JP3514909B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP3514909B2
JP3514909B2 JP11379696A JP11379696A JP3514909B2 JP 3514909 B2 JP3514909 B2 JP 3514909B2 JP 11379696 A JP11379696 A JP 11379696A JP 11379696 A JP11379696 A JP 11379696A JP 3514909 B2 JP3514909 B2 JP 3514909B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、細長な挿入部に軟
性部を有する内視鏡に関し、特に、軟性部の柔軟度を変
化させる技術に関する。 【0002】 【従来の技術】直接目視にて観察することのできない部
位に細長の挿入部を挿通させて観察する内視鏡では、屈
曲した管内等に容易に挿入することが可能なように、挿
入部に可撓性を有する柔軟な軟性部を設けている。 【0003】例えば、医療分野において、前述のような
軟性部を有する内視鏡を用いる際には、挿入部先端部が
曲がりくねった体腔内を自在に進むことができるよう
に、前記軟性部としては柔軟で、且つ、弾発性の良いも
のが望ましい。 【0004】特に、医療用の内視鏡の中でも下部消化管
に挿入する内視鏡では、観察対象部位である大腸の形状
が複雑であるため、より挿入性の高い内視鏡が求められ
ていた。 【0005】そこで、従来では、軟性部を形成している
外皮や軟性管本体などの材質を変更することで、柔軟性
と高弾発性とを持たせて、挿入性の高い挿入部を構成す
るようにしていた。 【0006】また、特開平6−105796号公報に
は、構成が簡単で、容易、且つ、低コストに挿入部の挿
入性を向上させられるように、軟性部の内壁に沿わせて
金属パイプを移動可能に2本挿通するようにした内視鏡
が示されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように軟性部を形成している材質を変更して新たな特性
を有する軟性管本体などを製造しようとすると、材質の
開発が容易でなく、多くの手間や費用がかかるという問
題があった。 【0008】また、上記特開平6−105796号公報
に示されている内視鏡では金属パイプが、軟性部の中に
配置された状態であるので、軟性部の柔軟度を適宜、ユ
ーザーの好みの柔軟性と弾発性とを有する状態にするこ
とができなかった。 【0009】さらに、軟性部の弾発性を高めるために金
属パイプを軟性部内に配設しなければならないので、挿
入部内の内蔵物が増加し、組立性が煩雑になったり、挿
入部が太径化するおそれがあった。 【0010】又、金属パイプを軟性部内に挿通させるこ
とによって、金属パイプが配置されている部分全体が同
じように、硬質化、高弾発化されてしまうので、挿入部
の操作性が最適な状態であるとはいえなかった。 【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、細長な挿入部に設けられている軟性部の柔軟度を
使用者の望む仕様に換えられる内視鏡を提供することを
目的にしている。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡は、
柔軟性を有する軟性部を挿入部に有する内視鏡におい
、前記軟性部の柔軟度を変化させる硬質化ユニット
、着脱可能、かつ水密を保持するように取り付けるこ
とができる、軟性部内に配置されたガイド管路とこの
ガイド管路の先端部から挿入部における先端部方向に伸
びて、挿入部に固定してある硬質管に、その先端部を取
り付けた配置用ワイヤとを具備したものである。 【0013】 【作 用】この構成によれば、着脱自在な硬質化ユニッ
トを選択的に挿入部に配置することによって、使用者の
望む仕様の柔軟性及び弾発性を有する内視鏡にすること
ができ、このとき、硬質化ユニットが挿入部に水密を保
持するように取り付けられるので、取り付け後に、硬質
