JP3212788B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP3212788B2
JP3212788B2 JP34888593A JP34888593A JP3212788B2 JP 3212788 B2 JP3212788 B2 JP 3212788B2 JP 34888593 A JP34888593 A JP 34888593A JP 34888593 A JP34888593 A JP 34888593A JP 3212788 B2 JP3212788 B2 JP 3212788B2
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bending
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宏樹 森山
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    • A61B1/018Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor characterised by internal passages or accessories therefor for receiving instruments

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡挿入部の先端
方の湾曲動作を行わせる湾曲操作ノブを有した内視鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡は、操作員が手で持って
操作する内視鏡操作部と、これから管状に延出して人体
に挿入される内視鏡挿入部とを備え、且つその内視鏡操
作部には、この操作部本体から回転操作可能に突設され
て内視鏡挿入部の先端方の湾曲動作を行わせる湾曲操作
ノブを備えている。
【0003】この湾曲操作ノブは、内視鏡操作部本体に
対し軸を介し外部に突出した状態に取り付けられている
が、通常では、その湾曲操作ノブの裏面(下面)と内視
鏡操作部本体のケース表面との隙間が小さく、その湾曲
操作ノブの裏面側の洗浄性が良くなく、医療器具として
あまり好ましくない。そこで、本出願人は既に、湾曲操
作ノブの裏面の洗浄性を良くするために、実開昭57−
187502号公報に示す如く、内視鏡操作部本体から
突出した軸に対し湾曲操作ノブをユーザーが脱着可能な
内視鏡を提唱している。
【0004】また、目的は別であるが、例えば実開平3
−2721号公報に示されているように、内視鏡操作部
本体に対する湾曲操作ノブの取付距離をユーザーが調整
して使用できる内視鏡の提案がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
実開昭57−187502号公報に示されている内視鏡
の場合、ユーザーにとって内視鏡操作部本体に対し湾曲
操作ノブを取り外したり取り付けたりする操作は面倒で
あると共に、取り外した湾曲操作ノブの取り扱えが煩わ
しく紛失する虞れがある。
【0006】一方、後者の内視鏡の如く、内視鏡操作部
本体に対する湾曲操作ノブの取付距離をユーザーが調整
可能なものでは、ユーザー各自がそれぞれ自分の使用に
際し、操作し易い好みの位置に湾曲操作ノブをずらして
位置決め調整できるのは良いが、現実にはその位置調整
作業が面倒で手間がかかり、しかも使用中に湾曲操作ノ
ブが位置ずれを起こさないように固定するのに、位置調
整作業に神経を使う煩わしさがある。
【0007】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、必要に応じ、湾曲操作ノブを内視鏡操
作部本体に対し通常の操作位置から更に外方に簡単にス
ライドさせて、湾曲操作ノブの裏面側と内視鏡操作部本
体との隙間を拡大することができ、その湾曲操作ノブの
裏面側などの洗浄等をし易くできると共に、それ以外の
時は湾曲操作ノブが内視鏡操作部本体に対する通常の位
置(普段ユーザーが操作する位置)に自動復帰でき、湾
曲操作ノブの脱着や位置調整と言った面倒な作業が不要
で紛失の虞れもない非常に簡便な内視鏡を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、前記
目的を達成するために、内視鏡操作部から軸を介し外部
に突出して回転操作可能に設けられ、内視鏡挿入部の先
端方の湾曲動作を行わせる湾曲操作ノブを有した内視鏡
において、前記湾曲操作ノブを前記内視鏡操作部に対し
通常の操作位置から更に外方にスライド可能に設けると
共に、その湾曲操作ノブを通常の操作位置にスライド復
帰させる付勢手段を設けて構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】こうした構成の内視鏡であれば、洗浄作業等の
必要時に、湾曲操作ノブを簡単に引っ張ることで、内視
鏡操作部本体に対し通常の操作位置から更に外方にスラ
イドし、湾曲操作ノブの裏面側と内視鏡操作部本体との
隙間を拡大することができ、それ以外の時は、引っ張っ
た手を離すなどすれば付勢手段により湾曲操作ノブが内
視鏡操作部本体に対する通常の位置(普段ユーザーが操
作する位置)に自動復帰するようになる。このために、
湾曲操作ノブの脱着や位置調整と言った面倒な作業が不
要で、その湾曲操作ノブや内視鏡操作部本体の洗浄や、
それらに汚れ防止用カバーを装着するなどの作業が楽に
できると共に、使用中も付勢手段により湾曲操作ノブが
通常の位置に付勢されて位置ずれしてしまうことがない
ので操作性も良く、更に湾曲操作ノブが内視鏡操作部本
