JP2003290247A - アブレーション用電極カテーテル - Google Patents

アブレーション用電極カテーテル

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JP2003290247A
JP2003290247A JP2002102957A JP2002102957A JP2003290247A JP 2003290247 A JP2003290247 A JP 2003290247A JP 2002102957 A JP2002102957 A JP 2002102957A JP 2002102957 A JP2002102957 A JP 2002102957A JP 2003290247 A JP2003290247 A JP 2003290247A
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catheter
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JP2002102957A
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Hisayuki Mukai
久行 向井
Hidefumi Matsushima
英史 松島
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EXCEL MEDEI KK
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AMI KENKYUSHO KK
EXCEL MEDEI KK
LINE PURODATSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速かつ安定したアブレーションが可能なア
ブレーション用電極カテーテルを提供する。 【解決手段】 手許操作部31のスライダ34を進退し、カ
テーテルチューブ2内の拡張機能付ワイヤ21を進退させ
る。カテーテルチューブ2内の先端部から突出した複数
の絶縁チューブ11の先端部が、カテーテルチューブ2の
径方向に向けて移動して放射状あるいは球状に拡張す
る。各絶縁チューブ11の先端部に設けた電極部12を目的
部位に対して均等に分布できる。各電極部12による目的
部位への均一な密着により、アブレーションを効率良く
できる。患者への負担が少なくなり、術者の手技の煩雑
さを軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば心内神経伝
道路を高周波にて焼灼することにより不整脈などの治療
に使用されるアブレーション用電極カテーテルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、不整脈などの治療に使用される
アブレーション用電極カテーテルは、電位を測定しよう
とする部位に正確に電極部を位置させるため、この電極
部の形状を、心内で電位を測定しようとする部位の形状
に合わせることが必要である。
【0003】従来、この種のアブレーション用電極カテ
ーテルは、先端外周部にリング状の電極部が形成されて
おり、この電極部を心内で電位を測定しようとする部位
の形状に合わせることができるように、心内で測定しよ
うとする部位の形状に予め合わせて先端部を曲げた形状
とされている、もしくは手許で先端部の曲げを調整させ
る手許操作部が基端部に設けられたものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
先端部を曲げたアブレーション用電極カテーテルでは、
心内でカテーテルの先端部の曲げを調整できないため、
電位測定を正確にすることが容易ではなく手技が煩雑で
あるから、迅速な処理が容易ではない。このため、手技
に時間が掛かることにより、電極部に血栓が付着してし
まい、安定したアブレーションをすることができなくな
るので、さらに時間が掛かり患者への負担が大きくな
る。
【0005】また、従来の手許で先端部の曲げを調整さ
せる手許操作部を設けたアブレーション用電極カテーテ
ルでは、7〜8フレンチ(French)と外径が太くなってし
まうので、治療の手技を終えてカテーテルを抜去した後
における患部の止血に時間が掛かり、人体に対する浸潤
が大きく、迅速な処理が容易ではないという問題を有し
