JP3485648B2 - 内視鏡カバー - Google Patents

内視鏡カバー

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JP3485648B2
JP3485648B2 JP27004194A JP27004194A JP3485648B2 JP 3485648 B2 JP3485648 B2 JP 3485648B2 JP 27004194 A JP27004194 A JP 27004194A JP 27004194 A JP27004194 A JP 27004194A JP 3485648 B2 JP3485648 B2 JP 3485648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処置具挿通用管路,送
気管路,送水管路などの管路を有する内視鏡カバーに関
し、特に、カバー用内視鏡の挿通性を向上させる内視鏡
カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内視鏡検査の際、内視鏡によ
る感染症などを防止するため、内視鏡は検査終了後に十
分に洗浄消毒を行なっていた。しかし、一度患者の体腔
内に挿入した内視鏡を完全に洗浄消毒する作業は時間の
かかる煩わしいものであった。そこで近年、内視鏡検査
の際、カバー用内視鏡を内視鏡カバーで覆った状態で体
腔内に挿通して検査を行い、検査終了後に使用済みの内
視鏡カバーを捨て、検査終了後においても内視鏡自体は
不潔にならないようにして、洗浄とか滅菌処理を施すこ
と無く、新しい内視鏡カバーでカバー用内視鏡を覆って
次の検査に使用するようにした内視鏡カバー方式の内視
鏡装置が提案されている。
【0003】この内視鏡カバー方式の内視鏡装置では、
体腔内に連通して被検者の体液などに触れて汚染される
可能性のある部分を内視鏡カバー側に形成し、体腔内の
体液などに触れる心配の無い観察光学系や照明光学系を
カバー用内視鏡側に設けたものである。
【0004】また、内視鏡カバー方式の内視鏡装置の内
視鏡カバーとしては、実願平5−31804号公報に処
置具挿通用管路、送気管路、送水管路などを形成する管
路をカバー用内視鏡の挿入部を被覆する軟性の外装チュ
ーブ内に配置する一方、この外装チューブ内に配置した
管路の暴れや座屈の発生を防止するために柔軟性を有す
る保護チューブを外装チューブ内に設けたものが示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管路の
暴れや座屈の発生を防止するための保護チューブの外装
チューブ内への固定方法については、何ら考慮されてい
ないため、カバー用内視鏡を内視鏡カバーに装着する際
に、カバー用内視鏡の挿入部が、外装チューブ内の保護
チューブに引っかかり、この状態で前記カバー用内視鏡
をさらに外装チューブの奥に挿入しようとすると、保護
チューブがカバー用内視鏡挿入方向に動いてしまい、カ
バー用内視鏡を挿入することができなくなってしまった
り、カバー用内視鏡挿入部に保護チューブがまとわりつ
いて挿入性が悪くなるなど、カバー用内視鏡の内視鏡カ
バーへの装着に手間取るといった不具合があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの装着作業性が
容易な内視鏡カバーを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡カバ
ーは、カバー用内視鏡を覆うことでカバー式内視鏡を構
成する内視鏡カバーであり、前記カバー用内視鏡の挿入
部を被覆する挿入部カバー部を構成する外装部材の内部
を、処置具挿通用管路や送気管路や送水管路などの管路
類を挿通させる管路挿通用の空間部と、カバー用内視鏡
の挿入部を挿通させる内視鏡挿通用の空間部とに区分す
る仕切り部材を有する内視鏡カバーであって、前記仕切
り部材の少なくとも手元側端部の一部を前記挿入部カバ
ー部を構成する外装部材の手元側端部近傍に固定すると
共に、仕切り部材の先端側端部を自由端としたことを特
徴とし、また、前記仕切り部材の少なくとも手元側端部
の一部を前記挿入部カバー部を構成する外装部材の手元
側端部近傍に固定すると共に、仕切り部材の先端側端部
とカバー先端部との間に空間部を設けたことを特徴とす
る。 また、本発明による内視鏡カバーは、カバー用内視
鏡を覆うことでカバー式内視鏡を構成する内視鏡カバー
であり、前記カバー用内視鏡の挿入部を被覆する挿入部
カバー部を構成する外装部材の内部を、処置具挿通用管
路や送気管路や送水管路などの管路類を挿通させる管路
挿通用の空間部と、カバー用内視鏡の挿入部を挿通させ
る内視鏡挿通用の空間部とに区分する仕切り部材を有
し、前記仕切り部材を前記管路類に組み付けた後に、こ
の組立体に前記外装部材を被覆する内視鏡カバーにおい
て、前記仕切り部材の少なくとも手元側端部の一部を前
記挿入部カバー部を構成する外装部材の手元側端部近傍
に固定したことを特徴とし、前記仕切り部材は、自然状
態において略半円形又は楕円形の断面形状に形成されて
いることを特徴とする。
【0008】
【作用】この構成によれば、カバー用内視鏡を挿入部カ
バー部に挿入するとき、カバー用内視鏡挿入部が仕切部
材に引っかかっても、この仕切部材が挿入部カバー部を
構成する外装部材の手元側端部近傍に固定されているの
で、仕切部材がめくられたり、動いたりすることがな
く、外装部材に設けた内視鏡挿通用の空間部に挿入され
ていくカバー用内視鏡がスムーズに先端側に移動してい
く。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の概略構成を示す斜
視図、図2はカバー式内視鏡の構成を示す断面図、図3
は基端構成部近傍の構成を示す断面図、図4はカバー式
内視鏡の外装チューブ近傍の断面図、図5は基端構成部
と保護チューブとの接続部の構成を示す斜視図である。
【0010】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
式内視鏡と略す)2を有する装置である。
【0011】前記カバー式内視鏡2は、内視鏡カバー
(以下カバーと略記する)3と、このカバー3に装着さ
れる内視鏡カバー用内視鏡(以下カバー用内視鏡と略記
する)4とを組み合わせて構成される。
【0012】内視鏡検査を行う際には、清潔なカバー3
によってカバー用内視鏡4の挿入部などは覆われ、検査
後に前記カバー用内視鏡4を覆っていたカバー3が破棄
される。一方、カバー用内視鏡4は、新しい清潔なカバ
ー3によって再度覆われて繰り返し使用されることが特
徴となる。これにより、1症例毎の内視鏡の洗浄,消毒
を不要にするものである。
【0013】前記内視鏡装置1は、カバー式内視鏡2
と、このカバー式内視鏡2に接続される各種周辺機器な
どを積載したカート5と、前記カバー式内視鏡2を保持
するカバー保持具6などを有している。
【0014】前記カート5には、例えば光源装置7,ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9などが収納されてい
