JPWO2009131016A1 - リテーナ、及びリテーナを備えた基板収納容器 - Google Patents

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Abstract

枠体32の上下方向部34から内側へ突出した弾性片38によって、基板の位置を規制可能とすることで、基板の位置がずれた場合に、基板の位置を元の位置に復帰させる。また、枠体32の左右方向部36に両端部が連結され上下方向Zに延在する連結片42を設け、この連結片42には、基板収納容器の内側へ突出する突出部44A,44Bを設ける。そして、この突出部44A,44Bを、基板と交差する方向に傾斜し基板の周縁と当接可能とされた傾斜面44e,44fを有する構成とすることで、この傾斜面44e,44fによって、基板を案内させて、基板の擦れを低減して、基板の位置を規制する。

Description

本発明は、半導体ウェーハ、マスクガラス、ペリクル付きマスクガラス、ペリクル等の基板を保持するリテーナ、及びリテーナを備えた基板収納容器に関する。
基板の輸送に使用される基板収納容器として、特許文献1,2に開示された基板収納容器が知られている。このような基板収納容器は、例えば前側である正面に開口部が形成され内部に基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口部を開閉可能とする蓋体と、この蓋体の内壁面に取り付けられ、基板の前部周縁を保持して、容器本体との間に基板を挟持するリテーナとを有している。このリテーナには、基板を保持する保持溝が先端部に形成された複数の弾性片が、基板に対して一対ずつ設けられ、この一対の弾性片は、基板に沿って配置されている。また、必要に応じて、一つの弾性片に対して複数の保持溝が形成された構成や、蓋体の中央部側に他の弾性片及び保持溝が形成された構成などがある。そして、蓋体は、手動又は蓋体開閉装置により容器本体に嵌合されたり、取外されたりする。また、リテーナには、例えば係止突起又は係止凹部などの係止部が設けられている。リテーナの係止部を相手側の係止部に嵌めることで、リテーナが蓋体(または容器本体)に固定される。
特開2002−353301号公報 特開2005−320028号公報
上記した従来技術では、例えば、装置による自動搬送時、作業員による手動搬送時に、落下などにより基板収納容器に大きな衝撃が加わった際に、弾性片が大きく撓んでしまい、その反動に伴い弾性片が変動することで、基板が保持溝から外れて破損したり、破損しないまでも基板と基板収容容器との擦れによってパーティクルが発生して基板が汚染されたりするおそれがあった。
また、こうした衝撃が加わった際の対策として、保持溝の形状を例えばV字状とし、溝の深さを深く、且つ、溝の幅を狭くすることが有効であるが、この場合には、基板と保持溝と接触による擦れが多くなってしまい、基板が汚染され易くなるといった問題や、基板が保持溝に挟まってしまうといった問題が発生するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、基板を安定して保持することが可能であり、基板汚染のおそれを低減することが可能なリテーナ、及びこれを備えた基板収納容器を提供することを目的とする。
本発明によるリテーナは、基板を収納する基板収納容器に設けられ、板厚方向が上下方向に沿って一定間隔で整列されて支持された基板を保持するリテーナであって、上下方向に延在する一対の上下方向部及び一対の上下方向部と交差する左右方向に延在する一対の左右方向部を有する枠体と、上下方向部から内側に突出し、基板の位置を規制可能な弾性片と、上下方向に延在し両端部が左右方向部に連結された連結片と、基板と交差する方向に傾斜し前記基板の周縁と当接可能とされた傾斜面が形成され、連結片から基板収納容器の内側へ突出する突出部と、を備えることを特徴としている。
このようなリテーナによれば、枠体の上下方向部から内側へ突出した弾性片によって、基板の位置を規制可能であるため、基板の位置がずれた場合であっても、弾性片によって基板の位置を元の位置に復帰させることができる。また、枠体の左右方向部に両端部が連結され上下方向に延在する連結片を備え、この連結片には、基板収納容器の内側へ突出する突出部が形成されている。この突出部は、基板と交差する方向に傾斜し基板の周縁と当接可能とされた傾斜面を有する構成であるため、この傾斜面によって、基板を容易に案内することができ、基板の擦れを低減して、基板の位置を規制することができる。
また、突出部は、上下方向において隣接する基板間に配置され、傾斜面として、上端に形成され一方の基板に当接可能とされた第1の傾斜面と、下端に形成され他方の基板に当接可能とされた第2の傾斜面と、を有する構成であることが好ましい。このような構成によれば、基板間に配置された一つの突出部によって、上下方向に隣接する二つの基板を案内することができる。
