JPWO2010041642A1 - 陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気を供給して発電する陰イオン交換膜型燃料電池において高い出力を安定的に得ること。【解決手段】陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなり、該カソードに空気を供給する陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法であって、大気中の二酸化炭素濃度を低減させた空気を該カソードに供給する低二酸化炭素空気供給システムによって、該カソードに二酸化炭素濃度を低減した空気を供給する、陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法。【選択図】 なし
Description
本発明は、陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなる陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法に関する。
固体高分子型燃料電池は、イオン交換樹脂等の固体高分子を電解質として用いた燃料電池であり、動作温度が比較的低いという特徴を有する。該固体高分子型燃料電池は、図1に示されるように、それぞれ外部と連通する燃料流通孔2および酸化剤ガス流通孔3を有する電池隔壁1内の空間を、固体高分子電解質膜6の両面にそれぞれアノード4およびカソード5が接合した接合体で仕切り、燃料流通孔2を通して外部と連通するアノード室7、および酸化剤ガス流通孔3を通して外部と連通するカソード室8が形成された基本構造を有している。そして、このような基本構造の固体高分子型燃料電池では、前記アノード室7に燃料流通孔2を通して水素ガスあるいはメタノール等の液体からなる燃料を供給すると共にカソード室8に酸化剤ガス流通孔3を通して酸化剤となる酸素や空気等の酸素含有ガスを供給し、更に両ガス拡散電極間に外部負荷回路を接続することにより次のような機構により電気エネルギーを発生させている。
固体高分子電解質膜6として陽イオン交換膜を使用した場合には、アノード4において該電極内に含まれる触媒と燃料とが接触することにより生成したプロトン(水素イオン)が固体高分子電解質膜6内を伝導してカソード室8に移動し、カソード5で酸化剤ガス中の酸素と反応して水を生成する。一方、アノード4においてプロトンと同時に生成した電子は外部負荷回路を通じてカソード5へと移動するので上記反応のエネルギーを電気エネルギーとして利用することができる。
このような固体電解質膜として陽イオン交換膜を使用した固体高分子型燃料電池においては、反応場が強酸性のため、電極中の触媒として高価な貴金属触媒しか使用できない。
そこで、陽イオン交換膜に替えて陰イオン交換膜を用いることが検討されており、幾つか提案されている(特許文献1〜6)。陰イオン交換膜を用いた燃料電池では反応場は塩基性であるため、貴金属以外の触媒も使用可能になるとされている。しかし、この場合、固体高分子型燃料電池において、電気エネルギーが発生するための機構は、次のような固体高分子電解質膜6内を移動するイオン種が異なるものになる。すなわち、アノード室に水素あるいはメタノール等を供給し、カソード室に酸素および水を供給することにより、カソード5において該電極内に含まれる触媒と該酸素および水とが接触して水酸イオンが生成する。この水酸イオンは、上記陰イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜6内を伝導してアノード室7に移動し、アノード4で燃料と反応して水を生成することになるが、これに伴って該アノード4で生成した電子を外部負荷回路を通じてカソード5へと移動させて、この反応のエネルギーを電気エネルギーとして利用する。
陰イオン交換膜を用いた固体高分子型燃料電池では、さらにまた、燃料であるメタノール等がアノード室側からカソード室側に透過するクロスオーバーが相当に抑制されることが期待されている。さらに、両電極の雰囲気が異なり、かつ、使用可能になる触媒種の選択範囲が広がることによって、例えば、酸素還元の過電圧が低減されること、炭素−炭素結合を含む燃料の使用が可能になること、クロスオーバーしてきた燃料に対して不活性なカソード触媒を選択することによる電圧向上までも期待されている。
これまでに、陰イオン交換膜型燃料電池としては、織布などの多孔質膜に、4級アンモニウム塩基や4級ピリジニウム塩基などの陰イオン交換基を有する炭化水素系架橋重合体を充填した膜(特許文献1)や、炭化水素系エンジニアリングプラスチック類に4級アンモニウム塩基を導入後キャスト製膜した膜(特許文献2)、更には含フッ素ポリマーからなる基材にアニオン交換基を有する炭化水素系モノマーをグラフト重合させた膜(特許文献3)を用いたものなどが提案されている。また、水およびメタノールに難溶な炭化水素系エラストマー(特許文献4)や、水酸基を有する4級化剤で4級化した樹脂(特許文献5)を触媒電極層のアイオノマーとして用いたもの、さらには、アニオン交換膜の表面にカチオン交換基を有する樹脂を吸着させ触媒電極層との接合性を向上させた隔膜(特許文献6)を用いるものなどが提案されている。
