JPWO2009118785A1 - 膜モジュールおよび膜カセット - Google Patents

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Abstract

一対の集水ケース間に膜エレメントが設けられ、集水ケースの内部に、膜エレメントを透過した透過液が集められる集水空間が形成され、一方の膜モジュールの集水ケースと他方の膜モジュールの集水ケースとが連結部を介して連結され、連結部は流通孔を有し、一方の膜モジュールの集水ケースの集水空間と他方の膜モジュールの集水ケースの集水空間とが連結部の流通孔を介して連通する。

Description

本発明は、例えば下廃水処理や汚泥濃縮などにおいて固液分離に使用される膜モジュールおよび複数の膜モジュールからなる膜カセットに関する。
従来、この種の膜モジュールとしては、例えば図40〜図42に示すように、細長い円筒状の複数のろ過膜11と、ろ過膜11の両端部を保持する保持部材12,13と、保持部材12,13を取り付けて補強する補強枠14とを有している。このうち、一方の保持部材12の内部には、各ろ過膜11を透過した透過液が集められる集水空間16が形成されている。また、一方の保持部材12には、集水空間16に連通する集水ノズル18が設けられており、集水ノズル18は一方の保持部材12の外側方へ突出している。
補強枠14には、上下方向において隣接する膜モジュール15同士を連結する連結部17が設けられている。連結部17は、補強枠14の上部に設けられた突起17aと、補強枠14の下部に設けられた凹部17bとからなる。
複数の膜モジュール15を上下方向に積み重ねることによって膜カセット19が形成され、膜カセット19は処理槽20の内部に浸漬されている。また、各膜モジュール15の集水ノズル18は透過液(ろ過液)を吸引する吸引管21に接続されており、吸引管21の下流側には吸引ポンプ22が接続されている。
これによると、複数の膜モジュール15を上下方向Aに積み重ねる際、下段の膜モジュール15の突起17aを上段の膜モジュール15の凹部17bに嵌め込むことにより、上段の膜モジュール15が下段の膜モジュール15に連結され、上段の膜モジュール15が下段の膜モジュール15から前後方向B又は左右方向Cに離脱するのを防止することができる。
また、各ろ過膜11の外側から内側へ透過した透過液は、集水空間16に集められ、集水空間16から集水ノズル18を通って吸引管21へ流れ、処理槽20の外部に取り出される。
尚、前記のような膜モジュール15については、日本国公開特許公報(特開平2−86818)に記載されている。
前記従来形式では、連結部17とは別に、集水ノズル18を膜モジュール15に設けているため、部品点数が増えるという問題がある。また、集水ノズル18が各膜モジュール15の外側に突出しているため、膜モジュール15が大型化し、膜モジュール15を設置するために必要な設置スペースが増大するといった問題がある。
本発明は、複数の膜モジュールを配列したとき、互いに隣接する膜モジュール同士が離脱するのを防止し、膜モジュールの部品点数を削減し、膜モジュールを小型化することを目的とする。
前記目的を達成するために本第1発明における膜モジュールは、被処理液中に浸漬させて濾過を行う膜モジュールであって、
一対の集水ケースと、一対の集水ケース間に設けられた膜エレメントとを備え、
集水ケースの内部に、膜エレメントを透過した透過液が集められる集水空間が形成され、
集水ケースは、所定の配列方向において隣接する別の膜モジュールの集水ケースに、連結部を介して連結可能であり、
連結部は流通孔を有し、
集水空間は、連結部の流通孔を介して、前記別の膜モジュールの集水ケースの集水空間に連通するものである。
これによると、複数の膜モジュールを所定の配列方向に配列した際、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
また、処理槽内の被処理液は、各膜モジュールの膜エレメントを透過して濾過された後、透過液として集水ケースの集水空間に集められる。このようにして集水空間に集められた透過液は、連結部の流通孔を通って、連結された別の膜モジュールの集水ケース内の集水空間に流れることが可能となる。これにより、互いに連結された複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通することになり、透過液をいずれか特定の膜モジュール(例えば最端部に位置する膜モジュール)の集水空間から処理槽の外部へ取り出すことができる。
このように、連結部は、隣接する膜モジュール同士を連結する機能とともに、隣接する膜モジュールの集水空間同士を連通する機能も有している。このため、隣接する膜モジュールの集水空間同士を連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュールの部品点数が削減され、膜モジュールが小型化される。
本第2発明における膜モジュールは、連結部は、嵌合孔部又は嵌合凹部と、所定の配列方向において嵌合孔部又は嵌合凹部に嵌脱自在な嵌合突部とを有しているものである。
これによると、複数の膜モジュールを所定の配列方向に配列する際、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部又は嵌合凹部に嵌め込む。これにより、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
本第3発明における膜モジュールは、嵌合突部と嵌合孔部との少なくともいずれかが、連通する集水空間との水密性を保ちながら、所定の配列方向に直交する直交方向へ所定範囲だけ変移可能であるものである。
これによると、例えば、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部に嵌め込んで、一方の膜モジュールと他方の膜モジュールとを所定の配列方向に連結する際に、膜モジュールの製作時の寸法誤差、或いは熱や含水により生じる寸法変化のために、一方の膜モジュールの嵌合突部の位置と他方の膜モジュールの嵌合孔部の位置とがずれている場合、嵌合突部又は嵌合孔部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、前記嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収され、一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュールの嵌合孔部に確実に嵌め込むことができる。
本第4発明における膜モジュールは、連結部は、嵌合孔部を有する筒状部材と、嵌合突部と筒状部材との少なくともいずれかを前記直交方向へ所定範囲だけ変移自在に保持する保持機構とを有しているものである。
本第5発明における膜モジュールは、保持機構は、集水ケースに設けられた環状の周壁部と、周壁部の端部から径方向の内側へ突出した環状の内鍔部と、集水ケースと内鍔部との間に形成された保持空間とを有しており、
嵌合突部は、径方向の外側へ突出する外鍔部を有し、且つ、周壁部の内側に挿入されており、
嵌合突部の外鍔部が保持空間に挿入されているものである。
これによると、外鍔部が保持空間内を径方向へ摺動することにより、嵌合突部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収される。
本第6発明における膜モジュールは、保持機構は、集水ケースに設けられた筒状の周壁部と、周壁部に形成された保持溝と、嵌合突部に設けられた保持爪とで構成され、
嵌合突部が周壁部の内側に挿入され、
保持爪は、嵌合突部の径方向の外側へ突出し、且つ、保持溝に挿入されているものである。
これによると、保持爪が保持溝内を径方向へ摺動することにより、嵌合突部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収される。
本第7発明における膜モジュールは、嵌合突部の先端部に形成され且つ先端ほど径方向に窄まった突部傾斜面と、嵌合孔部の外端部に形成され且つ外端ほど径方向に拡大した孔部傾斜面との、少なくともいずれかの傾斜面を備えたものである。
これによると、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部に嵌め込むとき、嵌合突部が突部傾斜面と孔部傾斜面との少なくともいずれかの傾斜面によって嵌合孔部に案内されるため、嵌合突部が円滑且つ確実に嵌合孔部に嵌め込まれる。
本第8発明は、前記第1発明から第7発明のいずれか1項に記載された膜モジュールが所定の配列方向に複数台配列された膜カセットであって、
互いに隣接する膜モジュールの集水ケース同士が、連結部を介して、着脱自在に連結され、
互いに隣接する膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通しているものである。
以上のように本発明によれば、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
また、互いに連結された複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通するため、透過液をいずれか特定の膜モジュール(例えば最端部に位置する膜モジュール)の集水空間から処理槽の外部へ取り出すことができる。
このように、流通孔が連結部に形成され、複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通するため、膜モジュールの部品点数が削減され、膜モジュールが小型化される。
また、一方の膜モジュールの嵌合突部の位置と他方の膜モジュールの嵌合孔部の位置とがずれている場合、嵌合突部又は嵌合孔部が所定の配列方向に直交する直交方向へ所定範囲内だけ変移することによって、前記嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収され、一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュールの嵌合孔部に確実に嵌め込むことができる。
また、嵌合突部が突部傾斜面と孔部傾斜面との少なくともいずれかの傾斜面によって嵌合孔部に案内されるため、嵌合突部が円滑且つ確実に嵌合孔部に嵌め込まれる。
本発明の第1の実施の形態における膜カセットの正面図。 同、膜カセットの斜視図。 同、膜カセットを構成する膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの膜エレメントの側面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部に嵌め込まれた状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部から離脱された状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの左右一方の集水ケースの縦断面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の斜視図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の分解斜視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 図17におけるV−V矢視図。 本発明の第4の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の斜視図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結装置の分解斜視図。 図20におけるV−V矢視図。 図23におけるV1−V1矢視図。 図23におけるV2−V2矢視図。 本発明の第5の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 図27におけるV−V矢視図。 本発明の第6の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部から離脱された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部に嵌め込まれた状態を示す。 図30におけるV−V矢視図。 本発明の第7の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 図32におけるV−V矢視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 本発明の第8の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合凹部から脱抜された状態を示す。 図35におけるV−V矢視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合凹部に嵌入された状態を示す。 本発明の第9の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 本発明の第10の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 従来の膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールを複数台積み重ねて構成された膜カセットの図。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、31は膜カセットであり、この膜カセット31は処理槽32内に設置されて被処理液33に浸漬されている。膜カセット31は上下方向A(所定の配列方向の一例)に積み重ねられた複数台の膜モジュール34から構成されている。
図3,図4に示すように、各膜モジュール34はそれぞれ、左右一対の集水ケース35a,35bと、集水ケース35a,35b間に配設された複数枚の膜エレメント36とを有している。集水ケース35a,35bはそれぞれ、上板37と下板38と前板39と後板40と外側板41と内側板42とを有する四角形の箱型の部材であり、内部に集水空間43を備えている。尚、集水ケース35a,35bは、四角形の箱型に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、例えば、半円柱形状又は三角柱形状或いは多角柱形状等であってもよい。
各膜エレメント36は、所定の間隔をあけて平行に配列されており、図5に示すように、膜支持体である四角形の平板状の濾板46と、濾板46の表裏両面に取り付けられた平膜からなる濾過膜47とを有している。濾板46の表裏両面にはそれぞれ、集水空間43に連通する水平方向の透過水流通路48が形成されている。
尚、膜支持体としては樹脂製等の剛性を有する濾板の他に、不織布やネット等のフレキシブルな材質のものを使用する場合もある。
集水ケース35a,35bの内側板42は、接着剤を兼ねた樹脂で形成されている。図4に示すように、各膜エレメント36の左右両側縁部は内側板42を貫通して集水空間43に達している。これにより、各膜エレメント36は、集水ケース35a,35bに水密に固着され、集水ケース35a,35b間に支持されている。
集水ケース35a,35bは、上端部に上部の連結面49を有し、下端部に下部の連結面50を有している。
図3,図6に示すように、下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bは、連結部51を介して、上段の膜モジュール34(隣接する別の膜モジュールの一例)の集水ケース35a,35bに着脱自在に連結されている。連結部51は、図7に示すように、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に設けられて上方へ突出する円筒状の嵌合突部52と、下部の連結面50に設けられた嵌合孔部53とからなる。
嵌合突部52は、上下方向Aにおいて、嵌合孔部53に嵌脱自在である。嵌合突部52の先端部(上端部)には、先端(上端)ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面54が形成されている。
嵌合孔部53は、下板38に設けられた円筒状の筒状部材58に形成されている。嵌合孔部53の上端は集水空間43に開口し、下端は下部の連結面50に開口している。嵌合孔部53の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面55が形成されている。
