JPWO2010110165A1 - 実装装置および実装方法 - Google Patents

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Abstract

回路パターンが複数形成された回路基板の回路パターンにチップ部品を実装する実装装置であって、チップ部品を回路基板の各回路パターンに実装するボンディングツールを複数個備え、各ボンディングツールが、回路基板上のチップ部品を実装する領域で、各ボンディングツールのみがチップ部品を実装できる専用実装領域と、そのボンディングツールと隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域を備えている実装装置および実装方法を提供する。複数個の回路パターンが回路基板に形成され、形成された回路パターンのなかに不良回路パターンが含まれていても、チップ部品の実装タクトタイムを短縮できる。

Description

本発明は、集積回路素子などのチップ部品を回路基板に実装する実装装置および実装方法に関するものである。
近年、エレクトロニクス製品の軽量化、小型化に伴い、回路基板のパターンのファインピッチ化(高精度化・微細化)が進められている。これに対応する技術として、寸法安定性に優れた補強板に剥離可能な粘着材で貼り付けられた可撓性フィルム上に、非常に微細な回路パターンを形成することにより可撓性フイルム基板を形成し、それにチップ部品を実装して回路基板にすることが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2003−298194号公報
このような可撓性フイルム基板は、温度や湿度によって寸法が変化するため、微細な回路パターンが形成された可撓性フイルム基板を補強板から剥離する前にチップ部品を実装している。
一方、可撓性フイルムに回路パターンを形成する露光工程では、露光機内部のゴミなどにより回路パターンの露光が正常に行われず、一部の回路パターンに欠陥が生じることがある。また、露光前に、可撓性フイルムに塗布されるレジストが十分に可撓性フイルムに付着していないと、露光後のエッチングにより一部の回路パターンが不良となって現れるようになる。
そのため、露光工程およびそれに続く加工工程が完了した可撓性フイルム基板は、検査工程で各回路パターンの欠陥の有無が検査される。その際、不良回路パターンの箇所にはバッドマークが付されたり、工程管理データに不良であることが記録される。
チップ部品を回路パターンに実装する工程では、このバッドマークもしくは工程管理データを確認しながらチップ部品の実装が行われる。チップ部品は正常回路パターンに実装され、不良回路パターンには実装されない。不良回路パターンの発生は不規則である。
このような回路基板に、従来の実装装置(チップ部品と基板の回路パターンを位置決めして、ボンディングツールで一つずつチップ部品を回路パターンに実装する装置)を用いてチップ部品を実装しようとすると、不良回路パターンをスキップする処理が煩雑になり、実装タクトタイムを短縮することが難しくなる。
また、実装タクトタイムを短縮するために複数のボンディングツールでチップ部品を実装しようとしても、一枚の回路基板に対して複数のボンディングツールが実装を試みようとするため、動作時の干渉による待ち時間が発生し、効率よく実装作業を進められない。特に、回路基板に不良回路パターンが含まれている場合には、動作干渉が起き易く、実装効率が上がらない。
一方、チップ部品の実装時間には、チップ部品の供給部からチップ部品をボンディングツールまで搬送する時間、チップ部品と回路パターンの位置合わせに要する時間、チップ部品を回路パターンに加圧および加熱して実装する時間等が含まれる。特に、チップ部品の搬送の時間は、全体の実装時間のなかで大きな割合を占める。そのため、複数のボンディングツールでチップ部品の実装を行う場合は、チップ部品の搬送の時間で、待ち時間が発生しないようにしなければ、全体の実装タクトタイムを短縮することができない問題がある。すなわち、単にボンディングツールを増やすだけでは実装タクトタイムの短縮はできない。
そこで、本発明の課題は、複数個の回路パターンが回路基板に形成され、形成された回路パターンのなかに不良回路パターンが含まれていても、チップ部品の実装タクトタイムを短縮できる実装装置および実装方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回路パターンが複数形成された回路基板の回路パターンにチップ部品を実装する実装装置であって、
チップ部品を回路基板の各回路パターンに実装するボンディングツールを複数個備え、各ボンディングツールが、回路基板上のチップ部品を実装する領域で、前記各ボンディングツールのみがチップ部品を実装できる専用実装領域と、前記各ボンディングツールと隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域を有していることを特徴とする実装装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回路基板に複数形成された回路パターンの中に、回路パターンが不良となる不良回路パターンと、回路パターンが正常な正常回路パターンとが含まれており、前記各ボンディングツールが、予め検知された不良回路パターンの情報に基づいて回路基板上の前記正常回路パターンにのみチップ部品を実装する機能を備えていることを特徴とする実装装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、回路基板上の複数形成された回路パターンのうち、前記不良回路パターンの配置情報から、各ボンディングツールの専用実装領域と共通実装領域を演算し、前記専用実装領域と前記共通実装領域の情報に基づいて回路基板上の前記正常回路パターンにのみチップ部品を実装する機能を備えていることを特徴とする実装装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、複数個のボンディングツールのいずれかがチップ部品を前記正常回路パターンに実装している最中に、複数個の残りのボンディングツールのいずれかもしくは複数個に、チップ部品を供給する搬送手段が設けられているチップ実装装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記各ボンディングツールに回路基板に実装されたチップ部品の実装高さを検出する高さ検出手段が備えられており、回路基板に実装された全てのチップ部品の実装高さを前記高さ検出手段で測定し、実装高さのバラツキを演算する機能を有する実装装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、回路基板に実装された全てのチップ部品の実装位置を記憶し、回路基板上の実装されたチップ部品の位置と実装されていない位置と個数を演算する機能を有する実装装置である。
請求項7に記載の発明は、回路パターンを複数形成した回路基板の回路パターンに、複数個のボンディングツールを用いてチップ部品を実装する実装方法であって、
回路基板上に各ボンディングツールのみがチップ部品を実装できる回路基板上の専用実装領域と、前記各ボンディングツールと隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域とが設けられており、
回路基板上に回路パターンが不良な不良回路パターンと、回路パターンが正常な正常回路パターンとが含まれており、
各ボンディングツールが前記専用実装領域内の正常回路パターンへのチップ部品の実装を開始するステップと、
各専用実装領域内のチップ部品の実装を先に終了したボンディングツールから前記共通実装領域内の正常回路パターンにチップ部品を実装するステップとからなる実装方法である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
回路基板上の複数形成された回路パターンのうち、前記不良回路パターンの配置情報を、予め不良回路パターン情報として記憶するステップと、
不良回路パターン情報に基づいて、各ボンディングツールの専用実装領域と共通実装領域を演算するステップとを含む実装方法である。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、
複数個のボンディングツールのいずれかがチップ部品を前記正常回路パターンに実装している最中に、複数個の残りのボンディングツールのいずれかもしくは複数個にチップ部品を搬送するステップを並行して行う実装方法である。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載の発明において、
前記各ボンディングツールに回路基板に実装されたチップ部品の実装高さを検出する高さ検出手段が備えられており、
回路基板に実装された全てのチップ部品の実装高さを、前記高さ検出手段を用いて測定するステップと、
前記高さ検出手段が検出した実装高さのバラツキを演算するステップと、を含む実装方法である。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10のいずれかに記載の発明において、
回路基板に実装された全てのチップ部品の実装位置を記憶するステップと、
回路基板上の実装されたチップ部品の位置と実装されていない位置と個数を演算するステップと、を含む実装方法である。
請求項1に記載の発明によれば、ボンディングツールを複数個備えており、さらに、回路基板上に各ボンディングツールのみが実装できる専用実装領域と、隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域を設けている。そのため、各ボンディングツール毎に回路基板上の専用実装領域を分担してチップ部品を実装し、専用実装領域の実装が完了したボンディングツールから共通実装領域のチップ部品の実装を行うことができるので実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ボンディングツールが、予め検知された不良回路パターンの情報に基づいて、回路基板上の正常回路パターンにのみチップ部品を実装する。そのため、回路基板上の回路パターンに正常回路パターンと不良回路パターンが不規則に配置されていても、不良回路パターンの実装を行わない処理(スキップ処理)を、予め知ることができるので実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、不良回路パターンの配置情報から、各ボンディングツールの専用実装領域と共通実装領域を演算し、回路基板上の正常回路パターンにのみチップ部品を実装する。