JP6044324B2 - ポリイミド前駆体樹脂組成物 - Google Patents

ポリイミド前駆体樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6044324B2
JP6044324B2 JP2012279342A JP2012279342A JP6044324B2 JP 6044324 B2 JP6044324 B2 JP 6044324B2 JP 2012279342 A JP2012279342 A JP 2012279342A JP 2012279342 A JP2012279342 A JP 2012279342A JP 6044324 B2 JP6044324 B2 JP 6044324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin composition
carbon atoms
film
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012279342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014122280A (ja
Inventor
敬司 小野
敬司 小野
榎本 哲也
哲也 榎本
匡之 大江
匡之 大江
ケイ子 鈴木
ケイ子 鈴木
和也 副島
和也 副島
越晴 鈴木
越晴 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HD MicroSystems Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical DuPont Microsystems Ltd
HD MicroSystems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical DuPont Microsystems Ltd, HD MicroSystems Ltd filed Critical Hitachi Chemical DuPont Microsystems Ltd
Priority to JP2012279342A priority Critical patent/JP6044324B2/ja
Publication of JP2014122280A publication Critical patent/JP2014122280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044324B2 publication Critical patent/JP6044324B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

本発明は、低応力なポリイミド前駆体及びそれを用いた樹脂組成物及びパターンの製造方法に関する。
近年、半導体集積回路(LSI)の保護膜材料として、ポリイミド樹脂等の高い耐熱性を有する有機材料が広く適用されている(例えば、特許文献1及び2)。このようなポリイミド樹脂を用いた保護膜(硬化膜)は、ポリイミド前駆体又はポリイミド前駆体を含有する樹脂組成物を基板上に塗布及び乾燥して形成した樹脂膜を、加熱して硬化することで得られる。
半導体集積回路の微細化に伴い、誘電率を低減するためのlow−k層と呼ばれる層間絶縁膜が必要とされている。low−k層は空孔構造を有するため、機械的強度が低下するという課題が生じている。この様な機械的強度の弱い層間絶縁膜を保護するために、ポリイミド樹脂により形成される硬化膜が用いられる。この硬化膜には、厚膜形成性(例えば5μm以上)や高弾性率化(例えば4GPa以上)といった特性が求められている。しかし、厚膜化及び高弾性率化することによって、硬化後の応力が増大し、半導体ウエハの反りが大きくなって、搬送やウエハ固定の際に不具合が生じる場合があり、応力の低い硬化膜の開発が望まれている。
ポリイミド樹脂を低応力にする方法として、例えば、ポリイミドの熱膨張係数をシリコンウエハの熱膨張係数に近づけるために、分子鎖を剛直な骨格にする方法(例えば特許文献3)やシロキサン構造等の柔軟な構造を導入してポリイミドの弾性率を低減する方法(例えば特許文献4)等が挙げられる。
一方、保護膜を形成するために用いられるポリイミド樹脂が感光性であると、容易にパターン樹脂膜(パターン形成された樹脂膜)を形成することが可能である。このようなパターン樹脂膜を加熱して硬化することで、容易にパターン硬化膜(パターン形成された硬化膜)を形成することができる。ポリイミド樹脂を感光性とする方法として、ポリイミドに感光性を付与する方法が挙げられる。ポリイミドに感光性を付与する手法としては、ポリイミド前駆体にエステル結合やイオン結合を介してメタクリロイル基を導入する方法、光重合性オレフィンを有する可溶性ポリイミドを用いる方法、ベンゾフェノン骨格を有し、かつ窒素原子が結合する芳香環のオルト位にアルキル基を有する自己増感型ポリイミドを用いる方法等が知られている(例えば、特許文献5)。中でも、ポリイミド前駆体にエステル結合を介してメタクリロイル基を導入する方法は、ポリイミド前駆体を合成する際、用いるモノマーを自由に選択することが可能であり、また、メタクリロイル基が化学結合を介して導入されていることから、経時安定性に優れているという特徴がある。
しかし、前記の低応力のポリイミド樹脂では、共役する芳香環ユニットが分子鎖内に多く含まれることになり、ポリイミド樹脂の前駆体である、ポリアミド酸(ポリイミド前駆体)の場合においても、紫外線領域に吸収を有してしまう。そのため、パターン樹脂膜を形成するための露光工程において広く用いられているi線(波長365nm)の透過率が低下し、感度及び解像度が低下する傾向がある。つまりi線透過率の向上と、硬化膜の低応力化をともに実現することは困難であった。また、保護膜を、厚膜化した場合、さらにi線透過率が低下して、パターン樹脂膜の形成ができなくなる傾向があった。
またi線透過率が高いポリイミド前駆体としては、フッ素を含有するものが知られているが、フッ素を含有したポリイミド前駆体を加熱硬化後に得られる硬化膜は、レジストプロセス中に用いられる有機溶剤を吸収しやすく、膨潤してしまうという問題があった。ここでいう膨潤とはポリイミド硬化膜を一定温度(例えば70℃)のN−メチルピロリドンに一定時間(例えば20分間)浸漬したときに、硬化膜が溶媒を吸収し、体積が膨張する現象である。
特許第3526829号公報 特許第4524808号公報 特開平5−295115号公報 特開平7−304950号公報 特開平7−242744号公報
本発明は、このような課題を解決するために、応力が低くかつ膨潤しにくい硬化膜を形成できる樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた硬化膜の製造方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の樹脂組成物等が提供される。
<1>下記(a)及び(b)成分を含む樹脂組成物。
(a)下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体
Figure 0006044324
(式中、Rは4価の有機基、Rは2価の有機基、R及びRは各々独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。)
(b)下記一般式(2)で表される金属錯体化合物
Figure 0006044324
(式中、R、R、R、R、R及びR10は、各々独立に水素原子又は1価の有機基である。)
<2>Rが、下記一般式(3)で表わされる2価の有機基である前記樹脂組成物。
Figure 0006044324
(式中、R11〜R18は各々独立に水素原子、フッ素原子、又は1価の有機基を表し、R11〜R18の少なくとも一つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
<3>Rが、下記一般式(4)で表わされる2価の有機基である前記樹脂組成物。
Figure 0006044324
(式中、R19及びR20は各々独立にフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
<4>前記(b)成分が前記(a)成分100質量部に対して0.005〜15質量部含まれる前記樹脂組成物。
<5>さらに、(c)成分として、活性光線照射によりラジカルを発生する化合物を含む前記樹脂組成物。
<6>前記(c)成分が、前記(a)成分100質量部に対して0.01〜30質量部含まれる前記樹脂組成物。
<7>前記樹脂組成物から形成される硬化膜。
<8>前記樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を加熱処理する工程とを含む、硬化膜の製造方法。
<9>前記樹脂組成物から形成されるパターン硬化膜。
<10>前記樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜に活性光線を照射後、現像してパターン樹脂膜を得る工程と、前記パターン樹脂膜を加熱処理する工程とを含む、パターン硬化膜の製造方法。
本発明によれば、ポリマーの骨格によらず、応力が低く、かつ膨潤を抑制できる硬化膜を形成できる樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた硬化膜の製造方法を提供することができる。
本発明の樹脂組成物を用いて製造した電子部品(半導体装置)の一実施形態の概略断面図である。
