JPH0661202U - 内視鏡カバー方式の内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡装置

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JPH0661202U
JPH0661202U JP361993U JP361993U JPH0661202U JP H0661202 U JPH0661202 U JP H0661202U JP 361993 U JP361993 U JP 361993U JP 361993 U JP361993 U JP 361993U JP H0661202 U JPH0661202 U JP H0661202U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、内
視鏡カバーの挿入部に曲り癖がつき難いようにし、挿入
性の悪化を防止し内視鏡への装着性を向上させる。 【構成】 内視鏡カバー方式の内視鏡装置は、カバー用
の内視鏡と、この内視鏡を覆うために装着する内視鏡カ
バーとを備えて構成されている。内視鏡カバーは、細長
の挿入部カバー部22内に送気送水用の流体管路とか吸
引管路等のチャンネルを有している。このチャンネル
は、PTFEの多層構造チューブ等で構成され、高復元
性の構造となっており、挿入部カバー部22を内視鏡4
Aの挿入部に装着し、挿入部を鉛直方向に垂らした状態
で、内視鏡の挿入部の可撓管部に相当する部分がほぼ直
線状となるように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内視鏡の汚染を防止するための内視鏡カバーを使用する内視鏡カバ ー方式の内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療分野等において広く用いられるようになった。医療分野に 使用される内視鏡は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けられた観 察窓が体液等の付着により、十分に観察できなくなることがある。このため、内 視鏡には、手元側での操作により、観察窓に洗浄液,洗浄ガス等の流体を吹き付 けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気管路とか送水管路が設けら れている。また、不用な体液等を吸引して排出する吸引管路が設けられているも のもある。また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具による治療処置等を行 うことができるように鉗子チャンネル(処置具チャンネル)が設けられているも のもある。
【0003】 内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄消毒をした清潔な内視鏡を使用する必要 がある。
【0004】 このため、前記送気管路等の管路とか、鉗子チャンネルが設けられた内視鏡で は、患者等に使用した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅菌処理 が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌処理を施こすためには時間がか かるので、内視鏡の使用効率が低下するという問題がある。
【0005】 そこで、内視鏡自体を内視鏡カバーで覆った状態で使用することにより、使用 後に内視鏡カバーのみを使い捨てとして交換し、使用後においても内視鏡自体は 不潔にならないようにして洗浄とか滅菌処理を施こすことを必要としない内視鏡 カバー方式の内視鏡装置が提案されている。
【0006】 内視鏡カバー方式の内視鏡装置としては、例えば特公平2−54734号公報 とか、米国特許No.3,162,190公報において、内視鏡挿入部をカバー内に挿入し、 このカバーで内視鏡挿入部を覆って外部環境から絶縁するようにしたものが開示 されている。
【0007】 従来の内視鏡に設けられる鉗子チャンネル、及び送気・送水管路等は、体液等 で汚れる恐れがあり、また細長であるため洗浄とか滅菌消毒処理に時間がかかる 。そこで、前記内視鏡カバーには、鉗子チャンネル、送気・送水管路等が設けら れ、内部に挿入する内視鏡本体が不潔にならないようにしている。
【0008】 このような内視鏡カバーを装着する内視鏡カバー用内視鏡は、その挿入部を事 前に洗浄とか、滅菌処理消毒をしておく。そして、内視鏡カバーで内視鏡の挿入 部等を覆ったまま、患者の体腔内に内視鏡を挿入して検査,処置を行い、使用後 は内視鏡カバーは取り外して廃棄してしまう。このように、内視鏡カバーを患者 ごとに使い捨てすることにより、内視鏡は洗浄、消毒の必要がなくなり、常に清 潔に保つことができ非常に簡便である。そして、内視鏡は再洗浄および再消毒す ること無しに、連続的に使用できる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、内視鏡の挿 入部カバー部の可撓性,弾発性,復元性などの特性については何ら提案がされて いなかった。
【0010】 清潔な内視鏡挿入部カバー部の運搬等にあたり、内視鏡挿入部カバー部を巻回 させて梱包するような形態においては、内視鏡挿入部カバー部を梱包材に収納し ておくと内視鏡カバー内に設けられた鉗子チャンネル等の管路に曲り癖がつき、 それにより前記管路を内蔵した内視鏡挿入部カバー部も曲り癖がついてしまい、 さらにカバー用内視鏡の挿入部に内視鏡挿入部カバー部をかぶせた状態において も挿入部に曲り癖がついてしまい、体腔内への挿入性が著しく悪くなってしまう 。また、内視鏡挿入部カバー部に曲り癖がついていると、内視鏡挿入部カバー部 をカバー用内視鏡の挿入部にかぶせ難くなるなどの不具合がある。
【0011】 本考案は、これらの事情に鑑みてなされたもので、内視鏡カバー用内視鏡に装 着する内視鏡カバーを運搬等において曲げた状態で梱包した場合においても、内 視鏡カバーの挿入部に曲り癖がつき難くすることができ、挿入性の悪化の防止、 及び内視鏡への装着性の向上が可能な内視鏡カバー方式の内視鏡装置を提供する ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案による内視鏡装置は、内視鏡と、少なくとも一本のチャンネルを有し少 なくとも前記内視鏡の挿入部を覆う内視鏡カバーとを備えた内視鏡カバー方式の 内視鏡装置において、前記内視鏡カバーの少なくとも挿入部の一部が曲げられた 状態で梱包された場合においても、前記内視鏡の挿入部に装着し該挿入部を鉛直 方向に垂らした状態での前記内視鏡カバーにおける前記内視鏡の挿入部の可撓管 部に相当する部分がほぼ直線状となるように、前記内視鏡カバーのチャンネルの 少なくとも一部を高復元性の構造としたものである。