これらの陰イオン交換膜型燃料電池では、カソード室に空気または酸素を供給することによって発電を行っている。空気は安全性、コスト面から実用上好ましいが、酸素を供給した場合に比べてその出力レベルは低い。
そこで、陰イオン交換膜型燃料電池において、安全性、コスト面から実用上好ましい空気を供給して発電する場合には、より高い出力を安定的に得ることが求められる。
本発明者等は、カソード室に安全性、コスト面から実用上好ましい大気を供給する陰イオン交換膜型燃料電池において高出力を達成するために種々検討した。その結果、カソード室に二酸化炭素濃度を低減させた空気を供給することで出力が向上することを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなり、該カソードに空気を供給する陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法であって、該カソードに二酸化炭素濃度を低減した空気を供給することを特徴とする、陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法である。
本発明の陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法によれば、実用上好ましい大気を酸化剤ガスに用いて、高い燃料電池出力を安定して得ることができる。従って、上記した様々な利点を有する陰イオン交換膜型燃料電池の実用化において極めて有用である。
本発明の陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法は、陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなる陰イオン交換膜型燃料電池のカソードに、二酸化炭素濃度を低減した空気を供給することを特徴とする。前記二酸化炭素濃度は、300ppm以下に低減することが好ましい。
ここで、二酸化炭素濃度を低減した空気とは、通常二酸化炭素濃度380ppm程度の大気から、実質的に二酸化炭素濃度を好ましくは300ppm以下、より好ましくは250ppm以下、更に好ましくは100ppm以下、最も好ましくは10ppm以下にまで低減させた空気のことを言い、上記性状を満たす限り、如何なる方法で調整したものであっても構わない。
本発明の運転方法によれば、カソードに二酸化炭素濃度を低減した空気を供給することで、陰イオン交換膜型燃料電池の出力を向上させることができる。その理由について、詳細は不明であるが、以下のような機構が推定される。
すなわち、陰イオン交換膜型燃料電池に用いられる陰イオン交換膜では、予め陰イオン交換基の対イオンをOH−にイオン交換したものであっても、燃料電池として使用する前に大気に曝されるなどして、大気中の二酸化炭素を吸収し、該対イオンは急速にOH−からCO3 2−に置換され、次いでこのCO3 2−もHCO3 −へと変化していく。
陰イオン交換膜の対イオンがCO3 2−やHCO3 −に置換されても、燃料電池を運転した場合には、電池の発電中に対イオンであるCO3 2−やHCO3 −は、カソード室側電極反応により生成したOH−により再びイオン交換して、二酸化炭酸ガスとして系外に放出される。
このとき、カソード室に大気をそのまま供給すると、該大気中の二酸化炭素が、陰イオン交換膜のカソード側面から吸収され続けるため、前記CO3 2−やHCO3 −の対イオンの一部がOH−にイオン交換されずに残ることになる。このように陰イオン交換膜の対イオンにCO3 2−やHCO3 −が残った状態となった燃料電池では、陰イオン交換膜のイオン伝導性は対イオン全てがOH−である陰イオン交換膜に比べて低く、また、電極反応種であるOH−の濃度や、電極反応場の塩基性が低いため、過電圧も対イオン全てがOH−である陰イオン交換膜に比べて大きいので、対イオン全てがOH−である陰イオン交換膜を用いた燃料電池のものに比べてその出力が低い。
しかして、本発明の如く、二酸化炭素濃度を低減した空気をカソード室に供給する運転方法においては、運転中にカソード側から陰イオン交換膜に吸収される二酸化炭素量が少なくなり、その結果、上述の機構によって再イオン交換されたOH−濃度が高まるため、燃料電池出力が向上するものと推定される。
カソード室に供給される空気中の二酸化炭素濃度は、燃料電池出力をより高められる点で、好ましくは300ppm以下、より好ましくは250ppm以下、更に好ましくは100ppm以下、最も好ましくは10ppm以下である。
かかる二酸化炭素濃度を低減した空気は、市販されているボンベ入り高純度空気をそのまま使用しても良いが、コストの点で、また、安定して前記低二酸化炭素濃度の空気を供給できるという利便性の点で、大気を取り込み、該大気中の二酸化炭素濃度を所望の濃度に低減させてカソード室に供給する低二酸化炭素空気供給システムを通して供給することが好ましい。低二酸化炭素空気供給システムとしては、大気を取り込み、該大気中の二酸化炭素濃度を低減させる機能を有し、次いで得られた低二酸化炭素濃度の空気をカソードに供給することができるシステムであれば如何なるシステムであってもよく、前記した二酸化炭素濃度を低減させる機能としても、従来公知のいかなる方法であってもよい。例えば、二酸化炭素を選択的に吸収することのできる水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液などのアルカリ溶液、あるいは、粒状ソーダ石灰を用いた化学吸収法、選択透過膜を用いて二酸化炭素ガスを分離する膜分離法、細孔を多数有するゼオライト、活性炭などの吸着剤を用いた吸着法などが挙げられる。
