JPH0663005U - 内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡

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JPH0663005U
JPH0663005U JP427593U JP427593U JPH0663005U JP H0663005 U JPH0663005 U JP H0663005U JP 427593 U JP427593 U JP 427593U JP 427593 U JP427593 U JP 427593U JP H0663005 U JPH0663005 U JP H0663005U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャンネル付き内視鏡カバーの座屈を防止
し、安価で、操作性、取り扱い性の優れた内視鏡カバー
方式の内視鏡を得る。 【構成】 内視鏡操作部固定用口体部35の手元側に
は、挿入部カバー外皮28内部に設けられた内視鏡挿入
チャンネル36の開口部37が設けられ、更に、内視鏡
操作部固定用口体部35の先端側をカバーの先端構成部
19に連結し、送気ノズル、送水ノズルにそれぞれ連通
した送気管路38、送水管路、鉗子出口27に連通した
チャンネル39等の管路が突出している。送気管路3
8、送水管路、チャンネル39の各管路および、これら
を内蔵した挿入部カバー部11Aの可撓性は、内視鏡挿
入チャンネル36内に挿入されたカバー用内視鏡2Bの
可撓管部57の可撓性よりも高くなるよう設定されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内視鏡カバーに内視鏡を装着する内視鏡カバー方式の内視鏡に関す る。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡は医療分野等において広く用いられるようになった。医療分野に 使用される内視鏡は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けられた観 察窓が体液等の付着により、十分に観察できなくなることがある。このため、手 元側での操作により、観察窓に流体を吹き付けて観察窓に付着した体液等を除去 できるように送気管路とか送水管路が設けてある。また、不用な体液等を吸引し て排出する吸引管路が設けられているものもある。
【0003】 また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具による治療処置等を行うことが できるように鉗子チャンネル(処置具チャンネル)が設けられているものもある 。
【0004】 上記送気管路等の管路とか、鉗子チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等 に使用した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅菌処理が施される 。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌処理を施こすためには時間がかかるため、 内視鏡の使用効率が低下するとか、滅菌処理などの作業が面倒である等の問題が ある。
【0005】 このため、内視鏡自体を内視鏡カバーで覆った状態で使用することにより、使 用後においても内視鏡自体は不潔にならないようにして洗浄とか滅菌処理を施こ すことを必要としない内視鏡カバー方式の内視鏡が提案されている。
【0006】 例えば、特開平3ー29634号には内視鏡挿入部をカバー(シース)内に挿 入して、内視鏡挿入部を覆うようにしたカバーが開示されている。カバー内に内 視鏡挿入部を着脱する操作を容易にするために、カバー拡張器から内視鏡挿入部 が挿入される挿入部カバー部内に空気を送り込んで、挿入部カバー部内を膨らま すことが行われる。
【0007】 これら挿入部カバー部は、単体での取り扱い時にカバー外皮が座屈して穴があ いたり、使用中に破れたりしないように使い捨てではあるが、ある程度の強度を 持たせるためにポリウレタン等の樹脂からなるチューブで構成されている。また 機種によっては鉗子挿通用のチャンネルや、送気送水用の管路を挿入部カバー部 内に配している。
【0008】 これらの軟性樹脂によるチューブ類は、カバー内部に挿入されるカバー用内視 鏡の可撓性のバランスを崩したりしないよう極力柔軟な材料で構成するが、自身 の管腔が潰れたり座屈しない程度の剛性が必要とされ、カバー部全体ではある程 度の曲げ剛性を有している。
