JP6022362B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信技術に関し、特に、単一の周波数のみに対応する無線通信装置と複数の周波数に対応する無線通信装置とが混在する環境において周波数の利用割合を自律的に決定する技術に関する。
近年、車両間で情報交換をしたり、車両やドライバに対して情報提供をしたりすることにより、交通事故を低減する車車間通信システムが提案されている。現在検討されている車車間通信システムは、1つの周波数バンドを使うことが想定されている。例えば、日本ではアナログテレビ放送の終了に伴って利用可能となった700MHz帯を利用することが予定されている。しかし、今後システムが普及して車載通信機の台数が増加した場合には、700MHz帯だけでは通信帯域が不十分となり、混信が増えることも予想されている。
通信帯域が不足した場合に、新たな周波数帯を車車間通信システムに加えることで、システムを更新することが考えられる。例えば、携帯電話システムでは、周波数の追加割り当てによる無線周波数の増設が一般的に行われている。ほとんどの携帯電話端末は複数の周波数帯に対応しており、携帯基地局からの周波数切替指示に従って、周波数の使い分けを行っている。特許文献1では、携帯電話システムにおける端末数や基地局数に応じて、割り当て周波数を変化させる技術が開示されている。
携帯電話システムのような集中制御システムであれば周波数の増設は容易であるのに対し、自律分散的に動作する車車間通信システムでは周波数の増設は困難である。また、すでに実用化されている車載通信機の回収・交換は困難であるため、周波数の増設に対応していない車載通信機と、対応している車載通信機が混在する期間が長くなり、効果的なシステム移行は困難である。
特開2011−142375号公報
車車間通信システムで周波数を増設した場合に、新しい周波数に対応していない車載機と、新しい周波数に対応している車載機が混在することが想定される。ここで、新しい車載機があらかじめ定められた割合で新旧の周波数を使い分けるとすると、以下に挙げるいずれかまたは両方の問題点が生じる。1つ目の問題点は、新しい周波数の利用割合を比較的高く設定した場合に生じる問題であり、新しい車載機の普及率が低い場合には無駄な通信が多くなってしまうという問題である。2つ目の問題点は、新しい周波数の利用割合を比較的低く設定した場合に生じる問題であり、新しい車載機の普及が進んだ段階で、新しい周波数が比較的空いているにもかかわらず従来の周波数で混信が生じるという問題である。
本発明は上記の問題点を考慮してなされたものであり、単一の周波数のみに対応する無線通信装置と複数の周波数に対応する無線通信装置とが混在する環境において、無線通信装置が周波数の利用割合を自律的に決定して通信を効率化する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明にかかる無線通信装置は、複数の周波数に対応する無線通信装置の普及率に応じて、新旧の周波数を利用する利用割合を変更するようにする。
より具体的には、本発明にかかる無線通信装置は、第1の周波数および第2の周波数を用いて通信可能な通信手段と、所定の時間の間に前記第1の周波数および前記第2の周波数において受信される信号から、前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合を取得する普及率取得手段と、前記普及率取得手段によって取得される割合に基づいて、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合を決定する通信制御手段と、を備える。
本発明において、前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合と、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合との関係を定義したテーブルをさらに備え、前記通信制御手段は、前記テーブルを参照して前記利用割合を決定する、ことも好ましい。
また、前記テーブルには、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合が高い場合には、低い場合と比較して、自装置が通信を行う際の前記第2の周波数の利用割合がより高いかまたは等しいものとして定義されている、ことも好ましい。
このようにすれば、周囲に第1の周波数のみを利用可能な無線通信機と、第1および第2の周波数を利用可能な無線通信機が混在する環境において、これら両タイプの無線通信機の割合に応じて、自装置における第1および第2の周波数の利用割合を自律的に変化させることができる。上記両タイプの無線通信機の存在割合において、適切な周波数の利用割合は変化するが、本発明によれば中央制御装置のようなインフラ装置を必要とせずに、通信を効率化するように周波数の利用割合を自律的に決定できる。
