JPH06319680A - チャンネル付内視鏡カバー - Google Patents

チャンネル付内視鏡カバー

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JPH06319680A
JPH06319680A JP5109507A JP10950793A JPH06319680A JP H06319680 A JPH06319680 A JP H06319680A JP 5109507 A JP5109507 A JP 5109507A JP 10950793 A JP10950793 A JP 10950793A JP H06319680 A JPH06319680 A JP H06319680A
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endoscope
tube
wire
treatment instrument
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Hitoshi Kira
仁 吉良
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造で処置具誘導機能を有し、安価に
できるチャンネル付内視鏡カバーを提供すること。 【構成】 チャンネル付内視鏡カバーのカバー先端構成
部31には、吸引チューブに連通するチューブ取付孔5
4が設けられ、処置具誘導装置42を形成する起上チュ
ーブ52の基端が取り付けられ、この起立チューブ52
の前寄りでワイヤ55の先端が取り付けられる片側には
V字状溝59が形成された切り欠きが設けてあり、ワイ
ヤ55を押し引きする操作に対する起立チューブ52の
湾曲に対して座屈が発生しない構造にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端部にチューブ体を
用いた処置具誘導装置を設けたチャンネル付内視鏡カバ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野において広く用
いられるようになった。内視鏡は生体内に挿入する為、
その挿入部は患者の粘液や汚物が付着する。また、粘液
や汚物が、内視鏡の観察や処置の妨げとなることもあ
り、これを除去する為に、観察窓洗浄用の水を挿入部先
端に送る管路 や汚物吸引の為の管路等、複数の管路が
挿入部内に設けられている。
【0003】このような医療分野で使用される内視鏡
は、一度患者等に使用したものは、感染症等を確実に防
ぐために洗浄とか滅菌処理が施される。しかし、細い上
記管路等まで完全に洗浄、滅菌を行うのには時間がかか
り、作業性が悪いばかりでなく内視鏡の使用効率が低下
する。
【0004】その為、最近では内視鏡自体を内視鏡カバ
ーで覆い、床例毎に内視鏡カバーを廃棄することで、使
用後の洗浄、消毒を簡略化する、いわゆるカバー式内視
鏡が採用されている。このカバー式内視鏡で側視型内視
鏡については、USP4646722号等に開示されて
いる。
【0005】一般に側視型内視鏡の挿入部先端には処理
具誘導装置が設けられている。前記USP464672
2号においても、処置具誘導装置が内視鏡の先端に設け
られているのが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカバー
式内視鏡で用いられていた処置具誘導装置は再利用型内
視鏡で一般的に多く用いられているものと同構造であ
り、複雑な形状の部品を複数個組み合わせて構成されて
いる。この結果、処理具誘導装置部分の原価は高いもの
となっていた。
【0007】再利用型内視鏡は、1本の内視鏡を洗浄滅
菌しながら数百例にも及ぶ床例に使用される。つまり、
内視鏡はこの数百例の床例にも耐えられるように丈夫な
構造となっている。その為、再利用型内視鏡は高価なも
のとなっており、その中において処置具誘導装置の原価
が多少高くなっても、内視鏡全体からみれば、価格面で
大きな影響を与えるものではなかった。
【0008】カバー式内視鏡の公知技術である前記US
P4646722号では、処置具誘導装置はカバー用内
視鏡に設けられている。しかし、カバー用内視鏡といえ
ども、洗浄できることは必要である。再利用型内視鏡と
同構造の処置具誘導装置は高価であると同時に構造上狭
いすき間が多い。床例中は内視鏡用カバーで被覆されて
いるので、すき間に汚物等が付着することはないが、内