【0009】 つまり、挿入部カバー部は、内視鏡が挿入されていない状態では、潰れたり折 れたりし易く、一度折れぐせがつくと、その部分で繰り返し折れて、カバー外皮 にピンホールができたりして、使用できなくなる。そこで、耐性を高めるために 、カバー外皮の肉厚を上げたり、硬度を高めたりして、折れにくくしていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、使い捨て用内視鏡カバーにおいては、1症例分の耐性があれば よく、カバー外皮の肉厚を必要以上に上げることは材料費のムダとなり、製品の 価格をつり上げる原因という問題がある。
【0011】 また、硬度を高めることは、潰れに対しては強くなっても、かえって座屈し易 くなったり、対象に合わせて調整した内視鏡の可撓性バランスを変えてしまい、 挿入性を悪化させる虞がある。
【0012】 本考案は、上述した点に鑑みてなされたもので、チャンネル付き内視鏡カバー の座屈を防止し、安価で、操作性、取り扱い性の優れた内視鏡カバー方式の内視 鏡を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】
本考案の内視鏡カバー方式の内視鏡内視鏡は、先端構成部と基端構成部とを軟 性の管状部材で気密に接続した内視鏡カバーに、内視鏡を装着する内視鏡カバー 方式の内視鏡であって、前記管状部材は、内部に軟性のチャンネル管を備え、前 記チャンネル管の可撓性は、前記内視鏡の挿入部の可撓管の可撓性より高くする 。
【0014】
【実施例】
図1及至図5は本考案の一実施例に係わり、図1はカバー方式の内視鏡を備え たカバー方式の内視鏡装置の構成を示す全体図、図2はカバー用内視鏡の構成を 示す外観図、図3はカバー用内視鏡の先端部の外観を示す外観図、図4は挿入部 カバー部の先端部の外観を示す外観図、図5はカバー方式の内視鏡の主要部の構 成を示す断面図である。
【0015】 図1に示すように内視鏡カバー方式の内視鏡装置(以下、カバー方式の内視鏡 装置と略記する)1は、チャンネル付き内視鏡カバー(以下、カバーと略記する )2A及びこのカバー2Aに装着されるカバー用内視鏡2Bからなるチャンネル 付き内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー方式の内視鏡と略記する)2と、 このカバー用内視鏡2Bに照明光を供給する光源装置3と、カバー用内視鏡2B に内蔵された撮像手段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ4と、カバー2 Aのチューブを介して送気・送水などを行う流体制御装置5と、カバー2Aにカ バー用内視鏡2Bを装着するために使用されるチャンネル付き内視鏡カバー拡張 器(以下、カバー拡張器と略記する)6と、前記ビデオプロセッサ4により信号 処理された映像信号を表示するモニタ7とから構成され、光源装置3、ビデオプ ロセッサ4、流体制御装置5、拡張器6はカート8に収納され、カート8の上面 にモニタ7が載置されるようになっている。
【0016】 内視鏡検査が行われる場合、清潔なカバー2Aによって清潔なカバー用内視鏡 2Bは覆われ、検査の後にはカバー2Aは廃棄され、一方、カバー用内視鏡2B は、新しい清潔なカバー2Aによって覆われ、繰り返し使用されることが特徴と なる。
【0017】 図2に示すように、上記カバー用内視鏡2Bは、細長で可撓性を有する内視鏡 挿入部(以下、挿入部と略記する)11Bと、この挿入部11Bの基端側に形成 された内視鏡操作部(以下、操作部と略記する)12Bと、この操作部12Bの 側部から延出されたユニバーサルコード13Bとからなり、このユニバーサルコ ード13Bの末端に設けたコネクタ14を前記光源装置3に着脱自在で接続する ことができ、この光源装置3に接続することにより、ユニバーサルコード13B 内を挿通する図示しないライトガイドの末端には光源装置3内部のランプからの 照明光が供給される。また、上記コネクタ14からケーブル16が延出され、こ のケーブル16の末端の信号コネクタ17をビデオプロセッサ4に着脱自在で接 続することができる(図1参照)。さらに、挿入部11Bの外表面にはそれ単独 では水溶性の高分子17bを、グラフト重合により結合してある。
【0018】 操作部12Bにはユニバーサルコード13Bの基端が突出される側面と反対側 に湾曲操作ノブ15が設けられ、この湾曲操作ノブ15を操作することにより、 挿入部11Bの先端側に設けた湾曲部20を湾曲できるようになっている。また 、操作部12Bには送気・送水スイッチ12a、吸引スイッチ12b、画像切換 スイッチ12c等が設けてあり、それぞれのスイッチを操作することにより、送 気・送水、吸引、画像のフリーズ等を行うことができるようになっている。
