JPWO2010092824A1 - ポジ型感光性樹脂組成物、及びそれを用いた硬化膜、保護膜、絶縁膜、半導体装置及び表示装置 - Google Patents

ポジ型感光性樹脂組成物、及びそれを用いた硬化膜、保護膜、絶縁膜、半導体装置及び表示装置 Download PDF

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Abstract

半導体ウエハ等の基板に塗布、露光、現像によりパターニングしたポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物に、熱履歴を加えて脱水閉環した場合でも、半導体ウエハ等の基板の反りを低減できるポジ型感光性樹脂組成物、かかるポリベンゾオキサゾール前駆体樹脂を主成分とするポリアミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物を脱水閉環して得られる硬化膜、かかる硬化膜を有する保護膜、絶縁膜、半導体装置、表示装置を提供することを課題とする。本発明は、ポリアミド樹脂(A)と、感光剤(B)と、を、含むポジ型感光性樹脂組成物であって、該ポリアミド樹脂が、一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−2)と、を含むことにより、上記課題を解決する。

Description

本発明は、ポジ型感光性樹脂組成物、及びそれを用いた硬化膜、保護膜、絶縁膜、半導体装置及び表示装置に関する。
近年電子機器における耐熱絶縁材料として、ポリイミドの重要性が益々高まっている。ポリイミドは優れた耐熱性のみならず、耐薬品性、耐放射線性、電気絶縁性、優れた機械的性質などの特性を併せ持つことから、フレキシブルプリント配線回路用基板、テープオートメーションボンディング用基材、半導体素子の保護膜、集積回路の層間絶縁膜等、様々な用途に現在広く利用されている。
ポリイミドは、ジアミンとテトラカルボン酸二無水物をN−メチル−2−ピロリドン等の溶媒中無触媒で等モル重付加反応させて溶媒可溶性の前駆体(ポリアミド酸)を重合し、このワニスを溶液キャスト製膜・乾燥・加熱脱水閉環反応(イミド化反応)することで比較的容易に製造することができる。これに加え、膜純度が極めて高いことから、電気特性の低下を招く恐れのある残留ハロゲンや金属イオン等を嫌う半導体用途に適している。また入手可能な様々なモノマーを用いて物性改良を行いやすく、近年益々多様化する要求特性に対応しやすいという点においても有利である。
半導体チップ表面の保護コーティング材料として、エポキシ樹脂等の封止材の硬化収縮からのチップの保護、ハンダリフロー工程における熱衝撃および封止材料の急激な熱膨張ストレスからのチップの保護、チップ上に無機パッシベーション膜を形成した場合そのクラックの防止、封止材中の無機充填剤に含まれる微量なウランやトリウムからのα線遮蔽によるソフトエラー防止、多層配線回路の層間絶縁、平坦化による配線の断線防止等を目的として現在耐熱性のポリイミドが使用されている。
上記の目的でポリイミドをバッファーコート膜やパッシベーション膜として用いるためには、半導体製造時の熱工程に対する耐熱性、密着性、イオン性不純物が極めて低いことはもとより、チップを水分から保護するために低吸湿性および低熱膨張性が求められ、封止樹脂中に含まれるシリカ等からチップを保護するために更に高弾性が要求される。そのためチップ保護膜としてのポリイミド膜が高弾性であるほど膜を薄く設計することが可能である。
保護コーティング材はボンディングパッド部にプラズマエッチングやアルカリエッチングでビアホール形成等微細加工される。プラズマエッチング等の乾式法は一般に高解像度が得られるが、設備面でコストがかかるため、アルカリ等を用いた湿式エッチングがより簡便である。
従来ポリイミド膜の微細加工は、ポリイミド膜上にフォトレジスト層を形成し、現像により露出した部分をヒドラジンやアルカリでエッチングして行っていたが、ポリイミドあるいはその前駆体自身に感光性能を付与した感光性ポリイミドを用いることで、ポリイミドの微細加工工程が大幅短縮され、半導体製造速度と歩留率向上が期待される。
この目的のため、ポリイミド前駆体であるポリアミド酸膜中にジアゾナフトキノン系感光剤を分散させたアルカリ現像ポジ型感光性ポリイミドが検討されている。しかしながら、ポリアミド酸中のカルボキシル基はpKa値が4〜5と低いため、半導体製造工程で通常用いられる2.38重量%のテトラアンモニウムヒドロキシド水溶液に対して、ポリアミド酸の溶解性が高すぎて、微細加工には不向きであるといった問題がある。
近年より高解像度の微細加工の要求が年々高まっているが、上記のようにアルカリ現像に不向きな感光性ポリイミド前駆体の代わりに、より高いpKa値(10程度)を持つフェノール性ヒドロキシ基を有するため適度なアルカリ溶解性を示すポリベンゾオキサゾール前駆体(ポリヒドロキシアミド)とジアゾナフトキノン系感光剤を組み合わせたポジ型感光性樹脂が用いられるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。
ポリベンゾオキサゾール前駆体であるポリヒドロキシアミドの熱閉環反応により得られるポリベンゾオキサゾール膜は上記のように微細加工性に優れているだけでなく、ポリイミドと同等な耐熱性とポリイミドより優れた低吸水性を有しているという点で、半導体保護コーティング材料として優れている。
しかしながら、近年、半導体ウエハの大型化が進み、現状のポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポジ型感光性樹脂組成物では、露光・現像によりパターン加工を行った後、熱履歴を加えてポリベンゾオキサゾール前駆体を脱水閉環すると、半導体ウエハが反ってしまい、その後の配線加工やダイシングといった工程で不具合が発生する場合があった。
もし、上記要求特性即ち、ポジ型感光性樹脂組成物に含まれるポリベンゾオキサゾール前駆体に、熱履歴を加えて脱水閉環する際に、半導体ウエハの反りが小さいポジ型感光性樹脂組成物があれば上記産業分野において極めて有益な材料を提供しうるが、そのような材料は知られていないのが現状である。
特開平11−242338号公報
本発明の目的は、半導体ウエハ等の基板に塗布、露光、現像によりパターニングしたポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物に、熱履歴を加えて脱水閉環した場合でも、半導体ウエハ等の基板の反りを低減できるポジ型感光性樹脂組成物、かかるポリベンゾオキサゾール前駆体樹脂を主成分とするポリアミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物を脱水閉環して得られる硬化膜、かかる硬化膜を有する保護膜、絶縁膜、半導体装置、表示装置を提供することにある。
このような目的は、下記[1]〜[12]に記載の本発明により達成される。
[1]ポリアミド樹脂(A)と、感光剤(B)と、を、含むポジ型感光性樹脂組成物であって、該ポリアミド樹脂が、下記一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、下記一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、を有することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2010092824
