JPH10162579A - ビット線プリチャージ方法、半導体メモリ回路およびプリチャージ回路 - Google Patents

ビット線プリチャージ方法、半導体メモリ回路およびプリチャージ回路

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JPH10162579A
JPH10162579A JP8314015A JP31401596A JPH10162579A JP H10162579 A JPH10162579 A JP H10162579A JP 8314015 A JP8314015 A JP 8314015A JP 31401596 A JP31401596 A JP 31401596A JP H10162579 A JPH10162579 A JP H10162579A
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JP
Japan
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bit line
precharge
bit
electric control
circuit
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JP8314015A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Okamoto
康彦 岡本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビット線のプリチャージ速度を増大させる。 【解決手段】 あるビット線対を構成するビット線−B
n と、このビット線対とは別のビット線対を構成する
ビット線BLn+1 との間にpMOST11を具え、この
pMOST11の第1主電極をビット線−BLn に結合
し、このpMOST11の第2主電極をビット線BL
n+1 に結合し、このpMOST11の制御電極を、プリ
チャージ時にプリチャージ信号が入力するようにプリチ
ャージ線に接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタティックR
AM(Random Access Memory)等の半導体メモリ回路、
この半導体メモリ回路に配線されたビット線をプリチャ
ージするためのプリチャージ回路およびプリチャージ方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】スタティックRAM等の半導体メモリ回
路では、データ記憶素子としてのメモリセルがマトリク
ス状に配設され、その行と列とを指定するためにワード
線およびビット線が配線されている。ビット線は各メモ
リセルにデータの入出力(書込みおよび読出し)を行う
ための配線であり、一般的に半導体メモリ回路では、同
じ列に配列した複数のメモリセルを2本のビット線(こ
れらをビット線対と称している。)で結合する構成であ
る。そして、半導体メモリ回路は、そのビット線対の一
端に書込み回路および読出し回路を接続して具えてい
る。ところで、読出し時に、メモリセルに保持されてい
るデータとビット線に保持されているデータとが異なっ
ていると、ビット線の出力増幅を行うセンスアンプでの
データ出力遅延が大きくなることがある。また、この場
合には、間違ったデータが出力されてしまうおそれがあ
る。そこで、ビット線対の他端には、書込みまたは読出
しの誤差を補正するため、あるいは、書込みまたは読出
しの速度を増加させるために、ビット線対を構成する両
ビット線の電位の平衡化を行うプリチャージ回路(例え
ば、文献「ULSI設計技術 電子情報通信学会 平
成5年8月発行 p81図3.12の(b)」の回路図
において、トランジスタTR5 およびTR6 とこれらト
ランジスタを制御するための回路)を結合して具えてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプリチャージ回路は、動作周波数が増大して高周波に
なると、ビット線をプリチャージしきれなくなるといっ
た問題がある。例えば、メモリセルアレイに2値の
「1」(電源電圧)を書き込み後に、同じビット線を共
有する2値の「0」(接地電圧)を保持したメモリセル
の情報を読み出そうとする場合を例に挙げる。この場
合、動作周波数が大きくなるに従い、書込みサイクルと
読出しサイクルとの間の時間が短くなる。やがて、ある
動作周波数以上になると、書込み動作によりビット線の
電位がVDDレベル(電源電圧)に上りきる前に読出しサ
イクルになってしまうようになる。このとき、読出し回
路が誤動作を起こしたり、あるいは、データ読出しの時
間が長くかかってしまうといった不都合が発生する。
【0004】また、プリチャージ速度(ビット線が電源
電圧まで上がるのに要する時間)を増大させるためにプ
リチャージ回路のドライブ能力を上げると、回路が大規
模化してしまい、回路占有面積の増加や消費電力の増加
といった問題が生じてしまう。
【0005】従って、従来より、高周波動作が可能な半
導体メモリ回路あるいは高いプリチャージ速度を実現す
るプリチャージ回路の出現と、プリチャージ速度を上げ
るためのビット線プリチャージ方法の出現とが望まれて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明のビッ
ト線プリチャージ方法によれば、2本のビット線からな
るビット線対を複数組具え、これらビット線を介してメ
モリセルにデータの入出力を行う半導体メモリ回路の当
該ビット線をプリチャージするに当たり、プリチャージ
させるビット線と、このビット線が属するビット線対と
は別のビット線対の一方のビット線との間に、プリチャ
ージ信号に応答して電荷供給のための補助ルートを形成
し、前記一方のビット線からこの補助ルートを経て前記
ビット線に補助的に電荷を供給することを特徴とする。
【0007】このようにすると、或るビット線が保持し
ている電荷を、プリチャージしたいビット線側に導くこ
とができるから、従来に比べてプリチャージ速度を速く
することができる。
【0008】この「プリチャージ」とは、ビット線の電
位を高電位状態で平衡化させることである。このプリチ
ャージ動作は、メモリセルの読出し動作や書込み動作の
際に前もって行われる。
【0009】また、この発明の方法によれば、プリチャ
ージしたいビット線に対して複数箇所から電荷供給を行
っているので局所的電圧降下が低減され、従って、これ
に起因する回路誤動作を低減させることができる。
【0010】また、この発明において、好ましくは、前
記別のビット線対を構成する前記一方のビット線を、高
電位状態にあるビット線とするのが良い。
【0011】また、この発明の別のビット線プリチャー
ジ方法によれば、2本のビット線からなるビット線対を
複数組具え、これらビット線を介してメモリセルにデー
タの入出力を行う半導体メモリ回路の当該ビット線をプ
リチャージするに当たり、プリチャージさせるビット線
と、このビット線が属するビット線対とは別のビット線
対の第1ビット線との間に、プリチャージ信号に応答し
て電荷供給のための第1補助ルートを形成し、前記第1
ビット線からこの第1補助ルートを経て前記ビット線に
補助的に電荷を供給し、前記ビット線と、前記別のビッ
ト線対の第2ビット線との間に、前記プリチャージ信号
に応答して電荷供給のための第2補助ルートを形成し、
前記第2ビット線からこの第2補助ルートを経て前記ビ
ット線に補助的に電荷を供給することを特徴とする。
【0012】このようにすると、或るビット線が保持し
ている電荷を、プリチャージしたいビット線側に導くこ
とができるから、従来に比べてプリチャージ速度を速く
することができる。
【0013】また、この方法によれば、プリチャージし
たいビット線に対して複数箇所から電荷供給を行ってい
るので局所的電圧降下が低減され、従って、これに起因
する回路誤動作を低減させることができる。
【0014】さらに、この方法によれば、第1および第
2ビット線のそれぞれから電荷供給を行えるので、これ
らのうちのいずれか一方のビット線は高電位状態であ
り、プリチャージしたいビット線に対して常に好適な電
荷供給が行える。
【0015】また、この発明の半導体メモリ回路によれ
ば、2本のビット線からなるビット線対を複数組具え、
これらビット線をプリチャージするためのプリチャージ
線を具えており、前記ビット線を介してメモリセルにデ
ータの入出力を行う半導体メモリ回路において、第1主
電極を或るビット線対の一方のビット線に結合し、第2
