JPH06319677A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH06319677A
JPH06319677A JP5109505A JP10950593A JPH06319677A JP H06319677 A JPH06319677 A JP H06319677A JP 5109505 A JP5109505 A JP 5109505A JP 10950593 A JP10950593 A JP 10950593A JP H06319677 A JPH06319677 A JP H06319677A
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JP
Japan
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cover
endoscope
curved rubber
curved
bending
Prior art date
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Withdrawn
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JP5109505A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kishi
孝浩 岸
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】症例毎に挿抜されるカバー用内視鏡の湾曲ゴム
固定部と内視鏡カバーのカバー外皮内周面との接触によ
って発生する湾曲ゴム固定部の磨耗・劣化を無くしたカ
バー式内視鏡を提供すること。 【構成】カバー用内視鏡4の先端部15の湾曲ゴム固定
部70は、先端部15に形成した溝部52に湾曲ゴム4
9の先端部側を被覆し、この溝部52を覆う湾曲ゴム4
9の先端部側外周に糸部材71を巻回し、この巻回した
糸部材71の周囲にこの糸部材71の脱落を防止する接
着剤72を塗布して形成している。湾曲ゴム49を固定
した先端部15は、湾曲ゴム49の弾性力に加えて糸部
材49の締め付け力によって水密性を確保している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバー用内視鏡を内視
鏡カバーに挿入して使用する際に、このカバー用内視鏡
と内視鏡カバーとの摩擦抵抗による湾曲ゴム固定部の磨
耗・劣化を無くすカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野などにおいて広
く用いられている。特に、医療分野で使用される内視鏡
は、生体内に挿入したとき、挿入部の先端部に設けた観
察窓が患部の汚物、粘液などの付着により汚れて、充分
に観察できなくなることがある。そのため、内視鏡には
手元側での操作により、観察窓に送液して洗浄したり、
その後の残水を送気にて吹飛ばしたりする送気・送水機
能を設けている。
【0003】また、内視鏡には不用な汚物、粘液などを
吸引して排出する吸引管路を設けているものや、生検鉗
子による組織の採取や処置具による治療処置などを行う
ための鉗子チャンネル(処置具チャンネル)を設けてい
るものもある。
【0004】このように、医療分野で使用される内視鏡
は、患者の体腔内に挿入されたとき挿入部や先端部に体
液などが付着するので、一度患者に使用した内視鏡に洗
浄や滅菌処理などを施して感染症などを確実に防ぐよう
にする必要があった。
【0005】特に、上述の管路は、患者の体腔内で開口
する先端開口部から挿入部内を挿通する管路を介して体
外部に連通しているため、この先端開口部を含む管路内
を完全に洗浄、消毒しなければならないが、ユーザが管
路内の洗浄、消毒などの処理を完全に行うためには作業
が煩わしく時間がかかるので内視鏡の使用効率を低下さ
せる要因となっていた。
【0006】そのため、最近では内視鏡自体をカバー
(以下内視鏡カバーと記載)で覆い体腔内に挿入する一
方、床例毎にこの内視鏡カバーを廃棄することで使用後
の内視鏡の洗浄、消毒を簡略化するようにした、いわゆ
る、カバー式内視鏡が採用されている。このカバー式内
視鏡は、患者の体腔内に開口する先端開口部及び各管路