以下に、本発明にかかる樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた硬化膜の製造方法について説明する。尚、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
<樹脂組成物>
本発明の樹脂組成物は、下記の成分(a)及び(b)を含有する。
(a)下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体
Figure 0006044324
(式中、Rは4価の有機基、Rは2価の有機基、R及びRは各々独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。)
(b)下記一般式(2)で表される金属錯体化合物
Figure 0006044324
(式中、R、R、R、R、R及びR10は、各々独立に水素原子又は1価の有機基である。)
本発明の樹脂組成物は、上記の様な構成とすることで、得られる硬化膜の応力を低くすることができ、かつ硬化膜の膨潤を抑制することができる。以下、各成分について詳細に説明する。
(a)成分:ポリイミド前駆体
本発明の樹脂組成物は(a)成分として、下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体を含む。
Figure 0006044324
(式中、Rは4価の有機基、Rは2価の有機基、R、Rは各々独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する一価の有機基である。)
本発明は(a)成分である一般式(1)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体と(b)成分とを併用することで、応力が低くかつ膨潤が発生しにくい硬化膜を提供することができるという優れた効果を発現する。(a)成分を用いなかった場合、例えばポリベンゾオキサゾール前駆体を用いた場合は、(b)成分を併用しても、応力及び膨潤に対する効果が低い。
一般式(1)で表されるポリイミド前駆体を基材に塗布し、加熱硬化して得られる硬化膜の残留応力は、硬化膜の膜厚が10μmの場合において、30MPa以下であることが望ましく、27MPa以下であることがより望ましく、25MPa以下であることがさらに望ましい。残留応力が30MPa以下であれば、硬化後の膜厚が10μmとなるように膜を形成した場合に、ウエハの反りをより充分抑制することができ、ウエハの搬送や吸着固定において生じる不具合をより抑制することができる。
尚、残留応力はKLA Tencor社製、薄膜ストレス測定装置FLX−2320を用いて、ウエハの反り量を測定後、応力に換算する方法により測定することができる。
本発明において得られる硬化膜を、硬化後の膜厚が10μmとなるように形成するためには、上述の樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程後に、塗膜の厚さが20μm程度である必要があり、活性光線照射によってラジカルを発生する化合物と組み合わせて感光性樹脂組成物とする場合には高いi線透過率を示すことが重要である。
具体的には、膜厚20μmにおいて、i線透過率が15%以上であることが好ましく、25%以上であることがより好ましく、30%以上であることがさらに好ましい。15%より低いと、i線が深部まで到達せず、ラジカルが充分に発生しないために、現像時に膜の基板側から樹脂が染み出てくる等、感光特性が低下する恐れがある。
尚、i線透過率はHITACHI社製U−3310spctrophotometerを用いて、透過UVスペクトルを測定により測定することができる。
一般式(1)中のRは、原料として用いられるテトラカルボン酸二無水物に由来する構造であり、たとえば、ピロメリット酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物が、硬化膜の応力、i線透過率の観点から好ましい。これらは単独もしくは2種類以上の組み合わせで使用される。
また、硬化膜の応力、i線透過率を低下させない範囲において、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、m−ターフェニル−3,3′,4,4′−テトラカルボン酸二無水物、p−ターフェニル−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス{4’−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}プロパン二無水物、2,2−ビス{4’−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}プロパン二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2’−ビス{4’−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}プロパン二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2’−ビス{4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル}プロパン二無水物、4,4’−オキシジフタル酸二無水物、4,4’−スルホニルジフタル酸二無水物等と組み合わせても良い。
一般式(1)中のRは原料として用いるジアミンに由来する構造である。(a)成分において、i線透過率の観点から一般式(1)中のRが、下記一般式(3)で表わされる2価の有機基であることが好ましい。
Figure 0006044324
(式中、R11〜R18は各々独立に1価の有機基であり、R11〜R18の少なくとも一つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
(a)成分において、i線透過率、入手のし易さの観点から一般式(1)中のRが、一般式(4)で表わされる2価の有機基であることがより好ましい。
Figure 0006044324
(式中、R19及びR20は各々独立にフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
(a)成分中、一般式(1)中のRが一般式(4)で表される構造単位は、1〜100mol%であることが好ましく、10〜90mol%であることがより好ましく、30〜90mol%であることがさらに好ましい。
一般式(3)又は(4)の構造を与える有機基としては低応力性、良好なi線透過率及び耐熱性等の観点から、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ビス(フルオロ)−4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニルが挙げられ、これらは単独で又は2種類以上の組み合わせで使用される。
また、低応力性、良好なi線透過率及び耐熱性等を低下させない程度に一般式(3)、(4)以外の構造を与えるジアミン化合物を使用することができる。例えば、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,5−ジアミノナフタレン、ベンジジン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−、2,2’−)ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−、2,2’−)ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−(又は3,4’−、3,3’−、2,4’−、2,2’−)ジアミノジフェニルスルフィド、o−トリジン、o−トリジンスルホン、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジエチルアニリン)、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジイソプロピルアニリン)、2,4−ジアミノメシチレン、1,5−ジアミノナフタレン、4,4’−ベンゾフェノンジアミン、ビス−{4−(4’−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン、2,2−ビス{4−(4’−アミノフェノキシ)フェニル}プロパン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス{4−(3’−アミノフェノキシ)フェニル}スルホン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、ジアミノポリシロキサン等が挙げられる。これらは単独で又は2種類以上の組み合わせで使用される。
一般式(1)中のR及びRは、各々独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。
炭素数1〜20のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられ、炭素数3〜20のシクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等が挙げられる。
炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基としては、アルキル基の炭素数が1〜10のアクリロキシアルキル基やメタクリロキシアルキル基が挙げられる。アルキル基の炭素数が1〜10のアクリロキシアルキル基としては、アクリロキシエチル基、アクリロキシプロピル基、アクリロキシブチル基等が挙げられ、アルキル基の炭素数が1〜10のメタクリロキシアルキル基としては具体的には、メタクリロキシエチル基、メタクリロキシプロピル基、メタクリロキシブチル基等が挙げられる。
