JPWO2011021402A1 - 発光装置 - Google Patents

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俊秀 前田
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Abstract

蛍光体が含有され、発光素子を封止する封止部が容易に形成でき、かつ色むらの少ない発光装置を提供する。発光装置1は、発光素子2が搭載される配線基板4と、蛍光体が含有され、発光素子2を封止する封止部5と、封止部5上に設けられ、発光素子2からの光を拡散する粒状体を含有した光拡散部7と、封止部5の天面を除く周囲面に設けられ、発光素子2からの光を反射する光反射部6を備えている。光拡散部7は、主材である透明媒体に拡散材として二酸化シリコーンを含有したものである。また、光反射部6は、主材である透明媒体に反射材として二酸化チタンを含有したものである。

Description

本発明は、発光素子を封止する封止部に蛍光体が含有された発光装置に関する。
発光素子を封止する封止部に蛍光体を含有させた発光装置が知られている。蛍光体は、発光素子からの光により励起されて波長変換した光を発する。外部への光は、発光素子からの光と、蛍光体により波長変換された光とが混色したものとなる。従って、蛍光体を封止部へ含有させることで、発光素子が発する光と異なる所望の光を得ることができる。
このような封止部に蛍光体を含有した発光装置として特許文献1の半導体発光装置が知られている。この特許文献1に記載の半導体発光装置は、サブマウント素子の上にフリップチップ型の発光素子を導通搭載するとともに、この発光素子を波長変換用の蛍光物質を含有した樹脂のパッケージによって封止し、発光素子の外郭面からのパッケージの厚さを発光方向の全方位でほぼ等しくすることで、発光素子の発光方向の全方位に対して蛍光物質による波長変換度を均一化することができるというものである。
特開2001−135861号公報 特開2007−288125号公報 特開2008−166782号公報 特開2008−239677号公報
しかし、特許文献1に記載の半導体発光装置は、パッケージの厚みを発光素子の外郭面から発光方向の全方位でほぼ等しくするために、パッケージの全ての角部を円弧面としているので、パッケージの成型が困難となることが想定される。
従って、色むらが少ない発光装置を、より容易な構成で得るような技術が望まれている。
そこで本発明は、蛍光体が含有され、発光素子を封止する封止部が容易に形成でき、かつ色むらが少ない発光装置を提供することを目的とする。
本発明の発光装置は、発光素子が基体上に搭載され、前記発光素子を封止する封止部に蛍光体が含有された発光装置において、前記封止部上には、前記発光素子からの光を拡散する粒状体を含有した光拡散部が設けられていることを特徴とする。
本発明の発光装置は、封止部上に光拡散部が設けられていることで、発光素子からの光が光拡散部により拡散して色むらを緩和することができる。
実施の形態1に係る発光装置を示す平面図 図1に示す発光装置のA−A線断面図 図1に示す発光装置の底面図 発光素子を示す断面図 発光素子を示す平面図 発光素子とツェナーダイオードとの接続を示す回路図 (a)〜(d)は図1に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 (a)〜(d)は図1に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 (a)および(b)は図1に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 図2に示す発光装置の使用状態を説明するための図 アンバー色を説明するためのxy色度表 オレンジ色蛍光体に赤色蛍光体を混合させたときの色度を示すxy色度表の一部拡大図 オレンジ色蛍光体に赤色蛍光体を混合させたときの色度を示すxy色度表の一部拡大図 xy色度図 実施の形態2に係る発光装置を示す平面図 図15に示す発光装置のA−A線断面図 実施の形態2に係るカラー液晶パネルを説明するための概略図 (a)〜(d)は図15に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 (a)〜(d)は図15に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 (a)〜(e)は図15に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図 図15に示す発光装置の発光波長とカラーフィルタの透過波長との関係を示すグラフ 実施の形態3に係る発光装置の平面図 図22に示す発光装置の断面図 図22に示す発光装置の回路図 図22に示す発光装置に用いられる発光素子の断面図 図22に示す発光装置に用いられる発光素子の平面図 発光装置の各工程を示す図 実施の形態4に係る発光装置を示す平面図 図28に示す発光装置の断面図
本願のある実施形態は、発光素子が基体上に搭載され、発光素子を封止する封止部に蛍光体が含有された発光装置において、封止部上には、発光素子からの光を拡散する粒状体を含有した光拡散部が設けられていることを特徴とする。
上記実施形態によれば、蛍光体を含有する封止部の厚みが発光素子の直上方向と側面方向とで異なっていても、封止部上に光拡散部が設けられていることで、発光素子からの光が光拡散部により拡散するので、色むらを緩和することができる。
好適な実施形態では、光拡散部は、主材である透明媒体に拡散材として二酸化シリコーンを含有したものであることを特徴としたものである。
上記実施形態によれば、透明媒体に二酸化シリコーンを拡散材として含有させることで、透明媒体を発光素子からの光を拡散する光拡散部として機能させることができる。
別の好適な実施形態は、封止部には、天面を除く周囲面に、発光素子からの光を反射する光反射部が設けられていることを特徴としたものである。
上記実施形態によれば、光反射部が封止部の天面を除く周囲面に設けられていることで、周囲面に向かう光が直上方向へ反射するので、直上方向の輝度を向上させることができると共に、封止部の天面から出射する光が光拡散部により拡散されるので、封止部の天面全体を色むらの少ない発光面とすることができる。
また他の好適な実施形態は、光反射部は、主材である透明媒体に反射材として二酸化チタンを含有したものであることを特徴としたものである。
上記実施形態によれば、透明媒体に二酸化チタンを反射材として含有させることで、透明媒体を発光素子からの光を反射する光反射部として機能させることができる。
さらに別の好適な実施形態は、封止部は、発光素子の直上方向の厚みより側面方向の厚みの方が厚く形成されていることを特徴としたものである。
上記実施形態によれば、封止部を、発光素子の直上方向の厚みを一定とすると、側面方向の厚みが厚くなれば、封止部の天面の広さが広くなる、従って、発光面となる封止部の天面の面積を広く確保することができることにより、光拡散部からの光束をより高いものとすることができるので、明るい発光装置とすることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る発光装置を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る発光装置を示す平面図、図2は図1に示す発光装置のA−A線断面図、図3は図1に示す発光装置の底面図、図4は発光素子を示す断面図、図5は発光素子を示す平面図、図6は、発光素子とツェナーダイオードとの接続を示す回路図である。
図1から図3に示すように、発光装置1は、発光素子2と、ツェナーダイオード3と、配線基板4と、封止部5と、光反射部6と、光拡散部7とを備えたLED(Light Emitting Diode)である。発光装置1は、約2mm×1.6mmの矩形状で、厚みが約0.75mmに形成されている。
発光素子2は、フリップチップタイプの発光ダイオードで、基板21と、n型層22と、活性層23と、p型層24と、n側電極25と、p側電極26とを備えている。
基板21は、n型層22、活性層23、およびp型層24から形成された半導体層を保持する役目を負う。材質としては、絶縁性のサファイアを用いることができる。しかし、発光効率や発光する部分が窒化ガリウム(GaN)を母材とすることから、n型層22と基板21との界面での光の反射を少なくするために発光層と同等の屈折率を有するGaNやSiC、AlGaN、AlNを用いるのが好適である。
発光層となるn型層22と活性層23とp型層24は基板21上に順次積層される。これらの発光層の材質は、窒化ガリウム系化合物であれば好ましい。具体的には、それぞれ、n型層22をGaN、活性層23をInGaN、p型層24をGaNとするなどである。なお、n型層22やp型層24としては、AlGaNやInGaNを用いることもできる。また、n型層22と基板21との間に、GaNやInGaNで形成したバッファ層を形成することも可能である。更に、例えば、活性層23は、InGaNとGaNとを交互に積層した多層構造(量子井戸構造)とすることもできる。
