JPWO2009125526A1 - 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法 - Google Patents

排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009125526A1
JPWO2009125526A1 JP2010507122A JP2010507122A JPWO2009125526A1 JP WO2009125526 A1 JPWO2009125526 A1 JP WO2009125526A1 JP 2010507122 A JP2010507122 A JP 2010507122A JP 2010507122 A JP2010507122 A JP 2010507122A JP WO2009125526 A1 JPWO2009125526 A1 JP WO2009125526A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
shaft
drive shaft
cotter
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010507122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4767362B2 (ja
Inventor
拓朗 頭井
拓朗 頭井
綿貫 晴夫
晴夫 綿貫
三好 帥男
帥男 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010507122A priority Critical patent/JP4767362B2/ja
Publication of JPWO2009125526A1 publication Critical patent/JPWO2009125526A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4767362B2 publication Critical patent/JP4767362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/65Constructional details of EGR valves
    • F02M26/66Lift valves, e.g. poppet valves
    • F02M26/69Lift valves, e.g. poppet valves having two or more valve-closing members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/65Constructional details of EGR valves
    • F02M26/66Lift valves, e.g. poppet valves
    • F02M26/67Pintles; Spindles; Springs; Bearings; Sealings; Connections to actuators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/52Systems for actuating EGR valves
    • F02M26/53Systems for actuating EGR valves using electric actuators, e.g. solenoids
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
    • F02M26/65Constructional details of EGR valves
    • F02M26/66Lift valves, e.g. poppet valves
    • F02M26/68Closing members; Valve seats; Flow passages
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49405Valve or choke making
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T403/00Joints and connections
    • Y10T403/57Distinct end coupler
    • Y10T403/5793Distinct end coupler including member wedging or camming means

Abstract

EGRバルブ1におけるバルブシャフト8と駆動シャフト11を突合せ、かつ両端部の外周面にそれぞれ形成した溝部21,22に、内側に突出部26a,26b,27a,27bを備えたコッタ部材24,25からなるコッタ23の突出部26a,26b,27a,27bを係合させ、弁体6,7を閉じる方向に付勢力をかけるスプリング28の付勢力をスプリングホルダ30を介してコッタ23にかけて、コッタ23の突出部26a,26b,27a,27bを溝部21,22に押し付けてなる。

Description

この発明は、エンジンの排気ガスの再循環通路に設けられる排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法に関するものである。
車両のエンジンにおいては、排気ガス中のNOxを低減させる等の目的で排気ガスを吸気側に再循環させる排気ガス再循環通路が設けられる。排気ガス再循環通路には、通路を開閉する排気ガス再循環バルブ(EGRバルブ)が設けられる。このEGRバルブは、バルブ部とその駆動部(アクチュエータ部)とからなっており、構造上、設計上等の理由からバルブ部におけるバルブシャフトとそれを駆動する駆動部の駆動シャフトとは一体ではなく分離して構成されている。バルブ部における弁の開動作は、駆動部の駆動シャフトがバルブシャフトに当たって押すことによりなされる。弁の閉動作は、弁にかけられているばねの付勢力による。
このようなEGRバルブにおいては、エンジン排気ガスに含まれる煤(ディポジット)などがバルブシャフトと軸受との間に入り込んで固着すると、バルブシャフトはばねの付勢力のみでは閉弁位置に戻ることができず開弁位置に固定されてしまうことがある。バルブシャフトと駆動シャフトとを一体化すれば、駆動部の出力でバルブシャフトを強制的に開閉動作させることができる。このような技術は、例えば、特許文献1、2、3に開示されている。
特開平8−151963号公報 特開平9−32654号公報 特開平8−49785号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、バルブシャフトとモータシャフトとを完全に結合するものではなく、また、特許文献2、3に記載のものは、バルブシャフトとモータシャフトとを結合する構造が極めて複雑となっている。更に、少なくとも一方側の外径を、バルブシャフトの軸受と摺動する部分の外径(軸受の内径)より大きくできないという制約がある。
本発明は、このような技術的状況にかんがみてなされたもので、構造を簡素化し、しかも、バルブシャフトを支持する軸受の内径より外径の大きい部分が軸受を境として両側にあってもバルブシャフトと駆動シャフトを一体化できるようにすることを目的とする。