感光性樹脂組成物とする場合には、R及びRの少なくとも一方が、炭素数1〜10のアクリロキシアルキル基もしくはメタクリロキシアルキル基のような炭素炭素不飽和二重結合を有しており、活性光線照射によってラジカルを発生する化合物と組み合わせて、ラジカル重合による分子鎖間の架橋が可能となるようにすることが望ましい。
本発明の(a)成分は、テトラカルボン酸二無水物とジアミンを付加重合させて合成することができる。また、式(5)で表されるテトラカルボン酸二無水物をジエステル誘導体にした後、式(6)で表される酸塩化物に変換し、式(7)で表されるジアミンと反応させることによって合成することができる。
Figure 0006044324

(ここでR〜Rは式(1)と同じである。)
前記一般式(6)で表されるテトラカルボン酸モノ(ジ)エステルジクロリドは、前記一般式(5)で表されるテトラカルボン酸二無水物と、下記一般式(8)で表される化合物とを反応させて得られるテトラカルボン酸モノ(ジ)エステルと、塩化チオニルもしくはジクロロシュウ酸等の塩素化剤を反応させて得ることが出来る。
Figure 0006044324
(ここで式中のR20は、水素原子、アルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。)
塩素化剤は、テトラカルボン酸モノ(ジ)エステル1モルに対して、通常2モル当量を用いて、塩素化剤に対して2倍量の塩基性化合物存在下で反応させるが、合成されるポリイミド前駆体の分子量を制御するために、当量を適宜調整してもよい。塩素化剤の当量としては1.5〜2.5モル当量が望ましく、1.6〜2.4モル当量がより望ましく、1.7〜2.3モル当量がさらに望ましい。1.5モル当量より少ない場合、ポリイミド前駆体の分子量が低いため硬化後の低応力性が充分に発現しない可能性があり、2.5モル当量より多い場合には、塩基性化合物の塩酸塩が多量にポリイミド前駆体中に残存し、硬化後のポリイミドの電気絶縁性が低下する恐れがある。塩基性化合物としては、例えばピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等を用いることができ、塩素化剤に対して、1.5〜2.5倍量用いることが望ましく、1.7〜2.4倍量であることがより望ましく、1.8〜2.3倍量であることがさらに望ましい。1.5倍量より少ないと、ポリイミド前駆体の分子量が低くなって、硬化後の応力が充分低下しない恐れがあり、2.5倍量より多いと、ポリイミド前駆体が着色する恐れがある。
また、テトラカルボン酸二無水物と一般式(8)の化合物は、塩基性触媒の存在下で反応させてもよい。塩基性触媒としては、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン等が挙げられる。
前記一般式(8)で表されるアルコール類(R20が水素原子でない場合)としては、例えば、R20が炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数3〜20のシクロアルキル基を有するアルコールが挙げられる。また、R20が炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である場合、前記一般式(8)で表されるアルコール類としては、アルキル基の炭素数が1〜10のアクリロキシアルキル基、アルキル基の炭素数が1〜10のメタクリロキシアルキル基等を有するアルコールが挙げられる。
具体的には、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
本発明の(a)成分であるポリイミド前駆体の分子量は、ポリスチレン換算での重量平均分子量が10000〜100000であることが望ましく、15000〜100000であることがより望ましく、20000〜85000であることがさらに望ましい。重量平均分子量が10000より小さいと、硬化後の応力が充分に低下しない恐れがあり、100000より大きいと、溶剤への溶解性が低下し、溶液の粘度が増大して取り扱い性が低下する恐れがある。尚、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定することができ、標準ポリスチレン検量線を用いて換算することによって求めることができる。
本発明の(a)成分を合成する際のテトラカルボン酸二無水物とジアミンのモル比は通常1.0であるが、分子量や末端残基を制御する目的で、0.7〜1.3の範囲のモル比であってもよい。モル比が0.7以下もしくは1.3以上の場合、得られるポリイミド前駆体の分子量が小さくなり、硬化後の低応力性が充分に発現しない恐れがある。
前記付加重合及び縮合反応やジエステル誘導体や酸塩化物の合成は有機溶媒中で行うことが望ましい。使用する有機溶媒としては、合成されるポリイミド前駆体を完全に溶解する極性溶媒が望ましく、例えばN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
また、上記極性溶媒以外に、ケトン類、エステル類、ラクトン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類等も用いることができる。例えば、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジクロロブタン、トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。これらの有機溶媒は単独又は2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の(a)成分であるポリイミド前駆体を加熱処理してイミド化を進行させてポリイミドに変換する加熱温度としては、80〜450℃が望ましく、100〜450℃がより望ましく、200〜400℃であることがさらに望ましい。80℃以下ではイミド化が充分進行せず、耐熱性が低下する恐れがあり、450℃より高い温度で行うと、硬化して得られるポリイミドが劣化してしまう恐れがある。
(b)成分:一般式(2)で表される金属錯体化合物
本発明の樹脂組成物は(b)成分として、下記一般式(2)で表される金属錯体化合物を含む。
Figure 0006044324
(式中、R、R、R、R、R及びR10は、各々独立に水素原子又は1価の有機基である。)
、R、R、R、R及びR10の1価の有機基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシル基等が挙げられる。炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基等であることがより好ましい。3つの配位子は同一でも異なってもよい。
炭素数1〜20のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−デシル基、n−ドデシル基等が挙げられ、炭素数1〜20のアルコキシル基としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシル基、i−プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
(b)成分は架橋剤として作用するため、本発明の樹脂組成物を用いると、ポリイミド硬化膜中に架橋構造ができることで、膨潤を抑制することができると考えられる。また、(b)成分はポリイミド硬化膜の配向性を向上する作用を有するため、熱膨張係数を小さくすることができると考えられる。
(b)成分であるアルミニウム錯体としては、具体的には、例えば、アルミニウムエチルアセトアセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセトネート等が挙げられ、好ましくはアルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセトネートが挙げられる。
これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の樹脂組成物において、(b)成分の含有量は、膨潤抑制性及び膜物性の観点から、(a)成分100重量部に対して0.01〜50質量部が好ましく、0.5〜20質量部がより好ましく、0.5〜10質量部がさらに好ましい。
(b)成分の含有量を0.5質量部以上とすることにより硬化膜の有機溶剤による膨潤が抑制され、50質量部以下とすることにより硬化膜の伸びの低下を抑えることが出来る。
(c)成分:活性光線によりラジカルを発生する化合物
(a)成分のポリイミド前駆体中のR及びRの少なくとも一部が炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である場合、活性光線を照射するとラジカルを発生する化合物と併用して、溶剤に溶解することによって感光性樹脂組成物とすることができる。本発明の樹脂組成物は、(c)成分を含有し感光性樹脂組成物とした場合に、i線透過率に優れる樹脂組成物となるため好ましい。
(c)成分は、活性光線照射によりラジカルを発生しうる化合物であれば特に制限はない。(c)成分は、ラジカル発生性の観点から、下記式(9)で表される構造を含むことが好ましい。
Figure 0006044324
(式(9)中、R10は1価の芳香環又はヘテロ環であり、置換基を有していてもよい。)