該低二酸化炭素空気供給システムは、通常、大気取り入れ口とカソード室の間に設けられる。
本発明の陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法では、上記した、二酸化炭素濃度を低減した空気をカソードに供給する点以外は、従来公知の陰イオン交換膜型燃料電池の運転条件や、陰イオン交換膜型燃料電池の構成をなんら制限なく採用することができる。
すなわち、アノード室へ供給する燃料としては、水素やアンモニアなどの気体、メタノール、エタノール、ヒドラジン、およびこれらの水溶液、さらにはこれらに水酸化ナトリウムなどの電解質を混合した液体燃料を使用することができる。中でも、水素やアンモニア、ヒドラジンなどの炭素を含まない化合物の場合は、アノード電極反応にて二酸化炭素を発生しないため、該二酸化炭素を陰イオン交換膜が吸収してしまう問題が発生せず好ましく使用できる。特に、反応活性が高く、出力も高いため、アノード室に供給する燃料としては水素が最も好ましい。
液体燃料を用いる場合、該液体燃料中の燃料濃度は、通常、1〜100質量%である。また、アノード室への供給量は、燃料濃度にもよるが、通常、電極面積1cm2当り0.1〜5cm3/minである。
水素などの気体燃料を用いる場合、該燃料は無加湿で供給しても良いが、陰イオン交換膜の乾燥による抵抗の増大を防ぐため、加湿器などを用いて、好ましくは相対湿度30〜100%RHで、さらには50〜100%RHで供給することがより好ましい。気体燃料のアノード室への供給量は通常、電極面積1cm2当り1〜100cm3/minである。
カソード室には、上記の二酸化炭素濃度を低減した空気が供給されるが、該空気は、相対湿度30〜100%RHであることが好ましく、さらに50〜100%RHであることがより好ましい。30%RH未満の場合、陰イオン交換膜が乾燥して高抵抗になり出力が低くなることがある。燃料電池に運転環境における大気湿度が上記範囲の場合には、湿度調整することなく供給してもよく、また、加湿器によって加湿して供給しても構わない。
本発明の陰イオン交換膜型燃料電池の運転温度としては、通常、−30℃〜120℃であり、出力の高さや使用する材料の耐久性を勘案すると20℃〜90℃が好ましい。
また、本発明の陰イオン交換膜型燃料電池では、発電休止時に二酸化炭素を含んだガスに曝されることで陰イオン交換膜が二酸化炭素を吸収し、再度、対イオンがCO3 2−やHCO3 −へイオン交換されてしまうことがある。このため、発電休止時には空気のカソードへの供給を止める、または二酸化炭素を含まないガスでカソード室、およびアノード室を置換することも有効である。
本発明の運転方法における陰イオン交換膜型燃料電池は、陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなる。ここで、上記の陰イオン交換膜−電極接合体に用いられる各種材料や、該接合体の製造方法には限定はなく、従来の高分子電解質型燃料電池で採用されている材料や製造方法が何ら制限なく使用できる。
例えば、陰イオン交換膜には、高分子電解質型燃料電池用の固体高分子電解質膜として使用できることが知られている公知の陰イオン交換膜が制限なく使用できる。中でも、燃料である水素ガスやエタノールなどの液体燃料の透過性を抑制でき、安価に製造できるなどの観点から、上記陰イオン交換膜としては炭化水素系のものを使用するのが好適である。炭化水素系陰イオン交換樹脂を含む陰イオン交換膜としては、例えば、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリベンズイミダゾール系ポリマー等に代表されるエンジニアリングプラスチック材料に必要に応じ種々の官能基を導入した炭化水素系陰イオン交換樹脂をキャスト製膜した陰イオン交換膜などであっても良い。
好適には、炭化水素系陰イオン交換膜としては、多孔質膜を母材とし、該多孔質膜の空隙部に架橋された炭化水素系陰イオン交換樹脂が充填されてなる陰イオン交換膜から構成されていることが好ましい。このように多孔質膜中に架橋された炭化水素系陰イオン交換樹脂が不均質に分散された陰イオン交換膜は、該多孔質膜が補強部分として働くため電気抵抗を犠牲にすることなく陰イオン交換膜の物理的強度を高めることができ、さらに化学的な耐久性も高められるという利点を有する。このような陰イオン交換膜としては、例えば、特開2007−42617号公報に記載されているような、多孔質膜の空隙にクロロメチルスチレンとジビニルベンゼン、4−ビニルピリジンとジビニルベンゼンなどの重合性単量体組成物を含浸させ、次いで該重合性組成物を熱重合させ、さらに、アミノ化、アルキル化等の処理により所望の陰イオン交換基を導入した膜などが挙げられる。
前記した多孔質膜には、一般的には、熱可塑性樹脂製の織布、布織布、多孔質フィルム等が使用されるが、ガス透過性が低く、薄膜化が可能であることから該多孔質膜としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン)、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂等の熱可塑性樹脂製多孔質フィルムからなるものを用いるのが好適である。
