JP3365861B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JP3365861B2 JP15107794A JP15107794A JP3365861B2 JP 3365861 B2 JP3365861 B2 JP 3365861B2 JP 15107794 A JP15107794 A JP 15107794A JP 15107794 A JP15107794 A JP 15107794A JP 3365861 B2 JP3365861 B2 JP 3365861B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、管路を内部に挿通して
いるカバーで被覆されて使用されるカバー用内視鏡を含
むカバー式内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】体腔内を観察するための内視鏡は、各種
疾患を発見したり、患部を治療する等に大きな役割を果
たしている。この内視鏡は、体腔内にその挿入部を挿入
して使用するものであるため、同一内視鏡を別の被検体
に使用する場合は事前に洗浄、殺菌する必要がある。 【0003】しかし、内視鏡の洗浄、殺菌を充分に行う
には長時間を要するので、医療現場での内視鏡使用の効
率性には多くの問題があった。 【0004】そこで、内視鏡の洗浄・消毒の手間を改善
することを目的として、特公平2−54734号公報で
は、挿入部を覆う使い捨てタイプのカバーを用いた内視
鏡を提案している。 【0005】前記カバーは、内視鏡挿入部を被覆する挿
入部カバー、内視鏡操作部を被覆する操作部カバー等か
ら構成されている。図10に示すように、挿入部カバー
81は、先端側の先端カバー部材82と、手元側の口体
部82と、両部材81,82に端部がそれぞれ固定され
るカバー外皮83とから構成されている。 【0006】この挿入部カバー81には、送気/送水/
吸引/処置具挿通用の管路84が設けられており、各管
路の両端は先端カバー部材81及び口体部82に固定さ
れている。 【0007】そして、前述したカバーの装着作業を効率
よく行うため、挿入部カバーを内視鏡挿入部に被覆する
手段として挿入部カバー内に送気し、挿入部カバーを膨
らませながら内視鏡挿入部を装着する手段も提案されて
いる。このため、前記口体部に83には、内視鏡挿入部
87を挿通する内視鏡チャンネル85に連通する口金8
6が突設されている。この口金86を介して送気し、カ
バー外皮83を膨張させた状態で、挿入部87を挿入す
るようになっている。 【0008】また、特開平2−57228号公報には、
内視鏡挿入部を挿入部カバーに装着する装着具が示され
ている。挿入部カバーを直線上に保って装着する装置で
ある。例えばシグモイド用の内視鏡の場合のように、挿
入部長が短い場合には有効な方法である。しかしなが
ら、例えば大腸用の内視鏡の場合のように挿入部長が1
〜2m程度ある場合には直線状にするためには、縦置き
の場合は作業性を損なうし、横置きの場合は大きなスペ
ースが必要となり、病院内でスムーズな作業をするのは
難しい。 【0009】そこで、USP4,721,097号のよ
うに、挿入部に曲率を持たせて装着装置のスペースを減
らす工夫が必要である。 【0010】挿入部カバーの中には、送気・送水・吸引
等の管路が配されている。挿入部カバーに曲率を持たせ
て装着装置にセットする場合に、管路と挿入部の挿入経
路の配置関係については何も記載されていない。この配
置関係によっては、カバー内に挿入してきた内視鏡の先
端は、常に管路に接触しながら挿入されることになるの
で、内視鏡挿入部が管路と管路の間に落ち込んだり、管
路の配置状態を乱してしまい、内視鏡の挿入が難しくな
る場合があった。 【0011】カバー式内視鏡の装着に関して、内視鏡を
カバーに装着する際、挿入部と管路との干渉を減らすこ
とにより良好な装着性を得ることも一つの課題になって
いる。 【0012】また、例えば図11に示すように、挿入部
カバー部91の手元側端部に硬質の操作部固定用口体部
92が取り付けられ、カバー91の口体部92から後方
(紙面上方)に、硬質で把持部カバー部93が口体部9
2と一体的に設けられ、内視鏡操作部94の把持部95
の把持性を向上させるものがある。 【0013】この把持部カバー部93の手元側端部に
は、操作部94のその他の部分を覆う軟質の操作部カバ
ー部96が取り付けてある。 【0014】しかしながら、前記構成では、把持部カバ
ー部93が口体部92よりかなり後方(紙面上方)まで
延出しているが、挿入部カバー部91と内視鏡挿入部9
7とのクリアランスは小さいので、できるだけ挿入部カ
バー部91後端に近いところから内視鏡挿入部を挿入し
たいという要請がある。従来例の構成では、カバー用内
視鏡挿入部97を挿入部カバー部91に挿入する作業が
しずらくなる。 【0015】また、内視鏡挿入部97先端を挿入部カバ
ー部91先端に近づけるには、挿入部カバー部91が軟
質である。このため、口体部92を本来の(最終的な)
固定位置よりさらに後方(紙面上方)に一旦引き上げ
て、挿入部カバー部91に十分な張力をかけるようにし
て、カバーとスコープの先端を近接させ、その後に口体
部92を本来の固定位置に戻して固定する必要がある。 【0016】図11に示す従来の構成では、テーパ状の
把持部カバー部93がテーパ状の把持部95に沿って覆
うようになっているので、これ以上口体部92を引き上
げられず、挿入部カバー部91の装着性を低下させる虞
れがある。 【0017】このようにカバー式内視鏡は、カバー装着
時に、良好なカバー装着性を得ると共に、カバー装着後
に良好な操作部把持性が得るられ構成のものが望まれて
いる。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】前記カバーに設けられ
た各管路は、座屈などにより管路がつぶれて機能を損な
ってしまうことを防止するため、ある程度の肉厚にして
