JPWO2010126111A1 - ガラス板用梱包装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、既存の構成部材に改良を加えることにより簡単な構造でガラス板の損傷を大幅に削減することができるガラス板用梱包装置を提供する。
実施の形態のガラス板用梱包装置10の底桟20、22は、台座14の幅よりも長いベース部材16、18を介して台座14の搭載面12に設けられるとともに、ベース部材16、18の両側に配置された底桟20、20に対して中央部近傍に配置された底桟22、22の表面積が大きくなるように構成される。また、ベース部材16、18は、パイプ30、32及びリブ36、36によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されている。

Description

本発明はガラス板用梱包装置に係る。特に液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型ガラス基板及びその製造過程における中間製品の大型ガラス板を梱包するガラス板用梱包装置に関する。
近年、液晶ディスプレイ用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板等のフラットパネルディスプレイに用いられるガラス板の大型化のニーズが高まっている。従来、このようなガラス板を輸送するガラス板用梱包装置として、特許文献1、2に開示された縦置きのガラス板用梱包装置が知られている。
このガラス板用梱包装置は、台座、底桟(特許文献1では「台座のガラス板を載置する面」として記載されているもの、また、特許文献2では「底受け板」として記載されているもの)、及び背板等から構成されており、台座の上面には搭載面が形成され、この搭載面は、機械加工により所定の平坦度に仕上げられている。この搭載面上に前記底桟が所定の傾斜角度で設置され、この底桟上にガラス板の下縁が載置される。背板も同様に前記搭載面上に所定の角度で立設され、この背板にガラス板の面が受けられる。また、ガラス板用梱包装置には、特許文献2の如く、背板に受けられたガラス板の側方部に当接されてガラス板の側方移動を規制する押え板が設けられている。したがって、ガラス板は、背板の傾斜角度をもって底桟上に積載されるとともに、押え板によって側方の位置ずれが規制された状態で、すなわち、ガラス板用梱包装置に対して位置決めされた状態でガラス板用梱包装置に梱包される。
ところで、特許文献1、2に開示された縦置きのガラス板用梱包装置に積層したガラス板においては、板厚が薄くなると(例えば、板厚0.4〜1.8mm)、輸送等の振動で、底桟と接触しているガラス板の下縁から割れ易くなるという傾向がある。
そこで、ガラス板用梱包装置の底桟上には、ガラス板の端面の割れを防止するために、クッション機能を備えたシート材が貼着されている。特許文献1に開示されたシート材は、弾性率が高く、弾性回復率の高い素材でかつ、ガラス板下縁との摩擦によっても埃が出にくく、脱ガスの少ない材料であるポリエチレン系又はエラストマが使用されている。また、特許文献2に開示されたシート材は、ゴムや発泡性樹脂等のクッション材が使用されている。
特開2005−132490号公報 特開2005−298062号公報
しかしながら、特許文献1、2の如く底桟に貼着されるシート材のみでは、ガラス板の損傷を大幅に減少させることはできなかった。
一方、底桟は、特許文献1の如く1枚の板状体として構成してもよいが、この場合、板状体の平坦度を上げることは製造コストの点から見て好ましくなく、また、載置されるガラス板の下縁のコーナーエッジ部がシート材に接触することから、この部分のシート材が早期に磨耗、損傷し、この問題に起因してガラス板の損傷を大幅に減少させることができなかった。
そこで、上記の問題点を解消するために底桟は、特許文献2の底桟の如く、底桟の幅を、載置するガラス板の幅よりも小さくして、ガラス板の下縁のコーナーエッジ部との接触によるシート材の磨耗、損傷を防止するとともに、複数枚の底桟(特許文献2では2枚の「底受け板」)を所定の間隔をもって配置している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特許文献2のように複数枚の底桟上にガラス板の下縁が載置されるガラス板用梱包装置を対象とし、このようなガラス板用梱包装置において、既存の構成部材に改良を加えることにより簡単な構造でガラス板の損傷を大幅に削減することができるガラス板用梱包装置を提供することを目的とする。
