JP3271826B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JP3271826B2
JP3271826B2 JP15080093A JP15080093A JP3271826B2 JP 3271826 B2 JP3271826 B2 JP 3271826B2 JP 15080093 A JP15080093 A JP 15080093A JP 15080093 A JP15080093 A JP 15080093A JP 3271826 B2 JP3271826 B2 JP 3271826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャンネル付内視鏡カ
バーにカバー用内視鏡を挿入して使用する際の湾曲性能
を向上させるカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は工業分野、或は、医療分
野などにおいて広く用いられている。医療分野で使用さ
れる内視鏡は、患者の体腔内に挿入されたとき挿入部や
先端部などに体液などが付着するので、一度患者に使用
した内視鏡を再度使用する際、この内視鏡からの感染症
などを防ぐ必要から洗浄や滅菌処理などを施していた。
【0003】特に、内視鏡に設けられている送気・送水
・吸引などのための各種管路は、患者の体腔内で開口す
る先端開口部から挿入部内を挿通する管路を介して体外
部に連通している。このため、この先端開口部を含む管
路内を完全に洗浄、消毒しなければならなかった。しか
し、ユーザが管路内を完全に洗浄、消毒などの処理を行
うには多くの時間がかかるので内視鏡の使用効率を低下
させる要因となっていた。
【0004】そこで、これらの不便を軽減するため、洗
浄・消毒済みのカバーに内視鏡を装着して、カバーに内
視鏡を装着した状態で体腔内に挿入し検査・処置などを
行い、検査・処置終了後にカバーだけを廃棄するように
した、いわゆる、カバー式内視鏡が提案されていた。
【0005】前記カバー式内視鏡は、患者の体腔内で開
口する各種管路を形成するチャンネルをカバー側に設け
チャンネル付内視鏡カバーとし、患者の体腔内で開口さ
せる必要の無い観察手段、照明手段を内視鏡側に設けて
カバー用内視鏡を形成している。
【0006】すなわち、内視鏡検査の際、カバー用内視
鏡をチャンネル付内視鏡カバーに挿入して体腔内の検査
・処置などを行えるので、検査・処置中にカバー用内視
鏡に体液などが付着することがないので不潔にならず、
検査・処置終了後にチャンネル付内視鏡カバーを廃棄す
ることでカバー用内視鏡の洗浄、消毒の簡略化を図って
いる。
【0007】このようなカバー式内視鏡は、例えば、米
国特許第4646722号や特公平2―54734号公
報などに示されている。さらに、図11に示すようにカ
バー用内視鏡1の断面形状を略D字状に形成することに
よって、内視鏡カバー2に設ける送気管路,送水管路,
吸引管路などの各種チャンネル3a,3b,3cをマル
チルーメンチューブ3で形成し、内視鏡カバー内に各種
チャンネル3a,3b,3cなどを構成し易くなるの
で、カバー式内視鏡4においてカバー用内視鏡1の挿入
部の断面形状をD字形状にする構成が広く採用されてい
る。
【0008】そして、各種チャンネル3a,3b,3c
を備えたチャンネル付内視鏡カバー2に断面形状がD字
形状のカバー用内視鏡1を装着したカバー式内視鏡4に
おいては、このカバー式内視鏡4の湾曲動作をカバー用
内視鏡1の湾曲部を構成する湾曲駒に接続した上方向用
(以下上方向のワイヤには符号の後にUを付記する)ア
ングルワイヤ5U,下方向用(以下下方向のワイヤには
符号の後にDを付記する)アングルワイヤ5D,左方向
用(以下左方向のワイヤには符号の後にLを付記する)
アングルワイヤ5L,右方向用(以下右方向のワイヤに
は符号の後にRを付記する)アングルワイヤ5Rをそれ
ぞれ牽引操作することによってカバー用内視鏡の湾曲部
及びチャンネル付内視鏡の可撓部を上下・左右方向に湾
曲させてカバー式内視鏡の先端部を所望の方向に向けて
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内視鏡