(式中、X、Yは有機基である。Rは水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、mは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なってもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Xは下記一般式(40)で示される構造単位であり、Yは有機基である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、nは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Xは有機基であり、Yは下記一般式(40)で示される構造単位である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、pは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824

(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、R41、R42、R43、R44のうち少なくとも1つはアリール基で、残りは水素原子または炭素数1〜30の有機基で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
[2]前記一般式(40)で示される構造単位が、下記一般式(4)で示される請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
[3]前記一般式(40)で示される構造単位の分子量が400〜4000である、請求項1または2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
[4]前記ポリアミド樹脂が、一般式(2)で示される反復単位(A−2)を有する[2]または[3]に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2010092824
(式中、Xは下記一般式(4)で示される構造単位であり、Yは有機基である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、nは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基に結合することを示す。)
[5]前記一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、前記一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は前記一般式(3)で示される反復単位(A−3)のモル比((A−1)/{(A−2)+(A−3)})が0.05〜0.95である、[1]乃至[4]いずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
[6]前記一般式(1)で示される構造単位中のXが、下記式(5)の群より選ばれる少なくとも1種以上を含むものである、[1]乃至[4]のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2010092824
(ここで、*はNH基に、※は水酸基に結合することを示す。式中Dは、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−NHCO−、−C(CF−、又は単結合である。sは1〜3の整数であり、Rはアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、シクロアルキル基の内から選ばれた1つを表す。Rが複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
[7]前記一般式(1)で示される構造単位中のYが、下記式(6)の群より選ばれる少なくとも1種以上を含むものである、[1]乃至[4]のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
Figure 2010092824
(ここで、*はC=O基に結合することを示す。tは0〜2の整数であり、R10はアルキル基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基、ハロゲン原子の内から選ばれた1つを表し、R10が複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
[8][1]乃至[7]のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物の硬化物で構成されている、25℃における弾性率が1.5GPa以下であることを特徴とする硬化膜。
[9][8]に記載の硬化膜で構成されていることを特徴とする保護膜。
[10][8]に記載の硬化膜で構成されていることを特徴とする絶縁膜。
[11][8]に記載の硬化膜を有していることを特徴とする半導体装置。
[12][8]に記載の硬化膜を有していることを特徴とする表示装置。
本発明によれば、半導体ウエハ等の基板に塗布、露光、現像によりパターニングしたポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物に、熱履歴を加えて脱水閉環した場合でも、半導体ウエハ等の基板の反りを低減できるポジ型感光性樹脂組成物およびその硬化膜、かかる硬化膜を有する保護膜、絶縁膜、半導体装置、表示装置を得ることができる。
本発明の半導体装置の一例を示す縦断面図である。
以下、本発明のポジ型感光性樹脂組成物、及びそれを用いた硬化膜、保護膜、絶縁膜、半導体装置及び表示装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を説明するのに先立って、ポジ型感光性樹脂組成物を保護膜(チップコート膜)として備える半導体装置について説明する。
図1は、半導体装置の一例を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」とする。
図1に示す半導体装置10は、QFP(Quad Flat Package)型の半導体パッケージであり、半導体チップ(半導体素子)20と、半導体チップ20を接着層60を介して支持するダイパッド30と、半導体チップ20を保護する保護膜70と、半導体チップ20と電気的に接続されたリード40と、半導体チップ20を封止するモールド部50とを有している。
ダイパッド30は、金属基板で構成され、半導体チップ20を支持する支持体として機能を有するものである。
このダイパッド30は、例えば、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)やこれらの合金(例えば、Cu系合金や、Fe−42Niのような鉄・ニッケル系合金)等の各種金属材料で構成される金属基板や、この金属基板の表面に銀メッキや、ニッケル・鉛(Ni−Pd)メッキが施されているもの、さらにNi−Pdメッキの表面にPd層の安定性を向上するために設けられた金メッキ(金フラッシュ)層が設けられているもの等が用いられる。
また、ダイパッド30の平面視形状は、通常、半導体チップ20の平面視形状に対応し、例えば、正方形、長方形等の四角形とされる。
ダイパッド30の外周部には、複数のリード40が、放射状に設けられている。
このリード40のダイパッド30と反対側の端部は、モールド部50から突出(露出)している。
