JP3469058B2 - 電極カテーテル - Google Patents

電極カテーテル

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JP3469058B2
JP3469058B2 JP24871197A JP24871197A JP3469058B2 JP 3469058 B2 JP3469058 B2 JP 3469058B2 JP 24871197 A JP24871197 A JP 24871197A JP 24871197 A JP24871197 A JP 24871197A JP 3469058 B2 JP3469058 B2 JP 3469058B2
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久行 向井
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エクセルメデイ株式会社
有限会社ラインプロダック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は心内電位をとりだし
て局在性電位の測定によって不整脈などの診断に供する
診断用電極カテーテルまたは心内神経伝道路を高周波を
用いて焼灼することにより不整脈の治療に供するアブレ
ーション用電極カテーテルなどの電極カテーテルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】不整脈などの診断に供する診断用電極カ
テーテルまたは不整脈の治療に供されるアブレーション
用電極カテーテルは、電極部が電位を測定しようとする
部位に正確に位置させるため、電極部が心内で電位を測
定しようとする部位の形状に合わせることが必要であ
り、従来の電極カテーテルは、先端部外周にリング状の
電極部を形成し、この電極部が心内で電位を測定しよう
とする部位の形状に合わせられるように、心内で測定し
ようとする部位の形状に予め合わせて先端部を曲げた形
状とし、または、手元で先端部の曲げを調整できるため
の装置を設けた構成が採られていた。
【0003】この従来の先端部を曲げた形状の電極カテ
ーテルでは、心内でカテーテルの先端部の曲げを調整で
きないため、電位測定が正確にできない場合が生じる。
また、手元で先端部の曲げを調整できるための装置を有
するカテーテルでは、7〜8フレンチ(French)
と外径が太くなり、カテーテルの外径が太くなると診
断、治療の手技を終えてカテーテルを抜去した後に、患
部の止血に時間が長くなり、人体に対する浸潤も大きい
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の先端部を曲
げた形状の電極カテーテルでは、心内にて先端部を測定
しようとする部位に正確に合わせにくく、また、カテー
テルを心内の測定しようとする部位に挿入する医師の負
担が大きく、また、手元で先端部の曲げを調整できるカ
テーテルでは、外径が太くなり、人体に対する浸潤が大
きくなるなどの問題を有していた。
【0005】本発明は上記問題を解決しようとするもの
で、カテーテルの太さをできるだけ細くして心内の測定
しようとする部位に合わせて容易に先端部を曲げること
ができ、人体に対する浸潤が少なく、医師の負担を軽減
でき、しかも、機構を単純化できる経済的な電極カテー
テルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
極カテーテルは、先端部の外周面に電極部を形成した可
撓性中空チューブ体と、このチューブ体の先端部内に配
設されこのチューブ体の先端部を曲げる弾性変形可能の
曲がり部を先端部に形成した曲がり形成体と、前記チュ
ーブ体に進退自在に挿通され前記曲がり形成体の曲がり
部の内側面に先端が係合してこの曲がり形成体の曲がり
部の曲がりを規制して前記チューブ体の先端部の曲がり
を調整する曲がり規制体とを具備したものである。
【0007】そして、可撓性中空チューブ体に進退自在
に挿通した曲がり規制体を進退させると、この曲がり規
制体により曲がり形成体の曲がり部の曲がりが規制さ
れ、この曲がり規制体を進出させると先端部が曲がり形
成体の曲がり部に係合摺動し、曲がり部の曲がり支点が
曲がり部の先端側に位置し、曲がり部は直線状に変化す
る。また、曲がり規制体を後退させると、曲がり規制体
の先端部は曲がり形成体の曲がり部の基端側に係合し、
曲がり形成体の曲がり部の曲がり支点が後退して曲がり
部の曲がりが大きくなる。
【0008】この曲がり形成体の曲がり部の曲がりが変
化するとチューブ体の先端の曲がりが変化される。
【0009】この曲がり規制体を進退させてチューブ体