この発明は、直動する駆動シャフトを有する駆動手段と、バルブハウジングに設けられた弁座に対し開閉動される弁体を有し前記駆動シャフトの直動力により軸方向に直動するバルブシャフトと、前記バルブシャフト及び前記駆動シャフトをスプリングホルダを介して閉弁方向に付勢するスプリングと、前記バルブシャフトを支承する軸受とを備える排気ガス再循環バルブにおいて、前記スプリングによって前記スプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより前記駆動シャフトの端部と前記バルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けてなる排気ガス再循環バルブである。
この発明に係るEGRバルブによれば、スプリングの付勢力をスプリングホルダを介して締結部材に半径方向内側にかけることによりバルブシャフトと駆動シャフトとを締結するので構造が極めて簡素化される。また、バルブシャフトの直動を支持する軸受の内径よりも大きい部材が軸受の両側にあっても駆動シャフトとバルブシャフトとを一体化することができる。更に、バルブシャフトと駆動シャフトとが軸方向に一体となるので、弁体、バルブシャフトがスティックするような状態となっても、駆動手段の駆動力によりバルブシャフトを引き上げることができる。締結部材は、圧入や溶接などを用いるものではないので、組立性、量産性がよく、分解、再組立も容易となる。
本発明の実施の形態1に係るEGRバルブの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るEGRバルブにおけるバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部の拡大断面図である。 図2におけるバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部の更なる拡大図である。 コッタの平面図である。 コッタの側面図である。 (A)−(B)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 (C)−(D)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 (E)−(F)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 開弁位置を設定する際のコッタとプラグの当接状態を示す断面図である。 本発明に係るEGRバルブの実施の形態2の部分断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を、図面を参照しながら詳細に説明する。実施の形態1は、本発明を、弁体(バルブボデー)と弁座(バルブシート)とを二対有するダブルバルブのEGRバルブに適用したものである。図1は、EGRバルブの断面図であり、図2は、そのバルブシャフトと駆動シャフトの締結部分の拡大図、図3は、更にその拡大図である。勿論、本発明は、弁体と弁座が一対あるシングルバルブにも同様に適用できる。
EGRバルブ1のバルブハウジング2には、排気ガスを通す排気ガス通路3が形成され、この排気ガス通路3につなげて入口通路3aが形成され、排気ガス通路3の上下(図1に示す状態で上下方向)両側につなげて出口通路3b,3cが形成されている。排気ガス通路3と出口通路3b,3cとの間においてバルブハウジング2に弁座4,5が形成されている。これらの弁座4,5に対し着座し、またはそこから離れるように弁体6,7が設けられる。弁体6,7は、バルブシャフト8に圧入等により取り付けられている。バルブシャフト8は、上側の出口通路3bより上側においてバルブハウジング2に組み付けられた軸受9により軸方向に摺動可能に支承されている。
バルブシャフト8の上端(後端)は、バルブハウジング2に設けられた駆動部であるアクチュエータ10の駆動シャフト11の先端と対向している。アクチュエータ10は、図示しない電子制御装置からの指令により駆動制御される。アクチュエータ10の上部には弁位置読み取りセンサ12が設けられている。この弁位置読み取りセンサ12は、駆動シャフト11の位置より弁体6,7の開閉状態を検出する。
バルブシャフト8の上部周面には環状のバルブシャフト側溝部21が形成されている。このバルブシャフト側溝部21の両壁はテーパ面21a,21bとなっており、バルブシャフト側溝部21の断面形状は台形状となっている。駆動シャフト11の下部周面にも環状の駆動シャフト側溝部22が形成されている。この駆動シャフト側溝部22も、その両壁はテーパ面22a,22bとなっており、駆動シャフト側溝部22の断面形状は台形状となっている。これらのバルブシャフト側溝部21、駆動シャフト側溝部22に締結部材としてのコッタ23を係合させることによりバルブシャフト8と駆動シャフト11は一体に締結される。
コッタ23は、図3〜図5に示すように、2つのコッタ部材24,25とからなる。コッタ部材24,25は、それぞれ半円筒状をなし、その内側面の上下には、内径方向に突出する突出部26a,26b及び27a,27bが形成されている。突出部26aの上下両側の壁はテーパ面26c,26dとなっており、突出部26bの上下両側の壁はテーパ面26e,26fとなっている。同様に突出部27aの上下両側の壁はテーパ面27c,27dとなっており、突出部27bの上下両側の壁はテーパ面27e,27fとなっている。コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bがバルブシャフト8の溝部21に係合され、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aが駆動シャフト11の溝部22に係合される。コッタ23は、上下の突出部26a,26b及び27a,27bが溝部21,22に係合した状態で、図3に示すように、外周面が、駆動シャフト11側からバルブシャフト8にかけて縮小するテーパ面となるように形成されている。このコッタ23は、例えば燒結により成型される。また、コッタ23は、2つのコッタ部材24,25に限らず、3つ以上のコッタ部材からなっていてもよい。
バルブハウジング2とバルブシャフト8との間にはスプリング28が設けられている。スプリング28の下端は、バルブハウジング2におけるスプリング受け部29に支持されている。スプリング28の上端は、スプリングホルダ30に当接される。
スプリングホルダ30は、金属などの弾性部材により凹状に形成され、最外部の上部はスプリング28の上端を受けるつば部31となっている。つば部31の内側には円筒状のガイド部32、環状板部33が続いており、環状板部33の内側にテーパのついた筒状のコッタ押圧部34が形成されている。このコッタ押圧部34がコッタ23のテーパ状の外周面に当たり、コッタ部材24,25を合わせる如く半径方向内側に押す。コッタ部材24,25が弾力的に半径方向内側に押されることにより、それらの内側の突出部26a,26b,27a,27bがバルブシャフト8の溝部21及び駆動シャフト11の溝部22に押し付けられ、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aのテーパ面26d,27dが溝部22のテーパ面22bに当接し、下側の突出部26b,27bのテーパ面26e,27eが溝部21のテーパ面21aに当接し、バルブシャフト8と駆動シャフト11とは軸方向に一体に締結される。このとき、バルブシャフト8の上端面8aと駆動シャフト11の下端面11aとは当接する。
図3に示すように、バルブシャフト8と駆動シャフト11とを締結した状態で、コッタ部材24,25の突出部26a,26b,27a,27bの頂面(図3に表れている台形状の頂面)と溝部21,22の底面との間及びコッタ部材24,25の突出部26a,26b間の底面及び突出部27a,27b間の底面とこれらの溝部21,22間のバルブシャフト8及び駆動シャフト11の端部の外周面との間には隙間41,42,43ができるようにしてある。従って、スプリングホルダ30のコッタ押圧部34がコッタ部材24,25を半径方向内側に押すことにより、コッタ部材24,25のテーパ面26d,26e,27d,27eが確実に溝部21,22のテーパ面21a,22bに当たる。また、バルブシャフト8、駆動シャフト11、コッタ部材24,25の互いに接触する当接面8a,11a,26d,26e,27d,27e,21a,22bが少々磨耗しても、くさび効果により締結状態は維持される。
