JP6089854B2 - 膜ユニット及び膜ユニット複合体 - Google Patents

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Description

本発明は河川水、湖水、各種廃水等の被処理水を濾過処理する膜ユニットとその複合体に関する。さらには、被処理水の温度が100℃以上の高温の場合にも適用できる膜ユニットとその複合体に関する。
膜モジュールは濾過部材の一端側または両端側に濾過水導入部材が接続されているのが一般的な構成である(特許文献1〜5等)。
特開平10−57775号公報 特開平11−76764号公報 特開2005−125198号公報 特開2006−15233号公報 国際公開第2010/015374号
特許文献1〜4の膜モジュールは濾過水の取り出し口が濾過部材の端部側の濾過水導入部材に配置されており、当該膜モジュールを多段積みした場合、各取り出し口に配管接続用のコネクタが必要となり、膜ユニットの構造が煩雑且つ製造コストが高価なものとなる。また、濾過部材と濾過水導入部材とは対面接合した状態となっているので、この両者の接合強度が低下しやすい。
また、特許文献5の膜ユニットは、板状の濾過部材を複数並列に配置させ当該各濾過部材の端部から濾過水を導入する濾過水導入部材を備える。この濾過水導入部材は箱状に形成され、その上下端面には濾過水を系外に排出させるための開口部が形成されている。この態様は濾過水の集合室が簡素な構造であるため、多段積みした場合に当該濾過水導入部材の強度不安定が懸念されることから、前記開口部を閉鎖する密閉部材を堅牢にする必要がある。また、前記濾過水導入部材内は各濾過部材を隔離させる仕切り板によって仕切られているのでされているので、濾過部材の逆洗時には各濾過部材内部の濾過水流路への圧力伝達が均一に作用しないことから、充分な洗浄効果が得られない。
さらに、前記濾過部材及び濾過水導入部材が高分子材料からなる場合、融着剤や接着剤により当該両者の部材の接着強度を確保させた膜モジュールが得られる。
しかしながら、濾過部材が無機材料(例えばセラミックス)からなる一方で濾過水導入部材が高分子材料からなる場合、当該両者の部材の接合に高分子樹脂からなる接着剤を適用すると高分子材料同士の接合よりも耐久性のある接合強度を得ることが困難となる。
しかも、従来の膜モジュールにおける前記両者の接続部分は被処理水(例えば下水、廃水等)に直接接触する態様となっており被処理水に含まれる各種の物質、温度の影響を直接受けることとなる。
そこで、本発明の膜ユニットは、複数の膜モジュールを並列に備えた膜ユニットであって、前記膜モジュールは、濾過部材から固液分離水を導入する濾過水導入部材を備え、前記濾過水導入部材は、断面矩形状の筒体から成り、前記濾過部材が接続されない対向した側壁部のうち、一方の側壁部には当該壁部の面から第一開口部が突設され、他方の側壁部には他の前記膜モジュールの濾過水導入部材の第一開口部と嵌合可能な第二開口部が形成され、前記濾過水導入部材の両端面には、濾過水の系外に排出させる集水口の仮密閉部が予め形成されている
以上の発明によれば、膜モジュールの濾過水導入部材の第一開口部が他の膜モジュールの濾過水導入部材の第二開口部と嵌合可能であるので複数の膜モジュールのユニット化が容易となる。また、前記濾過水導入部材の両端面には濾過水の系外に排出させる集水口の仮密閉部が予め形成されたことにより、前記膜ユニットにおける任意の膜モジュールを他の膜モジュールから濾過水を導入して系外に移送する集水用の膜モジュールとして利用できる。
また、本発明のユニットの濾過水導入部材の群は共に個々の濾過水導入部材と濾過部材との接続部分を含めて被覆材によって被覆成型させるとよい。本態様によれば、濾過水導入部材が纏められた状態で被覆材によって被覆成型されているので当該膜ユニットを積層させた場合でも濾過水導入部材の強度性を維持できる。また、前記濾過部材と前記濾過水導入部材との接続部分が被覆されるので当該接続部分が被処理水に曝されなくなる。特に、前記接続部分に接着剤が未使用である場合には当該部分における微小空間を被覆させることができ、堅牢な構造体を成すことができ、耐久性、耐薬品性、耐熱性を向上させることできる。