また、リード40についてモールド部50からの露出部には、その表面に金メッキ、錫メッキ、半田メッキ、半田コート等の表面処理が施されていてもよい。これにより、マザーボードが備える端子に半田を介して半導体装置10を接続する場合に、半田とリード40との密着性を向上させることができる。
さらに、このようなリード40の表面処理は、モールド部50からの露出部に限らず、リード40全体に施されていてもよい。
リード40は、導電性材料で構成され、例えば、前述したダイパッド30の構成材料と同一のものを用いることができる。
ダイパッド30には、樹脂組成物(液状樹脂組成物)の硬化物で構成される接着層60を介して半導体チップ20が固着(固定)されている。
接着層60は、ダイパッド30と半導体チップ20とを接続する機能を有するとともに半導体チップ20の駆動時に生じる熱をダイパッド30側に伝達(放熱)する機能を有するものである。
この接着層60には、例えば、銀粉、アルミニウム粉、ニッケル粉のような金属粉や、シリカ粉末、アルミナ粉末、チタニア粉末のようなセラミック粉末を充填材として含有する、エポキシ樹脂、アクリル系化合物、ポリイミド樹脂のような熱硬化性樹脂で構成されるもの等が好適に用いられる。
半導体チップ20は、その上面に、電極パッド21を有しており、この電極パッド21とリード40とが、ワイヤー22で電気的に接続されている。これにより、半導体チップ20と各リード40とが電気的に接続されている。
このワイヤー22の材質は、特に限定されないが、ワイヤー22は、例えば、金(Au)線やアルミニウム(Al)線で構成することができる。
また、半導体チップ20には、電極パッド21が露出するように保護膜(チップコート膜)70が形成されている。
この保護膜70は、モールド部50を硬化収縮させて形成する際に半導体チップ20を保護する機能、この半導体チップ20を基板上に実装する半田リフロー工程における熱衝撃およびモールド材の急激な熱膨張ストレスから保護する機能等を有するものである。
本発明では、この保護膜70の構成に特徴を有し、保護膜70が本発明のポジ型感光性樹脂組成物を主材料として構成されている。これら、ポジ型感光性樹脂組成物については、後に詳述する。
さらに、ダイパッド30、ダイパッド30の上面側に設けられた各部材およびリード40の内側の部分は、モールド部50により封止されている。そして、その結果として、リード40の外側の端部がモールド部50から突出している。
このモールド部50は、例えば、エポキシ系樹脂等の各種樹脂材料で構成することができる。
このような半導体装置10は、例えば、以下のようにして製造することができる。
まず、ダイパッド(支持体)30と、複数のリード(端子)40とを備えるリードフレームを用意する。
また、これとは別に、電極パッド21が露出するようにパターニングされた保護膜70が設けられた半導体チップ20を用意する。
このような保護膜70の半導体チップ20上への形成は、例えば、次のようにして行うことができる。すなわち、まず、ポリアミド樹脂と感光剤とを含有する液状材料(ワニス)を、半導体チップ20の上面のほぼ全体を覆うように供給する。次いで、この液状材料を乾燥することにより、半導体チップ20の上面にポリアミド樹脂と感光剤とを含有する膜を形成する。次いで、電極パッド21に対応する位置に形成された前記膜を、露光・感光した後、エッチングする。これにより前記膜が電極パッド21を露出した形状にパターニングされる。次いで、このパターニングされた前記膜に含まれるポリベンゾオキサゾール前駆体共重合体を閉環反応して、ポリベンゾオキサゾール共重合体とすることにより、保護膜70を得ることができる。
保護膜70の平均膜厚は、1〜20μm程度であるのが好ましく、5〜10μm程度であるのがより好ましい。これにより、前述した保護膜としての機能を確実に発揮させることができる。
次に、例えば、市販のダイボンダー等の吐出装置を用いて、ダイパッド30上に、硬化前の接着層60の構成材料を供給する。
次に、この硬化前の接着層60の構成材料が介在するように、ダイパッド30上に、保護膜70が設けられている面を上側にして、半導体チップ20を載置し、加熱する。これにより、硬化前の接着層60の構成材料が硬化して、その硬化物で構成される接着層60が形成される。その結果、接着層60を介して、ダイパッド(支持体)30上に半導体チップ20が接合される。
次に、ワイヤーボンディングにより、保護膜70から露出する電極パッド21とリード40との間に導電性ワイヤー22を形成する。これにより、電極パッド21とリード40とが電気的に接続される。
次に、例えば、トランスファー成形等によりモールド部50を形成する。
その後、リードフレームから樹脂止めのタイバーを打ち抜き、トリムアンドフォーム工程を行い、半導体装置10が製造される。
このような本発明の半導体装置10において、保護膜70は、前述した保護膜70としての機能を発揮させることを目的に、より低い吸水率を有するもの、より微細な形状にパターニングし得るように、より優れた透光性を有するものが求められている。かかる特性に優れたものを得ることを目的に、近年、この保護膜(チップコート膜)70として、ポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂で構成される膜について種々の研究がなされている。
本発明者は、このようにポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂で構成される膜に着目し、鋭意検討を重ねた結果、形成される膜の低吸水率化および高透光性を得るために、ポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂として骨格が剛直で直線性の高いものを選択した場合、そのポリベンゾオキサゾール前駆体を主成分とするポリアミド樹脂を脱水閉環すると、半導体ウエハ等の基板の反りが増大するといった問題が発生することが判明した。
しかしながら、下記一般式(1)で表わされる反復単位(A−1)と、下記一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、を有するポリアミド樹脂を閉環反応することにより得られるポリアミド樹脂を、保護膜の主材料として構成することにより、前記問題点を解消し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
Figure 2010092824
(式中、X、Yは有機基である。Rは水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、mは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なってもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Xは下記一般式(40)で示される構造単位であり、Yは有機基である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、nは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Xは有機基であり、Yは下記一般式(40)で示される構造単位である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、pは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、R41、R42、R43、R44のうち少なくとも1つはアリール基で、残りは水素原子または炭素数1〜30の有機基で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