体に対し外れることなく常に一体的で紛失の虞れもなく
なる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1は内視鏡装置の全体構成を示す説明図
で、ここに示す内視鏡装置1は、カバー方式内視鏡2を
備えている。このカバー方式内視鏡2は、後述する送気
送水管路、吸引管路、処置具チャンネル等のチャンネル
が設けられたチャンネル付き内視鏡カバー(以下、内視
鏡カバーと記す)3と、この内視鏡カバー3に装着され
る内視鏡(内視鏡本体)4との組み合わせからなる構造
である。
【0011】つまり、内視鏡検査を行う際には、清潔な
内視鏡カバー3によって内視鏡4全体が覆われ、検査後
には内視鏡カバー3が破棄され、内視鏡4は、次の内視
鏡検査に備え新しい清潔な内視鏡カバー3により覆われ
て繰り返し使用される。これにより、検査後における内
視鏡4の洗浄、消毒を不要にしている構成である。
【0012】以下、具体的な構成を述べる。まず、前記
内視鏡装置1は、前記カバー方式内視鏡2と、このカバ
ー方式内視鏡2が接続される各種周辺機器等を内設した
カート5と、前記カバー方式内視鏡2を保持するスタン
ドのようなカバー保持具6とを有している。
【0013】前記カート5には、例えば光源装置7、ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3に
内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器
(以下、拡張器と略記する)10等が収納されている。
また、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッサ8
からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ1
1が載置されている。
【0014】前記内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部12
と、この手元側基端部に連設された太径の把持部を兼ね
た内視鏡操作部13と、この操作部13の側部から延出
されたユニバーサルコード14などを備えてなる。この
ユニバーサルコード14の端部にコネクタ15が設けら
れている。
【0015】前記光源装置7は、前記コネクタ15を介
して内視鏡4のユニバーサルコード14と着脱自在に接
続され、内視鏡4に照明光を供給するようになってい
る。また、ビデオプロセッサ8は、前記コネクタ15の
側部から延出する信号ケーブル16を介して着脱自在に
接続され、内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及び
撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行い、
標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力するよう
になっている。
【0016】前記拡張器10は、拡張チューブ17を延
出しており、この拡張チューブ17を介して前記内視鏡
カバー3内に空気を送り込んで拡張することで、その内
視鏡カバー3内への内視鏡4の装着あるいは抜去が容易
にできるようになっている。その際、内視鏡カバー3の
基端側を前記カバー保持具6に保持させて、内視鏡4を
挿入或いは抜去すると便利である。
【0017】前記内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバ
ー部18と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニールなどの
高分子材料で構成された操作部カバー部19及びユニバ
ーサルコードカバー部20とを備えて構成されており、
これらで前記内視鏡4の内視鏡挿入部12、操作部1
3、ユニバーサルコード14をそれぞれ覆うようになっ
ている。
【0018】前記流体制御装置9は、送気制御弁21、
送水制御弁22、吸引制御弁23が設けられ、送気、送
水、吸引をこれらの電磁弁で制御するようになってい
る。それら送気制御弁21、送水制御弁22、吸引制御
弁23は、それぞれに前記内視鏡カバー3の挿入部カバ
ー部18から操作部カバー部19及びユニバーサルコー
ドカバー部20内を介し延出している送気管路24、送
水管路25、吸引管路26と接続されている。
【0019】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、前記吸引管路26を介して内視鏡カバー3の挿入部
カバー部18先端部より不要な体液等の吸引を行うよう
になっている。送水制御弁22には送水チューブ28が
接続されており、その先端部には送水タンク29が接続
されている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気
チューブ30が延出しており、送気制御弁21と送水タ
ンク29とに接続されている。
【0020】図2に前記内視鏡カバー3の挿入部カバー
部18の全体構成を示す。この挿入部カバー部18は、
先端側からカバー先端構成部31、カバー外皮32、内
視鏡4の操作部13を接続固定するための内視鏡操作部
固定用口体部(以下、口体部と記す)33が気密的に接
続されて構成されている。そのカバー先端構成部31に
は、観察用開口部34と、チャンネル開口部35とが設
けられている。また、口体部33には、内部に設けられ
た処置具チャンネルに連通した処置具挿入口36が設け
られている。
【0021】図3に前記内視鏡カバー3を内視鏡4に装
着した状態を示す。挿入部カバー部18に内視鏡4の挿
入部12を挿入し、内視鏡4の操作部13に操作部カバ
