JP2000290573A - 油性顔料インキ組成物及びこれを使用した机上インキ製品 - Google Patents

油性顔料インキ組成物及びこれを使用した机上インキ製品

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JP2000290573A
JP2000290573A JP10154099A JP10154099A JP2000290573A JP 2000290573 A JP2000290573 A JP 2000290573A JP 10154099 A JP10154099 A JP 10154099A JP 10154099 A JP10154099 A JP 10154099A JP 2000290573 A JP2000290573 A JP 2000290573A
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ink
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dispersant
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Hidetoshi Ichikawa
秀寿 市川
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ分散体の製造時間の短縮と添加剤の範
囲を最大限に広げ、且つ、顔料インキの蒸発乾固に対し
て素早い回復性能を持つ油性顔料インキ組成物を提供す
ること。 【解決手段】 溶剤と顔料及び顔料分散剤とを主成分と
する顔料インキにおいて、顔料分散剤として常温で液状
分散剤が使用され、さらに溶剤に溶解し顔料分散に悪影
響を及ぼさない非液状樹脂が含まれていることを特徴と
する油性顔料インキ組成物、及びインキ乾燥時に溶剤の
一部追加だけで捺印性能の素早い回復機能を持たせた捺
印用製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サインペン、ボー
ルペンを含めた筆記具用及びスタンプ台、朱肉台、連泡
素材を使用した浸透印を含めた捺印用等の机上製品等に
好適に使用される油性顔料インキ組成物に関し、特にイ
ンキ組成物の低粘度化、長期保存性、更にはインキが蒸
発乾固した際のインクの素早い回復機能を持たせた油性
顔料インキ組成物とこれを使用した浸透印を含めた捺印
用等の机上インキ製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油性顔料インキは、顔料・顔料の
分散剤・溶剤の3成分を中心に形成されてきた。そのよ
うな顔料インキを使用する製品は、染料インキを使用す
る製品のごとく、耐候性、耐薬品性、耐水性に劣る欠点
がなく、特性である耐光性や堅牢性等の点で製品性能上
のメリットがあるが、その反面、製造工程・製品に使用
する際の粘度の制約条件・製品性能等の点でデメリット
も多々あった。例えば顔料等の固形分は、通常非液状樹
脂を溶剤に溶解した状態で分散されるが、一度非液状樹
脂を溶解する工程を通すため製造インキ中に未溶解物や
凝集物等が発生してしまうことがある。そのため、高温
撹拌等の採用面で時間的な面で生産効率が悪くなる欠点
があった。
【0003】また、顔料分散剤として非液状樹脂だけで
は、溶液粘度が高くなって顔料、溶剤、樹脂で形成され
る分散体の粘性を低く調整することが困難であり、製品
性能に従って添加しなければならない添加剤の範囲を狭
めることになる。更に、筆記具等の製品でかかる顔料イ
ンキが完全に乾燥する蒸発乾固が生じた際、顔料を含ん
だ凝集塊を形成してしまうため、筆記具では筆記描線に
不具合を生じ、スタンプ台等の捺印用製品ではインキが
ゴム印に付着しにくかったり、被捺印物に移行付着しに
くくなったりして捺印等に不具合が生じてしまう欠点も
あり、この現象に対処するためには染料インクを使用す
ることで回避するしかなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の筆記具用及び捺印用製品に使用する顔料インキの諸欠
点を解決した油性顔料インキ組成物であって、特に本発
明の課題は、溶剤と顔料及び顔料の分散剤を主成分とし
て形成されるインキ分散体の粘性を低く調整することで
製造時間の短縮と製品性能に従って添加しなければなら
ない添加剤の範囲を最大限に広げ、且つ、顔料インキの
蒸発乾固に対して素早い回復性能を持つ油性顔料インキ
組成物とそれを使用した机上製品を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を達成するために種々検討の結果、顔料分散剤として有
機溶剤と相互溶解する常温液状分散剤を使用し、さらに
非液状樹脂を配合することで解決できることを見いだし
本発明を完成した。即ち、本発明は、溶剤と顔料及び顔
料分散剤とを主成分とする顔料インキにおいて、顔料分
散剤として常温で液状分散剤が使用され、さらに溶剤に
溶解し顔料分散に悪影響を及ぼさない非液状樹脂が含ま
れていることを特徴とする油性顔料インキ組成物であ
る。
【0006】上記本発明における溶剤としては、一価又
は二価のアルコール類、脂肪族エーテル類、カルボン酸
エステル類等から選ばれた一種もしくは二種以上からな
る油性顔料インキ組成物が好ましい。また上記本発明に
おける組成物全量に対して溶剤が20〜95重量%、顔
料が1〜50重量%、液状分散剤が有効成分として0.