n側電極25は、基板21上に積層したn型層22と活性層23とp型層24の一部から、活性層23とp型層24を除去し、n型層22を露出させ、この露出させたn型層22上に形成されている。なお、基板を導電性部材にした場合は、基板まで露出させ基板上に直接n側電極を形成することもできる。
p側電極26は、p型層24上に形成されている。つまり、活性層23とp型層24を除去し、n型層22を露出させることで、発光層とp側電極26およびn側電極25とは基板21に対して同じ側の面に形成される。
p側電極26は発光層で発した光を基板21の側に反射するために反射率の高いAgやAl、Rh等により形成された電極である。
p型層24とp側電極26の接触抵抗を小さくするためにp型層24とp側電極26の間にPtやNi、Co、ITO等の電極層を形成するのが望ましい。また、n側電極25はAlやTi等により形成することができる。p側電極26およびn側電極25の表面には接着強度を高めるためにAuやAlを用いることが望ましい。これらの電極は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などによって、形成することができる。
発光素子2のサイズについては、光量を大きくするために、全面積が広い方がよく、好ましくは一辺が600μm以上であることが望ましい。
なお、発光素子2として、フリップチップタイプについて詳細を説明したが、他のタイプの発光素子でも用いることができる。
ツェナーダイオード3は、過度な電圧が発光素子2に印加しないよう、図6に示すように、発光素子2と逆極性にして並列接続されることで保護素子として機能するものである。ツェナーダイオード3は、n型のシリコーン基板の一部にp型の半導体領域を設けることで形成されている。本実施の形態では、保護素子としてツェナーダイオード3としているが、単にダイオードとしたり、コンデンサ、抵抗、またはバリスタとしたりすることができる。
配線基板4は、絶縁基板41に配線パターン42が形成された基体として機能するプリント配線基板である。配線パターン42は、搭載面側に形成された表面電極42aと、搭載面とは反対側となる面に形成された底面電極42bと、表面電極42aおよび底面電極42bを接続するスルーホール電極42cとを備えている。絶縁基板41は、ガラスエポキシ樹脂、BTレジン(ビスマレイミドトリアジン樹脂系の熱硬化樹脂)、またはセラミック(アルミナ、窒化アルミ)基板とすることができる。
封止部5は、発光素子2の周囲全体およびツェナーダイオード3の周囲全体に形成されている。封止部5は、発光素子2の直上方向の厚みより側面方向の厚みの方が厚く形成されている。封止部5は、樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に無機若しくは有機の蛍光体の粒状体を分散させたものである。例えば、発光素子2が青色を発光し、発光装置1自体の発光色を白色とする場合は、発光素子2からの青色の光を受けて励起され、黄色に波長を変換して放出する蛍光体を採用する。このような蛍光体材料としては、希土類ドープ窒化物系、または希土類ドープ酸化物系の蛍光体が好ましい。より具体的には、希土類ドープアルカリ土類金属硫化物、希土類ドープガーネットの(Y・Sm)3(Al・Ga)512:Ceや(Y0.39Gd0.57Ce0.03Sm0.013Al512、希土類ドープアルカリ土類金属オルソ珪酸塩、希土類ドープチオガレート、希土類ドープアルミン酸塩等が好適である。また、珪酸塩蛍光体(Sr1-a1-b2-xBaalCab2Eux2SiO4やアルファサイアロン(α−sialon:Eu)Mx(Si,Al)12(O,N)16を黄色発光の蛍光体材料として用いても良い。
透明媒体としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びフッ素樹脂を主成分とする樹脂や、ゾルゲル法で作製されるガラス材料を用いることもできる。ガラス材料は硬化反応温度が摂氏200度程度のものもあり、バンプや電極各部に用いる材料の耐熱性を考慮しても好適な材料と言える。
光反射部6は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させたものである。光反射部6は、発光素子2およびツェナーダイオード3を封止する封止部5の天面を除く周囲面を囲うように形成されている。
この光反射部6は、光を反射する粒状体である反射材として酸化チタンの粒子と分散剤とを液状樹脂に含有させたものを硬化させることで形成することができる。光反射部6を、粉体状の酸化チタンと分散剤とを液状樹脂に含有させたものを硬化させて形成することで、絶縁性を保ちつつ、反射機能を備えたものとすることができる。また、光反射部6を形成する際に、流動性を高めることを目的として、液状樹脂にチキソトロピー付与剤を添加してもよい。チキソトロピー付与剤としては、例えば、微粉末シリカ等が使用できる。
なお、本実施の形態では、反射材として酸化チタンを使用しているが、酸化アルミや二酸化ケイ素、窒化ホウ素なども反射材として使用することが可能である。つまり、反射材は、絶縁性を有すると共に、反射機能を有する金属酸化物であれば、使用することが可能である。
本実施の形態では、酸化チタンを含有させることで、光を遮蔽性と、反射性とを兼ね備える光反射部6としているが、樹脂にSiO2を添加したり、他の金属酸化物を樹脂に混ぜたりして反射部としたりすることが可能である。
光拡散部7は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に発光素子2からの光を拡散する粒状体を分散させたものである。光拡散部7は、封止部5と光反射部6とを含む天面全体に形成されている。発光素子2からの光を拡散する粒状体は、SiO2の粒子が使用できる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る発光装置の製造方法について、図7から図9に基づいて説明する。図7〜図9は、図1に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図である。なお、図7(a)から図9(a)においては、1個分の発光装置のみ図示している。
発光装置1を多数個取りするために、配線基板4が縦列および横列に連続的に並ぶ基板材10を準備する(図7(a)参照)。この基板材10に形成された表面電極42aに、発光素子2およびツェナーダイオード3を順次搭載する(図7(b)参照)。
次に、発光素子2およびツェナーダイオード3を封止する封止部5となる蛍光体層11を形成する。この封止部5は、印刷法により形成すると時間が短く容易である。印刷法により封止部5を形成するときには、発光素子2とツェナーダイオード3との位置が開口した印刷版12を被せ、蛍光体を含有した樹脂またはガラスといった透明媒体を印刷版12の開口部分に充填して硬化させる(図7(c)参照)。
蛍光体層11が硬化すると、蛍光体層11の天面を平坦面とするために研磨機30にて研磨する(図7(d))。次に、光反射部6を形成するために蛍光体層11を切削する。蛍光体層11を切削する位置は、発光素子2とツェナーダイオード3との間と、印刷版12(図7(c)参照)により端面となった発光素子2側の側面およびツェナーダイオード3側の側面である。これらの位置に対して蛍光体層11の天面から配線基板4の搭載面に至るまで切削機31により切削する(図8(a)参照)。この切削により発光素子2とツェナーダイオード3との間に溝が形成され、蛍光体層11の両側面は平坦面となり、蛍光体層11が封止部5となる。
次に、封止部5上を含む全体に印刷版13を被せ、発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させた樹脂またはガラスを充填して硬化させ反射層14を形成する(図8(b)参照)。
そして、封止部5が露出するまで反射層14全体を研磨機30にて研磨する。封止部5の天面が露出するまで反射層14が研磨されることで、反射層14の残余が光反射部6となる(図8(c))。予め、発光素子2とツェナーダイオード3との間に溝を形成しておくことで、発光素子2の周囲全体を囲う光反射部6を形成することができるので、発光素子2から側方へ出射する光がツェナーダイオード3により邪魔されることなく光反射部6により反射させることができる。
次に、研磨した封止部5および光反射部6を含む全体が開口した印刷版15を被せ、発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させた樹脂またはガラスを充填して光拡散層16を形成する(図8(d)参照)。
次に、光拡散層16の天面を研磨機30にて研磨して平坦面とすることで光拡散層16が光拡散部7となる(図9(a))。そして、ダイサー32にて基板材10を縦方向および横方向に切断して個片とする(図9(b)参照)。このように作製することで、図1から図3に示す発光装置1を得ることができる。
次に、本実施の形態に係る発光装置の使用状態について、図1から図3と、更に図10に基づいて説明する。図10は、図2に示す発光装置の使用状態を説明するための図である。
まず底面電極42bから電圧を印加することで、スルーホール電極42cおよび表面電極42aを介して発光素子2に電源が供給され、発光素子2が点灯する。
