JP2018191015A - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マンガン賦活フッ化物蛍光体の劣化を抑制した信頼性の高い発光装置の製造方法を提供する。【解決手段】発光装置の製造方法は、母材と第1蛍光体とを含む第1シートと、母材と第2蛍光体とを含む第2シートと、母材を含む第3シートと、をこの順に熱圧着により貼り合わせて波長変換シート作製する工程と、波長変換シートを、超音波カッターを用いて小片に切断し、透光性部材を準備する工程と、発光素子上に、導光部材を塗布した後に、透光性部材を載せる工程と、発光素子、導光部材、および透光部材を埋め込む被覆部材を形成する工程と、研削により被覆部材を研削して透光性部材の上面を露出させる工程とを含む。【選択図】図1B

Description

本開示は、発光装置に関する。
例えば特許文献1には、マンガンで賦活された低屈折率フルオロ錯体蛍光体である第1
蛍光体を第1透明封止材で封止してなる第1発光組成物と、第1透明封止材よりも高い屈
折率を有する第2蛍光体を、第1透明封止材よりも高屈折率かつ第2蛍光体と同等以下の
屈折率を有する第2透明封止材で封止してなる第2発光組成物と、第1蛍光体および第2
蛍光体を励起するための光源である半導体発光素子と、を備える半導体発光装置が記載さ
れている。また、特許文献1には、第2蛍光体から放出される光が第1発光組成物を通し
て当該発光装置外に取り出されるように、第1発光組成物および第2発光組成物が配置さ
れることが記載されている。
特開2010−251621号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように第1発光組成物を封止材の最外層とした場合
、耐環境性の比較的低いフルオロ錯体蛍光体が劣化しやすく、発光装置の信頼性が低下す
る虞がある。
そこで、本発明の一実施の形態は、マンガン賦活フッ化物蛍光体の劣化を抑制した信頼
性の高い発光装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施の形態の発光装置は、青色発光する発光素子と、前記発光素子に接合さ
れた第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、を有する透光性部材と、を備え、
前記透光性部材が、透光性の母材と、前記母材中に含有され前記発光素子の光を吸収して
発光する波長変換物質と、を有し、前記波長変換物質が、前記母材中において前記第1主
面側に偏在しており、且つ、赤色発光する第2蛍光体と、前記第2蛍光体より前記第1主
面側に偏在した緑色乃至黄色発光する第1蛍光体と、を含み、前記第2蛍光体が、マンガ
ン賦活フッ化物蛍光体であることを特徴とする。
本発明の一実施の形態の発光装置によれば、マンガン賦活フッ化物蛍光体の劣化を抑制
した信頼性の高い発光装置が得られる。
本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る発光装置の概略断面図である。 本発明の一実施の形態に係る波長変換シートの概略断面図である。 本発明の一実施の形態に係る別の波長変換シートの概略断面図である。 本発明の一実施例に係る発光装置と一比較例に係る発光装置のエージング試験における発光色度の変化を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る発光装置と一比較例に係る発光装置のリフローパス試験における発光色度x値の変化を示すグラフである。 本発明の一実施例に係る発光装置と一比較例に係る発光装置のリフローパス試験における発光色度y値の変化を示すグラフである。
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。但し、以下に説明する
発光装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限
り、本発明を以下のものに限定しない。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、
説明を明確にするため、誇張していることがある。
なお、可視波長域は波長が380nm以上780nm以下の範囲とし、青色域は波長が
420nm以上480nm以下の範囲、緑色域は波長が500nm以上570nm以下の
範囲、黄色域は波長が570nmより長く590nm以下の範囲、赤色域は波長が610
nm以上750nm以下の範囲とする。
<実施の形態1>
図1Aは、実施の形態1に係る発光装置100の概略斜視図である。図1Bは、実施の
形態1に係る発光装置100の概略断面図である。
なお、図1A,1B中、発光装置100における、横方向をX方向、縦方向をY方向、
前後(奥行き)方向をZ方向として示す。このX、Y、Z方向(軸)は其々、他の2方向