ている。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、迅速かつ安定したアブレーションが可能なアブレ
ーション用電極カテーテルを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアブレーション
用電極カテーテルは、可撓性を有する細長筒状のガイド
体と、先端外周部に電極部が設けられ、前記ガイド体内
にそれぞれが挿通されて収束され、このガイド体の先端
部から前記電極部を突出させた可撓性を有する複数のチ
ューブ体と、前記ガイド体内に進退可能に挿通され、前
記複数のチューブ体それぞれの先端部を前記ガイド体の
径方向に向けて移動させて互いに拡張させるワイヤ体
と、前記ガイド体の基端部に設けられ、前記ワイヤ体を
進退させて前記複数のチューブ体の先端部の拡張を操作
する手許操作部とを具備したものである。
【0008】そして、ガイド体の手許操作部を操作し
て、このガイド体内のワイヤ体を進退させることによ
り、このガイド体内に挿通されて収束された複数のチュ
ーブ体の先端部が、ガイド体の径方向に向けて移動して
互いに拡張する。このため、これら複数のチューブ体そ
れぞれの先端部に設けた電極部を目的部位に対して均等
に分布させることができるとともに、この電極部を目的
部位に均一に密着させることによりアブレーションが効
率良くできるから、患者への負担が少なくなり、術者の
手技の煩雑さを軽減できるので、迅速かつ安定したアブ
レーションが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明のアブレーション用
電極カテーテルの第1の実施の形態の構成を図1ないし
図5を参照して説明する。
【0010】図1ないし図5において、1は電極カテー
テル本体であり、この電極カテーテル本体1は、不整脈
などの治療に使用される。また、この電極カテーテル本
体1は、頻拍性不整脈を経皮的に行う電気生理検査にお
いて、根治療法として電気焼灼術、すなわちアブレーシ
ョン用として用いられるものである。
【0011】さらに、この電極カテーテル本体1は、可
撓性を有する中空な細長筒状であるチューブ状のガイド
体としてのカテーテルチューブ2を備えている。このカ
テーテルチューブ2は、例えばポリエチレン樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラスト
マ、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂と
ポリウレタン樹脂との混合した樹脂、あるいはこれらの
複数材料の2層または多層押出しチューブにて成形され
ている。
【0012】また、このカテーテルチューブ2は、軸方
向における一端部である基端部からこの基端部に対向し
た他端部である先端部に向けて段階的に硬度が低く変化
されて形成されており、湾曲部位に対して容易に挿入し
易くされている。すなわち、このカテーテルチューブ2
は、先端部側に位置する比較的硬度の低い部分が軟性部
3とされ、基端部側に位置する比較的硬度の高い部分が
硬性部4とされている。
【0013】さらに、このカテーテルチューブ2の内部
には、軸方向に沿った内控部5が形成されており、この
内控部5の先端部には、この内控部5の先端部を閉塞す
るキャップ体6が取り付けられている。このキャップ体
6の端面部の中心部には、カテーテルチューブ2の軸中
心に連通する連通孔7が開口されている。さらに、この
連通孔7の開口内縁には、この連通孔7に同心状に連通
した断面凹弧状の嵌合凹部8が形成されている。
【0014】また、キャップ体6における連通孔7の外
周縁には、この連通孔7を基準として互いに放射状に向
けて開口した複数、例えば6個の拡張挿通孔9が開口さ
れている。これら複数の拡張挿通孔9のそれぞれは、連
通孔7における周方向に沿って互いに等間隔に離間され
た位置に設けられている。
【0015】一方、カテーテルチューブ2の内控部5に
は、可撓性を有する中空な細長チューブ状の複数、例え
ば6本のチューブ体としての絶縁チューブ11の集合体が
挿通されて円周状に収束されている。これら複数の絶縁
チューブ11それぞれの軸方向における先端部の外周面に
は、これら各絶縁チューブ11それぞれの長手方向である
軸方向に沿って所定の間隔で離間された一対の電極部12
がそれぞれ形成されている。
【0016】そして、これら電極部12のそれぞれは、各
絶縁チューブ11の先端部をカテーテルチューブ2の内控