の湾曲部及びチャンネル付内視鏡カバーの可撓部を湾曲
抵抗の異なる部材で形成すると共に、チャンネル付内視
鏡カバーに挿入される断面形状がD字形状のカバー用内
視鏡の湾曲駒に接続されている上下・左右方向用のアン
グルワイヤがチャンネル付内視鏡カバーの略中心線上に
配設されていた。
【0010】このため、カバー式内視鏡を上下方向或は
左右方向に湾曲させるためにアングルワイヤを牽引操作
したとき、チャンネル付内視鏡カバーを構成する可撓部
とカバー用内視鏡の湾曲部との湾曲抵抗の違いによっ
て、例えば、カバー用内視鏡の左右方向用アングルワイ
ヤを牽引操作したとき、カバー式内視鏡の先端部が比較
的曲がり易い右下方向(或は左下方向)にずれて湾曲す
ることによって所望の処置部を視野範囲内に捕らえるこ
とが難しかしかった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、カバー用内視鏡の湾曲部及びチャンネル付内視鏡
カバーの可撓部などの湾曲抵抗を考慮することによっ
て、チャンネル付内視鏡カバーに装着したカバー用内視
鏡を所望の方向へ湾曲自在なカバー式内視鏡を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明のカバー式内視鏡は、複数の湾曲駒を回動自
在に接続して形成した湾曲部を有するカバー用内視鏡を
可撓部を有するチャンネル付内視鏡カバーに装着し、前
記カバー用内視鏡の湾曲部を構成する湾曲駒に接続した
アングルワイヤを牽引操作して湾曲抵抗の異なる部位を
湾曲させるカバー式内視鏡であって、チャンネル付内視
鏡カバーに装着したカバー用内視鏡の湾曲抵抗とチャン
ネル付内視鏡カバーの湾曲抵抗との違いによって発生す
る湾曲操作に対する湾曲方向のずれを湾曲駒に接続する
アングルワイヤの接続位置で修正する。
【0013】
【作用】この構成で、チャンネル付内視鏡カバーにカバ
ー用内視鏡を装着して構成したカバー式内視鏡を上下左
右に湾曲させるとき、チャンネル付内視鏡カバーを構成
する可撓性チューブとカバー用内視鏡の湾曲部との湾曲
抵抗を考慮して湾曲駒に配設したアングルワイヤを牽引
操作することによってカバー式内視鏡の先端部が所望の
方向を向く。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の一実施例に係り、図1
はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示す
説明図、図2はカバー用内視鏡を示す説明図、図3はカ
バー用内視鏡の挿入部の主要構成を示す断面図、図4は
カバー式内視鏡の断面図である。なお、本実施例で使用
する内視鏡は電子内視鏡である。
【0015】図1に示すように内視鏡装置10は、カバ
ー式内視鏡20を有する装置であり、カバー式内視鏡2
0は内視鏡カバー30と、この内視鏡カバー3によっ
て被覆されるカバー用内視鏡40とから構成されてい
る。
【0016】内視鏡装置10には前記カバー式内視鏡2
0と接続される各種周辺機器などを内設したカート50
と、このカバー式内視鏡20を保持するカバー保持具6
0とが備えられている。
【0017】前記カート50には、例えば、光源装置5
1,ビデオプロセッサ52、流体制御装置53、内視鏡
カバー30の挿入部カバー31にカバー用内視鏡40を
挿入する際に使用する内視鏡カバー拡張器(以下拡張器
と記載)54などが収納され、このカート50の上面部
にはビデオプロセッサ52からの映像信号を受けて内視
鏡画像を表示するモニタ55が載置されている。
【0018】図2に示すようにカバー用内視鏡40は、
細長の内視鏡挿入部41の手元側基端部に太径の把持部
を兼ねた操作部42が連設され、この操作部42の側部
からユニバーサルコード43を延出しており、このユニ
バーサルコード43の端部に前記光源装置51に接続可
能なコネクタ44を設けている。
【0019】また、前記挿入部41は、操作部側から順
に可撓管45、湾曲部46、先端構成部47を連設し、
操作部42の側面に設けたアングルノブ42a,42b
を操作することによって後述するアングルワイヤを牽引
して湾曲部46を湾曲動作させて先端部を所望の方向に