1〜70重量%、非液状樹脂が0.1〜50重量%含有
することが好ましい。さらに本発明は、上記した各油性
顔料インキ組成物が使用された机上インキ製品に関する
ものであり、特にインキ乾燥時に溶剤を付着あるいは添
加することでインク転写や捺印性能等の素早い回復機能
を持たせた机上インキ製品に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の油性顔料インキ組成物にお
ける顔料と溶剤については従来から公知の材料が使用で
きる。先ず本発明の顔料は、通常の顔料インキに使用さ
れるカーボンブラック、酸化チタン、酸化クロム等の無
機顔料及びフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、インジ
ゴ系顔料等の有機顔料の中から任意のものを選択して使
用することができる。また、有機顔料は用いる有機溶剤
に溶解し難く分散後の平均粒径が30nm〜700nm
となるものが好ましい。これらの顔料は、単独又は2種
以上の混合で使用することができる。
【0008】また、必要に応じて無機顔料を用いた分散
体や染料等も分散安定性に悪影響を与えない程度で添加
することができる。さらに使用できる顔料として、スチ
レン、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル
酸、メタアクリル酸エステル、アクリルニトリル、オレ
フィン系モノマー等を重合して得られる樹脂エマルジョ
ンや、インキ中では膨潤して不安定となる中空樹脂エマ
ルジョン、または、これらのエマルジョン自身を着色剤
で染着して得られる染着樹脂粒子からなる有機多色顔料
等も挙げられる。顔料の配合量は、インキ組成物全量に
対し、1〜50重量%、好ましくは2〜35重量%であ
る。なお着色剤としての顔料には必要に応じて油溶性染
料と併用して配合することは可能であり、その場合の染
料の種類については限定されない。
【0009】本発明に使用される溶剤は、後述する顔料
分散剤として使用される常温液状分散剤と相互溶解し、
さらに非液状樹脂を溶解するものであればよく、通常の
顔料インキに使用される溶剤の中から選択することがで
きる。好ましくは、毒性や悪臭がなく安全性、インキ筆
跡の乾燥性、取り扱い易さ等の点では、20℃における
蒸気圧が0.0001mmHg以上45mmHg以下で
ある炭素数が2個以上の1価アルコール類や多価アルコ
ール類及び脂肪酸エーテル類、カルボン酸エステル類等
の誘導体から選ばれる一種又は二種以上のものを選択し
使用することが望ましい。
【0010】ここで一価アルコール類としては、分子内
に炭素数が2個以上で水酸基1個を有する公知の各種ア
ルコール類が好ましく、例えばエタノール、1−プロパ
ノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタ
ノール等がありそれ以上の炭素数を持つ一価アルコール
も使用可能である。更にそれらの誘導体も含まれる。ま
た多価アルコール類としては分子内に2個以上の水酸基
を有する、例えば、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、3−メチル−1,3ブタンジオール、トリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、ヘキシレン
グリコール、オクチレングリコールなどが挙げられ、そ
れ以外にも分子内に2個以上の水酸基を有する有機溶媒
も製品の性能を低下させない程度であれば特にその制限
はない。またそれらのグリコール誘導体等も含まれる。
【0011】更に、エーテル、エステルやそれらの誘導
体としては、上記した一価アルコール類や多価アルコー
ル類のアルキルエーテル類(脂肪族単一,脂肪族混成を
含む)、カルボン酸エステル類等の誘導体が挙げられ
る。先ずアルキルエーテル類としては、例えば、メチル
イソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピ
ルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエー
テル、ブチルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノエチルエーテル、
【0012】プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリ
コールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールフェ
ニルエーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシル
エーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノ−2−エチルブチルエーテル、プロピレン
グリコールエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ
−1−ブタノール、プロピレングリコールターシャリー
ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエー
テル等が挙げられる。またその他に、エチレングリコー