発光素子2からの青色光は、図10に示すように、発光素子2の直上方向F1へ進む光の他に側面方向F2へ向かう光がある。直上方向F1への光は短い距離で光拡散部7へ到達する。側面方向F2への光は光反射部6で反射して光拡散部7へ到達する。従って、光反射部6へ反射して折り返すので封止部5内を進行する距離が長くなる。
また、封止部5は直上方向F1より側面方向F2の方が長く形成されているので、光反射部6に反射する光は、封止部5内を進行する距離が更に長くなる。封止部5を形成する透明媒体には、発光素子2からの青色光により励起され、波長変換することで黄色に発光する蛍光体が含有されているので、封止部5内を進行する距離が長ければ長いほど、蛍光体により発光が強くなるので黄色の度合いが強くなる。従って、封止部5と光拡散部7との境界面では、発光素子2の真上を中心として周囲へ向かうほど、黄色の度合いが強くなる色むらが発生する。
しかし、本実施の形態に係る発光装置1では、封止部5上に光拡散部7が設けられているので、発光素子2からの光が光拡散部7により拡散して色むらを緩和することができる。従って、色むらが少ない発光装置1とすることができる。例えば、発光素子2からの光取り出し効率を向上させるために封止部の天面に微小凹凸構造を形成することがある。封止部の天面を微小凹凸面とすることで、発光素子2が封止部の出射面となる天面での全反射を少なくすることができる。しかし、微小凹凸面は拡散性が低く、色むらがそのまま出射面にあらわれる。従って、蛍光体による色むらの緩和には、拡散材を含有した光拡散部7を封止部5上に形成するのが望ましい。
また、封止部5は直上方向F1より側面方向F2の方が長く形成されていることにより、封止部5の天面を広く確保することができるので、高い光束を得ることができる。
−実施例1−
本実施の形態に係る発光装置1を作製して光束を測定した。以下の表1にその結果を示す。なお、封止部5において、発光素子2の直上方向の厚みDと、発光素子2の側面方向の厚みWをそれぞれ変更したもので、発明品1〜4は厚みDより厚みWの方が厚くしたものである。比較のために、厚みDより厚みWの方を薄くした比較品1,2も作製して光束を測定した。
比較品1,2および発明品1〜4は、発光素子2を封止する封止部の厚み以外は同じである。使用した発光素子2は、一辺が0.8mmの正方形状をしたもので、測定条件は、投入電力200mA、パルス幅55msecで積分球にて全光束を測定した。
Figure 2011021402
表1からもわかるように、発光素子2の側面方向の厚みWに対する発光素子2の直上方向の厚みDの比率が、1.43倍〜3.95倍である発明品1〜4は、0.60倍、0.97倍の比較品と比較して、明らかに光束が向上している。特に、比較品1と発明品3,4とでは、同じ輝度の発光素子2でも、光束が約20%向上していることがわかる。
(実施の形態1の変形例)
蛍光体は、発光素子からの光により励起されて波長変換された光を発する。外部への光は、発光素子からの光と、蛍光体により波長変換された光とが混色したものとなる。従って、蛍光体を封止部へ含有させることで、発光素子が発する光と異なる所望の光を得ることができる。
例えば、特許文献2に記載の発光装置は、青色光を放射するLEDチップ(発光素子)を、黄色系蛍光体と赤色蛍光体とを透明樹脂に混合・分散させた蛍光体層により覆うことで白色発光を得るものである。
ところで、車両のウインカーや電光掲示板などにはアンバー(琥珀)色の発光装置が使用される。アンバー色を発光する発光装置では、青色光を発光する発光素子とオレンジ色光を発光する蛍光体との組み合わせが用いられる。このアンバー色は、図14に示すxy色度図で、例えば、(x,y)が、(0.509,0.408)、(0.509,0.49)、(0.591,0.408)で囲まれる範囲(図中、三角形の範囲S1で示す。)で表すことができる。
しかし、発光素子による青色光や、蛍光体によるオレンジ色光は、発光素子や蛍光体の個体差によりばらつきが生じるので、例えば、発光素子による青色光と、蛍光体によるオレンジ色光との混色が点D1で示される色度であった場合に、オレンジ色光を発光する蛍光体の含有濃度で調整しようとしても、xy色度図上、矢印F方向にしか移動できないため演色性のよいアンバー色が得られない。
そこで実施の形態1の変形例として、演色性のよいアンバー色が得られる発光装置を提供することを目的として、発光素子が青色光を発光するものとした。
以下に上述の実施の形態1とは異なっている点を説明し、同じ点は省略する。
封止部5には、発光素子2の周囲全体およびツェナーダイオード3の周囲全体に形成されている。封止部5は、発光素子2の天面方向の厚みより側面方向の厚みの方が厚く形成されている。封止部5には、樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に、発光素子2からの青色光により励起され、オレンジ色光を発光する蛍光体(以下、オレンジ色蛍光体と称す。)が含有させたものである。この封止部5には、色度の調整材として、発光素子2からの青色光により励起されて、赤色光を発光する蛍光体(以下、赤色蛍光体と称す。)を分散させた状態で含有させている。
オレンジ色蛍光体としては、(Ba、Sr)SiO:Eu2+、(Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Mg)SiO:Eu2+、(Sr、Eu2+、Yb)OSiO、SrSiO:Eu2+、YAl12:Ce、Y(Al、Ga)12:Ce3+、Y(Al、Gd)12:Ce3+のいずれかまたはこれらの組み合わせとすることができる。これらのオレンジ色蛍光体は、主波長が555〜600nmの範囲に含まれるオレンジ色光を発光する。
また、封止部5に赤色蛍光体を含有させる場合には、CaAlSiN:Eu2+、(Sr、Ca)AlSiN:Eu2+、SrSi:Eu2+のいずれかまたはこれらの組み合わせとすることができる。これらの赤色蛍光体は、主波長が610〜670nmの範囲に含まれる赤色光を発光する。
印刷法により封止部5を形成するときには、発光素子2とツェナーダイオード3との位置が開口した印刷版12を被せ、オレンジ色蛍光体を含有した樹脂またはガラスといった透明媒体に、オレンジ色蛍光体に対して分量を調整した赤色蛍光体を含有させた後、印刷版12の開口部分に充填して硬化させる(図7(c)参照)。
次に、本変形例に係る発光装置の使用状態および各蛍光体の配合の調整方法について、更に図11から図13に基づいて説明する。図11は、アンバー色を説明するためのxy色度表である。図12および図13は、オレンジ色蛍光体に赤色蛍光体を混合させたときの色度を示すxy色度表の一部拡大図である。
なお、封止部5に含有される蛍光体としては、オレンジ色蛍光体と、赤色蛍光体との2種類が含有されている。オレンジ色光蛍光体としては、発光の主波長が580〜590nmである(Ba、Sr、Ca)SiO:Eu2+、または(Ba、Sr、Mg)SiO:Eu2+のシリケート系の蛍光体を使用している。また、赤色蛍光体としては、発光の主波長が640〜660nmである(Sr、Ca)AlSiN:Eu2+を使用している。また、発光素子2は、425〜475nmを主波長とするものである。
まず底面電極42bから電圧を印加することで、スルーホール電極42cおよび表面電極42aを介して発光素子2に電源が供給され、発光素子2が点灯する。
発光素子2からの青色光は、外部へ直接進行する光と、光反射部6で反射して進む光となる。封止部5では、青色光がこの封止部5に含有されたオレンジ色蛍光体を励起すると共に、赤色蛍光体を励起する。
例えば、アンバー色は、図11のxy色度表で、(x,y)が、(0.509,0.408)、(0.509,0.49)、(0.591,0.408)で囲まれた範囲(図中、三角形の範囲S1で示す。)や、(x,y)が、(0.603,0.397)、(0.532,0.467)、(0.522,0.46)、(0.589,0.393)で囲まれた範囲(図中、矩形の範囲S2で示す。)としたときに、オレンジ色蛍光体による発光の色度は、図12に示すように、点D11で示される位置となる。つまり、点D11は、三角形の範囲S1には含まれ、赤色と緑色を結ぶ線上ほぼ中心に位置する。しかし、点D11は、矩形の範囲S2においては中心より少し緑色側に寄ったところに位置している。従って、所望するアンバー色が矩形の範囲S2である場合には、発光素子2のばらつきや、オレンジ色蛍光体のばらつきにより、緑方向に外れてしまうことがある。そこで、十分なマージンを確保すると共に、より演色性のよい色とするために、アンバー色の色度が矩形の範囲S2の中心に位置するように調整する。
ここで、オレンジ色蛍光体に対する調整材として、表2に示すように赤色蛍光体の配合比を増やす調整を行うと、発光装置1の発光色の色度が、図12に示すように点D12(配合比9:1)、点D13(配合比3:1)のように赤色方向へ移動する。オレンジ色蛍光体と赤色蛍光体との配合比を3:1としたときの点D13が矩形の範囲S2の中心に最も近く位置させることができる。そして、配合比を1:1としたときには、既に矩形の範囲S2の中心を超えてしまい、赤色蛍光体を添加し過ぎていることがわかる。
Figure 2011021402