コッタ23の下端面23aは、スプリングホルダ30のコッタ押圧部34の下端面34aより下方に突出する。一方、軸受9の上側には、コッタ23の下端面23aが当接し得るプラグ44が設けられている。
コッタ23を構成するコッタ部材24,25の合わせ面(対向部)は上下方向にストレートであってもよいが、排気ガス中の煤等が侵入するのを防止するため、図5に示すように、合わせ面を屈曲させたいわゆるラビリンス構造45としてもよい。図5に示すラビリンス構造においては、屈曲させた面45aが煤等を捕捉することになる。ラビリンス構造としては、屈曲部が複数あるものでもよい。
図6には、このEGRバルブにおけるバルブシャフト8と駆動シャフト11との締結手順を示す。
軸受9、プラグ44が組み付けられたバルブハウジング2に、弁体6,7が取り付けられたバルブシャフト8が組み付けられる。バルブシャフト8は、その上端部が軸受9、プラグ44に通され、プラグ44の上側に突出される。この後、図6−1(A)に示すように、スプリング28がセットされ、次いでスプリングホルダ30がセットされる。つまり、スプリング28の下端がバルブハウジング2のスプリング受け部29に置かれ、スプリング28の上端にスプリングホルダ30のつば部31が載せられる。この状態では、図6−1(A)に示すように、スプリング28は伸びた状態にあるのでスプリングホルダ30は、バルブシャフト8の上方に位置する。
次に、図6−1(B)に示すように、スプリングホルダ30を、そのコッタ押圧部34がバルブシャフト8の上部に入り込むまで押し込み、コッタ押圧部34の内側に、コッタ23を構成する2つのコッタ部材24,25をセットする。つまり、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bが、バルブシャフト8の上部の溝部21に嵌合される。
次に、図6−2(C)に示すように、スプリングホルダ30を押し下げていた力を解放する。スプリングホルダ30はスプリング28の付勢力により押し戻される。スプリングホルダ30が押し戻されることによりコッタ押圧部34がコッタ部材24,25の外周面に当たり、コッタ部材24,25をバルブシャフト8側に押す。コッタ部材24,25が内側に押されることにより、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bとバルブシャフト8の上部の溝部21との係合状態が保たれる。
次に、図6−2(D)に示すように、スプリングホルダ30を再度押し込む。スプリングホルダ30を押し込むことにより、コッタ部材24,25が開かれる。
次に、図6−3(E)に示すように、駆動シャフト11を下降させて、バルブシャフト8の上端面8aと駆動シャフト11の下端面11aとを当接させる。
次に、図6−3(F)に示すように、スプリング28を押し下げていた力を解放する。スプリング28の付勢力によりスプリングホルダ30は押し戻される。スプリングホルダ30が押し戻されることによりコッタ押圧部34がコッタ部材24,25の外周面に当たり、コッタ部材24,25をその半径方向内側、つまりバルブシャフト8側に押す。コッタ部材24,25が内側に押されることにより、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aが駆動シャフト11の溝部22に入り込む。つまり、図3に示すように、コッタ部材24,25の突出部26a,26b,27a,27bがそれぞれ溝部21,22に係合し、バルブシャフト8と駆動シャフト11とが軸方向に一体に締結された状態となる。より詳しくは、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bのテーパ面26e,27eが溝部21のテーパ面21aに当たり、上側の突出部26a,27aのテーパ面26d,27dが溝部22のテーパ面22bに当たった状態となる。
以上のように、バルブシャフト8と駆動シャフト11とがコッタ23により締結された後、図7に示すように、アクチュエータ10を駆動して駆動シャフト11を伸ばし、コッタ23の下端面23aをプラグ44に当接させる。この位置を弁の全開位置の基準位置とし、弁位置読み取りセンサ12の基準位置として設定する。軸受9より上側にあるコッタ23側には、排気ガスの煤等が付きにくいので、基準位置の設定として好ましい。
このEGRバルブ1では、コッタ23により駆動シャフト11とバルブシャフト8とが軸方向に一体に締結されているので、アクチュエータ10の駆動により駆動シャフト11及びバルブシャフト8が直動して押し出されることにより弁体6,7が弁座4,5に対し移動され、開弁される。閉弁時には、スプリング28によりバルブシャフト8、駆動シャフト11は戻されるが、バルブシャフト8等がスティックしたとしても、コッタ23により駆動シャフト11とバルブシャフト8とが軸方向に一体に締結されているので、アクチュエータ10の駆動力によりバルブシャフト8は確実に戻され、確実に閉弁される。
この実施の形態1に係るEGRバルブによれば、締結部材であるコッタ23に、スプリング28の付勢力をスプリングホルダ30を介してかけることによりバルブシャフト8と駆動シャフト11とを締結するようにしたので、構造は極めて簡素なものとなる。締結部材であるコッタ23の外径は、バルブシャフト8や駆動シャフト11より径が大きいが、バルブシャフト8を軸受9に通した後にセットするので、バルブシャフト8における軸受9を挟んで両側に軸受9の内径より大きい部材があってもバルブシャフト8と駆動シャフト11とを一体化できる。また、コッタ23とバルブシャフト8及び駆動シャフト11とは、コッタ23側の突出部26a,26b,27a,27bとバルブシャフト8及び駆動シャフト11の溝部21,22とをテーパ面を介して当接させるようにしているので、くさび効果によりガタを低減することができ、しっかりした位置決めができ、ガタつきも生じない。コッタ23の突出部26a,26b,27a,27bとバルブシャフト8及び駆動シャフト11の溝部21,22及びバルブシャフト8、駆動シャフト11の当接面8a,11aが少々磨耗しても締結状態は変わらず、寿命の延長も図れる。
また、このEGRバルブによれば、バルブシャフト8と駆動シャフト11とが軸方向に一体となるので、弁体6,7、バルブシャフト8がスティックするような状態となっても、駆動手段であるアクチュエータ10の駆動力によりバルブシャフト8を引き上げることができる。締結部材であるコッタ23は、圧入や溶接などを用いるものではないので、組立性、量産性がよく、分解、再組立も容易となる。
更に、この実施の形態1によれば、排気ガスの煤等が付着しにくい場所である、コッタ23の下端面23aとバルブハウジング2側のプラグ44との当接位置を開弁位置の基準位置としたので、基準位置が正確に出しやすくなる。また、コッタ23を構成する2つのコッタ部材24,25の合わせ面をラビリンス構造45としたので、排ガスに含まれている煤等の侵入を防ぐこができる。
この実施の形態1では、コッタ23を燒結成型しているので、外周面、突出部26a,26b,27a,27bのテーパ面の角度出しを精密に行うことができるので、コッタ23で締結した場合にガタ付などは生じない。
更に、図6に示したコッタ23によるバルブシャフト8と駆動シャフト11の締結方法によれば、上記新規な構成のEGRバルブを極めて簡単な工程で製作することができる。
実施の形態2.