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図1ないし図26は本考案の第1実施例に係り、図1は内視鏡カバー方式の内 視鏡装置の全体構成を示す説明図、図2は内視鏡カバー内部に挿入するカバー用 内視鏡の全体構成を示す説明図、図3は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部 の構成を示す断面図、図4は挿入部カバー部のカバー先端部の構成を示す斜視図 、図5は流体制御装置と内視鏡カバーの流体管路との接続部の構成を示す説明図 、図6は流体管路を挿入部カバー部において一本に結合させた構成例を示す説明 図、図7は流体制御装置に設けられた送気制御弁における流体管路との接続部を 示す断面図、図8は送気制御弁の外観を示す斜視図、図9は図7に示した送気制 御弁の動作状態を示す断面図、図10は送気制御弁において流体管路にシリコー ンチューブを接続した場合の接続部の構成を示す断面図、図11は挿入部カバー 部及びこの挿入部カバー部から延出した流体管路の構成を示す説明図、図12は 図11に示した流体管路及び吸引管路の結束状態を示す斜視図、図13は図11 に示したカバー用内視鏡に挿入部カバー部を装着したものに操作部カバー部及び ユニバーサルコードカバー部を被せた状態を示す説明図、図14は流体管路及び 吸引管路を結束する手段の第1の変形例を示す斜視図、図15は流体管路及び吸 引管路を結束する手段の第2の変形例を示す斜視図、図16はカバー用内視鏡の 挿入部を挿入した状態の挿入部カバー部の先端部の構成を示す断面図、図17は カバー用内視鏡の挿入部と操作部との結合部の構成を示す説明図、図18は挿入 部カバー部の基端部の内視鏡操作部固定用口体部の構成を示す説明図、図19は カバー用内視鏡に挿入部カバー部を装着するときの状態を示す斜視図、図20は カバー用内視鏡に挿入部カバー部を固定させた状態を示す断面図、図21はカバ ー用内視鏡に挿入部カバー部を固定させた状態の外観を示す斜視図、図22は内 視鏡挿入チャンネルを先端側と手元側とで同軸にした挿入部カバー部の変形例の 構成を示す断面図、図23は図22に示した変形例における内視鏡挿入部基端部 のカバー固定部の構成を示す斜視図、図24は図22に示した変形例の内視鏡挿 入部を挿入部カバー部に装着するときの状態を示す説明図、図25は挿入部カバ ー部を梱包する梱包材の構成を示す説明図、図26は挿入部カバー部を装着した 内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部を鉛直方向に垂らした状態を示す説明図 である。
【0014】 図1に示すように、本実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置1は、内視鏡カ バー方式の内視鏡(以下、カバー方式内視鏡と略す)2Aと、このカバー方式内 視鏡2Aでは挿入できない胆道などの検査対象物に挿入するため、カバー方式内 視鏡2Aの鉗子チャンネルを通して挿入する挿入部が細径の第2のカバー方式内 視鏡2Bとを有する装置である。すなわち、カバー方式内視鏡2Aが親スコープ 、第2のカバー方式内視鏡2Bが子スコープとなる親子スコープ式の内視鏡装置 となっている。
【0015】 前記カバー方式内視鏡2Aは、チャンネル付き内視鏡カバー(以下、カバーと 略記する)3Aと、このカバー3Aに装着される内視鏡カバー用内視鏡(以下、 カバー用内視鏡と略記する)4Aとの組み合わせからなっている。内視鏡検査を 行う際には、清潔なカバー3Aによってカバー用内視鏡4Aの挿入部等は覆われ 、検査後にはカバー3Aは破棄され、一方、カバー用内視鏡4Aは、新しい清潔 なカバー3Aによって覆われ、繰り返し使用されることが特徴となる。これによ り、検査後における内視鏡の洗浄,消毒を不要とするものである。
【0016】 また、第2のカバー方式内視鏡2Bも同様に、内視鏡カバー3Bと、このカバ ー3Bに装着される第2のカバー用内視鏡4Bとの組み合わせからなっている。
【0017】 前記内視鏡装置1は、前記カバー方式内視鏡2Aと、このカバー方式内視鏡2 Aが接続される各種周辺機器等を内設したカート5Aと、カバー方式内視鏡2A を保持するカバー保持具6Aとを有すると共に、第2のカバー方式内視鏡2Bと 、このカバー方式内視鏡2Bが接続される各種周辺機器等を内設したカート5B と、カバー方式内視鏡2Bを保持するカバー保持具6Bとを有している。
【0018】 前記カート5Aには、例えば光源装置7,ビデオプロセッサ8、流体制御装置 9、カバー3Aにカバー用内視鏡4Aを装着する際に使用するチャンネル付き内 視鏡カバー拡張器(以下、拡張器と略記する)10等が収納されている。また、 前記カート5Aの上面部には、ビデオプロセッサ8からの映像信号を受けて内視 鏡画像を表示するモニタ11が載置されている。
【0019】 また、カート5Bには、カート5Aと同様に光源装置7,流体制御装置9など が収納されている。
【0020】 カバー用内視鏡4Aは、細長の内視鏡挿入部14の手元側基端部に太径の把持 部を有する操作部12が連設され、操作部12の側部からユニバーサルコード1 3が延出しており、このユニバーサルコード13の端部にコネクタ19が設けら れている。
【0021】 光源装置7は、前記コネクタ19を介してカバー用内視鏡4Aと着脱自在に接 続され、内視鏡に照明光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッサ 8は、前記コネクタ19の側部から延出する信号ケーブル21を介してカバー用 内視鏡4Aと着脱自在に接続され、カバー用内視鏡4Aに内蔵された撮像手段の 駆動、及び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行い、標準的な映像 信号に変換してモニタ11へ出力するようになっている。
【0022】 前記拡張器10は、拡張チューブ34が接続され、この拡張チューブ34を介 してカバー3A内に空気を送り込んで拡張するためのものであり、この拡張によ りカバー3Aは、カバー用内視鏡4Aの装着あるいは抜去が容易できるようにな っている。このカバー用内視鏡4Aにカバー3Aを装着あるいは取り外す際には カバー保持具6Aを用い、例えばカバー保持具6Aによってカバー3Aの基端側 を保持してカバー用内視鏡4Aを挿入あるいは抜去するようになっている。
【0023】 カバー3Aは、薄肉で軟らかい樹脂等からなる挿入部カバー部22と、薄肉で 軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子材料で構成された操作部カバー部23A 及びユニバーサルコードカバー部24Aとを備えて構成されており、カバー用内 視鏡4Aの内視鏡挿入部14,操作部12,ユニバーサルコード13をそれぞれ 覆うようになっている。
【0024】 また、第2のカバー方式内視鏡2Bに装着するカバー3Bは、薄肉で軟らかい 例えば塩化ビニルなどの高分子材料で構成された操作部カバー部23B及びユニ バーサルコードカバー部24Bとを備えて構成されており、カバー用内視鏡4B の操作部及びユニバーサルコードをそれぞれ覆うようになっている。
【0025】 流体制御装置9は、送気制御弁35,送水制御弁36,吸引制御弁37が設け られ、送気,送水,吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送気制 御弁35,送水制御弁36は、挿入部カバー部22から延出している2本の流体 管路26に接続されている。また、吸引制御弁37は、同じく挿入部カバー部2 2から延出している吸引管路28に接続されている。