を内視鏡カバー側に設け、患者の体腔内で開口させる必
要の無い観察手段、照明手段をカバー用内視鏡側に設け
ている。
【0007】すなわち、内視鏡検査を行う際に、カバー
用内視鏡を内視鏡カバーに挿通して体腔内の検査・処置
などを行なうので、検査・処置中に内視鏡が不潔になる
ことが無く、検査・処置終了後に内視鏡カバーを廃棄す
ることで洗浄、消毒の簡略化を図っている。
【0008】このように、使い捨ての内視鏡カバーにカ
バー用内視鏡を挿抜して使用することにより、カバー無
しで使用する従来の内視鏡に比較して症例毎の洗滌、或
は、消毒に要する時間を削減することができるので使用
効率を向上させることができる。
【0009】しかしながら、内視鏡カバーに繰り返し挿
入して使用するカバー用内視鏡の湾曲部は、従来のカバ
ー無しの内視鏡とほぼ同様に、湾曲部を形成する複数の
湾曲駒を、例えば、フッ素ゴムなどの樹脂部材で形成し
た湾曲ゴムで被覆する一方、この湾曲ゴムの端部をそれ
ぞれ内視鏡の先端部及び可撓管部に被覆し、これら被覆
した部位に糸を巻回すると共に接着剤を塗布して湾曲ゴ
ム固定部を形成する構造となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このため、カバー用内
視鏡を症例毎に廃棄する内視鏡カバーに挿抜する際、カ
バー用内視鏡の湾曲部を構成する湾曲ゴムを固定する湾
曲ゴム固定部と内視鏡カバーのカバー外皮内周面とが接
触して摩擦抵抗力が発生していた。
【0011】そして、この湾曲ゴム固定部と内視鏡カバ
ーのカバー外皮の内周面とが接触して発生する摩擦抵抗
力によって、湾曲ゴム固定部に塗布した接着剤が劣化し
て剥離したり、さらには湾曲ゴムに巻回した糸が脱落
し、内視鏡の先端部及び可撓管部に固定した湾曲ゴムが
外れてしまうという不具合が発生する虞れがあった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、症例毎に挿抜されるカバー用内視鏡の湾曲ゴム固
定部と内視鏡カバーのカバー外皮内周面との接触によっ
て発生する湾曲ゴム固定部の磨耗・劣化を無くしたカバ
ー式内視鏡を提供することを目的にしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿入して使用
するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視鏡であっ
て、前記カバー用内視鏡の湾曲部を被覆する湾曲ゴムを
固定する湾曲ゴム固定部の両端近傍に、これら湾曲ゴム
固定部の外径より大径な膨大部を設けた。
【0014】
【作用】この構成で、カバー用内視鏡を内視鏡カバーに
挿抜するとき、カバー用内視鏡の湾曲部を被覆する湾曲
ゴム固定部の両端近傍に形成した膨大部が内視鏡カバー
の内周面に接触して挿入・抜去される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の一実施例に係り、図1
はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示す
説明図、図2はカバー用内視鏡の概略構成を示す説明
図、図3は内視鏡カバーの挿入部カバー部にカバー用内
視鏡を装着した状態を示す断面図、図4は内視鏡カバー
にカバー用内視鏡を装着した状態を示す斜視図、図5は
カバー用内視鏡の先端部を示す斜視図、図6はカバー用
内視鏡の概略構成を示す断面図、図7は湾曲ゴム固定部
を示す断面図である。なお、本実施例において、内視鏡
を電子内視鏡とし、内視鏡カバーをチャンネル付きのも
のとして説明する。
【0016】図1に示すように内視鏡装置1は、カバー
式内視鏡2を備えた装置であり、このカバー式内視鏡2
は、内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3に挿抜する
カバー用内視鏡4とから構成されている。そして、内視
鏡装置1には前記カバー式内視鏡2と接続される各種周
辺機器などを内設したカート5と、前記カバー式内視鏡
2を保持するカバー保持具6とが備えられている。
【0017】前記カート5には、例えば、光源装置7,
ビデオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3