嵌合突部52と上板37とには、嵌合突部52の上端と集水空間43とに開口する流通孔56が形成されている。嵌合突部52の外周部には、嵌合孔部53の内周面と嵌合突部52の外周面との間をシールするためのシール部材57(例えばOリング等)が設けられている。
図6に示すように、下段の膜モジュール34の集水空間43は、嵌合突部52の流通孔56を介して、上段の膜モジュール34の集水空間43に連通している。また、図2に示すように、最上段の膜モジュール34の左右両外側方には集水管59が設けられている。最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部52と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部52と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。尚、集水管59には透過水取出し用配管(図示省略)が接続され、透過水取出し用配管には吸引ポンプ(図示省略)が設けられている。
尚、透過水の取り出しには、処理槽32内の水頭圧を駆動力とする重力濾過を用いることもできる。
また、最下段の膜モジュール34の下方には空気等の気体を噴出する散気装置62が設けられている。尚、最下段の膜モジュール34は、散気装置62から噴出された気体を上方の膜モジュール34へと導く散気ケース63上に支持されている。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部53は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
散気ケース63上に、複数台の膜モジュール34を上下方向Aに積み重ねることにより、膜カセット31が形成される。
前記のように複数台の膜モジュール34を積み重ねる際、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図6に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部51を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
また、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に下方から嵌め込む際、突部傾斜面54が孔部傾斜面55に当接して案内されるため、嵌合突部52が円滑且つ確実に嵌合孔部53に嵌め込まれる。
また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部51の流通孔56を介して連通する。
図2に示すように、最上段の膜モジュール34の嵌合突部52と集水管59とを接続管60を介して接続し、その後、吸引ポンプを駆動し、散気装置62を作動して散気管64から空気を噴出して、濾過運転を開始する。
これにより、各膜エレメント36の内側が減圧され、被処理液33中の汚泥等が膜エレメント36の濾過膜47で捕捉され、濾過膜47を透過して膜エレメント36の透過水流通路48に流入した透過水が、処理水として、透過水流通路48から集水ケース35a,35bの集水空間43に流れ込む。
このようにして各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)は、連結部51の嵌合突部52の流通孔56を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュールの一例)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
このように、連結部51は、下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とを分離可能に連結する機能とともに、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通する機能も有している。このため、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュール34の部品点数が削減され、膜モジュール34が小型化される。
また、散気管64から噴射される空気の気泡によって、各膜エレメント36間に上昇流が発生し、この上昇流によって、汚泥等の固形物が膜エレメント36の膜面に堆積するのを抑制することができ、透過抵抗の上昇を抑制することができる。
この際、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とが当接しているため、前記空気の気泡が下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bと上段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bとの間から外方へ漏出するのを防止することができる。
また、複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねて膜カセット31を構成した際、各膜モジュール34の集水ケース35a,35bが膜カセット31の側壁をなすため、集水ケース35a,35bとは別に側壁を設ける必要はない。
また、保守点検時等においては、吸引ポンプと散気装置62とを停止して濾過運転を停止し、接続管60を最上段の膜モジュール34の嵌合突部52から外す。その後、図3に示すように、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、下段の膜モジュール34の嵌合突部52が上段の膜モジュール34の嵌合孔部53から下方に脱抜されるため、一定の重量を有する個々の膜モジュール34を一台ずつ処理槽32の上方に吊り上げて取り出すことができる。これにより、吊り上げ作業が容易に行える。
尚、保守点検において、膜カセット31を処理槽32から外部へ取り出し、その後、個々の膜モジュール34を一台ずつ吊り上げてもよい。
前記第1の実施の形態では、図3に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部52を一個設け、下板38に嵌合孔部53を一個設けているが、嵌合突部52と嵌合孔部53とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部52を一個設け、下板38に嵌合孔部53を一個設けているが、嵌合突部52と嵌合孔部53とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜図11に基づいて説明する。
連結部70は、嵌め込み部材71と、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に設けられた上部の嵌合孔部72と、各集水ケース35a,35bの下部の連結面50に設けられた下部の嵌合孔部73とからなる。
図11に示すように、嵌め込み部材71は、円板状の板部74と、板部74の一側面に設けられた一方の嵌合突部75と、板部74の他側面に設けられた他方の嵌合突部76とを有している。嵌め込み部材71には流通孔86が形成されており、流通孔86の一端が一方の嵌合突部75の先端(上端)に開口するとともに流通孔86の他端が他方の嵌合突部76の先端(下端)に開口している。
また、一方の嵌合突部75の先端部と他方の嵌合突部76の先端部とにはそれぞれ、先端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面79が形成されている。
上部の嵌合孔部72は、集水ケース35a,35bの上板37に設けられた円筒状の上部の筒状部材78に形成されている。また、上板37の上部の連結面49には上部の凹部77が形成され、上部の嵌合孔部72の上端が上部の凹部77に開口し、上部の嵌合孔部72の下端が集水空間43に開口している。上部の嵌合孔部72の上端部には、上端ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面84が形成されている。
下部の嵌合孔部73は、集水ケース35a,35bの下板38に設けられた円筒状の下部の筒状部材81に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には下部の凹部80が形成され、下部の嵌合孔部73の下端が下部の凹部80に開口し、下部の嵌合孔部73の上端が集水空間43に開口している。下部の嵌合孔部73の下端部には、下端ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面85が形成されている。
嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75が上下方向Aにおいて下部の嵌合孔部73に嵌脱自在であるとともに、板部74の上部が下部の凹部80に嵌脱自在である。また、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76が上下方向Aにおいて上部の嵌合孔部72に嵌脱自在であるとともに、板部74の下部が上部の凹部77に嵌脱自在である。
嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75の外周部には、下部の嵌合孔部73の内周面と一方の嵌合突部75の外周面との間をシールするためのシール部材82(例えばOリング等)が設けられている。また、他方の嵌合突部76の外周部には、上部の嵌合孔部72の内周面と他方の嵌合突部76の外周面との間をシールするためのシール部材83(例えばOリング等)が設けられている。
尚、図8に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの上部の嵌合孔部72と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの上部の嵌合孔部72と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下方向Aに積み重ねることにより、膜カセット31が形成される。
前記のように複数台の膜モジュール34を積み重ねる際、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を下段の膜モジュール34の上部の嵌合孔部72に挿入するとともに、嵌め込み部材71の板部74の下部を上部の凹部77に嵌入する。この際、他方の嵌合突部76の突部傾斜面79が上部の嵌合孔部72の孔部傾斜面84に当接して案内されるため、他方の嵌合突部76が円滑且つ確実に上部の嵌合孔部72に嵌め込まれる。
その後、下段の膜モジュール34上に上段の膜モジュール34を下ろし、この際、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を上段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73に挿入するとともに、嵌め込み部材71の板部74の上部を下部の凹部80に嵌入し、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。この際、一方の嵌合突部75の突部傾斜面79が下部の嵌合孔部73の孔部傾斜面85に当接して案内されるため、一方の嵌合突部75が円滑且つ確実に下部の嵌合孔部73に嵌め込まれる。
これにより、図10に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部70を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部70の流通孔86を介して連通する。
各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)は、連結部70の嵌め込み部材71の流通孔86を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュールの一例)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
このように、連結部70は、下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とを分離可能に連結する機能とともに、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通する機能も有している。このため、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュール34の部品点数が削減され、膜モジュール34が小型化される。
前記第2の実施の形態では、図8に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に上部の嵌合孔部72を一個設け、下板38に下部の嵌合孔部73を一個設け、一個の嵌め込み部材71を用いて連結しているが、上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とをそれぞれ複数個ずつ設け、複数個の嵌め込み部材71を用いて連結してもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に上部の嵌合孔部72を一個設け、下板38に下部の嵌合孔部73を一個設け、一個の嵌め込み部材71を用いて連結しているが、上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とをそれぞれ複数個ずつ設け、複数個の嵌め込み部材71を用いて連結してもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態を図12〜図18に基づいて説明する。
図14〜図16に示すように、連結部87は嵌合突部88と嵌合孔部89と保持部材92(保持機構の一例)と流通孔99とを有している。嵌合突部88は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に保持されて上方へ突出し、且つ、上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ摺動自在(変移自在)である。また、嵌合突部88は、円筒部93と、円筒部93の下端外周面に設けられて径方向の外側へ突出した外鍔部94とを有している。円筒部93の上端部には、上端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面105が形成されている。また、流通孔99は、嵌合突部88と上板37とに形成され、嵌合突部88の上端と集水空間43とに開口している。
保持部材92は、嵌合突部88を、前後左右方向B,Cへ所定範囲だけ摺動自在に保持するものである。保持部材92は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に垂直に設けられた円環状の周壁部96と、周壁部96の上端部から径方向内側へ突出した円環状の内鍔部97とを有している。
外鍔部94は、各集水ケース35a,35bの上板37と内鍔部97との間に形成された保持空間100に挿入されており、上部の連結面49と内鍔部97の下面とに適度な圧力で押し付けられた状態で、上下方向Aにおいて拘束されている。
また、外鍔部94の外径は周壁部96の内径よりも小さく且つ内鍔部97の内径よりも大きく設定されている。また、嵌合突部88の円筒部93の外径は内鍔部97の内径よりも小さく設定されている。
尚、保持部材92の周壁部96の内径から嵌合突部88の外鍔部94の外径を差し引いた範囲をE1とし、保持部材92の内鍔部97の内径から嵌合突部88の円筒部93の外径を差し引いた範囲をE2とすると、嵌合突部88の前後左右方向B,Cへの変移量は、前記範囲E1と範囲E2とのいずれか小さい方の範囲(所定範囲の一例)に規制される。
各集水ケース35a,35bの上板37には、上部の連結面49と嵌合突部88の下端面との間の間隙をシールするシール部材98(Oリング等)が設けられている。このシール部材98によって、嵌合突部88が上部の連結面49に対して前後左右方向B,Cへ摺動する際の水密性が確保されている。尚、図14(b)に示すように、嵌合突部88は、上部の連結面49から上方へ僅かな間隙を有して、シール部材98により支持されている。
尚、シール部材98は上板37と嵌合突部88との間をシールできればよく、したがって、上記の他に、シール部材98を外鍔部94の上面又は下面或いは内鍔部97の下面に設けてもよい。