また、突出部は、上下方向において基板の両側に設けられ、基板の両側に設けられた突出部は、上下方向において基板の板厚より大きな隙間を形成して配置されている構成であることが好ましい。このような構成によれば、基板が整列配置された通常状態において、基板と突出部とが当接することがなく、基板がずれた場合にのみ、基板と突出部とを当接させることができ、基板と突出部との擦れを低減して、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、基板の両側に設けられた突出部は、左右方向において異なる位置に配置されていることが好ましい。これにより、基板の両側に設けられた突出部に基板が挟まることがない。
また、連結片から外側に突出し、枠体が取り付けられる蓋体と当接可能とされ、連結片の移動を規制する受け部を有する構成としてもよい。また、受け部は、連結片の中央に形成され、枠体より壁体側の外方に突出していることが好ましい。これにより、連結片の移動を規制して、突出部の位置を規制することができる。
また、本発明による基板収納容器は、開口部を有し基板を収納する容器本体と、開口部を閉鎖する蓋体と、容器本体の内壁又は蓋体に取り付けられた上記のリテーナと、を備えることを特徴としている。
このような基板収納容器によれば、枠体の上下方向部から内側へ突出した弾性片によって、基板の位置を規制可能であるため、基板の位置がずれた場合であっても、弾性片によって基板の位置を元の位置に復帰させることができる。また、枠体の左右方向部に両端部が連結され上下方向に延在する連結片を備え、この連結片には、基板収納容器の内側へ突出する突出部が形成されている。この突出部は、基板と交差する方向に傾斜し基板の周縁と当接可能とされた傾斜面を有する構成であるため、この傾斜面によって、基板を容易に案内することができ、基板の擦れを低減して、基板の位置を規制することができる。
本発明によれば、基板の擦れを低減すると共に基板の位置を規制することができるため、基板を安定して保持し、基板汚染のおそれを低減することが可能なリテーナ、及びこれを備えた基板収納容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る基板収納容器の分解斜視図である。 図1に示す基板収納容器のII−II線に沿う横断面図である。 図1中のリテーナが取り付けられた蓋体の背面図である。 図3中のリテーナの斜視図である。 図3に示すリテーナを拡大して示す正面図である。 図3のVI−VIに沿う断面図である。 容器本体に装着された蓋体、この蓋体に取り付けられたリテーナ、及び、基板収納容器内で保持された基板を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係るリテーナ、蓋体、基板を示す部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係るリテーナ、蓋体、基板を示す部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係るリテーナを示す部分正面図である。 本発明の第5実施形態に係るリテーナを示す部分正面図である。 本発明の変形例に係るリテーナを示す部分正面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るリテーナを示す部分側面図である。
以下、本発明によるリテーナ、及びリテーナを備えた基板収納容器の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の第1実施形態に係る基板収納容器の分解斜視図、図2は、図1に示す基板収納容器のII−II線に沿う横断面図である。
図1及び図2に示す基板収納容器1は、基板Wを1又は複数枚(例えば6,13,25枚)収容し、基板Wの輸送、搬送、保管などに使用される収納容器である。基板収納容器1は、基板Wを前後方向Yに出し入れ可能とする開口部3が正面に形成され、上下方向Zに一定間隔で基板Wを整列収納する容器本体2と、この容器本体2の開口部3に嵌入される着脱自在の蓋体4とを備えている。
蓋体4は、前後方向Yに所定の厚さを有し、開口部3の対向する一対の周縁に係止される係止機構(施錠機構)15を出没可能に内蔵している。この係止機構15は、蓋体4の外部からの操作に基づいて出没し、開口部3に嵌入された蓋体4を施錠することができる。また、蓋体4の側壁の周縁には、シールガスケット16(図3参照)が装着される。シールガスケット16が装着された蓋体4を開口部3に取り付け、係止機構15によって施錠することで、基板収納容器1内を密閉状態とすることができる。また、蓋体4の背面側(基板収納容器の内面)には、複数の基板Wを上下方向に水平に並べて支持するリテーナ8が取り付けられている。なお、リテーナ8の詳細については後述する。