【0026】 また、吸引制御弁37には吸引チューブ38が接続され、その端部には図示し ない吸引器が接続され、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うようになっ ている。送水制御弁36には送水チューブ39が接続されており、その先端部に は送水タンク33が接続されている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気 チューブ40が延出しており、送気制御弁35と送水タンク33とに接続されて いる。
【0027】 図2にカバー用内視鏡4Aの全体構成を示す。 カバー用内視鏡4Aは、術者が把持して各種操作を行う操作部12が設けられ 、操作部12から延出するように挿入部14とユニバーサルコード13とが接続 されている。操作部12には把持部43が設けられ、その把持部43上方には、 湾曲操作を行うアングルノブ44が着脱自在に設けられ、さらに送気送水吸引制 御スイッチ45、写真撮影用のフリーズ,レリーズなどを行うための機能スイッ チ46が設けられている。
【0028】 また、挿入部14は、先端側より、図示しない観察光学系及び照明光学系を有 する硬質の先端部16と、先端を所望の方向に湾曲させる湾曲部17と、術者の ねじり操作、押引き操作を先端側に伝達する弾発性,可撓性を有する可撓管部1 8とから構成されている。この可撓管部18の弾発性,可撓性によって、内視鏡 装置の挿入部41は自在に体腔内等に挿入可能であると共に、湾曲部17を湾曲 させることによって目的の観察方向に先端部を向けることができるようになって いる。
【0029】 一方、ユニバーサルコード13の端部には、コネクタ19が設けられ、そのコ ネクタ19側部には電気コネクタ部20が設けられており、ビデオプロセッサ8 を接続する信号ケーブル21が接続されるようになっている。
【0030】 図3にカバー用内視鏡4Aに挿入部カバー部22が被覆されている内視鏡カバ ー方式の内視鏡装置の挿入部41の断面図を示す。
【0031】 内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部41は、主に挿入部カバー部22とカ バー用内視鏡挿入部14とを含んで構成されている。
【0032】 挿入部カバー部22は、前述の流体管路26、鉗子チャンネルを兼ねた吸引管 路28、及び内視鏡挿入部14を挿通する内視鏡挿入チャンネル25とが設けら れ、これらの先端側が硬性の樹脂等からなるカバー先端部29によって接続され ている。
【0033】 カバー先端部29には、図3に示すように、カバー用内視鏡4Aの挿入部14 を外部環境から隔離するための薄肉で軟性の樹脂で構成された挿入部カバー外皮 31が気密的に接続されている。
【0034】 挿入部カバー外皮31の手元側には、鉗子挿入口67,拡張器10に設けられ た拡張チューブ34を接続する拡張チューブ口体68等を有した内視鏡操作部固 定用口体部30が設けられ、挿入部カバー外皮31の基端部が気密的に接続され ている。この内視鏡操作部固定用口体部30の手元側には、内視鏡挿入部14が 挿入される内視鏡挿入チャンネル25の開口部が設けられ、さらに、一端がカバ ー先端部29に開口した流体管路26、吸引管路28等の管路が突出している。
【0035】 前記流体管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25は、多層構造に なっており、内層はポリテトラフルオロエチレンのような滑り性の良い充実な薄 膜で、外層は延伸したポリテトラフルオロエチレンやシリコーンチューブのよう な軟らかい材料で構成されている。
【0036】 カバー先端部29には、図4に示すように、カバー用内視鏡4Aの観察光学系 15(図3参照)及び図示しない照明光学系に対向する位置に、光が透過するよ うに透明なガラスもしくは樹脂で形成された観察窓61が気密的に設けられ、さ らにこの観察窓61に向かって開口した送気送水ノズル65が設けられている。 また、吸引管路28に連通し、図示しない鉗子等が突出する鉗子口63が設けら れており、送気送水ノズル65の下部には流体管路26に連通した二つの流体噴 出口64が設けられている。
【0037】 前記内視鏡挿入チャンネル25は、その基端側の内視鏡操作部固定用口体部3 0においてのみ外部に開口し、その他は外部に露出しないようになっている。従 って、内視鏡挿入部14が挿入された場合、この挿入部14はその基端側以外は 挿入部カバー外皮31等によって覆われ、外部に露出しない状態になる。また、 内視鏡挿入部14の基端側の操作部12等も操作部カバー部23A及びユニバー サルコードカバー部24Aで覆われることになる。
【0038】 このため、内視鏡検査に使用した場合、カバー用内視鏡4Aの挿入部14等は 汚染されない状態が維持される。一方、カバー3Aは汚染されるので、使用後に 廃棄される使い捨て用のカバーとなる。
【0039】 一方、カバー用内視鏡挿入部14は、先端側より、観察光学系15及び図示し ない照明光学系を有する先端部16、湾曲部17、可撓管部18が設けられ、内 視鏡挿入部14内には図示しないライトガイドが挿通されている。このライトガ イドの後端部が光源装置7に接続されており、光源装置7内のランプからの照明 光を伝達して先端部の照明光学系より照射するようになっている。また、カバー 用内視鏡挿入部14には、観察光学系15の結像位置に撮像素子20が設けられ 、信号ケーブルを介してビデオプロセッサ8に接続されている。照明光によって 照明された患部等の被写体は観察光学系15を経て撮像素子20上に光学像を結 ぶようになっている。
【0040】 撮像素子20によって光電変換された光学像の撮像信号はビデオプロセッサ8 に入力され、ビデオプロセッサ8において信号処理されて標準的な映像信号に変 換された後、この映像信号はモニタ11に入力され、表示画面に被写体像が表示 されるようになっている。
【0041】 図5に流体制御装置9と流体管路26との接続部の構成を示す。 流体制御装置9に設けられた送気制御弁35と送水制御弁36には、それぞれ に形状が同じである送気用口金71,送水用口金72が設けられている。この送 気用口金71,送水用口金72には、長さ,内径,肉厚が同じである流体管路2 6がそれぞれに接続されている。また、送気制御弁35の他端には送気チューブ 40が、送水制御弁36の他端には送水チューブ39が接続されている。
【0042】 流体制御装置9によって送気を行うときには、通常時は閉となっている送気制 御弁35が開となる。送気チューブ40からの空気は、送気制御弁35から送気 用口金71を介しこの送気用口金に接続された一方の流体管路26を通り、この 流体管路26のカバー先端部29の開口部である一方の流体噴出口64から噴出 し、送気送水ノズル65によって観察窓61の方向に送気される。
【0043】 また、送水を行うときは、通常時は閉となっている送水制御弁36が開となる 。送水チューブ39より送られる送水タンク33からの水は、送水制御弁36か ら送水用口金72を介しこの送水用口金に接続された他方の流体管路26を通り 、この流体管路26のカバー先端部29の開口部である他方の流体噴出口64か ら噴出し、送気送水ノズル65によって観察窓61の方向に送水される。