本願出願人は、複数の底桟のうち、ベース部材の両側に配置した複数の底桟がガラス板の自重によりベース部材とともに撓むことによって、ベース部材の中央部近傍に配置した複数の底桟に対するガラス板の接触面圧が増大し、この部分のガラス板に応力が集中することによってガラス板が損傷する傾向があることを見出した。
そこで、このような不具合を解消するために、かつ、前記目的を達成するために本発明は、上面に搭載面が形成された台座と、前記台座の前記搭載面に所定の角度で傾斜して設けられるとともにガラス板の下縁が支持される複数の底桟と、前記台座の搭載面に所定の角度で傾斜して立設されるとともにガラス板の面を受ける背板とを備えたガラス板用梱包装置において、前記複数の底桟は、前記台座の幅よりも長いベース部材を介して台座の前記搭載面に設けられるとともに、前記ベース部材の両側に配置された複数の底桟に対して中央部近傍に配置された複数の底桟の表面積が大きくなるように少なくとも2種類の表面積を有する底桟で構成され、前記ベース部材は、補強部材によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されていることを特徴とするガラス板用梱包装置を提供する。
本発明によれば、ベース部材の中央部近傍に配置された複数の底桟の表面積を、ベース部材の両側に配置された複数の底桟の表面積よりも大きくすることにより、両側の底桟が撓んでも中央部近傍の底桟の表面積が大きいため、従来よりもより低い面圧での接触を維持できる。ベース部材の中央部は台座に直接固定される部分であり、ベース部材のうち強度が確保された部分である。この強度が確保されたベース部材の中央部近傍に固定される底桟を、幅広として表面積を大きくすることにより、両側の底桟の撓み量が大幅に減少する。
これによって、本発明によれば、底桟全体に対するガラス板の接触面圧が、従来のものと比較して大幅に減少するので、ガラス板の損傷を大幅に削減することができる。また、本発明のベース部材は、補強部材によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されているので、両側の底桟がベース部材とともに撓み難くなり、前記接触面圧の減少に貢献している。よって、本発明によれば、ベース部材の中央部近傍に配置された複数の底桟の表面積を大きくするという、既存の構成部材に改良を加えるという簡単な構造、及びベース部材を補強部材で補強するという簡単な構造でガラス板の損傷を大幅に削減することができる。
また、本発明によれば、前記台座には、フォークリフトのフォーク爪が挿入される開口部が形成され、該開口部の上方に前記中央部近傍に配置される表面積の大きい複数の底桟が配置されていることが好ましい。
本発明によれば、フォークリフトのフォーク爪を台座の開口部に挿入してガラス板用梱包装置を持ち上げると、台座の開口部の上方に位置する表面積の大きい複数の底桟によって、ガラス板をしっかりと支持した状態で持ち上げることができる。また、持ち上げた際に、ベース部材の両端部がガラス板の重量で撓もうとするが、ベース部材は補強部材によって補強されているので撓み難く、これによって、ガラス板を全底桟で支持した状態で持ち上げることができるので、持ち上げ時の接触面圧の上昇を阻止することができる。更に、底桟の厚みを従来のものよりも厚くすることにより、底桟自体の凹状変形を抑えることができ、これによって、ガラス板が底桟全面に均等に接触するので、接触面圧がより一層減少し、ガラス板の損傷防止に貢献できる。
また、本発明によれば、前記補強部材は、前記ベース部材に沿って固定された金属製の筒状体、及び前記ベース部材の両端部を前記台座に固定する金属製のリブ部材であることが好ましい。
本発明によれば、ベース部材に金属製の筒状体を固定することによって、簡単な構造でベース部材を補強することができ、また、ベース部材の両端部を金属製のリブによって台座に固定することにより、ベース部材を確実に補強することができる。なお、金属製の筒状体の本数は1本に限らず、2本以上であってもよい。
また、本発明によれば、前記複数の底桟の上面には所定の厚みと硬度を有するシート状のクッション材が貼付されていることが好ましい。
本発明によれば、底桟の表面に貼付されるクッション材において、従来のものよりも厚みを厚くし、硬度を下げることによって、各々の底桟表面の製作精度の誤差を良好に吸収できる。これにより、底桟上の面圧分布が略均等になるので、接触面圧がより一層減少し、ガラス板の損傷防止に貢献できる。
