本願発明は、無線通信技術の分野に関し、特に、V2X通信方法、デバイス及びシステムに関する。
毎年、大量の交通事故が世界中で起き、多数の死傷者及び財産への大きな損害を引き起こしている。交通事故の主な原因は、自動車間での信頼できる情報を交換するメカニズムが無いことである。道路安全を向上し、輸送効率を向上し、そしてビークルツーエックス(Vehicle-to-X, V2X)通信を通じて豊富なストリーミングサービスをユーザへ提供すべく、自動車インターネットシステムが用いられる。具体的には、V2Xとは、V2V(Vehicle to Vehicle、自動車と自動車)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure、自動車とインフラストラクチャ)及びV2P(Vehicle-to-Pedestrian、自動車と歩行者)を含む。
一例として図1に示すように、V2V通信を用いる場合に、自動車A及び自動車Bの間の通信のためのV2Vデータパケットは、CAM(協調認識メッセージ情報伝送プロトコル)タイプ、DENM(Decentralized Environmental Notification Message、分散型環境通報メッセージ)タイプ及びBSM(Basic Safety Message、基本安全メッセージ)タイプ等の異なるサービスタイプのデータパケットを有する。具体的には、CAMタイプのV2Xデータパケットは、現在位置、現在の速さ及び自動車の現在の方向等の自動車の基本的移動情報を有し、DENMタイプのV2Xデータパケットは、緊急ブレーキ等の、自動車によって現在引き起こされている何らかの緊急状態についての情報を有する。
しかしながら、自動車の数量の増加及び自動車インターネットシステムでの限定された伝送リソースに起因して、道路安全を向上させるため、従来技術においては、異なるサービスタイプのデータパケットに含まれる情報が緊急状態に関して異なるので、サービスタイプと優先度との間の対応関係が、自動車インターネットシステム(自動車等)の中に予め設定される。伝送リソースが不足する場合には、リソースの取得後に、自動車は、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを最初に伝送する。例えば、CAMタイプのV2Xデータパケットの優先度は、DENMタイプのV2Xデータパケットの優先度より低い。自動車AがCAMタイプのV2Xデータパケット及びDENMタイプのV2Xデータパケットを自動車Bへ送信する必要がある場合に、自動車によって取得されるリソースが、1つのデータパケットのみの伝送を許容する場合には、自動車は、DENMタイプのV2Xデータパケットを最初に伝送する。
しかしながら、従来技術における技術的解決手段によると、より高い優先度を有するV2Xデータパケットのみ伝送信頼性が保証され、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの伝送信頼性は無視される。
現在のV2X通信プロセスにおいては、より高い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性のみが保証可能という問題を解決すべく、本願発明は、V2X通信方法、デバイス及びシステムを提供する。
第1態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を端末によって取得する段階と、上記V2Xデータパケットの上記優先度及び上記対応関係に基づいて、上記V2Xデータパケットの上記優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定する段階と、引き続き、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択する段階と、最後に、上記選択したV2X通信パラメータ値に基づいて上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する段階とを備える。V2X通信パラメータは、MCS(Modulation and Coding Scheme、変調及び符号化スキーム)、伝送数、伝送電力及び占有RB数(Resource Block、リソースブロック)のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
異なる優先度は異なるV2X通信パラメータ値の範囲に対応し、上記異なる優先度に対応する上記V2X通信パラメータ値の範囲は互いに重複してよく、上記V2X通信パラメータ値の範囲が数値であってよく又は間隔であってよいことに留意すべきである。
可能な設計では、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係が、上記端末で予め設定されてよい。上記端末が上記V2Xデータパケットを伝送する必要がある場合、上記端末は、伝送される必要のある上記V2Xデータパケットの上記優先度に基づいて事前に上記V2X通信パラメータ値の範囲を決定する。
加えて、可能な設計では、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータの間の上記対応関係を決定した後に、基地局が、優先度及びV2X通信パラメータの間の上記対応関係を上記端末へ送信してよい。上記端末は、優先度及び上記基地局によって送信されるV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を受信することにより、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を取得する。
任意選択的に、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係が上記基地局で予め設定される場合、優先度及び基地局によって決定されるV2X通信パラメータの間の上記対応関係は、優先度及び上記基地局で予め設定されるV2X通信パラメータの間の上記対応関係である。或いは、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を生成するためのアルゴリズムが上記基地局で予め設定されている場合、上記基地局は、上記基地局で予め設定される上記アルゴリズムに基づいて、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を決定することを理解されたい。
可能な設計では、上記基地局が、SIB(System Information Block、システム情報ブロック)情報、又は、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御プロトコル)シグナリングを端末へ送信する。ここで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係は、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを用いることで保持される。上記端末は、上記基地局によって送信される上記SIB(System Information Block、システム情報ブロック)情報又は上記RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御プロトコル)シグナリングを受信することで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を取得する。
好ましくは、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼できる伝送を保証すべく、上記のより低い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、その結果、上記のより低い優先度を有する上記V2Xデータパケットは、上記のより少ない伝送リソースを占有し、これにより、上記伝送リソースが不足する場合に、上記のより低い優先度を有する上記V2Xデータパケットの信頼性を、ある程度、向上する。加えて、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを有するデータ伝送の精度を保証するべく、上記のより高い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、より多くの伝送リソースが、上記のより高い優先度に対応する上記データパケットに割り当てられ、これにより、上記のより高い優先度を有する上記V2Xデータパケットの精度を、ある程度、向上する。
加えて、本願発明の一実施形態において、上記伝送数は、MAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)層における上記V2Xデータパケットの伝送数であってよく、ここで、上記V2Xデータパケットは、上記MAC層においてPDU(Packet Data Unit、パケットデータユニット)の形式で存在する。或いは、上記伝送数は、サイドリンクプロセスの伝送数であってよく、ここで、上記サイドリンクプロセスは、V2Xデータをサイドリンクで伝送するために用いられる。或いは、上記伝送数は、HARQ(Hybrid-ARQ、ハイブリッド自動再送要求)プロセスの伝送数であってよい。本願発明の本実施形態では、上記V2Xデータパケットが、HARQメカニズムに基づいて再伝送されてよいことを理解されたい。
本願発明の本実施形態では、上記端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係に基づいて上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、上記対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
第2態様によると、データパケット伝送方法が提供される。 上記データパケット伝送方法は、基地局から指示情報を端末によって受信する段階であって、ここで、上記指示情報は上記基地局によってスケジューリングされる無線リソースを上記端末に示すために用いられる、受信する段階と、第1データパケットを上記無線リソースで伝送する段階であって、ここで、上記無線リソースが、SPS(Semi-Persistent Scheduling、セミパーシステントスケジューリング)無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する、伝送する段階と、を備える。
上記端末が、K個のデータパケットを所定期間内に伝送する必要があると仮定すると、上記基地局は、上記期間の開始時点で、上記期間内に伝送される必要のある上記K個のデータパケットに対して、無線リソースを事前にスケジューリングすることを理解されたい。上記期間内の所定の時点で、データパケットが伝送される必要がある場合に、上記データパケットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースで、直接伝送される。所定期間内での上記端末によるデータ伝送のために、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、SPS無線リソースである。ダイナミックスケジューリング無線リソースは、上記端末がデータパケットを現在伝送する必要がある場合に、上記端末によって現在伝送される必要のあるデータパケットのために基地局によってスケジューリングされる無線リソースである。
本願発明の一実施形態において、上記端末は、上記基地局によってスケジューリングされるSPS無線リソース又はダイナミック無線リソースで、データパケットを伝送する。従って、上記端末によって伝送する上記データパケットの効率が向上する。
可能な設計では、上記端末のために上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが上記第1データパケットにとって十分である可能性を向上させるべく、上記端末が、上記第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、上記N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定し、上記ターゲットパラメータを上記基地局へ送信する。その結果、上記基地局は、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
本願発明の本実施形態において、上記予め設定される条件とは、上記第1データパケットに最も近く、かつ、上記第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。上記データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、上記伝送される第1データパケットは、上記端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が3である場合に、上記データパケットグループは、上記端末によって伝送される第4データパケット、第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、上記予め設定される条件とは、上記第1データの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、上記予め設定される期間Tが14:00から14:20であり、上記期間内に伝送されるデータパケットが第4データパケット及び第5データパケットを有する場合、上記第4データパケット及び上記第5データパケットは、上記予め設定される条件を満たすデータパケットである。上記期間内にデータパケットが伝送されない場合には、上記ターゲットパラメータが0に設定される。
