JPWO2010084582A1 - インク用洗浄液 - Google Patents

インク用洗浄液 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010084582A1
JPWO2010084582A1 JP2010547342A JP2010547342A JPWO2010084582A1 JP WO2010084582 A1 JPWO2010084582 A1 JP WO2010084582A1 JP 2010547342 A JP2010547342 A JP 2010547342A JP 2010547342 A JP2010547342 A JP 2010547342A JP WO2010084582 A1 JPWO2010084582 A1 JP WO2010084582A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
cleaning liquid
ink cleaning
mixed
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010547342A
Other languages
English (en)
Inventor
朋子 三石
朋子 三石
竜二 山田
竜二 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mimaki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mimaki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mimaki Engineering Co Ltd filed Critical Mimaki Engineering Co Ltd
Publication of JPWO2010084582A1 publication Critical patent/JPWO2010084582A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D9/00Chemical paint or ink removers
    • C09D9/04Chemical paint or ink removers with surface-active agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
    • C11D3/2093Esters; Carbonates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16552Cleaning of print head nozzles using cleaning fluids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/66Non-ionic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/08Liquid soap, e.g. for dispensers; capsuled
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/43Solvents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、界面活性剤と、を含有するインク用洗浄液。

Description

本発明は、インク用洗浄液に関する。
インクジェット記録装置では、シート、布材等の記録媒体をプラテン上で移動させたり、印字ヘッドが装着されたキャリッジをプラテンに搭載された記録媒体上で走行させたりしながら、インクジェットヘッドの底部に備えられたノズルからインクを噴射させる。噴射されたインクは、記録媒体の所定部位にドット状に着弾する。このように、記録媒体に着弾したドット状のインクの寄せ集めから文字や画像が形成される。
上述のインクジェット記録装置では、μmスケールの微小な口径のノズルからインクを噴射させるため、インクの凝集物又は乾固物がノズルの先端近傍又はインクの流路内に付着し易い傾向がある。そして、インクの凝集物又は乾固物は、ノズルの目詰まり、文字又は画像の乱れ等の不具合の原因となる。これらの不具合を防止するために、通常、インク用洗浄液によってノズルの先端近傍又はインクの流路内を洗浄する(下記特許文献1〜6参照)。
特開平10−286977号公報 特開平11−157087号公報 特開2005−23196号公報 特開2007−119658号公報 特開2007−169314号公報 特開2007−313716号公報
しかしながら、本発明者らは、鋭意研究の結果、従来のインク用洗浄液には以下のような問題があることを見出した。
まず、従来のインク用洗浄液では、ノズルの先端近傍又はインクの流路内に付着したインクを充分に洗浄することは困難であった。
また、従来のインク用洗浄液でインクを洗浄した場合、インク用洗浄液との混合によってインクが再び凝集し、凝集したインクがノズルの先端近傍又はインクの流路内に付着する傾向があった。そして、インクとインク用洗浄液が混合した状態で時間が経過するほど、インクの凝集が進行する傾向があった。
