JP3368793B2 - 管路分離型内視鏡装置 - Google Patents

管路分離型内視鏡装置

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JP3368793B2
JP3368793B2 JP08863797A JP8863797A JP3368793B2 JP 3368793 B2 JP3368793 B2 JP 3368793B2 JP 08863797 A JP08863797 A JP 08863797A JP 8863797 A JP8863797 A JP 8863797A JP 3368793 B2 JP3368793 B2 JP 3368793B2
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俊積 田中
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体操作部に着脱
可能に接続されて、挿入部から延在させた管路に着脱可
能に接続される管路アダプタを備えた管路分離型内視鏡
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体における体腔内等に挿入されて、所
定の検査を行ったり、適宜の処置を行うために用いられ
る内視鏡は、一般に、挿入部に本体操作部を連設すると
共に、この本体操作部からユニバーサルコードを引き出
すことにより大略構成されるものである。本体操作部の
軸線に対して、挿入部はこの軸線方向に向けて延在さ
れ、ユニバーサルコードは本体操作部と直交する方向、
即ち術者が本体操作部を把持した時に、操作の邪魔にな
らないようにするために、ユニバーサルコードは側方に
向けて引き回される。挿入部の先端には、照明部及び観
察部が設けられており、照明部から照明光を照射して、
この照明下で観察部により体腔内の検査や診断等を行う
ことができるようになっている。
【0003】照明部から照明光を出射するために、照明
用レンズとライトガイドとが用いられる。照明用レンズ
は照明光を発散させるようにしたものであり、これによ
って広い範囲にわたって照明を行うことができる。ま
た、ライトガイドは、極細の光ファイバを多数束ねたも
のからなり、その出射端は照明用レンズに対面してお
り、この位置から挿入部及び本体操作部を介してユニバ
ーサルコード内に引き回されて、入射端はユニバーサル
コードの端部に設けた光源コネクタに臨ませるようにし
ている。従って、この光源コネクタを光源装置に接続し
て、この光源装置に内蔵した光源ランプを点灯させれ
ば、照明光は効率的に照明部にまで伝送されることにな
る。また、観察部の構成としては、対物レンズを有し、
この対物レンズの結像位置には、固体撮像素子が配置さ
れるか、イメージガイドの入射端が臨むようになってい
る。固体撮像素子を用いた電子内視鏡にあっては、固体
撮像素子に接続したケーブルは、ライトガイドと同様、
本体操作部からユニバーサルコード内に挿通されて、プ
ロセッサに接続される電気コネクタにまで引き回され
る。また、イメージガイドを用いた光学式内視鏡の場合
には、このイメージガイドは挿入部から本体操作部に延
在されて、この本体操作部に連設した接眼部に臨むよう
になっている。
【0004】内視鏡による検査を行っている間に患部が
発見された場合等にあっては、鉗子等の処置具を用いて
患部の摘出その他の処置を施す。このために、挿入部に
は処置具挿通チャンネルが設けられる。この処置具挿通
チャンネルは一端が挿入部の先端に開口し、他端は本体
操作部における挿入部への連設部近傍等に設けた処置具
導入部に開口するようになされている。ここで、この処
置具挿通チャンネルは体腔内の体液等を吸引するための
吸引通路としても用いられるものであり、このために処
置具挿通チャンネルは処置具導入部近傍で分岐してお
り、この分岐部に吸引通路が接続される。この吸引通路
は、本体操作部からユニバーサルコード内に延在され
て、光源コネクタに設けた配管接続部に開口している。
さらに、観察部におけるレンズ面が体液等で汚損された