適度な剛性を確保する必要がある。 【0019】一方、挿入部カバーの外皮は、外径が10
mm前後と比較的太径であるので、内視鏡の湾曲時の抵
抗を減少させるために薄肉化するのが望ましい。 【0020】特公平2−54734号公報のように、内
視鏡挿入部を挿入部カバーに装着するために挿入部カバ
ー内に送気をすると、薄肉の挿入部カバー外皮は軸方向
に伸展し、比較的剛性のある管路は軸方向にほとんど伸
びない。挿入部カバー外皮と管路の伸び量の差は、挿入
部長にもよるが5〜20mm程度になる。 【0021】内視鏡挿入部を挿入部カバーに挿入してい
くと、挿入部カバーと挿入部間の摩擦等の影響で、外皮
の延びた分は先端側にしわ寄せされ、図10のような状
態になる。しわ寄せされたカバー外皮83は内側にふく
らみ、管路84を圧迫したり、内視鏡挿入部の進退の障
害となる。無理やり挿入部を装着すると外皮に孔をあけ
てしまう虞れもあり、洗浄の手間を省くというカバーの
役目が失われてしまう。インフレータを用いずに装着す
るタイプであっても同様な現象がみられる。 【0022】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、内視鏡装着時に外装部材が先端側でだぶつくのを防
止し、装着を容易にすると共に外装部材にダメージを与
えないカバー式内視鏡を提供することを目的としてい
る。 【0023】 【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
つの管路を外装部材内に挿通し配置している内視鏡カバ
ーと、この内視鏡カバーが着脱自在に装着されるカバー
用内視鏡との組み合わせからなるカバー式内視鏡におい
て、前記内視鏡カバーに設けた前記管路の中途の少なく
とも一部に、加わる引張力に対して前記外装部材の伸び
量以上に前記管路が伸びるように伸び量が設定され、前
記管路の長さを調節する伸び量調節手段を設けている。 【0024】 【作用】本発明の構成において、内視鏡カバーの管路の
中途の少なくとも一部に設けられた伸び量調節手段が、
加わわった引張力に対して外装部材の伸び量以上に伸び
て、管路の長さを調節する。すなわち、外装部材の伸び
に応じて管路も同等以上に伸びるので、外装部材と管路
との軸方向の長さが異なってしまうことが防止でき、外
皮が先端側でだぶつくことがないため、装着が容易で外
装部材にダメージを与えることがない。 【0025】 【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
り、図1はカバー式内視鏡の構成を示す断面且つ外観
図、図2はカバー式内視鏡の装着具の構成図、図3は梱
包材の側面図である。 【0026】図1に示すカバー式内視鏡50は、送気送
水管路、吸引管路、処置具チャンネル等の管路を設けた
挿入部カバー部17を含むカバーと、このカバーに装着
されるカバー用内視鏡1とを備えている。 【0027】前記カバー用内視鏡1は、先端側から順に
先端部2、湾曲部3、可撓管部4及びカバー口体部固定
部5よりなる挿入部6と、湾曲操作部7、流体制御スイ
ッチ8及び画像制御スイッチ9を有する操作部10とを
有している。また、カバー用内視鏡1は操作部10の側
部からユニバーサルコード11を延出し、このユニバー
サルコード11は、その端部にコネクタ12が設けられ
ている。このコネクタ12は、その端面に、図示しない
光源装置に装着される照明光入光部13と、回転位置決
め軸14とを突設していると共に、図示しないカメラコ
ントロールユニットと接続する接点部A15と、図示し
ない流体制御装置と接続する接点部B16とを側部に設
けている。 【0028】前記挿入部カバー部17はアクリル、ポリ
カーボネード、ポリスチレンなどの透明な樹脂からなる
先端構成部18と、手元側に設けた口体部19と、先端
構成部18と手元側口体部19とに両端が気密固定され
たカバー外皮20とを有している。この挿入部カバー部
17は、先端構成部18及び手元側口体部19各々に設
けた貫通孔21と貫通孔22に、各端部が気密に固定さ
れた肉厚が例えば0.1〜0.2mmの架橋ポリエチレ
ンなどからなる吸引・処置具挿通管路23を介装・接続
している。手元側の貫通孔22には、手元側が三つに分
岐された管路24の他端が接続されており、分岐した三
つの管は、吸引、送水及び送気が可能な外部流体制御装
置(図示せず)に接続されるようになっている。以上の
構成により、挿入部カバー部17は、先端構成部18の
貫通孔21から吸引・処置具挿通管路23、手元側貫通
孔22及び管路24迄を吸引、送気、送水管路としてい
る。 【0029】尚、送気管路、送水管路は、肉厚0.1〜
0.2mmの架橋ポリエチレンなどからなる部材で、吸
引管路とは別途平行に配置しても良い。 【0030】また、口体部19の貫通孔22には、その
中途に分岐管路が設けてあり、分岐管路の端部にはエラ
ストマー材からなり、スリットを有する鉗子栓25が設
けてある。この分岐管路から先端側の貫通孔21まで
が、処置具挿通管路となる。 【0031】吸引・処置具挿通管路23は、先端側貫通
孔21の近傍において、力が加わっていない状態での長
さつまり自然長が例えば約100mmで、蛇腹あるいは
螺旋状の伸び量調節手段としての波型管部26を形成し
ている。波型管部26は例えば肉厚が0.1〜0.3m
mであり、吸引・処置具挿通管路23のその他の部分よ
りも、軸方向に伸縮し易くなっている。また、波型管部
26は、加わった力量に対してカバー外皮20の伸び量
以上軸方向に伸びて、吸引・処置具挿通管路23の長さ
が、伸びたカバー外皮20の長さとほぼ同等かそれ以上
となるように設定されている。いずれにしても、波型管
部26の伸び量は、挿入部の装着時に、カバー外皮20
が伸びてもその伸び量に応じて増加して、カバー外皮2
0がたるまない程度にカバー外皮20と管路23との長
さの差がなくなるように設定すれば良い。 【0032】尚、波型管部26は、内表面と外表面のい