る。また、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッ
サ8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニ
タ10が載置されている。
【0015】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
14の手元側端部に太径の把持部を兼ねた操作部12を
連設し、この操作部12の側部からユニバーサルコード
13を延出している。そして、このユニバーサルコード
13の端部に設けたコネクタ13aが後述する光源装置
7に接続されるようになっている。
【0016】光源装置7は、前記コネクタ13aを介し
てカバー用内視鏡4に着脱自在に接続され、カバー用内
視鏡4に照明光を供給するようになっている。また、ビ
デオプロセッサ8は、前記コネクタ13aの側部から延
出する信号ケーブル21の信号コネクタ21aを介して
カバー用内視鏡4に着脱自在に接続され、カバー用内視
鏡4に内蔵した撮像手段の駆動、及び撮像手段から出力
される信号に対する信号処理を行い、標準的な映像信号
に変換してモニタ10へ出力するようになっている。
【0017】このカバー用内視鏡4にカバー3を装着、
あるいは取り外す際にはカバー保持具6を用い、例えば
カバー保持具6でカバー3の硬質な基端構成部20を保
持してカバー用内視鏡4を挿入あるいは抜去する。
【0018】カバー3は、前記基端構成部20の先端側
に配置されてカバー用内視鏡4の挿入部14を被覆する
挿入部カバー部22と、基端構成部20の手元側に配置
されて薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子材
料で形成されてカバー用内視鏡4の操作部12を覆う操
作部カバー部23及びユニバーサルコード13を覆うユ
ニバーサルコードカバー部24とを備えて構成されてい
る。
【0019】流体制御装置9は、送気制御弁35,送水
制御弁36,吸引制御弁37を備え、送気,送水,吸引
を電磁弁などで構成したこれら制御弁で制御するように
なっている。
【0020】なお、前記吸引制御弁37には装置側吸引
チューブ38が接続され、この装置側吸引チューブ38
の端部は図示しない吸引器に接続されてカバー用内視鏡
先端部より不用な体液などの吸引を行うようになってい
る。また、送水制御弁36には装置側送水チューブ39
が接続され、この装置側送水チューブ39の端部はカバ
ー用内視鏡先端部に配設したレンズカバーを洗浄する水
などが貯溜されている送水タンク33に接続されてい
る。さらに、流体制御装置9からは2本の装置側送気チ
ューブ40が延出されており、それぞれの装置側送気チ
ューブを送気制御弁35と送水タンク33とに接続して
いる。
【0021】一方、前記カバー3の挿入部カバー部22
からは送気チューブ43,送水チューブ44,吸引チュ
ーブ45が前記ユニバーサルコード13に沿って延出さ
れ、各制御弁35,36,37よりもユニバーサルコー
ド13側の前記コネクタ13aの近傍で装置側吸引チュ
ーブ38,装置側送水チューブ39,装置側送気チュー
ブ40にそれぞれ着脱自在に接続されるようになってい
る。
【0022】図2を参照してカバー用内視鏡4を装着し
た状態のカバー3を説明する。前記カバー用内視鏡4の
挿入部14は、先端部15と湾曲部16と軟性部17と
から構成されている。カバー3の挿入部カバー部22に
は、挿入部14を外部から隔離する薄肉で軟性の高分子
材料で形成された外装チューブ18と、この外装チュー
ブ18の手元側端部に設けた硬性の樹脂などで形成した
内視鏡挿通用透孔48を有する基端構成部20と、前記
外装チューブ18の先端側に設けた硬性の樹脂などで形
成したカバー先端部25とで構成されている。
【0023】このカバー先端部25には前記カバー用内
視鏡4の図示しない対物光学系及び照明光学系に対向す
るレンズカバー71や体腔内の汚物を吸引する吸引口3
2などが設けられている。また、基端構成部20には鉗
子などの処置具を挿入するための処置具挿通口31が設
けられており、この処置具挿通口31は基端構成部20
の内部に形成されている吸引孔20aに連通しており、
前記カバー先端部25に設けた吸引口32に連通する後
述する吸引管路を介して処置具を突出することができる
ようになっている。
【0024】前記外装チューブ18は、基端構成部20
の先端側に形成したチューブ接続口部55に接続されて
いる。この外装チューブ18の内部にはこの外装チュー
ブ内部をカバー用内視鏡の挿入部を挿通させる内視鏡挿
通用の空間部である挿入部挿通チャンネル51と、管路
を挿通する管路挿通用の空間部である管路チャンネル5
0とに区分する仕切り部材としてシリコンやウレタンな
ど薄肉で軟性の高分子材料で形成した保護チューブ46
が配設されている。この保護チューブ46の内部にはカ
バー先端部25に設けた吸引口32に連通する吸引管路
28が挿通されており、この吸引管路28を基端構成部
20の先端側に設けた吸引管路接続部29に接続して基
端構成部20の手元側端部に接続されている吸引チュー
ブ45に連通するようになっている。なお、この吸引管
路28は処置具挿通用管路の機能を有している。
【0025】図3に示すように挿入部カバー部22の内
部に配設されている保護チューブ46の内孔には前記吸
引管路28の他に、前記基端構成部20の先端側に設け
た送気管路接続部41及び送水管路接続部42にそれぞ
れ送気管路26及び送水管路27を接続しており、前記
カバー先端部25に設けた図示しない送気ノズル及び送
水ノズルに連通すると共に、それぞれ基端構成部20に
形成した送気孔20b、送水孔20cを介しての手元側
端部に接続されている送気チューブ43、送水チューブ
44に連通している。そして、これら送気チューブ4
3,送水チューブ44及び吸引チューブ45と基端構成
部20との接続部分とを硬性の樹脂部材などで形成した
チューブ折れ止め部材30で覆い、この接続部分での前
記送気チューブ43,送水チューブ44及び吸引チュー
ブ45の座屈を防止している。
【0026】図4に示すように挿入部カバー部22の外
装チューブ18の内部にはカバー用内視鏡4の挿入部1
4が挿通される内視鏡挿通用の空間部である挿入部挿通
チャンネル51と、送気管路26、送水管路27、吸引
管路28が挿通される管路挿通用の空間部である管路チ
ャンネル50とが保護チューブ46によって区分されて
いる。この保護チューブ46は、自然状態において半円
形、または楕円形の断面形状になるように形成されてい
る。このため、送気管路26、送水管路27、吸引管路
28の横断面方向への動きが規制されるので挿入部挿通
チャンネル51側に突出せず、挿入部カバー部内部の挿
入部挿通チャンネル51を最大限に確保して、挿入部挿
通チャンネル51とカバー用内視鏡4の挿入部14との
クリアランスを大きくしている。
【0027】図5に示すように前記送気管路26、送水
管路27、吸引管路28を被覆した保護チューブ46の
