JPWO2010089923A1 - 医療用チューブ - Google Patents

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Abstract

本発明による医療用チューブは、先端から後端まで胆道鏡1の挿入部3を挿通可能な管路13aが貫通されているチューブ本体13と、チューブ本体13の先端から後端の間において形成された、挿入部3の外周側面と管路13aとを連通する側孔13bと、操作者の操作に応じて、側孔13bを含むチューブ本体13の少なくとも一部の硬度を変更可能な硬度変更部14とを備える。

Description

本発明は、体腔内に挿入する医療機器をガイドする医療用チューブに関する。
一般に、内視鏡的な十二指腸乳頭切開術によって総胆管結石の非観血的治療が行われるようになったが、総胆管結石に肝内結石を合併する症例も少くなく、内視鏡的十二指腸乳頭切開による総胆管結石除去後も肝内結石に対する治療が必要となる場合がある。そのため、経口的な胆道鏡検査による肝内結石の診断、及び非観血的治療が望まれている。
しかし、胆道の出口開口が十二指腸に対し、胃側から挿入された医療機器の代表である内視鏡を基準とした場合は戻り方向に指向しているため、この胆道内に内視鏡を挿入しようとした場合、内視鏡の先端を後方へ湾曲させて挿入する必要があるため内視鏡操作が難しい。
この対策として、例えば特公平1−28581号公報に開示されているように、軟性の管状部材(オーバチューブ)を用いて内視鏡を経乳頭的に胆道内へ導く技術が知られている。
図41に、同文献に開示されている管状部材101を示す。同図に示すように、内視鏡を用いて経口的な胆道鏡検査を行うに際しては、先ず、図示しない側視型の十二指腸用内視鏡の挿入部に管状部材101を挿入しておき、この管状部材101の先端から突出されている内視鏡の挿入部の先端を観察方向である十二指腸104の乳頭A(十二指腸乳頭A)まで挿入する。そして、十二指腸用内視鏡で十二指腸乳頭Aを確認した場合、管状部材101を順送りして、この管状部材101の外側に開口されている側孔101aを十二指腸用内視鏡の視野に入れる。
その後、十二指腸用内視鏡を抜去し、代わりに、この管状部材101に胆道鏡102を挿入し、この胆道鏡102の挿入部103の先端を側孔101aまで導く。そして、挿入部103の先端が側孔101aに臨まされた場合、挿入部103を湾曲させて、挿入部103の先端を側孔101aに挿通させ、この側孔101aを経て十二指腸乳頭Aへ導き、この十二指腸乳頭Aから総胆管Bに挿入し、この側孔101aの先端側縁部P1を支点に胆道鏡102の挿入部103の進行方向を総胆管B内へ導く。
しかし、上述した文献に開示されている管状部材101のように、この管状部材101の外周側面に側孔101aが開口されている場合、この側孔101a周辺の剛性が低下する。
図41に示すように、この側孔101aから突出される胆道鏡102の挿入部103は、側孔101aの先端側縁部P1を支点として観察方向が変更させられるため、側孔101aを胆道鏡102の挿入部103が通過する際に、この先端側縁部P1に挿入部103から、この側孔101aを押し広げる方向(図に矢印で示す方向)の押圧力が印加される。この側孔101aが穿設されている部位は剛性が低下しているため、この側孔101aの先端側縁部P1に、側孔101aを押し広げる方向の押圧力が印加されると、この側孔101aの周辺が、この側孔101aを広げる方向に湾曲してしまう。
管状部材101の側孔101aの周辺が湾曲してしまうと、胆道鏡102の挿入部103の先端を観察方向へ指向させるには、この挿入部103をより大きく湾曲させなければならないが、挿入部103の湾曲量には限界があるため、この挿入部103の先端を観察方向へ正確に導くことが難しくなり、操作性が悪くなる問題がある。
これに対処するに、管状部材101の側孔101aの周辺の硬度を高くして、撓み難くすることも考えられるが、管状部材101の先端を胃や十二指腸104等の体腔内の屈曲部(例えば十二指腸球部)を通過させるに際し、この先端を屈曲させることが困難となり、操作性が低下する問題がある。
又、管状部材101を、観察方向にある十二指腸乳頭A等へ導いた後、例えば特開平9−258441号公報に開示されている針金状の硬質部材(52)、或いは特開平11−76182号公報に開示されている規制体(10)を管状部材に挿通して、剛性を高めるようにすることも考えられるが、この硬質部材或いは規制体を経口的に挿入して管状部材の先端付近まで導くことは、管状部材が体腔内で屈曲しているため難しい。
本発明は、上記事情に鑑み、管状部材の外周側面に開口されている側孔周辺の剛性を高くすることなく、可撓性を維持した状態で体腔内への挿入性を確保し、しかも、医療機器が側孔を通過する際に、この側孔の縁部を支点として進行方向が変更される場合であっても、この側孔周辺が医療機器からの押圧力を受けて湾曲し難く、医療機器の進行方向を、側孔の縁部を支点として正確に変更させることができて、操作性の良い医療用チューブを提供することを目的とする。
本発明による医療用チューブは、先端から後端まで医療機器を挿通可能な管路が貫通されている管状部材と、前記管状部材の先端から後端の間において形成された、前記管状部材の外周側面と前記管路とを連通する側孔と、操作者の操作に応じて、前記側孔を含む前記管状部材の少なくとも一部の硬度を変更可能な硬度変更部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、管状部材に形成された外周側面と管路とを連通する側孔を含む少なくとも一部の硬度を、硬度変更部により、操作者の操作に応じて変更可能にしたので、可撓性を確保した状態では、管状部材の体腔内に対する良好な挿入性を確保することができる。又、管状部材の挿通されている医療機器を、この管状部材の外周側面に開口されている側孔を通過させるに際しては、操作者が側孔を含む管状部材の少なくとも一部の硬度を変更することで、医療機器が、管状部材に開口されている側孔の縁部を支点として進行方向が変更される場合であっても、この側孔周辺が医療機器からの押圧力を受けて湾曲し難くなり、医療機器の進行方向を、側孔の縁部を支点として正確に変更させることができ、良好な操作性を得ることができる。その結果、管状部材の外周側面に開口されている側孔周辺の剛性を高くすることなく、必要なときは、操作者の操作により硬度を確保することができるため、使い勝手がよい。