化ユニットを洗浄・消毒する必要がない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の第1実施
形態に係り、図1は内視鏡の概略構成を示す説明図、図
2は硬質化ユニットのバリエーションを示す図である。 【0015】図1(A)に示すように本発明の第1実施
形態の内視鏡1は、細長な挿入部2と、この挿入部2の
手元側端部に連設する操作部3と、この操作部3の側部
から延出するユニバーサルコード4とで主に構成されて
いる。 【0016】前記挿入部2は、先端側より硬質な先端部
5、複数の湾曲駒6a、…、6aを連接して上下左右に
湾曲自在な湾曲部6及び可撓性を有する部材で形成され
た柔軟な軟性部7とで構成されている。 【0017】前記挿入部2内には前記湾曲部6を湾曲操
作するためのアングルワイヤ8が挿通されており、前記
挿入部2内を挿通するアングルワイヤ8は通常、軟性部
7内でコイルパイプ9によって覆われている。 【0018】また、前記軟性部7内にはこの軟性部7の
柔軟度を変化させる細長の硬質化部材10aを収納する
透孔を有する可撓性のガイド管路11が設けられてい
る。このガイド管路11の先端部は、ふた12によって
水密を保たれており、後端部は前記操作部3内の例えば
後方部3aに水密を保持するように固定されている。な
お、前記ふた12には先端部5方向に延出する配置用ワ
イヤ13が設けられており、この配置用ワイヤ13が硬
質管14に連結されるようになっている。 【0019】図1(B)に示すように挿入部2内には内
蔵物としてライトガイド21や処置具チャンネル22な
どが挿通されている。これら内蔵物であるライトガイド
21及び処置具チャンネル22は、前記湾曲部6が例え
ば最大湾曲状態に湾曲されたときに、ライトガイド21
が折れたり、処置具チャンネル22が折れ曲がったりす
ることがないように、湾曲部6内において前記ライトガ
イド21に保護チューブ21aを被覆する一方、処置具
チャンネル22に補強コイル22aを巻回して補強して
いる。 【0020】しかし、前記保護チューブ21aの後端面
及び補強コイル22aの後端面は、前記軟性部7の先端
側にまで及んでいるため、前記軟性部7内の保護チュー
ブ21a及び補強コイル22aが位置する部分で内蔵物
の充填率が高くなっている。 【0021】このため、前記保護チューブ21a及び補
強コイル22aの位置する部分に前記ガイド管路11を
配置させようとすると、充填率の関係上、軟性部7の外
径を太径化しなければならなくなるので、図に示すよう
に前記ふた12より延出させた細径の配置用ワイヤ13
を硬質管14に取り付けて、前記ガイド管路11を軟性
部7内で内蔵物にからまったりすることが無いように所
定位置に保持している。なお、前記配置用ワイヤ13を
無くして、前記ガイド管路11の先端部をフリーな状態
で配置するようにしてもよい。 【0022】前記ガイド管路11内に配設される細長な
硬質化部材10aは、ステンレス鋼、アルミ、真鍮、超
弾性合金などの金属部材や、比較的硬質な樹脂部材で形
成されており、部材として超弾性合金を用いる場合には
特に、柔軟性と高弾発性の両方に優れた特性を有する。 【0023】前記硬質化部材10aの先端部には、ガイ
ド管路11の内周面に傷をつけることを防止する球状部
が設けられ、後方側には雄ねじ部10bが設けられてい
る。 【0024】前記硬質化部材10aの雄ねじ部10b
は、前記操作部3の後方部3aに設けられている雌ねじ
部3bに螺合するようになっている。そして、前記操作
部3の後方部3aに形成されている雌ねじ部3bの後方
には取り付け用孔15が形成されており、この取り付け
用孔15にはOリング16を嵌入させた取付部材10c
が水密的に嵌合固定されるようになっている。 【0025】前記取付部材10cの後端部には、操作部
3の後端面より突出するようにツマミ10dが設けられ
ており、このツマミ10dを作業者が把持して回転操作
させることによって、雄ねじ部10bと雌ねじ部3bと
の螺合状態を解除すると共に、前記取付部材10cの取
り付け用孔3bからの着脱を容易に行えるようになって
いる。上述の硬質化部材10a、雄ねじ部10b、取付