オレンジ色蛍光体として使用している蛍光体を、(Ba、Sr)SiO:Eu2+、(Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Mg)SiO:Eu2+のいずれかとした場合には、発光強度が高いので発光効率という面では優れているものの、高温または高湿の環境下においては発光輝度が徐々に低下するという問題が発生する。そこで、オレンジ色蛍光体として、例えば、発光の主波長が555〜580nmで、耐候性が高い、(Sr、Eu2+、Yb)OSiO、またはSrSiO:Eu2+の蛍光体を使用する。
すると、図13および表3に示すように、オレンジ色蛍光体による発光の色度は、点D21で示される位置となり、色度は矩形の範囲S2だけでなく、三角形の範囲S1からも大きく外れる。そこで、オレンジ色蛍光体に対する調整材として、赤色蛍光体の配合比を増やす調整を行う。点D23(配合比3:1)で三角形の範囲S1内へ入り、点24(配合比1:1)としたときに、三角形の範囲S1内でなく、矩形の範囲S2の中心に最も近く位置させることができる。
Figure 2011021402
以上のように本変形例に係る発光装置1では、オレンジ色蛍光体だけでは調整できないところを、赤色蛍光体を、調整材として封止部5に含有させることで、細やかな色度の調整が可能となる。
なお、本変形例では、オレンジ色蛍光体や赤色蛍光体を一種類のみを封止部5に含有させた場合を説明しているが、2種類以上を組み合わせても、同様にアンバー色を調整することができる。
また、オレンジ色蛍光体、赤色蛍光体のいずれも発光素子2からの青色光に励起されて発光するものであるが、発光素子が紫外線を発光するものとしてもよい。その場合には、赤色蛍光体を紫外線により励起されて発光するものとし、更に紫外線により青色光を発光する蛍光体を封止部5に含有させうるか、または封止部5内に封止層を設けて含有させるようにしてもよい。
更に、本変形例では、オレンジ色蛍光体の他、赤色蛍光体が同じ封止部5に含有されているが、それぞれ含有される封止層を分け、封止部を複数層で構成してもよい。その場合には、蛍光体の発光波長を、発光素子2を中心として外側へ向かうに従って短くなるようにするのが望ましい。つまり。オレンジ色光蛍光体と赤色蛍光体とでは、赤色蛍光体が内側、オレンジ色蛍光体が外側とするのが望ましい。
(実施の形態2)
実施の形態2は、主波長が隣接する発光色の重複範囲を低減することで、カラーフィルタの分光特性を優れたものとすることができる発光装置およびこれを用いたカラー液晶装置に関するものである。
まず、本実施の形態の関連技術についてに説明する。
特許文献3に記載の発光装置は、上部波長変換物質層に含有される蛍光体が、下部波長変換物質層に含有される赤色光に波長変換する蛍光体より短波長に変換する緑色光へ波長変換するものであるため、緑色光を発光する蛍光体は、下部波長変換物質層からの赤色光に影響を与えることなく、かつ緑色光を損失なく発光することができる。
しかし、発光素子からの青色光や、下部波長変換物質層により波長変換された赤色光、上部波長変換層により波長変換された緑色光は、主波長をピークとして短波長方向および長波長方向へ、山の裾野が広がるように強度が減衰する特性を有しているため、例えば、主波長が隣接する発光素子からの青色光と上部波長変換層からの緑色光とでは、その中間波長で重なる部分ができ、発光強度が大きくなってしまい不都合となることがある。
それは、特許文献3に記載の発光装置を、薄型テレビなどで使用されるカラーフィルタを備えたカラー液晶装置のバックライトの光源として用いた場合である。カラーフィルタは単一波長のみを透過させるのが理想的ではあるが、主波長をピークとして短波長方向および長波長方向へ、山の裾野が広がるように減衰する透過特性を有しているため、緑色フィルタが透過させる光は、上部波長変換層からの緑色光だけでなく、発光素子からの青色光の長波長部分も透過させてしまう。従って、緑色光の短波長部分と青色光の長波長部分とが混在した強度で、緑色フィルタを透過すると、他の色とのバランスが悪化し、色合いが悪い映像となってしまうおそれがある。
つまり、特許文献3に記載の発光装置では、所定色の光を透過させるカラーフィルタに対して、その色の発光色より短い波長の発光色が悪影響を及ぼしてしまうという問題が発
生する。
そこで本願発明者らは、主波長が隣接する発光色の重複範囲を低減させると、カラーフィルタの分光特性を優れたものとすることができることに想到し、本実施の形態に至った。
ある好適な実施形態は、発光素子が基体上に搭載され、発光素子を中心に順次覆う2以上の封止部が設けられた発光装置において、2以上の封止部のうちの第1封止部には、当該第1封止部より内側からの内側光に励起され、当該内側光と隣接する主波長を有する光を発光する蛍光体が含有され、第1封止部より外側に位置する第2封止部には、第1封止部に含有された蛍光体より発光波長が長く、内側光に励起されると共に、内側光の長波長部分と第1封止部からの光の短波長部分とが重なる範囲の波長に励起される蛍光体が含有されていることを特徴とする発光装置としたものである。
上記実施形態によれば、第1封止部の蛍光体による光の短波長部分が、第1封止部より外側に位置する第2封止部の蛍光体を励起する光となるため、第1封止部の蛍光体による光の短波長部分は損失となって減衰する。従って、発光波長の特性として、第1封止部による光の短波長部分と、この光に主波長が隣接する第1封止部より内側からの内側光の長波長部分とが重なり合う特性であっても、重複範囲を低下させることができる。
より好適な実施形態は、発光素子は、青色光を発光するものであり、第1封止部は、発光素子からの青色光を受けて緑色光を発光するものであり、第2封止部は、青色光と緑色光とを受けて赤色光を発光するものであることを特徴とする発光装置としたものである。
上記実施形態によれば、このような組み合わせとすることで、第1封止部からの緑色光の短波長部分は、第2封止部の赤色光を発光する蛍光体を励起する光となるため、緑色光の短波長部分は損失となって減衰する。従って、発光波長の特性として、第1封止部による緑色光の短波長部分と発光素子からの光の長波長部分との重複範囲を低下させることができる。
上記実施形態の発光装置を光源としたバックライトと、バックライトを背面側に配置した三原色のカラーフィルタが設けられた液晶パネルとを備えたことを特徴とするカラー液晶パネルとしてもよい。
このカラー液晶パネルにおいては、上記実施形態の発光装置をバックライトの光源とすることで、発光波長の特性が、第1封止部による緑色光の短波長部分と発光素子からの光の長波長部分との重複範囲を低下させることができる。
本実施の形態に係る発光装置を図面に基づいて説明する。図15は本実施の形態に係る発光装置を示す平面図、図16は図15に示す発光装置のA−A線断面図、図3は図15に示す発光装置の底面図、図4は発光素子を示す断面図、図5は発光素子を示す平面図、図6は、発光素子とツェナーダイオードとの接続を示す回路図である。
図3,15,16に示すように、発光装置1は、発光素子2と、ツェナーダイオード3と、配線基板4と、封止部5と、光反射部6と、光拡散部7とを備えた発光色が白色のLED(Light Emitting Diode)である。発光装置1は、約2mm×1.6mmの矩形状で、厚みが約0.75mmに形成されている。
発光素子2は、基板21と、n型層22と、活性層23と、p型層24と、n側電極25と、p側電極26とを備え、主波長が425〜475nmの範囲の青色光を発光するフリップチップタイプの発光ダイオードである。
基板21は、n型層22、活性層23、およびp型層24から形成された半導体層を保持する役目を負う。材質としては、絶縁性のサファイアを用いることができる。しかし、発光効率や発光する部分が窒化ガリウム(GaN)を母材とすることから、n型層22と基板21との界面での光の反射を少なくするために発光層と同等の屈折率を有するGaNやSiC、AlGaN、AlNを用いるのが好適である。
発光層となるn型層22と活性層23とp型層24は基板21上に順次積層される。これらの発光層の材質は、窒化ガリウム系化合物であれば好ましい。具体的には、それぞれ、n型層22をGaN、活性層23をInGaN、p型層24をGaNとするなどである。なお、n型層22やp型層24としては、AlGaNやInGaNを用いることもできる。また、n型層22と基板21との間に、GaNやInGaNで形成したバッファ層を形成することも可能である。更に、例えば、活性層23は、InGaNとGaNとを交互に積層した多層構造(量子井戸構造)とすることもできる。
n側電極25は、基板21上に積層したn型層22と活性層23とp型層24の一部から、活性層23とp型層24を除去し、n型層22を露出させ、この露出させたn型層22上に形成されている。なお、基板を導電性部材にした場合は、基板まで露出させ基板上に直接n側電極25を形成することもできる。
p側電極26は、p型層24上に形成されている。つまり、活性層23とp型層24を除去し、n型層22を露出させることで、発光層とp側電極26およびn側電極25とは基板21に対して同じ側の面に形成される。
p側電極26は発光層で発した光を基板21の側に反射するために反射率の高いAgやAl、Rh等により形成された電極である。
