JPWO2011013298A1 - Sramセル - Google Patents

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    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices
    • H10B10/12Static random access memory [SRAM] devices comprising a MOSFET load element

Abstract

書き込み動作および読み出し動作を確実にすることに起因するトランジスタ寸法への制約条件が無く、ポートあたりの制御信号線が少なく、読み出し動作のみならず書き込み動作においてもマルチポート化が容易であって、書き込み動作と読み出し動作を一つのビット線で行えるSRAMセルを提供する。SRAMセルは、メモリセル、特に二つのインバータ間の正帰還回路を接続または切断制御する帰還制御トランジスタを備え、一本のビット線に接続された書き込み制御トランジスタおよび読み出し制御トランジスタおよびこれに接続された読み出しバッファトランジスタを有する。

Description

本発明は、読み出し動作と書き込み動作を1つのビット線で行うSRAM(Static Random Access Memory)セルに関する。
本願では電気回路網での回路の結節点をノードと称することにする。当然のことながら、あるノードは二つの役割をすることがある。すなわち、ある一つの回路網の中である一定の機能を有する部分回路網を部分回路と称することにすると、一つのノードにある部分回路の電気信号が出力されるとき(出力信号ノード)、そのノードにつながる他の部分回路から見るとそのノードは電気信号が入力されるノード(入力信号ノード)になっていることがある。また、特に回路に電流を供給する配線を電源供給線、電源供給線から回路を通った電流が帰還される配線を電源帰還線と称する。さらにまた、端子とは回路に用いられているトランジスタ、抵抗、容量などの回路素子の、外部との電気的接続のために設けられた電極を言う。電気的には端子がノードを兼ねることがあり得る。
電気信号の異なる二つの代表値、例えば信号振幅のハイレベル、ローレベルに論理値を対応させて電気的に論理操作を実行する電気回路網を論理装置と称する。その場合の電気信号を論理信号と称し、論理値は1または0であって、それぞれハイレベル、Hまたはローレベル、Lを対応させる。論理信号はデータと略称されることがある。電気回路やそれに用いられている能動素子の電気的動作を制御するための電気信号を制御信号と称する。論理信号が制御信号を兼ねることがある。制御信号に関わる配線を制御信号線、論理信号に関わる配線をデータ線と称する。
トランジスタとは、少なくとも一つの制御信号入力端子と少なくとも二つの信号出力端子とを有し、制御信号によって、二つの出力端子間の導通、非導通状態を制御する電気的スイッチの具体化形態の一つである。そのトランジスタは一般に絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOST)やバイポーラトランジスタ(BPT)等である。MOSTの場合はそのゲートが制御信号入力端子として用いられ、ドレインとソースが二つの信号出力端子として用いられる。BPTの場合は、ベースが制御信号入力端子として用いられ、コレクタとエミッタが二つの信号出力端子として用いられる。
さらに、インバータとは、信号入力端子と信号出力端子とを有する電気回路で、かつ電気的な論理操作が可能な論理装置であって、その信号出力端子にその信号入力端子に印加された論理信号の反転論理信号を出力するものである。もちろん電源供給線と電源帰還線に接続されて動作する。
以下の本発明の説明ではトランジスタとしてMOSTを用いた場合を例にとって述べる。このMOSTを用いたSRAMセルは、例えば、図1のデュアルビットラインSRAMセル10がある。ここで、「ビットライン」とはデータ線であって、これを通してSRAMセルに記憶内容に関わる論理信号(データ)の入出力(書き込みや読み出し)が行われる配線である。「デュアル」とはそれらが二本あり、かつそれらを同時に通過する論理信号が互いに反転であることを表す。書き込み専用ビット線や読み出し専用ビット線、両方が行われるビット線がある。
さて、図1において、極性がP形のMOST(PMOST)20および極性がN形のMOST(NMOST)22の各ドレインを出力信号ノードQ1に接続し、各ゲート電極を入力信号ノードI1に接続し、PMOST20のソースはノードVD1において電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST22のソースはノードVS1において電源帰還線VSSLに接続してインバータ12が構成されており、またPMOST24およびNMOST26の各ドレインを出力信号ノードQ2に接続し、各ゲートを入力信号ノードI2に接続し、PMOST24のソースはノードVD2において電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST26のソースはノードVS2において電源帰還線VSSLに接続してインバータ14が構成されている。上記のようにPMOSTとNMOSTで構成されたインバータをCMOSインバータと称する。
次に、インバータ12の出力信号ノードQ1はインバータ14の入力信号ノードI2に接続し、そのインバータ14の出力信号ノードQ2はインバータ12の入力信号ノードI1に接続して正帰還回路(ラッチ回路とも言う)を構成し、さらにインバータ14の出力信号ノードQ2はアクセストランジスタ(読み出し動作にも書き込み動作にも用いられる制御トランジスタである)であるNMOST16のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST16のドレイン(またはソース)はノードD1においてビット線BLに接続され、インバータ12の出力信号ノードQ1は他のアクセストランジスタであるNMOST18のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST18のドレイン(またはソース)はノードD2においてビット線BLBに接続され、NMOST16および18のゲートはそれぞれノードP1およびP2においてワード線WLに接続されて一つのSRAMセルが構成されている。ビット線BLとBLBでは、その電位を論理信号としてみる時は互いに相手の反転となっている、すなわち相補的である。また、出力信号ノードQ1とQ2の論理信号レベルも定常状態においては相補的(一方がハイレベルHであれば他方はローレベルLとなっている)となっている。例えば、インバータ12の出力信号ノードQ1がローレベルでインバータ14の出力信号ノードQ2がハイレベルのときは論理1を記憶しているとし、その逆は論理0を記憶しているとする等と記憶内容が決められている。NMOST16および18はSRAMセルの記憶内容をビット線BLおよびBLBに読み出す時の読み出し制御トランジスタとしても、あるいはビット線BLおよびBLBの論理信号をSRAMセルに書き込む時の書き込み制御トランジスタとしても用いられる。さらに、SRAMセルでの論理信号レベルは、それを用いたメモリ装置外部の論理回路の論理信号レベルと異なる場合がある。
さて、SRAMセルをアレイ状に配置して構成したSRAM装置は、高速動作が可能であって、かつ記憶容量を大きくすることが求められている。そのため、SRAMセルの面積を小さくすること、すなわち各トランジスタの寸法は実現可能な最小寸法とすることが望ましい。しかし、SRAMセルの記憶内容を読み出す時、記憶内容が反転してしまう誤動作を防ぐことや、正しく記憶内容が書き込まれることを保証するなどのため、すべてのトランジスタを最小寸法とすることは出来ない。概略、インバータのNMOSTである22および26のチャネル長は最小寸法、(チャネル幅は面積、動作速度を勘案して最小寸法よりは大きくする場合が多い)とし、アクセストランジスタ16および18はこれらよりも電流駆動能力を弱く(例えばチャネル幅を小さくしたり、チャネル長を長くしたり、あるいはその両方とする)し、インバータ12のPMOST20およびインバータ14のPMOST24よりは電流駆動能力を強く(例えばPMOST20および24のチャネル長をアクセストランジスタ16および18よりも長くしたり、チャネル幅については逆に小さくしたり、またはその両方とする)するように設定される。ただし、チャネル幅については実現可能な最小寸法より小さくすることは出来ないと言う制約条件があるので、これを勘案して各トランジスタのチャネル幅を最小寸法以上に設定しなければならない。したがって、その分SRAMセルの面積は増加するし、浮遊容量が増加することによってその動作速度の低下を招く。
上記のSRAMセルを構成する各トランジスタに課せられる寸法の制約条件を除去した従来のSRAMセルとして図2に示す回路が下記特許文献1で開示されている。
図2においては、P形のMOST(PMOST)40およびN形のMOST(NMOST)42の各ドレインを出力信号ノードQ42に接続し、各ゲート電極を入力信号ノードI42に接続し、PMOST40のソースはノードVD42において電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST42のソースはノードVS42において電源帰還線VSSLに接続して第一のインバータ32が構成されており、またPMOST44およびNMOST46の各ドレインを出力信号ノードQ44に接続し、各ゲート電極を入力信号ノードI44に接続し、PMOST44のソースはノードVD44において電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST46のソースはノードVS44において電源帰還線VSSLに接続して第二のインバータ34が構成されている。さらに、第一のインバータ32の出力信号ノードQ42は第二のインバータ34の入力信号ノードI44に接続し、第二のインバータ34の出力信号ノードQ44は帰還制御トランジスタであるPMOST50のドレイン(またはソース)に接続され、PMOST50のソース(またはドレイン)は第一のインバータ32の入力信号ノードI42に接続して、PMOST50が導通状態のときに正帰還回路(またはラッチ回路)が構成されるようになっている。さらに、PMOST50のゲートはノードP10において帰還回路制御信号を供給するワード線CWLに接続され、第一のインバータ32の入力信号ノードI42は書き込み制御トランジスタであるNMOST52のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST52のドレイン(またはソース)はノードD8において一本のビット線BLに接続され、ゲート電極はノードP8において書き込み制御信号を供給する書き込み制御信号線WWLに接続されている。また第二のインバータ34の出力信号ノードQ44は読み出し制御トランジスタであるNMOST54のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST54のドレイン(またはソース)はノードD9において上記ビット線BLに接続され、NMOST54のゲート電極はノードP9において読み出し制御信号を供給する読み出し制御信号線RWLに接続されている。制御回路60はこのセルを選択するためのデコード回路やWWL線、CWL線やRWL線の電位を適切に制御し、それぞれの制御信号を生成する。
