JPWO2011036731A1 - 油圧制御電磁弁 - Google Patents

油圧制御電磁弁

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Abstract

遅角油圧室34から排出されてポート21からポート20へ導出されるドレンオイルの一部を、スプール弁17のランド部17a外周に設けたオイル導入溝18を通して、カップ部材14とプランジャ15の間の摺動軸受け部14dに導入し潤滑油として作用させる。また、カップ部材14の内部の異物は、プランジャ15の往復摺動に伴い、カップ穴部14bからカップ外空間Bに排出される。

Description

この発明は、内燃機関の油圧アクチュエータへ供給する油圧を制御する油圧制御電磁弁に関する。
これまで、内燃機関の油圧アクチュエータの油路を開閉して油圧を制御する油圧制御電磁弁において、ソレノイド部可動子の軸受け構造が種々考案されている。例えば特許文献1に提案された電磁弁は、スプール弁に連結した可動子の外周と固定子の内周との間に非磁性の薄いカップ部材を設置する構成にし、このカップ部材に対して可動子を摺動させることで軸受けとして機能させている。
特開2001−187979号公報
従来の油圧制御電磁弁は以上のように構成されているので、可動子とカップ部材の摺動軸受け部には、油路を閉塞したスプール弁のメタルシールから漏れ出たオイルしか導入されない。そのため、可動子の摩擦抵抗が増大して摺動軸受け部の摩耗及び焼付きが起こると共に、摺動性が低下するという課題があった。また、摺動性の低下は、可動子の摺動を規制するためのストッパになるカップ部材底部に、摩耗粉等の異物が滞留することによっても引き起こされる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、カップ部材を用いた軸受け構造において、可動子とカップ部材の摺動軸受け部の耐摩耗性に優れ、異物排出性能を有する油圧制御電磁弁を提供することを目的とする。
この発明の油圧制御電磁弁は、電磁吸引力を受けて軸方向に往復摺動する可動子と、可動子を軸方向に往復摺動自在に収容する軸受けであって、軸方向の一方側に底部を有し、他方側に開口した非磁性のカップ部材と、カップ部材を軸方向に収容し、コイルを外装して電磁吸引力を発生する固定子と、油圧アクチュエータへオイルを供給するポートと油圧アクチュエータからドレンオイルを排出するポートとを有するハウジングと、ハウジング内に軸方向に往復摺動自在に収容され、可動子と一体に往復摺動して各ポートを開閉するスプール弁と、ハウジング内のドレンオイルを、カップ部材と可動子の摺動軸受け部に導入するオイル導入経路とを備えるものである。
この発明によれば、ハウジング内のドレンオイルをカップ部材と可動子の摺動軸受け部に導入することにより、摺動軸受け部の潤滑油として作用させ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供する。
この発明の実施の形態1に係る油圧制御電磁弁の構成を示す断面図であり、無通電時の状態を示す。 図1に示す油圧制御電磁弁の通電時の状態を示す断面図である。 図1に示す油圧制御電磁弁のカップ部材とその周辺の構成を示す断面図である。 図1に示す油圧制御電磁弁をXX線に沿って切断した断面図である。 この発明の実施の形態2に係る油圧制御電磁弁を、図1に示すXX線に相当する位置で切断した断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る油圧制御電磁弁の無通電時の構成を示す断面図であり、図2に通電時の状態を示す。ここでは、説明の便宜上、油圧制御電磁弁のコネクタ部6が配設された方向を上、スプリング19が配設された方向を下とする。
図1,2に示すように、遅角油圧室34及び進角油圧室36を有する油圧アクチュエータは、ポンプ30から油圧の供給を受けて作動する。この際、本実施の形態1に係る油圧制御電磁弁が、ポンプ30から油圧アクチュエータへ供給されるオイル流量を制御するために用いられる。
油圧制御電磁弁において、ボビン1は樹脂成形により筒状に形成され、その外周にはコイル2が巻回されている。コイル2の始端と終端はそれぞれに対応したターミナル3に接続されており、ターミナル3からコイル2へ電流が印加される。ボビン1の貫通穴には、固定子としてのコア4及びボス8が挿入されている。コア4は、コア筒部4aが上方からボビン1の内部に挿入し、コア鍔部4bがボビン1の上端部に冠着し、コア底部4cがボビン1の貫通穴を塞いでいる。また、ボス8は、磁気吸引部8aが下方からボビン1の内部に挿入されている。
