JP3379714B2 - 内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡

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JP3379714B2 JP01495793A JP1495793A JP3379714B2 JP 3379714 B2 JP3379714 B2 JP 3379714B2 JP 01495793 A JP01495793 A JP 01495793A JP 1495793 A JP1495793 A JP 1495793A JP 3379714 B2 JP3379714 B2 JP 3379714B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の汚染を防止す
るために内視鏡カバーを使用する内視鏡カバー方式の内
視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内に挿入して
診断及び治療等を行う内視鏡が普及している。内視鏡検
査においては、検査前に十分に洗浄消毒した清潔な内視
鏡を使用する必要がある。このため、患者の体腔内で使
用することにより汚染された内視鏡は次の患者に使用す
る前に種々の方法で洗浄消毒する。ところが、この洗浄
を完全に行うためには極めて長い時間を要する。 【0003】この欠点を解消するために、特公平2−5
4734号公報及びUSP3,162,190号公報に
おいて、使い捨て型の内視鏡カバー方式の内視鏡が開示
されている。この提案では、内視鏡を内視鏡カバーで被
覆することにより、内視鏡が汚染されることを防止する
ようにしている。なお、内視鏡カバーに後述するチャン
ネルを設けたものをチャンネル付き内視鏡カバーという
こともある。 【0004】(チャンネル付き)内視鏡カバー方式の内
視鏡は、チャンネル付き内視鏡カバーと(チャンネル付
き)内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバー用内視鏡とい
う)とから成り、チャンネル付き内視鏡カバーによって
カバー用内視鏡の挿入部等を被覆可能に構成される。カ
バー用内視鏡をチャンネル付き内視鏡カバーで覆った状
態で患者の体腔内に挿入することにより、カバー用内視
鏡の汚染を防止する。なお、使用後は使い捨てのチャン
ネル付き内視鏡カバーを取り外して廃棄する。 【0005】カバー用内視鏡の挿入部には例えば撮像系
あるいは観察光学系とライトガイドファイバとが構成さ
れる。一方、鉗子チャンネル及び送気・送水管等は体液
等で汚れる虞があり、しかも、細長いので洗浄・消毒が
しにくいことから、これらのチャンネル等をチャンネル
付き内視鏡カバーに一体的に取付けて使い捨てとする。
即ち、チャンネル付き内視鏡カバーに処置具チャンネル
及び送気・送水管等の両端開放管を設ける。このよう
に、チャンネル付き内視鏡カバーを患者毎に使い捨てと
することにより、カバー用内視鏡の洗浄及び消毒を不要
とすることができ、極めて衛生的である。カバー用内視
鏡の洗浄・消毒が不要であるので、複数の患者に対して
連続的に内視鏡検査を行うことも可能である。 【0006】図22は内視鏡の挿入部をチャンネル付き
内視鏡カバーの挿入部カバー部に装着した状態を示す説
明図であり、図22(a)は径方向に切断した断面を示
し、図22(b)は長手方向に切断した側断面を示す。 【0007】チャンネル付き内視鏡カバーの挿入部カバ
ー部301には、上面側に送気管路302、送水管路3
03及び吸引管路304が設けられている。以下、挿入
部カバー部301内の上面側に含まれるものを内蔵物3
10ともいう。また、挿入部カバー部301の下面側に
はカバー用内視鏡の挿入部を挿入するための内視鏡挿入
チャンネル305が設けられている。このように、各管
路302,303,304が設けられていることから、
図22に示すように、カバー用内視鏡の挿入部306
は、挿入部カバー部301の中心には配置されず、下面
側に偏って配置されている。 【0008】なお、挿入部カバー部301は外周が軟質
の挿入部カバー外皮307によって覆われている。ま
た、挿入部カバー部301の先端はカバー用内視鏡の挿
入部先端部308を被覆するカバー先端部309が形成
されている。 【0009】ところで、カバー用内視鏡の挿入部306
は任意の方向を観察・診断可能とするために先端が湾曲
可能になっている。挿入部306に挿入部カバー部30
1を装着した場合の先端の湾曲角度は、挿入部カバー部
301の湾曲抵抗によって、挿入部306単体での湾曲
角度に比して小さい値となる。 【0010】図23は挿入部カバー部301を装着した
挿入部306の湾曲角度を説明するための説明図であ
る。 【0011】挿入部306は、操作部手元側から先端に
向かって、軟性部311、湾曲可能な湾曲部312及び
硬質の先端部308を有する。いま、湾曲部312の湾
曲半径がR1 であるものとする。この場合には、図23
に示すように、挿入部306は約90度湾曲する。ま
た、湾曲部312の湾曲半径がR1 よりも小さいR2 で
あるものとする。この場合には、挿入部306の湾曲角
度は約180度である。このように、湾曲する長さが同
一である場合には、湾曲角度は湾曲半径が小さいほど大
きくなる。 【0012】いま、挿入部306を内蔵物310方向に