このような陰イオン交換膜中に存在する陰イオン交換基としては、1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基、ピリジル基、イミダゾール基、4級ピリジニウム塩基、4級イミダゾリウム塩基等が挙げられる。陰イオン伝導性に優れる点で、強塩基性基である4級アンモニウム塩基が好適である。
このような陰イオン交換膜中に存在する陰イオン交換基としては、1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基、ピリジル基、イミダゾール基、4級ピリジニウム塩基、4級イミダゾリウム塩基等が挙げられる。陰イオン伝導性に優れる点で、強塩基性基である4級アンモニウム塩基が好適である。
上記した本発明で用いられる陰イオン交換膜は、如何なる対イオン型であっても良いが、陰イオン交換膜のイオン伝導性を高め、電極反応種であるOH−の濃度を高め、かつ、電極反応場の塩基性も高めやすい点で、対イオンの一部または全部がOH−型にイオン交換されたものであることが好ましい。OH−型へのイオン交換は、従来公知の方法、すなわち、陰イオン交換膜を水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの水溶液などのアルカリ溶液に浸漬して行うことができる。通常、該イオン交換は、アルカリ濃度0.01〜5mol/Lの濃度で、0.5〜10時間浸漬することで行われる。イオン交換の操作を複数回繰り返し行うことも有効である。また、通常、イオン交換後の陰イオン交換膜は、必要に応じて水洗、乾燥などを施した後使用される。
また、前記した陰イオン交換膜の対イオンを、HCO3 −やCO3 2−、あるいはこれらの混合物とすることも好適である。該対イオン型とすることで、大気中の二酸化炭素の吸収度合いによらず安定した膜特性の陰イオン交換膜とすることができるだけでなく、4級アンモニウム塩基などの陰イオン交換基の安定性を向上させることも可能となる。これら対イオンへの交換も、OH−型へのイオン交換と同様に、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの水溶液に陰イオン交換膜を浸漬することで行うことができる。
本発明で用いられる陰イオン交換膜は、通常0.2〜3mmol・g−1、好適には0.5〜2.5mmol・g−1の陰イオン交換容量を有し、また、乾燥によるアニオンの伝導性の低下が生じ難いように、25℃における含水率が7質量%以上、好適には10〜90質量%程度となるように調製することが好ましい。また、膜厚は、電気抵抗を低く抑える観点及び支持膜として必要な機械的強度を付与する観点から、通常5〜200μmの厚みを有するものが好ましく、より好ましくは10〜100μmを有するものが好ましい。これらの特性を有することで、本発明で用いられる陰イオン交換膜は、25℃、0.5mol/L−塩化ナトリウム中の膜抵抗が、通常0.05〜1.5Ω・cm2であり、好ましくは0.1〜0.5Ω・cm2である。
本発明における陰イオン交換膜−電極接合体のアノードおよびカソードにも、特に制限はなく、固体高分子電解質型燃料電池で使用される従来公知のアノード、カソードが制限なく使用できる。これらのアノードやカソードは、電極触媒を含んでなり、通常、アニオン伝導性のアイオノマーをさらに含んでなる、触媒電極層と呼ばれるものである。
該触媒電極層は、例えば、(I)電極触媒に必要に応じて結着剤や分散媒を添加してペースト状の組成物とし、これをそのままロール成型するか又はカーボンペーパー等の支持層材料上に塗布した後に熱処理して層状物を得、陰イオン交換膜との接合面となる表面にアニオン伝導性のアイオノマー溶液を塗布含浸させた後に必要に応じて乾燥し、陰イオン交換膜と熱圧着する方法;又は(II)電極触媒にアニオン伝導性のアイオノマー及び必要に応じて結着剤や分散媒を添加してペースト状の組成物とし、これをカーボンペーパー等の支持層材料上に塗布するか、剥離フィルム上に塗布して陰イオン交換膜上に転写するか、または陰イオン交換膜上に直接塗布するかした後に乾燥させ、その後必要に応じて陰イオン交換膜と熱圧着する方法、等により製造され、陰イオン交換膜と接合される。触媒電極層の電極触媒の利用率を高める観点で、前記(II)の方法がより好ましい。
上記のアイオノマーとしては、分子内に陰イオン交換基を有し、陰イオンの導電性を示す材料であれば、従来公知の材料をなんら制限なく使用できる。
例えば、クロルメチル基、クロルエチル基、クロルプロピル基、クロルブチル基、クロルペンチル基、クロルヘキシル基、ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモプロピル基、ブロモブチル基、ブロモペンチル基、ブロモヘキシル基、ヨードメチル基、ヨードエチル基、ヨードブチル基などのハロゲノアルキル基を有する樹脂、具体的には、ポリクロルメチルスチレン、ポリ(スチレン−クロルメチルスチレン)共重合体、ポリブロモエチルスチレン、ブロモブチルスチレン、クロルメチル化ポリスルホン、クロルメチル化ポリフェニレンオキシド、クロルメチル化ポリエーテルエーテルケトン等をアミノ化し、対応する陰イオン交換基を導入した樹脂などが挙げられる。