ー部19を被せ、ユニバーサルコード14にユニバーサ
ルコードカバー部20を被せた後、固定用テープ38を
各カバー部の繋ぎ目に巻き付けて固定することによっ
て、内視鏡4の各部を内視鏡カバー3(挿入部カバー部
18、操作部カバー部19、ユニバーサルコードカバー
部20)によって気密的に覆い、外部環境から隔離する
ようになっている。
【0022】図4に前記内視鏡カバー3の挿入部カバー
部18の先端構成部31の構成を示す。その先端構成部
31は、硬性の樹脂等で構成され、挿入部カバー部18
に設けられる内視鏡挿入チャンネルに連通し内視鏡先端
部が嵌合する内視鏡先端部挿入孔41と、処置具チャン
ネルに連通するチャンネル先端部42とが設けられ、処
置具チャンネルの先端部はチャンネル開口部35より外
部へ開口するようになっている。
【0023】その内視鏡先端部挿入孔41の側方の観察
用開口部34には、光を透過するカバーガラス43が設
けられ、内部の内視鏡挿入チャンネルに挿入される内視
鏡4の挿入部12先端の観察窓及び照明窓が対向し、被
検部位に向けての照明光の照射及び被検部位の観察が行
えるようになっていると共に、該内視鏡先端部を外部環
境から隔離するようになっている。
【0024】この内視鏡カバー3の先端構成部31を含
む挿入部カバー部18の先端方部は、軸方向の断面図で
表すと図5に示すような構成となっている。つまり、挿
入部カバー部18のカバー外皮32内には、処置具チャ
ンネル44を構成するチャンネルチューブ45が挿入さ
れており、チャンネルチューブ45の先端部が先端構成
部31に接続され、先端構成部31に設けられたチャン
ネル先端部42に連通している。
【0025】また、そのチャンネル先端部42内には、
処置具チャンネル44内を挿通してきた処置具を起上さ
せる処置具起上台46が、基端部の回転軸47を中心に
チャンネル先端部42内で起倒方向に回動できるように
取り付けられている。この処置具起上台46の先端部に
は、押し引きすることによって該起上台46を起上・倒
置させる起上ワイヤ48が接続されている。この起上ワ
イヤ48は、先端構成部31から挿入部カバー部18の
カバー外皮32内に設けたワイヤチューブ49内を通っ
て前記内視鏡操作部固定用口体部33方に延出してい
る。
【0026】また、図示しないが、挿入部カバー部18
内には処置具チャンネル44のチャンネルチューブ45
にほぼ平行して内視鏡挿入チャンネルが設けられ、内視
鏡4の挿入部12が挿入されるようになっている。図6
に前記内視鏡カバー3の挿入部カバー部18の別の構成
例を示す。まず、図6(a)に示す如く、カバー先端構
成部31が、これにチャンネルチューブ45、ワイヤチ
ューブ49、送気管路24、送水管路25をインサート
した状態で同時成形されている。そしてこのカバー先端
構成部31内視鏡4の挿入部12の先端を挿入固定し、
これらの外周に、カバー先端構成部31の外径より十分
に大きな内径を有する熱収縮材料から成るカバー外皮3
2を被せ、この状態でそのカバー外皮32を外部より加
熱して、図6(b)に示す如く収縮させてカバー先端構
成部31に固着した構成である。
【0027】こうすることで、カバー先端構成部31が
チューブ類をインサートした同時成形(一体成形)され
ているので、そのカバー先端構成部31に、チューブ類
を一本一本組立て(接着)する手間がはぶける。又、内
視鏡4の挿入部12のカバー外皮32の挿入並びにカバ
ー先端構成部31への挿入固定が楽で、しかも、カバー
先端構成部31とカバー外皮32の固定も加熱するだけ
で手間が省ける、さらに、カバー外皮32を内視鏡4の
挿入部12やチューブ類に密着させるように熱収縮させ
れば、カバー外皮32内の無駄なスペースを極力減ら
し、挿入部全体を細くできるようになる。
【0028】なお、前記カバー先端構成部31に先端を
接続する前記各種のチューブ45、49、24、25
は、図6(c)のようなマルチルーメンチューブ50で
一体に構成したものでもよい。
【0029】図7に前記内視鏡カバー3の挿入部カバー
部18の更に別の構成例を示す。この例では、前記挿入
部カバー部18のカバー先端構成部31を除いた残りの
部分全体、即ち前述のカバー外皮32及び各種のチュー
ブ45、49、24、25に相当するもの全体が、内視
鏡挿入ルーメン51をも含むマルチルーメンチューブ5
2で形成されている。
【0030】この場合、カバー先端構成部31には、前
記マルチルーメンチューブ52の各々のルーメンに対応
し、かつ、それらルーメンよりも若干小さな外径の各種
パイプ状突起部53が一体的に設けてある。そしてマル
チルーメンチューブ52は、熱収縮性の材料からできて
おり、パイプ状突起部53をマルチルーメンチューブ5
2の各々対応するルーメンに挿入して、マルチルーメン
チューブ52を加熱することで、マルチルーメンチュー
ブ52が全体的に収縮し、カバー先端構成部31に固着
される。この場合も、挿入部カバー部18の組立てが容
易になる。
【0031】図8及び図9に前記内視鏡4の操作部13
の構造を示す。この内視鏡操作部13は、内視鏡操作部
本体54から軸を介し外部に突出して回転操作可能に設
けられ、内視鏡挿入部の先端方の湾曲動作を行わせる湾
曲操作装置55を有している。この湾曲操作装置55は
上下用湾曲操作ノブ64と左右用湾曲操作ノブ65とを
上下2段に配して有している。
【0032】更に詳述すると、内視鏡操作部本体54は
ケース状をなし、この内部に基板56と、これを覆う状
態に固定されたカバー57とが固設されている。また、
固定軸58が基板56から立設固定されていると共に、
その外周に大径な固定軸筒59がカバー57から立設固
定されている。カバー57内には上下一対のスプロケッ