図1〜図10は本発明の第1実施形態を示し、図1は医療用チューブと内視鏡との概略構成図 医療用チューブと内視鏡との正面図 図2Aの要部右側面断面図 内視鏡の先端をチューブ本体の側孔から突出させた状態の正面図 図3Aの要部右側面断面図 図3BのIV-IV断面図 医療用チューブと内視鏡の挿入部とを十二指腸に挿入した状態の説明図 医療用チューブの側孔を十二指腸乳頭に対向させた状態の説明図 医療用チューブの先端部から内視鏡挿入部の先端を後退させた状態の説明図 医療用チューブの側孔から内視鏡挿入部の先端を突出させた状態の説明図 内視鏡挿入部の先端を経乳頭的に総胆管へ導く状態の説明図 チューブ本体の剛性の最小限必要な領域を示す説明図 図11A〜図16Bは本発明の第2実施形態を示し、図11は医療用チューブの先端部分の斜視図 医療用チューブの先端部分の側面図 図12AのXII-XII断面図 固定部の断面側面図 図13の状態別の断面側面図 チューブ本体の先端部を変形させた状態の要部斜視図 内視鏡の先端をチューブ本体の側孔から突出させた状態の正面図 図16Aの要部右側面図 本発明の第3実施形態による医療用チューブの要部斜視図 図18A〜図22Bは本発明の第4実施形態を示し、図18Aは医療用チューブの先端部の断面側面図 図18AのXVIII-XVIII断面図 医療用チューブの後端部の断面側面図 芯部材の変形前の斜視図 芯部材の変形後の斜視図 図19の状態別の断面側面図 挿入部を側孔から突出させた状態の図18Aに相当する断面側面図 図22AのXXII-XXII断面図 図23A〜図24Bは本発明の第5実施形態による医療用チューブの先端部を示し、図23Aは医療用チューブの先端部の断面側面図 図23AのXXIII-XXIII断面図 芯部材の変形前の斜視図 芯部材の変形後の斜視図 図25A〜図26は本発明の第6実施形態を示し、図25Aは硬度変更部の変形前の斜視図 硬度変更部の変形後の斜視図 硬度変更部の断面正面図 図27〜図33Bは本発明の第7実施形態を示し、図27は医療用チューブの先端部分の斜視図 医療用チューブの先端部分の側面図 医療用チューブの先端部分の断面側面図 変形前の硬度変更部の斜視図 変形後の硬度変更部の斜視図 図28のA−A断面であって、変形前の硬度変更部の断面図 図28のA−A断面であって、変形後の硬度変更部の断面図 図28のB−B断面であって、変形前の硬度変更部の断面図 図28のB−B断面であって、変形後の硬度変更部の断面図 図34A〜図36Bは本発明の第8実施形態を示し、図34Aは医療用チューブの先端部の断面側面図 は図34AのXXXIV-XXXIV断面図 硬度変更部の斜視図 医療用チューブの先端部をチューブ本体の側孔から突出させた状態の図34Aに相当する断面側面図 図36AのXXXVI-XXXVI断面図 図37〜図40Bは本発明の第9実施形態を示し、図37は医療用チューブの先端部分の斜視図 医療用チューブの先端部の断面側面図 図38AのXXXVIII-XXXVIII断面図 医療用チューブの先端部をチューブ本体の側孔から突出させた状態の正面図 図39Aの要部右側面図 支持プレートの収納状態を示す斜視図 支持プレートが突出した状態の斜視図 従来例による医療用チューブを用いて内視鏡を経乳頭的に胆道内へ導く状態の説明図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図10に本発明の第1実施形態を示す。
同図の符号1は、医療機器の代表である内視鏡であり、本実施形態では胆道鏡が示されている。従って、以下においては、この内視鏡1を胆道鏡1と称して説明する。
この胆道鏡1は、手元側に操作部2を有し、この操作部2から軟性の挿入部3が延出されている。又、操作部2には、挿入部3の先端部に設けられている湾曲部4を湾曲操作する湾曲操作ノブ5、処置具等が挿入される処置具挿通チャンネルの挿入口6が設けられていると共に、この操作部2の端部には、光源装置(図示せず)に接続されて照明光や各種信号を伝送可能なユニバーサルコード8が延出されており、このユニバーサルコード8を介して光源装置からの照明光が挿入部3の先端方向へ導かれる。挿入部3の先端には照明光学系、撮像素子等の観察光学系、処置具挿通チャンネルの先端開口部等(いずれも図示せず)が設けられ、撮像素子により得られた撮像信号がユニバーサルコード8等を介してプロセッサ(図示せず)に伝送されることで、観察画像が生成される。さらに、操作部2にはプロセッサやプロセッサに接続された記録装置等の遠隔操作を行うためのリモートスイッチ7が設けられている。
この挿入部3に、医療用チューブ(オーバチューブ)11が外装される。この医療用チューブ11は、後端側に固定部12が設けられ、この固定部12の先端から管状部材としてのチューブ本体13が延出されている。このチューブ本体13は、軟質塩化ビニル、シリコンゴム等の軟性材料で形成されており、内部に先端3aから後端まで、胆道鏡1に設けられている挿入部3を挿通可能な管路13aが貫通形成されている。このチューブ本体13は円筒状に形成され、外周側面と管路13aを形成する内周側面とが同軸状に形成されており、従って、このチューブ本体13の肉厚は全周にわたってほぼ一定となっている。
又、このチューブ本体13の先端から後端の間に、管路13aと外周側面とを連通する側孔13bが開口されている。この側孔13bは、管路13aに挿通された挿入部3の先端3aを外部へ露呈させるものである。従って、具体的には、この側孔13bは、チューブ本体13の先端側で、且つ挿入部3の外径よりも大きく、且つ長軸(管路13aの軸芯)に沿って延出する長孔状に形成されている。
更に、このチューブ本体13の先端に、硬度変更部14が設けられている。図2A、図2B、図3A、図3Bに示すように、この硬度変更部14は、一対の板ばね14a,14bの両端がヒンジ14cを介して支持された、いわゆるばね口構造を有しており、両ヒンジ14cが、側孔13bが開口されている外周側面と、この外周側面に対向する側の外周側面とを結ぶ軸線方向に配設されている。図3Aに示すように、外力が印加されていない状態の板ばね14a,14bは、自己の弾撥力により常時閉じた状態が維持されており、チューブ本体13の先端部13cが両ヒンジ14c側へ一文字状に弾性変形されている。
図2A、図2Bに示すように、この硬度変更部14は、管路13aに挿通される胆道鏡1の挿入部3の先端3aが挿通されて保持される。挿入部3の先端3aが硬度変更部14にて保持された状態では、板ばね14a,14bが挿入部3の先端3aの外周によって湾曲される。尚、図5〜図9には、体腔内の十二指腸104が示されており、Aは十二指腸乳頭、Bは総胆管であり、この総胆管Bに胆道(図示せず)が連通されている。
次に、このような構成からなる医療用チューブ11を用いて胆道鏡1の挿入部3を経口的に十二指腸104を経て総胆管B等へ導く動作について説明する。
先ず、図1に矢印で示すように、胆道鏡1の挿入部3を医療用チューブ11の管路13aに対し、固定部12側から挿通する。そして、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端に設けられているばね口状の硬度変更部14の両板ばね14a,14bを、ヒンジ14c間を指で挟み込んで、互いに離間する方向へ湾曲させ、そこに胆道鏡1の挿入部3の先端3aを臨ませる。そして、両板ばね14a,14bに対する押圧力を解除すると、図2Aに示すように、板ばね14a,14bが自己の弾撥力で挿入部3の先端3aを挟持する。又、医療用チューブ11の基部側に設けられている固定部12を、胆道鏡1の操作部2に嵌合させて固定する。
その結果、医療用チューブ11は胆道鏡1と一体化され、胆道鏡1の挿入部3に設けられている湾曲部4を湾曲させた場合、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端側も同方向へ湾曲される。