視鏡用カバーを交換する際などに、誤って汚物を付着さ
せてしまうことが起こり得る。このような場合には洗浄
できることが必要になる。
【0009】すき間に入り込んだ汚物の洗浄には手間が
かかる。これを考慮すると、カバー用内視鏡は洗浄が容
易に行える形状が望ましく、従来例のような処置具誘導
装置のような複雑な形状のものは、洗浄に手間がかかる
ので内視鏡検査に使用できる割合、つまり使用効率が低
下してしまうことになり、改善が望まれる。
【0010】一方、再利用型内視鏡の処置具誘導装置と
同構造を内視鏡用カバーに設けると、内視鏡用カバーが
高価なものとなる。カバー式内視鏡は、床例毎に内視鏡
用カバーを交換・廃棄する為、内視鏡用カバーを安価に
することが望まれる。
【0011】本発明は、上記問題点を解消するものであ
り、カバー式内視鏡に用いられ、単純な構造で処置具誘
導機能を有し、安価にできるチャンネル付内視鏡カバー
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
チャンネル付内視鏡カバーは、先端部に設けられる処置
具誘導装置として、PTFE等のフッ素系、ポリエチレ
ン系等の一般的なチューブ体を用い、かつ、処置具を誘
導する際のチューブの湾曲に対して座屈が発生しないよ
うに、チューブ体の一部に切り欠きを設けた単純かつ低
コストで実現可能な構造にしてあり、ワイヤの押し引き
により処置具の突出方向を誘導できる構造にしている。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡カバー方式の内視鏡装置の全体構成を示す説
明図、図2は内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図、図
3は内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態を示
す斜視図、図4は内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜
視図、図5は内視鏡カバーの先端部の構成を示す断面
図、図6はワイヤとワイヤ取付部材の接続部を示す。
【0014】図1に示すように内視鏡カバー方式の内視
鏡装置1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー
方式内視鏡と記す)2を有し、このカバー方式内視鏡2
は送気送水管路,吸引管路,処置具チャンネル等のチャ
ンネルが設けられた第1実施例のチャンネル付内視鏡カ
バー(以下、内視鏡カバーと記す)3と、この内視鏡カ
バー3に装着される内視鏡カバー用内視鏡(以下、カバ
ー用内視鏡と記す)4との組み合わせで構成される。
【0015】内視鏡検査を行う際には、清潔な内視鏡カ
バー3によってカバー用内視鏡4の挿入部等は覆われ、
検査後には内視鏡カバー3は破棄され、一方、カバー用
内視鏡4は、新しい清潔な内視鏡カバー3によって覆わ
れ、繰り返し使用されることが特徴となる。これによ
り、検査後における内視鏡カバー3の取り外しを(カバ
ー用内視鏡4を汚染させてしまうような)誤りなく行っ
た場合には、カバー用内視鏡4の洗浄,消毒を不要とす
るものである。
【0016】また、前記内視鏡装置1は、前記カバー方
式内視鏡2と、このカバー方式内視鏡2が接続される各
種周辺機器等を内設したカート5と、前記カバー方式内
視鏡2を保持するカバー保持具6とを有している。
【0017】前記カート5には、カバー用内視鏡4に照
明光を供給する光源装置7,カバー用内視鏡4の撮像手
段に対する信号処理を行うビデオプロセッサ8,内視鏡
カバー3に設けた流体管路を介して送気・送水等の制御
を行う流体制御装置9,内視鏡カバー3にカバー用内視
鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー拡張器(以
下、拡張器と略記する)10等が収納されている。ま
た、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッサ8か
らの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11
が載置されている。
【0018】カバー用内視鏡4は、細長で可撓性を有す
る内視鏡挿入部12と、この内視鏡挿入部12の手元側
基端部に設けられ、太径の把持部を兼ねた操作部13
と、操作部13の側部から延出されたユニバーサルコー
ド14とを有し、このユニバーサルコード14の端部に