以下においては、SRAMセル内における論理信号のハイレベルを電源供給線VDDLの電位VDDとし、ローレベルは電源帰還線VSSLの電位(接地、GND、0V)として動作の概略をシミュレーションにより説明する。
図3は、従来のSRAMセルの構成図で、シミュレーションに用いた回路を示すが、センス回路は説明の都合上省略した。またVDDの値は0.7Vとした。
図2のような一つのビット線で書き込み動作及び読み出し動作を行うSRAMセルを用いた記憶装置はビット線に誘起する雑音電圧による誤動作(特に読み出し動作においての誤動作)の対策が必要であるが、1キャパシタDRAMと同様にいわゆるオープンビットライン方式を採用してその対策とすることができる。図3において、インバータ86(点線で囲まれた部分回路)はPMOST70およびNMOST72とで構成され、インバータ88(点線で囲まれた部分回路)はPMOST74およびNMOST76とで構成され、インバータ86の出力信号ノードとインバータ88の入力信号ノードが結線されている。このノードをVcellholdと呼ぶ。また、インバータ86の入力信号ノードをVcellwriteと、インバータ88の出力信号ノードをVcellreadと呼ぶが、これらは帰還制御トランジスタであるNMOST84で接続されている。NMOST84の導通、非導通状態はそのゲートに印加される制御信号Vfbcontにより定まる。ノードVcellreadおよびVcellwriteはそれぞれ読み出し制御トランジスタであるNMOST80および書き込み制御トランジスタであるNMOST82により一つのビット線BLに接続されている。NMOST80および82の導通、非導通状態はそれぞれのゲート電極端子に印加される制御信号VwrlおよびVwwlによって定まる。ビット線BLには、記憶装置アレイの他の行のセルが多数接続されていることを想定して負荷容量Cbitを接続した。またその電位はNMOST90によりビット線電位制御信号源Vbitsourceに制御される。NMOST90のゲート電極端子には制御信号Vbitscontが印加され、NMOST90を非導通状態とすることによりビット線BLを高インピーダンス状態(電荷の放電や充電が極めて制限された状態)にすることができる。なお、ノードの記号でそのノードの信号波形の記号も表すことにする。
シミュレーションには、図4の模式図で示される従来から用いられる二重絶縁ゲート電界効果トランジスタを二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させたものを用いた。図4において、91は基板、92は絶縁膜、93はソース領域、94はドレイン領域、95はチャネル領域、96−1は第1のゲート酸化膜、96−2は第2のゲート酸化膜、97は第1のゲート、98は第2のゲート、99は絶縁膜である。
まず、図2の従来のSRAMセルの書き込み動作についてのシミュレーション結果を図5及び図6に示す。図5は書き込み動作の制御信号波形であり、図6はそのときのSRAMセルの各ノードの信号波形を示す。
図5の書き込み動作の制御信号波形のサンプリング値を表1に示す。図5の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
△はVfbcont(帰還制御信号線CWLの信号、すなわち帰還制御信号)特性、
●はVwwl(書き込み制御信号線WWLの信号、すなわち書き込み制御信号)特性を示す。
図5の特性より、VfbcontとVwwlは時間的に交互に一定値をとる。
また、図6の書き込み動作時のSRAMセルの各ノードの信号波形のサンプリング値を表2に示す。図6の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
−はVcellhold(セルのホールド電圧、すなわち第一のインバータの出力ノードの電圧)特性、
+はVcellwrite(セルの書き込み電圧、すなわち第一のインバータの入力ノード電圧)特性、
実線はVcellread(セルの読み出し電圧、すなわち第二のインバータの出力ノード電圧)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性を示す。
Figure 2011013298
Figure 2011013298
制御信号の振幅はVDDより大きくし、一例として1.4Vとした。これは各制御NMOST80、82およびNMOST84の信号転送時の信号レベルのしきい値電圧落ちを避けるためである。また、ビット線BLの電位を制御するNMOST90は導通状態にある。すなわち、制御信号Vbitscontは1.4Vに保たれており、ビット線BLの電位Vbitlineは制御電源Vbitsourceの電位に従い、ビット線BLはローインピーダンス状態(電荷の充電や放電が極めて容易な状態)となっている。
ノードVcellwriteおよびVcellreadがローレベル(0V)、したがってVcellholdがハイレベル(0.7V)のとき(この状態を記憶内容がローレベルと呼ぶことにする)、記憶内容を反転するように書き込みを行う。すなわち、Vbitlineをハイレベル(0.7V)に充電し、その後第図5に示されるように帰還制御信号Vfbcontを1.4Vから0.0Vに変化させてNMOST84を非導通とし、ノードVcellwriteとVcellread間を切り離す。次に書き込み制御信号Vwwlを0.0Vから1.4Vに変化させてNMOST82を導通状態としVbitlineの電位をノードVcellwriteに転送する。そうすると図6に示されるようにVcellwriteの電位はローレベルからハイレベルに変化し、したがってVcellholdの電位はローレベル、Vcellreadの電位はハイレベルと順次変化する。これらの電位が安定した頃合いにVwwlを0.0Vに戻してNMOST82を非導通状態に戻し、さらにVfbcontを1.4Vに戻してNMOST84を導通状態に戻し、インバータ86および88によるラッチ回路を構成して記憶内容の保持状態に入る。Vfbcontが1.4Vに保たれている期間が保持状態である。このように、ノードVcellwriteおよびVcellreadがハイレベル(0.7V)、したがってVcellholdがローレベル(0.0V)のときの状態を記憶内容がハイレベルと呼ぶことにする。
続いて、ハイレベル記憶内容をローレベルの記憶内容に書き換える。まず、Vbitlineの電位をハイレベルからローレベルに変化させる。続いて前述した書き込み手順と同様に帰還制御信号Vfbcontを1.4Vから0.0Vに変化させてNMOST84を非導通とし、ノードVcellwriteとVcellread間を切り離す。次に書き込み制御信号Vwwlを0.0Vから1.4Vに変化させてNMOST82を導通状態としVbitlineの電位をノードVcellwriteに転送する。そうすると、図6に示されるようにVcellwrite、Vcellhold、Vcellreadの各ノードの電位が反転し、ローレベルの記憶内容に書き込みされる。
以上のように書き込み動作および記憶保持動作は正常に行われることが分かった。次に読み出し動作について述べる。読み出し動作中、NMOST82は非導通状態にあるものとする。すなわち、書き込み制御信号Vwwlは0.0Vに保たれているものとする。
図7は、図2の従来のSRAMセルの記憶内容がローレベルに保持されているSRAMセルからその内容を読み出す場合の各ノードの信号波形を示す。図7の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
△はVcellread(セルの読み出し電圧)特性、
×はVfbcont(帰還制御信号線CWLの信号、すなわち帰還制御信号)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
+はVwrl(読み出し制御信号線WRLの信号、すなわち読み出し制御信号)特性、
−付き実線はVbitsource(ビット線の電位を与えるためのパルス電源の電圧)特性、
−付き鎖線はVbitscont(ビット線の電位を与えるためのパルス電源とビット線の接続状態を制御するためのNMOSTに与えるゲート電圧)特性を示す。
図7の各ノードの信号波形のサンプル値を表3に示す。
Figure 2011013298
オープンビットライン方式でセンスすることを想定して、まずビット線BLをVDD/2に充電する。その電位が安定した後にビット線BLの電位を制御する制御信号Vbitscontを1.4Vから0.0Vに変化させて、NMOST90を非導通状態とし、ビット線BLをハイインピーダンス状態にする。その後、図7に示されるように帰還制御信号Vfbcontを1.4Vから0.0Vに変化させてNMOST84を非導通とし、ノードVcellwriteとVcellread間を切り離す。次に読み出し制御信号Vwrlを0.0Vから1.4Vに変化させてNMOST80を導通状態としビット線BLとノードVcellread間を接続する。ノードVcellreadはインバータ88のNMOST76が導通状態であるから、ローインピーダンス状態である。そうすると図7に示されるようにビット線BLに充電されている電荷はNMOST80および76を通して放電され、その電位VbitlineはVDD/2から低下していく。この低下した電位によりセンスアンプは記憶内容がローレベルであることを検知することができる。なお、ノードVcellreadの電位は、最初は0.0Vであったが読み出し動作が始まった直後に電位が上昇する。その程度はNMOST80および76のインピーダンスの比で決まるが、ビット線BLが読み出し動作開始初期に設定された電位、VDD/2よりは明らかに低くなる。しかし、ビット線BLの電位がシミュレーションでは考慮していない雑音などでさらに上昇することがあって、ノードVcellreadの電位がたとえインバータ86の論理しきい値(約VDD/2)を越えたとしても、ノードVcellwriteとVcellread間が切り離されているため、記憶内容を反転させることはない。読み出し動作終了後は、制御信号は0.0Vに戻され、NMOST80は再び非導通状態となる。さらに、帰還制御信号Vfbcontは1.4Vに戻され、NMOST84は再び導通状態になりSRAMセルはローレベル記憶保持状態に戻り、記憶内容の反転は生じていない。
図8は、図2の従来のSRAMセルの記憶内容がハイレベルに保持されているSRAMセルからその内容を読み出す場合の各ノードの信号波形を示す。図8の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
前面□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
△はVcellread(セルの読み出し電圧)特性、
×付き鎖線はVfbcont(帰還制御信号線CWLの信号、すなわち帰還制御信号)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
+付き鎖線はVwrl(読み出し制御信号線WRLの信号、すなわち読み出し制御信号)特性、
後面□はVbitsource(ビット線の電位を与えるためのパルス電源の電圧)特性、
−付き鎖線はVbitscont(ビット線の電位を与えるためのパルス電源とビット線の接続状態を制御するためのNMOSTに与えるゲート電圧)特性を示す。
図8の各ノードの信号波形のサンプル値を表4に示す。
Figure 2011013298
