JPWO2009107297A1 - 車載通信装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、情報提供の遅延を抑制でき、輻輳を回避でき、十分な送信電力を確保できる車載通信装置を提供する。本発明に係る車載通信装置(100)は、送受信手段(2)からデータが送信される際の、送信周期および送信電力を制御する通信制御手段(3)を、備えている。通信制御手段(3)は、自車両情報および周辺車両情報を用いて、自車両における危険度(R)および安全距離(Ds)を推定している。通信制御手段(3)は、自車両における通信チャネルの利用率、周辺車両における通信チャネルの利用率、および自車両における危険度(R)に基づいて、自車両側の送信周期を制御している。通信制御手段(3)は、自車両における通信チャネルの利用率、周辺車両における通信チャネルの利用率、および安全距離(Ds)に基づいて、自車両側の送信電力を制御している。

Description

この発明は、車両に搭載され、車両間の無線通信を可能とする車載通信装置に係る発明であり、特に、送受信される情報を基に、当該無線通信の態様を制御することができる車載通信装置に関する。
近年、車両間無線通信を行う車載通信装置を利用した安全運転支援システムの実用化が、検討されている。当該車載通信装置には、一般的に各車両間で一定周期毎に自車両の情報を送受信し合う情報交換型アプリケーションが用いられる。また、車両間無線通信システムにおいては、各車両が自発的に情報を送信するために、従来からアクセス方式にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式が用いられている。
CSMA方式において情報交換型アプリケーションを利用すると、通信エリア内に存在する車両台数が増加した場合、通信トラフィックが増加し、通信容量を超えてしまう。また、CSMA方式は各車両が自発的に送信するため、情報を送信するタイミングが同じになると情報が衝突し、正常に受信できなくなる。このため、通信の信頼性が劣化する輻輳が発生し、車両間無線通信による情報伝達を確実に行えず安全支援サービスを提供できなくなることが考えられる。
そこで、特許文献1では、車両間無線通信システムにおいて輻輳が発生しないように、次の技術が開示されている。つまり、特許文献1には、自車両の危険な状況や通信路のトラフィック量に基づいて、自車両の送信周期制御を行い、輻輳を回避する方法が開示されている。
また、特許文献2では、車両間無線通信システムにおける輻輳軽減のために、混雑度が高いほど車両間無線通信の送信出力を下げる手法が開示されている。
特開2006−209333号公報 特開2005−039665号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、周期的に自車両の車両情報を送信する情報交換型アプリケーションにおいて、自車両の危険度に応じて自車両の送信頻度を変更している。このため、危険度の高い車両に対して情報提供するためには、危険度の高い車両を危険にさらす車両の送信頻度が高くなければ、危険度の高い車両への情報提供に遅延が生じてしまう。
また、特許文献1に係る技術では、通信トラフィックに応じて送信頻度を変更している。しかしながら、当該特許文献1では、情報を送信する際に送信遅延が生じない通信トラフィック量にまで、送信頻度を変更できているのかが不明確である。
また、特許文献2に係る技術では、混雑度に応じて送信電力を制御している。しかしながら、安全運転支援の情報提供を行うために、アプリケーションが必要な距離の通信を確保できる送信出力に設定できているとは限らない。たとえば、特許文献2に係る技術では、交差点に接近すると混雑度が高くなるため、送信出力を下げる制御が行われる。ところが、交差点に近づくと事故の危険性も高くなる。このため、特許文献2に係る技術では、当該交差点付近では十分な送信電力を確保できない。
そこで、本発明は、情報提供の遅延を抑制でき、輻輳を回避でき、十分な送信電力を確保できる車載通信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車載通信装置は、第一の車両に搭載され、前記第一の車両以外の少なくとも1以上の第二の車両との間で無線通信を行う車載通信装置であって、前記第二の車両の走行に関する第二の車両情報および、前記第二の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第二の通信チャネルの利用率を、前記第二の車両から受信する送受信手段と、前記送受信手段からデータが送信される際の、第一の車両側送信周期および第一の車両側送信電力を制御する通信制御手段とを、備えており、前記通信制御手段は、前記第一の車両自身から取得される前記第一の車両の走行に関する第一の車両情報、および前記第二の車両情報を用いて、前記第一の車両の危険度を示す第一の危険度を推定し、前記第一の車両情報および前記第二の車両情報とを用いて、所定の速度まで減速または停止するために必要な安全距離を推定し、前記送受信手段から得られる前記第一の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第一の通信チャネルの利用率、前記第二の通信チャネルの利用率、および前記第一の危険度に基づいて、前記第一の車両側送信周期を制御し、前記第一の通信チャンネルの利用率、前記第二の通信チャンネルの利用率、および前記安全距離に基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する。
本発明の請求項1に記載の車載通信装置では、通信制御手段は、第一の車両情報および第二の車両情報を用いて、第一の危険度および安全距離を推定している。そして、通信制御手段は、第一の通信チャネルの利用率、第二の通信チャネルの利用率、および第一の危険度に基づいて、第一の車両側送信周期を制御し、第一の通信チャンネルの利用率、第二の通信チャンネルの利用率、および安全距離に基づいて、第一の車両側送信電力を制御している。
したがって、情報提供の遅延を抑制でき、輻輳を回避でき、十分な送信電力を確保できる車載通信装置を提供できる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