さらに、従来のインク用洗浄液を長期保管した場合、保管中にpHが低下して酸性化したインク用洗浄液が、インクジェット記録装置を構成する部材(以下、場合により「装置部材」と略記する。)を侵食する場合があった。例えば、インク用洗浄液が付着したインクジェットヘッドを長期保管した場合、インクジェットヘッドを構成するTi等の金属をインク用洗浄液が腐食する場合があった。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れた洗浄能力を有し、インクとの混合時にインクの凝集を抑制できると共に、装置部材を侵食し難いインク用洗浄液を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインク用洗浄液は、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、界面活性剤と、を含有する。
上記本発明は、優れた洗浄能力を有し、インクとの混合時にインクの凝集を抑制できると共に、装置部材を侵食し難い。
上記本発明に係るインク用洗浄液は、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、顔料と、を含有するインクを洗浄するためのインク用洗浄液であることが好ましい。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを主溶剤として含有するインクに対して、インクと同様にエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを含有する本発明に係るインク用洗浄液を用いることにより、本発明の効果が顕著となる。
上記本発明では、界面活性剤の含有率が0.1〜5質量%であることが好ましく、1.0質量%であることがより好ましい。これにより本発明の効果を得易くなる。
上記本発明では、界面活性剤がアセチレングリコールであることが好ましい。これにより、本発明の効果を得易くなる。
本発明によれば、優れた洗浄能力を有し、インクとの混合時にインクの凝集を抑制できると共に、装置部材を侵食し難いインク用洗浄液を提供することができる。
図1は、インクジェット記録装置の一部の概略斜視図である。 図2Aは、本発明に係るインク用洗浄液を滴下する前のシャーレ内のインクの固形分の写真であり、図2Bは、本発明に係るインク用洗浄液を計2ml滴下した後のシャーレ内のインクの固形分の写真であり、図2Cは、本発明に係るインク用洗浄液を計4ml滴下した後のシャーレ内のインクの固形分の写真であり、図2Dは、本発明に係るインク用洗浄液を計4ml滴下した後、シャーレ内から液体成分を除去した後のインクの固形分の写真である。 図3Aは、インクの固形分が付着したワイパの写真であり、図3Bは、本発明に係るインク用洗浄液が滴下された後、インクの固形分が綿棒で拭き取された後のワイパの写真である。 図4Aは、内壁にインクの固形分を付着させたチューブの写真であり、図4Bは、本発明に係るインク用洗浄液を計15ml通過させた後のチューブの写真である。
符号の説明
2・・・インクジェット装置、4・・・キャップ、6・・・スポイト、8・・・インクの固形分、10・・・ワイパにおいてインク用洗浄液が滴下され、インクの固定分が拭き取られた部分、12・・・チューブ。
本実施形態に係るインク用洗浄液は、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、界面活性剤と、を含有する。なお、インク用洗浄液は、水、保湿剤、防腐剤及び防黴剤等を更に含有してもよい。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートは、水に比べて、インクの凝集物又は乾固物をインク用洗浄液中で溶解又は分散する性能に優れている。
界面活性剤は、インク用洗浄液の濡れ性を向上させる。そのため、ノズルの先端近傍又はインクの流路内に形成さされたインクの凝集物又は乾固物に対して、インク用洗浄液が付着、浸透し易くなり、インクの凝集物又は乾固物の洗浄が容易となる。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートの代わりにエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを含有する従来のインク用洗浄液を用いた場合、保管中にインク用洗浄液のpHが低下して酸性化したインク用洗浄液が装置部材を侵食する傾向がある。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートの代わりにジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを含有する従来のインク用洗浄液を用いた場合、インク用洗浄液と混合したインクが凝集する傾向がある。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートの代わりに1−(2−メトキシ−2−メチルエトキシ)−2−プロパノールを含有する従来のインク用洗浄液を用いた場合、保管中にpHが低下して酸性化したインク用洗浄液が装置部材を侵食する傾向があり、また、インク用洗浄液と混合したインクが凝集する傾向がある。
一方、上記本実施形態では、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと界面活性剤とを併用することによりはじめて、従来のインク用洗浄液に比べて、インク用洗浄液の洗浄能力が向上し、インクとインク用洗浄液との混合時にインクの凝集を抑制できると共に、インク用洗浄液による装置部材の侵食を抑制できる。
エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートの含有率は、洗浄対象の形状、インクの組成に応じて適宜調整できるが、インク用洗浄液の全質量に対して90〜98質量%であることが好ましい。エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートの含有率が上記の範囲外である場合、本発明の効果が小さくなる傾向がある。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤の少なくともいずれか一種を用いることができる。これらの中でも、界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤が好ましく、ノニオン性界面活性剤としてはアセチレングリコールが好ましい。アセチレングリコールを用いることにより、本発明の効果を得易くなる。
