JPH0723900A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH0723900A
JPH0723900A JP5209555A JP20955593A JPH0723900A JP H0723900 A JPH0723900 A JP H0723900A JP 5209555 A JP5209555 A JP 5209555A JP 20955593 A JP20955593 A JP 20955593A JP H0723900 A JPH0723900 A JP H0723900A
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Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処置具台全体のねじれが少なく、目標方向へ
の処置具の突出が確実にできる内視鏡を提供すること。 【構成】 処置具台44を可撓性を有する材料で形成
し、この処置具台44に2箇所のヒンジ部59を設け、
処置具起上レバー37を作動させることにより、ヒンジ
部59,59に変形を生じさせ、処置具台44を湾曲さ
せて処置具を所定位置に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉗子などを挿通可能な処
置具チャンネルを少なくとも1つは有する内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野や工業分野に使
用されている。医療分野に使用する内視鏡は、挿入部位
の観察のみでなく、病変部と考えられる所の生検等を行
う。そのため、生検鉗子等の処置具を内視鏡先端部まで
誘導する管路(以下、処置具チャンネル)が、内視鏡手
元側から先端側へと形成されている。また、処置具を内
視鏡先端に突出させた時に、処置具の突出方向を変える
鉗子起上台(以下、処置具台)を設けているものもあ
り、例えば特公昭63−17450号公報や特公昭64
−5895号公報などがそれである。
【0003】特公昭63−17450号公報において
は、処置具台を観察窓の視野中心と平行にし、処置具台
に設けた切欠部に処置具台起上用のワイヤを接続し、ワ
イヤが処置具を視野中心方向に圧接することで視野中心
に処置具を向けるという内視鏡が開示されている。
【0004】しかしながら、特公昭63−17450号
公報に開示された処置具台の構成では、処置具台に設け
た切欠部にワイヤを接続するため、ワイヤが処置具台の
内側、すなわち処置具を実質的に支持する面に近づくこ
とになる。この場合、比較的硬質で太い処置具を突出さ
せることに問題はないが、細く、柔軟な処置具はワイヤ
に引っかかり易くなり、内視鏡先端に突出できなくなる
ことがある。
【0005】また、ワイヤの圧接力が大きい場合、柔軟
な処置具はつぶされて、機能を発揮できないことがあ
る。例えば、経内視鏡的膵胆管造影法に使用する造影チ
ューブは、十二指腸内から十二指腸乳頭、胆管あるいは
膵胆へと挿入されて造影剤を注入される。このため、非
常に柔軟な造影チューブは、処置具台起上時のワイヤの
圧接力でつぶれ、造影剤を注入できなくなるおそれがあ
る。
【0006】以上のように処置具の起上に関して、柔軟
な処置具をつぶしたり破損したりすることなく、観察窓
の視野中心に起上制御できる処置具台を有する内視鏡を
提供することが望まれている。
【0007】最近では、特公平2−54734号公報に
示されるように、内視鏡の外周に内視鏡用カバー(鞘)
を設け、内視鏡用カバーを症例毎に使い捨としている。
このような、内視鏡と医師の休止時間を最小にする、つ
まり効率の良い内視鏡カバー方式の内視鏡が開示されて
いる。
【0008】例えば、特公昭64−5895号公報にお
いては、起上子(処置具台)を起上させた時に、急激に
曲がってしまう箇所ができることなく、円滑に処置具を
案内できるようにするため、処置具台を弾性部材で形成
している。
【0009】前記弾性部材からなる処置具台は、処置具
台に接続された起上ワイヤを引けば処置具台が起上し、
起上ワイヤを離せば元に戻る(倒置する)という利点が
ある。その一方で、前記公報の実施例によれば、厚さ
0.03mm〜0.5mmの板状の処置具台が開示さ
れ、これらは板上で且つ薄肉ゆえに、起上ワイヤを引っ
ぱる時に処置具台にねじれを生じ、処置具の突出方向が
一定せず、改良する余地がある。
【0010】一方、特公平2−54734号公報は、バ
イオプシチャンネル(処置具チャンネル)の開口部に弾
性のある薄膜を形成し、バイオプシチャンネル外側に設
けた処置具台の回転運動でバイオプシチャンネルを動か
し、従って開口部が縦方向(内視鏡軸方向)に動いて、
処置具突出方向を変えるというものである。
【0011】しかし、特公平2−54734号公報のも
のでは、処置具台に接するバイオプシチャンネルの肉厚
や開口部の薄膜があり、組立が大変なだけでなく、内視
鏡先端の外径を増大させてしまうことになる。これは、
挿入時に患者に苦痛を与えるおそれもあり、改良する余
地がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭64−58
95号公報記載のものは、弾性部材からなる処置具台で
あり、厚さ0.03mm〜0.5mmの板状で薄肉のゆ
えに、起上ワイヤを引っぱる時に処置具台にねじれを生
じ、処置具の突出方向が一定しないことがある。そし
て、前記ねじれにより、処置具が目標方向に正しく突出
しない場合があり、改良する余地がある。
【0013】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、処置具台全体のねじれが少なく、目標方向への処
置具の突出が確実にできる内視鏡を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、処置具を挿通
する処置具チャンネルと、この処置具チャンネルに挿通
して先端部より突出した処置具を、所定の位置に移動さ
せる処置具台と、この処置具を作動させる処置具起上装
置と有している内視鏡において、前記処置具台は、可撓
性を有する材料で形成されていると共に、少なくとも1
ヶ所に薄肉に形成されたヒンジ部を有している。
【0015】
【作 用】本発明の構成で、処置具台を可撓性を有する
材料で形成し、この処置具台に少なくとも1つのヒンジ
部を設け、処置具起上装置により処置具台を作動させる
ことにより、ヒンジ部に変形を生じさせ処置具台が湾曲
して、処置具を所定位置に移動させる。このとき、変形
する箇所が薄肉のヒンジ部に限られ、処置具台全体が弾
性変形することがなく、つまり処置具台のねじれが小さ
い。従って、目標方向への処置具の突出が確実になされ
る。
【0016】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図8は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡装置の全体的な構成図、図2は挿入部
カバー部の構成図、図3は挿入部カバー部を装着した状
態のカバー用内視鏡の構成図、図4はカバー先端構成部
の構成を示す斜視図、図5は挿入部カバー部の先端側の
側断面図、図6は挿入部カバー部の手元側の側断面図、
図7は処置具台の構成図、図8は処置具台の動作説明図
である。