コイル成形体7は、これらボビン1、コイル2、ターミナル3及びコア4をインサート部品として、外装樹脂部5にて一体的に樹脂成形して構成する。また、外装樹脂部5には、コネクタ部6も一体的に形成している。コイル成形体7の外周は、磁気回路を構成する筒状のケース9が周設されている。このケース9の上端部は、内側へ折り曲げた形状のケース折り曲げ部9aになっており、その内周部にコア鍔部4bが嵌合することで磁路を形成すると共にコア4とケース9の同軸を形成している。ケース9の下端部は、厚みを薄くしてケース階段部9bが形成されており、この段差の部分をボス鍔部8bに嵌合させる。また、このケース階段部9bにボス鍔部8bに続けて、油圧制御電磁弁を固定するためのブラケット10と後述するハウジング16とを挿入し、その下端をかしめてケースかしめ部9cとすることで、それぞれの部品を一体的、同軸的に保持する構成となっている。なお、コイル成形体7の下端部、外周面、及び内部には、それぞれ気密性を確保するためのOリング11,12,13が設置されている。
図3に、油圧制御電磁弁のカップ部材とその周辺の構成を拡大した断面図を示す。カップ部材14は、非磁性薄板から形成され、有底筒状のコア4の内部に挿入されて軸受けとして機能する。カップ部材14の内部には、所定のクリアランスをもって、可動子であるプランジャ15が上下軸方向に往復摺動自在に収容されている。以下、カップ部材14の内周面とプランジャ15の外周面が摺動する部分を摺動軸受け部14dと称す。カップ部材14の上側にはカップ底部14aが形成され、このカップ底部14aの中央にはカップ穴部(カップ部材の貫通穴)14bが穿設されている。カップ底部14aは、プランジャ15の上端面と当接することで、無通電時のプランジャ15の移動を規制するためのストッパとして機能する。カップ部材14の下端部は、拡径してその内部にボス8の磁気吸引部8aを収容し、ボビン1の下端面まで達し、その開口周縁にはカップ鍔部(位置決め部材)14cが形成されている。このカップ鍔部14cがボビン1の下端面に掛止することで、カップ部材14の上下軸方向の位置が決定され、これにより、カップ底部14aがコア底部4cから離間してカップ外空間Bが形成される。なお、位置決め部を摺動軸受け部14dとは異なる部位に形成できるので、位置決めに伴う荷重によって摺動軸受け部14dが変形することがなくなり、従って軸受け機能低下を防止することができる。また、位置決め部は、カップ鍔部14cではなく、開口周縁を外側に折り曲げた折り曲げ部や、外側に突設した係止凸部であってもよい。
プランジャ15の下端側には、スプール弁17が連結されている。このスプール弁17の下端部にはスプリング19が設置され、プランジャ15及びスプール弁17が常に上方向へ付勢されている。図1に示す無通電時、プランジャ15はスプリング19の付勢力により上方向へ移動する。一方、図2に示す通電時、プランジャ15は、ボス8の磁気吸引部8aの電磁吸引力を受けてスプリング19の付勢力に逆らって下方向へ移動する。プランジャ15の移動範囲は、上方向にはプランジャ15の上端部とカップ底部14aが当接する位置まで、下方向にはスプール弁17の下端部がハウジング16の底部に当接する位置までである。また、プランジャ15の中心には、上下軸方向に貫通して呼吸穴として機能するプランジャ穴部15aが形成されており、プランジャ15が動作する際にプランジャ15の上下空間の容積変化をこのプランジャ穴部15aが吸収することにより、プランジャ15が正常に動作できる。また、カップ部材14を薄板で形成して弾性材として機能させると共に、カップ底部14aをコア底部4cから離間させることにより、プランジャ15の上端部がカップ底部14aに当接した場合でも、当接の衝撃がコア4に伝達することがないので、当接時の異音を確実に防止することができる。
以上が油圧制御電磁弁のソレノイド部である。
次に、流量規制部を説明する。
流量規制部は、複数のポート20〜24を有する略筒型のハウジング16と、ハウジング16の内部に上下軸方向に摺動可能に収容されるスプール弁17と、スプール弁17を常に上方向に付勢するスプリング19とから構成される。上述した通り、スプール弁17の上端部がプランジャ15に連結しているので、プランジャ15の移動量に従ってスプール弁17が移動する。これにより、スプール弁17に形成された複数のランド部17a〜17dが各ポート20〜24の開口する方向と量を制御して油圧を制御する。