アセチレングリコールとしては、サーフィノール82、104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG−50、104S、420、440、465、485、SE、SE−F、504、61、DF37、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA(以上全て、AirProducts and Chemicals.Inc.社製商品名)等を用いることができる。
なお、ノニオン性界面活性剤として、フッ素系界面活性剤を用いてもよい。フッ素系界面活性剤としては、メガファックF470、メガファックF471、メガファックF472SF、メガファックF474、メガファックF475、メガファックF477、メガファックF478、メガファックF479、メガファックF483、メガファックF484(以上全て大日本インキ社製商品名)等を用いることができる。
界面活性剤の含有率は、洗浄対象の形状、インクの組成に応じて適宜調整できるが、インク用洗浄液の全質量に対して0.1〜5質量%であることが好ましく、1.0質量%であることがより好ましい。これにより本発明の効果を得易くなる。界面活性剤の含有率が上記の範囲外である場合、本発明の効果が小さくなる傾向がある。
本実施形態に係るインク用洗浄液は、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと顔料とを含有するインクを洗浄するためのインク用洗浄液であることが好ましい。
洗浄の対象であるインクの主溶剤であるエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを含有するインク用洗浄液を用いることにより、インクとインク用洗浄液との相溶性が向上し、本発明の効果が顕著となる。
本実施形態に係るインク用洗浄液を用いて洗浄するインクは、インクの吐出安定性及び目的とする記録媒体上でのインクの乾燥性を考慮して、主溶剤であるエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートに加えて、他の溶剤を更に含有してもよい。インク中の溶剤の総含有率は、インクの全質量に対して50〜99質量%であることが好ましい。
インクは必要に応じて、染料、顔料等の着色剤を含有する。これらの着色剤としては、一般のインクジェット記録装置用インクにおいて使用できる各種の無機及び有機の染料、顔料を使用できる。着色剤の含有率は、インクの吐出安定性を損なわず、目的とする印刷濃度に対して適した量を選択することが可能であるが、インク全質量に対して0.1〜15質量%であることが好ましい。
インクは、上述の成分以外にも、必要に応じて電導度調整剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、消泡剤、酸化防止剤等の添加剤を含有してもよい。
次に、図面を参照しながら上述した本実施形態に係るインク用洗浄液を用いたインクジェットヘッドの洗浄方法について説明する。なお、図面における上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法、比率は図示したものに限られるものではない。
図1は、インクジェット記録装置2の一部の概略斜視図である。
インクジェットヘッドの洗浄では、まず、インクジェット記録装置2のサービス領域に設けられたキャップ4内に、本実施形態に係るインク用洗浄液をスポイト6で注入する。次に、キャップ4内に満たされたインク用洗浄液に、インクジェットヘッド(図示省略)を浸漬する。これにより、ノズルの先端近傍又はインクの流路内に付着したインクの凝集物又は乾固物が、インク用洗浄液中に溶解、分散し、ノズルの先端近傍又はインクの流路内から除去される。
なお、スポイト6ではなく、インクジェットヘッドと並列してキャリッジに設けられた洗浄ヘッドを用いて、インク用洗浄液をキャップ4内に噴射してもよい。
以上、本発明のインク用洗浄液の好適な一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、インクジェットヘッドをクリーニングするワイパに付着したインク、ごみ、糸屑等の払拭物を、本発明に係るインク用洗浄液で洗い流すこともできる。この場合、スポイト又は洗浄ヘッドを用いてインク用洗浄液をワイパへ噴射すればよい。なお、ワイパから洗い流した払拭物は、ワイパの直下に設けられた受け皿に受け止めて、受け皿内に連通する排出路(チューブ)を通して、受け皿の外部に排除される。この受け皿及びチューブ内に付着したインク等も本発明に係るインク用洗浄液で洗い流すことができる。
また、本発明に係るインク用洗浄液で満たされたインクカートリッジをインクジェット記録装置のスロットに挿入し、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの間の経路全体(例えばインクの供給路、ダンパ、ヘッド内部等)をインク用洗浄液で洗浄してもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1のインク用洗浄液(以下、場合により「インク用洗浄液A」と記す。)として、アセチレングリコール(AirProducts and Chemicals.Inc.社製、商品名:サーフィノール104DPM)を添加したエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを調製した。インク用洗浄液A中のアセチレングリコールの含有率は、インク用洗浄液の全質量に対して1.0質量%とした。