(軸)と垂直な方向(軸)である。より詳細には、右方向をX方向、左方向をX方向
、上方向をY方向、下方向をY方向、前方向をZ方向、後ろ方向をZ方向として
いる。Y方向が当該発光装置100の実装方向である。Z方向が当該発光装置100
の主発光方向である。なお、後述の図2A,2BにおけるX、Y、Z方向(軸)は、図1
A,1BにおけるX、Y、Z方向(軸)に対応している。以下、発光装置100の各構成
要素における、Z方向に面する面を「前面」、Z方向に面する面を「後面」とする。
図1A,1Bに示すように、実施の形態1の発光装置100は、発光素子10と、透光
性部材20と、を備えている。この発光装置100は、導光部材60、導電性接着部材7
0、及び配線基板80を更に備えている。発光素子10は、青色発光する。発光素子10
は、配線基板80上に導電性接着部材70を介して接着されている。透光性部材20は、
発光素子10に接合された第1主面20aと、第1主面20aの反対側の第2主面20b
と、を有している。この発光素子10と透光性部材20の接合は導光部材60を介してい
る。透光性部材20は、透光性の母材30と、母材30中に含有された波長変換物質40
と、を有している。波長変換物質40は、発光素子10の光を吸収して発光する。波長変
換物質40は、母材30中において第1主面20a側に偏在している。波長変換物質40
は、緑色乃至黄色発光する第1蛍光体41と、赤色発光する第2蛍光体42と、を含んで
いる。第1蛍光体41は、第2蛍光体42より第1主面20a側に偏在している。第2蛍
光体42は、マンガン賦活フッ化物蛍光体である。
以上のような構成を有する発光装置100では、透光性部材20中の母材30に対する
波長変換物質40の占有体積比が、外部環境に近い第2主面20b側よりも、装置内部側
に位置する第1主面20a側において大きくなっている。そのような波長変換物質40の
なかで、第1主面20aに近い側では、第1蛍光体41の占有体積比率が第2蛍光体42
のそれより高く、第2主面20bに近い側では、第2蛍光体42の占有体積比率が第1蛍
光体41のそれより高くなっている。このように、マンガン賦活フッ化物蛍光体である第
2蛍光体42が、透光性部材20の厚さ方向すなわちZ方向の中間領域に分布しやすくな
っている。したがって、第2蛍光体42より第2主面20b側にある母材30によって、
第2蛍光体42が外部環境から保護されやすい。また、第2蛍光体42より第1主面20
b側にある第1蛍光体41によって、輝度飽和を起こしやすいマンガン賦活フッ化物蛍光
体である第2蛍光体42への発光素子10の光の過度の照射が抑えられることで、第2蛍
光体42の劣化を抑えることができる。以上により、マンガン賦活フッ化物蛍光体の劣化
を抑制した信頼性の高い発光装置が得られる。
以下、発光装置100の好ましい形態について詳述する。
図1A,1Bに示すように、発光装置100は、光反射性の被覆部材50を更に備えて
いる。そして、被覆部材50は、透光性部材20の第1主面20aと第2主面20bの間
の側面20cを被覆していることが好ましい。これにより、透光性部材20の外部環境へ
の露出が抑えられ、波長変換物質40、特にマンガン賦活フッ化物蛍光体である第2蛍光
体42の劣化を抑制することができる。また、透光性部材20から側方への発光が抑えら
れることで、透光性部材20内の光密度が増大し、波長変換物質40の発光及び発熱が促
進され、波長変換物質40、特にマンガン賦活フッ化物蛍光体である第2蛍光体42の劣
化が促進されやすくなるため、本実施の形態の構成の技術的意義が高まる。また、同じ観
点から、被覆部材50は、発光素子10の側面も被覆していることが好ましい。なお、こ
の被覆部材50は、母材51中に白色顔料55を含有して成っている。
図1Bに示すように、発光素子10は、半導体積層体13と、電気的絶縁性で且つ透光
性の基板15と、を含んでいる。基板15は、半導体積層体13が設けられた第3主面1
5aと、第3主面15aの反対側の第4主面15bと、を有している。このような場合、
透光性部材の第1主面20aは、基板の第4主面15bに接合されていることが好ましい
。これにより、発光素子10が基板15を有することで生産性が比較的高く、また、ワイ
ヤボンディングを必要としないフリップチップ型の発光構造体を構成しやすいため、透光
性部材20への光結合効率及び光の取り出し効率を高めることができる。
図1Bに示すように、透光性部材20は、母材30と第1蛍光体41からなる第1層2
01、母材30と第2蛍光体42からなる第2層202、母材30からなる第3層203
を、第1主面20aから第2主面20bに向かってこの順に含んでいることが好ましい。
これにより、透光性部材の母材30中における第1蛍光体41と第2蛍光体42の分布が
明確な層状に区分され、上記の母材30、第1蛍光体41、及び第2蛍光体42の配置関
係による作用、効果が明確に得られやすい。なお、第1層201と第2層202、及び第