嵌合孔部89は、各集水ケース35a,35bの下板38に設けられた筒状部材101に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には凹部102が形成され、嵌合孔部89の下端は凹部102に開口し、嵌合孔部89の上端は集水空間43に開口している。嵌合孔部89の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面106が形成されている。
嵌合突部88は上下方向Aにおいて嵌合孔部89に嵌脱自在である。尚、嵌合突部88には、円筒部93の外周面と嵌合孔部89の内周面との間をシールするシール部材103(Oリング等)が設けられている。
また、図12に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの連結部87の嵌合突部88と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの連結部87の嵌合突部88と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部89は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の連結部87の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図17に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部87を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部87の流通孔99を介して連通する。
前記のようにして上下複数台の膜モジュール34同士を連結して膜カセット31を構成した後、濾過運転を開始することにより、各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)が、連結部87の流通孔99を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュール)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
また、濾過運転を停止し、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、図12〜図14に示すように、下段の膜モジュール34の連結部87の嵌合突部88が上段の膜モジュール34の嵌合孔部89から下方へ脱抜される。これにより、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から取り外して分離することができる。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部88と他方の集水ケース35bの嵌合突部88との間隔D1(図12参照)と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部89と他方の集水ケース35bの嵌合孔部89との間隔D2(図12参照)とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部87を介して連結する際、図14の仮想線で示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部88が、上部の連結面49との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移する。これにより、前記左右両嵌合突部88間の間隔D1と左右両嵌合孔部89間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に確実に挿入することができる。
前記第3の実施の形態では、図12に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部88を一個設け、下板38に嵌合孔部89を一個設けているが、嵌合突部88と嵌合孔部89とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部88を一個設け、下板38に嵌合孔部89を一個設けているが、嵌合突部88と嵌合孔部89とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
また、前記第3の実施の形態では、連結部87を介して複数の膜モジュール34同士を連結しているが、前記連結部87の構造は、膜モジュール34以外、例えば管同士を接続する継手の構造等に適用してもよい。
また、クレーン等を使って膜モジュール34を積み上げて連結する場合、下段の膜モジュール34の嵌合突部88の位置と上段の膜モジュール34の嵌合孔部89の位置とを合わせる必要がある。この際、嵌合突部88が前後左右方向B,Cへ変移可能であり、突部傾斜面105が孔部傾斜面106に当接して案内されるため、嵌合突部88の位置と嵌合孔部89の位置とがある程度合えば、膜モジュール34同士を連結することが可能であるとともに、後で位置の調整も可能である。
次に、本発明の第4の実施の形態を図19〜図25に基づいて説明する。
図19〜図22に示すように、連結部110は嵌合突部111と嵌合孔部112と保持機構116と流通孔117とを有している。
嵌合突部111は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に保持されて上方へ突出し、且つ、上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ摺動自在(変移自在)である。
また、嵌合突部111は、円筒部123と、円筒部123の下端外周面に設けられて径方向の外側へ突出した鍔部124と、鍔部124の外周部の二箇所に設けられた保持爪125とを有している。円筒部123の上端部には、上端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面133が形成されている。流通孔117は、嵌合突部111と上板37とに形成され、嵌合突部111の上端と集水空間43とに開口している。
保持機構116は、嵌合突部111を、前後左右方向B,Cへ所定範囲だけ摺動自在に保持するものである。保持機構116は周壁部119と挿入溝120と保持溝121と保持爪125とで構成されている。周壁部119は、円筒状であり、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に立設されている。
挿入溝120は、周壁部119の二箇所に上下方向A(軸心方向)に形成され、周壁部119の上端から上部の連結面49に達している。また、保持溝121は挿入溝120の下端部から周方向に形成されている。これら保持溝121は、上部の連結面49に面しており、一端部が挿入溝120の下端部に連通している。
嵌合突部111の下部は周壁部119の内側に挿入されている。また、図21の実線で示すように、両保持爪125はそれぞれ挿入溝120から保持溝121に挿入されている。これによって、嵌合突部111は、上部の連結面49に向けて適度な圧力で押し付けられた状態で、上下方向A(軸心方向)において拘束されている。
また、鍔部124の外径は周壁部119の内径よりも小さく設定され、これにより、嵌合突部111は上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(嵌合突部111の半径方向)へ変移自在に保持される。尚、嵌合突部111の前後左右方向B,Cへの変移量は、周壁部119の内径から鍔部124の外径を差し引いた範囲(所定範囲の一例)に規制される。
各集水ケース35a,35bの上板37には、上部の連結面49と嵌合突部111の下端面との間の間隙をシールするシール部材126(Oリング等)が設けられている。このシール部材126によって、嵌合突部111が上部の連結面49に対して前後左右方向B,Cへ摺動する際の水密性が確保されている。尚、図20(b)に示すように、嵌合突部111は、上部の連結面49から上方へ僅かな間隙を有して、シール部材126により支持されている。
尚、シール部材126は上板37と嵌合突部111との間をシールできればよく、したがって、シール部材126を嵌合突部111の下面に設けてもよい。
嵌合孔部112は、各集水ケース35a,35bの下板38に設けられた筒状部材128に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には凹部129が形成され、嵌合孔部112の下端は凹部129に開口し、嵌合孔部112の上端は集水空間43に開口している。嵌合孔部112の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面134が形成されている。
嵌合突部111は上下方向A(所定の配列方向の一例)において嵌合孔部112に嵌脱自在である。尚、嵌合突部111の円筒部123には、円筒部123の外周面と嵌合孔部112の内周面との間をシールするシール部材131(Oリング等)が設けられている。
また、図19に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部111と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部111と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部112は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、図24,図25に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111を上段の膜モジュール34の嵌合孔部112に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部110を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部110の流通孔117を介して連通する。
前記のようにして上下複数台の膜モジュール34同士を連結して膜カセット31を構成し、濾過運転を開始することにより、各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)が、連結部110の流通孔117を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュール)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
また、濾過運転を停止し、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、図20に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111が上段の膜モジュール34の嵌合孔部112から下方へ脱抜される。これにより、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から取り外して分離することができる。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部111と他方の集水ケース35bの嵌合突部111との間隔D1(図19参照)と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部112と他方の集水ケース35bの嵌合孔部112との間隔D2(図19参照)とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部110を介して連結する際、図20の仮想線に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111が、上部の連結面49との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移するとともに、保持爪125が保持溝121内で移動する。これにより、前記左右両嵌合突部111間の間隔D1と左右両嵌合孔部112間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部111を上段の膜モジュール34の嵌合孔部112に下方から確実に挿入することができる。
前記第4の実施の形態では、図19に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部111を一個設け、下板38に嵌合孔部112を一個設けているが、嵌合突部111と嵌合孔部112とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部111を一個設け、下板38に嵌合孔部112を一個設けているが、嵌合突部111と嵌合孔部112とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
前記第4の実施の形態では、図22に示すように、挿入溝120と保持溝121とを、周壁部119の二箇所に形成しているが、三箇所以上の複数箇所に形成してもよい。同様に、保持爪125を、嵌合突部111の二箇所に形成しているが、三箇所以上の複数箇所に形成してもよい。
また、前記第4の実施の形態では、連結部110を介して複数の膜モジュール34同士を連結しているが、前記連結部110の構造は、膜モジュール34以外、例えば管同士を接続する継手の構造等に適用してもよい。
また、クレーン等を使って膜モジュール34を積み上げて連結する場合、下段の膜モジュール34の嵌合突部111の位置と上段の膜モジュール34の嵌合孔部112の位置とを合わせる必要がある。この際、嵌合突部111が前後左右方向B,Cへ変移可能であり、突部傾斜面133が孔部傾斜面134に当接して案内されるため、嵌合突部111の位置と嵌合孔部112の位置とがある程度合えば、膜モジュール34同士を連結することが可能であるとともに、後で位置の調整も可能である。
次に、本発明の第5の実施の形態を図26〜図28に基づいて説明する。
第5の実施の形態は先述した第1の実施の形態とほぼ同様の構成を有しているため、第1の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
連結部141は、各集水ケース35a,35bの上板37に設けられて上部の連結面49から上方へ突出する円筒状の嵌合突部52と、下板38に形成された嵌合孔部53とからなる。嵌合孔部53は下部の連結面50と集水空間43とに開口している。
嵌合突部52は、上下方向Aにおいて、嵌合孔部53に嵌脱自在である。嵌合突部52と上板37とには、嵌合突部52の上端と集水空間43とに開口する流通孔56が形成されている。各集水ケース35a,35bの上部の連結面49には、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間をシールするためのシール部材142(例えばOリング等)が設けられている。
嵌合孔部53の直径は嵌合突部52の外径よりも大きく設定され、これにより、嵌合突部52は、嵌合孔部53に嵌合した状態で、嵌合孔部53に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合孔部53の直径から嵌合突部52の外径を引いた差に相当する。
前記のような構成により、先述した第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。また、先述した第3の実施の形態と同様に、一方の集水ケース35aの嵌合突部52と他方の集水ケース35bの嵌合突部52との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部53と他方の集水ケース35bの嵌合孔部53との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部141を介して連結する際、嵌合孔部53の位置に対する嵌合突部52の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に嵌め込むことができる。これにより、前記左右両嵌合突部52間の間隔D1と左右両嵌合孔部53間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に確実に挿入することができる。