にカバー用内視鏡4を挿入する際に使用する内視鏡カバ
ー拡張器(以下、拡張器と略記する)10などが収納さ
れており、前記カート5の上面部にはビデオプロセッサ
8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ
11が載置されている。
【0018】カバー用内視鏡4は、予め、滅菌された挿
入部カバー部11、操作部カバー部12、ユニバーサル
コードカバー部13によって構成される汚染防止用の内
視鏡カバー10によって被覆されている。
【0019】図2に示すようにカバー用内視鏡4は、細
長の挿入部14を先端部15,湾曲部16,可撓管部1
7とから形成し、この挿入部14の手元側基端部に太径
の把持部を兼ねた操作部18を連設している。そして、
この操作部12の側部からユニバーサルコード19を延
出している。
【0020】図1に示すように前記ユニバーサルコード
19の端部にはコネクタ19aが設けられており、この
コネクタ19aを介してカバー用内視鏡4に照明光を供
給する光源装置7とカバー用内視鏡4とが着脱自在に接
続可能になっている。
【0021】ビデオプロセッサ8は、前記コネクタ19
aの側部から延出する信号ケーブル21を介してカバー
用内視鏡4と着脱自在に接続可能であり、カバー用内視
鏡4に内蔵した撮像手段の駆動及び撮像手段から出力さ
れる信号の処理を行い、標準的な映像信号に変換してモ
ニタ11へ出力するようになっている。
【0022】拡張器10は、内視鏡カバー内に空気を送
り込んで内視鏡カバー3を拡張してかバー用内視鏡4を
挿入し易くするものであり、この拡張器10から内視鏡
カバー3に空気を送り込むための拡張チューブ22が延
出されている。
【0023】カバー保持具6は、カバー用内視鏡4を内
視鏡カバー3に挿入・抜去する際、内視鏡カバー3の基
端部を保持するものである。
【0024】流体制御装置9は、送気制御弁23,送水
制御弁24,吸引制御弁25を有し、送気・送水・吸引
をこれらの制御弁で制御するようになっている。なお、
送気制御弁23,送水制御弁24,吸引制御弁25は、
それぞれ挿入部カバー部11に延出する送気管路26,
送水管路27,吸引管路28と接続されている。そし
て、吸引制御弁25には吸引チューブ29が接続され、
その端部には図示しない吸引器が接続され、内視鏡先端
部より不用な体液などの吸引を行うようになっている。
また、送水制御弁24には送水チューブ30が接続され
ており、その先端部には送水タンク31が接続されてい
る。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チューブ
32が延出しており、送気制御弁23と送水タンク31
とに接続されている。
【0025】図3に示すように内視鏡カバー3の挿入部
カバー部11にカバー用内視鏡4を装着している。図に
示すように挿入部カバー部11は、手元側に配設した内
視鏡操作部固定用口体部(以下固定用口体部と記載)3
3と先端側に配設した先端構成部34とを可撓性を有す
る材料で形成したカバー外皮35で気密的に連結して構
成されている。
【0026】前記固定用口体部33にはカバー用内視鏡
4を挿通するための内視鏡挿通用透孔36や吸引管路を
兼ねた鉗子チャンネル用透孔37、送気・送水用透孔3
8などが形成されている。また、図3及び図4に示すよ
うに前記挿入部カバー部11の先端構成部34の先端面
に観察窓39や送気送水ノズル40を設けている。
【0027】そして、前記観察窓39には図5に示すカ
バー用内視鏡4の観察光学系41及び照明光学系42が
臨まれ、送気・送水ノズル40には送気・送水用透孔3
8の送水口38a及び送気口38bや吸引用透孔37の
開口部37aが形成されている。
【0028】なお、図3に示すように固定用口体部33
には鉗子挿入口体43及び拡張チューブ口体44が設け
られている。また、先端部15及び固定用口体部33に
カバー外皮35を接続する固定溝45を設け接続固定し
ている。
【0029】ここで、カバー用内視鏡について説明す
る。図6に示すようにカバー用内視鏡4の先端部15に
は観察光学系41が配設されており、この先端部15の
手元側には湾曲部16を連設している。この湾曲部16
は、複数の湾曲駒46...が回動軸47により互いに
回動自在に順次連設される一方、この湾曲駒46...