時には、洗浄用流体を噴射させて、このレンズ面の洗浄
を行えるようになっている。洗浄用流体としては、洗浄
液と加圧エアとからなる。ユニバーサルコードの光源コ
ネクタには洗浄水配管と加圧エア供給配管とが接続され
る一対の接続部が設けられており、これら各接続部から
の洗浄液流路及び加圧エア流路は、ユニバーサルコード
から本体操作部を経て挿入部内に導かれる。そして、挿
入部内で洗浄液流路と加圧エア流路とは1本化されて、
観察部のレンズ面に向けて開口する噴射ノズルに接続さ
れる。
【0005】内視鏡には、従って、吸引通路と兼用した
処置具挿通チャンネルと先端側で流路が1本化された洗
浄液流路と加圧エア流路とからなる管路が設けられる。
ここで、処置具挿通チャンネルは2乃至それ以上設けら
れる場合もある。
【0006】内視鏡は患者の体腔内に挿入されるもので
あるから、使用の都度洗浄及び消毒を行わなければなら
ない。しかも、この洗浄及び消毒は極めて入念に行う必
要がある。このために、内視鏡全体を洗浄液や消毒液等
に浸漬させるか、またガス滅菌等を行うか、さらにはこ
れらを組み合わせるようにしたものもある。この洗浄及
び消毒によって、挿入部を含めて内視鏡の外面は清浄化
されるが、前述した処置具挿通チャンネルや吸引通路、
洗浄液流路及び加圧エア流路等の管路内は、内視鏡全体
を液に浸漬させたり、ガス雰囲気下に置いたとしても、
清浄化されない。従って、これらの管路を清浄化するた
めに、ブラシを挿入すると共に、洗浄液や消毒液を流通
させながら、ブラシで管路内壁を擦動するようにしてい
る。しかしながら、これらの管路は挿入部から本体操作
部を経てユニバーサルコードに至る極めて長い通路であ
り、かつ本体操作部からユニバーサルコードへの移行部
分はほぼ90°曲がっている等から、この管路内の洗浄
作業は著しく面倒であり、内視鏡の洗浄に多大の時間が
かかるという問題点があった。
【0007】以上の点を考慮して、内視鏡における管路
をユニバーサルコードを通さず、本体操作部のケーシン
グに開口させるようになし、この管路の開口部に管路ア
ダプタを接続するように構成したものが開発されてい
る。この管路分離型の内視鏡装置としては、例えば図4
に示した構成となっている。なお、この内視鏡は固体撮
像素子を備えた電子内視鏡として構成されている。
【0008】同図において、1は挿入部、2は本体操作
部、3はユニバーサルコードである。挿入部1は、先端
側から先端硬質部1a,アングル部1b及び軟性部1c
となっており、その大半の長さ分は軟性部1cで形成さ
れ、アングル部1bは先端硬質部1aを所望の方向に向
けるために、本体操作部2側での遠隔操作によって、湾
曲できるようになっている。本体操作部2からは、ユニ
バーサルコード3がその下面乃至側面から下方に向けて
引き出されており、このユニバーサルコード3内には、
ライトガイド4と固体撮像素子からのケーブル5が挿通
されている。ただし、処置具挿通チャンネル6,洗浄液
流路7及び加圧エア流路8からなる管路は、ユニバーサ
ルコード3内へは導かれず、本体操作部2におけるケー
シングの後端側、即ち挿入部1への連設側とは反対側の
面に開口している。
【0009】本体操作部2の後端部には管路アダプタ1
0が着脱可能に接続されるようになっている。管路アダ
プタ10は樹脂成形品等から構成されるアダプタ本体1
0aと、このアダプタ本体10aから引き出したコード
部10bとから構成されており、コード部10bは可撓
性のある部材で形成されている。アダプタ本体10aは
樹脂の成形等の手段で形成されるものであり、例えばパ
イプをインサート成形する等により複数の通路を備えて
おり、これらの通路は、処置具挿通チャンネル6に通じ
る処置具通路11と、洗浄液流路7に通じる送液通路1
2及び加圧エア流路8に通じる送気通路13とから構成
される。処置具通路11は、そのままほぼ真直ぐ後方に
延在されて、管路アダプタ10の外面に開口している。
そして、この処置具通路11の開口部が処置具導入部と
なり、この処置具導入部には逆止弁14が取り付けられ
ている。しかも、この処置具通路11は途中で分岐して
おり、この分岐した通路が吸引通路15である。