ルにエチレンオキサイドが4モル以上付加されたエーテ
ルやプロピレングリコールにプロピレンオキサイドが4
モル以上付加されたエーテル等も挙げられる。
【0013】カルボン酸エステル類としては例えば、プ
ロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールジアセテート、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、プロピレングリコールエチルエー
テルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルア
セテート、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸イソアミ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢
酸イソブチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチル、
プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオ
ン酸イソブチル、プロピオン酸イソアミル、
【0014】酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、
イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、
吉草酸メチル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉
草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸プロピル、
トリメチル酢酸メチル、トリメチル酢酸エチル、トリメ
チル酢酸プロピル、カプロン酸メチル、カプロン酸エチ
ル、カプロン酸プロピル、カプリル酸メチル、カプリル
酸エチル、カプリル酸プロピル、ラウリン酸メチル、ラ
ウリン酸エチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチ
ル、カプリル酸トリグリセライド、クエン酸トリブチル
アセテート、オキシステアリン酸オクチル等、様々なエ
ステルが挙げられる。
【0015】これらのアルコール類、エーテル及びエス
テル等を含むそれらの誘導体は、それぞれ単独でも良い
し、2種以上を組み合わせても良い。安全性及び経口毒
性等の点から好ましくはエチレングリコール誘導体等以
外の溶剤を使用した方が好ましい。本発明に用いる上記
条件を満足する溶剤の配合量は、単独使用の場合又は2
種以上を混合使用する場合によりその配合量は変動する
が、インキ組成物全量に対して20〜95重量%、好ま
しくは30〜90重量%である。溶剤の配合量が20重
量%未満であると、インキとしての流動性が乏しくな
り、95重量%を越えると、着色剤や樹脂及びその他の
添加剤の割合が少なくなり、製品の品質に大きく影響を
及ぼすことになるので、好ましくない。
【0016】本発明に用いる顔料の分散剤としては、使
用される溶剤と相互溶解する常温で液状分散剤を使用す
ることに特徴を有する。ここで常温で液状分散剤として
は、少なくとも常温下(20℃)で液状であり、本発明
のインキに使用する有機溶剤と常温下にて相互溶融し使
用する顔料を均一分散することができるものであればど
の様なものでもよい。例えばポリアクリル酸エステル又
はポリメタクリル酸エステル等のアクリル系樹脂、ある
いはそれら誘導体を用いた特殊なアクリル系モノマーを
使用した重合体のアクリル系樹脂、フルオロオレフィン
と複数のアルキルビニルエーテルとからなるフッソ系共
重合樹脂、ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの
塩、ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、水酸基
含有カルボン酸エステル、ポリアマイド、長鎖アミンと
不飽和ポリカルボン酸及び相溶性の良いシリコン樹脂、
【0017】高分子量ポリカルボン酸のアルキルアミン
塩、ポリアミノアマイドの高分子量ポリカルボン酸塩、
不飽和脂肪酸のアルキロールアミン塩、低分子量不飽和
脂肪酸エステル、ポリカルボン酸アマイド、長鎖ポリア
ミノアマイド燐酸塩、不飽和ポリカルボン酸の低分子量
ポリマー、不飽和ポリカルボン酸の低分子量ポリマーと
ポリシロキサン共重合物、低分子量ポリカルボン酸ポリ
マーのアルキロールアミン塩、アニオン性及びノニオン
性を有する多官能基ポリマーのアルキノールアミン塩、
ポリカルボン酸ポリマーの中和塩とポリシロキサン共重
合物、アニオン系共重合物のアンモニウム塩、酸性共重
合物のアンモニウム塩、酸基を持つブロック共重合物の
アルキルアンモニウム塩、
【0018】低分子量不飽和ポリカルボン酸エステルと
相溶性のよいポリシロキサン、数千〜数万の分子量を持
つポリエーテルリン酸エステルのアミン塩、ポリエーテ
ルポリオールポリエステル酸の高分子量ポリアミン塩、
高分子量ポリエステルのアミン塩、高分子量ポリカルボ
ン酸の長鎖アミン塩、長鎖ポリアミノアマイドと高分子
酸ポリエステル、長鎖ポリアミノアマイドと燐酸との燐