湾曲させるものとする。この場合において、図22に示
すように、内蔵物310の湾曲半径をbとすると、挿入
部306の湾曲半径はbよりも大きいdとなる。また、
挿入部306を下面側に湾曲させた場合には、内蔵部3
10及び挿入部306の湾曲半径を夫々a,cとする
と、a>cとなる。 【0013】下面方向及び上面方向の挿入部306の湾
曲半径c,dを一致させるためには、上面方向の内蔵物
310の湾曲半径bを下面方向の湾曲半径aより小さく
しなければならない。しかしながら、そうすると、内蔵
物310による湾曲抵抗が大きくなってしまう。従っ
て、十分に湾曲させるためには大きな力が必要となって
しまう。一方、挿入部306を下面側に湾曲させる場合
において、挿入部306よりも湾曲半径を小さくしなけ
ればならない部分は軟質の挿入部カバー外皮307であ
り、また、湾曲抵抗が比較的大きい内蔵物310は挿入
部306よりも大きい湾曲半径で曲げればよく、挿入部
カバー部301で被覆した場合でも、湾曲動作に対する
影響は比較的小さい。結局、上面側、特に内蔵物310
方向には湾曲しにくく、小さい湾曲半径が得られないと
いう問題があった。 【0014】例えば、挿入部306単体の湾曲角度を各
方向共180度に設定した場合には、挿入部カバー部3
01を装着した状態では、内蔵物310以外の方向には
170度の湾曲角度が得られるが、内蔵物310方向に
は160度の湾曲角度しか得られない。 【0015】ところで、挿入部カバー部には処置具チャ
ンネルに連通した鉗子口が設けられている。鉗子口に
は、必要に応じてT字管かスラスタ、鉗子栓等の付属品
又は口金を取付けて使用する。 【0016】ところが、挿入部カバー部は滅菌されてい
て使い捨てとされるのに対し、鉗子口に取付けられる付
属品は繰返し使用して用いるようになっている。このた
め、従来の内視鏡カバー方式の内視鏡の使用毎に、これ
らの付属品を滅菌処理しなければならないという欠点が
ある。また、付属品の滅菌処理は病院側が行っているこ
とから、滅菌処理されずに使用されてしまうこともあっ
た。 【0017】内視鏡カバーの挿入部カバー部は細長に形
成されており、先端側からカバー先端部、カバー可撓部
及び内視鏡操作部固定用口体部によって構成されてい
る。内視鏡操作部固定用口体部に設けた内視鏡挿入チャ
ンネルの開口を介してカバー用内視鏡の挿入部が挿入さ
れ、内視鏡操作部固定用口体部の手元側とカバー用内視
鏡の操作部先端側とが接続されるようになっている。 【0018】操作部には照明光を伝送するライトガイド
ファイバ等が挿通されたユニバーサルコードの取付部が
設けられている。ユニバーサルコードは光源装置から操
作部及び挿入部を挿通されて挿入部先端部に照明光を送
る。一方、送気・送水・吸引管路等は、流体制御装置か
ら挿入部カバー部の内視鏡操作部固定用口体部の手元側
開口を介して挿入部カバー部内部に挿通されている。 【0019】これらの管路は挿入部カバー部と流体制御
装置との間を露出した状態で設けられており、これらの
管路の取り回しが煩雑である。また、これらの管路をユ
ニバーサルコードに添わせて使用することが考えられる
が、ユニバーサルコードの取付部と内視鏡操作部固定用
口体部の手元側開口とが離れた位置に構成されているこ
とから、管路を簡単に取り回すことができない。このた
め、操作部における操作の妨げとなってしまうという欠
点があった。 【0020】ところで、カバー用内視鏡には、使用目的
に応じて複数の機種が用意されている。例えば、挿入部
径及び挿入部長等の異なるもの等である。一方、挿入部
を被覆する挿入部カバー部も、挿入部の径及び挿入部長
等に対応させて複数種類用意されている。 【0021】更に、1種類のカバー用内視鏡に適用可能
な挿入部カバー部も複数種類ある。例えば、吸引管路と
共用化される鉗子チャンネルの径が相違するもの等であ
る。また、1種類の挿入部カバー部に適用可能なカバー
用内視鏡も多数用意されており、例えば、電動湾曲方式
のものやアングルノブ方式のもの等がある。また、カバ
ー用内視鏡の観察光学系に設けられた撮像素子の画素数
の大小等も複数の種類がある。 【0022】術者は、選択したカバー用内視鏡に対応さ
せて、所望の内視鏡カバーを選択して装着する。しか
し、カバー用内視鏡及び内視鏡カバーの可能な組み合わ
せが極めて多く、所望していない内視鏡カバーを誤装着
してしまう虞が大きい。 【0023】 【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の内視鏡カバー方式の内視鏡においては、内蔵物方
向には湾曲しにくく、十分な湾曲角度を得ることができ
ないという問題点があった。 【0024】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、内臓物配置の方向の湾曲角度の限界を大きくする
ことができ、内臓物の配置いかんに関わらず、いずれの
方向にも所望の湾曲角度を得ることができる内視鏡カバ
ー方式の内視鏡を提供することを目的とする。 【0025】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる内視鏡カ
バー方式の内視鏡は、内視鏡カバー用内視鏡と、この内
視鏡カバー用内視鏡を被覆する内視鏡カバーと、前記内
視鏡カバー用内視鏡の先端側の部分であって、前記内視
鏡カバーが装着された状態において必要とされる湾曲角