【0044】 従来の内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、送気用管路と送水用管路とがそれ ぞれ設けられ、これらの送気用管路と送水用管路は流体制御装置に設けられた送 気制御弁の送気用接続部,送水制御弁の送水用接続部にそれぞれ接続されていた 。また、送気用管路と送水用管路とは、カバー先端部に設けられた送気用の開口 部と送水用の開口部とにそれぞれ連通し、送気機能及び送水機能を満たしていた 。
【0045】 ところが、このような内視鏡カバー方式の内視鏡装置を使用する際には、前記 送気管路,送水管路を流体制御装置の送気用接続部,送水用接続部にそれぞれ接 続するが、外見では送気管路と送水管路との区別がつきにくいため、接続すると きに見分けるのに手間がかかったり、誤って接続してしまう恐れがあるなどの問 題点があった。また、誤って送気管路を送水用接続部に接続したり、送水管路を 送気用接続部に接続してしまうことにより、所望の送気量,送水量が得られない ばかりか、確実な送気送水制御が行えなくなる不具合が生じる場合があった。
【0046】 本実施例では、図5に示すように流体制御装置9と流体管路26との接続部に おける送気用口金71及び送水用口金72を同一形状としているため、内視鏡カ バー側の流体管路を接続する際に送気用と送水用を見分ける必要がなく、どちら の流体管路でも同様に送気制御弁35及び送水制御弁36に接続することができ る。よって、管路の接続時に判別する手間を省くことができ、作業性を向上させ ることができる。また、送気用口金71,送水用口金72にどちらの流体管路2 6を接続しても十分な送気能力及び送水能力を発揮することが可能となる。
【0047】 従って、使用時に術者がカバー用内視鏡4Aに挿入部カバー部22をかぶせ、 挿入部カバー部22から伸びている流体管路26を流体制御装置9に接続すると きの負担を減少できるばかりでなく、送気用口金71と送水用口金72が同じ部 材であることや2本の流体管路26が同一であることから、部材面,組立面から も原価低減を計ることができる。
【0048】 なお、ここでは2本の流体管路26がカバー先端部29まで独立して設けられ ている例について述べたが、挿入部カバー部内で2本の流体管路が合流し、先端 部までは一本の管路のみが挿通されるように構成しても良い。
【0049】 このような構成例を図6に示す。 流体制御装置9に接続されている2本の流体管路26は、内視鏡操作部固定用 口体部30内に設けられた例えば硬性の樹脂からなる接続管75に接続され、一 本の管路にまとめられている。接続管75の他端には一本の送気送水管路76が 接続され、送気送水管路76は挿入部カバー部22の先端部で開口している。
【0050】 このように構成することにより、前述と同様に流体管路26を区別することな く流体制御装置9の制御弁に接続できると共に、挿入部カバー部22内の管路を 少なくでき、挿入部カバー部22を細径化できる。
【0051】 また、流体管路26と制御弁との接続部は、図5のような構造に限らず、図7 及び図8に示すような構造として2本の流体管路の内径や外径や肉厚が異なる場 合でもどちらの制御弁にも接続可能なようにしても良い。
【0052】 図7は流体制御装置9に設けられた送気制御弁における流体管路26との接続 部を示した断面図であり、図8は送気制御弁の外観を示す斜視図である。
【0053】 送気制御弁81は、流体管路26が挿通されるチャック部82を有しており、 チャック部82には側方に貫通する切欠き穴83が設けられ、流体管路26が挿 通するようになっている。送気制御弁81の内部には、エアポンプ84に接続さ れたシリンダ85が設けられ、シリンダ85内には軸方向に移動可能な制御棒8 6が配設されている。制御棒86の側部凹部には、バネ部材87が設けられ、バ ネ部材87の一端がシリンダ85の側面凸部に係合し、制御棒86をエアポンプ 84の方向に付勢している。また、エアポンプ84は、流体制御装置9内の図示 しない送気制御回路を介し、カバー用内視鏡4Aの操作部12に設けられた送気 送水吸引制御スイッチ45に接続されている。
【0054】 送気制御弁81は、図7の状態では流体管路26が開いており、送気チューブ からの送気が行われるようになっている。
【0055】 送気送水吸引制御スイッチ45を操作して送気停止を指示すると、エアポンプ 84から空気がシリンダ85内に送られる。シリンダ85は、空気圧によってバ ネ部材87で付勢された制御棒86を押し、図9に示すように流体管路26の側 面を押しつぶす。これにより、管路を流れる流体の流れが停止する。 なお、送水制御弁についても同様の構成,作用であり、説明を省略する。
【0056】 このように構成された送気、送水制御弁によっても、送気送水制御が可能であ り、また流体管路26の端部を接続する構造となっていないため、2本の流体管 路の内径,外径,肉厚が異なる場合でも、異なる管路をいずれの制御弁にも取り 付けることができる。
【0057】 また、図7及び図8に示したような制御弁を用いる場合は、流体管路26に例 えばシリコーンチューブを接続し、チャック部82ではさむ部分にシリコーンチ ューブを挿通することにより、耐性の強い構造とすることができる。
【0058】 すなわち、図10に示すように、流体管路26にシリコーンチューブ88を接 続パイプ89を介して接続し、シリコーンチューブ88の部分を制御弁のチャッ ク部82に挿通して開閉させるようにする。なお、接続パイプ89は、両端部が テーパ状になっており2つのチューブが容易に抜けないような構造となっている 。これにより、制御弁での開閉に対するチューブの耐性が向上する。
【0059】 図11及び図12に挿入部カバー部22及びこの挿入部カバー部22から延出 した流体管路の構成を示す。
【0060】 前述したように、内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部カバー部22には、 流体管路26,吸引管路28等の複数の流体管路が設けてあり、これらの流体管 路は流体制御装置9に接続されている。
【0061】 本実施例では、図11に示すようにカバー用内視鏡挿入部14を覆う挿入部カ バー部22に設けられた流体管路26,吸引管路28は、カバー用内視鏡のユニ バーサルコード13近傍を通って延出している。これらの流体管路26と吸引管 路28は、図12に示すように熱収縮チューブ91で被覆され、一本に結束され ている。
【0062】 図11に示したカバー用内視鏡4Aに挿入部カバー部22を装着したものに、 操作部カバー部23A及びユニバーサルコードカバー部24Aを被せると図13 に示すようになる。カバー用内視鏡の操作部12を操作部カバー部23Aで覆う と共に、ユニバーサルコード13とこのユニバーサルコード13に沿って延出し た熱収縮チューブ91とをユニバーサルコードカバー部24Aを巻き付けること によって覆うようにする。
【0063】 従来の内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、複数の流体管路は一本一本別々の 状態になっていたため、カバー用内視鏡のユニバーサルコードにユニバーサルコ ードカバー部を巻きつける際に、挿入部カバー部から延出した複数の流体管路が バラバラになってしまったり、かさばってしまうため、管路をユニバーサルコー ドに沿わせて保持する作業者が必要であり、非常に作業性が悪かった。
