JPWO2011010443A1 - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

出力信号の入力再現性の良好でありながら、容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することのできる駆動装置を提供する。スイッチング駆動回路10fは、VCP充電フェーズPH_VCP_CH、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN充電フェーズPH_VCN_CH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHの順で動作を繰り返す。駆動回路10は、動作の基準となる入力信号VINの1周期当たりの充電フェーズを、入力信号VINの傾きが正の期間で基準電圧REFL以上になったときから最大電圧になるまでのフェーズ、また負の期間で基準電圧REFH以下になったときから最低電位になるまでのフェーズとすることができる。

Description

本発明は、駆動装置に関し、特に容量性負荷を駆動するために用いられる駆動装置に関する。
近年、携帯電話機や携帯型情報端末機、携帯音楽プレーヤなどのモバイル機器の小型化・低消費電力化が急速に進んでいる。
その一例として身近な携帯電話機を挙げれば、デザインが非常に薄型であったり、軽量であったりするものがユーザから好まれる。同時に、製品の機能性も高いものが増えつつあるが、低消費電力で長時間駆動することができるものが好まれる。
当然ながら、これらの機器に内蔵される部品についても薄型化・低消費電力化が要求されている。最近の携帯電話機であれば、スピーカ装置には比較的に薄型化・低消費電力化し易い圧電スピーカが多く用いられるようになってきている。
ところで、これらのようなモバイル機器は、通常バッテリを電源として駆動されるため、できる限り長時間駆動することが可能なことが望ましい。従って、圧電スピーカのような容量性負荷を駆動するための駆動装置には、電力効率の点で比較的優れていることからD級アンプが用いられることが多い。このD級アンプでは、例えばパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)によって得られたパルス信号波のデューティ比に応じて、容量性負荷への充電時間が決まる。
例えば、特許文献1の国際公開第2007/132839号パンフレットに記載されている駆動装置、駆動方法、ならびに情報機器は、差動出力信号をフィードバックさせるフィードバック制御によって、2つの差動出力信号との間に生じる振幅誤差を検出している。そして、PWM回路が、検出された振幅誤差に基づいてパルス信号波のパルス幅(デューティ比)を変化させて、電力を供給するフェーズと電力を供給しないフェーズとの比率を変更する。これによって、駆動装置から振幅誤差を抑えた良質な出力信号を得られるのと同時に、駆動装置の無効電力が少なくなるようにしている。
国際公開第2007/132839号パンフレット
ところが、一般的なD級アンプでは、まず入力信号の傾きが正の期間で、容量性負荷に対してその正極側から電荷が充電される。その後、入力信号の傾きが負の期間で、容量性負荷に対してその負極側から容量性負荷に電荷が充電される。つまり、容量性負荷を駆動するためには、入力信号の1周期のうち、すべての期間で充電する必要があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、出力信号の入力再現性が良好でありながら、容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することのできる駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る駆動装置は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
本発明に係る第1の駆動装置は、入力信号をパルス変調して、容量性負荷を駆動するための出力信号を出力する駆動装置において、前記容量性負荷に電荷を充電させる充電用スイッチング素子と、前記容量性負荷の両極間を短絡させて前記容量性負荷から電荷を放電させる短絡用スイッチング素子とを有し、前記充電用スイッチング素子及び前記短絡用スイッチング素子をスイッチング動作させて前記出力信号を出力するスイッチング駆動手段と、前記容量性負荷に電荷を充電するフェーズ及び前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズを交互に繰り返す充電フェーズと、前記容量性負荷から電荷を放電するフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズを交互に繰り返す放電フェーズと、を繰り返すように、前記パルス変調された前記入力信号に基づいて前記スイッチング駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備え、前記駆動制御手段は、前記入力信号の傾きが変化するときに前記充電フェーズから前記放電フェーズに、または前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする。
上記の第1の駆動装置によれば、駆動制御手段が、入力信号の傾きに応じて、充電フェーズと放電フェーズとを交互に切り替える。この放電フェーズにおいては、スイッチング駆動手段が容量性負荷の両極間を短絡させ、実質容量性負荷が直流電圧電源及び基準電圧から切り離されている状態にする。これにより、放電フェーズで容量性負荷から電荷を放電され、容量性負荷に電荷は充電されない。このような、放電フェーズを設けることによって、容量性負荷に電荷を充電する充電フェーズと常にならないので、容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することが可能となる。
本発明に係る第2の駆動装置は、前記駆動制御手段は、前記入力信号の傾きが正であって前記入力信号の動作基準電圧よりも低電圧である第1の基準電圧になったとき、または前記入力信号の傾きが負であって前記入力信号の動作基準電圧よりも高電圧である第2の基準電圧になったときに、前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする。
上記の第2の駆動装置によれば、駆動制御手段が、入力信号の傾きが正であって第1の基準電圧になったとき、また入力信号の傾きが負であって第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替える。このように、入力信号の傾きだけではなく入力信号の電圧レベルを参酌して、入力信号が動作基準電圧であるときには、放電フェーズから充電フェーズに切り替えないようにすることで、出力信号のゼロクロス歪みが低減され、入力信号の再現性が良好な出力信号を得ることが可能となる。
本発明に係る第3の駆動装置は、前記充電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を充電する第1の充電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を充電する第2の充電フェーズを含み、前記放電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を放電する第1の放電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を放電する第2の放電フェーズを含み、前記駆動制御手段は、前記入力信号の傾きが正の期間で前記第1の基準電圧になったときに、前記第1の充電フェーズに切り替えるように制御し、前記入力信号の傾きが正から負になったときに、前記第1の放電フェーズに切り替えるように制御し、前記入力信号の傾きが負の期間で第2の基準電圧になったときに、前記第2の充電フェーズに切り替えるように制御し、前記入力信号の傾きが負から正になったときに、前記第2の放電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする。
上記の第3の駆動装置によれば、駆動制御手段が、入力信号の傾きと入力信号の電圧レベルとに応じて、第1の充電フェーズ、第2の充電フェーズ、第1の放電フェーズ、第2の放電フェーズの各フェーズに切り替える。つまり、入力信号の1周期のうちで、充電フェーズ及び充電フェーズが2回ずつあるので、容量性負荷への電荷の充電、容量性負荷からの電荷の放電をきめ細かに行うことができ、容量性負荷を低消費電力で駆動することが可能となる。
本発明に係る第4の駆動装置は、前記充電用スイッチング素子は、前記容量性負荷の正極と前記電源電圧との間に接続される第1のスイッチング素子と、前記容量性負荷の正極と基準電圧との間に接続される第2のスイッチング素子と、前記容量性負荷の負極と前記電源電圧との間に接続される第3のスイッチング素子と、前記容量性負荷の負極と前記基準電圧との間に接続される第4のスイッチング素子と、を備え、前記短絡用スイッチング素子は、前記容量性負荷の両極間に接続される第5及び第6のスイッチング素子を備え、前記駆動制御手段は、前記第1の充電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第1及び第4のスイッチング素子をオン状態にし、前記第2の充電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第2及び第3のスイッチング素子をオン状態にし、前記第1及び第2の放電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第5及び第6のスイッチング素子をオン状態にし、前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子をオフ状態にすることを特徴とする。
上記の第4の駆動装置によれば、駆動制御手段が、第1〜第6のスイッチング素子のオン・オフ動作を制御することによって、上述した第1の充電フェーズ、第2の充電フェーズ、第1の放電フェーズ、第2の放電フェーズの各フェーズを行うことが可能となる。