ト60、61が前記固定軸58周りに回転自在に設けら
れている。
【0033】これらスプロケット60、61には、両端
にワイヤが連結されたチェーン(ともに図示せず)がか
み合っている。その上段のスプロケット60の回転によ
り押し引きされるワイヤにより、前記内視鏡4の挿入部
12の先端方部を挿入部カバー部18と共に上下方向に
湾曲動作させ、下段のスプロケット61の回転により押
し引きされるワイヤにより、該挿入部12の先端方部を
挿入部カバー部18と共に左右方向に湾曲動作され得る
ようになっている。
【0034】前記固定軸58の回りには回転軸として互
いに内外2重筒状に配して同心円的にそれぞれ回転自在
なスリーブ62、63が設けられている。この外側のス
リーブ62の下端には周方向に部分的に突出部が形成さ
れ、これが上段のスプロケット60の凹段部に噛み合う
ように嵌合して回転方向に連動する状態とされ、内側の
スリーブ63の下端にも周方向に部分的に突出部が形成
され、これが下段のスプロケット61の凹段部に噛み合
うように嵌合して回転方向に連動する状態とされてい
る。
【0035】しかも、これら内外のスリーブ62,63
は前述の如くスプロケット60,61と回転方向には係
合して連動するが、軸方向(上下方向)にはスプロケッ
ト60,61と離脱する如く固定軸58に沿って移動可
能となっている。その外側のスリーブ62は内視鏡操作
部本体54から外部(上方に)突出されて前記湾曲操作
装置55の下段の上下用湾曲操作ノブ64に連結され、
内側のスリーブ63は更に上方に突出して上段の左右用
湾曲操作ノブ65に連結されている。
【0036】また、前記固定軸58は、途中で上下に分
割され、その上部軸部が付勢機構66を介して下部軸部
側に引き付けられる状態で、上端が前記左右用湾曲操作
ノブ65内中心近傍までに亘る。同様に前記固定軸筒5
9も途中で上下に分割され、その上部軸筒部が付勢機構
67を介して下部軸筒部側に引き付けられる状態で、上
端が前記上下用湾曲操作ノブ64内中心近傍までに亘
る。
【0037】そして、最上段に設けた操作体68(固定
軸58に対して回転できるが外れない)を回転操作する
ことで、左右用湾曲操作ノブ65の固定軸58に対する
摺動摩擦抵抗を重くしたり軽くしたりでき、また上下用
湾曲操作ノブ64の下側から横に突設した操作レバー6
9(筒状固定軸59に対して回転できるが外れない)を
回転操作することで、上下湾曲操作ノブ64の固定軸筒
59に対する摺動摩擦抵抗を重くしたり軽くしたりでき
る構成とされている。
【0038】前記上下に分割された固定軸58の上部軸
部並びに固定軸筒59の上部軸筒部は、前記湾曲操作装
置55と一緒に付勢機構66、67の引っ張り力に抗し
引き上げることで、軸方向(上方)に移動可能である
が、自然状態ではその付勢機構66、67により図8の
状態(下降した状態)に常に付勢・保持されている。
【0039】つまり、湾曲操作装置55の左右用湾曲操
作ノブ65並びに上下用湾曲操作ノブ64は、前記内外
スリーブ62,63と固定軸58の上部軸部並びに固定
軸筒59の上部軸筒部と一緒に、前記内視鏡操作部本体
54に対し通常の操作位置から更に外方(上方)にスラ
イドさせることが可能とされていると共に、それらを付
勢手段である付勢機構66、67により通常の操作位置
に自動的にスライド復帰させ得る構成である。
【0040】なお、前記内視鏡操作部本体54の固定軸
筒59の挿通口には筒体70がOリング71により水密
を保って嵌着され、この筒体70と前記固定軸筒59と
の間もOリング72により水密が保たれている。その筒
状固定軸59の外周で前記Oリング72の上側(外側)
には後述する起上ノブ脱着用溝部77が設けられてい
る。
【0041】図9に前記上下に分割された固定軸筒59
と、付勢機構67との具体的構造例を示す。まず、図9
(a)では、固定軸筒59の上下分割した軸筒部とし
て、互いに凸凹部が軸方向には動くが回転はしないよう
にかみ合ったパイプ部材73a、73bで構成され、こ
れら相互の周囲に、付勢機構67としての引っ張りコイ
ルばね74が、その上下端をそれぞれパイプ部材73
a、73bに溶接或いは係合手段により係止して設けら
れている。
【0042】その図9(a)の状態で既にばね74によ
り付勢力(2つのパイプ部材を引きつける力)がかかっ
ていても、いなくてもいい。また、ばね74はゴム系チ
ューブでもよい。こうした構成は、前記中心の固定軸5
8とその付勢機構66についても、上下のパイプ部材7
3a、73bの代わりに中実棒を用いることで、同様に
適用できる。
【0043】図9(b)では、前記パイプ部材73a、
73bと引っ張りコイルばね74の代わりに、円筒磁石
75a、75bを用いた構成で、これら上下の円筒磁石
75a、75bが互いに軸方向には動けるが回転はしな
いように、それぞれの凸凹部がかみ合っている。しかも
その円筒磁石75a、75b相互が異極同士で向かい合
って、常に互いに引きつけ合う力が働くようになってい
る。
【0044】その2つの円筒磁石75a、75bが完全
に引き離されないように、突起76が上部の円筒磁石7
5a(湾曲操作装置側)に設けられ、これが下部の円筒
磁石75b(基板側)よりある程度引き離されると、例
えば前記筒体70の下部につき当たり、移動が制限され
る。なお、円筒磁石75a、75bはどちらかが永久磁
石で、もう一方が磁石に吸着される金属であってもよ
い。また、前記中心の固定軸58とその付勢機構66に
ついても、円筒磁石75a、75bの代わりに中実磁石
を用いることで、同様に適用できる。
【0045】図10に前記内視鏡カバー3の挿入部カバ
ー部18の起上ワイヤ48の操作部側を示す。その挿入
カバー部18の基端である口体部33から、フッソ系樹
