JP5978988B2 - パルス幅変調回路及びスイッチングアンプ - Google Patents

パルス幅変調回路及びスイッチングアンプ Download PDF

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Description

本発明は、例えばオーディオ信号をパルス幅変調(PWM)してその変調信号を出力するパルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプに関するものである。
従来、例えば、特許第4407743号公報に示されるように、オーディ信号(電圧信号)の振幅を電流に変換し、その電流で一定の時間だけコンデンサを充電した後、そのコンデンサの充電電荷を一定の電流で放電することによってコンデンサの放電時間をパルス幅とするパルス幅変調信号(以下、「PWM信号」という。)に変換する電流積分型のパルス幅変調回路(以下、「積分型パルス幅変調回路」という。)が提案されている。
図8は、同公報に開示された積分型パルス幅変調回路の回路構成である。図9は、電圧−電流変換回路102における変換特性とコンデンサC1,C2の充放電特性を示す図である。図10は、図8に示す積分型パルス幅変調回路のPWM信号の生成動作を示すタイムチャートである。
積分型パルス幅変調回路100は、制御信号生成回路101、電圧−電流変換回路102、スイッチ回路SW1〜SW4、積分回路103,104、放電回路105、パルス信号生成回路106,107及びパルス信号合成回路108の回路ブロックを含む。
積分型パルス幅変調回路100では、
(1)オーディオ信号(電圧信号)esをその振幅に比例して変化する電流isに変換する、
(2)周期Tの基準クロックMCLKのハイレベル期間に電流isでコンデンサC1に電荷を蓄積した後、ローレベル期間に積分回路103であるコンデンサC1の蓄積電荷を放電回路105によって定電流Idで放電する動作を繰り返し、コンデンサC1の電荷蓄積動作を行う毎にパルス信号生成回路106によってその放電時間tdをパルス幅とするパルス信号S1を生成する、
(3)また、基準クロックMCLKのローレベル期間に電流isでコンデンサC2に電荷を蓄積した後、ハイレベル期間に積分回路104であるコンデンサC2の蓄積電荷を放電回路105によって定電流Idで放電する動作を繰り返し、コンデンサC2の電荷蓄積動作を行う毎にパルス信号生成回路106によってその放電時間tdをパルス幅とするパルス信号S2を生成する、
(4)そして、パルス信号合成回路108によってパルス信号S1とパルス信号S2を、パルス信号S1の各パルスとパルス信号S2の各パルスが交互に接続されるように合成する、
という原理によってPWM信号SPWMが生成される。
制御信号生成回路101は、基準クロック生成回路101aで生成される基準クロックMCLKをスイッチ回路SW1のオン・オフ動作を制御する制御信号φ1として出力するとともに、基準クロックMCLKのレベルをインバータ101bで反転し、その信号をスイッチ回路SW3のオン・オフ動作を制御する制御信号φ2として出力する(図10のMCLK,φ1,φ2の波形参照)。また、制御信号生成回路101は、制御信号φ1のレベルの立ち下りのエッジ(コンデンサC1の充電期間の終了タイミング)を検出したセット信号set1と制御信号φ2のレベルの立ち下りのエッジ(コンデンサC1の充電期間の終了タイミング)を検出したセット信号set2を出力する(図10のset1,set2の波形参照)。
電圧-電流変換回路102は、OPアンプを用いた非反転入力形の電圧−電流変換回路で構成され、オーディオ信号es(接地レベル(0[v])を基準レベルとした不平衡交流電圧信号)を電流is=Ic±Δiに変換する。電流Icは、オーディオ信号esが0[v](無信号)の時のバイアス電流である。Δiは、Δi=G・|es|で表わされ、オーディオ信号esの振幅|es|に比例した電流である。
電圧-電流変換回路102は、図9に示すようにオーディオ信号esを電流isに変換する。電圧-電流変換回路102から出力される電流isは、コンデンサC1,C2を充電するための電流である。オーディオ信号esのレベルが「2・Ic」に対応する所定の電圧レベル+Es以上になると、変換される電流isに拘わらずコンデンサC1,C2の充電電圧のレベルは電源電圧Vccにクリップされ、「0」の対応する所定の電圧レベル−Es以下になると、変換される電流isに拘わらずコンデンサC1,C2の充電電圧のレベルは「Va」にクリップされる。
放電回路105は、周知の定電流回路で構成され、コンデンサC1又はコンデンサC2に接続されると、定電流IdでコンデンサC1又はコンデンサC2に蓄積された電荷を負の電源−Vcc側に放電させる。
スイッチ回路SW1〜SW4は、バイポーラトランジスタなどの半導体スイッチによって構成される。スイッチ回路SW1は、制御信号生成回路101から出力される制御信号φ1によってオン・オフ動作が制御され、制御信号φ1がハイレベルのときに電圧−電流変換回路102をコンデンサC1に接続し、そのコンデンサC1を電流isでハイレベルの期間(T/2)だけ充電する(図10のV1の波形の上昇部分参照)。スイッチ回路SW2は、パルス信号生成回路106から出力される制御信号φ3によってオン・動作が制御され、制御信号φ3がハイレベルのときに放電回路103をコンデンサC1に接続し、そのコンデンサC1の蓄積電荷を定電流Idで放電する(図10のV1の波形の下降部分参照)。制御信号φ3は、後述するようにコンデンサC1の充電動作が終了するタイミングからコンデンサC1の電圧レベルV1が放電により所定のレベルVthに低下するタイミングまでハイレベルになるパルス信号である。
スイッチ回路SW3は、制御信号生成回路101から出力される制御信号φ2によってオン・オフ動作が制御され、制御信号φ2がハイレベルのときに電圧−電流変換回路102をコンデンサC2に接続し、そのコンデンサC2を電流isでハイレベルの期間(T/2)だけ充電する(図10のV2の波形の上昇部分参照)。スイッチ回路SW4は、制御信号生成回路101から出力される制御信号φ4によってオン・オフ動作が制御され、制御信号φ4がハイレベルのときに放電回路103をコンデンサC2に接続し、そのコンデンサC2の蓄積電荷を定電流Idで放電する(図10のV2の波形の下降部分参照)。制御信号φ4は、後述するようにコンデンサC2の充電動作が終了するタイミングからコンデンサC2の電圧レベルV2が放電により所定の閾値レベルVthに低下するタイミングまでハイレベルになるパルス信号である。
パルス信号生成回路106,107は、セット/リセット信号を負論理で入力するタイプのNAND論理ゲートで構成された/RSフリップ・フロップ回路(「/」の記号は負論理であることを示す。)で構成される。パルス信号生成回路106の/S入力と/R入力にはそれぞれ制御信号生成回路101から出力されるセット信号set1とコンデンサC1の電圧レベルV1が入力される。パルス信号合成回路107の/S入力と/R入力にはそれぞれ制御信号生成回路101から出力されるセット信号set2とコンデンサC2の電圧レベルV2が入力される。