本発明に係る第5の駆動装置は、前記出力信号にバイアス電圧を印加することを特徴とする。
上記の第5の駆動装置によれば、出力信号にバイアス電圧を印加させることによって、出力信号波形に歪みが発生するのを防止することができ、その結果、出力信号波形を安定化させることが可能となる。
本発明に係る第6の駆動装置は、前記バイアス電圧は前記電源電圧より低電圧であることを特徴とする。
上記の第6の駆動装置によれば、バイアス電圧は電源電圧よりも低い電圧ならば良く、上述したバイアス電圧を印加させることによる作用を得ることが可能となる。
本発明に係る第7の駆動装置は、前記バイアス電圧は、前記電源電圧の略1/2のバイアス電圧であることを特徴とする。
上記の第7の駆動装置によれば、バイアス電圧は電源電圧の略1/2の電圧で良く、上述したバイアス電圧を印加させることによる作用を得ることが可能となる。
本発明に係る第8の駆動装置は、少なくとも前記放電フェーズにおいて前記バイアス電圧を印加することを特徴とする。
上記の第8の駆動装置によれば、放電フェーズのときに出力信号にバイアス電圧を印加する。上述したように、放電フェーズにおいては、容量性負荷が短絡状態、実質容量性負荷が直流電圧電源及び基準電圧から切り離されている状態となる。このため、容量性負荷の端子電圧が基準電圧方向に変動し易くなり、これに伴って、出力信号波形にも歪みが発生し易くなる。そこで、放電フェーズのときに、出力信号にバイアス電圧を印加することで、出力信号波形の歪みの発生を防止して、出力信号波形を安定化することが可能となる。
本発明に係る第9の駆動装置は、前記容量性負荷の少なくとも一方の端子に前記バイアス電圧を印加するバイアス電圧出力手段を備えることを特徴とする。
上記の第9の駆動装置によれば、バイアス電圧出力手段によって、容量性負荷の少なくとも一方の端子にバイアス電圧を印加すれば、上記の駆動装置と同様の作用を得ることが可能となる。
本発明に係る第10の駆動装置は、前記電源電圧は、直流電圧を昇圧して出力する直流の電源電圧であることを特徴とする。
上記の第10の駆動装置によれば、小型機器の直流のバッテリを電源として容量性負荷を駆動する際にも、入力信号の再現性が良好な出力信号を得られると共に、容量性負荷を低消費電力で駆動することが可能となる。
本発明に係る第11の駆動装置は、前記出力信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路から出力された前記出力信号を差動信号からシングルエンド信号に変換する差動シングルエンド信号変換回路と、前記差動シングルエンド信号変換手段で変換された前記シングルエンド信号の前記出力信号と前記入力信号との振幅誤差に基づいて前記出力信号の振幅を補正する信号補正回路と、を有する帰還手段と、前記信号補正回路からの信号に基づき、前記入力信号をパルス変調するパルス変調手段と、を備えることを特徴とする。
上記の第11の駆動装置によれば、駆動制御手段及びスイッチング駆動手段以外の帰還手段とパルス変調手段の各要部は、一般的な駆動装置と同様のものを用いて構成することが可能となる。
本発明に係る第12の駆動装置は、前記容量性負荷は圧電スピーカ装置であることを特徴とする。
上記の第12の駆動装置によれば、小型機器等に搭載される圧電スピーカを駆動する際にも、入力信号の再現性が良好な出力信号を得られると共に、圧電スピーカを低消費電力で駆動することが可能となる。
本発明に係る第1の駆動方法は、入力信号をパルス変調して、容量性負荷を駆動する駆動方法であって、前記パルス変調された前記入力信号に基づいて、前記容量性負荷に電荷を充電するフェーズ及び前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズを交互に繰り返す充電フェーズと、前記容量性負荷から電荷を放電するフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズを交互に繰り返す放電フェーズと、を繰り返し、さらに、前記入力信号の傾きが変化するときに前記充電フェーズから前記放電フェーズに、または前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えることを特徴とする。
上記の第1の駆動方法によれば、上述した第1の駆動装置と同様の作用が得られる。
本発明に係る第2の駆動方法は、前記入力信号の傾きが正であって前記入力信号の動作基準電圧よりも低電圧である第1の基準電圧になったとき、または前記入力信号の傾きが負であって前記入力信号の動作基準電圧よりも高電圧である第2の基準電圧になったときに、前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えることを特徴とする。
上記の第2の駆動方法によれば、上述した第2の駆動装置と同様の作用が得られる。
本発明に係る第3の駆動方法は、前記充電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を充電する第1の充電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を充電する第2の充電フェーズを含み、前記放電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を放電する第1の放電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を放電する第2の放電フェーズを含み、前記入力信号の傾きが正の期間で前記第1の基準電圧になったときに、前記第1の充電フェーズに切り替え、前記入力信号の傾きが正から負になったときに、前記第1の放電フェーズに切り替え、前記入力信号の傾きが負の期間で第2の基準電圧になったときに、前記第2の充電フェーズに切り替え、前記入力信号の傾きが負から正になったときに、前記第2の放電フェーズに切り替えることを特徴とする。
上記の第3の駆動方法によれば、上述した第3の駆動装置と同様の作用が得られる。
本発明に係る第4の駆動方法は、前記出力信号にバイアス電圧を印加することを特徴とする。
上記の第4の駆動方法によれば、上述した第5の駆動装置と同様の作用が得られる。
本発明に係る第5の駆動方法は、前記容量性負荷は圧電スピーカ装置であることを特徴とする。
上記の第5の駆動方法によれば、上述した第12の駆動装置と同様の作用が得られる。
本発明における駆動装置によれば、スイッチング駆動手段が容量性負荷から電荷を放電する放電フェーズにおいては、容量性負荷が短絡状態、実質的には、容量性負荷が電源電圧及び基準電圧から切り離されている状態となる。
一方、1周期当たりの充電フェーズは、入力信号の傾きが正であって第1の基準電圧以上になったときから最大電圧になるまでの期間、及び入力信号の傾きが負であって第2の基準電圧以下になったときから最低電圧になるまでの期間に削減できる。これによって、1周期当たりの充電フェーズを約半分にできるため、容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することができる。
また、本発明における駆動装置は、入力信号が、入力信号の動作基準電圧でない第1の基準電圧または第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替えるため、ゼロクロス歪みを低減し、出力信号の入力再現性の良好でありながら、容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することができる。
同時に、本発明における駆動装置は、放電フェーズで容量性負荷が短絡状態、実質的には、容量性負荷が電源電圧及び基準電圧から切り離されている状態となっても、バイアス電圧出力手段が出力信号にバイアス電圧を印加することで、電源電圧及び基準電圧から切り離された状態となることによって生じる出力信号の波形の歪みを防止して、出力信号の波形を安定化することができる。
本発明に係る駆動装置の一例であるスイッチングアンプ10の構成を示すブロック図である。 PWM回路10cの構成を示すブロック図である。 ゲート駆動制御回路10dの構成を示すブロック図である。 スイッチング駆動回路10fの構成を示すブロック図である。 バイアス電圧出力回路10gの構成を示すブロック図である。 PWM回路10cの各信号レベルを示すタイムチャートである。 ゲート駆動制御回路10dに入力される入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。 ゲート駆動制御回路10dから出力されるスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNの各信号レベルを示すタイムチャートである。 スイッチング駆動回路10fの各信号レベル及び容量性負荷C1の電荷量Csp+、Csp−を示すタイムチャートである。 スイッチング駆動回路10fのVCP充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 スイッチング駆動回路10fのVCP放電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 スイッチング駆動回路10fのVCN充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 ゲート駆動制御回路10dに入力される図7に示した入力信号VINと異なる入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。 容量性負荷接続端子VCP、VCNの各信号出力レベルを示す波形図である。 バイアス電圧出力回路10gが接続されたスイッチング駆動回路40の回路構成を示す回路図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等の構成要素は同一符号によって示す。
(スイッチングアンプ10の構成)
まず、図1を参照して、本発明に係る駆動装置の一例として、容量性負荷C1として圧電スピーカ装置11を駆動するスイッチングアンプ10の構成を説明する。図1は、本発明に係る駆動装置の一例であるスイッチングアンプ10の構成を示すブロック図である。