(c)成分としては、例えば、後述するオキシムエステル類に分類される化合物、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)等のN,N’−テトラアルキル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパノン−1等の芳香族ケトン、アルキルアントラキノン等の芳香環と縮環したキノン類、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンゾイン、アルキルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、また下記式(10)にて表される化合物が挙げられる。
Figure 0006044324
(式(10)中、R31は、炭素数1〜20のアルキル;1個以上の酸素原子によって中断された炭素数2〜20のアルキル;炭素数1〜12のアルコキシ;炭素数1〜4のアルキルで置換されたフェニル;フェニル;炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜12のアルコキシ、ハロゲン、シクロペンチル、シクロヘキシル、炭素数1〜12のアルケニル、1個以上の酸素原子によって中断された炭素数2〜18のアルキル、及び炭素数1〜4のアルキルからなる群より選択される1以上の基で置換されたフェニル;又はビフェニリルであり、R32は、式(11)で表される基であるか、上記R31と同じ基であり、R33〜R35は各々独立に炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜12のアルコキシ又はハロゲンである。)
Figure 0006044324
(式(11)中、R36〜R38は、上記式(10)のR33〜R35と同じである)
これらの中でも特にオキシムエステル類は、より感度に優れ、上述した式(3)で表される基を含むポリイミド前駆体、特に式(4)で表される基を含むポリイミド前駆体を含む感光性樹脂組成物において格段に良好なパターンを与え、より好ましい。
特に式(4)で表される基を含むポリイミド前駆体の場合、従来の樹脂組成物ではしばしば良好な感光特性が得られないことがあった。そのような(a)成分であっても良好な感度、残膜率が得られる観点で、特に好ましいオキシムエステル類は、下記式(12)にて表される化合物である。
Figure 0006044324
(式(12)中、R21〜R27は各々独立に1価の基である。)
前記1価の有機基として好ましいものは各置換基で異なり、以下のようなものが挙げられる。
21は、フェニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR39’、−SR40’もしくは−N(R41’)(R42’)の1個以上で置換されてもよい。R39’〜R42’は、炭素数1〜20のアルキル基である)、炭素数1〜20のアルキル基(但し、アルキル基の炭素数が2〜20の場合、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、及び/又は1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜20のアルカノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、−OR39’、−SR40’もしくは−N(R41’)(R42’)の1個以上で置換されてもよい。R39’〜R42’は、炭素数1〜20のアルキル基である)、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシル基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシル基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、及び/又は1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、−OR39’もしくは−N(R41’)(R42’)の1個以上で置換されてもよい。R39’、R41’、R42’は、炭素数1〜20のアルキル基である)、シアノ基、ニトロ基、−CON(R41)(R42)、炭素数1〜4のハロアルキル基、−S(O)−R43(但し、R43は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜12のアルキル基で置換されてもよい炭素数6〜12のアリール基を示し、mは1又は2である。)、炭素数1〜6のアルコキシスルホニル基、炭素数6〜10のアリーロキシスルホニル基、又はジフェニルホスフィノイル基を示す。
22は、炭素数2〜12のアルカノイル基(但し、ハロゲン原子もしくはシアノ基の1個以上で置換されてもよい。)、その二重結合がカルボニル基と共役していない炭素数4〜6のアルケノイル基、ベンゾイル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−OR39、−SR40もしくは−N(R41)(R42)の1個以上で置換されてもよい)、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、又はフェノキシカルボニル基(但し、炭素数1〜6のアルキル基もしくはハロゲン原子の1個以上で置換されてもよい。)を示す。
23、R24、R25、R26及びR27は、各々独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、又はフェニル基(但し、−OR39、−SR40もしくは−N(R41)(R42)の1個以上で置換されてもよい)、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルカノイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基(但し、アルコキシル基の炭素数が2〜11の場合、該アルコキシル基は主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有するか、及び/又は1個以上の水酸基で置換されてもよい。)、フェノキシカルボニル基、−OR39(但し、−OR39は、フェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の一つの炭素原子と結合して5員環もしくは6員環を形成してもよい。)−SR40(但し、−SR40は、フェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の一つの炭素原子と結合して5員環もしくは6員環を形成してもよい。)、−S(O)R40(但し、−SR40は、フェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の一つの炭素原子と結合して5員環もしくは6員環を形成してもよい。)、−SO40(但し、−SR40は、フェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の一つの炭素原子と結合して5員環もしくは6員環を形成してもよい。)、又は−N(R41)(R42)(但し、−NR41及び/又は−NR42は、フェニル環中もしくはフェニル環への置換基中の一つの炭素原子と結合して5員環もしくは6員環を形成してもよい。)を示し、かつR23、R24、R25、R26及びR27の少なくとも一つは−OR39、−SR40又は−N(R41)(R42)である。
39は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜6のアルキル基、炭素数2〜8のアルカノイル基、−(CHCHO)H(但し、nは1〜20の整数である。)、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシル基で置換されてもよい。)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、又は−Si(R49(R503−r(但し、R49は、炭素数1〜8のアルキル基を示し、R50はフェニル基を示し、rは1〜3の整数である。)を示す。
40は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のアルケニル基、シクロヘキシル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基{但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基もしくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基の1個以上からなる。}、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは硫黄原子を有する炭素数2〜12のアルキル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシル基で置換されてもよい。)、又は炭素数7〜9のフェニルアルキル基を示す。
41及びR42は、各々独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、フェニル基(但し、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシル基の1個以上で置換されてもよい。)、炭素数2〜3のアルカノイル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、又はベンゾイル基を示すか、あるいはR41とR42が一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基(但し、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子もしくは−NR39−を有するか、及び/又は水酸基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基もしくはベンゾイルオキシ基の1個以上で置換されてもよい。)を示す。