また、本発明は、上記したガラス板用梱包装置に複数枚のガラス板をそれぞれ相互間に合紙を挟んで縦置き状態で積層して梱包したことを特徴とするガラス板梱包体を提供する。
以上説明したように本発明のガラス板用梱包装置によれば、ベース部材の中央部近傍に配置された複数の底桟の表面積を大きくするという、既存の構成部材に改良を加えるという簡単な構造、及びベース部材を補強部材で補強するという簡単な構造でガラス板の損傷を大幅に削減することができる。
本実施の形態のガラス板用梱包装置の全体斜視図 図1に示したガラス板用梱包装置の左側面図 図1に示したガラス板用梱包装置の底桟近傍の要部拡大斜視図 図1に示したガラス板用梱包装置の底桟の要部拡大側面図 従来の底桟の厚みサイズを示した説明図 本実施の形態の底桟の厚みサイズを示した説明図 従来例の底桟の幅サイズを示した説明図 本実施の形態の底桟の幅サイズを示した説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るガラス板用梱包装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態のガラス板用梱包装置10の全体斜視図、図2は、図1に示したガラス板用梱包装置10の左側面図である。このガラス板用梱包装置10は、特に液晶ディスプレイ用ガラス板を、合紙を挟んで縦置き状態で積層して梱包するものであって、ガラス板を斜めに立て掛けた状態で梱包する梱包装置である。なお、ガラス板用梱包装置10の用途は、これに限定されるものではなく、多種のガラス板の梱包装置として適用することができる。
これらの図に示すガラス板用梱包装置10は、上面に搭載面12が形成された台座14と、台座14の搭載面12に対し、2本のベース部材16、18を介して所定の角度に傾斜して設けられるとともにガラス板Gの下縁が載置される4枚の底桟20、20、22、22と、台座14の搭載面12に対して所定の角度に傾斜して立設された5枚の背板24A、24B、24C、24D、24Eとからなり、底桟20、22と背板24A〜24Eとのなす角度が約90°に設定されている。また、背板24A〜24Eは、台座14に立設されたフレーム部材26によって、前記所定の角度に保持されている。
台座14は、長短複数本の鋼材を縦横、高さ方向に溶着することにより構成され、溶着組み立て後に機械加工(研削加工)によってその搭載面12が所定の平坦度に加工されている。また、台座14の前面にはフォークリフトの爪(不図示)が挿抜される開口部28、28が形成されている。
ベース部材16、18の長さは等しく、かつ台座14の幅よりも長く形成され、ベース部材16、18の中央部が台座14の搭載面12に固着されることにより、ベース部材16、18の両側部が台座14の側面から側方に所定量突出して設けられている。
ベース部材16は、断面T字状に形成された鋼材であり、その上面には金属製の2本の角柱状パイプ(補強部材)30、32が縦方向に固着されている。これらのパイプ30、32を介して底桟20、20、22、22がベース部材16に固着されている。パイプ30、32はベース部材16の長さ方向に沿って配設されるとともに、ベース部材16の長さと等しい長さに形成されている。よって、台座14の側面から側方に突出したベース部材16の両側部は、パイプ30、32によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されている。
詳述すれば、図3、図4に示すように下段に配置されたパイプ30の下面がベース部材16の上面に固着されるとともに、その側面に底桟20、20、22、22の奥行き方向奥側の端部が固着されている。また、上段に配置されたパイプ32は、その下面がパイプ30の上面に固着されるとともに、その側面に背板24A〜24Eの下部側面が所定の間隔をもって固着されている。これにより、台座14の側面から側方に突出したベース部材16の両側部は、2本のパイプ30、32によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されるとともに、背板24A〜24Eは、2本のパイプ30、32によってガラス板の面と直交する方向の強度が補強されている。なお、5本の背板24A〜24Eの中央部の背板24Aは、台座14の搭載面12の幅方向中央部にその下部が固着され、背板24Aに隣接する両側の2枚の背板24B、24Cの下部が底桟22、22に固着され、これらの背板24B、24Cに隣接する両側の2枚の背板24D、24Eの下部が底桟20、20に固着されている。