次いで、被検者に対し、胆道鏡1の挿入部3を医療用チューブ11のチューブ本体13と共に経口的に挿通し、図5に示すように、胆道鏡1による観察下において、挿入部3の先端3aを十二指腸104へ導く。そして、図6に示すように、医療用チューブ11に設けられているチューブ本体13の外周側面に開口されている側孔13bが、十二指腸乳頭Aの付近に到達した場合、胆道鏡1の挿入操作を停止し、胆道鏡1の挿入部3を医療用チューブ11の管路13aから後退させる。すると、図7に示すように、挿入部3の先端3aが、この先端3aを挟持している硬度変更部14の板ばね14a,14b間から抜けて後退する。
その結果、図3A、図3Bに示すように、硬度変更部14の両板ばね14a,14bが閉じ、チューブ本体13の先端部13cが、側孔13bと、この側孔13bに対して長軸(管路13aの軸芯)Lmを挟んで対向する側とを結ぶ方向(以下、この方向を便宜的に「縦軸Lv」と称する)へ一文字状に細長く弾性変形される。チューブ本体13の先端部13cが一文字状に細長く弾性変形されると、図4に示すように、チューブ本体13の先端部13cは、硬度変更部14が装着されている部位から後方の所定範囲にかけての断面形状が縦軸Lv方向と、長軸Lmを通り且つ縦軸Lvに直交する方向(以下、この方向を便宜的に「横軸Lh」と称する)とで変化しており、縦軸Lv方向の幅をDY、横軸Lh方向の幅をDXとした場合、DY>DXとなり、側孔13bが形成されている方向へ長く変形される。
チューブ本体13の先端部13c側の断面形状を、縦軸Lv方向の幅DYを横軸Lhの幅DXよりも拡大することで、換言すれば、横軸Lhの幅DXを縦軸Lv方向の幅DYよりも縮小することで、縦軸Lvの断面係数が大きくなり、チューブ本体13の先端部13cは、縦軸Lv方向に屈曲し難くなる。
その後、図8に示すように、胆道鏡1の挿入部3に設けられている湾曲部4を湾曲させ、先端3aを、チューブ本体13に開口されている側孔13bから突出させる。そして、この先端3aを更に鋭角に湾曲させて、十二指腸乳頭Aに臨ませる。ところで、湾曲部4自体の湾曲量には限界があり、この湾曲部4の湾曲のみでは、先端3aを、図8に示す状態まで鋭角に湾曲させることは困難であり、図3Bに示すように、挿入部3が側孔13bに向けて湾曲することで、支持される側孔13bの先端側縁部P1と、管路13aの内面に当接する部位(管路支持部)P2とに支持されて湾曲される。先端側縁部P1は、挿入部3の反力により、管路支持部P2を支点として湾曲を戻す方向(図3Bの反時計回り方向)へ押圧される。
しかし、上述したように、チューブ本体13は、側孔13bが開口している方向(縦軸Lv)に長く弾性変形されて縦軸Lvの断面係数が大きくなっているため、胆道鏡1の挿入部3を側孔13bの先端側縁部P1を支点として湾曲させてもチューブ本体13の先端部13cが縦軸Lv方向に湾曲され難くなる。その結果、挿入部3の先端3aの進行方向を、十二指腸乳頭Aに向けて正確に変更させることができるようになり、図9に示すように、胆道鏡1の挿入部3を十二指腸乳頭Aを経て、総胆管Bの方向へ容易に導くことができるため、操作性がよい。
このように、本実施形態では、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端部13cにばね口状の硬度変更部14を設け、胆道鏡1の挿入部3を十二指腸104に対して経口的に挿入するに際しては、硬度変更部14に胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを挟持させることで、チューブ本体13の先端部13cを略円形としているので、チューブ本体13の可撓性が維持され、体腔内への挿入性を確保することができる。又、胆道鏡1の挿入部3を、チューブ本体13の側孔13bを通して湾曲させた状態で突出させるに際しては、チューブ本体13を縦軸Lvの方向へ細長く弾性変形させたので、縦軸Lv側の断面係数が大きくなり、縦軸Lvの方向へ湾曲し難くなる。その結果、側孔13bの周辺の剛性を構造的に高く設定することなく、構造の簡素化が実現できる。
医療用チューブ11のチューブ本体13は、硬度変更部14の動作により弾性変形される(硬度が変更される)先端側部と、硬度変更部14が動作しても弾性変形されない(硬度が変更されない)後端側部とを有しており、先端側部の範囲は、図3Bに示すように、側孔13bの先端側縁部P1から管路支持部P2までの領域Sを含み、より具体的には、管路支持部P2から先端側が先端側部、この管路支持部P2から後端側が後端側部となる。但し、実際には、硬度変更部14が装着されている先端部13cも弾性変形されるため、チューブ本体13の先端から管路支持部P2までが、硬度変更させる領域となる。
尚、図10にハッチングで示すように、チューブ本体13の側孔13bが開口されている外周側面の剛性が、この側孔13bの開口によって低下しているため、最小限、この外周側面を弾性変形させて縦軸Lv方向の断面係数を大きくすれば、胆道鏡1の挿入部3の先端3aを側孔13bから突出させた際の剛性を確保することができる。
[第2実施形態]
図11〜図16Bに本発明の第2実施形態を示す。尚、第1実施形態と同一の構成要素に付いては同一の符号を付して説明を省略する。
上述した第1実施形態では、医療用チューブ11に設けられているチューブ本体13の先端部13cに、ばね口状の硬度変更部14を設け、この硬度変更部14にて、チューブ本体13の先端から管路支持部P2までを弾性変形させるようにしたが、本実施形態では、細径の硬度変更部として側面ワイヤ21を備え、この側面ワイヤ21を引くことで、チューブ本体13の少なくとも領域S(図3B参照)を弾性変形させるようにしたものである。
すなわち、図11、図12Aに示すように、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端部13cに、側面ワイヤ21が配設されている。この側面ワイヤ21の両端が先端部13cの外周側面の、前述した側孔13bの先端側縁部P1よりも前方で、横軸Lhが通過する位置に固定されている。この側面ワイヤ21は先端部13cの外周側面に対し、弛まされた状態で、側孔13bの開口されている面とは反対側に配設されている。
この側面ワイヤ21の中央部に操作ワイヤ22の一端が結索されている。この操作ワイヤ22は、チューブ本体13の肉厚部に形成されたワイヤルーメン23に挿通されている。ワイヤルーメン23は、チューブ本体13の側孔13bに対して長軸Lmを挟んで対向する側の肉厚部に長軸Lmに沿って形成されており、管路支持部P2に対応する位置よりもやや後方の外周側面にワイヤ突出口23aが開口されている。
又、図13に示すように、医療用チューブ11の基部側に設けられている固定部12に、胆道鏡1の挿入部3の基端側を固定する挿入部固定機構が備えられている。この固定部12は、チューブ本体13の後端に固設されている口金25と、この口金25に外装されているストッパリング26と、口金25とストッパリング26との間に設けた締付け部材27とを備え、この口金25とストッパリング26との中央に、チューブ本体13に形成されている管路13aに連通する管路25a,26aがそれぞれ開口されている。