そこで、本発明のポジ型感光性樹脂組成物の特徴は、一般式(2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位を得る際に用いる成分として、下記一般式(40)で示されるような骨格を備える点にある。これにより、ポリアミド樹脂の硬化膜の弾性率を低くすることが可能となる。
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、R41、R42、R43、R44のうち少なくとも1つはアリール基で、残りは水素原子または炭素数1〜30の有機基で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
前記一般式(40)中の、R41、R42、R43、R44は、少なくとも1つはアリール基であればよく、残りは水素原子または炭素数1〜30の有機基でそれぞれ同一でも異なっていてもよい。アリール基として、フェニル基、置換基を有するフェニル基、ナフチル基が好ましく、フェニル基が特に好ましい。炭素数1〜30の有機基として、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、ポリエーテル基、アラルキル基、フルオロアルキル基、エステル基、アミド基が好ましく、メチル基およびエチル基が特に好ましい。なお、下記一般式(40)で示される構造単位は、−[Si(R41)(R42)O]−、及び−[Si(R43)(R44)O]−を含有していればよく、ブロック構造でもランダム構造でもよい。
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、一般式(40)で示される構造単位として、下記一般式(4)で示されるようなシロキサン骨格と芳香環を備えるジアミンを用いてもよい。
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
なお、一般式(4)で示される構造単位は、−[Si(RO]−、及び−[Si(Ph)O]−を含有していればよく、ブロック構造でもランダム構造でもよい。
このようなジアミンの使用は、本発明にかかるポリアミド樹脂の硬化膜の弾性率を低くすることができるため、該硬化膜を有する半導体装置の応力を低減することが可能となる。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかるポリアミド樹脂(A)は、上記一般式(1)で表わされる反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、を含むものである。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかる一般式(1)で示される反復単位(A−1)のXは、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等の芳香族化合物、ビスフェノール類、ピロール類、フラン類等の複素環式化合物が挙げられ、より具体的には下記式(7)で示されるものを好ましく挙げることができる。これらは、必要により1種類又は2種類以上組み合わせて用いてもよい。
Figure 2010092824
(ここで*はNH基に結合することを示す。Aは、−CH−、−C(CH−、−CH(CH)−、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−NHCO−、−COO−、―C(CF−または単結合である。R11は、アルキル基、アルキルエステル基、ハロゲン原子から選ばれた1つを示し、それぞれ同じでも異なってもよい。R12は、アルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、シクロアルキル基のいずれかである。R13が複数ある場合は、同じでも異なってもよい。R13は、水素原子、アルキル基、アルキルエステル基、ハロゲン原子から選ばれた1つを示す。uは0〜2の整数、vは0〜3の整数である。)
式(7)中で特に好ましいものとしては、下記式(5)で示されるものが挙げられ、これらを適用することにより、ポジ型感光性樹脂組成物からなる硬化膜の耐熱性および耐湿性を向上することができる。
Figure 2010092824
(ここで、*はNH基に、※は水酸基に結合することを示す。式中Dは、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−NHCO−、−C(CF−、又は単結合である。sは1〜3の整数であり、Rはアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、シクロアルキル基の内から選ばれた1つを表す。Rが複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかる一般式(1)で示される反復単位(A−1)のYは有機基であり、前記Xと同様のものが挙げられ、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環等の芳香族化合物、ビスフェノール類、ピロール類、ピリジン類、フラン類等の複素環式化合物、シロキサン化合物等が挙げられ、より具体的には下記式(8)で示されるものを好ましく挙げることができる。これらは1種類又は2種類以上組み合わせて用いてもよい。
Figure 2010092824
(ここで*はC=O基に結合することを示す。式中Bは、−CH−、−C(CH−、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−NHCO−、−C(CF−、又は単結合である。R14はアルキル基、アルキルエステル基、ハロゲン原子の内から選ばれた1つを表し、R14が複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。また、R15は水素原子、アルキル基、アルキルエステル基、ハロゲン原子から選ばれた1つを表す。w=0〜4の整数である。R16〜R19は有機基である。)
一般式(1)で示すように、YにはRが0〜8個結合される(式(8)において、Rは省略)。
式(8)中で特に好ましいものとしては、下記式(6)で示されるものが挙げられ、これらを適用することにより、ポジ型感光性樹脂組成物からなる硬化膜の耐熱性および耐湿性を向上することができる。
Figure 2010092824
(ここで、*はC=O基に結合することを示す。tは0〜2の整数であり、R10はアルキル基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基、ハロゲン原子の内から選ばれた1つを表し、R10が複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかる一般式(2)で示される反復単位(A−2)のYは、特に限定されるものではなく、一般式(1)中のYと同様のものを挙げることができる。一般式(2)で示すように、YはRが0〜8個結合される。
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかる一般式(3)で示される反復単位(A−3)のXは、特に限定されるものではなく、一般式(1)中のXと同様のものを挙げることができ、一般式(3)で示すように、XにはRが0〜8個結合される。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかる一般式(2)で示される反復単位(A−2)のX及び/又は一般式(3)示される反復単位(A−3)のYは、下記一般式(4)で示される構造単位を有するものである。