/RSフリップ・フロップ回路は、/S入力がハイレベルからローレベルに立ち下がると、Q出力をハイレベル(セット状態)にし、その後/R入力がハイレベルからローレベルに立ち下がると、ローレベル(リセット状態)にする。/Q出力は、Q出力と逆のレベルの信号を出力する。
この動作によって、パルス信号生成回路106は、Q出力からセット信号set1の入力タイミングからコンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVthに低下するタイミングまでハイレベルとなるパルス信号を制御信号φ3として出力し、/Q出力から制御信号φ3のレベルを反転したパルス信号/S1を出力する(図10のφ3,/S1の波形参照)。パルス信号生成回路107は、Q出力からセット信号set2の入力タイミングからコンデンサC2の電圧レベルV2が閾値レベルVthに低下するタイミングまでハイレベルとなるパルス信号を制御信号φ4として出力し、/Q出力から制御信号φ4のレベルを反転したパルス信号/S2を出力する(図10のφ4,/S2の波形参照)。
パルス信号合成回路108は、NAND回路で構成され、パルス信号生成回路106から出力されるパルス信号/S1とパルス信号生成回路107から出力されるパルス信号/S2の否定論理積を演算した信号をPWM信号SPWMとして出力する(図10のSPWMの波形参照)。
図10のタイムチャートに示されるように、積分型パルス幅変調回路100によれば、上記の(1)〜(4)の動作原理によって、基準クロックMCLKの半周期(T/2)毎にオーディオ信号esのレベルに応じたパルス幅tdのパルスが生成され、各パルスを接続したパルス信号がPWM信号SPWMとして出力される。
特許第4407743号
積分型パルス幅変調回路は、その動作原理よりコンデンサの充電開始時の電圧レベルV1が基準レベル(図10のVa参照)に正確に制御されていなければ、充電終了時のコンデンサの電圧レベルV1がばらつき、それに伴い放電時間tdもばらつくため、PWM信号SPWMのパルス幅がオーディオ信号esの振幅に正確に比例しないという特性がある。
このため、従来の積分型パルス幅変調回路100は、/RSフリップ・フロップ回路を用いてコンデンサC1,C2の放電時間tdをパルス幅とするパルス信号を生成するとともに、制御信号φ3,φ4を生成し、その制御信号φ3,φ4を用いてコンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が閾値レベルVthに低下するタイミングでコンデンサC1,C2から放電回路105を切り離し、電圧レベルV1,V2が基準レベルVaとなるように制御している。なお、基準レベルVaは、コンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が閾値レベルVthに低下したタイミングから実際にコンデンサC1,C2から放電回路105が切り離されるタイミングまでのタイムラグによってコンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が閾値レベルVthから低下するレベルである。
従来の積分型パルス幅変調回路100では、オーディオ信号esの振幅|es|がEs以上になると、es<0の部分では電圧-電流変換回路102から出力される電流isに拘わらず、コンデンサC1,C2の充電電圧のレベルが基準レベルVaにクリップされる。es≦−Esの期間が基準クロックMCLKの数周期に亘って連続すると、その期間(以下、この期間を「負の過電圧期間」という。)ではコンデンサC1,C2の充電期間で実質的に電荷の蓄積が行われないので、パルス信号生成回路106,107を構成する/RSフリップ・フロップ回路の/R入力はローレベル状態が継続することになる。
一方、/RSフリップ・フロップ回路の/S入力には、制御信号φ1,φ2の立ち下りを検出したセット信号set1,set2が周期Tで入力される。このため、従来の積分型パルス幅変調回路100では、負の過電圧期間にセット信号set1,set2が入力される毎に/RSフリップ・フロップ回路の/S入力と/R入力がともにローレベルとなる誤動作入力状態が瞬間的に生じる。
/RSフリップ・フロップ回路の入力状態が/S入力及び/R入力がともにローレベルとなる誤動作入力状態になると、Q出力と/Q出力は共にハイレベルとなるから、セット信号set1,set2が入力される毎に放電回路103がコンデンサC1,C2に瞬間的に接続され、コンデンサC1,C2を逆方向に充電する動作が行われる。
これにより、図11に示すように、コンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が基準レベルVaから徐々に低下し、負の過電圧期間が終了した後の最初の充電期間αでは、充電開始時の電圧レベルが基準レベルVaから低下している状態が生じる。このため、最初の充電期間αの充電とそれに続く放電によって生成されるパルスPは、誤動作によって生成されたものとなり、充電開始時の電圧レベルV1が基準レベルVaに安定するまでに、すなわち、正確なパルスが生成されるまでに、数周期の時間を要するという不都合が生じる。
負の過電圧期間によって充電開始時のコンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が基準レベルVaよりも低下するという不都合に対し、特許第4407743号公報には、電圧−電流変換回路102に補助電流生成回路102a(図8の点線で示す回路)を設け、負の過電圧になった場合、電圧−電流変換回路102から電流isに補助電流imを加算して出力させ、電圧レベルV1,V2が基準レベルVaよりも低下しないようにする方法が提案されている。
しかしながら、同公報に記載の方法は、負の過電圧期間のコンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2を基準レベルVaに保持するための方法に過ぎず、パルス信号生成回路106,107に用いられるフリップ・フロップ回路に誤動作入力状態が生じた場合の放電動作を防止するものではない。