度よりも大きい角度で湾曲するとともに、挿入部カバー
を装着したときに挿入部カバーの内臓物が配置される側
の挿入部カバー非装着時の湾曲角を、挿入部カバーを装
着したときに挿入部カバーの内臓物が配置されない側の
挿入部カバー非装着時の湾曲角よりも大きく設定した挿
入部と、を具備したことを特徴とする。 【0026】本発明においては、内視鏡カバー用内視鏡
は、内視鏡カバーによって被覆される。内視鏡カバー用
内視鏡の先端側には挿入部が構成されており、この挿入
部は、前記内視鏡カバーが装着された状態において必要
とされる湾曲角度よりも大きい角度で湾曲可能となって
いるとともに、挿入部カバーを装着したときに挿入部カ
バーの内臓物が配置される側の挿入部カバー非装着時の
湾曲角を、挿入部カバーを装着したときに挿入部カバー
の内臓物が配置されない側の挿入部カバー非装着時の湾
曲角よりも大きく設定されている。これにより、内視鏡
カバーが装着された状態でも、挿入部は内臓物の配置方
向いかんに関わらず、何れの方向へも必要とされる湾曲
角度で湾曲する。 【0027】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図21は本発明の第1実施例に係
り、図1はカバー用内視鏡の湾曲部を示す説明図、図2
は湾曲部の動作を説明するための説明図、図3はチャン
ネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡を用いた内視鏡装置
の全体的な外観図、図4はカバー用内視鏡の挿入部にチ
ャンネル付き内視鏡カバーの挿入部カバー部を装着した
状態を示す側断面図、図5はカバー用内視鏡を示す説明
図、図6はカバー用内視鏡の挿入部先端部を示す斜視
図、図7はチャンネル付き内視鏡カバーの挿入部カバー
部のカバー先端部及びその近傍を示す斜視図、図8はカ
バー用内視鏡の電動湾曲装置を示す説明図、図9乃至図
12は挿入部カバー部の組み立て方法を工程順に示す説
明図、図13は鉗子挿入口近傍を示す説明図、図14は
鉗子栓を示す断面図、図15はカバー用内視鏡を示す側
面図、図16は挿入部カバー部の断面を示す説明図、図
17は図16のA−A線で切断して示す説明図、図18
は図16のB−B線を見た説明図、図19は図15乃至
図18に示す内視鏡カバー方式の内視鏡の操作部近傍を
手で操作部を把持した状態で示す側面図、図20は内視
鏡カバーの挿入部カバー部を示す側面図、図21はカバ
ー用内視鏡を示す側面図である。 【0028】先ず、図3を参照して内視鏡装置の全体を
説明する。 【0029】図3に示す内視鏡装置1は、チャンネル付
き内視鏡カバー方式の内視鏡2、カバー保持具3、周辺
機器としての光源装置4、ビデオプロセッサ5、流体制
御装置6及び内視鏡カバー拡張器7並びにこれらの周辺
機器が収納されるカート8によって構成される。チャン
ネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡2は、チャンネル付
き内視鏡カバー121とカバー用内視鏡190との組み
合わせからなっており、検査時には、カバー用内視鏡1
90はチャンネル付き内視鏡カバー121によって被覆
される。チャンネル付き内視鏡カバー121は、カバー
用内視鏡190の挿入部191(図4参照)等を覆い、
検査後における内視鏡の洗浄・消毒を不要とするもので
あり、挿入部カバー部13、操作部カバー122、ユニ
バーサルコードカバー15によって構成される。 【0030】光源装置4は、カバー用内視鏡190に照
明光を供給するものである。カバー用内視鏡190は操
作部17と挿入部191とを有し、操作部17からはユ
ニバーサルコード18が延設されている。ユニバーサル
コード18はコネクタ19によって光源装置4に着脱自
在に接続され、光源装置4からの照明光はユニバーサル
コード18内に挿通された図示しないライトガイドファ
イバを介してカバー用内視鏡190に供給される。ま
た、ユニバーサルコード内にはカバー用内視鏡190か
らの電気信号を伝送する信号線も設けられており、この
信号線はコネクタ19の側部から延設された信号コード
20を介してビデオプロセッサ5に接続される。ビデオ
プロセッサ5は電子式のカバー用内視鏡190からの電
気信号を標準的な映像信号に変換するようになってい
る。 【0031】流体制御装置6は、図示しない送水源及び
送気源を有しており、送気管路21及び送水管路22を
夫々介して送気及び送水を行うと共に、吸引管路23を
介して吸引を行うものである。なお、送気管路21、送
水管路22及び吸引管路23は、後述するように、チャ
ンネル付き内視鏡カバー121に一体的に取付けられて
いる。管路21,22,23は電磁弁24により開閉制
御されるようになっている。 【0032】また、内視鏡カバー拡張器7は、拡張チュ
ーブ25を介してチャンネル付き内視鏡カバー121の
拡張チューブ口体26に接続可能となっており、拡張チ
ューブ25を介してチャンネル付き内視鏡カバー121
に空気を送り込んで拡張させるようになっている。この
拡張により、チャンネル付き内視鏡カバー121をカバ
ー用内視鏡190に装着すること及びカバー用内視鏡1
90から取り外すことが容易となる。カバー保持具3は
係止部58を有し、係止部58にチャンネル付き内視鏡
カバー121の挿入部カバー部13を引っ掛けて保持す
ることが可能となっている。チャンネル付き内視鏡カバ
ー121をカバー保持具3で保持することにより装着が