図8には実施の形態2に係るEGRバルブのバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部分を示す。この実施の形態は、駆動シャフト11の下端部を球状部51とし、それと当接するバルブシャフト8の上端を凹状の曲面52としたものである。その他の構造は、実施の形態1のものと同じである。
このようにバルブシャフト8と駆動シャフト11との当接部を曲面にすることによって、バルブシャフト8と駆動シャフト11の軸のずれを吸収することができる。従って、バルブシャフト8と駆動シャフト11との組立誤差を吸収することができる。なお、バルブシャフト8の上端部を球状部とし、駆動シャフト11の下端を曲面としてもよく、その作用効果は同じである。
以上のように、この発明に係る排気ガス再循環バルブは、スプリングによってスプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより駆動シャフトの端部とバルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けるように構成したので、構造を簡素化し、しかも、バルブシャフトを支持する軸受の内径より外径の大きい部分が軸受を境として両側にあってもバルブシャフトと駆動シャフトを一体化することができ、エンジンの排気ガスの再循環通路に設けられる排気ガス再循環バルブに用いるのに適している。
この発明は、エンジンの排気ガスの再循環通路に設けられる排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法に関するものである。
車両のエンジンにおいては、排気ガス中のNOxを低減させる等の目的で排気ガスを吸気側に再循環させる排気ガス再循環通路が設けられる。排気ガス再循環通路には、通路を開閉する排気ガス再循環バルブ(EGRバルブ)が設けられる。このEGRバルブは、バルブ部とその駆動部(アクチュエータ部)とからなっており、構造上、設計上等の理由からバルブ部におけるバルブシャフトとそれを駆動する駆動部の駆動シャフトとは一体ではなく分離して構成されている。バルブ部における弁の開動作は、駆動部の駆動シャフトがバルブシャフトに当たって押すことによりなされる。弁の閉動作は、弁にかけられているばねの付勢力による。
このようなEGRバルブにおいては、エンジン排気ガスに含まれる煤(ディポジット)などがバルブシャフトと軸受との間に入り込んで固着すると、バルブシャフトはばねの付勢力のみでは閉弁位置に戻ることができず開弁位置に固定されてしまうことがある。バルブシャフトと駆動シャフトとを一体化すれば、駆動部の出力でバルブシャフトを強制的に開閉動作させることができる。このような技術は、例えば、特許文献1、2、3に開示されている。
特開平8−151963号公報 特開平9−32654号公報 特開平8−49785号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、バルブシャフトとモータシャフトとを完全に結合するものではなく、また、特許文献2、3に記載のものは、バルブシャフトとモータシャフトとを結合する構造が極めて複雑となっている。更に、少なくとも一方側の外径を、バルブシャフトの軸受と摺動する部分の外径(軸受の内径)より大きくできないという制約がある。
本発明は、このような技術的状況にかんがみてなされたもので、構造を簡素化し、しかも、バルブシャフトを支持する軸受の内径より外径の大きい部分が軸受を境として両側にあってもバルブシャフトと駆動シャフトを一体化できるようにすることを目的とする。
この発明は、直動する駆動シャフトを有する駆動手段と、バルブハウジングに設けられた弁座に対し開閉動される弁体を有し前記駆動シャフトの直動力により軸方向に直動するバルブシャフトと、前記バルブシャフト及び前記駆動シャフトをスプリングホルダを介して閉弁方向に付勢するスプリングと、前記バルブシャフトを支承する軸受とを備える排気ガス再循環バルブにおいて、前記スプリングによって前記スプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより前記駆動シャフトの端部と前記バルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けてなる排気ガス再循環バルブである。
この発明に係るEGRバルブによれば、スプリングの付勢力をスプリングホルダを介して締結部材に半径方向内側にかけることによりバルブシャフトと駆動シャフトとを締結するので構造が極めて簡素化される。また、バルブシャフトの直動を支持する軸受の内径よりも大きい部材が軸受の両側にあっても駆動シャフトとバルブシャフトとを一体化することができる。更に、バルブシャフトと駆動シャフトとが軸方向に一体となるので、弁体、バルブシャフトがスティックするような状態となっても、駆動手段の駆動力によりバルブシャフトを引き上げることができる。締結部材は、圧入や溶接などを用いるものではないので、組立性、量産性がよく、分解、再組立も容易となる。
本発明の実施の形態1に係るEGRバルブの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るEGRバルブにおけるバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部の拡大断面図である。 図2におけるバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部の更なる拡大図である。 コッタの平面図である。 コッタの側面図である。 (A)−(B)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 (C)−(D)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 (E)−(F)はコッタによるバルブシャフトと駆動シャフトとの組立工程の説明図である。 開弁位置を設定する際のコッタとプラグの当接状態を示す断面図である。 本発明に係るEGRバルブの実施の形態2の部分断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を、図面を参照しながら詳細に説明する。実施の形態1は、本発明を、弁体(バルブボデー)と弁座(バルブシート)とを二対有するダブルバルブのEGRバルブに適用したものである。図1は、EGRバルブの断面図であり、図2は、そのバルブシャフトと駆動シャフトの締結部分の拡大図、図3は、更にその拡大図である。勿論、本発明は、弁体と弁座が一対あるシングルバルブにも同様に適用できる。