2gのインク用洗浄液Aと40gのイオン交換水とをスターラーで5分間攪拌して、混合液A1を得た。
混合液A1をフィルターで濾過した後、pH測定器で混合液A1のpHを測定した。結果を表1に示す。
次に、濾過後の混合液A1に対して熱加速劣化処理を施した。熱加速劣化処理では、温度が60℃であり、湿度が45%である環境下に、混合液Aを12日間保持した。この熱加速劣化処理は、通常の環境下に混合液A1を半年間保持することに相当する。
熱加速劣化処理後、pH測定器で混合液A1のpHを測定した。結果を表1に示す。
(比較例1)
比較例1のインク用洗浄液(以下、場合により「インク用洗浄液B」と記す。)として、1−(2−メトキシ−2−メチルエトキシ)−2−プロパノールとその異性体との混合物を調製した。なお、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、インク用洗浄液Bから界面活性剤は検出されなかった。
2gのインク用洗浄液Bと40gのイオン交換水とをスターラーで5分間攪拌して、混合液B1を得た。
混合液B1をフィルターで濾過した後、pH測定器で混合液B1のpHを測定した。結果を表1に示す。
次に、実施例1と同様に、濾過後の混合液B1に対して熱加速劣化処理を施した。熱加速劣化処理後、pH測定器で混合液B1のpHを測定した。結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1では、熱加速劣化処理中に混合液A1のpHが低下せず、混合液A1が酸性化していないことが確認された。一方、比較例1では、熱加速劣化処理中に混合液B1のpHが低下して、混合液B1が酸性化していることが確認された。
したがって、実施例1のインク用洗浄液は、比較例1の洗浄液に比べて、装置部材を侵食し難い特性を有することが確認された。
(実施例2a)
顔料と、主溶剤であるエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、分散剤とを備えるBSインクを準備した。BSインクとインク用洗浄液Aとを混合して混合液A2を調製した。混合液A2に含まれるBSインクとインク用洗浄液Aとの質量比は、1:9とした。
混合液A2中に含まれる粒子群の平均体積粒径MV、平均数粒径MN、平均面積粒径MA、及び粒子群の体積基準の粒度分布において粒径が小さい側からの累積率が50%である粒径D50をそれぞれ測定した。測定結果を表2に示す。各粒径の測定には、日機装(株)製の粒度分析器(マイクロトラックUPA−EX150)を用いた。
次に、実施例1と同様に、混合液A2に対して熱加速劣化処理を施した。
熱加速劣化処理後の混合液A2中に含まれる粒子群のMV、MN、MA及びD50をそれぞれ測定した。また、熱加速劣化処理前後でのMV、MN、MA及びD50それぞれの変化率を求めた。結果を表2に示す。
(比較例2a)
BSインクとインク用洗浄液Bとを1:9の質量比で混合して、混合液B2を調製した。
実施例2aと同様の方法で、混合液B2に対する熱加速劣化処理前後でのMV、MN、MA、D50、及びこれらの変化率を求めた。結果を表2に示す。
(実施例2b)
BSインクとインク用洗浄液Aとを1:1の質量比で混合したこと以外は実施例2aと同様の方法で、混合液A2に対する熱加速劣化処理前後でのMV、MN、MA、D50、及びこれらの変化率を求めた。結果を表3に示す。
(比較例2b)
BSインクとインク用洗浄液Bとを1:1の質量比で混合したこと以外は比較例2aと同様の方法で、混合液B2に対する熱加速劣化処理前後でのMV、MN、MA、D50、及びこれらの変化率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例2c)
BSインクとインク用洗浄液Aとを9:1の質量比で混合したこと以外は実施例2aと同様の方法で、混合液A2に対する熱加速劣化処理前後でのMV、MN、MA、D50、及びこれらの変化率を求めた。結果を表4に示す。
表2、3に示す結果から、実施例2a、2bでは、比較例2a、2bに比べて、熱加速劣化処理前後における各粒径及びそれらの変化率が小さい傾向があることが確認された。すなわち、実施例2a、2bでは、比較例2a、2bに比べて、インク用洗浄液との混合時にBSインクの凝集が抑制されることが確認された。
実施例2a、2b、2cを対比することにより、BSインクに対するインク用洗浄液Aの割合が大きいほど、熱加速劣化処理前後における各粒径及びそれらの変化率が小さい傾向があることが確認された。すなわち、BSインクに対するインク用洗浄液Aの割合が大きいほど、インク用洗浄液との混合時にBSインクの凝集が抑制され易いことが確認された。
(実施例3a)
ブラックの顔料と、主溶剤であるエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、分散剤とを備えるインクを準備した。このインクとインク用洗浄液Aとを混合して混合液A3を調製した。混合液A3に含まれるインクとインク用洗浄液Aとの質量比は、1:9とした。
インクとインク用洗浄液Aとを混合した直後、インクとインク用洗浄液Aとを混合してから1時間後、インクとインク用洗浄液Aとを混合してから1日後、の各時点において、混合液A3中で顔料が凝集しているか否かを確認した。結果を表5に示す。
(実施例3b、3c、3d、3e、3f、3g)
表5に示す色の顔料を用いたこと以外は、実施例3aと同様の方法で、混合液A3中で顔料が凝集しているか否かを確認した。結果を表5に示す。
