JP3342140B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents
カバー式内視鏡Info
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- JP3342140B2 JP3342140B2 JP33183893A JP33183893A JP3342140B2 JP 3342140 B2 JP3342140 B2 JP 3342140B2 JP 33183893 A JP33183893 A JP 33183893A JP 33183893 A JP33183893 A JP 33183893A JP 3342140 B2 JP3342140 B2 JP 3342140B2
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- endoscope
- insertion portion
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/00064—Constructional details of the endoscope body
- A61B1/00071—Insertion part of the endoscope body
- A61B1/00078—Insertion part of the endoscope body with stiffening means
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- Veterinary Medicine (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
- Endoscopes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡カバーに挿入部
の断面形状が非円形であるカバー用内視鏡を挿入して使
用する際の湾曲性能を向上させるカバー式内視鏡に関す
る。
の断面形状が非円形であるカバー用内視鏡を挿入して使
用する際の湾曲性能を向上させるカバー式内視鏡に関す
る。
【０００２】
【実施例】近年、内視鏡は工業分野、或は、医療分野な
どにおいて広く用いられている。医療分野で使用される
内視鏡は、患者の体腔内に挿入されたとき挿入部や先端
部などに体液などが付着するので、一度患者に使用した
内視鏡を再使用する際には内視鏡を介しての感染症を防
ぐ必要から洗浄や滅菌処理などを行っていた。
どにおいて広く用いられている。医療分野で使用される
内視鏡は、患者の体腔内に挿入されたとき挿入部や先端
部などに体液などが付着するので、一度患者に使用した
内視鏡を再使用する際には内視鏡を介しての感染症を防
ぐ必要から洗浄や滅菌処理などを行っていた。
【０００３】特に、内視鏡に設けられている送気・送水
・吸引などのための各種管路は、患者の体腔内で開口す
る先端開口部から挿入部内を挿通する管路を介して体外
部に連通している。このため、この先端開口部を含む管
路内を完全に洗浄、消毒しなければならず、ユーザが管
路内を完全に洗浄、消毒処理を行うには多くの時間がか
かるので内視鏡の使用効率を低下させる要因となってい
た。
・吸引などのための各種管路は、患者の体腔内で開口す
る先端開口部から挿入部内を挿通する管路を介して体外
部に連通している。このため、この先端開口部を含む管
路内を完全に洗浄、消毒しなければならず、ユーザが管
路内を完全に洗浄、消毒処理を行うには多くの時間がか
かるので内視鏡の使用効率を低下させる要因となってい
た。
【０００４】そこで、これらの不便を軽減するため、洗
浄・消毒済みのカバーに内視鏡を装着して、このカバー
を装着した状態の内視鏡を体腔内に挿入して検査・処置
などを行い、検査・処置終了後にカバーだけを廃棄する
ようにした、いわゆる、カバー式内視鏡が用いられてい
る。
浄・消毒済みのカバーに内視鏡を装着して、このカバー
を装着した状態の内視鏡を体腔内に挿入して検査・処置
などを行い、検査・処置終了後にカバーだけを廃棄する
ようにした、いわゆる、カバー式内視鏡が用いられてい
る。
【０００５】前記カバー式内視鏡は、患者の体腔内で開
口する各種管路を形成するチャンネルを設けた内視鏡カ
バーと、患者の体腔内で開口させる必要の無い観察手段
及び照明手段を設けたカバー用内視鏡とを組み合わせて
使用するものである。
口する各種管路を形成するチャンネルを設けた内視鏡カ
バーと、患者の体腔内で開口させる必要の無い観察手段
及び照明手段を設けたカバー用内視鏡とを組み合わせて
使用するものである。
【０００６】そして、内視鏡カバーに設ける送気管路，
送水管路，吸引管路などの各種チャンネルの構成が容易
になることから、カバー用内視鏡の断面形状を略Ｄ字状
など非円形に形成する構成が広く採用されている。
送水管路，吸引管路などの各種チャンネルの構成が容易
になることから、カバー用内視鏡の断面形状を略Ｄ字状