EGRバルブ1のバルブハウジング2には、排気ガスを通す排気ガス通路3が形成され、この排気ガス通路3につなげて入口通路3aが形成され、排気ガス通路3の上下(図1に示す状態で上下方向)両側につなげて出口通路3b,3cが形成されている。排気ガス通路3と出口通路3b,3cとの間においてバルブハウジング2に弁座4,5が形成されている。これらの弁座4,5に対し着座し、またはそこから離れるように弁体6,7が設けられる。弁体6,7は、バルブシャフト8に圧入等により取り付けられている。バルブシャフト8は、上側の出口通路3bより上側においてバルブハウジング2に組み付けられた軸受9により軸方向に摺動可能に支承されている。
バルブシャフト8の上端(後端)は、バルブハウジング2に設けられた駆動部であるアクチュエータ10の駆動シャフト11の先端と対向している。アクチュエータ10は、図示しない電子制御装置からの指令により駆動制御される。アクチュエータ10の上部には弁位置読み取りセンサ12が設けられている。この弁位置読み取りセンサ12は、駆動シャフト11の位置より弁体6,7の開閉状態を検出する。
バルブシャフト8の上部周面には環状のバルブシャフト側溝部21が形成されている。このバルブシャフト側溝部21の両壁はテーパ面21a,21bとなっており、バルブシャフト側溝部21の断面形状は台形状となっている。駆動シャフト11の下部周面にも環状の駆動シャフト側溝部22が形成されている。この駆動シャフト側溝部22も、その両壁はテーパ面22a,22bとなっており、駆動シャフト側溝部22の断面形状は台形状となっている。これらのバルブシャフト側溝部21、駆動シャフト側溝部22に締結部材としてのコッタ23を係合させることによりバルブシャフト8と駆動シャフト11は一体に締結される。
コッタ23は、図3〜図5に示すように、2つのコッタ部材24,25とからなる。コッタ部材24,25は、それぞれ半円筒状をなし、その内側面の上下には、内径方向に突出する突出部26a,26b及び27a,27bが形成されている。突出部26aの上下両側の壁はテーパ面26c,26dとなっており、突出部26bの上下両側の壁はテーパ面26e,26fとなっている。同様に突出部27aの上下両側の壁はテーパ面27c,27dとなっており、突出部27bの上下両側の壁はテーパ面27e,27fとなっている。コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bがバルブシャフト8の溝部21に係合され、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aが駆動シャフト11の溝部22に係合される。コッタ23は、上下の突出部26a,26b及び27a,27bが溝部21,22に係合した状態で、図3に示すように、外周面が、駆動シャフト11側からバルブシャフト8にかけて縮小するテーパ面となるように形成されている。このコッタ23は、例えば燒結により成型される。また、コッタ23は、2つのコッタ部材24,25に限らず、3つ以上のコッタ部材からなっていてもよい。
バルブハウジング2とバルブシャフト8との間にはスプリング28が設けられている。スプリング28の下端は、バルブハウジング2におけるスプリング受け部29に支持されている。スプリング28の上端は、スプリングホルダ30に当接される。
スプリングホルダ30は、金属などの弾性部材により凹状に形成され、最外部の上部はスプリング28の上端を受けるつば部31となっている。つば部31の内側には円筒状のガイド部32、環状板部33が続いており、環状板部33の内側にテーパのついた筒状のコッタ押圧部34が形成されている。このコッタ押圧部34がコッタ23のテーパ状の外周面に当たり、コッタ部材24,25を合わせる如く半径方向内側に押す。コッタ部材24,25が弾力的に半径方向内側に押されることにより、それらの内側の突出部26a,26b,27a,27bがバルブシャフト8の溝部21及び駆動シャフト11の溝部22に押し付けられ、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aのテーパ面26d,27dが溝部22のテーパ面22bに当接し、下側の突出部26b,27bのテーパ面26e,27eが溝部21のテーパ面21aに当接し、バルブシャフト8と駆動シャフト11とは軸方向に一体に締結される。このとき、バルブシャフト8の上端面8aと駆動シャフト11の下端面11aとは当接する。
図3に示すように、バルブシャフト8と駆動シャフト11とを締結した状態で、コッタ部材24,25の突出部26a,26b,27a,27bの頂面(図3に表れている台形状の頂面)と溝部21,22の底面との間及びコッタ部材24,25の突出部26a,26b間の底面及び突出部27a,27b間の底面とこれらの溝部21,22間のバルブシャフト8及び駆動シャフト11の端部の外周面との間には隙間41,42,43ができるようにしてある。従って、スプリングホルダ30のコッタ押圧部34がコッタ部材24,25を半径方向内側に押すことにより、コッタ部材24,25のテーパ面26d,26e,27d,27eが確実に溝部21,22のテーパ面21a,22bに当たる。また、バルブシャフト8、駆動シャフト11、コッタ部材24,25の互いに接触する当接面8a,11a,26d,26e,27d,27e,21a,22bが少々磨耗しても、くさび効果により締結状態は維持される。
コッタ23の下端面23aは、スプリングホルダ30のコッタ押圧部34の下端面34aより下方に突出する。一方、軸受9の上側には、コッタ23の下端面23aが当接し得るプラグ44が設けられている。
コッタ23を構成するコッタ部材24,25の合わせ面(対向部)は上下方向にストレートであってもよいが、排気ガス中の煤等が侵入するのを防止するため、図5に示すように、合わせ面を屈曲させたいわゆるラビリンス構造45としてもよい。図5に示すラビリンス構造においては、屈曲させた面45aが煤等を捕捉することになる。ラビリンス構造としては、屈曲部が複数あるものでもよい。
図6には、このEGRバルブにおけるバルブシャフト8と駆動シャフト11との締結手順を示す。