そのため、回路基板上の回路パターンに正常回路パターンと不良回路パターンが不規則に配置されていても、最適な専用実装領域と共通実装領域を予め求めることができるので、実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項4に記載の発明によれば、回路基板へのチップ部品の実装を効率的に行い、タクトタイムの短縮を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、回路基板上の全てのチップ部品の厚さバラツキを求めることができる。回路基板上にチップ部品が実装された後、次工程では複数個のチップ部品をまとめて圧着する一括圧着が行われる。一括圧着の際に、厚さバラツキが許容範囲内に入らないチップ部品を取り外し、新たにチップ部品を実装しておけば(リペア作業)加圧力が一部のチップ部品に作用することなく、良好な一括圧着を行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明によれば、回路基板上の実装されたチップ部品の個数と実装位置を認識できる。回路基板上にチップ部品が実装された後、次工程では複数個のチップ部品をまとめて圧着する一括圧着が行われる。一括圧着の際に、チップ部品の個数に基づいて一括圧着されるチップ部品の加圧力を可変させることができる。そのため、不良回路パターンにチップ部品が実装されていない回路基板であっても、良好に一括圧着を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、各ボンディングツールが専用実装領域内の正常回路パターンへのチップ部品の実装を開始し、各専用実装領域内のチップ部品の実装が終了したボンディングツールから共通実装領域内の正常回路パターンにチップ部品を実装する。そのため、回路基板上の回路パターンに正常回路パターンと不良回路パターンが不規則に配置されていても、実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項8に記載の発明によれば、予め回路基板の不良回路パターンの配置情報が記憶されている。そのため、回路基板上の回路パターンに正常回路パターンと不良回路パターンが不規則に配置されていても、予めボンディングツールに動作指示ができるので実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項9に記載の発明によれば、ボンディングツールがチップ部品を回路基板に実装している最中に、並列して、残りのボンディングツールにチップ部品を搬送する。チップ部品の搬送の時間は、全体の実装時間のなかで大きな割合を占めているので、複数のボンディングツールでチップ部品の実装を行う場合であっても、チップ部品の搬送の時間で、待ち時間が発生しないので、全体の実装タクトタイムを短縮することができる。
請求項10に記載の発明によれば、回路基板上の全てのチップ部品の厚さバラツキを求めることができる。回路基板上にチップ部品が実装された後、次工程では複数個のチップ部品をまとめて圧着する一括圧着が行われる。一括圧着の際に、厚さバラツキが許容範囲内に入らないチップ部品を取り外し、新たにチップ部品を実装しておけば(リペア作業)加圧力が一部のチップ部品に作用することなく、良好な一括圧着を行うことができるようになる。
請求項11に記載の発明によれば、回路基板上の実装されたチップ部品の個数と実装位置を認識できる。回路基板上にチップ部品が実装された後、次工程では複数個のチップ部品をまとめて圧着する一括圧着が行われる。一括圧着の際に、チップ部品の個数に基づいて一括圧着されるチップ部品の加圧力を可変させることができる。そのため、不良回路パターンにチップ部品が実装されていない回路基板であっても、良好に一括圧着を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る実装装置の概略斜視図である。 チップスライダおよび搬送レールの概略構成図である。 ボンディングツールと門型フレームの構成を示す側面図(A)と、ボンディングツールを水平移動させたときの状態を示す図(B)である。 基板の専用動作領域と共通動作領域の一例を説明する図である。 本発明の実装装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図5のフローチャートのST01a、ST01b、ST02a,ST02b、ST03a、ST04aの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST05a、ST06a、ST07a、ST03b、ST04bの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST08a、ST09aの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST10a、ST11a、ST05b、ST06bの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST12a、ST13a、ST07b、ST08b、ST09bの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST14a、ST10b、ST11bの実装装置1の状態を説明する図である。 図5のフローチャートのST15a、ST12b、ST13bの実装装置1の状態を説明する図である。 基板における回路パターンのうち不良回路パターンの一例を説明する図である。 ボンディングヘッドに設けられた高さ検出手段を説明する図である。 回路基板に実装されたチップ部品の概略断面図である。 回路基板の不良回路パターンにチップ部品が実装されていない状態の一例を説明する概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、背景技術で用いた部材の符号はそのまま使用する。