【0064】 一方、本実施例では流体管路26と吸引管路28とが熱収縮チューブ91によ り一体化されているため、ユニバーサルコードカバー部24Aをユニバーサルコ ード13,流体管路26,吸引管路28に被覆する際に、バラバラになったりか さばったりすることなく、さらに流体管路26及び吸引管路28を押えておく必 要がないため、非常に作業性が良い。
【0065】 また、カバーを被せる作業を行うとき、作業が1人で済むことから、不潔な人 が作業に加わってユニバーサルコードカバー部24Aを汚染してしまう恐れがな くなり、またさらに不潔な人が作業に加わる必要がなくなることにより清潔域の 作業者と不潔域の作業者との作業区分を分ける必要がなくなり、非常に作業が簡 素化され、作業性を向上させることができる。
【0066】 なお、前述の構成では流体管路26及び吸引管路28を結束する手段として熱 収縮チューブ91を用いているが、これに限らず、図14に示すような弾性体で 形成されたマルチルーメンチューブ92を用い、マルチルーメンチューブ92内 に流体管路26及び吸引管路28を挿通させるようにしても良い。また、管路の 全長を結束するのではなく、図15に示すような弾性体などで形成された結束バ ンド93を用い、流体管路26及び吸引管路28を部分的に結束するようにして も良い。
【0067】 次に、挿入部カバー部22の基端部の内視鏡操作部固定用口体部30とカバー 用内視鏡の操作部12との接続部の構成について説明する。
【0068】 まず、カバー用内視鏡挿入部14を挿入した状態の挿入部カバー部22の先端 部の構成を図16に示す。
【0069】 挿入部カバー部22は、吸引管路28に連通した鉗子口63,観察窓61等が 設けられたカバー先端部29を有しており、カバー先端部29の観察窓61の後 端側には、内視鏡先端部接続凹部95が設けられ、内視鏡挿入部14の先端部1 6が嵌合するようになっている。
【0070】 内視鏡先端部接続凹部95は、円形の凹部となっており、先端部接続凹部95 の内径は、これに嵌合する内視鏡先端部16の外径よりも少し大きく設定されて いる。このため、内視鏡先端部16はカバー先端部29に嵌合した状態でカバー 先端部29に対して回動可能になっている。
【0071】 また、挿入部カバー部22に挿入するカバー用内視鏡4Aの挿入部14と操作 部12との結合部は、図17に示すように構成されている。
【0072】 内視鏡操作部12の挿入部側端部には、固定用ピン96が突出したカバー固定 部97が設けられ、このカバー固定部97の先端側に挿入部14が接続されてい る。
【0073】 そして、挿入部カバー部22の基端部の内視鏡操作部固定用口体部30は、図 18に示すように構成されている。
【0074】 内視鏡操作部固定用口体部30は、前述したように先端部に挿入部カバー外皮 31が気密的に接続されており、側部に鉗子挿入口67が設けられている。内視 鏡操作部固定用口体部30の後端部(内視鏡操作部12側)には、カバー用内視 鏡4Aの固定用ピン96が係入するために軸方向に形成された誘導用溝98と、 この誘導用溝98の端部につながって円周状に形成され、誘導用溝98に係入し た固定用ピン96を円周方向に移動可能とする移動用溝99とが設けられ、さら に移動用溝99の後端側に、移動用溝99内の固定用ピン96が抜けないように 押さえるためのCリングが係入するリング用溝部100が円周状に設けられてい る。
【0075】 このように構成されたカバー用内視鏡4A及び挿入部カバー部22において、 カバー用内視鏡4Aに挿入部カバー部22を装着するときの手順,状態を図19 ないし図21を参照して説明する。図19はカバー用内視鏡4Aに挿入部カバー 部22を装着するときの状態を示し、図20はカバー用内視鏡4Aに挿入部カバ ー部22を固定させた状態の断面を示し、図21はカバー用内視鏡4Aに挿入部 カバー部22を固定させた状態の外観を示したものである。
【0076】 カバー用内視鏡4Aの挿入部14を挿入部カバー部22内に基端部まで挿入し 、カバー固定部97に設けられた固定用ピン96を挿入部カバー部22の内視鏡 操作部固定用口体部30に設けられた誘導用溝98に係入する。そして、固定用 ピン96を誘導用溝98の奥の移動用溝99まで挿入し、移動用溝99の後端側 に設けられたリング用溝100にCリング101を落とし込んで取り付ける。
【0077】 カバー用内視鏡4Aに挿入部カバー部22を固定させた状態では、図20及び 図21に示すように、Cリング101によって固定用ピン96が軸方向に対して 固定されているため、挿入部カバー部22がカバー用内視鏡4Aから抜けること はない。
【0078】 この状態で、固定用ピン96は移動用溝99に沿って移動可能になっているた め、カバー用内視鏡4Aの挿入部を挿入部カバー部22に対して周方向に回動さ せることが可能である。このようにカバー用内視鏡4Aの挿入部14を回動させ たときは、カバー用内視鏡の挿入部先端部16もカバー先端部29に対して回動 可能になっているため、カバー用内視鏡の操作部を把持して回動させることによ り挿入部を先端部まで容易に回動させることができる。
【0079】 従来の内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、挿入部を体腔内へ挿入中に内視鏡 の操作部を回転させたり挿入部にねじりを加えたりしても抜けないように、カバ ー先端部と内視鏡操作部固定用口体部とで内視鏡を強固に固定していた。しかし 、カバー先端部にカバー用内視鏡の先端部を強固に固定する手段を設けることに より、挿入部カバー部が太くなってしまう不具合があった。
【0080】 一方、本実施例では、内視鏡操作部固定用口体部30にカバー用内視鏡4Aを 挿入部カバー部22に固定する固定手段を設けたため、カバー先端部29に強固 な固定手段を設ける必要がなくなり、内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部の 細径化が可能となる。
【0081】 また、カバー用内視鏡4Aを内視鏡操作部固定用口体部30で接続固定してい るため、軸方向におけるカバー用内視鏡4Aと挿入部カバー部22との固定は強 固になる。さらに、カバー用内視鏡4Aと挿入部カバー部22とが回動可能であ るため、少しカバー用内視鏡4Aを挿入部カバー部22に対して回動させること により微少に湾曲方向を変化させることができ、挿入性の向上が望める。
【0082】 なお、前述した実施例の構成では、図3に示したように内視鏡挿入チャンネル 25は挿入部カバー部22の先端側と手元側とでは同軸になっていないが、内視 鏡の挿入部を回動させるときの抵抗を減らす目的で、同軸となるようにすること もできる。内視鏡挿入チャンネルを先端側と手元側とで同軸にした挿入部カバー 部の変形例の構成を図22に示す。
【0083】 この変形例の挿入部カバー部102の基端部に設けられる内視鏡操作部固定用 口体部103は、内視鏡挿入チャンネル104の後端側の開口部近傍側面に、円 周状の溝部105が設けられている。一方、この内視鏡挿入チャンネル104に 挿入される内視鏡挿入部14の基端部のカバー固定部106には、側部に対向し て一対のスナップフィット部107が突設しており、口体部103に設けられた 溝部105に係合するようになっている。これにより、内視鏡挿入部14が挿入 部カバー部102から抜けることを防止している。
【0084】 スナップフィット部107は、図23に示すように基端部109がカバー固定 部106に固定されており、中間部に爪108が設けられ、この爪108が前記 溝部105に係合するようになっている。
