JP4716829B2 - 膜分離ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、一端が閉塞され且つ他端が開口された中空糸膜が処理槽の液中に浸漬され、その開口された他端から吸引して該処理槽内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットに関するものである。
従来、処理槽の液中に膜ユニットを浸漬し、膜を透過した濾過処理水を得る浸漬膜装置において、処理槽内の膜ユニットの下方に粗大気泡の散気装置と微細気泡の散気装置を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、散気管が中空糸膜モジュールに固定されて一体化しているものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。また、膜分離ユニットの姿勢及び反応槽内の設置位置に対する位置決めをガイドロッドによる案内によって行なうものも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平07−185270号公報 特開平07−136470号公報 特開平06−218248号公報
しかしながら、既設槽に複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットを設置する際に個々の既設槽の構造に合わせる必要があるため、槽深、槽径、槽形状(円筒型、角筒型)等が異なる種々の槽に対応する必要があった。
また、例えば食品排水汚水汚泥を分解する際には処理槽内にバクテリアを生存させる必要があるため大量のエアーを処理槽内で曝気する必要があり、その際バクテリア用の曝気が中空糸膜に直接作用すると該中空糸膜が破損する虞があるため該中空糸膜を曝気から保護する必要がある。その一方で処理槽内の液を中空糸膜の開口端側から吸引して膜を透過した濾過処理水を濾過分離すると該中空糸膜の外側に懸濁物質が付着して濾過性能が低下するため適量のエアーを該中空糸膜の外側に散気することによって該中空糸膜の外側に付着した懸濁物質を除去する必要があった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、槽深、槽径、槽形状(円筒型、角筒型)等が異なる種々の槽に対応して中空糸膜の全長の違いや中空糸膜束の外径の違いに容易に対応出来、槽曝気から中空糸膜を保護すると共に膜曝気が均一に出来る膜分離ユニットを提供せんとするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る膜分離ユニットの第1の構成は、一端が閉塞され且つ他端が開口された中空糸膜が処理槽の液中に浸漬され、その開口された他端から吸引して該処理槽内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットであって、前記複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定され且つ前記複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定された位置を回避する所定位置に散気用開口が設けられた結束部と、散気手段が設けられた台座部と、前記台座部と前記結束部との間に配置され、該結束部に当接して少なくとも前記複数の中空糸膜の自重を受けると共に該結束部の下方に空気室を形成するソケット部材とを有し、前記ソケット部材は、前記台座部及び前記結束部に対して着脱可能に構成され、前記結束部に固定される複数の中空糸膜の長さ或いは前記結束部の外径に応じて変更可能に構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成は、前記第1の構成において、前記ソケット部材は、前記結束部に固定される複数の中空糸膜の長さに応じて該結束部に当接する当接部の高さを変更し得る高さ変更手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成は、前記第1の構成において、前記ソケット部材は、前記結束部の外径に応じて該結束部に嵌合する嵌合部の内径を変更し得る径変更手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成は、前記第1〜第の何れかの構成において、前記複数の中空糸膜の側面を覆う隔壁を設けたことを特徴とする。