又、このチューブ本体13の基部側の外周側面にワイヤルーメン23のワイヤ挿入口23bが開口されている。操作ワイヤ22の先端は、ワイヤ挿入口23bからワイヤルーメン23に挿通されて、先端側に開口されているワイヤ突出口23aから突出されて、側面ワイヤ21に結索されている。又、操作ワイヤ22の後端がストッパリング26に固定されている。
又、口金25の後端に凹部25bが形成され、この凹部25bに、挿入部固定機構の構成要素である締付け部材27が装着されている。この締付け部材27はゴム等の弾性を有するリング部材であり、外方へ開口する断面U字状に形成されている。更に、この凹部25bにストッパリング26の中央に突出されている凸部26bが進退自在に装着されている。
締付け部材27は、ストッパリング26の進退動作により凸部26bの先端で押圧離間され、押圧されることにより内周が縮径され、離間されることで拡径される。締付け部材27が縮径された状態では、胆道鏡1の挿入部3が締め付けられて固定される。又、この締付け部材27の内周が拡径されることで、挿入部3の固定が解除される。

又、口金25の外周には、先端側から後端側へ拡径するテーパガイド25cが形成されており、このテーパガイド25cの後端に掛止段部25dが形成されている。このテーパガイド25cに、ストッパリング26の開口端縁に形成されているストッパ部26cが摺接されている。テーパガイド25cの先端側には、ストッパ部26cの内周が掛止する環状溝26eが形成されている。
ストッパ部26cの内周が環状溝26aに係合した状態では、ストッパリング26の凸部26bが締付け部材27を圧縮し、図13に示すように、管路25aに挿通されている胆道鏡1の挿入部3を締め付けて固定している。一方、ストッパリング26を引くと、ストッパ部26cがテーパガイド25c上を摺動すると共に、この、ストッパ部26cとテーパガイド25cとの少なくとも一方が弾性変形して、ストッパ部26cの移動が許容される。
そして、ストッパ部26cが、テーパガイド25cを乗り越えて掛止段部25dに掛止されると、この引かれた状態が維持される。又、ストッパリング26のストッパ部26cが掛止段部25dに掛止された状態では、このストッパリング26に後端が固定されている操作ワイヤ22が引かれ、チューブ本体13の先端側に固設されている側面ワイヤ21が引かれ、この側面ワイヤ21によって、チューブ本体13の先端部13cの横軸Lh側の外周側面が押圧される。
次に、本実施形態の作用について説明する。図12A、図13に示すように、医療用チューブ11の管路13a,25a,26aに胆道鏡1の挿入部3が挿入されている初期状態では、挿入部3の先端部13cがチューブ本体13の先端部13cからやや突出されていると共に、固定部12のストッパリング26に形成されているストッパ部26cの内周が、口金25の外周に形成されている環状溝26eに掛止されている。
ストッパリング26のストッパ部26cが口金25の環状溝25eに掛止されている状態では、口金25の凹部25bに収容されている締付け部材27が、凹部25bの底部とストッパリング26に形成されている凸部26bとの間で圧縮されている。その結果、締付け部材27の内周が軸中心方向へ膨出され、この膨出により挿入部3の外周が締め付けられ、医療用チューブ11が挿入部3に固定される。
次いで、被検者に対し、胆道鏡1の挿入部3を医療用チューブ11のチューブ本体13と共に経口的に挿通し、胆道鏡1による観察下において、挿入部3の先端3aを十二指腸104へ導く。その際、医療用チューブ11の基部側が、締付け部材27によって挿入部3に固定されているため、挿入部3と医療用チューブ11のチューブ本体13とを、体腔内を一体的に移動させることができる。
そして、チューブ本体13の側孔13bが十二指腸乳頭Aの付近に到達した場合、胆道鏡1の挿入操作を停止し、医療用チューブ11の固定部12に設けられているストッパリング26を引く。そして、このストッパリング26に形成されているストッパ部26cを口金25に形成されている環状溝26eから離脱させ、図14に示すように、口金25の基部側に形成されている掛止段部25dに掛止させる。
すると、締付け部材27に対するストッパリング26に設けた凸部26bの押圧が解離され、胆道鏡1の挿入部3が医療用チューブ11に対して相対移動可能となる。又、同時に、ストッパリング26に後端が固定されている操作ワイヤ22が引かれる。
操作ワイヤ22が引かれると、図15、図16Aに示すように、この操作ワイヤ22の先端に結索されている側面ワイヤ21が引かれる。すると、この側面ワイヤ21が、その先端の固定位置とワイヤルーメン23のワイヤ突出口23aとの間で直線化されて、長軸Lm方向に力が加えられるため、先端部13cの横軸Lh方向が押圧される。
その後、胆道鏡1の挿入部3を医療用チューブ11から後退させ、湾曲操作により挿入部3の湾曲部4(図1参照)を湾曲させて、先端3aを側孔13b方向に指向させる。このとき、チューブ本体13の先端部13cの横軸Lh方向が側面ワイヤ21の長軸Lmに作用する力により圧縮されているため、少なくとも、先端部13cから側孔13bの後部側にかけて、横軸Lh方向の幅DXが押圧変形されて短くなり、相対的に縦軸Lv方向の幅DYが長くなっている。従って、縦軸Lv方向の断面係数が大きくなり、縦軸Lv方向に湾曲され難くなる。その結果、胆道鏡1の挿入部3を側孔13bの先端側縁部P1を支点として湾曲させて、進行方向を十二指腸乳頭Aに向けて正確に変更させることができる。
又、本実施形態では、ストッパリング26の進退動作により、医療用チューブ11の挿入部3に対する固定の解離と、チューブ本体13の先端部13cの押圧変形とを同時に行うようにしたので、操作性が良い。
[第3実施形態]
図17に本発明の第3実施形態による医療用チューブの要部斜視図を示す。本実施形態は、上述した第2実施形態の変形例である。本実施形態で採用するチューブ本体13は、上述した第2実施形態で採用したチューブ本体13に代えて採用するものであり、チューブ本体13の後端側の構造は、上述した図13、図14と同一である。従って、チューブ本体13の後端側の構造については、図13、図14を用いて説明する。又、第2実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
第2実施形態では、側面ワイヤ21をチューブ本体13の先端部13cに連結させ、この側面ワイヤ21を引くことで、少なくともチューブ本体13の先端部13cから先端側縁部P1にかけて弾性変形させるようにしたが、本実施形態では、操作ワイヤ22をチューブ本体13の先端部13c側に巻装し、それを引くことで弾性変形させるようにしたものである。
すなわち、チューブ本体13の外周側面には、先端部13cから、少なくとも前述した管路支持部P2付近にかけて、ワイヤルーメン23が、チューブ本体13の長軸Lm方向に沿って螺旋状に形成されている。尚、チューブ本体13の手元側は、上述した第2実施形態の図13、図14と同様の構造を有している。
このワイヤルーメン23に挿通されている操作ワイヤ22の先端が、チューブ本体13の先端に固定されている。又、この操作ワイヤ22の後端が、チューブ本体13の手元側に固定されているストッパリング26に固定されている(図13、図14参照)。