【0085】 図24に内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102に装着するときの状態を示 す。図24において(a)は内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102に装着す る直前の状態を示し、(b)は内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102に装着 した状態を示し、(c)は内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102から脱した ときの状態を示したものである。
【0086】 内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102に装着する際には、図24(a)の 状態から、カバー固定部106を把持するときにスナップフィット部107の端 部の把持部110をはさんで基端部109を弾性変形させ、スナップフィット部 107をカバー固定部106に沿わせるようにして、内視鏡挿入部14を挿入部 カバー部102に押し込む。
【0087】 内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102内に基端部まで挿入した後、把持部 110から手を離すと、図24(b)に示すようにスナップフィット部107の 爪108が内視鏡操作部固定用口体部103の溝部105に係合する。このとき 、挿入部カバー部102の長さを内視鏡挿入部14の長さより少し短くしておけ ば、内視鏡挿入部14を挿入するときに挿入部カバー部102が引き伸ばされて 内視鏡挿入部14に装着されるため、その反発力で爪108は溝部105の側面 に押し当てられ、取り付けガタを防止できる。
【0088】 内視鏡挿入部14を挿入部カバー部102から抜去するときは、装着するとき と同様に把持部110をはさむように把持してスナップフィット部107をカバ ー固定部106側に寄せて爪108を溝部105から外し、図24(c)に示す 状態にして内視鏡を挿入部カバー部102から引き抜けばよい。
【0089】 次に、挿入部カバー部22の梱包について説明する。 挿入部カバー部22を梱包するときは、図25に示すような梱包材111を用 いる。
【0090】 梱包材111は、挿入部カバー部22を巻回させた状態で収納するためのトレ ー112と、トレー112に挿入部カバー部22を収納した状態で梱包するパッ ケージ113とから構成されている。パッケージ113は、通気性を有するが菌 などは通さない約0.2μm程度の穴を有する高分子材料あるいは紙等より成っ ている。
【0091】 トレー112には、挿入部カバー部22を所定の形状に収納するための螺旋溝 114が形成されている。一方、パッケージ113は開口部115を有し、トレ ー112を収納後密封できるよう構成されている。なお、梱包材111は、操作 部カバー部23及びユニバーサルコードカバー部24を挿入部カバー部22と一 緒に収納できるようにしても良い。
【0092】 この梱包材111に挿入部カバー部22を梱包する際には、トレー112の螺 旋溝114に沿って挿入部カバー部22を巻回して曲げた状態で収納し、パッケ ージ113の開口部115よりトレー112を収納して開口部115を塞ぎ封を 行う。この状態で挿入部カバー部22を収納した梱包材111を滅菌装置に投入 し、滅菌処理を施した後に出荷する。
【0093】 このように梱包された挿入部カバー部22をカバー用内視鏡4Aに装着する場 合は、まず、挿入部カバー部22の内視鏡操作部固定用口体部30をカバー保持 具6Aに取り付け、拡張チューブ口体68に拡張チューブ34を接続する。この 状態で内視鏡挿入チャンネル25に内視鏡の挿入部14を挿入する。これにより 、カバー用内視鏡4Aへの挿入部カバー部22の装着が完了する。
【0094】 カバー用内視鏡4Aの挿入部14に挿入部カバー部22を装着した状態を図2 6に示す。挿入部カバー部22に設けられるチャンネル、すなわち内視鏡挿入チ ャンネル25,流体管路26,吸引管路28は、多層構造になっており、復元性 に優れ、曲り癖のつき難い構成となっているため、挿入部カバー部22を内視鏡 挿入部14に装着した状態では内視鏡挿入部14の可撓管部18の弾発性により カバー単体でついてしまった曲り癖が矯正され、図26に示すように内視鏡カバ ー方式の内視鏡装置の挿入部を鉛直方向に垂らした状態では可撓管部18に相当 する部分がほぼ直線状に構成される。
【0095】 本実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置1では、カバー用内視鏡4Aに清潔 なカバー3Aを装着し、カバー用内視鏡4Aが外部環境から隔離された状態のカ バー方式内視鏡2Aとして、体腔内等の検査対象部位に挿入する。内視鏡使用時 には、カバー用内視鏡4Aはカバー3Aによって覆われているため、清潔な状態 が保たれる。また、流体管路26、及び鉗子チャンネルを兼ねた吸引管路28は 、カバー3A側に取り付けられており、使用後はカバー3Aと共に破棄されるた め、汚染された管路が再使用されることはない。
【0096】 このようにカバー方式内視鏡2Aを構成することにより、内視鏡本体であるカ バー用内視鏡4Aは、検査の度に洗浄とか滅菌処理を施す必要がなく、常に清潔 に保つことができ、内視鏡検査を簡便に行うことができる。カバー用内視鏡4A は、再洗浄及び再消毒すること無しに連続的に使用でき、例えば一日の検査が全 て終了したときに洗浄,滅菌処理消毒を行えば良い。よって、内視鏡の使用効率 を向上させることができる。
【0097】 また、本実施例のように挿入部カバー部に設けられる管路を高復元性の構造と することにより、挿入部カバー部を巻回させて曲げた状態で梱包する梱包形態の 場合においても、挿入部カバー部に曲り癖がつき難くすることができる。これに より、挿入部カバー部を装着した内視鏡装置の挿入部に曲り癖がつくことを防止 でき、検査対象部位への挿入性に及ぼす悪影響を排除できると共に、内視鏡への 装着性を向上させることができる。
【0098】 ここで、カバー用内視鏡4Aの鉗子チャンネルを介して挿入する第2のカバー 方式内視鏡2Bの挿入部のカバーについて説明する。
【0099】 このような親子スコープ式の内視鏡装置において、子スコープを用いる場合に は、親スコープとなるカバー用内視鏡4Aと同様に子スコープとなる第2のカバ ー用内視鏡4Bにも内視鏡カバー3Bを装着して、第2のカバー方式内視鏡2B として使用する。
【0100】 この第2のカバー方式内視鏡2Bを覆う子スコープ用挿入部カバーの第1の例 の構成を図27及び図28に示す。
【0101】 カバー用内視鏡4Aに装着する挿入部カバー部22基端部の内視鏡操作部固定 用口体部30には、鉗子挿入口67が設けられ、この鉗子挿入口67より第2の カバー用内視鏡4Bの挿入部120が挿入されるようになっている。第2のカバ ー用内視鏡の挿入部120の先端部121には、観察光学系122及び照明光学 系123が設けられ、被検部位を照射して被写体像を観察できるようになってい る。