また、本発明にかかる無線通信装置は、現在位置における電波伝搬環境の良否を判断する伝搬環境取得手段をさらに備え、前記通信制御手段は、前記電波伝搬環境の良否も考慮して、前記利用割合を決定する、ことも好ましい。
この場合、前記通信制御手段は、前記電波伝搬環境が悪い場合には、良い場合と比較して、自装置が通信を行う際に、前記第1の周波数および前記第2の周波数のうち回折特性が良い方の周波数の利用割合を高くする、ことも好ましい。
また、前記伝搬環境取得手段は、現在位置を取得する位置取得手段と、位置ごとの電波伝搬環境を記憶した伝搬環境記憶手段と、を有し、現在位置に対応する電波伝搬環境を前記伝搬環境記憶手段から取得する、ことも好ましい。
第1の周波数と第2の周波数の回折特性が異なる場合には、電波伝搬環境が悪い場合に、回折特性の良い方の周波数の利用割合を高くすることで、環境に応じて適切な周波数の使い分けが可能となる。
本発明は、上記の手段の少なくとも一部を備える無線通信装置として捉えることができる。また、本発明は、上記の処理を実行する無線通信方法、およびその処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして捉えることもできる。
本発明によれば、単一の周波数のみに対応する無線通信装置と複数の周波数に対応する無線通信装置とが混在する環境において、無線通信装置が周波数の利用割合を自律的に決定して通信を効率化できる。
第1の実施形態にかかる無線通信装置の機能ブロック図。 第1の実施形態における利用割合定義テーブルの例。 第1の実施形態における通信処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態における周波数の利用割合の制御を説明する図。 第1の実施形態における新車載機普及率と各周波数の使用頻度の関係を示す図。 第2の実施形態にかかる無線通信装置の機能ブロック図。 第2の実施形態における利用割合定義テーブルの例。 第2の実施形態における通信処理の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態における周波数の利用割合の制御を説明する図。
(第一の実施形態)
本発明の第1の実施形態は、車車間通信を実施する車載無線通信装置(以下、単に車載機とも表記する)である。本実施形態にかかる車車間通信システムでは、各車載機は所定の時間間隔(例えば100ミリ秒)ごとに情報を送信する。送信する情報は、任意の内容のものであって構わないが、例えば、車両ID、車両の位置、走行方向、走行速度などを例として挙げることができる。
本実施形態にかかる車載機は、新しく増設された周波数バンドを利用可能である。一方、周囲に存在する車載機には、増設された周波数バンドには対応していない旧式の車載機も存在する。本実施形態にかかる車載機は、自装置近辺における新車載機の普及率に応じて周波数バンドの利用割合を適宜決定して、効率的な通信を実現する。
なお、本明細書中において、増設された周波数バンドには対応していない旧式の車載機を「旧車載機」と称し、増設された周波数バンドに対応している新型の車載機を、「新車載機」と称する。また、従来から使用されている周波数バンドを「周波数A」あるいは「旧周波数」と称し、増設された新しい周波数バンドを「周波数B」あるいは「新周波数」と称する。それぞれの周波数の具体的な値は本発明において特に限定されるものではないが、例えば周波数Aが700MHz帯であり、周波数Bが2GHz帯とすることができる。なお、周波数Aの方が周波数Bよりも高周波であっても構わない。
図1は、本実施形態にかかる車載機の機能ブロックを示す図である。本実施形態にかかる車載無線通信装置は、アンテナ10、無線通信部20、普及率取得部30、利用割合定義テーブル40、通信制御部50を備える。
無線通信部20は、アンテナ10を介して他の車載機と無線通信を行う。ここで、無線通信部20は、2つの周波数バンドを利用して無線通信(送受信)が可能である。この2つの周波数バンドのうち、一方は従来から利用可能であった周波数バンド(周波数A)であり、他方は新しく増設された周波数バンド(周波数B)である。例えば、700MHz帯が従来から利用されていて旧車載機も対応している周波数バンドであり、2GHz帯が増設されたものであり新車載機のみが対応している周波数バンドであることを想定する。この場合は、700MHz帯が周波数Aに相当し、2GHz帯が周波数Bに相当する。
普及率取得部30は、無線通信部20を介して受信される信号を所定の期間(例えば数