2層202と第3層203は其々、直接的に接していることが好ましいが、母材30を間
に介していてもよい。
図1Bに示すように、母材30は、第1母材31と第2母材32と第3母材33を含み
、第1層201は第1母材31と第1蛍光体41からなり、第2層202は第2母材32
と第2蛍光体42からなり、第3層203は第3母材33からなっていてもよい。このよ
うな場合、第2母材32は、第1母材31の屈折率と同じ屈折率の材料、又は第1母材3
1の屈折率より低い屈折率の材料で構成され、第3母材33は、第1母材31の屈折率よ
り低い場合の第2母材32の屈折率と同じ屈折率の材料、又は第2母材32の屈折率より
低い屈折率の材料で構成されていることが好ましい。これにより、発光装置100の光の
取り出し効率を高めることができる。
このほか、各層の馴染みやすさの観点においては、母材30の全部が同一の材料で構成
されていることも好ましい。
図2Aは、実施の形態1に係る波長変換シート200の概略断面図である。図2Bは、
実施の形態1に係る別の波長変換シート220の概略断面図である。実施の形態1の発光
装置100に使用される透光性部材20は、例えば、以下のような波長変換シートを小片
に切断することで得られる。
図2A,2Bに示すように、実施の形態1の波長変換シート200は、第1主面20a
と、第1主面20aの反対側の第2主面20bと、を有している。波長変換シート200
は、透光性の母材30と、母材30中に含有された波長変換物質40と、を有している。
波長変換物質40は、青色光を吸収して発光する。波長変換物質40は、母材30中にお
いて第1主面20a側に偏在している。波長変換物質40は、緑色乃至黄色発光する第1
蛍光体41と、赤色発光する第2蛍光体42と、を含んでいる。第1蛍光体41は、第2
蛍光体42より第1主面20a側に偏在している。第2蛍光体42は、マンガン賦活フッ
化物蛍光体である。
特に、図2Aに示す波長変換シート200は、例えば、第1母材31と第1蛍光体41
からなる第1シート、第2母材32と第2蛍光体42からなる第2シート、及び第3母材
33からなる第3シートをこの順に貼り合わせることで作製することができる。このよう
な波長変換シート200及びそれを個片化して作製される透光性部材20は、母材30中
における第1蛍光体41と第2蛍光体42の分布が明確な層状に区分され、上記の母材3
0、第1蛍光体41、及び第2蛍光体42の配置関係による作用、効果が明確に得られや
すい。また、このような波長変換シート200であれば、波長変換物質40の濃度、分布
、層厚などを管理しやすく、均質な透光性部材20を製造しやすい。
また、図2Bに示す波長変換シート220は、例えば、液状の母材30中に波長変換物
質40を配合し、その母材30を硬化させる過程において、第1蛍光体41を第1主面2
0a側に先に沈降させた後、第2蛍光体42を第1蛍光体41の上に沈降させることで作
製することができる。このとき、第1蛍光体41及び/若しくは第2蛍光体42を強制的
に沈降させるために、遠心分離法を用いてもよい。このような波長変換シート220及び
それを個片化して作製される透光性部材は、母材30中における第1蛍光体41と第2蛍
光体42の分布に偏りの傾向がありながら、両蛍光体が混在する領域も有している。これ
により、上記の母材30、第1蛍光体41、及び第2蛍光体42の配置関係による作用、
効果を得ながら、第1蛍光体41及び第2蛍光体42の其々発する光の混色が促進されや
すい構成が得られる。
以下、本発明の一実施の形態に係る発光装置における各構成要素について説明する。
(発光装置100)
発光装置は、例えば、発光ダイオード(LED;Light Emitting Di
ode)である。上記実施の形態1の発光装置は、側面発光型(「サイドビュー型」とも
呼ばれる)であるが、上面発光型(「トップビュー型」とも呼ばれる)にすることも可能
である。側面発光型の発光装置は、実装方向と主発光方向が互いに垂直である。上面発光
型の発光装置は、実装方向と主発光方向が互いに平行である。発光装置の前面視形状すな
わち主発光方向から見た形状は、適宜選択できるが、矩形状が量産性において好ましい。
特に、発光装置が側面発光型である場合の前面視形状は、長手方向と短手方向を有する長
方形状が好ましい。一方、発光装置が上面発光型である場合の前面視形状は、正方形状が
好ましい。なお、発光素子及び透光性部材も、発光装置と同様の前面視形状とするのが良
い。また、発光装置は、配線基板を含まず、その代わりに、発光素子の正負電極又はその
正負電極に接合した突起電極を外部接続用の端子として有する、チップ・サイズ・パッケ
ージ(CSP;Chip Size Package)型であってもよい。この突起電極
は、バンプ若しくはピラーなどが挙げられる。
(発光素子10)
発光素子は、少なくとも発光素子構造を構成する半導体積層体を備え、多くの場合に基