【0010】可撓部材であるコード部10bの内部に
は、送液通路12,送気通路13及び吸引通路15にそ
れぞれ接続したチューブが設けられているが、これらの
図示は省略する。このコード部10bはユニバーサルコ
ード3とほぼ平行な方向に延在されており、途中で結束
具16を用いてユニバーサルコード3に結束されてい
る。従って、本体操作部2からは実質的に単一のコード
が引き出された状態になる。ユニバーサルコード3の端
部は二又になっており、一方側の先端は光源装置17に
着脱可能に接続される光源コネクタ3aとなっている。
また、もう一方の先端には電気コネクタ3bが設けられ
ており、この電気コネクタ3bはプロセッサ18に着脱
可能に接続されるようになっている。
【0011】本体操作部2には、3個の操作ボタン19
a,19b,19cが装着されており、操作ボタン19
aを操作すると、吸引通路15内が負圧になり、操作ボ
タン19bを操作すると、送液通路12から洗浄液が洗
浄液流路7に供給されることになる。また、操作ボタン
19cを操作すると、送気通路13から加圧エア流路8
に加圧エアが供給される。このように本体操作部2に設
けた3個の操作ボタン19a,19b及び19cの操作
により流体の給排制御が行われるが、本体操作部2に流
体の給排制御を行うためのバルブを設けると、管路が複
雑になるから、バルブユニット20を用いて、管路アダ
プタ10のコード部10bをこのバルブユニット20に
接続するようになし、このバルブユニット20内で作動
用の流体のコントロールを行うようにしている。また、
操作ボタン19a,19b,19cからの操作信号は、
ユニバーサルコード3に挿通され、電気コネクタ3bが
接続されるプロセッサ18を介してバルブユニット20
に伝送されるようになっている。
【0012】このように構成することによって、内視鏡
に設けられる処置具挿通チャンネル6や洗浄液流路7及
び加圧エア流路8はほぼ直線状態になり、しかもそのほ
ぼ全長にわたって均等な通路断面を有する管路となる。
さらに、管路は挿入部1及び本体操作部2の全長に限定
された比較的短いものとなる。従って、本体操作部2に
おけるケーシングの後端における各管路の開口部からブ
ラシを挿入することによって、それぞれの管路内洗浄が
極めて容易になり、しかも迅速に行える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内視鏡だけ
でなく管路アダプタ10も洗浄が必要となる。特に、処
置具挿通チャンネル6を吸引通路として利用する場合に
は、体内汚物が吸引通路15内に入り込むことから、処
置具通路11及びこの処置具通路11から分岐した吸引
通路15は特に入念に洗浄しなければならない。しかし
ながら、管路アダプタ10をユニバーサルコード3と結
束して、ほぼ1本のコードとするために、管路アダプタ
10のコード部10bは本体操作部2の軸線に対してほ
ぼ直交する方向に延在されるようになっているのに対し
て、本体操作部2における管路はほぼその軸線方向に延
在されている。従って、管路アダプタ10側の通路は、
アダプタ本体10a内で略90°乃至それに近い角度だ
け曲げられる。しかも、管路アダプタ10が本体操作部
2から大きく突出していると、内視鏡の操作性が悪くな
り、術者に対する負担も大きくなることから、管路アダ
プタ10のアダプタ本体10aはできるだけ小型化する
必要があり、このために管路アダプタ10のアダプタ本
体10a内における通路の曲がりは急角度となってしま
う。この結果、内視鏡の洗浄性は向上したが、管路アダ
プタ10に設けた通路の洗浄性が悪くなるという問題点
がある。
【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡に着脱可能に
接続される管路アダプタに形成した通路の洗浄性を改善
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部と本体操作部及びユニバーサ
ルコードとからなり、前記挿入部から本体操作部にまで
1または複数の管路を設けて、この管路を本体操作部の