軸受9、プラグ44が組み付けられたバルブハウジング2に、弁体6,7が取り付けられたバルブシャフト8が組み付けられる。バルブシャフト8は、その上端部が軸受9、プラグ44に通され、プラグ44の上側に突出される。この後、図6−1(A)に示すように、スプリング28がセットされ、次いでスプリングホルダ30がセットされる。つまり、スプリング28の下端がバルブハウジング2のスプリング受け部29に置かれ、スプリング28の上端にスプリングホルダ30のつば部31が載せられる。この状態では、図6−1(A)に示すように、スプリング28は伸びた状態にあるのでスプリングホルダ30は、バルブシャフト8の上方に位置する。
次に、図6−1(B)に示すように、スプリングホルダ30を、そのコッタ押圧部34がバルブシャフト8の上部に入り込むまで押し込み、コッタ押圧部34の内側に、コッタ23を構成する2つのコッタ部材24,25をセットする。つまり、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bが、バルブシャフト8の上部の溝部21に嵌合される。
次に、図6−2(C)に示すように、スプリングホルダ30を押し下げていた力を解放する。スプリングホルダ30はスプリング28の付勢力により押し戻される。スプリングホルダ30が押し戻されることによりコッタ押圧部34がコッタ部材24,25の外周面に当たり、コッタ部材24,25をバルブシャフト8側に押す。コッタ部材24,25が内側に押されることにより、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bとバルブシャフト8の上部の溝部21との係合状態が保たれる。
次に、図6−2(D)に示すように、スプリングホルダ30を再度押し込む。スプリングホルダ30を押し込むことにより、コッタ部材24,25が開かれる。
次に、図6−3(E)に示すように、駆動シャフト11を下降させて、バルブシャフト8の上端面8aと駆動シャフト11の下端面11aとを当接させる。
次に、図6−3(F)に示すように、スプリング28を押し下げていた力を解放する。スプリング28の付勢力によりスプリングホルダ30は押し戻される。スプリングホルダ30が押し戻されることによりコッタ押圧部34がコッタ部材24,25の外周面に当たり、コッタ部材24,25をその半径方向内側、つまりバルブシャフト8側に押す。コッタ部材24,25が内側に押されることにより、コッタ部材24,25の上側の突出部26a,27aが駆動シャフト11の溝部22に入り込む。つまり、図3に示すように、コッタ部材24,25の突出部26a,26b,27a,27bがそれぞれ溝部21,22に係合し、バルブシャフト8と駆動シャフト11とが軸方向に一体に締結された状態となる。より詳しくは、コッタ部材24,25の下側の突出部26b,27bのテーパ面26e,27eが溝部21のテーパ面21aに当たり、上側の突出部26a,27aのテーパ面26d,27dが溝部22のテーパ面22bに当たった状態となる。
以上のように、バルブシャフト8と駆動シャフト11とがコッタ23により締結された後、図7に示すように、アクチュエータ10を駆動して駆動シャフト11を伸ばし、コッタ23の下端面23aをプラグ44に当接させる。この位置を弁の全開位置の基準位置とし、弁位置読み取りセンサ12の基準位置として設定する。軸受9より上側にあるコッタ23側には、排気ガスの煤等が付きにくいので、基準位置の設定として好ましい。
このEGRバルブ1では、コッタ23により駆動シャフト11とバルブシャフト8とが軸方向に一体に締結されているので、アクチュエータ10の駆動により駆動シャフト11及びバルブシャフト8が直動して押し出されることにより弁体6,7が弁座4,5に対し移動され、開弁される。閉弁時には、スプリング28によりバルブシャフト8、駆動シャフト11は戻されるが、バルブシャフト8等がスティックしたとしても、コッタ23により駆動シャフト11とバルブシャフト8とが軸方向に一体に締結されているので、アクチュエータ10の駆動力によりバルブシャフト8は確実に戻され、確実に閉弁される。
この実施の形態1に係るEGRバルブによれば、締結部材であるコッタ23に、スプリング28の付勢力をスプリングホルダ30を介してかけることによりバルブシャフト8と駆動シャフト11とを締結するようにしたので、構造は極めて簡素なものとなる。締結部材であるコッタ23の外径は、バルブシャフト8や駆動シャフト11より径が大きいが、バルブシャフト8を軸受9に通した後にセットするので、バルブシャフト8における軸受9を挟んで両側に軸受9の内径より大きい部材があってもバルブシャフト8と駆動シャフト11とを一体化できる。また、コッタ23とバルブシャフト8及び駆動シャフト11とは、コッタ23側の突出部26a,26b,27a,27bとバルブシャフト8及び駆動シャフト11の溝部21,22とをテーパ面を介して当接させるようにしているので、くさび効果によりガタを低減することができ、しっかりした位置決めができ、ガタつきも生じない。コッタ23の突出部26a,26b,27a,27bとバルブシャフト8及び駆動シャフト11の溝部21,22及びバルブシャフト8、駆動シャフト11の当接面8a,11aが少々磨耗しても締結状態は変わらず、寿命の延長も図れる。
また、このEGRバルブによれば、バルブシャフト8と駆動シャフト11とが軸方向に一体となるので、弁体6,7、バルブシャフト8がスティックするような状態となっても、駆動手段であるアクチュエータ10の駆動力によりバルブシャフト8を引き上げることができる。締結部材であるコッタ23は、圧入や溶接などを用いるものではないので、組立性、量産性がよく、分解、再組立も容易となる。
更に、この実施の形態1によれば、排気ガスの煤等が付着しにくい場所である、コッタ23の下端面23aとバルブハウジング2側のプラグ44との当接位置を開弁位置の基準位置としたので、基準位置が正確に出しやすくなる。また、コッタ23を構成する2つのコッタ部材24,25の合わせ面をラビリンス構造45としたので、排ガスに含まれている煤等の侵入を防ぐこができる。
この実施の形態1では、コッタ23を燒結成型しているので、外周面、突出部26a,26b,27a,27bのテーパ面の角度出しを精密に行うことができるので、コッタ23で締結した場合にガタ付などは生じない。
更に、図6に示したコッタ23によるバルブシャフト8と駆動シャフト11の締結方法によれば、上記新規な構成のEGRバルブを極めて簡単な工程で製作することができる。
実施の形態2.