板をさらに備える。発光素子としては、例えばLEDチップが挙げられる。発光素子の前
面視形状は、矩形、特に正方形状若しくは一方向(図1A中ではX方向)に長い長方形状
であることが好ましい。発光素子若しくはその基板の側面は、前面に対して、垂直であっ
てもよいし、内側又は外側に傾斜していてもよい。発光素子は、同一面側に正負(p,n
)電極を有することが好ましい。発光素子がフリップチップ(フェイスダウン)実装型の
場合、発光面すなわち前面は正負電極形成面とは反対側の面である。発光素子は、正負電
極及び/若しくは絶縁膜を含んでもよい。正負電極は、金、銀、錫、白金、ロジウム、チ
タン、アルミニウム、タングステン、パラジウム、ニッケル又はこれらの合金で構成する
ことができる。絶縁膜は、珪素、チタン、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、アルミニウ
ムからなる群より選択される少なくとも一種の元素の酸化物又は窒化物で構成することが
できる。1つの発光装置に搭載される発光素子の個数は1つでも複数でもよい。複数の発
光素子は、直列又は並列に接続することができる。
(半導体積層体13)
半導体層の積層体は、少なくともn型半導体層とp型半導体層を含み、また活性層をそ
の間に介することが好ましい。発光素子の発光ピーク波長は、半導体材料やその混晶比に
よって、紫外域から赤外域まで選択することができる。半導体材料としては、波長変換物
質を効率良く励起できる短波長の光を発光可能な材料である窒化物半導体を用いることが
好ましい。窒化物半導体は、主として一般式InAlGa1−x−yN(0≦x、0
≦y、x+y≦1)で表される。発光素子の発光ピーク波長は、発光効率、並びに波長変
換物質の励起及びその発光との混色関係などの観点において、青色域にあることが好まし
く、450nm以上475nm以下の範囲がより好ましい。このほか、InAlGaAs
系半導体、InAlGaP系半導体、硫化亜鉛、セレン化亜鉛、炭化珪素などを用いるこ
ともできる。
(基板15)
発光素子の基板は、主として発光素子構造を構成する半導体の結晶を成長可能な結晶成
長用基板であるが、結晶成長用基板から分離した半導体積層体に接合させる接合用基板で
あってもよい。基板が透光性を有することで、フリップチップ実装を採用しやすく、また
光の取り出し効率を高めやすい。基板としては、サファイア、スピネル、窒化ガリウム、
窒化アルミニウム、シリコン、炭化珪素、ガリウム砒素、ガリウム燐、インジウム燐、硫
化亜鉛、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、ダイヤモンドなどが挙げられる。なかでも、サファイ
アが好ましい。基板の厚さは、適宜選択できるが、基板の強度及び/若しくは発光装置の
厚さの観点において、0.02mm以上1mm以下であることが好ましく、0.05mm
以上0.3mm以下であることがより好ましい。なお、発光素子の基板はなくてもよい。
(透光性部材20、波長変換シート200,220)
透光性部材は、発光素子上に設けられ、発光素子から発せられる光を装置外部に透過さ
せる部材である。透光性部材は、少なくとも、母材と、その母材中に含有される波長変換
物質とにより構成され、波長変換部材として機能させることができる。また、透光性部材
は、波長変換物質と例えばアルミナなどの無機物との焼結体、又は波長変換物質の板状結
晶などを用いることもできる。
(透光性部材の母材30)
透光性部材の母材は、発光素子から出射される光に対して透光性を有するものであれば
よい。なお、「透光性」とは、第1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長における
光透過率が、好ましくは60%以上であること、より好ましくは70%以上であること、
よりいっそう好ましくは80%以上であることを言う。透光性部材の母材は、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれ
らの変性樹脂を用いて構成することができる。また、ガラスでもよい。なかでも、シリコ
ーン系樹脂、すなわちシリコーン樹脂又はその変性樹脂は、耐熱性及び耐光性に優れ、好
ましい。具体的なシリコーン樹脂としては、ジメチルシリコーン樹脂、フェニル−メチル
シリコーン樹脂、ジフェニルシリコーン樹脂が挙げられる。透光性部材の母材は、これら
の材料のうちの1種を単層で、若しくはこれらの材料のうちの2種以上を積層して構成す
ることができる。なお、本明細書における「変性樹脂」は、ハイブリッド樹脂を含むもの
とする。
透光性部材の母材は、上記樹脂若しくはガラス中に各種のフィラーを含有してもよい。
このフィラーとしては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛など