p型層24とp側電極26の接触抵抗を小さくするためにp型層24とp側電極26の間にPtやNi、Co、ITO等の電極層を形成するのが望ましい。また、n側電極25はAlやTi等により形成することができる。p側電極26およびn側電極25の表面には他の素子やワイヤとの接着強度を高めるためにAuやAlを用いることが望ましい。これらの電極は真空蒸着法、スパッタリング法などによって、形成することができる。
発光素子2のサイズについては、光量を大きくするために、全面積が広い方がよく、好ましくは一辺が600μm以上であることが望ましい。
なお、発光素子2として、フリップチップタイプについて詳細を説明したが、他のタイプの発光素子でも用いることができる。
本実施の形態では、保護素子としてツェナーダイオード3としているが、単にダイオードとしたり、コンデンサ、抵抗、またはバリスタとしたりすることができる。
配線基板4は、絶縁基板41に配線パターン42が形成された基体として機能するプリント配線基板である。配線パターン42は、搭載面側に形成された表面電極42aと、搭載面とは反対側となる面に形成された底面電極42bと、表面電極42aおよび底面電極42bを接続するスルーホール電極42cとを備えている。絶縁基板41は、ガラスエポキシ樹脂、BTレジン(ビスマレイミドトリアジン樹脂系の熱硬化樹脂)、またはセラミック(アルミナ、窒化アルミ)基板とすることができる。
封止部5は、発光素子2の周囲全体およびツェナーダイオード3の周囲全体に形成されている。封止部5は、樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に無機若しくは有機の蛍光体の粒状体を分散させたものである。封止部5は、発光素子を中心に順次覆う2つの封止部から構成されている。2つの封止部5は、内側に位置する第1封止部51と、第1封止部51より外側に位置する第2封止部52とから形成されている。
第1封止部51には、主波長が隣接する発光素子2からの青色光に励起されることで、主波長が510〜550nm、望ましくは525〜530nmの緑色に発光する蛍光体が含有されている。蛍光体としては、(Ba,Sr)2SiO4:Eu2+、(Sr,Ca)2SiO4:Eu2+、(Ba,Sr,Ca)2SiO4:Eu2+、(Ba,Sr,Mg)2SiO4:Eu2+、CaSc24:Ceなどが使用できる。
第2封止部52には、発光素子2からの光と第1封止部51からの緑色光に励起されることで、主波長が610nm以上670nm以下、望ましくは640nm以上660nm以下の赤色に発光する蛍光体が含有されている。蛍光体としては、CaAlSiN3:Eu2+、(Sr,Ca)AlSiN3:Eu2+、Sr2Si53:Eu2+が使用できる。
透明媒体としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びフッ素樹脂を主成分とする樹脂や、ゾルゲル法で作製されるガラス材料を用いることもできる。ガラス材料は硬化反応温度が摂氏200度程度のものもあり、バンプや電極各部に用いる材料の耐熱性を考慮しても好適な材料と言える。
光反射部6は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させたものである。光反射部6は、発光素子2およびツェナーダイオード3を封止する封止部5の天面を除く周囲面を囲うように形成されている。
この光反射部6は、光を反射する粒状体である反射材として酸化チタンの粒子と分散剤とを液状樹脂に含有させたものを硬化させることで形成することができる。光反射部6を、粉体状の酸化チタンと分散剤とを液状樹脂に含有させたものを硬化させて形成することで、絶縁性を保ちつつ、反射機能を備えたものとすることができる。また、光反射部6を形成する際に、流動性を高めることを目的として、液状樹脂にチキソトロピー付与剤を添加してもよい。チキソトロピー付与剤としては、例えば、微粉末シリカ等が使用できる。
なお、本実施の形態では、反射材として酸化チタンを使用しているが、酸化アルミや二酸化ケイ素、窒化ホウ素なども反射材として使用することが可能である。つまり、反射材は、絶縁性を有すると共に、反射機能を有する金属酸化物であれば、使用することが可能である。
本実施の形態では、酸化チタンを含有させることで、絶縁性と、反射性とを兼ね備える光反射部6としているが、樹脂にSiO2を添加したり、他の金属酸化物を樹脂に混ぜたりして反射部としたりすることが可能である。
光拡散部7は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などの樹脂もしくはガラスといった主材である透明媒体中に発光素子2からの光を拡散する粒状体を分散させたものである。光拡散部7は、封止部5と光反射部6とを含む天面全体に形成されている。発光素子2からの光を拡散する粒状体は、SiO2の粒子が使用できる。
次に、発光装置1をバックライトの光源としたカラー液晶装置を、図17に基づいて説明する。
カラー液晶装置100は、発光装置1をバックライトの光源として配線基板101に縦列および横列に並べたものを、液晶パネル102の背面側に配置したテレビやカーナビゲーション装置などに使用される液晶表示装置である。液晶パネル102には、赤色、緑色および青色の3原色のカラーフィルタ103が液晶セル(図示せず)に対応させてドットマトリクス状に配置されている。カラーフィルタ103の赤色フィルタ103aは、600〜670nmに最大透過率特性を有している。緑色フィルタ103bは、510〜550nmに最大透過率特性を有している。青色フィルタ103cは、425〜475nmに最大透過率特性を有している。本実施の形態では、バックライトとして導光板を備えていないが、発光装置1からの光が導光板を介して液晶パネル102に照射するように構成してもよい。
以上のように構成された本実施の形態に係る発光装置の製造方法について、図18から図21に基づいて説明する。図18〜図20は、図15に示す発光装置の製造方法の各工程を示す図である。なお、図18(a)から図20(d)においては、1個分の発光装置のみ図示している。
発光装置1を多数個取りするために、配線基板4が縦列および横列に連続的に並ぶ基板材10を準備する(図18(a)参照)。この基板材10に形成された表面電極42aに、発光素子2およびツェナーダイオード3を順次搭載する(図18(b)参照)。
次に、発光素子2およびツェナーダイオード3を封止する第1封止部51となる第1蛍光体層11を形成する。この第1封止部51は、印刷法により形成すると時間が短く容易である。印刷法により封止部5を形成するときには、発光素子2とツェナーダイオード3との位置が開口した印刷版12を被せ、緑色に発光する蛍光体を含有した樹脂またはガラスといった透明媒体を印刷版12の開口部分に充填して硬化させる(図18(c)参照)。
第1蛍光体層11が硬化すると、第1蛍光体層11の天面を平坦面とするために研磨機30にて研磨する(図18(d)参照)。次に、第2封止部52を形成するために第1蛍光体層11を切削する。第1蛍光体層11を切削する位置は、発光素子2とツェナーダイオード3との間と、印刷版12(図18(c)参照)により端面となった発光素子2側の側面およびツェナーダイオード3側の側面である。これらの位置に対して第1蛍光体層11の天面から配線基板4の搭載面に至るまで切削機31にて切削する(図19(a)参照)。この切削により発光素子2とツェナーダイオード3との間に溝が形成され、第1蛍光体層11の両側面は平坦面となり、第1蛍光体層11が第1封止部51となる。
次に、第1封止部51上を含む全体に印刷版13を被せ、赤色に発光する蛍光体を含有した樹脂またはガラスといった透明媒体を印刷版13の開口部分に充填して硬化させて第2蛍光体層14を形成する(図19(b)参照)。第2蛍光体層14が硬化すると、第2蛍光体層14の天面を平坦面とするために研磨機30にて研磨する(図19(c)参照)。
次に、光反射部6を形成するために第2蛍光体層14を切削する。第2蛍光体層14を切削する位置は、発光素子2とツェナーダイオード3との間と、印刷版13(図19(b)参照)により端面となった発光素子2側の側面およびツェナーダイオード3側の側面である(図19(a)参照)。これらの位置に対して第2蛍光体層14の天面から配線基板4の搭載面に至るまで切削機31にて切削する。この切削により発光素子2とツェナーダイオード3との間の第2蛍光体層14に溝が形成され、第2蛍光体層14の両側面は平坦面となり、第2蛍光体層14が第2封止部52となる。
次に、第2封止部52上を含む全体に印刷版15を被せ、発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させた樹脂またはガラスを充填して硬化させ反射層16を形成する(図20(a)参照)。
そして、第2封止部52が露出するまで反射層16全体を研磨機30にて研磨する。第2封止部52の天面が露出するまで反射層16が研磨されることで、反射層16の残余が光反射部6となる(図20(b)参照)。予め、発光素子2とツェナーダイオード3との間の第2蛍光体層14に溝を形成しておくことで、発光素子2の周囲全体を囲う光反射部6を形成することができるので、発光素子2から側方へ出射する光がツェナーダイオード3により邪魔されることなく光反射部6により反射させることができる。