ずれにも波型が形成されて肉厚が均等になるように形成
してもよく、あるいは外表面のみを波型にするつまり肉
厚が異なるようにしてもよい。 【0033】図1に示すように、先端構成部18からカ
バー外皮20を含めた手元側口体部19までの自然長r
1 は、挿入部6の自然長r2 よりも短く形成されてい
る。 【0034】また、前記挿入部カバー部17は、前述し
た管路と平行に、内視鏡挿入部6が挿通可能なチャンネ
ル17aを有しており、このチャンネル17aは、前記
管路23とこの管路23に対向するカバー外皮20との
間に有する空間である。このためカバー外皮20は、挿
入される内視鏡挿入部9が接触可能となっている。 【0035】次に、挿入部カバー部17に内視鏡1を装
着する際に使用する装着具27について、図2を参照し
て説明する。 【0036】この装着具27は、カバーの先端構成部1
8を収納する溝28を長手方向に形成した底板29と、
底板29の一端から鉛直方向に伸びる支柱30と、この
支柱30の上端に突設されてカバーの口体部19を保持
可能な腕31と、管路24を掛けるため支柱30の上端
近傍より延出された腕の突端に設けられた管路保持部3
2とを有している。装着具27の腕31から底板29ま
での距離は、挿入部カバー部17本体の自然長であるr
1 より短くなっている。従って、挿入部カバー部17
は、装着具27において、緩やかに湾曲した状態で保持
される。 【0037】また、挿入部カバー部17は、汚染防止袋
35に収納された状態で装着具27に掛けられるように
なっている。 【0038】図3には挿入部カバー部17の梱包状態を
示す。 【0039】挿入部カバー部17を収納するポリエチレ
ンからなるシート33は、挿入部カバー部17を収納で
きる形状に形成された溝34が設けられている。溝34
は、全長の長い挿入部カバー部17であっても収納でき
るように長めに設定されている。前記溝34のうち鉗子
栓25を収納する溝34aは、シート33の内側に配置
され、この溝34aをとりまくように他の溝が形成され
ている。 【0040】前記構成において、まず挿入部カバー部1
7を装着部27にセットする。装着部27の腕31に手
元側口体部19をはさみ込み、挿入部カバー部17の先
端側を溝28に収納する。この時、吸引・処置具挿通管
路23が曲げ中心側(内側)になるように位置合わせを
する。そして、カバーの管路24を管路保持部32に掛
ける。その後、内視鏡挿入部6を手元側口体部19から
挿入部カバー部17内に挿入する。 【0041】吸引・処置具挿通管路23は曲げ中心側に
あるので、内視鏡先端部2は吸引・処置具挿通管路23
にはほとんど接触せず、カバー外皮20に接触するよう
にして挿入される。このため、先端部2が波型管部26
や管路23の配置を乱すことがなく、挿入部6の挿入部
カバー部17への装着性を損なうことがない。あるい
は、送気管路等が併設されている構成の場合は、複数の
管路間に挿入部6が割り込んで管路の配列を乱すことが
ない。 【0042】また、挿入部6を装着するに従い、その摩
擦抵抗によりカバー外皮20は先端側に伸ばされて挿入
部カバー部17本体長r1 が、挿入部9の長さr2 に次
第に近づき、装着部27に保持された挿入部カバー部1
7に挿入部6が適切な状態で装着される。この時、吸引
・処置具挿通管路23も波型管部26が軸方向に伸びて
くれるので、カバー外皮20と吸引・処置具挿通管路2
3の長さは、常にほぼ同じかそれ以上となりカバー外皮
20がたるでしわができないので、挿入がスムーズにで
きる。 【0043】尚、送気管路、送水管路を併設した構成で
も、薄肉で伸び易い材料で形成したり、あるいは前記波
型管部26と干渉しないように異なる位置に波型管部を
設けることにより、送気管路等がカバー外皮20と共に
伸びることができる。 【0044】前記装着部27は、汚染防止袋35に収納
されているので作業中に装着部27を汚染することはな
い。検査は、汚染防止袋35を除去した後に、実施す
る。 【0045】尚、挿入部カバー部17は、シート33に
収納する時に溝34aと鉗子栓25の位置合わせによ
り、吸引・処置具挿通管路23が内側にくるように収納
することができる。よって、シート33から挿入部カバ
ー部17を取り出した時、吸引・処置具挿通管路23が
内側にくるような曲がり癖がついている。このため、挿
入部カバー部17を装着部27にセットする際、容易に
吸引・処置具挿通管路23が曲げ中心側にくるようにセ
ットできる。 【0046】本実施例では、カバー外皮20の伸びに応
じて、吸引・処置具挿通管路23も波型管部26がカバ
ー外皮20の伸び量以上伸びるので、カバー外皮20が
たるまず、装着性が良い。加えて、本実施例は、吸引・
処置具挿通管路23を曲げ中心側に配置して挿入部6を
装着するので装着性が良い。 【0047】また、本実施例は、湾曲部3に対応する部
分を波型管部を形成し伸び易くしているので、湾曲時に
必要な力量が小さくて済む。 【0048】さらに、本実施例は、梱包された状態で、
吸引・処置具挿通管路23が内側になるように曲がり癖
がつけられるので、吸引・処置具挿通管路23が内側に
くるように装着部27にセットするのが容易である。 【0049】そして、本実施例は、照明光入光部13と
回転位置決め軸14の2つの軸を光源装置に差し込むの
で、回転方向位置決めができる。 【0050】図4は本発明の第2実施例に係るカバー式
内視鏡の全体的な構成図である。 【0051】本実施例のカバー式内視鏡は、挿入部カバ
ー内の管路に複数の波型管部を有しており、且つ管路が
内視鏡内を挿通される点で、第1実施例と異なってい
る。その他、第1実施例と同様の構成及び作用について
は、同じ符号を付して説明を省略すると共に、異なる点
についてのみ説明する。 【0052】本実施例のカバー式内視鏡は、図4に示す
ように、挿入部カバー部17Aと、カバー用内視鏡1A
の組み合わせからなる。 【0053】挿入部カバー部17Aは、吸引・処置具挿
通管路23Aと平行に送気管路36と送水管路37とを