ケーシングに開口させて設けた内視鏡と、この本体操作
部のケーシングの管路開口部に着脱可能に接続され、前
記各管路と連通する通路を備えた管路アダプタとを備え
たものであって、前記管路アダプタには、前記本体操作
部に装着されるアダプタ本体と、前記ユニバーサルコー
ドの引き出し方向に延在されるコード部とから構成し、
このアダプタ本体内で前記通路を前記本体操作部の略軸
線方向からユニバーサルコードの引き出し方向とほぼ平
行な方向に曲げるようになし、かつアダプタ本体の開口
部側が連続的に拡開する通路拡開部を形成し、また前記
アダプタ本体と本体操作部のケーシングとの間には、こ
の通路拡開部内に入り込む突出部を有し、この突出部に
連通路を形成したシール部材を介在させる構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0016】ここで、管路アダプタの内視鏡の本体操作
部への連結位置については、格別の制限はないが、内視
鏡の内部における管路の曲がりを少なくし、またはほぼ
直線状態にするには、本体操作部における挿入部への連
設側とは反対側の面に管路アダプタを装着するのが好ま
しい。そして、この部位における管路の開口は、本体操
作部のケーシングに透孔を設けて、この透孔に複数の管
路接続部材を設けて、この管路接続部材に開口させるよ
うになし、しかも管路接続部材には、円環状の連結部を
連設して、この連結部に、例えば袋ナット等を用いて管
路アダプタを着脱可能に固定するように構成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の一形態を説明する。なお、以下に示す実施の形態
において、前述した従来技術の構成と同じか、または均
等な構成については、同一の符号を付して、その説明を
省略する。
【0018】まず、図1に示したように、管路アダプタ
30は、アダプタ本体30aとコード部30bとから構
成される点については、前述した従来技術の管路アダプ
タ10とそのアダプタ本体10aとコード部10bと格
別の差異はない。そして、管路アダプタ30におけるア
ダプタ本体30aには、処置具通路31と、送液通路3
2と、送気通路33とが形成されており、処置具通路3
1のアダプタ本体30aの外面への開口部には逆止弁3
4が装着されている。さらに、処置具通路31の途中か
らは吸引通路35が分岐している。そして、送液通路3
2及び送気通路33と、吸引通路35とはコード部30
b内に延在されている。
【0019】管路アダプタ30は本体操作部2に着脱可
能に連結されるようになっている。図1では模式的に示
したが、図2及び図3にこの管路アダプタ30と本体操
作部2との連結部の構成の具体的な一例を示す。なお、
図1では処置具通路31,送液通路32,送気通路33
を同一の断面位置に示したが、図3に示したように、縦
断面においては、これらは異なる位置に配設されてお
り、図2では、図3のA−A線の位置で切断した状態を
表し、この位置では図面上に現れない送気通路33につ
いては、送液通路32と実質的に同一の構成となってい
るから、図2には、括弧して符号を付すようにした。
【0020】本体操作部2のケーシング2aにおける挿
入部1の連設側とは反対側の端面部には透孔2bが形成
されている。この透孔2bには、管路接続部材40が固
定的に保持されている。この管路接続部材40は透孔2
bに嵌入される取付板部40aと、この取付板部40a
を囲繞する円形の壁からなる連結部40bとから構成さ
れ、連結部40bの外周面にはねじが形成されている。
取付板部40aには、それぞれ処置具挿通チャンネル
6,洗浄液流路7及び加圧エア流路8が接続される管路
接続パイプ41,42,43が装着されている。管路接
続パイプ41,42,43は本体操作部2の軸線と平行
な方向に延在されており、その一側は本体操作部2内に
突出する管路側接続部41a,42a,43aと、これ
ら管路側接続部41a,42a,43aには接続口部4
1b,42b,43bが連設されており、管路側接続部
41a,42a,43a側の通路と接続口部41b,4
2b,43bとを比較すると、後者の方が開口径が大き
くなっている。