主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の一方
のビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャー
ジ線に結合した電気制御素子を電荷供給のための補助ル
ートとして具えることを特徴とする。
【0016】このように、プリチャージしたいビット線
と他のビット線との間が、電気制御素子で結合すなわち
直接的または間接的に接続されるように構成してあり、
この電気制御素子の制御電極には所要のタイミングでプ
リチャージ信号が与えられるように構成してある。この
制御電極は、各ビット線をプリチャージさせるためのプ
リチャージ線に結合してあるので、ビット線をプリチャ
ージさせるタイミングで、電気制御素子の制御電極に信
号の印加ができるようになっている。従って、上述の電
気制御素子の第1および第2主電極間の抵抗の大きさを
制御電極に与える信号でもって制御することにより、プ
リチャージ時に、プリチャージしたいビット線と他のビ
ット線との間を電気的に低抵抗にすることができる。よ
って、プリチャージ時に、プリチャージしたいビット線
に対して上述した他のビット線から電荷が供給されるよ
うになるので(このことは、ビット線の電荷供給源の個
数あるいは規模が増大したことに相当する。)、ビット
線のプリチャージ速度が増加する。
【0017】また、このように1つのビット線に寄与す
る電荷供給源が増えるので、局所的電圧降下が低減さ
れ、従って、これに起因する回路の誤動作が低減され
る。
【0018】また、この発明の半導体メモリ回路の好適
な構成例によれば、複数個の前記電気制御素子を具えた
ことを特徴とする。このように、複数個の電気制御素子
の各々を互いに並列にして所定のビット線間を結合して
あるので、各電気制御素子の抵抗成分を分散させること
ができる。
【0019】また、上述した半導体メモリ回路におい
て、好ましくは、前記電気制御素子として電界効果トラ
ンジスタを用いるのが良い。このように構成すれば、電
界効果トランジスタの制御電極にプリチャージ信号を与
えることにより、プリチャージ時にこの電界効果トラン
ジスタのチャネル領域の抵抗を低減させることができる
から、このチャネル領域と第1および第2主電極とを電
荷移動用の経路として用いることができる。
【0020】また、この発明の別の半導体メモリ回路に
よれば、2本のビット線からなるビット線対を複数組具
え、これらビット線をプリチャージするためのプリチャ
ージ線を具えており、前記ビット線を介してメモリセル
にデータの入出力を行う半導体メモリ回路において、第
1主電極を或るビット線対の一方のビット線に結合し、
第2主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の
第1ビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャ
ージ線に結合した第1電気制御素子を電荷供給のための
第1補助ルートとして具え、第1主電極を前記或るビッ
ト線対の一方のビット線に結合し、第2主電極を前記第
1ビット線とビット線対を構成する第2ビット線に結合
し、および制御電極を前記プリチャージ線に結合した第
2電気制御素子を電荷供給のための第2補助ルートとし
て具えることを特徴とする。
【0021】このように、プリチャージしたいビット線
と第1ビット線との間が、第1電気制御素子で結合され
るように構成してあり、この第1電気制御素子の制御電
極には所要のタイミングでプリチャージ信号が与えられ
るように構成してある。また、上述のプリチャージした
いビット線と第2ビット線との間が、第2電気制御素子
で結合されるように構成してあり、この第2電気制御素
子の制御電極には所要のタイミングでプリチャージ信号
が与えられるように構成してある。これら制御電極には
各ビット線をプリチャージさせるためのプリチャージ線
が結合されているので、ビット線をプリチャージさせる
タイミングで各制御電極に信号が印加されるようになっ
ている。従って、上述の電気制御素子の第1および第2
主電極間の抵抗の大きさを制御電極に与える信号でもっ
て制御することにより、プリチャージ時に、プリチャー
ジしたいビット線と第1および第2ビット線との間を電
気的に低抵抗にすることができる。よって、プリチャー
ジ時にプリチャージしたいビット線に対して第1および
第2ビット線のそれぞれから電荷が供給されるようにな
り、このためビット線のプリチャージ速度が増大する。
【0022】また、このように、1つのビット線に寄与
する電荷供給源が増えるので、局所的電圧降下が低減さ
れ、従って、これに起因する回路の誤動作が低減され
る。
【0023】さらに、この発明の構成によれば、プリチ
ャージしたいビット線に対して、ビット線対を構成する
第1および第2ビット線の両者から電荷が供給されるよ
うにしてあるので、第1および第2ビット線の一方が低
電位状態であっても他方が高電位状態であるから、常に
好ましいプリチャージ動作が得られる。
【0024】また、この発明の半導体メモリ回路の好適
な構成例によれば、複数組の前記第1および第2電気制
御素子を具えたことを特徴とする。このように、複数組
の第1および第2電気制御素子の各々を互いに並列にし
て所定のビット線間を結合してあるので、各電気制御素
子の抵抗成分を分散させることができる。
【0025】また、上述した発明の半導体メモリ回路に
おいて、好ましくは、前記第1電気制御素子および前記
第2電気制御素子としてそれぞれ電界効果トランジスタ
を用いるのが良い。このように構成すれば、電界効果ト
ランジスタの制御電極にプリチャージ信号を与えること
により、プリチャージ時にこの電界効果トランジスタの
チャネル領域の抵抗を低減させることができ、このチャ
ネル領域と第1および第2主電極とを、電荷移動用の経
路として用いることができる。
【0026】また、上述した発明の半導体メモリ回路に
おいて、好ましくは、前記電界効果トランジスタとして
エンハンスメント型のpチャネルMOSトランジスタを
用いるのが良い。このように、導電型がp型のMOS
(Metal Oxide Semiconducto
r)トランジスタを用いることにより、プリチャージ時
にビット線の電位を電源電圧(VDD)レベルまで引き
上げることが可能になる。また、エンハンスメント型の
MOSトランジスタであれば、メモリセルへの書込み時
および読出し時には非導通状態となっているので、動作
上好ましい。
【0027】また、上述した発明の半導体メモリ回路に
おいて、好ましくは、当該半導体メモリ回路を、前記メ
モリセルとしてフリップフロップを用いたスタティック
RAMとするのが良い。メモリセルとしては、例えば、
pMOS負荷型、高抵抗負荷型、ポリpMOS負荷型な
どのタイプを用いることができる(文献p79の図
3.9参照)。
【0028】また、この発明のプリチャージ回路によれ
ば、2本のビット線からなるビット線対を複数組具え、
これらビット線のプリチャージを行うプリチャージ回路
を具えた半導体メモリ回路の当該プリチャージ回路にお
いて、第1主電極を或るビット線対の一方のビット線に
結合し、第2主電極を前記或るビット線対とは別のビッ
ト線対の一方のビット線に結合し、および制御電極を前
記プリチャージ線に結合した電気制御素子を電荷供給の
ための補助ルートとして具えることを特徴とする。
【0029】このように、プリチャージしたいビット線
と他のビット線との間が、電気制御素子で結合されるよ
うに構成してあり、この電気制御素子の制御電極には所
要のタイミングでプリチャージ信号が与えられるように
構成してある。従って、ビット線をプリチャージさせる
タイミングで、電気制御素子の制御電極に信号の印加が
できるようになっている。従って、上述の電気制御素子
の第1および第2主電極間の抵抗の大きさを制御電極に
与える信号でもって制御することにより、プリチャージ
時に、プリチャージしたいビット線と他のビット線との
間を電気的に低抵抗にすることができる。よって、プリ
チャージ時に、プリチャージしたいビット線に対して上
述した他のビット線から電荷が供給されるようになるの
で、ビット線のプリチャージ速度が増加する。
【0030】また、このように1つのビット線に寄与す
る電荷供給源が増えるので、局所的電圧降下が低減さ
れ、従って、これに起因する回路の誤動作が低減され
る。
【0031】また、この発明のプリチャージ回路の好適
な構成例によれば、複数個の前記電気制御素子を具えた
ことを特徴とする。このように、複数個の電気制御素子
の各々を互いに並列にして所定のビット線間を結合して
あるので、各電気制御素子の抵抗成分を分散させること
ができる。
【0032】また、上述したプリチャージ回路におい