前記濾過部材と前記濾過水導入部材は接着剤によって接続させると、当該部材間の液密性がより一層確保される。
以上の発明によれば膜モジュールのユニット化が容易となると共に濾過水導入部材の強度性及び濾過部材と濾過水導入部材との接続部分の耐久性、耐薬品性並びに耐高温性が向上する。
(a)は発明の実施形態における膜モジュールの濾過水導入部材の上面図,(b)は同濾過水導入部材の一方の開口部を示した斜視図,(c)は同濾過水導入部材の他方の開口部を示した斜視図,(d)は同実施形態における集水口が形成された濾過水導入部材の上面図,(e)は同濾過水導入部材の一方の開口部を示した斜視図,(f)は同濾過水導入部材の他方の開口部を示した斜視図。 発明の実施形態における膜ユニットを二段に積層させた複合体の縦断面図。 (a)は濾過水導入部材の縦断面図,(b)は同濾過水導入部材の横断面図,(c)は集水口が形成された濾過水導入部材の縦断面図。 膜モジュールの組立説明図。 前記膜モジュールを並列に配置させた膜ユニットの一端を示した横断面図。 (a)は被覆材成型部の型枠が装着された膜ユニットの一端の上面図,(b)は両端に集水管が装着された濾過水導入部材の当該集水管周りの型枠の縦断面図。 前記膜ユニットの被覆材成型部の形成過程(a)〜(c)の概略説明図。 膜ユニットの被覆材成型部の金型部が撤去される過程(a)(b)の説明図。 前記膜ユニットの仕上げ過程(a)(b)の説明図。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[膜モジュールの態様]
図1(a)〜(c)に示された膜モジュール1は、図2に示されたユニット複合体7に具備された膜ユニット6の構成要素であって、濾過部材2の両端から固液分離水を導入する濾過水導入部材3を備える。濾過水導入部材3は、断面矩形状の筒体から成り、濾過部材2が接続されない対向した側壁部3a,3bのうち、一方の側壁部3aにおいては、当該壁部の面から第一開口部31が突設されている。他方の側壁部3bにおいては、他の膜モジュール1の濾過水導入部材3の第一開口部31と嵌合可能な第二開口部32が形成されている。濾過水導入部材3の上端面並びに下端面には集水口33の仮密閉部34が予め形成されている。
集水口33は濾過水導入部材3内の濾過水並びに他の膜モジュール1から導入した濾過水を系外に移送するための開口部である。この集水口33が形成された濾過水導入部材3を備える膜モジュール1は、集水口33が形成されていない他の膜モジュール1から濾過水を導入して系外に移送するための「集水用の膜モジュール」として機能する。
図1(d)〜(f)に例示した膜モジュール1の濾過水導入部材3は、集水用の濾過水導入部材であって、その上下端面において、濾過部材2及び他の膜モジュール1から導入した濾過水を外部に排出させる集水口33が形成されている。
仮密閉部34は、図3(a)(b)に示したように濾過水導入部材3の上下端面にて円形状の集水口33に沿う切り欠き37により形成されており、ハンマで叩けば容易に除去でき、当該部材3を同図(c)に示した「集水用の濾過水導入部材3」として利用できる。
濾過部材2は有機膜,セラミック膜,セラミック膜以外の無機膜に例示される分離膜を備えた板状のセルから成る。例えば、有機膜中空糸膜,有機平膜,無機平膜,無機単管膜等を備えたものが挙げられる。有機膜の材料としては、セルロース,ポリオレフィン,ポリスルホン,PVDF(ポリビニリデンフロライド),PTFE(ポリ四フッ化エチレン)などが例示される。濾過部材2に設けられる濾過膜の孔径は固液分離の対象となる物質の粒径に応じて選択される。例えば、活性汚泥の固液分離に用いるのであれば、0.5μm以下の孔径を有する濾過膜が適用され、また、浄水の濾過のように除菌が必要な場合は0.1μm以下の孔径を有する濾過膜が適用される。