にブレード48を被覆すると共に、このブレード48の
外周にフッ素ゴムやPTFEなどのフッ素樹脂を分散さ
せた滑り性の良い湾曲ゴム49を被覆して形成されてい
る。
【0030】前記湾曲部16を構成している湾曲ゴム4
9は、この湾曲ゴム49の端部をカバー用内視鏡4の先
端部15及び可撓管部17に被覆し、これら先端部15
及び可撓管部17を被覆した湾曲ゴムに糸部材71を巻
回すると共に接着剤72を塗布して湾曲ゴム固定部70
を形成して湾曲自在な水密性を有する湾曲部16を形成
している。
【0031】なお、前記湾曲部16の先端の湾曲駒46
aには、この湾曲部16を所望の方向に湾曲させるため
のアングルワイヤー50の一端が固定され、アングルワ
イヤー50の他端は挿入部内を挿通して内視鏡操作部内
に設けた湾曲操作機構に連結している。そして、図2に
示す湾曲操作ノブ51a,51bを操作してアングルワ
イヤー50を牽引・弛緩することによって湾曲部16を
上下/左右に自在に湾曲させることができるようになっ
ている。
【0032】また、可撓管部17は、挿入部カバー部1
1への挿抜の際の滑り性を向上させるためにPTFEな
どのフッ素樹脂を分散させた材料で形成したり、外表面
にフッ素樹脂コーティングなどを施して滑り性を良くし
ている。
【0033】図7を参照して湾曲ゴム固定部70を説明
する。図7(a)に示すようにカバー用内視鏡4の先端
部15の湾曲ゴム固定部70は、先端部15に形成した
溝部52に湾曲ゴム49の先端部側を被覆し、この溝部
52を覆う湾曲ゴム49の先端部側外周に、例えば、絹
糸、或は、ナイロン,ポリイミドなどで形成した糸部材
71を巻回し、この巻回した糸部材71の周囲にこの糸
部材71の脱落を防止する接着剤72を塗布して形成さ
れている。
【0034】また、湾曲ゴム49を固定した先端部15
は、湾曲ゴム49の弾性力に加えて糸部材49の締め付
け力によって水密性を確保して固定されている。
【0035】一方、図7(b)に示すように湾曲ゴム4
9の後端部側と可撓管部17とは可撓管17の先端部側
に、例えば、接着剤や半田付けなどで固着した湾曲部接
続固定用の前口金73と可撓管部17を形成する外皮樹
脂17aとで形成された段部74に湾曲ゴム49の後端
部側を被覆し、この段部74を覆う湾曲ゴム49の後端
部側外周に前述の湾曲ゴム49を被覆した先端部15と
同様に糸部材71を巻回すると共に接着剤72を塗布し
て水密な湾曲ゴム固定部70を形成している。
【0036】なお、図に示すように湾曲ゴム49を固定
するために巻回した糸部材71とこの糸部材71の脱落
を防止するために塗布した接着剤72とで形成した湾曲
ゴム固定部70が湾曲部16の外周面から突出しない溝
部52の深さH及び段部74の深さH′を設定して、湾
曲ゴム固定部70が膨大部の間に配置されるようになっ
ている。
【0037】上述のように構成したカバー式内視鏡2の
作用を説明する。湾曲ゴム49を固定する湾曲ゴム固定
部70が膨大部によってカバー用内視鏡4の湾曲部16
から突出することなく形成されたカバー用内視鏡4を内
視鏡カバー3に挿入する際、内視鏡カバー3のカバー外
皮35とカバー用内視鏡4の湾曲ゴム固定部70とが接
触すること無く挿入される。
【0038】また、カバー用内視鏡4を内視鏡カバー3
から抜去する際にも挿入時と同様に内視鏡カバー3のカ
バー外皮35とカバー用内視鏡4の湾曲ゴム固定部70
とが接触することが無く抜去される。
【0039】このように、湾曲ゴム固定部の近傍に膨大
部を形成して湾曲ゴム固定部が湾曲部から突出しないよ
うに形成したことによって、カバー用内視鏡を内視鏡カ
バーに挿抜する際、内視鏡カバーのカバー外皮とカバー
用内視鏡の湾曲ゴム固定部とが接触することなく挿抜す
ることができる。
【0040】このことによって、湾曲ゴムをカバー用内
視鏡の先端部及び可撓管部に固定するために形成した湾
曲ゴム固定部のカバー外皮との接触によって発生してい
た摩擦抵抗力による接着剤の磨耗・劣化や剥離及び糸部
材の脱落を無くすことができる。
【0041】図8を参照して湾曲ゴム固定部70の第1
変形例を説明する。図の(a)は、湾曲ゴム47の先端
部側とカバー用内視鏡4の先端部15との湾曲ゴム固定
部70を示すものであり、カバー用内視鏡4の先端部1
5に形成した突起部15aと突起部15bとで形成した
溝部52aに湾曲ゴム49を被覆して、前記実施例と同
様に糸部材71と接着剤72とで水密性を有する湾曲ゴ
ム固定部70を形成している。
【0042】このとき、前記突起部15aの高さAと突
起部15bの高さA′によって形成される湾曲ゴム49
の凸部49aの高さとが湾曲ゴム固定部70の外径より