など非円形に形成する構成が広く採用されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内視鏡
カバーに挿入されるカバー用内視鏡挿入部の断面形状が
従来の内視鏡挿入部と同じ素材で且つ非円形であるカバ
ー式内視鏡では、従来からある挿入部の断面形状が略円
形である内視鏡があらゆる湾曲方向に対して一定の可撓
性を示したのに比較して湾曲方向によって湾曲特性が異
なるため、湾曲操作の際、曲げ易い方向と曲げ難い方向
とができ、挿入操作に支障をきたす虞れがある。
カバーに挿入されるカバー用内視鏡挿入部の断面形状が
従来の内視鏡挿入部と同じ素材で且つ非円形であるカバ
ー式内視鏡では、従来からある挿入部の断面形状が略円
形である内視鏡があらゆる湾曲方向に対して一定の可撓
性を示したのに比較して湾曲方向によって湾曲特性が異
なるため、湾曲操作の際、曲げ易い方向と曲げ難い方向
とができ、挿入操作に支障をきたす虞れがある。
【０００８】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡カバーに装着されたカバー用内視鏡を湾曲
操作する際、湾曲部の湾曲操作性に曲げ易い方向、或
は、曲げ難い方向などの違いが生じない操作性に優れた
カバー式内視鏡を提供することを目的としている。
あり、内視鏡カバーに装着されたカバー用内視鏡を湾曲
操作する際、湾曲部の湾曲操作性に曲げ易い方向、或
は、曲げ難い方向などの違いが生じない操作性に優れた
カバー式内視鏡を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、挿入部の断面形状が非円形であるカバー用内視鏡
と、このカバー用内視鏡の少なくとも断面形状が非円形
である挿入部を被覆する柔軟な内視鏡カバーとを組み合
わせるカバー式内視鏡において、前記挿入部の断面形状
が非円形であるカバー用内視鏡、或は、非円形である挿
入部を被覆する内視鏡カバーの少なくともどちらか一方
に上下方向と左右方向とにそれぞれ異なる可撓性樹脂を
配設する組み合わせで構成される可撓性調整手段を設
け、カバー式内視鏡挿入部の左右方向の可撓性と上下方
向の可撓性との差を減少させることを特徴とする。
は、挿入部の断面形状が非円形であるカバー用内視鏡
と、このカバー用内視鏡の少なくとも断面形状が非円形
である挿入部を被覆する柔軟な内視鏡カバーとを組み合
わせるカバー式内視鏡において、前記挿入部の断面形状
が非円形であるカバー用内視鏡、或は、非円形である挿
入部を被覆する内視鏡カバーの少なくともどちらか一方
に上下方向と左右方向とにそれぞれ異なる可撓性樹脂を
配設する組み合わせで構成される可撓性調整手段を設
け、カバー式内視鏡挿入部の左右方向の可撓性と上下方
向の可撓性との差を減少させることを特徴とする。
【００１０】
【００１１】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図１ないし図５は本発明の第１実施例に係り、図１は内
視鏡システムの概略構成を説明する斜視図、図２はカバ
ー用内視鏡の外観を説明する斜視図、図３はカバー用内
視鏡挿入部の動作を説明する斜視図、図４は内視鏡カバ
ーの外観を説明する斜視図、図５は内視鏡カバーに可撓
性調整手段を配設した状態を示す図である。
図１ないし図５は本発明の第１実施例に係り、図１は内
視鏡システムの概略構成を説明する斜視図、図２はカバ
ー用内視鏡の外観を説明する斜視図、図３はカバー用内
視鏡挿入部の動作を説明する斜視図、図４は内視鏡カバ
ーの外観を説明する斜視図、図５は内視鏡カバーに可撓
性調整手段を配設した状態を示す図である。
【００１２】図１に示すように内視鏡装置１は、カバー
式内視鏡２を有する装置であり、このカバー式内視鏡２
には内視鏡カバー（以下カバーと略記）３と、このカバ
ー３に装着されるカバー用内視鏡４とが備えられてい
る。
式内視鏡２を有する装置であり、このカバー式内視鏡２
には内視鏡カバー（以下カバーと略記）３と、このカバ
ー３に装着されるカバー用内視鏡４とが備えられてい
る。
【００１３】前記内視鏡装置１にはカバー式内視鏡２
と、このカバー式内視鏡２が接続される各種周辺機器等
を内設したカート５と、カバー式内視鏡２を保持するカ
バー保持具６とから構成されている。
と、このカバー式内視鏡２が接続される各種周辺機器等
を内設したカート５と、カバー式内視鏡２を保持するカ
バー保持具６とから構成されている。
【００１４】カート５には、例えば光源装置７、ビデオ
プロセッサ８、流体制御装置９、カバー３にカバー用内
視鏡４を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器（以
下、拡張器と略記する）１０等が収納されている。ま
た、前記カート５の上面部には、ビデオプロセッサ８か
らの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ１１
が載置されている。
プロセッサ８、流体制御装置９、カバー３にカバー用内