脂、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹
脂チューブ又は金属性コイルパイプ等から成るワイヤチ
ューブ49が延出され、その内部を通って導出された起
上ワイヤ48の端末部が、起上ノブ78の外周一部(偏
心部)に形成した係止孔79に挿通され、且つクランク
状に折り曲げられることで、回転自在に連結されてい
る。
【0046】その起上ノブ78は、前記図8に示した内
視鏡操作部13の操作部本体54の固定軸筒59の外周
部に起上ノブ脱着用溝部77を介して着脱可能に装着で
きるように、軸孔81と、その一部に開口した開口部8
2とを有する略C字形構成とされている。その軸孔81
の口径Dは、図11に示す如く固定軸筒59の一部であ
る起上ノブ嵌合部83の外径より若干大きめであるが、
開口部82の幅dは該起上ノブ嵌合部83の外径より小
さく且つ起上ノブ脱着用溝部77よりは若干大きく設定
されている。
【0047】これで図11(a)(b)に示す如く、湾
曲操作装置55を固定軸筒59等と一緒に、内視鏡操作
部本体54に対し通常の操作位置から更に外方にスライ
ドさせるように引き出せば、これにて表出する起上ノブ
脱着用溝部77に開口部82を介して起上ノブ78を着
脱操作でき、その装着状態で手を放せば、前述の付勢手
段により湾曲操作ノブ64,65が固定軸筒59等と一
緒通常の操作位置に自動復帰するので、軸孔81が固定
軸筒59の起上ノブ嵌合部83にずれて嵌合し、該起上
ノブ78が回転操作しても離脱することなく保持される
構成である。
【0048】以上のような構成であれば、まず洗浄作業
等の必要時に、図8及び図9に示したように、内視鏡4
の操作部13の内視鏡操作部本体54に対し、湾曲操作
装置55(上下用湾曲操作ノブ64或いは左右用湾曲操
作ノブ65)を手で引っ張れば、これらが内外スリーブ
62,63と固定軸58の上部軸部並びに固定軸筒59
の上部軸筒部と一緒に、通常の操作位置から更に外方
(上方)にスライドして、該湾曲操作装置55の特に上
下用湾曲操作ノブ64の裏面側(下面側)と内視鏡操作
部本体54との隙間を拡大することができて、そこの洗
浄が非常に楽にできるようになる。この際、湾曲操作ノ
ブ64,65が内視鏡操作部本体54に対し外れること
なく常に一体的であるので紛失の虞れもなくなる。
【0049】その洗浄作業後は、引っ張った手を離すな
どすれば、付勢手段により湾曲操作装置55(湾曲操作
ノブ64,65)が内視鏡操作部本体54に対する通常
の位置(普段ユーザーが操作する位置)に瞬時に自動復
帰するので、従来のように湾曲操作ノブの脱着や位置調
整と言った面倒な作業が不要で、即座に内視鏡検査に使
用できるようになる。その使用中も付勢手段により湾曲
操作ノブ64,65が内視鏡操作部本体54に対す通常
の位置に付勢されて位置ずれしてしまうことがないので
操作性が良くなる。
【0050】また、前述の如き構成であれば、図11
(a)(b)で示した如く、湾曲操作装置55を固定軸
筒59等と一緒に、内視鏡操作部本体54に対し通常の
操作位置から更に外方にスライドさせて引き出せば、こ
れにて起上ノブ脱着用溝部77が表出するので、この状
態を保ちながら、起上ノブ78の開口部82を該溝部7
7に嵌め、それから引っ張り保持していた手を放せば、
付勢手段により湾曲操作装置55が固定軸筒59等と共
に初期状態に戻り、起上ノブ接続部83が起上ノブ78
の軸孔81に嵌まり、前記溝部77は内視鏡操作部本体
54の中の方に隠れる。
【0051】こうなることで、起上ノブ78の開口部8
2の幅dは起上ノブ接続部83の外径より十分小さいの
で、起上ノブ78は起上ノブ接続部83から外れること
なく、起上・倒置の回転操作(起上ワイヤ48の押し引
き)が確実に行えるようになる。つまり起上ノブ78の
内視鏡操作部13への着脱が湾曲操作装置55を脱着す
ることなく非常に簡便行い得ると共に、該湾曲操作ノブ
64,65の裏面までもの洗浄性が向上するようにな
る。
【0052】更に、他の実施例をいくつか述べる。ま
ず、図12は前記内視鏡カバー3の挿入部カバー部18
と起上ワイヤ48及びその操作部を示す。図12(a)
に示すように、ワイヤチューブ49は挿入部カバー18
の口体部33までで、その口体部33より先に延出する
起上ワイヤ48を覆うのは、弾性チューブ84となって
いる。弾性チューブ84は、金属性のコイル状チューブ
でもよいし、ゴム系樹脂チューブでもよいが、弾性を有
しながらもある程度のコシがある(くたくたではなく、
少なくとも自然状態でストレート形状が保てる)構成で
ある。起上ワイヤ48端には、接続用部材85が固定さ
れ、それに弾性チューブ84端も固定されている。接続
用部材85の一部には、突起86が設けられている。
【0053】また、図12(b)に示すように、起上ノ
ブ87は筒状固定軸59に初めから回転自在に取り付け
られている(着脱しない)。この起上ノブ87の一部に
は、前記起上ワイヤ48の接続用部材85の突起86が
嵌め込み係止される接続用孔88が設けられている。
【0054】この図12に示したようにすることで、湾
曲操作ノブ64等を起上ノブ87ごと操作部本体ケース
57より引き離して保持した状態(起上ノブ87と操作
部本体ケース57との隙間を広げた状態)で、起上ワイ
ヤ48端に固定された接続用部材85の突起86を起上
ノブ87の接続用孔88に嵌め込み、それから保持して
いた手を離すことで、起上ノブ87及び湾曲操作装置5
5等を付勢手段により元に戻すと、接続用部材85が、
起上ノブ87と内視鏡操作部本体54の間に挟まれて、
接続用孔88から外れなくなる。
【0055】図13は前記図12(a)の構成部の変形
例を示すもので、内視鏡カバー3の挿入部カバー部18