図1は、本実施の形態に係る実装装置1の概略斜視図である。図1において、実装装置1に向かって左右方向をX軸、手前方向をY軸、X軸とY軸で構成されるXY平面に直交する軸をZ軸、Z軸を中心として回転する方向をθ方向とする。実装装置1は、大きく分けてチップ部品供給部2と、チップ部品実装部3と、実装装置1の全体の制御を行う制御部50とから構成されている。本実施の形態では、チップ部品供給部2とチップ部品実装部3をそれぞれ2系統備えた場合を説明する。チップ部品Cの実装効率を向上させるために、2系統に限らず複数系統を備えていても良い。装置構成上、同種の部材については、符号の最後にaまたはbを付記し実装装置1の右側をA面側、左側をB面側として説明する。回路基板Kは図13に示すように、任意の場所に不良回路パターンNGが含まれている。
チップ部品供給部2は、ウエハ4が収納されたマガジン5を配置するピックアップステージ6a,6bと、先端にピックアップノズル7a,7bを備えXY方向に移動可能な搬送ツール8a,8bと、マガジン排出ステージ9a,9bとから構成されている。ウエハ4は粘着シートに貼り着けられ、ダイシングされている。ダイシングされた個々の個片はチップ部品Cとなる。チップ部品Cはピックアップノズル7a,7bによって粘着テープから剥ぎ取られる。ピックアップノズル7a,7bにピックアップされたチップ部品Cは、搬送ツール8a,8bによって、チップ部品実装部3に設けられたチップスライダ10a,10bに搬送される。チップ部品Cがピックアップされ、空となったマガジン5は、ピックアップステージ6a,6bに隣接するマガジン排出ステージ9a,9bに配送される。マガジン5はピックアップステージ6a,6bに複数枚が積層されて供給されており、チップ部品Cのなくなったマガジン5がマガジン排出ステージ9a,9bに移動すると、順次、下側のマガジン5が上昇し供給するようになっている。
チップ部品実装部3は、チップスライダ10a,10bと、チップスライダ10a,10bに搬送されたチップ部品Cをボンディングツール12a,12bまで搬送する搬送レール11a,11bと、チップ部品Cを吸着保持して基板13に実装するボンディングツール12a,12bと、回路基板13の回路パターンPに付されたアライメントマークとチップ部品Cに付されたアライメントマークを画像認識する2視野カメラ14と、回路基板13を吸着保持する基板保持ステージ15とから構成されている。
チップスライダ10a,10bは図2に示すように、Y方向から見た場合、L型形状をした板状部材で、板状部材のXY平面101でチップ部品Cを吸着保持し、YZ平面102が搬送レール11a,11bと連結部材103で連結している。連結部材103は、搬送レール11a,11bの内部に備えられたボールねじ104と連結されており、ボールねじに連結されたサーボモータ105によりチップスライダ10a,10bをY方向に移動可能にしている。チップスライダ10a,10bのXY平面101には図示していない配管を経由して吸引ポンプが接続され、チップ部品Cの吸着保持を可能にしている。搬送レール11a,11bは、Y方向に伸び、一端をチップ供給部2側に位置して、他端をボンディングツール12a,12b側にしている。チップスライダ10a,10bからチップ部品Cをボンディングツール12a,12bに受け渡す際は、図1に示す搬送レール11a,11bのチップ部品供給2側である待機位置Wa,Wb、ボンディングツール12a,12b側である受渡位置Ta,Tb、ボンディングツール12a,12bが動作中の時に退避している退避位置Ra,Rbの3箇所に停止できるようになっている。
図1にもどり、ボンディングツール12a,12bは、門型フレーム16に備えられている。門型フレーム16は回路基板13を跨ぐように機台17に設置されている。門型フレーム16の柱部分110a,110bには搬送レール11a,11bが固定されている。門型フレーム16の梁部分111には、図3の(A)に示すようにボンディングツール12a,12bが昇降ツール112a,112bを介して取り付けられている。ボンディングツール12a,12bはθ方向に位置調整が可能で、Z方向に昇降可能になっている。昇降ツール112a,112bは梁部分111に固定され、ボンディングツール12a,12bが回路基板13にチップ部品Cを実装する際にZ軸方向の精度が確保されるように構成されている。チップ部品Cが実装される基板保持ステージ15は、機台17に設置され、XY方向に移動可能になっている。
また、図14に示すように個々のボンディングツール12a,12bの側面に距離センタ211を取り付けることが出来る。距離センサ211は、回路基板13に実装されたチップ部品Cの実装高さを測定する。距離センサ211は、本発明の高さ検出手段に相当する。距離センサ211は赤外線レーザ光を利用した距離センサや、超音波信号を利用した距離センサなどが適用できる。また、サーボモータとボールねじで構成された昇降手段で、サーボモータにマウントされたエンコーダなどの位置検出器の信号を利用してもよい。