手元側端部には、この保護チューブ46を基端構成部2
0に固定する固定代47を一体的に設けている。一方、
前記基端構成部20の先端側端部には保護チューブ46
に一体的に設けた固定代47を位置決めして溶着あるい
は接着などで基端構成部20から外れないように固定す
る固定代47の肉厚及び幅より深くて広い溝状の保護チ
ューブ固定部49を形成している。
【0028】なお、前記図2に示すように保護チューブ
46の先端側端部46aとカバー先端部25との間に
は、挿入部カバー部22に挿入部14を挿入する際、挿
入部表面と保護チューブ表面との間に発生する摩擦によ
って保護チューブ46が先端側に引き伸ばされる長さを
考慮して、この長さよりも長めの空間部34を設けると
共に、この先端側端部46aが自由に移動可能なように
接着剤などで固定することなく自由端としている。
【0029】上述のように構成したカバー3の作用を説
明する。保護チューブ46の管路チャンネル50に送気
管路26、送水管路27、吸引管路28を挿通したカバ
ー3にカバー用内視鏡4を装着する際、カバー用内視鏡
4の先端部15を挿入部カバー部22の手元側に設けら
れている基端構成部20に形成した内視鏡挿通用透孔4
8から外装チューブ18の挿入部挿通チャンネル51に
向けて導入していく。このとき、送気管路26、送水管
路27、吸引管路28は、基端構成部20に手元側端部
を固定した保護チューブ46に被覆されて挿入部挿通チ
ャンネル51とは隔離されているので、カバー用内視鏡
4の先端部15が管路と管路との間に入り込んでしまっ
たり、管路が暴れてカバー用内視鏡挿入部14に絡まる
ことなく所定の位置までスムーズに挿通されていく。
【0030】このように、挿入部カバー部を構成する基
端構成部に固定した保護チューブに送気管路、送水管
路、吸引管路などの管路を挿通して外装チューブ内に挿
入部挿通チャンネルを確保しておくことにより、各管路
が外装チューブ内にむき出しの状態とならないばかり
か、外装チューブ内で暴れることがないのでカバー用内
視鏡によって管路を押しつぶしてしまったり、座屈させ
ることなく、内視鏡カバーの外装チューブ内に設けた挿
入部挿通チャンネルにカバー用内視鏡の挿入部をスムー
ズに挿入することができる。
【0031】また、保護チューブを基端構成部に固定し
たことにより、カバー用内視鏡の挿入部と保護チューブ
とが接触して発生する摩擦や、カバー用内視鏡挿入部が
保護チューブに引っかかり、保護チューブを挿入方向に
動かすような力が働いても保護チューブが挿入方向にず
れてしまうことがないので挿入部挿通チャンネルが塞が
れることがなく、スムーズにカバー用内視鏡挿入部を挿
入部挿通チャンネルに挿入することができる。
【0032】さらに、保護チューブ先端側端部を自由端
にする一方、この保護チューブ先端側端部とカバー先端
部との間に空間部を設けているので、挿入部カバー部に
カバー用内視鏡挿入部を挿入する際、カバー用内視鏡挿
入部表面と保護チューブ表面との間に発生する摩擦によ
って保護チューブが先端側に伸ばされた場合でも、前記
保護チューブ先端面とカバー先端部との間に設けた空間
部で、保護チューブの伸び分が吸収されるので、保護チ
ューブによって挿入部挿通チャンネルが塞がれることな
く、スムーズにカバー用内視鏡挿入部を挿入部挿通チャ
ンネルに挿入することができる。
【0033】又、保護チューブ固定部を、保護チューブ
に設けた固定代の幅・肉厚よりも広く・深い溝で形成し
ているので、カバー用内視鏡挿入部をカバーに装着する
際、カバー用内視鏡挿入部先端が固定代に引っかかるこ
となく良好な装着性を得られる。
【0034】なお、外装チューブが薄い軟性チューブで
あるため、挿入部カバー部からカバー用内視鏡挿入部を
抜去する際、カバー用内視鏡の挿入部表面と外装チュー
ブ内面との間に発生する摩擦により、外装チューブがチ
ューブ接続口部近傍でカバー用内視鏡挿入部とチューブ
接続口部との間に巻き込まれてしまってスムーズに抜去
できなることがある。このため、前記図2に示した基端
構成部20のチューブ接続口部55に接続される外装チ
ューブ18のチューブ接続口部近傍に図6に示すような
硬質部52を設けている。
【0035】すなわち、図に示すように外装チューブ1
8を軟性の樹脂である第1の樹脂53と、この第1の樹
脂53に比較して硬度の高い第2の樹脂54とを混合
し、先端側から徐々に硬度の高い第2の樹脂54の混合
比を増加させて手元側に先端側に比べ硬めの硬質部52
を形成している。
【0036】このように、外装チューブの手元側端部を
先端側に比べて硬めに形成しているので、挿入部カバー
部からカバー用内視鏡挿入部を抜去する際、外装チュー
ブがチューブ接続口部とカバー用内視鏡挿入部との間に
巻き込まれなくなるので、カバー用内視鏡の抜去が容易
に行える。すなわち、このことにより挿抜性に優れたカ
バー式内視鏡を提供することができる。
【0037】また、外装チューブに硬質部を設けて同様
の作用及び効果を得るため、図7に示すように外装チュ
ーブ18のチューブ接続口部近傍に熱収縮チューブなど
のチューブ部材56を被覆して硬質部52を設けたり、
図8に示すように外装チューブ18の肉厚をチューブ接
続口部近傍にいくにしたがって徐々に厚肉に形成して硬
質部52を設けたり、さらには図9に示すように外装チ
ューブ18とチューブ接続口部55との間に、カバー用
内視鏡4の軟性部17がチューブ接続口部55付近で座
屈するのを防止する挿入部折れ止め57を内挿して硬質
部52を形成するようにしてもよい。
【0038】さらに、外装チューブ18のチューブ接続
口部近傍に比較的硬質な樹脂をコーティングして硬質部
52を形成するようにしてもよい。
【0039】図10及び図11は本発明の第2実施例に
係り、図10はカバーの基端構成部近傍の構成を示す断
面図、図11は保護チューブを示す断面斜視図である。
【0040】本実施例は図10に示すように前記第1実
施例の保護チューブ46の固定位置が異なっており、図
10に示すように保護チューブ46の手元側端部を基端
構成部20に設けた吸引管路接続部29,送気管路接続
部41,送水管路接続部42に接続されている送気管路
26、送水管路27、吸引管路28の少なくとも1つの
基端構成部近傍に接着、溶着などによって固定してい
る。この保護チューブ46は、シリコンなどの肉厚が薄
い柔軟なチューブ体で構成されており、成形時は円形も
しくは楕円形の断面形状を有するが、自然状態では図1
1(a)に示すようにつぶれて平べったい略楕円形状に
なる。また、送気管路26,送水管路27,吸引管路2
8を挿通した状態では図11(b)に示すように保護チ
ューブ46は略楕円形状を維持し、円形に膨らむことが
なく、挿入部挿通チャンネル51を狭くしない。その他
の構成は前記第1実施例と同様であり同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【0041】上述のようにカバー3を構成することによ
り、カバー3の組み立ての際、まず、保護チューブ46
の手元側端部を送気管路26、送水管路27、吸引管路
28のうち少なくとも1つのの管路に固定したものを形