のカバー先端構成部31に、湾曲内周縁の複数箇所に切
り欠きを有するチューブ式起上台89が取り付けられ、
そのチューブ式起上台89の先端寄り一部に一端が連結
された起上ワイヤ48が、挿入部カバー部18内に貫通
したコイルパイプ90に挿入されている。このコイルパ
イプ90はカバー先端構成部31で一端が固定されてい
るが、他端は口体部33では固定されず、口体部33よ
り延出し、起上ワイヤ48の他端に固定された接続用部
材85に固定されている。カバー先端構成部31と口体
部33の間は、マルチルーメンチューブ91で構成さ
れ、この一つのルーメン92に前記コイルパイプ90が
挿通されている。
【0056】この図13に示したような構成とすること
で、前記図12(a)(b)に示したものと同様の作用
が得られる上に、それよりも口体部33内の構造をシン
プル化できるようになる。また、弾性チューブ84又は
コイルパイプ90があることで、起上ワイヤ48は外部
に露出することがなくなり、前記図10のように起上ワ
イヤ48が露出していると、その部分がたわみやすく、
場合によっては安定した押し引きがやりづらいことも有
り得るが、そうした問題が解消されて安定した押し引き
動作が可能となる。
【0057】図14は前記図8に示した内視鏡4の操作
部13の他の構成例で、ここでは、回転軸である内外2
重のスリーブ62、63が、前記図9で示した固定軸筒
59のパイプ部材73a、73bと同様にそれぞれ上下
のスリーブ62a、62b及び63a、63bに分割さ
れて、それぞれの凸凹部で嵌合し、軸方向に移動ができ
るが、相対的に回転しないようになっている。その上下
のスリーブ62aと62b、及びスリーブ63aと63
bが嵌合している凸凹部の軸方向の長さは、湾曲操作ノ
ブ64等がスライドする長さ(付勢手段に抗して通常の
手の力で動ける範囲)よりも長めである。
【0058】この図14に示すように構成することで、
湾曲操作装置55のスライド復帰動作がスムーズとな
る。即ち、前述の図8の実施例では、湾曲操作装置55
等を上方にスライドさせた場合、内外のスリーブ62、
63とスプロケット60、61との係合が離れ、その状
態で湾曲操作装置55の湾曲操作ノブ64、65を少し
でも回転させてしまうと、元に戻す時に、該スリーブ6
2、63とスプロケット60、61がスムーズにかみ合
わず、湾曲操作ノブ64、65を適当に回転させながら
付勢手段の引き付け力で該スリーブ62、63をスプロ
ケット60、61にかみ合わせる必要があるが、本実施
例では、それらの手間がなくなる。
【0059】つまり、湾曲操作装置55を上方に引っ張
ってスライドさせた場合、内外のスリーブ62、63
は、この上部スリーブ62b、63bが上昇するだけ
で、下部スリーブ62a、63aはスプロケット60、
61と係合したままであり、しかも、その上下のスリー
ブ62aと62b、及びスリーブ63aと63bが嵌合
している凸凹部の軸方向の長さは、湾曲操作装置55等
がスライドする長さよりも長めであるので、両者相互に
完全にりで離脱することがなく、そのまま付勢手段によ
り元にスムーズに復帰し、使い勝手のよいスライド式操
作部が得られる。
【0060】図15(a)は内視鏡4の挿入部12の先
端部に湾曲指93が設けられている例で、この湾曲指9
3の構造は、図15(b)に示す如く、内視鏡4の挿入
部12の先端構成部94の一部にゴム系樹脂から成るチ
ューブ状の弾性膜95が取り付けられ、この弾性膜95
の最先端に硬質樹脂や金属から成るキャップ状の硬質部
材96が取り付けられている。その内側には、最先端の
硬質部材96に第1湾曲用コマ97が固定され、先端構
成部94の一部に最終湾曲用コマ98が固定され、その
間に複数の湾曲用コマ99がそれぞれ回転軸99aによ
り回転(屈曲)可能に連設されている。
【0061】また、その一連のうちの最先端の第1湾曲
用コマ97の一部に起上ワイヤ100の先端が連結さ
れ、この起上ワイヤ100が、他のコマに対しては固定
はされず、内視鏡4の挿入部12内に軸方向に移動可能
に挿通されて、基端側が前述の操作部13へ導通され、
図示しないが従来の処置具起上装置付内視鏡と同様の起
上操作部に連結されている。
【0062】その起上操作部を操作することで起上ワイ
ヤ100を牽引すると、先端構成部94に対して湾曲用
コマ99及び第1湾曲用コマ97がそれぞれ回転軸99
a周りに回転し、湾曲指93を所定の方向へ湾曲させる
ことができる。
【0063】図16は前記図15(a)の内視鏡4の挿
入部12が挿入される内視鏡カバー3の挿入部カバー部
18のカバー先端構成部31の構成例を示す。即ち、図
16(a)は図15(a)の内視鏡4の挿入部12先端
を挿入する前のカバー先端構成部31の断面を示し、図
16(b)は挿入部12先端を挿入した状態のカバー先
端構成部31の断面を示す。
【0064】この図16(a)に示すように、カバー先
端構成部31に対し、一部にスリット101を有する起
上台102が一体的に設けられ、この起上台102の下
側に配してゴム系樹脂より成る弾性袋103が水密的に
カバー先端構成部31に取り付けられている。そして図
16(b)に示すように、カバー先端構成部31に図1
5(a)の内視鏡4の挿入部12の湾曲指93を挿入す
ることで、この湾曲指93が弾性袋103内に位置し、
この状態で湾曲指93を前述のように湾曲させることで
弾性袋103を介して起上台102を押し上げて、その
スリット101が広がるように該起上台102を起上さ
せることができる。
【0065】こうすることで、挿入部カバー部18側
に、図5や図10や図12に示した起上ワイヤ48やワ
イヤチューブ49や起上ノブ78や接続用部材85を設
ける必要がなく、ディスポのカバーを安くできる。図1