が挙げられる。フィラーは、これらのうちの1種を単独で、又はこれらのうちの2種以上
を組み合わせて用いることができる。特に、熱膨張係数の小さい酸化珪素が好ましい。ま
た、フィラーとして、ナノ粒子を用いることで、発光素子の青色光のレイリー散乱を含む
散乱を増大させ、波長変換物質の使用量を低減することもできる。なお、ナノ粒子とは、
粒径が1nm以上100nm以下の粒子とする。また、本明細書における「粒径」は、例
えば、D50で定義される。
(波長変換物質40)
波長変換物質は、発光素子から出射される一次光の少なくとも一部を吸収して、一次光
とは異なる波長の二次光を発する。これにより、可視波長の一次光及び二次光の混色光、
例えば白色光を発する発光装置とすることができる。波長変換物質は、以下に示す具体例
のうちの1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(第1蛍光体41)
第1蛍光体は、緑色光乃至黄色発光する。第1蛍光体の発光ピーク波長は、発光効率、
他の光源の光との混色関係などの観点から、520nm以上560nm以下の範囲が好ま
しい。具体的には、緑色発光する蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネ
ット系蛍光体(例えばY(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム
・ガーネット系蛍光体(例えばLu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・ア
ルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばTb(Al,Ga)12:Ce)系蛍光
体、シリケート系蛍光体(例えば(Ba,Sr)SiO:Eu)、クロロシリケート
系蛍光体(例えばCaMg(SiOCl:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例
えばSi6−zAl8−z:Eu(0<z<4.2))、SGS系蛍光体(例え
ばSrGa:Eu)などが挙げられる。黄色発光の蛍光体としては、αサイアロン
系蛍光体(例えばM(Si,Al)12(O,N)16(但し、0<z≦2であり、M
はLi、Mg、Ca、Y、及びLaとCeを除くランタニド元素)などが挙げられる。こ
のほか、上記緑色発光する蛍光体の中には黄色発光する蛍光体もある。また例えば、イッ
トリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体は、Yの一部をGdで置換することで発光
ピーク波長を長波長側にシフトさせることができ、黄色発光が可能である。また、これら
の中には、橙色発光が可能な蛍光体もある。
(第2蛍光体42)
第2蛍光体は、赤色発光する。第2蛍光体の発光ピーク波長は、発光効率、他の光源の
光との混色関係などの観点から、620nm以上670nm以下の範囲が好ましい。具体
的には、赤色発光する蛍光体としては、窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CASN又は
SCASN)系蛍光体(例えば(Sr,Ca)AlSiN:Eu)などが挙げられる。
このほか、マンガン賦活フッ化物系蛍光体(一般式(I)A[M1−aMn]で
表される蛍光体である(但し、上記一般式(I)中、Aは、K、Li、Na、Rb、Cs
及びNHからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Mは、第4族元素及び第14
族元素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、aは0<a<0.2を満た
す))が挙げられる。このマンガン賦活フッ化物系蛍光体の代表例としては、マンガン賦
活フッ化珪酸カリウムの蛍光体(例えばKSiF:Mn)がある。
(被覆部材50)
被覆部材は、光反射性を有する。被覆部材は、前方への光取り出し効率の観点から、第
1発光素子及び第2発光素子の発光ピーク波長における光反射率が、70%以上であるこ
とが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがよりいっ
そう好ましい。さらに、被覆部材は、白色であることが好ましい。よって、被覆部材は、
母材中に白色顔料を含有してなることが好ましい。また、被覆部材は、上記の透光性部材
と同様のフィラーを含有してもよい。被覆部材は、硬化前には液状の状態を経る。被覆部
材は、トランスファ成形、射出成形、圧縮成形、ポッティングなどにより形成することが
できる。
(被覆部材の母材51)
被覆部材の母材は、樹脂を用いることができ、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、又はこれらの変性樹脂が挙げら