これらの中でも、一般式(12)において、R23、R24、R25、R26及びR27の少なくとも一つが−SR40のものは、感度、残膜率が特に優れるので、好ましい。
式(12)おいて、R21として好ましくは炭素数1〜10のアルキル基、より好ましくは炭素数4〜7のアルキル基、特に好ましくはヘキシル基である。好ましくはR23〜R27のうち4つが水素であり、より好ましくはR23,R24,R25,R26が水素であり、残りが、−SR40である。この−SR40は、好ましくはシクロヘキシル基、フェニル基、又は炭素数7〜10のフェニルアルキル基であり、より好ましくはフェニル基又は炭素数7〜10のフェニルアルキル基であり、特に好ましくはフェニル基である。
さらにより低応力で高感度な感光性樹脂組成物を与える観点で、極めて好ましいものは下記式(13)の構造を持つ化合物である。
Figure 0006044324
(c)成分を含有する場合の含有量としては、(a)成分100質量部に対して、0.01〜30質量部であることが望ましく、0.01〜15質量部であることがより望ましく、0.05〜10質量部であることがさらに望ましい。配合量が0.01質量部以上であれば、露光部の架橋が充分し、より感光特性が良好となり、30質量部以下であるとより硬化膜の耐熱性が向上する傾向がある。
(d)成分:溶剤
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて(d)成分として溶剤を用いることが出来る。(d)成分としてはポリイミド前駆体を完全に溶解する極性溶剤が望ましく、例えばN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−バレロラクトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレンカーボネート、乳酸エチル、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、二つ以上を組み合わせて用いてもよい。
(e)成分:付加重合性化合物
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて(e)成分として付加重合性化合物を配合してもよい。付加重合性化合物としては、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、4−ビニルトルエン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、1,3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパン、1,3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパン、メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
付加重合性化合物を含有する場合の配合量は、(a)成分100質量部に対して、1〜100質量部とすることが望ましく、1〜75質量部とすることがより望ましく、1〜50質量部とすることがさらに望ましい。配合量が1質量部以上であれば、より良好な感光特性を付与することができ、100質量部以下であれば、より硬化膜の耐熱性を向上することができる。
また、本発明の樹脂組成物には、良好な保存安定性を確保するために、ラジカル重合禁止剤又はラジカル重合抑制剤を配合してもよい。ラジカル重合禁止剤又はラジカル重合抑制剤としては、例えば、p−メトキシフェノール、ジフェニル−p−ベンゾキノン、ベンゾキノン、ハイドロキノン、ピロガロール、フェノチアジン、レゾルシノール、オルトジニトロベンゼン、パラジニトロベンゼン、メタジニトロベンゼン、フェナントラキノン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、クペロン、2,5−トルキノン、タンニン酸、パラベンジルアミノフェノール、ニトロソアミン類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
ラジカル重合禁止剤又はラジカル重合抑制剤を含有する場合の配合量としては、ポリイミド前駆体100質量部に対して、0.01〜30質量部であることが望ましく、0.01〜10質量部であることがより望ましく、0.05〜5質量部であることがさらに望ましい。配合量が0.01質量部以上であればより保存安定性が良好となり、30質量部以下であれば、より硬化膜の耐熱性を向上することができる。
本発明の感光性樹脂組成物には、硬化後のシリコン基板等への密着性をより向上させるために、有機シラン化合物を含んでいてもよい。有機シラン化合物としては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、トリエトキシシリルプロピルエチルカルバメート、3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、N―フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)プロピルアミン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。配合量は、所望の効果が得られるように適宜調整される。
本発明の樹脂組成物は、例えば、90%重量以上、95重量%以上、98重量%以上、100重量%が、上記(a)成分、(b)成分と、任意に上記(c)〜(e)成分からなってもよい。
<硬化膜及びパターン硬化膜の製造方法>
本発明のパターン硬化膜は、上述の樹脂組成物から形成されるパターン硬化膜である。本発明のパターン硬化膜は上述の樹脂組成物が(c)成分を含有するときに形成される。
また、本発明のパターン硬化膜の製造方法は、上述の樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜に活性光線を照射後、現像してパターン樹脂膜を得る工程と、前記パターン樹脂膜を加熱処理する工程とを含む、パターン硬化膜の製造方法である。
以下、まずパターン硬化膜の製造方法の各工程について説明する。
本発明のパターン硬化膜の製造方法は、上述の樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程を含む。樹脂組成物を基材上に塗布する方法としては、例えば、浸漬法、スプレー法、スクリーン印刷法、スピンコート法が挙げられる。基材としては、例えばシリコンウエハ、金属基板、セラミック基板等が挙げられる。本発明の樹脂組成物は、低応力の硬化膜を形成可能であるので、特に、12インチ以上の大口径のシリコンウエハへの適用に好適である。
乾燥工程では、溶剤を加熱除去することによって、粘着性の無い塗膜を形成することができる。乾燥工程は、PMC社製:DATAPLATE(Digital Hotplate)等の装置を用いることができ、乾燥温度としては90〜130℃が好ましく、乾燥時間としては100〜400秒が好ましい。
本発明のパターン硬化膜の製造方法は、前記工程で形成した塗膜に活性光線を照射後、現像してパターン樹脂膜を得る工程を含む。これにより所望のパターンが形成された樹脂膜を得ることができる。本発明の樹脂組成物はi線露光用に好適であるが、照射する活性光線としては、紫外線、遠紫外線、可視光線、電子線、X線等を用いることができる。
現像液としては、特に制限はないが、1,1,1−トリクロロエタン等の難燃性溶媒、炭酸ナトリウム水溶液、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液等のアルカリ水溶液、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、酢酸エステル類等の良溶媒、これら良溶媒と低級アルコール、水、芳香族炭化水素等の貧溶媒との混合溶媒等が用いられる。現像後は必要に応じて貧溶媒等でリンス洗浄を行う。
本発明のパターン硬化膜の製造方法は、パターン樹脂膜を加熱処理する工程を含む。
この加熱処理は光洋リンドバーク性縦型拡散炉等の装置を用いることができ、加熱温度80〜400℃で行なうことが好ましく、加熱時間は5〜300分間であることが好ましい。この工程によって、樹脂組成物中のポリイミド前駆体のイミド化を進行させてポリイミド樹脂を含有するパターン硬化膜を得ることができる。
また、本発明の硬化膜は、上述の樹脂組成物から形成される硬化膜である。つまり、本発明の硬化膜はパターン形成されていない硬化膜であってもよい。
本発明の硬化膜の製造方法は、樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を加熱処理する工程とを含む、硬化膜の製造方法である。
塗膜を形成する工程、加熱処理する工程は、上記パターン硬化膜の製造方法と同様に行うことができる。
このようにして得られた本発明の硬化膜又はパターン硬化膜は、半導体装置の表面保護層、層間絶縁層、再配線層等として用いることができる。
図1は、本発明の一実施形態である再配線構造を有する半導体装置の概略断面図である。