て、好ましくは、前記電気制御素子として電界効果トラ
ンジスタを用いるのが良い。このように構成すれば、電
界効果トランジスタの制御電極にプリチャージ信号を与
えることにより、プリチャージ時にこの電界効果トラン
ジスタのチャネル領域の抵抗を低減させることができ、
このチャネル領域と第1および第2主電極とを、電荷移
動用の経路として用いることができる。
【0033】また、この発明の別のプリチャージ回路に
よれば、2本のビット線からなるビット線対を複数組具
え、これらビット線のプリチャージを行うプリチャージ
回路を具えた半導体メモリ回路の当該プリチャージ回路
において、第1主電極を或るビット線対の一方のビット
線に結合し、第2主電極を前記或るビット線対とは別の
ビット線対の第1ビット線に結合し、および制御電極を
前記プリチャージ線に結合した第1電気制御素子を電荷
供給のための第1補助ルートとして具え、第1主電極を
前記或るビット線対の一方のビット線に結合し、第2主
電極を前記第1ビット線とビット線対を構成する第2ビ
ット線に結合し、および制御電極を前記プリチャージ線
に結合した第2電気制御素子を電荷供給のための第2補
助ルートとして具えることを特徴とする。
【0034】このように、プリチャージしたいビット線
と第1ビット線との間が、第1電気制御素子で結合され
るように構成してあり、この第1電気制御素子の制御電
極には所要のタイミングでプリチャージ信号が与えられ
るように構成してある。また、上述のプリチャージした
いビット線と第2ビット線との間が、第2電気制御素子
で結合されるように構成してあり、この第2電気制御素
子の制御電極には所要のタイミングでプリチャージ信号
が与えられるように構成してある。これら制御電極には
各ビット線をプリチャージさせるためのプリチャージ線
が結合されているので、ビット線をプリチャージさせる
タイミングで各制御電極に信号が印加されるようになっ
ている。従って、上述の電気制御素子の第1および第2
主電極間の抵抗の大きさを制御電極に与える信号でもっ
て制御することにより、プリチャージ時に、プリチャー
ジしたいビット線と第1および第2ビット線との間を電
気的に低抵抗にすることができる。よって、プリチャー
ジ時にプリチャージしたいビット線に対して第1および
第2ビット線のそれぞれから電荷が供給されるようにな
るから、ビット線のプリチャージ速度が増加する。
【0035】また、このように、1つのビット線に寄与
する電荷供給源が増えるので、局所的電圧降下が低減さ
れ、従って、これに起因する回路の誤動作が低減され
る。
【0036】さらに、この発明の構成によれば、プリチ
ャージしたいビット線に対して、ビット線対を構成する
第1および第2ビット線の両者から電荷が供給されるよ
うにしてあるため、第1および第2ビット線の一方が低
電位状態であっても他方が高電位状態であるから、常に
好ましいプリチャージ動作が得られる。
【0037】また、この発明のプリチャージ回路の好適
な構成例によれば、複数組の前記第1および第2電気制
御素子を具えたことを特徴とする。このように、複数組
の第1および第2電気制御素子の各々を互いに並列にし
て所定のビット線間を結合してあるので、各電気制御素
子の抵抗成分を分散させることができる。
【0038】また、上述した発明のプリチャージ回路に
おいて、好ましくは、前記第1電気制御素子および前記
第2電気制御素子としてそれぞれ電界効果トランジスタ
を用いるのが良い。このように構成すれば、電界効果ト
ランジスタの制御電極にプリチャージ信号を与えること
により、プリチャージ時にこの電界効果トランジスタの
チャネル領域の抵抗を低減させることができ、このチャ
ネル領域と第1および第2主電極とを、電荷移動用の経
路として用いることができる。
【0039】また、上述した発明のプリチャージ回路に
おいて、好ましくは、前記電界効果トランジスタとして
エンハンスメント型のpチャネルMOSトランジスタを
用いるのが良い。このように、導電型がp型のMOSト
ランジスタを用いることにより、プリチャージ時にビッ
ト線の電位を電源電圧レベルまで引き上げることが可能
になる。また、エンハンスメント型のMOSトランジス
タであれば、メモリセルへの書込み時および読出し時に
は非導通状態となっているので、動作上好ましい。
【0040】さらに、上述した発明のプリチャージ回路
において、好ましくは、前記半導体メモリ回路をスタテ
ィックRAMとするのが良い。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明の構
成、接続関係および動作が理解できる程度に概略的に示
してあり、また、以下に記載する数値条件等は単なる好
適例として示しているに過ぎないから、従って、この発
明は、この実施の形態に何ら限定されることがない。
【0042】[第1の実施の形態] (回路構成)図1は、第1の実施の形態のスタティック
RAM(以下、SRAMと略称する。)の構成を示す回
路図である。このSRAMは、従来の構成と同様に、2
本のビット線からなるビット線対を複数組具え、これら
ビット線をプリチャージするためのプリチャージ線を具
えている。図1には、図の簡略化のため、2組のビット
線対だけを示してある。図1において、一方のビット線
対はビット線BLn および−BLn で構成されていて、
また、他方のビット線対はビット線BLn+1 および−B
n+1 で構成されている。また、同様の理由から、図1
には、2個のメモリセルだけを示してある。そして、ビ
ット線BLn および−BLn に接続されるメモリセルを
番号14で表し、ビット線BLn+1 および−BLn+1
接続されるメモリセルを番号16で表している。これら
メモリセルには上述した各ビット線を介してデータの入
出力が行われる。尚、図1には、ワード線を省略して示
してある。
【0043】図2は、メモリセルの一例を示す回路図で
ある。この実施の形態では、図2に示すように、メモリ
セル14として例えば高抵抗負荷形のメモリセルを用い
ることができる。この構成例のメモリセルは、抵抗と導
電型がn型のMOS電界効果トランジスタ(以下、単に
nMOSと略称する。)とで構成されたインバータを2
つ具え、各インバータの入力および出力同士が互い違い
に接続されて構成されたフリップフロップと、このフリ
ップフロップの各入出力に接続される2つのnMOSと
を具えている。以下、メモリセル14を例に取り、この
回路の接続関係について説明する。
【0044】先ず、nMOST1のドレイン電極と抵抗
R1の一端とが接続点P1で接続され、その抵抗R1の
他端は電源VDDに接続されている。また、nMOST1
のソース電極は接地端子GNDに接続される。次に、n
MOST2のドレイン電極と抵抗R2の一端とが接続点
P2で接続され、その抵抗R2の他端は電源VDDに接続
されている。また、nMOST2のソース電極は接地端
子GNDに接続される。接続点P1はnMOST1およ
び抵抗R1で構成されたインバータの出力端子であり、
この接続点P1には、nMOST2のゲート電極すなわ
ちnMOST2および抵抗R2から構成されたインバー
タの入力端子が接続されている。また、接続点P2はn
MOST2および抵抗R2で構成されたインバータの出
力端子であり、この接続点P2には、nMOST1のゲ
ート電極すなわちnMOST1および抵抗R1から構成
されたインバータの入力端子が接続されている。このよ
うに構成されたフリップフロップの入出力端子である接
続点P1にはnMOST3の一方の主電極が接続され、
そのnMOST3の他方の主電極がビット線BLに接
続されている。また、このフリップフロップのもう一つ
の入出力端子である接続点P2にはnMOST4の一方
の主電極が接続され、そのnMOST4の他方の主電極
がビット線−BL に接続されている。これらnMO
ST3およびT4のゲート電極はワード線WLに接続さ
れる。
【0045】また、上述したビット線の一端には、ビッ
ト線対ごとに読出し回路18および20と書込み回路2
2および24とが接続されている。つまり、ビット線B
nおよび−BLn のそれぞれの一端が読出し回路18
に接続されており、また、これらビット線BLn および
−BLn は書込み回路22にも接続されている。同様
に、ビット線BLn+1 および−BLn+1 のそれぞれの一
端が読出し回路20に接続されており、これらビット線
BLn+1 および−BLn+1 は書込み回路24にも接続さ
れている。
【0046】上述した読出し回路は、ビット線対を構成
する各ビット線に現れた信号同士の差分を、メモリセル
に保持されていたデータとして検出する回路である。こ
の読出し回路としては、例えば、文献p84の図3.