も高くなるように設定しているので前記実施例と同様の
作用及び効果を得ることができる。
【0043】なお、同図において突起15a及び突起1
5bで形成される湾曲ゴム49の凸部49aの高さが湾
曲ゴム固定部70より高ければ、突起部15aと突起部
15bとの高さ関係はA>A′,A=A′、或は、A<
A′であっても良い。
【0044】また、同図(b)は、湾曲ゴム49の後端
部側と可撓管部17との湾曲ゴム固定部70を示すもの
であり、可撓管部17を構成する外皮樹脂17aの先端
部に段部75を形成し、この段部75に湾曲ゴム49を
被覆して前記実施例と同様に糸部材71と接着剤72と
で水密な湾曲ゴム固定部70を形成している。
【0045】このとき、外皮樹脂17aの段部75の高
さBは外皮樹脂の外形部76が湾曲ゴム固定部70より
も高くなるように設定しているので前記実施例と同様の
作用及び効果を得ることができる。
【0046】ところで、カバー用内視鏡は、内視鏡カバ
ーの挿入部カバー部に挿入して使用するようになってい
るので、カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿入性(滑
り性)が、使い勝手の上で重要な問題となっている。
【0047】しかしながら、現状のカバー用内視鏡では
湾曲部を構成する湾曲ゴムと挿入部カバー部を構成する
カバー外皮とが接触して発生する摩擦抵抗力が、カバー
用内視鏡を内視鏡カバーに挿入するときの挿入性を悪化
させる原因となっていた。
【0048】そこで、以下に示すようにカバー用内視鏡
を構成することによってカバー用内視鏡の内視鏡カバー
への挿入性を向上させるようにしている。
【0049】図9に示すようにカバー用内視鏡100の
挿入部101は、先端部102,湾曲部103,可撓管
部104及び湾曲部103を被覆している湾曲ゴムを固
定する湾曲ゴム固定部105などから形成されている。
【0050】そして、図に示すように湾曲部104の最
先端側の例えば湾曲駒に相当する先端部106の外径D
と最も手元側の湾曲駒に相当する手元部107の外径D
1 とが他の湾曲部の外径D2 より大きくなるように形成
している。すなわち、湾曲部がD>D2 及びD1 >D2
の関係となるように構成している。
【0051】上述のように湾曲部104の両端部10
6,107の外径を他の湾曲部の外径より大径に構成し
たことによって、カバー用内視鏡100を内視鏡カバー
に挿入する際、湾曲部103を被覆している湾曲ゴムと
内視鏡鏡カバーのカバー外皮との接触部分が湾曲部先端
部106及び湾曲部手元部107だけになるので摩擦抵
抗力を少なくなり、カバー用内視鏡100を容易に内視
鏡カバーに挿入することが可能になる。
【0052】このように、湾曲部先端部と湾曲部手元部
とを他の湾曲部より大径に形成することにより、カバー
用内視鏡の湾曲部を被覆する湾曲ゴムと内視鏡カバーの
カバー外皮との接触部部が少なくなると共に、発生する
摩擦抵抗力が激減してカバー用内視鏡の内視鏡カバーへ
の挿入性を大幅に向上させることができる。なお、前記
湾曲部先端部105の外径Dと湾曲部手元部106の外
径D1 及び他の湾曲部の外径D2 との関係は、D>D2
及びD1 >D2 でさえあれば、D=D1 >D2 ,D>D
1 >D2 、或は、D1 >D>D2 であっても良い。
【0053】図10を参照して図9のカバー用内視鏡1
00の第1変形例を説明する。図に示すように本実施例
のカバー用内視鏡100は、湾曲部103の先端部10
6及び手元部107の外径を大径にする代わりに、先端
部102の外径dと可撓管部104の外径d1 を湾曲部
103の外径d2 より大径に形成している。すなわち、
カバー用内視鏡の挿入部101がd>d2 及びd1 >d
2 の関係となるように構成している。
【0054】このように、カバー用内視鏡の先端部及び
可撓管部とを湾曲部より大径に形成することにより、カ
バー用内視鏡を内視鏡カバーに挿入する際の湾曲ゴムと
内視鏡カバーのカバー外皮との接触部が無くなるので、
摩擦抵抗力が発生しない。その他の作用及び効果は前記
図9に示すカバー用内視鏡と同様である。なお、前記先
端部102の外径dと可撓管部104の外径d1 及び湾
曲部の外径d2 との関係は、d>d2 及びd1 >d2 で
さえあれば、d=d1 >d2 ,d>d1 >d2 、或は、
d1 >d>d2 であっても良い。
【0055】また、図11に示すように先端部102に
突起部109を形成し、その外径d3 を湾曲部103の
外径d2 より大きく形成することによって、図9及び図
10に示すカバー用内視鏡と同様の作用・効果を得るこ
とができる。なお、前記突起部の外径d3 と可撓管部1