向けるようになっている。
【0020】さらに、図1に示すように内視鏡カバー3
0は、軟性の挿入部カバー部31と、薄肉で軟らかな、
例えば、塩化ビニルなどの高分子材料で形成された操作
部カバー部32及びユニバーサルコードカバー部33と
から構成されており、挿入部カバー部31が内視鏡挿入
部41を,操作部カバー部32が内視鏡操作部42を,
ユニバーサルコードカバー部33が内視鏡ユニバーサル
コード43及びコネクタ44をそれぞれ被覆している。
【0021】そして、光源装置51は、カバー用内視鏡
40に照明光を供給するものであり、光源装置51とカ
バー用内視鏡40とはコネクタ44を介して着脱自在に
接続可能となっている。ビデオプロセッサ52は、前記
コネクタ44の側部から延出する信号ケーブル44aを
介してカバー用内視鏡40と着脱自在に接続可能であ
り、カバー用内視鏡40に内蔵された撮像手段の駆動及
び撮像手段から出力される信号の処理を行い、標準的な
映像信号に変換してモニタ55へ出力するようになって
いる。拡張器54は、挿入部カバー部内に空気を送り込
んで拡張してカバー用内視鏡40の挿入部41を挿入し
易くするものであり、この拡張器54から内視鏡カバー
30に空気を送り込む拡張チューブ54aを延出してい
る。カバー保持具6は、カバー用内視鏡40の挿入部
41を内視鏡カバー3に挿入、或は、抜去する際に、内
視鏡カバー3の固定用口体部34を保持するものであ
る。流体制御装置53は、送気制御弁71,送水制御弁
72,吸引制御弁73を有し、送気・送水・吸引をこれ
らの制御弁で制御するようになっている。なお、送気制
御弁71,送水制御弁72,吸引制御弁73は、それぞ
れ挿入部カバー部31に延出する送気管路74,送水管
路75,吸引管路76と接続されている。そして、吸引
制御弁73には吸引チューブ77が接続され、その端部
には図示しない吸引器が接続され、内視鏡先端部より不
用な体液などの吸引を行うようになっている。また、送
水制御弁72には送水チューブ78が接続されており、
その先端部には送水タンク79が配設されている。さら
に、流体制御装置53からは2本の送気チューブ80が
延出しており、送気制御弁71と送水タンク79とに接
続されている。
【0022】図3に示すようにカバー用内視鏡40の挿
入部41は、操作部側から順に可撓管45、湾曲部4
6、先端構成部4を連設している。この挿入部41
は、略D字状断面形状をしており、湾曲部46には複数
の湾曲駒61a,61b,...61n...を互いに
回動自在に連設している。そして、操作部42に設けた
アングルノブ42a,42bを操作して第1湾曲駒に接
続固定したアングルワイヤ62U,62D,62R,6
2Lをそれぞれ牽引することによって、カバー用内視鏡
40の湾曲部46を上・下・左・右方向に自在に湾曲さ
せて先端面を所望の方向に向けるようになっている。図
3において符号67は観察光学系、符号68は撮像素
子、符号68aは撮像素子用電線、符号69(図4参
照)はライトガイドファイバである。
【0023】なお、図4に示すようにアングルワイヤ6
2U,62D,62R,62Lは、先端構成部47に当
接固定した湾曲駒61aに設けたアングルワイヤ固定部
63に半田付け、或は、ろう付け固定している。また、
カバー用内視鏡40のアングルワイヤの上・下・左・右
方向は、挿入部41のD字状断面形状の直線部を底面部
と設定することにより、この底面部側に配設したアング
ルワイヤ固定部63に固定されたアングルワイヤを下方
向用アングルワイヤ62Dとし、この下方向用アングル
ワイヤ62Dに対設するアングルワイヤを上方向用アン
グルワイヤ62U、そして、術者から見て前述のUD用
ワイヤのアングルワイヤ固定部同士63,63を結ぶ線
より右側に配設されるものを右方向用アングルワイヤ6
2R、左側に配設されるものを左側用アングルワイヤ6
2Lとしている。
【0024】さらに、アングルワイヤワイヤ62U,6
2D,62R,62Lは、湾曲部内において、ワイヤ受
け64,64,64...によってガイドされている。
上述のように形成されているカバー用内視鏡40は、単
独で使用されるものではなく、内視鏡カバーに装着して