ポート22は、ポンプ30がオイルタンク31から供給する油圧の通路である油路32に連通して、オイルをハウジング16内へ導入する。ポート21は、油路33に連通して、遅角油圧室34へオイルを供給すると共に遅角油圧室34からオイルを排出する。ポート23は、油路35に連通して、進角油圧室36へオイルを供給すると共に進角油圧室36からオイルを排出する。ポート20は、油路37に連通して、遅角油圧室34から排出されたオイルをオイルタンク31へ導出する。ポート24は、油路38に連通して、進角油圧室36から排出されたオイルをオイルタンク31へ導出する。
図4に、油圧制御電磁弁を図1に示すXX線に沿って切断した断面図を示す。ランド部17a〜17dのうち、最も上側に形成されたランド部17aには、ランド部17aの断面中心に対して対称2箇所に、上下軸方向に連通するオイル導入溝(オイル導入経路)18が形成されている。油圧制御電磁弁に電流が印加され、図2の通り、スプール弁17が下方向に移動した際、ポート22からポート23へオイルが流れ(油圧アクチュエータへのオイル供給)、ポート21からポート20へドレンオイルが流れる(油圧アクチュエータからのオイル排出)。後者のポート21からポート20へ流れたドレンオイルはそのままポート20から油路37を通ってオイルタンク31へ導出されるが、その支流として、スプール弁17のオイル導入溝18にドレンオイルが導入される。このドレンオイルは、スプール弁17の周囲に形成されたソレノイド内空間Aを経由して、プランジャ15とカップ部材14の間の摺動軸受け部14dに導入され、潤滑油として作用する。これにより、摺動軸受け部14dの摩擦を緩和して、プランジャ15の摩耗及び焼付けを防止することができる。
なお、摺動軸受け部14dに導入するオイルは、遅角油圧室34から排出されたドレンオイルであるため、ソレノイド部内に圧力を生じることがなく、プランジャ15の摺動性に影響しない。
ただし、プランジャ15は、摺動による微小な摩耗は避けられず、その摩耗粉が発生する。また、摺動軸受け部14dに導入したドレンオイルは、内燃機関内部の潤滑油であるため、そもそも微細な摩耗粉等が混入している。更に、摺動軸受け部14dは、巻回されたコイル2の内部に位置するため、通電時のコイル2の発熱により高温になりやすい。そのため、導入したドレンオイルも高温になりやすく、その場合にはドレンオイルの劣化が促進され、スラッジ状に堆積する原因になり得る。これら摩耗粉及び固化・劣化オイルといった異物は、プランジャ15の上下軸方向の摺動によって摺動軸受け部14dから排出され、プランジャ15の上下方向の空間に掃き出されて滞留していく。本実施の形態1の油圧制御電磁弁においては、プランジャ15の下方向に掃き出された異物はソレノイド内空間Aを経由して、ハウジング16に形成された外部開放ポート25から外部に排出されるため問題とならない。また、プランジャ15の上方向に掃き出された異物も、一旦はカップ底部14aに付着するが、カップ穴部14bからカップ外空間Bに排出されるため、カップ部材14の内部に滞留し続けることはない。なお、カップ外空間Bに滞留した異物は、プランジャ15の上下端を貫通するプランジャ穴部15aを通ってソレノイド内空間Aに排出される。このようにして、摩耗粉及び劣化オイルの滞留に起因したプランジャ15の動作不良を防止し、摺動軸受け部14dの信頼性を確保することができる。
以上より、実施の形態1によれば、油圧制御電磁弁を、電磁吸引力を受けて軸方向に往復摺動する可動子であるプランジャ15と、プランジャ15を軸方向に往復摺動自在に収容する軸受けであって、軸方向の一方側にカップ底部14aを有し、他方側に開口した非磁性のカップ部材14と、カップ部材14を軸方向に収容し、コイル2を外装して電磁吸引力を発生する固定子となるコア4およびボス8と、油圧アクチュエータへオイルを供給すると共にドレンオイルを排出するポート20〜24を有するハウジング16と、ハウジング16内に軸方向に往復摺動自在に収容され、プランジャ15と一体に往復摺動して各ポート20〜24を開閉するスプール弁17と、ハウジング16内のドレンオイルをカップ部材14とプランジャ15の摺動軸受け部14dに導入するオイル導入経路として、スプール弁17のランド部17aの外周に設けた軸方向のオイル導入溝18とを備えるように構成した。このため、摺動軸受け部14dに導入するドレンオイルを潤滑油として作用させて、プランジャ15とカップ部材14の摩擦による摩耗及び焼付きを防止することができ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供することができる。また、摺動軸受け部14dに導入するオイルにドレンオイルを用いることにより、ソレノイド部内に圧力を生じることがないので、プランジャ15の摺動性に影響しない。更に、簡単な加工でオイル導入溝18を追加することができる。