れる。なかでも、シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂は、耐熱性及び耐光性に優れ、
好ましい。具体的なシリコーン樹脂としては、ジメチルシリコーン樹脂、フェニル−メチ
ルシリコーン樹脂、ジフェニルシリコーン樹脂が挙げられる。また、被覆部材の母材は、
上記の透光性部材の母材と同様のフィラーを含有してもよい。
(白色顔料55)
白色顔料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マ
グネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
チタン酸バリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコ
ニウムのうちの1種を単独で、又はこれらのうちの2種以上を組み合わせて用いることが
できる。白色顔料の形状は、適宜選択でき、破砕状若しくは不定形状でもよいが、流動性
の観点では球状が好ましい。また、白色顔料の粒径は、例えば0.1μm以上0.5μm
以下程度が挙げられる。被覆部材中の白色顔料の含有量は、適宜選択できるが、光反射性
及び流動状態における粘度などの観点において、例えば10wt%以上70wt%以下が
好ましく、30wt%以上60wt%以下がより好ましい。なお、「wt%」は、重量パ
ーセントであり、被覆部材の全重量に対する白色顔料の重量の比率を表す。
(導光部材60)
導光部材は、発光素子と透光性部材を接着し、発光素子からの光を透光性部材に導光す
る部材である。導光部材の母材は、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、並びにこれらの変性樹脂のうちの少なくとも1つを
用いることができる。なかでも、シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂は、耐熱性及び
耐光性に優れ、好ましい。具体的なシリコーン樹脂としては、ジメチルシリコーン樹脂、
フェニル−メチルシリコーン樹脂、ジフェニルシリコーン樹脂が挙げられる。また、導光
部材の母材は、上記の透光性部材の母材と同様のフィラーを含有してもよい。また、導光
部材は、省略することができる。
(導電性接着部材70)
導電性接着部材は、錫−ビスマス系、錫−銅系、錫−銀系、金−錫系などの半田を用い
ることができる。また、導電性接着部材は、樹脂バインダの硬化物により結着された、銀
、金、銅、プラチナ、アルミニウム、パラジウムなどの金属粉末の焼結体であってもよい
。これらの導電性接着部材は、例えば、加熱前にはペースト状であって、加熱により溶融
し、その後冷却されることで固化する。このほか、導電性接着部材は、金、銀、銅などの
バンプなどを用いることもできる。
(配線基板80)
配線基板は、少なくとも、基体と、その基体に保持される配線と、により構成される。
配線基板は、適宜、ソルダーレジスト、カバーレイなどの電気的絶縁性の保護膜を有して
いてもよい。配線基板は、発光装置の剛性の観点においてリジッド基板が好ましいが、可
撓性基板であってもよい。
(基体81)
基体は、リジッド基板であれば、樹脂若しくは繊維強化樹脂、セラミックス、ガラス、
金属、紙などを用いて構成することができる。樹脂若しくは繊維強化樹脂としては、エポ
キシ、ガラスエポキシ、ビスマレイミドトリアジン(BT)、ポリイミドなどが挙げられ
る。セラミックスとしては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ジルコニウム、
窒化ジルコニウム、酸化チタン、窒化チタン、若しくはこれらの混合物などが挙げられる
。金属としては、銅、鉄、ニッケル、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、若しくは
これらの合金などが挙げられる。基体は、可撓性基板であれば、ポリイミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、液晶ポリマー、シクロオレフィンポリマ
ーなどを用いて構成することができる。
(配線85)
配線は、基体の少なくとも前面に形成され、基体の内部及び/若しくは側面及び/若し
くは後面にも形成されていてもよい。また、配線は、発光素子が実装される素子接続端子
部すなわちランド部、外部回路と接続される外部接続端子部、及びこれら端子部間を接続
する引き出し配線部などを有することが好ましい。配線は、銅、鉄、ニッケル、タングス
テン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、パラジウム、ロジウム、又はこれらの合
金で形成することができる。これらの金属又は合金の単層でも多層でもよい。特に、放熱
性の観点においては銅又は銅合金が好ましい。また、配線の表層には、導電性接着部材の