【0019】 カバー用内視鏡2Bの先端部18aは、図3に示すように、断面が半円状の先 端構成部20よりなり、その先端構成部20の端面には照明用光学系20aと観 察用光学系20bが設けられている。
【0020】 一方、カバー2Aは、図1に示すように、カバー用内視鏡2Bの挿入部11B 、操作部12B、ユニバーサルコード13Bをそれぞれ被覆する挿入部カバー部 11A、操作部カバー部12A、ユニバーサルコードカバー部(以下コードカバ ー)13Aとから構成される。
【0021】 挿入部カバー部11Aの先端部18bは、図4に示すように、先端構成部19 よりなり、図3に示したカバー用内視鏡11Bの先端部18aの半円形状に合わ せて透明のカバー観察窓21を有し、更にそのカバー観察窓21に向かって開口 する送気ノズル26a、送水ノズル26b、鉗子出口27が設けられている。こ の先端構成部19にはカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを外部環境から隔離す るための挿入部カバー外皮28が気密的に接続されている。この挿入部カバー外 皮28は、耐薬性に優れかつ比較的可撓性の高いポリウレタン等の軟性樹脂の外 表面にそれ単独では水溶性の高分子28aを、グラフト重合により結合したチュ ーブで構成されている。
【0022】 図示しないライトガイドの一方の端面に供給された光源装置3からの照明光は 、図3に示すように、挿入部11Bの先端構成部20の前記照明光学系20aの 端面から、挿入部カバー部11Aの先端部のカバー観察窓21を介して前方の被 写体側に出射される。患部等の被写体からの戻り光は、カバー観察窓21を介し て照明光学系20aに隣接して設けられた観察用光学系20bの観察窓に入射す る。
【0023】 観察用光学系20bは、図5に示すように、カバー観察窓21に対向してその 内側に設けられた観察窓22に取り付けられた対物光学系23からなり、この対 物光学系23の焦点面に光学像が結ばれる。
【0024】 この焦点面には、CCD24が配置され、結像された光学像は光電変換され、 挿入部11B及びユニバーサルコード13B内を挿通された信号ケーブル25と 及び信号ケーブル16を経てビデオプロセッサ4に入力され、信号処理された後 、標準的な映像信号が生成され、この映像信号はモニタ7に入力され、表示画面 に被写体像を表示する。
【0025】 前記挿入部カバー外皮28の先端側は先端構成部19の後端側外周のエッジ部 分に被嵌して接続されている。この挿入部カバー外皮28の手元側には所定の位 置に鉗子挿入口29が設けられ、拡張チューブ32(図1参照)を接続する拡張 チューブ口体33、更にはカバー保持具10に接続される接続部34等を有した 内視鏡操作部固定用口体部35が気密的に接続されている。
【0026】 この内視鏡操作部固定用口体部35の手元側35aには、挿入部カバー外皮2 8内部に設けられた内視鏡挿入チャンネル36の開口部37が設けられ、更に、 内視鏡操作部固定用口体部35の先端側をカバーの先端構成部19に連結し、送 気ノズル26a、送水ノズル26bにそれぞれ連通した送気管路38、送水管路 (図示せず)、鉗子出口27に連通したチャンネル39等の管路が突出している 。ここで、送気管路38、送水管路の手元側端部は、図示しない送気源、送水源 に接続されている。これらの管路はPTFE等の、可撓性が低く曲げ比較的剛性 の高い軟性樹脂で構成されている。
【0027】 内視鏡挿入チャンネル36内には、カバー用内視鏡2Bの挿入部11Bが挿入 されている。カバー用内視鏡2Bの挿入部11B先端には、先端構成部20に連 接して複数の非円形管状の湾曲駒40をリベット41で連結した湾曲部40aが 設けられている。湾曲駒40には内方に突出したワイヤー挿通絞り43が湾曲方 向にあわせ設けられている。このワイヤー挿通絞り43内には先端をカバー用内 視鏡2Bの先端構成部20に連結した湾曲操作ワイヤー44が挿通され、湾曲操 作ワイヤー44の後端は操作部12B内の図示しない湾曲装置に接続されている 。
【0028】 湾曲駒部40の外周は、軟性で伸縮性のある管状の湾曲ゴム51で被覆されて いる。湾曲部40の後端には、接続管53を介して、金属性の帯状螺旋管54、 円筒網管55、軟性樹脂からなる挿入部外皮56からなる可撓管部57が接続さ れ、可撓管部57の後端は、操作部12に接続されている。
【0029】 尚、送気管路38、送水管路(図示せず)、チャンネル39の各管路および、 これらを内蔵した挿入部カバー部11Aの可撓性は、内視鏡挿入チャンネル36 内に挿入されたカバー用内視鏡2Bの可撓管部57の可撓性よりも高くなるよう 設定されている。