【0017】図1に示す内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1は、内視鏡カバー方式の内視鏡(以下、カバー方式内
視鏡とする)2を有している。このカバー方式内視鏡2
は、送気送水管路、吸引管路、処置具チャンネルが設け
られたチャンネル付内視鏡カバー(以下、内視鏡カバー
とする)3と、この内視鏡カバー3に装着される内視鏡
カバー用内視鏡(以下、カバー用内視鏡とする)4との
組み合わせからなる。内視鏡検査時において、清潔な内
視鏡カバー3にカバー用内視鏡4を装着し、検査後は内
視鏡カバー3を破棄し、これにより検査後の内視鏡の洗
浄、消毒を不要または軽減するものである。
【0018】また、前記内視鏡装置1は、前記カバー方
式内視鏡2に接続する各種周辺機器等を積載したカート
5と、カバー方式内視鏡2を保持するカバー保持具6と
を有している。
【0019】前記カート5には、例えば光源装置7、ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3に
カバー用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー
拡張器(以下、拡張器とする)10等を収納する。ま
た、前記カート5の上面部には、ビデオプロセッサ8か
らの映像信号を受けて、内視鏡画像を表示するモニタ1
1が積載されている。
【0020】前記カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿
入部12の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部
13が連設され、この操作部13の側部からユニバーサ
ルコード14が延出している。前記ユニバーサルコード
14の端部には、コネクタ15を設けている。
【0021】前記光源装置7はコネクタ15を介して、
カバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照明
光を供給するものである。また、前記ビデオプロセッサ
8は、コネクタ15の側部から延出する信号ケーブル1
6を介して、カバー用内視鏡4と着脱自在に接続される
ようになっている。そして、前記ビデオプロセッサ8
は、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動、及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。
【0022】前記拡張器10は拡張チューブ17が接続
され、この拡張チューブ17を介して、内視鏡カバー3
内に空気を送り込んで拡張するためのものである。この
拡張によって内視鏡カバー3は、カバー用内視鏡4に装
着あるいは抜去ができる。この際、例えばカバー保持具
6によって内視鏡カバー3の手元側が保持され、カバー
用内視鏡4が挿入あるいは抜去される。
【0023】前記内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバ
ー部18と薄肉で軟らかい例えば塩化ビニールなどの高
分子製の操作部カバー部19及びユニバーサルコードカ
バー部20とを備え、カバー用内視鏡4の内視鏡挿入部
12,操作部13,ユニバーサルコード14をそれぞれ
覆う。
【0024】前記流体制御装置9は、送気制御弁21,
送水制御弁22,吸引制御弁23が設けられ、送気,送
水,吸引をこれらの電磁弁で制御する。送気制御弁2
1,送水制御弁22,吸引制御弁23は、それぞれ挿入
部カバー部18から延出している送気管路24,送水管
路25,吸引管路26が接続される。
【0025】前記吸引制御弁23には吸引チューブ27
が接続され、その端部には図示しない吸引器が接続され
る。これにより、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引
が可能である。前記送水制御弁22には送水チューブ2
8が接続され、その先端部には送水タンク29が接続さ
れる。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チュー
ブ30が延出しており、送気制御弁21と送水タンク2
9とにそれぞれ接続されている。
【0026】図2に内視鏡カバー3の挿入部カバー部1
8の全体構成を示す。
【0027】前記挿入部カバー部18は、先端側からカ
バー先端構成部31、カバー外皮32、内視鏡の操作部
13を接続固定するための内視鏡操作部固定用口体部
(以下、口体部とする)33が気密的に接続されてい
る。前記カバー先端構成部31には先端開口部39を設
け、この先端開口部39には、光学的に透明なカバーガ
ラス34とチャンネル開口部35を設けてある。前記カ
バーガラス34は、内視鏡カバー3に挿入されるカバー
用内視鏡4の観察窓及び照明窓が対向し、被検部位に向
けての照明光の照射及び被検部位の観察を可能としてい
る。
【0028】また、前記口体部33には、内部に設けた
処置具チャンネルに連通した処置具挿入口36と、処置
具起上装置作動部材としての処置具起上レバー37とを
設けてある。前記処置具起上レバー37は、前記処置具
挿入口36から処置具チャンネルに挿通した鉗子等の処
置具の先端部を起上させる処置具起上装置を構成してい
る。この処置具起上レバー37を操作することにより、
後述の処置具台が起上するようになっている。
【0029】前記内視鏡カバー3をカバー用内視鏡4に
装着した状態を図3に示す。
【0030】前記挿入部カバー部18にカバー用内視鏡
4の挿入部12を挿入し、操作部13に操作部カバー部
19を被せ、ユニバーサルコード14にユニバーサルコ
ードカバー部20を被せる。この後、固定用テープ38
を各カバー部の繋ぎ目に巻きつけて固定することによっ
て、カバー用内視鏡4の各部を内視鏡カバー3(挿入部
カバー部18,操作部カバー部19,ユニバーサルコー
ドカバー部20)によって気密的に覆い、外部環境から
隔離可能である。
【0031】前記カバー先端構成部31の構成を図4
(a),(b),(c)に示す。前記カバー先端構成部
31は、図4(b)に示す高分子材料からなる外側のキ
ャップ40と、図4(a)に示す内側の硬質部本体41
とからなる。前記硬質部本体41は挿入部カバー部18
内に設けられた内視鏡挿入チャンネルに連通し、且つ内
視鏡先端部が嵌合する内視鏡先端部挿入孔42と、処置
具チャンネルに連通するチャンネル開口43とを有して
いる。さらに、前記硬質部本体41は、チャンネル開口
43の先端側に設けた処置具台44と、この処置具台4
4の側部に一端を固定し、且つチャンネル開口43の近
傍に開口するワイヤ挿通口45へと導入されている金属
性のワイヤ46とを有している。
【0032】前記処置具台44は手元側固定部47を有
し、この手元側固定部47は、硬質部本体41に設けた
嵌合溝48に一端が固定される。
【0033】前記キャップ40は、先端開口部39を有
し、硬質部本体41の先端側から挿入可能である。その
際、カバーガラス34、処置具台44は先端開口部39
側に誘導される。また、図4(b)に示すキャップ40
の挿入端側には、図4(c)に示すようにキャップ手元
側開口部49が形成されている。前記キャップ手元側開
口部49には、処置具台44の手元側固定部47の他端
に嵌合する固定溝50を設けてある。さらに、前記キャ