成した後、各管路を基端構成部20に設けた吸引管路接
続部29、送気管路接続部41、送水管路接続部42に
それぞれ接続固定することができるので、保護チューブ
46を基端構成部20へ直接接続して固定するという作
業を省いて組み立て性を向上できる。
【0042】また、保護チューブ46に固定代47を設
ける必要が無くなると共に、基端構成部20の保護チュ
ーブ固定部49が不用となるので製造コストが低減され
る。
【0043】さらに、保護チューブ46と吸引管路28
との固定部から吸引管路28とカバー先端部25との固
定部までの間、保護チューブが太径になることがないの
でカバー用内視鏡を内視鏡カバーにスムーズに装着でき
る。
【0044】又、保護チューブが薄肉で軟らかいため、
湾曲部近傍において、湾曲部を湾曲させた際の抵抗が大
きくならず、図示しない湾曲ノブの湾曲操作のための力
量などに悪影響を与えない。その他の作用及び効果は前
記第1実施例同様である。
【0045】図12及び図13は本発明の第3実施例に
係り、図12は吸引管路口部と吸引管路との接続部を示
す図、図13は吸引管路口部と基端構成部との接続部を
示す図である。
【0046】本実施例では図に示すように前記第1実施
例及び第2実施例の保護チューブ46の基端構成部への
固定方法が異なっており、図12及び図13に示すよう
に吸引管路接続部が基端構成部20に対して別体で硬質
部材で形成した別体吸引管路接続部58として構成され
ている。この別体吸引管路接続部58に接続される前記
保護チューブ46には固定代部46bが一体的に設けら
れており、この固定代部46bを係止ツメ59を有する
保護チューブ固定部材60で挟持し、固定ネジ61にて
別体吸引管路接続部58に螺合固定して、保護チューブ
46を別体吸引管路接続部58に固定する。そして、こ
の保護チューブ46を固定した別体吸引管路接続部58
を基端構成部20の所定の位置に固定する。その他の構
成は上述の実施例と同様であり、同部材には同符号を付
して説明を省略する。
【0047】上述のようにカバー3を構成することによ
り、カバー3の組み立ての際、まず、保護チューブ46
から延出する吸引管路28を別体吸引管路接続部58に
接続した後、送気管路26、送水管路27、吸引管路2
8を被覆している保護チューブ46の固定代部46bを
係止ツメ59を有する保護チューブ固定部材60と固定
ネジ61とで別体吸引管路接続部58に一体的に固定す
る。次に、送気管路26、送水管路27を基端構成部2
0の送気管路接続部41、送水管路接続部42にそれぞ
れ接続固定すると共に、別体吸引管路接続部58を基端
構成部20に接続固定して基端構成部を形成する。この
ため、保護チューブを別体に構成した硬性の吸引管路接
続部に固定しているので、組み立て作業性及び固定安定
性が向上する。その他の作用及び効果は上述の実施例と
同様である。
【0048】図14は本発明の第4実施例に係る保護チ
ューブ46の構成を示す断面図である。本実施例におい
ては前記第1実施例とは保護チューブ46の構成が異な
り、図に示すように挿入部カバー部22の内部には外周
の一部を全長に渡って切欠部62aを有する切り欠き保
護チューブ62を配設している。この切欠き保護チュー
ブ62は、送気管路26、送水管路27,吸引管路28
を挿通する管路チャンネル50を形成すると共に、挿入
部挿通チャンネル51を外装チューブ内に確保するもの
である。その他の構成は上述の実施例と同様である。
【0049】このように、保護チューブに切欠き部を全
長に渡って設けているので、保護チューブと外装チュー
ブとの間に保護チューブを切欠いた肉厚分だけスペース
が増大するので、この保護チューブの肉厚分、外装チュ
ーブを細径に形成しても管路チャンネル50を同様に確
保することができる。このため、挿入部カバー部を細径
にして患者への負担の少ない内視鏡装置を提供すること
ができる。その他の作用及び効果は上述の実施例と同様
である。
【0050】図15は本発明の第5実施例に係るカバー
式内視鏡の構成を示す断面図である。図に示すように本
実施例のカバー式内視鏡2は、前記第1実施例でカバー
3の外装チューブ内を挿通していた管路チャンネル50
を形成する保護チューブ46を図に示すようにカバー用
内視鏡4aの挿入部14に形成した透孔である管路挿通
部72に挿通している。
【0051】すなわち、カバー3aの手元側端部の基端
構成部20には内視鏡挿通用透孔48と吸引管路接続部
29及び処置具挿通口31が形成されており、この処置
具挿通口31及び吸引管路接続部29を連通する吸引孔
20aに吸引チューブ45が接続されている。
【0052】一方、挿入部カバー部22の外装チューブ
18の内部には送気管路26、送水管路27、吸引管路
28を管路チャンネル50に挿通した保護チューブ46
が配設されており、この保護チューブ46の先端側端部
をカバー先端部25に形成したチューブ接続部25aに
接続固定している。前記吸引管路28の手元側端部は、
前記吸引管路接続部29に着脱自在に接続されるように
なっており、他の管路26,27は基端構成部20より
吸引チューブ45と共に外部に延出している。なお、保
護チューブ46の手元側端部は基端構成部20の近傍で
送気管路26、送水管路27、吸引管路28に固定して
いる。その他の構成は上述の実施例と同様であり、同部
材には同符号を付して説明を省略する。
【0053】上述のように構成したカバー3aの作用を
説明する。カバー3aにカバー用内視鏡4aを装着する
際、まず、カバー3aの外装チューブ内部を挿通する送
気管路26、送水管路27、吸引管路28を被覆してい
る保護チューブ46から延出する送気管路26及び送水
管路27をカバー用内視鏡4aの管路挿通部72の先端
側開口から挿入していく。
【0054】次に、カバー用内視鏡4aの挿入部14を
基端構成部20の内視鏡挿通用透孔48に挿入して挿入
部挿通チャンネル51に徐々にカバー用内視鏡挿入部1
4を挿入していくと共に、保護チューブ46を管路挿通
部72に挿通していく。そして、カバー用内視鏡挿入部
14の挿入部挿通チャンネル51への挿入が完了すると
共に、管路挿通部72の基端側開口から送気管路26、
送水管路27、吸引管路28を被覆した保護チューブ4
6が所定位置に到達する。
【0055】次いで、前記送気管路26及び送水管路2
7を前記流体制御装置9の装置側送気チューブ40及び
装置側送水チューブ39にそれぞれ接続する一方、吸引
管路28をカバー3の基端構成部20に設けてある吸引
管路接続部29に接続すると共に、基端構成部20から
延出している吸引チューブ45を流体制御装置9の装置
側吸引チューブ38に接続してカバー用内視鏡4aのカ
バー3aへの装着を終了する。
【0056】このように、送気管路,送水管路及び吸引
管路を保護チューブに被覆して束ねているため、横断面
方向への動きが規制されているので管路が蛇行したりす
ることがないので、この保護チューブによって束ねられ
ている送気管路,送水管路及び吸引管路をカバー用内視
鏡に形成した管路挿通部へ容易に挿通することができ
る。