尚、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間の水密性はシール部材142で保たれる。
次に、本発明の第6の実施の形態を図29〜図31に基づいて説明する。
第6の実施の形態は先述した第2の実施の形態とほぼ同様の構成を有しているため、第2の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
連結部145は嵌め込み部材71と上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とからなる。上部の嵌合孔部72は上部の凹部77と集水空間43とに開口し、下部の嵌合孔部73は下部の凹部80と集水空間43とに開口している。
嵌め込み部材71の板部74の一側面(上面)には、上段の膜モジュール34の下部の凹部80の上端面(奥端面)と前記板部74の一側面(上面)との間をシールするためのシール部材146(例えばOリング等)が設けられている。また、嵌め込み部材71の板部74の他側面(下面)には、下段の膜モジュール34の上部の凹部77の下端面(奥端面)と前記板部74の他側面(下面)との間をシールするためのシール部材147(例えばOリング等)が設けられている。
嵌合孔部72,73の直径は嵌め込み部材71の嵌合突部75,76の外径よりも大きく設定され、凹部77,80の直径は嵌め込み部材71の板部74の外径よりも大きく設定されている。これにより、嵌め込み部材71は、嵌合孔部72,73に嵌合した状態で、嵌合孔部72,73に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合孔部72,73の直径から嵌合突部75,76の外径を引いた差と、凹部77,80の直径から板部74の外径を引いた差とのいずれか小さい方に相当する。
前記のような構成により、先述した第2の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。また、一方の集水ケース35aの上部の嵌合孔部72と他方の集水ケース35bの上部の嵌合孔部72との間隔D1と、一方の集水ケース35aの下部の嵌合孔部73と他方の集水ケース35bの下部の嵌合孔部73との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部145を介して連結する際、上部の嵌合孔部72の位置に対する下部の嵌合孔部73の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を下部の嵌合孔部73に嵌め込むとともに、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を上部の嵌合孔部7に嵌め込むことができる。
これにより、上部の左右両嵌合孔部72間の間隔D1と下部の左右両嵌合孔部73間の間隔D2との誤差が吸収され、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を下段の膜モジュール34の上部の嵌合孔部72に確実に挿入することができるとともに、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を上段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73に確実に挿入することができる。
尚、上段の膜モジュール34の下部の凹部80の上端面と嵌め込み部材71の板部74の一側面との間の水密性はシール部材146で保たれるとともに、下段の膜モジュール34の上部の凹部77の下端面と嵌め込み部材71の板部74の他側面との間の水密性はシール部材147で保たれる。
次に、本発明の第7の実施の形態を図32〜図34に基づいて説明する。
先述した第3の実施の形態では、嵌合突部88が変移自在であり、嵌合孔部89が固定されているが、第7の実施の形態における連結部151は、嵌合突部88が固定されており、嵌合孔部89が変移自在に構成されている。尚、先述した第3の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
各集水ケース35a,35bの上部の連結面49には凹部152が形成されている。円筒状の嵌合突部88は前記凹部152の下底面153(奥底面)に固定されている。
嵌合孔部89は、下部の連結面50に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ変移自在な筒状部材154に形成されている。筒状部材154は、円筒部155と、円筒部155の外周面に形成された外鍔部156とを有している。円筒部155は、各集水ケース35a,35bの下板38に形成された貫通孔161に挿入されている。嵌合孔部89の下端は円筒部155の下端に開口し、嵌合孔部89の上端は集水空間43に開口している。
筒状部材154は、保持部材157によって、各集水ケース35a,35bの下板38に保持されている。保持部材157は、先述した第3の実施の形態における保持部材92と同様に、周壁部158と内鍔部159とを有している。外鍔部156は、各集水ケース35a,35bの下板38と保持部材157の内鍔部159との間に形成された保持空間160に挿入されている。
尚、保持部材157の周壁部158の内径から筒状部材154の外鍔部156の外径を差し引いた範囲をE1とし、貫通孔161の直径から円筒部155の外径を差し引いた範囲をE2とすると、嵌合孔部89(すなわち筒状部材154)の前後左右方向B,Cへの変移量は、前記範囲E1と範囲E2とのいずれか小さい方の範囲(所定範囲の一例)に規制される。各集水ケース35a,35bの下板38には、下部の連結面50と筒状部材154の外鍔部156との間の間隙をシールするシール部材162(Oリング等)が設けられている。また、外鍔部156は、下部の連結面50から下方へ僅かに離れた状態で、保持部材157により支持されている。
前記構成によると、先述した第3の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。すなわち、複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の連結部151の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを当接させる。これにより、図34に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部151を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部151の流通孔99を介して連通する。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部88と他方の集水ケース35bの嵌合突部88との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部89と他方の集水ケース35bの嵌合孔部89との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部151を介して連結する際、図32の仮想線で示すように、上段の膜モジュール34の筒状部材154が、下部の連結面50との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移する。これにより、前記左右両嵌合突部88間の間隔D1と左右両嵌合孔部89間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に確実に挿入することができる。
次に、本発明の第8の実施の形態を図35〜図37に基づいて説明する。
連結部166は、嵌合凹部167と、嵌合凹部167に嵌脱自在な嵌合突部168と、上部および下部の流通孔169,170とを有している。嵌合凹部167は各集水ケース35a,35bの下部の連結面50に形成されている。嵌合突部168は各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に形成されている。
上部の流通孔169は、各集水ケース35a,35bの上板37に形成され、上部の連結面49と集水空間43とに開口している。嵌合突部168は、上部の流通孔169の外周方を取り囲むように、円環状に形成されている。
また、下部の流通孔170は、各集水ケース35a,35bの下板38に形成され、下部の連結面50と集水空間43とに開口している。嵌合凹部167は、下部の流通孔170の外周方を取り囲むように、円環状に形成されている。
嵌合突部168は上下方向Aにおいて嵌合凹部167に嵌脱自在である。嵌合突部168には、嵌合凹部167の上奥面171(奥底面)と嵌合突部168の上端面172(先端面)との間をシールするシール部材173(Oリング等)が設けられている。
嵌合凹部167の外径は嵌合突部168の外径よりも大きく設定され、嵌合突部168の内径は嵌合凹部167の内径よりも大きく設定されている。これにより、嵌合突部168は、嵌合凹部167に嵌合した状態で、嵌合凹部167に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合凹部167の外径から嵌合突部168の外径を引いた差と、嵌合突部168の内径から嵌合凹部167の内径を引いた差とのいずれか小さい方に相当する。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を嵌合凹部167に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図37に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部166を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が上部および下部の流通孔169,170を介して連通する。
また、一方の集水ケース35aの嵌合突部168と他方の集水ケース35bの嵌合突部168との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合凹部167と他方の集水ケース35bの嵌合凹部167との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部166を介して連結する際、嵌合凹部167の位置に対する嵌合突部168の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を上段の膜モジュール34の嵌合凹部167に嵌め込むことができる。これにより、前記左右両嵌合突部168間の間隔D1と左右両嵌合孔部53間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を上段の膜モジュール34の嵌合凹部167に確実に挿入することができる。尚、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間の水密性はシール部材173で保たれる。
前記第1の実施の形態では、図3に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの上板37に設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの下板38に設けられ、複数台の膜モジュール34が上下方向Aに積み重ねられて連結されている。しかしながら、嵌合突部52の取付け位置は上板37に限定されるものではなく、嵌合孔部53の形成位置は下板38に限定されるものではない。例えば、嵌合突部52が下板38に設けられ、嵌合孔部53が上板37に設けられていてもよい。
また、第9の実施の形態として、図38に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの前板39に設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの後板40に設けられているものでもよい。この場合、複数台の膜モジュール34は前後方向B(所定の配列方向)に配置されて連結される。また、最前端に位置する膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部52と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部52と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。尚、前記第2〜第8の実施の形態についても、前記第9の実施の形態と同様に、複数台の膜モジュール34を前後方向Bに配置して連結してもよい。
また、第10の実施の形態として、図39に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの上板37と前板39とに設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの下板38と後板40とに設けられているものでもよい。この場合、複数台の膜モジュール34を上下方向Aと前後方向Bとの二方向において配置し連結することができる。尚、前記第2〜第8の実施の形態についても、前記第10の実施の形態と同様に、複数台の膜モジュール34を上下方向Aと前後方向Bとの二方向において配置し連結してもよい。
前記各実施の形態では、最上段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bが接続管60を介して集水管59に接続されているが、集水管59を処理槽32内の下部に設け、最下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bが接続管60を介して集水管59に接続されている構成であってもよい。また、集水ケース35a,35bの少なくとも1箇所が集水管59に接続されていればよい。また、接続管60を用いなくてもよい。
前記各実施の形態では、嵌合突部52,75,76,88,111に突部傾斜面54,79,105,133を設け、嵌合孔部53,72,73,89,112に孔部傾斜面55,84,85,106,134を設けているが、突部傾斜面54,79,105,133と孔部傾斜面55,84,85,106,134とのいずれかのみを設けても効果が得られる。
前記各実施の形態では、連結部51,70,87,110,141,145,151,166を円筒形状に形成しているが、円筒形状に限定されるものではなく、例えば、四角筒形状や三角筒形状又はそれ以外の形状であってもよい。
前記第3および第4の実施の形態では、嵌合突部88,111のみを保持機構92,116で変移自在に保持しているが、嵌合突部88,111と筒状部材101,128との両方をそれぞれ保持機構で変移自在に保持してもよい。
前記第7の実施の形態では、筒状部材154のみを保持機構157で変移自在に保持しているが、嵌合突部88と筒状部材154との両方をそれぞれ保持機構で変移自在に保持してもよい。
本発明は、例えば下廃水処理や汚泥濃縮などにおいて固液分離に使用される膜モジュールおよび複数の膜モジュールからなる膜カセットに関する。
従来、この種の膜モジュールとしては、例えば図40〜図42に示すように、細長い円筒状の複数のろ過膜11と、ろ過膜11の両端部を保持する保持部材12,13と、保持部材12,13を取り付けて補強する補強枠14とを有している。このうち、一方の保持部材12の内部には、各ろ過膜11を透過した透過液が集められる集水空間16が形成されている。また、一方の保持部材12には、集水空間16に連通する集水ノズル18が設けられており、集水ノズル18は一方の保持部材12の外側方へ突出している。
補強枠14には、上下方向において隣接する膜モジュール15同士を連結する連結部17が設けられている。連結部17は、補強枠14の上部に設けられた突起17aと、補強枠14の下部に設けられた凹部17bとからなる。
複数の膜モジュール15を上下方向に積み重ねることによって膜カセット19が形成され、膜カセット19は処理槽20の内部に浸漬されている。また、各膜モジュール15の集水ノズル18は透過液(ろ過液)を吸引する吸引管21に接続されており、吸引管21の下流側には吸引ポンプ22が接続されている。