図8には実施の形態2に係るEGRバルブのバルブシャフトと駆動シャフトとの締結部分を示す。この実施の形態は、駆動シャフト11の下端部を球状部51とし、それと当接するバルブシャフト8の上端を凹状の曲面52としたものである。その他の構造は、実施の形態1のものと同じである。
このようにバルブシャフト8と駆動シャフト11との当接部を曲面にすることによって、バルブシャフト8と駆動シャフト11の軸のずれを吸収することができる。従って、バルブシャフト8と駆動シャフト11との組立誤差を吸収することができる。なお、バルブシャフト8の上端部を球状部とし、駆動シャフト11の下端を曲面としてもよく、その作用効果は同じである。
以上のように、この発明に係る排気ガス再循環バルブは、スプリングによってスプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより駆動シャフトの端部とバルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けるように構成したので、構造を簡素化し、しかも、バルブシャフトを支持する軸受の内径より外径の大きい部分が軸受を境として両側にあってもバルブシャフトと駆動シャフトを一体化することができ、エンジンの排気ガスの再循環通路に設けられる排気ガス再循環バルブに用いるのに適している。

Claims (8)

  1. 駆動手段と、
    前記駆動手段により直動する駆動シャフトと、
    バルブハウジングに設けられた弁座に対し開閉動される弁体を有し前記駆動シャフトの直動力により軸方向に直動するバルブシャフトと、
    前記バルブシャフト及び前記駆動シャフトをスプリングホルダを介して閉弁方向に付勢するスプリングと、
    前記バルブシャフトを支承する軸受と、
    を備える排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記スプリングによって前記スプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより前記駆動シャフトの端部と前記バルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けたことを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
  2. 前記スプリングホルダはテーパを有し、前記スプリングからの付勢力により前記テーパが前記締結部材に当接すると共に、前記締結部材は軸方向に分割された複数の部材によって構成されると共にその内径方向に突出部を有し、前記突出部は前記駆動シャフトに設けられた溝部及び前記バルブシャフトに設けられた溝部に当接し、前記スプリングからの付勢力によって前記モータシャフトと前記バルブシャフトとを締結することを特徴とする請求項1記載の排気ガス再循環バルブ。
  3. 前記締結部材の突出部はテーパを有し、前記テーパは前記駆動シャフトの溝部に設けられたテーパ及び前記バルブシャフトの溝部に設けられたテーパに当接することを特徴とする請求項2記載の排気ガス再循環バルブ。
  4. 前記締結部材の複数の部材の対向部がラビリンス形状を有することを特徴とする請求項2記載の排気ガス再循環バルブ。
  5. 前記締結部材の前記弁体側の端部は前記スプリングホルダの弁体側の端部より前記弁体側に突出していることを特徴とする請求項2記載の排気ガス再循環バルブ。
  6. 前記締結部材は焼結により成型されたことを特徴とする請求項2記載の排気ガス再循環バルブ。
  7. 前記駆動シャフト又は前記バルブシャフトの少なくとも一方の当接部は曲面形状であることを特徴とする請求項1記載の排気ガス再循環バルブ。
  8. 駆動手段と、
    前記駆動手段により直動する駆動シャフトと、
    バルブハウジングに設けられた弁座に対し開閉動される弁体を有し前記駆動シャフトの直動力により軸方向に直動するバルブシャフトと、
    前記バルブシャフト及び前記駆動シャフトをスプリングホルダを介して閉弁方向に付勢するスプリングと、
    前記バルブシャフトを支承する軸受と、
    前記スプリングによって前記スプリングホルダを介して径方向に付勢されることにより前記駆動シャフトの端部と前記バルブシャフトの端部とを締結する締結部材を設けたことを特徴とする排気ガス再循環バルブの製造方法であって、
    前記スプリングホルダを前記スプリングの付勢力に抗する方向に押し込んだ状態で前記締結部材の突出部と前記バルブシャフトの溝部とを当接させ前記バルブシャフトと前記締結部材とを締結させる工程と、
    前記スプリングホルダを前記締結部材の付勢力に抗して押し込んだ状態で前記締結部材の突出部と前記駆動シャフトの溝部とを当接させ、前記スプリングホルダの押し込みを解除することで前記バルブシャフトと前記締結部材とを締結させる工程とを有する排気ガス再循環バルブの製造方法。
JP2010507122A 2008-04-08 2009-01-14 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法 Active JP4767362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010507122A JP4767362B2 (ja) 2008-04-08 2009-01-14 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008100514 2008-04-08
JP2008100514 2008-04-08
JP2010507122A JP4767362B2 (ja) 2008-04-08 2009-01-14 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法
PCT/JP2009/000107 WO2009125526A1 (ja) 2008-04-08 2009-01-14 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009125526A1 true JPWO2009125526A1 (ja) 2011-07-28
JP4767362B2 JP4767362B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=41161664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010507122A Active JP4767362B2 (ja) 2008-04-08 2009-01-14 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7997557B2 (ja)
JP (1) JP4767362B2 (ja)
CN (1) CN101960133B (ja)
DE (1) DE112009000793B4 (ja)
WO (1) WO2009125526A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102128104A (zh) * 2011-04-08 2011-07-20 无锡隆盛科技有限公司 一种进出气口可互换的电动egr阀