カバー式内視鏡20として使用するものであり、このカ
バー用内視鏡40をチャンネル付内視鏡カバー30(挿
入部カバー部31)に装着した状態を考慮している。
【0025】すなわち、図4に示すようにチャンネル付
内視鏡カバー30の内部には撮像素子用電線68a,ラ
イトガイドファイバ69,送気管路を形成する可撓性の
チューブ36,送水管路を形成する可撓性のチューブ3
7,吸引管路を形成する可撓性のチューブ38及び断面
形状が略D字形状のカバー用内視鏡40が配設されてカ
バー式内視鏡20として構成されている。
【0026】このとき、カバー用内視鏡40の断面形状
及び各種管路36a,37a,38aを形成するチュー
ブ36,37,38の配設位置及びカバー用内視鏡湾曲
部46の湾曲抵抗やチューブ36,37,38の湾曲抵
抗などによって、カバー式内視鏡20の上・下・左・右
方向への曲がり性に違いが生じ、本図のカバー式内視鏡
20においては配設位置や各部の湾曲抵抗を考慮すると
上下方向の湾曲抵抗と左右方向の曲がり性に大きな違い
が生じる。
【0027】このため、カバー用内視鏡0の湾曲駒6
1aに設ける上下方向のアングルワイヤ固定部63をカ
バー用内視鏡40の底面部と略平行な中心線と直行する
中心線上に配設し、左右方向のアングルワイヤ固定部6
3をカバー用内視鏡の底面部と略平行な中心線より所定
量だけ上方側に移動して配設し、それぞれのアングルワ
イヤ固定部63,63,63,63にアングルワイヤワ
イヤ62U,62D,62R,62Lを固定している。
【0028】なお、前記湾曲駒61の外側にはブレード
65及びウレタンゴムやフッ素ゴムなどの柔軟な樹脂か
らなる樹脂カバー66を被覆して湾曲部4が形成され
ている。
【0029】また、カバー用内視鏡40及び各種管路3
6a,37,38を形成するチューブ36,37,
38の両端部を挿入部カバー部31を構成する図示しな
い先端部及び固定用口体部に固定している。
【0030】上述のように構成されているカバー式内視
鏡20の湾曲動作を説明する。チャンネル付内視鏡カバ
ー30の内部に配設されているカバー用内視鏡40の湾
曲駒61aに固定されているアングルワイヤを牽引して
カバー式内視鏡20を例えば上(下)方向に湾曲させる
とき、カバー式内視鏡20は、カバー用内視鏡40の底
面部と略平行な中心線に直行する中心線上に配設されて
いるアングルワイヤワイヤ62U(D)を牽引すること
によって、カバー用内視鏡40を上方(下方)に湾曲さ
せるように働く力がカバー用内視鏡40や各種チューブ
36,37,38などの湾曲抵抗に抗してカバー式内視
鏡20の先端面を上(下)方向に向ける。
【0031】また、湾曲駒61aに接続されているアン
グルワイヤを牽引してカバー式内視鏡20を例えば右
(左)方向に湾曲させようとするとき、カバー式内視鏡
20は、カバー用内視鏡40の底面部と略平行な中心線
より上方に配設されたアングルワイヤワイヤ62R
(L)を牽引することによってカバー用内視鏡40を右
上方(左上方)に湾曲させる向きに働く力と、カバー用
内視鏡40及び各種チューブ36,37,38などの右
下(左下)方向に働く湾曲抵抗とを相殺してカバー式内
視鏡20の先端面を右(左)方向に向ける。
【0032】このように、カバー用内視鏡の先端構成部
に当接固定した湾曲駒に固定するアングルワイヤをカバ
ー用内視鏡の断面形状及び材質からなる湾曲抵抗やチャ
ンネル付内視鏡カバーの各種管路を形成するチューブの
湾曲抵抗やカバー用内視鏡及び各種チューブ及び撮像素
子用電線,ライトガイドファイバなどの配設位置をふま
えてアングルワイヤ固定部を設けることによって、カバ
ー式内視鏡の先端面を所望の方向に向けることができ
る。
【0033】なお、本実施例においては、挿入部カバー
内に設けた送気・送水・吸引のための各管路36a,3
7a,38aをそれぞれ別々のチューブ36,37,3
8によって形成しているが、それに限定されるものでは
なく、図5に示すように一つのマルチルーメンチューブ
90に送気・送水・吸引のための各管路36a,37
a,38aを設けるようにしても良い。さらに、図6に
示すように挿入部カバー部31をマルチルーメンチュー
ブで形成して、カバー用内視鏡挿通用透孔31a及び送