あるいは、ポリ−(4−ビニルピリジン)、ポリ−(2−ビニルピリジン)や、ポリ−ビニルイミダゾール、ポリ−ベンズイミダゾールなどに、ヨウ化メチルなどのアルキル化剤を作用させ、対応する陰イオン交換基を導入した樹脂も使用可能である。
特に、触媒電極層の、前記陰イオン交換膜への接合性や液体燃料への耐溶剤性、さらには前述した触媒電極層製造時の操作性などを考慮すると、特開2002−367626号公報に開示されているような、分子内に陰イオン交換基を有し、水及びメタノールに難溶な炭化水素系高分子エラストマーが好適に使用される。
触媒電極層の電極触媒としても公知のものが特に制限なく使用可能である。即ち、水素やアルコールなどの燃料の酸化反応及び酸素の還元反応を促進する白金、金、銀、パラジウム、イリジウム、ロジウム、ルテニウム、スズ、鉄、コバルト、ニッケル、モリブデン、タングステン、バナジウム、あるいはそれらの合金等の金属粒子が制限なく使用できるが、触媒活性が優れていることから白金族触媒を用いるのが好適である。
また、陰イオン交換膜を用いるため、従来の強酸性のプロトン交換膜では使用できなかったような各種の金属酸化物を電極触媒として利用することも可能である。例えば、酸化活性に優れているABO3で表されるペロブスカイト型酸化物なども好適に使用できる。具体的には、LaMnO3、LaFeO3、LaCrO3、LaCoO3、LaNiO3など、あるいは前記のAサイトの一部をSr、Ca、Ba、Ce、Agなどで部分置換したもの、さらに、Bサイトの一部をPd、Pt、Ru、Agなどで部分置換したペロブスカイト型酸化物なども電極触媒として好適に使用できる。
なお、これら電極触媒の粒径は、通常、0.1〜100nm、より好ましくは0.5〜10nmである。粒径が小さいほど触媒性能は高くなるが、0.5nm未満のものは、作製が困難であり、100nmより大きいと十分な触媒性能が得にくくなる。なお、これら触媒は、予め導電剤に担持させてから使用してもよい。導電剤としては、電子導電性物質であれば特に限定されるものではないが、例えば、ファーネスブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック、活性炭、黒鉛等を単独または混合して使用するのが一般的である。
これら電極触媒の含有量は、触媒電極層をシート状にした状態における単位面積当たりの電極触媒質量で、通常0.01〜10mg/cm2、より好ましくは0.1〜5.0mg/cm2である。
また、本発明で使用される触媒電極層には、必要に応じて結着剤を添加することもできる。このような結着剤としては、各種熱可塑性樹脂が一般的に用いられるが、好適に使用できる熱可塑性樹脂を例示すれば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体等が挙げられる。該結着剤の含有量は、上記触媒電極層の5〜25重量%であることが好ましい。また、結着剤は、単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
また、本発明の触媒電極層で必要に応じて使用される支持層材料としては、通常、カーボン繊維織布、カーボンペーパー等の多孔質炭素材料が使用される。これら支持層材料の厚みは、50〜300μmが好ましく、その空隙率は、50〜90%が好ましい。通常、このような支持層材料の空隙内及び表面上に前記電極触媒を含むペースト状の組成物を、得られる触媒電極層が5〜50μmの厚みになるよう充填及び付着されて触媒電極層が構成される。
また、前記(I)及び(II)の触媒電極層の製造方法において、前記したアニオン伝導性アイオノマー使用量は特に限定されないが、上記(I)の方法においては、イオン伝導性付与効果の観点から、接合面から全体の厚さの1〜50%の範囲の触媒電極層に対して、アニオン伝導性アイオノマーの含有量が5〜60質量%、特に10〜40質量%となる用に施用するのが好適である。また、上記(II)の方法においては触媒電極層の全質量に対して、アニオン伝導性アイオノマーの含有量が5〜60質量%、特に10〜40質量%となる用に施用するのが好適である。
さらに、前記(I)及び(II)の方法において触媒電極層を陰イオン交換膜に熱圧着する場合には、該熱圧着は、加圧、加温できる装置、一般的には、ホットプレス機、ロールプレス機等により行われる。プレス温度は一般的には80℃〜200℃である。プレス圧力は、使用する触媒電極層の厚み、硬度に依存するが、通常0.5〜20MPaである。
このようにして製造された陰イオン交換膜−電極接合体は、前記した図1に示すような基本構造の固体電解質用燃料電池に装着されて使用される。
以下、本発明を更に詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例において燃料電池の運転特性を以下に説明する。
1)対イオン種の割合測定
陰イオン交換膜−触媒電極接合体中のOH−イオン、CO3 2−イオン、ならびにHCO3 −イオンの含有量を測定し、得られた各対イオン含有量から、各対イオン種の割合(mol%)を算出した。
陰イオン交換膜−触媒電極接合体中のOH−イオン、CO3 2−イオン、ならびにHCO3 −イオンの含有量の測定は、全て窒素置換されたグローブボックス中で実施した。