【0102】 鉗子挿入口67には、子スコープ用挿入口金124が接続されており、子スコ ープ用挿入口金124の先端部には拡張用口金125が設けられている。拡張用 口金125には、拡張チューブ接続管126を介して子スコープ用拡張チューブ 127が接続されており、この子スコープ用拡張チューブ127の他端には、内 視鏡カバー拡張器10が接続され、第2のカバー用内視鏡4Bにカバーを装着あ るいは抜去する際に、このカバーを拡張するようになっている。
【0103】 また、子スコープ用挿入口金124の内側には、第2のカバー用内視鏡の挿入 部120を覆う薄肉で軟らかい高分子材料等で構成された子スコープ用挿入部カ バー128が折りたたまれて内蔵され、基端部が子スコープ用挿入口金124に 接続されている。子スコープ用挿入部カバー128のカバー先端部129は、硬 質な樹脂等で構成されており、図28に示すように、透明な樹脂もしくはレンズ で構成された観察窓130が設けられている。
【0104】 第2のカバー用内視鏡の挿入部120を鉗子挿入口67に挿入すると、図29 に示すように、子スコープ用カバー先端部129と挿入部先端部121とが結合 し、さらに挿入部120を鉗子チャンネル内に押し込むと、子スコープ用挿入カ バー128の折りたたまれた部分が伸びて、順次第2のカバー用内視鏡の挿入部 120に被覆される。なお、このとき、拡張器10に接続されている子スコープ 用拡張チューブ127から空気が子スコープ用挿入部カバー128内に送られて おり、第2のカバー用内視鏡の挿入部120が容易に挿入され、挿入部120に 挿入部カバー128を被せ易くなっている。
【0105】 従来の内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、親子スコープ方式とする場合は子 スコープが挿入される親スコープと子スコープとにそれぞれ別々にカバーを被覆 して、その後にカバーをした子スコープを親スコープの鉗子口に挿入するように していた。このため、内視鏡にカバーを被覆するのに2台分の時間が必要であり 、多くの時間と労力がかかってしまう問題点があった。
【0106】 一方、本実施例の構成では、子スコープとなる第2のカバー用内視鏡の挿入部 120を鉗子チャンネルに挿入するだけで挿入部120に子スコープ用挿入部カ バー128が自動的に被覆される。よって、子スコープを使用する際に挿入前に 操作部カバー部23B及びユニバーサルコードカバー部24Bのみを装着するだ けで良く、子スコープ用挿入部カバーを装着する手間を必要としないため、術者 の負担を減少させることができ、カバーの装着作業の省力化、及び作業性の向上 がはかれる。
【0107】 また、第2のカバー用内視鏡にカバーを装着するために鉗子チャンネルに挿入 する際には、術者は子スコープ用挿入部カバーを触れることがないため、子スコ ープ用挿入部カバーを汚染してしまう恐れもなくなる。
【0108】 図30及び図31に第2のカバー方式内視鏡2Bを覆う子スコープ用挿入部カ バーの第2の例の構成を示す。
【0109】 この第2の例の子スコープ用挿入部カバーは、挿入,抜去時に拡張器10を用 いない構成例である。
【0110】 鉗子挿入口67には、鉗子口接続口金131が脱着可能に接続されている。こ の鉗子口接続口金131には、軸方向に移動可能な先端部がテーパ状に広がって いる子スコープ挿入口体132が取り付けられており、子スコープ挿入口体13 2と鉗子口接続口金131との接合部には、子スコープ挿入口体132を後端側 に付勢するバネ部材133が設けられている。
【0111】 また、鉗子口接続口金131の側部には、支持棒134が後方に延設されてお り、支持棒134の先端部には筒状の子スコープ案内補助具135が設けられて いる。
【0112】 鉗子口接続口金131の内側には、図27に示した第1の例と同様に第2のカ バー用内視鏡の挿入部120を覆う薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分 子材料で構成された子スコープ用挿入部カバー128が折りたたまれて内蔵され 、基端部が鉗子口接続口金131に接続されている。子スコープ用挿入部カバー 128には、硬質な樹脂等で構成されたカバー先端部129が接続されている。
【0113】 第2のカバー用内視鏡の挿入部120を鉗子挿入口67に挿入すると、図31 に示すように、子スコープ案内補助具135により、挿入部120が真っすぐ子 スコープ挿入口体132に案内される。さらに挿入部120を押し込むと、子ス コープ挿入口体132内に挿入され、子スコープ挿入口体132と鉗子口接続口 金131との間に設けられたバネ部材133により、挿入部120の押し込み力 量が調整されながら鉗子挿入口67に挿入される。
【0114】 以降は第1の例と同様に、子スコープ用カバー先端部129と挿入部先端部1 21とが結合し、さらに挿入部120を鉗子チャンネル内に押し込むと、子スコ ープ用挿入カバー128の折りたたまれた部分が伸びて、順次第2のカバー用内 視鏡の挿入部120に被覆される。
【0115】 このように子スコープ用挿入部カバーを構成することにより、前述した第1の 例の効果に加えて、第2のカバー用内視鏡の挿入部120を鉗子挿入口67に挿 入するときに押し込み力量が調整されるため、細径である第2のカバー用内視鏡 の挿入部が座屈する恐れが少なくなるという効果がある。
【0116】 図32は本考案の第2実施例に係る内視鏡カバーの挿入部カバー部に設けられ るチャンネルの構成を示す説明図である。
【0117】 第2実施例以降は、内視鏡カバー3Aの挿入部カバー部22に設けられる流体 管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25等のチャンネルの構成を変 更したものである。
【0118】 第2実施例の流体管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25等を構 成するチャンネル151は、図32に示すように、PTFEチューブ(ポリテト ラフルオロエチレンチューブ)等で構成されており、外周面に螺旋状に溝152 が形成されている。
【0119】 このように、螺旋状に溝152を外周部に設けることにより、さらにチャンネ ルの復元性が増し、挿入部カバー部を巻回させて曲げた状態で梱包する梱包形態 の場合においても、挿入部カバー部に曲り癖がつき難くすることができ、これに より挿入部カバー部を装着した内視鏡装置の挿入部に曲り癖がつくことを防止で き、検査対象部位への挿入性の悪化を防止できる。
【0120】 図33は本考案の第3実施例に係る内視鏡カバーの挿入部カバー部に設けられ るチャンネルの構成を示す説明図である。
【0121】 第3実施例の流体管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25等を構 成するチャンネル153は、図33に示すように、第2実施例同様PTFEチュ ーブ等で構成されており、外周面に螺旋状に溝152が形成されている。さらに 、チャンネル153には溝152に沿ってコイル154が巻回されている。
【0122】 このように、第2実施例の構成に加えてコイル154を巻回することにより、 さらにチャンネルの復元性が増し、挿入部カバー部を巻回させて曲げた状態で梱 包する梱包形態の場合においても、挿入部カバー部に曲り癖がつき難くすること ができる。
【0123】 図34は本考案の第4実施例に係る内視鏡カバーの挿入部カバー部に設けられ るチャンネルの構成を示す説明図である。