秒程度)集計し、周波数Aのみを利用する車載機(旧車載機)と周波数Bを利用可能な車載機(新車載機)の割合を判定する。本実施形態では、普及率取得部30は、受信パケットに含まれる車両IDを判定して、周波数Aのみで通信している車載機の数と、周波数Aと周波数Bの両方で通信している車載機の数の割合を算出する。換言すると、普及率取得部30は、周囲の存在する旧車載機と新車載機の割合を取得する。
具体的には、普及率取得部30は、所定の期間の間パケットを受信して、周波数Aにおける受信パケットに含まれる車両IDと、周波数Bにおける受信パケットに含まれる車両IDを蓄積する。周波数Aにおいてのみ受信された車両IDの数が、周囲に存在する旧車載機の数に相当する。また、周波数Bにおいて受信された車両IDの数が、周囲に存在する新車載機の数に相当する。したがって、これらの2つの数の割合を算出することで、旧車載機と新車載機の割合を算出することができる。なお、新車載機の車両IDは周波数Aの受信パケットからも受信されることが期待されるが、新車載機の数を取得するためには周波数Bの受信パケットのみに着目すれば十分である。
普及率取得部30が普及率の取得を行うための上記「所定の期間」は、周囲の車載機が周波数AおよびBにおいて少なくとも1回パケットを送信する間隔以上とする必要がある。例えば、周波数Aまたは周波数Bの送信頻度の最低値が10%であれば、上記所定の間隔は、少なくとも10周期とすることが望ましい。安全のためには、その2〜3倍程度すなわち、20〜30周期程度とすることが望ましく、1周期が100ミリ秒であれば2〜3秒とすることが望ましい。
利用割合定義テーブル40には、周囲に存在する旧車載機と新車載機の割合に応じて、周波数A(ここでは700MHz帯)と、周波数B(ここでは2GHz帯)をどの程度の割合で利用するかが定義されている。図2は、利用割合定義テーブル40の一例を示す図である。図2に示すように、この例では、周囲に存在する新車載機の割合が高いほど、周波数Bの利用割合を高く定義してある。ただし、周波数Bの利用割合は50%を上限としており、新車載機の普及率が50%以上の場合には、両周波数A,Bの利用割合はともに50%で固定してある。なお、図2においては、車載機の普及率の刻みを10%単位としているが、これよりも細かく分類してもよいし粗く分類してもよい。
通信制御部50は、定期的に行う無線通信を管理する。この際、通信制御部50は、周波数A,Bの2つの周波数バンドをどのような割合で利用するかを決定する。具体的には、普及率取得部30から取得される新車載機の普及率に基づいて、利用割合定義テーブル40を参照して周波数バンドの利用割合を決定する。なお、システム起動時などのように、新車載機の普及率が未取得の場合には適当な割合で周波数Aと周波数Bを利用するように決定する。例えば、あらかじめ定められた固定の利用割合(50%ずつなど)を用いたり、ランダムに決定した利用割合を用いたり、前回のシステム終了時に記憶しておいたその時点での利用割合を用いたりすることができる。
通信制御部50による、周波数バンドの利用割合決定は任意のタイミングで行うことができる。例えば、システム起動時に決定することが好ましい。また、自車両および周囲の車両の移動に伴い周囲の環境は変化するので、所定の時間が経過する度や、所定の距離を移動する度に、周波数バンドの利用割合を決定することが好ましい。
図3は、本実施形態に係る車載機が行う無線通信処理の流れを示すフローチャートである。まず、車載機が動作を開始すると、通信制御部50は、周波数Aと周波数Bの利用割合をデフォルト値(例えば、50%ずつ)に設定する(S10)。したがって、車載機の起動時には、周波数Aと周波数Bを均等の割合で利用する。なお、本実施形態では100ミリ秒おきに1つのパケットを送信するので、例えば、1パケットおきに2つの周波数を
切り替えることで、50%ずつの利用割合を実現できる。ただし、所定パケット数ごとに2つの周波数を切り替えるようにしても構わない。
次に、車載機は普及率取得部30を介して、周囲の車載機から送信されるパケットを受信し、周波数Aのみで通信をしている車載機と、周波数Bで通信をしている車載機の割合(すなわち旧車載機と新車載機の割合)を判定する(S20)。具体的には、所定の期間(例えば数秒)の間に受信するパケットに含まれる車両IDを集計し、周波数Aの受信パケットのみから取得される車両IDの数と、周波数Bの受信パケットから取得される車両IDの数の割合として上記の割合を判定することができる。
通信制御部50は、ステップS20で取得した割合に基づいて、周波数Aと周波数Bの利用割合を決定する(S30)。具体的には、新車載機に普及率に応じた周波数の利用割合を利用割合定義テーブル40から取得することで、周波数の利用割合を決定する。通信制御部50は、ステップS30で決定した周波数利用割合に応じた割合で、周波数Aと周波数Bをそれぞれ利用して情報を送信する。
