JP3352220B2 - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

Info

Publication number
JP3352220B2
JP3352220B2 JP09274894A JP9274894A JP3352220B2 JP 3352220 B2 JP3352220 B2 JP 3352220B2 JP 09274894 A JP09274894 A JP 09274894A JP 9274894 A JP9274894 A JP 9274894A JP 3352220 B2 JP3352220 B2 JP 3352220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
insertion tube
outer diameter
regulating member
diameter regulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09274894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07289499A (ja
Inventor
武司 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP09274894A priority Critical patent/JP3352220B2/ja
Publication of JPH07289499A publication Critical patent/JPH07289499A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352220B2 publication Critical patent/JP3352220B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入管カバー内に内視
鏡挿入管を装着する作業の容易化を意図したカバー式内
視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から内視鏡の洗滌・消毒の手間を減
らすため、内視鏡挿入管にカバーを装着した後に内視鏡
検査を実施し、検査後カバーを廃棄するタイプの内視鏡
が提案されている。この種のものとしては、内視鏡挿入
管を全て覆うものと、リュース内視鏡から洗いにくい管
路チャンネルや鉗子起上系を除去し、これらを内視鏡挿
入管と一体で用いる為にカバーで挿入管の一部を覆うも
のの2通りある。両方共カバー式内視鏡と呼ぶことがで
きる。
【0003】従来、カバー用内視鏡の挿入管を軟性の挿
入管カバーに装着する際に摩擦力によりスムースに装着
することができない問題があった。そこで、USP4,
907,395号公報や特開平3−37030号公報の
ように、挿入管カバー内に空気を送り込み、挿入管カバ
ーの外側全長に挿入管カバーの膨張しすぎを防ぐ外径規
制管を配置し、挿入管の装着性を向上させたものがあ
る。あるいは、USP4,721,097号公報のよう
に、先端が閉じた硬質治具内に挿入管カバーを挿入し、
治具と挿入管カバー内を負圧(陰圧)にして挿入管カバ
ーを膨張させ、同様に挿入管の装着を向上させたものが
提案されている。
【0004】従来提案されている挿入管カバー内を加圧
するUSP4,907,395号公報及び特開平3−3
7030号公報や、挿入管カバー外を負圧にするUSP
4,721,097号公報に記載のものは、いずれも挿
入管カバーの膨張を規制する外径規制管が挿入管カバー
の先端まで被覆していた。この構成を用いて挿入管カバ
ー内に内視鏡挿入管を挿入していく時、挿入管先端は、
挿入管カバーの先端カバー内の嵌合孔の手前まではスム
ーズに挿入できる。しかし、内視鏡挿入管の先端を先端
カバーの嵌合孔にうまく位置合わせし嵌合する操作は、
外径規制管の外の内視鏡手元側の押し引き、回転操作で
しかできず、装着に時間がかかり、場合によってはうま
く嵌らないことがあった。また、先端カバーを変形させ
て挿入管カバーと内視鏡挿入管を固定する方法を採用し
ようとしても、先端カバーが外径規制管内にあるとうま
く変形できないことがあった。
【0005】このことは、内視鏡検査後に挿入管カバー
から内視鏡挿入管を抜去する作業の時にも同様に不都合
であった。
【0006】また、前記外径規制管は硬質の管状で、先
端が閉塞し硬質筒状であり、挿入管カバーの軸方向に沿
っての分割はできない構成である。このため、挿入管カ
バー先端との位置合わせが必要な、例えば先端側がテー
パ状に細くなっている外径規制管を使用する時に、挿入
管カバー全長のバラツキや挿入管長さの異なる種類に対
応することができないという不具合があった。
【0007】また、前記各公報に記載の外径規制管は、
いずれも閉塞した先端に向かって硬質の筒内を手元側開
口から、挿入管カバーを挿入するようになっている。軟
性で細長い挿入管カバーを外径規制管に装着すること自
体が面倒で、場合によっては途中で引っかかり完全に入
らなかったり、途中で畳まれて正規の状態で装着されな
いという不具合があった。このため、作業者が外径規制
管に挿入管カバーを装着するのに毎回時間がかかり、装
着の手間をなくし、トータルのカバー装着時間短縮が図
れるものが望まれている。
【0008】さらに、前記外径規制管は硬質筒状でその
形状が決まっており、USP4,907,395号公報
と特開平3−37030号公報のものは真直ぐに伸長し
た形状であり、USP4,721,097号公報のもの
は先端が少し曲った略J字状をしている。これらのもの
は、使用者の都合(置き場所、装着方法、スペース等)
に合わせて外径規制管のループ形状が変更できない。従
って、この外径規制管における使用態様において自由度
が少なく、使いにくいことがあるという不具合があっ
た。特に真直ぐに伸長したタイプは、カバー着脱に広い
スペースを必要としている。
【0009】以上述べた他にも、次のような不具合があ
る。USP4,721,097号公報の外径規制管は、
先端閉塞の硬質筒の長手方向中途に、吸引手段に連結す