車載通信装置の構成を示すブロック図である。 車載通信装置の詳細な構成を示すブロック図である。 データ送信処理手順を示すフローチャートである。 輻輳制御処理手順を示すフローチャートである。 危険度および安全距離推定手順を示すフローチャートである。 輻輳制御処理におけるフィードバック制御を説明するための図である。 回線設計の一例を説明するための図である。 送信電力の算出例を説明するための図である。 送信電力の設定例を示す図である。 送信電力の設定例を示す図である。 輻輳制御方法を説明するための図である。 送信周期の設定例を説明するための図である。 危険度判定処理の一例を説明するための図である。 危険度に応じた重み付けを行い、送信周期を設定する例を説明するための図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態>
図1は、本実施の形態に係る車載通信装置100の構成を示すブロック図である。
車載通信装置100は、複数の車両の各々に搭載される。そして、当該車載通信装置100を通じて、各車両間において無線通信が行われる。ここでの無線通信とは、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域無線通信)を用いても良いし、無線LAN(Local Area Network)や携帯電話など採用されるプロトコルを用いた通信でも良い。
なお、車載通信装置100が搭載された「自車両」(第一の車両と把握できる)と記す一の車両に注目して、本願明細書を説明する。また、当該「自車両」以外の車載通信装置100を搭載した複数の車両を、「周辺車両」(第二の車両と把握できる)と記す。
図1において、車載通信装置100は、情報格納手段1、送受信手段2、通信制御手段3、およびデータ生成手段4を有する。
情報格納手段1は、自車両のセンサーから取得できる車両情報、および周辺車両から無線通信により取得する周辺車両情報を格納する。さらに、情報格納手段1は、自車両から得られる自車両輻輳制御情報、および周辺車両から無線通信により取得する周辺車両輻輳制御情報を格納する。
ここで、車両情報とは、車両の走行に関する情報であり、車両の速度、加減速度、位置、走行車線、およびウィンカーON/OFFなどの情報である。また、輻輳制御情報とは、車両の危険度を示す危険度、送信電力、送信周期、通信チャネル利用率、受信感度、およびキャリアセンス感度などの情報である。さらに、通信チャネルの利用率とは、所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合のことである。
送受信手段2は、周辺車両に搭載された車載通信装置100との無線通信を行い、情報を送受信する。送受信手段2は、周辺車両情報(第二の車両情報と把握できる)および周辺輻輳制御情報を、周辺車両から受信する。
上記から分かるように、周辺輻輳制御情報としては、周辺車両における通信チャネルの利用率(第二の通信チャネルの利用率と把握できる)、および周辺車両の危険度(第二の危険度と把握できる)が含まれる。また、周辺輻輳制御情報には、周辺車両の無線通信における、送信周期(第二の車両側送信周期と把握できる)、送信電力(第二の車両側送信電力と把握できる)および受信感度(二の車両側受信感度と把握できる)が、さらに含まれる。
また、送受信手段2は、自車両の無線通信における通信チャネルの利用率(第一の通信チャネルの利用率と把握できる)を取得できる。また、送受信手段2は、データ(情報)を送信する際の送信電力を切り替えることができる。
通信制御手段3は、送受信手段2からデータ(情報)が送信される際の、自車両における、送信周期(第一の車両側送信周期と把握できる)および送信電力(第一の車両側送信電力と把握できる)を制御する。
具体的に、通信制御手段3は、送受信手段3から取得できる自車両の通信チャネルの利用率と、情報格納手段1に格納されている周辺車両輻輳制御情報と、自車両における危険度(第一の危険度と把握できる)とに基づいて、通信の信頼性を確保できる送信周期を決定する。さらに、通信制御手段3は、アプリケーションが要求する通信距離を満足する送信電力を、後述する安全距離を用いて決定する。そして、通信制御手段3は、当該決定した送信周期毎に送信を制御し、当該決定した送信電力になるように送受信手段3を制御する。
ここで、通信制御手段3は、自車両自身から取得され情報格納手段1に格納されている自車両情報(第一の車両情報と把握できる)、および送受信手段2から受信し情報格納手段1に格納されている周辺車両情報から、自車両の危険度を推定する。
データ生成手段4は、情報格納手段1に格納されている自車両情報、送受信手段2で得られる自車両における通信チャネルの利用率、および通信制御手段3で推定された自車両の危険度を少なくとも含む送信データを、所定のタイミングで生成する。そして、当該生成した送信データを送受信手段2へと送信し、送受信手段2は、通信制御手段3の制御の下、データ生成手段4で生成された送信データを送信する。
ここで、所定のタイミングとして、予め定められた周期的なタイミング、または、自車両における急ブレーキ発生時やウィンカーON時等のイベント的なタイミングを採用できる。
また、データ生成手段4は、自車両の車両情報だけでなく、ドライバーの要求する情報やエンターテイメント情報を含めて、上記送信データを生成しても良い。さらに、データ生成手段4は、データの種別、データの優先度、情報格納手段1に格納されている他の情報(特に、自車両輻輳制御情報)を含めて、上記送信データを生成しても良い。
車載通信装置100は、上記構成によって、自車両と周辺車両の情報から算出される送信電力や送信周期で通信することで、輻輳が回避できる。たとえば、車載通信装置100は、通信チャネル利用率が高くなった場合に輻輳を回避できるように、適切な送信電力や送信周期で通信を行うことができる。また、自車両で推定される危険度、周辺車両から受信した危険度等に基づいて、送信電力や送信周期を設定することで輻輳を回避できる。さらに、データの優先度に応じて、送信電力を設定したり、優先度順に送信したりすることができる。
なお、送受信手段2が、周辺車両の位置情報を当該周辺車両から受信し、通信制御手段3は、自車両にて取得される当該自車両の位置情報と、送受信手段2で受信した周辺車両の位置情報とから、自車両に対する周辺車両の相対距離を算出しても良い。この場合には、通信制御手段3が、当該算出した相対距離に基づいて、自車両からデータ(情報)を送信するときの送信電力を制御しても良い。
また、交差点などの地理的条件を加味するため、通信制御手段3は、自車両に予め設定されている地図情報と上記相対距離とに基づいて、自車両における上記送信電力を制御しても良い。