ップ手元側開口部49の端には、硬質部本体41の周方
向に設けた係合溝51に係合する複数のカギ部52を設
けてある。そして、硬質部本体41の先端側からキャッ
プ40を挿入することで、カギ部52が係合溝51に係
合する。その上、キャップ40の固定溝50が処置具台
44の手元側固定部47を硬質部本体41に押しつけら
れ、周方向の運動が嵌合溝48及びキャップ40の内面
によって規制されることにより、処置具台44の手元側
固定部47は完全に固定される。前記キャップ40を硬
質部本体41に固定した状態で、図2に示すチャンネル
開口部35が形成される。
【0034】前記挿入部カバー部18の先端部は、軸方
向断面図で表すと図5のようになる。
【0035】前記挿入部カバー部18内には、処置具チ
ャンネル53を構成するチャンネルチューブ54の先端
部を硬質部本体41に接続し、チャンネル開口43に連
通している。また、ワイヤチューブ55は、硬質部本体
41に接続し、前記ワイヤ挿通口45に連通している。
前記ワイヤ46は、挿入部カバー部18内を通り、さら
に硬質部本体41に接続されたワイヤチューブ55を通
って、手元側が前記口体部33まで延出している。
【0036】また、前記挿入部カバー部18内には処置
具チャンネル53のチャンネルチューブ54にほぼ平行
して、図示しない内視鏡チャンネルが設けられ、硬質部
本体41の内視鏡先端部挿入孔42に連通して、カバー
用内視鏡4が挿入される。
【0037】前記内視鏡カバー3の挿入部カバー部18
の手元側は、図6のように構成されている。
【0038】前記口体部33には、チャンネルチューブ
54、ワイヤチューブ55の手元側端部が固定されてい
る。前記チャンネルチューブ54は口体部33内で処置
具挿入口36と連通している。また、前記ワイヤチュー
ブ55内を通って口体部33に延出したワイヤ46は、
手元側に設けられたワイヤ支持部材56に固着されてい
る。このワイヤ支持部材56には処置具レバー37が連
結され、処置具レバー37を作動させることで、ワイヤ
支持部材56は口体部33内を前後方向に移動するよう
になっている。
【0039】図7及び図8に、前記処置具台44の構成
とその動作について示してある。
【0040】前記処置具台44は、可撓性を有するポリ
プロピレン等の高分子材料で形成されている。図7
(a)に示すように前記処置具台44は、その先端側の
側部に、前記ワイヤ46を接続・固定するワイヤ固定孔
57を有している。さらに、前記処置具台44は、その
中途に、対向する2方向から溝58,58を2箇所設け
ている。四つの溝58により、薄肉となった2ヶ所のヒ
ンジ部59は、ワイヤ46が口体部33の処置具レバー
37の作動によって牽引されることで、図8のごとく変
形し、処置具台44の起上が可能である。つまり、処置
具台44は湾曲する。
【0041】尚、ヒンジ部59の変形は、溝部58の両
端が当接するまでの角度に限られ、例えば本実施例で
は、2ヶ所の溝部58で、それぞれ20〜45度の角度
の湾曲が可能となるように形成されている。これによ
り、本実施例では内視鏡カバー3の軸方向に対し、70
度〜120度の起上角αを実現している。尚、図7
(a),図8に示す処置具台44の破線は、処置具挿脱
溝60の底部61を示している。また、処置具挿脱溝6
0は、図7(a)のA−A線断面図である図7(b)に
示すように、U字形の溝に形成されていると共に、この
U字形の溝の端部である2つの頂部のうちカバーガラス
35側の頂部は他方より高く形成されている。
【0042】図9(a)〜(d)には、処置具台44と
硬質部本体41の位置関係を示してある。図9(a)
は、処置具台44と硬質部本体44を先端側から見た図
であり、図9(b)は、図9(a)の矢視Cの図である
と共に、キャップ40も含めて示してある。
【0043】処置具台44は、カバーガラス34装着面
と垂直である硬質部本体41の壁41aと平行に配置さ
れている。これによって、照明窓35a及び観察窓35
bからなるカバーガラス35の視野中心と、処置具台4
4は平行に設置される。また、ワイヤ46の曲げ部46
aとワイヤ挿入口45とを結んだ直線が、処置具台44
の側面と平行に、かつ処置具台44の外側にくるようワ
イヤ挿入口45を設けてある。また、壁41aと処置具
台44とは、一定の隙間tを有するように離間して配置
してある。
【0044】図9(c)は処置具台44を起上させた状
態で先端側から見た図であり、図9(d)は図9(c)
の矢視Dの図である。
【0045】ワイヤ46を牽引していくと、ヒンジ部5
9が変形して図8に示す角度αまで処置具台44が起上
するとともに、ワイヤ46によって処置具台44の一方
の側面のみに引き張力がはたらき、処置具台44のヒン
ジ部59には内視鏡周方向に僅かにねじれを生じる。ヒ
ンジ部59の僅かなねじれによって図9(c),(d)
のごとく処置具台44が、周方向に傾いて壁41aの一
部に当接する。この状態で、前記視野中心と処置具台4
4の起上方向とは、図9(c)に示す角度βをなす。こ
の角度βが2度〜10度となるよう隙間tを設定するこ
とにより、内視鏡の観察と処置具100の操作が行い易
いものとなる。
【0046】前記構成の内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1において、使用の際にはカバー用内視鏡4に滅菌され
た清潔な内視鏡カバー3が装着される。こうして、カバ
ー用内視鏡4が外部環境から隔離された状態のカバー方
式内視鏡2として、体腔内の検査部位に挿入される。前
記処置具挿入口36より挿入した処置具100が、チャ
ンネル開口部35より突出される。このとき、検査部位
の生検等を行うため、処置具起上レバー37を介してワ
イヤ46を牽引し、ヒンジ部59を変形させて処置具台
44を起上させて前記処置具100の突出方向を変え
る。この際に、処置具台44は視野中心と平行な方向に
起上しつつ、ヒンジ部59の周方向への僅かなねじれ変
形により視野中心に対してβの角度をなす方向に傾き、
処置具100の突出方向を視野中心に向けることがで
き、そして処置を行う。尚、処置具台44の視野中心側
の頂部は他方の頂部より高く形成されており、処置具1
00を視野中心側に導くアプーロが若干長くなってい
る。
【0047】一方、前記ワイヤ46を弛緩させると、ヒ
ンジ部59の弾性による復元力により起上角度が小さく
なる。このように、ワイヤ46の牽引/弛緩により起上
角度を調節できる。
【0048】処置後は、処置具起上レバー37を逆に作
動させ、前記ワイヤ46を弛緩させて、処置具台44を
倒置させる。
【0049】使用後は内視鏡カバー3は破棄される。従
って、内視鏡カバー3と共に設けた送気管路24、送水
管路25、吸引管路26、及び処置具チャンネル53も
破棄される。
【0050】本実施例では、内視鏡カバー3を用いるこ
とで、内視鏡本体であるカバー用内視鏡4は検査の度に
洗浄や滅菌をする必要がなく、常に清潔で、しかも簡単
に繰り返し使用ができる。
【0051】また、本実施例の処置具台44は、可撓性
を有する材料で形成し且つヒンジ部59を2ヶ所設けて
おり、この処置具台44を起上させても処置具を急激に
屈曲させる部分が生じないので、処置具を損傷させるこ
となくスムーズに起上させることができる。
【0052】さらに、本実施例では、処置具台44にお
いて、曲がる部分はヒンジ部59のみであるので、処置