コネクタ15が設けられている。
【0019】またカバー用内視鏡4はコネクタ15を介
して光源装置7と着脱自在に接続することにより、光源
装置7はカバー用内視鏡4に照明光を供給するようにな
っている。また、ビデオプロセッサ8は、前記コネクタ
15の側部から延出する信号ケーブル16を介してカバ
ー用内視鏡4と着脱自在に接続され、カバー用内視鏡4
に内蔵された撮像手段の駆動、及び撮像手段から出力さ
れる信号に対する信号処理を行い、標準的な映像信号に
変換してモニタ11へ出力するようになっている。
【0020】前記拡張器10には、拡張チューブ17が
接続され、拡張器10はこの拡張チューブ17を介して
内視鏡カバー3内に空気を送り込んで拡張するためのも
のであり、この拡張により内視鏡カバー3は、カバー用
内視鏡4の装着あるいは抜去が容易できるようになって
いる。このカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着あ
るいは取り外す際にはカバー保持具6を用い、例えばカ
バー保持具6によって内視鏡カバー3の基端側を保持し
てカバー用内視鏡4を挿入あるいは抜去するようになっ
ている。
【0021】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかい例えば塩化ビニルなどの高分子
材料で構成された操作部カバー部19及びユニバーサル
コードカバー部20とを備えて構成されており、カバー
用内視鏡4の内視鏡挿入部12,操作部13,ユニバー
サルコード14をそれぞれ覆うようになっている。
【0022】流体制御装置9には、送気制御弁21,送
水制御弁22,吸引制御弁23が設けられ、送気,送
水,吸引をこれらの電磁弁で制御するようになってい
る。送気制御弁21,送水制御弁22,吸引制御弁23
には、挿入部カバー部18から延出している送気管路2
4,送水管路25,吸引管路26がそれぞれ接続される
ようになっている。
【0023】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続さ
れ、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引を行うように
なっている。送水制御弁22には送水チューブ28が接
続されており、その先端部には送水タンク29が接続さ
れている。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チ
ューブ30が延出しており、送気制御弁21と送水タン
ク29とに接続されている。
【0024】図2は内視鏡カバー3の挿入部カバー部1
8の全体構成を示す。挿入部カバー部18は、先端側か
らカバー先端構成部31,カバー外皮32,内視鏡の操
作部13を接続固定するための内視鏡操作部固定用口体
部(以下、口体部と記す)33が気密的に接続されて構
成されている。
【0025】図4に示すようにカバー先端構成部31に
は、観察用開口部34と、チャンネル開口部35とが設
けられている。観察用開口部34には透明のカバーガラ
スが配設され、カバー内部に挿入される内視鏡の観察窓
及び照明窓が対向し、被検部位に向けての照明光の照射
及び被検部位の観察が行えるようになっている。
【0026】また、図2に示すように口体部33には、
内部に設けられた処置具チャンネルに連通した処置具挿
入口36と、この処置具挿入口36から処置具チャンネ
ルに挿通した鉗子等の処置具の先端部を誘導する処置具
誘導装置を操作するための処置具誘導装置作動部材とし
ての処置具誘導レバー37とが設けられている。
【0027】内視鏡カバー3をカバー用内視鏡4に装着
した状態を図3に示す。挿入部カバー部18にカバー用
内視鏡4の挿入部12を挿入し、内視鏡の操作部13に
操作部カバー部19を被せ、ユニバーサルコード14に
ユニバーサルコードカバー部20を被せた後、固定用テ
ープ38を各カバー部の繋ぎ目に巻き付けて固定するこ
とによって、カバー用内視鏡4の各部を内視鏡カバー3
(挿入部カバー部18,操作部カバー部19,ユニバー
サルコードカバー部20)によって気密的に覆い、外部
環境から隔離するようになっている。
【0028】内視鏡カバーの先端構成部31の構成を図
4に示す。先端構成部31は、硬性の樹脂等で構成さ
れ、挿入部カバー部18内に設けられる内視鏡挿入チャ
ンネルに連通し、内視鏡先端部が嵌合する内視鏡先端部
挿入孔41と、処置具チャンネルに連通する処置具誘導