容易となり、また、装着時にチャンネル付き内視鏡カバ
ー121を手で触れる必要がないので衛生的である。 【0033】カバー用内視鏡190は、図5に示すよう
に、手元側から操作部17と、この操作部17に連結さ
れ、かつ被検体に挿入可能に細長に形成された挿入部1
91とを備えている。カバー用内視鏡190の挿入部1
91は、操作部手元側から先端に向かって、軟性部3
2、湾曲可能な湾曲部192及び硬質の先端部28を有
する。なお、挿入部191は、チャンネル付き内視鏡カ
バー121の管路21乃至23のスペースを確保するた
めに、断面が例えば半円形状に形成されている。図4は
このカバー用内視鏡190の挿入部191をチャンネル
付き内視鏡カバー121で被覆した状態を示している。 【0034】図4に示すように、挿入部191の先端部
28には、図示しない照明光学系及び観察光学系29が
配置されている。そして、照明光学系の後端には、図示
しないライトガイドファイバの出射端が配置され、挿入
部191、操作部17及びユニバーサルコード18内を
挿通されたライトガイドファイバによって、光源装置4
からの照明光が供給されて管腔内が照明される。観察光
学系29の後端には、観察部位からの反射光を電気信号
に変換する固体撮像素子30が配設されている。固体撮
像素子30からの電気信号は上述した信号コード20を
介してビデオプロセッサ5に供給される。 【0035】一方、チャンネル付き内視鏡カバー121
の挿入部カバー部13は、カバー用内視鏡190の挿入
部191を覆う部分であり、操作部カバー122はカバ
ー用内視鏡の操作部17を覆う部分であり、ユニバーサ
ルコードカバー15はユニバーサルコード18を覆う部
分である。そして、カバー用内視鏡190は挿入部カバ
ー部13、操作部カバー122及びユニバーサルコード
カバー15の全てを装着した状態で検査に用いられるよ
うになっている。 【0036】挿入部カバー部13は細長に形成されてお
り、図4に示すように、手元側から内視鏡操作部固定用
口体部36、カバー可撓部37及びカバー先端部38に
よって構成されている。内視鏡操作部固定用口体部36
及びカバー先端部38は硬質の材料で形成されている。
また、内視鏡操作部固定用口体部36とカバー先端部3
8との間のカバー可撓部37は可撓性を有し、その表面
は挿入部カバー外皮39によって被覆されている。 【0037】図4に示すように、挿入部カバー部13
は、その内部に、カバー用内視鏡190の挿入部191
が挿通可能な内視鏡挿入チャンネル41、送気管路2
1、送水管路22及び吸引管路23が構成されている。
内視鏡挿入チャンネル41には内視鏡操作部固定用口体
部36において、内視鏡挿入チャンネル41、送気管路
21、送水管路22及び吸引管路23以外の部分を閉塞
する閉塞部材42によって形成される開口43が設けら
れている。この開口43の径と挿入部191の径とを略
一致させることによって、挿入部191は内視鏡操作部
固定用口体部36の開口43に密着した状態で挿入され
るようになっている。内視鏡操作部固定用口体部36に
カバー用内視鏡190の操作部17及び各管路21,2
2,23が取付けられ、このとき開口43が閉塞され
て、挿入部191は挿入部カバー部13内に気密的に装
着される。 【0038】図6に示すように、カバー用内視鏡190
の挿入部先端部28には照明光学系の出射端45及び観
察光学系29の入射端46が設けられている。一方、チ
ャンネル付き内視鏡カバー121の挿入部カバー部13
のカバー先端部38には、図7に示すように、挿入部先
端部28の出射端45に対向する内視鏡挿入チャンネル
41の先端位置に透明な照明窓47が設けられ、また、
入射端46に対向する内視鏡挿入チャンネル41の先端
位置に透明な観察窓48が設けられている。 【0039】挿入部カバー部13のカバー先端部38は
送気管路21、送水管路22及び吸引管路23側におい
て内視鏡挿入チャンネル41側よりも先端側に突出して
おり、吸引管路23はカバー先端部38において先端側
に開口した鉗子出口49に連通されている。送気管路2
1及び送水管路22の先端には夫々屈曲して観察窓48
に向かって開口した送気ノズル50及び送水ノズル51
が形成されている。 【0040】挿入部カバー部13の硬質のカバー先端部
38は、挿入部カバー外皮39に気密的に接続されてい
る。この挿入部カバー外皮39及び送気管路21及び送
水管路22の外皮52によって、カバー用内視鏡190
の挿入部191の先端側は外部環境から隔離されてい
る。また、挿入部カバー外皮39は手元側において内視
鏡操作部固定用口体部36に気密的に接続されており、
挿入部191の手元側は閉塞部材42及び挿入部191
自体によって外部環境から完全に隔離される。なお、内
視鏡操作部固定用口体部36には鉗子挿入口53が設け
られており、鉗子挿入口53は吸引管路23に連通され
ている。 【0041】本実施例においては、挿入部191の湾曲
部192の湾曲は電動式である。図5に示すように、電
動湾曲方式のカバー用内視鏡190の操作部17の側部
には、ユニバーサルコード18が連結されており、ユニ
バーサルコード18は図3の光源装置4の外にモータ制
御装置123にも接続されている。また、操作部17上
には湾曲部192の湾曲方向を指示するための湾曲スイ
ッチ126が設けられており、湾曲スイッチ126は挿
入部191の湾曲部192を上下左右方向に湾曲させる