具台全体が薄い板状の弾性部材によって形成されるもの
に比べ、起上時に処置具台44のねじれが小さいものと
なる。従って、目標方向への処置具の突出を確実にする
ことができる。この目標方向の設定は、処置具台44の
ヒンジ部59の視野中心方向への変形と周方向への傾き
により処置具を視野中心に向けることができるので、ワ
イヤによる圧接の必要がなく、柔軟な処置具をつぶした
りすることがない。
【0053】以上のように内視鏡は、少なくとも1つの
ヒンジ部を処置具台に設けることにより、処置具全体が
大きくねじれることを防ぐ一方で、僅かに生じるねじれ
を積極的に利用している。すなわち、内視鏡は、処置具
台の外側に配置されかつ処置具台に接続される牽引部材
であるワイヤと、このワイヤを内視鏡内に導入し、処置
具台を観察視野中心方向に傾けるべくワイヤを介して処
置具台に僅かなねじり力または曲げモーメントを与える
べく配設されたワイヤ引きこみ(挿入)口とにより、ワ
イヤを牽引すると処置具台が観察窓の視野中心方向に傾
きつつ起上するようにした。
【0054】また、本実施例は、処置具台44の処置具
挿脱溝60よりも外側にワイヤ46を配置していおり、
処置具とワイヤ46が離れているので、ワイヤ46に細
い処置具が引っかかることがない。従って、処置具台が
破損する虞もない。
【0055】本実施例において、起上時の処置具台44
の視野中心への傾き角度βは、壁41aと処置具台44
の間の隙間tによって決まり、処置具台44のヒンジ部
59の周方向への僅かなねじれは確実に規制され、柔軟
な処置具も硬質な処置具も一定の方向に起上でき、術者
にとって非常に操作し易いものとなっている。
【0056】本実施例は、起上時に処置具台44と壁4
1aは点接触または線接触であって摩擦力が小さいの
で、ワイヤ46にかける起上力量が小さくてよく、術者
の疲労を軽減できる。
【0057】また、本実施例では、処置具台44を高分
子材料で構成したので、誤って高周波処置具(パピロト
ミーナイフ等)の通電部が処置具台に触れても、処置具
台が損傷することがない。
【0058】さらに、本実施例では、カバー先端構成部
の構造がシンプルであるため、外径が太くなることがな
い。
【0059】尚、本実施例ではワイヤ46を金属で形成
しているが、高分子材料で形成してもよい。この場合、
前記内視鏡カバー3の電気絶縁性がより向上するという
効果がある。
【0060】図10には、第1変形例に係る処置具台を
示す。図10(a)は処置具台の側面図、図10(b)
は(a)のE−E線断面図である。
【0061】処置具台44Aは、第1実施例とは異なり
上面側の溝58は形成せず、下面側にのみ2つの溝58
Aを形成している。その他、第1実施例と同様の構成及
び作用については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0062】処置具台44Aは、溝58Aが処置具挿脱
溝60の形状に沿って形成されており、ヒンジ部59A
の肉厚をほぼ一様にしている。
【0063】前記構成で、処置具挿脱溝60を非常に滑
らかに形成でき、処置具の挿入・抜去がスムーズにな
る。また、ヒンジ部59Aの肉厚がほぼ一様であるの
で、第1実施例と同様にスムーズな起上が可能である。
【0064】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で説明を省略する。
【0065】図11及び図12には、第2変形例に係る
処置具台を示す。図11は処置具台の上面図、図12は
処置具台の側面図である。
【0066】本変形例は、前記処置具台44に代えて処
置具台62を有している。前記処置具台62は、前記実
施例と同様に溝58が形成されていると共に、前記ヒン
ジ部59を有している。さらに、前記処置具台62は、
図11に示すごとく、斜め溝63が溝58の両端に形成
されている。この斜め溝63,63は、処置具台62の
手元側から先端側へ向かって斜めに形成されている。
【0067】前記構成の処置具台62によれば、前記ヒ
ンジ部59を曲げて起上した時に、斜め溝63の上面部
分(ヒンジ部59より上側の部分)が閉じて嵌合し、前
記処置具台62の一部に急激なねじれ力が生じても前記
嵌合より、ねじれが規制される。
【0068】また、本変形例はねじれに強い構成である
ため、処置具台62の材料の剛性はさほど要求されず、
安価な材料を使用できる。
【0069】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0070】また、図13には第2変形例に係る処置具
台の構成を示す。
【0071】図13に示す処置具台64は、対向する前
記溝58を1ヶ所だけ設けたものであり、対向する溝の
方向は前記軸方向に対して斜めになっている。この変形
例の処置具台64は、一つのヒンジ部59のみが曲がる
構成となっているため、従来の内視鏡において使用され
ている回転運動にて起上する処置具台と同様な作動を示
し、従来のリユースタイプ(カバー無し)の内視鏡と全
く同等の使い勝手を有しており、術者にとって非常に操
作し易いものとなっている。
【0072】また、図14に第3変形例に係る処置具台
の構成を示す。
【0073】図14に示す処置具台65は、図7と同様
に溝を設けるが、その溝同士は対向させずに設けてあ
る。つまり、処置具台67は、上側の溝66よりも若干
先端側に下側の溝67を設け、同様に溝68よりも若干
先端側に溝69を形成している。これら溝66と溝67
の間に形成されたヒンジ部70及びヒンジ部71は、そ
の最小肉厚部分の体積を減少させることができ、ヒンジ
部による曲げ易さは前記変形例と変わらず、機械的強度
が向上して耐久性がさらに良好となる。
【0074】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0075】図15ないし図17は本発明の第2実施例
に係り、図15は処置具台の上面図、図16は処置具台
起上の動作を示す上面図、図17は処置具台の側面図で
ある。
【0076】本実施例は、第1実施例と異なる部分が処
置具台のみであるので、処置具台についてのみ説明す
る。その他、第1実施例と同様の構成及び作用について
は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】処置具台101は、図17に示すようにチ
ャンネルチューブ54をキャップ40側に延長し、例え
ば3ケ所の切欠き102を上側に設けてある。この処置
具台101は、いわばカバー付きの処置具台といえる。
前記切欠き102を形成することにより、処置具台10
1にヒンジ部が構成されることになる。
【0078】図15に示すように、前記ワイヤ46は処
置具台101より硬質部本体41の中心軸寄りに設けた
ワイヤ挿入口45に一端が挿入され、その他端は処置具
台101の先端かつ硬質部本体41の中心軸から遠い側
に接続している。
【0079】前記構成により、ワイヤ46を牽引すると
図17の破線のごとく処置具台101が起上し、かつ図
16のごとく硬質部本体41の中心軸側に処置具台67
がねじれ、処置具を視野中心に傾けることができる。
【0080】本実施例は、チャンネルチューブ54を延
長して処置具台101を形成しているので、処置具チャ
ンネル54から処置具台101まで滑らかに管路が続
き、処置具が引っかかる等の不具合がなく、術者にとっ