【0021】ここで、管路接続パイプ41,42,43
の管路接続部材40への装着は、本体操作部2の軸線に
対して傾けた状態に装着することもできるが、図示した
ように、この本体操作部2の軸線に対してほぼ平行な方
向に配置すると、処置具挿通チャンネル6,洗浄液流路
7及び加圧エア流路8からなる管路を真直ぐに延在させ
ることができる。これによって、挿入部1を真直ぐ伸ば
すと、前述した管路はほぼ曲がりがない状態になる。
【0022】管路アダプタ30のアダプタ本体30aに
は、袋ナット36が回転自在に連結されており、この袋
ナット36は管路接続部材40の連結部40bの外周に
螺合されるようになっている。これによって、管路アダ
プタ30は内視鏡の本体操作部2に着脱可能に連結され
る。また、コード部30bは結束具16によりユニバー
サルコード3に結束されて、本体操作部2から引き出さ
れるコードはほぼ1本化された状態になっている。従っ
て、アダプタ本体30aにおける管路接続部材40への
接合部と、コード部30bの引き出し方向とはほぼ90
°の角度関係となっている。このために、処置具通路3
1から吸引通路35への分岐部と、送液通路32及び送
気通路33とはアダプタ本体30aの内部で急角度で曲
げられている。そこで、送液通路32,送気通路33及
び吸引通路35の曲げ角度を緩和するために、これら処
置具通路31,送液通路32及び送気通路33は、その
開口側の端部に向けて連続的に拡開する拡開部31a,
32a,33aとなっている。ここで、拡開部31a,
32a,33aの拡開形状としては、図2の紙面におけ
る上下の方向と紙面と直交する方向との拡開形状を比較
すると、上下方向の広がりの方が大きくなっており、従
って上下に広くなった扁平な拡開形状となっている。
【0023】前述したように、管路アダプタ30は袋ナ
ット36により本体操作部2側の管路接続部材40に着
脱可能に接続されるが、その間には、接合面をシールす
るためのシール部材50が介装される。このシール部材
50は、ゴム等の弾性部材から構成されて、管路接続部
材40の連結部40bの内径にほぼ密嵌する状態に装着
されるようになっている。そして、シール部材50は、
管路接続部材40側への突出部と、管路アダプタ30側
への突出部とが設けられている。図中に51a,52
a,53aで示した部位が管路接続部材40側への突出
部であって、この突出部の外周及び高さは、管路接続パ
イプ41,42,43における接続口部41b,42
b,43bの内径とほぼ同じ寸法となっている。また、
51b,52b,53bで示した突出部の根元部分は図
3に仮想線で示したようになり、先端に向かうに応じて
縮径された断面が略楕円形状の錐体となっており、これ
らの突出部51b,52b,53bは、処置具通路3
1,送液通路32及び送気通路33の拡開部31a,3
2a,33aにほぼ密嵌するようになっている。そし
て、突出部51a,52a,53aから突出部51b,
52b,53bに貫通するように、連通路51,52,
53が穿設されている。従って、連通路51により処置
具挿通チャンネル6を連結した管路接続パイプ41と処
置具通路31とが連通し、また連通路52により洗浄液
流路7を連結した管路接続パイプ42と送液通路32と
が、さらに連通路53により加圧エア流路8を連結した
管路接続パイプ43と送気通路33とがそれぞれ連通す
るようになる。しかも、これらの連通部分における通路
断面積は実質的に段差がない状態となっている。
【0024】以上のように構成することによって、内視
鏡を使用した後に行われる洗浄時に、内視鏡側の管路の
洗浄は、従来技術と同様、これらの管路は実質的に直線
状態となっており、かつ管路長さも比較的短いから、迅
速かつ効率的に行うことができる。また、管路アダプタ
30側の通路は途中で曲がっているが、そのアダプタ本
体30a側への開口部31a,32a,33aはその曲
がり方向に向けて拡開する形状となって、その湾曲曲率
が緩和されるようになっているから、ブラシを挿入して
ブラシ洗浄を行う際に、ブラシは緩やかに曲がるか、ほ
ぼ真直ぐに近い状態で挿入することができるようにな