ための湾曲方向指示部127を有している。 【0042】操作部17内には、図8に示すように、湾
曲部192を上下方向に湾曲駆動する直流の駆動モータ
128と、この駆動モータ128の駆動軸129に固定
されたスプロケット130と、スプロケット130に噛
み合う湾曲用チェーン131とが設けられている。そし
て、湾曲用チェーン131の端部には、湾曲用連結部材
132,132を介して、湾曲操作ワイヤ133,13
3が連結されている。 【0043】一方、挿入部191の湾曲部192は、図
4及び図8に示すように、内部に、複数の湾曲駒193
を連結した湾曲管194を備えている。湾曲操作ワイヤ
133,133は、軟性部32及び湾曲部192を挿通
し、最先端側の湾曲駒193aに連結されている。 【0044】このように構成された湾曲部192の駆動
は、湾曲スイッチ126によって制御する。即ち、湾曲
スイッチ126の各方向の湾曲方向指示部127を選択
的に押し込むと、選択・指定された方向に応じた湾曲操
作信号が発生する。この湾曲操作信号は、ユニバーサル
コード18内の図示しないケーブルを介してモータ制御
装置123内に入力される。モータ制御装置123は入
力された湾曲操作信号から指定された湾曲方向を検出
し、駆動すべき駆動モータ及びその回転方向を決定して
駆動モータへの電源供給の指示を与える。例えば、湾曲
方向指示部127によって上下方向の駆動が指示された
場合には、駆動モータ128にユニバーサルコード18
内の図示しないケーブルを介して駆動電力が与えられ
て、駆動モータ128は指定された方向に回転する。 【0045】駆動モータ128の回転は、駆動軸12
9、スプロケット130及び湾曲用チェーン131を介
して湾曲操作ワイヤ133に伝達される。こうして、上
下の湾曲操作ワイヤ133,133が牽引又は弛緩さ
れ、先端の湾曲駒193aが上又は下方向に動いて湾曲
部192が湾曲するのである。 【0046】なお、図8は湾曲部192を上下方向に湾
曲駆動させる装置についてのものであるが、左右方向に
湾曲駆動させる装置も同様の構成であり図示及び説明を
省略する。 【0047】図1は湾曲部192の構成を具体的に示し
ている。 【0048】湾曲駒193は湾曲部192の軸方向に複
数連結されている。湾曲駒193は湾曲管194の内周
面に添った面を有する環状部材であり、連結方向(前後
方向)には上面及び下面と左右の中央部とで逆方向に突
き出た凸部195a,195bを有する。即ち、湾曲駒
193を側面(紙面に垂直な方向)から見ると、一方方
向に上面及び下面の凸部195aで突出し、他方方向に
中央部の凸部195bで突出する。また、湾曲駒193
を上面から見ると、一方方向に中央の凸部195aで突
出し、他方方向に左右面の凸部195bで突出する。湾
曲駒193は上面及び下面の凸部195aに一対の連結
片196が構成され、中央部の凸部195bに一対の連
結片197が構成される。そして、隣接する湾曲駒19
3同士は、連結片196同士又は連結片197同士が夫
々支軸198,199によって回動自在に連結されてい
る。 【0049】つまり、上下方向の支軸198によって、
隣接する湾曲駒193は左右方向に回動自在となり、水
平(左右)方向の支軸199によって、隣接する湾曲駒
193は上下方向に回動自在となる。これにより、湾曲
部192は、左右方向に回転軸200を軸として湾曲
し、上下方向に回転軸201を軸として湾曲する。な
お、湾曲駒193はブレード202で被覆されている。
また、図1に示すように、湾曲部192の断面は円弧状
となっており、各連結片197は上下方向にはこの円弧
の中心に設けられている。 【0050】上下方向の湾曲角度は、連結片197で連
結された湾曲駒193同士の肩口、即ち、湾曲駒193
の上面及び下面と連結片197との間の部分の水平及び
垂直方向の寸法h,i,j,kによって決定される。即
ち、水平方向の肩口寸法h,iが大きいほど最大湾曲角
度は大きくなり、垂直方向の肩口寸法j,kが小さいほ
ど最大湾曲角度は大きくなる。図1では、上面側の肩口
寸法hと下面側の肩口寸法iは略同じであるが、連結片
197の上面側の肩口寸法jは下面側の肩口寸法kより
も小さく設定されており、湾曲部192は下面側よりも
上面側の湾曲角度が大きくなるように設定されている。
また、湾曲部192が上下方向に湾曲していない状態に
おいては、連結片197と隣接する湾曲駒193の上下
の肩口とによって形成される角度l,mはl>mとな
る。 【0051】また、図1では肩口寸法h,iが略等しく
設定されているが、湾曲駒193の形状を変化させて肩
口寸法h,iをi>hに設定することもできる。そうす
ると、例えば、湾曲部192は上面側及び下面側のいず
れにも同じ湾曲角度を得ることもできる。 【0052】図2は湾曲部192を上面側に最大に湾曲
させた場合を示している。 【0053】湾曲駒193は支軸199を軸として回動
し、湾曲駒193の連結片197の上面側の肩口同士が
接している。この状態が上面側に最大に湾曲した状態で
ある。 【0054】本実施例においては、挿入部191単体で
の設定湾曲角度を挿入部191に挿入部カバー部9を装
着した状態で必要とされる湾曲角度よりいずれの方向に
も大きくなるように設定している。 【0055】このように構成された内視鏡カバー方式の
内視鏡においては、例えば、挿入部191に挿入部カバ
ー部13を装着した状態で各方向に必要とされる湾曲角
