JP2003243021A - 廃棄物発電システム - Google Patents

廃棄物発電システム

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JP2003243021A JP2002039492A JP2002039492A JP2003243021A JP 2003243021 A JP2003243021 A JP 2003243021A JP 2002039492 A JP2002039492 A JP 2002039492A JP 2002039492 A JP2002039492 A JP 2002039492A JP 2003243021 A JP2003243021 A JP 2003243021A
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Koji Hoshino
孝二 星野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CO2 排出量の更なる削減を図ったクリーン
で発電効率の良い廃棄物発電システムを提供する。 【解決手段】 ナトリウムおよび/またはカルシウムを
含む有機物を含む廃棄物を加熱して熱分解ガスを発生す
る熱分解炉1と、熱分解ガス中のタールやすす等を除去
する改質炉2と、改質ガス中の硫黄分や塩素分等を除去
し、水素豊富なガスを精製するガス精製装置4と、精製
ガスを供給して発電する燃料電池5と、前記熱分解炉1
から排出される酸化ナトリウムおよび/または酸化カル
シウムを含む焼却灰を分散した水に前記燃料電池5の排
気ガスをバブリングして排気ガス中のCO2 を水中に固
定する二酸化炭素固定装置8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を原料とし
てて発電を行う廃棄物発電システムに関し、詳しくは、
生体廃棄物を含む有機物を原料とし、CO2 の排出量を
減少した廃棄物発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般廃棄物や産業廃棄物等の焼却
処理や埋め立て処理に伴う問題(ダイオキシン類に代表
される環境影響物質の問題、埋め立て処分場確保の問題
等)が深刻化しつつある。このような状況の中で、未利
用エネルギーの有効活用、廃棄物の減量、埋め立て処分
場の延命等、上記した廃棄物処理上の問題を解決するた
めの廃棄物リサイクル活用に係わる研究開発が進められ
ており、その一環として廃棄物を原料とした廃棄物発電
技術が注目されている。
【0003】従来、このような廃棄物発電システムとし
て、廃棄物をボイラーの熱源として蒸気をつくり、蒸気
タービン発電機で発電する方法や、廃棄物をガス化溶融
炉に投入して可燃性ガス(熱分解ガス)を発生し、その
精製ガスを用いてディーゼルエンジン発電機や燃料電池
で発電する方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した蒸
気タービン発電機やディーゼルエンジン発電機の場合
は、外部に排出される窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化
物(SOx)、煤塵等による環境汚染の問題や騒音・振
動等の問題が有り、加えて、これらの対策のために複雑
で大掛かりな設備を要するといった問題を抱えていた。
廃棄物処理の規模(即ち、発電システムの規模)が大き
くなればなる程、このような問題も一層深刻化する。
【0005】このような問題を解消する好適な発電形態
が、燃料電池を使用した発電システムであると注目され
ている。これは、燃料電池の場合、排出されるものの殆
どが水(水蒸気)であり、従来方式に比べて有害物質で
ある窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)等の
排出を大幅に抑えられるからである。
【0006】ところが、後述するように、この燃料電池
からも少量であるが水と共にCO2が生成・排出されて
いる。このCO2 は地球温暖化の一つの要因といわれて
おり、近年、その排出量の規制が叫ばれている。このた
め、従来では燃料電池自体の発電性能を向上させること
で電気出力に対して相対的にCO2 排出量を低減させる
という対策が採られているが、燃料電池は現在研究段階
の域を脱し得ず、CO2 の削減については、なかなか思
うように成果が得られないのが実情であった。
【0007】また、これら発電方法の場合、システムの
発電効率は何れの方法も精々25%〜35%程度と極め
て低いものであり、従って、実用に供する豊富な発電量
を得るため、発電システムは一度に大量の廃棄物を供給
・処理できる大規模なシステム形態とならざるを得なか