また、交差点などの地理的条件および車両の位置情報だけでなく、自車両の動きをも加味するため、通信制御手段3は、自車両自身から取得可能な当該自車両に関する加速度情報および位置情報と、上記地図情報とに基づいて、当該自車両における上記送信電力を制御しても良い。
図2は、当該車載通信装置100の構成をより詳細に示すブロック図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することである。
当該図2を用いて、車載通信装置100に配設される各ブロック1〜4の機能をより詳細に説明する。
まずはじめに、情報格納手段1の機能ついてより詳細に説明する。
情報格納手段1は、自車両情報取得部10と、自車両情報格納部11と、周辺車両情報格納部12と、地図情報格納部13とを有する。
自車両情報取得部10は、自車両の速度、加減速度、位置、走行方向およびウィンカーON/OFF情報などの自車両情報を、自車両のセンサーおよびGPS(Global Positioning System)などから取得する。そして、自車両情報取得部10は、当該取得した自車両情報を自車両情報格納部11に格納する。
自車両情報格納部11は、上記自車両情報を格納する他、輻輳制御処理部30により決定された自車両輻輳制御情報を格納する。
周辺車両情報格納部12は、受信部22が受信し、周辺車両から送信された、周辺車両情報および周辺車両輻輳制御情報を格納する。
地図情報格納部13は、地図情報、道路地形情報、交通標識情報、交通規制情報などが格納される。
次に、送受信手段2の機能ついてより詳細に説明する。
送受信手段2は、送信部20と、送信電力切替部21と、受信部22と、通信チャネル情報収集部23とを有する。
送信部20は、データ生成部40により生成された送信データを、周辺車両にブロードキャスト送信または特定車両にユニキャスト送信する。
送信電力切替部21は、送信部20から送信する際の送信電力を、輻輳制御処理部30により決定された送信電力に切り替える。
受信部22は、周辺車両から送信された情報を受信し、受信した情報を周辺車両情報格納部12に送信する。また、受信部22は、受信感度を変更することもできる。ここで、受信感度とは、周辺車両から送信された情報を受信できる電力閾値のことである。
通信チャネル情報収集部23は、通信チャネル上においてキャリアセンス感度以上の電波強度を受信した場合をビジーと判定し、一定時間通信チャネルを観測する。そして、通信チャネル情報収集部23は、その間のビジーの割合を通信チャネルの利用率として計測する。通信チャネル情報収集部23は、計測した通信チャネル利用情報を、自車両情報格納部11に格納し、輻輳制御処理部30に送信する。また、通信チャネル情報収集部23は、キャリアセンス感度を変更することもできる。ここで、キャリアセンス感度とは、通信チャネルが使用中(ビジー)であると判定する電力閾値のことである。
次に、通信制御手段3の機能ついてより詳細に説明する。
通信制御手段3は、輻輳制御処理部30と、送信周期制御部31と、危険判定部32とを有する。
輻輳制御処理部30は、通信チャネル情報収集部23より取得できる自車両の通信チャネルの利用率と、周辺車両情報格納部12から取得できる周辺車両の通信チャネル利用率と、自車両の危険度と、周辺車両との衝突等の危険を回避するために必要な距離(安全距離と称する)とを利用して、輻輳が発生しないように、自車両における送信電力や自車両における送信周期を決定する。ここで、自車両の危険度および上記安全距離は、危険判定部32により推定される。さらに、輻輳制御処理部30は、データ生成部40により付加されたデータ優先度に基づいて、上記送信電力や上記送信順を決定する。
送信周期制御部31は、輻輳制御処理部30により決定された送信周期に基づいて、前回の送信時間から送信周期時間だけ経過した後に、データ生成部40が生成した情報を送信部20に送る。当該送信部20は、受信した情報を周辺車両に対して送信する。また、データ生成部40により付加されたデータ種別に基づいて、送信周期制御部31は、データ生成部40が周期的に生成したデータ以外の情報と輻輳制御処理部20によって設定された送信電力とを、即座に送信部20に送信する。
危険判定部32は、自車両が危険に遭遇するか否かの危険度の推定および上記安全距離の推定を行う。ここで、前記各推定は、自車両情報格納部11から取得できる自車両の速度情報と加減速度情報と位置情報と、周辺車両情報格納部12から取得できる周辺車両の速度情報と加減速度情報と位置情報と、地図情報格納部13から取得できる地図情報等(具体的に交差点情報)とに基づいて、実施される。
次に、データ生成手段4の機能ついてより詳細に説明する。
データ生成手段4は、データ生成部40と、格納情報取得部41とを有する。
データ生成部40は、格納情報取得部41を利用して、自車両情報格納部11から自車両の各情報を取得し、当該取得した各情報を含む送信データを生成し、周辺車両に送信する。データ生成部40が生成した送信データは、輻輳制御処理部30、送信周期制御部31を経由して、送信部20に送信され、当該送信部20により周辺車両へと送信される。データ生成部40のデータ生成は、上記の通り、周期的、またはイベント的に実施される。
格納情報取得部41は、自車両情報格納部11に格納されている自車両に関する各情報を、当該自車両情報格納部11から取得する。
次に、図3、図4、図5に示す各フローチャートを用いて、本実施の形態に係る車載通信装置100の動作を説明する。
図3は、車載通信装置100のデータ送信処理手順を示すフローチャートである。また、図4は、車載通信装置100が備える通信制御手段2の輻輳制御処理手順を示すフローチャートである。また、図5は、車載通信装置100が備える危険判定部32での「自車両が危険に遭遇するかどうか(危険度)」の推定、「安全に停止/減速するのに必要な距離(安全距離)」の算出(推定)の手順を示すフローチャートである。
<データ送信処理手順>
はじめに、図3のフローチャート(データ送信処理手順)について説明する。
データ生成手段4は、データ生成部40においてデータ送信要求が発生した否かを判断する(ステップS101)。当該データ送信要求が発生していない場合には(ステップS101で「No」)、データ生成手段4は、データ送信要求が発生するまでステップS101の判断を継続する。これに対して、当該データ送信要求が発生した場合には(ステップS101で「Yes」)、ステップS102へと移行する。