度が180度であるものとすると、挿入部191単体で
の湾曲角度を各方向とも200度に設定する。いま、挿
入部191に挿入部カバー部13を取付けた状態で湾曲
部192を上面側(内蔵物側)以外の方向に湾曲させる
ものとする。この場合には、内蔵物の影響を余り受けな
いことから、挿入部191は約190度の湾曲角度で湾
曲可能である。一方、湾曲部192を内蔵物方向に湾曲
させた場合には、内蔵物の影響が大きいことから、挿入
部191の湾曲角度は180度に制限される。 【0056】このように、挿入部カバー部13を装着す
ると、挿入部191単体について設定した湾曲角度より
も小さい湾曲角度しか得られない。しかし、挿入部19
1単体での湾曲角度を挿入部カバー部13を取付けた状
態で必要とされる湾曲角度よりも大きく、即ち、挿入部
カバー部13を取付けることによる湾曲角度の低下分を
考慮して設定しているので、必要とされる湾曲角度18
0度が得られる。 【0057】なお、挿入部カバー部13を装着したこと
による湾曲角度の低下分は実験的に求めておく。 【0058】また、上述したように、挿入部カバー部1
3を取付けた状態では、挿入部191は内蔵物方向の湾
曲が大きく制限される。そこで、挿入部191の上面方
向の湾曲角度を他の方向の湾曲角度よりも大きく設定し
てもよい。例えば、挿入部191単体での湾曲角度が内
蔵物方向に200度、他の方向に190度となるように
湾曲部192を構成する。 【0059】そうすると、挿入部カバー部13を装着し
た状態で挿入部191を湾曲させると、内蔵物方向の湾
曲抵抗が他の方向よりも大きいので、例えば、内蔵物方
向及び他の方向のいずれにも180度の湾曲角度を得る
ことができる。こうして、この場合には、いずれの方向
にも同一の湾曲角度が得られる。 【0060】更に、内蔵物による湾曲抵抗が極めて大き
い場合には、湾曲部192の上面側方向の最大湾曲角度
を下面側の最大湾曲角度よりも一層大きくしてもよい。
即ち、湾曲駒193の形状を変化させて、水平方向の上
面側肩口寸法hを下面側肩口寸法iより大きくする。ま
た、水平方向も考慮して、上面方向の最大湾曲角度を水
平方向の最大湾曲角度よりも大きく設定する。 【0061】これにより、内蔵物方向の湾曲角度の限界
を大きくすることができ、全方向に所望の湾曲角度が得
られる。 【0062】また、湾曲部192の湾曲半径を小さくす
ることにより、湾曲角度の限界を大きくすることができ
る。湾曲半径を小さくするためには、連結片197と隣
接する湾曲駒193の肩口とによって形成される角度
l,mを大きくすればよい。また、水平方向についても
同様にして湾曲角度の限界を大きくすることができる。 【0063】図9乃至図12は挿入部カバー部13の組
み立て方法を工程順に示している。 【0064】挿入部カバー部13は手元側から内視鏡操
作部固定用口体部36、表面が可撓性を有する挿入部カ
バー外皮39によって覆われたカバー可撓部37及びカ
バー先端部38と、これらに挿通された送気管路21、
送水管路22及び吸引管路23とによって構成されてい
る。これらを組み立てることによって挿入部カバー部1
3が得られる。 【0065】即ち、先ず、図9に示す第1工程におい
て、送気管路21、送水管路22及び吸引管路23を内
視鏡操作部固定用口体部36に挿通させて固定する。 【0066】次に、図10に示す第2工程において、内
視鏡操作部固定用口体部36の先端に設けられた挿入部
カバー取付面に挿入部カバー部13手元側の挿入部カバ
ー外皮39を取付ける。 【0067】最後に、図11に示す第3工程において、
挿入部カバー外皮39の先端にカバー先端部38の手元
側端部を接続すると共に、カバー可撓部37内の送気管
路21、送水管路22及び吸引管路23とカバー先端部
38内の管路21,22,23とを接続する。 【0068】これらの3つの工程によって挿入部カバー
部13の組み立てが終了する。挿入部カバー外皮39の
内視鏡操作部固定用口体部36への取付けに際して、挿
入部カバー外皮39の内径を広げる必要はなく、専用の
治具を用いる必要もない。しかも、挿入部カバー外皮3
9の取付時に挿入部カバー外皮39を直線状にする必要
もなく、作業スペースを節約することができ、組み立て
作業が極めて簡単である。 【0069】なお、挿入部カバー部13内に挿通された
送気管路21、送水管路22及び吸引管路23は、流体
制御装置6まで一体的に延設されているが、内視鏡操作
部固定用口体部36から流体制御装置6までの管路を別
体で構成してもよい。 【0070】この場合には、先ず、図12に示す第1工
程において、内視鏡操作部固定用口体部36に送気管路
21、送水管路22及び吸引管路23を取付ける。次
に、図10及び図11に示す第2及び第3工程終了後
に、内視鏡操作部固定用口体部36において、流体制御
装置6からの各管路と管路21,22,23とを接続す
る第4工程を設ける。 【0071】このような構成では、工程数が1つ増える
が、管路21,22,23の取り回しが容易となり、組
み立て作業が簡単となる。 【0072】ところで、図13及び図14は鉗子栓等の
付属品を使い捨てとする例を示している。 【0073】図13の内視鏡操作部固定用口体部205
には吸引管路28が挿通されており、この吸引管路28
には鉗子挿入口53が連通されている。内視鏡操作部固
定用口体部205の端部には先端が分岐した鉗子挿入部