また、同公報に記載の方法では、補助電流生成回路102aに含まれるダイオードの非線形特性によってPWM信号SPWMの再生信号の歪率を悪化するという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、パルス信号生成回路に用いられるフリップ・フロップ回路に誤動作入力状態が発生する場合の放電動作を防止し、負の過電圧の状態が生じた場合にも安定して高精度のPWM信号を生成することができるパルス幅変調回路とそのパルス幅変調回路を用いたスイッチングアンプを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面によって提供されるパルス幅変調回路は、入力される交流電圧信号を当該交流電圧信号の振幅に比例した傾きの線形関数で表わされる電流に変換する電圧−電流変換回路と、前記電圧−電流変換回路から出力される電流で基準クロックの半周期だけ第1の積分回路を充電した後、所定の定電流で当該第1の積分回路に蓄積した電荷を放電させる充放電動作を前記基準クロックの周期で繰り返す第1の充放電制御回路と、前記第1の充放電制御回路による前記第1の積分回路の充放電動作に対して前記基準クロックの半周期だけずらせて、前記電圧−電流変換回路から出力される電流で前記基準クロックの半周期だけ第2の積分回路を充電した後、前記所定の定電流で当該第2の積分回路に蓄積した電荷を放電させる充放電動作を前記基準クロックの周期で繰り返す第2の充放電制御回路と、前記基準クロックの前記第1の積分回路の充電終了時に対応するレベル反転タイミングを検出する第1の検出回路と、前記基準クロックの前記第2の積分回路の充電終了時に対応するレベル反転タイミングを検出する第2の検出回路と、前記第1の検出回路から出力される第1の検出信号と前記第1の積分回路から出力される第1の電圧レベルとがそれぞれセット信号とリセット信号として入力される第1のフリップ・フロップ回路と、前記第2の検出回路から出力される第2の検出信号と前記第2の積分回路から出力される第2の電圧レベルとがそれぞれセット信号とリセット信号として入力される第2のフリップ・フロップ回路と、前記第1のフリップ・フロップ回路から出力される前記第1の積分回路の放電時間をパルス幅とする第1のパルス信号と前記第2のフリップ・フロップ回路から出力される前記第2の積分回路の放電時間をパルス幅とする第2のパルス信号とを合成してパルス幅変調信号を生成するパルス信号合成回路と、を備えたパルス幅変調回路において、前記第1の検出回路から前記第1の検出信号が出力されるときに、前記第1の電圧レベルが予め設定された充電開始時の基準レベルを超えていれば、前記第1の積分回路の放電を行い、前記第1の電圧レベルが前記基準レベルを超えていなければ、前記第1の積分回路の放電を行わない第1の放電制御回路と、前記第2の検出回路から前記第2の検出信号が出力されるときに、前記第2の電圧レベルが前記基準レベルを超えていれば、前記第2の積分回路の放電を行い、前記第2の電圧レベルが前記基準レベルを超えていなければ、前記第2の積分回路の放電を行わない第2の放電制御回路と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
好ましい実施形態によれば、前記第1の放電制御回路は、前記第1のフリップ・フロップ回路から出力される第1の出力信号と前記第1の電圧レベルとの論理積を演算したレベルの第1の放電制御信号を出力する論理積回路で構成され、前記第1の充放電制御回路は、前記基準クロックのレベルを反転した信号によって前記電圧−電流変換回路と前記第1の積分回路との接続を制御する第1のスイッチ回路と、前記第1の積分回路に接続されると、前記第1の積分回路の蓄積電荷を前記所定の定電流で放電させる第1の放電回路と、前記第1の放電制御信号によって前記第1の積分回路と前記第1の放電回路との接続を制御する第2のスイッチ回路と、を含み、前記第2の放電制御回路は、前記第2のフリップ・フロップ回路から出力される第2の出力信号と前記第2の電圧レベルとの論理積を演算したレベルの第2の放電制御信号を出力する論理積回路で構成され、前記第2の充放電制御回路は、前記基準クロックによって前記電圧−電流変換回路と前記第2の積分回路との接続を制御する第3のスイッチ回路と、前記第2の積分回路に接続されると、前記第2の積分回路の蓄積電荷を前記所定の定電流で放電させる第2の放電回路と、前記第2の放電制御信号によって前記第2の積分回路と前記第2の放電回路との接続を制御する第4のスイッチ回路と、を含むとよい(請求項2)。
他の好ましい実施形態によれば、前記第1の検出信号は、前記基準クロックの立下りエッジを検出するローレベルの信号であり、前記第2の検出信号は、前記基準クロックのレベルを反転した信号の立下りエッジを検出するローレベルの信号であり、前記第1,第2の充放電制御回路は、前記電圧−電流変換回路から出力される電流で前記基準クロックの半周期だけ前記第1,第2の積分回路を充電することにより、前記第1,第2の電圧レベルを前記基準レベルから前記電流と充電期間とに基づく所定のレベルに上昇させた後、前記定電流で前記基準レベルに低下するまで放電させ、前記第1の放電制御回路は、前記第1の出力信号と前記第1の電圧レベルとの否定論理積を演算する否定論理積回路で構成され、前記第2の放電制御回路は、前記第2の出力信号と前記第2の電圧レベルとの否定論理積を演算する否定論理積回路で構成されるとよい(請求項3)。
本発明の第2の側面によって提供されるスイッチングアンプは、請求項1乃至3のいずれかに記載のパルス幅変調回路と、所定の電源電圧を出力する電圧源と、前記パルス幅変調回路から出力されるパルス幅変調信号に基づいて、前記電圧源から供給される所定の電源電圧をスイッチングするスイッチング回路と、を備えたことを特徴とする(請求項4)。
本発明によれば、負の過電圧状態により、電圧−電流変換回路から出力される電流の大きさに拘わらず第1の積分回路の第1の電圧レベルと第2の積分回路の第2の電圧レベルが充電開始時の基準レベルにクリップされると、負の過電圧期間では実質的に第1,第2の積分回路は充電期間に充電されず、第1,第2の電圧レベルは充電開始時の基準レベル以上になることはない。第1,第2の電圧レベルが基準レベル以上にならない状態では、第1,第2の積分回路の各充電期間後の放電動作が行われないので、第1,第2の電圧レベルは、負の過電圧期間中は基準レベルに保持される。
従って、負の過電圧状態が終了した最初の放電期間では、第1,第2の積分回路は基準レベルから充電開始され、その後の放電動作では放電時間が入力される交流電圧信号の振幅に正確に比例するので、第1,第2のフリップ・フロップ回路からは交流電圧信号の振幅に比例したパルス幅の第1,第2のパルス信号が生成され、これらのパルス信号を合成したPWM信号は正確に交流電圧信号の振幅に比例する。
すなわち、従来のようなPWM信号に負の過電圧期間が終了した直後にパルス幅が交流電圧信号の振幅に比例しない期間が生じるという不都合がなく、過電圧期間では入力された交流電圧信号をクリップしたレベルに正確に比例し、過電圧期間以外では交流電圧信号のレベルに正確に比例したPWM信号を生成することができる。
本発明に係る積分型パルス幅変調回路の基本的な回路構成をブロックで示した図である。 本発明に係る積分型パルス幅変調回路の具体的な回路構成の一例を示す図である。 図2に示す積分型パルス幅変調回路のPWM信号の生成動作を示すタイムチャートである。 本発明に係る積分型パルス幅変調回路の負の過電圧期間ではないときの放電制御を説明するためのタイムチャートである。 本発明に係る積分型パルス幅変調回路の負の過電圧期間における放電制御を説明するためのタイムチャートである。 過電圧のオーディオ信号が入力された場合の積分回路の電圧レベルの変化波形の一例を示す図である。 本発明に係る積分型パルス幅変調回路を適用したスイッチングアンプの基本構成を示す図である。 従来の積分型パルス幅変調回路の回路構成を示す図である。 電圧−電流変換回路における変換特性とコンデンサの充放電特性を示す図である。 従来の積分型パルス幅変調回路のPWM信号の生成動作を示すタイムチャートである。 負の過電圧期間における積分型パルス幅変調回路のPWM信号の生成動作を示すタイムチャートである。