る口金を備えている。硬質筒の形状はその中に挿入され
る挿入管カバーの形状と相似形つまり円筒形で、僅かに
太く形成されているだけである。この構成では、吸引を
すると、挿入管カバーが吸引口金付近の外径規制管内面
に吸い付いて、それより先が負圧にできず、外径規制管
内の挿入管カバーの軟性部全長を均一に膨張させること
ができず、その中にカバー用内視鏡をスムースに挿入で
きなくなるという不具合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例において、挿入
管カバー内に内視鏡挿入管を挿入していく時、挿入管先
端は、先端カバーの嵌合孔にうまく位置合わせし嵌合す
る操作には、装着に時間がかかり、場合によってはうま
く嵌らないことがあった。また、先端カバーを変形させ
て挿入管カバーと内視鏡挿入管を固定しようとしても、
先端カバーが外径規制管内にあるとうまく変形できない
ことがあった。このことは、内視鏡挿入管を抜去する作
業の時にも同様に不都合であった。
【0011】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、挿入管カバーの拡径を規制するための外径規制部
材を用いて挿入管カバーへの内視鏡挿入管の着脱をする
場合に、挿入管カバーと内視鏡との着脱の作業性を向上
できるカバー式内視鏡を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被検体内部に挿入される挿入管を有するカバー用内視鏡
と、このカバー用内視鏡の挿入管を着脱自在に被覆する
挿入管カバーとを備えているカバー式内視鏡において、
前記挿入管カバーの先端部分を突出させる第1の開口と
挿入管カバー手元側を突出させる第2の開口を有し、前
記挿入管カバーに着脱自在に装着可能な外径規制部材と
を備え、前記挿入管カバーを装着した外径規制部材内部
を負圧状態にする吸引源、または前記外径規制部材に被
覆された挿入管カバー内部を加圧状態にする送気源のい
ずれかに接続可能に構成されている。
【0013】
【作用】前記発明の構成において、挿入管カバーの先端
部分が外径規制部材から突出した状態になっており、挿
入管カバーの先端部分を手で触って作業が進められる。
このため、前記構成では、挿入管カバーへのカバー用内
視鏡の挿入管の位置合わせも容易であり、また外力を加
えて部材に変形を加えたりして着脱のための操作がスム
ースにでき、作業性の向上を図れる。
【0014】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例に係
り、図1はカバー式内視鏡の全体的な概略構成図、図2
は外径規制部材を用いた挿入管カバーと挿入管の一部断
面・一部外観の構成図である。
【0015】図1に示すカバー式内視鏡5は、挿入管カ
バー1と、この挿入管カバー1に着脱自在に装着可能な
ほぼ管状の外径規制部材2と、前記挿入管カバー1が装
着されるバー用内視鏡4とを有している。前記カバー用
内視鏡4は、前記挿入管カバー1内に挿入され且つ一体
で被検者の体腔内に挿入される可撓性でチューブ状のカ
バー用内視鏡挿入管(以下挿入管という)3を有してい
る。
【0016】前記挿入管カバー1は、図2に示すよう
に、ポリメタクリラート(PMMA)等の透明なレンズ
カバー6を水密に固定した硬質の先端カバー7を設けて
いる。この先端カバー7の内部に形成され前記内視鏡挿
入管3の先端と嵌合する嵌合部20は、先端固定用の突
起8が設けられている。前記先端カバー7の後端部(図
で右側)には、可撓性薄肉のポリウレタン、シリコン等
からなるチューブ状軟性部9が固定され、このチューブ
状軟性部9は、前記内視鏡挿入管3の全長を覆う長さだ
け延出されている。前記チューブ状軟性部9の後端部に
は、硬質のカバー手元口体部12の先端部が連結されて
いる。前記カバー手元口体部12は、その先端側外周
に、図示しない送気ポンプ等の送気源に接続された送気
チューブ10が着脱自在に装着できる送気口金11が突
設されている。
【0017】また、前記挿入管カバー1内には、先端カ
バー7に開口をもつ複数本の管路チャンネル13を備え
ており、前記カバー手元口体部12から手元側に延長し
て伸びている。尚、図示例では、管路チャンネル13は
3本となっている。
【0018】前記外径規制部材2はほぼ円筒状であり、
管状の外壁において、長手方向の途中に蛇腹状の弾性部
2a(長さ調整部)が所望の長さで一体形成されてお
り、この弾性部2aの先端側と手元側に第1の開口14
と第2の開口15とを有している。前記第1の開口14
と第2の開口15の内面には、各々挿入管カバー1外周
面と接した時に、損傷することなく気密が確保できるR
面取りしたリング状突部14a,15aが各一体に突設
されている。
【0019】前記外径規制部材2は、弾性部2aも含め
て全長に渡って内部に挿入された挿入管カバー1のチュ
ーブ状軟性部9の膨張がし過ぎるのを防ぐに十分で適正
な内径に形成され、且つ十分な強度をもつポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニルゴム(EVA)、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)等の厚肉樹脂よりできている。
【0020】前記カバー用内視鏡4は、前記挿入管3の
手元側にて連結された操作部17とこの操作部17の手
元側端部から延出するユニバーサルコード18とを有し
ている。前記ユニバーサルコード18の手元側端部に
は、図示しないコネクタが接続されている。また、前記
カバー用内視鏡4の内部には、図示しない観察光学系が
先端からコネクタまで延在しており、この観察光学系の
先端が、前記レンズカバー6と対向して配置されて内視
鏡像が得られるようになっている。
【0021】前記内視鏡の挿入管3は、先端側から順
に、硬質で前記突起8と嵌合する凹部21が設けられた
先端部3aと、湾曲可能な湾曲部3bと、太径の連結部
3cと、軟性の軟性管3dとを有している。
【0022】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、前もって外径規制部材2の弾性部2aの長さを十