これによると、複数の膜モジュール15を上下方向Aに積み重ねる際、下段の膜モジュール15の突起17aを上段の膜モジュール15の凹部17bに嵌め込むことにより、上段の膜モジュール15が下段の膜モジュール15に連結され、上段の膜モジュール15が下段の膜モジュール15から前後方向B又は左右方向Cに離脱するのを防止することができる。
また、各ろ過膜11の外側から内側へ透過した透過液は、集水空間16に集められ、集水空間16から集水ノズル18を通って吸引管21へ流れ、処理槽20の外部に取り出される。
尚、前記のような膜モジュール15については、日本国公開特許公報(特開平2−86818)に記載されている。
特開平2−86818号公報
前記従来形式では、連結部17とは別に、集水ノズル18を膜モジュール15に設けているため、部品点数が増えるという問題がある。また、集水ノズル18が各膜モジュール15の外側に突出しているため、膜モジュール15が大型化し、膜モジュール15を設置するために必要な設置スペースが増大するといった問題がある。
本発明は、複数の膜モジュールを配列したとき、互いに隣接する膜モジュール同士が離脱するのを防止し、膜モジュールの部品点数を削減し、膜モジュールを小型化することを目的とする。
前記目的を達成するために本第1発明は、被処理液中に浸漬させて濾過を行う膜モジュールであって、
一対の集水ケースと、一対の集水ケース間に設けられた膜エレメントとを備え、
集水ケースの内部に、膜エレメントを透過した透過液が集められる集水空間が形成され、
集水ケースは、所定の配列方向において隣接する別の膜モジュールの集水ケースに、連結部を介して連結可能であり、
連結部は流通孔と、嵌合孔部又は嵌合凹部と、所定の配列方向において嵌合孔部又は嵌合凹部に嵌脱自在な嵌合突部とを有し、
集水空間は、連結部の流通孔を介して、前記別の膜モジュールの集水ケースの集水空間に連通し、
嵌合突部と嵌合孔部との少なくともいずれかが、連通する集水空間との水密性を保ちながら、所定の配列方向に直交する直交方向へ所定範囲だけ変移可能であるものである。
これによると、複数の膜モジュールを所定の配列方向に配列した際、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
また、処理槽内の被処理液は、各膜モジュールの膜エレメントを透過して濾過された後、透過液として集水ケースの集水空間に集められる。このようにして集水空間に集められた透過液は、連結部の流通孔を通って、連結された別の膜モジュールの集水ケース内の集水空間に流れることが可能となる。これにより、互いに連結された複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通することになり、透過液をいずれか特定の膜モジュール(例えば最端部に位置する膜モジュール)の集水空間から処理槽の外部へ取り出すことができる。
このように、連結部は、隣接する膜モジュール同士を連結する機能とともに、隣接する膜モジュールの集水空間同士を連通する機能も有している。このため、隣接する膜モジュールの集水空間同士を連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュールの部品点数が削減され、膜モジュールが小型化される。
また、複数の膜モジュールを所定の配列方向に配列する際、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部又は嵌合凹部に嵌め込む。これにより、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
また、例えば、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部に嵌め込んで、一方の膜モジュールと他方の膜モジュールとを所定の配列方向に連結する際に、膜モジュールの製作時の寸法誤差、或いは熱や含水により生じる寸法変化のために、一方の膜モジュールの嵌合突部の位置と他方の膜モジュールの嵌合孔部の位置とがずれている場合、嵌合突部又は嵌合孔部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、前記嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収され、一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュールの嵌合孔部に確実に嵌め込むことができる。
本第発明における膜モジュールは、連結部は、嵌合孔部を有する筒状部材と、嵌合突部と筒状部材との少なくともいずれかを前記直交方向へ所定範囲だけ変移自在に保持する保持機構とを有しているものである。
本第発明における膜モジュールは、保持機構は、集水ケースに設けられた環状の周壁部と、周壁部の端部から径方向の内側へ突出した環状の内鍔部と、集水ケースと内鍔部との間に形成された保持空間とを有しており、
嵌合突部は、径方向の外側へ突出する外鍔部を有し、且つ、周壁部の内側に挿入されており、
嵌合突部の外鍔部が保持空間に挿入されているものである。
これによると、外鍔部が保持空間内を径方向へ摺動することにより、嵌合突部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収される。
本第発明における膜モジュールは、保持機構は、集水ケースに設けられた筒状の周壁部と、周壁部に形成された保持溝と、嵌合突部に設けられた保持爪とで構成され、
嵌合突部が周壁部の内側に挿入され、
保持爪は、嵌合突部の径方向の外側へ突出し、且つ、保持溝に挿入されているものである。
これによると、保持爪が保持溝内を径方向へ摺動することにより、嵌合突部が所定の配列方向に直交する直交方向へ水密性を保持しながら所定範囲内だけ変移する。これにより、嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収される。
本第発明における膜モジュールは、嵌合突部の先端部に形成され且つ先端ほど径方向に窄まった突部傾斜面と、嵌合孔部の外端部に形成され且つ外端ほど径方向に拡大した孔部傾斜面との、少なくともいずれかの傾斜面を備えたものである。
これによると、互いに隣接する一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュール(別の膜モジュール)の嵌合孔部に嵌め込むとき、嵌合突部が突部傾斜面と孔部傾斜面との少なくともいずれかの傾斜面によって嵌合孔部に案内されるため、嵌合突部が円滑且つ確実に嵌合孔部に嵌め込まれる。
本第発明は、前記第1発明から第発明のいずれか1項に記載された膜モジュールが所定の配列方向に複数台配列された膜カセットであって、
互いに隣接する膜モジュールの集水ケース同士が、連結部を介して、着脱自在に連結され、
互いに隣接する膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通しているものである。
以上のように本発明によれば、互いに隣接する膜モジュール同士が連結部を介して連結され、所定の配列方向と直交する直交方向へ膜モジュールが離脱するのを防止することができる。
また、互いに連結された複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通するため、透過液をいずれか特定の膜モジュール(例えば最端部に位置する膜モジュール)の集水空間から処理槽の外部へ取り出すことができる。
このように、流通孔が連結部に形成され、複数台の膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通するため、膜モジュールの部品点数が削減され、膜モジュールが小型化される。
また、一方の膜モジュールの嵌合突部の位置と他方の膜モジュールの嵌合孔部の位置とがずれている場合、嵌合突部又は嵌合孔部が所定の配列方向に直交する直交方向へ所定範囲内だけ変移することによって、前記嵌合突部の位置と嵌合孔部の位置とのずれが吸収され、一方の膜モジュールの嵌合突部を他方の膜モジュールの嵌合孔部に確実に嵌め込むことができる。
また、嵌合突部が突部傾斜面と孔部傾斜面との少なくともいずれかの傾斜面によって嵌合孔部に案内されるため、嵌合突部が円滑且つ確実に嵌合孔部に嵌め込まれる。
本発明の第1の実施の形態における膜カセットの正面図。 同、膜カセットの斜視図。 同、膜カセットを構成する膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの膜エレメントの側面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部に嵌め込まれた状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部から離脱された状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの左右一方の集水ケースの縦断面図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の斜視図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の分解斜視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 図17におけるV−V矢視図。 本発明の第4の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の斜視図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結装置の分解斜視図。 図20におけるV−V矢視図。 図23におけるV1−V1矢視図。 図23におけるV2−V2矢視図。 本発明の第5の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 図27におけるV−V矢視図。 本発明の第6の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部から離脱された状態を示す。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌め込み部材が嵌合孔部に嵌め込まれた状態を示す。 図30におけるV−V矢視図。 本発明の第7の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部から脱抜された状態を示す。 図32におけるV−V矢視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合孔部に嵌入された状態を示す。 本発明の第8の実施の形態における膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合凹部から脱抜された状態を示す。 図35におけるV−V矢視図。 同、膜モジュールの連結部の縦断面図であり、嵌合突部が嵌合凹部に嵌入された状態を示す。 本発明の第9の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 本発明の第10の実施の形態における膜モジュールの斜視図。 従来の膜モジュールの縦断面図。 同、膜モジュールの斜視図。 同、膜モジュールを複数台積み重ねて構成された膜カセットの図。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、31は膜カセットであり、この膜カセット31は処理槽32内に設置されて被処理液33に浸漬されている。膜カセット31は上下方向A(所定の配列方向の一例)に積み重ねられた複数台の膜モジュール34から構成されている。
図3,図4に示すように、各膜モジュール34はそれぞれ、左右一対の集水ケース35a,35bと、集水ケース35a,35b間に配設された複数枚の膜エレメント36とを有している。集水ケース35a,35bはそれぞれ、上板37と下板38と前板39と後板40と外側板41と内側板42とを有する四角形の箱型の部材であり、内部に集水空間43を備えている。尚、集水ケース35a,35bは、四角形の箱型に形成されているが、この形状に限定されるものではなく、例えば、半円柱形状又は三角柱形状或いは多角柱形状等であってもよい。
各膜エレメント36は、所定の間隔をあけて平行に配列されており、図5に示すように、膜支持体である四角形の平板状の濾板46と、濾板46の表裏両面に取り付けられた平膜からなる濾過膜47とを有している。濾板46の表裏両面にはそれぞれ、集水空間43に連通する水平方向の透過水流通路48が形成されている。
尚、膜支持体としては樹脂製等の剛性を有する濾板の他に、不織布やネット等のフレキシブルな材質のものを使用する場合もある。
集水ケース35a,35bの内側板42は、接着剤を兼ねた樹脂で形成されている。図4に示すように、各膜エレメント36の左右両側縁部は内側板42を貫通して集水空間43に達している。これにより、各膜エレメント36は、集水ケース35a,35bに水密に固着され、集水ケース35a,35b間に支持されている。
集水ケース35a,35bは、上端部に上部の連結面49を有し、下端部に下部の連結面50を有している。
図3,図6に示すように、下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bは、連結部51を介して、上段の膜モジュール34(隣接する別の膜モジュールの一例)の集水ケース35a,35bに着脱自在に連結されている。連結部51は、図7に示すように、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に設けられて上方へ突出する円筒状の嵌合突部52と、下部の連結面50に設けられた嵌合孔部53とからなる。
嵌合突部52は、上下方向Aにおいて、嵌合孔部53に嵌脱自在である。嵌合突部52の先端部(上端部)には、先端(上端)ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面54が形成されている。
嵌合孔部53は、下板38に設けられた円筒状の筒状部材58に形成されている。嵌合孔部53の上端は集水空間43に開口し、下端は下部の連結面50に開口している。嵌合孔部53の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面55が形成されている。
嵌合突部52と上板37とには、嵌合突部52の上端と集水空間43とに開口する流通孔56が形成されている。嵌合突部52の外周部には、嵌合孔部53の内周面と嵌合突部52の外周面との間をシールするためのシール部材57(例えばOリング等)が設けられている。
図6に示すように、下段の膜モジュール34の集水空間43は、嵌合突部52の流通孔56を介して、上段の膜モジュール34の集水空間43に連通している。また、図2に示すように、最上段の膜モジュール34の左右両外側方には集水管59が設けられている。最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部52と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部52と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。尚、集水管59には透過水取出し用配管(図示省略)が接続され、透過水取出し用配管には吸引ポンプ(図示省略)が設けられている。
尚、透過水の取り出しには、処理槽32内の水頭圧を駆動力とする重力濾過を用いることもできる。
また、最下段の膜モジュール34の下方には空気等の気体を噴出する散気装置62が設けられている。尚、最下段の膜モジュール34は、散気装置62から噴出された気体を上方の膜モジュール34へと導く散気ケース63上に支持されている。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部53は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
散気ケース63上に、複数台の膜モジュール34を上下方向Aに積み重ねることにより、膜カセット31が形成される。
前記のように複数台の膜モジュール34を積み重ねる際、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図6に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部51を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