配置している。 【0054】吸引・処置具挿通管路23Aには、先端側
と手元側の各近傍の2カ所に波型管部26を設けてあ
る。吸引・処置具挿通管路23Aは、10〜30mm程
度、口体部19より手元方向に延出している。送気管路
36と送水管路37とは、前記外部流体制御装置に接続
するに足る長さが、手元側口体部19から延出してい
る。口体部19には貫通孔22が設けられておらず、吸
引・処置具挿通管路23Aは、その手元側端部に、吸引
チューブ42の一端が着脱自在に接続されるようになっ
ている。吸引チューブ42は、その中途に分岐43を有
し、分岐43の端部には前記鉗子栓25を設けられてい
る。また、吸引チューブ42の他端は、前記外部流体制
御装置に接続できるようになっている。 【0055】内視鏡1Aの挿入部6には、吸引・処置具
挿通管路23、送気管路36及び送水管路37を挿通可
能にしている管路挿通路38が設けられている。管路挿
通路38の一端は、先端部2の開口39に接続し、他端
はカバー口体部固定部5に接続している。カバー口体部
固定部5には、スリットを有する弁体40が設けてあ
り、弁体40を介して管路挿通路38内部と外部を連通
させることができるようになっている。 【0056】また、カバー口体部固定部5には、その中
途に、管路挿通路38と連通し、且つ接続した管路との
気密を維持できるように複数段のテーパ状の接続口41
が設けてある。この接続口41より送気がなされ、管路
挿通路38を膨らませる。この状態で、吸引・処置具挿
通管路23、送気管路36及び送水管路37を開口39
より挿入しながら、挿入部6にカバー外皮20を被覆さ
せる。 【0057】管路挿通路38が膨らんでいるので、吸引
・処置具挿通管路23、送気管路36及び送水管路37
を挿入し易い。カバー外皮20の延びに応じて、2カ所
の波型管部26が伸びるのでカバー外皮20がだぶつか
ない。そして、吸引・処置具挿通管路23、送気管路3
6、送水管路37を弁体40から外部に突出させる。こ
の後、吸引・処置具挿通管路23には吸引チューブ42
を接続する。送気管路36、送水管路37及び吸引チュ
ーブ42を外部流体制御装置に接続する。 【0058】本実施例では、カバー外皮20の伸びに応
じて2カ所の波型管部26が延びるのでカバー外皮20
がだぶつかず、挿入部カバー部17と挿入部6の装着性
を良好に確保できる。 【0059】さらに、本実施例では、管路挿通路38を
膨らませながら吸引・処置具挿通管路23、送気管路3
6、送水管路37を挿入するので、挿入部カバー部17
と挿入部6の良好な装着性が確保できる。また本実施例
は、弁体40があるので接続口41からの送ガスがもれ
ずに、管路挿通路38を膨らませることができる。 【0060】図5は本発明の第3実施例に係り、挿入部
カバーを収納した梱包材の断面図である。 【0061】本実施例に係る梱包材は、内視鏡挿入部と
挿入部カバーの装着具も兼用している。その他、第1実
施例と同様の構成及び作用については、同じ符号を付し
て説明を省略する。 【0062】図5に示す梱包材44は、本体45と開封
シート46とからなる。本体45は内部に馬蹄型の凹部
47を有している。開封シート46は、凹部47内の滅
菌状態を保持できるように凹部47を覆っており、引き
剥すことにより開封可能である。 【0063】挿入部カバー部17Bは先端構成部18
と、手元側口体部19と、カバー外皮20と、吸引・処
置具挿通管路23B及び管路24などの管路とからな
る。カバー外皮20の断面形状は、円形断面である内視
鏡挿入部と各種管路を効率的に被覆するように長円にな
っている。 【0064】吸引・処置具挿通管路23Bは、第1の管
路48と、この第1の管路48と摺動且つ進退自在に組
合わさっている第2の管路49と、第1,第2の管路4
8,49の摺動部を覆う被覆カバー50とからなる。こ
の組み合わせの構成が、摺動部となっている。フッ素材
料からなり全長が150〜300mm程度である第2の
管路49の一端は、貫通孔21と連通するように気密的
に固定されており、他端は50mm〜100mmの長さ
にわたって熱成形により拡径部51が形成されている。
フッ素材料からなる第1の管路48の一端は、貫通孔2
2と連通するように気密的に固定されており、他端は拡
径部51の内側に摺動自在に係合している。 【0065】被覆カバー50は、肉厚0.1〜0.2m
m程度のシリコンチューブのような軟性チューブからな
り、全長は50〜200mm程度である。この被覆カバ
ー50は、第1の管路48と第2の管路49の摺動部を
気密的に覆うように、両端は各々第1の管路48と第2
の管路49に固定してある。 【0066】前記構成において、内視鏡挿入部を挿入部
カバーに装着するには、まず開封シート46を本体45
から取り除いて挿入部挿入口52を露出させる。梱包材
44の凹部47には、挿入部カバー部17Bが既に収納
されており、内視鏡挿入部をカバー17Bの挿入部挿入
口51から挿入していく。 【0067】この時、カバー17Bの管路は、曲げ中心
側に配置されているので、内視鏡挿入部と干渉すること
なく良好に挿入できる。 【0068】また、カバー外皮20の外側には本体45
により壁が位置しているので、挿入部先端の押付力でカ
バー外皮20が半径方向に膨らまず、挿入部先端はスム
ーズに軸方向に押し込まれる。 【0069】そして、第1の管路48と第2の管路49
は、挿入部挿入口51内部において摺動自在なので、挿
入部装着時にカバー外皮20が軸方向に伸びても、吸引
・処置具挿通管路23Bの全長がカバー外皮20の動き
に応じて変化し、カバー外皮20と吸引・処置具挿通管
路23Bの長さの違いによるカバー外皮20のたるみが
発生せず、良好な挿入性が確保できる。 【0070】本実施例では、カバー外皮20の伸びに応
じて吸引・処置具挿通管路23Bの全長も変化し、カバ
ー外皮20のたるみを防止し良好な挿入性が得られる。
そして、本実施例は、管路が2分割され互いに摺動自在