ビット線BLの電位がVDD/2に安定した後にビット線BLの電位を制御する制御信号Vbitscontを1.4Vから0.0Vに変化させて、NMOST90を非導通状態とし、ビット線BLをハイインピーダンス状態にする。その後、図8に示されるように帰還制御信号Vfbcontを1.4Vから0.0Vに変化させてNMOST84を非導通とし、ノードVcellwriteとVcellread間を切り離す。次に読み出し制御信号Vwrlを0.0Vから1.4Vに変化させてNMOST80を導通状態としビット線BLとノードVcellread間を接続する。ノードVcellreadはインバータ88のPMOST74が導通状態で電源VDDに接続されているので図8に示されるようにビット線BLはNMOST80およびPMOST74を通してさらに充電され、その電位VbitlineはVDD/2から上昇していく。この上昇した電位によりセンスアンプは記憶内容がハイレベルであることを検知することができる。なお、ノードVcellreadの電位は、最初は0.7Vであったが読み出し動作が始まった直後に電位が低下する。その程度はNMOST80およびPMOST74のインピーダンスの比で決まるが、ノードVcellwriteとVcellread間が切り離されているため、この電位がシミュレーションでは考慮していないことであるが、雑音などでたとえインバータ86の論理しきい値より低下したとしても記憶内容を反転させることはない。読み出し動作終了後、制御信号は0.0Vに戻され、NMOST80は再び非導通状態となる。さらに、帰還制御信号Vfbcontは1.4Vに戻され、NMOST84は再び導通状態になりSRAMセルはハイレベル記憶保持状態に戻り、この場合も記憶内容の反転は生じていないことが分かる。
以上のように読み出し動作も正常に動作することがわかったが、改良の余地もあることが分かった。それは図7及び図8のノードVcellwriteの電位が帰還制御信号Vfbcontを1.4Vから0.0Vに変化するとき、低下することである。図7の場合は負の電位に一時的に変化し、図8の場合はハイレベルの電位VDDより低下している。その原因は、ノードVcellwriteが、NMOST84が非導通になることでハイインピーダンス状態、すなわち電荷がその電位を保つに十分な量だけ放電したり充電されたりする通路がない状態となり、そのためノードVcellwriteに負荷されている浮遊容量の一方の電位が変化すると浮遊容量にも電位の変化に対応した電荷が蓄積されると言う条件を満たすべく蓄積されている電荷の再配分が起るためである。すなわち、NMOST84のゲートとノードVcellwrite間の浮遊容量に蓄積されていた電荷量がNMOST84のゲート端子の電位が変化することで変化するためである。シミュレーションでは問題は起らなかったが、雑音などが付加すると図7の場合のように負の電位になることはゲートに起因するリーク電流の増加(いわゆるGIDL)やゲート酸化膜破壊の原因となる場合もあるし、図8の場合のようにハイレベル電位からの低下は記憶内容反転の原因となる場合もあり、これらの要因を無くしたSRAMセルが望ましい。また、図2のSRAMセルは読み出しと書き込みポートの一組に対し制御信号線が三本あり、これも少ない方が望ましい。
図2において、書き込み動作時および読み出し動作時に帰還制御トランジスタを非導通とするように制御するため、SRAM記憶装置の行方向の読み出し制御信号線RWLおよび書き込み制御信号線WWLと独立した行方向の帰還制御信号線CWLを必要とした。ただし、書き込み動作時の雑音余裕を確保するだけでよければ帰還制御トランジスタをPMOSTとしてそのゲート電極端子を書き込み制御信号線WWLに接続すれば制御信号線を一本減らすことができる。すなわち、書き込み制御NMOSTが非導通または導通状態のとき帰還制御トランジスタはそれぞれ導通または非導通状態でよいからである。しかし、読み出し動作時には帰還制御PMOSTは導通状態となってしまうから、読み出し動作時の雑音余裕が小さくなってしまう。すなわち、読み出し動作時に第二のインバータ34の出力信号ノードQ44(図3ではVcellread)の電位変化が即第一のインバータ32の入力信号ノードI42(図3ではVcellwrite)の電位変化となり、雑音などの影響で第一のインバータ32(図3ではインバータ86)の出力が反転、すなわち記憶内容が反転する危険が増大する。これを回避するために、下記特許文献2において読み出し制御トランジスタおよびバッファトランジスタからなる読み出しバッファと読み出し専用ビット線を別途加えた図9に示すSRAMセル100が開示されている。
図9のSRAMセル100においては、PMOST110およびNMOST112の各ドレインを接続して出力信号ノードQ102とし、それらの各ゲートを接続して入力信号ノードI102とし、PMOST110のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST112のソースは電源帰還線VSSLに接続してインバータ102が構成されている。またPMOST114およびNMOST116の各ドレインを接続して出力信号ノードQ104とし、各ゲートを接続して入力信号ノードI104とし、PMOST114のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST116のソースは電源帰還線VSSLに接続してインバータ104が構成されている。さらに、インバータ102の出力信号ノードQ102はインバータ104の入力信号ノードI104に接続され、その出力信号ノードQ104は帰還制御トランジスタであるPMOST120のドレイン(またはソース)に接続され、PMOST120のソース(またはドレイン)はインバータ102の入力信号ノードI102に接続して、PMOST120が導通状態のときに正帰還回路(またはラッチ回路)が構成されるようになっている。さらに、PMOST120のゲートは書き込み制御信号線WWLに接続され、インバータ102の入力信号ノードI102は書き込み制御トランジスタであるNMOST122のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST122のドレイン(またはソース)は書き込み専用ビット線W−BLに接続されている。またインバータ102の出力信号ノードQ102はバッファトランジスタであるNMOST124のゲートに接続され、NMOST124のソースは電源帰還線VSSLに接続され、NMOST124のドレインは読み出し制御トランジスタであるNMOST126のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST126のドレイン(またはソース)は読み出し専用ビット線R−BLに接続され、NMOST126のゲートは読み出し制御信号線RWLに接続されている。制御回路130はこのセルを選択するためのデコード回路やWWLやRWLに適切な制御信号を与える。
特開2009−151844号公報 米国特許第6853578号明細書 特許第3543117号公報 米国特許第7061055号明細書
図9のSRAMセル100はR−BLおよびW−BLなるビット線が一対あって(それぞれ書き込みポート及び読み出しポートが一つであると言う)、これに対する読み出し動作および書き込み動作の制御信号線が2本と少なく、さらにそれぞれの動作における雑音余裕が同時に大きくとれることが特徴である。しかし、例えばSRAMセルをアレイ状に配置して構成したSRAM記憶装置で望まれるマルチポート化(異なる複数の行またはワードにおいて同時に記憶データ書き込みあるいは読み出しができる構成とすること)を考慮するとき、読み出し動作も書き込み動作もそれぞれ同時に複数のワード単位で行ないたいときは書き込み及び読み出し専用ビット線W−BLとR−BLの対が複数必要である。そのため、配線数の極端な増加の懸念が生じる。読み出し動作のみマルチポート化する場合には読み出し専用ビット線のみを増やせば良いが、書き込み動作は一つのワード単位しかできない。しかし、書き込み動作も同時に複数のワード単位で行うことができれば記憶装置としての動作の高速化と機能の多様性が実現できる。
本発明の目的は、上記欠点を除去し、書き込み動作および読み出し動作を確実にすることに起因するトランジスタ寸法への制約条件が無く、ポートあたりの制御信号線が少なく、読み出し動作のみならず書き込み動作においてもマルチポート化が容易であって、書き込み動作と読み出し動作を一つのビット線で行える、言い換えれば、一つのビット線を書き込み動作と読み出し動作どちらにも使用することのできるSRAMセルを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の解決手段を採用する。
本発明のSRAMセルは、メモリセル、特に二つのインバータ間の正帰還回路を接続または切断制御する帰還制御トランジスタを備え、一本のビット線に接続された書き込み制御トランジスタと読み出し制御トランジスタとを有し、さらにその読み出し制御トランジスタに接続された読み出しバッファトランジスタを有する。
また、SRAMセルは、記憶内容の書き込みと読み出し動作に共用できる複数本のビット線と、その各ビット線に対応する、一本の読み出し制御線と一本の書き込み制御線とを構成要素とする、ビット線と同数の複数の制御信号線対と、各ビット線と各制御信号線対の各構成要素とに接続され、また各ビット線に対応した、書き込み制御トランジスタと、読み出し制御トランジスタおよびバッファトランジスタとを構成要素とする複数のトランジスタ群を有する。
さらに、SRAMセルは、記憶内容の書き込みと読み出し動作に共用できる複数本のビット線と、一本の帰還制御線と、各ビット線に対応する、一本の読み出し制御線と一本の書き込み制御線とを構成要素とする、ビット線と同数の複数の制御信号線対と、各ビット線と、帰還制御線と、各制御信号線対の各構成要素とに接続され、また各ビット線に対応した、書き込み制御トランジスタと、読み出し制御トランジスタとを構成要素とする、ビット線と同数の複数のトランジスタ対を有し、さらに一個のバッファトランジスタと一個の帰還制御トランジスタを有する。
すなわち、SRAMセルは、アレイ状にSRAMセルを配置して構成したSRAM記憶装置において、ビット線の数に応じて、異なる行方向のSRAMセルに対して読み出し動作と書き込み動作の種々の組み合わせが同時に可能な、マルチポート化されたSRAM装置のためのSRAMセルを構成する。
具体的な解決手段は以下のようになる。
構成1:SRAMセルであって、
一本のビット線(BL)と、
該ビット線(BL)に対応する、一本の書き込み制御信号線(WWL)および一本の読み出し制御信号線(RWL)からなる制御信号線対と、
帰還制御トランジスタ(220)と、
該帰還制御トランジスタ(220)とは極性が反対の、書き込み制御トランジスタ(222)と、読み出し制御トランジスタ(224)と、バッファトランジスタ(226)と、
出力信号ノード(Q202)および入力信号ノード(I202)を有する第一のインバータ(202)と、
出力信号ノード(Q204)および入力信号ノード(I204)を有する第二のインバータ(204)とを備え、
前記第一および第二のインバータ(202,204)は電源供給線(VDDL)および電源帰還線(VSSL)にそれぞれ接続されて動作し、
前記第一のインバータ(202)の出力信号ノード(Q202)は前記第二のインバータ(204)の入力信号ノード(I204)に接続し、前記第二のインバータ(204)の出力信号ノード(Q204)と前記第一のインバータ(202)の入力信号ノード(I202)間は前記帰還制御トランジスタ(220)で接続し、前記第一のインバータ(202)の入力信号ノード(I202)と前記ビット線(BL)間は前記書き込み制御トランジスタ(222)で接続し、
前記帰還制御トランジスタ(220)および前記書き込み制御トランジスタ(222)のそれぞれのゲートは前記書き込み制御信号線(WWL)に接続し、