った。尚、燃料電池の場合、それ自体の発電効率は55
%程度と比較的高いが、廃棄物発電の場合は廃棄物をガ
ス化するための熱源が必要であるため、それを考慮する
と精々35%程度となる。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解消
し、CO2 排出量の更なる削減を図ったクリーンで発電
効率の良い廃棄物発電システムを提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明は、廃棄物を加熱して得た熱分解ガスを改質
して発電に使用する廃棄物発電システムであって、ナト
リウムおよび/またはカルシウムを含む有機物を含む廃
棄物を加熱して熱分解ガスを発生する熱分解炉と、熱分
解ガス中のタールやすす、硫黄分や塩素分等を除去し、
水素豊富なガスを精製する改質設備と、精製ガスを供給
して発電する燃料電池と、前記熱分解炉から排出される
酸化ナトリウムおよび/または酸化カルシウムを含む焼
却灰を分散した水に前記燃料電池の排気ガスをバブリン
グして排気ガス中のCO2 を水中に固定する二酸化炭素
固定装置とを備えることを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載の廃棄物発電システムにおいて、前記カルシウ
ムを含む有機物が生体廃棄物を含むことを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、請求項
2に記載の廃棄物発電システムにおいて、前記生体廃棄
物が肉骨粉を含むことを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の本発明は、請求項
1から請求項3までの何れかに記載の廃棄物発電システ
ムにおいて、更に、前記燃料電池から生じる排熱を前記
熱分解炉の熱源に使用するための排熱回収設備を備える
ことを特徴としている。
【0013】また、請求項5に記載の本発明は、請求項
1から請求項3までの何れかに記載の廃棄物発電システ
ムにおいて、更に、前記燃料電池から生じる水蒸気を前
記改質設備の熱源兼水蒸気源に使用するための排熱回収
設備を備えることを特徴としている。
【0014】また、請求項6に記載の本発明は、請求項
1から請求項3までの何れかに記載の廃棄物発電システ
ムにおいて、更に、前記燃料電池から生じる排熱を前記
熱分解炉の熱源に使用すると共に、排気水蒸気を前記改
質設備の熱源兼水蒸気源に使用するための排熱回収設備
を備えることを特徴としている。
【0015】また、請求項7に記載の本発明は、請求項
1から請求項6までの何れかに記載の廃棄物発電システ
ムにおいて、前記燃料電池が、高温型の固体酸化物形燃
料電池であることを特徴としている。
【0016】請求項1から請求項3に記載の構成では、
燃料電池から排出されるCO2 を熱分解炉の焼却灰を利
用して炭酸カルシウム(CaCO3 )や炭酸水素ナトリ
ウム(NaHCO3 )等に固定することができる。これ
により、CO2 の外部への放出量を大幅に抑制でき、ク
リーンな発電システムを実現できる。
【0017】また、請求項4から請求項6に記載の構成
では、燃料電池の排熱が熱分解ガス化の熱源(例えば、
燃焼空気の予熱、含有水量の多い廃棄物の予備乾燥等)
等に使用され、熱分解炉の熱効率を向上できる。また、
燃料電池の排出水蒸気や熱が熱分解ガス改質の際の吸熱
反応に使用されるため、システムの発電効率を向上でき
る。この場合、高い排熱が得られるよう、燃料電池は作
動温度500〜1100℃といった高温型の固体酸化物
形燃料電池を用いると良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0019】図1に示すように、本実施形態の廃棄物発
電システムは、熱分解炉1(ガス化溶融炉)と、改質設
備を構成する改質炉2や熱交換器3やガス精製装置4
と、燃料電池5と、排熱等の回収設備を構成する熱交換
器6や凝縮器7と、二酸化炭素固定装置8とで基本構成
されている。
【0020】前記熱分解炉1は、コークスや石灰石等と
共に投入された廃棄物を還元性雰囲気中で加熱して熱分
解ガス(可燃性ガス)と残査(灰分や金属等)に熱分解
するための炉である。一般的に、熱分解の際の熱源は廃
棄物の一部を燃焼させて得ることができる。熱分解炉1
には相当流量を絞った燃焼用の空気が供給されるが、こ
の空気を高温に予熱すればその分ガス化炉内は昇温さ
れ、熱分解ガスの発熱量を増加することができる。尚、
熱分解ガスは熱分解炉1の上部より取り出され、灰分等
は熱分解炉1の下部から取り出される。
【0021】本実施形態の熱分解炉1では、ナトリウム
やカルシウム、或いはナトリウムとカルシウムを含む有
機物を含む廃棄物が処理される。後述するCO2 の固定
のためには、熱分解炉1から排出される灰分(焼却灰)