部5の先端部に取り付けたキャップ体6の各拡張挿通孔
9から挿通されて外部へと突出している。また、これら
電極部12は、後述する拡張機能付ワイヤ21にて各絶縁チ
ューブ11の先端部を互いに拡張させた際に、これら各絶
縁チューブ11の外側に位置し、同一円弧状に所定の間隔
で位置するように設けられている。
【0017】ここで、これら絶縁チューブ11は、カテー
テルチューブ2と同様に、例えばポリエチレン樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラス
トマ、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂
とポリウレタン樹脂との混合した樹脂、あるいはこれら
の複数材料の2層または多層押出しチューブにて成形さ
れている。
【0018】さらに、これら各絶縁チューブ11の先端部
は、図3に示すように、高分子材料13にて閉塞されてお
り、これら絶縁チューブ11それぞれの電極部12には、こ
れら絶縁チューブ11内に挿通された電極線14の一端部で
ある先端部が電気的に接続されている。さらに、これら
各絶縁チューブ11の内部には、これら各絶縁チューブ11
を弾性変形可能とする細長平板状の曲り部材としての弾
性変形部材である曲り形成体15が挿通された状態で内蔵
されている。
【0019】この曲り形成体15は、後述する拡張機能付
ワイヤ21にて拡張された後、抜去時に復元しやすい部材
であるとともに、平板鋼のX線不透過性の細長板材にて
成型されている。また、この曲り形成体15は、絶縁チュ
ーブ11の先端部に先端部が固定され、この絶縁チューブ
11の基端部に基端部が固定されている。ここで、この曲
り形成体15としては、例えばSUS301、304など
のステンレス鋼、ピアノ線、ニッケル−チタン合金、ニ
ッケル−チタン−コバルト合金、ニッケル−アルミニウ
ム合金、銅−亜鉛−錫合金、あるいは錫に代えてベリリ
ウム、アルミニウム、ガリウムなどを含む合金、タング
ステン線、またはこれらの金あるいはプラチナメッキ表
面処理材などが用いられる。
【0020】一方、カテーテルチューブ2の内控部5に
は、ワイヤ体としての拡張機能付ワイヤ21が進退可能に
挿通されている。この拡張機能付ワイヤ21は、カテーテ
ルチューブ2の内控部5に収束されて挿通された各絶縁
チューブ11の中心部に進退可能、すなわち摺動可能に挿
通されている。また、この拡張機能付ワイヤ21の先端部
は、キャップ体6の連通孔7から外部へと突出してい
る。
【0021】ここで、この拡張機能付ワイヤ21として
は、曲り形成体15と同様に、例えばSUS301、30
4などのステンレス鋼、ピアノ線、ニッケル−チタン合
金、ニッケル−チタン−コバルト合金、ニッケル−アル
ミニウム合金、銅−亜鉛−錫合金、あるいは錫に代えて
ベリリウム、アルミニウム、ガリウムなどを含む合金、
タングステン線、またはこれらの金あるいはプラチナメ
ッキ表面処理材などが用いられる。なお、この拡張機能
付ワイヤ21は、生理食塩水や造影剤などの流体、マグネ
ットとしての磁石、あるいはばねなどの弾性体を用いて
進退させることもできる。
【0022】さらに、キャップ体6の連通孔7から外部
へと挿通された拡張機能付ワイヤ21の先端部には、この
キャップ体6の各拡張挿通孔9から突出した各絶縁チュ
ーブ11の先端部を、カテーテルチューブ2の径方向に向
けて移動させて、これら絶縁チューブ11の電極部12を互
いに放射状、すなわちパラソル状に拡張させて円周状あ
るいは螺旋状の焼灼を可能とする略円錐状の拡張部22の
頂点部が同心状に一体的に取り付けられている。この拡
張部22は、図4に示すように、カテーテルチューブ2の
基端側に向けて拡張機能付ワイヤ21を摺動させて移動さ
せることにより、各絶縁チューブ11それぞれの基端部を
カテーテルチューブ2の径方向に向けて屈曲させて、こ
れら各絶縁チューブ11の先端部を拡張させる。
【0023】一方、カテーテルチューブ2の基端部に
は、各絶縁チューブ11の先端部の拡張を操作する手許操
作部31が設けられている。この手許操作部31には、カテ
ーテルチューブ2の軸方向に沿って開口した細長円筒状
の摺動溝部32が設けられている。この摺動溝部32におけ
る上側内側面には、この摺動溝部32の幅方向に沿って突
出した係合突部33が取り付けられている。
【0024】そして、手許操作部31の摺動溝部32には、
拡張機能付ワイヤ21を軸方向に沿って連動して摺動させ