また、基板保持ステージ15とボンディングツール12a,12bの関係において、図3の(B)に示すように、基板保持ステージ15をX方向へ移動できないように構成し、ボンディングツール12a,12bをX方向に移動できるようにしてもよい。なお、基板保持ステージ15とボンディングツール12a,12bの関係は、XY方向に相対移動すれば、いずれかの組み合わせの関係でもよい。また、チップ部品Cの供給もチップスライダ10a,10bを用いる代わりに、ボンディングツール12a,12bが、直接、チップ部品供給部2まで移動しチップ部品Cをピックアップする形態でもよい。
次に基板保持ステージ15に吸着保持された回路基板13について図4を用いて説明する。図4は、図1におけるZ方向上側から基板13を参照した状態を示している。回路基板13には回路パターンPが複数形成されている。回路パターンPは、XY方向に縦横整列して配置されている。回路パターンPにはチップ部品Cが実装されるようになっている。回路基板13のチップ部品Cの実装領域は、ボンディングツール12aのみがチップ部品Cを実装できる領域(専用実装領域SA)と、ボンディングツール12bのみがチップ部品Cを実装できる領域(専用実装領域SB)と、両ボンディングツール12a,12bが相互にチップ部品Cを実装できる領域(共通実装領域KR)と、から構成されている。
図4は、Y方向を列とすると、専用実装領域SAが3列、専用実装領域SBが3列、共通実装領域KRが2列である回路基板13を示している。ボンディングツール12a,12bの実装開始列を実装開始列Ja,Jbとして図4中に矢印で記載している。それぞれのボンディングツール12a,12bは、実装開始列Ja,Jbから実装作業を開始し、回路パターンPにチップ部品Cを実装していく。回路パターンPに不良回路パターンNGであることを示すバッドマークがある場合は、チップ部品Cを実装せずに隣の回路パターンPの実装作業に移る。隣接する回路パターンPが実装を行っている列の端の場合は、共通実装領域KR側の隣接する列に移る。回路パターンPの不良回路パターンNGの位置は不規則で個数も不明なので、各ボンディングツール12a,12bの専用実装領域SA,SBの作業の終了のタイミングは一致しない。その際に、他方の実装作業の終了を待たずに、共通実装領域SAもしくはSBの実装作業を完了したボンディングツール12aまたは12bが、共通実装領域KRのチップ部品Cの実装を開始するようにする。そうすると、他方のボンディングツール12aまたは12bの実装作業終了までの待機時間が短縮され、短時間で回路基板13への実装作業が完了し実装タクトタイムを短縮できるようになる。ここで、実装タクトタイムは一枚の回路基板13にチップ部品Cを実装する際に要するタクトタイムである。
さらに、回路基板13における不良回路パターンNGの情報を予め制御部50に設けられた記憶部51に記憶させておけば、チップ部品Cの実装の際に、不良回路パターンNGをボンディングツール12a、12bの下側に配置する動作をスキップすることができ、実装タクトタイムが短縮できる。ここで、不良回路パターンNGをボンディングツール12a、12bの下側に配置する動作は、基板保持ステージ15をXY方向に位置調整し、2視野カメラ14で回路基板13の不良回路パターンNGを認識し、チップ部品Cを実装しない判断までの動作となる。予め、不良回路パターンNGの情報が制御部50の記憶部51に記憶されているので、不良回路パターンNG上で、これらの動作が不要になり、実装タクトタイムが短縮される。なお、不良回路パターンNGの情報とは、回路基板13内の座標情報であったり、回路パターンPの配置情報などが含まれる。
図1にもどり、門型フレーム16の梁部分111には2視野カメラ14がXY方向、Z方向およびθ方向に移動可能に取り付けられている。2視野カメラ14のX方向の移動は、梁部分111に設けられたレール113に沿ってボンディングツール12aと12b間を移動できるようにしている。2視野カメラ14は、ボンディングツール12aまたは12bに吸着保持されたチップ部品Cと回路基板13の間に挿入される。挿入時に、XY方向、Z方向およびθ方向の調整が行われる。そして、チップ部品Cに設けられたアライメントマークと回路基板13の回路パターンPに設けられたアライメントマークを画像認識する。画像認識結果に基づいて、ボンディングツール12a,12bのθ方向と、基板保持ステージ15のXY方向が位置調整される。
次に、本発明の実装装置1の動作について図5のフローチャートと図6から図12の動作図を用いて説明する。フローチャートは図1に示すA面側とB面側の各動作を分けて記載する。図6から図12の動作図は、図1に示す実装装置1をZ軸上側より参照し、チップ部品供給部2を上側、チップ部品実装部3を下側として回路基板13のA面側を左側、回路基板13のB面側を右側として図示したものである。梁部分111に隠れてしまう搬送レール11a,11bの一部、チップスライダ10a,10b、2視野カメラ14は点線で表記した。
まず、実装装置1を図6に示すような状態として説明を始める。図6は、図5に示すA面側動作のステップSTO1a〜ST04aと、B面側動作のステップST01b〜ST02bの状態を示している。
具体的には、A面側において、チップスライダ10aを待機位置Waに移動し、ピックアップノズル7aがウエハ4からチップ部品Cをピックアップし待機位置Waに移動する(ステップST01a)。