視鏡４を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器（以
下、拡張器と略記する）１０等が収納されている。ま
た、前記カート５の上面部には、ビデオプロセッサ８か
らの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ１１
が載置されている。
【００１５】カバー用内視鏡４は、細長の内視鏡挿入部
１４の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部１２
が連設され、操作部１２の側部からユニバーサルコード
１３が延出しており、このユニバーサルコード１３の端
部にコネクタ１９が設けられている。
１４の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部１２
が連設され、操作部１２の側部からユニバーサルコード
１３が延出しており、このユニバーサルコード１３の端
部にコネクタ１９が設けられている。
【００１６】光源装置７は、前記コネクタ１９を介して
カバー用内視鏡４と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ８は、前記コネクタ１９の側部から延出する信号ケー
ブル２１を介してカバー用内視鏡４と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡４に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ１１へ出力する
ようになっている。
カバー用内視鏡４と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ８は、前記コネクタ１９の側部から延出する信号ケー
ブル２１を介してカバー用内視鏡４と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡４に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ１１へ出力する
ようになっている。
【００１７】拡張器１０は、拡張チューブ３４が接続さ
れ、この拡張チューブ３４を介してカバー３内に空気を
送り込んで拡張するためのものであり、この拡張により
カバー３は、カバー用内視鏡４の装着あるいは抜去が容
易にできるようになっている。このカバー用内視鏡４に
カバー３を装着あるいは取り外す際にはカバー保持具６
を用い、例えばカバー保持具６によってカバー３の基端
側を保持してカバー用内視鏡４を挿入あるいは抜去する
ようになっている。
れ、この拡張チューブ３４を介してカバー３内に空気を
送り込んで拡張するためのものであり、この拡張により
カバー３は、カバー用内視鏡４の装着あるいは抜去が容
易にできるようになっている。このカバー用内視鏡４に
カバー３を装着あるいは取り外す際にはカバー保持具６
を用い、例えばカバー保持具６によってカバー３の基端
側を保持してカバー用内視鏡４を挿入あるいは抜去する
ようになっている。
【００１８】カバー３は、軟性の挿入部カバー部２２
と、薄肉で柔軟な例えば、塩化ビニル等の高分子材料で
形成された操作部カバー部２３及びユニバーサルコード
カバー部２４を備えて構成されており、カバー用内視鏡
４の内視鏡挿入部１４、操作部１２、ユニバーサルコー
ド１３をそれぞれ覆うようになっている。
と、薄肉で柔軟な例えば、塩化ビニル等の高分子材料で
形成された操作部カバー部２３及びユニバーサルコード
カバー部２４を備えて構成されており、カバー用内視鏡
４の内視鏡挿入部１４、操作部１２、ユニバーサルコー
ド１３をそれぞれ覆うようになっている。
【００１９】流体制御装置９は、送気制御弁３５、送水
制御弁３６、吸引制御弁３７が設けられ、送気，送水，
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁３５、送水制御弁３６、吸引制御弁３７は、そ
れぞれに挿入部カバー部２２から延出している送気管路
２６、送水管路２７、吸引管路２８が接続されている。
制御弁３６、吸引制御弁３７が設けられ、送気，送水，
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁３５、送水制御弁３６、吸引制御弁３７は、そ
れぞれに挿入部カバー部２２から延出している送気管路
２６、送水管路２７、吸引管路２８が接続されている。
【００２０】また、吸引制御弁３６には吸引チューブ３
８が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁３６には送水チューブ３９が接
続されており、その先端部には送水タンク３３が接続さ
れている。さらに、流体制御装置９からは２本の送気チ
ューブ４０が延出しており、送気制御弁３５と送水タン
ク３３とに接続されている。