にしているので内視鏡湾曲時に管路が抵抗にならず、湾
曲力量を軽減できる。 【0071】また、本実施例では、梱包材と装着用具が
兼用であり、個別の装着用具が不要であると共に、装着
終了まで挿入部カバーは梱包材の中にあるので汚れな
い。 【0072】さらに本実施例では、管路が曲げ中心側に
ある状態で挿入部を挿入するので、管路と挿入部の干渉
がなく良好な装着性が得られる。尚、本実施例は、梱包
状態で既に管路を曲げ中心側にしてセットされているの
で、作業者がセットする必要がない。 【0073】本実施例は、挿入部カバー外皮の外側に支
持壁があるので、挿入部先端が外皮を径方向に膨らませ
ることがなく良好な装着性が得られる。 【0074】また、本実施例は、外皮断面形状が、内視
鏡挿入部と各種管路を効率的に覆う長円になっているの
で、カバー装着状態の挿入部外径を細くでき、患者の苦
痛を軽減できる。 【0075】図6及び図7は第4実施例に係り、図6
(a)はカバー用内視鏡の操作部を示す側面図、図6
(b)は内視鏡把持部におけるカバー用内視鏡の横断面
図、図7(a)はカバーが装着されたカバー式内視鏡の
側面図、図7(b)はカバー装着状態での内視鏡把持部
におけるカバー用内視鏡の横断面図である。 【0076】本実施例のカバー式内視鏡は、図6(a)
に示すように、挿入部カバー部61及び挿入部カバー部
66等からなるカバーと、カバー用内視鏡68との組み
合わせからなっている。 【0077】図6(a)に示すように、挿入部カバー部
61の手元側端部には、操作部固定用口体部62が設け
られており、口体部62の側部には処置具挿入口67が
設けられている。前記口体部62の手元側端部には、軟
質材料からなる操作部カバー部66が取り付けられてい
る。 【0078】カバー用内視鏡68は挿入部69を有し、
この挿入部69の手元側端には、操作部64の把持部6
5の前方筒部70が連結されている。この筒部70は、
前記口体部62に固定可能となっている。 【0079】挿入部カバー部61内に挿通され、送気、
送水、吸引等の複数の管路群からなる流体管路71は、
図6(a)に示すように、口体部62より後方(紙面右
方)に延出している。そして、流体管路71は、挿入部
カバー部61を装着した状態では、図6(a)のよう
に、操作部64の横を這ってユニバーサルコード72の
走行に沿って配設され、図示しない流体制御装置に接続
されている。 【0080】図6(b)には、把持部65の断面を後方
(紙面右側)から見た図である。把持部65の側部には
軸方向に沿って溝部73が設けられ、この溝部73に前
記流体管路71を沿わせている。この構成により、操作
部カバー部66が装着される把持部65の位置が太くな
らず、流体管路71が張り出すことがないようになって
いる。 【0081】操作部カバー部66は、挿入部カバー部6
1を装着する時は、図6(a)のように、一部で蛇腹状
に収縮され且つ折り返されている。図7(a)に示すよ
うに、操作部カバー部66は略筒状で、ユニバーサルコ
ード72の途中までをカバーできるような長さを有して
いる。 【0082】図7(a)は、カバー用内視鏡68に操作
部カバー部61に加え、操作部カバー部66も装着した
状態を示している。 【0083】内視鏡把持部65の上には、操作部カバー
部66上から別体で例えば透明の把持部カバー部74を
被覆している。 【0084】前記把持部カバー部74は、操作部カバー
部66よりも変形しにくく構成されている。すなわち、
操作部カバー部66が薄肉の樹脂材料からなる場合、把
持部カバー部74は、それより厚肉の樹脂であったり、
硬度の高い樹脂で形成したりしている。 【0085】図7(b)は、把持部65の断面を後方
(紙面右)から見た図である。把持部カバー部74は把
持部65の全周を覆っているわけでなく、図7(b)の
ように略C字状になっていて、開口した部分を少し広げ
るようにしながら、横から把持部65に嵌合するように
なっている。この場合、把持部カバー部74は弾性材で
構成すれば着脱がしやすくなる。弾性材は、例えばゴム
系樹脂であれば、表面が滑り止めのようにもなるし、あ
るいはポリプロピレン等のように比較的弾性に富んだ樹
脂でもいい。また、把持部カバー部74は、形状記憶合
金や形状記憶樹脂、形状記憶繊維等のような形状記憶材
料で形成しても良い。例えば把持部カバー部74を加熱
すると開口部がさらに開いて着脱しやすくなるが、それ
を冷やすと図7(b)のように元の形状に戻って外れな
くなるように構成することができる。 【0086】操作部カバー部66は、中が見えるように
透明にすることが望ましい。また、把持部カバー部74
は、同様に、中が見えるような透明でもいいし、汚れが
わかりにくい黒色でもいいし、逆に汚れた部分がわかり
やすい白色に近い色でもいい。さらに、把持部カバー部
74はディスポでも、洗浄・消毒して使い回すリユース
でもいい。リユースとした場合、把持部カバー部74が
フッ素系樹脂でできていたり、表面に撥水性のコーティ
ングがなされていると、汚れにくく、洗浄もしやすい。 【0087】また、前記把持部カバー部74の開口端に
は、図7(b)に示すように突部75が設けられてお
り、この突部75は滑り止めまたは指掛け部となってい
る。尚、突部75は複数設けても良い。 【0088】把持部カバー部74の後部(紙面右側)に
は、流体制御ボタンユニット76が設けられ、このユニ
ット76の表面には、流体管路71を介して行う送気・
送水・吸引を制御するためのボタン77が設けられてい
る。流体制御ボタンユニット76からは、ボタン77を
操作時の信号を伝達する電線78が延出され、ユニバー
サルコード72に沿って図示しない流体制御装置に接続
されている。 【0089】尚、把持部カバー部74とボタン77をゴ
ム系樹脂で形成するなら、それらが一体で成形されてい
てもいい。把持部カバー部74は把持部65のテーパ形
状にほぼ沿ったテーパ形状をしており、把持部65のあ
る位置に嵌合するようになっている。従って、把持部カ
バー部74が把持部65に嵌合することにより、ボタン