【0124】 第4実施例の流体管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25等を構 成するチャンネル155は、図34に示すように、第3実施例同様PTFEチュ ーブ等で構成されており、外周面に螺旋状に溝152が形成され、溝152に沿 ってコイル154が巻回されている。さらに、チャンネル155は、コイル15 4が巻回された外周部が弾性樹脂156で被覆されている。
【0125】 このように、第3実施例の構成に加えて外周部を弾性樹脂156で被覆するこ とにより、さらにチャンネルの復元性が増し、挿入部カバー部を巻回させて曲げ た状態で梱包する梱包形態の場合においても、挿入部カバー部に曲り癖がつき難 くすることができる。
【0126】 なお、以上のような流体管路26,吸引管路28,内視鏡挿入チャンネル25 等を構成するチャンネルは、PTFEで構成したチューブに限らず、変形例とし て、塩化ビニルとか、フッ素ゴム等で構成したものを用いることもできる。
【0127】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、内視鏡カバー用内視鏡に装着する内視鏡 カバーを運搬等において曲げた状態で梱包した場合においても、内視鏡カバーの 挿入部に曲り癖がつき難くすることができ、挿入性の悪化の防止、及び内視鏡へ の装着性の向上が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図26は本考案の第1実施例に係
り、図1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を
示す説明図
【図2】内視鏡カバー内部に挿入するカバー用内視鏡の
全体構成を示す説明図
【図3】内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部の構成
を示す断面図
【図4】挿入部カバー部のカバー先端部の構成を示す斜
視図
【図5】流体制御装置と内視鏡カバーの流体管路との接
続部の構成を示す説明図
【図6】流体管路を挿入部カバー部において一本に結合
させた構成例を示す説明図
【図7】流体制御装置に設けられた送気制御弁における
流体管路との接続部を示す断面図
【図8】送気制御弁の外観を示す斜視図
【図9】図7に示した送気制御弁の動作状態を示す断面
【図10】送気制御弁において流体管路にシリコーンチ
ューブを接続した場合の接続部の構成を示す断面図
【図11】挿入部カバー部及びこの挿入部カバー部から
延出した流体管路の構成を示す説明図
【図12】図11に示した流体管路及び吸引管路の結束
状態を示す斜視図
【図13】図11に示したカバー用内視鏡に挿入部カバ
ー部を装着したものに操作部カバー部及びユニバーサル
コードカバー部を被せた状態を示す説明図
【図14】流体管路及び吸引管路を結束する手段の第1
の変形例を示す斜視図
【図15】流体管路及び吸引管路を結束する手段の第2
の変形例を示す斜視図
【図16】カバー用内視鏡の挿入部を挿入した状態の挿
入部カバー部の先端部の構成を示す断面図
【図17】カバー用内視鏡の挿入部と操作部との結合部
の構成を示す説明図
【図18】挿入部カバー部の基端部の内視鏡操作部固定
用口体部の構成を示す説明図
【図19】カバー用内視鏡に挿入部カバー部を装着する
ときの状態を示す斜視図
【図20】カバー用内視鏡に挿入部カバー部を固定させ
た状態を示す断面図
【図21】カバー用内視鏡に挿入部カバー部を固定させ
た状態の外観を示す斜視図
【図22】内視鏡挿入チャンネルを先端側と手元側とで
同軸にした挿入部カバー部の変形例の構成を示す断面図
【図23】図22に示した変形例における内視鏡挿入部
基端部のカバー固定部の構成を示す斜視図
【図24】図22に示した変形例の内視鏡挿入部を挿入
部カバー部に装着するときの状態を示す説明図
【図25】挿入部カバー部を梱包する梱包材の構成を示
す説明図
【図26】挿入部カバー部を装着した内視鏡カバー方式
の内視鏡装置の挿入部を鉛直方向に垂らした状態を示す
説明図
【図27】第2のカバー方式内視鏡を覆う子スコープ用
挿入部カバーの第1の例の構成を示す断面説明図
【図28】図27に示した子スコープ用挿入部カバーの
先端部の構成を示す斜視図
【図29】第2のカバー用内視鏡の挿入部を第1の例の
子スコープ用挿入部カバーを備えた鉗子挿入口に挿入す
るときの状態を示す断面図
【図30】第2のカバー方式内視鏡を覆う子スコープ用
挿入部カバーの第2の例の構成を示す断面説明図
【図31】第2のカバー用内視鏡の挿入部を第2の例の
子スコープ用挿入部カバーを備えた鉗子挿入口に挿入す
るときの状態を示す断面図
【図32】本考案の第2実施例に係る内視鏡カバーの挿
入部カバー部に設けられるチャンネルの構成を示す説明
【図33】本考案の第3実施例に係る内視鏡カバーの挿
入部カバー部に設けられるチャンネルの構成を示す説明
【図34】本考案の第4実施例に係る内視鏡カバーの挿
入部カバー部に設けられるチャンネルの構成を示す説明
【符号の説明】
1…内視鏡カバー方式の内視鏡装置 2A…内視鏡カバー方式の内視鏡 2B…第2の内視鏡カバー方式の内視鏡 3A…内視鏡カバー 3B…第2の内視鏡カバー 4A…カバー用内視鏡 4B…第2のカバー用内視鏡 5A,5B…カート 7…光源装置 8…ビデオプロセッサ 9…流体制御装置 10…内視鏡カバー拡張器 11…モニタ 12…操作部 13…ユニバーサルコード 14…内視鏡挿入部 22…挿入部カバー部 23A,23B…操作部カバー部 24A,24B…ユニバーサルコードカバー部 25…内視鏡挿入チャンネル 26…流体管路 28…吸引管路 29…カバー先端部 30…内視鏡操作部固定用口体部 31…挿入部カバー外皮 41…内視鏡カバー方式の内視鏡装置の挿入部 111…梱包材 112…トレー 113…パッケージ 114…螺旋溝
フロントページの続き (72)考案者 山崎 稔 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 鈴木 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 田代 芳夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 瑞田 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 窪谷 俊之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡と、少なくとも一本のチャンネル
    を有し少なくとも前記内視鏡の挿入部を覆う内視鏡カバ
    ーとを備えた内視鏡カバー方式の内視鏡装置において、 前記内視鏡カバーの少なくとも挿入部の一部が曲げられ
    た状態で梱包された場合においても、前記内視鏡の挿入
    部に装着し該挿入部を鉛直方向に垂らした状態での前記
    内視鏡カバーにおける前記内視鏡の挿入部の可撓管部に
    相当する部分がほぼ直線状となるように、前記内視鏡カ
    バーのチャンネルの少なくとも一部を高復元性の構造と
    したことを特徴とする内視鏡カバー方式の内視鏡装置。
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