【0057】また、保護チューブの手元側端部が基端構
成部近傍において送気管路、送水管路、吸引管路に固定
されているので、管路挿通部と保護チューブとの間に発
生する摩擦によって保護チューブが挿入方向に引っぱら
れてめくれることがないので、管路挿通部内部で保護チ
ューブに弛みができて、管路挿通部内部に滞ってしまう
ことがない。
【0058】さらに、吸引管路を吸引管路接続部に対し
て着脱自在な構成としているので吸引管路の管路挿通部
への挿通が可能であり、吸引管路と吸引管路接続部とに
連通した処置具挿通口とで鉗子挿通チャンネルが構成さ
れる。このとき、送気管路,送水管路及び吸引管路がカ
バー用内視鏡の挿入部に形成した管路挿通部内を挿通し
ているので、カバー用内視鏡挿入部の外側には外装チュ
ーブが被覆されているだけの構成となるので、検査時に
挿入部カバー部を把持したり、ねじり操作を行っても管
路が塞がれたりすることが無いので、把持性及び操作性
が大幅に向上する。
【0059】なお、上述の第1実施例ないし第4実施例
において内視鏡カバーの挿入部カバー部内部を内視鏡挿
入部が挿通する内視鏡挿通用の空間部と管路類が挿通す
る管路挿通用の空間部とに区分けする仕切り部材を軟性
のチューブで説明しているが仕切部材はチューブに限定
されるものではなく、シート状部材や、1つのチューブ
内に複数(2つ)の透孔を設けたいわゆるマルチルーメ
ンチューブなどの仕切り部分などであってもよい。
【0060】また、仕切り部材を構成する部材の材質
は、シリコン系樹脂やウレタン系樹脂やフッ素系樹脂な
どの他に塩化ビニルや紙などであってもよい。
【0061】さらに、前記仕切り部材の手元側端部が固
定されていれば、図16と図17に示すように仕切り部
材を先端側端部に固定しても、仕切り部材全長を例えば
吸引管路に固定するようにしてもよいし、前記図10に
示した手元側と同様の方法で送気管路26,送水管路2
7,吸引管路28に固定してもよい。この図16と図1
7とでは仕切部材である保護チューブ46の固定方法が
異なり、図16では透孔77の外側に位置する1段目の
段部78に送気管路26,送水管路27,吸引管路28
を固定して保護チューブ46の先端部を外装チューブの
一部に固定している。固定位置は、カバー3をカバー用
内視鏡4に装着したときに湾曲部16より手元側に設け
てもよい。また、図17では1段目の段部78に送気管
路26,送水管路27,吸引管路28を固定し、この1
段目の段部78の外側に位置する2段目の段部79に保
護チューブ46を接着や圧入によって固定している。前
記保護チューブ46の固定部が硬性のカバー先端部25
であるので、固定部の弾性変形がなく確実に固定でき
る。
【0062】又、カバー用内視鏡は挿入部に軟性部を有
する内視鏡だけでなく、外科手術などで用いる挿入部が
硬性の内視鏡であってもよく、この場合、内視鏡を被覆
するカバーは挿入部カバー部が軟性のチューブ状のもの
だけでなく、挿入部カバー部が硬性の筒状のものであっ
てもよい。
【0063】ところで、送気チューブ,送水チューブ、
吸引チューブなどを備えた内視鏡カバーにカバー用内視
鏡を装着する際、内視鏡カバーから延出されているチュ
ーブ類にカバー用内視鏡が引っ掛かったり、チューブ類
を座屈させたりして、カバー用内視鏡をカバーにスムー
ズに装着することが難しかった、このため、内視鏡カバ
ーにカバー用内視鏡を装着する際、カバー用内視鏡とカ
バーのチューブ類とが引っ掛かることなく、またカバー
用内視鏡でチューブを座屈させない装着性のよいカバー
式内視鏡が望まれていた。そこで、内視鏡カバーを以下
のように構成した。
【0064】図18に示すカバー3は、カバー用内視鏡
4に装着する前のカバー3であり、カバー用内視鏡4を
装着する際にチューブ類が邪魔にならないように基端構
成部20のチューブ折れ止め部材30から延出して流体
制御装置9に配設される装置側吸引チューブ38、装置
側送水チューブ39、装置側送気チューブ40にそれぞ
れ接続可能な送気チューブ43、送水チューブ44、吸
引チューブ45をチューブ接続口部55及びカバー先端
部25に固定される後述するチューブ固定手段に取り付
けて挿入部カバー部22に沿わせて配設している。
【0065】図19に示すようにチューブ固定手段であ
るチューブ取り付け部材65は、複数のチューブ固定部
63とカバー固定部64とを有し、このカバー固定部6
4が外径が略同一なカバー先端部25及び基端構成部2
0のチューブ接続口部55に固定される。そして、これ
らカバー先端部25及びチューブ接続口部55に固定さ
れたチューブ取り付け部材65の各チューブ固定部63
に送水チューブ43,送気チューブ44,吸引チューブ
45を挟持して送水チューブ43,送気チューブ44,
吸引チューブ45を挿入部カバー部22に沿わせて配設
される。
【0066】なお、このチューブ取り付け部材65は、
ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの高分子材料で
形成されており、カバー固定部64は弾性を有し、この
カバー固定部64が弾性変形することにより開口部67
が同図の(b)の矢印に示すように拡開する。このた
め、多少径の異なるカバー先端部25や基端構成部20
のチューブ接続口部55あるいはユニバーサルコード1
3などであっても着脱自在に挟持・固定できるようにな
っており、図20に示すようにカバー3とカバー用内視
鏡4とを装着して基端構成部20に操作部12を固定し
た後、操作部12とユニバーサルコード13とに沿わせ
た送気チューブ43、送水チューブ44、吸引チューブ
45をチューブ取り付け部材65を介してユニバーサル
コード13に取り付けられる。なお、送水チューブ4
3,送気チューブ44,吸引チューブ45の操作部12
の近傍には略円弧状の移行部69が形成してあり、操作
部12を通ってユニバーサルコード13に沿って配設さ
れる送気チューブ43、送水チューブ44、吸引チュー
ブ45が座屈することなく配設されるようにしたもので
ある。
【0067】図21に示すようにこのカバー3にカバー
用内視鏡4を装着する際、まず、カバー用内視鏡4の先
端部15を基端構成部20に形成した内視鏡挿通用透孔
48に対向させて、徐々に挿入部14を内視鏡挿通用透
孔48から挿入部挿通チャンネル51に挿入していく。
このとき、送気チューブ43、送水チューブ44、吸引
チューブ45が挿入部カバー部22に固定したチューブ
取り付け部材65によって外装チューブ18に沿って配
設されているので、これらチューブ類に引っ掛かること
なくカバー用内視鏡4の挿入部14が所定の位置に挿入
されていく。
【0068】次に、カバー3にカバー用内視鏡4を装着
した後、チューブ取付け部材65をカバー先端部25及
びチューブ接続口部55から取り外すと共に、チューブ
取り付け部材65に挟持されている送気チューブ43、
送水チューブ44、吸引チューブ45を取り外す。そし
て、送気チューブ43、送水チューブ44、吸引チュー
ブ45をカバー用内視鏡4の操作部12,移行部69に
沿わせてユニバーサルコード側に沿わせていく。このと