77の操作部64に対する位置決めがなされる。 【0090】また、把持部カバー部74と流体制御ボタ
ンユニット76を別体として、各々操作部64に着脱自
在としてもよい。把持部カバー部74は熱殺菌可能とし
て、短時間で殺菌して使い回せるようにしてもいい。 【0091】前記構成において、図6(a)のように挿
入部カバー部61装着時は、口体部62の後方に硬質の
把持部カバー部74は設けられていない。そして、図の
ように軟質の操作部カバー部6を蛇腹状に縮めたり折り
返したりすることで、挿入部69を挿入部カバー部61
にできるだけ近い位置(口体部62)から挿入できるの
で、作業しやすい。 【0092】また、図6(a)は挿入部カバー部61の
装着が完了した状態を示している。口体部62は、その
固定位置より筒部70上をさらに後方(紙面右方)へス
ライドさせることができ、挿入部61先端が挿入部カバ
ー部61に近づいた時でも挿入部カバー部61に十分な
張力をかけながら良好な挿入作業ができる。 【0093】図7(a)のように、操作部カバー部66
を装着し終えると、カバー用内視鏡68は外部環境から
遮断される。把持部カバー部74は、操作部カバー部6
6とは異なり、囲んだ部分を外部環境から遮断する機能
はない。つまり、カバーというよりはアダプタとしての
役割を有し、その機能及び目的は、把持部カバー部74
が操作部カバー部66より変形しにくいものであること
により、流体管路71が溝部73からはみ出して迷走す
るのを防ぐのと、把持性をカバー無し内視鏡に近づける
こと、すなわち把持性の向上にある。 【0094】流体制御用のボタン77が操作部カバー部
66の外に露出させているのは、操作感をカバーなし内
視鏡と同様にするためである。 【0095】本実施例は、挿入部カバーの装着がしやす
く、かつ操作部の把持性を良好にすることができる。 【0096】図8は第4実施例の変形例に係る把持部カ
バー部の斜視図である。 【0097】本変形例は、第4実施例に示す把持部カバ
ー部74の構成が弾性により着脱自在としていたのに対
して、開閉自在に構成することで着脱自在としている点
で異なっている。その他、第1実施例と構成及び作用に
ついては同じなので、図及び説明を省略すると共に、異
なる点についてのみ説明する。 【0098】図8に示す把持部カバー部79はほぼ筒状
で開閉自在に構成されている。この把持部カバー部79
は、その一部に薄肉のヒンジ部80を有し、そのヒンジ
部80を支点として開いたり閉じたりできるようになっ
ている。 【0099】前記把持部カバー部79は、ヒンジ部80
によって分かれた一方の端部には凹部81、他方の端部
には凸部82が設けられている。把持部カバー部79を
閉じる(図8の矢印方向)と、凹部81に凸部82が係
合して係止するようになっている。把持部カバー部79
を開いた状態から、操作部カバー部66の上から把持部
65に装着して嵌合させることで、把持部65の全周を
覆うことができる。 【0100】把持部カバー部79の一部に滑り止めの凹
凸部を設け、把持性をさらに向上できるようにしても良
い。 【0101】把持部カバー部79はポリプロピレン等の
樹脂でもいいし、金属や紙にしてもいい。本実施例で
は、把持部カバー部79にはボタン類はなく、シンプル
なものとなっている。 【0102】本変形例は第4実施例と比べ、ヒンジ部8
0の作用で把持部カバー部79の開閉ができ、把持部6
5への着脱がしやすくなっている。また、把持部の全周
を覆うので、把持性がさらにカバーなし内視鏡に近く、
良いものとなる。 【0103】図9は第4実施例の他の変形例に係るカバ
ー式内視鏡の構成図である。 【0104】本変形例では、処置具挿入口83が前記口
体部62ではなく、操作部64後端部(紙面左側)付近
に設けられている点で、第4実施例と異なっている。こ
の構成において、前記操作部カバー部66には開口部8
4が設けられ、処置具挿入口83がカバーの外に露出す
るようになっている。 【0105】処置具挿入口83は図示例のような位置で
なくとも、他の位置でも良いが、いずれにせよ、周囲が
操作部カバー部66で覆われているところに配置する場
合はその位置に開口部84を設ける。 【0106】把持部カバー85は第4実施例と同様の略
C字状であるが、ボタン類は設けていない。流体制御等
のボタン類は操作部カバー部66の中にある。 【0107】前記構成では、操作部カバー部66装着時
に、前記処置具挿入口83を開口部84に通して露出さ
せれば、外からの処置具の挿脱が支障なく行える。 【0108】本変形例では、処置具挿入口がカバー内に
配置されていても、処置具の挿脱が行える。また、処置
具挿入口を口体部62から操作部後端へ移せば、口体部
62は細くなり、外観もバランスが良い。 【0109】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、[付記1] 請求項1記載のカバー式内視鏡
であって、前記内視鏡カバーは、前記カバー用内視鏡の
挿入部に装着される挿入部カバーを含み、この挿入部カ
バー部には、前記伸び量調節手段を有する前記管路が設
けらている。 【0110】[付記1−1] 付記1記載のカバー式内
視鏡であって、前記伸び量調節手段は、内視鏡の挿入部
先端側に設けた湾曲可能な湾曲部とほぼ対応する位置に
設けている。 【0111】[付記1−2] 付記1記載のカバー式内
視鏡であって、内視鏡の挿入部と連結する操作部であっ
て前記挿入部近傍とほぼ対応する位置に設けている。 【0112】[付記2] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記伸び量調節手段は、前記管路において
複数箇所設けられている。 【0113】[付記3] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記伸び量調節手段は、その伸び量が、前
記外装部材の伸び量に応じて前記外装部材と前記管路と