て使い勝手のよいものとなっている。
【0081】また、本実施例は、チャンネルチューブ5
4によって処置具台101を形成しているので部品を少
なくすることができ、安価な内視鏡を提供することがで
きる。
【0082】さらに本実施例は、処置具台101の傾き
角度は、前記壁41aに当接するまでに限られ、処置具
の硬さによらず、常に一定の傾きを得るので、術者にと
って操作性のよいものである。
【0083】なお、本実施例においては、処置具台10
1はチャンネルチューブ54に切欠き102を設けて形
成したが、チャンネルチューブ54をより柔軟な材質、
例えばフッ素樹脂やポリエチレン等にて形成することに
より、切欠き102をなくした構成にしてもよい。
【0084】図18及び図19は本発明の第3実施例に
係り、図18は処置具台の構成図、図19は処置具台の
動作説明図である。
【0085】本第2実施例は、第1実施例と異なる部分
が処置具台のみであるため、処置具台についてのみ説明
する。その他、構成及び作用については、第1実施例と
同様なので説明及び他の図を省略する。
【0086】図18(a),(b)に示す前記処置具台
72は、実質的に処置具を起上する起上部73と、この
起上部73の手元側に一端が挿入固定された弾性を有す
るU字形のヒンジ部としてのバネ74と、このバネ74
の他端が挿入固定され、且つ前記起上部73とは分離し
ている固定部75とからなる。前記固定部75は、第1
実施例における手元側固定部47と同じ構成によって固
定される。
【0087】前記バネ74は、処置具台中心軸よりも壁
41a(図示せず)側、すなわち、ワイヤ46を接続固
定した側とは反対側に固定する。
【0088】前記構成で、前記処置具起上レバー37を
作動してワイヤ46を引っぱることで、図19(a)
(b)に示すように、ワイヤ46及びワイヤ固定孔57
を介して起上部73が起上する。と共に、バネ74の固
定された側を支点として、起上部73は前記壁側41a
に傾き、処置具を前記視野中心に傾けることができる。
前記処置具起上レバー37を離すと、前記バネ74の弾
性力によって起上部73は倒置する。
【0089】本実施例では、構成が非常にシンプルであ
り、細径化が容易で、簡単かつ安価に製作できる。ま
た、本実施例では、処置具起上レバー37を離すだけで
起上部73が倒置するので、内視鏡使用中の術者の負担
を軽減できる。
【0090】また、本実施例では第1,第2実施例同
様、処置具台の傾きは、壁41aによって確実に規制さ
れるので、処置具の硬さによらず、常に一定の傾きを実
現でき、術者にとって操作性のよいものとなる。
【0091】さらに、本実施例では、バネ74は弾性力
を有しているので、起上後、ワイヤ46を離すだけで起
上部70が倒置し、術者の疲労を軽減できる。
【0092】尚、本実施例は、処置具台72の起上部7
3と手元側固定部75とは金属、高分子材料のいずれで
形成してもよく、安価な内視鏡を提供できる。
【0093】図20は本発明の第4実施例に係るカバー
先端構成部の上面図である。
【0094】図20に示す内視鏡カバー3のカバー先端
構成部31は、前記処置具台44に代えて、処置具台7
6を有している。その他、第1実施例と同様の構成及び
作用については、同じ符号を付すと共に説明及び他の図
を省略する。
【0095】前記処置具台76は、手元側に、前記内視
鏡カバー3の軸方向と直角に軸77が突設されている。
この軸77はチャンネル開口部35にあって、両端が前
記キャップ40と硬質部本体41とに回動自在に支持さ
れるようになっている。さらに、軸77は、図20に示
すように、弾性体巻きつけ部材78が一体に形成されて
いる。
【0096】前記キャップ40の先端側内面には弾性体
固定部79を設け、弾性体固定部79の孔80に糸状の
弾性体81の一端を挿入固定する一方、他端を弾性体巻
きつけ部材78に引っぱり気味に巻回し固定している。
【0097】前記構成で、前記処置具起上レバー37を
作動させて、前記ワイヤ46を引くことで、処置具台7
6が起上し、同時に弾性体81が弾性体巻きつけ部材7
8に巻きとられる。
【0098】前記処置具起上レバー37を離すと巻きと
られて引っぱられている弾性体81の復元力により、処
置具台76は倒置する。
【0099】本実施例の効果は第3実施例と同様であ
る。
【0100】図21は本発明の第5実施例に係るカバー
先端構成部の上面図である。
【0101】図21に示す内視鏡カバー3のカバー先端
構成部31は、前記処置具台44に代えて、処置具台8
2を有している。その他、第1実施例と同様の構成及び
作用については同じ符号を付すと共に、説明及び図を省
略する。
【0102】前記処置具台82は、手元側に内視鏡カバ
ー3の軸方向と直角に軸83が突設されている。前記軸
83は、チャンネル開口部35内にあって、両端が前記
キャップ40と硬質部本体41とに回転自在に支持され
るようになっている。
【0103】前記キャップ40の先端側内面と、処置具
台82の先端とは、シート状の弾性体84によって連結
されている。
【0104】前記構成で、前記処置具起上レバー37を
作動させてワイヤ46を牽引することで、前記処置具台
82は弾性体84を引き伸ばしながら起上する。処置具
起上レバー37を離すと弾性体84の復元力により、倒
置する。
【0105】本実施例の効果は、第3,第4実施例と同
様である。
【0106】尚、前述した全ての実施例、及び変形例
は、すべてカバー方式内視鏡に適応するものであるが、
従来のリユースタイプ(カバー無し)の内視鏡において
も同様に適用可能であることは言うまでもない。
【0107】図22ないし図24は第6実施例を示す。
図22(a)はカバー方式内視鏡の手元側構成図、図2
2(b)は同図(a)のB−B線断面図、図23は処置
具起上レバーの詳細構成図、図24はレバーとワイヤ支
持部材の取り付け詳細図である。
【0108】本実施例は、カバー方式内視鏡の手元側構
成に関するものである。図22には、内視鏡カバー3の
手元側及び操作部13が示されている。その他、先端側
の構成は、第1実施例と同様で説明及び図を省略する。
【0109】前記内視鏡カバー3の手元側に開口するワ
イヤ引出口85から延出する前記ワイヤ46の手元側端
は、第1実施例と同様に、ワイヤ支持部材56が固定さ
れる絶縁材料からなる。前記ワイヤ支持部材56は、操
作部13に着脱可能な処置具起上レバー37Aのホルダ
ー86に、取りつけられている。前記ワイヤ引出口85
からワイヤ支持部材56の間では、前記ワイヤ46はワ
イヤガイド87にて覆われる。前記ワイヤガイド87は
絶縁材料で形成されている。そして、前記ワイヤガイド
87は、内視鏡カバー3の軸方向に伸びるワイヤ挿通部
88と、このワイヤ挿通部88に連結し、且つ操作部1
3に嵌合可能なコの字状の取付部89とからなる。尚、
前記ワイヤ挿通部88の管路内径は、ワイヤ支持部材5
6の外径より大きく、前記ワイヤ46に対してワイヤガ
イド87は、着脱可能となっている。
【0110】また、図23及び図24に示すように、前
記ホルダー86は、ワイヤ支持部材56の細径部90が
嵌合可能な取付け溝91を有する。前記細径部90の外
径aは、取付け溝91の内径bより大きく形成され、取
付け溝91の弾性変形を利用して装着するため、強制的
にはずさない限り、はずれることがない。
【0111】また、前記細径部90の長さcは、ホルダ
ー86の長さdよりもわずかに大きいだけで、ほとんど