基板収納容器1内に収容される基板Wは、例えば直径300mmの円盤状のシリコンウェーハからなり、基板Wの表裏両面は、それぞれ鏡面加工されている。基板Wは、専用のロボットにより左右の側部周縁がハンドリングされた状態で、容器本体2内に出し入れされる。基板Wの周縁には、結晶方向の判別や整列を容易にするノッチN(図6参照)が形成されている。このノッチNは、平面視において、例えば半円形状を成している。
基板収納容器1のうち、容器本体2、蓋体4、ロボティックフランジ7、及びハンドル10などは、例えば、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ポリエーテルイミドなどの合成樹脂を用いて形成することができる。これらの合成樹脂や熱可塑性エラストマーに帯電防止剤、帯電性付与剤(カーボン、金属繊維)、紫外線吸収剤、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維)などの添加剤を適量添加してもよい。
容器本体2は、透明性や高剛性に優れるポリカーボネート等の所定の樹脂を用いて成形されている。容器本体2は、正面に開口したフロントオープンボックスタイプである。容器本体2の両側壁21の内壁面には、基板Wを水平に支持するティース17が各々形成されている。このティース17は、図示上下方向Zに所定のピッチで複数配列される。このティース17によって、基板Wが水平状態で上下方向Zに並べて整列収納される。
各ティース17は、基板Wを支持可能な構成であればよく、その形状は限定されない。ティース17の形状としては、例えば、平面視において、長方形、「く」の字形(V字形)、半円弧形状等が挙げられる。ティース17は、基板Wの周縁に沿うように形成された棚部と、この棚部上に形成され、基板Wと接触する平坦面を有する基板接触部とを有している。
また、ティース17の開口部3側には、基板Wの位置を規制する位置規制用段差18が形成されている。この位置規制用段差18と、容器本体2の奥側(開口部3と反対側)で基板Wと当接可能とされた側壁21の内壁面部分19とによって、容器本体2内の基板Wの前後方向Yの動きを規制することができる。
このような構成のティース17は、容器本体2と一体として形成してもよく、固定部品を利用して、あるいは、摩擦係合を用いて、ティース17を容器本体2に取り付けてもよい。このようなティース17によれば、基板Wの側部周縁が、高い位置精度を保ちつつ水平に支持され、基板Wが上下方向Zに傾斜することが防止され、ロボットのフォークによる基板Wの出し入れを容易とすることができる。
容器本体2の底板(底部)の外面には、所定の装置(例えば基板を加工する加工装置等)に対して位置決めを行うための位置決め部が形成されている。位置決め部は、3箇所に設置され、Y字形に配置されている。また、位置決め部には、V字溝(凹部)が形成されている。また、位置決め部の断面形状は、V字形に限定されず、例えば、M字形、逆V字形、逆Y字形あるいは凹んだ小判形等に形成される。
容器本体2の天板22の外面には、平面視において矩形状を成すロボティックフランジ7が形成されている。このロボティックフランジ7は、容器本体2と一体的に形成されたものでもよく、別部品として形成され、容器本体2に対して着脱可能な構成とされたものでもよい。基板収納容器1は、ロボティックフランジ7がOHT(オーバーヘッドホイストトランスファー)と呼ばれる図示しない自動搬送機構によって保持されて、工場内を搬送される。
以下、リテーナ8について詳説する。図3は、図1中のリテーナが取り付けられた蓋体の背面図、図4は、図3中のリテーナの斜視図、図5は、図3に示すリテーナを拡大して示す正面図、図6は、図3のVI−VIに沿う断面図、図7は、容器本体に装着された蓋体、この蓋体に取り付けられたリテーナ、及び、基板収納容器内で保持された基板を示す部分断面図である。
図3〜図5に示すように、リテーナ8は、矩形の外形を成す枠体32を備え、この枠体32は、互いに対向して上下方向Zに延在する一対の上下方向部34と、互いに対向して左右方向Xに延在する一対の左右方向部36と有している。
リテーナ8は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ポリエーテルイミドなどの合成樹脂や、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等の各種熱可塑性エラストマーから形成することができる。また、これらの樹脂や熱可塑性エラストマーに、帯電防止剤、カーボンや金属繊維などの導電性付与剤、紫外線吸収剤、ガラス繊維や炭素繊維などの補強剤などの添加剤を適量添加することができる。