なお、図3のフローチャートでは、車両動作開始後に周波数A,Bの利用割合決定処理を1回のみ行うように示しているが、周波数の利用割合決定は複数回行うことが好ましい。具体的には、図3におけるステップS20〜S40の処理を繰り返し実行することが好ましい。ステップS20〜S40の処理は、所定の時間が経過するごとに繰り返し実行しても良いし、車両が所定の距離を走行するごとに繰り返し実行しても良いし、経過時間と走行距離の両方を考慮して所定の条件を満たす度に繰り返し実行しても良い。
図4は、新車載機の普及率と周波数の利用割合を説明する図である。図4(a)は、新車載機の普及率が0%の場合の例である。新車載機の普及率が0%の場合には、図2に定義されるように周波数Aの利用割合が100%であるので、図4(a)に示すように全てのパケットが周波数A(旧周波数)を用いて送信される。図4(b)は、新車載機の普及率が20%の場合の例である。新車載機の普及率が20%の場合には、図2に定義されるように周波数Aおよび周波数B(新周波数)の利用割合がそれぞれ80%と20%である。そこで、本実施形態にかかる車載機は、図4(b)に示すように5回に1回の割合で周波数Bを用いて送信を行い、その他は周波数Aを用いて送信を行う。図4(c)は新車載機の普及率が50%以上の場合の例である。図2に定義されるように、この場合は周波数Aおよび周波数Bの利用割合はいずれも50%である。そこで、本実施形態にかかる車載機は、図4(c)に示すように旧周波数と新周波数とを交互に利用して送信を行う。
図5は、本実施形態にかかる車載機の普及率に応じた新旧の周波数を使った送信頻度を示した図である。列51および列52は、それぞれ旧車載機および新車載機の割合(普及率)を示す。列53は、各車載機における周波数Aの利用割合を示す。列54は、各車載機における周波数Bの利用割合を示す。ここで、上段は旧車載機についての利用割合であり、下段は新車載機についての利用割合である。旧車載機については周波数Aのみしか利用できないので、周波数Aの利用割合は常に100%である。新車載機については、新車載機の普及に伴って周波数Bの利用割合が増える。列55および列56は、それぞれ周波数Aおよび周波数Bの使用頻度(占有率)を示す。使用頻度は、車車間通信システムにおける送信パケットの各周波数において送信される割合を意味する。
周波数Aの使用頻度は、旧車載機の割合×100%+新車載機の割合×新車載機の周波数Aの利用割合として求められる。周波数Bの使用頻度は、新車載機の割合×新車載機の周波数Bの利用割合として求められる。
本実施形態にかかる車載無線通信装置を用いれば、増設された周波数に対応しない旧来の車載機が混在する環境であっても、従来の周波数と新設の周波数との利用割合を車載機
(新車載機)が自律的に決定することができる。例えば、新車載機の普及率がそれほど高くない環境において、新周波数を用いた通信の頻度を多くすると、多くの送信が無駄になってしまう。逆に、新車載機が十分普及した環境において、旧周波数を用いた通信の頻度を多くすると、周波数の利用効率が下がってしまう。本実施形態にかかる車載機を用いることで、状況に応じて適切な割合で新旧の周波数を利用することができる。
車車間通信システムは、携帯電話システムのような集中制御システムではなく、また旧型の車載機の回収・交換が困難であるが、本実施形態にかかる車載無線機を用いれば無線周波数の増設に対応可能となる。
なお、本実施形態において例示された周波数利用割合の具体的な数値などは一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、周波数帯の具体的な数値も一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
また、上記の説明では、旧車載機は1つの周波数バンドのみを利用可能であったが、旧車載機が複数の周波数バンドを利用可能であっても良い。また、上記の説明では、増設された周波数バンドが1つのみであったが、新車載機のみが利用可能な周波数バンド(増設された周波数バンド)が複数であっても構わない。このような場合であっても、新車載機の普及率に応じて、それぞれの周波数の利用割合を決定するようにすればよい。
また、上記の説明では、新車載機の普及率と周波数の利用割合の関係を定義したテーブルを利用して周波数の利用割合を決定しているが、新車載機の普及率から周波数の利用割合を求める関数式を記憶しておいてそれを用いて利用割合を決定するようにしても構わない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、新車載機の普及率だけでなく、現在位置における伝搬環境も考慮して新旧の周波数の利用割合を決定する。例えば、700MHz帯(周波数A)と2GHz帯(周波数B)の2つの周波数バンドを利用可能な場合、700MHz帯は回折特性が良く見通し外通信にも適し、2GHz帯は直進性が強く見通し外通信にはそれほど適さない。したがって、本実施形態では車載機周辺の電波伝搬環境も考慮して、周波数の利用割合を決定することで、効率的な通信を実現する。