の先端部の曲がりを調整しながらチューブ体を心内の電
位を測定する部位に挿入し、この曲がり規制体を進退さ
せ測定する部位に合わせて曲がり形成体の曲がり部の曲
がりを変化させ、チューブ体の先端部の曲がりの大きさ
を調整することによりチューブ体の先端部に形成した電
極部は測定しようとする部位に正確に接触し、測定しよ
うとする部位の電位を測定する。
【0010】請求項2記載の発明の電極カテーテルは、
先端部の外周面に電極部を形成した可撓性中空チューブ
体と、このチューブ体の先端部内に配設されこのチュー
ブ体の先端部を曲げる弾性変形可能の曲がり部を先端部
に形成した中空状の曲がり形成体と、前記曲がり形成体
に進退自在に挿通されこの曲がり形成体の曲がり部の内
周面に先端が係合してこの曲がり形成体の曲がり部の曲
がりを規制して前記チューブ体の先端部の曲がりを調整
する曲がり規制体とを具備したものである。
【0011】そして、可撓性中空チューブ体内の先端部
に配設されている曲がり形成体に挿通されている曲がり
規制体を進退させると、この曲がり規制体により曲がり
形成体の曲がり部の曲がりが規制され、この曲がり規制
体を進出させると先端部が曲がり形成体の曲がり部の内
周面に係合摺動し、曲がり部の曲がり支点が曲がり部の
先端側に位置し、曲がり部は直線状に変化する。また、
曲がり規制体を後退させると、曲がり規制体の先端部は
曲がり形成体の曲がり部の基端側に係合し、曲がり形成
体の曲がり部の曲がり支点が後退して曲がり部の曲がり
が大きくなる。
【0012】この曲がり形成体の曲がり部の曲がりが変
化するとチューブ体の先端の曲がりが変化される。
【0013】この曲がり規制体を進退させてチューブ体
の先端部の曲がりを調整しながらチューブ体を心内の電
位を測定する部位に挿入し、この曲がり規制体を進退さ
せ測定する部位に合わせて曲がり形成体の曲がり部の曲
がりを変化させ、チューブ体の先端部の曲がりの大きさ
を調整することによりチューブ体の先端部に形成した電
極部は測定しようとする部位に正確に接触し、測定しよ
うとする部位の電位を測定する
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の電極カテーテルの一
実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
【0015】図1ないし図3において、1は高分子材料
にて先端部を閉塞された可撓性中空チューブ体で、この
チューブ体1の先端部の外周面には軸方向に離間して複
数の電極部2が形成されている。
【0016】このチューブ体1は、例えば、ポリエチレ
ン樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリア
ミドエラストマー、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポ
リアミド樹脂とポリウレタン樹脂との混合した樹脂、ま
たは、これらの複数材料の2層または多層押出しチュー
ブにて形成する。
【0017】このチューブ体1の各電極部2にそれぞれ
接続された電極線3はこのチューブ体1内に挿入した電
極線保護チューブ4に挿入されている。
【0018】また、曲がり形成体5は平板鋼のX線不透
過性の細長板材にて成型され、前記チューブ体1の先端
部内部に配設して基端側をこのチューブ体1に固定さ
れ、この曲がり形成体5の先端側には、前記チューブ体
1の先端部を曲げる弾性変形可能の折り返し方向に湾曲
した曲がり部6が形成され、この曲がり形成体5の先端
曲がり部6は前記チューブ体1の内面に当接されてい
る。
【0019】この曲がり形成体5は、例えば、SUS3
01、304などのステンレス鋼、ピアノ線、ニッケル
−チタン合金、ニッケル−チタン−コバルト合金、ニッ
ケル−アルミニューム合金、銅−亜鉛−錫合金、或いは
錫に代えてベリリュウム、アルミニューム、ガリューム
などを、タングステン線、またはこれらの金またはプラ
チナメッキ表面処理材などが用いられる。
【0020】さらに、曲がり規制体10は直線状にX線
不透過性の硬直線材にて成型され、前記チューブ体1に
進退自在に挿通され前記曲がり形成体5の曲がり部6に
先端が係合され、この曲がり規制体10は前記曲がり形
成体5の曲がり部6との摺動進退により曲がり部6の曲
がり支点を変化させて前記チューブ体1の先端部の曲が
りを調整するようになっている。
【0021】この曲がり規制体10は、例えば、SUS
301、304などのステンレス鋼、ピアノ線、ニッケ
ル−チタン合金、ニッケル−チタン−コバルト合金、ニ
ッケル−アルミニューム合金、銅−亜鉛−錫合金、或い
は錫に代えてベリリュウム、アルミニューム、ガリュー
ムなどを含む合金、タングステン線、またはこれらの金