部材10c、ツマミ10d及びOリング16を総称して
硬質化ユニット10と呼ぶ。 【0026】なお、前記硬質化部材10aと、硬質化ユ
ニット10を構成する前記硬質化部材10a以外の部材
とを、異なる材質で形成して接合したり、前記硬質化部
材10aの外径寸法を変化させたり、硬質化部材10a
の外形形状を後述するように変化させることによって、
様々な柔軟性や高弾発性を備えたバリエーションの異な
る硬質化ユニット10を構成することが可能になる。 【0027】また、前記取付部材10cのOリング16
より後方に位置する部分を容易に洗浄することができる
ように、取付部材10cと取り付け用孔15との間隙が
大きくなるようにテーパー面を設けている。 【0028】ここで、硬質化ユニット10のバリエーシ
ョンを説明する。例えば、大きな病院などで同じ内視鏡
1を、複数の術者が使用する場合、術者によって内視鏡
1の軟性部7が比較的軟らかいものを好む場合と、比較
的硬めのものを好む場合とがある。また、同じ術者が例
えば大腸への挿入で使用する場合であっても、術者の上
達度の度合いによって、軟性部の柔軟度の好みが変化す
る場合がある。このため、硬質化ユニット10の硬質化
部材10aに以下のようなバリエーションを持たせてい
る。 【0029】図2(A)に示すように本図の硬質化部材
10aは、直径寸法を3段階に変化させたものであり、
手元側から先端部にいくにしたがって硬質化部材10a
の直径が細径になっている。このため、この硬質化部材
10aをガイド管路11に配置させることにより、軟性
部の柔軟度が先端側は軟らかめで、中途部でやや硬めに
なり、そして手元側部で中途部よりさらに硬くなる。 【0030】図2(B)に示すように本図の硬質化部材
10aは、ガイド管路11に挿入される部分を短く形成
したものである。このため、この硬質化部材10aをガ
イド管路11に配置させることにより、このガイド管路
11の中途付近から先端側に硬質化部材10aが配置さ
れない状態になる。このことにより、手元側の柔軟度を
硬めに設定して、それより先端側が相当柔軟にした軟性
部7となる。 【0031】図2(C)に示すように本図の硬質化部材
10aは、直径寸法を2段階に変化させたものであり、
前記図2(A)の場合とは逆に、先端側が太径で、中途
部から手元側を細径に形成している。このため、この硬
質化部材10aをガイド管路11に配置させることによ
り、軟性部7の柔軟度が先端側を硬めにして、手元側が
それより軟らかくなっている。 【0032】なお、前記硬質化部材10aを内視鏡1に
取り付けていない状態のとき、軟性部7の柔軟度が最も
軟らかい状態になる。 【0033】また、硬質化ユニットのバリエーション
は、上述のものに限定されるものではなく硬質化部材1
0aをテーパー形状に形成したものや、複数の節を所定
の間隔で設けるなどの形態であってもよい。 【0034】さらに、術者が内視鏡1の挿入部2の軟性
部7の柔軟度を好みの仕様に切換える場合、硬質化ユニ
ット10に設けられているツマミ10dを回転させて取
付部材10cを操作部3から取り外して新たな硬質化ユ
ニット10に交換すればよい。 【0035】このように、硬質化ユニットの柔軟度や弾
発性に複数のバリエーションを持たせ、この硬質化ユニ
ット適宜取り換えることによって、同一の内視鏡であっ
ても、内視鏡の軟性部の柔軟度を術者の好みの仕様に変
化させることができる。 【0036】また、硬質化ユニットを挿入部内に配設し
た状態では、硬質化部材や雄ねじ部または、ガイド管路
内面や雌ねじ部は、外部から水密的に遮断されているの
で、検査終了後、内視鏡をこの状態のままで、洗浄・消
毒することができる。このことにより、術後、ガイド管
路内及び硬質化部材を洗浄・消毒する必要がなくなる。
なお、硬質化ユニット交換の際、万一、外部から水分や
汚物などがガイド管路内に侵入した場合でも、ガイド管
路内と軟性部及び操作部内の空間部とは水密的な密封状
態になっているので、水分や汚物が軟性部や操作部の内
部空間部に侵入しない。 【0037】なお、前記硬質化部材10aの「硬質化」
の定義としては、軟性部7に硬質化部材10aを配置さ
せることで、前記軟性部7内に硬質化部材10aが配設