図1に示すスイッチングアンプ10は、容量性負荷接続端子VCP−VCN間に容量性負荷C1として圧電スピーカ装置11が接続され、圧電スピーカ装置11を駆動するための入力信号VINが入力される。スイッチングアンプ10に接続される容量性負荷C1は、圧電スピーカ装置11以外のものであっても良い。
スイッチングアンプ10は、反転増幅回路10a、信号補正回路10b、PWM回路10c、ゲート駆動制御回路(ゲートドライバ)10d、スイッチング駆動回路10f、バイアス電圧出力回路10g、ローパスフィルタ回路10h及び差動/シングルエンド変換回路10iを備えて構成される。
反転増幅回路10aは、誤差補正信号ERRの位相を反転させた入力反転信号INVを出力する回路である。
信号補正回路10bは、入力信号VINの振幅と出力信号POUT、NOUTの振幅との誤差を検出すると共に、検出した振幅誤差に基づいて出力信号POUT、NOUTの振幅を補正するような誤差補正信号ERRを出力する回路であり、例えば積分器で構成されている。
PWM回路10cは、反転増幅回路10aから出力された入力反転信号INVと、信号補正回路10bから出力された誤差補正信号ERRとを入力して、入力された各信号を、その振幅レベルに応じてパルス変調し、デューティ比の異なるパルス信号PULS_P、PULS_Nを出力する回路である。尚、ここでは、パルス幅変調を行うPWM回路10cを例にあげて説明する。PWM回路10cの代わりに、その他のパルス変調を行うパルス変調回路として、パルス密度変調を行うPDM回路、パルス周波数変調を行うPFM回路、パルス位相変調を行うPPM回路、等でも良い。
ゲート駆動制御回路10dは、パルス信号PULS_P、PULS_N、入力信号VIN及び基準電圧REFH、REFLを入力して、スイッチング駆動回路10fのスイッチング素子のオン・オフ動作を制御するためのスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNを出力する回路である。
スイッチング駆動回路10fは、スイッチング動作を行うことによって、圧電スピーカ装置11を駆動するための出力信号POUT、NOUTを出力する回路である。このスイッチング駆動回路10fは、ハーフブリッジ回路10fp、10fn及びセンタブリッジ回路10fmから構成される。
ハーフブリッジ回路10fpは、スイッチング制御信号PDRP、NDRNに基づいてスイッチング動作を行うことによって、圧電スピーカ装置11に容量性負荷接続端子VCP(正極)方向から電荷を充電するための回路である。
ハーフブリッジ回路10fnは、スイッチング制御信号NDRP、PDRNに基づいてスイッチング動作を行うことによって、圧電スピーカ装置11に容量性負荷接続端子VCN(負極)方向から電荷を充電するための回路である。
センタブリッジ回路10fmは、スイッチング制御信号MDRP、MDRNに基づいてスイッチング動作を行うことによって、圧電スピーカ装置11に容量性負荷接続端子VCP方向、または容量性負荷接続端子VCN方向から電荷を放電するための回路である。
2つのバイアス電圧出力回路10gは、特に出力信号POUT、NOUTのシングルエンド信号に生じる歪みを防止するために、バイアス電圧Vbを生成し、出力信号POUT、NOUTに対してバイアス電圧Vbを印加する回路である。
ローパスフィルタ回路10hは、出力信号POUT、NOUTの高周波成分を除去し、信号の低周波成分を取り出すフィルタリング回路である。
差動/シングルエンド変換回路10iは、ローパスフィルタ回路10hによってフィルタリングされた出力信号POUT、NOUTを、差動信号からシングルエンド信号に変換して出力する回路である。
上記のスイッチングアンプ10は、信号補正回路10b、ローパスフィルタ回路10h及び差動/シングルエンド変換回路10iが、帰還(フィードバック)回路として機能する。これにより、スイッチングアンプ10は、入力信号VINを入力して圧電スピーカ装置11を駆動するための出力信号POUT、NOUTを出力するのと同時に、出力信号POUT、NOUTを入力側に帰還させて入力信号VINと出力信号POUT、NOUTとの振幅誤差を検出して、PWM回路10cの出力信号に生じた誤差を補正する。
上述の実施形態は入力信号VINがシングルエンド信号である場合についての説明だが、入力信号VINが全差動信号である場合にも、全差動信号に対応した回路、例えば、帰還(フィードバック)回路に差動/シングルエンド変換回路10iがないような回路を構成することにより、上述の実施形態と同様の作用が得られる。
(PWM回路10cの構成)
続いて、図2を参照して、PWM回路10cの構成を説明する。図2は、PWM回路10cの構成を示すブロック図である。
図2に示すPWM回路10cは、三角波発生回路TRI、比較回路CMP1、比較回路CMP2、AND回路AND1及びAND回路AND2を備えて構成される。
三角波発生回路TRIは、パルス信号PULS_P、PULS_Nを生成するために基準波となる三角波TRI_WAVEを生成するための回路である。
比較回路CMP1は、三角波発生回路TRIから出力された三角波TRI_WAVEと、誤差補正信号ERRとの差分信号VCMP1を出力する演算回路である。この比較回路CMP1は、三角波TRI_WAVEのレベルが誤差補正信号ERRのレベル以上であるときに、差分信号VCMP1としてH(HIGH)レベルを出力する。また、比較回路CMP1は、三角波TRI_WAVEのレベルが誤差補正信号ERRのレベル未満であるときに、差分信号VCMP1としてL(LOW)レベルを出力する。
比較回路CMP2は、三角波発生回路TRIから出力された三角波TRI_WAVEと、入力反転信号INVとの差分信号VCMP2を出力するための演算回路である。この比較回路CMP2は、三角波TRI_WAVEのレベルが入力反転信号INVのレベル以上であるときに、差分信号VCMP2としてHレベルを出力する。比較回路CMP2は、三角波TRI_WAVEのレベルが入力反転信号INVのレベル未満であるときに、差分信号VCMP2としてLレベルを出力する。
AND回路AND1は、差分信号VCMP1の反転信号と、差分信号VCMP2との論理積(AND)演算を行い、パルス信号PULS_Pを出力するための演算回路である。AND回路AND1は、差分信号VCMP1がLレベルであり、差分信号VCMP2がHレベルであるとき、パルス信号PULS_PとしてHレベルを出力する。差分信号VCMP1及び差分信号VCMP2がこれ以外の入力レベルであるときは、パルス信号PULS_PとしてLレベルを出力する。
AND回路AND2は、差分信号VCMP2の反転信号と、差分信号VCMP1との論理積演算を行い、パルス信号PULS_Nを出力するための演算回路である。AND回路AND2は、差分信号VCMP1がHレベルであり、差分信号VCMP2がLレベルであるとき、パルス信号PULS_NとしてHレベルを出力する。差分信号VCMP1及び差分信号VCMP2がこれ以外の入力レベルであるときは、パルス信号PULS_NとしてLレベルを出力する。
(ゲート駆動制御回路10dの構成)
続いて、図3を参照して、ゲート駆動制御回路10dの構成を説明する。図3は、ゲート駆動制御回路10dの構成を示すブロック図である。
図3に示すゲート駆動制御回路10dは、比較回路CMP3、CMP4、NOT回路NOT1〜NOT5、AND回路AND3〜AND6及びOR回路OR1を備えて構成される。
比較回路CMP3は、入力信号VINと基準電圧REFHとの差分信号POSを出力する演算回路である。比較回路CMP3は、入力信号VINが基準電圧REFH以上である場合には、差分信号POSとしてHレベルを出力する。また、比較回路CMP3は、入力信号VINが基準電圧REFH未満である場合には、差分信号POSとしてLレベルを出力する。
比較回路CMP4は、基準電圧REFLと入力信号VINとの差分信号NEGを出力する演算回路である。比較回路CMP4は、入力信号VINが基準電圧REFL以下である場合には、差分信号NEGとしてHレベルを出力する。また、比較回路CMP4は、入力信号VINが基準電圧REFLを超える場合には、差分信号NEGとしてLレベルを出力する。
NOT回路NOT1は、差分信号POSの論理否定(NOT)演算をし、差分信号POSの論理否定値を出力する演算回路である。NOT回路NOT1は、差分信号POSがHレベルである場合にはLレベルを出力し、差分信号POSがLレベルである場合にはHレベルを出力する。
NOT回路NOT2は、差分信号NEGの論理否定(NOT)演算をし、差分信号NEGの論理否定値を出力する演算回路である。NOT回路NOT2は、差分信号NEGがHレベルである場合にはLレベルを出力し、差分信号NEGがLレベルである場合にはHレベルを出力する。
NOT回路NOT3は、駆動回路制御信号PGの論理否定(NOT)演算をし、演算結果をスイッチング制御信号PDRPとして出力する演算回路である。
NOT回路NOT4は、駆動回路制御信号NGの論理否定(NOT)演算をし、演算結果をスイッチング制御信号NDRPとして出力する演算回路である。
NOT回路NOT5は、駆動回路制御信号MGの論理否定(NOT)演算をし、演算結果をスイッチング制御信号MDRPとして出力する演算回路である。
AND回路AND3は、差分信号NEGの反転信号とパルス信号PULS_Pとの論理積演算をし、演算結果である駆動回路制御信号PGをスイッチング制御信号PDRNとして出力する演算回路である。
AND回路AND4は、差分信号POSの反転信号とパルス信号PULS_Nとの論理積演算をし、演算結果である駆動回路制御信号NGをスイッチング制御信号NDRNとして出力する演算回路である。
AND回路AND5は、差分信号NEGとパルス信号PULS_Pとの論理積演算をし、演算結果をOR回路OR1に出力する演算回路である。
AND回路AND6は、差分信号POSとパルス信号PULS_Nとの論理積演算をし、演算結果をOR回路OR1に出力する演算回路である。
OR回路OR1は、AND回路AND5から出力された論理値と、AND回路AND6から出力された論理値とを入力し、その2つの論理値の論理和(OR)演算をし、演算結果である駆動回路制御信号MGをスイッチング制御信号MDRNとして出力する演算回路である。
(スイッチング駆動回路10fの構成)
続いて、図4を参照して、スイッチング駆動回路10fの構成を説明する。図4は、スイッチング駆動回路10fの構成を示すブロック図である。