本発明に係る膜分離ユニットの第1の構成によれば、複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定された結束部と、散気手段が設けられた台座部との間にソケット部材を介在させたことで、槽深、槽径、槽形状(円筒型、角筒型)等が異なる種々の槽に対応して中空糸膜の全長の違いや中空糸膜束の外径の違いにそれぞれ対応したソケット部材を結束部と台座部との間に介在させることが出来、中空糸膜の全長の違いや中空糸膜束の外径の違いに容易に対応出来る。
ソケット部材は結束部に当接して複数の中空糸膜の自重を受けることが出来るので、該複数の中空糸膜を自立させることが出来、例えば台座部にソケット部材を嵌合させると共に、該ソケット部材に結束部を嵌合させる構成とした場合には該複数の中空糸膜の運転時の横移動を防止することが出来る。
また、ソケット部材により結束部の下方に空気室を形成することにより、台座部に設けられた散気手段から散気された空気が空気室に導かれ、結束部に設けられた散気用開口部から複数の中空糸膜に均一に散気されるため該中空糸膜は適度に揺れて該中空糸膜の表面に付着した汚泥等の懸濁物質を剥ぎ取ることが出来、濾過性能を維持することが出来る。
また、ソケット部材が台座部及び結束部に対して着脱可能に構成され、該結束部に固定される複数の中空糸膜の長さ或いは結束部の外径に応じて変更可能に構成されたことで、結束部に固定される複数の中空糸膜の長さ或いは結束部の外径に応じた異なる複数のソケット部材を用意し、該ソケット部材をそれ等の種々の結束部及び共通の台座部に対して装着して設置することが出来、脱離して交換することが容易に出来る。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成によれば、ソケット部材が結束部に固定される複数の中空糸膜の長さに応じて該結束部に当接する当接部の高さを変更し得る高さ変更手段を有することで、複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定された結束部の高さを高さ変更手段により変更することで、中空糸膜の全長の違いに容易に対応出来る。
高さ変更手段の具体例としては、円筒形状、或いは角筒形状のソケット部材の内周面に複数の異なる径を有する段部当接面を形成し、ソケット部材内に結束部を嵌入すると共に、該結束部の外径に対応する段部当接面に結束部を当接させて装着することで、中空糸膜の全長の違いに容易に対応することが出来る。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成によれば、ソケット部材が結束部の外径に応じて該結束部に嵌合する嵌合部の内径を変更し得る径変更手段を有することで、複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定された結束部の外径に応じて径変更手段により該結束部に嵌合する嵌合部の内径を変更することで、中空糸膜束の外径の違いに容易に対応出来る。
径変更手段の具体例としては、円筒形状、或いは角筒形状のソケット部材の内周面に複数の異なる径を有する段部当接面を形成し、ソケット部材内に結束部を嵌入すると共に、該結束部の外径に対応する段部当接面に結束部を当接させて装着することで、中空糸膜束の外径の違いに容易に対応することが出来る。
また、本発明に係る膜分離ユニットの第の構成によれば、複数の中空糸膜の側面を覆う隔壁を設けたことで、結束部に設けられた散気用開口部から複数の中空糸膜に散気される膜曝気の拡散を抑制することが出来、複数の中空糸膜への散気状態を均一にすることが出来る。また、バクテリア用の槽曝気や槽内流動から中空糸膜を隔離することが出来、バクテリア用の槽曝気や槽内流動が中空糸膜に直接作用することを抑制することが出来るため該中空糸膜が破損する虞がなく該中空糸膜を槽曝気や槽内流動から保護することが出来る。
図により本発明に係る膜分離ユニットの一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る膜分離ユニットの構成を示す平面図、正面図及び側面図、図2は本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の配管構造を示す図、図3は本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の下部配管構造を示す部分図、図4は本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の上部配管構造を示す部分図、図5〜図7は各種ソケット部材の構成を示す図、図8は複数の中空糸膜の側面を隔壁により覆った様子を示す斜視図、図9は本発明に係る膜分離ユニットを設置する場合のフレーム構造の一例を示す図である。
