JP3349804B2 - チャンネル付内視鏡カバー - Google Patents

チャンネル付内視鏡カバー

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JP3349804B2
JP3349804B2 JP32877693A JP32877693A JP3349804B2 JP 3349804 B2 JP3349804 B2 JP 3349804B2 JP 32877693 A JP32877693 A JP 32877693A JP 32877693 A JP32877693 A JP 32877693A JP 3349804 B2 JP3349804 B2 JP 3349804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】生体内に挿入され、生体内を観
察、処置する内視鏡の挿入部等を覆うチャンネル付内視
鏡カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野等において広く
用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡
は、処置具にて治療等の処置を行うことができるように
処置具を挿通できる処置具チャンネルを設けたものがあ
る。
【0003】また、挿入部の先端部に設けられた観察窓
が体液等の付着により、十分に観察できなくなることが
あるため、手元側での操作により、観察窓に流体を吹き
付けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気
管路とか送水管路が設けてある。
【0004】上記処置具チャンネルとか、送気管路等の
チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等に使用した
場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅菌処
理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌処理
を施こすためには時間がかかるため、内視鏡の使用効率
が低下するとか滅菌処理などの作業が面倒であるの問題
がある。
【0005】このため、内視鏡自体を内視鏡カバーで覆
った状態で使用することにより、使用後においても内視
鏡自体は不潔にならないようにした内視鏡カバー方式の
内視鏡が提案されている。
【0006】内視鏡カバーと、カバー用内視鏡からなる
カバー方式の内視鏡では、患者の体腔内に触れる挿入部
カバー部や、挿入部カバー部に付着した粘液等に触れた
手で触れる操作部カバー等汚染される部分は全て、1症
例毎の使い捨てである。また、一般的にカバー方式の内
視鏡では、カバー用内視鏡側にはできるだけチャンネル
を設けないで、洗浄等を簡単にできる構造にし、使い捨
てにされる(ディスポーザブル)内視鏡カバーにチャン
ネルを設けたチャンネル付内視鏡カバーにした構造のも
のが採用される。
【0007】例えば特開昭58−44033に示されて
いる従来例では、内視鏡挿入部に装着されるディスポー
ザブルな挿入部カバー部に処置具起上装置及び起上操作
部(起上ノブまで含まれる)が設けられ、それが内視鏡
操作部に着脱可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構造で
は、使い捨てされる部分に起上操作部(起上ノブやその
回転機構)まで含まれるため、コスト高となる。また、
起上ノブの位置を通常の処置具起上装置付内視鏡の起上
ノブの位と全く同じにするのは難しく、起上操作性が悪
くなる可能性が大きい。
【0009】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、従来例よりコストを下げることが可能で、しか
も起上操作性は通常の内視鏡と同じにできる処置具起上
装置の機能を備えたチャンネル付内視鏡カバーを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】少なくとも内
視鏡挿入部を覆うカバー側に、処置具起上部材と、この
処置具起上部材に取り付けられ、それを駆動する起上ワ
イヤが設けられ、起上操作ノブはリユースの内視鏡側に
設けられている。そして、カバー側のワイヤ端をリユー
ス側の起上ノブもしくは起上ノブに連結された連結部材
に着脱可能とする手段を設けたことにより、カバーを内
視鏡に装着すると同時もしくはその後にカバー側の処置
具起上装置を内視鏡側の起上操作部に接続し、起上操作
を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す説
明図、図2は内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図、図
3は内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態を示
す斜視図、図4は内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜
視図、図5は内視鏡カバーの先端部の構成を示す断面
図、図6はワイヤと起上操作ノブとの接続部を示し、図
7は接続部の構造を示す。
【0012】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
方式内視鏡と記す)2を有しており、このカバー方式内
視鏡2は、送気送水管路、吸引管路、処置具チャンネル
等のチャンネルが設けられた第1実施例のチャンネル付
内視鏡カバー(以下、内視鏡カバーと記す)3と、この
内視鏡カバー3に装着される内視鏡カバー用内視鏡(以
下、カバー用内視鏡と記す)4との組み合わせからなっ
ている。
【0013】内視鏡検査を行う際には、清潔な内視鏡カ
バー3によってカバー用内視鏡4の挿入部等は覆われ、
検査後には内視鏡カバー3は廃棄され、一方、カバー用
内視鏡4は、新しい清潔な内視鏡カバー3によって覆わ
れ、繰り返し使用されることが特徴となる。これによ
り、検査後における内視鏡の洗浄、消毒を不要とするも
のである。
【0014】また、前記内視鏡装置1は、前記カバー方
式内視鏡2と、このカバー方式内視鏡2が接続される各
種周辺機器等を内設したカート5と、前記カバー方式内
視鏡2を保持するカバー保持具6とを有している。
【0015】前記カート5には、カバー用内視鏡4に照
明光を供給する光源装置7、カバー用内視鏡4の撮像手
段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ8、送気及
び送水等の制御を行う流体制御装置9、内視鏡カバー3
にカバー用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバ
ー拡張器(以下、拡張器と略記する)10等が収納され
ている。また、前記カート5の上面部には、ビデオプロ
セッサ8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示する
モニタ11が載置されている。
【0016】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
12の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部13
が連設され、操作部13の側部からユニバーサルコード
14が延出しており、このユニバーサルコード14の端
部にコネクタ15が設けられている。
【0017】光源装置7は、前記コネクタ15を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ8は、前記コネクタ15の側部から延出する信号ケー
ブル16を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。
【0018】前記拡張器10は、拡張チューブ17が接
続され、この拡張チューブ17を介して内視鏡カバー3
内に空気を送り込んで拡張するためのものであり、この
拡張により内視鏡カバー3は、カバー用内視鏡4の装着
あるいは抜去が容易にできるようになっている。このカ
バー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着あるいは取り外
す際にはカバー保持具6を用い、例えばカバー保持具6
によって内視鏡カバー3の基端側を保持してカバー用内
視鏡4を挿入あるいは抜去するようになっている。
【0019】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニル等の高分子材
料で構成された操作部カバー部19及びユニバーサルコ
ードカバー部20とを備えて構成されており、カバー用
内視鏡4の内視鏡挿入部12、操作部13、ユニバーサ
ルコード14をそれぞれ覆うようになっている。
【0020】流体制御装置9は、送気制御弁21、送水
制御弁22、吸引制御弁23が設けられ、送気、送水、
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁21、送水制御弁22、吸引制御弁23は、そ
れぞれに挿入部カバー部18から延出している送気管路
24、送水管路25、吸引管路26が接続されている。
【0021】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁22には送水チューブ28が接
続されており、その先端部には送水タンク29が接続さ
れている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チ
ューブ30が延出しており、送気制御弁21と送水タン
ク29とに接続されている。
【0022】図2は内視鏡カバー3の挿入部カバー部1
8の全体構成を示す。挿入部カバー部18は、先端側か
らカバー先端構成部31、カバー外皮32、内視鏡の操
作部13を接続固定するための内視鏡操作部固定用口体
部(以下、口体部と記す)33が気密的に接続されて構
成されている。カバー先端構成部31には、観察用開口
部34と、チャンネル開口部35とが設けられている。
【0023】観察用開口部34には透明のカバーガラス
が配設され、カバー内部に挿入される内視鏡の観察窓及
び照明窓が対向し、被検部位に向けての照明光の照射及
び被検部位の観察が行えるようになっている。また、口
体部33には、内部に設けられた処置具チャンネルに連
通した処置具挿入口36が設けられている。口体部33
の後方には送気管路24、送水管路25、吸引管路26
が延出されると共に、ワイヤチューブ49の基端側が延
出されている。
【0024】この実施例では、このワイヤチューブ49
に挿通された起上ワイヤ48の端部には接続部材54が
取り付けられており、この接続部材54をカバー用内視
鏡4側の連結部材51(図6及び図7参照)に着脱自在
で接続できるようにしてあることが特徴となっている。
【0025】内視鏡カバー3をカバー用内視鏡4に装着
した状態を図3に示す。挿入部カバー部18にカバー用
内視鏡4の挿入部12を挿入し、内視鏡の操作部13に
操作部カバー部19を被せ、ユニバーサルコード14に
ユニバーサルコードカバー部20を被せた後、固定用テ
ープ38を各カバー部の繁ぎ目に巻き付けて固定するこ
とによって、カバー用内視鏡4の各部を内視鏡カバー3
(挿入部カバー部18、操作部カバー部19、ユニバー
サルコードカバー部20)によって気密的に覆い、外部
環境から隔離するようになっている。
【0026】また挿入部カバー部18にカバー用内視鏡
4の挿入部12を挿入する場合、拡張器10及び拡張チ
ューブ17を用いて挿入部カバー部18を拡張する以外
にも、例えば挿入部カバー部18を熱膨張率の高い材料
で形成しておけば、カバー用内視鏡4を挿入する時にも
ヒータ等で挿入部カバー部18を加熱して拡張し、カバ
ー用内視鏡4を挿入後に挿入部カバー部18を冷やして
収縮させるようにしてもよい。
【0027】内視鏡カバーの先端構成部31の構成を図
4に示す。先端構成部31は、硬性の樹脂等で構成さ
れ、挿入部カバー部18内に設けられる内視鏡挿入チャ
ンネルに連通し内視鏡先端部が嵌合する内視鏡先端部挿
入孔41と、処置具チャンネルに連通するチャンネル先
端部42とが設けられ、処置具チャンネルの先端部はチ
ャンネル開口部35より外部へ開口するようになってい
る。
【0028】内視鏡先端部挿入孔41の側方の観察用開
口部34には、カバーガラス43が設けられ、光を透過
すると共に内部の内視鏡先端部を外部環境から隔離する
ようになっている。この先端構成部31を含む内視鏡カ
バーの挿入部カバー部18の先端部は、軸方向の断面図
で表すと図5に示すような構成となっている。
【0029】挿入部カバー部18内には、処置具チャン
ネル44を構成するチャンネルチューブ45が挿通され
ており、チャンネルチューブ45の先端部が先端構成部
31に接続され、先端構成部31に設けられたチャンネ
ル先端部42に連通している。
【0030】チャンネル先端部42には、処置具チャン
ネル44内を挿通してきた処置具を起上等させる処置具
誘導部材を構成する処置具起上台46が回動可能に設置
されている。処置具起上台46は、基端部を中心にチャ
ンネル先端部42内を回動できるように、基端部が回転
軸47で固定されており、処置具起上台46の先端部に
は、押し引きすることによって起上台46を起上、倒置
させる起上ワイヤ48が接続されている。
【0031】この起上ワイヤ48は、挿入部カバー部1
8内を挿通し先端部が先端構成部31に接続されたワイ
ヤチューブ49内を通って、後端側が口体部33から後
方に突出するように延出されている(図3参照)。
【0032】また、図示しないが、挿入部カバー部18
内には処置具チャンネル44のチャンネルチューブ45
にほぼ平行して内視鏡挿入チャンネルが設けられ、カバ
ー用内視鏡4が挿入されるようになっている。
【0033】カバー用内視鏡4の操作部13を図6
(a),(b)に示す。図6(b)は図6(a)の側面
図(紙面の下方から見た図で、湾曲操作ノブ53を外し
た状態)である。
【0034】口体部33よりワイヤチューブ49が延出
している。ここのワイヤチューブ49は図5のワイヤチ
ューブ49がそのまま延出したものでもいいし、途中で
他のチューブにつぎ合わされたものでもいい。いずれに
しろ、内側に起上ワイヤ48が挿通されている。
【0035】その起上ワイヤ48はワイヤチューブ49
より接続部50を介して連結部材51に接続し、連結部
材51は処置具起上台46を起上とか倒置する操作を行
う起上操作ノブ(以下起上ノブと記す)52に連結され
ている。この起上ノブ52は湾曲操作ノブ53と同心的
に回転可能で、湾曲操作ノブ53の下側(内視鏡側)に
位置している。図6の2点鎖線で示す接続部50の具体
的構造を図7に示す。
【0036】起上ワイヤ48の端部には接続部材54が
取り付けられている。取り付け方は、半田付けでも接着
でもかしめでも熱溶着でもよい。この接続部材54の他
端は折れ曲がり、その先端は切り込み55が設けられ、
太径部56と細径部57とから成る。一方、連結部材5
1の端部には孔58が設けられている。
【0037】この孔58の径は接続部材54の太径部5
6より小さいが細径部57より大きい。また、口体部3
3においては、起上ワイヤ48の端部が、口体部33を
操作部13に固定した時(カバー装着時)に接続部50
のところにくるように、ワイヤ48の延出する位置決め
がなされている(操作部13の壁を沿うようにも位置決
めしている。)。ワイヤチューブ49は挿入部カバー部
18の挿入部内では、カバー内でたるむ等の自由度を有
するが、少なくとも先端構成部と口体部33では位置決
め固定されている。
【0038】次にこの実施例の作用を説明する。口体部
33をカバー用内視鏡4の操作部13に固定した後、連
結部材51の孔58を接続部材54の太径部56及び細
径部57に嵌め込む。太径部56は孔58より太いが、
切り込み55によって弾性的に径を縮ませて、孔58を
通過できる。
【0039】こうして、起上ワイヤ48が連結部材51
を介して起上ノブ52に接続されたことになり、起上ノ
ブ52を回転操作すれば、起上ワイヤ48を押し引き
し、挿入部先端の処置具起上台46を起上とか、倒置す
ることができる。なお、検査時の手順は、挿入部カバー
部18をカバー用内視鏡4に装着後、起上ワイヤ48を
連結部材51に接続し、その上より操作部カバー19を
装着する。その後、カバー装着状態で生体内に挿入し、
検査を行い、終了したら生体より引き抜き、操作部カバ
ー19を外し、起上ワイヤ48の接続を外し、挿入部カ
バー部18を外して、それらカバーを捨てる。
【0040】この第1実施例によれば、使い捨てされる
内視鏡カバー3側には起上操作機構を設けないで、接続
手段でカバー用内視鏡4側の起上操作機構に接続する構
造にしているので、挿入部カバー部18等の構造を簡単
で、コストのかからない構造にでき、かつ従来の内視鏡
と同等の起上操作性を実現できるという効果を有する。
【0041】次に本発明の第2実施例を説明する。本実
施例は、第1実施例とほぼ同様の構造で、接続部50内
の構造がやや異なる。図8を用いて説明する。起上ワイ
ヤ48の端部に接続部材59が取り付けられ、その先端
部は折り曲げられ雄ネジ部60を有している。雄ネジ部
60の外径は孔58内径よりも小さい。
【0042】また、連結部材51の抜け止めとして、接
続ノブ61があり、これは雄ネジ部60に対応した雌ネ
ジ部62を有する。接続ノブ61はリユースでもディス
ポでもセミディスポでもよい。また、接続ノブ61は雄
ネジ部60より小さな径の孔を有するゴムキャップ等で
もよい。それ以外は第1実施例の構成と同じ。
【0043】次にこの実施例の作用を説明する。連結部
材51の孔58を接続部材59に嵌め、そこで接続ノブ
61の雌ネジ部62を接続部材59の雄ネジ部60にネ
ジ止めすることで、連結部材51が接続部材59より抜
けないようにする。これ以外の作用は第1実施例と同
じ。この実施例によれば、第1実施例よりも、さらに強
い力をかけても接続状態が保てる。
【0044】次に本発明の第3実施例を説明する。本実
施例も、第1実施例の接続部50の内部構造のみが異な
る。図9を用いて説明する。
【0045】起上ワイヤ48の端部には、接続部材63
が起上ワイヤ48の軸周りに回転可能に取り付けられて
いる。また、接続部材63の他端には雌ネジ部64が設
けられている。一方、連結部材65の端部には雌ネジ部
64と対応する雄ネジ部66が設けられている。
【0046】次にこの実施例の作用を説明する。接続部
材63を連結部材65にネジ接続する。このような接続
法の場合、カバー用内視鏡4の挿入部長や挿入部カバー
部18の挿入部長の長さのばらつきに対しても、接続部
材63と連結部材65で適当な長さになるようにネジ接
続できるので、前記長さのばらつきが吸収できる。
【0047】また、カバー用内視鏡4を出荷する前に、
その挿入部長のばらつきに応じて連結部材65に印をつ
け、ユーザはその印まで接続部材63の端部をもってい
くようにネジ接続するようにしてもよい。この実施例に
よれば、カバー用内視鏡4や挿入部カバー部18の挿入
部長のばらつきを吸収できる接続が可能である。
【0048】次に本発明の第4実施例を図10を用いて
説明する。軸67(湾曲操作用の軸と同軸)の周りを回
転可能な起上ノブ68は接続片68aを有している。こ
の接続片68aを側方から見ると、図10(b)に示す
ように、切り込み69が設けてある。
【0049】切り込み69は細径部70と太径部71を
有する。一方、起上ワイヤ48の端部には複数の球状の
凸部72を有する接続部材73が取り付けられている。
複数の凸部72の間は凹部74となっている。切り込み
69の細径部70は凹部74の外径より小さいが、太径
部71は凹部74aの外径より大きくとも小さくともよ
い。
【0050】次にこの実施例の作用を説明する。図10
(a)の矢印の方向に接続部材73の凹部74を接続片
68aに押し当てる。切り込み69によって細径部70
が広がり、太径部71と凹部74が嵌まる。凹部74は
複数あるので、第3実施例と同様にカバー用内視鏡4や
挿入部カバー部18の挿入部長のばらつきがあっても適
当な位置(長さ)で起上ワイヤ48を起上ノブ68に接
続できる。
【0051】この実施例によれば、第3実施例と同じ効
果に加え、連結部材51がないのでカバー用内視鏡4の
操作部13がより簡単な構造にできる。
【0052】次に本発明の第5実施例を図11を用いて
説明する。本実施例の起上ノブ75の一部には周上凸凹
部76を有している。一方、起上ワイヤ48の端部に取
り付けられた接続部材77は前記周上凸凹部76の凸凹
ピツチに対応したピッチの辺上凹凸部78を有してい
る。
【0053】また、操作部13の表面の一部には、接続
部材77をガイドするガイド部材79が設けられてお
り、このガイド部材79と起上ノブ75の距離は、接続
部材77をガイド部材79に沿わせて起上ノブ75の下
にもってきた時に、周上凸凹部76と辺上凹凸部78が
ちょうどかみ合う距離となっている。
【0054】ただし、起上ノブ75の周上凸凹76部以
外の周面80とガイド部材79の距離は、接続部材77
の幅(高さ)より大きめである。
【0055】次にこの実施例の作用を説明する。図11
(a)のように、起上ノブ75を倒置方向にしておく
と、周上凸凹部76がない周面80がガイド部材79に
面する。この状態でカバー用内視鏡4に挿入部カバー部
18を挿入する。
【0056】この時、接続部材77をガイド部材79に
沿わせておけば、挿入部カバー部18をカバー用内視鏡
4に装着後は図11(a)のように接続部材77の辺上
凹凸部78が周面80に移動可能に面する。この時の接
続部材77の位置は、起上ワイヤ48の先端の処置具起
上台46が倒置した状態での位置であるが、カバー用内
視鏡4や挿入部カバー部18の挿入部の長さのばらつき
で、位置が多少異なる。
【0057】また、この状態で内視鏡挿入部(カバー装
着してある)を生体内に挿入すると、生体腔の形状に沿
って挿入部が曲がる場合がある。すると、その場合も図
11(a)において接続部材77の位置は、挿入部内で
の起上ワイヤ48の曲がり形状に応じて、多少前後す
る。しかし、図11(b)に示すように、起上ノブ75
を起上側(図11(a)の矢印方向)に回転操作する
と、周上凸凹部76と辺上凹凸部78がかみ合って、接
続部材77を起上ノブ75の回転角度に応じて押し引き
できる。
【0058】つまり、挿入部カバー部18とカバー用内
視鏡4の挿入部長のばらつきや、また、挿入部形状の変
化によるワイヤの移動があっても、起上ノブ75を倒置
位置−最大に起上させる操作位置やストローク量は常に
一定にすることができる。また、図12に示す変形例の
ように、接続部材77に長い凹部81を設け、ガイド部
材79に凸部82を設けることで、接続部材77の最大
移動量が規制されていてもいい。この場合ガイド部材7
9は、紙面の上下方向もしくは手前奥方向に移動可能で
ある。
【0059】また、図11のような構造でも起上ノブ7
5の回転可動範囲が規制されていてもいい(操作部13
につき当てがある等:図示しない)。この実施例によれ
ば、第3,4実施例の効果に加え、挿入部カバー部18
の挿入部形状が変化しても、倒置−起上操作位置、スト
ローク量を常に一定にできる。
【0060】次に本発明の第6実施例を図13(a)、
(b)を用いて説明する。起上ノブ83には起上ワイヤ
48が挿通できる挿通孔84があり、その前部はテーパ
状開口部85となっている。また、挿通孔84の一部に
通ずる雌ネジ部86と、その雌ネジ部86の延長線上に
凹部87が設けられている(図では、雌ネジ部86の軸
と垂直方向の穴をあけることで凹部87を挿通孔84に
設けている)。
【0061】また、接続ノブ88の先端には雌ネジ部8
6に対応した雄ネジ部89が設けてある。ワイヤチュー
ブ49より出る起上ワイヤ48が起上ノブ83の開口部
85の中央に導かれるように、ガイド部材79が操作部
13上に設けてある。このガイド部材79は、ワイヤチ
ューブ49を挟むように2本平行にあってもいい。
【0062】次にこの実施例の作用を説明する。挿入部
カバー部18がカバー用内視鏡4に装着される時、挿入
部カバー部18の口体部33より延出したワイヤチュー
ブ49及び起上ワイヤ48の端部がガイド部材79に沿
って起上ノブ85の開口部85内へと導かれ、図13
(b)に示すように、ワイヤ48の端部は起上ノブ83
の挿通孔84を貫通する。
【0063】この時の起上ワイヤ48の位置は、先端の
処置具起上台46が倒置した状態である。ここで、接続
ノブ88を回せるだけ回すと、雄ネジ部89が起上ワイ
ヤ48の一部を凹部87内へ押し曲げて固定する。
【0064】この実施例によれば、起上ワイヤ48の端
部には何も部材が取り付けられていないのでカバーを安
価にできる。その他は第3,4実施例の効果と同じ。
【0065】次に本発明の第7実施例を 図14を用い
て説明する。本実施例では、カバー側とリユースの内視
鏡側の処置具起上系との接続が、これまでの実施例と異
なり、内視鏡及びカバーの口体部の外側(表面)ではな
く一部の内側においてなされるものである。
【0066】挿入部カバー部18の口体部90の内側に
おいて、そこに取り付けられたワイヤチューブ49より
起上ワイヤ48が出て、その端部に接続部材91が取り
付けられている。この接続部材91には第一の孔92が
設けられている。
【0067】一方、起上ノブ(図示しない)に一端が連
結された連結部材93は、操作部13の中を通って(軸
方向に移動可能)、他端が操作部13の一部より突き出
している突き出し部にはOリング100が設けられ、外
からの汚物侵入を防いでいる。
【0068】連結部材93の突き出る端部には第二の孔
94が設けられている。第一,第二の孔92,94は共
に同じ径である。また、接続部91と連結部材93を接
続するための接続ピン95があり、その外径は第一,第
二の孔92,94の径より小さい。接続ピン95は、外
側が硬質パイプ96で、その中に永久磁石97が嵌め込
まれている。
【0069】また、操作部13で、接続部材91が移動
する範囲の一部の壁には、円筒状電磁石98が取り付け
られ、その円筒部内径は接続ピン95の外径より大き
い。電磁石98は、リード線99が操作部13内、ユニ
バーサルコード14を通って、光源装置7内に設けた図
示しない制御回路に接続される。
【0070】なお、図示しないが、操作部の一部にはこ
の電磁石98をON−OFF駆動するための操作スイッ
チが設けられている。次にこの実施例の作用を説明す
る。挿入部カバー部18をカバー用内視鏡4に装着した
状態が図14である。この時、起上ワイヤ48は先端に
取り付けられた処置具起上台46が最大起上した状態の
位置にあり、また、連結部材93は、起上ノブが最大起
上側に位置した時の状態である。
【0071】この時、第一,第二の孔92,94はほぼ
同軸上にある。ここで円筒状電磁石98の中にあった接
続ピン95は、電磁石98を通電して磁界を制御するこ
とで接続ピン95の永久磁石97に反発力を作用させ
て、接続ピン95を外側に移動させて第一,二の孔9
2,94の中へと移動させ、連結部材93と接続部材9
1が接続される状態に設定できる。
【0072】この状態で起上ノブを回転操作すれば、連
結部材93、接続ピン95、接続部材91、起上ワイヤ
48は直線的に連動する。この実施例によれば、起上ワ
イヤ48を起上操作部に接続する接続部が、表面に出る
ことがなく、操作部把持の邪魔にならない。また、接続
もワンタッチでなされる(スイッチ操作)。
【0073】次に本発明の第8実施例を図15〜図17
を用いて説明する。操作部13内には、一端が起上ノブ
に連結された連結部材101が軸方向に移動可能に設け
られ、その他端が操作部13より出て、そこに爪部材1
02が設けられている。爪部材102の爪部103には
ジョイント104において、回転トルクばね等の付勢手
段で、常に外側に開こうとする力が働いている。操作部
13内で爪部材102の爪部103が当たる部分の一部
には第一連通孔105が設けられている。
【0074】一方、挿入部カバー部18の基端側の口体
部106の内側にワイヤチューブ49が取り付けられ、
そこから起上ワイヤ48が延出し、その端部に接続部材
107が取り付けられている。口体部106の一部に
は、第一連通孔105と同じ径の第二の連通孔108が
設けられ、また、接続部材107には爪部103の一部
が挿通可能な接続孔109が設けられている。
【0075】次に、口体部106の一部と操作部13に
被せられる操作部カバー部19について図16を参照し
て説明する。操作部カバー部19の口体部取り付け部1
10は、ゴムバンドのように伸縮性に富んだリング状の
部材から成る。その一部には凸部111が設けられてい
る。その凸部111の外径は、第一,二の連通孔10
5,108の径より小さい。
【0076】次にこの実施例の作用を説明する。図15
のように、挿入部カバー部18の口体部106がカバー
用内視鏡4に完全に装着される前は、爪部103はジョ
イント104により外に開いた状態に付勢され、その一
部は第一連通孔105の中に入っている。矢印の方向に
口体部106を進め操作部13に突き当たったところ
で、第一,第二の連通孔105,108はほぼ同軸上に
並ぶ。
【0077】ここで操作部カバー部19の口体部取り付
け部110を広げながら操作部13を覆うように装着
し、その凸部111を第一,第二の連通孔105,10
8に挿通する。すると、図17のように凸部111の頭
で爪部103が押され、爪部103の一部が接続部材1
07の接続孔109に挿通される。このことにより、起
上ノブを回転操作すると、連結部材101、爪部材10
2、爪部103、接続部材107、起上ワイヤ48が連
動して直線的移動をする。
【0078】この実施例によれば、前記実施例に加え、
電気的手段がいらなくてシンプルになる。また、操作部
カバー部19を操作部13に装着すると同時に操作部1
3と口体部106の固定と、起上ワイヤ48と起上操作
部との接続が同時になされる。
【0079】次に本発明の第9実施例を図18を用いて
説明する。本実施例は、第1実施例の処置具起上操作及
び湾曲操作を電動化した例である。
【0080】ワイヤチューブ49内の起上ワイヤ48
は、接続部50において連結部材51と接続可能であ
る。連結部材51は途中から連通孔112より操作部1
3内へ入っている(軸方向に移動可能)。連通孔112
の入口内部は、Oリング等で連結部材51と操作部13
との間の水密が保たれている。
【0081】操作部13には、湾曲操作を行うためのジ
ョイスティック113と、起上操作を行うボタン114
が設けられている。連結部材51は操作部13内におい
て駆動ワイヤに連結され(図示しない)、この駆動ワイ
ヤ及び湾曲駆動用のワイヤがプーリ等により方向を変え
ながら、操作部13よりユニバーサルコード14内を通
り、駆動装置115につながれている。
【0082】それらのワイヤは駆動装置115内のモー
タにより駆動(押し引き)される。またジョイスティッ
ク113やボタン114につながる電気線類も、ユニバ
ーサルコード14を介して駆動装置115内の駆動回路
につながっている。駆動装置115は、光源装置7と一
体となっていても、別体でもいい。
【0083】次にこの実施例の作用を説明する。接続部
50に関しては、前述の第1実施例と同じであるのでそ
の説明を省略する。本実施例においては、ジョイスティ
ック113の操作により湾曲を、ボタン114の操作に
より処置具起上操作をいずれも駆動装置115内のモー
タを駆動制御することで行う。
【0084】ボタン114は2つの山部とその間の谷部
によるシーソ型スイッチとなっており、谷部を支点にど
ちらかの山部が押されるようになっている。例えば、図
の右側を押せば倒置、左側を押せば起上するようにモー
タが制御される。ボタン114は、起上用と倒置用の2
つに分れていてもいい。また、起上側と倒置側に倒せる
ジョイスティックになってもいい。
【0085】この実施例によれば、電動化したので、操
作が楽になる。また、操作部13の構造がシンプルにな
るので、操作部カバー部が装着しやすかったり、装着し
た状態での湾曲、起上操作がしやすい。
【0086】次に本発明の第10実施例を説明する。挿
入部カバー部18をカバー用内視鏡4に装着した時の操
作部13における湾曲操作部(図示しない)付近構成を
図19に示す。
【0087】操作部13の湾曲操作軸150には、同軸
で回転自在の起上ノブ151が設けられている。起上ノ
ブ151の一部はピニオン部152が設けられている。
また、操作部13には、起上ノブ151の下にガイド部
153が設けられている。口体部33(図3参照)より
後方に延出したワイヤチューブ49から起上ワイヤ48
が延出し、その端部には円柱状のラック154が取り付
けられている。
【0088】ラック154の凸凹はピニオン部152の
凹凸に対応した形状である。ラック154の外径は、起
上ノブ151の底面155(ピニオン部152の手前の
部分)とガイド部153との距離よりも若干小さい(つ
まり図19(a)ではラック154は起上ノブ151を
回さなくとも移動可能)。
【0089】また、起上ノブ151(ピニオン部15
2)とラック154の材質として、例えば起上ノブ15
1を金属、ラック154をモールド成形可能な樹脂とい
うように、起上ノブ151はラック154よりも明らか
に硬い材質のものにしてもいい。
【0090】そうすることで、起上ノブ151を回転さ
せた時に、ピニオン部152の凸部とラック154の凸
部がぶつかった場合でも、材質の硬いピニオン部152
の凸部が、材質の軟らかいラック154の凸部の一部を
削る、もしくはへこますようにして滑ることで、強引に
ピニオン部152の凸凹とラック154の凹凸部をかみ
合わせることができる。この時、リコース側の起上ノブ
51のピニオン部52は削れることなく、また、ラック
154の表面が多少削れたり傷ついたりしても1症例ご
とのディスポなので問題はない。
【0091】図19(a)の起上ノブ151の位置は、
挿入部カバー部18の着脱時の位置である(着脱時の中
心線156)。図19(b)は、ピニオン部152とラ
ック154をかみ合わせたばかりの位置で、ここが起上
ノブ151の完全倒置位置である(完全倒置時の中心線
157)。
【0092】従って、起上ノブ151の着脱時の位置と
完全倒置時の位置との間には着脱用回転域aが存在す
る。この着脱用回転域aは起上操作時の回転域(図19
(b)の完全倒置時の中心線157より左側)に対し
て、例えば操作に要する力量が重くなっていたり、完全
倒置時の中心線157あたりでクリック音がする等、ユ
ーザが感知できるようになっている。
【0093】また、着脱用回転域aにおいては、起上ワ
イヤ48が若干押し引きされることになるので、起上ノ
ブ151を完全倒置位置にした時に、先端の起上台46
(図5参照)も処置具の完全倒置位置となるように、起
上ノブ151が着脱時の位置(図19(a))の時は、
図示しない起上台46も処置具の完全倒置位置よりもさ
らに若干倒置した位置にある。
【0094】ラック154は、同じ円柱状であっても、
凹凸がらせん状に設けられていてもいい(図示しな
い)。仮にラック154を削り加工で作る場合はその方
が簡単にできる。
【0095】この実施例の作用及び効果は第5実施例と
ほぼ同じである。第5実施例と異なるのは、ラック15
4が円柱状なので、起上ワイヤ48が軸周りに回転して
も常にピニオン部152とラック154はかみ合うこと
ができる利点を有する。
【0096】また、起上ワイヤ48は、ワイヤチューブ
49に対するクリアランスの影響等で、ストロークの遊
びが多少ある場合があり、そうなると、起上ノブの起上
と倒置を繰り返すうちにラックとピニオンのかみ合う位
置がずれてしまい、起上ノブが倒置位置でも起上台が少
し起上した位置となってしまうこともあり得る。
【0097】この場合、本実施例の図19(b)のよう
に着脱用回転域aを設けることで、検査中は常に、起上
ノブ151の倒置位置でもピニオン部152とラック1
54がかみ合っており、起上ワイヤ48にストロークの
遊びがあっても、最初(検査前)にセットしたピニオン
部152とラック154のかみ合い位置は変わらないよ
うにできる。
【0098】次に本発明の第10実施例の変形例を図2
0を用いて説明する。図20(a)は倒置位置、図20
(b)は最大起上位置である。起上ノブ158には、凸
部159(複数でもいいが、できるだけ少なくする)が
設けられている。樹脂性のラック160の凹部はヒンジ
となっている。また、ガイド部161の後方部は起上ノ
ブ158の回転に合わせたカーブ状となっている。
【0099】次に作用を説明する。ラック160の凹部
はヒンジとなっているので、図20(b)のように最大
起上位置に近づくとラック160はガイド部161に沿
って持ち上げられ、ラック160の一部が曲がって、起
上ワイヤ48を少し上に持ち上げながら引っ張るように
なる。
【0100】この変形例によれば、最大起上位置に近づ
くほど、起上ノブ158の回転量に対して起上ワイヤ4
8をワイヤチューブ49より引っ張るストローク量の割
合が小さくなってくるので、起上ノブ158の最大起上
位置付近で、起上台の起上角の微調整ができるようにな
る。
【0101】次に本発明の第11実施例を図21を用い
て説明する。起上ノブ162には、外ピニオン部163
と内ピニオン部164が境界線165を境にして設けら
れている。起上ワイヤ48端には、上段凹凸部166と
下段凹凸部167を有するラック168が取り付けられ
ている。
【0102】図21(b)は図21(a)を後方から見
た図である。ラック168が側方にずれて起上ノブ15
1との接点が外れないようにするために、側方ガイド部
153aが軸150に設けられている。この側方ガイド
部153aは、湾曲操作ノブの下側面が代わりにその役
割をになってもいい。
【0103】また、側方ガイド部153aは、ガイド部
153がL字形になっていて側方と下方の両方のガイド
を兼ねるようにしてもいい。このような側方ガイド部1
53aは他の実施例でも同様に設けている。
【0104】次に作用を説明する。図21(a)の倒置
位置より、起上を開始すると、まず、外ピニオン部16
3と下段凹凸部167がかみ合う。やがて最大起上位置
に近づくと境界線165を境にして内ピニオン部164
と上段凹凸部166がかみ合う(この時、外ピニオン部
163と下段凹凸部167はかみ合いが解除されてい
る)。
【0105】この実施例によれば、最大起上付近では、
ギアチェンジされて、起上ノブ162のストローク変化
に対する起上ワイヤ48のストローク変化が小さくなる
ので、起上台の起上角の微調整がしやすくなる。
【0106】次に本発明の第12実施例を図22を用い
て説明する。図22(a)は倒置位置、図22(b)は
最大起上位置である。起上ノブ169の一部には太径部
170が設けられている。また、起上ノブ169の下に
は軸171が設けられ、この軸171の周りに回転可能
なローラ172が設けられている。
【0107】ローラ172はゴム系樹脂管の弾性体であ
ってもいい。起上ワイヤ48端には何も他の部材はつい
ていない。図23に示す変形例のように、太径部170
が凹凸部となっていて、ローラ172が凹凸部となって
いてもいい。
【0108】次に作用を説明する。図22(a)の倒置
位置では、太径部170はローラ172に面しておら
ず、起上ノブ169とローラ172の間に起上ワイヤ4
8が挿通可能である。
【0109】起上を開始すると、起上ノブ169の太径
部170がローラ172との間でワイヤ48をはさみこ
みながら引っ張る。図23の変形例の場合では、起上ワ
イヤ48を折り曲げるようにはさみこむ。
【0110】この実施例及びその変形例によれば、ワイ
ヤ端に何もつかずに、これまでの実施例と同様にワイヤ
端と起上ノブの接続が容易になされたうえで起上・倒置
操作ができる。つまり、前述の実施例よりカバー側のコ
ストを安くできる。
【0111】次に本発明の第13実施例を図24を用い
て説明する。図24(a)では、操作部13に起上ノブ
151の下にスライド可能なラック173が設けられて
いる。カバー側の起上ワイヤ48端には何も部材は取り
付けられていない。
【0112】図24(b)の変形例では、操作部13に
設けられた起上ノブ151のピニオン部152とスライ
ド可能なラック174の凹凸部がかみ合っている(常に
かみ合っている)。
【0113】ラック174には挿通孔175が設けられ
ている。挿通孔175の内径は起上ワイヤ48の外径よ
り大きい。挿入部カバー部18をカバー用内視鏡4に装
着すると図24(b)のように起上ワイヤ48端が挿通
孔175に挿通される。ラック174の一部には、挿通
孔175に通じるビス176が設けられ、挿通孔175
に対して起上ワイヤ48を固定できるようになってい
る。
【0114】次に作用を説明する。図24(a)は倒置
位置状態を示しているが、起上ノブ151を起上側へ回
転操作すると図23のごとく、起上ノブ151のピニオ
ン部152とラック173の凹凸部との間で起上ワイヤ
48を折り曲げながらはさみこんで、押し引きできる。
【0115】図23(b)も倒置状態を示しているが、
ビス176で起上ワイヤ48をラックに対して固定した
後、起上ノブ151を回転させることでラック174を
スライドさせ、起上ワイヤ48を押し引きする。
【0116】この実施例の効果は第12実施例と同じで
ある。なお、上述した実施例を部分的に組み合わせる等
して異なる実施例を構成することもでき、それらも本発
明に属する。
【0117】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、処置具
起上装置付きの内視鏡カバーを安価にできる。また、起
上操作性を通常の内視鏡と同じにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を備えた内視鏡カバー方式
の内視鏡装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図。
【図3】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態
を示す斜視図。
【図4】内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜視図。
【図5】内視鏡カバーの先端部の構成を示す断面図。
【図6】ワイヤの後端と起上操作ノブとの接続部を示す
断面図。
【図7】接続部の具体的構造を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施例における接続部の具体的構
造を示す断面図。
【図9】本発明の第3実施例における接続部の具体的構
造を示す断面図。
【図10】本発明の第4実施例における接続部の具体的
構造を示す図。
【図11】本発明の第5実施例における接続部の具体的
構造を示す断面図。
【図12】第5実施例の変形例における主要部を示す断
面図。
【図13】本発明の第6実施例における接続部周辺の具
体的構造を示す断面図。
【図14】本発明の第7実施例における接続部周辺の具
体的構造を示す断面図。
【図15】本発明の第8実施例における接続部周辺の具
体的構造を示す断面図。
【図16】操作部カバー部を示す斜視図。
【図17】操作部カバー部を装着した状態を示す断面
図。
【図18】本発明の第9実施例における主要部を示す
図。
【図19】本発明の第10実施例における接続部の具体
的構造を示す断面図。
【図20】第10実施例の変形例における接続部の具体
的構造を示す断面図。
【図21】本発明の第11実施例における接続部の具体
的構造を示す図。
【図22】本発明の第12実施例における接続部の具体
的構造を示す断面図。
【図23】本発明の第12実施例の変形例における接続
部の具体的構造を示す図。
【図24】本発明の第13実施例及びその変形例におけ
る接続部の具体的構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式内視鏡 3…(チャンネル付)内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 18…挿入部カバー部 19…操作部カバー部 20…ユニバーサルコードカバー部 27…吸引チューブ 31…カバー先端構成部 32…カバー外皮 33…(内視鏡先端部固定用)口体部 34…観察用開口部 35…チャンネル開口部 36…処置具挿入口 41…内視鏡先端部挿入孔 42…処置具誘導装置 44…処置具チャンネル 45…チャンネルチューブ 46…処置具起上台 48…起上ワイヤ 49…ワイヤチューブ 50…接続部 51…連結部材 52…起上ノブ 53…湾曲操作ノブ 54…接続部材 55…切り込み 56…太径部 57…細径部 58…孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具を挿通するための処置具チャンネ
    ルと、前記処置具チャンネルに挿通され、先端開口より
    突出される処置具の突出方向を変える処置具誘導部材
    と、前記処置具誘導部材に一端が取り付けられ、前記処
    置具誘導部材を駆動するワイヤとを備え、少なくとも内
    視鏡の挿入部を覆うチャンネル付内視鏡カバーにおい
    て、 前記ワイヤの他端又はワイヤ他端に取り付けた接続部材
    を、内視鏡の操作部に設けられている起上操作部材又は
    起上操作部材に連結した連結部材に着脱可能にすると共
    に、前記カバーを内視鏡に装着するときに、前記ワイヤ
    の他端又は前記接続部材が前記起上操作部材又は前記連
    結部材と接続して接続部を形成可能に位置するように前
    記カバーを内視鏡に位置決め固定する固定手段を設けた
    ことを特徴とするチャンネル付内視鏡カバー。
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