一方、ベース部材18は、断面逆V字状に形成された鋼材である。また、底桟20、22の奥行き方向手前側の下部には、V字状の溝34がそれぞれ形成されており、この溝34にベース部材18の頂部及びその傾斜面が嵌合されることにより、底桟20、20、22、22が所定の角度に傾斜して設けられている。
また、台座14の側面から突設されたベース部材18の下部両端を含む下面には、金属製の三角形状のリブ(補強部材)36、36が固着されている。このリブ36は断面T字状に形成されており、その端面が台座14の側面に固着されている。よって、台座14の側面から側方に突出したベース部材18の両側部は、リブ36、36によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されている。
なお、ベース部材16の形状も基本的にリブ36の形状と同等である。このため、ベース部材16は、リブ36の機能も有しており、この場合、2本のパイプ30、32のガラス板の自重による撓み方向の強度が、ベース部材16によって補強される。
次に、本発明の実施の形態のガラス板用梱包装置10の特徴について説明する。
図1、図3に示したように、底桟20、20、22、22は、台座14の幅よりも長いベース部材16、18を介して台座14の搭載面12に設けられる。ベース部材16、18の中央部近傍に配置された底桟22、22は、その表面積が、ベース部材16、18の両側に配置された底桟20、20に対して大きくなるように設計されている。具体的には、各底桟の奥行は、同寸法とされる場合が多いので、各底桟の幅を所定の寸法とすることにより表面積を変える。すなわち、ベース部材16、18の中央部近傍に配置された底桟22、22の幅を大とし、ベース部材16、18の両側に配置された底桟20、20の幅を底桟22、22の幅より小とすることにより行なわれる。また、ベース部材16、18は、パイプ30、32及びリブ36、36によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されている。
このように、ベース部材16、18の中央部近傍に配置された底桟22、22の表面積を、ベース部材16、18の両側に配置された底桟20、20の表面積よりも大きくすることにより、両側の底桟20、20が撓んでも中央部近傍の底桟22、22の表面積が大きいため、従来よりもより低い面圧での接触を維持できる。ベース部材16、18の中央部は台座14に直接固定される部分であり、ベース部材16、18のうち強度が確保された部分である。この強度が確保されたベース部材16、18の中央部近傍に固定される底桟22、22を、幅広として表面積を大きくすることにより、両側の底桟20、20の撓み量が大幅に減少する。
ここにおいて、各底桟の表面積とは、各底桟の、縦置きのガラス板の搭載面側となる面の面積、すなわち図7、8に示すように、ベース部材の両側に配置された底桟Aの面積(Wa×L)、ベース部材の中央部近傍に配置された底桟Bの面積(Wb×L)をいう。ここで、WaおよびWbは底桟の幅を示し、Lは底桟の奥行を示す。
これによって、本発明の実施の形態のガラス板用梱包装置10によれば、底桟20、20、22、22全体に対するガラス板の接触面圧が、従来のものと比較して大幅に減少するので、ガラス板の損傷を大幅に削減することができる。また、ベース部材16、18は、パイプ30、32、及びリブ36、36によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されているので、両側の底桟20、20がベース部材16、18とともに撓み難くなり、前記接触面圧の減少に貢献できる。
したがって、本発明の実施の形態のガラス板用梱包装置10によれば、ベース部材16、18の中央部近傍に配置された底桟22、22の表面積を大きくするという、既存の構成部材に改良を加えるという簡単な構造、及びベース部材16、18をパイプ30、32とリブ36、36とで補強するという簡単な構造でガラス板の損傷を大幅に削減することができる。
なお、本発明の実施の形態では、2種類の表面積を有する底桟20、22について説明したが、2種類に限定されるものではなく、3種類以上の表面積を有する底桟を備えてもよい。