上記M値又はT値は、上記端末で予め設定されてよい。或いは、上記基地局がSIB情報又はRRCシグナリングを上記端末へ送信し、ここで、上記M値又はT値が、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを用いて保持され、上記端末は、上記基地局によって送信される上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを受信することにより、上記M値又は上記T値を取得する。
上記端末は、伝送された過去のデータパケットに関連する情報を報告し、その結果、上記基地局は当該情報に基づいて上記無線リソースをスケジューリングすることができ、これにより、スケジューリングの精度及び効率が向上する。
可能な設計では、上記第1データパケットの伝送の成功の可能性を高めるべく、任意選択的に、上記基地局によってスケジューリングされた上記無線リソースを受信した後、上記端末が、最初に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが上記第1データパケットにとって十分か否かを決定する。そして、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分であると上記端末が決定する場合に、上記端末は、上記第1データパケットを上記基地局によってスケジューリングされた上記無線リソースで伝送する。或いは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが第1データパケットにとって不足すると上記端末が決定する場合に、上記端末は、リソース要求メッセージを上記基地局へ送信する。ここで、上記リソース要求メッセージは、上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。上記端末がリソース要求の送信に制限を設定する場合には、上記端末はリソース要求の送信の制限を解除し、ここで、リソース要求の送信の上記制限は、SR−Mask(Scheduling Request、スケジューリング要求マスク)を含む。
本願発明の本実施形態では、上記リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。上記スケジューリング要求メッセージとは、上記端末によって上記基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。上記スケジューリング要求を受信した後、上記基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングし、その結果、上記ユーザは、当該ユーザのバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、上記基地局が、上記ユーザによって報告される上記バッファにおける上記データ量に基づいて、上記ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースを、スケジューリングする。上記スケジューリング要求情報は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理アップリンク制御チャネル)又はPRACH(Physical Random Access Channel、物理ランダムアクセスチャネル)で伝送されてよい。上記ユーザ補助情報は、上記ユーザによって上記基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び0番号が付与されるシステムフレームのオフセット等の情報である。その結果、上記基地局は、上記受信したユーザ補助情報に基づいて、上記ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
可能な設計では、本願発明の本実施形態では、V2X通信をサポートする。具体的には、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第3態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、基地局から第1リソースプール設定情報を端末によって受信する段階と、上記第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得する段階と、次に、上記第1リソースプールを上記端末によって検出する段階と、検出結果に基づいて上記第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定する段階と、上記第1リソースプールにおける上記利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択する段階と、最後に、上記選択された無線リソースでV2X通信を実行する段階と、を備える。
概して、V2X通信において、上記端末及び上記基地局の間の通信リンクの品質が比較的高い場合に、上記基地局は、上記端末のために無線リソースをスケジューリングしてよく、そして上記端末は、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを用いることでV2X通信を実行してよいことに留意すべきである。上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下し、そして、上記通信リンクの上記品質が特定の程度にまで低下した場合、上記基地局は上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない。上記端末は、上記基地局によって上記端末のために設定される共通リソースプールを検出して、V2X通信を実行すべく上記共通リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する必要がある。しかしながら、上記基地局は上記端末のために無線リソースのスケジューリングをすることができず、上記端末は、上記基地局によって上記端末のために設定される上記共通リソースプールを検出するために、幾らかの時間を費やす必要がある。上記端末が上記期間内にV2X通信を実行する必要がある場合には、通信のための無線リソースが存在しないので、V2X通信を実行することができない。本願発明の一実施形態においては、上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下するものの、上記基地局が依然として上記端末へ無線リソースを割り当てることができる場合には、上記基地局は、上記端末のために上記第1リソースプールを設定することができ、上記端末は、上記第1リソースプールから無線リソースを取得する。上記基地局及び上記端末の間の上記通信リンクが特定の程度にまで低下し、上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない場合には、上記端末は、上記第1リソースプールから取得される上記無線リソースを用いることで、V2X通信を実行することができ、これにより、ある程度、V2X通信の連続性を向上し、V2X通信サービスの遅延を減少させる。
可能な設計では、上記端末は、上記基地局から上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信し、そして上記第1リソースプールを検出するか、又は、上記基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定した後に上記第1リソースプールを検出する。
概して、設定された第1リソースプールには、比較的少数の無線リソースが存在する。従って、上記基地局が上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない程度に上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下した場合であって、同時に、上記端末が上記第1リソースプールから取得する上記無線リソースでV2X通信を実行する場合には、任意選択的に、第2リソースプールでのリソース検出が完了した後に、上記端末は、V2X通信を実行すべく、上記第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
上記第2リソースプールの無線リソースは、上記第1リソースプールの無線リソースよりも多く、上記第2リソースプールは、従来技術における共通リソースプールと等しいことを理解されたい。具体的には、本願発明の本実施形態においては、上記端末が無線リソースを取得する従来の方式は変えない。上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ上記共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、上記端末が上記第1リソースプールから取得される上記無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
本願発明の本実施形態では、上記第1リソースプールは、或いは、共通リソースプールであってよいことに留意すべきである。
本願発明の本実施形態では、上記基地局は、上記端末のために上記第1リソースプールを設定し、次にSIB情報又はRRCシグナリングを上記端末へ送信する。ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが上記第1リソースプール設定情報を保持しており、上記端末は、上記基地局によって送信される上記SIB情報又は上記RRCシグナリングによって保持される上記第1リソースプール設定情報に基づいて、上記第1リソースプールを取得することに留意すべきである。上記基地局が、上記端末のために上記第2リソースプールを設定する場合に、上記端末が上記第2リソースプールを取得する方式は、上記端末が上記第1リソースプールを取得する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明しない。
V2Xサービス及びP2Xサービスを含んだ異なるサービスのタイプが、V2X通信に含まれる。任意選択的に、上記第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのサービス指示情報を保持する。具体的には、上記第1リソースプール設定情報が上記リソースプールのための上記サービス指示情報を保持する場合に、上記サービス指示情報は、上記第1リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられ、或いは、上記第2リソースプール設定情報が上記リソースプールのための上記サービス指示情報を保持する場合に、上記サービス指示情報は、上記第2リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられる。上記リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができないことを上記サービス指示情報が示す場合には、当該サービスタイプは、当該リソースプールのリソースを通信に用いることができない。
V2X通信において、検出に基づくリソース選択メカニズム又はランダムなリソース選択メカニズムが用いられてよい。上記検出に基づくリソース選択メカニズムとは、上記端末が、ある期間中に上記リソースプールを検出した後にのみリソースプールにおける利用可能なリソースを決定することができ、そして、端末が、その次に、上記利用可能なリソースから通信のためのリソースを選択すること、を意味する。上記ランダムなリソース選択メカニズムとは、リソースプールを検出する代わりに、上記端末が、上記リソースプールからランダムにリソースを選択し、上記選択したリソースを用いて通信を実行すること、を意味する。任意選択的に、上記第1リソースプール設定情報及び/又は上記第2リソースプール設定情報は、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する。具体的には、上記第1リソースプール設定情報が、上記リソースプールのための上記リソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、上記リソース選択メカニズム指示情報は、上記第1リソースプールが、上記検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又は上記ランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、上記リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。上記第2リソースプール設定情報が、上記リソースプールのための上記リソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、上記リソース選択メカニズム指示情報は、上記第2リソースプールが、上記検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又は上記ランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、上記リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。上記リソース選択メカニズム指示情報が、上記リソースプールが特定のリソース選択メカニズムを用いることができないことを示す場合には、上記リソースプールを利用する端末は、リソース選択のためにそのようなリソース選択メカニズムを用いることができない。