て進退させる細長円柱状のスライダ34が、この拡張機能
付ワイヤ21の軸方向に沿って進退可能、すなわちスライ
ド可能に取り付けられている。このスライダ34は、拡張
機能付ワイヤ21の基端部に同心状に連結されており、こ
のスライダ34による進退に連動して拡張機能付ワイヤ21
が進退される。
【0025】また、このスライダ34の上側面には、この
スライダ34の幅方向に沿って、このスライダ34の軸方向
に沿って離間されたV溝状の一対の係合溝部35が設けら
れている。これら一対の係合溝部35のそれぞれには、手
許操作部31の係合突部33が係脱可能に係合する。ここ
で、これら係合溝部35への手許操作部31の係合突部33に
よる係合により、この手許操作部31の摺動溝部32からの
スライダ34の突出や入り込み過ぎなどを防止するストッ
パ機構36が構成される。
【0026】さらに、これら一対の係合溝部35は、スラ
イダ34をカテーテルチューブ2の基端側に向けて突出さ
せて、基端側に位置する係合溝部35に手許操作部31の係
合突部33を係合させることにより、拡張機能付ワイヤ21
を基端側へと移動させて、この拡張機能付ワイヤ21の拡
張部22にて各絶縁チューブ11の先端部を押し当てて、こ
れら各絶縁チューブ11の先端部を拡張させる。また、こ
れら一対の係合溝部35は、スライダ34をカテーテルチュ
ーブ2の先端側に向けて押し込んで移動させて、先端側
に位置する係合溝部35に手許操作部31の係合突部33を係
合させることにより、拡張機能付ワイヤ21を先端側へと
移動させて各絶縁チューブ11の先端部の拡張を解除させ
る。
【0027】一方、手許操作部31におけるスライダ34よ
り上側には、カテーテルチューブ2内へと薬液を送り、
このカテーテルチューブ2の先端部から薬液をフラッシ
ングさせるフラッシング手段としての活栓41が着脱可能
に取り付けられる取付溝部42が開口されている。この取
付溝部42は、手許操作部31の先端部近傍において摺動溝
部32の先端部に連通しており、この摺動溝部32の軸方向
に対して上方に向けて屈曲した軸方向を有している。ま
た、この取付溝部42の内部には、カテーテルチューブ2
の先端部近傍へと連通した可撓性を有する中空な細長チ
ューブ状のフラッシングチューブ43が取り付けられてい
る。
【0028】ここで、手許操作部31の取付溝部42に取り
付けられた活栓41には、図5(a)および図5(b)に示すよ
うに、この取付溝部42内のフラッシングチューブ43へと
注入した薬液の逆流を防止する逆流防止手段としての逆
止弁44が取り付けられている。また、この活栓41から薬
液を注入してフラッシングチューブ43を用いてカテーテ
ルチューブ2の先端部から薬液をフラッシングさせるこ
とにより、このカテーテルチューブ2内に貯溜した血液
や、各絶縁チューブ11の先端部に付着した血栓のフラッ
シングが可能となる。
【0029】さらに、手許操作部31におけるスライダ34
より下側には、各絶縁チューブ11の電極部12に接続され
た電極線14それぞれの基端部を導出させるケーブル取出
口51が開口されている。このケーブル取出口51は、手許
操作部31の先端部近傍において摺動溝部32の先端部に連
通しており、この摺動溝部32の軸方向に対して上方に向
けて屈曲した軸方向を有している。
【0030】また、このケーブル取出口51には、可撓性
を有するケーブル52の基端部が同心状に連通した状態で
取り付けられており、このケーブル52内には、各電極線
14のそれぞれが収束された状態で挿通されている。そし
て、このケーブル52の先端部には、各電極線14の基端部
のそれぞれが電機的に接続されたコネクタ53が取り付け
られており、このコネクタ53は、図示しないアブレーシ
ョン装置本体のプラグ部に取り外し可能に接続される。
【0031】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0032】まず、電極カテーテル本体1のコネクタ53
をアブレーション装置本体のプラグ部に接続させるとと
もに、図1(a)および図1(b)に示すように、この電極カ
テーテル本体1の手許操作部31のスライダ34を押して各
絶縁チューブ11の先端部を収束させる。
【0033】この後、この電極カテーテル本体1の各絶
縁チューブ11を先端側から人体の心部に挿入し、これら
絶縁チューブ11の先端部を心内の電位を測定する所定部
位に位置させる。
【0034】このとき、この電極カテーテル本体1のカ