前記バッファトランジスタ(226)のゲートは前記第二のインバータ(204)の出力信号ノード(Q204)に接続し、前記バッファトランジスタ(226)のソースは前記電源帰還線(VSSL)に接続し、前記バッファトランジスタ(226)のドレインと前記ビット線(BL)間は前記読み出し制御トランジスタ(224)で接続し、
前記読み出し制御トランジスタ(224)のゲートは前記読み出し制御信号線(RWL)に接続することを特徴とする。
構成2:SRAMセルであって、
複数本のビット線(BL1,BL2)と、
該ビット線(BL1,BL2)に対応する、一本の書き込み制御信号線(WWL1,WWL2)および一本の読み出し制御信号線(RWL1,RWL2)とからなる、前記ビット線(BL1,BL2)と同数の複数の制御信号線対と、
前記各ビット線(BL1,BL2)に対応する、帰還制御トランジスタ(320,322)、該帰還制御トランジスタ(320,322)とは極性がそれぞれ反対の、書き込み制御トランジスタ(330,332)と、読み出し制御トランジスタ(334,336)、バッファトランジスタ(324,326)とからなる、前記ビット線(BL1,BL2)と同数の複数のトランジスタ群と、
出力信号ノード(Q302)および入力信号ノード(I302)を有する第一のインバータ(302)と、
出力信号ノード(Q304)および入力信号ノード(I304)を有する第二のインバータ(304)とを備え、
前記第一および第二のインバータ(302,304)は電源供給線(VDDL)および電源帰還線(VSSL)にそれぞれ接続されて動作し、
前記第一のインバータ(302)の出力信号ノード(Q302)は前記第二のインバータ(304)の入力信号ノード(I304)に接続し、前記第二のインバータ(304)の出力信号ノード(Q304)と前記第一のインバータ(302)の入力信号ノード(I302)間は前記帰還制御トランジスタ(320,322)をすべて直列接続し、前記第一のインバータ(302)の入力信号ノード(I302)と前記ビット線(BL1,BL2)間は対応する前記書き込み制御トランジスタ(330,332)で接続し、
前記各帰還制御トランジスタ(320,322)および前記書き込み制御トランジスタ(330,332)のゲートは、対応する前記書き込み制御信号線(WWL1,WWL2)に接続し、
前記各バッファトランジスタ(324,326)のゲートは前記第二のインバータ(304)の出力信号ノード(Q304)に接続し、前記各バッファトランジスタ(324,326)のソースは前記電源帰還線(VSSL)に接続し、前記各バッファトランジスタ(324,326)のドレインと対応する前記各ビット線(BL1,BL2)間は対応する前記各読み出し制御トランジスタ(334,336)で接続し、
前記各読み出し制御トランジスタ(334,336)のゲートは前記読み出し制御信号線(RWL1,RWL2)に接続することを特徴とする。
構成3:SRAMセルであって、
複数本のビット線(BL1,BL2,BL3)と、
前記各ビット線(BL1,BL2,BL3)に対応する、一本の書き込み制御信号線(WWL1,WWL2,WWL3)および一本の読み出し制御信号線(RWL1,RWL2,RWL3)とからなる、前記ビット線(BL1,BL2,BL3)と同数の複数の制御信号線対と、
一本の帰還制御線(CWL)と、
帰還制御トランジスタ(420)と、
バッファトランジスタ(422)と、
前記各ビット線(BL1,BL2,BL3)に対応する、前記帰還制御トランジスタ(420)とは極性がそれぞれ反対の、書き込み制御トランジスタ(430,432,434)および読み出し制御トランジスタ(424,426,428)とからなる、前記ビット線(BL1,BL2,BL3)と同数の複数のトランジスタ群と、
出力信号ノード(Q402)および入力信号ノード(I402)を有する第一のインバータ(402)と、
出力信号ノード(Q404)および入力信号ノード(I404)を有する第二のインバータ(404)とを備え、
前記第一および第二のインバータ(402,404)は電源供給線(VDDL)および電源帰還線(VSSL)に接続されて動作し、
前記第一のインバータ(402)の出力信号ノード(Q402)は第二のインバータ(404)の入力信号ノード(I404)に接続し、第二のインバータ(404)の出力信号ノード(Q404)と前記第一のインバータ(402)の入力信号ノード(I402)間は前記帰還制御トランジスタ(420)で接続し、
前記帰還制御トランジスタ(420)のゲートは前記帰還制御線(CWL)に接続し、
前記第一のインバータ(402)の入力信号ノード(I402)と前記各ビット線(BL1,BL2,BL3)間は対応する前記各書き込み制御トランジスタ(430,432,434)で接続し、
前記バッファトランジスタ(422)のゲートは前記第二のインバータ(404)の出力信号ノード(Q402)に接続し、前記バッファトランジスタ(422)のソースは前記電源帰還線(VSSL)に接続し、前記バッファトランジスタ(422)のドレインと前記各ビット線(BL1,BL2,BL3)間は対応する前記各読み出し制御トランジスタ(424,426,428)で接続し、前記読み出し制御トランジスタ(424,426,428)のゲートは前記ビット線(BL1,BL2,BL3)に対応する前記制御信号線対の前記各読み出し制御信号線(RWL1,RWL2,RWL3)に接続したことを特徴とする。
構成4:SRAMセルであって、
複数本のビット線(BL1,BL2,BL3)と、
該ビット線(BL1,BL2,BL3)のうちの少なくとも一本のビット線(BL1)に対応する、一本の書き込み制御信号線(WWL1)と一本の読み出し制御信号線(RWL1)とからなる制御信号線対と、
他のビット線(BL2、BL3)に対応する書き込み制御信号線(WWL2)または読み出し制御信号線(RWL2)と、
一本の帰還制御線(CWL)と、
帰還制御トランジスタ(520)と、
前記書き込み制御信号線(WWL1,WWL2)に対応する前記書き込み制御トランジスタ(530,532)と、
前記読み出し制御線(RWL1,RWL2)に対応する読み出し制御トランジスタ(524,526)と、
バッファトランジスタ(522)と、
出力信号ノード(Q502)および入力信号ノード(I502)を有する第一のインバータ(502)と、
出力信号ノード(Q504)および入力信号ノード(I504)を有する第二のインバータ(504)とを備え、
前記第一および第二のインバータ(502,504)は電源供給線(VDDL)および電源帰還線(VSSL)に接続されて動作し、
前記第一のインバータ(502)の出力信号ノード(Q502)は前記第二のインバータ(504)の入力信号ノード(I504)に接続し、前記第二のインバータ(504)の出力信号ノード(Q504)と前記第一のインバータ(502)の入力信号ノード(I502)間は前記帰還制御トランジスタ(520)で接続し、
前記帰還制御トランジスタ(520)のゲートは前記帰還制御線(CWL)に接続し、
前記第一のインバータ(502)の入力信号ノード(I502)は前記書き込み制御トランジスタ(530,532)を通して対応するビット線(BL1,BL2)に接続し、
前記各書き込み制御トランジスタ(530,532)のゲートは対応する書き込み制御信号線(WWL1,WWL2)に接続し、
前記バッファトランジスタ(522)のゲートは前記第二のインバータ(504)の出力信号ノード(Q504)に接続し、前記バッファトランジスタ(522)のソースは前記電源帰還線(VSSL)に接続し、前記バッファトランジスタ(522)のドレインは前記読み出し制御トランジスタ(524,526)を通して対応するビット線(BL1,BL3)に接続し、
前記読み出し制御トランジスタ(524,526)のゲートは対応する前記読み出し制御信号線(RWL1,RWL2)に接続することを特徴とする。
構成5:上記構成1から4のいずれか1つに記載のSRAMセルにおいて、前記第一および第二のインバータ(202,302,402,502:204,304,405,504)はP形電界効果トランジスタ(210,310,410,510)とN形電界効果トランジスタ(212,312,412,512)とで構成することを特徴とする。
構成6:上記構成5のSRAMセルにおいて、前記各トランジスタをフィン(ひれ)形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタとし、二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させることを特徴とする。
構成7:上記構成1から4のいずれか1つに記載のSRAMセルにおいて、前記帰還制御トランジスタ(220,320,322,420,520)はP形電界効果トランジスタからなり、前記バッファトランジスタ(226,324,326,422,522)、書き込み制御トランジスタ(222,330,332,430,432,434,530,532)、および読み出し制御トランジスタ(224,334,336,424,426,428,524,526)はN形電界効果トランジスタからなることを特徴とする。
構成8:上記構成7記載のSRAMセルにおいて、前記各トランジスタをフィン(ひれ)形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタとし、二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させることを特徴とする。
上記構成においては書き込み動作において正帰還回路が切断されるので、記憶内容の書き込みは容易である。すなわち、SRAMセルで書き込みされるインバータの入力信号ノード(書き込みノード)はハイインピーダンスとなっているので通常のインバータと同じようにその出力をハイレベルまたはローレベルにする入力信号を印加すれば良いからである。また読み出し動作においては、正帰還回路を構成した状態であるので、書き込みノードがハイインピーダンスにならず、さらに読み出しバッファトランジスタでビット線の電位が書き込みノードに影響を与えることを防止しているので、雑音に対する耐性が高く、そのため、読み出し動作の雑音余裕を確保するためにインバータを構成するトランジスタに対して読み出しあるいは書き込み制御トランジスタの寸法を調整して設定する必要は無い。また、データの書き込みおよび読み出しに用いるビット線は一本で、その両方の操作が可能となっている。したがって、マルチポート化した際に、セル面積の極端な増加を防止でき、また異なる行に配置されたSRAMセルに対しては、データの同時読み出しだけでなく、同時書き込みも、また一方は読み出しで、他方は書き込みなど種々の動作の組み合わせを同時にできる高性能なSRAM装置を構成できる。トランジスタの寸法に対する制約条件が少なく設計が容易で、例えば、SRAMセルを構成するすべてのトランジスタの寸法を同じとし、かつ最小寸法とすることも可能である。