陰イオン交換膜−触媒電極接合体中のOH−イオン、CO3 2−イオン、ならびにHCO3 −イオンの含有量を測定し、得られた各対イオン含有量から、各対イオン種の割合(mol%)を算出した。
陰イオン交換膜−触媒電極接合体中のOH−イオン、CO3 2−イオン、ならびにHCO3 −イオンの含有量の測定は、全て窒素置換されたグローブボックス中で実施した。
陰イオン交換膜−触媒電極接合体Ygを1mol/L−NaCl水溶液100mlに5時間以上浸漬した。得られた浸漬液を0.1mol/L−フェノールフタレインのエタノール溶液を指示薬にして、0.1mol/L−塩酸水溶液で滴定し、赤色から無色になる時を終点とした滴定量(V1ml)を測定した。この滴定によって、OH−イオンの中和量と、CO3 2−イオンのHCO3 −イオンへの変化量が測定される。次いで、同じ浸漬液にブロモクレゾールグリーン・メチルレッド混合エタノール溶液(ブロモクレゾールグリーン0.075質量%、メチルレッド0.05質量%)を指示薬として加え、引き続き0.1mol/L−塩酸水溶液で滴定を行い、緑色から橙色になる時を終点とした滴定量(V2ml)を測定した。この滴定によって、HCO3 −イオンの中和量が測定される。
なお、pKaの関係より、OH−イオンとHCO3 −イオンとが共存することは無いため、陰イオン交換膜−触媒電極接合体中のOH−イオンとCO3 2−イオン、HCO3 −イオンの含有量は滴定量V1とV2がそれぞれ次のような関係の時、以下のように算出される。
(V1>V2の時)イオン種はOH−イオンとCO3 2−イオンのみ存在。
CO3 2− イオン含有量=0.1×V2/Y[mmol/g]
OH−イオン含有量=0.1×(V1−V2)/Y[mmol/g]
CO3 2− イオン含有量=0.1×V2/Y[mmol/g]
OH−イオン含有量=0.1×(V1−V2)/Y[mmol/g]
(V1<V2の時)イオン種はCO3 2−イオンとHCO3 −イオンのみ存在。
CO3 2− イオン含有量=0.1×V1/Y[mmol/g]
HCO3 −イオン含有量=0.1×(V2―V1)/Y[mmol/g]
CO3 2− イオン含有量=0.1×V1/Y[mmol/g]
HCO3 −イオン含有量=0.1×(V2―V1)/Y[mmol/g]
(V1=V2の時)イオン種はCO3 2−イオンのみ存在。
CO3 2− イオン含有量=0.1×V1/Y[mmol/g]
CO3 2− イオン含有量=0.1×V1/Y[mmol/g]
2)陰イオン交換膜型燃料電池の評価
(陰イオン交換膜の作成)
ポリエチレンからなる多孔質膜(膜厚25μm、平均孔径0.03μm、空隙率37%)に、クロロメチルスチレン97質量部、ジビニルベンゼ3質量部、エチレングリコールジグリシジルエーテル5質量部、t−ブチルパーオキシエチルヘキサノエート5質量部からなる重合性単量体組成物を含浸させ、100μmのポリエステルフィルムを剥離材として多孔質膜の両側を被覆した後、0.3MPaの窒素加圧下、80℃で5時間加熱重合した。得られた膜状物を6質量%のトリメチルアミンと25質量%のアセトンを含む水溶液中に室温で16時間浸漬し、4級アンモニウム塩基を陰イオン交換基として有する燃料電池用の陰イオン交換膜を得た。
(陰イオン交換膜の作成)
ポリエチレンからなる多孔質膜(膜厚25μm、平均孔径0.03μm、空隙率37%)に、クロロメチルスチレン97質量部、ジビニルベンゼ3質量部、エチレングリコールジグリシジルエーテル5質量部、t−ブチルパーオキシエチルヘキサノエート5質量部からなる重合性単量体組成物を含浸させ、100μmのポリエステルフィルムを剥離材として多孔質膜の両側を被覆した後、0.3MPaの窒素加圧下、80℃で5時間加熱重合した。得られた膜状物を6質量%のトリメチルアミンと25質量%のアセトンを含む水溶液中に室温で16時間浸漬し、4級アンモニウム塩基を陰イオン交換基として有する燃料電池用の陰イオン交換膜を得た。
得られた陰イオン交換膜の陰イオン交換容量は、1.8mmol/g、含水率は25質量%、乾燥膜厚は28μmであった。
陰イオン交換膜は、0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に含浸し、陰イオン交換基の対イオンをOH−にイオン交換した。
その後、大気中で12時間以上放置し、この膜を燃料電池出力評価に使用した。この時の陰イオン交換膜の対イオンは、全てHCO3 −に置き換わっていた。
(陰イオン交換膜−触媒電極接合体の作成)
{ポリスチレン‐ポリ(エチレン‐ブチレン)‐ポリスチレン}トリブロック共重合体(旭化成ケミカルズ製、タフテックH1031)をクロロメチル化したものを、6質量%のトリメチルアミンと25質量%のアセトンを含む水溶液中に室温で16時間浸漬し、さらに0.5mol/L−NaOH水溶液に10時間以上浸漬して触媒電極層用のアニオン伝導性アイオノマー(OH−型)を合成した。該アイオノマーは、重量平均分子量30000で、アニオン交換容量は1.5mmol/g−乾燥樹脂であった。