上下方向部34は、図4及び図5に示すように、上下方向Zに延在し平板状の板状片34a、板状片34aから前後方向Yに突出する複数の側壁34bを有している。板状片34aは、一対の左右方向部36の長手方向の両端部に連結され、板厚方向を前後方向Yとして配置されている。側壁34bは、板状片34aの上下方向Zに沿う外側の端部で交差し、板厚方向を左右方向Xとして形成され、上下方向Zに所定のピッチで複数形成されている。例えば、板状片34aは、側壁34bの前後方向Yの略中央で交差している。また、板状片34aの側壁34bが形成されていない部分には、左右方向Xの内側へ凹む切欠き部34cが形成されている。この切欠き部34cは、リテーナ8が蓋体4に取り付けられる際に、蓋体4に形成された突起部に嵌められて、リテーナ8を所定の位置に固定することができる。なお、これらの側壁34b及び切欠き部34cは、左右対称に配置されていることが好ましい。そして、これらの切欠き部34c及び蓋体に形成された突起部は、リテーナを蓋体に取り付ける際の位置決めを行う位置決め部として機能する。
また、リテーナ8には、図4〜図6に示すように、板状片34aから左右方向Xの内側に突出し、基板Wの前後方向Yの位置を規制可能な弾性片(板バネ)38が、上下方向Zに所定のピッチで複数形成されている。弾性片38は、例えば短冊状(横長形状)を成し、長手方向が左右方向Xに延在している。弾性片38は、図6に示すように、板状片34aに連結された基端部38b側より先端部38a側が、基板収納容器1の内側へ位置するように左右方向Xに対して傾斜して配置されている。そして、弾性片38は、上下方向Zにおいて基板Wの位置に対応する位置に配置されると共に左右対称に配置されている。
弾性片38の先端部38aには、略直方体を成し、基板Wと対面する面に基板Wを保持する保持溝が形成された保持部40が設けられている。保持部40の保持溝は、基板Wと交差する断面が例えばV字状を成し、基板Wの周縁に沿うように形成されている。そして、この保持溝を構成する面は、上下方向Zに対して傾斜しており、上下方向Zにおいて基板Wを所定の位置に案内することができる。なお、保持溝を形成する面は、曲面でもよく、例えば、V字断面の保持溝に代えて、U字断面の保持溝であってもよい。
また、リテーナ8は、上下方向Zに延在し長手方向の両端部が左右方向部36に連結された連結片42を備えている。この連結片42は、平板状を成し、板厚方向を前後方向Yとして、主面が基板Wの周縁と対面するように配置されている。また、連結片42は、左右方向Xにおいて、リテーナ8の中央に配置されている。
また、連結片42の基板W側の主面には、基板W側へ突出する複数の凸リブ片(突出部)44A,44Bが形成されている。凸リブ片44A,44Bは、側面視において、例えば山型(略台形)を成している。この凸リブ片44A,44Bは、上下方向Zに隣接する基板W間に各々配置されている。凸リブ片44A,44Bは、平板状を成し、板厚方向が左右方向Xとなるように配置され、上下方向Zの端面が基板Wと交差する方向に対して傾斜する傾斜面44e,44fを構成している。すなわち、凸リブ片44A,44Bの上端面である傾斜面44e(第1の傾斜面)は、凸リブ片44A,44Bの先端側(基板収納容器1の後方側)が凸リブ片44A,44Bの基端側(連結片42側)より、上下方向Zにおいて下方に位置するように傾斜している。また、凸リブ片44A,44Bの下端面である傾斜面44f(第2の傾斜面)は、凸リブ片44A,44Bの先端側(基板収納容器1の後方側)が凸リブ片44A,44Bの基端側より、上下方向Zにおいて上方に位置するように傾斜している。
また、上下方向Zに隣接する凸リブ片44A,44Bは、左右方向Xにおいて異なる位置に配置されている。具体的には、凸リブ片44Aが、基板収納容器1の中央より図示右側(図5参照)に配置され、凸リブ片44Bが、基板収納容器1の中央より図示左側に配置されている。すなわち、図6に示すように、凸リブ片44A,44Bは、左右方向Xに離間され、上下方向Zにおいて、基板WのノッチNと重ならない位置に配置されている。また、右側に配置された凸リブ片44A及び左側に配置された凸リブ片44Bは、上下方向Zに交互に配置され、図5に示すように、各々同一直線上に配列されている。
また、リテーナ8では、図7に示すように、基板Wが所定の位置で整列配置された通常状態において、凸リブ片44A,44Bの傾斜面44e,44fは、基板Wと当接しない位置に配置されている。具体的には、上下方向Zに隣接する凸リブ片44A、44Bの間隔Pは、基板Wの板厚tより大きくされている。また、図4に示すように、最上段に配置された凸リブ片45Aは、上下方向Zにおいて半割り形状とされ、下方に向く傾斜面44fを有し、最下段に配置された凸リブ片45Bは、上下方向Zにおいて半割り形状とされ、上方に向く傾斜面44eを有している。また、凸リブ片44A,44Bの先端部は、図6に示すように、通常時、上下方向Zにおいて基板Wの周縁の一部と重なるように設けられている。