装置42とが設けられている。
【0029】この処置具誘導装置42は外部へ開口する
ようになっている。内視鏡先端部挿入孔41の側方の観
察用開口部34には、カバーガラス43が設けられ、光
を透過すると共に内部の内視鏡先端部を外部環境から隔
離するようになっている。
【0030】図5は処置具誘導装置42の軸方向断面図
を示す。この第1実施例では処置具誘導装置42を、以
下に説明するような切り欠きを設けたチューブ体で構成
した単純な構造となっていることが特徴である。カバー
先端構成部31の先端側斜め方向に開口した起上チュー
ブ取付孔51は、吸引チューブ27に連通している。こ
の起上チューブ取付孔51には、処置具誘導装置42を
形成する起上チューブ52の基端側が差し込まれた状態
で接続固定され、この起上チューブ52は、吸引チュー
ブ27に連通して、吸引チューブ27内を挿通した処置
具の先端側をガイドできるようにしてある。
【0031】上記起上チューブ52の先端側には、図6
に示すようにリング状のワイヤ取付部材53が取り付け
られている。なお、ワイヤ取付部材53は、起上チュー
ブ52が湾曲して内視鏡視野内に入った際、照明光の反
射等による観察への影響を少なくする為、黒い材質を用
いたり、表面を黒く着色したり、反射防止手段がなされ
ている。
【0032】ワイヤ取付部材53には、すり鉢状のワイ
ヤ挿通孔54が設けられており、ここにワイヤ55の先
端が挿通され、ワイヤ55の先端に略球状にされたワイ
ヤ止め56で抜け止めされている。このワイヤ止め56
は接着剤或いは溶接等でワイヤ55の先端に取り付けら
れている。ワイヤ止め56の直径は、抜け止めの機能を
持つようにワイヤ挿通孔54の直径よりも大きくされて
いる。
【0033】なお、ワイヤ取付部材53に対して、ワイ
ヤ55やワイヤ止め56は固定されておらず、ワイヤ止
め56の球面部で3次元的にワイヤ55が回動自在とな
っている。ワイヤ55はカバー先端構成部31に設けら
れたワイヤ孔57を通り挿入部カバー部18内へ延出さ
れ、更に、口体部33に設けられた処置具誘導レバー3
7へと接続されている。従って、処置具誘導レバー37
を操作して、ワイヤ55を押し引きすることにより、図
5に示すように略直線に近い状態の起上チューブ52を
起上させて湾曲した状態に設定したりすることができ、
起上チューブ52の先端から突出する図示しない処置具
の突出方向を可変することができるようにしてある。
【0034】なお、起上チューブ52の先端寄り側で、
ワイヤ55が取り付けられる片側にはV字状溝59が設
けらている。つまり、ワイヤ55の押し引きにより湾曲
形状となる部分について、V字状溝59が設けられてい
る。
【0035】V字状溝59は、起上チューブ52の直径
をdとすると、溝深さは0.25d〜0.75d,溝と
溝のピッチは1mm〜3mm,溝個数は2個〜6個、V
字状溝の角度は15゜〜45゜程度が望ましい。またカ
バー先端部材31には、起上チューブ52が挿入部カバ
ー部18の軸方向に対して10〜40゜角度に向くよう
に傾斜面58が設けてある。
【0036】次に、この第1実施例の作用を説明する。
内視鏡操作者は内視鏡処置等を行う為に、処置具挿入口
36より処置具を挿入し、吸引チューブ27,カバー先
端構成部31,起上チューブ52を経て、処置具の先端
側を体腔内へ突出させる。そして、意図する処置部位に
処置具先端部を誘導する為、口体部33に設けられた処
置具誘導レバー37を操作する。処置具誘導レバー37
の操作によりワイヤ55が押し引きされ、これにともな
い、ワイヤ55に回動自在に接続されたワイヤ取付部材
53が前後方向に動く。
【0037】よって起上チューブ52が図5に示すよう
に湾曲状態となる。チューブ体を湾曲していくと、ある
一定以上の曲げ応力が加わった時点でチューブは座屈す
るが本発明の第1実施例では、チューブ52にV字状溝
59が設けてある為、応力が分散し、チューブ52の断
面形状が若干変形するだけで、座屈に至ることがなく、
湾曲状態になっても、チューブ内腔を確保できる。
【0038】つまり、起上チューブ52が湾曲されて、
処置具の突出方向が変化しても、起上チューブ52の中
空は確保されており、処置具の挿脱が確実に行える。ま
た起上チューブ52の一部を切り欠いていることによ
り、チューブを湾曲変形させる際のワイヤ55の引張力
量が少なくてすみ、処置具誘導レバー37の操作力量の
軽減が可能となる。
【0039】この第1実施例によれば、チューブ体を用