表5に示すように、いずれの顔料を用いた場合であっても、各時点で顔料が凝集しないことが確認された。この結果から、インク用洗浄液Aは、ノズルの先端近傍又はインクの流路内に付着したインクを洗浄する際に、インクの顔料成分の凝集を抑制する特性を有することが確認された。
(実施例4)
シャーレに実施例3a(ブラック)、3b(マゼンダ)、3c(シアン)、3d(イエロー)で用いた各インクを1mlずつ注入した後、オーブンを用いてシャーレを60℃で加熱して、インクの溶剤を揮発させ、インクの固形分を得た。
シャーレ内の固形分に対して、1分おきに1mlのインク用洗浄液Aを滴下した。
インク用洗浄液Aを滴下する前のシャーレ内の固形分を図2Aに示す。計2mlのインク用洗浄液Aを滴下した後のシャーレ内の固形分を図2Bに示す。計4mlのインク用洗浄液Aを滴下した後のシャーレ内の固形分を図2Cに示す。計4mlのインク用洗浄液Aを滴下した後、シャーレ内から液体成分を除去した後の固形分を図2Dに示す。
図2A、2B、2C、2Dに示すように、インク用洗浄液Aを滴下するほど、インクの固形分8がシャーレから剥離して溶解し、インクの固形分8とインク用洗浄液Aとの混合物の流動性が高まったことが確認された。この結果から、インク用洗浄液Aは、ワイパ及びワイパから洗い流した払拭物の排出路の表面に付着したインクの凝集物を容易に除去する特性を有することが確認された。
(実施例5)
実施例3a(ブラック)、3b(マゼンダ)、3c(シアン)、3d(イエロー)で用いた各インクの混合物(以下、「混合インク」と記す。)をシャーレに2ml注入した後、ミマキエンジニアリング(株)社製インクジェット装置JV33シリーズに搭載されるワイパを混合インク中に沈めた。そして、オーブンを用いてシャーレを60℃で加熱して、インクの溶剤を揮発させ、図3Aに示すように、インクの固形分が付着したワイパを得た。
インクの固形分が付着したワイパに対してインク用洗浄液Aをシリンジで0.1ml滴下した。ワイパにおいてインク用洗浄液Aが滴下された部分を綿棒で軽く拭き、ワイパからインクの固形分が除去できるか否かを確認した。結果を図3Bに示す。
図3Bに示すように、インク用洗浄液Aが滴下された部分10において、ワイパからインクの固形分が除去された。
(実施例6)
透明なチューブ内に1mlの混合インクを通過させた後、オーブンを用いてチューブを60℃で加熱して、インクの溶剤を揮発させ、図4Aに示すように、チューブ12の内壁にインクの固形分8を付着させた。なお、チューブは、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの間の経路、又はワイパから洗い流した払拭物の排出路に相当するものである。
内壁にインクの固形分8を付着させたチューブ12内に1mlずつインク用洗浄液Aを通過させた。計15mlのインク用洗浄液Aを通過させた後のチューブ12を図4Bに示す。
図4Bに示すように、チューブ12の内壁に付着したインクの固形分8がインク用洗浄液Aによって洗浄されたことが確認された。
実施例3〜6の結果から、インク用洗浄液Aは、インクジェット装置JV33シリーズの洗浄液用カートリッジに充填する洗浄液として適していることが確認された。
以上説明したように、上記本発明によれば、優れた洗浄能力を有し、インクとの混合時にインクの凝集を抑制できると共に、装置部材を侵食し難いインク用洗浄液を提供することができる。

Claims (4)

  1. エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、
    界面活性剤と、を含有するインク用洗浄液。
  2. エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートと、顔料と、を含有するインクを洗浄するためのインク用洗浄液である、請求項1に記載のインク用洗浄液。
  3. 前記界面活性剤の含有率が0.1〜5質量%である、請求項1又は2に記載のインク用洗浄液。
  4. 前記界面活性剤がアセチレングリコールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク用洗浄液。
JP2010547342A 2009-01-21 2009-01-21 インク用洗浄液 Pending JPWO2010084582A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2009/050847 WO2010084582A1 (ja) 2009-01-21 2009-01-21 インク用洗浄液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2010084582A1 true JPWO2010084582A1 (ja) 2012-07-12

Family

ID=42355657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010547342A Pending JPWO2010084582A1 (ja) 2009-01-21 2009-01-21 インク用洗浄液

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20110224117A1 (ja)
EP (1) EP2327757A4 (ja)
JP (1) JPWO2010084582A1 (ja)
KR (1) KR20110047271A (ja)
CN (1) CN102171324A (ja)
WO (1) WO2010084582A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5640723B2 (ja) * 2010-12-17 2014-12-17 東洋インキScホールディングス株式会社 溶剤系インクジェットインキとインクジェットインキ用クリーナーのインキセット