本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る積分型パルス幅変調回路の基本的な回路構成をブロック図で示した図である。
積分型パルス幅変調回路1は、制御信号生成回路2、電圧−電流変換回路3、4つのスイッチ回路SW1〜SW4、2つの積分回路4,5、放電回路6、2つのフリップ・フロップ回路7,8、2つの放電制御信号生成回路9,10及びパルス信号合成回路11の回路ブロックを含む。
制御信号生成回路2、電圧−電流変換回路3、スイッチ回路SW1〜SW4、積分回路4,5、放電回路6、フリップ・フロップ回路7,8及びパルス信号合成回路11は、図8に示した従来の積分型パルス幅変調回路100の制御信号生成回路101、電圧−電流変換回路102、スイッチ回路SW1〜SW4、積分回路103,104、放電回路105、パルス信号生成回路106,107及びパルス信号合成回路108にそれぞれ対応し、各回路の機能は同一である。
従って、図1に示す積分型パルス幅変調回路1は、図8に示した従来の積分型パルス幅変調回路100に対して、放電制御信号生成回路9,11を追加し、スイッチ回路SW2とスイッチ回路SW4のオン時間の制御、すなわち、積分回路4,5の放電時間の制御の仕方が異なる。
従来の積分型パルス幅変調回路100では、積分回路103,104の電圧レベルV1,V2が、基本的に充電開始から放電終了までの期間は閾値レベルVthより高い状態(ハイレベルの状態)にあり、放電が終了した時から次の充電が開始される時までの期間は閾値レベルVth以下の状態(ローレベル状態)にある。このため、パルス信号生成回路106,107を/RSフリップ・フロップ回路で構成し、充電開始タイミングの検出信号をその/RSフリップ・フロップ回路のセット信号として入力し、積分回路103,104の電圧レベルV1,V2をその/RSフリップ・フロップ回路のリセット信号として入力することによってその/RSフリップ・フロップ回路のQ出力,/Q出力からセット信号の入力タイミングから電圧レベルV1,V2が閾値レベルVthに低下するタイミングまでの時間、すなわち、放電時間をパルス幅とするパルス信号を出力させている。
そして、/RSフリップ・フロップ回路のQ出力を用いてそのQ出力のハイレベルの期間だけスイッチ回路SW2,SW4をオン状態にして(積分回路103,104に放電回路105を接続して)積分回路103,104の放電(コンデンサC1,C2の蓄積電荷の放電)を行うように制御していた。
これに対し、本実施形態に係る積分型パルス幅変調回路1では、例えば、/RSフリップ・フロップ回路で構成されたフリップ・フロップ回路7について説明すると、フリップ・フロップ回路7の/R入力に入力される積分回路4の電圧レベルV1が閾値レベルVth以下の状態で/S入力にセット信号set1が入力される場合はスイッチ回路SW2をオフ状態にして積分回路4の放電を禁止し、電圧レベルV1が閾値レベルVthより高い状態で/S入力にセット信号set1が入力された場合にだけスイッチ回路SW2をオン状態にして積分回路4をその蓄積電荷が放電されるまで(積分回路4の電圧レベル4が閾値レベルVth以下に低下するまで)放電させるように制御する点が異なる。
図2は、積分型パルス幅変調回路1の具体的な回路構成の一例を示す図である。図3は、図2に示す積分型パルス幅変調回路1のPWM信号SPWMの生成動作を示すタイムチャートである。なお、図1では、積分回路4,5の蓄積電荷を放電するための放電回路6を共通にしているが、図2では、積分回路4の放電用の放電回路6aと積分回路5の放電用の放電回路6bを設けている。
制御信号生成回路2は、基準クロックMLCKを発生するクロック(基準クロック発生回路)201と、基準クロックMLCKのレベルを反転させるインバータ202と、基準クロックMLCKの立ち下りタイミングを検出する微分回路203aと、基準クロックMLCKのレベルを反転した信号の立ち下りタイミングを検出する微分回路203bとを含む。微分回路203aと微分回路203bは、図1のエッジ検出回路203に相当している。
クロック201は、図2に示すように、周期T=2tでデューティ比50%の基準クロックMCLKを発生する。基準クロックMCLKは、インバータ202でレベルが反転されて出力端子CLK1から制御信号φ1として出力されるとともに、出力端子CLK2から制御信号φ2として出力される(図3のφ1,φ2の波形参照)。
微分回路203aと微分回路203bは、コンデンサと抵抗のL型回路からなる同一構成のCR回路である。微分回路203aは、クロック201と出力端子SET1との間に設けられ、制御信号φ2(基準クロックMCLK)が立ち下がる毎にそのレベル変化を検出した信号(ハイレベルから一瞬ローレベルになり、レベル変化の微分波形でハイレベルに復帰する信号)を出力端子SET1からセット信号set1として出力する(図3のset1の波形参照)。
微分回路203bは、インバータ202と出力端子SET2との間に設けられ、制御信号φ1(基準クロックMCLKのレベル反転信号)が立ち下がる毎にそのレベル変化を検出した信号(ハイレベルから一瞬ローレベルになり、レベル変化の微分波形でハイレベルに復帰する信号)を出力端子SET2からセット信号set2として出力する(図3のset2の波形参照)。
電圧−電流変換回路3は、差動増幅回路301と2つの電流生成回路302a,302bで構成される。差動増幅回路301は、特性が同一の2つのトランジスタQ1,Q2のコレクタがそれぞれ同一特性の抵抗R1,R2によって正の電源+Vccに接続される一方、両トランジスタQ1,Q2のエミッタが同一特性の抵抗R3,R4によって定電流回路301aに接続された周知の差動増幅回路である。定電流回路301aは、pnp型のトランジスタQ3を用いた周知の定電流回路である。トランジスタQ3のエミッタは抵抗R5を介して負の電源−Vccが接続されている。図2に示す定電流回路301aでは、トランジスタQ3のベースに設定する基準電圧が電源Eによって設定されている。
差動増幅回路301のトランジスタQ1のベースにオーディオ信号esが入力され、トランジスタQ2のベースはオーディオ信号esの基準レベル(本実施形態では接地レベル)に設定されている。なお、差動増幅回路301の2つの出力電圧vout1,vout2は、トランジスタQ1,Q2のコレクタからそれぞれ出力される。電圧vout1と電圧vout2の差電圧(vout1−vout2)は、2つの入力電圧es,0[v](接地レベル)の差電圧esを増幅したものとなっている。
差動増幅回路301のトランジスタQ1,Q2のコレクタを流れる電流をそれぞれi1、i2とし、電源+Vccから供給される電流をIccとすると、i1+i2=Iccの関係がある。また、差動増幅回路301の2つの出力電圧(トランジスタQ1,Q2のコレクタ電圧)vout1,vout2は、抵抗R1,R2の抵抗値をrとすると、vout1=Vcc−r・i1、vout2=Vcc−r・i2で表される。