FR2984447B1 (fr) * 2011-12-15 2013-11-29 Valeo Sys Controle Moteur Sas Vanne de regulation de debit
US9644574B2 (en) * 2014-12-01 2017-05-09 Denso International America, Inc. EGR device having baffle and EGR mixer for EGR device
DE102015122379B4 (de) 2015-12-21 2018-10-11 Pierburg Gmbh Ventilvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine
FR3069609B1 (fr) * 2017-07-26 2019-08-23 Mmt ag Vanne de dosage de fluide
EP3628853B1 (de) * 2018-09-28 2021-12-29 Vitesco Technologies GmbH Ventil
CN110230558B (zh) * 2019-06-29 2024-05-07 无锡同益汽车动力技术有限公司 一种双阀芯热端egr阀阀座结构
FR3122225A1 (fr) * 2021-04-21 2022-10-28 Bontaz Centre R & D Dispositif de liaison par clipsage presentant une tenue a la traction amelioree

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62136680U (ja) * 1986-02-21 1987-08-28
JPH05106520A (ja) * 1990-12-28 1993-04-27 Aisan Ind Co Ltd 流量制御弁
JPH0849785A (ja) 1994-08-06 1996-02-20 Toyota Autom Loom Works Ltd モータ駆動式バルブの軸の連結機構
JPH08151963A (ja) 1994-11-30 1996-06-11 Unisia Jecs Corp 排気還流制御弁
JP3368518B2 (ja) * 1995-06-30 2003-01-20 三菱自動車工業株式会社 多段開度弁装置
JPH0932654A (ja) 1995-07-19 1997-02-04 Unisia Jecs Corp 排気ガス再循環バルブ
DE19730998C2 (de) * 1996-07-19 2001-10-31 Hitachi Ltd Motorbetätigtes Durchflußmengensteuerventil und Abgasrückführungssteuerventil für Verbrennungsmotoren
US5937835A (en) * 1997-06-24 1999-08-17 Eaton Corporation EGR system and improved actuator therefor
JP3857128B2 (ja) * 2001-12-21 2006-12-13 三菱電機株式会社 流量制御弁
JP2004052648A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Keihin Corp 排気ガス再循環バルブ
JP4383933B2 (ja) * 2004-03-15 2009-12-16 三菱電機株式会社 電動制御弁の出力軸接続構造の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4767362B2 (ja) 2011-09-07
US7997557B2 (en) 2011-08-16
DE112009000793B4 (de) 2014-02-13
US20110017934A1 (en) 2011-01-27
DE112009000793T5 (de) 2011-05-05
WO2009125526A1 (ja) 2009-10-15
CN101960133B (zh) 2013-04-17
CN101960133A (zh) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4767362B2 (ja) 排気ガス再循環バルブおよび排気ガス再循環バルブの製造方法
US9885278B2 (en) Wastegate valve and method for installing a wastegate valve into the turbine housing of an exhaust-gas turbocharger
JP6648740B2 (ja) 弁装置、及び、弁装置の製造方法
CN104271919A (zh) 用于涡轮增压器的轴密封系统
KR20070108948A (ko) 대기 위치를 갖는 egr 밸브
JPH07507618A (ja) 内燃機関の排気制御弁
WO2005124970A1 (ja) モータの軸受保持構造
US7204240B2 (en) Integrated valve
JP5053294B2 (ja) 排気ガス再循環バルブ
WO2018100872A1 (ja) 弁装置
WO2010061509A1 (ja) Egrバルブ装置および弁軸組み付け方法
KR20130126920A (ko) 연료 시스템용 유량 조절 밸브
JP2010121569A (ja) 排気ガス還流装置
KR101376775B1 (ko) 내연기관용 전자식 배기가스 재순환 액츄에이터
JP2016133076A (ja) バルブ装置
JP2017522513A (ja) ストッパ座金を備えた特に自動車用の流体循環弁およびそのような弁の製造方法
JP2010038109A (ja) ガス燃料用噴射弁
JP2005195015A (ja) 燃料噴射弁
JP2007309215A (ja) バルブスプリングのガイド構造
CN219452225U (zh) 涡轮增压器
JP7137218B2 (ja) 電動弁
JPH0932654A (ja) 排気ガス再循環バルブ
JP7099026B2 (ja) 弁装置
JP2007127129A (ja) 排気ガス還流弁
JP3648341B2 (ja) 排気ガス還流制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110329

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110329

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110506

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4767362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250