酸塩、ポリエーテル・エステル型界面活性剤のアミン
塩、高分子量ポリエステル酸アマイドアミン塩、脂肪族
系多価カルボン酸、特殊変性ポリアマイド、燐酸エステ
ル系界面活性剤、等が挙げられる。
【0019】具体的に、上記した常温液状分散剤(分散
剤)に該当する市販品を以下に挙げる。ビックケミー社
製の Disperbyk-183, -184, -185, -160, -161, -162,
-163,-164, -166, -170 等、
【0020】長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エス
テルの塩である Anti-Terra-U, 長鎖ポリアミノアマイ
ドと極性酸エステルの塩である Disperbyk-101, 水酸基
含有カルボン酸エステルである Disperbyk-107, ポリア
マイド;Disperbyk-130, 長鎖アミンと不飽和ポリカル
ボン酸及び相溶性の良いシリコン樹脂;Lactimon, 高分
子量ポリカルボン酸のアルキルアミン塩;Anti-Terra-2
03,
【0021】ポリアミノアマイドの高分子量ポリカルボ
ン酸塩;Anti-Terra-204, 不飽和脂肪酸のアルキロール
アミン塩;Anti-Terra-206, 低分子量不飽和脂肪酸エス
テル;Bykumen, ポリカルボン酸アマイド;Byk-405, 長
鎖ポリアマイド燐酸塩;Anti-Terra-P, 不飽和ポリカル
ボン酸の低分子量ポリマー;Byk-P104, 不飽和ポリカル
ボン酸の低分子量ポリマーとポリシロキサン共重合物;
Byk-P104S, 低分子量ポリカルボン酸のアルキロールア
ミン塩;Disperbyk,
【0022】アニオン性及びノニオン性を有する多官能
基ポリマーのアルキロールアミン塩;Disperbyk181, ポ
リカルボン酸ポリマーの中和塩とポリシロキサン共重合
物;Lactimon-WS, アニオン系共重合物のアンモニウム
塩;Disperbyk-154, Disperbyk-182, Disperbyk-184, D
isperbyk-190, Disperbyk-110, 酸基を持つ共重合物;D
isperbyk-111, 酸基を持つ共重合物;Disperbyk-115,
【0023】その他、Disperbyk-103, 水酸基含有カル
ボン酸エステルの Disperbyk-108,アクリル系共重合物
の Disperbyk-116, 酸性共重合物のアンモニウム塩の D
isperbyk-140, Disperbyk-171, Disperbyk-174, 酸基を
持つブロック共重合物のアルキルアンモニウム塩の Dis
perbyk-180, 低分子量不飽和ポリカルボン酸エステルと
相溶性のよいポリシロキサン;BYK-220S(ビックケミー
製),ヒノアクト T-6000, ヒノアクト T-7000, KF-750,
KF-1000, KFR-40, KF-1525(川研ファインケミカル製),
【0024】Solsperse 3000, Solsperse 6000, Solspe
rse 9000, Solsperse 13240, Solsperse 13940, Solspe
rse 17000, Solsperse 20000, Solsperse 21000, Solsp
erse24000, Solsperse 26000, Solsperse 27000, Solsp
erse 32550, Solsperse 34750, Solsperse 31845, Sols
perse 41090, Solsperse 53095 (以上ゼネカ社製),必要
によっては, 5000, 12000, 22000 を併用する。
【0025】数千〜数万の分子量を持つポリエーテルリ
ン酸エステルのアミン塩;デイスパロン DA-325, ポリ
エーテルポリオールポリエステル酸の高分子量ポリアミ
ン塩;デイスパロン DA-234, 高分子ポリエステルのア
ミン塩を主成分;デイスパロン KS-860, KS-873, 高分
子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩を主成分;デイスパ
ロン #1830, 長鎖ポリアミノアマイドと燐酸との燐酸塩
主成分;デイスパロン#1850, ポリエーテル・エステル
型界面活性剤のアミン塩;デイスパロン #7004,
【0026】高分子量ポリエステル酸アマイドアミン塩
主成分;デイスパロン DA-703-50,高分子量ポリエステ
ル酸アマイドアミン塩主成分;デイスパロン DA-705,
ディスパロンDA-725, 高分子量ポリエステル酸アマイド
アミン塩主成分;デイスパロン DA-703-50, 脂肪族系多
価カルボン酸;デイスパロン #2150, 脂肪族系多価カル
ボン酸;デイスパロン #1210, 燐酸エステル系界面活性
剤;PW-36(楠本化成製),
【0027】その他 Schwegmann 社製のAntigel, Float
ex 9008, Schwego Fluor 8038 , Schwego Wett 8037, S
chwego Wett 8075, Schwego Wett 8076, Schwego Wett
8080, Schwego Wett 8090, Schwego Wett 8091 等も良