16(a)に記載されているものを用いることができ
る。
【0047】また、上述した書込み回路は、ビット線の
いずれか一方を低電位状態に落とすことにより、メモリ
セルにデータを記録する回路である。書込み回路には、
例えば、CMOSバッファやBiCMOSバッファが用
いられる。図3に書込み回路の構成例を示す。この図3
に示す書込み回路22は、2つのNAND回路26およ
び28と、インバータ30と、nMOST5およびT6
とを具えており、この回路に入力される書込み制御信号
WENと書込みデータWDATAとをもって書込み動作
を行うように構成された回路である。以下、この書込み
回路22の接続関係について説明する。
【0048】先ず、NAND回路26の第1入力端子と
nMOST5およびT6の各ゲート電極とに書込み制御
信号WENが入力するように構成されている。nMOS
T5およびT6の各ドレイン電極は、それぞれビット線
BLn および−BLn の一端に接続されている。そし
て、NAND回路26の第2入力端子には書込みデータ
信号WDATAが入力するようになっている。また、N
AND回路28の第1入力端子に書込み制御信号WEN
が入力し、NAND回路28の第2入力端子にインバー
タ30を介して書込みデータWDATAが入力するよう
になっている。このように書込み回路22は構成されて
いるので、例えば、書込み制御信号WENが「1」の信
号状態であるとnMOST5およびT6はON状態とな
り、書込みデータWDATAに応じて互いに異なる2値
を取るNAND回路26および28の各出力信号がそれ
ぞれビット線BLn および−BLn に出力されるように
動作する。
【0049】そして、この実施の形態のSRAMは、各
ビット線をプリチャージさせるためのプリチャージ回路
34を具えている。先ず、従来のプリチャージ回路の構
成と同様に、このプリチャージ回路34は、前述した読
出し回路または書込み回路が接続する側とは別のビット
線の先端に、各ビット線にソース電極が接続されたビッ
ト線数分のpMOSを具えている。図1の回路図におい
ては、ビット線BLnの先端にpMOST7のソース電
極が接続され、ビット線−BLn の先端にpMOST8
のソース電極が接続され、ビット線BLn+1 の先端にp
MOST9のソース電極が接続され、およびビット線−
BLn+1 の先端にpMOST10のソース電極が接続さ
れている。そして、これら各pMOST7、T8、T9
およびT10のドレイン電極はそれぞれ電源VDDに接続
されている。これらpMOST7、T8、T9およびT
10は、各々のゲート電極に入力する制御回路36から
の信号に応答して動作する。尚、制御回路36から出力
される信号は、プリチャージ線PLにより各pMOSの
ゲート電極に伝送されるようになっている。
【0050】そして、この実施の形態のプリチャージ回
路34は、第1主電極を或るビット線対の一方のビット
線に結合し、第2主電極を上述のビット線対とは別のビ
ット線対の一方のビット線に結合し、および制御電極を
プリチャージ線PLに結合した電気制御素子を電荷供給
のための補助ルートとして具えている点に特色を有して
いる。この実施の形態では、上述の電気制御素子として
pMOST11を用いており、このpMOST11の第
1主電極をビット線−BLn に結合し、このpMOST
11の第2主電極をビット線BLn+1 に結合し、このp
MOST11の制御電極(ゲート電極)をプリチャージ
線PLに結合してある。上述の電気制御素子として、導
電型がp型のMOSを用いているのは、n型であるとビ
ット線の電位状態を電源レベルまで引き上げることがで
きないからである。また、このpMOST11としては
エンハンスメント型(ノーマリオフ型)のものを用いて
いる。これは、デプレッション型(ノーマリオン型)の
ものを用いた場合には、データの書込み時や読出し時に
も導通している状態となってしまうため、誤動作の発生
や消費電力等の面から好ましくないからである。
【0051】(回路動作)次に、上述した実施の形態の
SRAMの動作、特にプリチャージ回路34の動作につ
き説明する。最初に、書込み回路22でメモリセル14
に「1」(高電位状態)のデータを書き込んだ後のプリ
チャージ動作につき説明する。メモリセル14に「1」
のデータを書き込んだ後では、ビット線BLn の電位は
電源レベル(以下、電源の記号と同じ記号VDDで表
す。)となっており、また、ビット線−BLn の電位は
グランドレベル(以下、接地端子の記号と同じ記号GN
Dで表す。)となっている。プリチャージ信号が入力さ
れる前は、pMOST7およびT8はオフ状態(高抵抗
状態)である。
【0052】次に、書込みサイクルが終了すると、制御
回路36がプリチャージ信号を発生させてプリチャージ
動作が開始する。このとき、プリチャージ信号がpMO
ST7およびT8の各ゲート電極に入力され、これらp
MOST7およびT8はオン状態(低抵抗状態)とな
る。そして、ビット線BLn および−BLn のそれぞれ
の電位が電源レベルVDDに引き上げられ始める。また、
これと同時にpMOST9およびT10の各ゲート電極
にもプリチャージ信号が入力されるから、これらpMO
ST9およびT10もオン状態となり、ビット線BL
n+1 および−BLn+1 のそれぞれの電位も電源レベルV
DDに引き上げられ始める。そして、これと同時にpMO
ST11のゲート電極に対してもプリチャージ信号が入
力されるから、このpMOST11はオン状態となり、
従ってビット線−BLn およびビット線BLn+1 の間が
低抵抗となる。
【0053】上述した通り、ビット線−BLn およびビ
ット線BLn+1 の間は低抵抗となり、この間には電荷移
動が可能な電荷供給ルートが形成される。このように、
ビット線−BLn には、通常の電荷供給ルートであるこ
のビット線−BLn 自体を経て電源VDDから電荷が供給
されるばかりでなく、さらにpMOST11のチャネル
領域を経路とした補助的な電荷供給ルート(以下、単に
補助ルートと称する。)から電荷が供給されるようにな
る。従って、ビット線−BLn に電荷の供給を行うため
の電荷供給源が増加するから、ビット線−BLn の電位
を通常より速く上昇させることできる。
【0054】次に、読出し回路18で、メモリセル14
に保持されているデータが読み出された後に行われるプ
リチャージ動作につき説明する。この読出し動作時は、
pMOST7およびT8は共にオフ状態である。
【0055】そして、読出しサイクルが終了すると制御
回路36がプリチャージ信号を発生させてプリチャージ
動作が開始する。このとき、各pMOST7およびT8
のゲート電極にプリチャージ信号が入力して、これらp
MOST7およびT8はオン状態となる。また、これと
同時にプリチャージ信号がpMOST9およびT10に
入力して、これらpMOST9およびT10もオン状態
となる。そして、これらビット線pMOST7、T8、
T9およびT10の電位は電源レベルVDDに引き上げら
れ始める。さらに、これと同時にpMOST11のゲー
ト電極にもプリチャージ信号が入力するので、このpM
OST11もオン状態となる。よって、pMOST11
のチャネル領域は低抵抗状態に変遷し、ビット線−BL
n およびビット線BLn+1 の間には電荷供給のための補
助ルートが形成される。従って、この補助ルートを介し
てビット線BLn+1 からビット線−BLn に電荷が供給
されるようになり、すなわち、このビット線−BLn
対する電荷供給源が増加し、通常よりも速くビット線−
BLn の電位を上昇させることができる。
【0056】(シミュレーション結果)図4は、従来構
成例のプリチャージ動作と第1の実施の形態の構成例の