また、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に下方から嵌め込む際、突部傾斜面54が孔部傾斜面55に当接して案内されるため、嵌合突部52が円滑且つ確実に嵌合孔部53に嵌め込まれる。
また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部51の流通孔56を介して連通する。
図2に示すように、最上段の膜モジュール34の嵌合突部52と集水管59とを接続管60を介して接続し、その後、吸引ポンプを駆動し、散気装置62を作動して散気管64から空気を噴出して、濾過運転を開始する。
これにより、各膜エレメント36の内側が減圧され、被処理液33中の汚泥等が膜エレメント36の濾過膜47で捕捉され、濾過膜47を透過して膜エレメント36の透過水流通路48に流入した透過水が、処理水として、透過水流通路48から集水ケース35a,35bの集水空間43に流れ込む。
このようにして各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)は、連結部51の嵌合突部52の流通孔56を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュールの一例)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
このように、連結部51は、下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とを分離可能に連結する機能とともに、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通する機能も有している。このため、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュール34の部品点数が削減され、膜モジュール34が小型化される。
また、散気管64から噴射される空気の気泡によって、各膜エレメント36間に上昇流が発生し、この上昇流によって、汚泥等の固形物が膜エレメント36の膜面に堆積するのを抑制することができ、透過抵抗の上昇を抑制することができる。
この際、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とが当接しているため、前記空気の気泡が下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bと上段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bとの間から外方へ漏出するのを防止することができる。
また、複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねて膜カセット31を構成した際、各膜モジュール34の集水ケース35a,35bが膜カセット31の側壁をなすため、集水ケース35a,35bとは別に側壁を設ける必要はない。
また、保守点検時等においては、吸引ポンプと散気装置62とを停止して濾過運転を停止し、接続管60を最上段の膜モジュール34の嵌合突部52から外す。その後、図3に示すように、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、下段の膜モジュール34の嵌合突部52が上段の膜モジュール34の嵌合孔部53から下方に脱抜されるため、一定の重量を有する個々の膜モジュール34を一台ずつ処理槽32の上方に吊り上げて取り出すことができる。これにより、吊り上げ作業が容易に行える。
尚、保守点検において、膜カセット31を処理槽32から外部へ取り出し、その後、個々の膜モジュール34を一台ずつ吊り上げてもよい。
前記第1の実施の形態では、図3に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部52を一個設け、下板38に嵌合孔部53を一個設けているが、嵌合突部52と嵌合孔部53とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部52を一個設け、下板38に嵌合孔部53を一個設けているが、嵌合突部52と嵌合孔部53とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図8〜図11に基づいて説明する。
連結部70は、嵌め込み部材71と、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に設けられた上部の嵌合孔部72と、各集水ケース35a,35bの下部の連結面50に設けられた下部の嵌合孔部73とからなる。
図11に示すように、嵌め込み部材71は、円板状の板部74と、板部74の一側面に設けられた一方の嵌合突部75と、板部74の他側面に設けられた他方の嵌合突部76とを有している。嵌め込み部材71には流通孔86が形成されており、流通孔86の一端が一方の嵌合突部75の先端(上端)に開口するとともに流通孔86の他端が他方の嵌合突部76の先端(下端)に開口している。
また、一方の嵌合突部75の先端部と他方の嵌合突部76の先端部とにはそれぞれ、先端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面79が形成されている。
上部の嵌合孔部72は、集水ケース35a,35bの上板37に設けられた円筒状の上部の筒状部材78に形成されている。また、上板37の上部の連結面49には上部の凹部77が形成され、上部の嵌合孔部72の上端が上部の凹部77に開口し、上部の嵌合孔部72の下端が集水空間43に開口している。上部の嵌合孔部72の上端部には、上端ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面84が形成されている。
下部の嵌合孔部73は、集水ケース35a,35bの下板38に設けられた円筒状の下部の筒状部材81に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には下部の凹部80が形成され、下部の嵌合孔部73の下端が下部の凹部80に開口し、下部の嵌合孔部73の上端が集水空間43に開口している。下部の嵌合孔部73の下端部には、下端ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面85が形成されている。
嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75が上下方向Aにおいて下部の嵌合孔部73に嵌脱自在であるとともに、板部74の上部が下部の凹部80に嵌脱自在である。また、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76が上下方向Aにおいて上部の嵌合孔部72に嵌脱自在であるとともに、板部74の下部が上部の凹部77に嵌脱自在である。
嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75の外周部には、下部の嵌合孔部73の内周面と一方の嵌合突部75の外周面との間をシールするためのシール部材82(例えばOリング等)が設けられている。また、他方の嵌合突部76の外周部には、上部の嵌合孔部72の内周面と他方の嵌合突部76の外周面との間をシールするためのシール部材83(例えばOリング等)が設けられている。
尚、図8に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの上部の嵌合孔部72と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの上部の嵌合孔部72と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下方向Aに積み重ねることにより、膜カセット31が形成される。
前記のように複数台の膜モジュール34を積み重ねる際、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を下段の膜モジュール34の上部の嵌合孔部72に挿入するとともに、嵌め込み部材71の板部74の下部を上部の凹部77に嵌入する。この際、他方の嵌合突部76の突部傾斜面79が上部の嵌合孔部72の孔部傾斜面84に当接して案内されるため、他方の嵌合突部76が円滑且つ確実に上部の嵌合孔部72に嵌め込まれる。
その後、下段の膜モジュール34上に上段の膜モジュール34を下ろし、この際、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を上段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73に挿入するとともに、嵌め込み部材71の板部74の上部を下部の凹部80に嵌入し、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。この際、一方の嵌合突部75の突部傾斜面79が下部の嵌合孔部73の孔部傾斜面85に当接して案内されるため、一方の嵌合突部75が円滑且つ確実に下部の嵌合孔部73に嵌め込まれる。
これにより、図10に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部70を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部70の流通孔86を介して連通する。
各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)は、連結部70の嵌め込み部材71の流通孔86を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュールの一例)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
このように、連結部70は、下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とを分離可能に連結する機能とともに、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通する機能も有している。このため、下段の膜モジュール34の集水空間43と上段の膜モジュール34の集水空間43とを連通するための専用の配管等が不要になり、膜モジュール34の部品点数が削減され、膜モジュール34が小型化される。
前記第2の実施の形態では、図8に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に上部の嵌合孔部72を一個設け、下板38に下部の嵌合孔部73を一個設け、一個の嵌め込み部材71を用いて連結しているが、上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とをそれぞれ複数個ずつ設け、複数個の嵌め込み部材71を用いて連結してもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に上部の嵌合孔部72を一個設け、下板38に下部の嵌合孔部73を一個設け、一個の嵌め込み部材71を用いて連結しているが、上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とをそれぞれ複数個ずつ設け、複数個の嵌め込み部材71を用いて連結してもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態を図12〜図18に基づいて説明する。
図14〜図16に示すように、連結部87は嵌合突部88と嵌合孔部89と保持部材92(保持機構の一例)と流通孔99とを有している。嵌合突部88は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に保持されて上方へ突出し、且つ、上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ摺動自在(変移自在)である。また、嵌合突部88は、円筒部93と、円筒部93の下端外周面に設けられて径方向の外側へ突出した外鍔部94とを有している。円筒部93の上端部には、上端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面105が形成されている。また、流通孔99は、嵌合突部88と上板37とに形成され、嵌合突部88の上端と集水空間43とに開口している。
保持部材92は、嵌合突部88を、前後左右方向B,Cへ所定範囲だけ摺動自在に保持するものである。保持部材92は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に垂直に設けられた円環状の周壁部96と、周壁部96の上端部から径方向内側へ突出した円環状の内鍔部97とを有している。
外鍔部94は、各集水ケース35a,35bの上板37と内鍔部97との間に形成された保持空間100に挿入されており、上部の連結面49と内鍔部97の下面とに適度な圧力で押し付けられた状態で、上下方向Aにおいて拘束されている。
また、外鍔部94の外径は周壁部96の内径よりも小さく且つ内鍔部97の内径よりも大きく設定されている。また、嵌合突部88の円筒部93の外径は内鍔部97の内径よりも小さく設定されている。
尚、保持部材92の周壁部96の内径から嵌合突部88の外鍔部94の外径を差し引いた範囲をE1とし、保持部材92の内鍔部97の内径から嵌合突部88の円筒部93の外径を差し引いた範囲をE2とすると、嵌合突部88の前後左右方向B,Cへの変移量は、前記範囲E1と範囲E2とのいずれか小さい方の範囲(所定範囲の一例)に規制される。
各集水ケース35a,35bの上板37には、上部の連結面49と嵌合突部88の下端面との間の間隙をシールするシール部材98(Oリング等)が設けられている。このシール部材98によって、嵌合突部88が上部の連結面49に対して前後左右方向B,Cへ摺動する際の水密性が確保されている。尚、図14(b)に示すように、嵌合突部88は、上部の連結面49から上方へ僅かな間隙を有して、シール部材98により支持されている。
尚、シール部材98は上板37と嵌合突部88との間をシールできればよく、したがって、上記の他に、シール部材98を外鍔部94の上面又は下面或いは内鍔部97の下面に設けてもよい。
嵌合孔部89は、各集水ケース35a,35bの下板38に設けられた筒状部材101に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には凹部102が形成され、嵌合孔部89の下端は凹部102に開口し、嵌合孔部89の上端は集水空間43に開口している。嵌合孔部89の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面106が形成されている。
嵌合突部88は上下方向Aにおいて嵌合孔部89に嵌脱自在である。尚、嵌合突部88には、円筒部93の外周面と嵌合孔部89の内周面との間をシールするシール部材103(Oリング等)が設けられている。
また、図12に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの連結部87の嵌合突部88と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの連結部87の嵌合突部88と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部89は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の連結部87の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図17に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部87を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部87の流通孔99を介して連通する。
前記のようにして上下複数台の膜モジュール34同士を連結して膜カセット31を構成した後、濾過運転を開始することにより、各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)が、連結部87の流通孔99を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュール)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