このような構成では、上述した第2実施形態と同様、ストッパリング26に設けられているストッパ部26cが、口金25に形成されている環状溝25eに掛止されている状態では、操作ワイヤ22はストッパリング26に対してやや弛まされた状態で連結されている。従って、チューブ本体13の先端部13c側は可撓性が維持されている。
又、図14に示すように、ストッパリング26に形成されているストッパ部26cを、口金25に形成されている環状溝25eから離脱させて、口金25の基部側に形成されている掛止段部25dに掛止させると、操作ワイヤ22が引かれる。
この操作ワイヤ22が引かれると、先端側のワイヤルーメン23が螺旋状に形成されているため、螺旋状のワイヤルーメン23に挿通されている操作ワイヤ22がチューブ本体13に密着して、当該チューブ本体13が締め付けられる。その結果、この操作ワイヤ22による締め付けで、チューブ本体13の少なくとも先端から管路支持部P2付近までが湾曲し難くなり、見かけ上の硬度が高くなる(見かけ上、硬化される)。従って、本実施形態では、螺旋状のワイヤルーメン23に挿通されている操作ワイヤ22の先端側が硬度変更部として機能する。
その結果、このチューブ本体13の管路13aに挿通されている胆道鏡1の挿入部3を湾曲させて、先端3aをチューブ本体13の側孔13bから突出させるに際し、この先端3aにて先端側縁部P1を押圧しても、チューブ本体13は撓み難く、挿入部3の進行方向を、側孔13bの先端側縁部P1を支点として総胆管B(図8参照)方向へ正確に導くことができる。
[第4実施形態]
図18A〜図22Bに本発明の第4実施形態を示す。尚、上述した第2実施形態と共通する構成要素については同一の符号を付して、説明を省略する。
上述した第2、第3実施形態では、チューブ本体13の先端部側を、操作ワイヤ22の機械的なリンク動作により変形、或いは締め付けることで、チューブ本体13の先端部13c側の硬度を変更させるようにしたが、本実施形態では、チューブ本体13の先端部13c側に硬度変更部としての芯部材32を備え、この芯部材32を電気的に動作させることで、硬度を変更させるようにしたものである。
すなわち、本実施形態では、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端部13cの、側孔13bに長軸Lmを挟んで対向する部位に、硬度変更室31を形成し、この硬度変更室31に芯部材32が挿通されている。
この芯部材32は、形状記憶合金、或いは形状記憶樹脂等の導電性を有する形状記憶部材を加工して、可撓性を有する細長い平板状部材に形成したものであり、図20Aに示すように、非通電時は、平板状を維持して長手方向に可撓性を有しているが、図20Bに示すように、通電すると、予め記憶されている形状、すなわち長手方向に直行する方向に湾曲変形して、長手方向の断面係数が大きくなる。
この芯部材32の後端にリード線33の一端が電気的に接続されている。尚、図示しないが芯部材32の先端は所定にアースされている。又、図18Aに示すように、このリード線33はチューブ本体13の肉厚内を通り、後端側へ延出されている。
図19に示すように、チューブ本体13の後端に固設されている固定部12に設けられている口金25の外周に固定接点34aが設けられている。尚、本実施形態による口金25は硬質樹材等の絶縁材で形成されている。この固定接点34aにリード線33の後端が電気的に接続されている。又、この口金25の外周端部にガイド面25fが形成され、このガイド面25fにストッパリング26の内周に形成されている摺動面26dが摺接されている。更に、このストッパリング26の内周の先端に絶縁カラー35が固設され、この絶縁カラー35の内周に、可動接点34bが固設されている。尚、ガイド面25fと摺動面26dとは、スプライン係合等により、軸長方向への移動のみが許容されており、可動接点34bは固定接点34aに対応する位置に配設されている。
図19に示すように、ストッパリング26の後端側内面が口金25の後端面に当接されている状態では、このストッパリング26に形成されている凸部26bが、挿入部固定機構の構成要素である締付け部材27を押圧して、胆道鏡1の挿入部3の外周側面を締付け部材27が締付けている。この状態では、可動接点34bが固定接点34aから外れたOFF状態となる。
一方、図21に示すように、ストッパリング26を引くと、凸部26bによる締付け部材27の押圧が解除されると共に、可動接点34bと固定接点34aとが接触されて、ON状態となる。この可動接点34bには電源36が接続されており、両接点34a,34bが導通されたON状態では、芯部材32にリード線33を介して電力が供給される。
このような構成では、図19に示すように、ストッパリング26の後端側内面が、口金25の後端に当接されている状態においては、凸部26bが締付け部材27を押圧しているため、この締付け部材27によって胆道鏡1の挿入部3が締付け固定されている。又、この状態では、可動接点34bが固定接点34aから離間してOFF状態となっているため、チューブ本体13の先端側に設けた硬度変更室31に収納されている芯部材32は、図20Aに示すように平坦な状態を維持している。従って、チューブ本体13の先端部13c側は可撓性が維持されている。
一方、図21に示すように、ストッパリング26を引くと、締付け部材27に対する凸部26bの押圧が解除されて、胆道鏡1の挿入部3がチューブ本体13に形成されている管路13a内を移動自在になる。又、その際、ストッパリング26に絶縁カラー35を介して固設されている可動接点34bが口金25に固設されている固定接点34aに接触して、電源36からの電力がリード線33を介して芯部材32に供給される。
すると、芯部材32が自己の内部抵抗により発熱し、図20Bに示すように、予め記憶されている形状、すなわち長軸Lmに交差(本実施形態では直行)する方向に湾曲させて断面形状を変化させることで、長軸Lm方向の断面係数が大きくなり、図22A、図22Bに示すように、チューブ本体13の先端部13cから管路支持部P2付近にかけて、縦軸Lv方向、すなわち、このチューブ本体13の湾曲に対する剛性が高くなる。その結果、胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを、チューブ本体13の側孔13bから突出させる際に、この先端3aにて先端側縁部P1を押圧しても、チューブ本体13が撓み難く、挿入部3の進行方向を、側孔13bの先端側縁部P1を支点として総胆管B(図8参照)方向へ正確に導くことができる。
このように、本実施形態では、チューブ本体13の先端部13c側に芯部材32を配設し、この芯部材32に通電することで、硬度を高くするようにしたので、この芯部材32を機械的に動作させる必要がなく、従って、配索が容易となり、チューブ本体13の製造組立を簡略化することができる。又、本実施形態では固定接点34a、可動接点34bの動作により芯部材32への電力供給状態を切り替えるようにしたが、例えば胆道鏡1の操作部2に設けられたリモートスイッチ7の操作により電源36からの電力供給を制御することで芯部材32への電力供給状態を切り替えるようにしてもよい。