次に、このように構成されたリテーナ8による基板Wの位置規制について説明する。通常状態において、基板Wは、図2に示すように、ティース17によって、左右方向Xの周縁部が支持されて、基板収納容器1内における水平が保持されている。このとき、基板Wは、位置規制用段差18によって前方への移動が規制され、側壁21の内壁面部分19によって後方への移動が規制されている。また、この通常状態において、基板Wは、図6に示すように、弾性片38に支持された保持部40によって、前方側の周縁部が保持され、前方側への移動が規制されている。そして、基板Wは、図8に示すように、上下方向Zにおいて凸リブ片44A,44B間に配置され、凸リブ片44A,44Bとは接触していない状態である。
ここで、例えば、基板収納容器1が前方側(リテーナ8側)へ傾斜した場合など、基板Wを前方へ移動させる力が作用した際には、基板Wは、弾性片38による復元力によって、後方へ押し戻され、通常状態と同じ位置に復帰する。
また、図7に示すように、基板Wが前方側へ移動した場合には、基板Wは、リテーナ8の連結片42の基板W側の主面と当接して、上述したように、弾性片38による復元力によって、後方へ押し戻され、通常状態と同じ位置に復帰する。
また、基板Wの前方側が上方へ傾斜した場合には、基板Wは、リテーナ8の連結片42の凸リブ片44A,44Bの傾斜面44fと当接する。そして、基板Wは、傾斜面44fによって移動が規制されて、上下方向Zにおいて隣接する凸リブ片44A,44Bの中間位置に案内され、通常状態と同じ位置に復帰する。
同様に、基板Wの前方側が下方へ傾斜した場合には、基板Wは、リテーナ8の連結片42の凸リブ片44A,44Bの傾斜面44eと当接する。そして、基板Wは、傾斜面44eによって移動が規制されて、上下方向Zにおいて隣接する凸リブ片44A,44Bの中間に案内され、通常状態と同じ位置に復帰する。
このようなリテーナ8を備えた基板収納容器1では、枠体32の上下方向部34から内側へ突出した弾性片38によって、基板Wの前後方向の位置を規制可能であるため、基板Wの位置がずれた場合であっても、弾性片38によって基板Wの位置を元の位置に復帰させることができる。また、リテーナ8は、枠体32の左右方向部36に長手方向(図示上下方向Z)の両端部が連結され上下方向Zに延在する連結片42を備え、この連結片42には、基板収納容器1の内側へ突出する複数の凸リブ片44A,44Bが形成されている。この凸リブ片44A,44Bは、基板Wの周縁と当接可能とされた傾斜面44e,44fを有する構成であるため、この傾斜面44e,44fによって、基板Wを容易に通常状態と同じ位置に案内することができ、基板Wの擦れを低減して、基板Wの位置を規制することができる。
また、凸リブ片44A,44Bは、上下方向Zにおいて隣接する基板W間に配置されているため、一つの凸リブ片44A,44Bによって、上下方向Zに隣接する二つの基板Wを案内することができる。その結果、部品点数を削減して、簡素な構成とすることができ、製造コストを抑制することができる。
また、凸リブ片44A,44Bは、上下方向Zにおいて基板Wの板厚tより大きな隙間Pを形成するように配置されているため、基板Wが整列配置された通常状態において、基板Wと凸リブ片44A,44Bとが当接することがなく、基板Wがずれた場合にのみ、基板Wと凸リブ片44A,44Bとを当接させるようになっている。このような配置により、基板Wと凸リブ片44A,44Bとの擦れを低減して、パーティクルの発生を抑制することができる。
また、基板Wを挟んで上下方向Zの両側に設けられた凸リブ片44A,44Bは、左右方向Xにおいて異なる位置に配置されているため、上下方向Aに隣接する凸リブ片44A,44Bに基板Wが挟まることがない。
ここで、第1実施形態の変形例に係るリテーナ70について図13を参照して説明する。弾性片38の先端部38aに設けられる保持部72の保持溝は、第1実施形態の保持部40の保持溝のようなV字上のほか、図13のような二段傾斜面を備えた形状とすることができる。この場合、保持溝の開口部側の向き合う傾斜面72aがなす角度θ1は、基板Wの位置を規制するために、100°〜120°の範囲に設定することが好ましい。角度θ1が100°以上であれば、保持溝から芯ずれした基板Wを広い範囲で保持溝内に導くことができる。また、角度θ1が120°以下であれば、基板Wが傾斜面の途中で引っかかることなく保持溝内に確実に誘導できる。
また、保持溝の奥部の傾斜面72bがなす角度θ2は、基板Wを安定的に保持可能となるように35°〜55°の範囲に設定することが好ましい。角度θ2が35°以上であれば、基板Wが保持溝に挟まれて蓋体4を解除したときに基板Wがリテーナ70によって引きずり出されてしまうことを防止できる。また、角度θ2が55°以下であれば、振動等があったときに保持溝から基板Wが飛び出しにくくできる。