206が設けられており、鉗子挿入口53は鉗子挿入部
206内で複数の分岐管路207に分岐されて外部に望
んでいる。分岐管路207の開口端部には各種の付属品
208が設けられている。 【0074】付属品208としては、例えば、鉗子栓2
09、シリンジ取付け用ルアーロック210、二方活栓
211等がある。更に、付属品208として、図示しな
いT字管及びスラスタ等もある。 【0075】図14は鉗子栓209を具体的に示してい
る。 【0076】鉗子栓209は、図14に示すように、密
閉栓本体212と、この本体212に一体的に設けられ
本体212の上部に着脱自在に嵌着されるキャップ部2
13とから構成され、密閉栓本体212内上部には、中
央部が内部通路に向かって突出する(図中の下方に突出
する)第1の閉塞膜214が設けられていると共に、こ
の閉塞膜214の中央部には一字状又は十字状の第1の
スリット215が設けられている。また、キャップ部2
13の上面には、密閉栓本体212への装着時において
その第1の閉塞膜214と対向する第2の閉塞膜216
が設けられ、この閉塞膜216の中央部には第2のスリ
ット217が設けられている。第1及び第2のスリット
215,217は通常は気密に閉じている。そして、キ
ャップ部213を取り外してもよいが、場合によっては
密閉栓本体212に嵌着させ、図示しない挿通具を第1
のスリット215,第2のスリット217を通して分岐
管路207から鉗子挿入口53に挿入する。このとき、
第1及び第2の閉塞膜214,216が挿通具の外周面
に密着し、通路を逆流してくる汚物や空気が閉塞膜21
4,216と挿通具との隙間を通って外部に漏れだすこ
とを防ぐようになっている。 【0077】このように構成された内視鏡カバー方式の
内視鏡においては、各種の付属品208は内視鏡操作部
固定用口体部205に取付けた状態で滅菌され、付属品
208が設けられた内視鏡操作部固定用口体部205を
有する内視鏡カバーがユーザーに提供される。 【0078】このため、各種の付属品を内視鏡カバー方
式の内視鏡使用毎に付け替える必要がなく、しかも、付
属品を含む内視鏡カバー全体が滅菌された状態で使用さ
れるので、感染の危険性がなく安全である。 【0079】ところで、内視鏡カバー内を挿通される送
気・送水管路及び吸引管路は流体制御装置まで延設され
ており、その取り回しが困難である。図15乃至図19
はこの取り回しを容易にした例を示している。 【0080】図15において、カバー用内視鏡220は
操作部221及び挿入部222を有している。操作部2
21の挿入部222近傍の側部には取付け部223が設
けられており、この取付け部223を介してユニバーサ
ルコード18が接続されている。 【0081】挿入部222を被覆する挿入部カバー部2
24は、図16に示すように、手元側に操作部221が
取付けられる内視鏡操作部固定用口体部225を有し、
先端側にカバー可撓部226を有する。挿入部カバー部
224には、図17に示すように、挿入部222が挿入
される内視鏡挿入チャンネル230、送気管路231、
送水管路232及び吸引管路233が挿通されており、
図18に示すように、管路231,232,233は内
視鏡操作部固定用口体部225から外部に延設されてい
る。 【0082】このように構成された内視鏡カバー方式の
内視鏡においては、図19に示すように、カバー用内視
鏡220の挿入部222に挿入部カバー部224を装着
し、操作部221には操作部カバー228を装着する。
操作部カバー228の上から操作部221を把持して、
操作部221上の各種スイッチを操作する。 【0083】ユニバーサルコード18が取付けられる取
付け部223は操作部221の先端側の内視鏡操作部固
定用口体部225近傍に設けられている。即ち、内視鏡
操作部固定用口体部225からの管路231,232,
233の取出し位置と取付け部223の位置とは比較的
近い。このため、管路231,232,233をユニバ
ーサルコード18に添わせて延設することができる。ま
た、取付け部223の位置は操作部221の手227に
よって把持される部分から比較的離れているので、これ
らの管路231,232,233及びユニバーサルコー
ド18によって操作が妨げられることはない。 【0084】このように、管路231,232,233
の取出し位置と取付け部233の取付位置とが隣接して
おり、また、この取付位置が操作時の手227の位置か
ら離れていることから、管路231,232,233の
取り回しが容易で、且つ、操作性に優れている。 【0085】図20及び図21はカバー用内視鏡に内視
鏡カバーを誤装着してしまうことを防止することを可能
にした例である。 【0086】図20において、内視鏡カバーの挿入部カ
バー部235は手元側に内視鏡操作部固定用口体部23
6を有し、先端側にカバー可撓部237を有する。内視
鏡操作部固定用口体部236の表面には、この挿入部カ
バー部235に適用可能なカバー用内視鏡名が記された
銘版238が設けられている。 【0087】内視鏡カバーをこのように構成すると、銘
版238を確認することによって、挿入部カバー部23
5に適用可能なカバー用内視鏡を判断することができ、
誤装着を防止することができる。 【0088】なお、銘版238を取付ける位置は図20
の部位でなくてもよいことは明らかである。 【0089】更に、銘版238に挿入部カバー部235
の名称も記載することによって、挿入部カバー部235