また、濾過運転を停止し、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、図12〜図14に示すように、下段の膜モジュール34の連結部87の嵌合突部88が上段の膜モジュール34の嵌合孔部89から下方へ脱抜される。これにより、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から取り外して分離することができる。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部88と他方の集水ケース35bの嵌合突部88との間隔D1(図12参照)と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部89と他方の集水ケース35bの嵌合孔部89との間隔D2(図12参照)とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部87を介して連結する際、図14の仮想線で示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部88が、上部の連結面49との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移する。これにより、前記左右両嵌合突部88間の間隔D1と左右両嵌合孔部89間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に確実に挿入することができる。
前記第3の実施の形態では、図12に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部88を一個設け、下板38に嵌合孔部89を一個設けているが、嵌合突部88と嵌合孔部89とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部88を一個設け、下板38に嵌合孔部89を一個設けているが、嵌合突部88と嵌合孔部89とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
また、前記第3の実施の形態では、連結部87を介して複数の膜モジュール34同士を連結しているが、前記連結部87の構造は、膜モジュール34以外、例えば管同士を接続する継手の構造等に適用してもよい。
また、クレーン等を使って膜モジュール34を積み上げて連結する場合、下段の膜モジュール34の嵌合突部88の位置と上段の膜モジュール34の嵌合孔部89の位置とを合わせる必要がある。この際、嵌合突部88が前後左右方向B,Cへ変移可能であり、突部傾斜面105が孔部傾斜面106に当接して案内されるため、嵌合突部88の位置と嵌合孔部89の位置とがある程度合えば、膜モジュール34同士を連結することが可能であるとともに、後で位置の調整も可能である。
次に、本発明の第4の実施の形態を図19〜図25に基づいて説明する。
図19〜図22に示すように、連結部110は嵌合突部111と嵌合孔部112と保持機構116と流通孔117とを有している。
嵌合突部111は、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に保持されて上方へ突出し、且つ、上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ摺動自在(変移自在)である。
また、嵌合突部111は、円筒部123と、円筒部123の下端外周面に設けられて径方向の外側へ突出した鍔部124と、鍔部124の外周部の二箇所に設けられた保持爪125とを有している。円筒部123の上端部には、上端ほど径方向に窄まった円錐形状の突部傾斜面133が形成されている。流通孔117は、嵌合突部111と上板37とに形成され、嵌合突部111の上端と集水空間43とに開口している。
保持機構116は、嵌合突部111を、前後左右方向B,Cへ所定範囲だけ摺動自在に保持するものである。保持機構116は周壁部119と挿入溝120と保持溝121と保持爪125とで構成されている。周壁部119は、円筒状であり、各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に立設されている。
挿入溝120は、周壁部119の二箇所に上下方向A(軸心方向)に形成され、周壁部119の上端から上部の連結面49に達している。また、保持溝121は挿入溝120の下端部から周方向に形成されている。これら保持溝121は、上部の連結面49に面しており、一端部が挿入溝120の下端部に連通している。
嵌合突部111の下部は周壁部119の内側に挿入されている。また、図21の実線で示すように、両保持爪125はそれぞれ挿入溝120から保持溝121に挿入されている。これによって、嵌合突部111は、上部の連結面49に向けて適度な圧力で押し付けられた状態で、上下方向A(軸心方向)において拘束されている。
また、鍔部124の外径は周壁部119の内径よりも小さく設定され、これにより、嵌合突部111は上部の連結面49に対して前後左右方向B,C(嵌合突部111の半径方向)へ変移自在に保持される。尚、嵌合突部111の前後左右方向B,Cへの変移量は、周壁部119の内径から鍔部124の外径を差し引いた範囲(所定範囲の一例)に規制される。
各集水ケース35a,35bの上板37には、上部の連結面49と嵌合突部111の下端面との間の間隙をシールするシール部材126(Oリング等)が設けられている。このシール部材126によって、嵌合突部111が上部の連結面49に対して前後左右方向B,Cへ摺動する際の水密性が確保されている。尚、図20(b)に示すように、嵌合突部111は、上部の連結面49から上方へ僅かな間隙を有して、シール部材126により支持されている。
尚、シール部材126は上板37と嵌合突部111との間をシールできればよく、したがって、シール部材126を嵌合突部111の下面に設けてもよい。
嵌合孔部112は、各集水ケース35a,35bの下板38に設けられた筒状部材128に形成されている。また、下板38の下部の連結面50には凹部129が形成され、嵌合孔部112の下端は凹部129に開口し、嵌合孔部112の上端は集水空間43に開口している。嵌合孔部112の下端部(外端部の一例)には、下端(外端の一例)ほど径方向に拡大した円錐形状の孔部傾斜面134が形成されている。
嵌合突部111は上下方向A(所定の配列方向の一例)において嵌合孔部112に嵌脱自在である。尚、嵌合突部111の円筒部123には、円筒部123の外周面と嵌合孔部112の内周面との間をシールするシール部材131(Oリング等)が設けられている。
また、図19に示すように、最上段の膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部111と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部111と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。また、最下段の膜モジュール34の嵌合孔部112は閉鎖されている。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、図24,図25に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111を上段の膜モジュール34の嵌合孔部112に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部110を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部110の流通孔117を介して連通する。
前記のようにして上下複数台の膜モジュール34同士を連結して膜カセット31を構成し、濾過運転を開始することにより、各々の膜モジュール34の集水空間43に集められた透過水(すなわち処理水)が、連結部110の流通孔117を通って、下段の膜モジュール34の集水空間43から上段の膜モジュール34の集水空間43へ流れ、最終的に最上段の膜モジュール34(特定の膜モジュール)の集水空間43から接続管60を経て集水管59に流れ込み、集水管59から透過水取出し用配管へ流れて処理槽32の外部へ取り出される。
また、濾過運転を停止し、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から吊り上げることにより、図20に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111が上段の膜モジュール34の嵌合孔部112から下方へ脱抜される。これにより、上段の膜モジュール34を下段の膜モジュール34から取り外して分離することができる。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部111と他方の集水ケース35bの嵌合突部111との間隔D1(図19参照)と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部112と他方の集水ケース35bの嵌合孔部112との間隔D2(図19参照)とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部110を介して連結する際、図20の仮想線に示すように、下段の膜モジュール34の嵌合突部111が、上部の連結面49との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移するとともに、保持爪125が保持溝121内で移動する。これにより、前記左右両嵌合突部111間の間隔D1と左右両嵌合孔部112間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部111を上段の膜モジュール34の嵌合孔部112に下方から確実に挿入することができる。
前記第4の実施の形態では、図19に示すように、一方の集水ケース35aの上板37に嵌合突部111を一個設け、下板38に嵌合孔部112を一個設けているが、嵌合突部111と嵌合孔部112とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。同様に、他方の集水ケース35bの上板37に嵌合突部111を一個設け、下板38に嵌合孔部112を一個設けているが、嵌合突部111と嵌合孔部112とをそれぞれ複数個ずつ設けてもよい。
前記第4の実施の形態では、図22に示すように、挿入溝120と保持溝121とを、周壁部119の二箇所に形成しているが、三箇所以上の複数箇所に形成してもよい。同様に、保持爪125を、嵌合突部111の二箇所に形成しているが、三箇所以上の複数箇所に形成してもよい。
また、前記第4の実施の形態では、連結部110を介して複数の膜モジュール34同士を連結しているが、前記連結部110の構造は、膜モジュール34以外、例えば管同士を接続する継手の構造等に適用してもよい。
また、クレーン等を使って膜モジュール34を積み上げて連結する場合、下段の膜モジュール34の嵌合突部111の位置と上段の膜モジュール34の嵌合孔部112の位置とを合わせる必要がある。この際、嵌合突部111が前後左右方向B,Cへ変移可能であり、突部傾斜面133が孔部傾斜面134に当接して案内されるため、嵌合突部111の位置と嵌合孔部112の位置とがある程度合えば、膜モジュール34同士を連結することが可能であるとともに、後で位置の調整も可能である。
次に、本発明の第5の実施の形態を図26〜図28に基づいて説明する。
第5の実施の形態は先述した第1の実施の形態とほぼ同様の構成を有しているため、第1の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
連結部141は、各集水ケース35a,35bの上板37に設けられて上部の連結面49から上方へ突出する円筒状の嵌合突部52と、下板38に形成された嵌合孔部53とからなる。嵌合孔部53は下部の連結面50と集水空間43とに開口している。
嵌合突部52は、上下方向Aにおいて、嵌合孔部53に嵌脱自在である。嵌合突部52と上板37とには、嵌合突部52の上端と集水空間43とに開口する流通孔56が形成されている。各集水ケース35a,35bの上部の連結面49には、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間をシールするためのシール部材142(例えばOリング等)が設けられている。
嵌合孔部53の直径は嵌合突部52の外径よりも大きく設定され、これにより、嵌合突部52は、嵌合孔部53に嵌合した状態で、嵌合孔部53に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合孔部53の直径から嵌合突部52の外径を引いた差に相当する。
前記のような構成により、先述した第1の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。また、先述した第3の実施の形態と同様に、一方の集水ケース35aの嵌合突部52と他方の集水ケース35bの嵌合突部52との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部53と他方の集水ケース35bの嵌合孔部53との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部141を介して連結する際、嵌合孔部53の位置に対する嵌合突部52の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に嵌め込むことができる。これにより、前記左右両嵌合突部52間の間隔D1と左右両嵌合孔部53間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部52を上段の膜モジュール34の嵌合孔部53に確実に挿入することができる。
尚、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間の水密性はシール部材142で保たれる。
次に、本発明の第6の実施の形態を図29〜図31に基づいて説明する。
第6の実施の形態は先述した第2の実施の形態とほぼ同様の構成を有しているため、第2の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
連結部145は嵌め込み部材71と上部の嵌合孔部72と下部の嵌合孔部73とからなる。上部の嵌合孔部72は上部の凹部77と集水空間43とに開口し、下部の嵌合孔部73は下部の凹部80と集水空間43とに開口している。
嵌め込み部材71の板部74の一側面(上面)には、上段の膜モジュール34の下部の凹部80の上端面(奥端面)と前記板部74の一側面(上面)との間をシールするためのシール部材146(例えばOリング等)が設けられている。また、嵌め込み部材71の板部74の他側面(下面)には、下段の膜モジュール34の上部の凹部77の下端面(奥端面)と前記板部74の他側面(下面)との間をシールするためのシール部材147(例えばOリング等)が設けられている。
嵌合孔部72,73の直径は嵌め込み部材71の嵌合突部75,76の外径よりも大きく設定され、凹部77,80の直径は嵌め込み部材71の板部74の外径よりも大きく設定されている。これにより、嵌め込み部材71は、嵌合孔部72,73に嵌合した状態で、嵌合孔部72,73に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合孔部72,73の直径から嵌合突部75,76の外径を引いた差と、凹部77,80の直径から板部74の外径を引いた差とのいずれか小さい方に相当する。
前記のような構成により、先述した第2の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。また、一方の集水ケース35aの上部の嵌合孔部72と他方の集水ケース35bの上部の嵌合孔部72との間隔D1と、一方の集水ケース35aの下部の嵌合孔部73と他方の集水ケース35bの下部の嵌合孔部73との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部145を介して連結する際、上部の嵌合孔部72の位置に対する下部の嵌合孔部73の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を下部の嵌合孔部73に嵌め込むとともに、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を上部の嵌合孔部7に嵌め込むことができる。