また、本発明の実施の形態のガラス板用梱包装置10によれば、台座14には、フォークリフトのフォーク爪が挿入される開口部28、28が形成され、この開口部28、28の上方に底桟22、22が配置されている。フォークリフトのフォーク爪を台座14の開口部28、28に挿入してガラス板用梱包装置10を持ち上げると、台座14の開口部28、28の上方に位置する表面積の大きい底桟22、22によって、ガラス板をしっかりと支持した状態で持ち上げることができる。また、持ち上げた際に、ベース部材16、18の両端部がガラス板の重量で撓もうとするが、ベース部材16、18はパイプ30、32とリブ36、36とによって補強されているので撓み難く、これによって、ガラス板を全底桟20、20、22、22で支持した状態で持ち上げることができるので、持ち上げ時の接触面圧の上昇を阻止することができる。
更に、本発明のガラス板用梱包装置の底桟20、22の厚みを従来のものよりも厚くすることが好ましい。例えば、底桟を鋼板より製作する場合には、従来の厚さ2〜4mmに比べ、本発明においては底桟の厚さを5〜10mmとするのが好ましい。
図5には従来の底桟1が示され、図6には、本発明の実施の形態のベース部材16、18の中央部付近の底桟22が示されている。従来の底桟1の厚みは3mmであるが、実施の形態の底桟22では厚みを8mmに厚くしている。これにより、底桟22自体の凹状変形を抑えることができる。また、従来の底桟1の幅寸法は例えば100mmであり、これに対して底桟22の幅寸法は200mm(有効幅:170mm)と広くしている。これによって、ガラス板が底桟22全面に均等に接触するので、接触面圧がより一層減少し、ガラス板の損傷防止に貢献できる。なお、底桟20の厚みも8mmとし、幅寸法は160mm(有効幅:130mm)とする。
また、パイプ30、32及びリブ36、36からなる補強部材に関して、ベース部材16、18にパイプ30、32を固定することによって、簡単な構造でベース部材16、18を補強することができる。また、ベース部材16、18の両端部をリブによって台座14に固定することにより、ベース部材16、18を確実に補強することができる。なお、パイプ30、32の本数は2本に限らず、ガラス板の重量によっては1本でもよく、3本以上であってもよい。
更に、図1〜図4に示したように、底桟20、20、22、22の表面にクッション材38を各々貼付することが好ましい。このクッション材38においては、従来のものよりも厚くし、硬度を下げる。例えば、従来のクッション材では厚み5mm、ショアA硬度(Shore A hardness)70であるものを、本発明の実施の形態のクッション材38では、厚み8〜15mm、ショアA硬度40〜50とする。これにより、各々の底桟20、20、22、22表面の製作精度の誤差を良好に吸収できる。よって、底桟20、20、22、22上の面圧分布が略均等になるので、接触面圧がより一層減少し、ガラス板の損傷防止に貢献できる。例えば、かかるクッション材としては、クロロプレンゴム、その他合成ゴム、又は天然ゴム等が使用できる。
また、ガラス板の表面を受ける背板24A〜24Eの表面にも、クッション材40が各々貼付されている。
〔実験例〕
1)積載対象物
・ガラス板の寸法 :1800×1530mm
・ガラス板の厚さ :0.7mm
・ガラス板積層枚数 :240枚
・合紙の厚さ :80μm(ただし0.1mmとして計算する)
2)従来例(図7参照)
・両側の底桟Aの幅と奥行 :160mm、270mm
・両側の底桟Aの表面積 :432cm
・中央部近傍の底桟Bの幅と奥行 :100mm、270mm
・中央部近傍の底桟Bの表面積 :270cm
・底桟間幅 :1850mm
・ガラス板(240枚)と合紙の厚さ :192mm
・ガラス板の幅 :1880mm
・ガラス板総質量 :1203kg
・クッション材(クロロプレンゴム製) :ショアA硬度70、厚さ5mm
・底桟Aの縦置きガラス板との接触面積 :307.2cm
・底桟Bの縦置きガラス板との接触面積 :192.0cm
・接触総面積 :998.4cm
・1枚の底桟に係る荷重 :2.95kN
・底桟Aの接触圧 :0.096MPa
・底桟Bの接触圧 :0.154MPa
※割れ発生率 :約0.1%
3)本発明の実施例(図8参照)
・両側の底桟A(底桟20に相当)の幅と奥行 :160mm、270mm
・両側の底桟Aの表面積 :432cm
・中央部近傍の底桟B(底桟22に相当)の幅と奥行:200mm、270mm
・中央部近傍の底桟Bの表面積 :540cm
・底桟間幅 :1850mm
・ガラス板(240枚)と合紙の厚さ :192mm
・ガラス板の幅 :1880mm