されていないときに比べて、軟性部7の柔軟度が1.2
倍以上に高められることを意味している。 【0038】また、前記硬質化ユニット10は、軟性部
7内のガイド管路11内に細長な硬質化部材10aを配
置する構成であり、前記硬質化ユニット10が仮に一体
に形成されていた場合でも雄ねじ部10b、取付部材1
0c、ツマミ10dとを区別する。 【0039】さらに、前記硬質化部材10aと取付部材
10c及び雄ねじ部10bは、必ずしも一体である必要
はなく、別体であってもよく、別体の場合、一体のとき
よりも取扱いが煩雑になるが、硬質化部材10aを交換
した際、取付部材10c及び雄ねじ部10bを共通部材
として使用することができるのでコスト低減を図ること
ができる。 【0040】又、前記硬質化ユニット10の操作部3へ
の固定方法としては、雄ねじ部10bと雌ねじ部3bと
による螺合固定以外の方法に限定されるものではなく、
硬質化ユニット10を取り付け固定する位置も操作部3
の後端部3aに限定されるものではなく、操作部3の前
方側などであってもよい。 【0041】またさらに、軟性部7の長さの異なる機種
や、ガイド管路11の径の異なる機種があるので、各機
種毎にそれぞれ目印を、例えば硬質化ユニット10のツ
マミ10dなどに、設けておくことにより、誤装着を防
止することができる。 【0042】さらに、前記軟性部7を構成する軟性管3
0は、樹脂部材で形成された外皮31と、主に金属の螺
旋管や編状管からなる内筒体32で形成されている。こ
れまでも、例えば前記外皮31の硬さを途中から変える
ようにして、前記軟性部7の柔軟度を変化させるように
したものがあったが、樹脂部材で形成された外皮31を
繰り返し使用するうちに、この外皮31が軟化すること
によって軟性部7全体の柔軟度が損なわれることがあっ
た。 【0043】しかし、本実施の形態では、仮に前記外皮
31が軟化したとしても、軟性部7の内部に配置する硬
質化部材10aを換えることによって柔軟度を所望の仕
様に変化させることができるので、軟性部7の柔軟度が
大きく損なわれない。仮に、硬質化ユニット10が繰り
返しの検査で劣化するようなことがあった場合でも、硬
質化ユニット10を新しいものに取り換えることによっ
て軟性部7の機能が回復する。 【0044】内視鏡1の挿入部2の軟性部7の柔軟度を
変化させる他の構成を説明する。まず、図1に示すよう
に前記コイルパイプ9の先端側を、前記コイルパイプ9
よりも曲げた状態から素早く直線状に戻ろうとする性質
である弾発性の高い部材であるステンレス鋼や真鍮など
の材質あるいは超弾性合金で薄肉の金属パイプ9aで構
成している。 【0045】このように、軟性部の高弾発化させたい部
分に金属パイプを配置することで高弾発化を容易に行う
ことができる。また、前記金属パイプは、元々コイルパ
イプが配置されていた位置であるので、新たに内蔵物を
増やすわけではないので、軟性部が太径化しない。 【0046】このことにより、例えば、内視鏡1を大腸
に挿入する場合、曲がりくねったS状結腸に挿入する
際、最初は軟性部7をS状結腸に沿わせて、曲げながら
挿入し、途中で軟性部7を捻ったりあるいは引いたりし
て、この軟性部7の曲がり状態を解除すると同時に、S
状結腸を直線化させていきながらさらに奥に内視鏡1の
先端部5を挿入していく挿入法で効果的である。なお、
金属パイプ11に超弾性合金を使用することによって柔
軟性と高弾発性とが大幅に向上する。また、前記軟性部
7がループ状態になったとき、前記金属パイプ11の後
端は軟性部7内で軸方向に移動しようとする。このと
き、前記金属パイプ11は硬質のパイプであるので蛇行
することはないが、コイルパイプ9は蛇行可能なので、
金属パイプ11後端の移動を吸収する。 【0047】次に、図3に示すように内視鏡1の軟性部
7内に挿通される処置具用管路などの内蔵物40を、先
端側から元々からある第1の管体41と、この第1の管
体41の手元側外表面を途中から覆う第2の管体42
と、この第2の管体42の手元側外表面を覆う第3の管
体43とで構成する。このことにより、内視鏡1の挿入
部2内に挿通される内蔵物40の柔軟度が先端側と手元