図1及び図2において、1は膜分離ユニットであり、上部に配置される一端が開放され且つ下部に配置される他端が閉塞された中空糸膜5が処理槽3の液中に浸漬され、その開口された上部に配置される一端から吸引して該処理槽3内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュール2を有して構成される。
本実施形態の膜分離ユニット1は、4本の中空糸膜モジュール2を柱梁からなる方形状の架台8に一体的に組み込んでユニット化したものである。架台8に組み込まれる中空糸膜モジュール2同士の設置間隔は、複数の中空糸膜5の処理槽3内部での揺れを考慮して該中空糸膜モジュール2の外径の1.2倍以上且つ2倍以下程度に設定することが好ましい。例えば、中空糸膜モジュール2同士のピッチは250mm以上且つ300mm以下程度が好ましい。
中空糸膜モジュール2同士が近すぎる場合、隣接する中空糸膜5同士がぶつかり合い、中空糸膜5の擦化が進行する可能性がある。また、中空糸膜5の揺れの幅が抑制され、汚泥の付着抑制効果が損なわれる可能性もあるため、中空糸膜モジュール2同士の設置間隔は該中空糸膜モジュール2の外径の1.2倍以上、好ましくは1.5倍以上程度に設定することが好ましい。
中空糸膜モジュール2の自重は例えば15kg〜30kg程度で、長尺方向の長さが1m〜2m程度のものが適用出来る。
本実施形態の処理槽3は例えば食品排水汚水汚泥を膜分離ユニット1により分解する場合に適用することが出来、処理槽3内にはバクテリアを生存させるために大量のエアーを処理槽3内で曝気するためのエアレータ4が設けられている(図8参照)。
複数の中空糸膜5の下部に配置される閉塞側端部5aは円筒形状の結束部6に固定されており、該閉塞側端部5aが固定された位置を回避する結束部6の所定位置に散気用開口部7が設けられている。一方、架台8の底面には散気手段となる散気管10を配置した円筒形状の台座部9が設けられている(図3参照)。
図3に示すように、台座部9と結束部6との間には円筒形状のソケット部材11が配置される。ソケット部材11の下部は円筒形状の台座部9の内周面内に嵌入され、該ソケット部材11の上部の内周面内には結束部6が嵌入される。ソケット部材11の内周面には段部当接面11aが形成されており、ソケット部材11内に結束部6を嵌入すると共に、段部当接面11aに結束部6の下端面を当接させて装着することにより、ソケット部材11により複数の中空糸膜5の自重を受けると共に、段部当接面11aよりも下方に空気室12を形成する。
空気室12には台座部9に設けられた散気手段となる散気管10が導かれており、該散気管10から空気を散気することにより結束部6に設けられた散気用開口部7を介して複数の中空糸膜5の外周面に均一に散気されるため該中空糸膜5は適度に揺れて該中空糸膜5の外周面に付着した汚泥等の懸濁物質を剥ぎ取ることが出来、濾過性能を維持することが出来る。
また、各散気管10の途中には空気を均一に分岐するためのユニオン型オリフィス27が設けられている。ユニオン型オリフィス27はユニオン継ぎ手内にオリフィスプレートを挟み込んだ構造を有しており、該ユニオン型オリフィス27の前後の配管に比べて大きな圧力損失を付与することにより各中空糸膜モジュール2に対して散気管10から散気される空気の均一な分岐が可能になる。ユニオン型オリフィス27はフランジ型のオリフィスに比べてコンパクトな構造で分岐配管が可能である。
散気管10を膜分離ユニット1に一体的に設けたことにより中空糸膜5への散気と共に、処理槽3内の散気循環も同時に行なうことが出来る。
台座部9の円筒形状の起立片9aには固定ネジ13が螺合されており、台座部9の起立片9a内にソケット部材11を嵌入して固定ネジ13を締結することによりソケット部材11が台座部9に固定される。他方、ソケット部材11の段部当接面11aよりも上方の壁部には同じく固定ネジ13が螺合されており、ソケット部材11内に結束部6を嵌入して該結束部6の下端面を段部当接面11aに当接させて装着し、固定ネジ13を締結することにより結束部6がソケット部材11に固定される。
結束部6がソケット部材11の段部当接面11aに当接して複数の中空糸膜5の自重を受けることが出来るので、該複数の中空糸膜5を自立させることが出来、台座部9にソケット部材11を嵌合させると共に、該ソケット部材11に結束部6を嵌合させる構成としたことにより該複数の中空糸膜5の運転時の横移動を防止することが出来る。
架台8の側面外周には図8に示すように、面材からなる隔壁14が設けられており、この隔壁14により中空糸膜5の側面が覆われている。複数の中空糸膜5の側面を覆う隔壁14を設けたことで、結束部6に設けられた散気用開口部7から複数の中空糸膜5に散気される膜曝気の拡散を抑制することが出来、複数の中空糸膜5への散気状態を均一にすることが出来る。