本実施形態の半導体装置は、多層配線構造を有している。層間絶縁層(層間絶縁膜)1の上にはA1配線層2が形成され、その上部にはさらに絶縁層(絶縁膜)3(例えばP−SiN層)が形成され、さらに素子の表面保護層(表面保護膜)4が形成されている。配線層2のパット部5からは再配線層6が形成され、外部接続端子であるハンダ、金等で形成された導電性ボール7との接続部分である、コア8の上部まで伸びている。さらに表面保護層4の上には、カバーコート層9が形成されている。再配線層6は、バリアメタル10を介して導電性ボール7に接続されているが、この導電性ボール7を保持するためには、カラー11が設けられている。このような構造のパッケージを実装する際には、さらに応力を緩和するために、アンダーフィル12を介することもある。
本発明の硬化膜又はパターン硬化膜は、上記実施形態のカバーコート材、再配線用コア材、半田等のボール用カラー材、アンダーフィル材等、いわゆるパッケージ用途に使用することができる。
本発明の硬化膜又はパターン硬化膜は、メタル層や封止剤等との接着性に優れるとともに耐銅マイグレーション性に優れ、応力緩和効果も高いため、本発明の硬化膜又はパターン硬化膜を有する半導体素子は、極めて信頼性に優れるものとなる。
本発明の電子部品は、本発明の硬化膜又はパターン硬化膜を用いたカバーコート、再配線用コア、半田等のボール用カラー、フリップチップ等で用いられるアンダーフィル等を有すること以外は特に制限されず、様々な構造をとることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は何らこれらにより制限を受けない。
合成例1(ピロメリッド酸−ヒドロキシエチルメタクリレートジエステルの合成)
0.5リットルのポリ瓶中に、160℃の乾燥機で24h乾燥させたピロメリット酸二無水物43.624g(200mmol)とメタクリル酸2−ヒドロキシエチル54.919g(401mmol)とハイドロキノン0.220gをN−メチルピロリドン394gに溶解し、1,8−ジアザビシクロウンデセンを触媒量添加の後に、室温下(25℃)で24時間撹拌し、エステル化を行い、ピロメリッド酸−ヒドロキシエチルメタクリレートジエステル溶液を得た。この溶液をPMDA(HEMA)溶液とする。
合成例2(3,3’−4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸ジエステルの合成)
0.5リットルのポリ瓶中に、160℃の乾燥機で24h乾燥させた3,3’−4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物30.893g(105mmol)とメタクリル酸2−ヒドロキシエチル28.833g(210mmol)とハイドロキノン0.110gをN−メチルピロリドン239gに溶解し、1,8−ジアザビシクロウンデセンを触媒量添加の後に、室温下(25℃)で24時間撹拌し、エステル化を行い、ピロメリッド酸−ヒドロキシエチルメタクリレートジエステル溶液を得た。この溶液をs−BPDA(HEMA)溶液とする。
合成例3(4,4’−オキシジフタル酸ジエステルの合成)
0.5リットルのポリ瓶中に、160℃の乾燥機で24時間乾燥させた4,4’−オキシジフタル酸49.634g(160mmol)とメタクリル酸2−ヒドロキシエチル44.976g(328mmol)とハイドロキノン0.176gをN−メチルピロリドン378gに溶解し、1,8−ジアザビシクロウンデセンを触媒量添加の後に、室温下(25℃)で48時間撹拌し、エステル化を行い、4,4’−オキシジフタル酸−ヒドロキシエチルメタクリレートジエステル溶液を得た。この溶液をODPA(HEMA)溶液とする。
合成例4(ポリマーIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例1で得られたPMDA(HEMA)溶液244.455gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で1時間撹拌を行いPMDA(HEMA)クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン31.696g(99.0mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン90.211g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は32,000であった。これをポリマーIとする。1gのポリマーIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は17%であった。
合成例5(ポリマーIIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例2で得られたs−BPDA(HEMA)溶液282.125gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で1時間撹拌を行いs−BPDA(HEMA)クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン31.696g(99.0mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン90.211g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は85,000であった。これをポリマーIIとする。1gのポリマーIIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は60%であった。
合成例6(ポリマーIIIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例1で得られたPMDA(HEMA)溶液195.564gと合成例3で得られたODPA(HEMA)溶液58.652gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で2時間反応を行いPMDA(HEMA)とODPA(HEMA)の酸クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン31.696g(99.0mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン90.211g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は34,000であった。これをポリマーIIIとする。1gのポリマーIIIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は30%であった。
合成例7(ポリマーIVの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例1で得られたPMDA(HEMA)溶液150.152gと合成例3で得られたODPA(HEMA)溶液118.335gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で2時間反応を行いPMDA(HEMA)とODPA(HEMA)の酸クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ジメチルベンジジン6.305g(29.7mmol)と2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン22.187g(69.3mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン113.968g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は34,000であった。これをポリマーIVとする。1gのポリマーIVをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は15%であった。
合成例8(ポリマーVの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例3で得られたODPA(HEMA)溶液181.944gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で1時間撹拌を行いODPA(HEMA)クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ジメチルベンジジン21.017g(99.0mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン59.817g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は35,000であった。これをポリマーVとする。1gのポリマーVをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は40%であった。
合成例9(ポリマーVIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に合成例3で得られたPMDA(HEMA)溶液244.455gを入れ、その後、氷冷下で塩化チオニル25.9g(217.8mmol)を反応溶液温度が10度以下を保つように滴下ロウトを用いて滴下した。塩化チオニルの滴下が終了した後、氷冷下で1時間撹拌を行いPMDA(HEMA)クロリドの溶液を得た。次いで、滴下ロウトを用いて、2,2’−ジメチルベンジジン21.017g(99.0mmol)、ピリジン34.457g(435.6mmol)、ハイドロキノン0.076g(0.693mmol)のN−メチルピロリドン59.817g溶液を氷冷化で反応溶液の温度が10℃を超えないように注意しながら滴下した。この反応液を蒸留水に滴下し、沈殿物をろ別して集め、減圧乾燥することによってポリアミド酸エステルを得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は27,000であった。これをポリマーVIとする。1gのポリマーVIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は1%であった。