また、基板保持ステージ15を駆動しボンディングツール12aの下側に回路基板13の回路パターンPを移動する(ステップST02a)。
そして、ボンディングツール12aに吸着保持されたチップ部品Cのアライメントマークと、回路基板13の回路パターンPに付されたアライメントマークとを、ボンディングツール12a側に移動している2視野カメラ14で画像認識する(ステップST03a)。
実装の対象となる回路パターンPは、図4の専用動作領域SAに含まれる回路パターンPになる。2視野カメラ14による画像認識の結果、回路基板13の回路パターンPにバッドマークが付されている場合は(ステップST04a)、不良回路パターンNGとして認識し次の回路パターンPにスキップする。次の回路パターンPは、隣接する回路パターンPもしくは、隣接する列の回路パターンPとなる。スキップ動作はチップ部品Cを回路パターンPに実装せずに、次の回路パターンPがボンディングツール12aの下側になるように基板保持ステージ15を駆動する動作になる(ステップST02aに戻る)。
B面側では、まず、ピックアップノズル7bがチップ部品供給部2のウエハ4からチップ部品Cをピックアップする(ステップST01b)。
また、受渡位置Tbに移動していたチップスライダ10bがボンディングツール12bにチップ部品Cを受け渡す(ステップST02b)。
次に、実装装置1は図6の状態から図7の状態となる。図7は、図5に示すステップST05a〜ST07aと、ステップST03b〜ST04bの状態を示している。
具体的には、A面側において、ステップST03aで得られた画像認識データに基づきボンディングヘッド12aのθ方向の位置合わせと、基板保持ステージ15のXY方向の位置合わせが行われる(ステップST05a)。そして、2視野カメラ14がA面側からB面側に移動する(ステップST06a)。
また、待機位置Waに到着していたチップスライダ10aにピックアップノズル7aからチップ部品Cが供給される(ステップST07a)。
B面側では、ピックアップノズル7bが搬送ツール8bにより待機位置Wbに移動する(ステップST03b)。そして、チップスライダ10bが待機位置Wbに移動する(ステップST04b)。
次に、実装装置1は図7の状態から図8の状態となる。図8は、図5に示すステップST08a〜ST09aの状態を示している。
具体的には、A面側において、チップスライダ10aが退避位置Raに移動する(ステップST08a)。続いて、ボンディングツール12aが下降し基板13の回路パターンPにチップ部品Cを加圧および加熱し実装する(ステップST09a)。
次に、実装装置1は図8の状態から図9の状態となる。図9は、図5に示すステップST10a〜ST11aと、ステップST05b〜ST06bの状態を示している。
具体的には、A面側において、チップ部品Cの実装が完了しボンディングツール12aが上昇すると、チップスライダ10aが受渡位置Taに移動する(ステップST10a)。また、チップ部品供給部2のピックアップノズル7aがウエハ4からチップ部品Cをピックアップする(ステップST11a)。
B面側では、2視野カメラ14がボンディングツール12bの下側に移動する(ステップST05b)。続いて、基板保持ステージ15がXY方向に駆動し、ボンディングツール12bの下側に回路基板13の回路パターンPを移動させる(ステップST06b)。実装の対象となる回路パターンPは、図4の専用動作領域SBに含まれる回路パターンPになる。
次に、実装装置1は図9の状態から図10の状態となる。図10は、図5に示すステップST12a〜ST13aと、ステップST07b〜ST09bの状態を示している。
具体的には、A面側において、チップスライダ10aからボンディングツール12aにチップ部品Cが受け渡される(ステップST12a)。そして、ピックアップノズル7aが搬送ツール8aにより待機位置Waに移動する(ステップST13a)。
B面側では、2視野カメラ14により移動中の回路基板13の回路パターンPに付されたアライメントマークと、ボンディングツール12bに吸着保持されたチップ部品Cのアライメントマークが画像認識される(ステップST07b)。画像認識の結果、回路基板13の回路パターンPにバッドマークが付されている場合は(ステップST08b)、不良回路パターンNGとして認識し次の回路パターンPにスキップする。次の回路パターンPは、隣接する回路パターンPもしくは、隣接する列の回路パターンPとなる。スキップ動作はチップ部品Cを回路パターンPに実装せずに、次の回路パターンPが、ボンディングツール12bの下側になるように基板保持ステージ15を駆動する動作になる(ステップST06bに戻る)。
また、待機位置Wbでピックアップノズル7bからチップスライダ10bにチップ部品Cが移載される(ステップST09b)。
次に、実装装置1は図10の状態から図11の状態となる。図11は、図5に示すステップST14aと、ステップST10b〜ST11bの状態を示している。
具体的には、A面側において、チップスライダー10aが待機位置Waに移動する(ステップST14a)。
B面側では、ステップST07bで得られた画像認識データに基づいて、ボンディングツール12bのθ方向の位置合わせと、基板保持ステージ15のXY方向の位置合わせが行われる(ステップST10b)。そして、2視野カメラ14がB面側からA面側に移動する(ステップST11b)。