{ポリスチレン‐ポリ(エチレン‐ブチレン)‐ポリスチレン}トリブロック共重合体(旭化成ケミカルズ製、タフテックH1031)をクロロメチル化したものを、6質量%のトリメチルアミンと25質量%のアセトンを含む水溶液中に室温で16時間浸漬し、さらに0.5mol/L−NaOH水溶液に10時間以上浸漬して触媒電極層用のアニオン伝導性アイオノマー(OH−型)を合成した。該アイオノマーは、重量平均分子量30000で、アニオン交換容量は1.5mmol/g−乾燥樹脂であった。
このアイオノマーを、130℃のオートクレーブ中で1−プロパノールに3時間かけて溶解させ、濃度5質量%のアイオノマー溶液を得た。
次いで、上記アイオノマー溶液と、平均粒子径2nmの白金触媒を50質量%担持したカーボンブラックとを混合して触媒電極層形成用組成物を作成した。次いで、該組成物を陰イオン交換膜の片面に印刷し、大気中25℃で12時間以上乾燥した。さらに、陰イオン交換膜のもう一方の面にも同様にして触媒電極層を形成し、陰イオン交換膜−触媒電極接合体を得た。両面共に、白金量は0.4mg/cm2となるようにし、触媒電極層中のアイオノマーの含有量は30質量%である。また、触媒電極層の面積はそれぞれ5cm2である。なお、ここで、陰イオン交換膜−触媒電極接合体中の陰イオン交換基の対イオンを定量したところ、全てがHCO3 −であった。
(燃料電池出力試験)
得られた陰イオン交換膜−触媒電極接合体の両面に、ポリテトラフルオロエチレンで撥水化処理した厚みが300μmのカーボンクロス(エレクトロケム社製EC−CC1−060T)を重ね、これらを図1に示す燃料電池セルに組み込んだ。次いで、燃料電池セル温度を50℃に設定し、アノード室に50℃で95%RHに加湿した水素を50ml/minで供給し、カソード室には、二酸化炭素ボンベの二酸化炭素を高純度空気に混合するなどして二酸化炭素濃度を調整した空気を、50℃で95%RHに加湿して200ml/minで供給して発電試験を行なった。試験開始時と、セル電圧0.2Vにて2時間発電を行った後に、電流密度0A/cm2におけるセル電圧(開回路電圧)、および0.2A/cm2におけるセル電圧を測定し、出力を評価した。なお、空気中の二酸化炭素濃度はFT−IR測定用セルをカソード室への空気供給ラインに設け、これに流れる空気をFT−IRにて評価することで求めた。
得られた陰イオン交換膜−触媒電極接合体の両面に、ポリテトラフルオロエチレンで撥水化処理した厚みが300μmのカーボンクロス(エレクトロケム社製EC−CC1−060T)を重ね、これらを図1に示す燃料電池セルに組み込んだ。次いで、燃料電池セル温度を50℃に設定し、アノード室に50℃で95%RHに加湿した水素を50ml/minで供給し、カソード室には、二酸化炭素ボンベの二酸化炭素を高純度空気に混合するなどして二酸化炭素濃度を調整した空気を、50℃で95%RHに加湿して200ml/minで供給して発電試験を行なった。試験開始時と、セル電圧0.2Vにて2時間発電を行った後に、電流密度0A/cm2におけるセル電圧(開回路電圧)、および0.2A/cm2におけるセル電圧を測定し、出力を評価した。なお、空気中の二酸化炭素濃度はFT−IR測定用セルをカソード室への空気供給ラインに設け、これに流れる空気をFT−IRにて評価することで求めた。
(実施例1)
二酸化炭素濃度250ppmの空気をカソード室に供給し、出力試験を行った。結果を表1に示した。また、出力評価後の燃料電池セルを解体し、取り出した陰イオン交換膜−触媒電極接合体をすばやく窒素置換されたグローブボックス中に移動させ、該陰イオン交換膜−触媒電極接合体中の陰イオン交換基の対イオン種の割合を測定した。結果を併せて表1に示した。なお、出力試験開始時の対イオン種の割合は、セルに組み込む前の陰イオン交換膜−触媒電極接合体中の陰イオン交換基の対イオン種の割合である。
二酸化炭素濃度250ppmの空気をカソード室に供給し、出力試験を行った。結果を表1に示した。また、出力評価後の燃料電池セルを解体し、取り出した陰イオン交換膜−触媒電極接合体をすばやく窒素置換されたグローブボックス中に移動させ、該陰イオン交換膜−触媒電極接合体中の陰イオン交換基の対イオン種の割合を測定した。結果を併せて表1に示した。なお、出力試験開始時の対イオン種の割合は、セルに組み込む前の陰イオン交換膜−触媒電極接合体中の陰イオン交換基の対イオン種の割合である。
(実施例2、3)
カソード室に供給する空気の二酸化炭素濃度を表1のように変え、実施例1と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。なお、実施例3については、セル電圧0.2Vにて10時間発電した後の出力評価も実施した。
カソード室に供給する空気の二酸化炭素濃度を表1のように変え、実施例1と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。なお、実施例3については、セル電圧0.2Vにて10時間発電した後の出力評価も実施した。
(実施例4)
0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液300mlをガラス製のガス洗浄瓶に入れ、これを図1に示す燃料電池セルのカソード室側供給ラインに直列に結合し、低二酸化炭素空気供給システムとした。該システムに、二酸化炭素濃度を調整していない大気をそのまま供給し、その他は実施例1と同様にして出力試験を行った。出力試験結果、対イオン種の割合の測定を行った結果を表1に示す。