次に、研磨した第2封止部52および光反射部6を含む全体が開口した印刷版17を被せ、発光素子2からの光を反射する粒状体を分散させた樹脂またはガラスを充填して光拡散層18を形成する(図20(c)参照)。
次に、光拡散層18の天面を研磨機30にて研磨して平坦面とすることで光拡散層18が光拡散部7となる(図20(d)参照)。そして、ダイサー32にて基板材10を縦方向および横方向に切断して個片とする(図20(e)参照)。このように作製することで、図3、15,16に示す発光装置1を得ることができる。
次に、本実施の形態に係る発光装置の使用状態について、図3,15,16と、図21に基づいて説明する。図21は、図15に示す発光装置の発光波長とカラーフィルタの透過波長との関係を示すグラフである。
まず底面電極42bから電圧を印加することで、スルーホール電極42cおよび表面電極42aを介して発光素子2に電源が供給され、発光素子2が点灯する。
発光素子2からの青色光は、第1封止部51から第2封止部52へ、直接進行する光と、光反射部6で反射して進む光となる。第1封止部51では、内側光となる発光素子2からの青色光が第1封止部51に含有された蛍光体を励起して緑色に波長変換される。第1封止部51の蛍光体からの緑色光は、発光素子2からの青色光と共に、第2封止部52へ進行する。
第2封止部52では、発光素子2からの青色光が第2封止部52に含有された蛍光体を励起するだけでなく、第1封止部51からの緑色光の470〜530nmの短波長部分の光によっても励起して赤色光が発光される。
つまり、緑色光の短波長部分が赤色光を発光する蛍光体の励起に利用されることで、第1封止部51の蛍光体による緑色光の短波長部分は損失となって減衰する。従って、図11に示す発光波長の特性として、第1封止部51による緑色光の短波長部分と第1封止部より内側からの光となる発光素子2からの青色光の長波長部分との重複範囲を低下させることができる(図21のハッチング部は重複しなくなった範囲を示す。)。
緑色光の短波長部分と青色光の長波長部分との重複範囲が低下することで、所定波長範囲の緑色光として狭幅な特性が得られる。従って、この発光装置1をバックライトの光源とした図17に示すカラー液晶装置100では、緑色フィルタ103bを透過する光を、より狭い波長範囲とすることができるので、分光特性を向上させることができ、色合いがよく、コントラストのよい表示画面とすることができる。
本実施の形態では、図15に示すように青色光を発光する発光素子2、内側に位置する緑色光を発光する蛍光体を含有した第1封止部51、および第1封止部51より外側に位置し、赤色光を発光する蛍光体を含有した第2封止部52により発光色を白色としているが、発光素子の発光色および蛍光体の発光色を他の組み合わせとすることもできる。例えば、発光素子が紫外線を発光するものとし、第1封止部に紫外線により緑色光を発光する蛍光体を含有させ、第2封止部に紫外線により赤色光を発光する蛍光体を含有させ、第1封止部の更に内側に第3封止部を設け、内側光となる紫外線により青色光に発光する蛍光体を含有させることで発光色を白色とすることも可能である。
つまり、発光素子を中心に順次覆う封止部が2以上設けられているときに、内側に位置する封止部に含有される蛍光体の発光波長が、この封止部より外側に位置する封止部に、内側の封止部の蛍光体より発光波長が長い蛍光体が含有されていればよい。
なお、本実施の形態では、カラー液晶装置を液晶表示装置としたが、液晶プロジェクタなどの投影装置としてもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3は、高い耐熱性を備えた封止材により発光素子を封止することで、高輝度化を図ることが可能な発光装置に関するものである。
まず、本実施の形態の関連技術についてに説明する。
発光素子を封止する封止材としてはエポキシ樹脂やシリコーン樹脂が使用されている。エポキシ樹脂は、取り扱いの容易性、成形性、コストの点で優れているものの、紫外線や青色光による黄変や、耐熱温度が低いという欠点がある。シリコーン樹脂は、エポキシ樹脂に比べ紫外線や青色光も強く、耐熱性にも優れているため、紫外線や青色光を発光して蛍光体の発光色との混色により白色を得るような発光素子の封止材として好適な材料である。
このようなシリコーン樹脂を発光素子の封止材として使用している発光装置が、例えば、特許文献4に記載にされている。
しかし、シリコーン樹脂は150℃以上となると、硬度の変化がおこり、亀裂が入ったり、崩れたりするなどの不具合が生じ始める。高輝度化が進む発光素子では、大電流を流すことで温度が150℃より上がってしまうことがある。シリコーン樹脂が高温度下に置かれると酸化してホルムアルデヒドの発生や低分子シロキサンの発生が起こる。それによりシリコーン樹脂の透過率も低下して透明度が失われてしまう。
発光装置は、照明装置や表示装置の光源として、蛍光灯や電球と比べて長寿命であることや、省電力であることから、益々需要が増加することが予想され、更なる高輝度化が図られるものと予想される。
そこで本願発明者らは、高い耐熱性を備えた封止材を用いて発光素子を封止すると高輝度化を図ることができることに想到し、本実施の形態に至った。
ある好適な実施形態では、発光素子が封止材により封止された発光装置において、封止材は、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂であることを特徴とする。
上記実施形態によれば、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂は、300℃程度の高い耐熱性を有しているため、この樹脂を封止材とすることで、大電流を流すことで高輝度化を図った発光素子であっても、封止部における、高温環境下での酸化による透過率の低下や、劣化による黄変化や黒変化の発生を防止することができるので、継続的に点灯させることができる。
別の好適な実施形態は、発光素子が封止材により封止された発光装置の製造方法において、発光素子を基体に搭載する工程と、発光素子に、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂を溶剤に溶解させた封止材として、付与した後に硬化させて、発光素子を封止する封止層を形成する工程と、封止層に樹脂材を付与した後に硬化させて、少なくとも1以上の樹脂層を形成する工程とを含むことを特徴とする発光装置の製造方法である。
上記実施形態によれば、溶剤に溶解した状態の封止材は、硬化の際に溶剤が揮発して大きな体積変化が発生するが、封止層に樹脂材を滴下した後に硬化させて、少なくとも1以上の樹脂層を形成することで、減った体積を補うことができる。
より好適な実施形態は、封止層を形成する工程は、発光素子からの光に励起されて発光する蛍光体を含有した封止材により封止層を形成することを特徴とする。
上記実施形態によれば、封止層に蛍光体が含有されていれば、封止層を硬化する際に体積変化によって減容するので、分散していた蛍光体を、封止層の減容に伴い、発光素子の近くに寄せた状態とすることができる。従って、蛍光体を発光素子の周囲全体に凝集させたような状態で蛍光体層を形成することができるので、発光素子からの光を効率よく蛍光体まで到達させることできる。
次に、本実施の形態に係る発光装置を図面に基づいて説明する。図22は、本発明の実施の形態に係る発光装置の平面図である。図23は、図22に示す発光装置の断面図である。図24は、図22に示す発光装置の回路図である。図25は、図22に示す発光装置に用いられる発光素子の断面図である。図26は、図25に示す発光素子の平面図である。
図22および図23に示すように、発光装置100は、保護素子111と、発光素子112と、基体113と、樹脂封止部114とを備えている。
保護素子111は、上面カソード電極111aと上面アノード電極111bに発光素子112を導通搭載して、過度な電圧が発光素子112に印加しないよう、n型のシリコン基板の一部にp型の半導体領域を設けたツェナーダイオードである。この保護素子111に発光素子112を搭載した状態の回路図を図24に示す。本実施の形態では、保護素子111をツェナーダイオードZとしたが、ダイオード、コンデンサ、抵抗、またはバリスタや、絶縁基板に配線パターンが形成されたプリント配線基板とすることも可能である。この保護素子111は、底面電極(図示せず)とワイヤ115とにより電源が供給される。
図25および図26に示すように、発光素子112は、青色光を発光するフリップチップタイプの発光ダイオードで、基板112aと、n型層112bと、活性層112cと、p型層112dと、n側電極112eと、p側電極112fとを備えている。
基板112aは、n型層112b、活性層112c、およびp型層112dから形成された半導体層を保持する役目を負う。材質としては、絶縁性のサファイアを用いることができる。しかし、発光効率や発光する部分が窒化ガリウム(GaN)を母材とすることから、n型層112bと基板112aとの界面での光の反射を少なくするために発光層と同等の屈折率を有するGaNやSiC、AlGaN、AlNを用いるのが好適である。