合成例10(ポリマーVIIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.1リットルのフラスコ中に2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン9.607g(30mmol)を入れ、N−メチルピロリドン73.735gに溶解させた。次いで、ピロメロット酸二無水物6.544g(30mmol)を発熱に注意しながら加えた。反応溶液を室温(25℃)で5時間撹拌を行いポリアミド酸溶液を得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は69,000であった。これをポリマーVIIとする。1gのポリマーVIIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、100℃のホットプレート上で180秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ20μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は50%であった。
合成例11(ポリマーVIIIの合成)
撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸15.48g、N−メチルピロリドン90gを仕込み、フラスコを5℃に冷却した後、塩化チオニル12.64gを滴下し、30分間反応させて、4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸クロリドの溶液を得た。
次いで、撹拌機、温度計を備えた0.5リットルのフラスコ中に、N−メチルピロリドン87.5gを仕込み、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.30gを添加し、撹拌溶解した後、ピリジン8.53gを添加し、温度を0〜5℃に保ちながら、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリドの溶液を30分間で滴下した後、30分間撹拌を続けた。撹拌した溶液を3リットルの水に投入し、析出物を回収、純水で3回洗浄した後、減圧乾燥してポリヒドロキシアミド(ポリベンゾオキサゾール前駆体)を得た。標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量は34,000であった。これをポリマーVIIIとする。1gのポリマーVIIIをN−メチルピロリドン1.5gに溶解させ、ガラス基板上にスピンコートで塗布し、120℃のホットプレート上で120秒加熱し溶剤を揮発させて厚さ10μmの塗膜を形成した。この時、得られた塗膜のi線透過率は50%であった。
ポリマーI〜VIIIのGPC法標準ポリスチレン換算により求めた重量平均分子量の測定条件は以下の通りであり、ポリマー0.5mgに対して溶媒[THF/DMF=1/1(容積比)]1mLの溶液を用いて測定した。
測定装置:検出器 株式会社日立製作所製L4000UV
ポンプ:株式会社日立製作所製L6000
株式会社島津製作所製C−R4A Chromatopac
測定条件:カラムGelpack GL−S300MDT−5x2本
溶離液:THF/DMF=1/1(容積比)
LiBr(0.03mol/L)、HPO(0.06mol/L)
流速:1.0mL/min、検出器:UV270nm
ポリマーI〜VIIIのi線透過率はHITACHI社製U−3310 Spectrophotometerを用いて測定した。
実施例1〜14、比較例1〜11
(a)、(b)、(c)の各成分を、表1に示す配合でN−メチルピロリドンに溶解して、樹脂組成物を調製した。
尚、表1において、(b)及び(c)成分の各欄における括弧内の数字は、(a)成分100質量部に対する添加量(質量部)を示す。また、溶剤としてN−メチルピロリドンを用い、使用量は、いずれも(a)成分100質量部に対して1.5倍(150質量部)で用いた。
尚、実施例において(c)成分を用いて感光性樹脂組成物とした場合は、テトラエチレングリコールジメタクリレートを(a)成分に対して20質量部配合した。
実施例及び比較例で調製した樹脂組成物について、硬化膜の残留応力及び膨潤率を測定した結果を表1に示す。測定方法は以下のとおりである。
(残留応力の測定)
得られた樹脂組成物を、6インチシリコンウエハ上にスピンコート法によって塗布し、100℃のホットプレート上で3分間加熱し、溶剤を揮発させ硬化後膜厚が約10μmとなる塗膜を得た。これを、光洋リンドバーク製縦型拡散炉を用いて、窒素雰囲気下、375℃で1時間加熱硬化して、ポリイミド膜を得た。ただし、比較例12及び13の場合はホットプレートの温度を120℃とし、加熱時間は2分間とした。また、硬化は光洋リンドバーク製縦型拡散炉を用いて、窒素雰囲気下、320℃で1時間加熱硬化して、ポリベンゾオキサゾール膜を得た。硬化後のポリイミド膜、ポリベンゾオキサゾール膜の残留応力はKLATencor社製薄膜ストレス測定装置FLX−2320を用いて室温において測定した。
(膨潤率の測定)
得られた樹脂組成物を、6インチシリコンウエハ上にスピンコート法によって塗布し、100℃のホットプレート上で3分間加熱し、溶剤を揮発させ硬化後膜厚が約10μmとなる塗膜を得た。これを、光洋リンドバーク製縦型拡散炉を用いて、窒素雰囲気下、375℃で1時間加熱硬化して、ポリイミド膜を得た。ただし、比較例12及び13の場合はホットプレートの温度を120℃とし、加熱時間は2分間とした。また、硬化は光洋リンドバーク製縦型拡散炉を用いて、窒素雰囲気下、320℃で1時間加熱硬化して、ポリベンゾオキサゾール膜を得た。基板上に作製されたポリイミド膜を70℃のN−メチルピロリドンに浸漬し、20分加熱を行った。N−メチルピロリドンに浸漬したサンプルを蒸留水ですすいだ後、膜厚を測定した。N−メチルピロリドン浸漬前後の膜厚変化から、膨潤率(%)を算出した。
Figure 0006044324
表1において(b)成分は以下のとおりである。
b1:アルミキレートA(w)(川研ファインケミカル:アルミニウムトリスアセチルアセトネート)
b2:アルミキレートD(川研ファインケミカル:アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート)
b3:TC−401(マツモトファインケミカル製:チタンテトラアセチルアセトネート)
b4:ZC−150(マツモトファインケミカル製:ジルコニウムテトラアセチルアセトネート)
表1において(c)成分は下記の化合物である。
c1:1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム
c2:1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製IRGACURE OXE−01)
比較例12
ポリマーVIII100質量部に対し、2−(4−ヒドロキシフェニル−2−[4−[1,1−(4ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]のナフトキノジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(AZ製、PA−28)11質量部、1,3,4,6−テトラキス(メトキシメチル)グリコウリル(三和ケミカル製、MX−270)20質量部、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン50%メタノール溶液(UCT製、UCT−801)6質量部を、γ−ブチロラクトン/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを重量比9:1で混合した溶剤に溶解して、樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を前記の条件で硬化し、得られた硬化膜の応力を測定したところ、応力は29MPaであった。また、膨潤率の測定をしたところ10%であった。
比較例13
ポリマーVIII100質量部に対し、2−(4−ヒドロキシフェニル−2−[4−[1,1−(4ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]のナフトキノジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(AZ製、PA−28)11質量部、(b1)3質量部、1,3,4,6−テトラキス(メトキシメチル)グリコウリル(三和ケミカル製、MX−270)20質量部、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン50%メタノール溶液(UCT製、UCT−801)6質量部を、γ−ブチロラクトン/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを重量比9:1で混合した溶剤に溶解して、感光性重合体組成物を調製した。この樹脂組成物を前記の条件で硬化し、得られた硬化膜の応力を測定したところ、応力は28MPaであった。また、膨潤率の測定をしたところ10%であった。