0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液300mlをガラス製のガス洗浄瓶に入れ、これを図1に示す燃料電池セルのカソード室側供給ラインに直列に結合し、低二酸化炭素空気供給システムとした。該システムに、二酸化炭素濃度を調整していない大気をそのまま供給し、その他は実施例1と同様にして出力試験を行った。出力試験結果、対イオン種の割合の測定を行った結果を表1に示す。
(比較例1)
二酸化炭素濃度を調整することなく大気をそのままカソード室に供給して、実施例1と同様にして出力試験を行った。大気中の二酸化炭素濃度は、380ppmであった。出力試験結果、対イオン種の割合の測定を行った結果を表1に示す。
二酸化炭素濃度を調整することなく大気をそのままカソード室に供給して、実施例1と同様にして出力試験を行った。大気中の二酸化炭素濃度は、380ppmであった。出力試験結果、対イオン種の割合の測定を行った結果を表1に示す。
発電開始時の陰イオン交換膜中の対イオンは全てHCO3 −イオンであったが、2時間発電を行った後、CO3 2−イオンやOH−イオンへ置換されていた。また、空気中の二酸化炭素濃度が低いほどOH−イオンの割合が増加し、実施例1〜4では、0.2A/cm2におけるセル電圧(出力)が、二酸化炭素濃度を調整していない比較例1より高くなった。これはOH−イオンの割合が高いほど陰イオン交換膜のイオン伝導度が向上、そして出力の向上につながったためと考えられる。
(実施例5)
陰イオン交換膜−触媒電極接合体を2mol/Lの水酸化カリウム水溶液に1時間浸漬し、その後イオン交換水中に3時間浸漬した。この陰イオン交換膜−触媒電極接合体を燃料電池セルに組み込んだ。カソード室に供給する空気の二酸化炭素濃度は0.05ppmとし、実施例1と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。
陰イオン交換膜−触媒電極接合体を2mol/Lの水酸化カリウム水溶液に1時間浸漬し、その後イオン交換水中に3時間浸漬した。この陰イオン交換膜−触媒電極接合体を燃料電池セルに組み込んだ。カソード室に供給する空気の二酸化炭素濃度は0.05ppmとし、実施例1と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
二酸化炭素濃度を調整することなく大気をそのままカソード室に供給して、実施例5と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。
二酸化炭素濃度を調整することなく大気をそのままカソード室に供給して、実施例5と同様にして出力試験、対イオン種の割合の測定を行った。結果を表1に示す。
実施例5と比較例2を比較すると、実施例5では、0.2Vで2時間発電を行った後の0.2A/cm2におけるセル電圧(出力)が、二酸化炭素濃度を調整していない比較例2より高くなった。対イオン種割合を比較すると、比較例2では、0.2Vで2時間発電を行った後、OH−イオンがHCO3 −イオンやCO3 2−イオンへ置換されていた。空気中の二酸化炭素を吸収してOH−イオンの割合が小さくなった比較例2に比べて、二酸化炭素濃度の低い空気を供給した実施例5ではOH−イオンの割合が高くなっており、陰イオン交換膜のイオン伝導度が向上し、出力の向上につながったものと考えられる。
1;電池隔壁
2;燃料流通孔
3;酸化剤ガス流通孔
4;アノード
5;カソード
6;固体高分子電解質(陰イオン交換膜)
7;アノード室
8;カソード室
2;燃料流通孔
3;酸化剤ガス流通孔
4;アノード
5;カソード
6;固体高分子電解質(陰イオン交換膜)
7;アノード室
8;カソード室
Claims (5)
- 陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなり、該カソードに空気を供給する陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法であって、該カソードに二酸化炭素濃度を低減した空気を供給することを特徴とする、陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法。
- 前記カソードに供給する空気中の二酸化炭素濃度を300ppm以下に低減することを特徴とする、陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法。
- 更に前記アノードに、炭素を含まない化合物からなる燃料を供給することを特徴とする、請求項1記載の陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法。
- 炭素を含まない化合物が水素である、請求項2記載の陰イオン交換膜型燃料電池の運転方法。
- 陰イオン交換膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合した陰イオン交換膜−電極接合体を含んでなる陰イオン交換膜型燃料電池であって、更に、大気を取り込んで、該大気中の二酸化炭素濃度を低減させた空気を該カソードに供給する、低二酸化炭素空気供給システムを備えてなることを特徴とする陰イオン交換膜型燃料電池。
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