また、実施の形態1によれば、カップ部材14のカップ底部14aにカップ穴部14bを設ける構成にした。このため、摺動軸受け部14dに導入したオイルがカップ部材14の内部に滞留して摩耗粉等の異物と共に固化したり、コイル2の発熱による温度上昇でオイルが劣化したりしても、その固化・劣化オイルをプランジャ15の摺動によりカップ底部14aからカップ外空間Bへ排出することができる。これにより、プランジャ15の動作不良を防止することができる。また、カップ穴部14bを設けることによりカップ底部14aが弾性部として機能するので、プランジャ15当接時の異音を防止することができる。
また、実施の形態1によれば、カップ部材14のカップ底部14aとコア4のコア底部4cを離間させてカップ外空間Bを形成するための位置決め部として、カップ部材14の開口周縁にカップ鍔部14cを設ける構成にした。このため、カップ部材14の内部の異物等を、カップ穴部14bを通してカップ外空間Bへ排出することができ、プランジャ15の摺動性悪化を防止することができる。なお、カップ外空間Bに排出され、余剰に堆積した異物等は、プランジャ15のプランジャ穴部15aを通りソレノイド内空間Aを経由して外部開放ポート25から外部へ排出可能である。また、プランジャ15がカップ底部14aに当接した時の衝撃がコア4へ伝達されないため、異音を確実に防止することができる。更に、位置決め部を摺動軸受け部14dとは異なる部位、即ちカップ部材14の開口周縁に形成できるので、位置決めに伴う荷重によって摺動軸受け部14dが変形することがなくなり、従って軸受け機能低下を防止することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る油圧制御電磁弁を、図1に示すXX線に相当する位置で切断した断面図である。本実施の形態2の油圧制御電磁弁は、図4に示すオイル導入溝18の代わりに、図5に示すクリアランス40を設けた以外は上記実施の形態1と同じ構成であるため、図1〜図3を援用して説明する。
図5に示すように、ランド部17aの外径をハウジング16の内径より小さくしてランド部17a全周にオイル導入経路となるクリアランス40を形成し、ポート21からポート20へ流れるドレンオイルの一部を、このクリアランス40からソレノイド内空間Aを経由してプランジャ15とカップ部材14の摺動軸受け部14dに導入する。従来の電磁弁は、ランド部17aの外周をメタルシールとして機能させるため、このメタルシールから漏れ出るオイル量では摺動軸受け部14dの潤滑油に用いるには不十分であった。これに対し、本実施の形態2のランド部17aには所定幅のクリアランス40が設けられているので、このクリアランス40から漏れ出るドレンオイルを摺動軸受け部14dの潤滑油として作用させることができる。これにより、上記実施の形態1と同様に、摺動軸受け部14dの摩擦を緩和して、プランジャ15の摩耗及び焼付けを防止することができる。
以上より、実施の形態2によれば、オイル導入経路として、スプール弁17のランド部17aの外周とハウジング16の内周のクリアランス40を形成する構成にした。このため、ランド部17aの外径寸法とハウジング16の内径寸法を調整することで、簡単にオイル導入経路を設けることができる。そして、クリアランス40を設けることにより、ドレンオイルを摺動軸受け部14dの潤滑油として作用させ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供することができる。
なお、上記実施の形態1,2に係る油圧制御電磁弁は、スプール弁17に4つのランド部17a〜17dを設けたが、これに限定されるものではなく、オイル導入溝18又はクリアランス40を形成するための少なくとも1つのランド部17aが設けてあれば足りる。
また、上記実施の形態1,2では、油圧制御電磁弁のポート21に遅角油圧室34を、ポート23に進角油圧室36を連通させたが、逆に、ポート21に進角油圧室36を、ポート23に遅角油圧室34を連通させて、進角油圧室36のドレンオイルを摺動軸受け部14dへ導入してもよい。
以上のように、この発明に係る油圧制御電磁弁は、油圧アクチュエータから排出されるドレンオイルを摺動軸受け部の潤滑油に用いるようにしたので、摺動軸受け部に非磁性のカップ部材を用いる油圧制御電磁弁に用いるのに適している。
この発明は、内燃機関の油圧アクチュエータへ供給する油圧を制御する油圧制御電磁弁に関する。
これまで、内燃機関の油圧アクチュエータの油路を開閉して油圧を制御する油圧制御電磁弁において、ソレノイド部可動子の軸受け構造が種々考案されている。例えば特許文献1に提案された電磁弁は、スプール弁に連結した可動子の外周と固定子の内周との間に非磁性の薄いカップ部材を設置する構成にし、このカップ部材に対して可動子を摺動させることで軸受けとして機能させている。