に酸化ナトリウム(Na2 O)や酸化カルシウム(Ca
O)が多分に含まれていることが望ましい。従って、具
体的には肉骨粉等を含んだ生体廃棄物の処理に好適であ
る。
【0022】改質炉2では、熱分解ガスに含まれるCO
やH2 、CO2 、すす、Cl2 、SO2 等の内、先ず、
不要なタールやすす等の可燃分(固体粒子)が除去され
る。改質炉2には、熱分解ガスと共に加熱した水蒸気が
注入され、本実施形態では、公知の水蒸気改質方法によ
り、タールやすす等がCOとH2 にガス化される。
【0023】この水蒸気改質法の反応は以下のようにな
る。 改質反応(吸熱) C+CO2 → 2CO C+H2 O→ 2CO+H2nm +nH2 O→ nCO+(n+1/2・m)H2 発熱反応 C+O2 → CO2 C+1/2・O2 → CO 尚、この発熱反応は上記改質反応に必要な、例えば、8
00℃以上の熱を補給するために生じる反応で、通常、
この反応に与る酸素(或いは空気)が前記した改質反応
のための水蒸気と共に供給される。
【0024】ガス精製装置4では、改質炉2からの改質
ガスに含まれているCl2 、SO2等が除去される。改
質炉2からの改質ガスは熱交換器3を経て冷却された
後、ガス精製装置4に送られて硫黄、塩素、隣等の含有
量を1000ppm以下に低減し、更に熱交換器3によ
り加熱されて水素豊富なガス(CO等を含む)に精製さ
れる。
【0025】ガス精製装置4において得られた水素豊富
な精製ガスは燃料電池5に送られる。燃料電池として溶
融炭酸塩形(MCFC)、燐酸形(PAFC)、固体高
分子形(PEFC)、固体酸化物形(SOFC)等公知
のものが利用可能であり、本実施形態では、高い排熱が
得られる作動温度500〜1100℃といった高温型の
固体酸化物形燃料電池が使用されている。
【0026】所謂、固体酸化物形燃料電池5は、空気極
側に酸素(空気)が、燃料極側に燃料ガス(H2 、CO
等)が供給されて、燃料を電気化学的に連続的に反応さ
せることにより直接電気出力を得る電池である。燃料電
池5の電気出力(直流電流)は、そのまま、あるいはイ
ンバーターを介して交流に変換され、本発明のシステム
内外で利用される。反応生成物としてH2 OやCO2
を生じる。
【0027】因みに、燃料にH2 を用いた場合の電極反
応は次のようになる。 空気極: 1/2 O2 + 2e- → O2- 燃料極: H2 + O2- → H2 O+2e- 全体 : H2 + 1/2 O2 → H2
【0028】一方、燃料電池5から排出される高温度の
水蒸気や空気、CO2 等は熱交換器6を介して一旦冷
却されて水となり、凝縮器7にて水と空気およびCO2
に分離される。その内、空気およびCO2 は二酸化炭素
固定装置8に誘導されると共に、水分は回収されて再度
熱交換器6を介して加熱され、800℃以上の高温水蒸
気となる。
【0029】二酸化炭素固定装置8では、熱分解炉1か
ら排出されるNa2 O、K2 O、CaO(石灰)等を含
んだ灰分(焼却灰)を水中に散布し、この灰分水溶液に
前記凝縮器7から誘導されたCO2 を含んだ空気をバブ
リングすることにより、その内のCO2 が炭酸カルシウ
ム(CaCO3 )や炭酸水素ナトリウム(NaHCO 3
)等となって水中に固定される。これら、CaCO3
やNaHCO3 等は乾燥すると固体になるので、除去は
容易である。
【0030】この時の反応は以下のようになる。灰分を
水に溶かすと次反応で溶液はアルカリ性になる。 Na2 +H2 O → 2Na+ +2OH-2 O+H2 O → 2K+ +2OH- その結果、アルカリ性溶液にCaO等が沈殿した溶液と
なる。このアルカリ性溶液にCO2 を吹き込むと以下の
反応が進行し、CO2 がCaCO3 となって固定され、
空気分のみが外部に放出される。
【0031】このように、地球温暖化の一要因として危
惧されているCO2 は上記反応によって殆ど除去される
から、燃料電池5からの排出物は殆ど水蒸気のみとな
り、よって、環境を害しない極めてクリーンな発電シス
テムを構築できる。
【0032】一方、熱交換器6を介して800℃以上に
加熱された水蒸気は、前記した改質炉2に送られ、既述
した改質のための水蒸気として利用されると共に、吸熱
反応のための熱エネルギーとして利用される。これによ
り、熱エネルギー供給のための発熱反応を極力抑えるこ
とができることになり、改質炉2への酸素(或いは空
気)供給機構を簡素化でき、改質設備をコンパクトにで
きる。
【0033】また一方では、燃料電池5からの排熱は熱
分解炉1に送られ、ガス化のための熱源(燃焼空気の予
熱、含水量の多い廃棄物の予備乾燥用熱源等)として効
率的に使用される。これにより、熱分解炉の熱効率を向
上し、システム全体の発電効率を45〜50%に向上す
ることができる。