い傾向を示す分散剤のひとつである。上記した常温液状
分散剤の配合量は、インキ組成物全量に対して、0.1
〜70重量%、好ましくは0.2〜50重量%の範囲で
配合することができる。
【0028】次に本発明に用いる非液状樹脂は、溶剤に
溶解し顔料分散に悪影響を及ぼさないものであれば、通
常の油性顔料インキにおいて使用されている常温で非液
状の合成樹脂を単独又は2種以上の混合にて使用するこ
とができる。その使用する用途によって異なるが、特に
顔料の分散安定化用樹脂として、また描線や捺印の耐水
性や固着性などの向上や粘度の調整などとしての作用が
期待できるものであれば特に限定されない。なお分散安
定化用樹脂は固着樹脂として兼用される場合もある。個
々の固着剤に関しては、その目的を満足し、上記した溶
剤や常温液状分散剤等の添加剤と相溶するものであれば
どのようなものでもよい。また、製品形態によっては粘
度調整のために適量使用する場合もある。
【0029】使用できる樹脂は、使用する主溶剤に常温
で1%以上溶解する合成樹脂が挙げられ、例えば、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルエーテル、スチレンマレイン酸
共重合体、ケトン樹脂、スチレンアクリル酸共重合体、
ロジンエステルや重合ロジンを含むロジン系樹脂、やフ
ェノール樹脂、ロジンフェノール樹脂、ロジンマレイン
酸樹脂、アクリル樹脂、テルペンフェノール系樹脂、セ
ルロース系樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等の合成樹
脂を挙げることができる。その配合量は、インキ組成物
全量に対し、0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜
45重量%までの範囲で必要に応じて配合することがで
きる。
【0030】なお、前記した常温液状分散剤/非液状樹
脂の比は1/1〜1/30が好ましい。1/1以上では
液状成分が多く堅牢性(耐水性)の点で好ましくない。
1/30以下では非液状成分が多いためねばり性(タッ
ク)が生じたり、擦過の点で脆くなるので好ましくな
い。
【0031】更に、本発明では必要に応じて、インキ組
成物に相溶することができる防錆剤、防黴剤、界面活性
剤、潤滑剤及び湿潤剤等を配合することができ、更にイ
ンキの安定性を損なうものでなければ製品性能上の補助
溶剤も配合することができる。特に乾燥抑制用の補助溶
剤として製品特性上、悪影響を及ぼさない範囲で溶剤に
相溶する不揮発性溶剤等を配合することができる。ま
た、必要に応じてインキに悪影響を及ぼさない範囲で着
色剤の補助として染料を併用することも可能である。
【0032】ここで防腐剤もしくは防黴剤としては、例
えば、フェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロ
フェノールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン
3−ワン、2,3,5,6−テトラクロロ−4(メチル
スルフォニル)ピリジン、安息香酸ナトリウムなど安息
香酸やソルビタン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、
ベンズイミダゾール系化合物等が挙げられる。防錆剤と
しては、例えばベンゾトリアゾール、ジシクロヘキシル
アンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウ
ムナイトライト、トリルトリアゾール等が挙げられる。
【0033】潤滑剤及び湿潤剤としては、例えばジメチ
ルポリシロキサンのポリエチレングリコール付加物等の
ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。また、こ
れら以外の添加剤も目的のインキ組成物に悪影響を及ぼ
さない範囲内で配合することができる。本発明の油性顔
料インキ組成物は、組成物全量に対して前記溶剤が20
〜95重量%、顔料が1〜50重量%、液状分散剤分散
剤が有効成分として0.1〜70重量%、非液状樹脂が
0.1〜50重量%の範囲で含有することが好ましい。
【0034】かかる油性顔料インキ組成物を製造するに
は、従来から公知の種々の方法が採用できる。例えば、
上記各成分を配合し、ディゾルバー等の撹拌機により混
合撹拌することによって、また、ボールミルやロールミ
ル、ビーズミル、サンドミル等によって混合粉砕した
後、遠心分離や濾過によって顔料の粗大粒子、及び未溶
解物、混入固形物を取り除くことによって容易に得るこ
とができる。この場合、各成分の混合順序については限
定しない。例えば初期段階に、顔料と常温液状分散剤及
び溶剤だけで分散機で均一分散体とした後で、非液状樹
脂とその他の添加剤を所定量添加し、適宜常温下又は加
熱下にて撹拌機により混合撹拌することによって油性顔
料インキ組成物を調整することができる。あるいは、非
液状樹脂を溶剤に溶解させた後、常温液状分散剤、顔料
を加え分散させてもよい。なおその他の添加剤は初期段
階又は後段階のいずれで添加してもよい。これによって
所望とする均一な顔料インキ組成物が効率良く容易に製
造できる。