ステップS102では、格納情報取得部41は、自車両情報格納部11に格納されている自車両に関する各情報を取得する。
次に、ステップS103では、データ送信要求を出したデータ生成部40が、ステップS102で取得した各情報を下に、送信データを作成(生成)する。そして、データ生成部40は、当該作成した送信データを輻輳制御処理部30に送信する(ステップS103)。
次に、ステップS104では、輻輳制御処理部30は、輻輳制御を行うために、自車両における送信周期と自車両における送信電力を算出する。さらに、輻輳制御処理部30は、当該算出した送信周期および送信電力と、受信した上記送信データとを、送信周期制御部31に送信する(ステップS104)。ここで、輻輳制御処理部30で利用する送信周期や送信電力、通信チャネルの利用率、受信感度、キャリアセンス感度等を、送信データに付与して、送信周期制御部31に送信しても良い。
ステップS105では、送信周期制御部31は、受信した上記送信周期を当該送信周期制御部31に設定する。そして、送信周期制御部31は、当該設定された送信周期に従って、前回の送信から当該送信周期時間経過するまで、送信データの送信を待機する(ステップS105)。
そして、送信周期時間経過すると、送信周期制御部31は、送信データを送信部20に送信する(ステップS106)。また、これと同時に、送信周期制御部31は、設定された送信電力を送信電力切替部21に送信する(ステップS106)。
ステップS107では、送信電力切替部21は、受信した送信電力を当該送信電力切替部21に設定する。そして、送信部20は、送信電力切替部21に設定された送信電力で、送信データを無線送信する(ステップS107)。
以上により、送信データ送信に関する送信処理手順が完了する。なお、ステップS107の処理完了後、ステップS101へと戻り、ステップS101からステップS107の処理が繰り返し実行される。
<輻輳制御処理手順>
次に、図4のフローチャート(通信制御手段2の輻輳制御処理手順)について説明する。
輻輳制御処理部30は、データ生成部40から送信要求と送信データを受信するか否かを判断する(ステップS201)。送信要求と送信データを受信していない場合には(ステップS201で「No」)、輻輳制御処理部30は、送信要求と送信データを受信まで、ステップS201の判断を継続する。他方、送信要求と送信データを受信した場合には(ステップS201で「Yes」)、ステップS202に進む。
次に、輻輳制御処理部30は、一連の輻輳制御(上記送信電力および上記送信周期の算出)に必要な、各情報を取得する(ステップS202)。当該必要な各情報として、通信チャネル情報収集部23から取得される自車両における通信チャネルの利用率、危険判定部32から取得される上記危険度および上記安全距離、自車両情報格納部11から取得される自車両に関する情報(加速度、送信電力および送信周期など)、周辺車両情報格納部12から取得される周辺車両に関する情報(通信チャネルの利用率、送信電力、送信周期、および危険度)、地図情報格納部13から取得される交差点情報などである。
次に、輻輳制御処理部30は、自車両の通信チャネルの利用率Oi(t)および周辺車両の通信チャネルの利用率Oj(t)の内、最大の通信チャネルの利用率を、最大値Omax(t)として選択する(ステップS203)。つまり、最大値Omax(t)=max{Oi(t)、Oj(t)}(j=1,・・・,N)、である。ここで、「N」は自車両と通信可能な周辺車両の台数を示す。
次に、輻輳制御処理部30は、S203で選択された最大値Omax(t)に基づいて、送信周期を算出する(ステップS204)。具体的に、下式(1)に示すように、最大値Omax(t)に基づき、目標とする通信チャネルの利用率Othに収束するように、送信周期Tは算出される。図6は、下式(1)の演算を可能せしめる回路構成であり、当該回路では、図6に示すように、自車両のチャネルの利用率Oi(t)と周辺車両のチャネルの利用率Oj(t)と目標のチャネルの利用率Othとを用いて、目標となる通信チャネルの利用率Othと最大値Omax(t)の差分から送信周期制御を行い、送信周期Tを算出する。
T(t+1)=T(t)+K×{Omax(t)−Oth}
+K/I×∫{Omax(t)−Oth}dt
+K×Td×d/dt{Omax(t)−Oth} ・・・(1)
式(1)において、T(t+1)は次に送信する送信周期を示し、T(t)は前回設定された送信周期を示す。また、Omax(t)は、S203で選択した最大値、Kは比例ゲイン、Iは積分時間、Tdは微分時間を示す。この比例ゲインK、積分時間I、および微分時間Tdの設定値によって、通信チャネルの利用率を目標の通信チャネルの利用率Othに収束させるまでに要する時間を、変更させることができる。
また、ここでのT(t)には、前回設定された自車両の送信周期を用いても良いし、過去数回設定された自車両の送信周期の平均値を用いても良い。もしくは、T(t)として、自車両の送信周期と周辺車両の送信周期との平均値を用いても良い。
また、目標とする通信チャネルの利用率Othは、予め定義した固定値であっても良く、または、地図情報格納部13より取得した交差点情報などに基づき、道路形状に応じて変化する変動値であっても良い。
次に、輻輳制御処理部30は、ステップS204で算出された送信周期に対して、危険度に応じた重み付けを行う(ステップS205)。ここでは、危険判定部32により算出された危険度Rを、下式(2)に示すように送信周期T(t+1)に乗算する。
T’(t+1)=T(t+1)×R ・・・(2)
式(2)において、危険度Rとして、危険判定部32で算出された自車両における危険度のみを直接利用しても良いし、自車両の危険度および周辺車両の危険度を用いて、当該各危険度から得られる分布より取得される値を利用しても良い。たとえば、相対速度の分布が指数分布を持つ場合は、下式(3)のように危険度Rを定義することができる。
R=exp{−a(V−V’)}+b ・・・(3)
式(3)において、a、bは係数であり、Vは自車両の周辺車両に対する相対速度であり、V’は自車両の周辺車両に対する平均の相対速度である。この場合、自車両の危険度が平均値よりも大きければ、Rは1よりも大きく設定され、平均値よりも小さければRは1よりも小さく設定される。
また、ステップS205において、輻輳制御処理部30は、自車両の危険度と周辺車両の危険度に基づいて、自車両の送信周期を、周辺車両の要求する送信周期に設定しても良い。たとえば、周辺車両の危険度が自車両の危険度よりも高い場合には、自車両の送信周期を、周辺車両の設定している送信周期よりも大きく設定する。