気・送水・吸引の各管路36a,37a,38aを設け
たものであっても良い。
【0034】ところで、図7に示すようにチャンネル付
内視鏡カバー30の挿入部カバー部31の先端面にはカ
バー用内視鏡40の観察光学系67及び照明光学系69
が対応する位置にカバーガラス92が配設されると共
に、送気管路36a,送水管路37a,吸引管路38a
の開口部には送気・送水ノズル91が設けられている。
【0035】このとき、カバーガラス92は接着により
挿入部カバー部31の先端面に固定されている。また、
光学性能上カバーガラスは、極力薄肉(t=0.3〜
0.5mm程度)にすることが望まれている。その一方
で、カバーガラス92をあまりに薄肉に形成すると接着
強度が低下するという問題があった。そこで、カバーガ
ラスを以下のように構成することによって上述の問題を
解決することができる。
【0036】図8及び図9に示すように本実施例のカバ
ーガラス92は、断面形状を凹型とし、薄肉部92aを
光学性能上で求められる厚みである、例えば、0.3〜
0.5mmに形成し、外周部92bを接着強度を十分に
満足する厚さである、例えば、0.5mm以上に形成し
ている。
【0037】また、カバーガラス薄肉部92aの内径
は、カバー用内視鏡40の先端構成部47に設けた観察
光学系67が挿入できる大きさとなっている。すなわ
ち、先端構成部47の観察光学系67の先端面がカバー
ガラス92の薄肉部92aの内側面にほぼ当接する程度
に先端構成部47から突出した突出部67′を設けてい
る。
【0038】上述のように構成することによって、光学
性能を落とすことなく十分な接着強度を備えたカバーガ
ラスを提供することができる。
【0039】また、カバーガラス92とチャンネル付カ
バー先端面39との固定方法は、接着固定に限定される
ものではなく、熱溶着でもよい。
【0040】このとき、熱溶着部は外周部92bのうち
薄肉部92aを除いた部分92cに行うことができる。
【0041】このように、熱溶着する部位を外周部のう
ち薄肉部を除いた部分とすることにより、光学性能にか
かわる薄肉部には熱による影響を与えることがないので
光学性能を劣化させることなく溶着できるという効果が
ある。
【0042】ところで、カバー用内視鏡は、挿入部カバ
ー部の先端部に設けたカバー用内視鏡挿通用透孔に嵌合
して位置決め固定していた。しかし、カバー用内視鏡の
断面形状が略D形状や楕円形状だったため、精度の高い
嵌合代を形成することが難しく、この結果カバー用内視
鏡先端部とカバー用内視鏡挿通用透孔との嵌合部にガタ
が発生していた。このため、カバーガラスと対物光学系
及び照明光学系の光軸との間にずれが発生して視野けら
れや配光むらなどの不具合の原因となる虞れがあるた
め、予め、カバーガラスの外形を大きめに設定してい
た。その結果、内視鏡の外形が大きくなって患者に苦痛
を与える要因となっていた。
【0043】そこで、図10に示すようにカバー用内視
鏡94とカバー用内視鏡挿通用透孔との嵌合部に平行平
面部を形成することによって、加工精度を向上させてカ
バー用内視鏡先端部とカバー用内視鏡挿通用透孔との嵌
合部のがたを無くしている。また、図においてはカバー
用内視鏡挿通用透孔の四角93の半径をカバー用内視鏡
の四角95の半径より小さく形成している。なお、その
他の構成は前記実施例と同様であり、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【0044】このように、カバー用内視鏡をカバー用内
視鏡挿通用透孔に嵌合させるために二組の平行平面部を
形成することにより、加工精度が向上して嵌合面のガタ
が少なくすることができるのでカバーガラスと観察光学
系の光軸などとのずれを少なくすることができ、光学性
能を安定させる。また、カバーガラスの外形を大きく形
成する必要が無くなり、内視鏡の小型化に貢献する。
【0045】なお、図10においては二組の平行平面部
により位置決めを行っているが、前記実施例のように断
面形状が略D字形状のカバー用内視鏡ではカバー用内視
鏡の底面部と略平行な一組の平行平面部を曲線部に形成
することによって同様の効果を得ることができる。
