が大きい場
合、レンズ16−1による集光点でブレークダウンを起
こす可能性がある。そのような場合、その焦点部を真空
にすることにより、ブレークダウンを抑止することが好
ましい。
【0023】図7は、本発明によるレーザー増幅装置の
更に他の形態を示し、組レンズ16に代えられて用いら
れ得る組プリズムを示している。その組プリズムは、第
1球面レンズ16−1に代わる第1台形プリズム22−
1と第2球面レンズ16−2に代わる第2台形プリズム
22−2とから構成されている。第1台形プリズム22
−1は、第1ブリュースタ角入射面23−1と第1反射
面24−1と第1ブリュースタ角出射面23−2とを有
している。第2台形プリズム22−2は、第2ブリュー
スタ角入射面25−1と第2反射面24−2と第2ブリ
ュースタ角出射面25−2とを有している。このような
プリズムは、通称としてダブルプリズムと呼ばれてい
る。
【0024】第1台形プリズム22−1に光軸上で入射
する光ビームは、第1ブリュースタ角入射面23−1で
屈折し、第1反射面24−1で反射し、第1ブリュース
タ角出射面23−2で出射する。第1反射面24−1で
反射する光ビームは、x軸方向に空間的に反転する。こ
のように反転した光ビームは、第2ブリュースタ角入射
面25−1で屈折し、第2反射面24−2で反射し第2
ブリュースタ角出射面25−2で出射する。第1反射面
24−1に対して90度回転位置にある第2反射面24
−2で反射する光ビームは、x軸方向に直交するy軸方
向に空間的に反転する。第2台形プリズム22−2から
出射する光ビームは、第1台形プリズム22−1に入射
する光ビームに対して空間的に2次元的に光軸Lに関し
て対称に反転している。
【0025】図8は、本発明によるレーザー増幅装置の
実施の更に他の形態を示している。実施の本形態は、実
施の既述の図1の形態の光軸対称ミラー4に代えられ
て、レンズ−ミラー組が用いられている。往路の入射レ
ーザー2は、球面レンズ26に入射して球面レンズ26
を透過して単一反転用ミラー27に向かう。単一反転用
ミラー27で空間的に反転した光円錐ビームは、再度に
球面レンズ26に入射して球面レンズ26を透過して復
路のビームになって再度に増幅媒質体1に入射する。単
一反転用ミラー27の反射面は球面レンズ26の光軸
(第1出力レーザー3の光軸に一致)に概ね直交してい
ることが好ましく、球面レンズ26の焦点は単一反転用
ミラー27の反射面にあることが好ましい。実施の本形
態は、焦点焼けが生じない限り好ましい。
【0026】増幅媒質体1を少なくとも2回通過する出
力光ビームは、増幅媒質体1の熱歪みによりレンズ効果
を受けている。そのようにレンズ効果を受けたビームの
収束性を矯正するために矯正用レンズを透過させること
は重要である。矯正用レンズとしては、既述の通り、1
次元矯正のためにはシリンドリカルレンズが用いられ、
2次元矯正のためには球面レンズが用いられる。熱歪み
によるレンズ効果は、凸レンズ効果であることが多いの
で、シリンドリカルレンズとしてはシリンドリカル凹レ
ンズが好適に用いられ、球面レンズとしては球面凹レン
ズが好適に用いられる。実施の図5の形態では、第1球
面レンズ16−1又は第2球面レンズ16−2の光軸調
整は、矯正効果を不完全に与える。
【0027】
【発明の効果】本発明によるレーザー増幅装置は、簡素
な光学系である空間反転光学系により光質の劣化を有効
に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の形態を示す光学回路図である。
【図2】図2は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の他の形態を示す光学回路図である。
【図3】図3は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の更に他の形態を示す光学回路図である。
【図4】図4は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の更に他の形態を示す光学回路図である。
【図5】図5は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の更に他の形態を示す光学回路図である。
【図6】図6は、増幅媒質体を示す側面断面図である。
【図7】図7は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の更に他の形態を示す斜軸投影図である。
【図8】図8は、本発明によるレーザー増幅装置の実施
の更に他の形態を示す光学回路図である。
【図9】図9は、公知装置を示す光学回路図である。
【図10】図10は、他の公知装置を示す光学回路図で
ある。
【符号の説明】
1…レーザ増幅媒体 4…組ミラー 12…ミラー組 15…シリンドリカルレンズ(球面レンズ) 16…レンズ 19…ミラー 22−1…プリズム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光励起されるレーザ増幅媒体と、 前記増幅媒体を往路で透過する光ビームを空間的に反転
    する反転光学系とを含み、 前記反転光学系により反転した前記光ビームは前記レー
    ザ増幅媒体を復路で透過する際に、前記レーザ増幅媒体
    の異なる空間を前記光ビームが通過することにより、前
    記レーザ増幅媒体中に生じる熱光学歪みに起因するレー
    ザビーム品質の劣化を平均化させて緩和させるレーザー
    増幅装置。
  2. 【請求項2】前記反転光学系は反射面角度が互いに異な
    る2枚1組の組ミラーを備え、前記反転光学系は1次元
    的反転作用を有する請求項1のレーザー増幅装置。
  3. 【請求項3】前記反転光学系は反射面を有する台形プリ
    ズムを備え、前記反転光学系は1次元的反転作用を有す
    る請求項1のレーザー増幅装置。
  4. 【請求項4】前記反転光学系は反射面角度が互いに異な
    る2枚1組のミラー組を2組備え、前記反転光学系は2
    次元的反転作用を有する請求項1のレーザー増幅装置。
  5. 【請求項5】前記反転光学系はミラーとレンズを備え、
    前記反転光学系は2次元的反転作用を有する請求項1の
    レーザー増幅装置。
  6. 【請求項6】前記反転光学系は1つの反射面と2つの屈
    折面を備えるプリズムが2つ組み合わされた組プリズム
    を備え、前記反転光学系は2次元的反転作用を有する請
    求項1のレーザー増幅装置。
  7. 【請求項7】収束性を矯正する矯正レンズを備える請求
    項2又は3のレーザー増幅装置。
  8. 【請求項8】前記矯正レンズは、シリンドリカルレンズ
    である請求項7のレーザー増幅装置。
  9. 【請求項9】収束性を矯正する矯正レンズを備える請求
    項4〜6から選択される1請求項のレーザー増幅装置。
  10. 【請求項10】前記矯正レンズは、球面レンズである請
    求項9のレーザー増幅装置。
  11. 【請求項11】前記レーザ増幅媒体は固体である請求項
    1〜10から選択される1請求項のレーザー増幅装置。
  12. 【請求項12】前記反転光学系はレンズを備え、前記レ
    ンズの焦点領域が真空化される請求項1のレーザー増幅
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009277977A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Gigaphoton Inc 露光装置用レーザ装置
DE112010003879T5 (de) 2009-09-30 2013-01-03 Mitsubishi Electric Corporation Laser-Oszillator und Laserverstärker
US10056730B2 (en) 2016-09-07 2018-08-21 Inter-University Research Institute Corporation National Institutes Of Natural Sciences Selective amplifier

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