８が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁３６には送水チューブ３９が接
続されており、その先端部には送水タンク３３が接続さ
れている。さらに、流体制御装置９からは２本の送気チ
ューブ４０が延出しており、送気制御弁３５と送水タン
ク３３とに接続されている。
【００２１】図２に示すように前記カバー用内視鏡４の
挿入部１４には軸方向に沿って平面部１６が形成され、
断面形状が略Ｄ字形状を呈している。この挿入部１４を
構成するＤ字形状の可撓管１５は、円形断面形状の螺旋
管の外表面に網状管及び樹脂を被覆して構成したものを
Ｄ字形状にプレス成形したものであり、先端側には同断
面形状の湾曲部及び先端構成部が連接されている。
挿入部１４には軸方向に沿って平面部１６が形成され、
断面形状が略Ｄ字形状を呈している。この挿入部１４を
構成するＤ字形状の可撓管１５は、円形断面形状の螺旋
管の外表面に網状管及び樹脂を被覆して構成したものを
Ｄ字形状にプレス成形したものであり、先端側には同断
面形状の湾曲部及び先端構成部が連接されている。
【００２２】図３に示すようにカバー用内視鏡４の可撓
管１５は、断面形状をＤ字形状に形成したことによって
単体で挿入部を上下方向（図中矢印Ａ）に湾曲させる場
合と左右方向（図中矢印Ｂ）に湾曲させる場合とでは異
なる可撓性を示す。すなわち、カバー用内視鏡４の可撓
管１５は、上下方向に湾曲させる場合、高い可撓性（曲
がり易く）を示し、左右方向に湾曲させる場合、低い可
撓性（曲がり難い）を示す。
管１５は、断面形状をＤ字形状に形成したことによって
単体で挿入部を上下方向（図中矢印Ａ）に湾曲させる場
合と左右方向（図中矢印Ｂ）に湾曲させる場合とでは異
なる可撓性を示す。すなわち、カバー用内視鏡４の可撓
管１５は、上下方向に湾曲させる場合、高い可撓性（曲
がり易く）を示し、左右方向に湾曲させる場合、低い可
撓性（曲がり難い）を示す。
【００２３】図４に示すようにカバー用内視鏡４が挿入
される内視鏡カバー３のカバー先端部材３１にはカバー
用内視鏡４の光学面が対設するレンズカバー４２と処置
具が挿通される処置具挿通用チャンネル開口部４３及び
レンズカバー４２に向かって設けられた送気送水ノズル
４４が備わり、カバー先端部材３１から手元側の口体部
３０にかけての挿入部カバー部内には後述する処置具挿
通用チャンネルチューブ，送気チューブ及び送水チュー
ブが挿通されている。なお、前記口体部３０には処置具
挿通用チャンネルチューブに連通する鉗子口３２が設け
られている。
される内視鏡カバー３のカバー先端部材３１にはカバー
用内視鏡４の光学面が対設するレンズカバー４２と処置
具が挿通される処置具挿通用チャンネル開口部４３及び
レンズカバー４２に向かって設けられた送気送水ノズル
４４が備わり、カバー先端部材３１から手元側の口体部
３０にかけての挿入部カバー部内には後述する処置具挿
通用チャンネルチューブ，送気チューブ及び送水チュー
ブが挿通されている。なお、前記口体部３０には処置具
挿通用チャンネルチューブに連通する鉗子口３２が設け
られている。
【００２４】ここで、内視鏡カバー３の挿入部カバー部
２２の構成を説明する。図５（ａ）に示すように挿入部
カバー部２２の内部空間には処置具挿通用チャンネルチ
ューブ５１，送気チューブ５２及び送水チューブ５３が
配設されると共に、残りの空間部の所定位置に挿入部の
断面形状が略Ｄ字形状のカバー用内視鏡４が挿通される
ようになっている。
２２の構成を説明する。図５（ａ）に示すように挿入部
カバー部２２の内部空間には処置具挿通用チャンネルチ
ューブ５１，送気チューブ５２及び送水チューブ５３が
配設されると共に、残りの空間部の所定位置に挿入部の
断面形状が略Ｄ字形状のカバー用内視鏡４が挿通される
ようになっている。
【００２５】そして、前記挿入部カバー部２２のカバー
用内視鏡４の挿入部１４の比較的高い可撓性を示す曲げ
方向（図において上下方向）に対設する挿入部カバー２
２内には内視鏡の可撓性に方向性を持たせるために可撓
性調整手段として可撓性の比較的低い樹脂線材５４が軸
方向に埋込まれている。このため、この内視鏡カバー３
は、単体のとき、左右方向に高い可撓性（曲がり易く）
を示し、上下方向に低い可撓性（曲がり難い）を示す構
成となっている。
用内視鏡４の挿入部１４の比較的高い可撓性を示す曲げ
方向（図において上下方向）に対設する挿入部カバー２
２内には内視鏡の可撓性に方向性を持たせるために可撓
性調整手段として可撓性の比較的低い樹脂線材５４が軸
方向に埋込まれている。このため、この内視鏡カバー３
は、単体のとき、左右方向に高い可撓性（曲がり易く）
を示し、上下方向に低い可撓性（曲がり難い）を示す構
成となっている。
【００２６】従って、カバー式内視鏡２は、上述のよう
に単体で上下方向に高い可撓性を示し、左右方向に低い
可撓性を示すように構成されているカバー用内視鏡４
を、単体で左右方向に高い可撓性示し、上下方向に低い
可撓性を示す構成の内視鏡カバー３に装着して構成され
るようになる。
に単体で上下方向に高い可撓性を示し、左右方向に低い