第4態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を基地局によって決定する段階と、上記対応関係を端末へ送信する段階とを備え、ここで、上記V2X通信パラメータは、MCS、伝送数、伝送電力、及び占有RB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
可能な設計では、上記基地局は、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを上記端末へ送信し、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。
第5態様によると、データパケット伝送方法が提供される。上記データパケット伝送方法は、端末のために無線リソースを、基地局によってスケジューリングする段階と、指示情報を上記端末へ上記基地局によって送信する段階とを備え、ここで、上記指示情報が、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースを示すために用いられ、上記無線リソースが、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを備え、上記無線リソースは、上記端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
可能な設計では、上記基地局は、上記端末からターゲットパラメータを受信し、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定し、次に上記端末のために上記無線リソースをスケジューリングする。ここで、上記ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記N個の第2データパケットは、上記第1データパケットの前に上記端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットである。
可能な設計では、上記基地局が、上記端末によって送信リソース要求メッセージを受信し、上記リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を上記端末へ送信し、ここで、上記無線リソース指示は、上記端末によって送信される上記リソース要求メッセージを上記基地局が受信した後に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記端末へ示すために用いられ、上記リソース要求メッセージは上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によって決定される上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第6態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、端末のために設定される第1リソースプールを基地局によって決定する段階と、第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信する段階とを備える。
可能な設計では、上記基地局は、上記第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信し、上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを上記基地局へ送信する。
第7態様によると、V2X通信デバイスが提供される。上記V2X通信デバイスは、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、上記V2Xデータパケットの上記優先度及び上記対応関係に基づいて、上記V2Xデータパケットの上記優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送受信ユニットは、上記選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送するように構成される。
可能な設計では、上記対応関係を取得する場合に、上記処理ユニットが、基地局によって送信され、上記送受信ユニットを用いて受信される、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングから上記対応関係を取得するように具体的に構成され、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。又は、上記対応関係を取得する場合に、上記処理ユニットが、予め設定される対応関係を取得するように具体的に構成される。
第8態様によると、データパケット伝送デバイスが提供される。上記データパケット伝送デバイスは、送信ユニット、受信ユニット及び処理ユニットを備える。上記受信ユニットは、基地局から指示情報を受信するように構成される。ここで、上記指示情報は、上記端末のために上記基地局によってスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられ、上記無線リソースはセミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する。上記送信ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースで、第1データパケットを伝送するように構成される。
可能な設計では、上記処理ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記受信ユニットが受信する前に、上記第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、そして、上記N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定するように構成される。その結果、上記基地局が上記ターゲットパラメータに基づいて、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送信ユニットが、上記ターゲットパラメータを上記基地局へ送信するように更に構成される。
可能な設計では、上記処理ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記受信ユニットが受信する後であって、かつ、上記送信ユニットが第1データパケットを伝送する前に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが、上記第1データパケットにとって十分であると決定するように更に構成される。
可能な設計では、上記送信ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが、上記第1データパケットにとって不足すると上記処理ユニットが決定する場合に、リソース要求メッセージを上記基地局へ送信するように更に構成され、ここで、上記リソース要求情報は、上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第9態様によると、V2X通信デバイスが提供される。上記V2X通信デバイスは、送受信ユニット及び処理ユニットを備える。上記送受信ユニットは、基地局から第1リソースプール設定情報を受信するように構成される。上記処理ユニットは、上記第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得し、上記第1リソースプールを検出し、次に、検出結果に基づいて上記第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定し、上記第1リソースプールにおける上記利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択するように構成される。最後に、上記送受信ユニットが、上記選択された無線リソースで、V2X通信を実行するように更に構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記基地局から上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信するように更に構成され、又は、上記処理ユニットは、上記基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定するように更に構成される。
第10態様によると、V2X通信基地局が提供される。上記V2X通信基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送受信ユニットは、上記対応関係を端末へ送信するように構成される。
可能な設計では、上記対応関係を上記端末へ送信する場合に、上記送受信ユニットが、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを上記端末へ送信するように具体的に構成され、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。
第11態様によると、データパケット伝送基地局が提供される。上記データパケット伝送基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、端末のために無線リソースをスケジューリングするように構成され、ここで、上記無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、上記無線リソースは、上記端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。上記送受信ユニットは、指示情報を上記端末へ送信するように構成され、ここで、上記指示情報は、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースを示すために用いられる。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記処理ユニットが上記無線リソースをスケジューリングする前に、上記端末からターゲットパラメータを受信するように更に構成され、ここで、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有し、ここで、Nは0以上の正の整数である。上記N個の第2データパケットは、上記第1データパケットの前に上記端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットであり、上記処理ユニットは、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定するように更に構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットが、上記端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、上記リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を上記端末へ送信するように更に構成される。ここで、上記リソース要求メッセージは上記基地局から無線リソースを要求するために用いられ、ここで、上記無線リソース指示は、上記基地局が上記端末によって送信される上記リソース要求メッセージを受信した後に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記端末へ示すために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によって決定される上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第12態様によると、V2X通信基地局が提供される。上記V2X通信基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、端末のために設定される第1リソースプールを決定するように構成される。上記送受信ユニットは、第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信するように構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを、基地局へ送信するように更に構成される。