また、保持溝の深さhは、基板の半径の1.5%〜3.0%となる深さとすることが好ましい。例えば、半径150mm(直径300mm)の基板Wの場合、深さhは、2.25mm〜4.5mmと設定される。深さhが2.25mm以上であれば、振動等があったときに保持溝から基板Wが飛び出しにくくできる。深さhが4.5m以下であれば、保持部72が蓋体4の表面から飛び出るような大きさになることを防止し且つ弾性片38のバネ性を損ねないようにすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るリテーナについて図8を参照して説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係るリテーナ、蓋体、基板を示す部分断面図である。この第2実施形態に係るリテーナ50が第1実施形態に係るリテーナ8と違う点は、連結片42から前方に突出する受け部52を有する点である。
受け部52は、具体的には、連結片42の蓋体4に対向する主面に形成されて、蓋体4に向かって突出している。この受け部52は、側面視において例えば台形状を成し、上下方向に所定のピッチで複数設けられている。上下方向Zにおいて、凸リブ片44Aに対応する位置に設けられている。また、受け部52は、左右方向Xにおいて、連結片42の中央に配置されている。なお、受け部52の形状は、限定されず、要は、蓋体4に当接可能であればよい。
このような第2実施形態に係るリテーナ50にあっても第1実施形態と同様な作用、効果を奏する。さらに、第2実施形態のリテーナ50では、連結片42から前方に突出する受け部52が形成されているため、受け部52と蓋体4を当接させることで、連結片42の前方への移動を規制することができる。その結果、連結片42の前方への移動を抑制して、基板Wの移動を一層好適に規制することができ、基板Wの擦れを低減することができる。なお、受け部52は、リテーナ50の側壁34bより前方側(壁体4側)へ突出する構成とすることが好ましい。これにより、連結片42の前後方向Yの移動量を一層低減させることが可能となる。また、受け部52の高さ(前後方向Yの長さ)を変更することで、連結片42の前後方向の位置を好適に調節することができる。また、受け部52は、前後方向Yから視て、円形、矩形、平板状でもよく、その他の形状でもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係るリテーナについて図9を参照して説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係るリテーナ、蓋体、基板を示す部分断面図である。この第3実施形態に係るリテーナ54が第2実施形態に係るリテーナ50と違う点は、受け部56の形状が異なる点である。
受け部56は、具体的には、連結片42の蓋体4に対向する主面に形成されて、蓋体4に向かって突出している。この受け部56は、上下方向Zにおいて中央部56aの高さ(前後方向Yの長さ)が最も高く、上下方向Zの両端部に向かって傾斜する斜辺56bが形成されている。このような構成とすることで、前後方向Yの移動量が最も大きい中央部56aの位置を好適に規制することができる。なお、側面視において直線状の斜辺56bに代えて、湾曲形状としてもよい。
次に、本発明の第4実施形態に係るリテーナについて図10を参照して説明する。図10は、本発明の第4実施形態に係るリテーナの部分正面図である。なお、リテーナの正面とは、基板W側の面である。第4実施形態に係るリテーナ58が第1実施形態に係るリテーナ8と違う点は、凸リブ片44A,44Bとは形状及び位置が異なる凸リブ片(突出部)60A,60Bを有する点である
具体的には、第4実施形態に係るリテーナ58の凸リブ片60A,60Bは、ブロック状に形成され、第1実施形態の凸リブ片44A,44Bより左右方向Xに幅を有している。なお、凸リブ片60A,60Bの側面形状は、凸リブ片44A,44Bと同じ形状であり、例えば山型(略台形)に形成されている。そして、上下方向Zの端面が基板Wと交差する方向に傾斜する傾斜面60e,60fを構成している。すなわち、凸リブ片60A,60Bの上端面である傾斜面60e(第1の傾斜面)は、凸リブ片60A,60Bの先端側(基板収納容器1の後方側)が凸リブ片60A,60Bの基端側(連結片42側)より下方に位置するように傾斜している。また、凸リブ片60A,60Bの下端面である傾斜面60f(第2の傾斜面)は、凸リブ片60A,60Bの先端側(基板収納容器1の後方側)が凸リブ片60A,60Bの基端側より上方に位置するように傾斜している。