テーテルチューブ2内に血液が貯溜したり、各絶縁チュ
ーブ11の先端部に血栓が付着している場合には、手許操
作部31の活栓41から薬液を注入し、この活栓41からフラ
ッシングチューブ43へと薬液を流入させて、このカテー
テルチューブ2の先端部をフラッシングする。
【0035】この後、手許操作部31のスライダ34を引い
て、各絶縁チューブ11の先端部の電極部12を放射状に拡
張させて、これら各絶縁チューブ11の電極部12をアブレ
ーションしようとする心内の部位に正確に接触させた
後、この部位をアブレーションする。
【0036】ここで、これら絶縁チューブ11の拡張操作
は、曲り形成体15がX線を透過しないことにより、X線
にて撮影しながらすることができる。
【0037】さらに、これら絶縁チューブ11を人体から
抜き外す場合には、まず、手許操作部31のスライダ34を
押して拡張機能付ワイヤ21を縮退させることにより、こ
れら絶縁チューブ11による拡張を解除させ、これら絶縁
チューブ11の先端部を収束させる。
【0038】そして、この状態でカテーテルチューブ2
を引き、このカテーテルチューブ2の先端部から突出し
た各絶縁チューブ11を人体から引き抜く。
【0039】上述したように、上記第1の実施の形態で
は、手許操作部31のスライダ34を進退させることによ
り、カテーテルチューブ2の先端部から突出した複数の
各絶縁チューブ11を放射状に拡張させたり収束させたり
できる。このため、これら複数の絶縁チューブ11それぞ
れの電極部12を、アブレーションしようとする目的部位
に対して均等に分布させることができる。
【0040】この結果、これら絶縁チューブ11の各電極
部12を目的部位に均一に密着させることにより、これら
電極部12によるアブレーションを非常に効率良くでき
る。よって、患者への負担が少なくなり、術者の手技の
煩雑さを軽減できるので、迅速かつ安定したアブレーシ
ョンが容易かつ確実にできる。
【0041】さらに、このカテーテルチューブ2の先端
部側を軟性部3とし、このカテーテルチューブ2の基端
部側を硬性部4として、このカテーテルチューブ2を基
端から先端に向けて段階的に硬度を低くしたので、この
カテーテルチューブ2による先端側からの人体の湾曲部
位への挿入が容易になるので、このカテーテルチューブ
2を先端側から人体に挿入する際における患者への過度
の負担を低減できる。
【0042】さらに、手許操作部31の摺動溝部32に連通
した取付溝部42を手許操作部31に設け、この取付溝部42
に活栓41を着脱可能に取り付けるとともに、この取付溝
部42の内部にカテーテルチューブ2の先端部近傍へと連
通したフラッシングチューブ43を取り付けることによ
り、この活栓41からの薬液の注入で、フラッシングチュ
ーブ43を介したカテーテルチューブ2の先端部からの薬
液のフラッシングができる。
【0043】このため、このカテーテルチューブ2を人
体の血管に挿入させた際における、このカテーテルチュ
ーブ2内に貯溜した血液や、各絶縁チューブ11の先端部
に付着した血栓がフラッシングできるから、治療中を通
じて安定したアブレーションを行うことができる。
【0044】また、手許操作部31のスライダ34の操作に
て拡張機能付ワイヤ21が連動して各絶縁チューブ11の先
端部が拡張するので、これら各絶縁チューブ11の先端部
を拡張させる操作を容易にできるとともに、これら各絶
縁チューブ11の先端部の拡張の調整が容易にできる。
【0045】さらに、複数の各絶縁チューブ11の先端部
おける軸方向に沿って離間させた位置であるとともに、
これら各絶縁チューブ11の先端部を互いに拡張させた際
にこれら各絶縁チューブ11の外側に位置するようにそれ
ぞれの電極部12を設けたので、これら各絶縁チューブ11
の先端部を拡張させた際における、これら絶縁チューブ
11の電極部12によるアブレーションしようとする目的部
位への均等な分布がより容易かつ確実にできる。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図6および図7を参照して説明する。
【0047】この図6および図7に示す電極カテーテル
本体1は、基本的には図1ないし図5に示す電極カテー
テル本体1の構成と同様であるが、各絶縁チューブ11の
先端縁を互いに連結させて、これら各絶縁チューブ11の
先端部を球状に拡張させるものである。
【0048】そして、これら互いに連結された絶縁チュ
ーブ11の先端縁には、拡張機能付ワイヤ21の先端縁が連