図4に示すスイッチング駆動回路10fは、ハーフブリッジ回路10fp、10fn及びセンタブリッジ回路10fmを備えて構成される。スイッチング駆動回路10fの容量性負荷接続端子VCP−VCN間に接続される容量性負荷C1は、上述した圧電スピーカ装置11である。
ハーフブリッジ回路10fpは、容量性負荷C1に電荷を充電または容量性負荷C1から電荷を放電するための充放電用スイッチング素子として機能するスイッチSWPP、SWNNを備えて構成される。スイッチSWPPは、昇圧回路等によって昇圧された電源電圧VDDと、容量性負荷接続端子VCPとの間に接続される。スイッチSWNNは、容量性負荷接続端子VCPと、基準電圧VSSとの間に接続される。なお、本実施形態では、基準電圧VSSをグランドとして説明する。
ハーフブリッジ回路10fnは、充放電用スイッチング素子として機能するスイッチSWNP、SWPNを備えて構成される。スイッチSWNPは、電源電圧VDDと、容量性負荷接続端子VCNとの間に接続される。スイッチSWPNは、容量性負荷接続端子VCNと、基準電圧VSSとの間に接続される。
センタブリッジ回路10fmは、容量性負荷C1の両端子間、つまり容量性負荷接続端子VCP−VCN間を短絡させて、容量性負荷C1に充電された電荷を放電するための短絡用スイッチング素子として機能するスイッチSWMP、SWMNを備えて構成される。スイッチSWMP、SWMNは、容量性負荷接続端子VCP−VCN間にそれぞれ接続される。
上記のブリッジ回路を構成するスイッチSWPP、SWNP、SWMPは、pMOSトランジスタ等によって構成されるスイッチング素子である。また、スイッチSWPN、SWNN、SWMNは、例えばnMOSトランジスタによって構成されるスイッチング素子である。各スイッチSWPP、SWNN、SWNP、SWPN、SWMP、SWMNは、スイッチング制御信号PDRP、 NDRN、NDRP、 PDRN、MDRP、MDRNによってそれぞれオン・オフ動作することで、回路を接続・切断するスイッチとして機能する。
容量性負荷C1は、その正極端子が容量性負荷接続端子VCPに接続され、負極端子が容量性負荷接続端子VCNに接続される。容量性負荷C1は、各スイッチSWPP、SWPN、SWNP、SWNN、SWMP、SWMNのオン・オフ動作によって、電源電圧VDDに対応する電荷を充放電する。
また、容量性負荷C1の両端子間を短絡させるためには、スイッチSWMP、SWMNの2つのスイッチング素子を備えた構成以外にも、nMOSトランジスタまたはpMOSトランジスタ等によって構成されるスイッチング素子を1つだけ備えた構成であっても良い。
なお、容量性負荷接続端子VCPと容量性負荷C1の正極端子との間と、容量性負荷接続端子VCNと容量性負荷C1の負極性端子との間とに抵抗を挿入して、その抵抗が容量性負荷C1に流れる電流を制限することによって、過電流によるストレス、発熱等による破壊から回路を保護することができる。また、上記の抵抗は、いずれか一方の間に挿入するだけでも、同様に回路を保護することができる。
(バイアス電圧出力回路10gの構成)
続いて、図5を参照して、バイアス電圧出力回路10gの構成を説明する。図5は、バイアス電圧出力回路10gの構成を示すブロック図である。
図5に示すバイアス電圧出力回路10gは、抵抗Ra、Rbを備えて構成される。
抵抗Ra、Rbは、昇圧回路等によって昇圧された電源電圧VDDに対して例えば実質的に1/2VDDのバイアス電圧Vbに電圧降下させるための素子である。
バイアス電圧出力回路10gは、電源電圧VDDを抵抗Ra、Rbによって実質的に1/2の電圧に降下し、その電圧を出力信号POUT又は、NOUTに対して印加するバイアス電圧Vbとして出力する。なお、抵抗Ra、Rbの抵抗値を変えることで、バイアス電圧Vbを変えることができる。
(PWM回路10cの動作方法)
続いて、図6を参照して、PWM回路10cの動作方法を説明する。図6は、PWM回路10cの各信号レベルを示すタイムチャートである。 図6に示すタイムチャートの横軸は、時間を示している。また、タイムチャートの縦軸は、三角波TRI_WAVE、入力反転信号INV、誤差補正信号ERR、差分信号VCMP1、VCMP2、及びパルス信号PULS_P、PULS_Nの各信号レベルをそれぞれ示している。
PWM回路10cにおいては、三角波発生回路TRIから図示するような三角波TRI_WAVEが一定周期で生成される。また、PWM回路10cには、振幅が同じで互いに極性が反転した入力反転信号INV及び誤差補正信号ERRが入力される。
上述したように、比較回路CMP1は、三角波TRI_WAVEのレベルが誤差補正信号ERRのレベル以上であるときのみ、差分信号VCMP1としてHレベルを出力する。また、比較回路CMP2は、三角波TRI_WAVEのレベルが入力反転信号INVのレベル以上であるときに、差分信号VCMP2としてHレベルを出力する。
さらに、AND回路AND1は、差分信号VCMP1がLレベルであり、差分信号VCMP2がHレベルであるとき、パルス信号PULS_PとしてHレベルを出力する。また、AND回路AND2は、差分信号VCMP1がHレベルであり、差分信号VCMP2がLレベルであるとき、パルス信号PULS_NとしてHレベルを出力する。
このため、入力反転信号INVよりも誤差補正信号ERRの方のレベルが高いフェーズPH_Aにおいては、パルス信号PULS_PのレベルがHレベル及びLレベルに交互に繰り返され、PWM回路10cから断続的にパルス信号PULS_Pが出力される。
一方で、誤差補正信号ERRよりも入力反転信号INVの方のレベルが高いフェーズPH_Bにおいては、パルス信号PULS_NのレベルがHレベル及びLレベルに交互に繰り返され、PWM回路10cから断続的にパルス信号PULS_Nが出力される。
フェーズPH_Bの以降も、PWM回路10cは、フェーズPH_AとフェーズPH_Bとを交互に繰り返し、断続的なパルス信号PULS_P、PULS_Nを交互に出力する。
(ゲート駆動制御回路10dの動作方法)
続いて、図7及び図8を参照して、ゲート駆動制御回路10dの動作方法を説明する。
図7は、ゲート駆動制御回路10dに入力される入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。図8は、ゲート駆動制御回路10dから出力されるスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNの各信号レベルを示すタイムチャートである。
図7及び図8に示す各タイムチャートの横軸は時間を示しており、縦軸は各信号レベルを示している。
図7に示すタイムチャートのように、ゲート駆動制御回路10dには、入力信号VINと共に、2つの基準電圧REFH、REFLが入力される。この基準電圧REFHは、入力信号VINの動作基準電圧値である動作基準電圧VCOMよりも高い電圧であり、また基準電圧REFLは動作基準電圧VCOMよりも低い電圧である。
入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが基準電圧REFLである時点から、入力信号VINのレベルが正方向に最も大きくなる最大電圧Vmaxになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を充電するVCP充電フェーズPH_VCP_CHである。
また、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが最大電圧Vmaxである時点から、入力信号VINが基準電圧REFHになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を放電するVCP放電フェーズPH_VCP_dCHである。
また、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが基準電圧REFHになる時点から、入力信号VINのレベルが負方向に最も大きくなる最小電圧−Vmaxになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を充電するVCN充電フェーズPH_VCN_CHである。なお、最小電圧−Vmaxとは、Vcom基準で極性が−であって振幅がVmaxである電圧のことである。
また、入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが最小電圧−Vmaxである時点から、入力信号VINが基準電圧REFLになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電するVCN放電フェーズPH_VCN_dCHである。
上記の各フェーズの動作では、入力信号VINが動作基準電圧VCOMであるときにフェーズを切り替えないので、出力信号のゼロクロス歪みを少なくすることができる。
入力信号VINの傾きが正の期間であるときには、基準電圧REFLになったときにVCN放電フェーズPH_VCN_dCHからVCP充電フェーズPH_VCP_CHに切り替える。また、入力信号VINの傾きが負の期間であるときには、基準電圧REFHになったときにVCP放電フェーズPH_VCP_dCHからVCN充電フェーズPH_VCN_CHに切り替わる。このように、充電フェーズに切り替わるタイミングを、基準電圧REFH、REFLとすることで、出力信号に生じるゼロクロス歪みを抑えることができる。
図8に示すタイムチャートのように、VCP充電フェーズPH_VCP_CHにおいて、ゲート駆動制御回路10dがパルス信号PULS_PをHレベルで入力しているフェーズがある。このフェーズでは、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を充電する。このため、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号PDRPをLレベルで、スイッチング制御信号PDRNをHレベルでそれぞれ出力する。但し、VCP充電フェーズPH_VCP_CHにおいて、ゲート駆動制御回路10dがパルス信号PULS_PをLレベルで入力しているフェーズでは、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号PDRPをHレベルで、スイッチング制御信号PDRNをLレベルでそれぞれ出力する。よって、このフェーズは、容量性負荷C1に電荷を充電していないフローティングフェーズHizとなる。すなわち、フローティングフェーズHizのフェーズは、電荷が移動することがないデットタイムとなる。