実施例では、フッ素を含有する剛直なポリイミドにアルミニウム錯体化合物を添加することで、応力の35MPa以下の低い数値を保ったまま、膨潤率を10%以下にすることができた。
一方、比較例に示すように、アルミニウム錯体化合物が無い場合、フッ素含有ポリイミドは40%以上の大きな膨潤率を示した。また、比較例8、9では膨潤しないが骨格が剛直でないため、応力低下の効果が確認できず、比較例10、11では応力、膨潤率は低い値を示すが、i線透過率が低いために、感光性樹脂組成物とすることが出来なかった。
また、比較例12、13のようにポリベンゾオキサゾールにアルミキレート化合物を適用しても、応力・膨潤率をより低くする効果は発現しなかった。これは比較例12、13の樹脂組成物は、すでに架橋剤が導入されており、アルミキレート化合物の有無によらず優れた薬品耐性を有するためだと考えられる。
本発明の樹脂組成物は、半導体装置等の電子部品を形成する、カバーコート材、再配線用コア材、ハンダ等のボール用カラー材、アンダーフィル材等、いわゆるパッケージ用途に使用することができる。
1 層間絶縁層
2 A1配線層
3 絶縁層
4 表面保護層
5 配線層のパット部
6 再配線層
7 導電性ボール
8 コア
9 カバーコート層
10 バリアメタル
11 カラー
12 アンダーフィル

Claims (10)

  1. 下記(a)及び(b)成分を含む樹脂組成物。
    (a)下記一般式(1)で表される構造単位を有するポリイミド前駆体
    Figure 0006044324
    (式中、Rは4価の有機基、Rは2価の有機基、R及びRは各々独立に水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、又は炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。 及びR の少なくとも一方が、炭素炭素不飽和二重結合を有する1価の有機基である。
    (b)下記一般式(2)で表される金属錯体化合物
    Figure 0006044324
    (式中、R、R、R、R、R及びR10は、各々独立に水素原子又は1価の有機基である。)
  2. が、下記一般式(3)で表わされる2価の有機基である請求項1記載の樹脂組成物。
    Figure 0006044324
    (式中、R11〜R18は各々独立に水素原子、フッ素原子、又は1価の有機基であり、R11〜R18の少なくとも一つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
  3. が、下記一般式(4)で表わされる2価の有機基である請求項1又は2記載の樹脂組成物。
    Figure 0006044324
    (式中、R19及びR20は各々独立にフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。)
  4. 前記(b)成分が前記(a)成分100質量部に対して0.01〜50質量部含まれる請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. さらに、(c)成分として、活性光線照射によりラジカルを発生する化合物を含む請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 前記(c)成分が前記(a)成分100質量部に対して0.01〜30質量部含まれる請求項5記載の樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物から形成される硬化膜。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を加熱処理する工程とを含む、硬化膜の製造方法。
  9. 請求項5又は6に記載の樹脂組成物から形成されるパターン硬化膜。
  10. 請求項5又は6に記載の樹脂組成物を基板上に塗布し乾燥して塗膜を形成する工程と、前記塗膜に活性光線を照射後、現像してパターン樹脂膜を得る工程と、前記パターン樹脂膜を加熱処理する工程とを含む、パターン硬化膜の製造方法。
JP2012279342A 2012-12-21 2012-12-21 ポリイミド前駆体樹脂組成物 Active JP6044324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279342A JP6044324B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 ポリイミド前駆体樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279342A JP6044324B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 ポリイミド前駆体樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014122280A JP2014122280A (ja) 2014-07-03
JP6044324B2 true JP6044324B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=51403060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279342A Active JP6044324B2 (ja) 2012-12-21 2012-12-21 ポリイミド前駆体樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6044324B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6536185B2 (ja) 2014-06-13 2019-07-03 信越化学工業株式会社 合成石英ガラス基板の製造方法
WO2024143212A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 富士フイルム株式会社 積層体の製造方法、半導体部材の製造方法、感光性樹脂組成物、積層体、半導体部材、及び、樹脂組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4565156B2 (ja) * 2005-06-20 2010-10-20 独立行政法人産業技術総合研究所 ポジ型感光性ポリイミド組成物及びそれを用いたポリイミドパターンの形成方法
JP5625549B2 (ja) * 2010-01-22 2014-11-19 日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社 感光性重合体組成物、パターンの製造方法及び電子部品
JP5972774B2 (ja) * 2012-12-10 2016-08-17 富士フイルム株式会社 ガス分離複合膜及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014122280A (ja) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6610643B2 (ja) ポリイミド前駆体樹脂組成物
JP6879328B2 (ja) ポリイミド前駆体、該ポリイミド前駆体を含む感光性樹脂組成物、それを用いたパターン硬化膜の製造方法及び半導体装置
JP6583258B2 (ja) 樹脂組成物、それによって形成される硬化膜及びパターン硬化膜、及びそれらの製造方法
JP6888660B2 (ja) ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜の製造方法及び電子部品
JP6146005B2 (ja) ポリイミド前駆体組成物、該組成物を用いた硬化膜
JP2015151405A (ja) ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜の製造方法及び電子部品
JP6414060B2 (ja) 樹脂組成物、それを用いたパターン形成方法及び電子部品
JP6390165B2 (ja) ポリイミド前駆体、該ポリイミド前駆体を含む感光性樹脂組成物、それを用いたパターン硬化膜の製造方法及び半導体装置
JP6244871B2 (ja) ポリイミド前駆体樹脂組成物
JP2015147907A (ja) 樹脂組成物、樹脂組成物を用いた硬化膜の製造方法及び電子部品
JP2014201696A (ja) ポリイミド前駆体、該ポリイミド前駆体を含む感光性樹脂組成物、及びそれを用いたパターン硬化膜の製造方法
WO2014097595A1 (ja) 感光性樹脂組成物、それを用いたパターン硬化膜の製造方法及び半導体装置
JP6044324B2 (ja) ポリイミド前駆体樹脂組成物
WO2018155547A1 (ja) 感光性樹脂組成物、硬化パターンの製造方法、硬化物、層間絶縁膜、カバーコート層、表面保護膜、及び電子部品
JP2015224261A (ja) ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜、及びその製造方法
JP6390109B2 (ja) ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6044324

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350