なお、本明細書において、電波伝搬環境が良いとは、その環境における見通し通信の距離が長いことを意味し、電波伝搬環境が悪いとは、その環境における見通し通信の距離が短いことを意味する。また、周波数の回折特性が良いとはその周波数を用いて通信する場合の見通し外通信の距離が長いことを意味し、回折特性が悪いとはその周波数を用いて通信する場合の見通し外通信の距離が短いことを意味する。
本実施形態は第1の実施形態と類似するので、第1の実施形態との相違点について主に説明し、類似する機能についての説明は省略する。図6は、本実施形態にかかる車載機の機能ブロックを示す図である。第1の実施形態と比較して、GPS(Global Positioning
System)装置60および電波伝搬環境記憶部70が追加されている点が異なる。
GPS装置60は、GPS衛星信号を取得して現在位置を取得するための装置である。現在位置の取得のために、GPS衛星信号以外に基地局信号を用いたり車両のジャイロや速度センサなども利用したりしても良い。
電波伝搬環境記憶部70は、位置ごとの電波伝搬環境を記憶する機能部である。本実施形態では、電波伝搬環境記憶部70は、それぞれの位置が見通しの良い環境と見通しの悪
い環境のいずれに該当するかを記憶する。本実施形態では2段階に区分する例を採用しているが、見通し環境に応じて3つ以上に区分するようにしても構わない。
本実施形態においては、利用割合定義テーブル40には、新車載機の普及率に応じた周波数利用割合が、見通しの良い環境と見通しの悪い環境のそれぞれの場合について格納される。図7は、本実施形態における利用割合定義テーブル40の例を示す図である。見通しの良い環境(図中では「見通し内」と表記)における周波数の利用割合は、第1の実施形態(図5)と同一である。すなわち、新車載機の普及率が高いほど周波数Bの利用割合が高く定義されていて、新車載機の普及率が50%以上の場合には周波数A,Bの利用割合は50%で固定である。それに対して、見通しの悪い環境(図中では「見通し外」と表記)では、見通しの良い環境と比較して、回折特性の良い周波数の利用割合を高く定義している。本実施形態では、周波数Aが700MHzであり周波数Bが2GHzであることを想定しているので、周波数Aの方が回折特性が良い。そこで、見通しの悪い環境では、(同じ新車載機普及率における)見通しの良い環境の場合よりも、周波数Bの利用割合を半分に下げている。
図8は、本実施形態に係る車載機が行う無線通信処理の流れを示すフローチャートである。第1の実施形態と比較すると、ステップS20の後に、現在位置における電波伝搬環境を取得するステップS25が加えられている点で相違する。現在位置における電波伝搬環境の取得は、より具体的には、現在位置をGPS装置60によって取得する工程と、取得した現在位置における電波伝搬環境を電波伝搬環境記憶部70から取得する工程に分けられる。
そして、ステップS30では、周囲の環境における新車載機の普及率と電波伝搬環境に応じた周波数の利用割合を、利用割合定義テーブル40を参照して決定する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。本実施形態においても、周波数利用割合の決定処理は繰り返し実行することが望ましい。
図9は、新車載機の普及率および周囲の電波伝搬環境と、新旧の周波数の利用割合を説明する図である。図9(a)は、新車載機の普及率が80%であり、見通しの良い環境の場合の例である。図7のテーブルを参照すると、この条件では周波数Aと周波数Bの利用割合は50%ずつである。したがって、1パケットごとに周波数Aと周波数Bを切り替えて通信する。図9(b)は、新車載機の普及率が80%であり、見通しの悪い環境の場合の例である。図7のテーブルを参照すると、この条件では、周波数Bの利用割合が25%で周波数Aの利用割合が75%である。したがって、4パケットに1回の割合で周波数Bを用いて通信を行う。
このように車載機周囲の電波環境に応じて、適切な周波数を優先的に利用することができる。例えば、見通しの悪い交差点がたくさんあるような都心部や住宅街などの環境を走行する場合に、回折特性の良い周波数の使用頻度を一時的に上げることができる。
なお、上記の例では、従来の周波数Aの方が、増設された周波数Bよりも回折特性が良いが、増設された周波数Bの方が回折特性が良い場合であっても本発明は適用可能である。
また、上記の説明では新車載機の普及率と電波環境の両方を考慮して周波数の利用割合を決定しているが、電波環境のみを考慮して周波数の利用割合を決定するようにしても構わない。
20 無線通信部
30 普及率取得部
40 利用割合定義テーブル
50 通信制御部
60 GPS装置
70 電波伝搬環境記憶部

Claims (12)