また、VCP充電フェーズPH_VCP_CHに続くVCP放電フェーズPH_VCP_dCHにおいて、ゲート駆動制御回路10dがパルス信号PULS_NをHレベルで入力しているフェーズがある。このフェーズでは、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を放電する。このため、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号MDRPをLレベルで、スイッチング制御信号MDRNをHレベルでそれぞれ出力する。但し、VCP放電フェーズPH_VCP_dCHにおいて、ゲート駆動制御回路10dが、パルス信号PULS_NをLレベルで入力しているフェーズでは、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号MDRPをHレベルで、スイッチング制御信号MDRNをLレベルでそれぞれ出力する。よって、このフェーズは、容量性負荷C1に電荷を充電していないフローティングフェーズHizとなる。
また、VCP放電フェーズPH_VCP_dCHに続くVCN充電フェーズPH_VCN_CHにおいて、ゲート駆動制御回路10dがパルス信号PULS_NをHレベルで入力しているフェーズがある。このフェーズは、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を充電する。このため、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号NDRPをLレベルで、スイッチング制御信号NDRNをHレベルでそれぞれ出力する。但し、VCN充電フェーズPH_VCN_CHにおいて、ゲート駆動制御回路10dは、パルス信号PULS_NをLレベルで入力しているフェーズでは、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号NDRPをHレベルで、スイッチング制御信号NDRNをLレベルでそれぞれ出力する。よって、このフェーズは、容量性負荷C1に電荷を充電していないフローティングフェーズHizとなる。
また、VCN充電フェーズPH_VCN_CHに続くVCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいて、パルス信号PULS_PをHレベルで入力しているフェーズがある。このフェーズでは、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電するため、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号MDRPをLレベルで、スイッチング制御信号MDRNをHレベルでそれぞれ出力する。但し、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいて、ゲート駆動制御回路10dが、パルス信号PULS_PをLレベルで入力しているフェーズでは、ゲート駆動制御回路10dは、スイッチング制御信号MDRPをHレベルで、スイッチング制御信号MDRNをLレベルでそれぞれ出力する。よって、このフェーズは、容量性負荷C1に電荷を充電していないフローティングフェーズHizとなる。
(スイッチング駆動回路10fの動作方法)
続いて、図9〜図12を参照して、スイッチング駆動回路10fの動作方法を説明する。図9は、スイッチング駆動回路10fの各信号レベル及び容量性負荷C1の正極端子側、負極端子側の電荷量Qsp+、Qsp−を示すタイムチャートである。図10は、スイッチング駆動回路10fのVCP充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。図11は、スイッチング駆動回路10fのVCP放電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。図12は、スイッチング駆動回路10fのVCN充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。
図9に示すタイムチャートの横軸は時間を示している。また、縦軸はスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNの各信号レベル及び容量性負荷C1の電荷量Qsp+、Qsp−を示している。
図9に示すようにVCP充電フェーズPH_VCP_CHにおいて、スイッチング駆動回路10fは、スイッチング制御信号PDRPがLレベルで、スイッチング制御信号PDRNがHレベルでそれぞれ入力される。このとき、図4に示したスイッチング駆動回路10fは、スイッチSWPP、SWPNがそれぞれオフ状態からオン状態に切り替わると共に、スイッチSWPP、SWPNがオン状態になったことによってオン抵抗Rpp、Rpnが生じ、図10に示す等価回路30aのようになる。従って、図中に示す矢印Aの方向で、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を充電する。
上述したように、容量性負荷C1に電荷を充電するVCP充電フェーズPH_VCP_CHには、容量性負荷C1に電荷を充電していないフローティングフェーズHizがあるため、容量性負荷C1の電荷量Qsp+、Qsp−は、図示するように緩やかな曲線を多段階につなげた特性で増加していく。
続いて、図9に示すようにVCP放電フェーズPH_VCP_dCHにおいて、スイッチング駆動回路10fは、スイッチング制御信号MDRPがLレベルで、スイッチング制御信号MDRNがHレベルでそれぞれ入力される。このとき、図4に示したスイッチング駆動回路10fは、スイッチSWMP、SWMNがそれぞれオフ状態からオン状態に切り替わると共に、スイッチSWMP、SWMNがオン状態になったことによってオン抵抗Rmp、Rmnが生じ、図11に示す等価回路30bのように短絡(ショート)する。これにより、直前のフェーズで容量性負荷C1に充電された電荷が、容量性負荷接続端子VCP側から図中に示す矢印B1、B2の方向で放電される。
上述したように、VCP放電フェーズPH_VCP_dCHにおいても、容量性負荷C1に電荷を放電していないフローティングフェーズHizがあるため、容量性負荷C1の電荷量Qsp+、Qsp−は、図示するように緩やかな曲線を多段階につなげた特性で減少していく。
続いて、図9に示すようにVCN充電フェーズPH_VCN_CHにおいて、スイッチング駆動回路10fは、スイッチング制御信号NDRPがLレベルで、スイッチング制御信号NDRNがHレベルでそれぞれ入力される。このとき、図4に示したスイッチング駆動回路10fは、スイッチSWNP、SWNNがそれぞれオフ状態からオン状態に切り替わると共に、スイッチSWNP、SWNNがオン状態になったことによってオン抵抗Rnp、Rnnが生じ、図12に示す等価回路30cのように短絡する。従って、図中に示す矢印Cの方向で、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を充電していく。
上述したように、VCN充電フェーズPH_VCN_CHにおいても、容量性負荷C1の電荷量Csp+、Csp−は、図示するようにVCP充電フェーズPH_VCP_CHとは逆の極性で増加していく。
続いて、図9に示すようにVCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいて、スイッチング駆動回路10fには、スイッチング制御信号MDRPがLレベルで、スイッチング制御信号MDRNがHレベルでそれぞれ入力される。このとき、図4に示したスイッチング駆動回路10fは、スイッチSWMP、SWMNだけがそれぞれオフ状態からオン状態に切り替わると共に、オン抵抗Rmp、Rmnが生じ、図11に示した等価回路30bと同じようになる。但し、図中に示す矢印B1、B2の逆方向で、容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電する。
上述したように、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいても、容量性負荷C1の電荷量Csp+、Csp−は、図示するようにVCP放電フェーズPH_VCP_dCHとは逆の極性で減少していく。
このように、駆動回路10の動作方法は、VCP充電フェーズPH_VCP_CH、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN充電フェーズPH_VCN_CH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHの順で動作を繰り返すものである。
この方法によって、その動作の基準となる入力信号VINの1周期当たりの充電フェーズは、入力信号VINの傾きが正となる期間で基準電圧REFL以上になったときから最大電圧になるまでのフェーズ、また入力信号VINの傾きが負となる期間で基準電圧REFH以下になったときから最低電位になるまでのフェーズとすることができる。
このため、従来技術で説明した駆動回路のように、入力信号の1周期のうち、全ての期間で充電する必要がなく、半分の期間で済む。また、入力信号が、第1の基準電圧または第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替えるため、ゼロクロス歪みを低減することができる。
続いて、図13を参照して、前述した入力信号VINとは異なる波形の場合の、ゲート駆動制御回路10dの動作方法を説明する。
図13は、ゲート駆動制御回路10dに入力される図7に示した入力信号VINと異なる入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。図13に示す各タイムチャートの横軸は時間を示しており、縦軸は各信号レベルを示している。