濡れ性及び/若しくは光反射性などの観点において、銀、白金、アルミニウム、ロジウム
、金若しくはこれらの合金などの層が設けられていてもよい。
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに
限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
実施例1の発光装置は、図1A,1Bに示す例の発光装置100の構成を有する、横1
.8mm、縦0.32mm、奥行き(厚さ)0.70mmの側面発光型のLEDである。
配線基板80は、横1.8mm、縦0.32mm、奥行き(厚さ)0.36mmであり
、基体81と、この基体81上にX方向に並んで形成された一対の配線85と、を有して
いる。基体81は、BT樹脂製(例えば三菱瓦斯化学社製:HL832NSF type
LCA)の直方体状の小片である。一対の配線85は、基体81側から銅/ニッケル/金
が積層されて成っている。一対の配線85は其々、基体81の前面のX方向の中央側に形
成された素子接続端子部と、基体81の前面のX方向の端部から側面を経て後面に形成さ
れた外部接続端子部と、を含んでいる。素子接続端子部は、銅層が奥行き(厚さ)0.0
4mmの突起を有している。
一対の配線85の素子接続端子部上には、1つの発光素子10が導電性接着部材70を
介してフリップチップ実装されている。発光素子10は、青色(発光ピーク波長452n
m)発光可能な、横1.1mm、縦0.2mm、奥行き(厚さ)0.12mmの直方体状
のLEDチップである。発光素子10は、窒化物半導体のn型層、活性層、p型層をこの
順に含む半導体積層体13が、サファイアの基板15の後面(第3主面15a)上に積層
されて成っている。導電性接着部材70は、奥行き(厚さ)0.015mmの金−錫系半
田(Au:Sn=79:21)である。
発光素子10の前面(基板の第4主面15b)上には、透光性部材20の後面(第1主
面20a)が導光部材60を介して接着されている。透光性部材20は、母材30中に、
波長変換物質40としてユーロピウム賦活βサイアロンの第1蛍光体41及びマンガン賦
活フッ化珪酸カリウムの第2蛍光体42と、を含有する、横1.21mm、縦0.24m
m、奥行き(厚さ)0.16mmの直方体状の小片である。より詳細には、透光性部材2
0は、発光素子10側から、母材31と第1蛍光体41からなる層201、母材32と第
2蛍光体42からなる層202、及び母材33からなる層203の3層が積層されて成っ
ている。母材30すなわち母材31,32,33は全て、フィラーとして酸化珪素のナノ
粒子を含有するフェニル−メチルシリコーン樹脂である。導光部材60は、奥行き(厚さ
)0.005mmのジメチルシリコーン樹脂の硬化物である。導光部材60は、発光素子
10の側面の少なくとも一部を被覆している。
基板80の前面上には、発光素子10及び透光性部材20の側方の全周を包囲するよう
に、光反射性の被覆部材50が形成されている。被覆部材50は、横1.35mm、縦0
.32mmであって、フェニル−メチルシリコーン樹脂の母材51中に、白色顔料55と
して酸化チタンを60wt%含有して成っている。被覆部材50は、発光素子10の側面
、透光性部材20の側面20c、導光部材60の側面、及び導電性接着部材70の側面を
直接被覆している。被覆部材50の前面は、透光性部材20の前面と実質的に同一面を構
成している。被覆部材50のY方向及びY方向に其々面する2側面と配線基板80の
方向及びY方向に其々面する2側面は実質的に同一面を構成している。被覆部材5
0及び配線基板80のY方向に面する側面は、本発光装置の実装面となっている。また
、被覆部材50によって、透光性部材20の前面(第2主面20b)が本発光装置の実質
的な発光領域をなしている。
このような実施例1の発光装置は、以下のように作製される。まず、母材31と第1蛍
光体41からなる第1シート、母材32と第2蛍光体42からなる第2シート、及び母材
33からなる第3シートを、この順に熱圧着により貼り合わせることで、波長変換シート
200を作製する。そして、この波長変換シート200を、超音波カッターを用いて、上
記大きさの小片に切断することで、透光性部材20を準備する。次に、複合基板上に、発
光素子10を複数個、Y方向に並べて、フリップチップ実装する。ここで、複合基板は、
複数の配線基板80がY方向に連なって構成され且つY方向に伸びる複数のスリットによ
り隔てられた連合基板領域を、X方向に複数有している。発光素子10の実装は、導電性
接着部材70となるペースト状の金−錫系半田を複合基板の各素子接続端子部上に塗布し
、その上に発光素子10を其々載置した後、リフロー炉により金−錫系半田を溶融、固化
させて行う。次に、各発光素子10の前面に液状の導光部材60を塗布した後、その上に
透光性部材20を載せ、オーブンでの加熱処理により導光部材60の樹脂を硬化させる。