JP5942589B2 (ja) * 2012-05-23 2016-06-29 株式会社リコー インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法
CN103395292B (zh) * 2013-08-13 2015-12-09 鲁继烈 喷墨打印机喷头保护清洗方法及喷头保护清洗液
CN104804510A (zh) * 2015-03-31 2015-07-29 安徽省嘉信包装印务有限公司 一种线路板印刷油墨清洗剂
CN104804508A (zh) * 2015-03-31 2015-07-29 安徽省嘉信包装印务有限公司 一种线路板印刷油墨清洗剂的制备方法
US20180327609A1 (en) * 2015-08-28 2018-11-15 Hitachi Chemical Company, Ltd. Method for manufacturing thermally insulated body, and thermally insulated body
JP6927194B2 (ja) * 2016-03-25 2021-08-25 昭和電工マテリアルズ株式会社 ゾル組成物、エアロゲル複合体、エアロゲル複合体付き支持部材及び断熱材
KR102000728B1 (ko) 2016-09-09 2019-07-22 주식회사 엘지화학 알루미노실리케이트 입자를 포함한 고무 보강재 및 이를 포함한 타이어용 고무 조성물
KR102060640B1 (ko) * 2016-09-09 2019-12-30 주식회사 엘지화학 알루미노실리케이트 입자를 포함한 고무 보강재 및 이를 포함한 타이어용 고무 조성물
CN110099991A (zh) * 2016-12-28 2019-08-06 花王株式会社 水性油墨用的清洗液
JP6849278B2 (ja) * 2016-12-28 2021-03-24 花王株式会社 水系インク用の洗浄液
JP6880937B2 (ja) * 2017-03-31 2021-06-02 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録用水性インク

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2918049C2 (de) * 1979-05-04 1982-06-09 Fa. J.S. Staedtler, 8500 Nürnberg Reinigungsmittel, insbesondere für durch Schreibmittel verursachte Farbverschmutzungen
JPS6457087A (en) 1987-08-27 1989-03-03 Iseki Agricult Mach Cereal-grain drying operation control method
US5080831A (en) * 1989-06-29 1992-01-14 Buckeye International, Inc. Aqueous cleaner/degreaser compositions
US5112516A (en) * 1991-01-11 1992-05-12 William D. Sheldon, III High temperature flashpoint, stable cleaning composition
JP2888511B2 (ja) * 1995-07-25 1999-05-10 富士ゼロックス株式会社 インクジェットヘッド洗浄方法及びそのための洗浄用カートリッジ
US6221823B1 (en) * 1995-10-25 2001-04-24 Reckitt Benckiser Inc. Germicidal, acidic hard surface cleaning compositions
US5900048A (en) * 1996-11-05 1999-05-04 Bio-Clean, Inc. Release agent composition for industrial application
JPH10286977A (ja) 1997-04-17 1998-10-27 Konica Corp インクジェットプリンタヘッドへの液体置換方法および液体置換装置とそれに用いる処理液、並びにインクジェットプリンタ
WO2000022056A1 (fr) * 1998-10-15 2000-04-20 Seiko Epson Corporation Composition d'encre pour impression a jet d'encre et procede d'impression a jet d'encre
JP2000290573A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Mitsubishi Pencil Co Ltd 油性顔料インキ組成物及びこれを使用した机上インキ製品
CA2370288A1 (en) * 1999-05-11 2000-11-16 Stephen G. Wojtowicz Solvent systems for removal of ink and imaged coating from printing plates and method of using same
EP1544261B1 (en) * 2002-09-24 2008-11-12 Seiko Epson Corporation Ink composition for ink-jet recording, recording method using same, and record