隙間なく形成する。尚、前記細径部90は、内視鏡の湾
曲操作によってワイヤ46が引っぱられて処置具台を起
上させることがないよう、長さcを長くし、ホルダー8
6と細径部90の間に大きな隙間を形成するようにして
も良い。
【0112】さらに、図23に示す処置具起上レバー3
7Aの回転中心は、カバー用内視鏡の上下方向アンブル
ノブ92、左右方向アングルノブ93との回転中心と同
一になっており、処置具レバー37A、上下方向アング
ルノブ92、及び左右方向アングルノブ93は互いに他
のレバー、ノブに対して自由に回転可能に構成されてい
る。
【0113】前記処置具起上レバー37Aの内周面に
は、固定軸94と摺動可能に密着するOリング95を介
装している。前記Oリング95は、その摺動抵抗によ
り、固定軸94に対して処置具起上レバー37Aを保持
可能としている。また、前記固定軸94に対し、上下ア
ングル軸96、及び左右アングル軸97はそれぞれ自由
に回転可能であり、上下アングル軸96と上下方向アン
グルノブ92とは一体に作動し、左右アングル軸97と
左右方向アングルノブ93とは一体に作動するようにな
っている。
【0114】前記構成で、処置具起上レバー37Aを反
時計方向に回転させることで、ワイヤ46が牽引され処
置具台が起上し、逆に時計方向に回転させることで、ワ
イヤ46は弛緩され、処置具台が倒置する。内視鏡カバ
ー3を破棄する際は、ワイヤ支持部材56をホルダー8
6からはずし、さらにワイヤガイド87をはずしてから
行う。
【0115】本実施例では、従来のカバーなしタイプの
内視鏡と同様に、処置具起上レバー37Aを上下方向ア
ングルノブ及び左右方向アングルノブと同一回転中心に
固定したので、術者は違和感なく使用できる。
【0116】また、本実施例では、ワイヤ引出口85か
ら引き出したワイヤ46は、ワイヤガイド87に挿通さ
れるので、ワイヤ46が導電体であってもワイヤ挿入部
88を絶縁体で作ることにより、電気安全性を向上でき
る。
【0117】また、前記実施例では、ワイヤ46はワイ
ヤ挿入部88内を摺動するが、ワイヤ46とワイヤ挿入
部を一体化してもよい。この場合は、ワイヤ支持部材5
6、ワイヤ挿入部88、及び、露出する部分のワイヤ4
6は、すべて絶縁材料で構成してもよく、より電気安全
性を向上させることができる。
【0118】図25は第7実施例に係るカバー方式内視
鏡の手元側構成図である。その他、第6実施例と同様の
構成及び作用については、同じ符号を付して説明を省略
すると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0119】前記ワイヤ46の手元側端は、弾性を有す
る処置具起上レバー37Bの腕98を固定されている。
処置具起上レバー37Bは、前記操作部13の前記固定
軸94に側方から取付可能な取付け溝99を有してい
る。取付け溝99の入口幅eは、固定軸94の外径fよ
りも若干小さく、処置具起上レバー37Bを取りつける
時は取付け溝99を弾性的にひろげて、固定軸94に装
着する。従って、処置具起上レバー37は、強制的には
ずさない限り、前記固定軸94からはずれることはな
い。
【0120】本実施例の作用は、第6実施例と同じであ
る。ただし、内視鏡カバー3を破棄する時は、処置具起
上レバー37を固定軸94から引き外し、内視鏡カバー
3とともに捨てる。
【0121】本実施例は、前記ワイヤ46と処置具起上
レバー37Bが一体化されているので、内視鏡カバー3
と共に処置具起上レバー37が破棄され、操作部13を
常に清潔に保つことができ、操作部13の洗浄,消毒が
ほとんど不要である。
【0122】また、本実施例では、処置具起上レバー3
7Bは、固定軸94の側方から取付及び取り外しができ
るので、内視鏡使用前の取付準備や使用後の取り外し、
破棄が非常に簡単である。
【0123】尚、本実施例においても、前実施例同様に
ワイヤ46と処置具起上レバー37Bとを着脱可能に構
成してもよい。
【0124】また、図26は第7実施例の変形例に係る
構成図である。前記腕98を図25と逆方向、つまり操
作部13において手元側に設けてある。この構成でも前
記実施例と同様の作用・効果を有する。
【0125】図27及び図28は、挿入部カバー部の処
置具起上レバーの別の構成を示す側面図、図28は処置
具起上レバーの構成を示す断面図である。
【0126】本実施例は、処置具起上レバーの別の構成
例である。図27及び図28には前記挿入部カバー部1
8及び口体部33内部のワイヤ46等と共に、処置具起
上レバー173が示されている。本実施例の構成のうち
第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。その
他、第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ
符号を付して説明を省略する。
【0127】処置具起上レバー173は、前記口体部3
3の手元側の端部に設け、外表面をローレット加工等さ
れたノブ174と、このノブ174の先端側に一体に形
成された雄ねじ部175からなる。図28に示すごと
く、雄ねじ部175は口体部33に設けられている。口
体部33の手元側端に設けられた突出部172内には、
雄ねじ部175がねじ込み可能な雌ねじ部176が形成
されている。雄ねじ部175は、雌ねじ部176に回動
可能に収納されるようになっている。また、雄ねじ部1
75の先端には、ワイヤ46の端に固定されたワイヤ支
持部材56Aを回動可能に収納するワイヤ接続部177
が固定されている。
【0128】前記構成で、前記ノブ174を時計回りま
たは反時計回りに回動させることにより、雄ねじ部17
5が雌ねじ部176に対して進退し、ワイヤ46を進退
させてワイヤ46の先端に接続された処置具台を倒置ま
たは起上させる。なお、ワイヤ支持部材56Aはワイヤ
接続部177に対して回動可能であるので、ワイヤ46
はねじれることなく進退される。
【0129】本実施例では、非常にシンプルな構造で処
置具起上レバー173を形成できるので、安価な内視鏡
を提供できる。
【0130】図29ないし図31は第8実施例に係り、
図29は処置具起上レバーを含む口体部の詳細断面図、
図30は図29のF−F線断面図、図31は図29のG
方向の矢視図である。
【0131】本実施例は、図27,図28の構成と同様
に処置具起上レバーに係わるものであり、図27,図2
8の構成と異なる部分のみを示す。
【0132】図29に示す処置具起上レバー178は、
中心に雌ねじ部179が貫通し、外周にローレット加工
を施した円形状の部材である。雌ねじ部179には、こ
れに螺合する雄ねじ部180を先端側に有し、且つ手元
側端に回転止め181を有するワイヤ支持部材182が
回動可能に保持されている。このワイヤ支持部材182
の先端には、ワイヤ46の一端が固定されている。ワイ
ヤ46の他端には処置具台が固定されている。
【0133】処置具起上レバー178は、外周の一部が
口体部33に設けた切欠き口183から外部に露出して
いる。また図30のごとく、処置具起上レバー178の
雌ねじ部179から外周へと形成した溝184の幅は、
ワイヤ46の外径より若干大きくし、ワイヤ46のみが
通過可能としている。従って、ワイヤ46を溝184に
通した後、雌ねじ部179を雄ねじ部180に対して回
転することで、雄ねじ部180が雌ねじ部179に螺合