き、カバー先端部25及チューブ接続口部55から取り
外したチューブ取り付け部材65のカバー固定部64を
ユニバーサルコード13に挟持・固定し、このチューブ
取り付け部材65に送気チューブ43、送水チューブ4
4、吸引チューブ45を取り付けて前記流体制御装置9
までユニバーサルコード13に沿わせて延出し、流体制
御装置9の装置側吸引チューブ38、装置側送水チュー
ブ39、装置側送気チューブ40にそれぞれ接続する。
【0069】このように、カバーにカバー用内視鏡を装
着する際、送気チューブ、送水チューブ、吸引チューブ
が挿入部カバー部に固定されているので、基端構成部の
内視鏡挿通用透孔近傍でのチューブの暴れがないため、
装着時にチューブ類が邪魔にならず、カバー用内視鏡を
容易に内視鏡カバーに装着することができる。
【0070】また、装着する際、カバー用内視鏡によっ
てチューブを押しつぶしたり、座屈させたりすることが
なくなるので、カバー用内視鏡のカバーへの装着性が大
幅に向上する。
【0071】上述の変形例として図22に示すように基
端構成部20の手元側にカバー用内視鏡4の操作部12
を覆う操作部カバー部23として軟性の弾性体であるエ
ラストマなどで形成したグリップカバー70を設けてい
る。また、このグリップカバー70には送気チューブ4
3、送水チューブ44、吸引チューブ45の座屈を防止
するチューブ折れ止め部30aが一体に形成されてお
り、このチューブ折れ止め部30aから延出した送気チ
ューブ43、送水チューブ44、吸引チューブ45のチ
ューブ同士を繰り返し使用可能な粘着テープ部材68に
よって束ねて基端構成部20に着脱自在に固定してい
る。
【0072】このカバー3にカバー用内視鏡4を装着す
る際、カバー用内視鏡挿入部14をカバー3に挿入し、
基端構成部20に信号ケーブル21を固定した後、粘着
テープ部材68から束ねられた送気チューブ43、送水
チューブ44、吸引チューブ45を取り外して伸ばした
後、これら送気チューブ43、送水チューブ44、吸引
チューブ45をカバー用内視鏡4の操作部12及びユニ
バーサルコード13に沿わせて配設して再び粘着テープ
部材68によってユニバーサルコード13に固定する。
【0073】このように、送気チューブ、送水チュー
ブ、吸引チューブを基端構成部に束ねて固定しているの
でカバーとカバー用内視鏡との装着の際、基端構成部近
傍だけでの作業になるので作業性が向上する。
【0074】なお、本実施例において送気チューブ、送
水チューブ、吸引チューブの操作部カバー部の外面への
取り付けは、上記実施例のように粘着テープに限定され
るものではなく、チューブ類と挿入部カバー部とを束ね
て固定することのできるバンド状部材やひもなどでもよ
く、また、これらチューブ類が使い捨てであることから
使用者が容易に外せる程度の接着強度を有する接着剤に
て操作部カバー部に直接固定してもよい。
【0075】また、チューブ類を操作部カバー部に取り
付ける場所は操作部カバー部の外面ならばどこでも良
く、図18に示したように挿入部カバー部に沿わせるよ
うに取り付けたり、図22に示したように巻いた状態で
取り付けるなど考えられ、要は、カバーとカバー用内視
鏡とを装着する際に、チューブ類が邪魔にならなければ
よい。
【0076】さらに、チューブ折れ止め部の無い、チュ
ーブ類を単に基端構成部の接続部分で位置決めして固定
する構成であってもよい。
【0077】又、カバー用内視鏡は挿入部に軟性部を有
する内視鏡だけでなく、外科手術などに用いる挿入部が
硬性の内視鏡でも良く、この場合、内視鏡を被覆するカ
バーは挿入部カバー部が軟性のチューブ状のものだけで
なく、挿入部カバー部が硬性の筒状のものであってもよ
い。
【0078】ところで、内視鏡カバーの挿入部カバー部
のカバー先端部にはレンズカバー,ノズルなどが配設さ
れており、このノズルやレンズカバーなどの小さな部材
をカバー先端部に組みつけるためには自動組立が難し
く、手作業で行うため手間がかかって、高いものになっ
ていた。このため、性能が劣化することなく安価なカバ
ー先端部が望まれていた。そこで、カバー先端部を以下
のように構成している。
【0079】本実施例のカバー先端部25は、透明な光
学用樹脂材料であるPMMA,PC,PSなどを用いて
射出成形法などによって成形したものであり、図23に
示すように挿入部カバー部22を構成する外装チューブ
18の先端側に配設されるカバー先端部25の先端面に
はカバー用内視鏡4に配設した観察光学系及び照明光学
系に対設するレンズカバー部80,送気ノズル81,送
水ノズル82及び吸引口32が設けられている。符号8
4は後述する遮光部である。なお、前記送気ノズル81
は後述する送気管路27に連通し、送水ノズル82は図
示しない送水管路に連通し、吸引口32は図示しない吸
引管路に連通している。
【0080】図24に示すようにカバー先端部25のレ
ンズカバー部80にはカバー用内視鏡に配設した観察光
学系91及び照明光学系92が臨まれるようになってお
り、この観察光学系91及び照明光学系92に対応する
観察光学系有効範囲部85と照明光有効範囲部86との
間の光路上に照明光学系92から出射される照明光の観
察光学系91への入射を防止してフレアの発生を防止す
る黒色などの有色の樹脂で形成した遮光部84が設けら
れている。
【0081】前記遮光部84は、カバー先端部成形時に
おいて、遮光部84を有色樹脂で形成する二色成形ある
いは遮光部材をインサートするインサート成形によって
カバー先端部25に一体に成形されるものである。
【0082】また、図25及び図26に示すようにカバ
ー先端部25の内周面及びレンズカバー部80に対応す
る照明光学系92の照明光学系有効範囲である照明光有
効部86及び観察光学系有効範囲部85以外の部分に光
学的に反射率の少ない例えば黒色などの有色の塗料を塗
布した反射防止層88を設けている。さらに、内視鏡先
端部93の先端面の観察光学系91及び照明光学系92
の近傍にも光学的に反射率の少ない有色塗料を塗布した
反射防止層88を設けている。
【0083】なお、図27に示すように照明光学系92
より照射される照明光は、レンズカバー部80の断面内
では遮光部84で光路が遮断されるため矢印aに示すよ
うな光路をとって観察光学系に入射することがない。
【0084】また、図28に示すようにレンズカバー部
80の裏面に反射した照明光は、矢印b,矢印cに示す
ように反射防止層88に繰り返し当たって減衰して、レ
ンズカバー部80の裏面での反射によって照明光が観察
光学系91に入射することがない。
【0085】このように、カバー先端部を透明樹脂を用
いてレンズカバー部,送気ノズル,送水ノズル及び吸引
口を一体成形することにより、部品点数が減少し、製造
コストの少ない、組立ての工程がないので安価かつ大量
に製造することができる。
【0086】また、カバー先端部が一体成形で形成され
るため、表面に継ぎ目や段差のない滑らかな表面状態に
形成されたカバー先端部を容易に得ることができるので
カバー先端部から体液などが侵入しない。
【0087】さらに、カバー先端部が一体成形で形成さ