分に縮めておく。次に外径規制部材2の第2の開口15
から挿入管カバー1を挿入し、この挿入管カバー1の先
端が第1の開口14より突き出て、さらにカバー手元口
体部12が第2の開口15のリング状突部15aに嵌合
されたところで、弾性部2aを先端側へ引き伸ばす。そ
して、チューブ状軟性部9先端がわずかに第1の開口1
4から突き出た位置で、前記リング状突部14aがチュ
ーブ状軟性部9先端にてとどまる。前記チューブ状軟性
部9の突出する長さは、中に挿入する挿入管3が完全に
装着された時に、外径の太い連結部3cが少なくとも外
径規制部材2内にとどまる長さにしておく。
【0023】次に、カバー手元口体部12の送気口金1
1を介して挿入管カバー1内に送気し、チューブ状軟性
部9を膨張させる。チューブ状軟性部9は、外径規制部
材2内面にほぼ接する内径以上には膨らまず、チューブ
状軟性部9の弾性域内であり破裂することはない。この
とき、挿入管カバー1内には、挿入スペース19が形成
されている。
【0024】次に、カバー用内視鏡4の挿入管3を挿入
管カバー1の挿入スペース19内に挿入していく。前記
挿入スペース19の内径は、挿入管3の外径に対し十分
なクリアランスがあるのでほとんど摩擦力もなくスムー
スに挿入できる。
【0025】次に、第1の開口14から外に出ている先
端カバー7外面とチューブ状軟性部9の先端側を手で持
ち、その中の挿入管3先端を先端カバー7内の嵌合部2
0に位置合わせして挿入する。挿入管3先端には前記先
端カバー7内の突起5とスナップフィット的に嵌り合う
凹部21があり、嵌り合うことで一定力量以下でははず
れない先端嵌合・固定が容易にできる。その後、送気を
やめ、外径規制部材2から引き抜く。
【0026】挿入管カバー1の外周には汚染防止用のポ
リエチレン等の薄肉筒状袋を被せておいてもよいし、先
端装着固定または解除の時には清潔な手袋をはめて行な
っても当然よい。
【0027】内視鏡検査終了後、再び挿入管カバー1外
面に汚染防止用カバーを被せてから外径規制部材2内に
挿入し、装着時と逆の手順で挿入管3の抜去を行ない、
挿入管カバー1は廃棄する。抜去時は、外径規制部材2
及び挿入管カバー1内への送気を行なわなくてもはずせ
る時は、そのまま抜去しても当然よい。挿入管3の太径
部である連結部3cが外径規制部材2内の膨張したチュ
ーブ状軟性部9内しか通らないので、その部分が、膨張
していないチューブ状軟性部9を通る位長く先端を突出
させたものよりスムースに装着できる。
【0028】本実施例では、挿入管カバー1の長さが違
う種類のものや挿入管カバー1の長さがばらついていて
も確実に所望の長さだけ、挿入管カバー1先端を外径規
制部材2から突き出しできる。従って、本実施例では、
挿入管カバー1の先端カバー7とその近傍を外径規制部
材2から突出した状態にして、挿入管カバー1の先端部
分を手で触って作業が進められる。このため、挿入管カ
バー1へのカバー用内視鏡4の挿入管3の位置合わせも
容易であり、また外力を加えて部材に変形を加えたりし
て、挿入管カバー1内への挿入管3のスムースな挿入と
先端での嵌合・固定、及び抜去が容易にできるので、作
業性の向上を図れる。
【0029】図3ないし図5は本発明の第2実施例に係
り、図3は外径規制部材を使用して挿入管カバーへの挿
入管装着状態または抜去状態を示す説明図、図4
(a),(b)カバーに対する挿入管の挿入/抜去の過
程を示す先端拡大図、図5(a)はカバーに挿入管が固
定された状態を示す先端拡大図、図5(b)は(a)の
A−A線断面図である。
【0030】本実施例のカバーは、ほぼ第1実施例と同
じであるが、第1実施例より長さ調整部の可動範囲が広
い分さらに多くの挿入管長さの違う挿入管カバーに使用
可能とする点で、以下の構成が異なっている。その他、
第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略すると共に、異なる点についてのみ
説明する。
【0031】図3に示す前記挿入管カバー1Aの先端カ
バー7には、固定ピン22が嵌合孔に上下に移動可能に
嵌め込まれている。前記チューブ状軟性部9は、固定ピ
ン22の位置よりも先端側まで被せられ、先端側で先端
カバー7と気密に固定されている。固定ピン22の上の
チューブ状軟性部9の上には、リング状の弾性チューブ
23が被せられていて、外力が加わらない状態では固定
ピン22が持ち上がらないように規制している。固定ピ
ン22とチューブ状軟性部9と弾性チューブ23は一体
に接合されている。
【0032】本実施例の外径規制部材2Aは、例えばP
MMA等からなる内外径の異なる2種類の硬質パイプ2
4,25が嵌合してスライドする構成になっており、ス
ライド部26が長さ調整部として機能している。スライ
ド部26を構成する硬質パイプ24と25の間には、全
周気密シール27と固定ビス28が設けられており、パ
イプ同士はスライドする所望の位置で気密に固定できる
ようになっている。硬質パイプ25の途中には、図示し
ない吸引器等の吸引源に接続された吸引チューブ29が
着脱自在に装着できる吸引口金30が突設している。
尚、前記吸引口金30は硬質パイプ24と25の両方に
設けられていてもよく、この方が両側から吸引すること
で中に装着した挿入管カバー1のチューブ状軟性部9を
均一に膨張させやすくできる。
【0033】前記挿入管カバー1内には、図5(b)に
示すように、送気管路31、送水管路32、吸引兼処置
具導入用管路33等からなる第1実施例と同様の管路チ
ャンネル13が内装され、先端カバー7の先端で開口し
ている。
【0034】図4(a),(b)のように、前記挿入管
3Aの先端部3eには、固定ピン22を自動的に押し上
げる導入傾斜面34と、それに続く固定ピン22を嵌合
固定するための凹溝35が設けられている。また、硬質
の先端部3eに続いて前記操作部17の操作で上下左右
4方向に湾曲する湾曲部3bが設けられ、続いて軟性管
3cが操作部17まで延在している。
【0035】前記硬質パイプ24と25の間には、先端
側と手元側において、別体のシリコンゴム等の気密シー