また、隔壁14によりエアレータ4から大量の空気を噴出すことによるバクテリア用の槽曝気や槽内流動から中空糸膜5を隔離することが出来、バクテリア用の槽曝気や槽内流動が中空糸膜5に直接作用することを抑制することが出来るため該中空糸膜5が破損する虞がなく該中空糸膜5を槽曝気や槽内流動から保護することが出来る。
尚、架台8の外周側部に設ける隔壁14の代わりに、中空糸膜モジュール2毎にその外周側部を覆う外筒を設けることも出来る。中空糸膜モジュール2を覆う外筒を該中空糸膜モジュール2毎に設置した場合、中空糸膜モジュール2下部から導入され、上昇途中で中空糸膜モジュール2の外側に出た空気を拡散させることなく該中空糸膜モジュール2付近に留まらせることが出来、中空糸膜モジュール2の外周付近の中空糸膜5の汚泥を剥ぎ取る効果が増大する。従って、このような外筒によっても膜曝気の拡散を抑制出来、中空糸膜5外周表面の汚泥を剥ぎ取ることが出来る。
図2に示すように、中空糸膜5の上部に配置された結束部15には各中空糸膜5の内部に連通する濾過液排出用開口部16が設けられており、図4に示すように、結束部15の上端部に設けられた鍔部15aと、結束部15の外周径に対応する外周径を有するキャップ部材17の鍔部17aとがクランプ部材18により締結されている。
一方、架台8の上部に設けられた集液ヘッダ19からホースアダプタ20が分岐されており、該ホースアダプタ20にはホースバンド21によりフレキシブルホース22が接続されている。更にフレキシブルホース22の他端にはホースバンド21によりへルールホースアダプタ23が接続されており、該へルールホースアダプタ23の下端部に設けられた鍔部23aと、キャップ部材17の上端部に設けられた鍔部17bとがクランプ部材18により締結されている。
そして、集液ヘッダ19から吸引することで、処理槽3内の処理液が中空糸膜5内に吸引されて濾過され、中空糸膜5内を流通する濾過液が集液ヘッダ19に集液される。
図5及び図6はソケット部材11が台座部9及び結束部6に対して着脱可能に構成され、結束部6に固定される複数の中空糸膜5の全長及び結束部6の外径に応じて該結束部6の下端部が当接する当接部となる段部当接面を複数設けることによって変更可能に構成したものである。
即ち、ソケット部材11の内周壁面に設けられた高さ及び周径の異なる段部当接面11a,11b,11cは結束部6に固定される複数の中空糸膜5の長さに応じて該結束部6に当接する当接部となる段部当接面11a,11b,11cの高さを変更し得る高さ変更手段と、結束部6の外径に応じて該結束部6に嵌合する嵌合部となる段部当接面11a,11b,11cの内径を変更し得る径変更手段の両方を兼ねる構成とされている。
中空糸膜5の全長が異なる場合には中空糸膜モジュール2の上部に設けられたフレキシブルホース22が中空糸膜5の全長に対応して適宜伸縮することにより該中空糸膜5の全長の寸法差を吸収することが出来る。
また、中空糸膜5を変更或いは取り替える場合には、図4(b)に示すように、クランプ部材18を脱離すると共に、図3、図5及び図6に示すように、ソケット部材11の固定ネジ13を外してキャップ部材17に設けられた吊り手17cを吊り下げて中空糸膜モジュール2の結束部6をソケット部材11から脱離して容易に中空糸膜5を変更或いは取り替えることが出来る。
複数の中空糸膜5の閉塞側端部5aが固定された結束部6と、散気管10が設けられた台座部9との間にソケット部材11を介在させたことで、槽深、槽径、槽形状(円筒型、角筒型)等が異なる種々の処理槽3に対応して中空糸膜5の全長の違いや中空糸膜5束の外径の違いにそれぞれ対応したソケット部材11を結束部6と台座部9との間に介在させることが出来、中空糸膜5の全長の違いや中空糸膜5束の外径の違いに容易に対応出来る。
ソケット部材11の各段部当接面11a,11b,11cは結束部6の下端面に当接して複数の中空糸膜5の自重を受けることが出来るので、該複数の中空糸膜5を自立させることが出来る。特に活性汚泥槽に膜分離ユニット1を挿入する場合には、中空糸膜5の表面に徐々に汚泥が付着して中空糸膜モジュール2の自重が重くなるため該中空糸膜モジュール2を上から吊り下げる構造では中空糸膜モジュール2を吊り下げ支持するための梁材に大きな強度が求められるため架台8の構造が大型化してしまい、膜分離ユニット1の自重も大きくなって、全体的に構造が大型化してしまうという問題があるが、本実施形態のように複数の中空糸膜5を自立させることにより中空糸膜モジュール2の上部は横倒れを拘束する程度の支えで良いため架台8の構造も小型化出来、膜分離ユニット1の自重も小さく出来るので全体的構造も小型化出来る。また、中空糸膜モジュール2の上部の集水ヘッダ19にも強度が必要とされないためプラスチック製のフレキシブルホース22を使用することが出来る。