EP1491597B1 (en) * 2003-06-27 2010-11-24 Toyo Ink Mfg. Co. Ltd. Nonaqueous ink-jet ink
JP3873987B2 (ja) * 2003-06-27 2007-01-31 東洋インキ製造株式会社 非水性インクジェットインキ
JP2005023196A (ja) 2003-07-02 2005-01-27 Koyo Kagaku Kogyo Kk 印刷インキ洗浄用組成物
US20050227897A1 (en) * 2004-04-02 2005-10-13 Nelson Shona L Glycol ether miticides and anti-allergen treatments
JP5400260B2 (ja) 2005-10-31 2014-01-29 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用メンテナンス液
US7686417B2 (en) * 2005-10-31 2010-03-30 Seiko Epson Corporation Maintenance liquid for ink jet recording
JP2007169314A (ja) 2005-12-19 2007-07-05 Seiko Epson Corp インクジェット記録用メンテナンス液
JP5027444B2 (ja) 2006-05-24 2012-09-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェットヘッド用洗浄液
JP4872781B2 (ja) * 2007-04-25 2012-02-08 東洋インキScホールディングス株式会社 インクジェットプリンター用メンテナンス液

Also Published As

Publication number Publication date
US20110224117A1 (en) 2011-09-15
KR20110047271A (ko) 2011-05-06
EP2327757A1 (en) 2011-06-01
WO2010084582A1 (ja) 2010-07-29
CN102171324A (zh) 2011-08-31
EP2327757A4 (en) 2013-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010084582A1 (ja) インク用洗浄液
JP2005007703A (ja) インクジェット記録用メンテナンス液
JPH0379681A (ja) 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP5529030B2 (ja) 水性インクジェットインク
JP5621691B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP6103368B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP6136447B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクジェット記録用水性インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6120152B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP2017160404A (ja) 洗浄液、インクと洗浄液のセット、洗浄方法、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JP2011231294A (ja) インクジェットインク
JP2019172835A (ja) 水性インクジェット用組成物
JP2019172834A (ja) 水性インクジェット用組成物
JP6633285B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、顔料定着補助剤、インクジェット記録用水性インクと顔料定着補助剤とを含むキット、インクジェット記録方法及び記録物
JP7086757B2 (ja) インクジェットインク
JP2014198771A (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3764850B2 (ja) インクジェット記録用マゼンタインク組成物
JP3764849B2 (ja) インクジェット記録用シアンインク組成物
JP6398823B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ
JP5930305B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6103369B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP5928813B2 (ja) インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JPH0214260A (ja) インクジェット記録液及びインクジェット記録方法
KR100727997B1 (ko) 고리형 디에테르 화합물 또는 고리형 디티오란 화합물을포함하는 잉크젯 잉크 조성물
JP3976509B2 (ja) インクジェット記録用イエローインク組成物
JP6153081B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