[第5実施形態]
図23A〜図24Bに本発明の第5実施形態を示す。本実施形態は、上述した第4実施形態の変形例であり、芯部材32’の本体部32a(第4実施形態の芯部材32に相当)の先端にリング部32bを形成したものであり、それ以外の構成は第4実施形態と同様である。従って、第4実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
芯部材32’の先端に設けられているリング部32bはチューブ本体13の先端部13cに埋設されている。又、リング部32bと芯部材32’の本体部32aとの連設部分に切欠き部32cが形成されている。
この切欠き部32cにより、図24Aに示すように、芯部材32’に対して電源が非通電のときは、その本体部32aはリング部32bの湾曲形状に拘束されることなく平坦な状態が維持される。同様に、図24Bに示すように、芯部材32’に通電された場合も、本体部32aはリング部32bの湾曲形状に拘束されることなく変位させることができる。
本実施形態では、芯部材32’の先端にリング部32bを形成したので、チューブ本体13の先端部13cの硬度が高くなり、胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを、チューブ本体13の側孔13bから突出させる際に、この先端3aが先端側縁部P1を押圧しても、先端部13cが変形し難く、この先端側縁部P1を支点として、挿入部3の先端3aを、総胆管B(図8参照)方向へより正確に導くことができる。
[第6実施形態]
図25A〜図26に本発明の第6実施形態を示す。尚、医療用チューブの後端側の構成は、上述した図19、図21と同様であるため説明を省略する。
上述した第4、第5実施形態では、平板状の形状記憶部材を硬度変更部として用い、この硬度変更部に対する通電、非通電によりチューブ本体13の先端部13c側の硬度を変更させるようにしたが、本実施形態では線状の形状記憶部材を用いて、チューブ本体13の先端部13c側の硬度を変更させるようにしたものである。
すなわち、本実施形態で採用する硬度変更部41は、互いに対向する一対の導電リング41a,41bを有し、この導電リング41a,41b間が、複数の線材42で連設されている。又、導電リング41aがアースされ、導電リング41bにリード線33が接続され、このリード線33が基端側の固定接点34a(図19参照)に接続されている。
又、図26に示すように、線材42は、チューブ本体13に形成されている側孔13bを挟む両側に、本実施形態では3本ずつ配設されている。各線材42は導電性を有する形状記憶部材を加工して形成したものであり、通電することにより予め記憶されている形状、すなわち、所定方向に屈曲する形状に変形される。
両導電リング41a,41bは、チューブ本体13の側孔13bを長軸Lm方向で挟む前後方向に配設されている。具体的には、導電リング41aはチューブ本体13の先端部13c側にインサートされており、又、他方の導電リング41bは上述した管路支持部P2付近にインサートされている。
各線材42が非通電状態のとき、各線材42は直線状となりチューブ本体13の先端部13c側の屈曲方向に屈曲動作される。一方、各線材42に通電すると、各線材42が自己の内部抵抗により発熱して、予め記憶されている形状に屈曲しようとする。その際、図25Bに矢印で示すように、チューブ本体13の先端部13cが長軸Lmに沿って後端方向へ引かれて圧縮され、硬化される。
その結果、胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3a(図23A参照)を、チューブ本体13の側孔13bから突出させる際に、この先端3aにて先端側縁部P1(図23A参照)を押圧しても、チューブ本体13が撓み難く、挿入部3の進行方向を、側孔13bの先端側縁部P1を支点として総胆管B(図8参照)方向へ正確に導くことができる。
[第7実施形態]
図27〜図33Bに本発明の第7実施形態を示す。尚、医療用チューブの後端側の構成は、上述した図19、図21と同様であるため説明を省略する。
上述した第3実施形態では、チューブ本体13の先端部13c側に巻装した操作ワイヤ22を締め付けることで、先端部13c側の硬度を高くするようにしたが、本実施形態では、導電性を有する形状記憶部材からなる一対の硬度変更部としてのループプレート46a,46bを、チューブ本体13の側孔13bを挟む前後(長軸Lm方向)に配設し、この各ループプレート46a,46bでチューブ本体13を丸めて絞ることで、このチューブ本体13の肉厚を変化させて硬度を変更させるようにしたものである。
すなわち、図27、図32A、図32B、図33A、図33Bに示すように、チューブ本体13の、側孔13bに対して長軸Lmを挟む対向面の先端部13cから側孔13bの後部を含む先端領域13dにかけてスリット部13eが長軸Lmに沿って形成されている。図32A、図33Aに示すように、このスリット部13eはチューブ本体13の外周側面から内周面にかけて斜めに形成されている。
図30、図31に示すように、両ループプレート46a,46bの一端がリード線33を介して、固定接点34a(図19参照)に接続され、他端がアースされている。又、図30、図33Aに示すように、各ループプレート46a,46bは、非通電時は、その両端が比較的離れた状態となっており、図31、図33Bに示すように、通電すると自己の内部抵抗により発熱して、予め記憶されている形状、すなわち、ループプレート46a,46bの両端の間隔が狭まる方向に変位する。
この両ループプレート46a,46bはチューブ本体13の外周側面に貼り付けられており、図33Bに示すように、ループプレート46a,46bが変位した場合、チューブ本体13が絞られ、チューブ本体13のスリット部13eを構成する両端面がオーバラップする方向へ移動する。
又、チューブ本体13のスリット部13eが形成されている領域(先端領域13d)の全周に先端カバー47が装着されている。図29、図30に示すように、このカバ−47の両端部47a,47bがチューブ本体13の外周側面に接着されている。但し、スリット部13eはループプレート46a,46bが変位した際にオーバラップされるため、図32Aに示すように、そのオーバラップする領域よりもやや広い領域θLは接着されていない。従って、図32Bに示すように、スリット部13eがオーバラップされた場合、当該接着されていない領域θLには弛みが生じる。尚、先端カバー47の側孔13bに対応する部位には、逃げ孔47cが形成されている。
このような構成では、図19に示すように、ストッパリング26の後端側内面が、口金25の後端に当接されている状態では、可動接点34bが固定接点34aから離間してOFF状態となっているため、チューブ本体13の先端側に設けた一対のループプレート46a,46bは、図30に示すように、開いた状態を維持している。従って、チューブ本体13の先端部13c側は絞られておらず、可撓性が維持されている。