さらに、輻輳制御処理部30には、最大値および最小値が予め設定されていても良い。そして、ステップS205において、輻輳制御処理部30は、算出された送信周期が前記最大値よりも大きければ、送信周期として前記最大値に設定する。他方、輻輳制御処理部30は、算出された送信周期が前記最小値よりも小さければ、送信周期として前記最小値に設定しても良い。
また、上記危険度Rの重み付けの代わりに、輻輳を制御するための送信周期は、自車両情報および周辺車両情報から相対速度や相対距離、位置関係等を算出することにより、自車両と周辺車両との衝突までの推定される時間(TTC:Time To Collision)に基づいて重み付けしても良い。すなわち、自車両が周辺車両との衝突までの時間が短ければ送信周期を短く設定し、衝突までの時間が十分長ければ送信周期を長く設定する。
輻輳を制御するために、情報交換型アプリケーションなどにおいて使用され、通信チャネルの利用率を一定以下に抑えるための上記送信周期が算出(設定)される。すなわち、通信チャネルの利用率が一定以上ならば送信周期を長く設定し、通信チャネルの利用率が一定以下でチャネルに余裕があるならば送信周期を短く設定する。なお、自車両の通信チャネルの利用率に従って、輻輳制御処理部30は送信周期の制御を行っても良いが、上記説明では、周辺車両のチャネルの利用率と自車両のチャネルの利用率とから得られる、上記最大値Omax(t)を用いている。
次に、危険判定部32から取得した安全距離Ds(t)を満足する、送信電力値P(t)を算出する(ステップS206)。ここで、安全距離Ds(t)の算出については、後述の「危険度および安全距離推定手順」の項目において、詳細に説明する。当該安全距離Ds(t)を満足する送信電力P(t)は、実際に想定される回線設計から一意に求めることができる。たとえば、図7に示す通信仕様から回線設計を行うと、安全距離Ds(t)に対する送信電力値P(t)は、送信電力(dBm)と安全距離(m)との関係を示すグラフ図8から、一意に算出される。
また、輻輳を制御するための送信電力は、自車両と周辺車両との車間距離(相対距離)のみをも考慮して、または当該相対距離と周辺車両の受信感度とをも考慮して、最低限の送信出力に設定しても良い。なお、当該相対距離は、周辺車両から受信する周辺車両の位置情報および自車両から得られる自車両の位置情報より、得られることは言うまでも無い。また、後述するように、地図情報と、連携して交差点に接近する際における車群での位置関係(相対距離と把握できる)および加速度情報とにも基づいて、上記送信電力を設定しても良い。
また、輻輳を制御するための受信感度およびキャリアセンス感度は、自車両と周辺車両との車間距離(相対距離)のみをも考慮して、または当該相対距離と周辺車両の送信電力とをも考慮して、最低限の受信感度およびキャリアセンス感度に設定しても良い。なお、当該受信感度は、周辺車両からの情報を受信するエリアを広げる場合には受信感度を小さく設定し、エリアを狭くする場合は受信感度を大きく設定する。また、当該キャリアセンス感度は、電波を送信している遠くの車両まで検出する場合にはキャリアセンス感度を小さく設定し、近くの車両だけ検出できれば良い場合にはキャリアセンス感度を大きく設定する。
また、ステップS206における送信電力は、周辺車両の危険度をも用いて、設定(算出)しても良い。または、危険度の高い周辺車両との通信を行うために、周辺車両の受信感度以上となるように、当該送信電力を設定(算出)しても良い。たとえば、周辺車両の危険度が自車両の危険度よりも高い場合には、自車両の送信電力を周辺車両の設定している送信電力よりも低く設定する。または、周辺車両の設定する受信感度と周辺車両に対する自車両の相対距離をも考慮して、通信できる送信電力を求めても良い。
また、ステップS206では、地図情報格納部13より取得した交差点情報から、自車両が交差点に接近しているときには、自車両の加速度に応じて送信電力を設定しても良い。たとえば、図9に示すように、自車両が交差点接近中かつ加速度が負(減速)の場合は、送信電力を低く設定する。また、自車両が交差点に接近中かつ加速度が正(加速)の場合は、送信電力を高く設定する。さらに、自車両が交差点から離れていく場合には、送信電力を高く設定する。図9の丸で囲まれた領域が、送信電力の概念的な大きさである。
また、ステップS206では、交差点情報と相対距離(周辺車両の位置情報と自車両の位置情報とから導出される車両間の距離)から、交差点接近時に自車両が車群のどの位置を走行しているかをも考慮して、送信電力を設定しても良い。たとえば、図10に示すように、交差点接近中に自車両が、車群の先頭を走行している場合には、送信電力を高く設定する。他方、交差点接近中に自車両が、車群の後方を走行している場合は送信電力を低く設定する。図10の丸で囲まれた領域が、送信電力の概念的な大きさである。
さらに、ステップS206における送信電力の算出には、式(1)と同様にフィードバック制御を適用し、自車両との通信を行う周辺車両の台数が一定台数以下になるように、送信電力を算出しても良い。たとえば、まず周辺車両から受信した送信周期Tj(t)(j=1,・・・,N)と、自車両で把握できる通信できる周辺車両の台数N[台]とから、下式(4)に示すように、自車両の通信チャネルの利用率O(t)を算出する。
O(t)= Σ{1/Tj(t)}×S/C ・・・(4)
ここで、Σの和は、j=1から上記台数Nまでにおいて実施される。また、式(4)において、Sは送信するデータサイズ[bit]、Cは伝送速度[bps]を示す。
次に、通信チャネルの利用率O(t)が目標チャネルの利用率Othよりも小さくなる、通信台数m[台]を算出する。そして、自車両と通信できる周辺車両の台数が、当該m[台]に収束するように、下式(5)に示すように送信電力を設定しても良い。
P(t+1)=P(t)+K×{N(t)−m}
+K/I×∫{N(t)−m}dt
+K×Td×d/dt{N(t)−m} ・・・(5)
式(5)において、P(t+1)は次に送信する送信電力を示し、P(t)は前回設定された送信電力を示している。さらに、N(t)[台]は現在自車両と通信している周辺車両の台数、Kは比例ゲイン、Iは積分時間、Tdは微分時間を示している。