従来のデュアルビットラインSRAMセルの構成図である。 従来の読み出し動作と書き込み動作で供与できるシングルビットラインSRAMセルの構成図である。 SRAMセルを構成する各トランジスタに課せられる寸法の制約条件を除去した従来のSRAMセルの構成図である。 従来のフィン形構造で、二つの独立したゲート電極を有する二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの模式図を示す。 図2の従来のSRAMセルの書き込み動作についてのシミュレーション結果である、書き込み動作の制御信号波形図を示す。 図2の従来のSRAMセルの書き込み動作についてのシミュレーション結果である、SRAMセルの各ノードの信号波形を示す。 図2の従来のSRAMセルの記憶内容がローレベルに保持されているSRAMセルからその内容を読み出す場合の各ノードの信号波形を示す。 図2の従来のSRAMセルの記憶内容がハイレベルに保持されているSRAMセルからその内容を読み出す場合の各ノードの信号波形を示す。 読み出し制御トランジスタおよびバッファトランジスタからなる読み出しバッファと読み出し専用ビット線を別途加えた従来のSRAMセルの構成図を示す。 本発明のSRAMセルの実施例1の構成図を示す。 動作を確認するために本発明の実施例1のSRAMセルを含むシミュレーションに用いた回路構成図である。 本発明の図11のSRAMセルにおけるハイレベルの書き込み動作のシミュレーション結果である。 本発明の図11のSRAMセルにおけるローレベルの書き込み動作のシミュレーション結果である。 本発明の図11のSRAMセルにおける、出力信号ノードQ204の電位がハイレベル(0.7V)で保持されているとして、その時の読み出し動作のシミュレーション結果を示す。 本発明の図11のSRAMセルにおける、出力信号ノードQ204の電位がローレベル(0.0V)で保持されているとして、その時の読み出し動作のシミュレーション結果を示す。 本発明の実施例2のSRAMセルの構成図である。 本発明の実施例3のSRAMセルの構成図である。 本発明の実施例4のSRAMセルの構成図である。 本発明の各トランジスタとして用いられるフィン形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの斜視図である。
本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図10は本発明のSRAMセルの実施例1の構成図を示す。
それぞれ一本の、ビット線BL、書き込み制御信号線WWLおよび読み出し制御信号線RWLを有するSRAM回路200であって、まずPMOST210およびNMOST212の各ドレインを接続して出力信号ノードQ202とし、各ゲート電極を接続して入力信号ノードI202とし、PMOST210のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST212のソースは電源帰還線VSSLに接続して第一のインバータ202が構成されている。同様にPMOST214およびNMOST216の各ドレインを接続して出力信号ノードQ204とし、各ゲート電極を接続して入力信号ノードI204とし、PMOST214のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST216のソースは電源帰還線VSSLに接続して第二のインバータ204が構成されている。また、第一のインバータ202の出力信号ノードQ202は第二のインバータ204の入力信号ノードI204に接続され、その出力信号ノードQ204は帰還制御トランジスタであるPMOST220のドレイン(またはソース)に接続され、PMOST220のソース(またはドレイン)は第一のインバータ202の入力信号ノードI202に接続して、PMOST220が導通状態のときに正帰還回路(またはラッチ回路)が構成されるようになっている。さらに、PMOST220のゲートは書き込み制御信号線WWLに接続され、第一のインバータ202の入力信号ノードI202は書き込み制御トランジスタであるNMOST222のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST222のドレイン(またはソース)はビット線BLに接続され、そのゲートは書き込み制御信号線WWLに接続されている。また第二のインバータ204の出力信号ノードQ204はバッファトランジスタであるNMOST226のゲートに接続され、NMOST226のソースは電源帰還線VSSLに接続され、NMOST226のドレインは読み出し制御トランジスタであるNMOST224のソース(またはドレイン)に接続され、NMOST224のドレイン(またはソース)はビット線BLに接続され、NMOST224のゲートは読み出し制御信号線RWLに接続されている。制御回路230はこのセルを選択するためのデコード回路や書き込み制御信号線WWLや読み出し制御信号線RWLの電位を適切に制御する。
SRAMセル200の動作の概略を説明する。SRAMセル200の回路動作は制御回路230からの読み出し制御信号線RWLおよび書き込み制御信号線WWLに基づいて行われる。
まず、このSRAMセル200が読み出し動作のためにも書き込み動作のためにも選択されていないとき、すなわちSRAMセル200が接続されている書き込み制御信号線WWLも読み出し制御信号線RWLも低電位(通常は電源帰還線VSSLの電位と同じ)でNMOST222およびNMOST224が非導通のとき、SRAMセル200はビット線BLから切り離されており、さらにPMOST220は導通状態であって、第一のインバータ202と第二のインバータ204との間に正帰還回路が構成された状態になっているから、SRAMセル200は外部回路(センス回路、他のSRAMセル等)から切り離された状態で、記憶内容の保持状態になっている。
次に書き込み動作について説明する。まず、ビット線BLの電位を書き込みたい内容に対応する論理レベルとし、すなわちハイレベル(VDDLの電位)かローレベル(VSSLの電位)とし、かつローインピーダンス状態(通常は導通状態のトランジスタなどを通して電源供給線VDDLあるいは電源帰還線VSSLに接続されており、電荷の充電や放電が極めて容易な状態)にしておく。次に書き込み制御信号線WWLの電位を高くし、NMOST222を導通状態にすると同時にPMOST220を非導通状態にする。そうすると、ビット線BLの論理レベルがNMOST222を通して第一のインバータ202の入力信号ノードに転送され、第一のインバータ202の出力信号ノードQ202はその反転レベルとなり、さらに第二のインバータ204の出力信号ノードQ204は第一のインバータ202の出力信号ノードQ202の論理レベルの反転レベルとなる。すなわち第二のインバータ204の出力信号ノードQ204と第一のインバータ202の入力信号ノードI202とは同じ論理レベルとなる。このとき、ビット線BLがハイレベルのとき第一のインバータ202の入力信号ノードI202に転送されるレベルはNMOS222のしきい値電圧分低下するので、書き込み制御信号線WWLの高電位の値を電源供給線VDDLの電位よりも少なくともそのしきい値電圧分だけ高く設定することがある。その後、書き込み制御信号線WWLの電位を低電位としてNMOST222を非導通状態とし、同時にPMOST220を導通状態にして書き込まれた記憶内容の保持状態に移る。この遷移の間、第一のインバータ202の入力信号ノードI202の電位はそれらに接続されているトランジスタ等の寄生容量によって保持されるので書き込みたい記憶内容が反転するようなことはない。
次に読み出し動作について説明する。まず、ビット線BLの電位をハイレベルにしてからビット線BLをハイインピーダンス状態(通常は非導通状態のトランジスタなどを通して電源供給線VDDLあるいは電源帰還線VSSLに接続されているが、電荷の充電や放電が極めて困難な状態)にする。その後読み出し制御信号線RWLの電位を高電位としNMOST224を導通状態とする。このとき、もし第二のインバータ204の出力信号ノードQ204がハイレベルであればNMOST226は導通状態である。したがって、NMOST224と226を通してビット線BLの電荷の放電通路ができる。ビット線BLは当初はハイインピーダンスで、電荷の更なる供給は極めて少ない状態であったから、その電位は低下していく。これはNMOST224が導通状態である限り続き、最終的には電源帰還線VSSLの電位レベル(ローレベル)まで低下する。逆に第二のインバータ204の出力信号ノードQ204がローレベルであればNMOST226は非導通状態であって、ビット線BLの電荷の放電通路はできず、ビット線電位の低下は起らない。ただし、この読み出し動作の直前にNMOST226のドレインの電位がローレベルであると、ビット線BL上の電荷の一部がNMOST224を通してNMOST226のドレインに移動する、いわゆる電荷の再分布でビット線BLの電位は、ビット線BLの容量とNMOST226のドレインにおける容量との比でほぼ決まる値分低下するが、それ以上の低下は起らない。記憶内容がハイレベルまたはローレベルであることに応じて生じるこれらビット線BLの電位変化の差をインバータ等で構成したセンス回路で検出して記憶内容を読み出すことができる。
図11は動作を確認するための本発明の実施例1のSRAMセル200を含むシミュレーションに用いた回路構成図である。図11において、図10の実施例と同じ符号は同じ構成および機能を有するものとして、ここでは説明を省略する。説明の都合上、制御回路230とセンス回路は省略している。電源供給線VDDLの電位はVDD(シミュレーションでは0.7Vとした)とし電源帰還線VSSLの電位は接地電位GND(0.0V)とする。ビット線BLはNMOST240を通してパルス信号源に接続されている。パルス信号源の信号をVbitsourceで表す。ビット線BLの信号をVbitlineで表す。NMOST240のゲートには別の独立したパルス信号源が接続されており、その信号VbitscontによりNMOST240の導通、非導通(このときビット線BLはそれぞれローインピーダンス、ハイインピーダンス状態になる)が制御される。書き込み制御信号線WWLの電位は他の独立したパルス信号源で駆動され、その信号をVwwlで表す。同様に、読み出し制御信号線RWLの電位は他の独立したパルス信号源で駆動され、その信号をVwrlで表す。Vcellwriteは第一のインバータ202の入力信号ノードI202の信号を、Vcellholdは第一のインバータ202の出力信号ノードQ202および第二のインバータ204の入力信号ノードI204の信号を、Vcellreadは第二のインバータ204の出力信号ノードQ204の信号を、VrbfnはNMOST226のドレインとNMOST224との接続点の信号をそれぞれ表す。
図12は本発明の図11のSRAMセルにおけるハイレベルの書き込み動作のシミュレーション結果である。図12の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
△はVcellread(セルの読み出し電圧)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
×はVwwl(書き込み制御信号線WWLの信号、すなわち書き込み制御信号)特性を示す。
図12のシミュレーション結果のサンプリング値を表5に示す。
Figure 2011013298
SRAMセルの状態はVcellwriteとVcellreadがローレベル(0.0V)で、Vcellholdがハイレベル(0.7V)であって、この状態を反転するように書き込み動作を行っている。まず、ビット線BLの電位Vbitlineがハイレベルに達した後、書き込み制御信号線WWLの電位を高電位にしてNMOST222を導通状態にすると同時に、PMOST220を非導通状態にして第二のインバータ204から第一のインバータ202への正帰還回路を切断して第一のインバータ202と第二のインバータ204が単にカスケードに接続された状態とする。そうするビット線BLの電位Vbitlineは第一のインバータ202の入力信号ノードI202に転送されて第一のインバータ202の入力信号ノードI202の電位Vcellwriteはハイレベルに変化し、したがって第一のインバータ202の出力信号ノードQ202の電位Vcellholdはローレベルに、さらに第二のインバータ204の出力信号ノードQ204の電位Vcellreadはハイレベルに順次変化する。各電位が安定した後、書き込み制御信号線WWLの電位を低電位に戻してNMOST222を非導通状態にすると同時に、PMOST220を導通状態にして第二のインバータ204から第一の202への正帰還回路を構成し、書き込まれた内容の保持状態に移行する。図12によれば、過渡的には小さな電位低下はあるものの定常状態と見なせる時間が経過すると確かにVcellwriteとVcellreadがハイレベルを、Vcellholdがローレベルを保っていることを示している。