可撓性を示すように構成されているカバー用内視鏡４
を、単体で左右方向に高い可撓性示し、上下方向に低い
可撓性を示す構成の内視鏡カバー３に装着して構成され
るようになる。
【００２７】すなわち、具体的には例えば、可撓性に方
向性のあるカバー用内視鏡４の単体での上下方向の可撓
性と左右方向の可撓性との間の可撓性値が◎ 上下方向：左右方向＝Ａ：Ｂ の関係であれば、◎ 内視鏡カバー３の挿入部カバー部２２の単体での上下方
向の可撓性と左右方向の可撓性との間の可撓性値を◎ 上下方向：左右方向＝Ｂ：Ａ◎ の関係となるように可撓性調整手段である樹脂線材５４
を軸方向に埋め込んで前記カバー用内視鏡４の方向性に
相反する関係となるように内視鏡カバー単体に方向性を
持たせている。なお、挿入部カバー部に埋設する可撓性
調整手段である樹脂線材の位置及び本数は実施例に限定
されるものではなく、複数本埋設したり長さ・埋設位置
を調整するなど適宜対応できる構成となっている。
向性のあるカバー用内視鏡４の単体での上下方向の可撓
性と左右方向の可撓性との間の可撓性値が◎ 上下方向：左右方向＝Ａ：Ｂ の関係であれば、◎ 内視鏡カバー３の挿入部カバー部２２の単体での上下方
向の可撓性と左右方向の可撓性との間の可撓性値を◎ 上下方向：左右方向＝Ｂ：Ａ◎ の関係となるように可撓性調整手段である樹脂線材５４
を軸方向に埋め込んで前記カバー用内視鏡４の方向性に
相反する関係となるように内視鏡カバー単体に方向性を
持たせている。なお、挿入部カバー部に埋設する可撓性
調整手段である樹脂線材の位置及び本数は実施例に限定
されるものではなく、複数本埋設したり長さ・埋設位置
を調整するなど適宜対応できる構成となっている。
【００２８】このように、挿入部の上下方向の可撓性と
左右方向の可撓性とが異なるカバー用内視鏡と可撓性調
整手段を設けた内視鏡カバーとを組み合わせてカバー式
内視鏡を構成することによって、使用状態において可撓
性に方向性が生じず、操作性が大幅に向上する。
左右方向の可撓性とが異なるカバー用内視鏡と可撓性調
整手段を設けた内視鏡カバーとを組み合わせてカバー式
内視鏡を構成することによって、使用状態において可撓
性に方向性が生じず、操作性が大幅に向上する。
【００２９】また、同図の（ｂ）に示すように前記挿入
部カバー部２２ａをマルチルーメンチューブで形成する
際にも同様の構成とすることによって同様の作用及び効
果を得ることができる。同部材には同符号を付して説明
を省略する。なお、符号５５はカバー用内視鏡挿通用開
口であり、符号５６は処置具挿通用チャンネル用開口、
符号５７は送気チューブ用開口、符号５８は送水チュー
ブ用開口である。
部カバー部２２ａをマルチルーメンチューブで形成する
際にも同様の構成とすることによって同様の作用及び効
果を得ることができる。同部材には同符号を付して説明
を省略する。なお、符号５５はカバー用内視鏡挿通用開
口であり、符号５６は処置具挿通用チャンネル用開口、
符号５７は送気チューブ用開口、符号５８は送水チュー
ブ用開口である。
【００３０】さらに、同図の（ｃ）に示すようにチュー
ブを押し出し成形で形成する際、硬度高めの樹脂５９を
所定の位置に配置させて形成してもよい。又、挿入部カ
バー部２２ａをマルチルーチンチューブで形成する際、
図６（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すようにマルチルーメ
ンチューブの肉厚を場所により薄肉部６１や厚肉部６２
を形成することによって可撓性に方向性を形成するよう
にしてもよい。
ブを押し出し成形で形成する際、硬度高めの樹脂５９を
所定の位置に配置させて形成してもよい。又、挿入部カ
バー部２２ａをマルチルーチンチューブで形成する際、
図６（ａ），（ｂ），（ｃ）に示すようにマルチルーメ
ンチューブの肉厚を場所により薄肉部６１や厚肉部６２
を形成することによって可撓性に方向性を形成するよう
にしてもよい。
【００３１】図７及び図８は本発明の第２実施例に係
り、図７はカバー用内視鏡挿入部の概略構成を示す説明
図、図８はカバー用内視鏡に可撓性調整部材を配設した
状態を示す図である。図７に示すように断面形状がＤ字
形状のカバー用内視鏡挿入部１４の可撓管１５は、Ｄ字
形状を呈する螺旋管７１に網状管７２及び樹脂で形成し
た外皮７３を被覆して構成されている。
り、図７はカバー用内視鏡挿入部の概略構成を示す説明
図、図８はカバー用内視鏡に可撓性調整部材を配設した
状態を示す図である。図７に示すように断面形状がＤ字
形状のカバー用内視鏡挿入部１４の可撓管１５は、Ｄ字
形状を呈する螺旋管７１に網状管７２及び樹脂で形成し
た外皮７３を被覆して構成されている。
【００３２】そして、図８に示すように螺旋管７１及び
網状管７２を前記図５（ｃ）に示したように硬度の異な
る二種類の樹脂で形成した外皮７３ａで被覆することに
より、内視鏡カバー３と同様にカバー用内視鏡単体での
挿入部１４の可撓性に方向性を無くしている。
網状管７２を前記図５（ｃ）に示したように硬度の異な