濾過水導入部材3の構成材料としては、金属,セラミックスに例示される無機材料または樹脂等の有機材料が挙げられる。前記金属としてはSUS材が例示される。前記セラミックスから成るものとしては、セラミックス繊維筒を無機接着剤等で硬化して成るものが挙げられる。また、使用温度が200℃程度以下であれば、有機系材料の例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリイミド、ポリフェニリンサルファイト(PPS)、セラミックフッ素繊維からなるパイプを適用すればよい。この濾過導入部材3を後述の自硬性無機質材料からなる被覆材4の成型部41で被覆した場合、当該部材3は成型部41の補強材としても機能する。
濾過部材2と濾過水導入部材3とは図4に示したように接着剤5によって接続される。接着剤5は接着機能と液密機能とを兼ねる。接着機能は一時的な仮止めとしても機能する。前記液密機能は膜モジュール1の製造過程での被覆材4の成分が濾過水導入部材3内や濾過部材2内に浸入するのを防止させる。液密機能は被覆材4による濾過水導入部材3の被覆が形成されるまで機能すればよく過度の耐圧は必要としない。これらの機能は最低限、被覆材4による一体成型の作業終了までその機能を果たしていればよく、その作業終了後(モールド成型、固化後)には当該機能は被覆材4で代替できる。
接着剤5としては無機系接着剤、有機系接着剤が挙げられる。無機系接着剤はシリカ系接着剤、セラミック系接着剤が例示される。有機系接着剤はアクリル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂溶剤系接着剤、シリコーン系接着剤、ニトロセルロース系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤が例示される。また、接着剤5の特徴、機能面から瞬間系接着剤、弾性系接着剤、二液常温硬化樹脂系接着剤、熱硬化性樹脂系接着剤、ホットメルト接着剤等に分類でき、適宜、膜モジュール1の使用条件に応じて選択する。
[膜ユニット6の態様]
膜ユニット6は、図5に示すように、膜モジュール1の濾過水導入部材3の第一開口部31,第二開口部32を隣り合う他の膜モジュール1の濾過水導入部材3の第二開口部32,第一開口部31と嵌合させることで、複数の膜モジュール1を並列に備える。また、膜モジュール1の群のうちで任意数(図3に例示された態様においては3つ)の膜モジュール1の濾過水導入部材3が「集水用の濾過水導入部材」として機能し、当該部材3の上下端面に集水口33が形成されている。尚、膜ユニット6の一端側の濾過水導入部材3の第一開口部31は第一密閉蓋35によって密閉され、他端側の濾過水導入部材3の第二開口部32は第二密閉蓋36によって密閉される。
濾過水導入部材3の群は図2に示したように纏めて被覆材4の成型部41によって被覆されている。また、この成型部41の上端面,下端面には、「集水用」の複数の濾過水導入部材3の端部を纏めて包囲する止水部材42が配置される囲繞溝43が形成されている。
被覆材4の材料としては、金属,セラミック等に例示される無機材料や、熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂,二液硬化型樹脂,紫外線硬化型樹脂等に例示される有機材料や、自硬性無機質材料が挙げられる。これらの材料から作業性や耐久性を含めた被処理液の性状に対して適するものが選定される。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂等が例示される。熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂,ABS樹脂,フッ素樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン等が例示される。二液硬化型樹脂としてはウレタン系樹脂等がある。ウレタン系樹脂としては、硬質ウレタン樹脂を用いると常温での作業が可能であるので作業性が高く、耐久性及び耐薬品性を有する被覆材4を構成できる。硬質ウレタン樹脂としては水和アルミナ含有ポリエステルポリオール型ウレタン樹脂等が例示される。