04の外径d1 及び湾曲部の外径d2 との関係は、d3
>d2 及びd1 >d2 でさえあれば、d3 =d1 >d2
,d3 >d1 >d2 ,d1 >d3 >d2 であっても良
い。
【0056】以上の実施例は、電子内視鏡を用いたカバ
ー式内視鏡であるがファイバースコープ式のカバー用内
視鏡に適用しても良い。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、症例毎に挿抜されるカ
バー用内視鏡の湾曲ゴム固定部と内視鏡カバーのカバー
外皮内周面との接触によって発生する湾曲ゴム固定部の
磨耗・劣化を無くしたカバー式内視鏡を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の一実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示
す説明図
【図2】カバー用内視鏡の概略構成を示す説明図
【図3】内視鏡カバーの挿入部カバー部にカバー用内視
鏡を装着した状態を示す断面図
【図4】内視鏡カバーにカバー用内視鏡を装着した状態
を示す斜視図
【図5】カバー用内視鏡の先端部を示す斜視図
【図6】カバー用内視鏡の概略構成を示す断面図
【図7】湾曲ゴム固定部を示す断面図
【図8】前記湾曲ゴム固定部の変形例を示す断面図
【図9】図9ないし図11はカバー用内視鏡挿入部の応
用例に係り、図9は湾曲部の構成を変化させたときの説
明図
【図10】挿入部の構成を変化させたときの説明図
【図11】先端部の構成を変化させたときの説明図
【符号の説明】
15…先端部 17…可撓管部 49…湾曲ゴム 70…湾曲ゴム固定部 H(H′)…膨大部
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】なお、図3に示すように固定用口体部33
には鉗子挿入口体43及び拡張チューブ口体44が設け
られている。また、先端硬性34及び固定用口体部3
3にカバー外皮35を接続する固定溝45を設け接続固
定している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】図8を参照して湾曲ゴム固定部70の第1
変形例を説明する。図の(a)は、湾曲ゴム4の先端
部側とカバー用内視鏡4の先端部15との湾曲ゴム固定
部70を示すものであり、カバー用内視鏡4の先端部1
5に形成した突起部15aと突起部15bとで形成した
溝部52aに湾曲ゴム49を被覆して、前記実施例と同
様に糸部材71と接着剤72とで水密性を有する湾曲ゴ
ム固定部70を形成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】上述のように湾曲部104の両端部10
6,107の外径を他の湾曲部の外径より大径に構成し
たことによって、カバー用内視鏡100を内視鏡カバー
に挿入する際、湾曲部103を被覆している湾曲ゴムと
内視鏡鏡カバーのカバー外皮との接触部分が湾曲部先端
部106及び湾曲部手元部107だけになるので摩擦抵
抗力を少なくすることができ、カバー用内視鏡100を
容易に内視鏡カバーに挿入することが可能になる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】このように、湾曲部先端部と湾曲部手元部
とを他の湾曲部より大径に形成することにより、カバー
用内視鏡の湾曲部を被覆する湾曲ゴムと内視鏡カバーの
カバー外皮との接触部部が少なくなると共に、発生する
摩擦抵抗力が激減してカバー用内視鏡の内視鏡カバーへ
の挿入性を大幅に向上させることができる。なお、前記
湾曲部先端部10の外径Dと湾曲部手元部10の外
径D1 及び他の湾曲部の外径D2 との関係は、D>D2
及びD1 >D2 でさえあれば、D=D1 >D2 ,D>D
1 >D2 、或は、D1 >D>D2 であっても良い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿
    入して使用するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視
    鏡において、 前記カバー用内視鏡の湾曲部を被覆する湾曲ゴムを固定
    する湾曲ゴム固定部の両端近傍に、これら湾曲ゴム固定
    部の外径より大径な膨大部を設けたことを特徴とするカ
    バー式内視鏡。
JP5109505A 1993-05-11 1993-05-11 カバー式内視鏡 Withdrawn JPH06319677A (ja)

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