図13は本発明の図11のSRAMセルにおけるローレベルの書き込み動作のシミュレーション結果である。図13の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
△はVcellread(セルの読み出し電圧)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
×はVwwl(書き込み制御信号線WWLの信号、すなわち書き込み制御信号)特性を示す。
図13のシミュレーション結果のサンプリング値を表6に示す。
Figure 2011013298
SRAMセルの状態はVcellwriteとVcellreadがハイレベル(0.7V)で、Vcellholdがローレベル(0.0V)であって、この状態を反転するように書き込み動作を行っている。まず、ビット線BLの電位Vbitlineがローレベルに達した後、書き込み制御信号線WWLの電位を高電位にしてNMOST222を導通状態にすると同時に、PMOST220を非導通状態にして第二のインバータ204から第一のインバータ202への正帰還回路を切断して第一のインバータ202と第二のインバータ204が単にカスケードに接続された状態とする。そうするとビット線BLの電位Vbitlineは第一のインバータ202の入力信号ノードI202に転送されて第一のインバータ202の入力信号ノードI202の電位Vcellwriteはローレベル変化し、したがって第一のインバータ202の出力信号ノードQ202の電位Vcellholdはハイレベルに、さらに第二のインバータ204の出力信号ノードQ204の電位はローレベルに順次変化する。各電位が安定した後、書き込み制御信号線WWLの電位を低電位に戻してNMOST222を非導通状態にすると同時に、PMOST220を導通状態にして第二のインバータ204から第一のインバータ202への正帰還回路を構成し、書き込まれた内容の保持状態に移行する。図13によれば、確かにVcellwriteとVcellreadがローレベルを、Vcellholdがハイレベルを保っていることを示している。ただし、PMOST220のローレベルの転送効率は悪いので、特に書き込み制御信号線WWLの電位を0.0Vよりそのしきい値電圧分さらに低くしない限り、非導通状態ではないものの高抵抗状態ではあり、第一のインバータ202の入力信号ノードI202のインピーダンスは第二のインバータ204のローインピーダンス状態の出力信号ノードQ204のそれと比べると高くなっている。したがって、保持状態に入ったとき第一のインバータ202の入力信号ノードI202電位Vcellwriteは電荷の再分布の影響を受け、期待されるローレベルの値である0.0Vより少し低い電位レベルとなる。しかしこのことにより記憶内容の反転などは起きない。また雑音などの影響で第一のインバータ202の入力信号ノードI202の電位が上昇するようなことがあっても、PMOST220のしきい値電圧の絶対値分だけ上昇するとPMOST220は低抵抗状態となり、ローインピーダンス状態の第二のインバータ204の出力信号ノードQ204と接続されるのでそれ以上の上昇は抑えられ、やはり記憶内容の反転などは起きない。PMOST220のしきい値電圧の絶対値を小さくし、0Vに近づけるか、むしろ正の値とすれば上記現象は軽減される。すなわち、第一のインバータ202の入力信号ノードI202の電位Vcellwriteを期待されるローレベルの値である0.0V近くに保つようにすることができる。
図14は、本発明の図11のSRAMセルにおける、第二のインバータ204の出力信号ノードQ204の電位Vcellreadがハイレベル(0.7V)で保持されているとして、その時の読み出し動作のシミュレーション結果を示す。図14の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
△はVcellread(セルの読み出し電圧)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
×はVwwl(書き込み制御信号線WWLの信号、すなわち書き込み制御信号)特性(矢印なし)、
○はVwrl(読み出し制御信号線WRLの信号、すなわち読み出し制御信号)特性、
+はVrbfn(バッファトランジスタのドレインの電圧)特性、
−はVbitscont(ビット線の電位を与えるためのパルス電源とビット線の接続状態を制御するためのNMOSTに与えるゲート電圧)特性を示す。
図14のシミュレーション結果のサンプリング値を表7に示す。
Figure 2011013298
この場合は、NMOST226は導通状態でそのドレインの電位Vrbfnはローレベル(0.0V)となっている。まずビット線BLをハイレベルとし、その電位が安定した後Vbitscontを低電位にしてNMOST240を非導通状態にし、ビット線BLをハイインピーダンス状態にする。その後、読み出し制御信号線WRLの電位Vwrlを高電位としNMOST224を非導通状態から導通状態にする。そうすると、NMOST224とNMOST226を通して接地電位GNDへの放電通路が形成される。ビット線BLは当初はハイインピーダンスで電荷の充電通路はない状態を保っているので、その電位Vbitlineは図14に図示のように低下し始める。同時にVrbfnは一時的に増加するがVbitlineを越えることはなく、最終的にはVbitlineの低下とともに図14に図示のように低下していく。この状態はVwrlが高電位の間続き、最終的にはVbitlineおよびVrbfnともGNDレベル(0.0V)に落ち着くはずである。
図14に示すように、Vwrlを高電位の状態をある程度保った後再び低電位に戻すと、放電通路が無くなるからVbitlineの低下は進まず、その時点のVbitlineの値に保たれる。一方、VbrfnはNMOST226が導通状態にあることには変わりはなく、また寄生容量がビット線BLよりも小さいのでより速くさらに低下し、最終的にはGNDレベル(0.0)となる。その後、保持状態に入るが、図14に図示のように、VcellreadもVcellwriteも読み出し動作前のハイレベルを、Vcellholdはローレベルをそれぞれ保っていることから、この読み出し動作で記憶内容の反転はないことが分かる。
図15は、本発明の図11のSRAMセル200における、第二のインバータ204の出力信号ノードQ204の電位Vcellreadがローレベル(0.0V) 、Vcellholdはハイレベル(0.7V)で保持されているとして、その時の読み出し動作のシミュレーション結果を示す。図において、Vcellreadは0.0Vのままであるので図の複雑さを避けるため表示は省略した。
図15の横軸はTime(時間)(s:秒)、縦軸はSignal Swing(信号振幅)(V)を表す。
◇はVcellhold(セルのホールド電圧)特性、
□はVcellwrite(セルの書き込み電圧)特性、
○はVwrl(読み出し制御 信号線WRLの信号、すなわち読み出し制御信号)特性、
*はVbitline(ビット線電圧)特性、
+はVrbfn(バッファトランジスタのドレインの電圧)特性、
−はVbitscont(ビット線の電位を与えるためのパルス電源とビット線の接続状態を制御するためのNMOSTに与えるゲート電圧)特性を示す。
図15のシミュレーション結果のサンプリング値を表8に示す。
Figure 2011013298
この場合は、NMOST226は非導通状態であるが、そのドレインの電位Vrbfnはローレベル(0.0V)とした。そのわけは、長時間そのまま保持状態にあればNMOST226の漏洩電流の影響でローレベルに極めて近い値になるであろうし、また前記のように第二のインバータ204の出力信号ノードQ204がハイレベルになる履歴があればやはりローレベルになるからである。さて、まずビット線BLをハイレベルとし、その電位が安定した後Vbitscontを低電位にしてNMOST240を非導通状態にし、ビット線BLをハイインピーダンス状態にする。その後、読み出し制御信号線WRLの電位Vwrlを高電位とし、NMOST224を非導通状態から導通状態にする。この場合は、NMOST226が非導通なのでビット線BLから接地電位GNDへの放電通路が形成されないからビット線BLの電位Vbitlineは低下しないはずである。しかし図15図示のように、NMOST226のドレインはビット線BLからの電荷の供給を受け、その電位Vrbfnは増加していく。同時に、Vbitlineの電位はその電荷を失った分に相当する電位の低下が起る。最終的にはVbitlineとVrbfnはほとんど一致した状態で一定値になる。この現象はいわゆる電荷の再配分現象であって、通常はビット線の寄生容量がNMOST226のドレインの寄生容量より十分大きいので、Vbitlineの低下量は図15の場合より実際は小さいはずである。さらに図15に図示のように、Vwrlを高電位の状態をある程度保った後再び低電位に戻すと、ビット線BLとNMOST226のドレインはハイインピーダンスのままであるからVbitlineとVrbfnはほとんど一致した状態で、一定値で保たれる。
その後、保持状態に入るが、Vrbfnの値が記憶内容に影響は与えないので、図15に図示のように、Vcellholdは読み出し動作前のハイレベル(Vcellreadはローレベル)を保っているからこの読み出し動作で記憶内容の反転はないことが分かる。なお、Vcellwriteが負になっているのは、図13のようにローレベルを書き込んでからこの読み出し動作を行っているため、図13で説明したように第一のインバータ202の入力信号ノードI202が第二のインバータ204の出力信号ノードQ204と高抵抗で接続されている状態になったためである。このことによってシミュレーションでは記憶内容が反転することはなかった。しかし、先にも述べたが、この状態を改善し、ほぼVcellwriteを期待されるローレベル(0.0V)となるようにするのが望ましいが、そのためにはPMOST220のしきい値電圧の絶対値を保持状態の時のみの一時的、あるいは恒常的により小さくするなどの手段がある。
上記読み出し動作において、Vbitlineの値の違いによって記憶内容が何であるかをセンス回路で判定できる。例えば、このSRAMセルのインバータと同じ論理しきい値を持つインバータの入力を接続すればその出力で判定できる。
図16は、本発明の実施例2のSRAMセルの構成図である。図16は、複数本のビット線と、各ビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線及び一本の読み出し制御信号線を構成要素とした、ビット線と同数の複数の制御信号線対とを有するSRAMセル300である。このSRAMセル300を用いてマルチポートSRAM装置が構成できる。すなわち、アレイ状に上記SRAMセルを配置したSRAM装置において、ある一つの行方向(ワード方向)の各セルに読み出しあるいは書き込み動作をしているとき、同時に他の行方向の各セルにおいても同様動作ができるようにしたSRAM装置が構成できる。なお、同じ行方向に配置されているSRAMセルに対しては、制御線対は共通であり、同じ列方向に配置されているSRAMセルに対しては、同複数本のビット線は共通である。異なる行に対しては異なる制御線対が用いられ、異なる列に対しては他の列のものとは異なる同複数本のビット線が用いられる。ただし、作用は同様である。