これにより、上部の左右両嵌合孔部72間の間隔D1と下部の左右両嵌合孔部73間の間隔D2との誤差が吸収され、嵌め込み部材71の他方の嵌合突部76を下段の膜モジュール34の上部の嵌合孔部72に確実に挿入することができるとともに、嵌め込み部材71の一方の嵌合突部75を上段の膜モジュール34の下部の嵌合孔部73に確実に挿入することができる。
尚、上段の膜モジュール34の下部の凹部80の上端面と嵌め込み部材71の板部74の一側面との間の水密性はシール部材146で保たれるとともに、下段の膜モジュール34の上部の凹部77の下端面と嵌め込み部材71の板部74の他側面との間の水密性はシール部材147で保たれる。
次に、本発明の第7の実施の形態を図32〜図34に基づいて説明する。
先述した第3の実施の形態では、嵌合突部88が変移自在であり、嵌合孔部89が固定されているが、第7の実施の形態における連結部151は、嵌合突部88が固定されており、嵌合孔部89が変移自在に構成されている。尚、先述した第3の実施の形態と同じ部材に対しては、同じ符号を付記して詳細な説明を省略する。
各集水ケース35a,35bの上部の連結面49には凹部152が形成されている。円筒状の嵌合突部88は前記凹部152の下底面153(奥底面)に固定されている。
嵌合孔部89は、下部の連結面50に対して前後左右方向B,C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ変移自在な筒状部材154に形成されている。筒状部材154は、円筒部155と、円筒部155の外周面に形成された外鍔部156とを有している。円筒部155は、各集水ケース35a,35bの下板38に形成された貫通孔161に挿入されている。嵌合孔部89の下端は円筒部155の下端に開口し、嵌合孔部89の上端は集水空間43に開口している。
筒状部材154は、保持部材157によって、各集水ケース35a,35bの下板38に保持されている。保持部材157は、先述した第3の実施の形態における保持部材92と同様に、周壁部158と内鍔部159とを有している。外鍔部156は、各集水ケース35a,35bの下板38と保持部材157の内鍔部159との間に形成された保持空間160に挿入されている。
尚、保持部材157の周壁部158の内径から筒状部材154の外鍔部156の外径を差し引いた範囲をE1とし、貫通孔161の直径から円筒部155の外径を差し引いた範囲をE2とすると、嵌合孔部89(すなわち筒状部材154)の前後左右方向B,Cへの変移量は、前記範囲E1と範囲E2とのいずれか小さい方の範囲(所定範囲の一例)に規制される。各集水ケース35a,35bの下板38には、下部の連結面50と筒状部材154の外鍔部156との間の間隙をシールするシール部材162(Oリング等)が設けられている。また、外鍔部156は、下部の連結面50から下方へ僅かに離れた状態で、保持部材157により支持されている。
前記構成によると、先述した第3の実施の形態と同様な作用および効果が得られる。すなわち、複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の連結部151の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを当接させる。これにより、図34に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部151を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が連結部151の流通孔99を介して連通する。
また、膜モジュール34は、被処理液33中での使用による含水や温度変化等により、製作時の寸法と使用後の寸法とが異なってしまうことがあり、一方の集水ケース35aの嵌合突部88と他方の集水ケース35bの嵌合突部88との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合孔部89と他方の集水ケース35bの嵌合孔部89との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、既に使用している膜モジュール34と未使用の膜モジュール34とを、上下に積み重ね、連結部151を介して連結する際、図32の仮想線で示すように、上段の膜モジュール34の筒状部材154が、下部の連結面50との水密性を保持しつつ、前後方向B又は左右方向Cへ摺動しながら変移する。これにより、前記左右両嵌合突部88間の間隔D1と左右両嵌合孔部89間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部88を上段の膜モジュール34の嵌合孔部89に確実に挿入することができる。
次に、本発明の第8の実施の形態を図35〜図37に基づいて説明する。
連結部166は、嵌合凹部167と、嵌合凹部167に嵌脱自在な嵌合突部168と、上部および下部の流通孔169,170とを有している。嵌合凹部167は各集水ケース35a,35bの下部の連結面50に形成されている。嵌合突部168は各集水ケース35a,35bの上部の連結面49に形成されている。
上部の流通孔169は、各集水ケース35a,35bの上板37に形成され、上部の連結面49と集水空間43とに開口している。嵌合突部168は、上部の流通孔169の外周方を取り囲むように、円環状に形成されている。
また、下部の流通孔170は、各集水ケース35a,35bの下板38に形成され、下部の連結面50と集水空間43とに開口している。嵌合凹部167は、下部の流通孔170の外周方を取り囲むように、円環状に形成されている。
嵌合突部168は上下方向Aにおいて嵌合凹部167に嵌脱自在である。嵌合突部168には、嵌合凹部167の上奥面171(奥底面)と嵌合突部168の上端面172(先端面)との間をシールするシール部材173(Oリング等)が設けられている。
嵌合凹部167の外径は嵌合突部168の外径よりも大きく設定され、嵌合突部168の内径は嵌合凹部167の内径よりも大きく設定されている。これにより、嵌合突部168は、嵌合凹部167に嵌合した状態で、嵌合凹部167に対して前後左右方向B,Cへ所定範囲Fだけ変移自在である。尚、前記所定範囲Fとは、嵌合凹部167の外径から嵌合突部168の外径を引いた差と、嵌合突部168の内径から嵌合凹部167の内径を引いた差とのいずれか小さい方に相当する。
以下、前記構成における作用を説明する。
複数台の膜モジュール34を上下に積み重ねる際、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を嵌合凹部167に下方から嵌め込んで、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50とを接合させる。これにより、図37に示すように、互いに隣接する下段の膜モジュール34と上段の膜モジュール34とが連結部166を介して連結され、上段の膜モジュール34が下段の膜モジュール34に対して前後方向Bおよび左右方向C(所定の配列方向(上下方向A)に直交する直交方向の一例)へ離脱するのを防止することができる。
このようにして、上下複数台の膜モジュール34同士を容易に連結して膜カセット31を構成することができる。また、互いに連結された上下複数の膜モジュール34の集水空間43同士が上部および下部の流通孔169,170を介して連通する。
また、一方の集水ケース35aの嵌合突部168と他方の集水ケース35bの嵌合突部168との間隔D1と、一方の集水ケース35aの嵌合凹部167と他方の集水ケース35bの嵌合凹部167との間隔D2とに誤差が生じることがある。
このような場合、複数の膜モジュール34を上下に積み重ねて連結部166を介して連結する際、嵌合凹部167の位置に対する嵌合突部168の位置のずれが前記所定範囲F内であれば、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を上段の膜モジュール34の嵌合凹部167に嵌め込むことができる。これにより、前記左右両嵌合突部168間の間隔D1と左右両嵌合孔部53間の間隔D2との誤差が吸収され、下段の膜モジュール34の嵌合突部168を上段の膜モジュール34の嵌合凹部167に確実に挿入することができる。尚、下段の膜モジュール34の上部の連結面49と上段の膜モジュール34の下部の連結面50との間の水密性はシール部材173で保たれる。
前記第1の実施の形態では、図3に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの上板37に設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの下板38に設けられ、複数台の膜モジュール34が上下方向Aに積み重ねられて連結されている。しかしながら、嵌合突部52の取付け位置は上板37に限定されるものではなく、嵌合孔部53の形成位置は下板38に限定されるものではない。例えば、嵌合突部52が下板38に設けられ、嵌合孔部53が上板37に設けられていてもよい。
また、第9の実施の形態として、図38に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの前板39に設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの後板40に設けられているものでもよい。この場合、複数台の膜モジュール34は前後方向B(所定の配列方向)に配置されて連結される。また、最前端に位置する膜モジュール34の左右一方の集水ケース35aの嵌合突部52と左右一方の集水管59とが接続管60を介して接続され、同様に、左右他方の集水ケース35bの嵌合突部52と左右他方の集水管59とが接続管60を介して接続される。尚、前記第2〜第8の実施の形態についても、前記第9の実施の形態と同様に、複数台の膜モジュール34を前後方向Bに配置して連結してもよい。
また、第10の実施の形態として、図39に示すように、嵌合突部52が各集水ケース35a,35bの上板37と前板39とに設けられ、嵌合孔部53が各集水ケース35a,35bの下板38と後板40とに設けられているものでもよい。この場合、複数台の膜モジュール34を上下方向Aと前後方向Bとの二方向において配置し連結することができる。尚、前記第2〜第8の実施の形態についても、前記第10の実施の形態と同様に、複数台の膜モジュール34を上下方向Aと前後方向Bとの二方向において配置し連結してもよい。
前記各実施の形態では、最上段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bが接続管60を介して集水管59に接続されているが、集水管59を処理槽32内の下部に設け、最下段の膜モジュール34の集水ケース35a,35bが接続管60を介して集水管59に接続されている構成であってもよい。また、集水ケース35a,35bの少なくとも1箇所が集水管59に接続されていればよい。また、接続管60を用いなくてもよい。
前記各実施の形態では、嵌合突部52,75,76,88,111に突部傾斜面54,79,105,133を設け、嵌合孔部53,72,73,89,112に孔部傾斜面55,84,85,106,134を設けているが、突部傾斜面54,79,105,133と孔部傾斜面55,84,85,106,134とのいずれかのみを設けても効果が得られる。
前記各実施の形態では、連結部51,70,87,110,141,145,151,166を円筒形状に形成しているが、円筒形状に限定されるものではなく、例えば、四角筒形状や三角筒形状又はそれ以外の形状であってもよい。
前記第3および第4の実施の形態では、嵌合突部88,111のみを保持機構92,116で変移自在に保持しているが、嵌合突部88,111と筒状部材101,128との両方をそれぞれ保持機構で変移自在に保持してもよい。
前記第7の実施の形態では、筒状部材154のみを保持機構157で変移自在に保持しているが、嵌合突部88と筒状部材154との両方をそれぞれ保持機構で変移自在に保持してもよい。
31 膜カセット
33 被処理液
34 膜モジュール
35a,35b 集水ケース
36 膜エレメント
43 集水空間
51 連結部
52 嵌合突部
53 嵌合孔部
54 突部傾斜面
55 孔部傾斜面
56 流通孔
58 筒状部材
70 連結部
72,73 嵌合孔部
75,76 嵌合突部
78,81 筒状部材
79 突部傾斜面
84,85 孔部傾斜面
86 流通孔
87 連結部
88 嵌合突部
89 嵌合孔部
92 保持部材(保持機構)
94 外鍔部
96 周壁部
97 内鍔部
99 流通孔
100 保持空間
101 筒状部材
105 突部傾斜面
106 孔部傾斜面
110 連結部
111 嵌合突部
112 嵌合孔部
116 保持機構
117 流通孔
119 周壁部
121 保持溝
125 保持爪
128 筒状部材
133 突部傾斜面
134 孔部傾斜面
141 連結部
145 連結部
151 連結部
154 筒状部材
156 外鍔部
158 周壁部
159 内鍔部
160 保持空間
166 連結部
167 嵌合凹部
168 嵌合突部
169,170 流通孔
A 上下方向(所定の配列方向)
B 前後方向(所定の配列方向に直交する直交方向)
C 左右方向(所定の配列方向に直交する直交方向)
E1,E2 範囲
F 所定範囲

Claims (8)

  1. 被処理液中に浸漬させて濾過を行う膜モジュールであって、
    一対の集水ケースと、一対の集水ケース間に設けられた膜エレメントとを備え、
    集水ケースの内部に、膜エレメントを透過した透過液が集められる集水空間が形成され、
    集水ケースは、所定の配列方向において隣接する別の膜モジュールの集水ケースに、連結部を介して連結可能であり、
    連結部は流通孔を有し、
    集水空間は、連結部の流通孔を介して、前記別の膜モジュールの集水ケースの集水空間に連通することを特徴とする膜モジュール。
  2. 連結部は、嵌合孔部又は嵌合凹部と、所定の配列方向において嵌合孔部又は嵌合凹部に嵌脱自在な嵌合突部とを有していることを特徴とする請求項1記載の膜モジュール。
  3. 嵌合突部と嵌合孔部との少なくともいずれかが、連通する集水空間との水密性を保ちながら、所定の配列方向に直交する直交方向へ所定範囲だけ変移可能であることを特徴とする請求項2記載の膜モジュール。
  4. 連結部は、嵌合孔部を有する筒状部材と、嵌合突部と筒状部材との少なくともいずれかを前記直交方向へ所定範囲だけ変移自在に保持する保持機構とを有していることを特徴とする請求項3記載の膜モジュール。
  5. 保持機構は、集水ケースに設けられた環状の周壁部と、周壁部の端部から径方向の内側へ突出した環状の内鍔部と、集水ケースと内鍔部との間に形成された保持空間とを有しており、
    嵌合突部は、径方向の外側へ突出する外鍔部を有し、且つ、周壁部の内側に挿入されており、
    嵌合突部の外鍔部が保持空間に挿入されていることを特徴とする請求項4記載の膜モジュール。
  6. 保持機構は、集水ケースに設けられた筒状の周壁部と、周壁部に形成された保持溝と、嵌合突部に設けられた保持爪とで構成され、
    嵌合突部が周壁部の内側に挿入され、
    保持爪は、嵌合突部の径方向の外側へ突出し、且つ、保持溝に挿入されていることを特徴とする請求項4記載の膜モジュール。
  7. 嵌合突部の先端部に形成され且つ先端ほど径方向に窄まった突部傾斜面と、嵌合孔部の外端部に形成され且つ外端ほど径方向に拡大した孔部傾斜面との、少なくともいずれかの傾斜面を備えたことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の膜モジュール。
  8. 前記請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された膜モジュールが所定の配列方向に複数台配列された膜カセットであって、
    互いに隣接する膜モジュールの集水ケース同士が、連結部を介して、着脱自在に連結され、
    互いに隣接する膜モジュールの集水空間同士が連結部の流通孔を介して連通していることを特徴とする膜カセット。
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