out1−vout2=G・es(Gは、ゲイン)の関係があるから、r・(Icc−2・i1)=G・esより、電流i1,i2は、
1=Icc/2−|G・es|/(2・r)=Ic−Δi
2=Icc−i1=Icc/2+|G・es|/(2・r)=Ic+Δi
で表わされる。但し、Ic=Icc/2、|G・es|/(2・r)=Δiである。オーディオ信号esが基準レベル(0[v])のとき(無信号のとき)、vout1−vout2=r・(Icc−2・i1)=0であるから、Icは、無信号時に抵抗R1,R2に流れる電流である。
上記の電流i1,i2を上記の出力電圧vout1,vout2の式に入れると、出力電圧vout1,vout2は、
out1=Vcc−r・i1=Vcc−r・(Ic−Δi)
=(Vcc−r・Ic)+r・Δi=Vc+Δvs
out2=Vcc−r・i2=Vcc−r・(Ic+Δi)
=(Vcc−r・Ic)−r・Δi=Vc−Δvs
で表わされる。但し、Vc=(Vcc−r・Ic)、Δvs=r・Δi=G・|es|/2であり、Vcは、無信号時に出力される電圧である。
出力電圧vout1は、電圧Vcを中心としてその振幅Δvsがオーディオ信号esの振幅に比例して同一方向に変化する電圧であり、出力電圧vout2は、電圧Vcを基準にその振幅Δvsがオーディオ信号esの振幅に比例して反対方向に変化する電圧である。
電流生成回路302a,302bは、それぞれpnp型のトランジスタQ4,Q5を用いた同一構成のコレクタ接地回路で構成されている。トランジスタQ4,Q5のエミッタは、それぞれnpn型のトランジスタQ6,Q7を用いたスイッチ回路SW1,SW3を介して正の電源+Vccに接続され、トランジスタQ4,Q5のコレクタは、それぞれコンデンサC1,C2を用いた積分回路4,5に接続されている。そして、トランジスタQ4とトランジスタQ5のベースに差動増幅回路301から出力される電圧vout1が入力される。また、トランジスタQ6のベースには制御信号φ1が入力され、トランジスタQ7のベースに制御信号φ2が入力される。
電流生成回路302a,302bは、入力される電圧vout1をその電圧の変化に比例して変化する電流に変換する。電流生成回路302a,302bの変換コンダクタンスを略同一のGmとすると、電流生成回路302a,302bからそれぞれ出力される電流は略同一となる。電流生成回路302a,302bからそれぞれ出力される電流isは、
s=Gm・vout1=Gm・(Vc+Δvs)=Io+Δis
但し、Io=Gm・Vo
Δis=Gm・Δvs=Gm・G・|es|/2
=k・|es|(k=Gm・G/2)
o:無信号時に出力される電流
で表わされる。すなわち、電流生成回路302a,302bから電流Ioを中心として変化成分Δisがオーディオ信号esの振幅に比例して同一方向に変化する電流isが出力される。
スイッチ回路SW1のトランジスタQ6とスイッチ回路SW3のトランジスタQ7は、ローレベルでアクティブとなるので、スイッチ回路SW1は、制御信号φ1のローレベル期間にオンになり、ハイレベル期間にオフになる。また、スイッチ回路SW3のトランジスタQ7は、制御信号φ2のローレベル期間にオンになり、ハイレベル期間にオフになる。従って、電流生成回路302aは、制御信号φ1のローレベル期間にだけ正の電源+Vccに接続されて電流isを積分回路4に出力し(コンデンサC1を充電し)、電流生成回路302bは、制御信号φ2のローレベル期間にだけ正の電源+Vccに接続されて電流isを積分回路5に出力する(コンデンサC2を充電する)。
これにより、コンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2は、それぞれ基準レベルVaから所定のレベルVj1,j2(以下、このレベルの「充電電圧」という。)まで上昇する。容量Cのコンデンサを電流Iで時間Tだけ充電したときの充電電圧Vjは、Vj=I×Tであるから、コンデンサC1,C2の電圧レベルは、Vj1=Vj2=is・t=(Io+Δis)・tまで上昇する(図3のV1,V2の波形の上昇部分を参照)。
積分回路4の電流生成回路302aとの接続点Aは、放電回路6aとスイッチ回路SW2の直列回路を介して負の電源−Vccに接続され、積分回路5の電流生成回路302bとの接続点Bは、放電回路6bとスイッチ回路SW4の直列回路を介して負の電源−Vccに接続されている。スイッチ回路SW1,SW3の駆動電圧は、正の電源電圧+Vccであるので、npn型トランジスタを用いているが、スイッチ回路SW2,SW4の駆動電圧は、負の電源電圧−Vccであるので、pnp型トランジスタを用いている。スイッチ回路SW1〜SW4は、同一の特性を有している。
放電回路6a,6bは、差動増幅回路301の定電流回路301aと同一の回路構成である。定電流回路301aの基準電圧用の電源Eは、放電回路6a,6bの基準電圧用に共用しているので、放電回路6a,6bのトランジスタQ8,Q9のベースにも接続されている。スイッチ回路SW2,SW4は、それぞれnpn型のトランジスタQ10,Q11を用いた半導体スイッチである。トランジスタQ10のベースには、所定の基準レベル+VとトランジスタQ10のベースとの間に介在させたpnp型のトランジスタQ12で構成される制御論理反転回路が設けられている。トランジスタQ11のベースにも同様のpnp型のトランジスタQ13を用いた制御論理反転回路が設けられている。
トランジスタQ12のベースには後述する制御信号φ3が入力され、その制御信号φ3がローレベルになると、トランジスタQ12がオン動作をしてトランジスタQ10のベースがハイレベルとなるので、トランジスタQ10がオン動作をし、放電回路6aが定電流Idを流す動作をする。トランジスタQ13のベースには後述する制御信号φ4が入力され、その制御信号φ4がローレベルになると、トランジスタQ13がオン動作をしてトランジスタQ11のベースがハイレベルとなるので、トランジスタQ11がオン動作をし、放電回路6bが定電流Idを流す動作をする。
なお、制御信号φ3,φ4とトランジスタQ10,Q11との制御論理が整合していれば、トランジスタQ12およびQ13は設ける必要はない。
フリップ・フロップ回路7,8は、2個のNAND回路を用いた周知の/RSフリップ・フロップ回路で構成されている。フリップ・フロップ回路7の/R入力と/S入力にはそれぞれコンデンサC1の電圧レベルV1と制御信号生成回路2から出力されるセット信号set1が入力され、フリップ・フロップ回路8の/R入力と/S入力にはそれぞれコンデンサC2の電圧レベルV2と制御信号生成回路2から出力されるセット信号set2が入力される。そして、フリップ・フロップ回路7のQ出力からコンデンサC1の放電時間tdにハイレベルとなるパルス信号S1が出力され、/Q出力からパルス信号S1のレベルを反転した信号/S1が出力される(図3のS1,/S1の波形参照)。同様に、フリップ・フロップ回路8のQ出力からコンデンサC2の放電時間tdにハイレベルとなるパルス信号S2が出力され、/Q出力からパルス信号S2のレベルを反転した信号/S2が出力される(図3のS2,/S2の波形参照)。