特開2001−187979号公報
従来の油圧制御電磁弁は以上のように構成されているので、可動子とカップ部材の摺動軸受け部には、油路を閉塞したスプール弁のメタルシールから漏れ出たオイルしか導入されない。そのため、可動子の摩擦抵抗が増大して摺動軸受け部の摩耗及び焼付きが起こると共に、摺動性が低下するという課題があった。また、摺動性の低下は、可動子の摺動を規制するためのストッパになるカップ部材底部に、摩耗粉等の異物が滞留することによっても引き起こされる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、カップ部材を用いた軸受け構造において、可動子とカップ部材の摺動軸受け部の耐摩耗性に優れ、異物排出性能を有する油圧制御電磁弁を提供することを目的とする。
この発明の油圧制御電磁弁は、電磁吸引力を受けて軸方向に往復摺動する可動子と、可動子を軸方向に往復摺動自在に収容する軸受けであって、軸方向の一方側に底部を有し、他方側に開口した非磁性のカップ部材と、カップ部材を軸方向に収容し、コイルを外装して電磁吸引力を発生する固定子と、油圧アクチュエータへオイルを供給するポートと油圧アクチュエータからドレンオイルを排出するポートとを有するハウジングと、ハウジング内に軸方向に往復摺動自在に収容され、可動子と一体に往復摺動して各ポートを開閉するスプール弁と、ハウジング内のドレンオイルを、カップ部材と可動子の摺動軸受け部に導入するオイル導入経路とを備え、オイル導入経路は、スプール弁のランド部の外周に設けた軸方向の溝であり、カップ部材は、底部に貫通穴を設けたことを特徴とするものである。
この発明によれば、ハウジング内のドレンオイルをカップ部材と可動子の摺動軸受け部に導入することにより、摺動軸受け部の潤滑油として作用させ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供する。
この発明の実施の形態1に係る油圧制御電磁弁の構成を示す断面図であり、無通電時の状態を示す。 図1に示す油圧制御電磁弁の通電時の状態を示す断面図である。 図1に示す油圧制御電磁弁のカップ部材とその周辺の構成を示す断面図である。 図1に示す油圧制御電磁弁をXX線に沿って切断した断面図である。 この発明の実施の形態2に係る油圧制御電磁弁を、図1に示すXX線に相当する位置で切断した断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る油圧制御電磁弁の無通電時の構成を示す断面図であり、図2に通電時の状態を示す。ここでは、説明の便宜上、油圧制御電磁弁のコネクタ部6が配設された方向を上、スプリング19が配設された方向を下とする。
図1,2に示すように、遅角油圧室34及び進角油圧室36を有する油圧アクチュエータは、ポンプ30から油圧の供給を受けて作動する。この際、本実施の形態1に係る油圧制御電磁弁が、ポンプ30から油圧アクチュエータへ供給されるオイル流量を制御するために用いられる。
油圧制御電磁弁において、ボビン1は樹脂成形により筒状に形成され、その外周にはコイル2が巻回されている。コイル2の始端と終端はそれぞれに対応したターミナル3に接続されており、ターミナル3からコイル2へ電流が印加される。ボビン1の貫通穴には、固定子としてのコア4及びボス8が挿入されている。コア4は、コア筒部4aが上方からボビン1の内部に挿入し、コア鍔部4bがボビン1の上端部に冠着し、コア底部4cがボビン1の貫通穴を塞いでいる。また、ボス8は、磁気吸引部8aが下方からボビン1の内部に挿入されている。
コイル成形体7は、これらボビン1、コイル2、ターミナル3及びコア4をインサート部品として、外装樹脂部5にて一体的に樹脂成形して構成する。また、外装樹脂部5には、コネクタ部6も一体的に形成している。コイル成形体7の外周は、磁気回路を構成する筒状のケース9が周設されている。このケース9の上端部は、内側へ折り曲げた形状のケース折り曲げ部9aになっており、その内周部にコア鍔部4bが嵌合することで磁路を形成すると共にコア4とケース9の同軸を形成している。ケース9の下端部は、厚みを薄くしてケース階段部9bが形成されており、この段差の部分をボス鍔部8bに嵌合させる。また、このケース階段部9bにボス鍔部8bに続けて、油圧制御電磁弁を固定するためのブラケット10と後述するハウジング16とを挿入し、その下端をかしめてケースかしめ部9cとすることで、それぞれの部品を一体的、同軸的に保持する構成となっている。なお、コイル成形体7の下端部、外周面、及び内部には、それぞれ気密性を確保するためのOリング11,12,13が設置されている。