以上により、発光素子10、導光部材60、及び透光性部材20をこの順に含む発光構造
体が複数、複合基板上にY方向に並んで形成される。次に、トランスファ成形金型により
複合基板上に被覆部材50を成形し、Y方向に並ぶ複数の発光構造体を1つの直方体状の
被覆部材50で埋め込む。そして、研削装置により被覆部材50を上方から研削して、透
光性部材20の上面を露出させる。最後に、ダイシング装置により、発光構造体間の被覆
部材50及び複合基板を、X方向に切断することで、発光装置100を個片化する。
<比較例1>
比較例1の発光装置は、実施例1の透光性部材20に代えて、ユーロピウム賦活βサイ
アロンの蛍光体とマンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体が、フェニル−メチルシリコ
ーン樹脂の硬化物である母材中の全域に均一に分散した透光性部材を使用すること以外は
、実施例1の発光装置と同様に作製されている。
(評価)
以上のような実施例1の発光装置と比較例1の発光装置のエージング試験、及びリフロ
ーパス試験における発光色度の変化を測定して、各発光装置の信頼性を評価する。エージ
ング試験は、順電流20mA、温度60℃、常湿、大気雰囲気の条件下で、発光装置のエ
ージングを500時間行う。リフローパス試験は、最高到達温度260℃、保持時間10
秒、大気雰囲気の条件のリフローパスを3回行う。その結果を図3及び図4A,4Bに示
す。
図3は、実施例1に係る発光装置と比較例1に係る発光装置のエージング試験における
発光色度の変化を示すグラフである。また、図4A及び図4Bは其々、実施例1に係る発
光装置と比較例1に係る発光装置のリフローパス試験における発光色度x値の変化、及び
発光色度y値の変化を示すグラフである。なお、本明細書中における色度(x値,y値)
及び色度(u´値,v´値)は其々、国際照明委員会(CIE)のxy色度図、及びu´
v´色度図に準拠するものとする。図3及び図4A,4Bから、実施例1の発光装置は、
比較例1の発光装置に比べて、試験の進行に伴う発光色度の変化が小さく、信頼性に優れ
ていることがわかる。このことから、実施例1における、透光性部材20中の波長変換物
質40の配置、特にマンガン賦活フッ化物蛍光体である第2蛍光体42の配置によれば、
その劣化を抑えられることが推察される。
本発明の一実施の形態に係る発光装置は、液晶ディスプレイのバックライト装置、各種
照明器具、大型ディスプレイ、広告や行き先案内等の各種表示装置、プロジェクタ装置、
さらには、デジタルビデオカメラ、ファクシミリ、コピー機、スキャナ等における画像読
取装置などに利用することができる。
10…発光素子
13…半導体積層体
15…基板
15a…第3主面
15b…第4主面
20…透光性部材
20a…第1主面
20b…第2主面
20c…側面
201…第1層
202…第2層
203…第3層
30…透光性部材の母材
31…第1母材
32…第2母材
33…第3母材
40…波長変換物質
41…第1蛍光体
42…第2蛍光体
50…被覆部材
51…被覆部材の母材
55…白色顔料
60…導光部材
70…導電性接着部材
80…配線基板
81…基体
85…配線
100…発光装置
200,220…波長変換シート

Claims (5)

  1. 母材と第1蛍光体とを含む第1シートと、前記母材と第2蛍光体とを含む第2シートと、前記母材を含む第3シートと、をこの順に熱圧着により貼り合わせて波長変換シート作製する工程と、
    前記波長変換シートを、超音波カッターを用いて小片に切断し、透光性部材を準備する工程と、
    前記発光素子上に、導光部材を塗布した後に、前記透光性部材を載せる工程と、
    前記発光素子、前記導光部材、および前記透光部材を埋め込む被覆部材を形成する工程と、
    研削により前記被覆部材を研削して前記透光性部材の上面を露出させる工程と、
    を含む発光装置の製造方法。
  2. 前記透光性部材を載せる工程の前に、
    複合基板上に、前記発光素子をフリップチップ実装する工程を含む、
    請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記発光素子をフリップチップ実装する工程は、
    導電性接着剤を、前記複合基板の素子接続端子部上に塗布する工程を含む、
    請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記第1蛍光体は、ユーロピウム賦活βサイアロンを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記第2蛍光体は、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
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