【0030】 ここで、挿入部カバー外皮28は、軟性樹脂でかつ肉厚が極めて薄く(例えば 0.2mm)作られているので可撓性は極めて大きい。また、送気管路38、送水 管路(図示せず)、チャンネル39は、テフロンで、径が細いため可撓性が大き い。例えば、送気管路38、送水管路(図示せず)は、内径1.2mm肉厚0.3 mm、チャンネル39は内径2.8mm肉厚0.45mmとすると、これらの管路の可 撓性の大小関係は、 チャンネル39<送気管路38=送水管路<挿入部カバー外皮28 となる。
【0031】 これに対し、例えば、可撓管部57の帯状螺旋管54はステンレスで肉厚0. 1mm、円筒網管55はポリイミド樹脂で素線は0.12mm、また挿入部外皮56 はポリスチレンで肉厚0.6mmであって、挿入部外皮56は円筒網管55のすき まにも侵入固化しており、可撓管部57のトータルの可撓性は挿入部カバー部1 1Aより低くなっている。
【0032】 このように構成された内視鏡カバー方式の内視鏡の作用について説明する。
【0033】 一般的な内視鏡カバーの装着方法と同じように、滅菌された内視鏡カバー2A が梱包された図示しないカバーの保管用パッケージから、挿入部カバー部11A を取り出す。
【0034】 挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを装着する場合及 び挿入部カバー部11Aから挿入部11Bを取り外す場合には、カバー拡張器6 が使用される。
【0035】 このカバー拡張器6は基本的には、図示しない送気ポンプと送気管路で構成さ れ、送気管路の開口端部には拡張チューブ32の基端部が接続される口金が設け てある。このカバー拡張器6は通常、送気を行い続けている。このため、カバー 拡張器6の機能を使用しない場合には、図1に示すように拡張チューブ32の末 端は拡張チューブ口体33とは接続されないで、外気に開口し、空気をリークし ている。
【0036】 そして、挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入する場合及び取り 外す場合には、拡張チューブ口体33に拡張チューブ32の末端を押し込む操作 を行うことにより気密的に内挿(嵌合)接続され、空気が拡張チューブ口体33 を経て内視鏡挿入チャンネル36に送り込まれ、内視鏡挿入チャンネル36を膨 らますことにより、内視鏡挿入部11Bの挿入と抜去を容易に行うことができる 。
【0037】 この挿入部カバー部11Aにカバー用内視鏡2Bを挿入する場合には、内視鏡 操作部固定用口体部35の上端のフランジ部がカバー保持具10に設けた半円状 の保持部10a(図1参照)で保持された状態にして、内視鏡操作部固定用口体 部35からカバー用内視鏡2Bの挿入部11Bを挿入する操作を行うことにより 容易に装着することができる。この時、カバー用内視鏡2Bの挿入部11Bに若 干の水分を塗布することにより、挿入部11Bの外表面に結合した高分子の水溶 性グラフト鎖が、水分を取り込みヌルヌルとした潤滑性に富んだ状態となり挿入 を容易にすることができる。
【0038】 内視鏡カバー2Aを装着した後、患者の体内に挿入部11Bを内装した挿入部 カバー部11Aを挿入していく。この時、挿入部カバー外皮28の表面に結合し た高分子の水溶性グラフト鎖が、体液等を取り込み、ヌルヌルした潤滑性に富ん だ状態となり、体腔内への挿入を容易になる。
【0039】 このように本実施例のカバー方式の内視鏡装置1によれば、挿入部カバー部1 1Aの可撓性を内視鏡挿入チャンネル36内に挿入されたカバー用内視鏡2Aの 可撓管部57の可撓性よりも高く、即ち、挿入部カバー部11A内の送気管路、 送水管路、チャンネル等の管路がカバー用内視鏡2Aの挿入部11Bより柔軟で あるため、体腔内へのカバー方式の内視鏡装置1の挿入時の屈曲操作で、送気管 路、送水管路、チャンネルが先に折れてしまったりすることがない。
【0040】 また、先端構成部近くでそれぞれの管路を合流させ、先端の1つのノズルによ って送気送水を行う従来の方式では、合流部分の構造が複雑かつ高価であり、使 い捨てを前提とした挿入部カバーには適さなかったが、本実施例では、送気用の 管路と送水用の管路を専用に設け、それぞれ独立して先端構成部のノズルに接続 したため、安価で電磁弁による制御を行い易い。
【0041】 尚、挿入部11Bの挿入性を向上させるために、挿入部11Bの外表面に水溶 性の高分子17bをグラフト重合により結合させるとしたが、これに限らず、水 溶性の高分子を挿入部カバー外皮28の内面にグラフト結合させても良く、また 、この両者を併用しても良く、併用することにより内視鏡挿入部の挿入性をさら に向上させることができる。
【0042】 次に第2実施例について説明する。図6及び図7は本考案の第2実施例に係わ り、図6は挿入部カバー部の先端部の外観を示す外観図、カバー方式の内視鏡の 主要部の構成を示す断面図である。