図13に示す入力信号VINは、その電圧レベルが基準電圧REFLから最大電圧Vmaxになり、最大電圧Vmaxから基準電圧REFHになるまでの間、入力信号VINの傾きが図7に示した入力信号VINよりも2回多く変化している。また、電圧レベルが基準電圧REFHから最小電圧−Vmaxになり、最小電圧−Vmaxから基準電圧REFLになるまでの間も、入力信号VINの傾きが図7に示した入力信号VINよりも2回多く変化している。
図13に示すタイムチャートのように、ゲート駆動制御回路10dには、入力信号VINと共に、2つの基準電圧REFH、REFLが入力される。この基準電圧REFHは、入力信号VINの動作基準電圧値である動作基準電圧VCOMよりも高い電圧であり、また基準電圧REFLは動作基準電圧VCOMよりも低い電圧である。
入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが基準電圧REFLである時点から、入力信号VINのレベルが正方向に最も大きくなる最大電圧Vmaxになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を充電するVCP充電フェーズPH_VCP_CHである。
次に、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが最大電圧Vmaxである時点から、入力信号VINが電圧V1になるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を放電するVCP放電フェーズPH_VCP_dCHである。
電圧V1は基準電圧VREFHよりも高い電圧であり、入力信号VINが電圧V1になった時点で、入力信号VINの傾きが負から正になり、入力信号VINの極性が変わっている。
また、入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが電圧V1である時点から電圧V2になるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を充電するVCP充電フェーズPH_VCP_CHである。電圧V2は基準電圧VREFHよりも高い電圧であり、入力信号VINが電圧V2になった時点で、入力信号VINの傾きが正から負になり、入力信号VINの極性が変わっている。
なお、電圧V1、V2とは、いずれも動作基準電圧Vcomを基準として極性が+であって、電圧V1時点の振幅よりも電圧V2時点の振幅の方が大きい電圧のことである。
また、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが電圧V2である時点から、入力信号VINが基準電圧REFHになるまでのフェーズも、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCP側から電荷を放電するVCP放電フェーズPH_VCP_dCHである。
また、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが基準電圧REFHになる時点から、入力信号VINのレベルが負方向に最も大きくなる最小電圧−Vmaxになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を充電するVCN充電フェーズPH_VCN_CHである。なお、最小電圧−Vmaxとは、動作基準電圧Vcomを基準として極性が−であって、振幅が最大電圧Vmax時点の振幅と同じである電圧のことである。
次に、入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが最小電圧−Vmaxである時点から、入力信号VINが電圧―V3になるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電するVCN放電フェーズPH_VCN_dCHである。電圧―V3は基準電圧VREFLよりも低い電圧であり、入力信号VINが電圧―V3になった時点で、入力信号VINの傾きが正から負になり、入力信号VINの極性が変わっている。
また、入力信号VINの傾きが負の期間であって、入力信号VINが電圧―V3になる時点から、電圧−V4になるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を充電するVCN充電フェーズPH_VCN_CHである。電圧―V4は基準電圧VREFLよりも低い電圧であり、入力信号VINが電圧―V4になった時点で、入力信号VINの傾きが負から正になり、入力信号VINの極性が変わっている。
なお、電圧−V3、−V4とは、いずれも動作基準電圧Vcomを基準として極性が−であって、電圧V3時点の振幅よりも電圧V4時点の振幅の方が大きい電圧のことである。
また、入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが電圧−V4である時点から、入力信号VINが基準電圧REFLになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電するVCN放電フェーズPH_VCN_dCHである。
上記の各フェーズの動作では、入力信号VINが動作基準電圧VCOMであるときにフェーズを切り替えないので、出力信号のゼロクロス歪みを少なくすることができる。
入力信号VINの傾きが正の期間であるときには、基準電圧REFLになったときにVCN放電フェーズPH_VCN_dCHからVCP充電フェーズPH_VCP_CHに切り替える。また、入力信号VINの傾きが負の期間であるときには、基準電圧REFHになったときにVCP放電フェーズPH_VCP_dCHからVCN充電フェーズPH_VCN_CHに切り替える。このように、充電フェーズに切り替わるタイミングを、基準電圧REFH、REFLとすることで、出力信号に生じるゼロクロス歪みを抑えることができる。
尚、入力信号VINが図13に示した波形の場合であっても、ゲート駆動制御回路10dから出力されるスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNの各信号レベルは、図8に示す各フェーズの動作と同等であるため、説明を省略する。同様に、スイッチング駆動回路10fの各信号レベル及び容量性負荷C1の電荷量Csp+、Csp−も、図9に示す該当する各フェーズの動作と同等であるため、説明を省略する。
(バイアス電圧出力回路の動作方法)
続いて、図14を参照して、バイアス電圧出力回路の動作方法について説明する。図14は、容量性負荷接続端子VCP、VCNの各信号出力レベルを示す波形図である。
図14に示すタイムチャートのように、出力信号POUT、NOUTの波形は、充電フェーズ、放電フェーズの各動作を繰り返しながら、入力信号VINに依存して形成される。
しかしながら、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHでは、電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態となる2つのフェーズ、すなわち、両端子が短絡となって容量性負荷C1から電荷を放電するフェーズと両端子がオープンとなって容量性負荷C1から電荷を放電しないフローティングフェーズHizとが繰り返されながら、放電が行われている。このため、電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態では、容量性負荷C1の電荷が保存されたまま、VCP、VCNの電圧が基準電圧VSS方向に移動することがあり、出力信号POUT、NOUTが図中に点線で示すような理論上の波形と異なる場合がある。
放電フェーズが始まり、出力信号POUTまたは、NOUTが、理論値よりも負極方向に減少して、各スイッチとして用いているMOSトランジスタのボディーダイオードがオンする電位にまで到達することで、出力信号POUT、NOUTの波形は大きく歪むことがある。MOSトランジスタのボディーダイオードは放電フェーズが終了して充電フェーズが開始するまでオンしている。
上述したように、本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、スイッチング駆動装置10fから振幅誤差を抑えた良質な出力信号を得られるのと同時に、スイッチングアンプ10の無効電力が少なくなるように構成されている。このため、出力信号POUT、NOUTの差動出力信号を入力側に帰還させて入力信号VINと出力信号POUT、NOUTとの振幅誤差を検出して、PWM回路10cのデューティ比を補正するようフィードバック制御を行っている。
ところが、差動出力信号の出力波形の歪みは比較的小さい場合であっても、シングルエンド信号の出力波形に不要な高調波が生じて、不要輻射となるEMI(Electromagnetic Interference)ノイズが生じる場合がある。
しかしながら本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、出力信号POUT、NOUTのフィードバック回路にバイアス電圧出力回路10gが接続される。そして、バイアス電圧出力回路10gは、出力信号POUT、NOUTに、スイッチング駆動回路10fの駆動力に比べて小さいバイアス電圧Vb、例えば電圧VDD/2を印加している。バイアス電圧Vbは電源電圧VDDよりも低い電圧ならば良い。
つまり、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH及びVCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいて電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態となったときにも、バイアス電圧出力回路10gからバイアス電圧Vbを印加することによって、容量性負荷接続端子VCP、VCNの電圧が基準電圧VSS方向に変動するのを抑えることができる。よって、電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態となることにより出力信号POUT、NOUTの出力波形に生じる歪みが少なくなり、出力信号POUT、NOUTの出力波形を安定させることができる。