Figure 2010092824
(式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
本発明のポジ型感光性樹脂組成物にかかるポリアミド樹脂(A)は、上述の通り、シロキサン結合を多数有するため、脱水閉環後のポリアミド樹脂からなる硬化膜の弾性率を下げることができ、該硬化膜を有する半導体装置の応力を低減することができる。また、シロキサン結合のみを増大させた場合に生じる、ポジ型感光性樹脂組成物の構成成分に対する溶解性の低下を、ジフェニルシロキサン構造を導入することにより抑制することができる。
前記一般式(4)中のRは、水素原子、または炭素数1〜10の炭化水素基であり、メチル基、エチル基、i−プロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基が好ましく、メチル基およびエチル基が特に好ましい。前記Rを上記官能基とすることにより、ポリアミド樹脂の脱水閉環後の弾性率を下げる効果とポジ型感光性樹脂組成物の構成成分に対する溶解性を向上させる効果を両立することができる。
前記一般式(4)中のRは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基が好ましく、メチレン基およびエチレン基が特に好ましい。前記Rを上記官能基とすることにより、ポリアミド樹脂の脱水閉環後の弾性率を下げる効果とポジ型感光性樹脂組成物の構成成分に対する溶解性を向上させる効果を両立することができる。
前記一般式(4)中のaおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%、a+b=100モル%であり、aは10〜90モル%、bは90〜10モル%であることが好ましい。aおよびbを上記範囲とすることにより、ポリアミド樹脂の脱水閉環後の弾性率を下げる効果とポジ型感光性樹脂組成物の構成成分に対する溶解性を向上させる効果を両立することができる。
前記一般式(4)で示される構造単位の分子量は、400〜4000であることが好ましく、500〜3000が特に好ましい。該分子量を上記範囲とすることで、ポリアミド樹脂の脱水閉環後の弾性率を下げる効果とポジ型感光性樹脂組成物の構成成分に対する溶解性を向上させる効果を両立することができる。
また、一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)のモル比((A−1)/{(A−2)+(A−3)})が0.05〜0.95であることが好ましい。これにより、弾性率と溶解性のバランスが良好となる。
また、前記一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、を有するポリアミド樹脂(A)は、該ポリアミド樹脂(A)の末端をアミノ基とし、該アミノ基を炭素間二重結合または炭素間三重結合ユニットを少なくとも1個有する脂肪族基、または環式化合物基を含む酸無水物を用いてアミドとしてキャップすることが好ましい。これにより、ポジ型感光性樹脂組成物の保存性を向上することができる。
このような、アミノ基と反応した後の炭素間二重結合または炭素間三重結合を少なくとも1個有する脂肪族基または環式化合物基を含む酸無水物に起因する基としては、例えば式(9)、式(10)で示される基等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
Figure 2010092824
Figure 2010092824
これらの中で特に好ましいものとしては、下記式(11)で選ばれる基が好ましい。これにより、特にポジ型感光性樹脂組成物の保存性を向上することができる。
Figure 2010092824
また、上記方法に限定される事はなく、該ポリアミド系樹脂(A)中に含まれる末端の酸を炭素間二重結合または炭素間三重結合ユニットを少なくとも1個有する脂肪族基又は環式化合物基を含むアミン誘導体を用いてアミドとしてキャップすることもできる。
本発明にかかる一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)とを有するポリアミド樹脂(A)は、該ポリアミド樹脂の側鎖および他方の末端の少なくとも一方に窒素含有環状化合物を有してもよい。これにより、ポジ型感光性樹脂組成物の金属配線(特に銅配線)等との密着性を向上することができる。その理由としては、該ポリアミド樹脂(A)の一方の末端が不飽和基を有する有機基の場合、樹脂が反応する為に硬化膜の引っ張り伸び率等の機械特性が優れ、側鎖および他方の末端の少なくとも一方に窒素含有環状化合物を有する場合、その窒素含有環状化合物が銅および銅合金の金属配線と反応する為に密着性が優れるからである。
前記窒素含有環状化合物としては、特に限定されるわけではないが、例えば、1−(5−1H−トリアゾイル)メチルアミノ基、3−(1H−ピラゾイル)アミノ基、4−(1H−ピラゾイル)アミノ基、5−(1H−ピラゾイル)アミノ基、1−(3−1H−ピラゾイル)メチルアミノ基、1−(4−1H−ピラゾイル)メチルアミノ基、1−(5−1H−ピラゾイル)メチルアミノ基、(1H−テトラゾル−5−イル)アミノ基、1−(1H−テトラゾル−5−イル)メチル−アミノ基、3−(1H−テトラゾル−5−イル)ベンズ−アミノ基等が挙げられる。これらの中でも式(12)で選ばれる化合物が好ましい。これにより、特に銅および銅合金の金属配線との密着性をより向上することができる。
Figure 2010092824
本発明にかかる感光剤(B)としては、特に限定されるわけではないが、例えば、感光性ジアゾキノン化合物を挙げることができ、具体的にはフェノール化合物と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸または1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸とのエステル化合物が挙げられる。より具体的には、式(13)〜式(16)に示すエステル化合物を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
Figure 2010092824
Figure 2010092824
Figure 2010092824
Figure 2010092824
式(13)〜(16)中のQは、水素原子、式(17)のいずれかから選ばれるものである。ここで各化合物のQのうち、少なくとも1つは式(17)である。
Figure 2010092824
さらに、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、露光、現像後によるパターニング時の残渣(スカム)を改善する目的で、フェノール性水酸基を有する化合物を併用することができる。
前記フェノール性水酸基を有する化合物としては、特に限定されるわけではないが、式(18)で示されるものが挙げられる。これらは1種類又は2種類以上組み合わせて用いてもよい。
Figure 2010092824