一方、図21に示すように、ストッパリング26を引くと、ストッパリング26に絶縁カラー35を介して固設されている可動接点34bが口金25に固設されている固定接点34aに接触して、電源36からの電力がリード線33を介して、両ループプレート46a,46bに供給される。
すると、両ループプレート46a,46bが自己の内部抵抗により発熱し、図31に示すように、予め記憶されている形状に変位する。このループプレート46a,46bは、チューブ本体13の外周側面に接着されているため、ループプレート46a,46bの変位により、チューブ本体13の先端領域13dが丸められて絞られる。その結果、図33Bに示すように、チューブ本体13のオーパラップ部位の肉厚が厚くなり、その分、縦軸Lv方向の剛性が高くなり、このオーバラップ部位のほぼ対向面に形成されている側孔13bから、胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを突出させる際に、チューブ本体13が撓み難くなり、挿入部3の進行方向を総胆管B(図8参照)方向へ正確に導くことができる。
尚、先端領域13dが両ループプレート46a,46bにより丸められて絞られると、この先端領域13dの外周に装着されている先端カバー47は、図33Bに示すように弛んだ状態となる。そのため、この先端カバー47がスリット部13eに噛み込まれることはない。
[第8実施形態]
図34A〜図36Bに本発明の第8実施形態を示す。本実施形態では、チューブ本体13の先端部13cの剛性を、複数の駒52からなる硬度変更部51にて確保するようにしたものである。
すなわち、チューブ本体13の先端側であって、側孔13bの対向面に形成されている硬度変更室31に、硬度変更部51が配設されている。この硬度変更部51は、複数の駒52で構成されている。図35に示すように、各駒52は、その前部に幅方向へ延出する断面半円状の凸部52aが形成され、後部に、この凸部52aに係合する凹部52bが形成されている。
各駒52は硬度変更室31内で長軸Lm方向への移動が許容されており、図34B、図36Bに示すように、幅方向(図の左右方向)への移動は、硬度変更室31の両壁面によって規制されている。
この硬度変更室31の後部にエアールーメン31aが連通され、又、前部に、外部に連通するリリーフ通路31bが開口されている。このエアールーメン31aは、チューブ本体13の後端に延出されて、図示しないエアーポンプに切換バルブを介して連通されている。尚、この切換バルブは、エアーポンプからのエアーをエアールーメン31aと大気に連通する通路とに対して選択的に連通させるものであり、図19に示す固定部12に設けられている固定接点34aが可動接点34bと非道通にあるスイッチOFF状態では、エアーポンプを大気通路に連通させる。一方、固定接点34aが可動接点34bと導通されたスイッチON状態では、エアーポンプとエアールーメン31aとを連通させる。従って、スイッチON状態では、エアーポンプからの圧縮空気がエアールーメン31aを介して硬度変更室31に送り込まれる。尚、図19では、リード線33が固定接点34aに接続されているが、このリード線33が本実施形態では切換バルブを切換え動作させるアクチュエータに接続されているものとする。
このような構成では、図19に示すように、ストッパリング26の後端側内面が、口金25の後端に当接されている状態では、可動接点34bが固定接点34aから離間してスイッチOFF状態となっているため、エアーポンプが大気通路に連通される。エアーポンプが大気通路に連通されている状態では、硬度変更室31に空気が送り込まれないため、硬度変更部51の構成要素である各駒52は、図34A、図34Bに示すように、互いに離れた状態にある。その結果、チューブ本体13の先端部13c側は可撓性が維持される。
一方、図21に示すように、ストッパリング26を引くと、このストッパリング26に絶縁カラー35を介して固設されている可動接点34bが口金25に固設されている固定接点34aに接触して、電源36からの電力がリード線33を介してアクチュエータに給電される。その結果、このアクチュエータが切換バルブを切換動作させ、エアーポンプをエアールーメン31aに連通させ、エアーポンプからのエアーがエアールーメン31aを介して、硬度変更室31に吹き出される。
すると、図36A、図36Bに示すように、このエアールーメン31aから吹き出された空気圧にて、各駒52の背面が押圧され、硬度変更室31の前壁に押しつけられ、この各駒52の前面に形成されている凸部52aが後部に形成されている凹部52bに係合して、互いに連結されて、先端部13c側が縦軸Lv方向へ湾曲し難くなり、この先端部13c側の剛性が見かけ上高くなる。
その結果、胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを、チューブ本体13の側孔13bから突出させる際に、この先端3aにて先端側縁部P1を押圧しても、チューブ本体13が撓み難く、挿入部3の進行方向を、側孔13bの先端側縁部P1を支点として総胆管B(図8参照)方向へ正確に導くことができる。
[第9実施形態]
図37〜図40Bに本発明の第9実施形態を示す。本実施形態では、チューブ本体13の外周側面に補強部材56を配設し、この補強部材56にてチューブ本体13の先端部13c側の強度を見かけ上、変更させるようにしたものである。
すなわち、チューブ本体13の側孔13bに対して長軸Lmを挟んで対向する反対側の外周側面に、突条部13fが長軸Lmに沿って形成され、この突条部13fに支持ルーメン13gが形成されており、この支持ルーメン13gに、硬度変更部としての補強部材56が配設されている。この補強部材56は、支持ルーメン13gに進退自在に挿通されている補強プレート57と、この補強プレート57の先端を保持する板ばね58とを有している。突条部13fの先端面は、管路支持部P2(図22参照)よりもやや後端側に位置している。
補強プレート57は可撓性を有する金属製の平板を2枚合わせた構造を有しており、その後端が接合部57aで互いに接合され、又、先端が板ばね58を介して接合されている。この補強プレート57は互いに合わされた状態で、支持ルーメン13gに挿通されている。図40Aに示すように、補強プレート57は、それを構成する2枚の平板が支持ルーメン13g内に、互いに合わされた状態で収容されており、この支持ルーメン13gを形成する突条部13fの先端面には板ばね58のみが突出されている。又、図40Bに示すように、板ばね58はV字状に開いた形状を有しており、図40Aに示すように、補強プレート57が支持ルーメン13gに収容された状態では、自己の弾撥力に抗してコの字状に閉じられた状態となっている。
又、この補強プレート57の後端に押出ワイヤ59の先端が固設されている。この押出ワイヤ59の後端は、図1に示す固定部12側へ、チューブ本体13に形成したワイヤルーメン(図示せず)を経て延出されており、この固定部12に設けたレバー(図示せず)に連設されており、このレバーを引くことで押出ワイヤ59が押し出され、支持ルーメン13gに収容されている補強プレート57が押し出され、チューブ本体13の外周側面に摺接した状態で突出される。