【0035】本発明の油性顔料インキ組成物の用途とし
ては、サインペン、ボールペンを含めた筆記具用及びス
タンプ台、朱肉台、連泡素材を使用した浸透印を含めた
捺印用等の机上インキ製品が挙げられる。特にインキ組
成物の低粘度化、長期保存性、更にはインキが蒸発乾固
した際のインクの素早い回復機能を持たせた捺印用製品
に好適である。この場合、インキ製品には機能回復用溶
剤を付属品として添付することが好ましい。例えばイン
キが蒸発乾固し捺印性能が低下した場合、製品に添付し
た付属品の溶剤を付着或いは添加することでインク転写
性や捺印性能等の素早い回復機能が発揮される。ここで
機能回復用溶剤としては、特にインキ組成物に使用して
いる顔料分散剤としての樹脂に良好に相溶するものであ
ればどの様なものでもよく、前記したインキ組成物に使
用している溶剤であれば特に問題はない。しかし、製品
性能上、より素早い回復性を発揮させるためには粘度の
低い溶剤等が好ましく使用できる。
【0036】本発明のインキ組成物の粘度は、使用する
机上インキ製品によって異なり、低粘度タイプのインキ
を使用する筆記具では1〜100mPa・s、それ以外
の粘度域を使用する様な筆記具では100〜30000
0mPa・s(25℃、E型粘度計使用)までの範囲と
なる。また、捺印用の机上インキ製品についてもその製
品性能を発揮できる範囲で同様な粘度域を使用すること
ができる。これらの製品について調整可能な粘度領域は
決まっているため、低粘性の分散体が調整可能となれ
ば、前記説明してきた様な製品性能上必要な固着樹脂や
界面活性剤及びその他添加剤の添加量を幅広くとること
が可能となる。
【0037】本発明の油性顔料インキ組成物としては、
前記した構成要件の組み合わせによって、以下の点を解
決することを可能にする。顔料の分散剤が常温液状分散
剤からなるために、非液状樹脂だけの場合に比較して低
粘性の状態で顔料インキの均一分散体を調整できること
から製造時間が短縮され、かつ製品性能に従って添加し
なければならない添加剤の範囲を最大限に広げることが
容易となる。また非液状樹脂は常温で増膜性や筆記面へ
の接着性を発揮する。さらに又、顔料インキの蒸発乾固
に対しては、インキが形成してしまう顔料を含む凝集塊
に対して添付した付属品の溶剤を付着或いは添加するこ
とでインキ転写あるいは着肉に関する製品性能を素早く
回復させることができる。
【0038】この様な効果を発揮する理由としては使用
するインキ組成に特徴があり、顔料分散剤が常温で液状
分散剤であるために、初期段階での非液状樹脂の溶解工
程が不要で溶剤に対して容易に相溶し易い。また、イン
キ分散体を形成する顔料、分散剤、溶剤において、その
3者間の相互作用に関して、エネルギー的に安定となり
長期的な安定性や分散体の粘度増加の抑制を行うことが
できる。更に、この顔料インキが蒸発乾固した場合、顔
料に吸着している分散剤が常温液状分散剤であることで
溶剤の付着或いは添加によって3者間の凝集エネルギー
を低下させる傾向がある。それは希釈溶剤を使用した着
色剤の再拡散現象から顕著に観察することができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例により本発明
を更に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によっ
て限定されるものではない。なお、比較例1〜6は実施
例1〜6の常温液状分散剤を使用せず非液状樹脂を顔料
分散剤として変更したものを示す。また、下記実施例に
使用した評価試験方法を下記に示す。
【0040】(1)分散剤溶解性の評価 室温下にて溶剤に分散剤をそれぞれ所定量(配合量)添
加し、撹拌機にて5分間200回転条件で撹拌し、撹拌
後の分散液の透明性を目視にて次の評価基準で評価し
た。 <評価基準> ○:撹拌した溶液が透明に観察できるもの △:撹拌した溶液に僅かに目視確認できるぐらいの固形
物が観察できるもの ×:撹拌した溶液に目視確認できるぐらいの固形物が観
察できるもの
【0041】(2)低粘性評価 インキ組成物にする際、粘度範囲上限を100 mPa・sec
と定めて次の評価基準で評価した。なおインキの粘性は
E型粘度計(トキメック社製EMD)にて測定した。 <評価基準> ◎:インキ粘度が50cp未満のもの ○:インキ粘度が50cp以上100cp未満のもの ×:インキ粘度が100cp以上のもの
【0042】(3)回復性評価 調整したインキ組成物をシャーレに所定量入れ50℃乾
燥機にて2週間乾燥させた後取り出す。その後、シャー
レ中の乾固物上に希釈溶剤としてジプロピレングリコー
ルジメチルエーテルを所定量添加し、室温に放置し、3
日後に上澄み液を採取し、その拡散状態の濁度をUV
(島津製作所製;UV−260)にて測定する。測定し
た吸光度から濃度の定量を行いインキ組成物時の顔料濃
度との比をとり濃度回復率とする。 濃度回復率=(上澄み液の顔料濃度/インキ組成物時の
顔料濃度)×100 但し、実施例4,5及び比較例4,5においては、希釈
溶剤としてエタノールを使用した。 <評価基準> ◎:濃度回復率が80%以上のもの。 ○:濃度回復率が50%以上80%未満のもの。 ×:濃度回復率が50%未満のもの。
【0043】実施例1 下記組成物を初期段階に顔料と常温液状分散剤の分散剤