パルス信号合成回路11は、NAND回路で構成されている。パルス信号合成回路11は、フリップ・フロップ回路7の/Q出力から出力されるパルス信号/S1とフリップ・フロップ回路8の/Q出力から出力されるパルス信号/S2との否定論理積を演算したレベルの信号をPWM信号SPWMとして出力する。パルス信号/S1は、コンデンサC1の放電時間tdにローレベルとなるパルス信号であり、パルス信号/S2は、コンデンサC2の放電時間tdにローレベルとなるパルス信号であるから、パルス信号/S1とパルス信号/S2との否定論理積を演算したレベルの信号は、実質的にパルス信号S1の各パルスとパルス信号S2の各パルスを交互に接続したパルス信号となる(図3のS1,S2,SPWMの波形参照)。
従って、パルス信号合成回路11からオーディオ信号esの振幅に比例したパルス幅tdを有するPWM信号SPWMが出力される。
放電制御信号生成回路9,10は、本発明に係る負の過電圧期間における積分回路4,5の放電制御を行う回路である。放電制御信号生成回路9,10は、NAND回路で構成されている。放電制御信号生成回路9は、コンデンサC1の電圧レベルV1とフリップ・フロップ回路7のQ出力から出力されるパルス信号S1との否定論理積を演算したレベルの信号を制御信号φ3として出力する。また、放電制御信号生成回路10は、コンデンサC2の電圧レベルV2とフリップ・フロップ回路8のQ出力から出力されるパルス信号S2との否定論理積を演算したレベルの信号を制御信号φ4として出力する。
NAND回路は、2つの入力がともにハイレベルのときにだけローレベルになり、他の入力条件ではハイレベルを出力する回路である。従って、放電制御信号生成回路9は、コンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVth以下の状態ではパルス信号S1のレベルに関係なくハイレベルの信号を出力し、コンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVthより高い状態ではパルス信号S1のレベルがハイレベルであれば、ローレベルを出力し、パルス信号S1のレベルがローレベルであれば、ハイレベルを出力する。同様に、放電制御信号生成回路10は、コンデンサC2の電圧レベルV2が閾値レベルVth以下の状態ではパルス信号S2のレベルに関係なくハイレベルの信号を出力し、コンデンサC2の電圧レベルV2が閾値レベルVthより高い状態ではパルス信号S2のレベルがハイレベルであれば、パルス信号S2のレベルがローレベルを出力し、ローレベルであれば、ハイレベルを出力する。
放電制御信号生成回路9,10から出力される制御信号φ3,φ4による積分回路4,5の放電制御について説明する。制御信号φ4による積分回路5の放電制御は、制御信号φ3による積分回路4の放電制御と同じであるから、以下では、図4,図5を用いて制御信号φ3による積分回路4の放電制御について説明する。
図4は、オーディオ信号esの振幅が−Esより大きいとき(負の過電圧期間ではないとき)の制御信号φ3による積分回路4の放電制御を説明するためのタイムチャートであり、図5は、オーディオ信号esの振幅が−Es以下のとき(負の過電圧期間であるとき)の制御信号φ3による積分回路4の放電制御を説明するためのタイムチャートである。
オーディオ信号esの振幅が−Esより大きいとき(負の過電圧期間ではないとき)は、コンデンサC1の電圧レベルV1は、制御信号φ1の立ち下がりタイミングからコンデンサC1の蓄積電荷が放電されて放電制御信号生成回路9(NAND回路)の閾値レベルVthに低下するまでの期間は、放電制御信号生成回路9に対してハイレベルになる。一方、パルス信号S1は、コンデンサC1が放電を開始してからコンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVthに低下するまでの放電時間tdにハイレベルとなるパルス信号である。
従って、そのパルス信号S1とコンデンサC1の電圧レベルV1の否定論理積を演算した制御信号φ3は、実質的にパルス信号S1のレベルを反転したパルス信号となる。制御信号φ3は、図4に示されるように、コンデンサC1が放電を開始してからコンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVthに低下するまでの期間だけローレベルになるから、スイッチ回路SW2は、この期間にだけオン動作をして放電回路6をコンデンサC1に接続する。すなわち、電圧レベルV1が閾値レベルVthに低下したタイミングから次にセット信号set1が放電制御信号生成回路9に入力されるまでの期間は、放電回路6によってコンデンサC1の放電動作が行われない。
図10に示されるように、従来の積分型パルス幅変調回路100でも制御信号φ3はコンデンサC1が放電を開始してからコンデンサC1の電圧レベルV1が閾値レベルVthに低下するまでの期間だけハイレベルとなり、スイッチ回路SW2がオン動作をしてコンデンサC1を放電させるから、オーディオ信号esの振幅が−Esより大きいとき(負の過電圧期間ではないとき)は、積分型パルス幅変調回路1におけるコンデンサC1の放電制御は、実質的に積分型パルス幅変調回路100におけるコンデンサC1の放電制御と同一となる。積分型パルス幅変調回路1におけるコンデンサC2の放電制御についても同様である。
一方、オーディオ信号esの振幅が−Es以下のときでは、すわわち、負の過電圧期間では、充電期間におけるコンデンサC1の充電電流isに拘わらずコンデンサC1の電圧レベルV1が基準レベルVaにクリップされるので、コンデンサC1の電圧レベルV1は閾値レベルVth以上に上昇しない。従って、負の過電圧期間では、コンデンサC1の電圧レベルV1は、放電制御信号生成回路9に対してローレベルに保持される(図5のV1の波形参照)。NAND回路は、2つの入力が同時にハイレベルにならなければ、出力はローレベルにならないから、負の過電圧期間では、放電制御信号生成回路9から出力される制御信号φ3は、セット信号set1が入力されてもハイレベルに保持される(図5のφ3の波形参照)。
負の過電圧期間では、制御信号φ3がハイレベルに保持されるので、スイッチ回路SW2は、オフ状態に保持され、放電回路6がコンデンサC1に接続されることはない。従来の積分型パルス幅変調回路100では、負の過電圧期間にセット信号set1がパルス信号生成回路106に入力されるのに同期して瞬時的に放電回路105がコンデンサC1に接続され、コンデンサC1の放電動作が繰り返され、これにより充電開始時のコンデンサC1の電圧レベルV1が基準レベルVaから段階的に低下するという不都合があった。しかし、本実施形態に係る積分型パルス幅変調回路1では、負の過電圧期間中にコンデンサC1の放電動作が行われないので、上記の不都合は生じない。積分型パルス幅変調回路1におけるコンデンサC2の放電制御についても同様である。
図6は、過電圧のオーディオ信号esが入力された場合の積分回路4の電圧レベルV1の波形の一例を示す図である。