前記フェノール性水酸基を有する化合物の添加量は、特に限定されるわけではないが、一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、より好ましくは1〜20重量部である。添加量が、上記範囲内であると現像時においてさらにスカムの発生が抑制され、また、露光部の溶解性が促進されることにより感度が向上する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物には、必要によりアクリル系、シリコーン系、フッ素系、ビニル系等の界面活性剤、シランカップリング剤、酸化防止剤等の添加剤等を含んでもよい。
前記シランカップリング剤としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシプロピル)テトラスルフィド、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、1,6−ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、さらに、アミノ基を有するケイ素化合物と酸二無水物又は酸無水物とを反応することにより得られるシランカップリング剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記アミノ基を有するケイ素化合物としては、特に制限されるわけではないが、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)―3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記酸無水物としては、特に制限されるわけではないが、例えば、無水マレイン酸、クロロ無水マレイン酸、シアノ無水マレイン酸、シトコン酸、無水フタル酸等などが挙げられる。また、使用にあたっては単独、又は2種類以上を併用して使用することができる。
前記酸二無水物としては、特に制限されるわけではないが、例えば、ピロメリット酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−テトラクロロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,8,9−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−4,5,10,11−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−5,6,11,12−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,7,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,6,7,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、4,4'−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸二無水物等などが挙げられる。また、使用にあたっては単独、又は2種類以上を併用して使用することができる。
前記アミノ基を有するケイ素化合物と酸二無水物又は酸無水物とを反応することにより得られるシランカップリング剤としては、ポジ型感光性樹脂組成物の保存性と現像時、あるいは加熱処理後のシリコンウエハー等の基板に対する密着性が両立する観点から、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物と3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と3−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物と3−アミノプロピルトリエトキシシラン、無水マレイン酸と3−アミノプロピルトリエトキシシランの組合せが好ましい。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、
一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、を有するポリアミド樹脂(A)、感光剤(B)およびその他の添加剤を溶剤に溶解し、ワニス状にして使用する。溶剤としては、特に限定されるわけではないが、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキシプロピオネート等が挙げられ、単独でも2種類以上混合して用いてもよい。
以下、本発明のポジ型感光性樹脂組成物の使用方法について詳細に説明する。
まず、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を適当な支持体(基板)、例えば、シリコンウエハー、セラミック基板、アルミ基板等に塗布する。塗布量は、半導体素子上に塗布する場合、硬化後の最終膜厚が0.1〜30μmになるよう塗布する。膜厚が下限値を下回ると、半導体素子の保護表面膜としての機能を十分に発揮することが困難となり、上限値を越えると、微細な加工パターンを得ることが困難となるばかりでなく、加工に時間がかかりスループットが低下する。塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等がある。次に、60〜130℃でプリベークして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視光線等が使用できるが、200〜500nmの波長のものが好ましい。
次に、照射部を現像液で溶解除去することによりレリーフパターンを得る。現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の第2アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウム塩等のアルカリ類の水溶液、及びこれにメタノール、エタノールのごときアルコール類等の水溶性有機溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を好適に使用することができる。現像方法としては、スプレー、パドル、浸漬、超音波等の方式が可能である。
次に、現像によって形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液としては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行い、オキサゾール環、イミド環、又はオキサゾール環及びイミド環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを得る。
加熱処理温度は、180℃〜380℃が好ましく、より好ましくは200℃〜350℃である。ここで行う加熱処理が前述した熱処理工程のことである。
次に、本発明によるポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜について説明する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の硬化物である硬化膜は、半導体素子等の半導体装置用途のみならず、TFT型液晶や有機EL等の表示体装置用途、多層回路の層間絶縁膜やフレキシブル銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜としても有用である。
半導体装置用途の例としては、半導体素子上に上述のポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜を形成してなるパッシベーション膜、パッシベーション膜上に上述のポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜を形成してなるバッファーコート膜等の保護膜、また、半導体素子上に形成された回路上に上述のポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜を形成してなる層間絶縁膜等の絶縁膜、また、α線遮断膜、平坦化膜、突起(樹脂ポスト)、隔壁等を挙げることができる。
表示体装置用途の例としては、表示体素子上に上述のポジ型感光性樹脂組成物の硬化膜を形成してなる保護膜、TFT素子やカラーフィルター用等の絶縁膜または平坦化膜、MVA型液晶表示装置用等の突起、有機EL素子陰極用等の隔壁等を挙げることができる。その使用方法は、半導体装置用途に準じ、表示体素子やカラーフィルターを形成した基板上にパターン化されたポジ型感光性樹脂組成物層を、上記の方法で形成することによるものである。表示体装置用途の、特に絶縁膜や平坦化膜用途では、高い透明性が要求されるが、このポジ型感光性樹脂組成物層の硬化前に、後露光工程を導入することにより、透明性に優れた樹脂層が得られることもでき、実用上さらに好ましい。
本発明の半導体装置の各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することもできる。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
<ポリアミド樹脂の合成およびポリアミド樹脂の評価>
よく乾燥した撹拌機付密閉反応容器中、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下AH6FPと称する)1.098g(3mmol)にγ−ブチロラクトン(以下GBLと称する)60mLおよびピリジン1.21mL(15mmol)を加えて溶解し、セプタムキャップでシールした。次にトリメチルシリルクロリド1.630g(15mmol)をシリンジで加えて室温で1時間撹拌してシリル化した。この溶液に、メチル基が部分的にフェニル基に置換されている両末端アミン変性ジメチルシロキサン(信越シリコーン社製、アミン当量:670g/mol、平均分子量1340、以下シリコーンと称する)を9.380g(7mmol)を加え、攪拌して均一にした後、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸ジクロリド(以下OBCと称する)2.951g(10mmol)を粉末のまま3〜4回に分けて加えた。このときの共重合組成即ち[シリコーン]/([AH6FP]+[シリコーン])×100(mol%)で示されるシリコーンジアミン成分の含有率は30mol%であった。モノマー濃度は20重量%で重合を開始し、GBLを順次加えてモノマー濃度13.7%まで希釈した。室温にてトータル72時間攪拌して均一なポリアミド樹脂溶液を得た。この溶液を適当に希釈し、大量の水中に滴下して沈殿させ、水で洗浄を繰り返し、100℃で12時間真空乾燥して、下記式(19)及び(20)で表される反復単位を有するポリアミド樹脂の粉末を得た。
(i)得られたポリアミド樹脂を用いて、固有粘度を測定した。その結果を表1に示す。
また、上記のようにして得られたポリアミド樹脂粉末を、GBLに溶解して濃度20重量%のワニスを得た。
(ii)得られたワニスを、ガラス板に塗布し、オーブン中、80℃で2時間乾燥した後、膜厚10μmのポリアミド樹脂膜を得た。得られたポリアミド樹脂膜のi線透過率、g線透過率、及びカットオフ波長を測定した。その結果を表1に示す。
(iii)また別途、上記のようにして得られたワニスを用い、古川サーキット電解銅箔(18μm厚み、商品名F3−WS)上にキャスト製膜したポリアミド樹脂膜を真空中300℃で1時間熱処理して脱水環化反応を行った。この際、ポリアミド樹脂膜/銅箔積層体の反りの有無を観察した。その結果を、表1に示す。
(iv)さらに、このポリアミド樹脂膜/銅箔積層体を塩化第二鉄水溶液に浸漬して、銅箔を溶解除去し、ポリアミド樹脂膜を得た。得られたポリアミド樹脂膜のガラス転移温度(Tg)、5%重量減少温度(窒素中、空気中)、線膨張係数、弾性率、破断伸び、破断強度を測定した。その結果を、表1に示す。
Figure 2010092824
(式(19)中、mおよびnはモル%を示し、mは95〜5モル%であり、nは5〜95モル%、m+nは100モル%である。)
(実施例2)
実施例1のAH6FP1.098g(3mmol)を1.830g(5mmol)に、シリコーン9.380g(7mmol)を6.700g(5mmol)にした以外は、実施例1と同様に、ポリアミド樹脂の合成およびポリアミド樹脂の評価を行った。
(実施例3)
実施例1のAH6FP1.098g(3mmol)を2.562g(7mmol)に、シリコーン9.380g(7mmol)を4.020g(3mmol)にした以外は、実施例1と同様に、ポリアミド樹脂の合成およびポリアミド樹脂の評価を行った。
(比較例1)
実施例1のAH6FP1.098g(3mmol)を2.562g(10mmol)に、シリコーン9.380g(7mmol)を0g(0mmol)にした以外は、実施例1と同様に、ポリアミド樹脂の合成およびポリアミド樹脂の評価を行った。
なお、各実施例及び比較例におけるポリアミド樹脂の各物性値等は、次の方法により測定した。
<固有粘度>
得られたポリアミド樹脂をGBLに溶解し、0.5重量%ポリアミド樹脂溶液を作製し、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。
<ガラス転移温度:Tg>
動的粘弾性測定装置(TAインスツルメント社製、「Q800型」)を用いて、動的粘弾性測定により、周波数10Hz、液体窒素にて−120℃に冷却してから昇温速度5℃/分で測定した際の損失弾性率のピーク温度から、ポリアミド樹脂膜(30μm厚)のガラス転移温度を求めた。
<線熱膨張係数:CTE>
熱機械分析装置(ブルカーエイエックスエス社製、「TMA4000」)を用いて、熱機械分析により、荷重0.5g(膜厚1μm当り)、昇温温度5℃/分における試験片の伸びより、100〜200℃の範囲での平均値としてポリアミド樹脂膜(30μm厚)の線熱膨張係数を求めた。
<弾性率、破断伸び、破断強度>
東洋ボールドウィン社製引張試験機(テンシロンUTM−2)を用いて、ポリアミド樹脂膜(30μm厚)の試験片(3mm×30mm)について引張試験(延伸速度:8mm/分)を実施し、応力―歪曲線の初期の勾配から25℃における弾性率を、フィルムが破断した時の伸び率から破断伸び(%)を求めた。また、試験片が破断したときの応力から破断強度を求めた。破断伸びが高いほどフィルムの靭性が高いことを意味する。
<カットオフ波長>
日本分光社製紫外可視分光光度計(V−530)を用い、ポリアミド樹脂膜(10μm厚)の可視・紫外線透過率を200nmから900nmの範囲で測定した。透過率が0.5%以下となる波長(カットオフ波長)を透明性の指標とした。カットオフ波長が短い程、透明性が良好であることを意味する。
<光透過率(透明性)>
日本分光社製紫外可視分光光度計(V−530)を用い、ポリアミド樹脂膜(10μm厚)のi線(365nm)およびg線(435nm)における光透過率を測定した。透過率が高い程、透明性が良好であることを意味する。
<5%重量減少温度(T (N)(T (Air)>
熱天秤装置(ブルカーエイエックスエス社製、「TG−DTA2000」)を用いて、窒素中と大気中の5%重量減少温度として、それぞれ、(T (N)とT (Air)を求めた。