以下図16には、列方向に共通な二本のビット線BL1およびBL2を有し、ビット線BL1に対応して、行方向に共通した書き込み制御信号線WWL1および読み出し制御信号線RWL1からなる第一の制御信号線対と、ビット線BL2に対応して、書き込み制御信号線WWL2および読み出し制御信号線RWL2からなる第二の制御信号線対との二つの制御信号線対を有するSRAMセル300を示している。
まずPMOST310およびNMOST312の各ドレインを接続して出力信号ノードQ302とし、各ゲート電極を接続して入力信号ノードI302とし、PMOST310のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST312のソースは電源帰還線VSSLに接続して第一のインバータ302を構成する。同様にPMOST314およびNMOST316の各ドレインを接続して出力信号ノードQ304とし、各ゲート電極を接続して入力信号ノードI304とし、PMOST314のソースは電源供給線VDDLに接続し、さらにNMOST316のソースは電源帰還線VSSLに接続して第二のインバータ304を構成する。
第一のインバータ302の出力信号ノードQ302は第二のインバータ304の入力信号ノードI304に接続する。第二のインバータ304の出力信号ノードQ304と第一のインバータ302の入力信号ノードI302は二個の帰還制御トランジスタであるPMOST320と322とを用意し、これを直列接続したもので接続する。
また、各制御信号線対に属する書き込み制御信号線WWL1およびWWL2それぞれに対応して書き込み制御トランジスタであるNMOST330および332を用意し、それぞれのソースを第一のインバータ302の入力信号ノードI302に接続し、他方のドレインはそれぞれ対応するビット線BL1およびBL2に接続する。また、読み出し制御信号線RWL1およびRWL2に対応して読み出し制御トランジスタであるNMOST334および336とバッファトランジスタであるNMOST324および326を用意し、NMOST334および336の各ソースはNMOST324および326の各ドレインにそれぞれ接続し、NMOST334および336の各ドレインはそれぞれ対応するビット線BL1およびBL2に接続し、各ゲートはそれぞれ対応する読み出し制御信号線RWL1およびRWL2に接続する。さらに、PMOST320と322のゲートはそれぞれ書き込み制御信号線WWL1およびWWL2に接続する。
制御回路340の制御下でのSRAMセル300の動作の概略を説明する。
書き込み制御信号線WWL1およびWWL2のどちらかが選択されると、すなわちどちらかを高電位とすると、それに対応したどちらかのビット線BL1およびBL2の電位が第一のインバータ302の入力信号ノードI302に転送される。このとき同時に、それに対応したどちらかのPMOST320と322は非導通となるので正帰還回路は切断されており、第一の実施例と同様に書き込み動作が行われる。同じSRAMセルに接続されている二個以上の書き込み制御信号線を同時に選択することは正常動作の保証ができないので禁止すべきである。異なる行に配置されたSRAMセルに対しては同時書き込み動作可能である。
読み出し動作は、どちらか一方あるいはすべての読み出し制御信号線を選択、すなわちその電位を高電位にして第一の実施例と同様に行われる。このとき、読み出し動作をするビット線はそのための電位状態にしておくことは無論である。読み出し動作では同じSRAMセルに接続されている二個以上の読み出し制御信号線を同時に選択可能である。また異なる行に配置されたSRAMセルに対しても同時読み出し動作可能である。ただし、用いられるビット線は異なるべきである。さらに異なる行に配置されたSRAMセルそれぞれに対して、ある行のものは書き込み動作で、他の行のものは読み出し動作とすることも可能である。
上記のように、異なる行に配置されている本発明のSRAMセルに対しては、各ビット線を読み出し動作と書き込み動作の種々組み合わせに対して用いることが可能である。むろん、読み出し動作と書き込み動作が行われるビット線は異なるべきである。
保持状態ではSRAMセルは各ビット線から切り離されている。ただし、非導通状態のNMOSTでは接続された状態ではあり、漏洩電流等が流れることはある。しかし、ビット線の電位変化で記憶内容が反転したりすることはないと言う意味で切り離されている。また二個の帰還制御トランジスタであるPMOST320と322は導通状態で正帰還回路が構成されている。
図16の実施例において、バッファトランジスタであるNMOST324と326を同じ寸法と構造を有する一つのバッファトランジスタで置き換え共通とすることができる。ただし、場合の数は少ないであろうが、同時に異なる複数のビット線に記憶内容を読み出す場合は、最悪では放電通路のバッファトランジスタの抵抗が同複数倍に増加するので読み出し速度が低下する。この速度低下が許容範囲であれば共通にすることはこのSRAMセルを実現する上での面積増加を軽減する効果がある。上記場合が無視できない程度ある時は図16の実施例が有効である。
図17は本発明の実施例3のSRAMセルの構成図である。
SRAMセルが三本のビット線を有する場合について図17に示す。図17のSRAMセル400は三本のビット線BL1、BL2およびBL3を有し、各ビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線と一本の読み出し制御信号線を構成要素とする制御信号線対(WWL1、RWL1)、(WWL2、RWL2)および(WWL3、RWL3)と、一本の帰還制御信号線CWLとを有する。制御回路440は上記各制御信号線対の各構成要素に適切な信号を出力する。
第一のインバータ402はPMOST410とNMOST412とで構成され、その入力信号ノードはI402、出力信号ノードはQ402である。同様に第二のインバータ404はPMOST414とNMOST416とで構成され、その入力信号ノードはI404、出力信号ノードはQ404である。第一のインバータ402の出力信号ノードQ402と第二のインバータ404の入力信号ノードI404は接続されている。第二のインバータ404の出力信号ノードQ404と第一のインバータ402の入力ノードI402は一個の帰還制御トランジスタであるPMOST420を通して接続され、PMOST420のゲートは帰還制御信号線CWLに接続されている。また、第二のインバータ404の出力信号ノードQ404は一個のバッファトランジスタであるNMOST422のゲートに接続され、NMOST422のソースは電源帰還線VSSLに接続されている。NMOST422のドレインは読み出し制御トランジスタであるNMOST424,426および428の各ソースに接続されている。NMOST424,426および428の各ドレインはそれぞれビット線BL1、BL2およびBL3に接続されており、各ゲートは各ビット線に対応する制御信号線対の構成要素である読み出し制御信号線RWL1、RWL2およびRWL3にそれぞれ接続されている。第一のインバータ402の入力信号ノードI402は書き込み制御トランジスタであるNMOST430,432および434の各ソースに接続され、その各ドレインはそれぞれビット線BL1、BL2およびBL3に接続されており各ゲートは各ビット線に対応する制御信号線対の構成要素である書き込み制御信号線WWL1、WWL2およびWWL3にそれぞれ接続されている。
PMOST420は、書き込み動作が選択された時のみ、帰還制御信号線CWLの電位を高電位として非導通状態とする。その他の場合は導通状態で、第一のインバータ402と第二のインバータ404との間で正帰還回路が構成される。帰還制御信号線CWLの信号は、論理的には書き込み制御信号線WWL1、WWL2およびWWL3の各信号の論理和とすれば良い。PMOSTの代わりにNMOSTを用いても良いが、帰還制御信号線CWLの信号の論理は上記の反転となる。
同図17では帰還制御トランジスタを一個としてトランジスタ数を少なくし、その代わりに帰還制御信号線を一本設け、書き込み動作時に帰還制御トランジスタを非導通とするようにそのゲートに帰還制御信号線から制御信号を印加するようにしている。さらにバッファトランジスタも共通化してトランジスタ数の増加を軽減している。
上記実施例は三本のビット線を有する場合を示したが、二本であってもまた三本以上であっても良い。増加する場合は、一本のビット線の増加に対してSRAMセルにおけるトランジスタ数の増加は二個ですむ。したがって、集積回路としてSRAM記憶装置を実現する場合に、SRAMセルのビット線増加に対する面積増加の割合を小さくすることができる。
図18は本発明の実施例4のSRAMセルの構成図である。
第一のインバータ502はPMOST510とNMOST512とで構成され、その入力信号ノードはI502、出力信号ノードはQ502である。同様に第二のインバータ504はPMOST514とNMOST516とで構成され、その入力信号ノードはI504、出力信号ノードはQ504である。第一のインバータ502の出力信号ノードQ502と第二のインバータ504の入力信号ノードI504は接続されている。第二のインバータ504の出力信号ノードQ504と第一のインバータ502の入力信号ノードI502は一個の帰還制御トランジスタであるPMOST520を通して接続され、PMOST520のゲートは帰還制御信号線CWLに接続されている。また、第二のインバータ504の出力信号ノードQ504は一個のバッファトランジスタであるNMOST522のゲートに接続され、NMOST522のソースは電源帰還線VSSLに接続されている。NMOST522のドレインは読み出し制御トランジスタであるNMOST524および526の各ソースに接続されている。NMOST524および526の各ドレインはそれぞれビット線BL1、BL3に接続されており、各ゲートは各ビット線に対応する読み出し制御信号線RWL1およびRWL2にそれぞれ接続されている。第一のインバータ502の入力信号ノードI502は書き込み制御トランジスタであるNMOST530および532の各ソースに接続され、その各ドレインはビット線BL1およびBL2にそれぞれ接続されており、またその各ゲートは前記各ビット線に対応する書き込み制御信号線WWL1およびWWL2にそれぞれ接続されている。
PMOST520は、書き込み動作が選択された時のみ、帰還制御信号線CWLの電位を高電位として非導通状態とする。その他の場合は導通状態で、第一のインバータ502と第二のインバータ504との間で正帰還回路が構成される。
この場合は一本のビット線BL1とそれに対応する一つの制御信号線対(WWL1、RWL1)があって、他のビット線BL2は書き込み専用に用いられ、ビット線BL3は読み出し専用に用いられている。そしてビット線BL2には一本の書き込み制御線WWL2が対応し、ビット線BL3には一本の読み出し制御線RWL2が対応している。この場合、図17の実施例に比べて、書き込み制御信号線と対応する書き込み制御トランジスタを削減できるし、または読み出し制御信号線とそれに対応する読み出し制御トランジスタを削減できるので、ビット線増加に対する面積増加を抑制することができる。その場合においても、少なくとも一本のビット線は書き込みにも読み出しにも用いることができるので、二本のビット線を書き込みに用い、一本のビット線は読み出しとする組み合わせや、一本を書き込み、二本を読み出しとする組み合わせなど、目的とする記憶装置の機能によって融通性のある記憶装置としての機能を実現することができる。