また、例えば円筒状または角筒状の台座部9の内部に該台座部9の内周形状に対応する円筒状または角筒状のソケット部材11を嵌合させると共に、該ソケット部材11の内部に該ソケット部材11の内周形状に対応する円筒状または角筒状の結束部6を嵌合させる構成とした場合には該複数の中空糸膜5の運転時の横移動を防止することが出来る。
また、ソケット部材11により結束部6の下方に空気室12を形成することにより、台座部9に設けられた散気管10から散気された空気が空気室12に導かれ、結束部6に設けられた散気用開口7から複数の中空糸膜5の外周面に均一に散気されるため該中空糸膜5は適度に揺れて該中空糸膜5の外周面に付着した汚泥等の懸濁物質を剥ぎ取ることが出来、膜分離ユニット1による濾過性能を維持することが出来る。
また、ソケット部材11が台座部9及び結束部6に対して着脱可能に構成され、該結束部6に固定される複数の中空糸膜5の長さ或いは結束部6の外径に応じて適宜変更可能に構成されたことで、結束部6に固定される複数の中空糸膜5の長さ或いは結束部6の外径に応じた異なる複数のソケット部材11を用意し、該ソケット部材11をそれ等の種々の結束部6及び共通の台座部9に対して装着して設置することが出来、脱離して交換することも容易に出来る。
また、ソケット部材11が結束部6に固定される複数の中空糸膜5の全長に応じて該結束部6に当接する当接部の高さを適宜変更し得る高さ変更手段となる段部当接面11a,11b,11cを有することで、複数の中空糸膜5の閉塞側端部5aが固定された結束部6の高さを高さ変更手段となる段部当接面11a,11b,11cを適宜選択して変更することで、中空糸膜5の全長の違いに容易に対応出来る。
また、ソケット部材11が結束部6の外径に応じて該結束部6に嵌合する嵌合部の内径を変更し得る径変更手段として段部当接面11a,11b,11cを有することで、複数の中空糸膜5の閉塞側端部5aが固定された結束部6の外径に応じて径変更手段となる段部当接面11a,11b,11cを適宜選択して該結束部6に嵌合する嵌合部の内径を変更することで、中空糸膜5束の外径の違いに容易に対応出来る。
図7(a)〜(c)は、ソケット部材11の内周面に設けられた段部当接面11aに該ソケット部材11の内周面に対応する外周面を有する環状のスペーサ部材28が当接して嵌入されており、このようなスペーサ部材28を適宜選択することにより結束部6に固定される複数の中空糸膜5の長さ或いは結束部6の外径に応じて変更可能に構成したものである。
図7(a)のスペーサ部材28は該スペーサ部材28の高さを適宜選択することにより結束部6に固定される複数の中空糸膜5の全長に応じて該結束部6に当接する当接部の高さを適宜変更し得る高さ変更手段として構成されており、図7(b)のスペーサ部材28は該スペーサ部材28の径方向の厚さを適宜選択することにより結束部6の外径に応じて該結束部6に嵌合する嵌合部の内径を変更し得る径変更手段として構成されており、図7(c)の断面L字形状のスペーサ部材28は該スペーサ部材28の高さ或いは径方向の厚さを適宜選択することにより前記高さ変更手段と径変更手段との両方を兼ねる構成とされている。
図9は本発明に係る膜分離ユニット1を処理槽3内に設置する場合の種々の設置構造を説明する図であり、図9(a)は処理槽3の上部に設けられた天板梁24に膜分離ユニット1の架台8を挿入して収容し得る籠状枠からなる架構体25が吊り下げられたカゴ設置タイプの設置構造である。架構体25の縦方向のフレームは断面L字形状のL型鋼等により架台8の4方の縦方向の角を嵌め込んで上下方向にガイドするガイドレールを兼ねており、図9(a)では処理槽3の槽底板3aから所定の距離だけ浮かせた状態で設置される。
図9(b)は架構体25を処理槽3の槽底板3a上に載置した状態で処理槽3の上部に設けられた天板梁24に取り付けた槽底設置タイプの設置構造であり、前述と同様に架構体25を構成する断面L字形状のL型鋼等により膜分離ユニット1の架台8が挿入されて収容される。
図9(c)は処理槽3内に設けられた梁材26に膜分離ユニット1の架台8が吊り下げられたハンガータイプの設置構造である。