ル部材38a,38bが固定してあり、中に挿入された
挿入管カバー1外表面との間で気密シールできる構成に
なっている。
【0036】前記吸引口金30の内面には、中のチュー
ブ状軟性部9が直接吸い付けられるのを防ぐコイル状の
負圧空間形成手段39が固定してある。
【0037】図を参照して本実施例の作用について説明
する。図4及び図5は先端部の拡大図であり、着脱のプ
ロセスを示している。
【0038】前記構成では、第1実施例と同じく外径規
制部材2A内に挿入管カバー1の先端カバー7及びチュ
ーブ状軟性部9を挿入し、先端側の第1の開口14から
先端カバー7の固定ピン22が位置する部分とその近傍
より先端側のみを突出させる。
【0039】次に、外径規制部材2A内の空気を吸引し
て負圧にすることで、チューブ状軟性部9を膨張させ
る。そして、カバー用内視鏡4の挿入管3Aを挿入して
いく、固定ピン22部分が外に出ているので、図4
(b)のように自由に外周方向へ膨らむことができ、図
5(a)のように確実に先端部の固定ができる。
【0040】抜去時も固定ピン22部分が外径規制部材
2Aより外に位置しているので、弾性チューブ23を手
で持って外周方向へ引張り上げることができ、その状態
で図4(b)に示すように引き抜く。
【0041】尚、弾性チューブ23はチューブ状軟性部
9の内側にあっても良く、またチューブ状軟性部9に弾
性力がある時はなくても良い。
【0042】本実施例では、挿入管カバーの長さのばら
つきの吸収だけでなく、同じ外径規制部材で全長の異な
る挿入管カバーに対応できるので汎用性が向上する。挿
入管の長さの異なる例えば上部消化管用と下部消化管用
内視鏡に同じ外径規制部材が使用できる。本実施例は、
挿入管カバーに送気口金が不要で構造がシンプルで安く
できる。第1実施例より先端側までよりスムースに挿入
できる。
【0043】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0044】図6ないし図8は本発明の第3実施例に係
り、図6は外径規制部材に汚染防止用カバーの被った挿
入管カバーを装着する様子を示す斜視図、図7は挿入管
カバー内に挿入管を装着または抜去する過程を示す断面
図、図8は図7のB−B線断面図である。
【0045】本実施例は、図6に示すように外径規制部
材2Bは開閉自在に構成され、外径規制部材2Bへの挿
入管カバー1Bの着脱を短時間で行なえるようにしたカ
バー式内視鏡である。本実施例において、第1実施例ま
たは第2実施例と同様の構成及び作用については、同じ
符号を付して説明を省略する。
【0046】図6,図7に示す外径規制部材2Bは、第
1実施例と同じく第1の開口14と第2の開口15が本
体42,42に設けられ、その各内面に弾性リング状の
気密シール41が固定されている。前記気密シール41
及び本体42は共に、挿入管カバー1Bの挿入軸方向に
沿ってほぼ半分に分割可能であり、2つの本体42の片
側には開閉自在に連結するヒンジ43,43が設けられ
ている。また、本体42,42には、挿入管カバー1B
の外径より太いU溝44が両方に設けられ、このU溝4
4の周囲には、図6,図8に示すように、両本体42間
の気密を確保する全周シール部材45が各装着してあ
る。尚、本体42,42は、気密状態が容易に解除され
ないように、ロック機構42aが設けられている。
【0047】また、図7に示すように、外径規制部材2
Bは、第2実施例と同じく内部に連通する吸引口金30
を一方の本体42の上面に突設している。
【0048】図6に示すように、前記挿入管カバー1B
は、汚染防止用カバー40が被覆されたまま外径規制部
材2Bに装着されるため、このカバー40ごと気密シー
ル41に挟まれて内部が気密に保持されるようになって
いる。また、汚染防止用カバー40には、微小孔46が
複数個設けられている。
【0049】前記構成で、図6に示すように横方向から
挿入管カバー1Bを外径規制部材2Bに装着する以外
は、第2実施例とほぼ同じ手順で装着及び抜去を行な
う。
【0050】挿入管カバー1B等により被覆された内視
鏡挿入管3を装着された外径規制部材2Bは、その内部
が負圧となる。このとき、汚染防止用カバー40の微小
孔46により、汚染防止用カバー40内のチューブ状軟
性部9は膨張するが、カバー40は膨張せず、図7に示
すように、外径規制部材2BのU溝44に接する前に汚
染防止用カバー40内面が規制する構成になっている。
カバー40は例えばポリエチレン等の材質で、中のチュ
ーブ状軟性部9より伸びにくい材質になっている方がよ
い。また、カバー40は厚肉になっている方がよい。
【0051】本実施例では、外径規制部材2Bは開閉自
在に構成されているので、第1,第2実施例より外径規
制部材2Bへの着脱作業が容易であり、外径規制部材2
Bへの挿入管カバー1Bの着脱を短時間で行なうことが
できる。
【0052】本実施例では、汚染防止用カバー40の内
径以上膨らまなくできるので、全長に負圧空間が形成で
き且つ中のチューブ状軟性部が汚れず、均一に膨らむ。
【0053】図9は本発明の第4実施例に係り、図9
(a)は外径規制部材の概要を示す斜視図、図9(b)
は内視鏡等が装着された状態の外径規制部材の横断面図
である。
【0054】本実施例は、外径規制部材が第3実施例の
ものと異なった構成になっている。その他、第1,第
2,第3実施例と同様の構成及び作用については、同じ
符号を付して説明を省略すると共に、異なる点について
のみ説明する。
【0055】図9(a)に示す外径規制部材2Cは、第
3実施例の規制部材2Bと異なり、前記挿入管カバー1
を装着する溝47が一方の本体42C、つまり下側のみ
に設けられている。図9(b)に示すように四角形溝4
7は、その断面形状も挿入管カバー1外形より大きな四
角形をしており、第1の開口14と第2の開口15が同
じ側の端面となるように溝がU字状に形成されている。
前記本体42Cは、パッキンシート48付の上蓋49と
開閉自在に構成されている。図9(b)に示すように、
前記上蓋49は、U字状の四角形溝47にそれぞれ連通
する位置に口金30,30を設けており、この口金3