が伸びる方向である軸方向の長さのがほぼ同等程度の状
態を維持するように設定されている。 【0114】[付記4] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記伸び量調節手段は、前記管路の一部を
軸方向に沿って波状または螺旋状に形成され、伸びるよ
うに構成された伸び量調整管部である。 【0115】[付記4−1] 付記4記載のカバー式内
視鏡であって、前記伸び量調節管部は、軸方向断面の外
表面が波型となっている [付記4−2] 付記4記載のカバー式内視鏡であっ
て、前記伸び量調節管部は、螺旋状に形成されている。 【0116】[付記4−3] 付記4記載のカバー式内
視鏡であって、前記伸び量調節管部は、蛇腹状に形成さ
れている。 【0117】[付記4−4] 付記4記載のカバー式内
視鏡であって、前記伸び量調節管部は、波型の形状が外
表面及び内側表面に設けられている。 【0118】[付記5] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記伸び量調節手段は、前記伸び量調整管
部は伸縮自在であるもの。 【0119】[付記6] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記内視鏡カバーに配置された少なくとも
一つの前記管路は二つの管路部材からなり、前記伸び量
調節手段は、前記二つの管路部材が進退自在に組合わさ
って構成されている係合部である。 【0120】[付記7] 付記6記載のカバー式内視鏡
であって、前記係合部には、相対する管路部材の一方の
端部近傍から他方の端部近傍にかけて内部を水密に被覆
する被覆カバーが設けられている。 【0121】[付記8] 付記6記載のカバー式内視鏡
であって、前記係合部は、前記二つの管路部材は、一方
の管路部材の端部が他方の管路部材の端部内部に摺動可
能に嵌合しているもの。 【0122】[付記9] 付記8記載のカバー式内視鏡
であって、前記他方の管路部材の一端部近傍から該一端
部にかけて一方の管路部材外形とほぼ同等の内径を有
し、前記他方の管路部材の一端部内に一方の管路部材を
嵌合させて摺動自在としている。 【0123】[付記10] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記管路は肉厚約0.2mm以下の架橋
ポリエチレンとし、外装部材を肉厚約0.3mm以上の
ポリウレタンとしている。 【0124】[付記11] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記管路は、吸引または処置具の挿通が
可能な管路、送水管路または送気管路の少なくとも一つ
である。 【0125】[付記12] 少なくとも一つの管路を外
装部材内に挿通し配置している内視鏡カバーにカバー用
内視鏡を装着する際に使用されるカバー式内視鏡の装着
具において、前記カバー用内視鏡の挿入部を湾曲させて
保持すると共に、前記カバー用内視鏡の挿入部を収納す
る前記内視鏡カバーの収納チャンネルよりも、曲げの曲
率中心側に前記管路が配置されるように位置決めをする
保持手段を有している。 【0126】付記12の構成では、カバー用内視鏡の挿
入部を内視鏡カバーに装着する際に、内視鏡カバーは管
路が収納チャンネルよりも曲げ中心側にくるように湾曲
させた状態で挿入部を挿通するので、挿入時に挿入部先
端は管路を押すことなく挿入でき、管路の配置を乱すこ
ともなく良好な装着性が得られる。 【0127】[付記13] 付記12記載のカバー式内
視鏡の装着具であって、前記保持手段は、曲げの曲率中
心側に前記管路が配置されるように前記内視鏡カバーを
収納し、輸送の際に用いられる梱包材である。 【0128】[付記14] カバー用内視鏡の挿入部の
長手軸方向に配した管路と前記挿入部を被覆する収納チ
ャンネルとを有する内視鏡カバーに、前記カバー用内視
鏡の挿入部を装着する装着方法において、前記内視鏡カ
バー内の収納チャンネルよりも前記管路が曲げ中心側に
位置するように前記内視鏡カバーに曲率を持たせた状態
に内視鏡カバーを配置する手順と、前記配置する手順で
配置した状態で、前記挿入部を前記内視鏡カバーの収納
チャンネルに装着する手順とを有している。 【0129】[付記15] 付記12記載のカバー式内
視鏡の装着具であって、前記保持手段は、前記内視鏡カ
バーのうちカバー用内視鏡の挿入部を被覆する挿入部カ
バー部を保持するものであって、前記挿入部カバーの手
元側に設けられた口体部を保持する第1の保持手段と、
前記挿入部カバーの先端部から口体部の間を被覆するカ
バー外皮を曲率を持たせて配置するために前記先端部を
保持する第2の保持手段と、前記収納チャンネルよりも
前記管路が曲げ中心側にくるように前記挿入部カバーの
位置決めをする手段とを有している。 【0130】[付記16] 付記13記載のカバー式内
視鏡の装着具であって、前記梱包材に収納された前記内
視鏡カバーには前記カバー用内視鏡の挿入部を装着す
る。 【0131】[付記17] 付記15記載のカバー式内
視鏡の装着具であって、前記挿入部カバー部が曲げ中心
と反対側に膨らむのを防止する規制部材を有する。 【0132】[付記18] 把持するための把持部を有
する操作部が設けられたカバー用内視鏡と、このカバー
用内視鏡を覆う内視鏡カバーとの組み合わせからなるカ
バー式内視鏡において、前記内視鏡カバーは、前記カバ
ー用内視鏡の操作部を覆う操作部カバー部と、この操作
部カバー部の上から前記操作部の把持部に着脱自在に構
成され且つ前記操作部カバーよりも変形し難くく形成し
た把持部カバーとを有している。 【0133】付記18記載の構成では、操作部を操作部
カバー部で覆い、操作部カバー部より変形しにくい把持
部カバーを操作部カバー部の上から操作部把持部に取り
付けし、取り外し可能としている。 【0134】内視鏡挿入部を内視鏡カバーに挿入する時
は、操作部カバーを折りたたむようにすれば、挿入部を