【0046】ところで、挿入部カバー部を形成する外皮
の滑り性(摩擦係数の大小)によって体腔内への挿入性
とカバー用内視鏡挿入部の固定性とに大きな影響を与え
る。
【0047】つまり、挿入部カバー部外皮の摩擦係数が
小さいと体腔内への挿入性は向上する。しかし、カバー
用内視鏡挿入部との滑り性が良くなって検査中にカバー
に挿入してあるカバー用内視鏡がずれて、視野けられな
どが発生して光学性能を低下させたり、カバー用内視鏡
挿入部が捻られて操作性が低下してしまうといった問題
がある。
【0048】一方、挿入部カバー部外皮の摩擦係数が大
きいと、カバー用内視鏡挿入部とのずれを防止すること
ができる反面、体腔内への挿入性が低下してしまい、患
者に無用の苦痛を与える要因となていった。
【0049】そこで、上述の問題点を解決するために挿
入部カバー部外皮を以下のように形成することによって
カバー用内視鏡挿入部とのずれを防止し、体腔内へ挿入
し易い挿入部カバー部外皮を提供する。
【0050】このため、挿入部カバー部外皮の外表面の
摩擦抵抗が小さく、内周面の摩擦抵抗が大きくなるよう
に、外表面に例えばPTFEなどの摩擦係数の小さな材
料をコーティングしたり、水に濡れると滑り性の向上す
る親水性潤滑処理を行ったり、或は、表面を滑面に仕上
げ、内周面を粗面にしてある。
【0051】内周面を粗面にする方法としては、例え
ば、カバー外皮を成形するときに使用する型のコアに微
振動を与えたりして粗面に形成している。
【0052】このように、挿入部カバー部外皮の外表面
の摩擦抵抗を小さく形成し、内周面の摩擦抵抗を大きく
形成することによって、カバー用内視鏡挿入部とのずれ
がなく、且つ、体腔内への挿入性が良好な挿入部カバー
部外皮を提供することができ、患者へ与える苦痛を和ら
げることができる。
【0053】なお、上記実施例は、電子式のカバー用内
視鏡を例に上げて説明しているが、それに限らずオプテ
ィカル式のカバー用内視鏡でも良いことはいうまでもな
い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、カバー用内視鏡の湾曲
部及びチャンネル付内視鏡カバーの可撓部の湾曲抵抗を
考慮することによって、チャンネル付内視鏡カバーに装
着したカバー用内視鏡を所望の方向へ湾曲自在なカバー
式内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の一実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示
す説明図
【図2】カバー用内視鏡を示す説明図、
【図3】カバー用内視鏡の挿入部の主要構成を示す断面
【図4】カバー式内視鏡の断面図
【図5】カバー式内視鏡の他の構成を示す断面図
【図6】カバー式内視鏡のその他の構成を示す断面図
【図7】カバー式内視鏡の先端部の構成を示す斜視図
【図8】図8及び図9は内視鏡カバーに配設するカバー
ガラスの構成に係り、図8は内視鏡カバーの概略構成を
示す断面図
【図9】カバーガラスの断面図
【図10】内視鏡カバーと挿入部カバー部との関係を示
す断面図
【図11】従来のカバー式内視鏡の断面図
【符号の説明】
20…カバー式内視鏡 30…チャンネル付内視鏡カバー 40…カバー用内視鏡 61…湾曲駒 62…アングルワイヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の湾曲駒を回動自在に接続して形成
    した湾曲部を有するカバー用内視鏡を可撓部を有するチ
    ャンネル付内視鏡カバーに装着し、前記カバー用内視鏡
    の湾曲部を構成する湾曲駒に接続したアングルワイヤを
    牽引操作して湾曲抵抗の異なる部位を湾曲させるカバー
    式内視鏡において、 チャンネル付内視鏡カバーに装着したカバー用内視鏡の
    湾曲抵抗とチャンネル付内視鏡カバーの湾曲抵抗との違
    いによって発生する湾曲操作に対する湾曲方向のずれを
    湾曲駒に接続するアングルワイヤの接続位置で修正する
    ことを特徴とするカバー式内視鏡。
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