図3に、油圧制御電磁弁のカップ部材とその周辺の構成を拡大した断面図を示す。カップ部材14は、非磁性薄板から形成され、有底筒状のコア4の内部に挿入されて軸受けとして機能する。カップ部材14の内部には、所定のクリアランスをもって、可動子であるプランジャ15が上下軸方向に往復摺動自在に収容されている。以下、カップ部材14の内周面とプランジャ15の外周面が摺動する部分を摺動軸受け部14dと称す。カップ部材14の上側にはカップ底部14aが形成され、このカップ底部14aの中央にはカップ穴部(カップ部材の貫通穴)14bが穿設されている。カップ底部14aは、プランジャ15の上端面と当接することで、無通電時のプランジャ15の移動を規制するためのストッパとして機能する。カップ部材14の下端部は、拡径してその内部にボス8の磁気吸引部8aを収容し、ボビン1の下端面まで達し、その開口周縁にはカップ鍔部(位置決め部材)14cが形成されている。このカップ鍔部14cがボビン1の下端面に掛止することで、カップ部材14の上下軸方向の位置が決定され、これにより、カップ底部14aがコア底部4cから離間してカップ外空間Bが形成される。なお、位置決め部を摺動軸受け部14dとは異なる部位に形成できるので、位置決めに伴う荷重によって摺動軸受け部14dが変形することがなくなり、従って軸受け機能低下を防止することができる。また、位置決め部は、カップ鍔部14cではなく、開口周縁を外側に折り曲げた折り曲げ部や、外側に突設した係止凸部であってもよい。
プランジャ15の下端側には、スプール弁17が連結されている。このスプール弁17の下端部にはスプリング19が設置され、プランジャ15及びスプール弁17が常に上方向へ付勢されている。図1に示す無通電時、プランジャ15はスプリング19の付勢力により上方向へ移動する。一方、図2に示す通電時、プランジャ15は、ボス8の磁気吸引部8aの電磁吸引力を受けてスプリング19の付勢力に逆らって下方向へ移動する。プランジャ15の移動範囲は、上方向にはプランジャ15の上端部とカップ底部14aが当接する位置まで、下方向にはスプール弁17の下端部がハウジング16の底部に当接する位置までである。また、プランジャ15の中心には、上下軸方向に貫通して呼吸穴として機能するプランジャ穴部15aが形成されており、プランジャ15が動作する際にプランジャ15の上下空間の容積変化をこのプランジャ穴部15aが吸収することにより、プランジャ15が正常に動作できる。また、カップ部材14を薄板で形成して弾性材として機能させると共に、カップ底部14aをコア底部4cから離間させることにより、プランジャ15の上端部がカップ底部14aに当接した場合でも、当接の衝撃がコア4に伝達することがないので、当接時の異音を確実に防止することができる。
以上が油圧制御電磁弁のソレノイド部である。
次に、流量規制部を説明する。
流量規制部は、複数のポート20〜24を有する略筒型のハウジング16と、ハウジング16の内部に上下軸方向に摺動可能に収容されるスプール弁17と、スプール弁17を常に上方向に付勢するスプリング19とから構成される。上述した通り、スプール弁17の上端部がプランジャ15に連結しているので、プランジャ15の移動量に従ってスプール弁17が移動する。これにより、スプール弁17に形成された複数のランド部17a〜17dが各ポート20〜24の開口する方向と量を制御して油圧を制御する。
ポート22は、ポンプ30がオイルタンク31から供給する油圧の通路である油路32に連通して、オイルをハウジング16内へ導入する。ポート21は、油路33に連通して、遅角油圧室34へオイルを供給すると共に遅角油圧室34からオイルを排出する。ポート23は、油路35に連通して、進角油圧室36へオイルを供給すると共に進角油圧室36からオイルを排出する。ポート20は、油路37に連通して、遅角油圧室34から排出されたオイルをオイルタンク31へ導出する。ポート24は、油路38に連通して、進角油圧室36から排出されたオイルをオイルタンク31へ導出する。
図4に、油圧制御電磁弁を図1に示すXX線に沿って切断した断面図を示す。ランド部17a〜17dのうち、最も上側に形成されたランド部17aには、ランド部17aの断面中心に対して対称2箇所に、上下軸方向に連通するオイル導入溝(オイル導入経路)18が形成されている。油圧制御電磁弁に電流が印加され、図2の通り、スプール弁17が下方向に移動した際、ポート22からポート23へオイルが流れ(油圧アクチュエータへのオイル供給)、ポート21からポート20へドレンオイルが流れる(油圧アクチュエータからのオイル排出)。後者のポート21からポート20へ流れたドレンオイルはそのままポート20から油路37を通ってオイルタンク31へ導出されるが、その支流として、スプール弁17のオイル導入溝18にドレンオイルが導入される。このドレンオイルは、スプール弁17の周囲に形成されたソレノイド内空間Aを経由して、プランジャ15とカップ部材14の間の摺動軸受け部14dに導入され、潤滑油として作用する。これにより、摺動軸受け部14dの摩擦を緩和して、プランジャ15の摩耗及び焼付けを防止することができる。