及び溶剤だけで分散機で分散体とする。その後、非液状
の固着樹脂を所定量添加し、撹拌機により混合撹拌で溶
解させることによって油性顔料インキ組成物を調整し
た。 ・不溶性アゾ顔料(セイカファーストレッド#3820)(大日精化製) 7% ・常温液状分散剤(Disperbyk-162;ビックケミー社製) 6% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト1126HV;DIC社製) 10% ・溶剤(ジプロピレングリコールジメチルエーテル) 77%
【0044】実施例2 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(#2200;富士色素社製) 7% ・常温液状分散剤(ディスパロンDA-725;楠本化成製) 6% ・ロジンエステル(ペンセルPL(荒川化学社製) 7% ・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 80%
【0045】実施例3 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(Mazenta RY)(DIC社製) 5% ・常温液状分散剤(Solsperse 26000;ゼネカ社製) 10% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト F-7301;DIC社製) 10% ・溶剤(3-メチル-3-メトキシブチルアセテート) 35% ・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル) 40%
【0046】実施例4 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック#25:三菱化成製) 7% ・常温液状分散剤(Solsperse 20000;(ゼネカ社製) 7% ・顔料表面改質剤(Solsperse 12000;(ゼネカ社製) 1% ・ケトン樹脂(ハイラック 110H:日立化成製) 7% ・溶剤(ジプロピレングリコール) 60% ・溶剤(エタノール) 18%
【0047】実施例5 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック#25:三菱化成製) 7% ・常温液状分散剤(Solsperse 20000;(ゼネカ社製) 4% ・顔料表面改質剤(Solsperse 12000;(ゼネカ社製) 0.5% ・ケトン樹脂(ハイラック 110H:日立化成製) 6% ・溶剤(エタノール) 62.5% ・溶剤(ベンジルアルコール) 20%
【0048】実施例6 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック Special Black 5; デグサ社製) 2% ・顔料(カーボンブラック Special Black 4A; デグサ社製) 5% ・常温液状分散剤(DA-705;楠本化成製) 10% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト F-7301;DIC社製) 8% ・溶剤(プロピレングリコールモノブチルエーテル) 35% ・溶剤(ジプロピレングリコールジメチルエーテル) 40%
【0049】比較例1 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(セイカファーストレッド#3820)(大日精化製) 7% ・カルボキシル基変性塩酢酸ビ(VMCH/UCC製) 6% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト1126HV;DIC社製) 10% ・溶剤(ジプロピレングリコールジメチルエーテル) 77%
【0050】比較例2 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(#2200;富士色素社製) 7% ・カルボキシル基変性塩酢酸ビ(VMCH/UCC製) 6% ・ロジンエステル(ペンセルPL;荒川化学社製) 10% ・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 77%
【0051】比較例3 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(Mazenta RY;DIC社製) 5% ・カルボキシル基変性塩酢酸ビ(VMCH/UCC製) 10% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト F-7301;DIC社製) 10% ・溶剤(3-メチル-3-メトキシブチルアセテート) 35% ・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテル) 40%
【0052】比較例4 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック#25:三菱化成製) 7% ・ポリビニルブチラール(エスレックB BM-1/積水化学製) 7% ・ケトン樹脂(ハイラック 110H:日立化成製) 7% ・溶剤(ジプロピレングリコール) 61% ・溶剤(エタノール) 18%