していく。
【0134】また、回転止め181は、図31に示すご
とく四角形に形成し、口体部33に設けた収納部185
に保持される。従って、処置具起上レバー178を回動
することによるワイヤ支持部材182の回動はなく、ワ
イヤ46の進退が実現される。
【0135】前記構成で、処置具起上レバー178を時
計方向あるいは反時計方向に回動することにより、ワイ
ヤ支持部材182及びこれに接続されたワイヤ46は進
退し、ワイヤ46の先端に接続された処置具台が倒置ま
たは起上する。
【0136】本実施例の効果は、図27及び図28の構
成と同様である。
【0137】図32は第9実施例に係る処置具起上レバ
ーとその駆動に関する構成図である。
【0138】本実施例の大部分は図27及び図28の構
成と同じであり、異なる部分だけ説明する。その他、図
27及び図28の構成とと同様の構成及び作用について
は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0139】前記口体部33から露出する雄ねじ部17
5の手元側には、多角形断面を有する接続部材186を
固定し、さらに接続部材186にはフレキシブルシャフ
ト187の一端に固定されたカップリング188が嵌合
されている。また、フレキシブルシャフト187の他端
には、フレキシブルシャフト187を回動するモータ1
89が固定されている。モータ189の駆動は、処置具
起上レバー190を有する制御ユニット191にて行
う。
【0140】前記構成で、処置具起上レバー190を操
作して制御ユニット191からモータ189を駆動する
電気信号を送り、モータ189が駆動されてフレキシブ
ルシャフト187が回動して雄ねじ部175を進退させ
て、処置具台が倒置または起上される。
【0141】本実施例では、電気駆動による処置具台の
起上であるため、常に一定の速度で起上または倒置が行
われ、処置具を損傷させるような急激な起上がなく、安
定した操作ができる。
【0142】尚、制御ユニット191及び処置具起上レ
バー190は内視鏡の操作部に一体に設けてもよいし、
別体として処置具起上レバーをフットスイッチとしても
よい。
【0143】図33及び図34は内視鏡挿入部の可撓管
の構成例を示してある。図33は可撓管の内部構成図、
図34は可撓管の断面図である。
【0144】図33及び図34は、前記カバー用内視鏡
4の挿入部カバー部18の内視鏡挿入部12に挿入する
可撓管を示す。カバー用内視鏡4の挿入部は、挿入部カ
バー部18の送気管路25、送水管路26、処置具チャ
ンネル53から隔離された内視鏡挿入部12に挿入され
る。内視鏡挿入部12はデッドスペースを少なくするた
めに、D型断面が望ましく、従ってカバー用内視鏡4の
可撓管もD型断面が望ましい。
【0145】図33の可撓管は、その内部が、D型断面
のパイプ192を柔軟なワイヤ193をもって接続部1
94にて接続固定した構成となっている。図34は、図
33のパイプ192、ワイヤ193の外側に円筒状に金
属線を編んでなる網状のブレード195で被覆し、さら
にその外周に高分子樹脂196を被覆してなる可撓管1
97を示してある。
【0146】前記のごとく可撓管197を構成すること
で、可撓性の異常が少なく、内蔵するライトガイドファ
イバー等を損傷することがない可撓管を提供できる。
【0147】図35は可撓管の別の構成例を示してあ
る。図35(a)は可撓管の内部構成図、同図(b)は
(a)のH方向の矢視図である。
【0148】図35(a),(b)に示す可撓管は、D
型コイル198を接続部199をもって多数接続固定し
たものである。D型コイル198を矢視H方向から見た
場合、図35(b)のごとくD型となっている。このよ
うにしてD型コイル198を連結したものに、図34の
ブレード195及び高分子樹脂196を被覆すること
で、適切な可撓性を有する可撓管を得ることができる。
【0149】図36はカバー用内視鏡及び挿入部カバー
部の別の構成例を示してある。
【0150】挿入部カバー部18Aの口体部33Aは内
周に雌ねじ部200を有し、カバー用内視鏡の口体部接
続部201は雌ねじ部200と嵌合する雄ねじ部202
を有している。ここで、前記カバー用内視鏡の挿入部1
2A先端から口体部接続部201の先端側までの長さL
と、前記挿入部カバー部18Aの口体部33Aまでの長
さmの関係はL>mとすることで、操作部13の口体部
接続部201を短くし、カバーの装着を効率よくでき
る。
【0151】図37はカバー保持具の別の構成例を示し
てある。
【0152】図37に示すカバー保持具6Aは、スタン
ド6aにアーム棒6bを突設している。アーム棒6aは
先端にリング6cと、中途にカバー式内視鏡2を保持す
る支えアーム6dを突出している。
【0153】アーム6aのリング6cに保持ロープ20
3の一端を固定し、ロープ203の他端は、支えアーム
6dに保持されたカバー式内視鏡2の先端を固定してい
る。カバー方式内視鏡2は患者に挿入されるまで清潔で
なければならない。しかし、内視鏡2は一般的に長尺の
ため、カバー保持具6にカバー方式内視鏡2を吊るす
と、内視鏡カバー3の先端が床に触れ、不潔になるおそ
れがある。そこで、図37のごとく消毒、滅菌済の支え
アーム6dで内視鏡カバー3を保持することで、カバー
方式内視鏡は清潔のまま保つことができる。
【0154】尚、前記いずれの実施例及び変形例でも、
内視鏡は電子式に限らず、光学式ファイバー内視鏡でも
よく、またカバー方式等に限定されるものではない。つ
まり、内視鏡の形式に限定されるものではない。
【0155】
【発明の効果】本発明は、処置具台を可撓性を有する部
材で形成し、少なくとも1ヶ所のヒンジ部を設けること
により、このヒンジ部の変形で処置具台を湾曲させる構
成としたことで、変形する箇所がヒンジ部に限られ、処
置具台全体が弾性変形することがなく、つまり処置具台
のねじれが小さく、目標方向への処置具の突出が確実に
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図8は第1実施例に係り、図1は内
視鏡装置の全体的な構成図。
【図2】図2は挿入部カバー部の構成図。
【図3】図3は挿入部カバー部を装着した状態のカバー
用内視鏡の構成図。
【図4】図4はカバー先端構成部の構成を示す斜視図。
【図5】図5は挿入部カバー部の先端側の側断面図。
【図6】図6は挿入部カバー部の手元側の側断面図。
【図7】図7は処置具台の構成図。
【図8】図8は処置具台の動作説明図。
【図9】図9(a)は処置具台と硬質部本体の位置関係
を示す先端側正面図、(b)は(a)のC方向の矢視
図、(c)は処置具台を起上させた状態での先端側正面
図、(d)は(c)のD方向の矢視図。
【図10】図10(a)は第1変形例に係る処置具台の
側面図、(b)は(a)のE−E線断面図。
【図11】図11及び図12は第2変形例に係り、図1
1は処置具台の上面図。
【図12】図12は処置具台の側面図。
【図13】図13は第3変形例に係る処置具台の構成
図。
【図14】図14は第3変形例に係る処置具台の構成
図。
【図15】図15ないし図17は第2実施例に係り、図
15は処置具台の上面図。
【図16】図16は処置具台起上の動作を示す上面図。
【図17】図17は処置具台の側面図。
【図18】図18及び図19は第3実施例に係り、図1
8は処置具台の構成図。
【図19】図19は図18に示す処置具台の動作説明