いて処置具誘導機構を構成してあるので、単純な構造で
処置具の突出方向を誘導できると共に、チューブ体にV
字状溝59を設けてあるので、湾曲させても座屈するこ
となく処置具を円滑に進退移動できる。また、低コスト
で処置具誘導機構を有する内視鏡用カバーを提供でき
る。
【0040】次に本発明の第2実施例を図7を参照して
説明する。本実施例は第1実施例の起上チューブ52の
V字状溝59の代わりに、起上チューブ52の湾曲部分
について、チューブ軸方向に垂直な断面が略半円となる
ように切り欠いた切り欠き部60を設けた起上チューブ
52を装着したものである。
【0041】本実施例によれば、第1実施例と比較して
チューブの変形レベルは大きくなるが(中空形状を維持
できる機能は低下するが)、処置具誘導レバーの操作力
量は大幅に軽減される。その他の作用効果は第1実施例
と殆ど同じである。
【0042】次に本発明の第3実施例を図8を参照して
説明する。第1実施例では、起上チューブ52の片側の
みにV字状溝59が設けられていたが、この実施例では
両側にV字状溝59が設けられた起上チューブ52を用
いている。
【0043】この場合、V字状溝59の底部を図8
(A)のように交互に設けてもよいし、図8(B)のよ
うに底部を対向させてもよい。本実施例は第1実施例と
ほぼ同様の作用効果を有する。
【0044】次に本発明の第4実施例を図9を参照して
説明する。本実施例は、第1実施例において、起上チュ
ーブ52の湾曲内接円に沿うように湾曲ストッパ62が
カバー先端構成部31に設けられている。その他の構成
は第1実施例と同じである。
【0045】この実施例では湾曲ストッパ62を設ける
ことにより、第1実施例の効果の他に、起上チューブ5
2が所定角度以上湾曲することがなくなり、過度にワイ
ヤ55を引くような操作による起上チューブ52の座屈
を防止できる。
【0046】次に第5実施例について説明する。これま
での実施例では、起上チューブとワイヤが全くの別体で
構成していた。これに対し、この実施例では図10
(A)又は(B)に示すようなダブルルーメンチューブ
を用いている。この場合、大ルーメン63の方が処置具
挿通用、小ルーメン64の方がワイヤ用となる。実際に
ダブルルーメンチューブをカバー先端構成部31に組み
込んだ場合の構成を図11に示す。
【0047】起上チューブ65がカバー先端構成部31
に装着されている。小ルーメン64にはワイヤ55が挿
入されている。ワイヤ55の先端側には、小ルーメン6
4からワイヤ55が抜けるのを防止するワイヤ止め66
が設けてある。このワイヤ止め66は、ワイヤ55と別
体のものを固定してもよいが、ワイヤ55の先端をプラ
ズマ放電加工等によりワイヤ素線を変形させて形成して
もよい。
【0048】小ルーメン64の起上チューブ65の湾曲
部分については、挿入されているワイヤ55が切り欠き
部67で露出するように、切り欠かかれている。またこ
の部分の大ルーメン63については本発明の第1実施例
又は第2実施例に示したようなチューブ切り欠きを設け
ている(図示略)。なお、起上チューブ65の後端側は
挿入部カバー部18内に延び、吸引チューブの機能も併
ねている。
【0049】この実施例によれば小ルーメン64の一部
(湾曲部)を切り欠くことにより、ワイヤ引張力量の軽
減が可能となる。また、起上チューブと吸引チューブを
一体にでき、さらにワイヤもチューブ内に設けられてい
る為、組立てが容易に行えるようになる。
【0050】第1実施例から第5実施例までは、起上チ
ューブを起上させる時には、ワイヤをけん引し、逆に起
上チューブを倒置する時は、ワイヤを押し込みに加え
て、起上チューブ内に挿通されている処置具の真直ぐに
なろうとする力を利用している。
【0051】しかし、処置具の中には、曲げた状態から
真直ぐになろうとする力が弱いものもあり、充分な倒置
状態が得られない場合が考えられる。これを解決する構
造を組み込んだ第6実施例を図12を参照して説明す
る。
【0052】起上チューブ68は起上操作により湾曲す
る範囲に、V字状溝69が刻まれている。更に湾曲部分
の立上がり部にはコイル70が巻き付けられている。他
の構造は第1実施例と同様である。
【0053】この構成によると第1実施例の効果に加え
て、起上チューブ68を湾曲させることにより、コイル
70も一緒に湾曲する。この際、コイル70には真直ぐ
になろうとする力が蓄えられる。起上チューブ68を倒
置しようとする際には、ワイヤ55の押し込み力と、コ
イル70の真直ぐになろうとする力が加わり、充分な倒