【0034】このように、発電時にシステム内で生じた
熱エネルギー(排熱)や副生成物を外部に排出すること
なく、システム内で有効にリサイクルすることにより、
高効率、安全、且つ、クリーンな発電システムが構築で
き、今後期待される一日のゴミ処理量が数十トン以下と
いった中小規模用途をターゲットとした(工場、病院、
ホテル、オフィスビル、更には一般家庭等)、分散型廃
棄物発電システムの実現を可能にするものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱分解炉の灰分を利用した二酸化炭素固定装置を備えて
いるので、燃料電池から排出されるCO2 をCaCO3
やNa 2 CO3 等に固定・排除できるため、CO2 の外
部への放出量を大幅に抑制することができる。よって、
環境を害しない極めてクリーンな発電システムを実現す
ることが可能となる。
【0036】また、本発明によれば、燃料電池から生じ
る排熱を熱分解炉の熱源に使用し、また、排気水蒸気を
改質設備の熱源兼水蒸気源に使用したので、熱分解炉の
熱効率を向上し、システムの発電効率が向上する。これ
により、一日のゴミ処理量が数十トン以下の中小規模、
分散型廃棄物発電システムの実現も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る廃棄物発電システムの構成を
示す図。
【符号の説明】
1 熱分解炉 2 改質炉 4 ガス精製装置 5 燃料電池(固体酸化物形燃料電池) 3、6 熱交換器 7 凝縮器 8 二酸化炭素固定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/00 H01M 8/12 5H027 8/12 B01D 53/34 135Z // F23J 15/02 F23J 15/00 C Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 AB03 AC12 FA01 FA10 FA11 3K070 DA05 DA07 DA16 DA23 DA36 DA39 4D002 AA09 AC10 BA02 CA06 DA02 DA05 FA02 FA04 4D004 AA01 AA02 BA03 CA27 5H026 AA06 BB10 5H027 AA06 BA05 BA08 BA16 BC07 DD09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を加熱して得た熱分解ガスを改質
    して発電に使用する廃棄物発電システムであって、 ナトリウムおよび/またはカルシウムを含む有機物を含
    む廃棄物を加熱して熱分解ガスを発生する熱分解炉と、 熱分解ガス中のタールやすす、硫黄分や塩素分等を除去
    し、水素豊富なガスを精製する改質設備と、 精製ガスを供給して発電する燃料電池と、 前記熱分解炉から排出される酸化ナトリウムおよび/ま
    たは酸化カルシウムを含む焼却灰を分散した水に前記燃
    料電池の排気ガスをバブリングして排気ガス中のCO2
    を水中に固定する二酸化炭素固定装置とを備えることを
    特徴とする廃棄物発電システム。
  2. 【請求項2】 前記カルシウムを含む有機物が生体廃棄
    物を含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物発電
    システム。
  3. 【請求項3】 前記生体廃棄物が肉骨粉を含むことを特
    徴とする請求項2に記載の廃棄物発電システム。
  4. 【請求項4】 更に、前記燃料電池から生じる排熱を前
    記熱分解炉の熱源に使用するための排熱回収設備を備え
    ることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか
    に記載の廃棄物発電システム。
  5. 【請求項5】 更に、前記燃料電池から生じる水蒸気を
    前記改質設備の熱源兼水蒸気源に使用するための排熱回
    収設備を備えることを特徴とする請求項1から請求項3
    までの何れかに記載の廃棄物発電システム。
  6. 【請求項6】 更に、前記燃料電池から生じる排熱を前
    記熱分解炉の熱源に使用すると共に、排気水蒸気を前記
    改質設備の熱源兼水蒸気源に使用するための排熱回収設
    備を備えることを特徴とする請求項1から請求項3まで
    の何れかに記載の廃棄物発電システム。
  7. 【請求項7】 前記燃料電池が、高温型の固体酸化物形
    燃料電池であることを特徴とする請求項1から請求項6
    までの何れかに記載の廃棄物発電システム。
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