またはプラチナメッキ表面処理材などが用いられる。
【0022】また、前記チューブ体1の基端側には操作
把持管11が接続され、この操作把持管11には摺動管
12が摺動自在に嵌合され、この摺動管12に操作把持
管11に形成した軸方向の長孔13から前記曲がり規制
体10の基端部が連結され、この摺動管12の進退で前
記曲がり規制体10は前記チューブ体1内を摺動される
ようになっている。
【0023】さらに、前記操作把持管11の基端には前
記電極線3を接続した接点部14が設けられている。
【0024】次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0025】曲がり規制体10を摺動管12の操作で進
出させてこの曲がり規制体10の先端部が曲がり形成体
5に形成した曲がり部6の内面側を係合摺動し、この曲
がり部6の曲がり支点が曲がり部6の先端側に位置し、
曲がり部6は直線状に弾性変形し、可撓性中空チューブ
体1の先端側も略直線状になる。
【0026】この可撓性中空チューブ体1の先端側が略
直線状になった状態でこのチューブ体1を先端側から人
体の心部に挿入し、チューブ体1の先端部を心内の電位
を測定する所定部位に位置させ、この状態で、曲がり規
制体10を摺動管12の進退動作で移動させると、この
曲がり規制体10により曲がり形成体5の曲がり部6の
曲がりが規制される。曲がり規制体10を後退させる
と、曲がり規制体10の先端部は曲がり形成体5に形成
した曲がり部6の内側面基端側に係合し、曲がり形成体
5の曲がり部6の曲がり支点が後退して曲がり部6の屈
曲が大きくなり、この曲がり形成体5の曲がり部6の曲
がりが変化するとチューブ体1の先端の曲がりも変化さ
れる。
【0027】そして、チューブ体1の先端部の曲がりの
大きさを調整することによりチューブ体1の先端部に形
成した電極部2は測定しようとする心内の部位に正確に
接触し、測定しようとする部位の電位を測定する。
【0028】この操作は曲がり形成体5と曲がり規制体
10はX線を透過しないため、X線撮影をしながら行う
ことができる。
【0029】また、チューブ体1を抜き外す場合も、摺
動管12を進退させながらチューブ体1の先端部の曲が
りを調整しながら行う。
【0030】このカテーテルは簡単な構成のため、チュ
ーブ体1の外径を細くでき、心内への挿脱が容易とな
り、診断、治療の手技を終えてチューブ体1を抜去した
後に、患部の止血も少なく、人体に対する浸潤も少なく
なる。
【0031】前記実施の形態では、曲がり形成体5は細
長板状の平板鋼材にて成型し、曲がり規制体10は直線
状の硬直線材にて形成したが、この構成に限られるもの
ではなく、曲がり形成体5および曲がり規制体10は、
細長板状、棒状、線状など適宜の形状とすることもでき
る。
【0032】さらに、図4および図5に示すように、曲
がり形成体5はコイル状に密着して巻回した構成とし、
この曲がり形成体5の先端部には前記チューブ体1の先
端部を曲げる弾性変形可能の折り返し方向に湾曲した中
空状の曲がり部6を形成し、この中空状の曲がり形成体
5に硬直線材にて形成した曲がり規制体10を進退自在
に挿通することもできる。
【0033】この構成は、高分子材料にて先端部を閉塞
された可撓性中空チューブ体1の先端部の外周面には軸
方向に離間して複数の電極部2が形成されている。
【0034】このチューブ体1は、例えば、ポリエチレ
ン樹脂など前記実施の形態と同一の材質にて成型する。
【0035】このチューブ体1の各電極部2にそれぞれ
接続された電極線3はこのチューブ体1内に挿入した電
極線保護チューブ4に挿入されている。
【0036】また、コイル状に密着して巻回して形成し
たX線不透過性の曲がり形成体5は、前記チューブ体1
の先端部内部に配設して基端側をこのチューブ体1に固
定され、この曲がり形成体5の先端側には、前記チュー
ブ体1の先端部を曲げる弾性変形可能の折り返し方向に
湾曲した曲がり部6が形成され、この曲がり形成体5の
先端曲がり部6は前記チューブ体1の内面に当接されて
いる。
【0037】この曲がり形成体5も、前記実施の形態と
同一の例えば、SUS301、304などのステンレス
鋼などをコイル状に密接巻回して形成する。
【0038】さらに、曲がり規制体10は直線状にX線
不透過性の硬直線材にて成型され、前記曲がり形成体5
に進退自在に挿通され前記曲がり形成体5の曲がり部6
の内周面に先端が係合され、この曲がり規制体10は前
記曲がり形成体5の曲がり部6との摺動進退により曲が
り部6の曲がり支点を変化させて前記チューブ体1の先
端部の曲がりを調整するようになっている。
【0039】この曲がり規制体10も、前記実施の形態
と同一の例えば、SUS301、304などのステンレ