次に、実装装置1は図11の状態から図12の状態となる。図12は、図5に示すステップST15aと、ステップST12b〜ST13bの状態を示している。
具体的には、A面側において、2視野カメラ14がボンディングツール12aの下側に移動する(ステップST15a)。
B面側では、チップスライダ10bが退避位置Rbに移動する(ステップST12b)。そして、ボンディングツール12bが下降し吸着保持されたチップ部品Cを回路基板13の回路パターンPに加圧および加熱し実装する実装が完了すると、ボンディングツール12bが上昇する(ステップST13b)。
次に、A面側ではチップスライダ10aが待機位置Waに移動したステップST01a以降の動作を行う。同様に、B面側では、ピックアップノズル7bがウエハ4からチップ部品CをピックアップしステップST01b以降の動作を行う。
図4に示す、A面側の専用動作領域SAの回路パターンPへのチップ部品Cの実装が終わると、共通動作領域KRのチップ部品Cの実装を行う。同様に、B面側の専用動作領域SBの回路パターンPへのチップ部品Cの実装が終わると、共通動作領域KRのチップ部品Cの実装を行う。このように、A面側とB面側で相互に動作を行い、一方がチップ部品Cの実装を行っている間は、他方がチップ部品Cの供給動作を完了し、互いの動作の完了タイミングで基板保持ステージ15が回路基板13を移動させているので、チップ部品Cの実装タクトタイムを短縮することができる。
また、図4に示すように専用動作領域SA、SBで共通動作領域KRを挟み込むように配置して、チップ部品Cの実装動作の開始する列を回路基板13の端部(図4に示す実装開始列Ja、Jb)にすると、チップ部品Cの実装が進むにつれて、回路基板13を吸着保持する基板保持ステージ15の移動距離を少なくすることができ、実装タクトタイムを短縮することができる。
このように、専用実装領域SAまたはSBの実装作業が早く終了したボンディングツール12aまたは12bが共通実装領域KRの実装作業を行うが、共通実装領域KRの作業中に、他方が、専用実装領域SAまたはSBの実装作業を遅れて完了したら、遅れて完了したボンディングツール12aまたは12bも共通実装領域KRの実装作業を行うようにする。こうすることにより、遅れて専用実装領域SA、SBの実装作業を完了したボンディングツール12aまたは12bが待機状態に入らずに、実装タクトタイムを短縮することができる。
さらに、回路基板13へのチップ部品Cの実装が完了すると、実装の際に制御部50の記憶部51に記憶した、距離センサ211で検出したチップ実装高さ(チップ部品Cの回路基板13からの高さ)を集計する。集計は実装した全てのチップ部品Cに対して行われる。回路基板13上に全てのチップ部品Cが実装された後、次工程では複数個のチップ部品Cをまとめて圧着する一括圧着が行われる。そのため、一括圧着を行われるチップ部品Cの個数(一括圧着の圧着ツールが一度に加圧するチップ部品の個数)を単位として、チップ部品Cの実装高さのバラツキを求める。例として、図15にチップ部品Cと回路基板13の断面を示す。図15の場合、8個のチップ部品C1〜C8が一括圧着できる個数とする。また、図15のPDは一括圧着の圧着ツールが一度に加圧するチップ部品の領域を示している。チップ部品Cの回路基板13からの高さHは、ウエハの厚さバラツキの影響を受けて、図15に示すH1〜H8のようにばらついてしまう。これらの高さデータH1〜H8は制御部50の記憶部51に記憶される。制御部50では、予め設定されているバラツキの許容範囲Vに対して、個々の高さデータHが範囲内に入っているかチェックを行い、外れる場合は該当箇所のチップ部品Cのリペアを操作者に対して指示する。そのため、回路基板13に仮圧着されるチップ部品Cの実装高さ(厚み)がばらついていても、チップ部品Cのリペアが行われ、次工程である本圧着で実装不良を未然に防止することができる。
また、回路基板13へのチップ部品Cの実装が完了すると、不良回路パターンNGにはチップ部品が実装されていない状態となる。次工程では、複数個のチップ部品Cを一括して圧着する一括圧着が行われる。そのため、個々のチップ部品Cに付与される加圧力が均等となるように、加圧力を可変させると良い。例として図16に示す場合を説明する。図16は、不良回路パターンNGにチップ部品Cが実装されていない状態を示す断面図である。実装されなかったチップ部品C2、C4は点線で示している。このような場合、次工程の一括圧着で、チップ部品C1〜C8が実装されている状態と同じ加圧力で一括圧着を行うと、各チップ部品C1、C3、C5〜C8に付与される加圧力は通常よりも大きくなってしまう。これは、一括圧着における実装不良となってしまう。そのため、具体的には、制御部50の記憶部51に記憶された、回路基板13に実装された全てのチップ部品Cの実装位置の情報から、回路基板13上の実装されたチップ部品Cの位置と実装されていない位置と個数を求める。次に、次工程における一括圧着を行う際のチップ部品Cの領域(図16に示す領域PD)を単位として、加圧されるチップ部品Cの個数を求める。そして、次工程の本圧着装置に対して、チップ部品Cの領域毎の個数情報を転送し本圧着の加圧力を可変させようにする。そのため、回路基板13に仮圧着されるチップ部品Cにぬけが発生していても、チップ部品Cの加圧力が一定に保たれ、次工程である本圧着で実装不良を防止することができる。
1 実装装置