・ガラス板総重量 :1203kg
・クッション材(クロロプレンゴム製) :ショアA硬度40、厚さ10mm
・底桟Aの縦置きガラス板との接触面積 :307.2cm
・底桟Bの縦置きガラス板との接触面積 :384.0cm
・接触総面積 :1382.4cm
・1枚の底桟に係る荷重 :2.95kN
・底桟Aの接触圧 :0.096MPa
・底桟Bの接触圧 :0.076MPa
※割れ発生率 :0.0%
4)本発明の実施例(底桟の有効面積の考慮した実施例(図6参照))
・両側の底桟A(底桟20に相当)の幅と奥行 :130mm、270mm
・両側の底桟Aの表面積 :351cm
・中央部近傍の底桟B(底桟22に相当)の幅と奥行:170mm、270mm
・中央部近傍の底桟Bの表面積 :450cm

・底桟間幅 :1850mm
・ガラス板の厚み :192mm
・ガラス板の幅 :1880mm
・ガラス板総重量 :1203kg
・クッション材(クロロプレンゴム製) :ショアA硬度40、厚さ10mm
・底桟Aの縦置きガラス板との接触面積 :249.6cm
・底桟Bの縦置きガラス板との接触面積 :326.4cm
・接触総面積 :1152.0cm
・1枚の底桟に係る荷重 :2.95kN
・底桟Aの接触圧 :0.119MPa
・底桟Bの接触圧 :0.090MPa
※割れ発生率 :0.0%
これらの実験結果から、上記したようなガラス板用梱包装置において、中央部近傍に配置された底桟Bの表面積を、ベース部材の両側に配置された底桟Aの表面積に対して、大きくなるように構成することにより、ガラス板の破損を防止できることが判明した。さらに、底桟の接触面圧を0.119MPa程度またそれ以下とすることにより、ガラス板の破損を防止できることが判明した。
10…ガラス板用梱包装置、12…搭載面、14…台座、16、18…ベース部材、20…底桟、22…底桟、24A、24B、24C、24D、24E…背板、26…フレーム部材、28…開口部、30、32…パイプ、34…溝、36…リブ、38…クッション材、40…クッション材
本発明のガラス板用梱包装置によれば、ガラス板の損傷を大幅に削減することができるので、特に、板厚が薄くなり、また大寸法となっている液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型ガラス基板の輸送、運搬において有用である。
なお、2009年5月1日に出願された日本特許出願2009−112091号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の開示として取り入れるものである。

Claims (6)

  1. 上面に搭載面が形成された台座と、前記台座の前記搭載面に所定の角度で傾斜して設けられるとともにガラス板の下縁が支持される複数の底桟と、前記台座の搭載面に所定の角度で傾斜して立設されるとともにガラス板の面を受ける背板とを備えたガラス板用梱包装置において、
    前記複数の底桟は、前記台座の幅よりも長いベース部材を介して台座の前記搭載面に設けられるとともに、前記ベース部材の両側に配置された複数の底桟に対して中央部近傍に配置された複数の底桟の表面積が大きくなるように少なくとも2種類の表面積を有する底桟で構成され、
    前記ベース部材は、補強部材によってガラス板の自重による撓み方向の強度が補強されていることを特徴とするガラス板用梱包装置。
  2. 前記台座には、フォークリフトのフォーク爪が挿入される開口部が形成され、該開口部の上方に前記中央部近傍に配置される表面積の大きい複数の底桟が配置されている請求項1に記載のガラス板用梱包装置。
  3. 前記補強部材は、前記ベース部材に沿って固定された金属製の筒状体、及び前記フレーム部材の両端部を前記台座に固定する金属製のリブ部材である請求項1又は2に記載のガラス板用梱包装置。
  4. 前記複数の底桟の上面には所定の厚みと硬度を有するシート状のクッション材が貼付されている請求項1、2又は3に記載のガラス板用梱包装置。
  5. 前記クッション材の厚さが8〜15mmであり、硬さがショアA硬度で40〜50である請求項4に記載のガラス板用梱包装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス板用梱包装置に複数枚のガラス板をそれぞれ相互間に合紙を挟んで縦置き状態で積層して梱包したことを特徴とするガラス板梱包体。
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