0,30は、吸引チューブ29,29を介して図示しな
い吸引源に接続されている。
【0056】前記構成で、第3実施例と同様に四角形溝
47に挿入管カバー1を装着し、パッキンシート48付
の上蓋49をして四角形溝47内を気密にし、吸引口金
30,30より内部を吸引する。挿入管カバー1のチュ
ーブ状軟性部9が十分膨らんだところで、その中にカバ
ー用内視鏡4の挿入管3を挿入する。外径規制部材2C
は、図9(b)のように、十分なクリアランス50があ
るので内部経路がUターンしていても、挿入管3をスム
ースに挿入できる。
【0057】前記四角形溝47は挿入管カバー1外形と
異なる形状で装着するのに十分な大きさであれば、三角
形や多角形状でも当然よく、またUターン以外に渦巻状
にターンしているものでも外径規制部材2の小型化に寄
与する形状であれば当然変形実施可能である。
【0058】本実施例では、吸引口金30が複数個ある
ので四角形溝47内を均一な負圧にさせやすく、クリア
ランス50におけるチューブ状軟性部9の膨張具合を均
一にしやすい。
【0059】本実施例は、第3実施例と同様、外径規制
部材に対し横から挿入管カバーを装着/抜去ができるの
で、短時間に簡単に作業でき着脱性が向上できる。さら
に、本実施例では、外径規制部材の全長の短縮化による
挿入管カバー内へのカバー用内視鏡の着脱作業の省スペ
ース化が容易である。
【0060】図10は本発明の第5実施例に係り、図1
0は弾性ホース状の外径規制部材の構成図である。図1
1は第5実施例の変形例に係る外径規制部材等の断面図
である。
【0061】本実施例は、図10に示す弾性ホースで形
成された外径規制部材2を有しており、その他の構成及
び作用については第2実施例と同様であり、同じ符号を
付して説明を省略すると共に、異なる点についてのみ説
明する。
【0062】図10に示す外径規制部材2Dは、前記第
1の開口14と第2の開口15を有し、各々第1の口金
51、第2の口金52が設けられ、この口金51,52
間には、螺旋状の溝を有する弾性ホース体53が設けら
れている。前記吸引口金30は硬質プラスチック製の第
1の口金51内を介して、外径規制部材2D内に連通し
ている。また、前記第2の口金52には、カバー手元口
体部12が連結されている。以上の構成により、外径規
制部材2Dは、前記挿入管カバー1を図10のように装
着した時に、内部が気密空間となようになっている。
【0063】前記構成において、装着場所や装着者のや
り易さに応じて弾性ホース体53を図10の実線の状態
から2点鎖線の状態へ自由に変形させながら、第2実施
例と同様の手順で内視鏡挿入管3を挿入管カバー1内へ
挿入または抜去する。
【0064】本実施例では、外径規制部材を使って挿入
管カバー内へカバー用内視鏡を装着または抜去作業する
時のスペースの自由度が増し、且つ省スペース化が容易
である。
【0065】図11(a),(b)に示す変形例は、前
記弾性ホース53の外側と内側にコイル状の芯部材を付
加してつぶれ防止を図ると共に、中に装着した挿入管カ
バーとの間に連続した負圧空間を形成できるようなって
いる。その他、第3実施例と同様の構成及び作用につい
ては、同じ符号を付して説明を省略すると共に、異なる
点についてのみ説明する。
【0066】図11に示す外径規制部材2Eは、前記弾
性ホース53の螺旋状の溝の全長に渡って、その山部に
沿って内側に内側コイル状芯部材54を密着させて設
け、その谷部に沿って外側に外側コイル状芯部材55を
一体的に密着させて設けている。
【0067】このように構成することで、弾性ホース体
53内を図示しないポンプで吸引し、負圧状態にしても
内外のコイル状芯部材54,55の働きで、図11
(b)に示すように弾性ホース体53全長に渡って負圧
空間56が形成される。このため、前記チューブ状軟性
部9全長に渡って径が拡大できる。
【0068】尚、吸引口金30は第1の口金51と第2
の口金52の両方に設けてもよいし、第2の口金52側
のみに設けても良い。
【0069】図12及び図13は本発明の第6実施例に
係り、図12(a)は外径規制部材の負圧空間形成手段
の斜視図、図12(b)は内部に挿入管カバー1、その
内部に挿入管3が挿通している状態を示している。図1
3は、外径規制部材2を渦巻状にループさせて挿入管3
を挿入する様子を示す説明図である。
【0070】本実施例の外径規制部材2Fは、第5実施
例と以下の点で異なっている。図13に示す外径規制部
材2Fは、螺旋状の溝を有しない図12(a)に示す弾
性ホース体58で内部の負圧によってつぶれない程度の
強度を有し、且つ自由な形状にループできる程度の弾性
力を有する材料を使用している。前記外径規制部材2F
は、図12に示すように、その内部に、複数本の細径
(弾性コイル状)パイプ59を内面に固定している。
【0071】前記構成で、挿入管カバー1外面が細径パ
イプ59に完全に沿うことは相当軟らかい材料を使わな
い限り無理なので、通常は図12(b)の如く細径パイ
プ59と外径規制部材2Fの間に全長に渡って負圧空間
56を容易に形成できる。また、渦巻状にループさせて
挿入、抜去できるので省スペース化が図れる。
【0072】尚、前記細径パイプ59は複数本でなく1
本のみでも当然よく、またコイルパイプでなくても弾性
プラスチックチューブや中空の棒状のものでもよい。あ
るいは、途中が外径規制部材2F本体に固定されていな
くても、その一端または両端が固定されていれば同様の
効果を有する。
【0073】本変形例は、外径規制部材と挿入管カバー
外面との間に全長に渡って連続した負圧空間を形成する
ことで、挿入管カバーを均一に膨張できカバー用内視鏡
の挿入管の挿入または抜去が容易にできる。
【0074】図14ないし図16は本発明の第7実施例
に係り、図14は外径規制部材に負圧に保持された挿入
管カバーの梱包状態を示す縦断面図、図15は挿入管カ
バー内への挿入管の挿入状態を示す説明図、図16は外
径規制部材への装着完了状態から挿入管カバーを抜去す
る説明図である。
【0075】図14に示す本実施例のカバー式内視鏡
が、他の実施例との主に異なる点は、外径規制部材2G
がメーカー出荷時の梱包状態であらかじめ挿入管カバー