側とで変化する。 【0048】このように、内視鏡の挿入部内に配設され
る内蔵物の柔軟度を変化させることによって、軟性部の
柔軟度を術者の好みの仕様にすることができる。 【0049】なお、挿入部内に挿通される内蔵物は当
然、複数であってもよい。また、軟性部の長手方向の柔
軟度の変化する割合よりも、軟性部内を挿通する内蔵物
の長手方向の柔軟度の変化する割合を大きくすることに
より、軟性部の軟性管を構成する外皮が劣化してきて
も、軟性部の機能が大きく損なわれることがない。さら
に、柔軟度の変化する割合だけでなく、軟性部の柔軟度
そのものを、軟性部の柔軟度より、軟性部内を挿通する
内蔵物の柔軟度を大きく設定することによって、外皮が
劣化しても軟性部の柔軟度が低下しない。 【0050】図4を参照して硬質化ユニット50の別の
構成を説明する。この硬質化ユニット50はユニット自
体で柔軟度を調整する機構である。 【0051】すなわち、硬質化部材10aをコイル51
とワイヤ52とで構成し、前記コイル51及びワイヤ5
2の先端部を強固に一体的に固定する一方、その他の部
分では、前記コイル51内をワイヤ52が移動可能な状
態にしている。そして、前記コイル51の後端面を取付
部材10cの先端面に当接させている。 【0052】前記取付部材10cには、これまでの実施
の形態と同様に雄ねじ部10bが設けられており、操作
部3に形成されている雌ねじ部3bに螺合するようにな
っている。 【0053】一方、前記取付部材10cの略中央部には
内周面に雌ねじを形成した雌ねじ孔53が設けられてい
る。この雌ねじ孔53には、前記ワイヤ52の後端に固
定されている雄ねじ部材54が螺合するようになってお
り、前記雄ねじ部材54の後方には回転体55と、さら
にこの回転体55の後方に操作部3から突出するように
調整ノブ56とが設けられている。なお、前記回転体5
5には、Oリング57が設けられており、取付部材10
cの内側部と外側部とを水密的に遮断するようになって
いる。 【0054】即ち、前記硬質化ユニット50は、調整ノ
ブ56を回転させることでワイヤ52を牽引し、このワ
イヤ52を牽引することによって、コイル51を圧縮し
て、コイル51のスプリング性を変化させて、軟性部の
柔軟度を変化させる機構になっている。 【0055】なお、前記Oリング16及び前記Oリング
57を設けることにより、硬質化ユニット50を操作部
3に取り付けている状態で、外部から水分や汚物がガイ
ド管路11内や取付部材10c内に侵入しないようにな
っている。 【0056】このように、術者が、調整ノブを回転操作
することによって、たとえ検査中であっても軟性部の柔
軟度を適宜調整することができる。このことにより、例
えば、大腸への挿入のとき、曲がりくねったS状結腸に
挿入する際に、軟性部7に柔軟度を持たせ、それより深
部への挿入する際、手元の力を伝達させ易くするため
に、ワイヤ52を牽引するように調整ノブ56を回転さ
せて、軟性部7の柔軟度を硬めに設定することによって
挿入性が変化する。なお、繰り返しの検査によって、ワ
イヤ52の自然長が伸びてしまったりして所望の柔軟度
を得られなくなった場合には、硬質化ユニット50全体
を取り換える。なお、硬質化ユニット50の交換は上述
の第1の実施の形態で述べたのと同様の方法で行える。 【0057】ところで、内視鏡を用いて検査・処置を行
う場合、患者の苦痛を少しでも和らげることができるよ
うに挿入部の細径化が望まれていた。 【0058】図5は操作部3に硬質化ユニット10を取
り付けたときの状態を示す図である。本図に示す硬質化
ユニット10の取付部材10cには上記実施形態のツマ
ミ10dが設けられていない。また、前記取付部材10
cの一部にカシメ孔45を設けて、この取付部材10c
全体を取り付け用孔15内に固定している。このため、
前記取付部材10cを取り付け用孔15から取り外すに
は専用の治具が必要になる。さらに、前記内視鏡1には
硬質化部材10aを配置するガイド管路11が設けられ
ていない。 【0059】前記内視鏡1に硬質化ユニット10の配設
及び取り外しを行う際、前記カシメ孔45に一致する専
用治具が必要になる。このため、術者などが勝手に硬質