  1. 第1の周波数および第2の周波数を用いて通信可能な通信手段と、
    所定の時間の間に前記第1の周波数および前記第2の周波数において受信される信号から、前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合を取得する普及率取得手段と、
    前記普及率取得手段によって取得される割合に基づいて、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合を決定する通信制御手段と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合と、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合との関係を定義したテーブルをさらに備え、
    前記通信制御手段は、前記テーブルを参照して前記利用割合を決定する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記テーブルには、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合が高い場合には、低い場合と比較して、自装置が通信を行う際の前記第2の周波数の利用割合がより高いかまたは等しいものとして定義されている、
    請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 現在位置における電波伝搬環境の良否を判断する伝搬環境取得手段をさらに備え、
    前記通信制御手段は、前記電波伝搬環境の良否も考慮して、前記利用割合を決定する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 前記通信制御手段は、前記電波伝搬環境が悪い場合には、良い場合と比較して、自装置が通信を行う際に、前記第1の周波数および前記第2の周波数のうち回折特性が良い方の周波数の利用割合を高くする、
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記伝搬環境取得手段は、現在位置を取得する位置取得手段と、位置ごとの電波伝搬環境を記憶した伝搬環境記憶手段と、を有し、現在位置に対応する電波伝搬環境を前記伝搬環境記憶手段から取得する、
    請求項4または5に記載の無線通信装置。
  7. 第1の周波数および第2の周波数を用いて通信を行う無線通信装置における無線通信方法であって、
    所定の時間の間に前記第1の周波数および前記第2の周波数において受信される信号から、前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合を取得する普及率取得ステップと、
    前記普及率取得ステップにおいて取得される割合に基づいて、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合を決定する通信制御ステップと、
    を含む無線通信方法。
  8. 前記第1の周波数のみを利用する無線通信装置と前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合と、自装置が通信を行う際の前記第1および第2の周波数の利用割合との関係を定義したテーブルをあらかじめ記憶するステップをさらに含み、
    前記通信制御ステップでは、前記テーブルを参照して前記利用割合を決定する、
    請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 前記テーブルには、前記第2の周波数を利用する無線通信装置の割合が高い場合には、低い場合と比較して、自装置が通信を行う際の前記第2の周波数の利用割合がより高いかまたは等しいものとして定義されている、
    請求項8に記載の無線通信方法。
  10. 現在位置における電波伝搬環境の良否を判断する伝搬環境取得ステップをさらに含み、
    前記通信制御ステップでは、前記電波伝搬環境の良否も考慮して、前記利用割合を決定する、
    請求項7〜9のいずれかに記載の無線通信方法。
  11. 前記通信制御ステップで、前記電波伝搬環境が悪い場合には、良い場合と比較して、自装置が通信を行う際に、前記第1の周波数および前記第2の周波数のうち回折特性が良い方の周波数の利用割合を高くする、
    請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 前記伝搬環境取得ステップでは、位置ごとの電波伝搬環境をあらかじめ記憶しておき、現在位置を取得し、現在位置に対応する電波伝搬環境を取得する、
    請求項10または11に記載の無線通信方法。
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