第13態様によると、V2X通信システムが提供される。上記V2X通信システムは、上記第7態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第10態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
第14態様によると、データパケット伝送のための通信システムが提供される。上記データパケット伝送のための上記通信システムは、上記第8態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第11態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
第15態様によると、V2X通信システムが提供される。上記V2X通信システムは、上記第9態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第12態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
従来技術におけるV2V通信シナリオの概略図である。
本願発明の第1実施形態に係るV2X通信方法の概略フローチャートである。
本願発明の第2実施形態に係るデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。
本願発明の第3実施形態に係るデータパケット伝送方法の概略フローチャートである
本願発明の第4実施形態に係るV2X通信方法の概略フローチャートである。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局システムの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送システムの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局システムの概略構造図である。
本願発明の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするべく、以下では更に、添付図面を参照して本願を詳細に説明する。
本願発明の第1実施形態がV2X通信へ適用される。本願発明の第1実施形態の端末は、また、UE((User Equipment、ユーザ機器)、MS(Mobile Station、移動局)、モバイル端末(Mobile Terminal)等と称されてよい。任意選択的に、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、POS(Point of Sales、販売時点情報管理)、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
本願発明の第1実施形態では、端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
図2に示すように、本願発明の第1実施形態におけるV2X通信方法は、以下の段階を備える。
段階200:端末が、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。ここで、V2X通信パラメータが、MCS((Modulation and Coding Scheme、変調及び符号化スキーム)、伝送数、伝送電力、及び占有RB数(Resource Block、リソースブロック)のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
具体的には、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係が、端末で予め設定されてよい。
加えて、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータの間の対応関係を決定した後に、基地局が、優先度及びV2X通信パラメータの間の対応関係を端末へ送信してよい。端末は、優先度及び基地局によって送信されたV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を受信することにより、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。
任意選択的に、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係が基地局で予め設定される場合、優先度及び基地局によって決定されるV2X通信パラメータの間の対応関係は、優先度及び基地局で予め設定されるV2X通信パラメータの間の対応関係である。或いは、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を生成するためのアルゴリズムが基地局に予め設定されている場合、基地局は、基地局で予め設定されるアルゴリズムに基づいて、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定することを理解されたい。
基地局によって上記対応関係を端末へ送信する段階を容易にすべく、任意選択的に、基地局が、SIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係は、SIB情報又はRRCシグナリングを用いることで保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。
段階201:端末が、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定する。
段階202:端末が、決定したV2X通信パラメータ値の範囲から、V2X通信パラメータ値を選択する。
段階203:端末が、選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。
異なる優先度は異なるV2X通信パラメータ値の範囲に対応し、異なる優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲は互いに重複してよく、V2X通信パラメータ値の範囲が数値であってよく又は間隔であってよいことに留意すべきである。例えば、端末によって伝送されるV2Xデータパケットには、3つの優先度を有するV2Xデータパケットが存在する。具体的には、3つの優先度は、それぞれ、第1優先度、第2優先度、第3優先度であり、第1優先度を有するV2Xデータパケットの優先度が最も高く、第3優先度を有するV2Xデータパケットの優先度が最も低い。V2X通信パラメータがMCS、伝送数及び占有RB数を有する場合に、第1優先度に対応するMCS値の範囲は3から7であり、第1優先度に対応する伝送数は5から8であり、第1優先度に対応する占有RB数は10から16である。第2優先度に対応するMCS値の範囲は1から3であり、第2優先度に対応する伝送数は2から5であり、第2優先度に対応する占有RB数は4から10である。第3優先度に対応するMCS値の範囲は0又は1であり、第3優先度に対応する伝送数は1であり、第3優先度に対応する占有RB数は2である。
具体的には、V2Xデータパケット優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係は、表1に示される。
現在伝送される必要があるV2Xデータパケットは、第1優先度を有するデータパケットであると端末が決定し、選択されるMCSは5であり、伝送数は4である場合を仮定すると、現在伝送される必要があるV2Xデータパケットのサイズは固定されるので、V2Xデータパケットの伝送のために占有される必要のあるRB数は、選択されたMCSの値及び伝送数の値に基づいて決定することができ、決定される占有RB数の値は、V2XパラメータにおけるRB数によって制約される。
好ましくは、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼できる伝送を保証すべく、より低い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよい。その結果、より低い優先度を有するV2Xデータパケットは、より少ない伝送リソースを占有し、これにより、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼性を、ある程度、向上する。加えて、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを有するデータ伝送の精度を保証するべく、より高い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、より多くの伝送リソースが、より高い優先度に対応するデータパケットに割り当てられ、これにより、より高い優先度を有するV2Xデータパケットの精度を、ある程度、向上する。
加えて、本願発明の第1実施形態において、伝送数は、MAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)層におけるV2Xデータパケットの伝送数であってよい。ここで、V2Xデータパケットは、MAC層においてPDU(Packet Data Unit、パケットデータユニット)の形式で存在する。或いは、伝送数は、サイドリンクプロセスの伝送数であってよく、ここで、サイドリンクプロセスは、V2Xデータをサイドリンクで伝送するために用いられる。或いは、伝送数は、HARQプロセスの伝送数であってよい。本願発明の本実施形態では、V2Xデータパケットが、HARQメカニズムに基づいて再伝送されてよいことを理解されたい。
本願発明の第2実施形態が無線通信へ適用される。本願発明の第2実施形態の端末は、また、UE、MS、モバイル端末等と称されてよい。任意選択的に端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA、POS、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
本願発明の第2実施形態では、端末は、基地局によってスケジューリングされるSPS無線リソース又はダイナミック無線リソースで、データパケットを伝送する。従って、端末によって伝送するデータパケットの効率が向上する。本願発明の実効利益は以下のとおりである。端末は、伝送された過去のデータパケットに関連する情報を報告し、その結果、基地局は当該情報に基づいて無線リソースをスケジューリングすることができ、これにより、スケジューリングの精度及び効率が向上する。
以下では、無線通信がV2X通信である例を用いて詳細な説明を提供する。複数の無線通信が、別のタイプの無線通信である場合、説明はV2X通信に対するものと同様であるので、詳細はここでは再度説明しない。
図3に示すように、本願発明の第2実施形態におけるデータパケット伝送方法は、以下の段階を備える。
段階300:基地局が、端末のために無線リソースをスケジューリングする。ここで、無線リソースは、SPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
端末が、K個のデータパケットを所定期間内に伝送する必要があると仮定すると、基地局は、期間の開始時点で、期間内に伝送される必要のあるK個のデータパケットに対して、無線リソースを事前にスケジューリングすることを理解されたい。期間内の所定の時点で、データパケットが伝送される必要がある場合に、データパケットは、基地局によってスケジューリングされる無線リソースで、直接伝送される。所定期間内での端末によるデータ伝送のために、基地局によってスケジューリングされる無線リソースは、SPS無線リソースである。ダイナミックスケジューリング無線リソースは、端末がデータパケットを現在伝送する必要がある場合に、端末によって現在伝送される必要のあるデータパケットのために基地局によってスケジューリングされる無線リソースである。
端末のために基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分である可能性を向上させるべく、端末は、任意選択的に、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定し、ターゲットパラメータを基地局へ送信する。その結果、基地局は、ターゲットパラメータに基づいて、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