図6の上側の波形は、オーディオ信号esの入力波形であり、下側の波形は積分回路4の電圧レベルV1の波形である。+Es<esの期間(以下、この期間を「正の過電圧期間」という。)では、積分回路4の電圧レベルV1は上限値Vmax=(Io+k・Es)・tにクリップされている。正の過電圧期間では各放電終了時から次の充電開始時までコンデンサC1の電圧レベルV1が基準レベルVaに保持されるので、正の過電圧期間が終了した直後から充電期間における電圧レベルV1の上昇レベルは、オーディオ信号esの振幅に比例している。
一方、es<−Esの期間(負の過電圧期間)では積分回路4を充電する電流isに拘わらず積分回路4の電圧レベルV1は基準レベルVaにクリップされるので、負の過電圧期間に入ると、コンデンサC1の電圧レベルV1は閾値レベルVth以上に上昇することはない。従来の放電制御では、負の過電圧期間中に放電開始タイミングを検出するセット信号set1がパルス信号生成回路を構成するフリップ・フロップ回路に入力される毎に誤動作入力状態となり、瞬時的にコンデンサC1の放電動作が行われてコンデンサC1の電圧レベルV1が基準レベルVaから段階的に低下する現象が生じていたが、本発明の放電制御では、負の過電圧期間ではコンデンサC1の放電動作を禁止するので、コンデンサC2の電圧レベルV1が基準レベルVaから段階的に低下する現象は生じない。
従って、本発明の放電制御では、負の過電圧期間でもそ期間の終了直後から充電期間における電圧レベルV1の上昇レベルが正確にオーディオ信号esの振幅に比例したものとなり、従来の放電制御のように、電圧レベルV1の上昇レベルが正確にオーディオ信号esの振幅に比例しない期間が生じることはない。これにより、本発明の放電制御によれば、過電圧期間以外の期間でオーディオ信号esの振幅に正確に比例したパルス幅のPWM信号SPWMを生成することができる。
以上のように、本発明に係る積分型パルス幅変調回路1によれば、オーディオ信号esの振幅が−Es以下となる負の過電圧期間が生じた場合、その期間ではコンデンサC1,C2に放電回路6が接続されることを禁止する制御をするようにしているので、負の過電圧期間にコンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2が充電開始時の基準レベルVa以下に低下することがない。従って、負の過電圧期間が終了したコンデンサC1,C2の最初の充電期間のおける充電動作を基準レベルVaから開始することができるので、過電圧期間の終了直後からオーディオ信号esの振幅に比例したパルス幅のPWM信号SPWMを安定して生成することができる。
図7は、積分型パルス幅変調回路1を適用したスイッチングアンプの基本構成を示す図である。
スイッチングアンプ20は、積分型パルス幅変調回路1の後段にスイッチング回路21とローパスフィルタ22を接続し、ローパスフィルタ22から出力されるPWM信号SPWMの再生音を負荷RLとしてのスピーカに供給する構成である。
スイッチング回路21は、正の電源電圧+EBを供給する第1電源23と負の電源電圧−EBを供給する第2電源24との間にスイッチ素子SW−Aとスイッチ素子SW−Bの直列回路を接続した構成である。スイッチング回路21は、スイッチ素子SW−Aとスイッチ素子SW−Bを交互にオン・オフ動作させることにより、スイッチ素子SW−Aのオン・オフ動作を制御する制御信号の振幅を電圧+EBと電圧−EBの差電圧2・EBの振幅に増幅して出力する。
スイッチ素子SW−Aのオン・オフ動作は、積分型パルス幅変調回路1から出力されるPWM信号SPWMによって制御され、スイッチ素子SW−Bのオン・オフ動作は、PWM信号SPWMのレベルをインバータによって反転したPWM信号/SPWMによって制御される。従って、スイッチング回路21からはPWM信号SPWMの振幅を電源+EBと電源−EBの差電圧2・EBの振幅に増幅した信号が出力され、その信号がローパスフィルタ22によって積分型パルス幅変調回路1に入力されるオーディオ信号esの波形に再生されてスピーカ(負荷RL)から音声出力される。
上記の実施形態では、コンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2を充電期間に基準レベルVaから+方向に変化させる回路構成について説明したが、本発明の放電制御は、例えば、特開2009−141408号公報に開示されているように、コンデンサC1,C2の電圧レベルV1,V2を充電期間に基準レベルVbから−方向に変化させる回路構成についても適用できる。従って、図3に示した各信号の波形は、図2に示す積分型パルス幅変調回路1の具体回路に対応するものであり、積分型パルス幅変調回路1の各回路ブロックを構成する具体的な回路構成を他の回路構成にすれば、図3に示した各信号の波形の極性が回路構成の変更に応じて適宜変化することは言うまでもない。
本発明に係る積分型パルス幅変調回路1は、
(A)オーディオ信号esをその振幅に比例した傾きを有する線形関数で表わされる電流is1=Io+k・|es|に変換する、
(B)第1の積分回路を電流isで基準クロックMCLKの半周期(T/2)だけ充電した後、所定の定電流Idで放電するという充放電動作と、第1の積分回路と同一特性の第2の積分回路を電流isで基準クロックMCLKの半周期(T/2)だけ充電した後、定電流Idで放電するという充電動作を、相互に基準クロックMCLKの半周期(T/2)だけずらせて周期Tで交互に行わせる、
(C)第1の積分回路の基準クロックMCLKの充電期間の終了タイミングに相当するレベル反転を検出し、その検出信号を第1のフリップ・フロップ回路にセット信号として入力する一方、第1の積分回路の電圧レベルV1を第1のフリップ・フロップ回路にリセット信号として入力し、第1のフリップ・フロップ回路のQ出力若しくは/Q出力から第1の積分回路の放電時間tdをパルス幅とする第1のパルス信号を生成する、
(D)第2の積分回路の基準クロックMCLKの充電期間の終了タイミングに相当するレベル反転を検出し、その検出信号を第2のフリップ・フロップ回路にセット信号として入力する一方、第2の積分回路の電圧レベルV2を第2のフリップ・フロップ回路にリセット信号として入力し、第2のフリップ・フロップ回路のQ出力若しくは/Q出力から積分回路の放電時間tdをパルス幅とする第2のパルス信号を生成する、
(E)第1のパルス信号の各パルスと第2のパルス信号の各パルスを交互に接続するように両パルス信号を合成してPWM信号SPWMを生成する、
という基本構成を有する積分型パルス幅変調回路において、第1,第2の積分回路の電圧レベルV1,V2が放電終了時の基準レベルVaになっているときには第1,第2の積分回路の放電動作を禁止する構成に特徴がある。
従って、上記の(A)〜(E)と放電制御の構成を実現できる構成であれば、任意の回路素子や回路構成を採用することができる。例えば、積分回路は、容量素子に限られず、電流isで電荷を蓄積することができる各種の電子部品を使用することができる。また、図2では、バイポーラトランジスタを用いていたが、電界効果型トランジスタ等の他の半導体素子や半導体集積回路素子を用いることができる。
1 積分型パルス幅変調回路
2 制御信号生成回路(第1,第2の充放電制御回路の構成要素)
201 クロック(基準クロック発生回路)
202 インバータ