7は前記内視鏡操作部13に被せるカバー3の操作部カ
バー部19と、湾曲操作装置55の上下用湾曲操作ノブ
64に被せるノブカバー104と,左右用湾曲操作ノブ
65に被せるノブカバー105とを示す。各々のノブカ
バー104,105の各開口周縁部には、ゴム系樹脂又
は樹脂あるいは金属性のコイル状部材から成る弾性リン
グ106が取り付けられている。これら弾性リング10
6の内径は、それぞれの湾曲操作ノブ64、65の外径
より小さい。なお、湾曲操作装置55は前記図8或いは
図14に示したものと同様の構成である。
【0066】こうしたカバー構成であれば、まず図17
(a)のように、湾曲操作装置55を内視鏡操作部本体
54に対して外方にスライドさせ、操作部カバー部19
を筒状固定軸59周りで上下用湾曲操作ノブ64の下に
装着する。その操作部カバー部19は、湾曲操作装置5
5近傍において少なくとも一部が2体に分かれており、
それを上述のように装着する。
【0067】また、この状態で、ノブカバー104を、
この弾性リング106を広げながら上下用湾曲操作ノブ
64に被せる。そして図17(b)のように上下用湾曲
操作ノブ64のみを元の位置にスライドさせて戻し、左
右用湾曲操作ノブ65にノブカバー105を、この弾性
リング106を広げながら被せて元の位置にスライドさ
せて戻す。こうすることで、内視鏡操作部13と上下用
湾曲操作ノブ64と左右用湾曲操作ノブ65とに、操作
部カバー部19とノブカバー104及びノブカバー10
5をそれぞれ楽にきっちりと装着できるようになる。
【0068】図18は前述した内視鏡カバー3を用いな
い方式の内視鏡107を示す構成例で、この内視鏡10
7の場合、図18(a)に示すように、内視鏡挿入部1
07aの先端部(光学窓の横)に円筒状の湾曲指108
が設けられている。この湾曲指108には、処置具挿通
チャンネルに通ずるチャンネル開口部109が設けられ
ている。
【0069】この湾曲指108の構造は、図18(b)
に示すように、内視鏡挿入部107aの先端構成部11
0の先端に外被としてゴム系樹脂から成るチューブ状の
弾性膜111が取り付けられ、この弾性膜111の最先
端に水密的に円筒状の第1湾曲用コマ112が嵌着固定
されている。また、弾性膜111の後端は円筒状の最終
湾曲用コマ113に水密的に固定されている。この最終
湾曲用コマ113は先端構成部110に固定されている
か或いは該先端構成部110と一体的に形成されてい
る。この最終湾曲用コマ113と第1湾曲用コマ112
との間に、複数の円筒状の中間湾曲用コマ114がそれ
ぞれ回転軸115により回転(屈曲)可能に連設されて
いる。
【0070】これら第1、最終、中間の湾曲用コマ11
2、113、114の内側には、フッソ系樹脂等から成
る処置具挿通チャンネルチューブ116が、挿入されて
該第1湾曲用コマ112と水密的に固定されている。即
ち第1、最終、中間の湾曲用コマ112、113、11
4が、前記弾性膜111とチューブ116との間の水密
的に遮断された空間内に納められている。
【0071】また、そのチューブ116の外側で且つ一
連の湾曲用コマ112〜114の内側には、即ち前記水
密的に遮断された空間内には、起上ワイヤ117が第1
湾曲用コマ112に一端を連結し、他の湾曲用コマ11
3,114に対しては固定されずに軸方向に移動可能に
挿通されている。この起上ワイヤ117の基端側は、内
視鏡107の挿入部107a内を介して図19に示す内
視鏡操作部13に導通され、そこの起上ノブ124に連
結されている。この起上ノブ124の回転操作で起上ワ
イヤ117を牽引すれば、湾曲指108を所定の方向へ
湾曲(起上)させられる。つまり、そのチャンネル開口
部109より出た処置具を起上させることができる。
【0072】こうした図18に示す構成の内視鏡107
であれば、挿入部107a先端部内に起上台がなくなる
と共に、、起上ワイヤの露出部分、ワイヤ管路が外部と
通じていないので、従来の処置具起上装置付の内視鏡よ
りも洗浄性が向上する。
【0073】図19は前記内視鏡107の操作部13の
湾曲操作装置55を示す。この湾曲操作装置55の上下
用湾曲操作ノブ64と左右用湾曲操作ノブ65は、図8
或いは図14と同様の構造で内視鏡操作部本体54に対
し外方にスライドできる。この上下用湾曲操作ノブ64
を外方にスライドした状態と、左右用湾曲操作ノブ65
を更に外方にスライドした状態とを、復帰用の付勢手段
の引っ張り力に抗し保持する一対の保持具118が備え
られている。
【0074】こうした保持具118を活用することで、
湾曲操作装置55の特に上下用及び左右用湾曲操作ノブ
64,65の下側(裏側)や軸周りの洗浄性が更に一層
向上できる。しかも、保持具118を外せば自動的に上
下用及び左右用湾曲操作ノブ64,65が復帰手段の付
勢で元の位置に戻るので、手間がかからない洗浄が一層
しやすくなる。その保持具118は湾曲操作装置55を
図示しない自動洗浄装置を使って洗浄する場合にも好都
合である。また、この保持具118はカバー方式内視鏡
にも、カバー方式でない内視鏡にも同様に適用可能であ
る。
【0075】なお、その一対の保持具118は図19に
示すように互いに別体品でも良いが、両者一体となった
ものでもよい。また、その保持具118は単体で独立品
でも良いが、内視鏡操作部本体54或いは自動洗浄装置
(図示しない)の一部に設けられていても良い。
【0076】図20はカバー方式内視鏡の内視鏡カバー
119の挿入部カバー部119aを示す構成例で、この
挿入部カバー部119aのカバー先端構成部120の一
部には、前記図18に示した内視鏡107の先端の湾曲
指108を覆うゴム系樹脂又は薄肉樹脂等から成る弾性