なお、バイアス電圧出力回路10gは、出力信号POUT、NOUTに対してそれぞれバイアス電圧Vbを印加できるように2つとしたが、出力信号POUTまたはNOUTに対してどちらか1つとし、出力信号POUTまたはNOUTのどちらか一方に対してバイアス電圧Vbを印加できるようにしても良い。
(変形例)
上述した実施形態は例示に過ぎず、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り、様々な形態に変更することができる。例えば、本実施形態に係るスイッチングアンプ10のバイアス電圧出力回路10gは、スイッチング駆動回路10fに直接接続することもできる。
そこで、本実施形態の駆動装置の変形例として、図15を参照して、バイアス電圧出力回路10gが接続されたスイッチング駆動回路40の回路構成を説明する。図15は、バイアス電圧出力回路10gが接続されたスイッチング駆動回路40の回路構成を示す回路図である。
スイッチング駆動回路40は、図4に示したスイッチング駆動回路10fと同様の各部を備えて構成される。但し、スイッチング駆動回路40とスイッチング駆動回路10fとでは、スイッチSWMPとスイッチSWMNとが互いに直列に接続された状態で、容量性負荷C1と並列に接続されている点が相違する。
なお、上述の通り、容量性負荷C1の両端子間を短絡するためにスイッチング素子として設けられている2つのスイッチSWMP、SWMNは、nMOSトランジスタまたはpMOSトランジスタ等によって構成されるものであっても良く、またスイッチング素子は1つだけであってもよい。この例では、スイッチSWMP、SWMNは、両方ともnMOSトランジスタによって構成されるスイッチング素子としている。このため、スイッチSWMPは、スイッチSWMNと同じスイッチング制御信号MDRNによってオン・オフ動作する。また、駆動回路40は、電源電圧VDDと、スイッチSWMPとスイッチSWMNとの間に電源電圧よりも低いバイアス電圧Vb、例えば電源電圧VDD/2が入力される。
スイッチング駆動回路40の動作方法は、スイッチング駆動回路10fと同様の動作方法であって、VCP充電フェーズPH_VCP_CH、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN充電フェーズPH_VCN_CH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHの順で動作を繰り返す。
この方法によって、入力信号VINの1周期当たりの充電フェーズは、入力信号VINの傾きが正の期間で基準電圧REFL以上になったときから最大電圧になるまでのフェーズ、また傾きが負の期間で基準電圧REFH以下になったときから最低電位になるまでのフェーズとすることができる。また、入力信号が、第1の基準電圧または第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替えるため、ゼロクロス歪みを低減することができる。
さらに、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいて、スイッチSWMP、SWMNがオン状態になると、容量性負荷接続端子VCP、VCNにはバイアス電圧Vbが印加されて短絡する。バイアス電圧Vbは、例えば電源電圧VDDの1/2の電圧であって、容量性負荷接続端子VCP−VCN間の出力は実質的に出力信号POUT、NOUTの差分電圧と同じである。
従って、スイッチング駆動回路40は、上述した実施形態で説明したスイッチングアンプ10と同様に、バイアス電圧出力回路10gから出力信号POUT、NOUTにバイアス電圧Vbを印加していることになる。よって、スイッチング駆動回路40においてもスイッチングアンプ10と同様に、電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態となることにより生じる出力信号POUT、NOUTの信号波形の歪みを防止して、信号波形を安定させることができる。
(まとめ)
本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、スイッチング駆動回路10fが容量性負荷C1の両極間を短絡させて容量性負荷C1から電荷を放電させることによって、圧電スピーカ装置11等の容量性負荷を駆動する。このため、放電フェーズにおいては、短絡状態、実質的に、容量性負荷C1が電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離されている状態となる。
これによって、本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、1周期当たりの充電フェーズを約半分にすることができる。よって、従来技術で説明した駆動回路のように、入力信号の1周期のうち、すべての期間で充電する必要がない。
また、スイッチングアンプ10は、入力信号VINの傾きが、正の期間で基準電圧REFL以上になったときから最大電圧になるまでのフェーズ、また負の期間で基準電圧REFH以下になったときから最低電位になるまでのフェーズとすることができ、第1の基準電圧または第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替えるため、同時にゼロクロス歪みを低減することができる。このため、スイッチングアンプ10は、入力再現性良く容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することができる。
さらに、本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、バイアス電圧出力回路10gからバイアス電圧Vbを印加することで電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態であっても、出力信号POUT、NOUTの信号波形に生じる歪みを防止して、出力信号波形を安定化することができる。
主に、携帯電話機や携帯型情報端末機、携帯音楽プレーヤ等の小型電子機器に搭載される圧電スピーカを駆動するのに最適な駆動装置として利用される。
10 スイッチングアンプ
10a 反転増幅回路
10b 信号補正回路
10c PWM回路
10d ゲート駆動制御回路(ゲートドライバ)
10f スイッチング駆動回路
10g バイアス電圧出力回路
10h ローパスフィルタ回路
10i 差動/シングルエンド変換回路
上記の第3の駆動装置によれば、駆動制御手段が、入力信号の傾きと入力信号の電圧レベルとに応じて、第1の充電フェーズ、第2の充電フェーズ、第1の放電フェーズ、第2の放電フェーズの各フェーズに切り替える。つまり、入力信号の1周期のうちで、充電フェーズ及び放電フェーズが2回ずつあるので、容量性負荷への電荷の充電、容量性負荷からの電荷の放電をきめ細かに行うことができ、容量性負荷を低消費電力で駆動することが可能となる。
本発明に係る駆動装置の一例であるスイッチングアンプ10の構成を示すブロック図である。 PWM回路10cの構成を示すブロック図である。 ゲート駆動制御回路10dの構成を示すブロック図である。 スイッチング駆動回路10fの構成を示すブロック図である。 バイアス電圧出力回路10gの構成を示すブロック図である。 PWM回路10cの各信号レベルを示すタイムチャートである。 ゲート駆動制御回路10dに入力される入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。 ゲート駆動制御回路10dから出力されるスイッチング制御信号PDRP、PDRN、NDRP、NDRN、MDRP、MDRNの各信号レベルを示すタイムチャートである。 スイッチング駆動回路10fの各信号レベル及び容量性負荷C1の電荷量 sp+、Qsp−を示すタイムチャートである。 スイッチング駆動回路10fのVCP充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 スイッチング駆動回路10fのVCP放電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 スイッチング駆動回路10fのVCN充電フェーズにおける等価回路を示す回路図である。 ゲート駆動制御回路10dに入力される図7に示した入力信号VINと異なる入力信号VINと基準電圧REFH、REFLの各信号レベルを示すタイムチャートである。 容量性負荷接続端子VCP、VCNの各信号出力レベルを示す波形図である。 バイアス電圧出力回路10gが接続されたスイッチング駆動回路40の回路構成を示す回路図である。
上述したように、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHにおいても、容量性負荷C1の電荷量Csp+、Csp−は、図示するようにVCP放電フェーズPH_VCP_dCHとは逆の極性で減少していく。
このように、スイッチングアンプ10の動作方法は、VCP充電フェーズPH_VCP_CH、VCP放電フェーズPH_VCP_dCH、VCN充電フェーズPH_VCN_CH、VCN放電フェーズPH_VCN_dCHの順で動作を繰り返すものである。
なお、電圧−V3、−V4とは、いずれも動作基準電圧Vcomを基準として極性が−であって、電圧V3時点の振幅よりも電圧V4時点の振幅の方が大きい電圧のことである。
また、入力信号VINの傾きが正の期間であって、入力信号VINが電圧−V4である時点から、入力信号VINが基準電圧REFLになるまでのフェーズが、上述した容量性負荷C1に容量性負荷接続端子VCN側から電荷を放電するVCN放電フェーズPH_VCN_dCHである。
なお、上述の通り、容量性負荷C1の両端子間を短絡するためにスイッチング素子として設けられている2つのスイッチSWMP、SWMNは、nMOSトランジスタまたはpMOSトランジスタ等によって構成されるものであっても良く、またスイッチング素子は1つだけであってもよい。この例では、スイッチSWMP、SWMNは、両方ともnMOSトランジスタによって構成されるスイッチング素子としている。このため、スイッチSWMPは、スイッチSWMNと同じスイッチング制御信号MDRNによってオン・オフ動作する。また、スイッチング駆動回路40は、電源電圧VDDと、スイッチSWMPとスイッチSWMNとの間に電源電圧よりも低いバイアス電圧Vb、例えば電源電圧VDD/2が入力される。