図。
【図20】図20は第4実施例に係るカバー先端構成部
の上面図。
【図21】図21は第5実施例に係るカバー先端構成部
の上面図。
【図22】図22ないし図25は第6実施例に係り、図
22(a)はカバー方式内視鏡の手元側構成図、(b)
は同図(a)のB−B線断面図。
【図23】図23は処置具起上レバーの詳細図。
【図24】図24はレバーとワイヤ支持部材の取り付け
詳細図。
【図25】図25は第7実施例に係るカバー方式内視鏡
の手元側構成図。
【図26】図26は第7実施例の変形例に係る構成図。
【図27】図27は処置具起上レバーの別の構成を示す
側面図。
【図28】図28は図27に示すレバーの詳細な構成を
示す断面図。
【図29】図29ないし図31は第8実施例に係り、図
29は処置具起上レバーを含む口体部の詳細断面図。
【図30】図30は図29のF−F線断面図。
【図31】図31は図29のG方向の矢視図。
【図32】図32は第9実施例に係る処置具起上レバー
とその駆動に関する構成図。
【図33】図33は内視鏡挿入部の可撓管の内部を示す
構成図。
【図34】図34は可撓管の断面図。
【図35】図35(a)は別の可撓管の内部構成図、
(b)は(a)のH方向の矢視図。
【図36】図36はカバー用内視鏡及び挿入部カバー部
の別の構成図。
【図37】図37はカバー保持具の別の構成図。
【符号の説明】
2…カバー方式内視鏡 3…チャンネル付き内視鏡カバー 37…処置具起上レバー 44…処置具台 46…ワイヤ 58…溝部 59…ヒンジ部 4…カバー用内視鏡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】尚、ヒンジ部59の変形は、溝部58の両
端が当接するまでの角度に限られ、例えば本実施例で
は、2ヶ所の溝部58で、それぞれ20〜45度の角度
の湾曲が可能となるように形成されている。これによ
り、本実施例では内視鏡カバー3の軸方向に対し、70
度〜120度の起上角αを実現している。尚、図7
(a),図8に示す処置具台44の破線は、処置具挿脱
溝60の底部61を示している。また、処置具挿脱溝6
0は、図7(a)のA−A線断面図である図7(b)に
示すように、U字形の溝に形成されていると共に、この
U字形の溝の端部である2つの頂部のうちカバーガラス
34側の頂部は他方より高く形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】処置具台44は、カバーガラス34装着面
と垂直である硬質部本体41の壁41aと平行に配置さ
れている。これによって、照明窓34a及び観察窓34
からなるカバーガラス34の視野中心と、処置具台4
4は平行に設置される。また、ワイヤ46の曲げ部46
aとワイヤ挿入口45とを結んだ直線が、処置具台44
の側面と平行に、かつ処置具台44の外側にくるようワ
イヤ挿入口45を設けてある。また、壁41aと処置具
台44とは、一定の隙間tを有するように離間して配置
してある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】前記構成の内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1において、使用の際にはカバー用内視鏡4に滅菌され
た清潔な内視鏡カバー3が装着される。こうして、カバ
ー用内視鏡4が外部環境から隔離された状態のカバー方
式内視鏡2として、体腔内の検査部位に挿入される。前
記処置具挿入口36より挿入した処置具100が、チャ
ンネル開口部35より突出される。このとき、検査部位
の生検等を行うため、処置具起上レバー37を介してワ
イヤ46を牽引し、ヒンジ部59を変形させて処置具台
44を起上させて前記処置具100の突出方向を変え
る。この際に、処置具台44は視野中心と平行な方向に
起上しつつ、ヒンジ部59の周方向への僅かなねじれ変
形により視野中心に対してβの角度をなす方向に傾き、
処置具100の突出方向を視野中心に向けることがで
き、そして処置を行う。尚、処置具台44の視野中心側
の頂部は他方の頂部より高く形成されており、処置具1
00を視野中心側に導くアプーロが若干短くなってい
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】尚、前述した全ての実施例、及び変形例
は、カバー方式内視鏡に適応するものであるが、従来の
リユースタイプ(カバー無し)の内視鏡においても同様
に適用可能であることは言うまでもない。また、前記各
実施例及び変形例は、内視鏡カバーの先端部を先端側か
つカバーガラスの上側から見ると左側にカバーガラス、
右側に処置具台が配置されているが、左右逆すなわち、
左側に処置具台、右側にカバーガラスが配置されていて
も良く前述の効果と同様の効果を有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】尚、ヒンジ部59の変形は、溝部58の両
端が当接するまでの角度に限られ、例えば本実施例で
は、2ヶ所の溝部58で、それぞれ20〜45度の角度
の湾曲が可能となるように形成されている。これによ
り、本実施例では内視鏡カバー3の軸方向に対し、70
度〜120度の起上角αを実現している。尚、図7
(a),図8に示す処置具台44の破線は、処置具挿脱
溝60の底部61を示している。また、処置具挿脱溝6
0は、図7(a)のA−A線断面図である図7(b)に
示すように、U字形の溝に形成されていると共に、この
U字形の溝の端部である2つの頂部のうちカバーガラス
34側の頂部は他方より低く形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】前記構成の内視鏡カバー方式の内視鏡装置
1において、使用の際にはカバー用内視鏡4に滅菌され
た清潔な内視鏡カバー3が装着される。こうして、カバ
ー用内視鏡4が外部環境から隔離された状態のカバー方
式内視鏡2として、体腔内の検査部位に挿入される。前
記処置具挿入口36より挿入した処置具100が、チャ
ンネル開口部35より突出される。このとき、検査部位
の生検等を行うため、処置具起上レバー37を介してワ
イヤ46を牽引し、ヒンジ部59を変形させて処置具台
44を起上させて前記処置具100の突出方向を変え
る。この際に、処置具台44は視野中心と平行な方向に
起上しつつ、ヒンジ部59の周方向への僅かなねじれ変
形により視野中心に対してβの角度をなす方向に傾き、
処置具100の突出方向を視野中心に向けることがで
き、そして処置を行う。尚、処置具台44の視野中心側
の頂部は他方の頂部より低く形成されており、処置具1
00を視野中心側に導くスロープが若干短くなってい
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処置具を挿通する処置具チャンネルと、
    この処置具チャンネルに挿通して先端部より突出した処
    置具を、所定の位置に移動させる処置具台と、この処置
    具を作動させる処置具起上装置とを有している内視鏡に
    おいて、 前記処置具台は、可撓性を有する材料で形成されている
    と共に、少なくとも1ヶ所に薄肉となるヒンジ部を形成
    していることを特徴とする内視鏡。
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