また、凸リブ片60A,60Bは、上下方向Zに沿って2列に配置され、凸リブ片60Aは図示右側に配置され、凸リブ片60Bは図示左側に配置されている。そして、凸リブ片60A,60Bは、上下方向Zから視て、左右方向Xにおいて一部が重なるように配置されている。例えば、左右方向Xにおいて約半分重なるように配置されている。また、凸リブ片60A,60Bの傾斜面60e,60fは、基板Wに形成されたノッチN(図6参照)の左右方向Xの幅より広範囲に形成されていることが好ましい。このように構成された第4実施形態のリテーナ8にあっても第1実施形態のリテーナ8と同様な作用効果を奏する。
次に、本発明の第5実施形態に係るリテーナについて図11を参照して説明する。図11は、本発明の第5実施形態に係るリテーナの部分正面図である。この第5実施形態に係るリテーナ62が第1実施形態に係るリテーナ8と違う点は、保持部40を支持する構造が異なる点であり、片持ちはり構造によって支持された保持部40に代えて、両持ちはり構造によって支持された保持部40を有する点である。
第5実施形態に係るリテーナは、左右方向Xの内側から保持部40を支持する連結弾性片64を備えている。連結弾性片64は、左右方向Xに延在し、一方の端部64aが連結片42に連結され、他方の端部64bが保持部40に連結されている。そして、保持部40は、弾性片38及び連結弾性片64によって左右方向Xの両側から支持されている。このように構成された第5実施形態のリテーナ62にあっても第1実施形態のリテーナ8と同様な作用効果を奏する。
次に、本発明の変形例に係るリテーナについて図12を参照して説明する。図12は、本発明の変形例に係るリテーナの正面図である。変形例に係るリテーナ66が第1実施形態に係るリテーナ8と違う点は、連結片42に代えて左右方向Xに隣接する保持部40を連結する連結弾性片68を備える点、凸リブ片44A,44Bが上下方向に隣接する2つの連結弾性片68にまたがって固定されている点である。このような構成とした場合には、凸リブ片44A,44Bの前方への移動を規制するために、連結弾性片68から蓋体4に向かって突出する受け部(52,56)を形成することが好ましい。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態において、本発明の基板収納容器を、半導体ウェーハを収納するものとして説明しているが、収納物される基板は、半導体ウェーハに限定されず、マスクガラスを始めとしたその他の精密基板でもよい。また、収容される基板の大きさは、300mmに限定されず、例えば450mm等その他の大きさでもよい。また、収納枚数も1〜25枚に限らず26枚以上であっても良い。
また、上記実施形態では、リテーナ8を蓋体4の背面側に取付けた基板収納容器1としているが、リテーナ8の取り付け位置は、容器本体2の側壁21の内壁面、背面壁の内壁面としてもよい。
また、リテーナ8を蓋体4に取り付ける際の位置決め部である位置決め突起及び位置決め凹部は、枠体32の上下方向部34において左右対称となる位置に設けられているが、左右非対称となるように位置決め部を形成してもよい。このように位置決め部を左右非対称に形成する場合、リテーナ8を取り付ける際に、上下方向Zにおける方向性を出すことができるため、基板Wと保持部40の保持溝を形成する壁面とを精度良く当接させることができる。また、左右対称の位置決め部を備える構成とした場合であっても、さらに、非対称の位置決め部を形成することで、上下方向における取り付け間違いを防止するようにしてもよい。
また、蓋体とリテーナとの位置決め部や、リテーナの係止爪は、一方の側壁だけでなく、他方の側壁に形成されていてもよい。また、枠体の一部に上方に屈曲可能な屈曲部を有する構成とすることで、リテーナの取り付けや取り外しを容易にすることもできる。
また、リテーナ50,54の背面側に設けられた受け部52,56に代えて、受け部を蓋体4の背面(リテーナ側の主面)に形成することで、連結片42,凸リブ片44A,44Bの前方への移動を規制してもよい。
次に本発明を実施例によって更に詳しく説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、第1実施形態のリテーナ8(図4参照)を備えた基板収納容器1を準備し、この基板収納容器1に基板Wを25枚収納させた。収納された各基板Wは、ティース17によって水平に支持されている。
続いて、このように各基板Wが収納された基板収納容器1の底面を基準面から10cm持ち上げて、底面を下にした状態で基板収納容器1を垂直に落下させ、リテーナ8からの基板Wの外れや基板Wの破損の有無を確認した。また、リテーナ8からの基板Wの外れや基板Wの破損が生じるまで、10cm毎に落下高さを高くして、同様に落下させて、耐え得る最大落下高さを確認した。
(実施例2)
第1実施形態の変形例のリテーナ70であって、保持溝が2段傾斜面72a,72bを有する保持部72(図13参照)を含むリテーナ70を備えた基板収納容器を準備し、実施例1と同様に基板収納容器に基板Wを25枚収納させた。その後、この基板収納容器に対して、実施例1と同様の落下試験を行った。