このような構成では、胆道鏡1の挿入部3をチューブ本体13の管路13aに装着した状態で経口的に挿通するに際しては、補強プレート57が突条部13fに形成されている支持ルーメン13gに収容されており、しかも、この突条部13fの先端面が、管路支持部P2(図22A参照)よりもやや後端側に位置しているため、チューブ本体13の先端部13cは柔軟性が維持されており、スムーズな挿入性を得ることができる。
そして、チューブ本体13に開口されている側孔13bが十二指腸乳頭A(図6参照)の付近に到達した場合、胆道鏡1の挿入操作を停止し、固定部12に設けられているレバー(図示せず)を操作して、押出ワイヤ59を押し出す。すると、この押出ワイヤ59にて、支持ルーメン13gに収容されている補強プレート57が押し出される。
この補強プレート57の先端に、V字状に形成された板ばね58が固設されているため、補強プレート57が支持ルーメン13gから突出されると、板ばね58の弾撥力により先端側がV字状に広げられながら、チューブ本体13の外周側面上を摺動する。
そして、図37に示すように、補強プレート57の先端がチューブ本体13の先端部13cに臨まされ、又、後端の接合部57aが支持ルーメン13g内に支持される。その結果、この補強プレート57によって、チューブ本体13の側孔13bの反対側の外周側面が支持され、この先端部13cの側孔13bとは反対方向への湾曲が規制され、図39A、図39Bに示すように、胆道鏡1の先端3aが側孔13bから突出する際の先端側縁部P1にかかる押圧力を支持することができる。
本実施形態では、補強プレート57を支持ルーメン13gに収容し、チューブ本体13の先端部13c側を補強したい場合、すなわち、見かけ上の硬度を高くした場合は、補強プレート57を突出させるようにしたので、この突出量を調整することで、先端部13cの湾曲させる領域を自在に設定することができる。
尚、上述した各実施形態では、経口的内視鏡について説明したが、本発明は経皮的内視鏡にも適用できることは云うまでもない。
本出願は、2009年2月9日に日本国に出願された特願2009−27545号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものである。
本発明による医療用チューブは、先端から後端まで医療機器を挿通可能な管路が貫通されている軟性で屈曲可能な管状部材と、前記管状部材の先端から後端の間において形成された、前記管状部材の外周側面と前記管路とを連通する側孔とを有し、前記管状部材は、前記側孔の近傍を中心とした、前記管状部材の軸方向と直交する方向に対する剛性を変更可能な硬度変更部を備える。
このように、本実施形態では、医療用チューブ11のチューブ本体13の先端部13cにばね口状の硬度変更部14を設け、胆道鏡1の挿入部3を十二指腸104に対して経口的に挿入するに際しては、硬度変更部14に胆道鏡1に設けられている挿入部3の先端3aを挟持させることで、チューブ本体13の先端部13cを略円形としているので、チューブ本体13の可撓性が維持され、体腔内への挿入性を確保することができる。又、胆道鏡1の挿入部3を、チューブ本体13の側孔13bを通して湾曲させた状態で突出させるに際しては、チューブ本体13を縦軸Lvの方向へ細長く弾性変形させたので、縦軸Lv側の断面係数が大きくなり、縦軸Lvの方向へ湾曲し難くなる。その結果、側孔13bの周辺の剛性を構造的に高く設定することなく、構造の簡素化が実現できる。従って、本実施形態では、挿入部3が硬度変更部14を操作する操作部として機能する。
本発明の一態様による医療用チューブは、先端から後端まで医療機器を挿通可能な管路が貫通されている軟性で屈曲可能な管状部材と、前記管状部材の先端から後端の間において形成された、前記管状部材の外周側面と前記管路とを連通する側孔と、を有し、前記管状部材の断面形状を、前記管状部材の軸芯と前記側孔を結ぶ直線方向へ変形させることにより、前記管状部材の前記側孔近傍における前記直線方向の剛性を高めることの可能な硬度変更部を備えている。

Claims (10)

  1. 先端から後端まで医療機器を挿通可能な管路が貫通されている管状部材と、
    前記管状部材の先端から後端の間において形成された、前記管状部材の外周側面と前記管路とを連通する側孔と、
    操作者の操作に応じて、前記側孔を含む前記管状部材の少なくとも一部の硬度を変更可能な硬度変更部とを備えることを特徴とする医療用チューブ。
  2. 請求項1の医療用チューブにおいて、
    前記管状部材は、前記硬度変更部により硬度変更される前記先端側部、及び前記硬度変更部により硬度変更されない後端側部とからなることを特徴とする。
  3. 請求項2記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部により硬度変更される前記先端側部の範囲は、前記側孔の先端側の端部から、前記医療機器が前記側孔から突出した状態において前記医療機器が前記側孔に向けて湾曲することで前記管路の内面に当接する部分までであることを特徴とする。
  4. 請求項1記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記管状部材の長軸と交差する方向の断面形状を変化させることで、前記管状部材の湾曲に対する硬度を変更することを特徴とする。
  5. 請求項1記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記管状部材)の長軸に沿って配設される芯部材を有すると共に、該芯部材の長軸と交差する方向の断面形状を変化させることで、前記管状部材の湾曲に対する硬度を変化させることを特徴とする。
  6. 請求項1記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記管状部材の長軸に沿って配設される複数の線材を有すると共に、該線材を屈曲させることで、前記管状部材の湾曲に対する硬度を変化させることを特徴とする。
  7. 請求項4記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記管状部材の肉厚を変化させることで硬度を変更させることを特徴とする。
  8. 請求項4記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記管状部材の断面形状を、前記側孔が臨む方向に外径を拡大し、或いは前記側孔と直行する方向に外径を縮小させて変形させることを特徴とする。
  9. 請求項5記載の医療用チューブにおいて、
    前記硬度変更部は、前記側孔の反対側の外周側面において、進退可能に配置された補強部材を有することを特徴とする。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の医療用チューブにおいて、
    前記管路に挿通される医療機器を固定するための固定機構を有し、
    前記硬度変更部は、前記固定機構による固定が解除されるのに応じて前記管状部材の硬度を変更することを特徴とする。
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