プリチャージ動作とを対比して示す比較波形図である。
図4の横軸には経過時間をns(ナノセック)単位で
2.9から3.5まで0.02(ns)ごとに目盛って
示してあり、縦軸には電圧レベルをV(ボルト)単位で
0から5まで0.1(V)ごとに目盛って示してある。
図4のグラフには、実線PSでプリチャージ信号を示
し、破線B1およびB2で第1の実施の形態のビット線
BLn および−BLnの電位レベルをそれぞれ示し、破
線B3およびB4で従来のビット線BLn および−BL
n の電位レベルをそれぞれ示してある。
【0057】また、図5は、図4の比較波形図を得るた
めに用いた構成例を示す回路図である。図5に示す回路
構成は、図1および図2を参照して説明した第1の実施
の形態のSRAMに相当している。但し、読出し回路、
書込み回路および制御回路は省略して示してある。この
SRAMが具える各メモリセルは高抵抗負荷型としてあ
り、フリップフロップが有する負荷抵抗(図2のR1、
R2に相当する。)の抵抗値を1(TΩ)としてある。
また、このSRAMは、1組のビット線にm個(mは整
数)のメモリセルを接続して具えており、従ってワード
線(図5に記号WL1、WL2、・・・、WLmで示
す。)をm本具えた構成である。また、各ビット線は、
(m+1)個の抵抗を直列に接続して具えており、各抵
抗値は10Ωである。また、各ビット線上のm箇所でキ
ャパシタが接地端子との間に接続されており、各キャパ
シタ容量は1(fF)である。この実施の形態では、m
=512としてある。この回路のビット線BLn および
−BLn の電位レベルの時間変化を、図4の破線B1お
よびB2でそれぞれ示している。
【0058】また、上述した回路構成において、ビット
線−BLn およびビット線BLn+1の間を結合している
pMOST11を取り去った構成が、従来のSRAMの
回路構成に相当する。この回路のビット線BLn および
−BLn の電位レベルの時間変化を、図4の破線B3お
よびB4でそれぞれ示している。
【0059】図4の波形図は、ビット線−BLn の電位
状態の時間的変化の様子を、回路シミュレータとしてH
SPICE(米国メタソフトウエア社製)を用いて求め
たものである。経過時間が3(ns)になる以前は、プ
リチャージ信号PSおよびビット線BLn の電位状態は
電源レベルの5(V)である。また、このときのビット
線−BLn の電位状態はグランドレベルの0(V)であ
る。次に、経過時間が3(ns)になるとプリチャージ
信号PSが電源レベルVDD=5(V)から下がり始め、
プリチャージ動作が開始する。そして、プリチャージ信
号が下がり始めたことに応答して、ビット線BLn およ
びビット線−BLn は一旦は下がり、やがて電源VDD
より高電位状態に引き上げられ始める。特に、第1の実
施の形態におけるビット線−BLn の電位B2と従来の
ビット線−BLn の電位B4とを比較して見ると、電位
B2が3.5(ns)の経過時間では完全に5(V)に
チャージアップされているのに対し、この時点では電位
B4は未だ4.9(V)程度にしか達していない。この
ように、電位B2の方が電位B4よりも速くプリチャー
ジされる。
【0060】(変形例)次に、図6は、第1の実施の形
態のSRAMの変形例を示す図である。この図6に示す
変形例の構成は、図1を参照して説明した第1の実施の
形態のSRAMを構成する電気制御素子(pMOST1
1)を複数個にした構成である。すなわち、第1主電極
をビット線−BLn に結合し、第2主電極をビット線B
n+1 に結合し、および制御電極をプリチャージ線PL
に結合した電気制御素子を電荷供給のための補助ルート
として複数個具えている。図6には、電気制御素子を2
つ具える構成を示し、これら電気制御素子としてpMO
ST11およびpMOST12をそれぞれ具えた構成を
示してある。このように、補助ルートとしての電気制御
素子を複数個にし、ビット線−BLn およびビット線B
n+1 の間を、これら電気制御素子を互いに並列にした
状態で接続させてあるので、2つの電気制御素子で形成
される補助ルートの合成抵抗は、1つだけの電気制御素
子で形成される補助ルートの抵抗に比べて低減する。従
って、さらにビット線−BLn への電荷の供給が容易に
なるため、ビット線−BLn のプリチャージ速度が増大
する。尚、図6には、電気制御素子を2つだけ具えた構
成を示したが、これに限らず3つ以上にしてもよく、さ
らに補助ルートの合成抵抗の低抵抗化を図ることができ
るようになる。
【0061】以上説明した通り、この第1の実施の形態
の構成例によれば、ビット線のプリチャージ速度を、従
来に比べ増大させることが可能である。また、上述した
通り、この実施の形態の構成例は、1つのビット線に対
する電荷供給源が複数個になる構成であるから、従来の
回路構成のように1箇所に集中して電流を流し過ぎた場
合に生じる局所的電圧降下を低減させることができる。
また、上述したプリチャージ回路は、例えば、DRAM
等の他の半導体メモリ回路に対して用いることも可能で
ある。例えば、文献「超LSIメモリ 1994年1
1月培風館発行p85」に記載されているように、DR
AMではVDD/2にプリチャージする方式が一般的であ
り、このプリチャージを行うために上述したプリチャー
ジ回路を適用することができる。
【0062】[第2の実施の形態] (回路構成)図7は、第2の実施の形態のSRAMの構
成を示す回路図である。この第2の実施の形態のSRA
Mは、第1の実施の形態の構成に、pMOST13を設
けた点が異なるので、この点だけについて述べ重複説明
を省略する。
【0063】図7に示す通り、この実施の形態のSRA
Mも、各ビット線をプリチャージさせるためのプリチャ
ージ回路34を具えている。この第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態のプリチャージ回路34と同様
に、第1主電極をビット線−BLn に結合し、第2主電
極を第1ビット線としてのビット線BLn+1 に結合し、
および制御電極をプリチャージ線PLに結合した第1電
気制御素子を電荷供給のための第1補助ルートとして具
えている。そして、この第2の実施の形態では、この第
1電気制御素子とは別に、第1主電極をビット線−BL
n に結合し、第2主電極を第1ビット線とビット線対を
構成する第2ビット線としてのビット線−BLn+1 に結
合し、および制御電極をプリチャージ線PLに結合した
第2電気制御素子を電荷供給のための第2補助ルートと
して具えている。この実施の形態では、第1電気制御素
子としてpMOST11を具え、第2電気制御素子とし
てpMOST13を具えている。これらpMOST11
およびpMOST13は、エンハンスメント型のものを
用いている。
【0064】(回路動作)次に、上述した第2の実施の
形態のSRAMの動作を、特にプリチャージ回路34の
動作を中心に説明する。最初に、書込み回路22でメモ
リセル14に「1」のデータを書き込んだ後のプリチャ
ージ動作につき説明する。先ず、メモリセル14に
「1」のデータを書き込んだ後では、ビット線BLn
電位は電源レベルVDDとなっており、また、ビット線−
BLn の電位はグランドレベルGNDとなっている。ま
た、プリチャージ信号が入力される以前では、pMOS
T7およびT8はオフ状態(高抵抗状態)となってい
る。
【0065】次に、書込みサイクルが終了すると、制御
回路36がプリチャージ信号を発生させてプリチャージ
動作が開始する。このとき、プリチャージ信号がpMO
ST7およびT8の各ゲート電極に入力され、これらp
MOST7およびT8はオン状態(低抵抗状態)とな
る。そして、ビット線BLn および−BLn のそれぞれ