<銅箔の反り>
10cm×10cmの古川サーキット電解銅箔(18μm厚み、商品名F3−WS)上にキャスト製膜したポリアミド樹脂膜を真空中300℃で1時間熱処理して脱水環化反応を行った。このポリアミド樹脂膜(30μm厚)/銅箔積層体の四隅の持ち上がりを目視で観察し、反りの有無を観察した。
Figure 2010092824
表1に示すように、実施例1のポリアミド樹脂膜は半導体素子の反り防止に有効な低弾性率(0.026GPa)を示した。また、各実施例のポリアミド樹脂膜は、各測定値ともに優れた結果が得られた。
特に、引張り弾性率から明らかなように、各実施例のポリアミド樹脂膜は、優れた低応力性を示すことが明らかとなった。これは、ポリアミド樹脂骨格中にシロキサン骨格を導入したためと推察された。
この出願は、2009年2月13日に出願された日本出願特願2009−031743を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。

Claims (12)

  1. ポリアミド樹脂(A)と、
    感光剤(B)と、
    を、含むポジ型感光性樹脂組成物であって、
    該ポリアミド樹脂が、下記一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、
    下記一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は一般式(3)で示される反復単位(A−3)と、
    を有することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2010092824
    (式中、X、Yは有機基である。Rは水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、mは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なってもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
    Figure 2010092824
    (式中、Xは下記一般式(40)で示される構造単位であり、Yは有機基である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、nは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
    Figure 2010092824
    (式中、Xは有機基であり、Yは下記一般式(40)で示される構造単位である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、pは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
    Figure 2010092824
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、R41、R42、R43、R44のうち少なくとも1つはアリール基で、残りは水素原子または炭素数1〜30の有機基で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
  2. 前記一般式(40)で示される構造単位が、下記一般式(4)で示される請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2010092824
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基及び/又は一般式(3)で示されるC=O基に結合することを示す。)
  3. 前記一般式(40)で示される構造単位の分子量が400〜4000である、請求項1または2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  4. 前記ポリアミド樹脂が、一般式(2)で示される反復単位(A−2)を有する請求項2または3に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2010092824
    (式中、Xは下記一般式(4)で示される構造単位であり、Yは有機基である。Rは、水素原子、水酸基、−O−Rのいずれかであり、nは0〜8の整数である。Rが複数ある場合は、同一でも異なっていてもよい。Rは、炭素数1〜15の有機基である。)
    Figure 2010092824
    (式中、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよい。aおよびbはモル%を示し、aは5〜95モル%、bは95〜5モル%であり、a+bは100モル%である。ここで、*は一般式(2)で示されるNH基に結合することを示す。)
  5. 前記一般式(1)で示される反復単位(A−1)と、
    前記一般式(2)で示される反復単位(A−2)及び/又は前記一般式(3)で示される反復単位(A−3)のモル比((A−1)/{(A−2)+(A−3)})が0.05〜0.95である、請求項1乃至4いずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
  6. 前記一般式(1)で示される構造単位中のXが、下記式(5)の群より選ばれる少なくとも1種以上を含むものである、請求項1乃至4いずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2010092824
    (ここで、*はNH基に、※は水酸基に結合することを示す。式中Dは、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−NHCO−、−C(CF−、又は単結合である。sは1〜3の整数であり、Rはアルキル基、アルコキシ基、アシルオキシ基、シクロアルキル基の内から選ばれた1つを表す。Rが複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
  7. 前記一般式(1)で示される構造単位中のYが、下記式(6)の群より選ばれる少なくとも1種以上を含むものである、請求項1乃至4いずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 2010092824
    (ここで、*はC=O基に結合することを示す。tは0〜2の整数であり、R10はアルキル基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基、ハロゲン原子の内から選ばれた1つを表し、R10が複数ある場合は、それぞれ同じでも異なっていてもよい。)
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物の硬化物で構成されている、25℃における弾性率が1.5GPa以下であることを特徴とする硬化膜。
  9. 請求項8に記載の硬化膜で構成されていることを特徴とする保護膜。
  10. 請求項8に記載の硬化膜で構成されていることを特徴とする絶縁膜。
  11. 請求項8に記載の硬化膜を有していることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項8に記載の硬化膜を有していることを特徴とする表示装置。
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