上記した本発明のシミュレーションでは、各トランジスタとしては図19の模式図で示されるフィン形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタを二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させたものを用いた。
この図19において、601は第1のゲート電極、602は第2のゲート電極、603は第1のゲート酸化膜、604は第2のゲート酸化膜、605はソース領域、606はソース領域605の第1の電極、607はソース領域605の第2の電極、608はチャネル領域、609はドレイン領域、610はドレイン領域609の第1の電極、611はドレイン領域609の第2の電極である。上記各電極はフィン形の半導体層(605、608、609からなる矩形断面の半導体層)の側面に設けられており、各電極がいわゆる放熱フィンとして働き、冷却または伝熱面積を広くする効果がある。
ゲート電極601,602長は50nm、そのフィンの厚さは10nm、フィンの高さは100nmとした。三端子動作ではフィンの高さの2倍がいわゆるチャネル幅に相当する。そして、ビット線電位の変化を早くするため敢えてNMOSTのみは5倍とした。これは例えば、NMOSTと同じ構造のNMOSTを5個並列に接続する等の方法で実現できる。表9にシミュレーションに用いたMOSトランジスタの寸法等の定数を示している。SRAMセルの電源供給線の電圧VDDは0.7V、電源帰還線の電圧VSSは0.0Vとした。
Figure 2011013298
特に、例えば、上記特許文献3、特許文献4に開示されているような基板上の絶縁層上の結晶シリコンに構成され、電流が基板に平行に流れるいわゆるフィン型の二重絶縁ゲートゲート電界効果トランジスタ(二つのゲート電極がチャネルを挟んで一体となって形成されているものと、図4のようにそれぞれ電気的に分離されているものとがある)においては、チャネル幅はフィンの高さで決まり、その高さをそれぞれのトランジスタで変更することは容易ではない。
しかし、これらのフィン形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタを用いてSRAMセルを構成する場合、本発明を適用すれば同じチャネル幅で構成することができるので、より工程が簡単で、高性能な記憶装置の構成が可能である。

Claims (8)

  1. SRAMセルであって、
    一本のビット線と、
    該ビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線および一本の読み出し制御信号線からなる制御信号線対と、
    帰還制御トランジスタと、
    該帰還制御トランジスタとは極性が反対の、書き込み制御トランジスタと、読み出し制御トランジスタと、バッファトランジスタと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第一のインバータと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第二のインバータとを備え、
    前記第一および第二のインバータは電源供給線および電源帰還線にそれぞれ接続されて動作し、
    前記第一のインバータの出力信号ノードは前記第二のインバータの入力信号ノードに接続し、前記第二のインバータの出力信号ノードと前記第一のインバータの入力信号ノード間は前記帰還制御トランジスタで接続し、前記第一のインバータの入力信号ノードと前記ビット線間は前記書き込み制御トランジスタで接続し、
    前記帰還制御トランジスタおよび前記書き込み制御トランジスタのそれぞれのゲートは前記書き込み制御信号線に接続し、
    前記バッファトランジスタのゲートは前記第二のインバータの出力信号ノードに接続し、前記バッファトランジスタのソースは前記電源帰還線に接続し、前記バッファトランジスタのドレインと前記ビット線間は前記読み出し制御トランジスタで接続し、
    前記読み出し制御トランジスタのゲートは前記読み出し制御信号線に接続することを特徴とするSRAMセル。
  2. SRAMセルであって、
    複数本のビット線と、
    該ビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線および一本の読み出し制御信号線とからなる、前記ビット線と同数の複数の制御信号線対と、
    前記各ビット線に対応する、帰還制御トランジスタ、該帰還制御トランジスタとは極性がそれぞれ反対の、書き込み制御トランジスタと、読み出し制御トランジスタ、バッファトランジスタとからなる、前記ビット線と同数の複数のトランジスタ群と、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第一のインバータと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第二のインバータとを備え、
    前記第一および第二のインバータは電源供給線および電源帰還線にそれぞれ接続されて動作し、
    前記第一のインバータの出力信号ノードは前記第二のインバータの入力信号ノードに接続し、前記第二のインバータの出力信号ノードと前記第一のインバータの入力信号ノード間は前記帰還制御トランジスタをすべて直列接続し、前記第一のインバータの入力信号ノードと前記ビット線間は対応する前記書き込み制御トランジスタで接続し、
    前記各帰還制御トランジスタおよび前記書き込み制御トランジスタのゲートは、対応する前記書き込み制御信号線に接続し、
    前記各バッファトランジスタのゲートは前記第二のインバータの出力信号ノードに接続し、前記各バッファトランジスタのソースは前記電源帰還線に接続し、前記各バッファトランジスタのドレインと対応する前記各ビット線間は対応する前記各読み出し制御トランジスタで接続し、
    前記各読み出し制御トランジスタのゲートは前記読み出し制御信号線に接続することを特徴とするSRAMセル。
  3. SRAMセルであって、
    複数本のビット線と、
    前記各ビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線および一本の読み出し制御信号線とからなる、前記ビット線と同数の複数の制御信号線対と、
    一本の帰還制御線と、
    帰還制御トランジスタと、
    バッファトランジスタと、
    前記各ビット線に対応する、前記帰還制御トランジスタとは極性がそれぞれ反対の、書き込み制御トランジスタおよび読み出し制御トランジスタとからなる、前記ビット線と同数の複数のトランジスタ群と、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第一のインバータと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第二のインバータとを備え、
    前記第一および第二のインバータは電源供給線および電源帰還線に接続されて動作し、
    前記第一のインバータの出力信号ノードは第二のインバータの入力信号ノードに接続し、第二のインバータの出力信号ノードと前記第一のインバータの入力信号ノード間は前記帰還制御トランジスタで接続し、
    前記帰還制御トランジスタのゲートは前記帰還制御線に接続し、
    前記第一のインバータの入力信号ノードと前記各ビット線間は対応する前記各書き込み制御トランジスタで接続し、
    前記バッファトランジスタのゲートは前記第二のインバータの出力信号ノードに接続し、前記バッファトランジスタのソースは前記電源帰還線に接続し、前記バッファトランジスタのドレインと前記各ビット線間は対応する前記各読み出し制御トランジスタで接続し、前記読み出し制御トランジスタのゲートは前記ビット線に対応する前記制御信号線対の前記各読み出し制御信号線に接続したことを特徴とするSRAMセル。
  4. SRAMセルであって、
    複数本のビット線と、
    該ビット線のうちの少なくとも一本のビット線に対応する、一本の書き込み制御信号線と一本の読み出し制御信号線とからなる制御信号線対と、
    他のビット線に対応する書き込み制御信号線または読み出し制御信号線と、
    一本の帰還制御線と、
    帰還制御トランジスタと、
    前記書き込み制御信号線に対応する前記書き込み制御トランジスタと、
    前記読み出し制御線に対応する読み出し制御トランジスタと、
    バッファトランジスタと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第一のインバータと、
    出力信号ノードおよび入力信号ノードを有する第二のインバータとを備え、
    前記第一および第二のインバータは電源供給線および電源帰還線に接続されて動作し、
    前記第一のインバータの出力信号ノードは前記第二のインバータの入力信号ノードに接続し、前記第二のインバータの出力信号ノードと前記第一のインバータの入力信号ノード間は前記帰還制御トランジスタで接続し、
    前記帰還制御トランジスタのゲートは前記帰還制御線に接続し、
    前記第一のインバータの入力信号ノードは前記書き込み制御トランジスタを通して対応するビット線に接続し、
    前記各書き込み制御トランジスタのゲートは対応する書き込み制御信号線に接続し、
    前記バッファトランジスタのゲートは前記第二のインバータの出力信号ノードに接続し、前記バッファトランジスタのソースは前記電源帰還線に接続し、前記バッファトランジスタのドレインは前記読み出し制御トランジスタを通して対応するビット線に接続し、
    前記読み出し制御トランジスタのゲートは対応する前記読み出し制御信号線に接続することを特徴とするSRAMセル。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載のSRAMセルにおいて、前記第一および第二のインバータはP形電界効果トランジスタとN形電界効果トランジスタとで構成することを特徴とするSRAMセル。
  6. 請求項5記載のSRAMセルにおいて、前記各トランジスタをフィン(ひれ)形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタとし、二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させることを特徴とするSRAMセル。
  7. 請求項1から4のいずれか1項記載のSRAMセルにおいて、前記帰還制御トランジスタはP形電界効果トランジスタからなり、前記バッファトランジスタ、書き込み制御トランジスタ、および読み出し制御トランジスタはN形電界効果トランジスタからなることを特徴とするSRAMセル。
  8. 請求項7記載のSRAMセルにおいて、前記各トランジスタをフィン(ひれ)形構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタとし、二つのゲート電極を共通接続して三端子動作させることを特徴とするSRAMセル。
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