また、送信電力を制御する代わりに、受信感度やキャリアセンス感度を制御することで、自車両の受信できるエリアを制限しても良い。たとえば、送信電力をP(t)からP(t+1)に変更する際の差分P(t+1)−P(t)だけ、受信感度およびキャリアセンス感度を変更する。
次に、輻輳制御処理部30は、算出した送信電力および送信周期を、自車両情報格納部11に格納する(ステップS207)。これと同時に、輻輳制御処理部30は、送信電力、送信周期、受信感度および通信チャネル利用率を、データ生成部40より渡された送信データに付与し、当該付与後の送信データを送信周期制御部31に渡す(ステップS207)。
以上により、輻輳制御処理部30の一連の処理手順(ステップS201〜S207)が完結し、当該完結した内容が繰り返し実行される。
<危険度および安全距離推定手順>
次に、図5のフローチャート(危険判定部32における、危険度の推定(算出)および安全距離の推定(算出)等の処理手順)について説明する。
まず、危険判定部32は、これからの危険判定(危険度、安全距離の推定)に必要となる情報を取得する(ステップS301)。当該危険判定に必要となる情報とは、自車両情報格納部11から自車両情報(自車両の速度、加速度、位置、および走行方向の情報等)、および周辺車両情報格納部12から周辺車両情報(周辺車両の速度、加速度、位置、走行方向の情報、危険度、および周辺車両で判定され、当該周辺車両にとって危険となる車両との相対速度情報など)である。
次に、危険判定部32は、自車両と周辺車両との内で、衝突の危険性がある車両を抽出する(ステップS302)。たとえば、ここでは自車両と周辺車両の走行方向が同一方向で、自車両の前後の車両を対象として抽出する。
そして、危険判定部32は、抽出した各車両と自車両との相対速度を各々算出する(ステップS303)。ここで、相対速度は、抽出した車両の位置情報、自車両の位置情報、および当該各車両の走行方向から算出することができる。また、以後の危険度推定(算出)処理において、相対速度の代わりに相対加速度や相対距離、衝突までの時間を算出しても良い。
次に、危険判定部32は、ステップS303で算出した相対速度の中で、最も大きな相対速度を抽出する(ステップS304)。
次に、ステップS304で自車両が抽出した相対速度と、ステップS301で取得した周辺車両にとって危険となる車両との(周辺車両が危険判定に利用した)相対速度の平均値を、危険判定部32は算出する(ステップS305)。
ステップS304で自車両が抽出した相対速度と、ステップS301で取得した周辺車両が危険判定に利用した相対速度と、ステップS305で算出した平均相対速度とから、危険判定部32は危険度を算出(推定)する(ステップS306)。たとえば、自車両と周辺車両の総数がN台の場合に、自車両の相対速度がI番目に大きいとする。この場合には、危険度Rは、下式(6)で算出される。
R=α×(I−N/2)/N ・・・(6)
このように、自車両の相対速度の値が全体の中で何番目に相当するかを基に、危険度を算出しても良い。これに対して、自車両の相対速度の値、各相対速度の平均、および分散などから関数を定義し、当該関数を利用して危険度を算出しても良い。
次に、危険判定部32は、目標速度v’まで減速/停止(v’=0m/s)するために必要な距離(第一の距離)Dを、自車両と周辺車両について、それぞれ算出する(ステップS307)。たとえば、ここでの第一の距離D[m]は、走行速度v[m/s]と、目標速度v’[m/s]と、減速度a[m/s2]と、ドライバーの判断時間および通信遅延などの合計時間τ[sec]とを用いて算出され、下式(7)のように示される。
D=(v2−v’2)÷(2×a)+(v−v’)×τ ・・・(7)
次に、危険判定部32は、ステップS307で算出した第一の距離と抽出した対象車両と自車両との位置関係とにより、自車両と周辺車両の双方が一定速度まで減速するために必要な距離(安全距離)を算出する(ステップS308)。
たとえば、車両iと車両jが同一方向に走行しており、それぞれが一定速度まで減速するのに必要な第一の距離を、Di、Djとする。すると、第二の距離Dij[m]は下式(8)で示される。
Dij=|Di−Dj| ・・・(8)
危険判定部32は、ステップS302で抽出した対象車両すべてに対して、上記第二の距離Dijを算出し、最大の距離(上記安全距離と把握できる)Ds[m]を算出(設定)する(下式(9))。
Ds=max{Dij}(j=1,・・・,N) ・・・(9)
ただし、Nは、自車両iが通信可能な車両台数を示す。なお、上記安全距離Dsの算出方法から分かるように、当該安全距離Dsは、自車両情報に含まれる要素(速度情報や位置情報等)と周辺車両情報に含まれる要素(速度情報や位置情報等)とを用いて算出(推定)されている。
次に、危険判定部32は、ステップS306で選択した危険度と、ステップS308で算出した安全距離Dsとを、輻輳制御処理部20に渡す(ステップS309)。
ステップS309までにより危険度等の推定処理は完了し、以下、S301からS309の手順を繰り返し実行する。この際、周期的に実行しても良いし、輻輳制御処理部20から危険度の取得要求があった場合にのみ実行しても良い。
図11は、送信電力の設定例を示す図である。また、図12は、送信周期の設定例を示す図である。図11では、横軸に時間を取り、縦軸に最大の通信チャネルの利用率を取っている。他方、図12では、横軸に時間を取り、縦軸に送信周期を表す。
図11に示すように、輻輳制御処理を行わなかった場合には、時刻0からt2までの間に通信チャネルの利用率が0%から50%まで上昇し、時刻t2以降は50%の状態を維持する通信環境を想定する。時刻t1において通信チャネルの利用率30%である。図12において、輻輳制御処理を行っていない場合、送信周期は初期値の100msecのままである。
目標の通信チャネルの利用率Oth=30%の場合に輻輳制御処理を行うと、図12に示すように、通信チャネルの利用率O(t)が目標の通信チャネルの利用率Othよりも小さい場合(時刻0〜t1の間)には、輻輳制御処理を行っても最小の送信周期以下を示す。このため、送信周期は、初期値と同じ100msecである。しかし、通信チャネルの利用率O(t)が目標の通信チャネルの利用率Othを超えた場合(時刻t1以上)には、輻輳制御処理により送信周期が大きくなっていくことが、図12から分かる。
この輻輳制御処理によって、図11に示すように、最大の通信チャネルの利用率が増加中(時刻t1〜t2の間)でも、通信チャネルの利用率が増加するのを抑えることができる。そして、最大の通信チャネルの利用率が50%を維持し始めると(時刻t2以上)、通信チャネルの利用率が目標の通信チャネルの利用率Othに収束するように、輻輳制御処理が実施される。ただし、この例では、K=0.02、I=0.5、Td=0.0を用いた。