1に装着されている点である。さらには、外径規制部材
2Gと挿入管カバー1外面との空間が負圧に保持される
ように、外径規制部材2Gの中途に設けられ内部に連通
する開口60に気密栓61が嵌入されていることであ
る。また、外径規制部材2G及びその中に装着された挿
入管カバー1の両方は、検査開始まで清潔な状態に保つ
ための保護袋62に被覆され、この保護袋62の開口6
2aが輪ゴム67で閉じられている。その他、第1実施
例と同様の構成及び作用については、同じ符号を付して
説明を省略する。
【0076】前記外径規制部材2Gは、気密栓61及び
保護袋62と共に、使い捨てするように安価で焼却しや
すい材質で作られている。また、出荷時は、保護袋62
内は滅菌済である。
【0077】前記構成において、カバー用内視鏡4の挿
入管3装着時に、保護袋62の輪ゴム63をはずし、そ
の端部を挿入管カバー1のカバー手元口体部12付近ま
で折り返す。
【0078】次に、外径規制部材2Gの負圧保持により
十分なクリアランス50が確保された挿入管カバー1の
チューブ状軟性部9内へ挿入管3を挿入していく(図1
4及び図15参照)。
【0079】先端カバー7の装着は、保護袋62ごしに
他の実施例同様、外径規制部材2Gの第1の開口14か
ら突出した部分をもって調整しながら完全に装着する。
【0080】次に、気密栓61を抜いて、外径規制部材
2G内の負圧を常圧(大気圧)に開放する。すると膨張
していたチューブ状軟性部9が収縮し、挿入管3にほぼ
ぴったり密着する。その後、外径規制部材2から抜去し
検査する(図16参照)。検査後、挿入管カバー1をは
ずす時は、装着時よりも楽にできるので外径規制部材2
Gを使わずに行なう。
【0081】尚、前記外径規制部材2G、気密栓61及
び保護袋62は使い捨てでなくメーカーで回収し、滅菌
後再使用できるようにしてもよい。
【0082】本実施例では、挿入管カバーに外径規制部
材を装着する手間が少なく、挿入管カバー内への挿入管
の装着が容易である。
【0083】本発明は、これらの実施例に限定されるも
のではなく、例えば挿入管カバーの先端が開口してい
て、挿入管との装着状態で挿入管先端が外界に出るタイ
プのものや管路チャンネルのないタイプのものの装着ま
たは抜去時に用いてもよい。また、カバー用内視鏡は、
光学系の代わりに先端に超音波探触子や各種センサー類
を装着したもので内視手段が光学系以外のものでも当然
よい。また、本発明は、細長い挿入管をもつ硬性鏡や医
療用以外の原子炉内等を検査する工業用内視鏡に、挿入
管カバーを被せて使用するカバー式内視鏡に適用しても
よい。また、前記各実施例の構成の組み替え等を自由に
行なった構成も、本発明の範囲内に属し、種々変形実施
可能であることは云うまでもない。
【0084】[付記1] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、長手方向の長さが伸
縮自在に構成されている。
【0085】[付記2] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、前記挿入管カバー先
端を突出させる第1の開口を先端側に設けた前側部材
と、この前側部材と外径が異なり、且つ前記挿入管カバ
ー手元側を突出させる第2の開口を手元側に設けた後ろ
側部材とを有し、前記前側部材と後ろ側部材とはスライ
ド自在に組み合わされている。
【0086】[付記3] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、長手方向においてそ
の途中に伸縮自在の蛇腹部を有しているもの。
【0087】付記1ないし付記3は、同じ外径規制部材
で全長の異なる挿入管カバーに対応できるので汎用性が
向上する。挿入管の長さの異なる例えば上部消化管用と
下部消化管用内視鏡に同じ外径規制部材が使用できる。
そして、低コスト、保管スペースの両面で有利である。
【0088】[付記4] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、挿入管カバーの長手
方向に沿って開閉自在な二つの本体部材を有し、この二
つの本体部材の端部には、二つの本体が閉じた状態で前
記第1の開口と前記第2の開口とが形成されるように各
開口が設けられている。
【0089】[付記4−1] 付記4記載のカバー式内
視鏡であって、各開口には内部を気密に保持する気密シ
ール部材が設けられている。
【0090】付記4及び付記4−1記載のカバー式内視
鏡は、挿入管カバーを外径規制部材に一端から他端に向
けて挿入することなく、長手軸方向に沿って横から一度
に着脱でき、外径規制部材への挿入管カバーの装着性を
向上させることができる。
【0091】[付記5] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、その外形形状が略一
直線状に形成されている。
【0092】[付記6] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は前記挿入管カバーを装
着する内部空間が、少なくとも1箇所以上の屈曲部が形
成されているもの。
【0093】[付記7] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、屈曲自在に形成され
ている。
【0094】付記6及び付記7記載のカバー式内視鏡
は、外径規制部材を狭いスペースに設置でき、省スペー
スでの挿入管カバー着脱作業ができる。
【0095】[付記8] 請求項1記載のカバー式内視
鏡であって、前記外径規制部材は、装着された前記挿入
管カバー外面と対向するこの外径規制部材内面との間に
あって、長手方向の全長に渡って連続して前記吸引源と
連通し負圧とするための負圧空間形成手段を有してい
る。
【0096】[付記9] 付記8記載のカバー式内視鏡
であって、前記負圧空間形成手段は、前記外径規制部材
の内部に配置した円筒状部材である。
【0097】[付記10] 付記8記載のカバー式内視
鏡であって、前記負圧空間形成手段は、前記外径規制部
材の内部に配置され、この外径規制部材内径より細い外