直径150mm、長さ2000mmの中空糸膜モジュール2を互いの離間ピッチが300mmとなるように設定して4本架台8に組み込み、膜分離ユニット1を高さ2500mm、縦700mm、横700mmの寸法で作成し、深さ8000mmの食品排水処理用活性汚泥槽からなる処理槽3内に該膜分離ユニット1を浸漬させ、散気管10からの膜曝気量が5Nm/Hr、0.4m/m/Hrの定流量濾過条件において安定した濾過運転を12ヶ月間継続することが出来た。
直径150mm、長さ2000mmの中空糸膜モジュール2を互いの離間ピッチが300mmとなるように設定して2本架台8に組み込み、膜分離ユニット1を高さ2500mm、縦700mm、横200mmの寸法で作成し、深さ3000mmの膜濾過活性汚泥実験槽からなる処理槽3内に該膜分離ユニット1を浸漬させ、散気管10からの膜曝気量が7Nm/Hr、0.4m/m/Hr〜0.8m/m/Hrの種々の定流量濾過条件において安定した濾過運転を12ヶ月間継続することが出来た。
本発明の活用例として、一端が閉塞され且つ他端が開口された中空糸膜が処理槽の液中に浸漬され、その開口された他端から吸引して該処理槽内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットに適用出来、特に食品排水汚水汚泥を分解する処理槽内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットに適用出来る。
本発明に係る膜分離ユニットの構成を示す平面図、正面図及び側面図である。 本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の配管構造を示す図である。 本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の下部配管構造を示す部分図である。 本発明に係る膜分離ユニットの中空糸膜束の上部配管構造を示す部分図である。 各種ソケット部材の構成を示す図である。 各種ソケット部材の構成を示す図である。 各種ソケット部材の構成を示す図である。 複数の中空糸膜の側面を隔壁により覆った様子を示す斜視図である。 本発明に係る膜分離ユニットを設置する場合のフレーム構造の一例を示す図である。
1…膜分離ユニット
2…中空糸膜モジュール
3…処理槽
3a…槽底板
4…エアレータ
5…中空糸膜
5a…閉塞側端部
6…結束部
7…散気用開口部
8…架台
9…台座部
9a…起立片
10…散気管
11…ソケット部材
11a〜11c…段部当接面
12…空気室
13…固定ネジ
14…隔壁
15…結束部
15a…鍔部
16…濾過液排出用開口部
17…キャップ部材
17a,17b…鍔部
17c…吊り手
18…クランプ部材
19…集液ヘッダ
20…ホースアダプタ
21…ホースバンド
22…フレキシブルホース
23…へルールホースアダプタ
23a…鍔部
24…天板梁
25…架構体
26…梁材
27…オリフィス
28…スペーサ部材

Claims (4)

  1. 一端が閉塞され且つ他端が開口された中空糸膜が処理槽の液中に浸漬され、その開口された他端から吸引して該処理槽内の液を濾過分離する複数の中空糸膜モジュールを有する膜分離ユニットであって、
    前記複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定され且つ前記複数の中空糸膜の閉塞側端部が固定された位置を回避する所定位置に散気用開口部が設けられた結束部と、
    散気手段が設けられた台座部と、
    前記台座部と前記結束部との間に配置され、該結束部に当接して少なくとも前記複数の中空糸膜の自重を受けると共に該結束部の下方に空気室を形成するソケット部材と、
    を有し、
    前記ソケット部材は、前記台座部及び前記結束部に対して着脱可能に構成され、前記結束部に固定される複数の中空糸膜の長さ或いは前記結束部の外径に応じて変更可能に構成したことを特徴とする膜分離ユニット。
  2. 前記ソケット部材は、前記結束部に固定される複数の中空糸膜の長さに応じて該結束部に当接する当接部の高さを変更し得る高さ変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の膜分離ユニット。
  3. 前記ソケット部材は、前記結束部の外径に応じて該結束部に嵌合する嵌合部の内径を変更し得る径変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載の膜分離ユニット。
  4. 前記複数の中空糸膜の側面を覆う隔壁を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の膜分離ユニット。
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