(実施例3)
第2実施形態のリテーナ50を備えた基板収納容器(図8参照)を準備し、実施例1と同様に基板収納容器に基板Wを25枚収納させた。その後、この基板収納容器に対して、実施例1〜2と同様の落下試験を行った。
(実施例4)
第3実施形態のリテーナ54を備えた基板収納容器(図9参照)を準備し、実施例1と同様に基板収納容器に基板Wを25枚収納させた。その後、この基板収納容器に対して、実施例1〜3と同様の落下試験を行った。
(実施例5)
第4実施形態のリテーナ58を備えた基板収納容器(図10参照)を準備し、実施例1と同様に基板収納容器に基板Wを25枚収納させた。その後、この基板収納容器に対して、実施例1〜4と同様の落下試験を行った。
(実施例6)
第5実施形態のリテーナ62を備えた基板収納容器(図11参照)を準備し、実施例1と同様に基板収納容器に基板Wを25枚収納させた。その後、この基板収納容器に対して、実施例1〜5と同様の落下試験を行った。
(比較例)
第1実施形態のリテーナ8から連結片42を取り除いたリテーナを比較用リテーナとして、この比較用リテーナを備えた基板収納容器を準備した。その後、この基板収納容器に対して、実施例1〜6と同様の落下試験を行った。
上述した実施例1〜実施例6での落下試験及び比較例での落下試験の結果は、表1のとおりである。
Figure 2009131016
表1から明らかなとおり、比較用リテーナ(連結片42を有しないリテーナ)を備えた基板収納容器では、落下高さ30cmでの落下試験で基板Wが保持溝から外れ、その外れに伴う破損が基板Wに発生した。これに対し、実施例1〜6の基板収納容器では、落下高さ70cm〜80cmでの落下試験でも基板Wが保持溝から外れなかった(表中の「良好」は、基板Wの外れなしを意味)。よって、本実施形態に係るリテーナによれば、比較例のリテーナに比べて、3倍以上の落下高さに耐えることができ、基板Wをより安定して保持することができる。
1…基板収納容器、2…容器本体、3…開口部、4…蓋体、8,50,54,58,62,70…リテーナ、32…枠体、34…上下方向部、36…左右方向部、38…弾性片、40,72…保持部、42…連結片、44A,44B,60A,60B…凸リブ片(突出部)、44e,60e…傾斜面(第1の傾斜面)、44f,60f…傾斜面(第2の傾斜面)、52,56…受け部。

Claims (7)

  1. 基板を収納する基板収納容器に設けられ、板厚方向が上下方向に沿って一定間隔で整列されて支持された基板を保持するリテーナであって、
    上下方向に延在する一対の上下方向部及び前記一対の上下方向部と交差する左右方向に延在する一対の左右方向部を有する枠体と、
    前記上下方向部から内側に突出し、前記基板の位置を規制可能な弾性片と、
    上下方向に延在し両端部が前記左右方向部に連結された連結片と、
    前記基板と交差する方向に傾斜し前記基板の周縁と当接可能とされた傾斜面が形成され、前記連結片から前記基板収納容器の内側へ突出する突出部と、を備えることを特徴とするリテーナ。
  2. 前記突出部は、上下方向において隣接する基板間に配置され、
    前記傾斜面として、
    上端に形成され一方の基板に当接可能とされた第1の傾斜面と、
    下端に形成され他方の基板に当接可能とされた第2の傾斜面と、を有することを特徴とする請求項1記載のリテーナ。
  3. 前記突出部は、上下方向において基板の両側に設けられ、
    基板の両側に設けられた突出部は、上下方向において基板の板厚より大きな隙間を形成して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリテーナ。
  4. 基板の両側に設けられた前記突出部は、左右方向において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載のリテーナ。
  5. 前記連結片から外側に突出し、前記枠体が取り付けられる壁体と当接可能とされ、前記連結片の移動を規制する受け部を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のリテーナ。
  6. 前記受け部は、前記連結片の中央に形成され、前記枠体より前記壁体側の外方に突出していることを特徴とする請求項5記載のリテーナ。
  7. 開口部を有し基板を収納する容器本体と、
    前記開口部を閉鎖する蓋体と、
    前記容器本体の内壁又は前記蓋体に取り付けられた請求項1〜6の何れか1項に記載のリテーナと、を備えることを特徴とする基板収納容器。
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