発光層となるn型層112bと活性層112cとp型層112dは基板112a上に順次積層される。これらの発光層の材質は、窒化ガリウム系化合物であれば好ましい。具体的には、それぞれ、n型層112bをGaN、活性層112cをInGaN、p型層112dをGaNとするなどである。なお、n型層112bやp型層112dとしては、AlGaNやInGaNを用いることもできる。また、n型層112bと基板112aとの間に、GaNやInGaNで形成したバッファ層を形成することも可能である。更に、例えば、活性層112cは、InGaNとGaNとを交互に積層した多層構造(量子井戸構造)とすることもできる。
n側電極112eは、基板112a上に積層したn型層112bと活性層112cとp型層112dの一部から、活性層112cとp型層112dを除去し、n型層112bを露出させ、この露出させたn型層112b上に形成されている。なお、基板を導電性部材にした場合は、基板まで露出させ基板上に直接n側電極を形成することもできる。
p側電極112fは、p型層112d上に形成されている。つまり、活性層112cとp型層112dを除去し、n型層112bを露出させることで、発光層とp側電極112fおよびn側電極112eとは基板112aに対して同じ側の面に形成される。
p側電極112fは発光層で発した光を基板112aの側に反射するために反射率の高いAgやAl、Rh等により形成された電極である。
p型層112dとp側電極112fの接触抵抗を小さくするためにp型層112dとp側電極112fの間にPtやNi、Co、ITO等の電極層を形成するのが望ましい。また、n側電極112eはAlやTi等により形成することができる。p側電極112fおよびn側電極112eの表面には他の素子やワイヤとの接着強度を高めるためにAuやAlを用いることが望ましい。これらの電極は真空蒸着法、スパッタリング法などによって、形成することができる。
発光素子112のサイズについては、光量を大きくするために、全面積が広い方がよく、好ましくは一辺が600μm以上であることが望ましい。
なお、発光素子112として、フリップチップタイプについて詳細を説明したが、他のタイプの発光素子でも用いることができる。
図22および図23に示すように、基体113は、直方体状に形成された基体本体113aに凹部113bが設けられ、この凹部113bの底部に保護素子111および発光素子112が搭載されている。基体113には、金属膜で形成された底面カソード電極113vおよび底面アノード電極113wが、基体本体113aの底面に設けられている。底面カソード電極113vは、保護素子111が搭載された基体本体113aの搭載面B1上のワイヤ接続パターン113sと、スルーホール配線113xを介して導通接続している。また、底面アノード電極113wは、保護素子111と接続する搭載面B1上のダイボンド接続パターン113tと、スルーホール配線113yを介して導通接続している。
基体本体113aの凹部113bの内周壁面は、発光素子112からの光の進行方向に向かうに従って、開口面積が徐々に広くなる反射面113cに形成されている。ここで、基体113の反射面113cについて詳細に説明する。
基体本体113aは、例えば、ポリフタルアミド樹脂であるアモデル(登録商標)で形成することができる。基体本体113aをポリフタルアミド樹脂とした場合には、凹部113bの内周壁面である反射面113cを、二酸化珪素膜や、アルミ膜または銀膜上に二酸化珪素膜を形成した2層膜とした密着面とすることができる。
基体本体113aは、ポリフタルアミド樹脂とする以外に、セラミックとすることができる。基体本体113aをセラミックとした場合には、反射面113cを二酸化珪素膜や、銀膜上に二酸化珪素膜を形成した2層膜とする以外に、何も膜を付与せずセラミックの表面を密着面とすることができる。
反射面113cを二酸化珪素膜とするときには、スパッタリングにより成膜することができる。また、アルミ膜または銀膜は、蒸着により成膜することができる。
樹脂封止部114は、第1樹脂封止部114a(封止層)と第2樹脂封止部114b(樹脂層)とで構成されている。第1樹脂封止部114aは、アルコキシシラン樹脂であり、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される封止材を硬化させることで形成されている。第1樹脂封止部114aは、発光素子112の周囲全体を覆うことで封止している。この第1樹脂封止部114aは、粘度調整材として二酸化珪素を含有している。
本実施の形態では、第1樹脂封止部114aに発光素子112からの光に励起され波長を変換する蛍光体114x(図22では図示せず)が含有されている。発光素子112は青色に発光するので、この蛍光体114xを青色の補色となる黄色に発光するものとすれば、青色と黄色とが混色することで、第1樹脂封止部114aを白色に発光させることができる。この蛍光体114xとしては、希土類ドープ窒化物系、または希土類ドープ酸化物系の蛍光体が好ましい。より具体的には、希土類ドープアルカリ土類金属硫化物、希土類ドープガーネットの(Y・Sm)3(Al・Ga)512:Ceや(Y0.39Gd0.57Ce0.03Sm0.013Al512、希土類ドープアルカリ土類金属オルソ珪酸塩、希土類ドープチオガレート、希土類ドープアルミン酸塩等が好適である。また、珪酸塩蛍光体(Sr1-a1-b2-xBaalCab2Eux2SiO4やアルファサイアロン(α−sialon:Eu)Mx(Si,Al)12(O,N)16を黄色発光の蛍光体材料として用いても良い。
第2樹脂封止部114bは、第1樹脂封止部114a上にカバー層として配置されることで、第1樹脂封止部114aと外部との間に設けられている。この第2樹脂封止部114bは、第1樹脂封止部114aと同じ樹脂でもよいが、硬化させた際の体積変化が大きいので、例えばシリコーン樹脂とすることができる。第2樹脂封止部114bをシリコーン樹脂で形成すると、吸湿性により水分を含んでも発光素子112は第1樹脂封止部114aにより封止されているため問題はない。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る発光装置の製造方法について、図27に基づいて説明する。図27(A)から同図(E)は、図22に示す発光装置の各製造工程を示す図である。
まず、保護素子111を導通搭載した基体113に、発光素子112を搭載する搭載工程を行う。そして、保護素子111および発光素子112を搭載した基体113の凹部113bに、蛍光体を含有した封止材を滴下して充填する封止工程を行う(図27(A)参照)。
次に、封止材が充填された基体113を加熱炉へ入れ、封止材を硬化させる(図27(B)参照)。封止材は、アルコキシシラン樹脂が溶剤に溶解した状態のものなので、硬化することで溶剤が揮発して大きく減容する(図27(C)参照)。
硬化することで第1樹脂封止部114aとなった封止材が減容することで、分散していた蛍光体114xを発光素子112の近くに寄せた状態とすることができる。例えば、樹脂封止部114全体に均等に蛍光体が分散していると、樹脂封止部114の上層に位置する蛍光体は、発光素子112から遠いため、樹脂封止部114内を進行することにより発光強度が減衰した光が到達する。しかし、封止材が減容することで形成された第1樹脂封止部114aでは、蛍光体114xが発光素子112の周囲全体に凝集したような状態とすることができるので、発光素子112からの光を少ない減衰で蛍光体114xまで到達できる。従って、発光素子112からの光を減衰度合いを少なく、かつ効率よく蛍光体114xまで到達させることできる。
このようにして第1樹脂封止部114aが形成されると、例えば、シリコーン樹脂をポッティングにより、凹部113bの開口面まで第1樹脂封止部114a上に充填する(図27(D)参照)。
シリコーン樹脂を充填して硬化させることで第2樹脂封止部114bを形成する(図27(E)参照)。第1樹脂封止部114aを形成する封止材は、溶剤に溶解した状態なので硬化の際に溶剤が揮発して大きな体積変化が発生するが、第1樹脂封止部114aに樹脂材を滴下した後に硬化させて、第2樹脂封止部114bを形成することで、減った体積を補うことができる。
シリコーン樹脂は揮発性の溶剤に溶解されていないので、熱硬化させても体積変化は少ない。従って、凹部113bの開口面まで充填することで、基体113の上面と第2樹脂封止部114bの上面とをほぼ一致させた平面とすることができるので、発光装置100をコレットにより搬送するときでも、発光装置100の上面を安定した吸着面とすることができる。
このように、本実施の形態に係る発光装置100では、第1樹脂封止部114aを形成する封止材の組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂としているので、大電流を流すことで高輝度化を図った発光素子112であっても、第1樹脂封止部114aが劣化して黄変化や黒変化することなく継続的に点灯させることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る発光装置を図28および図29に基づいて説明する。図28は、本実施の形態に係る発光装置を示す平面図である。図29は、図28に示す発光装置の断面図である。なお、本実施の形態では、発光素子は図22および図23に示すものと同じ構成のものが使用できるので、図28および図29において同符号を付して説明を省略する。