203 エッジ検出回路
203a 微分回路(第1の検出回路)
203b 微分回路(第2の検出回路)
3 電圧−電流変換回路
301 差動増幅回路
302a,302b 電流生成回路
4 積分回路(第1の積分回路)
5 積分回路(第2の積分回路)
6 放電回路
6a 放電回路(第1の放電制御回路の構成要素、第1の放電回路)
6b 放電回路(第2の放電制御回路の構成要素、第2の放電回路)
7 フリップ・フロップ回路(第1のフリップ・フロップ回路)
8 フリップ・フロップ回路(第2のフリップ・フロップ回路)
9 放電制御信号生成回路(第1の放電制御回路)
10 放電制御信号生成回路(第2の放電制御回路)
11 パルス信号合成回路
20 スイッチングアンプ
21 出力回路
22 ローパスフィルタ
23 第1電源(電圧源)
24 第2電源(電圧源)
RL 負荷(スピーカ)
SW1 スイッチ回路(第1の充放電制御回路の構成要素、第1のスイッチ回路)
SW2 スイッチ回路(第1の充放電制御回路の構成要素、第2のスイッチ回路)
SW3 スイッチ回路(第2の充放電制御回路の構成要素、第3のスイッチ回路)
SW4 スイッチ回路(第2の充放電制御回路の構成要素、第4のスイッチ回路)
SW−A,SW−B スイッチ素子(スイッチング回路)
MCLK 基準クロック
φ1 制御信号
φ2 制御信号
φ3 制御信号(第1の放電制御信号)
φ4 制御信号(第2の放電制御信号)
set1 制御信号(φ2の立下り検出信号(第1の検出信号))
set2 制御信号(φ1の立下り検出信号(第2の検出信号))

Claims (4)

  1. 入力される交流電圧信号を当該交流電圧信号の振幅に比例した傾きの線形関数で表わされる電流に変換する電圧−電流変換回路と、
    前記電圧−電流変換回路から出力される電流で基準クロックの半周期だけ第1の積分回路を充電した後、所定の定電流で当該第1の積分回路に蓄積した電荷を放電させる充放電動作を前記基準クロックの周期で繰り返す第1の充放電制御回路と、
    前記第1の充放電制御回路による前記第1の積分回路の充放電動作に対して前記基準クロックの半周期だけずらせて、前記電圧−電流変換回路から出力される電流で前記基準クロックの半周期だけ第2の積分回路を充電した後、前記所定の定電流で当該第2の積分回路に蓄積した電荷を放電させる充放電動作を前記基準クロックの周期で繰り返す第2の充放電制御回路と、
    前記基準クロックの前記第1の積分回路の充電終了時に対応するレベル反転タイミングを検出する第1の検出回路と、
    前記基準クロックの前記第2の積分回路の充電終了時に対応するレベル反転タイミングを検出する第2の検出回路と、
    前記第1の検出回路から出力される第1の検出信号と前記第1の積分回路から出力される第1の電圧レベルとがそれぞれセット信号とリセット信号として入力される第1のフリップ・フロップ回路と、
    前記第2の検出回路から出力される第2の検出信号と前記第2の積分回路から出力される第2の電圧レベルとがそれぞれセット信号とリセット信号として入力される第2のフリップ・フロップ回路と、
    前記第1のフリップ・フロップ回路から出力される前記第1の積分回路の放電時間をパルス幅とする第1のパルス信号と前記第2のフリップ・フロップ回路から出力される前記第2の積分回路の放電時間をパルス幅とする第2のパルス信号とを合成してパルス幅変調信号を生成するパルス信号合成回路と、
    を備えたパルス幅変調回路において、
    前記第1の検出回路から前記第1の検出信号が出力されるときに、前記第1の電圧レベルが予め設定された充電開始時の基準レベルを超えていれば、前記第1の積分回路の放電を行い、前記第1の電圧レベルが前記基準レベルを超えていなければ、前記第1の積分回路の放電を行わない第1の放電制御回路と、
    前記第2の検出回路から前記第2の検出信号が出力されるときに、前記第2の電圧レベルが前記基準レベルを超えていれば、前記第2の積分回路の放電を行い、前記第2の電圧レベルが前記基準レベルを超えていなければ、前記第2の積分回路の放電を行わない第2の放電制御回路と、
    を備えたことを特徴とする、パルス幅変調回路。
  2. 前記第1の放電制御回路は、前記第1のフリップ・フロップ回路から出力される第1の出力信号と前記第1の電圧レベルとの論理積を演算したレベルの第1の放電制御信号を出力する論理積回路で構成され、
    前記第1の充放電制御回路は
    記基準クロックのレベルを反転した信号によって前記電圧−電流変換回路と前記第1の積分回路との接続を制御する第1のスイッチ回路と、
    前記第1の積分回路に接続されると、前記第1の積分回路の蓄積電荷を前記所定の定電流で放電させる第1の放電回路と
    記第1の放電制御信号によって前記第1の積分回路と前記第1の放電回路との接続を制御する第2のスイッチ回路と、を含み、
    前記第2の放電制御回路は、前記第2のフリップ・フロップ回路から出力される第2の出力信号と前記第2の電圧レベルとの論理積を演算したレベルの第2の放電制御信号を出力する論理積回路で構成され、
    前記第2の充放電制御回路は
    記基準クロックによって前記電圧−電流変換回路と前記第2の積分回路との接続を制御する第3のスイッチ回路と、
    前記第2の積分回路に接続されると、前記第2の積分回路の蓄積電荷を前記所定の定電流で放電させる第2の放電回路と
    記第2の放電制御信号によって前記第2の積分回路と前記第2の放電回路との接続を制御する第4のスイッチ回路と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のパルス幅変調回路。
  3. 前記第1の検出信号は、前記基準クロックの立下りエッジを検出するローレベルの信号であり、前記第2の検出信号は、前記基準クロックのレベルを反転した信号の立下りエッジを検出するローレベルの信号であり、
    前記第1,第2の充放電制御回路は、前記電圧−電流変換回路から出力される電流で前記基準クロックの半周期だけ前記第1,第2の積分回路を充電することにより、前記第1,第2の電圧レベルを前記基準レベルから前記電流と充電期間に基づく所定のレベルに上昇させた後、前記定電流で前記基準レベルに低下するまで放電させ、
    前記第1の放電制御回路は、前記第1の出力信号と前記第1の電圧レベルとの否定論理積を演算する否定論理積回路で構成され、
    前記第2の放電制御回路は、前記第2の出力信号と前記第2の電圧レベルとの否定論理積を演算する否定論理積回路で構成される、請求項2に記載のパルス幅変調回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のパルス幅変調回路と、
    所定の電源電圧を出力する電圧源と、
    前記パルス幅変調回路から出力されるパルス幅変調信号に基づいて、前記電圧源から供給される所定の電源電圧をスイッチングするスイッチング回路と、
    を備えたことを特徴とする、スイッチングアンプ。
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