自硬性無機質材料は粉末状の本材料を適量の水と混合して流動性を確保し、モールド部材として使用可能なものであり、水和反応により凝結して強度が得られ、その後の水中に置いても強度が低下しない水硬性を発現する性質をもつ材料である。自硬性無機質材料としては、キャスタブル材、セメント系材料が例示される。
キャスタブル材とは、水硬性セメント(アルミナセメント等)を結合材として使用し、耐火骨材と混合した耐火物である。前記耐火骨材には、粘土質、高アルミナ質などの種々の耐火物が用いられ、結合材としてリン酸塩(例えば第一リン酸アルミニウム)やケイ酸ナトリウムを配合させるとキャスタブル材に耐酸性を確保させることができる。
キャスタブル材の最高使用温度は、配合された骨材の種類により差があり、高アルミナ質耐火物は粘土質耐火物よりも最高使用温度が高い。但し、粘土質耐火物であっても、最高使用温度は900℃以上あるので、本実施形態では耐熱条件を十分満たす。そのため、キャスタブル材の選択基準は、使用環境(耐酸性、耐アルカリ性等)、材料特性(要求される圧縮強度、熱膨張率、熱伝導率など)や作業性に基づき行うこととなる。
セメント系材料としてはセメントやセメントと骨材とを組み合わせたものが挙げられる。セメント、水を練り混ぜたものはセメントペーストと呼ばれ、セメント、水、砂などの骨材を練り混ぜたものがモルタルである。また、セメント、水、砂等の細骨材、砂利等を粗骨材を練り混ぜたものがコンクリートである。粗骨材は5mm以上のものが重量で85%以上含まれる骨材である。細骨材とは10mmふるいを全て通過し、5mm以下のものが重量で85%以上含まれる骨材である。これらの骨材の含有率を含めたセメント系材料の種類は、成型部41の平滑程度等を含めて膜モジュール1の機能に支障のない条件で選択される。
前記セメントとしては、周知のポルトランドセメント、混合セメント、特殊セメントが挙げられ、用途に応じて選択すればよい。
成型したセメント系材料の強度、耐久性、水密性は、セメントと水を練り混ぜる際の水セメント比と密接な関係があるので、膜モジュールの用途に応じた水セメント比は55%以下にするとよい。
また、セメント系材料に耐熱性、耐酸性を確保させる場合には、セメントには特殊セメントに分類されるアルミナセメントを選択し、これにと配合させる骨材にはアルミナ、コージェライト、ムライト、シリカに例示される耐熱特性に富む材料の微粉末、粒子を適用すればよい。
さらに、上記セメント系材料以外にも、ポリマーセメントモルタルやポリマーセメントコンクリートを使用できる。ポリマーセメントモルタルやポリマーセメントコンクリートとは、セメント、水、骨材を練り混ぜの際にセメント改質材としてポリマー混和剤が混合されたコンクリート及びモルタルのことであり、普通モルタルに比べて接着性、水密性、耐薬品性に優れる性質を有する。
また、必要に応じて被覆材4の靭性化のために繊維材が配合される。繊維材としては、ガラス繊維、ロックウール、セラミックファイバー(例えばAl23とSiO2からなるファイバー)、Al23含有量の高いアルミナ繊維などが使用される。繊維の大きさは例えば直径6〜10μm程度、繊維の長さは例えば1〜5mm程度に設定される。尚、前記長さは被覆材4の成形体の厚みも考慮される。
繊維材の使用量は自硬性無機質材料100重量部に対して0.5〜3重量部程度とする。0.5重量部未満では機械的強度の向上の効果は少なく、3重量部を越えると、混練物の流動性が低下し、作業性が悪くなる傾向がある。
尚、成型部41の表面または成型部41と濾過部材2との境界部分には、合成樹脂材料を塗布して当該表面または境界部分に連続した被膜を形成することで耐薬品性、水密性等の特性を向上させることできる。これにより、上記のセメント系材料を用いた膜モジュールの信頼性がさらに向上する。前記合成樹脂塗料としては、フェノール樹脂塗料、合成樹脂調合ペイント、フタル酸樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、変性エポキシ樹脂、タールエポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、アルキド変性シリコン樹脂塗料、アクリルシリコン樹脂塗料、塩化ゴム系樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、フッ素樹脂塗料等が例示される。これらの合成樹脂塗料は使用目的に応じて単一または適宜複数組み合わせて選択される。