化ユニット10の交換を行うことができず、メーカー側
が行なうようになっている。 【0060】このように、専用治具を用いてメーカー側
で硬質化ユニットを配設する構成にしたことにより、術
者が硬質化ユニットを交換する際の作業中に汚物などが
侵入するのを防止していたガイド管路が不要になり、軟
性部の細径化を図ることが可能になる。 【0061】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。 【0062】(1)柔軟性を有する軟性部を挿入部に有
する内視鏡において、前記軟性部内に、この軟性部の柔
軟度を変化させる硬質化ユニットが、挿入部内に着脱自
在で、且つ、水密的に取り付け可能である内視鏡。 【0063】(2)前記硬質化ユニットが硬質化部材、
雄ねじ部、取付部材、ツマミ及びOリングで構成される
付記1記載の内視鏡。 【0064】(3)前記硬質化部材が内視鏡内部に水密
的に設けた管路の中に収納される付記2記載の内視鏡。 【0065】(4)前記管路の先端が軟性部の先端側の
硬質部に接続されている付記3記載の内視鏡。 【0066】(5)前記管路の先端を他の内蔵物の湾曲
部側から延出する太径部の後端面より手元側に配置した
付記3記載の内視鏡。 【0067】(6)前記管路の先端に管路外径より細径
の部材を接続し、その部材を軟性部先端の硬質部に接続
した付記4記載の内視鏡。 【0068】(7)前記硬質化部材の柔軟度が変化する
付記2記載の内視鏡。 【0069】(8)前記硬質化部材の先端が略球状であ
る付記2記載の内視鏡。 【0070】(9)同一の内視鏡に異なる仕様の複数の
硬質化ユニットが着脱自在である付記1記載の内視鏡。 【0071】(10)前記硬質化ユニットは硬質化部材
の柔軟度が異なる付記9記載の内視鏡。 【0072】(11)前記硬質化ユニットは硬質化部材
の長さが異なる付記9記載の内視鏡。 【0073】(11)前記硬質化ユニットは柔軟度の変
化具合が異なる付記10記載の内視鏡。 【0074】(12)前記硬質化ユニットに機種に対応
した目印を設けた付記1記載の内視鏡。 【0075】(13)前記硬質化部材自体の硬さを調整
可能にした付記2記載の内視鏡。 【0076】(14)前記硬質化部材を超弾性材で形成
した付記2記載の内視鏡。 【0077】(15)湾曲部と軟性部とを有する挿入部
を備え、前記湾曲部を湾曲操作する操作ワイヤを軟性部
内でコイルパイプ内に挿通させた内視鏡において、前記
コイルパイプの一部を硬質パイプで形成した内視鏡。 【0078】(16)前記コイルパイプの先端側を硬質
パイプにした付記15記載の内視鏡。 【0079】(17)前記硬質パイプが超弾性材である
付記15記載の内視鏡。 【0080】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、細
長な挿入部に設けられている軟性部の柔軟度を使用者の
望む仕様に換えられる内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1及び図2は本発明の一実施形態に係り、図
1は内視鏡の概略構成を示す説明図 【図2】硬質化ユニットのパリエーションを示す図 【図3】挿入部内を挿通する管路の構成を示す図 【図4】硬質化ユニットの他の構成を示す図 【図5】硬質化ユニットの固定方法を示す図 【符号の説明】 1…内視鏡 2…挿入部 7…軟性部 10…硬質化ユニット

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 柔軟性を有する軟性部を挿入部に有する
    内視鏡において、 前記軟性部の柔軟度を変化させる硬質化ユニット
    着脱可能、かつ水密を保持するように取り付けることが
    できる、軟性部内に配置されたガイド管路とこのガイド管路の先端部から挿入部における先端部方向
    に伸びて、挿入部に固定してある硬質管に、その先端部
    を取り付けた配置用ワイヤとを具備する ことを特徴とする内視鏡。
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