の電位が電源レベルVDDに引き上げられ始める。また、
これと同時にpMOST9およびT10の各ゲート電極
にもプリチャージ信号が入力されるから、これらpMO
ST9およびT10もオン状態となり、ビット線BL
n+1 および−BLn+1 のそれぞれの電位も電源レベルV
DDに引き上げられ始める。そして、さらにこれと同時に
pMOST11およびT13の各ゲート電極に対しても
プリチャージ信号が入力される。このとき、これらpM
OST11およびT13はオン状態となり、従ってビッ
ト線−BLn およびビット線BLn+1 の間が低抵抗とな
る。
【0066】上述した通り、ビット線−BLn およびビ
ット線BLn+1 の間は低抵抗となり、この間には電荷移
動が可能な電荷供給ルートが形成される。このように、
ビット線−BLn には、通常の電荷供給ルートであるこ
のビット線−BLn 自体を経て電源VDDから電荷が供給
されるばかりか、さらにpMOST11のチャネル領域
を経路とした第1の補助的な電荷供給ルート(第1補助
ルート)と、pMOST13のチャネル領域を経路とし
た第2の補助的な電荷供給ルート(第2補助ルート)と
から電荷が供給されるようになる。このように、ビット
線−BLn に電荷の供給を行うための電荷供給源が増加
するから、ビット線−BLn の電位を通常より速く上昇
させることできる。
【0067】次に、読出し回路18で、メモリセル14
に保持されているデータが読み出された後に行われるプ
リチャージ動作につき説明する。この読出し動作時に
は、pMOST7およびT8は共にオフ状態である。
【0068】そして、読出しサイクルが終了すると制御
回路36がプリチャージ信号を発生させてプリチャージ
動作が開始する。このとき、各pMOST7およびT8
のゲート電極にプリチャージ信号が入力して、これらp
MOST7およびT8はオン状態となる。また、これと
同時にプリチャージ信号がpMOST9およびT10に
入力して、これらpMOST9およびT10もオン状態
となる。そして、これらビット線pMOST7、T8、
T9およびT10の電位は電源レベルVDDに引き上げら
れ始める。さらに、これと同時にpMOST11および
T13の各ゲート電極にもプリチャージ信号が入力する
ので、これらpMOST11およびT13もオン状態と
なる。よって、pMOST11およびT13の各チャネ
ル領域は低抵抗状態に変遷し、ビット線−BLn および
ビット線BLn+1 の間には電荷供給のための第1および
第2補助ルートが形成される。従って、これら第1およ
び第2補助ルートを介してビット線BLn+1 からビット
線−BLn に電荷が供給されるようになり、すなわち、
このビット線−BLn に対する電荷供給源が増加し、通
常よりも速くビット線−BLn の電位を上昇させること
ができる。
【0069】(シミュレーション結果)図8は、第1の
実施の形態の構成例のプリチャージ動作と第2の実施の
形態の構成例のプリチャージ動作とを対比して示す比較
波形図である。図8の横軸には経過時間をns(ナノセ
ック)単位で2.9から3.5まで0.02(ns)ご
とに目盛って示してあり、縦軸には電圧レベルをV(ボ
ルト)単位で0から5まで0.1(V)ごとに目盛って
示してある。図8のグラフには、破線PSでプリチャー
ジ信号を示し、破線B1およびB2で第1の実施の形態
におけるビット線BLn および−BLn の電位レベルを
それぞれ示し、破線B5および実線B6で第2の実施の
形態におけるビット線BLn および−BLn の電位レベ
ルをそれぞれ示してある。
【0070】また、図9は、図8の比較波形図を得るの
に用いた第2の実施の形態の構成例を示す回路図であ
る。図9に示す回路は、図5に示す回路構成にpMOS
T13を加えた構成に相当している。また、抵抗値等の
各数値も、第1の実施の形態で説明した値と同じにして
ある。第1の実施の形態と同様に、図8の波形図は、ビ
ット線−BLn の電位状態の時間的変化の様子を、回路
シミュレータとしてHSPICE(米国メタソフトウエ
ア社製)を用いて求めたものである。
【0071】先ず、経過時間が3(ns)になる以前で
は、プリチャージ信号PSおよびビット線BLn の電位
状態は電源レベルの5(V)である。また、このときの
ビット線−BLn の電位状態はグランドレベルの0
(V)である。次に、経過時間が3(ns)になるとプ
リチャージ信号PSが電源レベルVDD=5(V)から下
がり始めて、プリチャージ動作が開始する。そして、プ
リチャージ信号が下がり始めたことに応答して、ビット
線BLn およびビット線−BLn は一旦は下がり、やが
て電源VDDにより高電位状態に引き上げられ始める。こ
のときの第1の実施の形態の回路(図5)におけるビッ
ト線−BLn の電位B2と、第2の実施の形態の回路
(図9)におけるビット線−BLn の電位B6とを比較
して見ると、例えば、経過時間が3.2(ns)の時点
では、電位B6が3.9(V)程度にチャージアップさ
れているのに対し、この時点では電位B2は未だ3.6
(V)程度である。このように、電位B6の方が電位B
2よりも速くプリチャージされる。
【0072】(変形例)次に、図10は、第2の実施の
形態のSRAMの変形例を示す図である。この図10に
示す変形例の構成は、図7を参照して説明した第2の実
施の形態のSRAMを構成する第1電気制御素子(pM
OST11)および第2電気制御素子(pMOST1
3)を複数組にした構成である。すなわち、第1主電極
をビット線−BLn に結合し、第2主電極をビット線B
n+1 に結合し、および制御電極をプリチャージ線PL
に結合した第1電気制御素子と、第1主電極をビット線
−BLn に結合し、第2主電極をビット線−BLn+1
結合した第2電気制御素子とを、それぞれ電荷供給のた
めの第1および第2補助ルートとして複数個具えてい
る。図10には、pMOST11およびT13の電気制
御素子の組と、pMOST14およびT15の電気制御
素子の組とを具えた構成を示してある。このように、補
助ルートとしての電気制御素子を2組設け、ビット線−
BLn およびビット線BLn+1 の間とビット線−BLn
およびビット線BLn+1 の間とを、これら電気制御素子
を互いに並列にした状態で接続させてあるので、2組の
電気制御素子で形成される補助ルートの合成抵抗は、1
組だけの電気制御素子で形成される補助ルートの抵抗に
比べて低減する。従って、さらにビット線−BLn への
電荷の供給が容易になるため、ビット線−BLn のプリ
チャージ速度が増大する。尚、図10には、電気制御素
子を2組だけ具えた構成を示したが、これに限らず3組
以上にしてもよく、さらに補助ルートの合成抵抗の低抵
抗化を図ることができる。
【0073】以上説明した各構成は2組のビット線対を
具えるSRAMであるが、次に、3組のビット線対に対
して第2の実施の形態の構成を適用する場合の接続の一
例を図11の回路図に示す。図11に示すように、ビッ
ト線対が3組の場合には、例えば、プリチャージしたい
ビット線を−BLn-1 とするとき、このビット線−BL
n-1 とビット線BLn との間を第1のpMOSで結合
し、ビット線−BLn-1とビット線−BLn との間を第
2のpMOSで結合し、ビット線−BLn-1 とビット線
BLn+1 との間を第3のpMOSで結合し、および、ビ
ット線−BLn-1とビット線−BLn+1 との間を第4の
pMOSで結合すれば良い。そして、これら4つのpM
OSの各ゲート電極をプリチャージ線PLに接続する。
【0074】以上説明した通り、この第2の実施の形態
の構成例によれば、ビット線のプリチャージ速度を、従
来に比べ増大させることが可能である。さらに、この第
2の実施の形態の構成例によれば、第1の実施の形態の
構成例に比べビット線のプリチャージ速度を増大させる
ことができる。これは、プリチャージしたいビット線−
BLn と、ビット線対を構成する第1ビット線BLn+1
および第2ビット線−BLn+1 の両者とが補助ルートに
より結合され、第1の実施の形態に比べ補助ルートが多
く形成されるからである。そして、第1および第2ビッ
ト線のいずれか一方は高電位状態となっているから、第
1の実施の形態の構成のように、動作サイクルに応じて
ビット線が低電位状態の場合が発生してしまうといった
問題がない。
【0075】例えば、第1の実施の形態の構成では、プ
リチャージしたいビット線−BLnとビット線BLn+1
との間がpMOSにより上述したように結合されている
とき、ビット線BLn+1 および−BLn+1 間に接続され
たメモリセルから出力されるデータに応じて、ビット線
BLn+1 が低電位状態となってしまう場合がある。この
場合には、このpMOSが奏する効果が小さくなる(但
し、ビット線BLn+1は0Vまで落ち切るわけではない
ので、このpMOSが全く機能を果たさなくなるわけで
はない。)。これに対して、第2の実施の形態の構成で
は、プリチャージしたいビット線と、電位レベルが
「1」(高電位状態)のビット線とが、常に低抵抗状態
で結合されるように構成されている。すなわち、電荷供
給のための補助ルートが、高電位状態のビット線が選択
されるように形成される構成となっている。この結果、
常に好ましいプリチャージ動作が得られるようになる。
【0076】また、上述した通り、この第2の実施の形
態の構成例は、1つのビット線に対する電荷供給源が複
数個になる構成である。従って、従来の回路構成のよう
に、1箇所に集中して電流を流し過ぎた場合に生じる局
所的電圧降下を低減させることができる。また、上述し
たプリチャージ回路は、例えば、DRAM等の他の半導
体メモリ回路に用いることも可能である。
【0077】
【発明の効果】この発明のビット線プリチャージ方法に
よれば、或るビット線が保持している電荷を、プリチャ
ージしたいビット線側に導くことができるから、従来に
比べてプリチャージ速度を速くすることができる。ま
た、この発明の方法によれば、プリチャージしたいビッ
ト線に対して複数箇所から電荷供給を行うので、局所的
電圧降下が低減され、従って、これに起因する回路誤動
作を低減させることができる。
【0078】また、この発明の別のビット線プリチャー
ジ方法によれば、ビット線対を構成する2本のビット線
のそれぞれから電荷供給を行う。これらのうちのいずれ
か一方のビット線は高電位状態であるから、プリチャー
ジしたいビット線に対して常に好適な電荷供給が行え
る。
【0079】また、この発明の半導体メモリ回路によれ
ば、プリチャージしたいビット線と他のビット線との間
が、電気制御素子で結合されるように構成してあり、こ
の電気制御素子の制御電極には所要のタイミングでプリ
チャージ信号が与えられるように構成してある。この制
御電極は、各ビット線をプリチャージさせるためのプリ
チャージ線に結合してあるので、ビット線をプリチャー
ジさせるタイミングで、電気制御素子の制御電極に信号
の印加ができるようになっている。従って、上述の電気
制御素子の第1および第2主電極間の抵抗の大きさを制
御電極に与える信号でもって制御することにより、プリ
チャージ時に、プリチャージしたいビット線と他のビッ
ト線との間を電気的に低抵抗にすることができる。よっ
て、プリチャージ時に、プリチャージしたいビット線に
対して上述した他のビット線から電荷が供給されるよう
になるので、ビット線のプリチャージ速度が増加する。
また、このように1つのビット線に寄与する電荷供給源
が増えるので、局所的電圧降下が低減され、従って、こ
れに起因する回路の誤動作が低減される。
【0080】また、この発明の別の半導体メモリ回路に
よれば、プリチャージしたいビット線に対して、ビット
線対を構成する第1および第2ビット線の両者から電荷
が供給されるようにしてあるので、第1および第2ビッ
ト線の一方が低電位状態であっても他方が高電位状態で
あるから、常に好ましいプリチャージ動作が得られる。
【0081】また、この発明のプリチャージ回路によれ
ば、プリチャージしたいビット線と他のビット線との間
が、電気制御素子で結合されるように構成してあり、こ
の電気制御素子の制御電極には所要のタイミングでプリ
チャージ信号が与えられるように構成してある。すなわ
ち、ビット線をプリチャージさせるタイミングで、電気
制御素子の制御電極に信号の印加ができるようになって
いる。従って、上述の電気制御素子の第1および第2主
電極間の抵抗の大きさを制御電極に与える信号でもって
制御することにより、プリチャージ時に、プリチャージ
したいビット線と他のビット線との間を電気的に低抵抗
にすることができる。よって、プリチャージ時に、プリ
チャージしたいビット線に対して上述した他のビット線
から電荷が供給されるようになるので、ビット線のプリ
チャージ速度が増加する。また、このように1つのビッ
ト線に寄与する電荷供給源が増えるので、局所的電圧降
下が低減され、従って、これに起因する回路の誤動作が
低減される。
【0082】また、この発明の別のプリチャージ回路に
よれば、プリチャージしたいビット線に対して、ビット
線対を構成する第1および第2ビット線の両者から電荷
が供給されるようにしてあるため、第1および第2ビッ
ト線の一方が低電位状態であっても他方が高電位状態で
あるから、常に好ましいプリチャージ動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のSRAMの構成を示す図で
ある。
【図2】メモリセルの一例を示す図である。
【図3】書込み回路の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態のプリチャージ動作の比較波
形図である。
【図5】第1の実施の形態のシミュレーション回路図で
ある。
【図6】第1の実施の形態のSRAMの変形例の構成を
示す図である。
【図7】第2の実施の形態のSRAMの構成を示す図で
ある。
【図8】第2の実施の形態のプリチャージ動作の比較波
形図である。
【図9】第2の実施の形態のシミュレーション回路図で
ある。
【図10】第2の実施の形態のSRAMの変形例の構成
を示す図である。
【図11】接続の一例を示す図である。
【符号の説明】
14,16:メモリセル 18,20:読出し回路 22,24:書込み回路 26,28:NAND回路 30:インバータ 34:プリチャージ回路 36:制御回路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のビット線からなるビット線対を複
    数組具え、これらビット線を介してメモリセルにデータ
    の入出力を行う半導体メモリ回路の当該ビット線をプリ
    チャージするに当たり、 プリチャージさせるビット線と、該ビット線が属するビ
    ット線対とは別のビット線対の一方のビット線との間
    に、プリチャージ信号に応答して電荷供給のための補助
    ルートを形成し、前記一方のビット線から該補助ルート
    を経て前記ビット線に補助的に電荷を供給することを特
    徴とするビット線プリチャージ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のビット線プリチャージ
    方法において、 前記別のビット線対を構成する前記一方のビット線を、
    高電位状態にあるビット線とすることを特徴とするビッ
    ト線プリチャージ方法。
  3. 【請求項3】 2本のビット線からなるビット線対を複