[膜ユニット複合体の態様]
膜ユニット6を具備した膜ユニット複合体7の態様について説明する。
図2に例示された膜ユニット複合体7は2つの膜ユニット6を積層させている。下段側膜ユニット6aは基礎架台8上に固定されている。下段側の成型部41下端の止水部材42と基礎架台8との接触により下段の「集水用」の濾過水導入部材3と基礎架台8との間の液密性が確保されている。
下段側膜ユニット6aの一方の「集水用」の各濾過水導入部材3は上段側膜ユニット6bの一方の「集水用」の各濾過水導入部材3と連通している。下段側膜ユニット6aの他方の「集水用」の各濾過水導入部材3は上段側膜ユニット6bの他方の「集水用」の各濾過水導入部材3と連通している。また、上段側の成型部41下端の止水部材42が下段側の成型部41上端の止水部材42と接触することにより上下段の「集水用」の濾過水導入部材3間の液密性が確保されている。
上段側膜ユニット6bには上蓋9が設置されている。上段側の成型部41上端の止水部材42と上蓋9との接触により上段の「集水用」の濾過水導入部材3と基礎架台8との間の液密性が確保されている。
上蓋9からは上段側膜ユニット6bにおける複数の「集水用の濾過水導入部材3」の集水口33から連通口44を介して濾過水を集める排出管90が露出している。この配管部90は濾過水を系外に搬出させる濾過水導出管91に接続されている。
尚、膜ユニット複合体7において膜ユニット6は二台に限定することなく被処理水の負荷に応じて適宜複数積層される。また、膜ユニット複合体7は、上記の態様に限定することなく、下段側膜ユニット6a両端の各濾過水導入部材3下端から濾過水を引き出す態様を採用してもよい。
[膜ユニットの製造方法の一例]
本実施形態の膜ユニット6の製造方法の一例について説明する。
先ず、図4に示したように濾過部材2の両端が濾過水導入部材3の挿入溝30に挿入され、部材2,3間が接着剤5によって接着される。
次いで、図5に示すように、膜モジュール1の濾過水導入部材3の第一開口部31,第二開口部32を隣り合う他の膜モジュール1の濾過水導入部材3の第二開口部32,第一開口部31と嵌合されことで、複数の膜モジュール1を並列に配置させた膜ユニット6が組まれる。この膜ユニット6の一端側の濾過水導入部材3の第一開口部31は第一密閉蓋35によって密閉され、他端側の濾過水導入部材3の第二開口部32は第二密閉蓋36によって密閉される。
次いで、図6(a)に示したように、膜ユニット6の濾過水導入部材3の群に成型部41用の金型7が組まれる。この金型7の底板70上の凸部71は整列配置された各濾過水導入部材3と当接した状態となっている一方で、当該金型7の側板72と当該膜ユニット6の第一密閉蓋35,第二密閉蓋36との間には隙間が確保されている。凸部71の高さ及び前記隙間の距離は成型部41の所定の被り厚と同等に設定されている。また、図6(b)に示したように、濾過水導入部材3群の上下端と対向する金型7の側板73には、金型7内における膜ユニット6の固定と集水用の濾過水導入部材3の集水口33への被覆材4の侵入防止のための集水口挿入金具74が具備されている。さらに、側板73には、成型部41上下端面の囲繞溝43を形成させる囲繞凸部75が具備されている。
次いで、上記の金型7が組まれた膜ユニットを図7(a)の状態から同図(b)の状態に反転させる。この状態での下方の底板70と側板72,73とから成る空間部Aに被覆材4が注入される。
空間部Aに注入された被覆材4が硬化した後、金型7が組まれた濾過部材2を図7(b)の状態から同図(c)の状態に反転させる。この状態での下方の底板70と側板72,73とから成る空間部Bに被覆材4が注入される。