本願発明の第2実施形態において、予め設定される条件とは、第1データパケットに最も近く、かつ、第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、伝送される第1データパケットは、端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が2である場合に、データパケットグループは、端末によって伝送される第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、予め設定される条件とは、第1データの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、予め設定される期間Tが15:00から15:10であり、この期間内に伝送されるデータパケットが第6データパケット及び第7データパケットを有する場合に、第6データパケット及び第7データパケットは、予め設定される条件を満たすデータパケットである。期間内にデータパケットが伝送されない場合には、ターゲットパラメータが0に設定される。
M値又はT値は、端末で予め設定されてよく、或いは、基地局がSIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、M値又はT値は、SIB情報又はRRCシグナリングを用いて保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することにより、M値又はT値を取得する。
段階301:基地局が、端末へ指示情報を送信する。ここで、指示情報は無線リソースを示すために用いられる。
段階302:端末が、基地局によって送信される指示情報を受信する。
第1データパケットの伝送の成功の可能性を高めるべく、任意選択的に、基地局によってスケジューリングされた無線リソースを受信した後、端末が、最初に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分か否かを決定する。次に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分であると端末が決定する場合に、端末が、第1データパケットを基地局によってスケジューリングされた無線リソースで伝送する。或いは、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって不足すると端末が決定する場合に、端末は、リソース要求メッセージを基地局へ送信する。ここで、リソース要求情報は、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。端末がリソース要求の送信に制限を設定する場合には、端末はリソース要求の送信における制限を解除する。ここで、リソース要求の送信に制限は、SR−Maskを含む。
本願発明の本実施形態では、リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。スケジューリング要求メッセージとは、端末によって基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。スケジューリング要求を受信した後、基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングする。その結果、ユーザは、当該ユーザのバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、基地局が、ユーザによって報告されるバッファにおけるデータ量に基づいて、ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースをスケジューリングする。スケジューリング要求情報は、PUCCH又はPRACHで伝送されてよい。ユーザ補助情報は、ユーザによって基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び、0番号が付与されるシステムフレームのオフセット等の情報である。その結果、基地局は、受信したユーザ補助情報に基づいて、ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
段階303:端末が、指示情報によって示される無線リソースで、第1データパケットを伝送する。
任意選択的に、本願発明の第2実施形態では、V2X通信をサポートする。具体的には、基地局によってスケジューリングされる無線リソースはV2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
図4に示すように、本願発明の第3実施形態におけるデータパケット伝送方法は、以下の段階を備える。
段階400:第1データパケットが伝送される必要があると決定する場合に、端末は、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数である。
予め設定される条件とは、第1データパケットに最も近く、かつ、第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、伝送される第1データパケットは、端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が3である場合に、データパケットグループは、端末によって伝送される第4データパケット、第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、予め設定される条件とは、第1データの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、予め設定される期間が14:00から14:20であり、この期間内に伝送されるデータパケットが第4データパケット及び第5データパケットを有する場合、第4データパケット及び第5データパケットは、予め設定される条件を満たすデータパケットである。期間内にデータパケットが伝送されない場合には、ターゲットパラメータが0に設定される。
M値又はT値は、端末で予め設定されてよく、或いは、基地局が、SIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、M値又はT値が、SIB情報又はRRCシグナリングを用いて保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することにより、M値又はT値を取得する。
段階401:端末が、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定する。ここで、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
段階402:端末が、ターゲットパラメータを基地局へ送信する。
段階403:基地局が、ターゲットパラメータを受信し、ターゲットパラメータに基づいて端末のために無線リソースをスケジューリングする。ここで、無線リソースは、SPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
段階404:基地局が、端末へ指示情報を送信する。ここで、指示情報は無線リソースを示すために用いられる。
段階405:端末が、基地局によって送信される指示情報を受信する。
段階406:端末が、指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって十分か否かを決定する。指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって十分である場合には、段階407を実行する。指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって不足する場合には、段階408を実行する。
段階407:端末が、指示情報によって示される無線リソースで、第1データパケットを伝送する。
段階408:端末が、リソース要求メッセージを基地局へ送信する。ここで、リソース要求情報は、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。スケジューリング要求メッセージとは、端末によって基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。スケジューリング要求を受信した後、基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングし、その結果、ユーザは、当該ユーザのバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、基地局が、ユーザによって報告されるバッファにおけるデータ量に基づいて、ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースをスケジューリングする。スケジューリング要求情報は、PUCCH又はPRACHで伝送されてよい。ユーザ補助情報は、ユーザによって基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び、0番号が付与されたシステムフレームのオフセット等の情報であり、その結果、基地局は、受信したユーザ補助情報に基づいて、ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
段階409:基地局が、端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を端末へ送信する。ここで、無線リソース指示は、端末によって送信されるリソース要求メッセージを基地局が受信した後に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを上記端末へ示すために用いられる。
本願発明の第2実施形態及び第3実施形態では、第1データパケット及び第2データパケットは、V2Xデータパケットであり、端末のために基地局によってスケジューリングされる無線通信リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースである。
本願発明の第4実施形態がV2X通信へ適用され、本願発明の第1実施形態の端末が、また、UE、MS、モバイル端末等と称されてよい。任意選択的に、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA、POS、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、端末が第1リソースプールから取得される無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
図5に示すように、本願発明の第4実施形態におけるV2X通信方法は、以下の段階を備える。
段階500:基地局が、端末のために設定される第1リソースプールを決定する。
段階501:基地局が、第1リソースプール設定情報を端末へ送信する。
段階502:端末が、基地局から第1リソースプール設定情報を受信する。
段階503:端末が、第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得する。
段階504:端末が、第1リソースプールを検出し、検出結果に基づいて第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定する。
任意選択的に、基地局が、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを端末へ送信する。端末は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを基地局から受信し、そして、第1リソースプールを検出する。或いは、基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定した後に、端末は、第1リソースプールを検出する。
端末への通信リンクの品質が、予め設定される閾値より小さいことを検出する場合に、基地局は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを端末へ送信してよいことに留意すべきである。
段階505:端末が、第1リソースプールにおける利用可能なリソースから、V2X通信に用いられる無線リソースを選択する。
段階506:端末が、選択された無線リソースで、V2X通信を実行する。
任意選択的に、端末が、第2リソースプールでのリソース検出を完了した後に、端末は、V2X通信を実行すべく、第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
好ましくは、第2リソースプールの無線リソースは、第1リソースプールの無線リソースよりも多い。