径の中空のパイプである。
【0098】[付記11] 付記8記載のカバー式内視
鏡であって、前記負圧空間形成手段は、前記外径規制部
材の内面に螺旋状に形成された溝である。
【0099】[付記12] 付記8記載のカバー式内視
鏡であって、前記負圧空間形成手段は、前記挿入管カバ
ーが装着される内部空間であって、円筒状である挿入管
カバーの外形とは異なる略多角形状の断面を有する空間
が形成されている。
【0100】付記8ないし付記12記載のカバー式内視
鏡は、外径規制部材内に装着された挿入管カバーを均一
に拡張させることができ、カバー用内視鏡の挿入管をス
ムースに装着できる。
【0101】[付記13] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記外径規制部材に前記挿入管カバーが
装着された状態で梱包されている。
【0102】[付記14] 付記13記載のカバー式内
視鏡であって、前記外径規制部材及び挿入管カバーは、
前記外径規制管と挿入管カバーとの間で負圧状態で維持
されて、さらに梱包されている。
【0103】付記13及び付記14記載のカバー式内視
鏡は、挿入管カバーに外径規制部材を装着する手間が除
去できる。このため、トータルのカバー装着時間短縮が
図れ、外径規制部材装着による挿入管カバーの汚染防止
効果も有している。
【0104】[付記15] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記挿入管カバーは、前記挿入管の先端
を被覆する硬質の先端カバー部を有し、前記外径規制部
材は、前記挿入管カバーの先端カバー部を少なくとも突
出させるように構成されている。
【0105】[付記16] 付記15記載のカバー式内
視鏡であって、前記挿入管カバーは、前記先端カバー部
近傍も含めて前記外径規制部材から突出するようになっ
ている。
【0106】付記15及び付記16記載のカバー式内視
鏡では、挿入管カバーのうち先端カバーを除いて軟性に
形成されており、先端カバー部を除きほとんどの部分が
拡張するので、先端までスムースな挿入性を確保でき
る。
【0107】[付記17] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記第1の開口と前記第2の開口とに
は、前記外径規制部材の内面と挿入管カバーの外面との
間を気密に維持する気密シール部材を設けている。
【0108】[付記18] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記外径規制部材の内面と挿入管カバー
の外面とが直接接しないように、間に汚染防止部材を介
在させている。
【0109】付記18記載のカバー式内視鏡は、前記外
径規制部材による前記挿入管カバーの汚染または挿入管
カバーによる外径規制部材の汚染の少なくとも一方が防
げる。
【0110】[付記19] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記挿入管カバーはその内部に、管路チ
ャンネルを備えている。
【0111】[付記20] 請求項1記載のカバー式内
視鏡であって、前記外径規制部材は、前記挿入管カバー
の長さより短く形成されている。
【0112】付記1ないし付記20記載のカバー式内視
鏡は、挿入管カバー先端部が外径規制部材から突出した
状態で挿入管カバー内へのカバー用内視鏡挿入管のスム
ースな装着及び先端固定ができる。また、挿入管カバー
と固定されたカバー用内視鏡挿入管の先端固定解除のた
めに挿入管カバーの先端部を手で触れて作業ができ、作
業性の向上を図ることができる。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、挿入
管カバーの拡径を規制するための外径規制部材を用いて
挿入管カバーへの内視鏡挿入管の着脱をする場合に、挿
入管カバーと内視鏡との着脱の作業性を向上できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は第1実施例に係り、図1はカバ
ー式内視鏡の全体的な概略構成図。
【図2】図2は外径規制部材を用いた挿入管カバーと挿
入管の一部断面・一部外観の構成図。
【図3】図3ないし図5は第2実施例に係り、図3は外
径規制部材を使用して挿入管カバーへの挿入管装着状態
または抜去状態を示す説明図。
【図4】図4(a),(b)カバーに対する挿入管の挿
入/抜去の過程を示す先端拡大図。
【図5】図5(a)はカバーに挿入管が固定された状態
を示す先端拡大図、図5(b)は(a)のA−A線断面
図。
【図6】図6ないし図8は第3実施例に係り、図6は外
径規制部材に汚染防止用カバーの被った挿入管カバーを
装着する様子を示す斜視図。
【図7】図7は挿入管カバー内に挿入管を装着または抜
去する過程を示す断面図。
【図8】図8は図7のB−B線断面図。
【図9】図9は第4実施例に係り、図9(a)は外径規
制部材の概要を示す斜視図、図9(b)は内視鏡等が装
着された状態の外径規制部材の横断面図。
【図10】図10は第5実施例に係り、図10は弾性ホ
ース状の外径規制部材の構成図。
【図11】図11は第5実施例の変形例に係る外径規制
部材等の断面図。
【図12】図12及び図13は第6実施例に係り、図1
2(a)は外径規制部材の負圧空間形成手段の斜視図、
図12(b)は内視鏡等が装着された状態の外径規制部
材の横断面図。
【図13】図13は外径規制部材を渦巻状にループさせ
て挿入管を挿入する様子を示す説明図。
【図14】図14ないし図16は第7実施例に係り、図
14は外径規制部材に負圧に保持された挿入管カバーの
梱包状態を示す縦断面図。
【図15】図15は挿入管カバー内への挿入管の挿入状
態を示す説明図。
【図16】図16は外径規制部材への装着完了状態から
挿入管カバーを抜去する説明図。
【符号の説明】
1…挿入管カバー 7…先端カバー 2…外径規制部材 11…送気口金 14…第1の開口 15…第2の開口 3…挿入管 4…カバー用内視鏡 5…カバー式内視鏡

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内部に挿入される挿入管を有する
    カバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡の挿入管を着脱
    自在に被覆する挿入管カバーとを備えているカバー式内
    視鏡において、 前記挿入管カバー先端を突出させる第1の開口と挿入管
    カバー手元側を突出させる第2の開口を有し、前記挿入
    管カバーに着脱自在に装着可能な外径規制部材とを備
    え、 前記挿入管カバーを装着した外径規制部材内部を負圧状
    態にする吸引源、または前記外径規制部材に被覆された
    挿入管カバー内部を加圧状態にする送気源のいずれかに
    接続可能に構成されていることを特徴とするカバー式内
    視鏡。
JP09274894A 1994-04-28 1994-04-28 カバー式内視鏡 Expired - Fee Related JP3352220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09274894A JP3352220B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 カバー式内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09274894A JP3352220B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 カバー式内視鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07289499A JPH07289499A (ja) 1995-11-07
JP3352220B2 true JP3352220B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=14063044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09274894A Expired - Fee Related JP3352220B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 カバー式内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352220B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12004708B2 (en) 2021-04-27 2024-06-11 Gyrus Acmi, Inc. Insertion sheath for modular disposable endoscope components

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8226548B2 (en) * 2007-07-07 2012-07-24 Cannuflow, Inc. Rigid arthroscope system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12004717B2 (en) 2020-12-18 2024-06-11 Gyrus Acmi, Inc. Endoscope with detachable camera module
US12004708B2 (en) 2021-04-27 2024-06-11 Gyrus Acmi, Inc. Insertion sheath for modular disposable endoscope components

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07289499A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5674182A (en) Endoscope system including endoscope and protection cover
EP0341718B1 (en) Packaging system for disposable endoscope sheaths
JP2003325431A (ja) 内視鏡の挿入部可撓管の折れ止め
JPH0360486B2 (ja)
WO1995018562A1 (en) Collapsible access channel system
JP3352220B2 (ja) カバー式内視鏡
JP2009201858A (ja) 過剰挿入防止具およびそれを備えた医療用具
JP2011067399A (ja) 内視鏡カバー
JP3365820B2 (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡装置
JP2942394B2 (ja) シース付内視鏡
JP3382991B2 (ja) 内視鏡システム
JP3376106B2 (ja) カバー式内視鏡
JP3485662B2 (ja) カバー式内視鏡
JP2605549Y2 (ja) 内視鏡カバー方式の内視鏡装置
JPH09131302A (ja) カバー式内視鏡
JP3042343B2 (ja) 筒状可撓膜の装着装置
JPH07303598A (ja) 内視鏡カバー
JPH0833606A (ja) カバー方式内視鏡
JP3514820B2 (ja) カバー方式内視鏡
JP3365861B2 (ja) カバー式内視鏡
JP3454893B2 (ja) カバー式内視鏡
JPH08544A (ja) カバー式内視鏡
JP3869700B2 (ja) シース付内視鏡
JP3276712B2 (ja) カバー式内視鏡
JP3290006B2 (ja) カバー式内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020904

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees