JPH0759730A - 内視鏡カバー方式の内視鏡 - Google Patents

内視鏡カバー方式の内視鏡

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JPH0759730A
JPH0759730A JP5210612A JP21061293A JPH0759730A JP H0759730 A JPH0759730 A JP H0759730A JP 5210612 A JP5210612 A JP 5210612A JP 21061293 A JP21061293 A JP 21061293A JP H0759730 A JPH0759730 A JP H0759730A
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JP
Japan
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endoscope
cover
treatment instrument
raising
channel
Prior art date
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Pending
Application number
JP5210612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0759730A publication Critical patent/JPH0759730A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
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  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
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  • Molecular Biology (AREA)
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処置具の進退操作と同時に処置具の起上、倒
置操作を容易に行う。 【構成】 内視鏡カバー方式の内視鏡は、カバー用内視
鏡とこのカバー用内視鏡に装着するチャンネル付内視鏡
カバーとを有している。この内視鏡カバーの挿入部カバ
ー部18の手元側には内視鏡先端部固定用口体部33が
設けられ、この口体部33には、内部の処置具チャンネ
ルに連通した処置具挿入口36が設けられており、この
処置具挿入口36を形成する処置具挿入筒50の近傍に
は、カバー先端部の処置具起上装置を操作する処置具起
上レバー51が隣接して配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉗子などの処置具等を
挿通する処置具チャンネルを含む少なくとも一つのチャ
ンネルを有し、生体内に挿入して被検部位の観察、処置
を行うための内視鏡の挿入部等を覆うチャンネル付内視
鏡カバーを備えた内視鏡カバー方式の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野等において広く
用いられるようになった。医療分野に使用される内視鏡
は、生体内に挿入させた場合、挿入部の先端部に設けら
れた観察窓が体液等の付着により、十分に観察できなく
なることがある。このため、内視鏡には、手元側での操
作により、観察窓に洗浄液,洗浄ガス等の流体を吹き付
けて観察窓に付着した体液等を除去できるように送気管
路とか送水管路が設けられている。また、不用な体液等
を吸引して排出する吸引管路が設けられているものもあ
る。また、生検鉗子による組織の採取とか、処置具によ
る治療処置等を行うことができるように処置具チャンネ
ルが設けられているものがある。
【0003】内視鏡検査には、検査前に十分な洗浄消毒
をした清潔な内視鏡を使用する必要がある。
【0004】このため、前記送気管路等の管路とか、処
置具チャンネルが設けられた内視鏡では、患者等に使用
した場合には、感染症等を確実に防ぐために洗浄とか滅
菌処理が施される。しかしながら、完全に洗浄とか滅菌
処理を施すためには時間がかかるので、内視鏡の使用効
率が低下するという問題がある。
【0005】そこで、内視鏡自体を前記送気送水管路等
を設けた内視鏡カバーで覆った状態で使用することによ
り、使用後に内視鏡カバーのみを使い捨てとして交換
し、使用後においても内視鏡自体は不潔にならないよう
にして洗浄とか滅菌処理を施すことを必要としない内視
鏡カバー方式の内視鏡装置が提案されている。
【0006】このような内視鏡カバー方式の内視鏡装置
に用いられる内視鏡カバーとしては、通常のチャンネル
付内視鏡と同様に被検部位の処置等を行えるように、例
えば処置具等を挿通するための処置具チャンネルなどの
チャンネルを有するものが提案されている。チャンネル
付内視鏡カバーは、例えば図25に示すように、内視鏡
の挿入部を覆う挿入部カバー部101に処置具チャンネ
ル102が設けられ、この処置具チャンネル102は手
元側の操作部固定用口体部103まで延設されている。
前記口体部103には、処置具チャンネル102に連通
する処置具挿入口104が設けられると共に、カバー先
端部に設けられた処置具起上台105を操作するための
処置具起上レバー106が配設されている。この処置具
起上レバー106は、挿入部カバー部101内に挿通さ
れた起上ワイヤ107を介して先端部の処置具起上台1
05に接続されており、処置具起上レバー106を操作
することによって処置具チャンネル102内に挿通した
処置具の先端部を起上、倒置できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】チャンネル付内視鏡カ
バーにおいては、図25に示したように処置具起上レバ
ー106は処置具挿入口104と一緒に口体部103上
に配設される構成が一般的に考えられる。この構成の場
合、設計上の簡易さから通常処置具起上レバー106は
処置具挿入口104より離れた位置(図25では対向し
た位置)に配置される。
【0008】しかしながら、処置具起上レバーが処置具
挿入口から離れた位置に設けられる構成では、処置具を
進退させながら、処置具の起上、倒置操作を同時に行う
ことが非常に困難である。
【0009】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、処置具の進退操作と同時に処置具の起上、倒置操作
を容易に行うことができ、操作性を向上させることが可
能な内視鏡カバー方式の内視鏡を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡カバ
ー方式の内視鏡は、内視鏡と、処置具を挿通する処置具
チャンネルを有し少なくとも前記内視鏡の挿入部を覆う
チャンネル付内視鏡カバーとを備えたものであって、前
記処置具チャンネルに挿通されて先端部より突出した処
置具の突出方向を変化させる処置具誘導装置を備えると
共に、前記処置具誘導装置を操作する処置具誘導操作手
段を、前記処置具チャンネルに連通する処置具挿入口に
隣接させて前記内視鏡カバーもしくは前記内視鏡に設け
たものである。
【0011】
【作用】処置具を処置具チャンネルに挿通するための処
置具挿入口と、処置具チャンネル先端部より突出した処
置具の突出方向を変化させる処置具誘導操作を行うため
の処置具誘導操作手段とが隣接して位置する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す説
明図、図2は内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図、図
3は内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態を示
す斜視図、図4は内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜
視図、図5は内視鏡カバーの先端部の構成を示す軸方向
断面図、図6は内視鏡カバーの後端部の構成を示す軸方
向断面図、図7は内視鏡カバーの後端部の第1の変形例
を示す斜視図、図8は内視鏡カバーの後端部の第2の変
形例を示す斜視図である。
【0013】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
方式内視鏡と記す)2を有しており、このカバー方式内
視鏡2は、送気送水管路,吸引管路,処置具チャンネル
等のチャンネルが設けられたチャンネル付内視鏡カバー
(以下、内視鏡カバーと記す)3と、この内視鏡カバー
3に装着される内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバー用
内視鏡と記す)4との組み合わせからなっている。内視
鏡検査を行う際には、清潔な内視鏡カバー3によってカ
バー用内視鏡4の挿入部等は覆われ、検査後には内視鏡
カバー3は破棄され、一方、カバー用内視鏡4は、新し
い清潔な内視鏡カバー3によって覆われ、繰り返し使用
されることが特徴となる。これにより、検査後における
内視鏡の洗浄,消毒を不要とするものである。
【0014】また、前記内視鏡装置1は、前記カバー方
式内視鏡2と、このカバー方式内視鏡2が接続される各
種周辺機器等を内設したカート5と、前記カバー方式内
視鏡2を保持するカバー保持具6とを有している。
【0015】前記カート5には、例えば光源装置7,ビ
デオプロセッサ8,流体制御装置9,内視鏡カバー3に
カバー用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー
拡張器(以下、拡張器と略記する)10等が収納されて
いる。また、前記カート5の上面部には、ビデオプロセ
ッサ8からの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモ
ニタ11が載置されている。
【0016】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
12の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部13
が連設され、操作部13の側部からユニバーサルコード
14が延出しており、このユニバーサルコード14の端
部にコネクタ15が設けられている。
【0017】光源装置7は、前記コネクタ15を介して
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するようになっている。また、ビデオプロセッ
サ8は、前記コネクタ15の側部から延出する信号ケー
ブル16を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続さ
れ、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。
【0018】前記拡張器10は、拡張チューブ17が接
続され、この拡張チューブ17を介して内視鏡カバー3
内に空気を送り込んで拡張するためのものであり、この
拡張により内視鏡カバー3は、カバー用内視鏡4の装着
あるいは抜去が容易にできるようになっている。このカ
バー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着あるいは取り外
す際にはカバー保持具6を用い、例えばカバー保持具6
によって内視鏡カバー3の基端側を保持してカバー用内
視鏡4を挿入あるいは抜去するようになっている。
【0019】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子
材料で構成された操作部カバー部19及びユニバーサル
コードカバー部20とを備えて構成されており、カバー
用内視鏡4の内視鏡挿入部12,操作部13,ユニバー
サルコード14をそれぞれ覆うようになっている。
【0020】流体制御装置9は、送気制御弁21,送水
制御弁22,吸引制御弁23が設けられ、送気,送水,
吸引をこれらの電磁弁で制御するようになっている。送
気制御弁21,送水制御弁22,吸引制御弁23は、そ
れぞれに挿入部カバー部18から延出している送気管路
24,送水管路25,吸引管路26が接続されている。
【0021】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、この吸引器によって、内視鏡先端部より不要な体液
等の吸引ができるようになっている。送水制御弁22に
は送水チューブ28が接続されており、その先端部には
送水タンク29が接続されている。さらに、流体制御装
置9からは2本の送気チューブ30が延出しており、送
気制御弁21と送水タンク29とに接続されている。
【0022】図2に内視鏡カバー3の挿入部カバー部1
8の全体構成を示す。挿入部カバー部18は、先端側か
らカバー先端構成部31,カバー外皮32,内視鏡の操
作部13を接続固定するための内視鏡操作部固定用口体
部(以下、口体部と記す)33が気密的に接続されて構
成されている。カバー先端構成部31には、観察用開口
部34と、チャンネル開口部35とが設けられている。
観察用開口部34には透明のレンズカバーが配設され、
カバー内部に挿入される内視鏡の観察窓及び照明窓が対
向し、被検部位に向けての照明光の照射及び被検部位の
観察が可能となっている。
【0023】また、口体部33には、内部に設けられた
処置具チャンネルに連通した処置具挿入口36が設けら
れており、この処置具挿入口36を形成する処置具挿入
筒50の近傍には、処置具誘導操作手段としての処置具
起上レバー51が隣接して配設されている。この処置具
起上レバー51を操作することによって、処置具挿入口
36から処置具チャンネルに挿通した鉗子等の処置具の
先端部を起上、倒置して該処置具先端の突出部の突出方
向を変化させる処置具誘導装置を作動できるようになっ
ている。
【0024】内視鏡カバー3をカバー用内視鏡4に装着
した状態を図3に示す。挿入部カバー部18にカバー用
内視鏡4の挿入部12を挿入し、内視鏡の操作部13に
操作部カバー部19を被せ、ユニバーサルコード14に
ユニバーサルコードカバー部20を被せた後、固定用テ
ープ38を各カバー部の繋ぎ目に巻き付けて固定するこ
とによって、カバー用内視鏡4の各部を内視鏡カバー3
(挿入部カバー部18,操作部カバー部19,ユニバー
サルコードカバー部20)によって気密的に覆い、外部
環境から隔離できるようになっている。
【0025】なお、挿入部カバー部18にカバー用内視
鏡4の挿入部12を挿入する場合、拡張器10及び拡張
チューブ17を用いて挿入部カバー部18を拡張する以
外にも、例えば挿入部カバー部18を熱膨張率の高い材
料で形成しておき、カバー用内視鏡4を挿入するときに
ヒータ等で挿入部カバー部18を加熱して拡張させ、カ
バー用内視鏡4の挿入後に挿入部カバー部18を冷却し
て収縮させるような方法を用いることもできる。
【0026】内視鏡カバーの先端構成部31の構成を図
4に示す。先端構成部31は、硬性の樹脂等で構成さ
れ、挿入部カバー部18内に設けられる内視鏡挿入チャ
ンネルに連通し内視鏡先端部が嵌合する内視鏡先端部挿
入孔41と、処置具チャンネルに連通するチャンネル先
端部42とが設けられ、処置具チャンネルの先端部はチ
ャンネル開口部35より外部へ開口するようになってい
る。内視鏡先端部挿入孔41の側方の観察用開口部34
には、カバーガラス43が設けられ、光を透過すると共
に内部の内視鏡先端部を外部環境から隔離するようにな
っている。
【0027】この先端構成部31を含む内視鏡カバーの
挿入部カバー部18の先端部は、軸方向の断面図で表す
と図5に示すような構成となっている。
【0028】挿入部カバー部18内には、処置具チャン
ネル44を構成するチャンネルチューブ45が挿通され
ており、チャンネルチューブ45の先端部が先端構成部
31に接続され、先端構成部31に設けられたチャンネ
ル先端部42に連通している。チャンネル先端部42に
は、処置具チャンネル44内を挿通してきた処置具を起
上させる処置具起上台46が回動可能に設置されてい
る。処置具起上台46は、基端部を中心にチャンネル先
端部42内を回動できるように、基端部が回転軸47で
固定されており、処置具起上台46の先端部には、押し
引きすることによって起上台46を起上、倒置させる起
上ワイヤ48が接続されている。この起上ワイヤ48
は、挿入部カバー部18内を挿通し先端部が先端構成部
31に接続されたワイヤチューブ49内を通って、後端
側が内視鏡操作部固定用口体部33まで延出している。
【0029】また、図示しないが、挿入部カバー部18
内には処置具チャンネル44のチャンネルチューブ45
にほぼ平行して内視鏡挿入チャンネルが設けられ、カバ
ー用内視鏡4が挿入されるようになっている。
【0030】内視鏡カバーの挿入部カバー部18の後端
部は、図6に示すように構成されている。
【0031】挿入部カバー部18の後端部に設けられる
内視鏡操作部固定用口体部33には、前記チャンネルチ
ューブ45,ワイヤチューブ49の後端部が接続されて
いる。チャンネルチューブ45は、口体部33内で処置
具挿入口36と連通している。また、ワイヤチューブ4
9内を通って口体部33内に延出した起上ワイヤ48
は、その後端部に連結部材52が固着されている。一
方、処置具起上レバー51は、中間部を回転軸ピン53
によって回動可能に固定され、先端部が連結部材52に
係合しており、連結部材52に対して抜けないように連
結固定されている。この処置具起上レバー51を作動さ
せることによって、連結部材52は、口体部33内をあ
る所定範囲内で前後方向に移動し、起上ワイヤ48を牽
引、弛緩するようになっている。
【0032】なお、処置具起上レバー51は、図7に示
すように、操作者の指が当たる先端部のノブの部分に複
数の凹凸を配した滑り止め54を設けるようにしても良
い。また、処置具起上レバー51は処置具挿入筒50に
隣接していればどの位置に配置しても良く、図8に示す
ように処置具挿入筒50の側部等に設けるようにしても
良い。
【0033】本実施例の内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1において、内視鏡の使用の際にはカバー用内視鏡4に
滅菌された清潔な内視鏡カバー3を装着し、カバー用内
視鏡4が外部環境から隔離された状態のカバー方式内視
鏡2として、体腔内等の検査対象部位に挿入する。よっ
て、内視鏡使用時には、カバー用内視鏡4は内視鏡カバ
ー3によって覆われ、外部に露出しない状態になってい
るため、清潔な状態が保たれる。また、送気管路,送水
管路や、処置具チャンネル44は、内視鏡カバー3側に
設けられており、使用後は内視鏡カバー3と共に破棄さ
れ、滅菌された新たな内視鏡カバー3でカバー用内視鏡
4を覆うようにするため、汚染された管路が再使用され
ることはない。
【0034】このようにカバー方式内視鏡2を構成する
ことにより、内視鏡本体であるカバー用内視鏡4は、検
査の度に洗浄とか滅菌処理を施す必要がなく、常に清潔
に保つことができ、内視鏡検査を簡便に行うことができ
る。カバー用内視鏡4は、再洗浄及び再消毒すること無
しに連続的に使用でき、例えば一日の検査が全て終了し
たときに洗浄,滅菌処理消毒を行えば良い。よって、内
視鏡の使用効率を向上させることができる。
【0035】内視鏡検査時に処置具による各種処置を行
う場合は、使用する処置具を挿入部カバー部18の口体
部33に設けられた処置具挿入口36より挿入し、処置
具チャンネル44内を挿通して、カバー先端構成部31
のチャンネル開口部35より処置具の先端部を突出させ
て目的部位へ到達させて処置を行う。
【0036】本実施例の内視鏡カバーは、処置具先端部
を目的部位へ向けるための処置具起上台及び処置具起上
機構を含む処置具誘導装置が配設され、この処置具誘導
装置を処置具誘導操作手段となる処置具起上レバー51
によって操作するようになっている。
【0037】処置具チャンネル44に挿通した処置具を
起上、倒置させる場合には、挿入部カバー部18手元側
の口体部33に設けられた処置具起上レバー51を作動
させることにより、回転軸ピン53を支点として起上レ
バー51が回動し、レバー先端部に係合した連結部材5
2が前後方向に移動する。これにより、連結部材52に
後端部が固着された起上ワイヤ48が押し引きされ、起
上ワイヤ48の先端部に接続された処置具起上台46が
起上、倒置する。
【0038】本実施例では、処置具起上レバーを口体部
において処置具挿入筒に隣接して設けるようにしたた
め、処置具の微妙な進退操作とほぼ同時に起上操作を片
手で容易に行うことができる。このように処置具の挿脱
時などの進退操作とほぼ同時に処置具起上、倒置操作を
可能としたことにより、処置具使用時の操作性を向上さ
せることができる。
【0039】図9は本発明の第2実施例に係る内視鏡カ
バーの後端部の構成を示す斜視図である。
【0040】本実施例は、第1実施例における処置具起
上レバーと処置具挿入筒とを同一部材で構成した例であ
り、口体部33の側部において処置具挿入筒55が回転
軸56の周りに回動可能に設けられている。処置具挿入
筒55の基端側端部は、口体部33内に挿入され、特に
図示しないがその一部に起上ワイヤ48が連結されてい
る。
【0041】また、口体部33内において、処置具チャ
ンネルを構成するチャンネルチューブ45は、処置具挿
入筒55と一体的に構成されていても、あるいは別体で
あっても良いが、いずれにしても処置具挿入口36がチ
ャンネルチューブ45内へ連通している。
【0042】その他の部分の構成は第1実施例と同様で
あり説明を省略する。
【0043】本実施例の内視鏡カバーを装着した内視鏡
では、処置具を使用する際に処置具挿入筒55を回転軸
56を中心に揺動するように操作することによって、起
上ワイヤ48を押し引きして処置具の起上、倒置を行
う。
【0044】このように、処置具挿入筒が処置具起上レ
バーの機能を兼ねるように処置具起上レバーと処置具挿
入筒とを一体の部材で構成することによって、別体の起
上レバーを操作する場合と比較して、より容易に処置具
の進退操作と起上、倒置操作とを同時に行うことが可能
となる。
【0045】図10ないし図13は本発明の第3実施例
に係り、図10は内視鏡カバーの基端側を示した側面
図、図11は内視鏡カバーの基端側を示した上面図、図
12は口体部内の処置具駆動機構を示した断面説明図、
図13は処置具駆動機構の歯車部を示す説明図である。
【0046】本実施例は、処置具の進退操作と起上操作
との両方を行うことが可能な処置具駆動機構を備えた例
である。
【0047】図10及び図11に示すように、内視鏡カ
バーの基端側の口体部33には、側部の処置具挿入筒5
0に隣接して処置具駆動ノブ57が回転可能かつノブの
軸方向に移動可能に設けられている。
【0048】その他の部分の構成は第1実施例と同様で
あり、説明を省略する。
【0049】処置具駆動ノブ57の回転軸に沿った断面
で示した口体部の横断面図を図12に示す。図12にお
いて、(a)は処置具駆動ノブ57を外側へ移動させた
状態を示し、(b)は処置具駆動ノブ57を口体部側へ
移動させた状態を示したものである。
【0050】処置具駆動ノブ57の回転軸58には、口
体部33内において、チャンネルチューブ45内の処置
具等を進退させる駆動輪59と、ワイヤチューブ49内
の起上ワイヤ48を進退させる駆動歯車60とが取り付
けられている。駆動輪59及び駆動歯車60は、回転軸
58,処置具駆動ノブ57と共に軸方向に移動可能とな
っている。
【0051】チャンネルチューブ45は、駆動輪59に
あたる位置に切り欠き部45aが設けられており、処置
具駆動ノブ57を軸方向へ移動させると駆動輪59の一
部が切り欠き部45aよりチャンネルチューブ45内に
出入りし、駆動輪59を回転させることによってチャン
ネルチューブ45内の処置具等を進退できるようになっ
ている。
【0052】駆動輪59の外周面は、すべりにくいゴム
系材質のもので覆った状態に構成したり、あるいは他の
材質でも表面を粗くするなどすべりにくい形状となるよ
うに構成しても良い。
【0053】また、ワイヤチューブ49は、駆動歯車6
0にあたる位置に切り欠き部49aが設けられており、
処置具駆動ノブ57を軸方向へ移動させると駆動歯車6
0の一部が切り欠き部49aよりワイヤチューブ49内
に出入りするようになっている。ワイヤチューブ49内
における駆動歯車60が進入して干渉可能な位置には、
図13に示すような駆動歯車60の歯のピッチに対応し
たピッチの歯を有するラック61が設けられ、このラッ
ク61に起上ワイヤ48の端部が接続されている。処置
具駆動ノブ57を口体部側へ移動させると駆動歯車60
の一部がワイヤチューブ49内に進入してラック61と
噛合し、駆動歯車60を回転させることによって起上ワ
イヤ48を進退できるようになっている。
【0054】内視鏡検査時に処置具を使用する場合は、
処置具を口体部33に設けられた処置具挿入口36より
挿入し、処置具チャンネル内を挿通させる。ここで、処
置具駆動ノブ57を口体部33より最も離した状態で
は、図12(a)に示すように、駆動輪59がチャンネ
ルチューブ45内に進入しており、処置具駆動ノブ57
を回すと駆動輪59によりチャンネルチューブ45内の
処置具を進退させることができる。一方、駆動ノブ57
を口体部33より最も近づけた状態では、図12(b)
に示すように、駆動歯車60がワイヤチューブ49内に
進入してラック61と噛合しており、処置具駆動ノブ5
7を回すとラック61が進退してラック61に連結され
た起上ワイヤ48を進退させることができ、これにより
カバー先端部の処置具起上台の起上、倒置の操作が可能
となる。
【0055】このように本実施例の構成によれば、1つ
の処置具駆動ノブの操作によって処置具の進退操作と起
上操作の両方を行うことができ、より操作性を向上させ
ることが可能となる。
【0056】図14及び図15は本発明の第4実施例に
係り、図14は内視鏡カバーの先端部の構成を示す軸方
向断面図、図15は内視鏡カバーの後端部の構成を示す
斜視図である。
【0057】第4実施例は前述のワイヤ駆動式とは異な
る処置具起上機構を備えた内視鏡カバーの例であり、こ
こではバルーンを用いた処置具起上機構の構成例を示
す。
【0058】内視鏡カバーの先端構成部62には、処置
具起上台63が回転軸64により回動可能に固定されて
設けられている。処置具起上台63の下部には、膨張し
て処置具起上台63を起上させるバルーンチューブ65
が配設されている。先端構成部62の処置具起上台63
基端部下部からカバー後端部へ向かってバルーンチュー
ブ65の外径より小さな径のバルーン管路66が配設さ
れており、バルーン管路66内を柔軟な材料で形成され
たバルーンチューブ65が縮んだ状態で挿通されてい
る。そして、バルーンチューブ65の先端は栓67によ
って気密が保たれている。バルーンチューブ65の上方
向から見た断面形状は、例えば円形に形成されるが、円
形に限らず、楕円形状等、他の異形の形状としても良
い。
【0059】内視鏡カバーの後端部の口体部33には、
処置具挿入筒50と隣接して2つの操作ボタン68,6
9が設けられている。この操作ボタン68,69は、オ
ンオフスイッチで構成され、一方が起上用、他方が倒置
用のスイッチとなっている。また、口体部33の後端側
より加圧チューブ70が延出しており、加圧チューブ7
0は、挿入部カバー部18のバルーン管路66及びバル
ーンチューブ65と連通し、口体部33において着脱可
能となっている。加圧チューブ70の他端は流体制御装
置9に着脱自在に接続されるようになっている。操作ボ
タン68,69が電気的接触スイッチの場合は、加圧チ
ューブ70には流体制御装置9に接続された電気線が並
設され、加圧チューブ70を口体部33に取り付けたと
きに前記電気線が操作ボタン68,69の電気的接触部
に接続されるようになっている。なお、前記電気線は加
圧チューブ70と別体に設けても良い。
【0060】処置具チャンネルに挿通した処置具の先端
部を起上、倒置させる際には、起上用、倒置用の操作ボ
タン68,69を押して起上倒置操作を行う。操作ボタ
ン68,69を押すことによって流体制御装置9が作動
し、流体制御装置9より加圧チューブ70を介して流体
を流入、流出させることでバルーンチューブ65を加
圧、減圧制御する。バルーンチューブ65を加圧する
と、処置具起上台63の下部にあたるバルーン先端部が
図14中の破線のように膨張し、これにより処置具起上
台63を起上させることができる。
【0061】このように、バルーンを用いた処置具起上
機構を備えた内視鏡カバーにおいても、操作ボタンを処
置具挿入筒に隣接させて設けることによって処置具進退
操作と起上操作とをほぼ同時に行うことができる。
【0062】次に、加圧流体を用いた処置具起上機構の
他の構成例を示す。図16は加圧流体を用いた処置具起
上機構の第1の変形例を示したものである。第1の変形
例では、内視鏡カバーの先端構成部71には、チャンネ
ル先端部42に向かって開口するシリンダ部72が設け
られている。このシリンダ部72内には水密または気密
を保ちながらシリンダ部72の軸方向に移動可能なピス
トン部材73が嵌合している。ピストン部材73はゴム
等の弾性に富んだ材質で形成されている。また、先端構
成部71には流体管路74が配設されており、シリンダ
部72に連通している。なお、流体管路74の後端側は
カバー後端部まで延出され、前述の第1の構成例と同様
に加圧チューブ等を介して流体制御装置9に接続される
ようになっている。
【0063】また、板状の処置具起上台75が設けら
れ、その一端が先端構成部71に固定されており、処置
具起上台75の一部はシリンダ部72及びピストン部材
73の中心軸の延長上にあって起上台の裏側部にピスト
ン部材73の先端部が当接している。処置具起上台75
は、基端側の取り付け部の肉厚が薄くなっており、この
部分でヒンジのように折れ曲がるようになっている。
【0064】処置具チャンネルに挿通した処置具の先端
部を起上させる際には、流体制御装置9によって流体管
路74を気体または液体で加圧すると、シリンダ部72
内が加圧されてピストン部材73がシリンダ部72に沿
って移動する。これにより、ピストン部材73で処置具
起上台75を押し上げて起上させることができる。
【0065】また、加圧流体を用いた処置具起上機構の
第2の変形例として、図17に示すように、内視鏡カバ
ーの先端構成部76においてチャンネル先端部42の上
側にシリンダ部77及びピストン部材78を設けても良
い。この構成では、ピストン部材78の端部からはひも
状の連結部材79が延出しており、処置具起上台80に
接続されている。
【0066】第2の変形例では、処置具の先端部を起上
させる際には、流体制御装置9によって流体管路74を
減圧する。これにより、シリンダ部77内が減圧されて
ピストン部材78がカバー後端部方向へ移動するため、
連結部材79により処置具起上台80が引っ張られ、処
置具起上台80が起上する。
【0067】以上の2つの変形例のように、ピストン及
びシリンダを用いた場合においても、流体を加圧、減圧
制御することによって第4実施例と同様に処置具を起
上、倒置することが可能である。
【0068】図18に加圧流体を用いた処置具起上機構
の第3の変形例を示す。
【0069】第3の変形例では、内視鏡カバーの先端構
成部81において、チャンネルチューブ82がチャンネ
ル先端部まで延出しており、チャンネルチューブ82の
先端部が起上台を兼ねるようになっている。チャンネル
チューブ82先端部の側部には、一部に切り込み83が
複数設けられており、チューブの湾曲を容易にしてい
る。また、第1の変形例と同様に流体管路74が配設さ
れており、流体管路74の先端側には流体の加減圧によ
り軸方向に伸縮可能な蛇腹チューブ84が連結されてい
る。蛇腹チューブ84の先端部は、チャンネルチューブ
82に接続されており、蛇腹チューブ84の伸縮によっ
てチャンネルチューブ82先端部が起上、倒置するよう
になっている。
【0070】処置具チャンネルに挿通した処置具の先端
部を起上させる際には、流体制御装置9によって流体管
路74を気体または液体で減圧すると、蛇腹チューブ8
4内が減圧されてチューブが収縮する。これにより、チ
ャンネルチューブ82先端部が引っ張られて湾曲し、処
置具を起上させることができる。チャンネルチューブ8
2には切り込み83が設けられているため、先端部が湾
曲しても座屈することを防止できる。
【0071】このように、蛇腹チューブを用いてチャン
ネル先端部まで延出したチャンネルチューブの先端部を
起上させるような構成によっても、流体を加圧、減圧制
御することによって第4実施例と同様に処置具を起上、
倒置することが可能である。
【0072】図19は加圧流体を用いた処置具起上機構
の第4の変形例を示したものである。
【0073】第4の変形例は、第4実施例の処置具起上
機構と同様にバルーンを用いた例である。内視鏡カバー
の先端構成部85には、チャンネル先端部に板状の処置
具起上台86が回転軸87により回動可能に固定されて
設けられている。処置具起上台86の下部には、膨張し
て処置具起上台86を起上させる第1のバルーン88と
第2のバルーン89とが配設されており、この第1のバ
ルーン88と第2のバルーン89との間には連結板90
が設けられ、連結板90によって第1,2のバルーン8
8,89が連結されている。また、先端構成部85には
2つの流体管路91,92が設けられ、第1,2のバル
ーン88,89がそれぞれ流体管路91,92に気密的
に連通している。
【0074】処置具チャンネルに挿通した処置具の先端
部を起上させる際には、流体制御装置9によって流体管
路91,92を気体または液体で加圧し、2つのバルー
ン88,89を膨張させることによって、処置具起上台
86を起上させる。1つのバルーンの膨張量、力量には
限界があるが、本例では、2つのバルーンを用いること
によって、例えば大きな起上力量が必要な処置具などど
のような処置具でも流体を加圧制御することによって最
大位置まで起上させることができる。
【0075】図20ないし図23は本発明の第5実施例
に係り、図20はカバー用内視鏡の先端部の構成を示す
斜視図、図21は内視鏡カバーの先端部を示す横断面
図、図22は内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した
状態の先端部を示す軸方向断面図、図23は内視鏡カバ
ーをカバー用内視鏡に装着した状態の後端部を示す斜視
図である。
【0076】第5実施例は、第4実施例と同じく加圧流
体を用いた処置具起上機構を備えた例であり、本例では
内視鏡側に流体管路及びバルーン膜を設けた点が第4実
施例と異なっている。
【0077】図20に示すように、カバー用内視鏡4の
先端構成部110には、側方に向かって観察窓111,
照明窓112が設けられると共に、弾性膜で形成された
バルーン膜113が配設されている。一方、図21に示
すように、内視鏡カバーの先端構成部114には、カバ
ー用内視鏡4の先端構成部110の形状に合致した内視
鏡先端部挿入孔115が設けられ、内視鏡のバルーン膜
113に対応する位置の上部にはチャンネル先端部11
6が形成されて処置具起上台117が配設されている。
【0078】内視鏡カバーにカバー用内視鏡を挿入した
状態の先端部の構成を図22に示す。カバー先端構成部
114には、処置具起上台118が回転軸119により
回動可能に固定されて設けられている。処置具起上台1
18の下部には、薄肉で弾性に富んだ薄肉部120が形
成されており、バルーン膜113に対向するようになっ
ている。バルーン膜113の内部には、加圧室121が
設けられており、この加圧室121は内視鏡挿入部内を
挿通した流体管路122に連通している。
【0079】カバー用内視鏡4の操作部123には、内
視鏡カバーの挿入部カバー部18を装着した状態におい
て、処置具挿入筒50と隣接した位置に起上用及び倒置
用の2つの操作ボタン124,125が設けられてい
る。
【0080】なお、第1実施例のようにカバー先端部に
ワイヤ駆動式の処置具起上装置が設けられる場合は、処
置具誘導操作手段としての起上レバー等をカバー用内視
鏡の操作部上であってかつ内視鏡カバーの処置具挿入口
と隣接する位置に設けるようにしても良い。この場合、
内視鏡カバーを装着する際にカバー側の処置具駆動ワイ
ヤを内視鏡操作部の起上レバー等に接続するようにす
る。
【0081】処置具チャンネルに挿通した処置具の先端
部を起上、倒置させる際には、カバー用内視鏡の操作部
123に設けられた起上用、倒置用の操作ボタン12
4,125を押して起上倒置操作を行う。操作ボタン1
24,125を押すことによって流体制御装置9が作動
し、カバー用内視鏡内の流体管路122及び加圧室12
1が加圧、減圧制御される。流体管路122及び加圧室
121が加圧されると、バルーン膜113と内視鏡カバ
ーの薄肉部120とが図22中の破線で示すように一緒
に膨張し、これにより処置具起上台118を起上させる
ことができる。
【0082】このように、本実施例では、繰り返し使用
するリユースのカバー用内視鏡側に処置具起上機構を設
け、使い捨ての内視鏡カバー側には処置具起上台のみを
設けるようにしたため、第4実施例の効果に加えて、内
視鏡カバーを安価に構成でき、カバー方式の内視鏡にか
かるコストを低減させることができる。
【0083】図24は本発明の第6実施例にかかるカバ
ー用内視鏡及び内視鏡カバーの手元側の構成を示す説明
図である。
【0084】第6実施例は、第1実施例の処置具起上機
構にかかる処置具起上操作を挿入部の湾曲操作と共に電
動化した例である。
【0085】カバー用内視鏡の操作部130には、駆動
装置131からの駆動力を伝達する図示しない伝達機構
が設けられ、この伝達機構に連結され軸方向に移動可能
な連結部材132が連通孔133より突出している。一
方、内視鏡カバーの口体部33の後方からは起上ワイヤ
が挿通されたワイヤチューブ49が延出しており、接続
部134において起上ワイヤと連結部材132とが接続
されるようになっている。なお、内視鏡操作部130の
連通孔133の入口内部にはOリング等の密封部材が設
けられ、連結部材132と操作部130との間の水密が
保たれている。
【0086】また、操作部130には、挿入部の湾曲操
作を行うためのジョイスティック135と、処置具起上
操作を行うための起上スイッチ136とが設けられてお
り、これらのジョイスティック135及び起上スイッチ
136はユニバーサルコード14内を挿通した電気線を
介して駆動装置131内の駆動回路に接続されている。
操作部130内に設けられる図示しない伝達機構は、処
置具駆動ワイヤ、湾曲駆動ワイヤ、プーリ等を備えて構
成されており、前記連結部材132が処置具駆動ワイヤ
に連結され、この処置具駆動ワイヤ及び湾曲駆動ワイヤ
がプーリ等により方向を変えながら、操作部130より
ユニバーサルコード14内を通って駆動装置131に接
続されている。前記処置具駆動ワイヤ,湾曲駆動ワイヤ
は、それぞれ駆動装置131内のモータによって押し引
きされ、これにより処置具起上機構及び湾曲機構が駆動
されるようになっている。なお、駆動装置131は、光
源装置7と一体に構成しても、あるいは別体に設けるよ
うにしても良い。
【0087】本実施例においては、ジョイスティック1
35の操作により挿入部の湾曲動作を、起上スイッチ1
36の操作により処置具起上動作を、いずれも駆動装置
131内のモータを駆動制御することで行う。
【0088】起上スイッチ136は、2つの山部の間に
谷部が形成されたシーソ型スイッチで構成されており、
谷部を支点にどちらかの山部が押されるようになってい
る。例えば、図において右側の山部を押せば倒置、左側
の山部を押せば起上するように(方向を反対にしても良
い)駆動装置131のモータが制御される。このモータ
の駆動により、処置具駆動ワイヤ、連結部材132を介
して起上ワイヤが押し引きされ、カバー先端部の処置具
起上台が起上、倒置される。
【0089】なお、起上スイッチは起上用と倒置用の2
つに分けて設けても良いし、あるいは起上側と倒置側に
倒せるジョイスティックで構成しても良い。
【0090】このように、本実施例では処置具の起上倒
置を行う処置具誘導動作と挿入部の湾曲動作との操作指
示及び駆動を電動化したため、第1実施例の効果に加え
て、より操作が容易になり、操作者の負担を軽減でき
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置具の進退操作と同時に処置具の起上、倒置操作を容易
に行うことができ、操作性を向上させることが可能とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す
説明図
【図2】内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図
【図3】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態
を示す斜視図
【図4】内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜視図
【図5】内視鏡カバーの先端部の構成を示す軸方向断面
【図6】内視鏡カバーの後端部の構成を示す軸方向断面
【図7】内視鏡カバーの後端部の第1の変形例を示す斜
視図
【図8】内視鏡カバーの後端部の第2の変形例を示す斜
視図
【図9】本発明の第2実施例に係る内視鏡カバーの後端
部の構成を示す斜視図
【図10】図10ないし図13は本発明の第3実施例に
係り、図10は内視鏡カバーの基端側を示した側面図
【図11】内視鏡カバーの基端側を示した上面図
【図12】口体部内の処置具駆動機構を示した断面説明
【図13】処置具駆動機構の歯車部を示す説明図
【図14】図14及び図15は本発明の第4実施例に係
り、図14は内視鏡カバーの先端部の構成を示す軸方向
断面図
【図15】内視鏡カバーの後端部の構成を示す斜視図
【図16】加圧流体を用いた処置具起上機構の第1の変
形例を示す断面図
【図17】加圧流体を用いた処置具起上機構の第2の変
形例を示す断面図
【図18】加圧流体を用いた処置具起上機構の第3の変
形例を示す断面図
【図19】加圧流体を用いた処置具起上機構の第4の変
形例を示す断面図
【図20】図20ないし図23は本発明の第5実施例に
係り、図20はカバー用内視鏡の先端部の構成を示す斜
視図
【図21】内視鏡カバーの先端部を示す横断面図
【図22】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状
態の先端部を示す軸方向断面図
【図23】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状
態の後端部を示す斜視図
【図24】本発明の第6実施例にかかるカバー用内視鏡
及び内視鏡カバーの手元側の構成を示す説明図
【図25】チャンネル付内視鏡カバーの手元側の構成例
を示す断面説明図
【符号の説明】
3…チャンネル付内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 18…挿入部カバー部 31…カバー先端構成部 33…内視鏡先端部固定用口体部 36…処置具挿入口 44…処置具チャンネル 45…チャンネルチューブ 46…処置具起上台 48…起上ワイヤ 49…ワイヤチューブ 50…処置具挿入筒 51…処置具起上レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡と、処置具を挿通する処置具チャ
    ンネルを有し少なくとも前記内視鏡の挿入部を覆うチャ
    ンネル付内視鏡カバーとを備えた内視鏡カバー方式の内
    視鏡であって、 前記処置具チャンネルに挿通されて先端部より突出した
    処置具の突出方向を変化させる処置具誘導装置を備える
    と共に、 前記処置具誘導装置を操作する処置具誘導操作手段を、
    前記処置具チャンネルに連通する処置具挿入口に隣接さ
    せて前記内視鏡カバーもしくは前記内視鏡に設けたこと
    を特徴とする内視鏡カバー方式の内視鏡。
JP5210612A 1993-08-25 1993-08-25 内視鏡カバー方式の内視鏡 Pending JPH0759730A (ja)

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