【0053】比較例5 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック#25:三菱化成製) 7% ・ポリビニルブチラール(エスレックB BM-1/積水化学製) 4% ・ケトン樹脂(ハイラック 110H:日立化成製) 6% ・溶剤(エタノール) 63% ・溶剤(ベンジルアルコール) 20%
【0054】比較例6 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック Special Black 5; デグサ社製) 2% ・顔料(カーボンブラック Special Black 4A; デグサ社製) 5% ・カルボキシル基変性塩酢酸ビ(VMCH/UCC製) 10% ・ロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイト F-7301;DIC社製) 8% ・溶剤(プロピレングリコールモノブチルエーテル) 35% ・溶剤(ジプロピレングリコールジメチルエーテル) 40%
【0055】比較例7 下記組成物を実施例1と同様にして油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・顔料(カーボンブラック#40:三菱化成製) 7% ・ワックス(ソルパース24000SC/ゼネカ製) 4% ・ケトン樹脂(ハイラック 110H:日立化成製) 6% ・溶剤(エタノール) 57% ・溶剤(ベンジルアルコール) 20% 但し、この場合は、顔料分散時に分散体にならず、イン
キにできなかった。
【0056】比較例8 実施例1における非液状樹脂のロジン変性フェノール樹
脂を添加しない場合について下記の油性顔料インキ組成
物を調整した。 ・不溶性アゾ顔料(セイカファーストレッド#3820)(大日精化製) 10% ・常温液状分散剤(Disperbyk-162;ビックケミー社製) 8.5% ・ロジン変性フェノール樹脂 0% ・溶剤(ジプロピレングリコールジメチルエーテル) 81.5% 但し、この場合は、堅牢性(耐水性等)の点で悪くな
り、あるいはタック性も多少生じていた。
【0057】以上のようにして調整した各インキ組成物
について、前記した物性の評価試験を行った結果をまと
めて表1と表2に示す。
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明では顔料の分散剤に常温液状分散
剤を使用している結果、顔料、溶剤、顔料の分散剤で形
成される分散体の粘性を低く調整することが可能とな
り、製品性能に従って添加しなければならない添加剤の
範囲を最大限に広げることができる。また本発明の油性
インキ組成物では、有機溶剤を主溶剤とするインクにお
いて、紙等の対象物に転写後、インクの滲みが非常に少
ないという効果を奏するだけでなく、インキが蒸発乾固
して転写や捺印性能が低下した場合でも、付属品として
添付する溶剤の付着や添加で素早い回復性能を発揮させ
ることができることから、特にその用途としてはスタン
プ台に含浸させたスタンプ台用、微細な連続気孔を有す
る多孔性ゴム印材に含浸させた捺印用等の机上インキ製
品等に好適に使用できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AB02 AD03 AD04 AD06 AD07 AD09 AD10 AD12 AD13 AD14 AD17 AD23 AE01 AE02 AE03 AE06 AE07 AE08 AE09 AE11 AF01 BA04 BA13 BA35 BA36 BC07 BC09 BC12 BC13 BC20 BC39 BC56 BC60 BE01 BE12 BE22 CA07 EA44 EA47 GA07 GA26 GA27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤と顔料及び顔料分散剤とを主成分と
    する顔料インキにおいて、顔料分散剤として常温で液状
    分散剤が使用され、さらに溶剤に溶解し顔料分散に悪影
    響を及ぼさない非液状樹脂が含まれていることを特徴と
    する油性顔料インキ組成物。
  2. 【請求項2】 溶剤が、一価又は二価のアルコール類、
    脂肪族エーテル類、カルボン酸エステル類等から選ばれ
    た一種もしくは二種以上からなる請求項1に記載の油性
    顔料インキ組成物。
  3. 【請求項3】 組成物全量に対して溶剤が20〜95重
    量%、顔料が1〜50重量%、液状分散剤が有効成分と
    して0.1〜70重量%、非液状樹脂が0.1〜50重
    量%含有する請求項1又は2に記載の油性顔料インキ組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の油性顔料インキ組成物が使用された机上インキ
    製品。
  5. 【請求項5】 インキ乾燥時に付属品として添付された
    溶剤を付着あるいは添加することでインク転写性や捺印
    性能等の素早い回復機能を持たせた請求項4記載の机上
    インキ製品。
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