結されている。この拡張機能付ワイヤ21は、複数の絶縁
チューブ11それぞれの先端部をカテーテルチューブ2の
径方向に向けて円弧状に湾曲させて互いに拡張させる。
【0049】よって、これら各絶縁チューブ11の先端部
は、図7(a)および図7(b)に示すように、手許操作部31
のスライダ34を押して拡張機能付ワイヤ21を基端側に向
けて移動させることにより、カテーテルチューブ2の径
方向に向けて互いに等間隔にバスケット状、すなわちか
ご状に拡張される。
【0050】この結果、手許操作部31のスライダ34を押
して拡張機能付ワイヤ21を移動させることにより、各絶
縁チューブ11の先端部が拡張し、これら各絶縁チューブ
11の先端部に設けた電極部12を、アブレーションしよう
とする目的部位に対して円周状あるいは螺旋状に均一に
分布させることができるので、図1ないし図5に示す電
極カテーテル本体1と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0051】また、これら各絶縁チューブ11の先端部を
連結させたことにより、これら各絶縁チューブ11の先端
部が人体の血管などに引っ掛かり難くなる。よって、こ
れら絶縁チューブ11の先端部による人体の湾曲部位への
挿入をより容易にできるから、これら各絶縁チューブ11
を人体に挿入する際における患者への負担をより確実に
低減できる。
【0052】なお、上記各実施の形態では、カテーテル
チューブ2の先端部から6本の絶縁チューブ11の集合体
それぞれの先端部を突出させたが、このカテーテルチュ
ーブ2の先端部から少なくとも3本以上の絶縁チューブ
11の集合体それぞれの先端部を突出させれば、これら絶
縁チューブ11の先端部を立体的に放射状あるいは球状に
拡張できるので、上記各実施の形態と同様の作用効果を
奏することができる。
【0053】また、各絶縁チューブ11の先端部をカテー
テルチューブ2の径方向に沿って互いに等間隔に拡張さ
せたが、これら各絶縁チューブ11の各電極部12をアブレ
ーションしようとする部位に均一に分布させることがで
きれば、これら各絶縁チューブ11の先端部を螺旋状に拡
張させたり不均等に拡張させたりしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ガイド体の手許操作部
を操作してこのガイド体内のワイヤ体を進退させること
により、複数のチューブ体の先端部がガイド体の径方向
に向けて移動して互いに拡張するので、これら複数のチ
ューブ体の先端部の電極部を目的部位に対して均等に分
布でき、この電極部による目的部位への均一な密着にて
アブレーションが効率良くできるから、患者への負担が
少なくなり、術者の手技の煩雑さを軽減でき、迅速かつ
安定したアブレーションができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアブレーション用電極カテーテルの第
1の実施の形態を示す説明断面図である。
【図2】同上アブレーション用電極カテーテルのチュー
ブ体を収束させた状態を示す説明図である。 (a) アブレーション用電極カテーテルの側面図 (b) アブレーション用電極カテーテルの正面図
【図3】同上アブレーション用電極カテーテルのチュー
ブ体の一部を示す説明断面図である。 (a) チューブ体の軸方向に破断した断面図 (b) チューブ体の径方向に破断した断面図
【図4】同上アブレーション用電極カテーテルのチュー
ブ体を拡張させた状態を示す説明図である。 (a) アブレーション用電極カテーテルの側面図 (b) アブレーション用電極カテーテルの正面図
【図5】同上アブレーション用電極カテーテルのフラッ
シング手段を示す拡大説明図である。 (a) フラッシング手段の断面図 (b) 逆流防止手段の正面図
【図6】本発明の第2の実施の形態のアブレーション用
電極カテーテルのチューブ体を収束させた状態を示す説
明図である。 (a) アブレーション用電極カテーテルの側面図 (b) アブレーション用電極カテーテルの正面図
【図7】同上アブレーション用電極カテーテルのチュー
ブ体を拡張させた状態を示す説明図である。 (a) アブレーション用電極カテーテルの側面図 (b) アブレーション用電極カテーテルの正面図
【符号の説明】