    数組具え、これらビット線を介してメモリセルにデータ
    の入出力を行う半導体メモリ回路の当該ビット線をプリ
    チャージするに当たり、 プリチャージさせるビット線と、該ビット線が属するビ
    ット線対とは別のビット線対の第1ビット線との間に、
    プリチャージ信号に応答して電荷供給のための第1補助
    ルートを形成し、前記第1ビット線から該第1補助ルー
    トを経て前記ビット線に補助的に電荷を供給し、 前記ビット線と、前記別のビット線対の第2ビット線と
    の間に、前記プリチャージ信号に応答して電荷供給のた
    めの第2補助ルートを形成し、前記第2ビット線から該
    第2補助ルートを経て前記ビット線に補助的に電荷を供
    給することを特徴とするビット線プリチャージ方法。
  4. 【請求項4】 2本のビット線からなるビット線対を複
    数組具え、これらビット線をプリチャージするためのプ
    リチャージ線を具えており、前記ビット線を介してメモ
    リセルにデータの入出力を行う半導体メモリ回路におい
    て、 第1主電極を或るビット線対の一方のビット線に結合
    し、 第2主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の
    一方のビット線に結合し、および制御電極を前記プリチ
    ャージ線に結合した電気制御素子を電荷供給のための補
    助ルートとして具えることを特徴とする半導体メモリ回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体メモリ回路にお
    いて、 複数個の前記電気制御素子を具えたことを特徴とする半
    導体メモリ回路。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の半導体
    メモリ回路において、 前記電気制御素子として電界効果トランジスタを用いた
    ことを特徴とする半導体メモリ回路。
  7. 【請求項7】 2本のビット線からなるビット線対を複
    数組具え、これらビット線をプリチャージするためのプ
    リチャージ線を具えており、前記ビット線を介してメモ
    リセルにデータの入出力を行う半導体メモリ回路におい
    て、 第1主電極を或るビット線対の一方のビット線に結合
    し、 第2主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の
    第1ビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャ
    ージ線に結合した第1電気制御素子を電荷供給のための
    第1補助ルートとして具え、 第1主電極を前記或るビット線対の一方のビット線に結
    合し、 第2主電極を前記第1ビット線とビット線対を構成する
    第2ビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャ
    ージ線に結合した第2電気制御素子を電荷供給のための
    第2補助ルートとして具えることを特徴とする半導体メ
    モリ回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体メモリ回路にお
    いて、複数組の前記第1および第2電気制御素子を具え
    たことを特徴とする半導体メモリ回路。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の半導体
    メモリ回路において、 前記第1電気制御素子および前記第2電気制御素子とし
    てそれぞれ電界効果トランジスタを用いたことを特徴と
    する半導体メモリ回路。
  10. 【請求項10】 請求項6または請求項9に記載の半導
    体メモリ回路において、 前記電界効果トランジスタとしてエンハンスメント型の
    pチャネルMOSトランジスタを用いたことを特徴とす
    る半導体メモリ回路。
  11. 【請求項11】 請求項4から請求項10のいずれか一
    項に記載の半導体メモリ回路において、 当該半導体メモリ回路は、前記メモリセルとしてフリッ
    プフロップを用いたスタティックRAMであることを特
    徴とする半導体メモリ回路。
  12. 【請求項12】 2本のビット線からなるビット線対を
    複数組具え、これらビット線のプリチャージを行うプリ
    チャージ回路を具えた半導体メモリ回路の当該プリチャ
    ージ回路において、 第1主電極を或るビット線対の一方のビット線に結合
    し、 第2主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の
    一方のビット線に結合し、および制御電極を前記プリチ
    ャージ線に結合した電気制御素子を電荷供給のための補
    助ルートとして具えることを特徴とするプリチャージ回
    路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のプリチャージ回路
    において、 複数個の前記電気制御素子を具えたことを特徴とするプ
    リチャージ回路。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13に記載の
    プリチャージ回路において、 前記電気制御素子として電界効果トランジスタを用いた
    ことを特徴とするプリチャージ回路。
  15. 【請求項15】 2本のビット線からなるビット線対を
    複数組具え、これらビット線のプリチャージを行うプリ
    チャージ回路を具えた半導体メモリ回路の当該プリチャ
    ージ回路において、 第1主電極を或るビット線対の一方のビット線に結合
    し、 第2主電極を前記或るビット線対とは別のビット線対の
    第1ビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャ
    ージ線に結合した第1電気制御素子を電荷供給のための
    第1補助ルートとして具え、 第1主電極を前記或るビット線対の一方のビット線に結
    合し、 第2主電極を前記第1ビット線とビット線対を構成する
    第2ビット線に結合し、および制御電極を前記プリチャ
    ージ線に結合した第2電気制御素子を電荷供給のための
    第2補助ルートとして具えることを特徴とするプリチャ
    ージ回路。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のプリチャージ回路
    において、 複数組の前記第1および第2電気制御素子を具えたこと
    を特徴とするプリチャージ回路。
  17. 【請求項17】 請求項15または請求項16に記載の
    プリチャージ回路において、 前記第1電気制御素子および前記第2電気制御素子とし
    てそれぞれ電界効果トランジスタを用いたことを特徴と
    するプリチャージ回路。
  18. 【請求項18】 請求項14または請求項17に記載の
    プリチャージ回路において、 前記電界効果トランジスタとしてエンハンスメント型の
    pチャネルMOSトランジスタを用いたことを特徴とす
    るプリチャージ回路。
  19. 【請求項19】 請求項12から請求項18のいずれか
    一項に記載のプリチャージ回路において、 前記半導体メモリ回路をスタティックRAMとしたこと
    を特徴とするプリチャージ回路。
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