【0043】 第2実施例は、第1実施例と殆ど同じであるので、異なる構成のみ説明し、同 一の構成には同じ符号を付け、説明は省略する。
【0044】 図6に示すように、第2実施例の挿入部カバー部の先端部18bは、先端構成 部19よりなり、図3に示したカバー用内視鏡2Bの先端構成部20の半円形状 に合わせて透明の観察窓21を有し、更にその観察窓21に向かって開口する送 気送水ノズル60と鉗子出口27が設けられている。送気送水ノズル60は、先 端構成部19の先端面に埋設され、ノズル端部62のみ先端面から突出させ開口 部63を観察窓21に向けている。
【0045】 図7(a)に示すように、送気送水ノズル60は、長円形断面の基部61と前 記ノズル端部62からなり、ノズル端部62の開口部63に連通して基部61内 で二股に分岐する分岐管路64を有している。分岐管路64の後端は、先端構成 部19に設けられた接続管路64aを経由して先端構成部19に接合された送気 管路65、送水管路66に連通している。
【0046】 図7(b)に示すように、内部を通過する流体粘性の高い送水管路66の管路 径は,送水管路65の管路径より大きく、管路径の大きい送水管路66の方が送 気管路65より挿入部カバー部11Aの横断面中心側に配置されている。送気管 路65、送水管路66の手元側端部は、図示しない送気源、送水源に接続されて いる。また、送気管路65、送水管路66は、鉗子出口27に接続して先端部カ バー部内に設けられているチャンネル39に沿ってチャンネル39に対し同じ側 に設けられている。
【0047】 その他の構成、作用は第1実施例と同じである。
【0048】 このように構成された第2実施例のカバー方式の内視鏡装置によれば、第1実 施例の効果に加え、送気管路、送水管路がチャンネルに対し同じ側に並んで設け られているため、先端部での管路の合流構造を小型化、簡略化できる。また、管 路径の大きい管路を、挿入部カバー部の横断面中心よりに配置したため、カバー 部内の充填率が高まり、カバー部の細径化が可能となる。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の内視鏡カバー方式の内視鏡によれば、管状部材は 、内部に軟性のチャンネル管を備え、前記チャンネル管の可撓性は、前記内視鏡 の挿入部の可撓性より高くしたので、チャンネル付き内視鏡カバーの座屈を防止 することができ、安価で、取り扱い性に優れ、挿入部の操作性が向上するという 効果がある。
【提出日】平成5年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】
本考案の内視鏡カバー方式の内視鏡は、先端構成部と基端構成部とを軟性の管 状部材で気密に接続した内視鏡カバーに、内視鏡を装着する内視鏡カバー方式の 内視鏡であって、前記管状部材は、内部に軟性のチャンネル管を備え、前記チャ ンネル管の可撓性は、前記内視鏡の挿入部の可撓管の可撓性より高くする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 この内視鏡操作部固定用口体部35の手元側35aには、挿入部カバー外皮2 8内部に設けられた内視鏡挿入チャンネル36の開口部37が設けられ、更に、 内視鏡操作部固定用口体部35の先端側をカバーの先端構成部19に連結し、送 気ノズル26a、送水ノズル26bにそれぞれ連通した送気管路38、送水管路 (図示せず)、鉗子出口27に連通したチャンネル39等の管路が突出している 。ここで、送気管路38、送水管路の手元側端部は、図示しない送気源、送水源 に接続されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 ここで、挿入部カバー外皮28は、軟性樹脂でかつ肉厚が極めて薄く(例えば 0.2mm)作られているので可撓性は極めて大きい。また、送気管路38、送水 管路(図示せず)、チャンネル39は、PTFE等のフッ素樹脂で、径が細いた め可撓性が大きい。例えば、送気管路38、送水管路(図示せず)は、内径1. 2mm肉厚0.3mm、チャンネル39は内径2.8mm肉厚0.45mmとすると、こ れらの管路の可撓性の大小関係は、 チャンネル39<送気管路38=送水管路<挿入部カバー外皮28 となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 図7(b)に示すように、内部を通過する流体粘性の高い送水管路66の管路 径は,送気管路65の管路径より大きく、管路径の大きい送水管路66の方が送 気管路65より挿入部カバー部11Aの横断面中心側に配置されている。送気管 路65、送水管路66の手元側端部は、図示しない送気源、送水源に接続されて いる。また、送気管路65、送水管路66は、鉗子出口27に接続して先端部カ バー部内に設けられているチャンネル39に沿ってチャンネル39に対し同じ側 に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るカバー方式の内視鏡