る二種類の樹脂で形成した外皮７３ａで被覆することに
より、内視鏡カバー３と同様にカバー用内視鏡単体での
挿入部１４の可撓性に方向性を無くしている。
【００３３】このように、カバー用内視鏡挿入部を構成
する螺旋管及び網状管を被覆する外皮を硬度の異なる二
種類の樹脂で形成してカバー用内視鏡挿入部の可撓性に
方向性を無くすことによって、使い捨てである内視鏡カ
バーに可撓性調整部材を配設する必要が無くなるので安
価な構成のカバー式内視鏡を提供することができる。
する螺旋管及び網状管を被覆する外皮を硬度の異なる二
種類の樹脂で形成してカバー用内視鏡挿入部の可撓性に
方向性を無くすことによって、使い捨てである内視鏡カ
バーに可撓性調整部材を配設する必要が無くなるので安
価な構成のカバー式内視鏡を提供することができる。
【００３４】また、図９に示すようにカバー用内視鏡挿
入部１４の断面形状は、Ｄ字形状に限定されるものでは
なく、対面する位置に平面部７５を設け、内視鏡カバー
３に設けられる複数の管路６５，６６，６７をカバー用
内視鏡挿通用透孔５５を挟んで配設する構成など種々の
形態に対応することができる。なお、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
入部１４の断面形状は、Ｄ字形状に限定されるものでは
なく、対面する位置に平面部７５を設け、内視鏡カバー
３に設けられる複数の管路６５，６６，６７をカバー用
内視鏡挿通用透孔５５を挟んで配設する構成など種々の
形態に対応することができる。なお、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【００３５】なお、本発明においては硬度の異なる樹脂
を部分的に配設するに限らず周方向に無段階的に変化さ
せるよう徐々に異種の樹脂を混合させて被覆するように
してもよい。
を部分的に配設するに限らず周方向に無段階的に変化さ
せるよう徐々に異種の樹脂を混合させて被覆するように
してもよい。
【００３６】また、同様の作用・効果を得るために被覆
される樹脂性の外皮を均一に形成する代わりに、螺旋管
と網状管とを多重に形成して、ロウ付けもしくは半田付
けを行う位置の間隔などを調整することによって可撓性
に方向性をもたせてもよい。
される樹脂性の外皮を均一に形成する代わりに、螺旋管
と網状管とを多重に形成して、ロウ付けもしくは半田付
けを行う位置の間隔などを調整することによって可撓性
に方向性をもたせてもよい。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡カバーに装着されたカバー用内視鏡を湾曲操作する
際、湾曲部の湾曲操作性に曲げ易い方向、或は、曲げ難
い方向などの違いが生じない操作性に優れたカバー式内
視鏡を提供すること。
視鏡カバーに装着されたカバー用内視鏡を湾曲操作する
際、湾曲部の湾曲操作性に曲げ易い方向、或は、曲げ難
い方向などの違いが生じない操作性に優れたカバー式内
視鏡を提供すること。
【図１】図１ないし図５は本発明の第１実施例に係り、
図１は内視鏡システムの概略構成を説明する斜視図
図１は内視鏡システムの概略構成を説明する斜視図
【図２】カバー用内視鏡の外観を説明する斜視図
【図３】カバー用内視鏡挿入部の動作を説明する斜視図
【図４】内視鏡カバーの外観を説明する斜視図
【図５】内視鏡カバーに可撓性調整手段を配設した状態
を示す図
を示す図
【図６】内視鏡カバーに配設する可撓性調整手段の他の
例を示す図
例を示す図
【図７】図７及び図８は本発明の第２実施例に係り、図
７はカバー用内視鏡挿入部の概略構成を示す説明図
７はカバー用内視鏡挿入部の概略構成を示す説明図
【図８】カバー用内視鏡に可撓性調整部材を配設した状
態を示す図
態を示す図
【図９】他の断面形状のカバー用内視鏡に可撓性調整部
材を配設した状態を示す図
材を配設した状態を示す図
２…カバー式内視鏡 ３…内視鏡カバー ４…カバー用内視鏡 ５４…樹脂線材（可撓性調整手段）
Claims (1)
- 【請求項１】 挿入部の断面形状が非円形であるカバー
用内視鏡と、このカバー用内視鏡の少なくとも断面形状
が非円形である挿入部を被覆する柔軟な内視鏡カバーと
を組み合わせるカバー式内視鏡において、 前記挿入部の断面形状が非円形であるカバー用内視鏡、
或は、非円形である挿入部を被覆する内視鏡カバーの少
なくともどちらか一方に上下方向と左右方向とにそれぞ
れ異なる可撓性樹脂を配設する組み合わせで構成される
可撓性調整手段を設け、カバー式内視鏡挿入部の左右方
向の可撓性と上下方向の可撓性との差を減少させること