次いで、空間部Bに注入された被覆材4が硬化した後、図8に示したように被覆材4の成型部41から底板70及び側板72,73が撤去されると、膜ユニット6の両端に被覆材4の成型部41が形成される。また、同成型部41には集水用の濾過水導入部材3の集水口33と連通する連通口44が形成されている。さらに、この連通口44群の周囲には囲繞溝43が形成された状態となっている。
そして、図9に示したように底板70の凸部71によって形成された成型部41の凹部45に被覆材4が打設されると、図2に示した成型部41を有する膜ユニット6が出来上がる。
[本実施形態の効果]
以上の膜モジュール1によれば、膜モジュール1の濾過水導入部材3の第一開口部31が他の膜モジュールの濾過水導入部材3の第二開口部32と嵌合可能であるので複数の膜モジュール1のユニット化が容易となる。
また、濾過水導入部材3が纏められた状態で被覆材4によって被覆成型されているので例えば図2に示したように膜ユニット6を積層させた場合でも濾過水導入部材3の強度を維持できる。
さらに、濾過部材2と濾過水導入部材3との接続部分が被覆されるので当該接続部分が被処理水に曝されなくなる。これにより、濾過部材2が有機材料(若しくは無機材料)からなる一方で濾過水導入部材3が無機材料(若しくは有機材料)からなる場合であっても、両者の接続部分は、被処理水に含まれる各種の物質、温度の影響を直接受なくなり、耐久性、耐薬品性が向上する。
そして、前記積層の場合、最上端側の濾過水導入部材3と最下端側の濾過水導入部材3が連通する状態となり、最上端(若しくは最下端)の膜ユニット6における個々の濾過水導入部材3の上端(若しくは下端)から濾過水を直接引き出せばよいので、膜ユニット複合体7の部品数が低減する。そして、濾過部材2の逆洗の際には個々の濾過水導入部材3の一端側から逆洗水を濾過部材2に対して直接供給できるので各濾過部材2内部の濾過水流路への圧力伝達の均等化が実現する。
また、濾過水導入部材3が被覆材4によって被覆される前に濾過部材2と当該濾過水導入部材3とが接着剤5によって接着されることで当該部材2,3間の液密性がより一層確保される。したがって、膜ユニット6の製造過程での被覆材4成分の濾過水導入部材3内への浸入を防止できる。尚、濾過水導入材3の挿入溝30に濾過部材2を挿入させて接着させる態様は、当該部材2が平板状の濾過膜に限定することなく、パイプ状の濾過膜、軟質のシート状若しくはパイプ状の濾過膜、または極細の中空糸膜でも適用できる。
さらに、濾過水導入部材3において濾過水の排出口を任意に確保することで多様な膜モジュール及び膜ユニットの態様が実現する。
1…膜モジュール
2…濾過部材
3…濾過水導入部材、3a,3b…側壁部、31…第一開口部、32…第二開口部、33…集水口、34…仮密閉部
4…被覆材,成型部41
5…接着剤
6…膜ユニット
7…膜ユニット複合体

Claims (4)

  1. 複数の膜モジュールを並列に備えた膜ユニットであって、
    前記膜モジュールは、濾過部材から固液分離水を導入する濾過水導入部材を備え、
    前記濾過水導入部材は、断面矩形状の筒体から成り、前記濾過部材が接続されない対向した側壁部のうち、一方の側壁部には当該壁部の面から第一開口部が突設され、他方の側壁部には他の前記膜モジュールの濾過水導入部材の第一開口部と嵌合可能な第二開口部が形成され、
    前記濾過水導入部材の両端面には、濾過水の系外に排出させる集水口の仮密閉部が予め形成されたこと
    を特徴とする膜ユニット。
  2. 前記膜ユニットの両端の濾過水導入部材の群は共に個々の濾過水導入部材と濾過部材との接続部分を含めて被覆材によって被覆成型されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の膜ユニット。
  3. 前記濾過部材と前記濾過水導入部材は、接着剤によって接続されたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の膜ユニット。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の膜ユニットを積層させた膜ユニット複合体。
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