ス鋼などにて形成する。
【0040】また、図2に示すように、前記チューブ体
1の基端側には操作把持管11が接続され、この操作把
持管11には摺動管12が摺動自在に嵌合され、この摺
動管12に操作把持管11に形成した軸方向の長孔13
から前記曲がり規制体10の基端部が連結され、この摺
動管12の進退で前記曲がり規制体10は前記チューブ
体1内を摺動されるようになっている。
【0041】さらに、前記操作把持管11の基端には前
記電極線3を接続した接点部14が設けられている。
【0042】次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0043】曲がり規制体10を摺動管12の操作で進
出させてこの曲がり規制体10の先端部が曲がり形成体
5に形成した曲がり部6の内周側を係合摺動し、この曲
がり部6の曲がり支点が曲がり部6の先端側に位置し、
曲がり部6は直線状に弾性変形し、可撓性中空チューブ
体1の先端側も略直線状になる。
【0044】この可撓性中空チューブ体1の先端側が略
直線状にした状態でこのチューブ体1を先端側から人体
の心部に挿入し、チューブ体1の先端部を心内の電位を
測定する所定部位に位置させ、この状態で、曲がり規制
体10を摺動管12の進退動作で移動させると、この曲
がり規制体10により曲がり形成体5の曲がり部6の曲
がりが規制され、曲がり規制体10を後退させると、曲
がり規制体10の先端部は曲がり形成体5に形成した曲
がり部6の内周面基端側に係合し、曲がり形成体5の曲
がり部6の曲がり支点が後退して曲がり部6の屈曲が大
きくなり、この曲がり形成体5の曲がり部6の曲がりが
変化するとチューブ体1の先端の曲がりも変化される。
【0045】そして、チューブ体1の先端部の曲がりの
大きさを調整することによりチューブ体1の先端部に形
成した電極部2は測定しようとする心内の部位に正確に
接触し、測定しようとする部位の電位を測定する。
【0046】この操作は曲がり形成体5と曲がり規制体
10はX線を透過しないため、X線撮影をしながら行う
ことができる。
【0047】また、チューブ体1を抜き外す場合も、摺
動管12を進退させながらチューブ体1の先端部の曲が
りを調整しながら行う。
【0048】このカテーテルは中空状の曲がり形成体5
に曲がり規制体10を進退自在に挿通することにより簡
単でチューブ体1の外径をより細くでき、心内への挿脱
が容易となり、診断、治療の手技を終えてチューブ体1
を抜去した後に、患部の止血時間も少なく、人体に対す
る浸潤も少なくなる。
【0049】また、曲がり形成体5はコイル状に密着し
て巻回して中空状にした構成としたが、コイル状に巻回
することなくX線不透過性材質で弾性変形可能な材質で
中空状に形成することもできる。
【0050】さらに、図6および図7について説明す
る。
【0051】高分子材料にて先端部を閉塞された可撓性
中空チューブ体1の先端部の外周面には軸方向に離間し
て複数の電極部2が形成され、この先端部は弾性変形可
能な曲がり部6aに形成されている。このチューブ体1
は、例えば、ポリエチレン樹脂など前記実施の形態と同
一の材質にて成型する。
【0052】また、前記チューブ体1に進退自在に挿通
されてこのチューブ体の先端部の曲がり部6aに係合し
てこの曲がり部6aの曲がりを調整する曲がり規制体1
0は、直線状にX線不透過性の硬直線材にて成型され、
前記チューブ体1の曲がり部6aの内周面に先端が係合
され、この曲がり規制体10は前記チューブ体1の曲が
り部6aとの摺動進退により曲がり部6aの曲がり支点
を変化させて前記チューブ体1の先端部の曲がりを調整
するようになっている。
【0053】この曲がり規制体10も、前記実施の形態
と同一の例えば、SUS301、304などのステンレ
ス鋼などにて形成する。
【0054】また、図2に示すように、前記チューブ体
1の基端側には操作把持管11が接続され、この操作把
持管11には摺動管12が摺動自在に嵌合され、この摺
動管12に操作把持管11に形成した軸方向の長孔13
から前記曲がり規制体10の基端部が連結され、この摺
動管12の進退で前記曲がり規制体10は前記チューブ
体1内を摺動されるようになっている。
【0055】さらに、前記操作把持管11の基端には前
記電極線3を接続した接点部14が設けられている。
【0056】次にこの実施の形態の作用を説明する。
【0057】可撓性中空チューブ体1に進退自在に挿通
した曲がり規制体10を進退させると、この曲がり規制
体10によりチューブ体1の曲がり部6aの曲がりが規
制され、この曲がり規制体10を進出させると先端部が
チューブ体1の曲がり部6aに係合摺動し、曲がり部6
aの曲がり支点が曲がり部6aの先端側に位置し、曲が