を特徴とするカバー式内視鏡。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33183893A JP3342140B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カバー式内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33183893A JP3342140B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カバー式内視鏡 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07184836A JPH07184836A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3342140B2 true JP3342140B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18248222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33183893A Expired - Fee Related JP3342140B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カバー式内視鏡 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3342140B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017025390A1 (en) * | 2015-08-13 | 2017-02-16 | Koninklijke Philips N.V. | Catheter with optical sensing |
| US12004717B2 (en) | 2019-12-20 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Endoscope with detachable camera module |
| US12004708B2 (en) | 2020-04-30 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Insertion sheath for modular disposable endoscope components |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2394564A4 (en) | 2009-02-09 | 2013-02-20 | Olympus Medical Systems Corp | MEDICAL TUBE |
| WO2010150666A1 (ja) | 2009-06-22 | 2010-12-29 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡洗浄シース |
| JP6100506B2 (ja) * | 2012-11-07 | 2017-03-22 | Hoya株式会社 | 咽頭用内視鏡 |
| DE102020126239A1 (de) * | 2020-10-07 | 2022-04-07 | Hoya Corporation | Endoskop mit flexiblem Einführschlauch und Biegeabschnitt |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33183893A patent/JP3342140B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017025390A1 (en) * | 2015-08-13 | 2017-02-16 | Koninklijke Philips N.V. | Catheter with optical sensing |
| US11045082B2 (en) | 2015-08-13 | 2021-06-29 | Koninklijke Philips N.V. | Catheter with optical sensing |
| US12004717B2 (en) | 2019-12-20 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Endoscope with detachable camera module |
| US12004708B2 (en) | 2020-04-30 | 2024-06-11 | Gyrus Acmi, Inc. | Insertion sheath for modular disposable endoscope components |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07184836A (ja) | 1995-07-25 |
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Legal Events
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