る。この結果、ブラシの挿入が容易になり、かつ処置具
通路31,送液通路32,送気通路33及び吸引通路3
5の内面への擦動を円滑かつ確実に行うことができるよ
うになるから、ブラシを用いた洗浄の効率は著しく向上
する。
【0025】なお、前述の実施の形態においては、処置
具挿通チャンネルは1つ設けるようにしたものである
が、例えば鉗子と、高周波スネアや薬液散布手段等、2
以上の処置具を挿通するようにしたものにあっては、処
置具挿通チャンネルに接続される管路アダプタの処置具
通路の全てに拡開部を形成して、シール部材にこれら各
拡開部に嵌入する突出部を設けるようにする。また、処
置具通路31,送液通路32及び送気通路33における
拡開部31a,32a,33aの開口形状、及びそれら
に対応するシール部材50の突出部51b,52b,5
3bの突出形状としては、断面が楕円形状の扁平な錘体
となし、通路の曲がり方向、即ち図2における上下方向
に拡開し、図2の紙面と直交する方向の幅はほぼ均一な
ものとしたが、それらは略円錐形状とすることもでき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、管
路アダプタに形成した通路の洗浄性が向上する等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す管路分離型内視鏡
装置の概略構成図である。
【図2】管路アダプタの内視鏡の本体操作部への連結部
分の構成の一例を示す断面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】従来技術による管路分離型内視鏡装置の概略構
成図である。
【符号の説明】
1 挿入部 2 本体操作部 2a ケーシング 2b 透孔 3 ユニバーサルコード 30 管路アダ
プタ 30a アダプタ本体 30b コード
部 31 処置具通路 32 送液通路 33 送気通路 31a,32
a,33a 拡開部 35 吸引通路 36 袋ナット 40 管路接続部材 40a 取付板
部 40b 連結部 41,42,4
3 管路接続パイプ 50 シール部材 51,52,5
3 連通路 51a,51b,52a,52b,53a,53b 突
出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と本体操作部及びユニバーサルコ
    ードとからなり、前記挿入部から本体操作部にまで1ま
    たは複数の管路を設けて、この管路を本体操作部のケー
    シングに開口させて設けた内視鏡と、この本体操作部の
    ケーシングの管路開口部に着脱可能に接続され、前記各
    管路と連通する通路を備えた管路アダプタとを備えたも
    のにおいて、前記管路アダプタには、前記本体操作部に
    装着されるアダプタ本体と、前記ユニバーサルコードの
    引き出し方向に延在されるコード部とから構成し、この
    アダプタ本体内で前記通路を前記本体操作部の略軸線方
    向からユニバーサルコードの引き出し方向とほぼ平行な
    方向に曲げるようになし、かつアダプタ本体の開口部側
    が連続的に拡開する通路拡開部を形成し、また前記アダ
    プタ本体と本体操作部のケーシングとの間には、この通
    路拡開部内に入り込む突出部を有し、この突出部に連通
    路を形成したシール部材を介在させる構成としたことを
    特徴とする管路分離型内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記本体操作部のケーシングには、前記
    挿入部の連設側とは反対側の面に透孔を設けて、この透
    孔に複数の管路接続パイプを有する管路接続部材を設
    け、この管路接続部材には、円環状の連結部を連設し
    て、この連結部に前記管路アダプタを連結する構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の管路分離型内視鏡装
    置。
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