被覆する挿入部カバー部の手元側端部にできるだけ近い
位置から内視鏡挿入部を挿入部カバー部内へ挿入でき
る。 【0135】また、操作部カバー部が把持部カバーより
軟質なので、カバー装着時に挿入部カバー部の手元側端
部部を本来の固定位置より操作部カバー部を一旦引き上
げ、その後、元に戻して固定することもできる。 【0136】さらに、軟質の操作部カバー部の装着後
に、それより変形しづらい把持部カバーを操作部把持部
に装着すれば、把持性も良好に保てる。 【0137】[付記19] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは、前記操作部カバー
部よりも硬質の材料で構成している。 【0138】[付記20] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは樹脂材料からなる。 【0139】[付記21] 付記20記載のカバー式内
視鏡において、前記樹脂材料は弾性材である。 【0140】[付記22] 付記21記載のカバー式内
視鏡において、前記弾性材はゴム系樹脂である。 【0141】[付記23] 付記20記載のカバー式内
視鏡において、前記樹脂材料はフッ素系樹脂である。 【0142】[付記24] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは形状記憶材料からな
る。 【0143】[付記25] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーの一部に所定の制御の
ための操作指示手段を設けている。 【0144】[付記26] 付記25記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは、操作部に配置され
た所定の制御のための操作指示手段に対する位置決め手
段を有する。 【0145】[付記27] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは黒色である。 【0146】[付記28] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記操作部カバー及び前記把持部カバー
は透明の部材で構成されている。 【0147】[付記29] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーの表面には、1つ以上
の滑り止めの凸部または凹部の少なくとも一方を設けて
いる。 【0148】[付記30] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーの一部にヒンジ部を設
け開閉自在に構成されている。 【0149】前記構成では、把持部カバーを開いて装着
できるので、把持部カバーの装着性が良い。 【0150】[付記31] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記操作部カバー部の一部に、処置具を
挿通可能な挿通口の対応する位置に前記挿通口を露出さ
せる開口部を設けている。 【0151】[付記32] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは熱殺菌可能に構成さ
れている。 【0152】[付記33] 付記19記載のカバー式内
視鏡において、前記把持部カバーは、前記操作部カバー
より肉厚が厚く形成されている。 【0153】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内視鏡装着時に外装部材が先端側でだぶつくのを防止
し、装着を容易にすると共に外装部材にダメージを与え
ることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1ないし図3は第1実施例に係り、図1はカ
バー式内視鏡の構成を示す断面且つ外観図。 【図2】図2はカバー式内視鏡の装着具の構成図。 【図3】図3は梱包材の側面図。 【図4】図4は第2実施例に係るカバー式内視鏡の全体
的な構成図。 【図5】図5は第3実施例に係り、挿入部カバーを収納
した梱包材の断面図。 【図6】図6及び図7は第4実施例に係り、図6(a)
はカバー用内視鏡の操作部を示す側面図、図6(b)は
内視鏡把持部におけるカバー用内視鏡の横断面図。 【図7】図7(a)はカバーが装着されたカバー式内視
鏡の側面図、図7(b)はカバー装着状態での内視鏡把
持部におけるカバー用内視鏡の横断面図。 【図8】図8は第4実施例の変形例に係る把持部カバー
部の斜視図。 【図9】図9は第4実施例の他の変形例に係るカバー式
内視鏡の構成図。 【図10】図10は従来例に係る挿入部カバー部の構成
図。 【図11】図11は従来例に係る操作部カバー部の構成
図。 【符号の説明】 55…カバー式内視鏡 1…カバー用内視鏡 17…挿入部カバー部 20…カバー外皮 23…吸引・処置具挿通管路 24…管路 26…波型管部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−357920(JP,A) 特開 平4−325138(JP,A) 特公 平2−54734(JP,B2) 国際公開92/22238(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも一つの管路を外装部材内に挿
    通し配置している内視鏡カバーと、この内視鏡カバーが
    着脱自在に装着されるカバー用内視鏡との組み合わせか
    らなるカバー式内視鏡において、 前記内視鏡カバーに設けた前記管路の中途の少なくとも
    一部に、加わる引張力に対して前記外装部材の伸び量以
    上に前記管路が伸びるように伸び量が設定され、前記管
    路の長さを調節する伸び量調節手段を設けたことを特徴
    としているカバー式内視鏡。
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