また、スイッチングアンプ10は、入力信号VINの傾きが、正の期間で基準電圧REFL以上になったときから最大電圧になるまでのフェーズ、また負の期間で基準電圧REFH以下になったときから最低電位になるまでのフェーズを充電フェーズとすることができ、第1の基準電圧または第2の基準電圧になったときに、放電フェーズから充電フェーズに切り替えるため、同時にゼロクロス歪みを低減することができる。このため、スイッチングアンプ10は、入力再現性良く容量性負荷を低消費電力で効率良く駆動することができる。
さらに、本実施形態に係るスイッチングアンプ10は、バイアス電圧出力回路10gからバイアス電圧Vbを印加することで電源電圧VDD及び基準電圧VSSから切り離された状態であっても、出力信号POUT、NOUTの信号波形に生じる歪みを防止して、出力信号波形を安定化することができる。

Claims (17)

  1. 入力信号をパルス変調して、容量性負荷を駆動するための出力信号を出力する駆動装置において、
    前記容量性負荷に電荷を充電させる充電用スイッチング素子と、前記容量性負荷の両極間を短絡させて前記容量性負荷から電荷を放電させる短絡用スイッチング素子とを有し、前記充電用スイッチング素子及び前記短絡用スイッチング素子をスイッチング動作させて前記出力信号を出力するスイッチング駆動手段と、
    前記容量性負荷に電荷を充電するフェーズ及び前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズを交互に繰り返す充電フェーズと、前記容量性負荷から電荷を放電するフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズを交互に繰り返す放電フェーズと、を繰り返すように、前記パルス変調された前記入力信号に基づいて前記スイッチング駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記入力信号の傾きが変化するときに前記充電フェーズから前記放電フェーズに、または前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動制御手段は、
    前記入力信号の傾きが正であって前記入力信号の動作基準電圧よりも低電圧である第1の基準電圧になったとき、または前記入力信号の傾きが負であって前記入力信号の動作基準電圧よりも高電圧である第2の基準電圧になったときに、前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記充電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を充電する第1の充電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を充電する第2の充電フェーズを含み、
    前記放電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を放電する第1の放電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を放電する第2の放電フェーズを含み、
    前記駆動制御手段は、
    前記入力信号の傾きが正の期間で前記第1の基準電圧になったときに、前記第1の充電フェーズに切り替えるように制御し、
    前記入力信号の傾きが正から負になったときに、前記第1の放電フェーズに切り替えるように制御し、
    前記入力信号の傾きが負の期間で第2の基準電圧になったときに、前記第2の充電フェーズに切り替えるように制御し、
    前記入力信号の傾きが負から正になったときに、前記第2の放電フェーズに切り替えるように制御することを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記充電用スイッチング素子は、
    前記容量性負荷の正極と前記電源電圧との間に接続される第1のスイッチング素子と、
    前記容量性負荷の正極と基準電圧との間に接続される第2のスイッチング素子と、
    前記容量性負荷の負極と前記電源電圧との間に接続される第3のスイッチング素子と、
    前記容量性負荷の負極と前記基準電圧との間に接続される第4のスイッチング素子と、
    を備え、
    前記短絡用スイッチング素子は、
    前記容量性負荷の両極間に接続される第5及び第6のスイッチング素子を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記第1の充電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第1及び第4のスイッチング素子をオン状態にし、
    前記第2の充電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第2及び第3のスイッチング素子をオン状態にし、
    前記第1及び第2の放電フェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子のうちの前記第5及び第6のスイッチング素子をオン状態にし、
    前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズのとき、前記第1〜第6のスイッチング素子をオフ状態にすることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記出力信号にバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 前記バイアス電圧は前記電源電圧より低電圧であることを特徴とする請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記バイアス電圧は、前記電源電圧の略1/2のバイアス電圧であることを特徴とする請求項6に記載の駆動装置。
  8. 少なくとも前記放電フェーズにおいて前記バイアス電圧を印加することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の駆動装置。
  9. 前記容量性負荷の少なくとも一方の端子に前記バイアス電圧を印加するバイアス電圧出力手段を備えることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の駆動装置。
  10. 前記電源電圧は、直流電圧を昇圧して出力する直流の電源電圧であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の駆動装置。
  11. 前記出力信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ回路と、前記ローパスフィルタ回路から出力された前記出力信号を差動信号からシングルエンド信号に変換する差動シングルエンド信号変換回路と、前記差動シングルエンド信号変換手段で変換された前記シングルエンド信号の前記出力信号と前記入力信号との振幅誤差に基づいて前記出力信号の振幅を補正する信号補正回路と、を有する帰還手段と、
    前記信号補正回路からの信号に基づき、前記入力信号をパルス変調するパルス変調手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の駆動装置。
  12. 前記容量性負荷は圧電スピーカ装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の駆動装置。
  13. 入力信号をパルス変調して、容量性負荷を駆動する駆動方法であって、
    前記パルス変調された前記入力信号に基づいて、前記容量性負荷に電荷を充電するフェーズ及び前記容量性負荷に電荷を充電しないフェーズを交互に繰り返す充電フェーズと、前記容量性負荷から電荷を放電するフェーズ及び前記容量性負荷から電荷を放電しないフェーズを交互に繰り返す放電フェーズと、を繰り返し、
    さらに、前記入力信号の傾きが変化するときに前記充電フェーズから前記放電フェーズに、または前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えることを特徴とする駆動方法。
  14. 前記入力信号の傾きが正であって前記入力信号の動作基準電圧よりも低電圧である第1の基準電圧になったとき、または前記入力信号の傾きが負であって前記入力信号の動作基準電圧よりも高電圧である第2の基準電圧になったときに、前記放電フェーズから前記充電フェーズに切り替えることを特徴とする請求項13に記載の駆動方法。
  15. 前記充電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を充電する第1の充電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を充電する第2の充電フェーズを含み、
    前記放電フェーズは、前記容量性負荷の正極方向から電荷を放電する第1の放電フェーズ及び前記容量性負荷の負極方向から電荷を放電する第2の放電フェーズを含み、
    前記入力信号の傾きが正の期間で前記第1の基準電圧になったときに、前記第1の充電フェーズに切り替え、
    前記入力信号の傾きが正から負になったときに、前記第1の放電フェーズに切り替え、
    前記入力信号の傾きが負の期間で第2の基準電圧になったときに、前記第2の充電フェーズに切り替え、
    前記入力信号の傾きが負から正になったときに、前記第2の放電フェーズに切り替えることを特徴とする請求項14に記載の駆動方法。
  16. 前記出力信号にバイアス電圧を印加することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の駆動方法。
  17. 前記容量性負荷は圧電スピーカ装置であることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の駆動方法。
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