2 ガイド体としてのカテーテルチューブ 11 チューブ体としての絶縁チューブ 12 電極部 21 ワイヤ体としての拡張機能付ワイヤ 31 手許操作部 34 スライダ 41 フラッシング手段としての活栓 44 逆流防止手段としての逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月8日(2002.4.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】よって、これら各絶縁チューブ11の先端部
は、図7(a)および図7(b)に示すように、手許操作部31
のスライダ34を引いて拡張機能付ワイヤ21を基端側に向
けて移動させることにより、カテーテルチューブ2の径
方向に向けて互いに等間隔にバスケット状、すなわちか
ご状に拡張される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】この結果、手許操作部31のスライダ34を
いて拡張機能付ワイヤ21を移動させることにより、各絶
縁チューブ11の先端部が拡張し、これら各絶縁チューブ
11の先端部に設けた電極部12を、アブレーションしよう
とする目的部位に対して円周状あるいは螺旋状に均一に
分布させることができるので、図1ないし図5に示す電
極カテーテル本体1と同様の作用効果を奏することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 久行 神奈川県横浜市青葉区市ヶ尾町1638番地1 (72)発明者 松島 英史 神奈川県横浜市青葉区荏田北三丁目18番地 3 ハウス荏田A−101 Fターム(参考) 4C053 CC03 4C060 KK12 KK47 MM25 4C167 AA01 AA05 BB02 BB04 BB07 BB14 BB42 BB52 CC19 DD10 EE01 FF01 GG04 GG05 GG06 GG07 GG22 GG23 GG24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する細長筒状のガイド体と、 先端外周部に電極部が設けられ、前記ガイド体内にそれ
    ぞれが挿通されて収束され、このガイド体の先端部から
    前記電極部を突出させた可撓性を有する複数のチューブ
    体と、 前記ガイド体内に進退可能に挿通され、前記複数のチュ
    ーブ体それぞれの先端部を前記ガイド体の径方向に向け
    て移動させて互いに拡張させるワイヤ体と、 前記ガイド体の基端部に設けられ、前記ワイヤ体を進退
    させて前記複数のチューブ体の先端部の拡張を操作する
    手許操作部とを具備したことを特徴としたアブレーショ
    ン用電極カテーテル。
  2. 【請求項2】 ワイヤ体は、複数のチューブ体それぞれ
    の先端部をガイド体の径方向に向けて放射状に拡張させ
    ることを特徴とした請求項1記載のアブレーション用電
    極カテーテル。
  3. 【請求項3】 複数のチューブ体は、互いの先端縁が連
    結され、 ワイヤ体は、前記複数のチューブ体それぞれの先端縁に
    連結され、これら複数のチューブ体それぞれの先端部を
    ガイド体の径方向に向けて円弧状に湾曲させて互いに拡
    張させることを特徴とした請求項1記載のアブレーショ
    ン用電極カテーテル。
  4. 【請求項4】 複数のチューブ体は、少なくとも3本以
    上の集合体であることを特徴とした請求項1ないし3い
    ずれか記載のアブレーション用電極カテーテル。
  5. 【請求項5】 手許操作部は、この手許操作部に進退可
    能に設けられ、ワイヤ体を進退させて複数のチューブ体
    を互いに拡張させるスライダを備えていることを特徴と
    した請求項1ないし4いずれか記載のアブレーション用
    電極カテーテル。
  6. 【請求項6】 ガイド体は、基端部から先端部に向けて
    段階的に硬度が低いことを特徴とした請求項1ないし5
    いずれか記載のアブレーション用電極カテーテル。
  7. 【請求項7】 ガイド体の先端部での薬液によるフラッ
    シングを可能とするフラッシング手段を具備したことを
    特徴とした請求項1ないし6いずれか記載のアブレーシ
    ョン用電極カテーテル。
  8. 【請求項8】 フラッシング手段は、薬液の逆流を防止
    する逆流防止手段を備えていることを特徴とした請求項
    7記載のアブレーション用電極カテーテル。
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