概して、V2X通信において、端末及び基地局の間の通信リンクの品質が比較的高い場合に、基地局は、端末のために無線リソースをスケジューリングしてよく、そして端末は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを用いることでV2X通信を実行してよいことに留意すべきである。端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下し、そして、通信リンクの品質が特定の程度にまで低下した場合、基地局は端末のために無線リソースをスケジューリングすることができず、端末は、基地局によって端末のために設定される共通リソースプールを検出して、V2X通信を実行すべく共通リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する必要がある。しかしながら、基地局は端末のために無線リソースのスケジューリングをすることができず、端末は、基地局によって端末のために設定される共通リソースプールを検出するために幾らかの時間を費やす必要がある。端末が期間内にV2X通信を実行する必要がある場合には、通信のための無線リソースが存在しないので、V2X通信を実行することができない。本願発明の一実施形態においては、端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下するものの、基地局が依然として端末へ無線リソースを割り当てることができる場合には、基地局は、端末のために第1リソースプールを設定することができ、端末は、第1リソースプールから無線リソースを取得する。基地局及び端末の間の通信リンクが特定の程度にまで低下し、端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない場合には、端末は、第1リソースプールから取得される無線リソースを用いることで、V2X通信を実行することができ、これにより、ある程度、V2X通信の連続性を向上し、V2X通信サービスの遅延を減少させる。
従って、基地局は、基地局及び端末の間の通信リンクが完全に切断される前に、端末のために第1リソースプールを設定する必要があり、そして、端末は、基地局及び端末の間の通信リンクが完全に切断される前に、第1リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する。
概して、設定された第1リソースプールには、比較的少数の無線リソースが存在する。従って、基地局が端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない程度に端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下した場合であって、同時に、端末が第1リソースプールから取得する無線リソースでV2X通信を実行する場合には、任意選択的に、第2リソースプールでのリソース検出が完了した後に、端末は、V2X通信を実行すべく、第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
第2リソースプールの無線リソースは、第1リソースプールの無線リソースよりも多く、第2リソースプールは、従来技術における共通リソースプールと等しいことを理解されたい。具体的には、本願発明の第4実施形態においては、端末が無線リソースを取得する従来の方式は変えない。基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、端末は、第1リソースプールから取得される無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
本願発明の第4実施形態では、第1リソースプールは、或いは、共通リソースプールであってよいことに留意すべきである。
本願発明の本実施形態では、基地局は、端末のために第1リソースプールを設定し、次にSIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信し、ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが第1リソースプール設定情報を保持しており、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングによって保持される第1リソースプール設定情報に基づいて、第1リソースプールを取得することに留意すべきである。基地局が、端末のために第2リソースプールを設定する場合に、端末が第2リソースプールを取得する方式は、端末が第1リソースプールを取得する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明しない。
V2Xサービス及びP2Xサービスを含んだ異なるサービスのタイプが、V2X通信に含まれる。任意選択的に、第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのサービス指示情報を保持する。具体的には、第1リソースプール設定情報がリソースプールのためのサービス指示情報を保持する場合に、サービス指示情報は、第1リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられ、或いは、第2リソースプール設定情報がリソースプールのためのサービス指示情報を保持する場合に、サービス指示情報は、第2リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられる。リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができないことをサービス指示情報が示す場合には、当該サービスタイプは、当該リソースプールのリソースを通信に用いることができない。
V2X通信において、検出に基づくリソース選択メカニズム又はランダムなリソース選択メカニズムが用いられてよい。検出に基づくリソース選択メカニズムとは、端末が、ある期間中にリソースプールを検出した後にのみリソースプールにおける利用可能なリソースを決定することができ、そして、端末が、その次に、当該利用可能なリソースから通信のためのリソースを選択すること、を意味する。ランダムなリソース選択メカニズムとは、リソースプールを検出する代わりに、端末が、リソースプールからランダムにリソースを選択し、選択したリソースを用いて通信を実行すること、を意味する。任意選択的に、第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報は、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する。具体的には、第1リソースプール設定情報が、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、リソース選択メカニズム指示情報は、第1リソースプールが、検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又はランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、リソース選択メカニズム指示情報は、第2リソースプールが、検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又はランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。リソース選択メカニズム指示情報が、リソースプールが特定のリソース選択メカニズムを用いることができないことを示す場合には、リソースプールを利用する端末は、リソース選択のためにそのようなリソース選択メカニズムを用いることができない。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、V2X通信デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。V2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第1実施形態におけるV2X通信方法である。従って、本願発明の実施形態におけるV2X通信デバイス、基地局及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図6に示すように、本願発明の第5実施形態におけるV2X通信デバイスは、処理ユニット600及び送受信ユニット610を備える。処理ユニット600は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択するように構成される。ここで、V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送受信ユニット610は、選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、V2Xデータパケットを無線リソースで伝送するように構成される。
任意選択的に、対応関係を取得する場合に、処理ユニット600が、基地局によって送信され、送受信ユニット610を用いることで受信される、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングから対応関係を取得するように具体的に構成される。ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが、対応関係を保持する。或いは、対応関係を取得する場合に、処理ユニット600が、予め設定される対応関係を取得するように具体的に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット600は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット610は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。 図7に示すように、V2X通信デバイス700は、プロセッサ710、送受信機720及びメモリ730を備えてよい。メモリ730は、デバイス700の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ710によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ710は、一般的なCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図7に示すデバイス700に対して、プロセッサ710、送受信機720及びメモリ730のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス700が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス700が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図7に示される全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM(Read-Only Memory、リードオンリメモリ)、RAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)等であってよい。
図8に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信基地局は、処理ユニット800及び送受信ユニット810を備える。処理ユニット800は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送受信ユニット810は、対応関係を端末へ送信するように構成される。
任意選択的に、対応関係を上記端末へ送信する場合に、送受信ユニット810が、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを端末へ送信するように具体的に構成される。ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが、対応関係を保持する。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット800は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット810は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図9に示すように、V2X通信基地局900は、プロセッサ910、送受信機920及びメモリ930を備えてよい。メモリ930は、基地局900の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ910によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ910は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図9に示す基地局900に対して、プロセッサ910、送受信機920及びメモリ930のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局900が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局900が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図9に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図10に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信システムは、本願発明の実施形態に係る図6に示す任意のデバイス1000と、本願発明の実施形態に係る図8に示す任意の基地局1010とを備える。