袋121が水密的に取り付けられている。この弾性袋1
21の先端からカバー外皮122内に延出してチャンネ
ルチューブ123が設けられている。この挿入部カバー
部119aを前記内視鏡107に装着する時は、チャン
ネルチューブ123の基端側を該内視鏡107の湾曲指
108のチャンネル開口部109より内部の処置具挿通
チャンネルチューブ116内へ挿入しつつ、カバー外皮
122に該内視鏡107の挿入部107aを挿入する。
【0077】こうすることで、カバー方式の内視鏡にお
ける内視鏡カバー119の挿入部カバー部119aに、
図13に示したような起上ワイヤ48やワイヤルーメン
92やチューブ90や起上ノブ接続用部材85などを設
ける必要がないので、内視鏡カバーを安くできる。
【0078】
【発明の効果】本発明の内視鏡は前述の如く構成したの
で、内視鏡操作部の洗浄時など、必要に応じ、湾曲操作
ノブを内視鏡操作部本体に対し通常の操作位置から更に
外方に簡単にスライドさせて、湾曲操作ノブの裏面側と
内視鏡操作部本体との隙間を拡大することができるの
で、その湾曲操作ノブの裏面側などの洗浄等を非常にし
易くできると共に、それ以外の時は湾曲操作ノブが内視
鏡操作部本体に対する通常の位置(普段ユーザーが操作
する位置)に付勢手段により自動復帰でき、湾曲操作ノ
ブの脱着や位置調整と言った面倒な作業が不要で紛失の
虞れもない非常に簡便なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の実施例に用いたカバー方式内
視鏡と周辺機器とを含む内視鏡装置全体を示す概略的説
明図。
【図2】同上実施例に用いた内視鏡カバーの挿入部カバ
ー部の一部省略した斜視図。
【図3】同上内視鏡カバーを内視鏡に装着した状態の一
部省略した斜視図。
【図4】同上実施例に用いた内視鏡カバーの挿入部カバ
ー部の先端構成部の斜視図。
【図5】同じくカバー先端構成部を含む挿入部カバー部
の軸方向に沿ったの断面図。
【図6】内視鏡カバーの挿入部カバー部の別の構成例を
示し、(a)は組立過程の説明図、(b)は組立状態の
説明図、(c)はカバー先端構成部に接続するマルチル
ーメンチューブの斜視図。
【図7】内視鏡カバーの挿入部カバー部の更に別の構成
例を示す一部省略した分解斜視図。
【図8】前記実施例の内視鏡の操作部の内視鏡操作部本
体と湾曲操作装置との構造を示す一部断面した側面図。
【図9】同上内視鏡操作部本体に設けた分割型固定軸筒
と付勢機構との具体的構造例を示し、(a)は付勢機構
として引っ張りコイルばねを用いた場合の断面図、
(b)は円筒磁石を用いた場合の断面図。
【図10】前記内視鏡カバーの挿入部カバー部から延出
した起上ワイヤの操作部(起上ノブ)側を示す平面図。
【図11】同上起上ノブの内視鏡操作部への装着仕方を
示し、(a)は起上ノブ装着前の湾曲操作装置の状態
図、(b)は起上ノブ装着に際し湾曲操作装置を引き出
した状態図。
【図12】(a)は内視鏡カバーの挿入部カバー部と起
上ワイヤ及びその操作部側の別の構成例を示す断面図、
(b)はその起上ワイヤの操作部側を連結する起上ノブ
を備えた内視鏡操作部の側面図。
【図13】前記内視鏡カバーの挿入部カバー部と起上ワ
イヤ及びその操作部側の更に別の構成例を示す断面図。
【図14】前記図8に示した内視鏡操作部の他の構成例
を示す一部断面した側面図。
【図15】(a)は内視鏡の挿入部先端に湾曲指を設け
た実施例の斜視図、(b)はその湾曲指の構造を示す断
面図。
【図16】図15の湾曲指付き内視鏡の挿入部に適用可
能な内視鏡カバーの挿入部カバー部のカバー先端構成部
を示し、(a)は湾曲指を挿入していない状態の断面
図、(b)は湾曲指を挿入した状態の断面図。
【図17】(a)(b)は内視鏡操作部本体と湾曲操作
装置の上下用湾曲操作ノブと左右用湾曲操作ノブとにそ
れぞれ操作部カバー部とノブカバーを被せる状態を順に
示す断面図。
【図18】(a)は内視鏡カバーを用いない方式の内視
鏡の実施例の湾曲指付き挿入部先端を示す斜視図、
(b)はその湾曲指の断面図。
【図19】内視鏡操作部の湾曲操作装置の上下用湾曲操
作ノブと左右用湾曲操作ノブと引き出し状態の保持具を
示す側面図。
【図20】前記図18に示した湾曲指付き内視鏡をカバ
ー方式としてこれに被せる内視鏡カバーの挿入部カバー
部を示す斜視図。
【符号の説明】
12…内視鏡挿入部、13…内視鏡操作部、54…内視
鏡操作部本体、58,59,62,63…軸(58…固
定軸、59…固定軸筒、62,63……スリーブ)、6
4,65…湾曲操作ノブ、66,67,74,75a,
75b…付勢手段(66,67…付勢機構、74…引っ
張りコイルばね、75a,75b…円筒磁石)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−185237(JP,A) 特開 昭57−29328(JP,A) 特開 昭62−26043(JP,A) 実開 昭62−48303(JP,U) 実開 昭57−187502(JP,U) 実開 昭62−54702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡操作部本体から軸を介し外部に突
    出して回転操作可能に設けられ、内視鏡挿入部の先端方
    の湾曲動作を行わせる湾曲操作ノブを有した内視鏡にお
    いて、 前記湾曲操作ノブを前記内視鏡操作部本体に対し通常の
    操作位置から更に外方にスライド可能に設けると共に、
    その湾曲操作ノブを通常の操作位置にスライド復帰させ
    る付勢手段を設けて構成したことを特徴とする内視鏡。
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