2 チップ部品供給部
3 チップ部品実装部
4 ウエハ
5 マガジン
6a,6b ピックアップステージ
7a,7b ピックアップノズル
8a,8b 搬送ツール
9a,9b マガジン排出ステージ
10a,10b チップスライダ
11a,11b 搬送レール
12a,12b ボンディングツール
13 回路基板
14 2視野カメラ
15 基板保持ステージ
16 門型フレーム
17 基台
50 制御部
51 記憶部
101 XY平面
102 YZ平面
103 連結部材
104 ボールねじ
105 サーボモータ
111 梁部分
113 レール
110a,110b 柱部分
112a,112b 昇降ツール
211 距離センサ
K 可撓性フイルム基板
P 回路パターン
C チップ部品
NG 不良回路パターン
SA,SB 専用動作領域
KR 共通動作領域
Ja,Jb 実装開始列
Wa,Wb 待機位置
Ta,Tb 受渡位置
Ra,Rb 退避位置

Claims (11)

  1. 回路パターンが複数形成された回路基板の回路パターンにチップ部品を実装する実装装置であって、
    チップ部品を回路基板の各回路パターンに実装するボンディングツールを複数個備え、各ボンディングツールが、回路基板上のチップ部品を実装する領域で、前記各ボンディングツールのみがチップ部品を実装できる専用実装領域と、前記各ボンディングツールと隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域を有していることを特徴とする実装装置。
  2. 前記回路基板に複数形成された回路パターンの中に、回路パターンが不良となる不良回路パターンと、回路パターンが正常な正常回路パターンとが含まれており、前記各ボンディングツールが、予め検知された不良回路パターンの情報に基づいて回路基板上の前記正常回路パターンにのみチップ部品を実装する機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の実装装置。
  3. 回路基板上の複数形成された回路パターンのうち、前記不良回路パターンの配置情報から、各ボンディングツールの専用実装領域と共通実装領域を演算し、前記専用実装領域と前記共通実装領域の情報に基づいて回路基板上の前記正常回路パターンにのみチップ部品を実装する機能を備えていることを特徴とする請求項2に記載の実装装置。
  4. 複数個のボンディングツールのいずれかがチップ部品を前記正常回路パターンに実装している最中に、複数個の残りのボンディングツールのいずれかもしくは複数個に、チップ部品を供給する搬送手段が設けられている請求項2または3に記載のチップ実装装置。
  5. 前記各ボンディングツールに回路基板に実装されたチップ部品の実装高さを検出する高さ検出手段が備えられており、回路基板に実装された全てのチップ部品の実装高さを前記高さ検出手段で測定し、実装高さのバラツキを演算する機能を有する請求項1〜4のいずれかに記載の実装装置。
  6. 回路基板に実装された全てのチップ部品の実装位置を記憶し、回路基板上の実装されたチップ部品の位置と実装されていない位置と個数を演算する機能を有する請求項1〜5のいずれかに記載の実装装置。
  7. 回路パターンを複数形成した回路基板の回路パターンに複数個のボンディングツールを用いてチップ部品を実装する実装方法であって、
    回路基板上に各ボンディングツールのみがチップ部品を実装できる回路基板上の専用実装領域と、前記各ボンディングツールと隣接するボンディングツールの相互がチップ部品を実装できる共通実装領域とが設けられており、
    回路基板上に回路パターンが不良な不良回路パターンと、回路パターンが正常な正常回路パターンとが含まれており、
    各ボンディングツールが前記専用実装領域内の正常回路パターンへのチップ部品の実装を開始するステップと、
    各専用実装領域内のチップ部品の実装を先に終了したボンディングツールから前記共通実装領域内の正常回路パターンにチップ部品を実装するステップとからなる実装方法。
  8. 回路基板上の複数形成された回路パターンのうち、前記不良回路パターンの配置情報を、予め不良回路パターン情報として記憶するステップと、
    不良回路パターン情報に基づいて、各ボンディングツールの専用実装領域と共通実装領域を演算するステップとを含む請求項7に記載の実装方法。
  9. 複数個のボンディングツールのいずれかがチップ部品を前記正常回路パターンに実装している最中に、複数個の残りのボンディングツールのいずれかもしくは複数個にチップ部品を搬送するステップを並行して行う請求項7または8に記載の実装方法。
  10. 前記各ボンディングツールに回路基板に実装されたチップ部品の実装高さを検出する高さ検出手段が備えられており、
    回路基板に実装された全てのチップ部品の実装高さを、前記高さ検出手段を用いて測定するステップと、
    前記高さ検出手段が検出した実装高さのバラツキを演算するステップと、を含む請求項7〜9のいずれかに記載の実装方法。
  11. 回路基板に実装された全てのチップ部品の実装位置を記憶するステップと、
    回路基板上の実装されたチップ部品の位置と実装されていない位置と個数を演算するステップと、を含む請求項7〜10のいずれかに記載の実装方法。
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