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、データパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。データパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第2実施形態及び第3実施形態におけるデータパケット伝送方法である。従って、本願発明の実施形態におけるデータパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図11に示すように、本願発明の一実施形態におけるデータパケット伝送デバイスは、受信ユニット1100、送信ユニット1120及び処理ユニット1110を備える。受信ユニット1100は、基地局から指示情報を受信するように構成される。ここで、指示情報は、端末のために基地局によってスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられ、無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する。送信ユニット1120は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースで、第1データパケットを伝送するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1110は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを受信ユニット1100が受信する前に、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、そして、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定することで、基地局がターゲットパラメータに基づいて、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定するように構成される。ここで、Nは0以上の正の整数であり記ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送信ユニット1120が、ターゲットパラメータを基地局へ送信するように更に構成される。
任意選択的に、処理ユニット1110は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを受信ユニット1100が受信する後であって、かつ、送信ユニット1120が第1データパケットを伝送する前に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが、第1データパケットにとって十分であると決定するように更に構成される。
任意選択的に、送信ユニット1120は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが、第1データパケットにとって不足すると処理ユニット1110が決定する場合に、リソース要求メッセージを基地局へ送信するように更に構成される。ここで、リソース要求情報は、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
基地局によってスケジューリングされる無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1110は、プロセッサによって実行されてよく、受信ユニット1100及び送信ユニット1120は、送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図12に示すように、データパケット伝送デバイス1200は、プロセッサ1210、送受信機1220及びメモリ1230を備えてよい。メモリ1230は、デバイス1200の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1210によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1210は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図12に示すデバイス1200に対して、プロセッサ1210、送受信機1220及びメモリ1230のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス1200が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス1200が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。加えて、当業者であれば、図12に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図13に示すように、データパケット伝送基地局は、処理ユニット1300及び送受信ユニット1310を備える。処理ユニット1300は、端末のために無線リソースをスケジューリングするように構成され、ここで、無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。送受信ユニット1310は、指示情報を端末へ送信するように構成され、ここで、指示情報は、端末のためにスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられる。
任意選択的に、送受信ユニット1310は、処理ユニット1300が無線リソースをスケジューリングする前に、端末のターゲットパラメータを受信するように更に構成される。ここで、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有し、ここで、Nは0以上の正の整数である。N個の第2データパケットは、第1データパケットの前に端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットである。処理ユニット1300は、ターゲットパラメータに基づいて、端末のためにスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定するように更に構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1310が、端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を端末へ送信するように更に構成される。ここで、リソース要求メッセージは基地局から無線リソースを要求するために用いられ、ここで、無線リソース指示は、基地局が端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信した後に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末へ示すために用いられる。
任意選択的に、基地局によって決定される無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1300は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1310は、送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図14に示すように、データパケット伝送基地局1400は、プロセッサ1410、送受信機1420及びメモリ1430を備えてよい。メモリ1430は、基地局1400の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1410によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1410は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図14に示す基地局1400に対して、プロセッサ1410、送受信機1420及びメモリ1430のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局1400が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局1400が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図14に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図15に示すように、本願発明の一実施形態におけるデータパケット伝送システムは、本願発明の実施形態に係る図11に示す任意のデバイス1500と、本願発明の実施形態に係る図13に示す任意の基地局1510と、を備える。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、V2X通信デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。V2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第4実施形態におけるV2X通信方法である。従って、本願発明の実施形態におけるV2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図16に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信デバイスは、送受信ユニット1610及び処理ユニット1600を備える。送受信ユニット1610は、基地局から第1リソースプール設定情報を受信するように構成される。処理ユニット1600は、第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得し、第1リソースプールを検出し、次に、検出結果に基づいて第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定し、第1リソースプールにおける利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択するように構成される。最後に、送受信ユニット1610が、選択された無線リソースで、V2X通信を実行するように更に構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1610は、基地局から第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信するように更に構成され、又は、処理ユニット1600は、基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定するように更に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1600は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1610は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図17に示すように、V2X通信デバイス1700は、プロセッサ1710、送受信機1720、及び、メモリ1730を備えてよい。メモリ1730は、デバイス1700の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1710によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1710は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図17に示すデバイス1700に対して、プロセッサ1710、送受信機1720及びメモリ1730のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス1700が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス1700が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図17に示される全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図18に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信基地局は、処理ユニット1800及び送受信ユニット1810を備える。処理ユニット1800は、端末のために設定される第1リソースプールを決定するように構成される。送受信ユニット1810は、第1リソースプール設定情報を端末へ送信するように構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1810は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを、基地局へ送信するように更に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1800は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1810は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図19に示すように、V2X通信基地局1900は、プロセッサ1910、送受信機1920及びメモリ1930を備えてよい。メモリ1930は、基地局1900の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1910によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1910は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図19に示す基地局1900に対して、プロセッサ1910、送受信機1920及びメモリ1930のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局1900が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局1900が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図19に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図20に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信システムは、本願発明の実施形態に係る図16に示すデバイス2000と、本願発明の実施形態に係る図18に示す基地局2010と、を備える。