置状態が得られる。
【0054】なお、起上チューブとワイヤの結合の別方
法を図13,図14を参照して以下に説明する。図13
に示すようにカバー先端構成部材31に対し、起上チュ
ーブ71は操作部側の一端のみ、固定されている。他端
は起上チューブ誘導部材72に設けられた孔に挿通して
いる。図14に示すように起上チューブ誘導部材72に
はワイヤ73の先端が固定されている。また、起上チュ
ーブ誘導部材72はカバー先端構成部材31に設けられ
たレール74上をワイヤ73の押し引きにより自由に動
けるようになっている。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、チ
ューブ体を誘導子に用いることにより、単純な構造で処
置具誘導装置を備えた内視鏡カバーを安価で提供でき、
かつ、チューブ体に切り欠きを設けることにより、処置
具を誘導していった際に座屈を起こすことがなくなり、
確実な処置具の挿脱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を備えた内視鏡カバー方式
の内視鏡装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】内視鏡カバーの全体構成を示す斜視図。
【図3】内視鏡カバーをカバー用内視鏡に装着した状態
を示す斜視図。
【図4】内視鏡カバーの先端部の構成を示す斜視図。
【図5】内視鏡カバーの先端部の構成を示す断面図。
【図6】ワイヤとワイヤ取付部材の接続部を示す断面
図。
【図7】本発明の第2実施例の内視鏡カバーの先端部の
構成を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施例における起上チューブの構
造を示す説明図。
【図9】本発明の第4実施例の内視鏡カバーの先端部の
構成を示す断面図。
【図10】本発明の第5実施例におけるダブルルーメン
チューブを示す断面図。
【図11】第5実施例の内視鏡カバーの先端部の構成を
示す断面図。
【図12】本発明の第6実施例の内視鏡カバーの先端部
の構成を示す断面図。
【図13】本発明の第7実施例の内視鏡カバーの先端部
の構成を示す断面図。
【図14】第7実施例に使用される起上チューブ誘導部
材を示す斜視図。
【符号の説明】
1…内視鏡カバー方式の内視鏡装置 2…カバー方式内視鏡 3…(チャンネル付)内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 18…挿入部カバー部 19…操作部カバー部 20…ユニバーサルコードカバー部 27…吸引チューブ 31…カバー先端構成部 32…カバー外皮 33…(内視鏡先端部固定用)口体部 34…観察用開口部 35…チャンネル開口部 36…処置具挿入口 37…処置具誘導レバー 41…内視鏡先端部挿入孔 42…処置具誘導装置 51…起上チューブ取付孔 52…起上チューブ 53…ワイヤ取付部材 54…ワイヤ挿通孔 55…ワイヤ 56…ワイヤ止め 57…ワイヤ孔 58…傾斜面 59…V字状溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】前記拡張器10には、拡張チューブ17が
接続され、拡張器10はこの拡張チューブ17を介して
内視鏡カバー3内に空気を送り込んで拡張するためのも
のであり、この拡張により内視鏡カバー3は、カバー用
内視鏡4の装着あるいは抜去が容易できるようになっ
ている。このカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着
あるいは取り外す際にはカバー保持具6を用い、例えば
カバー保持具6によって内視鏡カバー3の基端側を保持
してカバー用内視鏡4を挿入あるいは抜去するようにな
っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具を挿通する処置具チャンネルを有
    し、この処置具チャンネルに挿通され、先端開口より突
    出される処置具の突出方向を変える処置具誘導装置を備
    え、少なくとも内視鏡の挿入部を覆うチャンネル付内視
    鏡カバーであって、 処置具の突出方向をガイドする誘導子に切り欠き部を有
    するチューブ体を用いた処置具誘導装置を備えたことを
    特徴とするチャンネル付内視鏡カバー。
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