と適用可能なカバー用内視鏡との組み合わせが判断しや
すくなる。 【0090】図21において、カバー用内視鏡240は
操作部241及び挿入部242によって構成されてお
り、操作部241にはユニバーサルコード243が接続
されている。操作部241の表面上にはこのカバー用内
視鏡240に適用可能な挿入部カバー部名が記された銘
版244が設けられている。 【0091】この銘版244を確認することによって、
カバー用内視鏡240に適用可能な挿入部カバー部名が
明らかとなり、誤装着を防止することができる。 【0092】なお、銘版244を取付ける位置は図21
の部位でなくてもよいことは明らかである。 【0093】更に、銘版244にカバー用内視鏡240
の名称も記載することによって、カバー用内視鏡240
と適用可能な挿入部カバー部との組み合わせが判断しや
すくなる。 【0094】また、カバー用内視鏡と挿入部カバー部の
いずれにもそれらの名称等を記載した銘版を設けること
によって、適用可能なカバー用内視鏡と挿入部カバー部
との組み合わせの判断が一層容易となる。 【0095】また、名称を記載した銘版を設けるのでな
く、適用可能なカバー用内視鏡と挿入部カバー部には同
色の印を設けるようにしてもよい。色によって、組み合
わせの判断が容易となる。 【0096】更に、適用可能なカバー用内視鏡と挿入部
カバー部とには同一の記号を付するようにしてもよい。
この場合には、記号を確認することによって、適用可能
なカバー用内視鏡と挿入部カバー部との組み合わせを判
断することができる。 【0097】なお、銘版、同色の色又は記号等の表示を
挿入部カバーを保管又は輸送するためのパッケージに設
けてもよい。 【0098】また、挿入部カバー部のみについて説明し
たが、操作部カバー等にも適用することができることは
明らかである。 【0099】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
臓物配置の方向の湾曲角度の限界を大きくすることがで
き、内臓物の配置いかんに関わらず、いずれの方向にも
所望の湾曲角度を得ることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】カバー用内視鏡の湾曲部を示す説明図。 【図2】湾曲部の動作を説明するための説明図。 【図3】チャンネル付き内視鏡カバー方式の内視鏡を用
いた内視鏡装置の全体的な外観図。 【図4】カバー用内視鏡の挿入部にチャンネル付き内視
鏡カバーの挿入部カバー部を装着した状態を示す側断面
図。 【図5】カバー用内視鏡を示す説明図。 【図6】カバー用内視鏡の挿入部先端部を示す斜視図。 【図7】チャンネル付き内視鏡カバーの挿入部カバー部
のカバー先端部及びその近傍を示す斜視図。 【図8】カバー用内視鏡の電動湾曲装置を示す説明図。 【図9】挿入部カバー部の組み立て方法を工程順に示す
説明図。 【図10】挿入部カバー部の組み立て方法を工程順に示
す説明図。 【図11】挿入部カバー部の組み立て方法を工程順に示
す説明図。 【図12】挿入部カバー部の組み立て方法を工程順に示
す説明図。 【図13】鉗子挿入口近傍を示す説明図。 【図14】鉗子栓を示す断面図。 【図15】カバー用内視鏡を示す側面図。 【図16】挿入部カバー部の断面を示す説明図。 【図17】図16のA−A線で切断して示す説明図。 【図18】図16のB−B線を見た説明図。 【図19】図15乃至図18に示す内視鏡カバー方式の
内視鏡の操作部近傍を手で操作部を把持した状態で示す
側面図。 【図20】内視鏡カバーの挿入部カバー部を示す側面
図。 【図21】カバー用内視鏡を示す側面図。 【図22】内視鏡の挿入部をチャンネル付き内視鏡カバ
ーの挿入部カバー部に装着した状態を示す説明図。 【図23】挿入部カバー部を装着した挿入部の湾曲角度
を説明するための説明図。 【符号の説明】 192…湾曲部、193…湾曲駒、194…湾曲管、1
97…連結片、199…支軸、h,i,j,k…肩口寸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 飯田 善洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田代 芳夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 瑞田 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−179128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】内視鏡カバー用内視鏡と、 この内視鏡カバー用内視鏡を被覆する内視鏡カバーと、 前記内視鏡カバー用内視鏡の先端側の部分であって、前
    記内視鏡カバーが装着された状態において必要とされる
    湾曲角度よりも大きい角度で湾曲するとともに、挿入部
    カバーを装着したときに挿入部カバーの内臓物が配置さ
    れる側の挿入部カバー非装着時の湾曲角を、挿入部カバ
    ーを装着したときに挿入部カバーの内臓物が配置されな
    い側の挿入部カバー非装着時の湾曲角よりも大きく設定
    した挿入部と、 を具備したことを特徴とする内視鏡カバー方式の内視
    鏡。
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