れるため、表面に継ぎ目や段差のない滑らかな表面状態
に形成されたカバー先端部を容易に得ることができるの
で、検査中に体液や汚物がレンズカバー部に付着した場
合でも送水ノズルから送水を行うことによって容易に洗
滌、除去することができるばかりでなく、送水により残
留する水滴が減少し、この残留した水滴も送気ノズルか
らの送気によって容易に吹き飛ばして除去することがで
きる。
【0088】又、カバー先端部に遮光部及び反射防止層
を設けたので照明光が観察光学系に入射することによっ
て発生するフレアなどの不具合を防止することができ
る。
【0089】更に、図29ないし図31に示すようにカ
バー先端部25を光学的に透明なPMMA,PC,PS
などの光学用樹脂で形成するレンズカバー部101と、
光を透過せず、且つ光の反射率の少ない例えば黒色など
に着色したPMMA、PC、PS変性PPO、ポリサル
フォンなどの樹脂で形成する遮光部102とを有するカ
バー先端部25aを2色成形で一体的に成形することに
よって、フレア防止のための反射防止層を形成する塗装
工程を省いた安価なカバー先端部を提供することができ
る。
【0090】[付記] 1.カバー用内視鏡を覆うことでカバー式内視鏡を構成
する内視鏡カバーであり、前記カバー用内視鏡の挿入部
を被覆する挿入部カバー部を構成する外装部材の内部
を、処置具挿通用管路や送気管路や送水管路などの管路
類を挿通させる管路挿通用の空間部と、カバー用内視鏡
の挿入部を挿通させる内視鏡挿通用の空間部とに区分す
る仕切り部材を有する内視鏡カバーにおいて、前記仕切
部材の少なくとも手元側端部の一部を前記挿入部カバー
部を構成する外装部材の手元側端部近傍に固定する内視
鏡カバー。
【0091】2.前記仕切部材の手元側端部を挿入部カ
バー部を構成する外装部材の手元側端部に配設される内
視鏡の挿入部を挿入する内視鏡挿入口を有する基端構成
部に固定する付記1記載の内視鏡カバー。
【0092】3.前記仕切部材の一部を外装部材の基端
部に固定して設けた付記1記載の内視鏡カバー。
【0093】4.前記仕切部材の手元側端部を挿入部カ
バー部に配設された少なくとも1つの管路の基端構成部
近傍に固定する付記1記載の内視鏡カバー。
【0094】5.前記基端構成部と管路との接続部より
先端側で、前記仕切部材を固定した付記1記載の内視鏡
カバー。
【0095】6.前記仕切部材の手元側端部を基端構成
部の吸引管路接続口に固定する付記1記載の内視鏡カバ
ー。
【0096】7.前記仕切り部材の先端側端部を自由端
にした付記1記載の内視鏡カバー。
【0097】8.前記仕切り部材の先端側端部と前記外
装チューブの先端側端部に配設されるカバー先端部との
間に間隙を有する付記7記載の内視鏡カバー。
【0098】9.前記少なくとも1つの管路の手元側端
部を基端構成部に対して別体の硬性な別体管路接続部材
に接続し、この別体管路接続部材に前記仕切り部材の手
元側端部を固定する付記1記載の内視鏡カバー。
【0099】10.前記仕切り部材を基端構成部に設け
た溝部に固定する付記1記載の内視鏡カバー。
【0100】11.前記基端構成部に設けた溝部の深さ
が前記仕切部材の肉厚以上である付記10記載の内視鏡
カバー。
【0101】12.前記仕切り部材の少なくとも手元側
端部の一部が固定される管路が、体腔内で処置を行う処
置具が挿通可能な処置具挿通用チャンネルである付記4
記載の内視鏡カバー。
【0102】13.前記仕切り部材の少なくとも手元側
端部の一部が固定される管路が、体腔内に気体を移送す
る送気管路である付記4記載の内視鏡カバー。
【0103】14.前記仕切り部材の少なくとも手元側
端部の一部が固定される管路が、体腔内に液体を移送す
る送水管路である付記4記載の内視鏡カバー。
【0104】15.前記仕切り部材の少なくとも手元側
端部の一部が固定される管路が、体腔内から流体を排出
するための吸引管路である付記4記載の内視鏡カバー。
【0105】16.前記仕切部材の先端部を固定する付
記1記載の内視鏡カバー。
【0106】17.前記仕切り部材の先端部をカバー先
端部に固定する付記16記載の内視鏡カバー。
【0107】18.前記仕切り部材の先端部を外装部材
に固定する付記16記載の内視鏡カバー。
【0108】19.前記仕切り部材の先端部を管路に固
定する付記16記載の内視鏡カバー。
【0109】20.前記仕切り部材の先端部をカバー先
端部に設けた溝部に固定する付記17記載の内視鏡カバ
ー。
【0110】21.前記仕切部材の先端部をカバー先端
部の管路接続部近傍に設けた付記17記載の内視鏡カバ
ー。
【0111】22.前記仕切り部材を全長に渡って固定
する付記1記載の内視鏡カバー。
【0112】23.前記仕切り部材がシート状部材であ
る付記1記載の内視鏡カバー。
【0113】24.前記仕切り部材が少なくとも1つの
管路を被覆するチューブ状部材である付記1記載の内視
鏡カバー。
【0114】25.前記チューブ状部材の全長に切り欠
き部を設けた付記24記載の内視鏡カバー。
【0115】26.前記チューブ状部材の全長に渡って
設けた切り欠き部によって内視鏡カバーの挿入部を細径
化する付記25記載の内視鏡カバー。
【0116】27.前記チューブ状部材の断面形状を略
楕円形に形成する付記24記載の内視鏡カバー。
【0117】28.前記チューブ状部材は薄肉で柔軟性
を有し自然状態での断面形状がつぶれて平べったい略楕
円形状になる付記24記載の内視鏡カバー。
【0118】29.前記仕切り部材がシリコン系樹脂か
らなる付記23及び付記24記載の内視鏡。
【0119】30.前記仕切り部材がウレタン系樹脂か
らなる付記23及び付記24記載の内視鏡。
【0120】31.前記仕切り部材がフッ素系樹脂から
なる付記23及び付記24記載の内視鏡。
【0121】32.前記内視鏡カバーに設けた管路をカ
バー用内視鏡に形成した管路挿通部に挿通する付記1記
載の内視鏡カバー。
【0122】33.前記カバー用内視鏡が挿入部に軟性
部を有する軟性内視鏡である付記1記載の内視鏡カバ
ー。
【0123】34.前記カバー用内視鏡が挿入部が硬性
な硬性内視鏡である付記1記載の内視鏡カバー。
【0124】35.前記外装部材を軟性の部材で形成す
る付記1記載の内視鏡カバー。
【0125】36.前記外装部材が硬性の部材で形成す
る付記1記載の内視鏡カバー。
【0126】37.カバー先端部と内視鏡の挿入部を被
覆する外装部材と外装部材の手元側端部に設けられた内
視鏡を挿入する内視鏡挿入口を有する基端構成部とを有
する挿入部カバー部の内部に設けられ吸引管路、送気管
路、送水管路を形成する流体移送管路に連通し前記手元
側端部から少なくとも1つの流体移送チューブを延出す
る内視鏡カバーであって、前記流体移送チューブの一部
を前記挿入部カバー部の外面の一部に固定するチューブ
固定手段を設けた付記1記載の内視鏡カバー。
【0127】38.前記流体移送チューブの一部を前記
カバー先端部に固定するチューブ固定手段を設けた付記
37記載の内視鏡カバー。
【0128】39.前記流体移送チューブの一部を前記
基端構成部に固定するチューブ固定手段を設けた付記3
7記載の内視鏡カバー。