を備えたカバー方式の内視鏡装置の構成を示す全体図で
ある。
【図2】本考案の第1実施例に係るカバー用内視鏡の構
成を示す外観図である。
【図3】本考案の第1実施例に係るカバー用内視鏡の先
端部の外観を示す外観図である。
【図4】本考案の第1実施例に係る挿入部カバー部の先
端部の外観を示す外観図である。
【図5】本考案の第1実施例に係るカバー方式の内視鏡
の主要部の構成を示す断面図である。
【図6】本考案の第2実施例に係る挿入部カバー部の先
端部の外観を示す外観図である。
【図7】本考案の第2実施例に係るカバー方式の内視鏡
の主要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式の内視鏡 2A…カバー 2B…カバー用内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッッサ 5…流体制御装置 6…カバー拡張器 7…モニタ 8…カート 10…カバー保持具 11A…挿入部カバー部 11B…挿入部 12A…操作部カバー部 12B…操作部 13A…ユニバーサルコードカバー部 13B…ユニバーサルコード 14…コネクタ 15…湾曲走査ノブ 19…挿入部カバー部の先端構成部 20…カバー用内視鏡の先端構成部 21…カバー観察窓 22…観察窓 23…対物光学系 24…CCD 26a…送気ノズル 26b…送水ノズル 27…鉗子出口 28…挿入部カバー外皮 29…鉗子挿入口 33…拡張チューブ口体 35…内視鏡操作部固定用口体部 36…内視鏡挿入チャンネル 37…開口部 38…送気管路 39…チャンネル 40…湾曲駒 41…リベット 40a…湾曲部 43…ワイヤー挿通絞り 44…湾曲操作ワイヤー 51…湾曲ゴム 53…接続管 54…帯状螺旋管 55…円筒網管55 56…挿入部外皮56 57…可撓管部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月7日
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1…カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式の内視鏡 2A…カバー 2B…カバー用内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッッサ 5…流体制御装置 6…カバー拡張器 7…モニタ 8…カート 10…カバー保持具 11A…挿入部カバー部 11B…挿入部 12A…操作部カバー部 12B…操作部 13A…ユニバーサルコードカバー部 13B…ユニバーサルコード 14…コネクタ 15…湾曲操作ノブ 19…挿入部カバー部の先端構成部 20…カバー用内視鏡の先端構成部 21…カバー観察窓 22…観察窓 23…対物光学系 24…CCD 26a…送気ノズル 26b…送水ノズル 27…鉗子出口 28…挿入部カバー外皮 29…鉗子挿入口 33…拡張チューブ口体 35…内視鏡操作部固定用口体部 36…内視鏡挿入チャンネル 37…開口部 38…送気管路 39…チャンネル 40…湾曲駒 41…リベット 40a…湾曲部 43…ワイヤー挿通絞り 44…湾曲操作ワイヤー 51…湾曲ゴム 53…接続管 54…帯状螺旋管 55…円筒網管 56…挿入部外皮 57…可撓管部
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 飯田 善洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 鈴木 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 山崎 稔 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 瑞田 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端構成部と基端構成部とを軟性の管状
    部材で気密に接続した内視鏡カバーに、内視鏡を装着す
    る内視鏡カバー方式の内視鏡であって、 前記管状部材は、内部に軟性のチャンネル管を備え、 前記チャンネル管の可撓性は、前記内視鏡の挿入部の可
    撓管の可撓性より高いことを特徴とする内視鏡カバー方
    式の内視鏡。
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