図28および図29示す発光装置200は、矩形状のプリント配線基板である基体221上に、保護素子222と発光素子112とが搭載されている。基体221は、セラミックにより形成された基体本体221aの底面に、金属膜で形成された底面カソード電極221vと底面アノード電極221wとが設けられている。底面カソード電極221vは、保護素子222および発光素子112が搭載された基体本体221aの搭載面B2上の上面カソード電極221sに、スルーホール配線221xを介して導通接続している。また、底面アノード電極221wは、搭載面B2上の上面アノード電極221tに、スルーホール配線221yを介して導通接続している。保護素子222と発光素子112とは、この上面カソード電極221sと上面アノード電極221tとを跨ぐように、アノードおよびカソードの極性を合わせて導通接続している。
保護素子222は、ツェナーダイオードであり、実施の形態3に係る発光装置にて用いられている保護素子111(図22および図23参照)と同じ機能のものである。異なる点は、保護素子222の底面に電極(図示せず)が設けられ、発光素子112とは基体221上に形成された上面カソード電極221sと上面アノード電極221tとによって接続されているところである。
そして、発光素子112は、第1樹脂封止部223により封止されている。第1樹脂封止部223により封止された発光素子112は、保護素子222と共に第2樹脂封止部224により封止されている。
第1樹脂封止部223は、粘度調整材としての二酸化珪素(図示せず)と蛍光体223xとを含有した封止材により形成されている。この封止材は、実施の形態3と同様に、アルコキシシラン樹脂であり、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂である。
この第1樹脂封止部223は、基体221に発光素子112を搭載した後に、発光素子112の周囲全体を囲う周壁となる開口が形成された印刷版を配置し、この開口に前記封止材を充填してスキージ等で均すことで成型するスクリーン印刷法により形成することができる。
この印刷版は、減容度合いを考慮して開口面積が調整されている。
第2樹脂封止部224は、第1樹脂封止部114aと同じ樹脂でもよいが、硬化させた際の体積変化が大きいので、例えば、実施の形態1と同様に、シリコーン樹脂とすることができる。
この第2樹脂封止部224は、第1樹脂封止部223を形成した後に、基体221の周囲全体を囲う周壁となる開口が形成された印刷版を配置し、この開口に樹脂を充填してスキージ等で均すことで成型するスクリーン印刷法により形成することができる。
このように、基体221を矩形状のプリント配線基板とした発光装置200であっても、発光素子112を封止する第1樹脂封止部223を、封止材の組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂により形成することで、大電流を流すことで高輝度化を図った発光素子112であっても、第1樹脂封止部223が劣化して黄変化や黒変化することなく継続的に点灯させることができる。
また、スクリーン印刷法により第1樹脂封止部223を形成する場合でも、熱硬化させることで封止材が減容することで、封止材の中で分散した状態の蛍光体223xを、発光素子112の周囲全体に凝集させたような状態で第1樹脂封止部223を形成することができるので、発光素子からの光を効率よく蛍光体まで到達させることできる。
以上、実施の形態について説明してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、樹脂封止部を,第1樹脂封止部114a,223と、第2樹脂封止部114b,224との2層構造としているが、発光素子112側の樹脂層をアルコキシシラン樹脂とすれば、他の樹脂層はシリコーン樹脂など他の樹脂材と使用して、必要に応じて1以上の樹脂層を形成してもよい。
本発明は、蛍光体が含有され、発光素子を封止する封止部が容易に形成でき、かつ色むらが少ないので、発光素子を封止する封止部に蛍光体が含有された発光装置に好適である。
1 発光装置
2 発光素子
3 ツェナーダイオード
4 配線基板
5 封止部
6 光反射部
7 光拡散部
10 基板材
11 蛍光体層
12,13,15 印刷版
14 反射層
16 光拡散層
21 基板
22 n型層
23 活性層
24 p型層
25 n側電極
26 p側電極
30 研磨機
31 切削機
32 ダイサー
41 絶縁基板
42 配線パターン
42a 表面電極
42b 底面電極
42c スルーホール電極
51 第1封止部
52 第2封止部
100 発光装置
111 保護素子
111a 上面カソード電極
111b 上面アノード電極
112 発光素子
112a 基板
112b n型層
112c 活性層
112d p型層
112e n側電極
112f p側電極
113 基体
113a 基体本体
113b 凹部
113c 反射面
113s ワイヤ接続パターン
113t ダイボンド接続パターン
113v 底面カソード電極
113w 底面アノード電極
113x スルーホール配線
113y スルーホール配線
114 樹脂封止部
114a 第1樹脂封止部
114b 第2樹脂封止部
114x 蛍光体
115 ワイヤ
200 発光装置
221 基体
221a 基体本体
221s 上面カソード電極
221t 上面アノード電極
221v 底面カソード電極
221w 底面アノード電極
221x スルーホール配線
221y スルーホール配線
222 保護素子
223 第1樹脂封止部
223x 蛍光体
224 第2樹脂封止部

Claims (10)

  1. 発光素子が基体上に搭載され、前記発光素子を封止する封止部に蛍光体が含有された発光装置において、
    前記封止部上には、前記発光素子からの光を拡散する粒状体を含有した光拡散部が設けられ、
    前記封止部は、前記発光素子の直上方向の厚みより側面方向の厚みの方が厚く形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記発光素子は青色光を発光する素子である、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記光拡散部は、主材である透明媒体に拡散材として二酸化シリコーンを含有したものである請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記封止部には、天面を除く周囲面に、前記発光素子からの光を反射する光反射部が設けられており、
    前記光反射部は、主材である透明媒体と反射材として二酸化チタンとを有している請求項1から3のいずれか一つに記載の発光装置。
  5. 前記封止材は、組成式が、−(RnSiO(4-n)/2)m−(但し、式中Rはアルキル基であり、n=1,mは整数である。)で表される樹脂である請求項1に記載の発光装置。
  6. 前記封止部に含有され、青色光により励起されてオレンジ色光を発光する蛍光体と、
    前記封止部に含有され、前記青色光と前記オレンジ色光との混色光を調整する調整材として、赤色光を発光する蛍光体とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  7. 前記オレンジ色光を発光する蛍光体は、(Ba、Sr)SiO:Eu2+、(Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Ca)SiO:Eu2+、(Ba、Sr、Mg)SiO:Eu2+、(Sr、Eu2+、Yb)OSiO、SrSiO:Eu2+、YAl12:Ce、Y(Al、Ga)12:Ce3+、Y(Al、Gd)12:Ce3+のいずれかまたはこれらの組み合わせた蛍光体である請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記赤色光を発光する蛍光体は、CaAlSiN:Eu2+、(Sr、Ca)AlSiN:Eu2+、SrSi:Eu2+いずれかまたはこれらの組み合わせた蛍光体である請求項6または7に記載の発光装置。
  9. 前記封止部は第1封止部と第2封止部とを含み、
    前記第1封止部には、当該第1封止部より内側からの内側光に励起され、当該内側光と隣接する主波長を有する光を発光する蛍光体が含有され、
    前記第1封止部より外側に位置する前記第2封止部には、前記第1封止部に含有された蛍光体より発光波長が長く、前記内側光に励起されると共に、前記内側光の長波長部分と前記第1封止部からの光の短波長部分とが重なる範囲の波長に励起される蛍光体が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  10. 前記発光素子は、青色光を発光するものであり、
    前記第1封止部は、前記発光素子からの青色光を受けて緑色光を発光するものであり、
    前記第2封止部は、前記青色光と前記緑色光とを受けて赤色光を発光するものである請求項9に記載の発光装置。
JP2011527592A 2009-08-21 2010-08-20 発光装置 Pending JPWO2011021402A1 (ja)

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