り部6aは直線状に弾性変形し、また、曲がり規制体1
0を後退させると、曲がり規制体10の先端部はチュー
ブ体1の曲がり部6aの基端側に係合し、チューブ体1
の曲がり部6aの曲がり支点が後退して曲がり部6aの
曲がりが大きくなる。
【0058】この曲がり規制体10を進退させてチュー
ブ体1の先端部の曲がりを調整しながらチューブ体1を
心内の電位を測定する部位に挿入し、この曲がり規制体
10を進退させ測定する部位に合わせてチューブ体1の
先端部の曲がりの大きさを調整することによりチューブ
体1の先端部に形成した電極部2は測定しようとする部
位に正確に接触し、測定しようとする部位の電位を測定
する。
【0059】さらに、曲がり規制体10は直線状にX線
不透過性の硬直線材にて成型され、前記曲がり形成体5
に進退自在に挿通され前記曲がり形成体5の曲がり部6
の内周面に先端が係合され、この曲がり規制体10は前
記曲がり形成体5の曲がり部6との摺動進退により曲が
り部6の曲がり支点を変化させて前記チューブ体1の先
端部の曲がりを調整するようになっている。
【0060】このカテーテルは弾性変形可能な曲がり部
6aをチューブ体1に形成し、このチューブ体1に進退
自在に挿通することにより簡単でチューブ体1の外径を
より細くでき、心内への挿脱が容易となり、診断、治療
の手技を終えてチューブ体1を抜去した後に、患部の止
血も少なく、人体に対する浸潤も少なくなる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、カテーテルの太さをで
きるだけ細くして心内の測定しようとする部位に合わせ
て曲がり規制体を進退させるのみで、容易にパイプ体の
先端部を曲げることができ、人体に対する浸潤が少な
く、医師の負担を低減でき、しかも、機構を単純化でき
る経済的な電極カテーテルが得られる。
【0062】また、中空状の曲がり形成体に曲がり規制
体を進退自在に挿通することにより簡単でチューブ体の
外径をより細くでき心内への挿脱が容易となり、診
断、治療の手技を終えてチューブ体を抜去した後に、患
部の止血時間も少なく、人体に対する浸潤もより少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電極カテーテルの
一部の分解斜視図である。
【図2】同上電極カテーテルの正面図である。
【図3】同上電極カテーテルの縦断側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す電極カテーテル
の曲がり形成体と曲がり規制体の斜視図である。
【図5】同上電極カテーテルの縦断側面図である。
【図6】他の形態を示す電極カテーテルの一部の分解斜
視図である。
【図7】同上電極カテーテルの縦断側面図である。
【符号の説明】
1 チューブ体 2 電極部 5 曲がり形成体 曲がり部 10 曲がり規制体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−88093(JP,A) 特開 平3−70576(JP,A) 特開 平10−137340(JP,A) 特開 平11−401(JP,A) 特開 平9−140802(JP,A) 特表 平8−510396(JP,A) 特表 平9−504445(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/04 A61M 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部の外周面に電極部を形成した可撓
    性中空チューブ体と、 このチューブ体の先端部内に配設されこのチューブ体の
    先端部を曲げる弾性変形可能の曲がり部を先端部に形成
    した曲がり形成体と、 前記チューブ体に進退自在に挿通され前記曲がり形成体
    の曲がり部の内側面に先端が係合してこの曲がり形成体
    の曲がり部の曲がりを規制して前記チューブ体の先端部
    の曲がりを調整する曲がり規制体とを具備したことを特
    徴とする電極カテーテル。
  2. 【請求項2】 先端部の外周面に電極部を形成した可撓
    性中空チューブ体と、 このチューブ体の先端部内に配設されこのチューブ体の
    先端部を曲げる弾性変形可能の曲がり部を先端部に形成
    した中空状の曲がり形成体と、 前記曲がり形成体に進退自在に挿通されこの曲がり形成
    体の曲がり部の内周面に先端が係合してこの曲がり形成
    体の曲がり部の曲がりを規制して前記チューブ体の先端
    部の曲がりを調整する曲がり規制体とを具備したことを
    特徴とする電極カテーテル。
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