なお、摺動軸受け部14dに導入するオイルは、遅角油圧室34から排出されたドレンオイルであるため、ソレノイド部内に圧力を生じることがなく、プランジャ15の摺動性に影響しない。
ただし、プランジャ15は、摺動による微小な摩耗は避けられず、その摩耗粉が発生する。また、摺動軸受け部14dに導入したドレンオイルは、内燃機関内部の潤滑油であるため、そもそも微細な摩耗粉等が混入している。更に、摺動軸受け部14dは、巻回されたコイル2の内部に位置するため、通電時のコイル2の発熱により高温になりやすい。そのため、導入したドレンオイルも高温になりやすく、その場合にはドレンオイルの劣化が促進され、スラッジ状に堆積する原因になり得る。これら摩耗粉及び固化・劣化オイルといった異物は、プランジャ15の上下軸方向の摺動によって摺動軸受け部14dから排出され、プランジャ15の上下方向の空間に掃き出されて滞留していく。本実施の形態1の油圧制御電磁弁においては、プランジャ15の下方向に掃き出された異物はソレノイド内空間Aを経由して、ハウジング16に形成された外部開放ポート25から外部に排出されるため問題とならない。また、プランジャ15の上方向に掃き出された異物も、一旦はカップ底部14aに付着するが、カップ穴部14bからカップ外空間Bに排出されるため、カップ部材14の内部に滞留し続けることはない。なお、カップ外空間Bに滞留した異物は、プランジャ15の上下端を貫通するプランジャ穴部15aを通ってソレノイド内空間Aに排出される。このようにして、摩耗粉及び劣化オイルの滞留に起因したプランジャ15の動作不良を防止し、摺動軸受け部14dの信頼性を確保することができる。
以上より、実施の形態1によれば、油圧制御電磁弁を、電磁吸引力を受けて軸方向に往復摺動する可動子であるプランジャ15と、プランジャ15を軸方向に往復摺動自在に収容する軸受けであって、軸方向の一方側にカップ底部14aを有し、他方側に開口した非磁性のカップ部材14と、カップ部材14を軸方向に収容し、コイル2を外装して電磁吸引力を発生する固定子となるコア4およびボス8と、油圧アクチュエータへオイルを供給すると共にドレンオイルを排出するポート20〜24を有するハウジング16と、ハウジング16内に軸方向に往復摺動自在に収容され、プランジャ15と一体に往復摺動して各ポート20〜24を開閉するスプール弁17と、ハウジング16内のドレンオイルをカップ部材14とプランジャ15の摺動軸受け部14dに導入するオイル導入経路として、スプール弁17のランド部17aの外周に設けた軸方向のオイル導入溝18とを備えるように構成した。このため、摺動軸受け部14dに導入するドレンオイルを潤滑油として作用させて、プランジャ15とカップ部材14の摩擦による摩耗及び焼付きを防止することができ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供することができる。また、摺動軸受け部14dに導入するオイルにドレンオイルを用いることにより、ソレノイド部内に圧力を生じることがないので、プランジャ15の摺動性に影響しない。更に、簡単な加工でオイル導入溝18を追加することができる。
また、実施の形態1によれば、カップ部材14のカップ底部14aにカップ穴部14bを設ける構成にした。このため、摺動軸受け部14dに導入したオイルがカップ部材14の内部に滞留して摩耗粉等の異物と共に固化したり、コイル2の発熱による温度上昇でオイルが劣化したりしても、その固化・劣化オイルをプランジャ15の摺動によりカップ底部14aからカップ外空間Bへ排出することができる。これにより、プランジャ15の動作不良を防止することができる。また、カップ穴部14bを設けることによりカップ底部14aが弾性部として機能するので、プランジャ15当接時の異音を防止することができる。