図13は、危険度判定処理の一例を示す図である。図13では、相対速度の大きさに応じて危険度を定義しており、下式(10)で表される危険度関数を示している。
R=exp{−a(V−V’)}+b ・・・(10)
ただし、図13は、式(10)において、a=0.5、b=0.5、V’=3.6[km/h]を使用した場合のグラフを示す。
図13において、相対速度が0.36[km/h]の車両Aと、8.0[km/h]の車両Bと、40.0[km/h]の車両Cが存在する場合には、それぞれの危険度Rは、R=2.0、R=1.0、R=0.5と算出することができる。
図11に示す通信チャネルの利用率の変動時に、図13に示す危険度に応じた送信周期を算出する。すると、図14に示すような送信周期が各々設定され、車両A、B、Cの送信周期もそれぞれ変動する。ただし、各危険度は、時刻にかかわらず変化しないものとしている。
以上のように、本実施の形態に係る車載通信装置100は、通信チャネルが混雑してきた場合に輻輳を回避するために、自車両情報および周辺車両情報を利用したフィードバック制御により、自車両から送信される送信データの送信周期を適切に制御している。そして、自車両におけるチャネルの利用率を一定以下に抑えている。これにより、当該車載通信装置100は、輻輳を回避でき、結果として通信の信頼性を確保できる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100は、送信周期の算出に際して、危険度Rに応じた重み付けを行っている。これによって、危険の高い車両の通信の遅延を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100は、アプリケーションが要求する通信距離を確保できる送信電力を、上記安全距離を用いて制御(算出)している。これにより、車両同士の衝突等を防げ、車両の安全性を保つことができる。さらに、危険な車両との通信が可能な(最低限必要な)送信電力に制御されているので、過剰な送信電力の送信をしなくなり輻輳の発生を抑えることができる。
また、本発明に係る車載通信装置100では、通信制御手段3は、自車両情報および周辺車両情報から、自車両の危険度を推定している。そして、通信制御手段3は、自車両における通信チャネルの利用率、周辺車両における通信チャネルの利用率、および上記危険度に基づいて、自車両における送信周期を制御している。さらに、通信制御手段3は、自車両情報および周辺車両情報を用いて、上記安全距離を推定している。そして、通信制御手段3は、自車両における通信チャネルの利用率、周辺車両における通信チャネルの利用率、および当該安全距離に基づいて、自車両における送信電力を制御している。
上記のように、車載通信装置100は、自車両で検出できる情報だけでなく、周辺車両から得られる情報等を利用して、送信周期および送信電力を制御している。これにより、自車両が検出できないエリアの混雑状況を考慮した通信制御を行うことができる。
また、通信制御手段3は、上記の通り、周辺車両から得られた、当該周辺車両により算出された危険度にも基づいて、上記送信周期および上記送信電力を制御している。したがって、危険な周辺車両との通信をできるだけ優先的に行えるように、自車両の通信制御を行うことができる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100は、自車両情報、自車両の通信チャネルの利用率、自車両で算出された危険度を含む送信データを、所定のタイミングで生成するデータ生成手段4を備えている。そして、送受信手段2は、通信制御手段3の制御の下、当該生成された送信データを送信する。
したがって、周辺車両が車載通信装置100を備えている場合等には、当該周辺車両においても、上記と同様に、送信データの送信周期および送信電力を適正に制御できる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100では、通信制御手段3は、送受信手段2において受信した、周辺車両での無線通信における受信感度および周辺車両の危険度をも考慮して、送信電力を制御している。
したがって、たとえば危険度のより高い周辺車両と通信可能な最小限の送信電力に、自車両側の送信電力を制御することができる。よって、通信エリアを制限することができ、輻輳の原因となる余分なエリアへの通信を回避できる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100は、周辺車両の位置情報を当該周辺車両から受信し、通信制御手段3は、自車両の位置情報と周辺車両の位置情報とから、自車両に対する周辺車両の相対距離を算出している。そして、通信制御手段3は、当該相対距離にも基づいて、自車両側の送信電力を制御している。
したがって、通信が必要な周辺車両と通信可能な最低限の送信電力に、自車両側の送信電力を制御することができる。よって、通信エリアを必要最小限に絞ることができ、輻輳の原因となる余分なエリアへの通信を回避できる。
さらに、送信電力を制御する代わりに、受信感度やキャリアセンス感度を制御する。これにより、受信できるエリアを広げたり狭くしたり、通信チャネルを使用中(ビジー)と判定できるエリアを広げたり狭くしたりすることができる。したがって、輻輳の原因となる情報の衝突を回避できる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100では、通信制御手段3は、自車両の位置情報および周辺車両の位置情報から求まる相対距離と、予め設定されている地図情報とにも基づいて、自車両の送信電力を制御することもできる。
たとえば交差点接近時において、対向車両に情報を送信する必要があるが、対向車両群の先頭車両と通信できれば危険回避に効果的である。したがって、前記構成により、たとえば上記車群の先頭以外の周辺車両との間で行われる通信のための余分な送信電力を、設定する必要がなくなる。
また、本実施の形態に係る車載通信装置100では、通信制御手段3は、自車両自身から取得可能な、当該自車両の加速度情報と、予め設定されている地図情報とに基づいて、自車両の送信電力を制御することもできる。