【0129】40.前記流体移動チューブの一部を前記
外装部材に固定するチューブ固定手段を設けた付記37
記載の内視鏡カバー。
【0130】41.前記チューブ固定手段にチューブを
固定するチューブ固定部と、チューブ固定手段をカバー
先端部及び基端構成部に固定するカバー固定部とを設け
た付記37記載の内視鏡カバー。
【0131】42.前記流体移送チューブを前記挿入部
カバー部に沿わせて配設する付記38及び付記39記載
の内視鏡カバー。
【0132】43.前記流体移送チューブを略円形に巻
いた状態で前記挿入部カバー部の外面に固定する付記3
9記載の内視鏡カバー。
【0133】44.前記流体移送チューブを前記外装部
材の基端側で延出する方向を先端側に向きを変えて前記
挿入部カバー部の外面に固定する付記37記載の内視鏡
カバー。
【0134】45.前記流体移送チューブをカバー内視
鏡構成後、ユニバーサルコードに固定する付記37記載
の内視鏡カバー。
【0135】46.前記ユニバーサルコートに流体移送
チューブを固定する部材がチューブ固定手段である付記
45記載のカバー式内視鏡. 47.前記流体移送チューブを固定するチューブ固定手
段が粘着テープである付記37記載の内視鏡カバー。
【0136】48.前記流体移送チューブを固定するチ
ューブ固定手段が取り外し可能な接着剤である付記37
記載の内視鏡カバー。
【0137】49.前記流体移送チューブを基端構成部
から延出する部分で基端構成部に固定する付記37記載
の内視鏡カバー。
【0138】50.前記基端構成部に前記流体移送チュ
ーブの折れ止め部材を設けたことを特徴とする付記1及
び付記37記載の内視鏡カバー。
【0139】51.前記基端構成部と前記流体移送チュ
ーブの折れ止めを弾性材料にて一体に形成して設けた付
記37記載の内視鏡カバー。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
バー用内視鏡の内視鏡カバーへの装着作業性が容易な内
視鏡カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の概略構成を示す
斜視図
【図2】カバー式内視鏡の構成を示す断面図
【図3】カバーの基端構成部近傍の構成を示す断面図
【図4】カバー式内視鏡の外装チューブ近傍の断面図
【図5】基端構成部と保護チューブとの接続部の構成を
示す斜視図
【図6】外装チューブの基端構成部のチューブ接続口部
近傍での構成を示す図
【図7】外装チューブの基端構成部のチューブ接続口部
近傍での他の構成を示す図
【図8】外装チューブの基端構成部のチューブ接続口部
近傍での別の構成を示す図
【図9】外装チューブの基端構成部のチューブ接続口部
近傍でのまた別の構成を示す図
【図10】図10及び図11は本発明の第2実施例に係
り、図10はカバーの基端構成部近傍の構成を示す断面
【図11】保護チューブを示す断面斜視図
【図12】図12及び図13は本発明の第3実施例に係
り、図12は吸引管路口部と吸引管路との接続部を示す
【図13】吸引管路口部と基端構成部との接続部を示す
【図14】本発明の第4実施例に係る保護チューブの構
成を示す断面図
【図15】本発明の第5実施例に係るカバー式内視鏡の
構成を示す断面図
【図16】保護チューブの先端側を固定するときの1例
を示す断面図
【図17】保護チューブの先端側を固定するときの他の
例を示す断面図
【図18】カバーから延出する管路を挿入部カバー部に
固定したカバーを示す図
【図19】チューブ固定手段の構成を示す図
【図20】チューブ固定手段をユニバーサルコードに設
けたカバー式内視鏡を示す図
【図21】カバーにカバー用内視鏡を挿入するときの状
態を示す図
【図22】カバーから延出する管路を挿入部カバー部に
固定したカバーの別の構成を示す図
【図23】挿入部カバー部のカバー先端部を示す斜視図
【図24】カバー先端部の正面図
【図25】カバー先端部の軸方向断面図
【図26】カバー先端部の別の向きの軸方向断面図
【図27】カバー先端部に設けた遮光部の作用を示す図
【図28】カバー先端部及びカバー用内視鏡に設けた反
射防止層の作用を示す図
【図29】別の構成のカバー先端部の正面図
【図30】図29のカバー先端部の軸方向断面図
【図31】図29のカバー先端部の別の向きの軸方向断
面図
【符号の説明】
2…カバー式内視鏡 3…カバー 4…カバー用内視鏡 18…外装チューブ(外装部材) 20…基端構成部 46…保護チューブ(仕切部材)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー用内視鏡を覆うことでカバー式内
    視鏡を構成する内視鏡カバーであり、前記カバー用内視
    鏡の挿入部を被覆する挿入部カバー部を構成する外装部
    材の内部を、処置具挿通用管路や送気管路や送水管路な
    どの管路類を挿通させる管路挿通用の空間部と、カバー
    用内視鏡の挿入部を挿通させる内視鏡挿通用の空間部と
    に区分する仕切り部材を有する内視鏡カバーにおいて、 前記仕切り部材の少なくとも手元側端部の一部を前記挿
    入部カバー部を構成する外装部材の手元側端部近傍に固
    定すると共に、仕切り部材の先端側端部を自由端とした
    ことを特徴とする内視鏡カバー。
  2. 【請求項2】 カバー用内視鏡を覆うことでカバー式内
    視鏡を構成する内視鏡カバーであり、前記カバー用内視
    鏡の挿入部を被覆する挿入部カバー部を構成する外装部
    材の内部を、処置具挿通用管路や送気管路や送水管路な
    どの管路類を挿通させる管路挿通用の空間部と、カバー
    用内視鏡の挿入部を挿通させる内視鏡挿通用の空間部と
    に区分する仕切り部材を有する内視鏡カバーにおいて前記仕切り部材の少なくとも手元側端部の一部を前記挿
    入部カバー部を構成する外装部材の手元側端部近傍に固
    定すると共に、仕切り部材の先端側端部とカバー先端部
    との間に空間部を設けたことを特徴とする内視鏡カバ
  3. 【請求項3】 カバー用内視鏡を覆うことでカバー式内
    視鏡を構成する内視鏡カバーであり、前記カバー用内視
    鏡の挿入部を被覆する挿入部カバー部を構成する外装部
    材の内部を、処置具挿通用管路や送気管路や送水管路な
    どの管路類を挿通させる管路挿通用の空間部と、カバー
    用内視鏡の挿入部を挿通させる内視鏡挿通用の空間部と
    に区分する仕切り部材を有し、前記仕切り部材を前記管
    路類に組み付けた後に、この組立体に前記外装部材を被
    覆する内視鏡カバーにおいて、 前記仕切り部材の少なくとも手元側端部の一部を前記挿
    入部カバー部を構成する外装部材の手元側端部近傍に固
    定したことを特徴とする内視鏡カバー
  4. 【請求項4】 前記仕切り部材は、自然状態において略
    半円形又は楕円形の断面形状に形成されていることを特
    徴とする請求項3記載の内視鏡カバー
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