また、実施の形態1によれば、カップ部材14のカップ底部14aとコア4のコア底部4cを離間させてカップ外空間Bを形成するための位置決め部として、カップ部材14の開口周縁にカップ鍔部14cを設ける構成にした。このため、カップ部材14の内部の異物等を、カップ穴部14bを通してカップ外空間Bへ排出することができ、プランジャ15の摺動性悪化を防止することができる。なお、カップ外空間Bに排出され、余剰に堆積した異物等は、プランジャ15のプランジャ穴部15aを通りソレノイド内空間Aを経由して外部開放ポート25から外部へ排出可能である。また、プランジャ15がカップ底部14aに当接した時の衝撃がコア4へ伝達されないため、異音を確実に防止することができる。更に、位置決め部を摺動軸受け部14dとは異なる部位、即ちカップ部材14の開口周縁に形成できるので、位置決めに伴う荷重によって摺動軸受け部14dが変形することがなくなり、従って軸受け機能低下を防止することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る油圧制御電磁弁を、図1に示すXX線に相当する位置で切断した断面図である。本実施の形態2の油圧制御電磁弁は、図4に示すオイル導入溝18の代わりに、図5に示すクリアランス40を設けた以外は上記実施の形態1と同じ構成であるため、図1〜図3を援用して説明する。
図5に示すように、ランド部17aの外径をハウジング16の内径より小さくしてランド部17a全周にオイル導入経路となるクリアランス40を形成し、ポート21からポート20へ流れるドレンオイルの一部を、このクリアランス40からソレノイド内空間Aを経由してプランジャ15とカップ部材14の摺動軸受け部14dに導入する。従来の電磁弁は、ランド部17aの外周をメタルシールとして機能させるため、このメタルシールから漏れ出るオイル量では摺動軸受け部14dの潤滑油に用いるには不十分であった。これに対し、本実施の形態2のランド部17aには所定幅のクリアランス40が設けられているので、このクリアランス40から漏れ出るドレンオイルを摺動軸受け部14dの潤滑油として作用させることができる。これにより、上記実施の形態1と同様に、摺動軸受け部14dの摩擦を緩和して、プランジャ15の摩耗及び焼付けを防止することができる。
以上より、実施の形態2によれば、オイル導入経路として、スプール弁17のランド部17aの外周とハウジング16の内周のクリアランス40を形成する構成にした。このため、ランド部17aの外径寸法とハウジング16の内径寸法を調整することで、簡単にオイル導入経路を設けることができる。そして、クリアランス40を設けることにより、ドレンオイルを摺動軸受け部14dの潤滑油として作用させ、耐摩耗性に優れた油圧制御電磁弁を提供することができる。
なお、上記実施の形態1,2に係る油圧制御電磁弁は、スプール弁17に4つのランド部17a〜17dを設けたが、これに限定されるものではなく、オイル導入溝18又はクリアランス40を形成するための少なくとも1つのランド部17aが設けてあれば足りる。
また、上記実施の形態1,2では、油圧制御電磁弁のポート21に遅角油圧室34を、ポート23に進角油圧室36を連通させたが、逆に、ポート21に進角油圧室36を、ポート23に遅角油圧室34を連通させて、進角油圧室36のドレンオイルを摺動軸受け部14dへ導入してもよい。

Claims (6)

  1. 内燃機関の油圧アクチュエータの油圧を制御する油圧制御電磁弁において、
    電磁吸引力を受けて軸方向に往復摺動する可動子と、
    前記可動子を前記軸方向に往復摺動自在に収容する軸受けであって、前記軸方向の一方側に底部を有し、他方側に開口した非磁性のカップ部材と、
    前記カップ部材を前記軸方向に収容し、コイルを外装して前記電磁吸引力を発生する固定子と、
    前記油圧アクチュエータへオイルを供給するポートと前記油圧アクチュエータからドレンオイルを排出するポートを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に前記軸方向に往復摺動自在に収容され、前記可動子と一体に往復摺動して前記各ポートを開閉するスプール弁と、
    前記ハウジング内の前記ドレンオイルを、前記カップ部材と前記可動子の摺動軸受け部に導入するオイル導入経路とを備えることを特徴とする油圧制御電磁弁。
  2. オイル導入経路は、スプール弁のランド部の外周に設けた軸方向の溝であることを特徴とする請求項1記載の油圧制御電磁弁。
  3. オイル導入経路は、スプール弁のランド部の外周とハウジングの内周の隙間であることを特徴とする請求項1記載の油圧制御電磁弁。
  4. カップ部材は、底部に貫通穴を設けたことを特徴とする請求項1記載の油圧制御電磁弁。
  5. カップ部材の底部と固定子の底部を離間させる位置決め部を備えることを特徴とする請求項4記載の油圧制御電磁弁。
  6. 位置決め部は、カップ部材の開口周縁に設けたことを特徴とする請求項5記載の油圧制御電磁弁。
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