たとえば、交差点は危険に遭遇する可能性が高かったり、混雑している可能性が高かったりするため、交差点に接近するにつれて送信電力を制御することが有効である。したがって、上記構成により、たとえば地図情報から得られる交差点付近で止まろうとしている周辺車両との通信の送信電力を低くできる。他方、交差点に進入する(交差点付近において加速度が高い)周辺車両との通信の送信電力のみを高くすることができる。これにより、交差点において効率的な輻輳制御が可能になる。
なお、上記車載通信装置100とは、自動車に搭載される通信端末を示し、無線LAN端末や携帯電話のように、端末を車両に持ち込める通信端末も含まれる。また、車載通信装置100として、基地局のように固定された通信装置も含めても良い。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車載通信装置は、第一の車両に搭載され、前記第一の車両以外の少なくとも1以上の第二の車両との間で無線通信を行う車載通信装置であって、前記第二の車両の走行に関する第二の車両情報および、前記第二の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第二の通信チャネルの利用率を、前記第二の車両から受信する送受信手段と、前記送受信手段からデータが送信される際の、第一の車両側送信周期および第一の車両側送信電力を制御する通信制御手段とを、備えており、前記通信制御手段は、前記送受信手段から得られる前記第一の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第一の通信チャネルの利用率、前記第二の通信チャネルの利用率に基づいて、前記第一の車両側送信周期および前記第一の車両側送信電力を制御する
本発明の請求項1に記載の車載通信装置では、通信制御手段は、送受信手段から得られる第一の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第一の通信チャネルの利用率、第二の通信チャネルの利用率に基づいて、第一の車両側送信周期および前記第一の車両側送信電力を制御する

Claims (8)

  1. 第一の車両に搭載され、前記第一の車両以外の少なくとも1以上の第二の車両との間で無線通信を行う車載通信装置(100)であって、
    前記第二の車両の走行に関する第二の車両情報および、前記第二の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第二の通信チャネルの利用率を、前記第二の車両から受信する送受信手段(2)と、
    前記送受信手段からデータが送信される際の、第一の車両側送信周期および第一の車両側送信電力を制御する通信制御手段(3)とを、備えており、
    前記通信制御手段は、
    前記第一の車両自身から取得される前記第一の車両の走行に関する第一の車両情報、および前記第二の車両情報を用いて、前記第一の車両の危険度を示す第一の危険度を推定し、
    前記第一の車両情報および前記第二の車両情報とを用いて、所定の速度まで減速または停止するために必要な安全距離(Ds)を推定し、
    前記送受信手段から得られる前記第一の車両における所定のレベル以上の電波強度を受信している時間割合を示す第一の通信チャネルの利用率、前記第二の通信チャネルの利用率、および前記第一の危険度に基づいて、前記第一の車両側送信周期を制御し、
    前記第一の通信チャンネルの利用率、前記第二の通信チャンネルの利用率、および前記安全距離に基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする車載通信装置。
  2. 前記送受信手段は、
    前記第二の車両の危険度を示す第二の危険度をも、前記第二の車両から受信し、
    前記通信制御手段は、
    前記第二の危険度にも基づいて、前記第一の車両側送信周期および前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記第一の車両情報、前記第一の通信チャネルの利用率、および前記第一の危険度を少なくとも含む送信データを、所定のタイミングで生成するデータ生成手段(4)を、さらに備えており、
    前記送受信手段は、
    前記通信制御手段の制御の下、前記データ生成手段で生成された前記送信データを送信する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載通信装置。
  4. 前記送受信手段は、
    前記第二の車両での無線通信における受信感度である第二の車両側受信感度をも、前記第二の車両から受信し、
    前記通信制御手段は、
    前記第二の車両側受信感度にも基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載通信装置。
  5. 前記第一の車両情報には、
    前記第一の車両の位置情報が含まれており、
    前記第二の車両情報には、
    前記第二の車両の位置情報が含まれており、
    前記通信制御手段は、
    前記第一の車両の位置情報と、前記第二の車両の位置情報とから、前記第一の車両に対する前記第二の車両の相対距離を算出し、
    前記相対距離にも基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  6. 前記通信制御手段は、
    予め設定されている地図情報にも基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車載通信装置。
  7. 前記第一の車両情報には、
    前記第一の車両の加速度情報が含まれており、
    前記通信制御手段は、
    前記第一の車両に関する加速度情報と、予め設定されている地図情報とにも基づいて、前記第一の車両側送信電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  8. 前記送受信手段は、
    前記第二の車両での無線通信における送信電力である第二の車両側送信電力をも、前記第二の車両から受信し、
    前記通信制御手段は、
    前記第二の車両側送信電力にも基づいて、第一の車両側受信感度および第一の車両側キャリアセンス感度を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載通信装置。
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