先述の内容から、本願発明の実施形態において、端末が、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、引き続き、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択し、最後に、選択したV2X通信パラメータ値に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送することが、理解されてよい。V2X通信パラメータは、MCS、伝送数、伝送電力、及び占有RB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。技術的解決手段によると、端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
当業者であれば、本願発明の実施形態が、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてよいことを理解するはずである。従って、本願発明は、ハードウェアだけの実施形態、ソフトウェアだけの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態の形式を用いてよい。その上、本願発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(限定されないが、磁気ディスク記憶装置、CD−ROM、及び光メモリ等を含む)において実現されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
本願発明は、本願発明の実施形態に係る方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又は各ブロックと、フローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせとを実装するために、コンピュータプログラム命令が用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに対して提供されてよく、その結果、任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのコンピュータ又はプロセッサにより実行される命令が、フローチャート内の1つ又は複数の処理及び/又はブロック図内の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実行するために、装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方式で作動するように、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令できるコンピュータ可読メモリに格納されてよく、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャートの1つ又は複数の処理及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラム可能データ処理デバイスにロードされてよく、その結果、一連の動作及び段階は、コンピュータ又は別のプログラム可能デバイスにおいて実行され、これにより、コンピュータ実装処理を生成する。従って、コンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数の処理及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実行するための段階を提供する。
いくつかの好適な本願発明の実施形態が説明されたが、当業者であれば、基本的な発明の概念を一度認識すれば、これらの実施形態に変更及び修正を加えることが可能である。従って、以下の特許請求の範囲は、好適な実施形態と、本願発明の範囲に含まれる全ての変更及び修正とを網羅するものとして解釈されることが意図されている。
当業者であれば、本願発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、本願発明に対する様々な修正及び変形を加えることができることが明らかである。本願発明は、これらの修正及び変形が以下の特許請求の範囲及びこれらの均等技術によって定義される保護範囲に含まれる限り、当該変形及び変更を包含するように意図される。
本願発明は、無線通信技術の分野に関し、特に、V2X通信方法、デバイス及びシステムに関する。
毎年、大量の交通事故が世界中で起き、多数の死傷者及び財産への大きな損害を引き起こしている。交通事故の主な原因は、自動車間での信頼できる情報を交換するメカニズムが無いことである。道路安全を向上し、輸送効率を向上し、そしてビークルツーエックス(Vehicle-to-X, V2X)通信を通じて豊富なストリーミングサービスをユーザへ提供すべく、自動車インターネットシステムが用いられる。具体的には、V2Xとは、自動車と自動車(Vehicle to Vehicle、V2V)、自動車とインフラストラクチャ(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)及び自動車と歩行者(Vehicle-to-Pedestrian、V2P)を含む。
一例として図1に示すように、V2V通信を用いる場合に、自動車A及び自動車Bの間の通信のためのV2Vデータパケットは、協調認識メッセージ情報伝送プロトコル(Cooperative Awareness Message、CAM)タイプ、分散型環境通報メッセージ(Decentralized Environmental Notification Message、DENM)タイプ及び基本安全メッセージ(Basic Safety Message、BSM)タイプ等の異なるサービスタイプのデータパケットを有する。具体的には、CAMタイプのV2Xデータパケットは、現在位置、現在の速さ及び自動車の現在の方向等の自動車の基本的移動情報を有し、DENMタイプのV2Xデータパケットは、緊急ブレーキ等の、自動車によって現在引き起こされている何らかの緊急状態についての情報を有する。
しかしながら、自動車の数量の増加及び自動車インターネットシステムでの限定された伝送リソースに起因して、道路安全を向上させるため、従来技術においては、異なるサービスタイプのデータパケットに含まれる情報が緊急状態に関して異なるので、サービスタイプと優先度との間の対応関係が、自動車インターネットシステム(自動車等)の中に予め設定される。伝送リソースが不足する場合には、リソースの取得後に、自動車は、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを最初に伝送する。例えば、CAMタイプのV2Xデータパケットの優先度は、DENMタイプのV2Xデータパケットの優先度より低い。自動車AがCAMタイプのV2Xデータパケット及びDENMタイプのV2Xデータパケットを自動車Bへ送信する必要がある場合に、自動車によって取得されるリソースが、1つのデータパケットのみの伝送を許容する場合には、自動車は、DENMタイプのV2Xデータパケットを最初に伝送する。
しかしながら、従来技術における技術的解決手段によると、より高い優先度を有するV2Xデータパケットのみ伝送信頼性が保証され、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの伝送信頼性は無視される。
現在のV2X通信プロセスにおいては、より高い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性のみが保証可能という問題を解決すべく、本願発明は、V2X通信方法、デバイス及びシステムを提供する。
第1態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を端末によって取得する段階と、上記V2Xデータパケットの上記優先度及び上記対応関係に基づいて、上記V2Xデータパケットの上記優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定する段階と、引き続き、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択する段階と、最後に、上記選択したV2X通信パラメータ値に基づいて上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する段階とを備える。V2X通信パラメータは、MCS(Modulation and Coding Scheme、変調及び符号化スキーム)、伝送数、伝送電力及び占有リソースブロック数(Resource Block、RB)のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
異なる優先度は異なるV2X通信パラメータ値の範囲に対応し、上記異なる優先度に対応する上記V2X通信パラメータ値の範囲は互いに重複してよく、上記V2X通信パラメータ値の範囲が数値であってよく又は間隔であってよいことに留意すべきである。
可能な設計では、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係が、上記端末で予め設定されてよい。上記端末が上記V2Xデータパケットを伝送する必要がある場合、上記端末は、伝送される必要のある上記V2Xデータパケットの上記優先度に基づいて事前に上記V2X通信パラメータ値の範囲を決定する。
加えて、可能な設計では、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータの間の上記対応関係を決定した後に、基地局が、優先度及びV2X通信パラメータの間の上記対応関係を上記端末へ送信してよい。上記端末は、優先度及び上記基地局によって送信されるV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を受信することにより、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を取得する。
任意選択的に、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係が上記基地局で予め設定される場合、優先度及び基地局によって決定されるV2X通信パラメータの間の上記対応関係は、優先度及び上記基地局で予め設定されるV2X通信パラメータの間の上記対応関係である。或いは、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を生成するためのアルゴリズムが上記基地局で予め設定されている場合、上記基地局は、上記基地局で予め設定される上記アルゴリズムに基づいて、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を決定することを理解されたい。
可能な設計では、上記基地局が、システム情報ブロック(System Information Block、SIB)情報、又は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを端末へ送信する。ここで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係は、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを用いることで保持される。上記端末は、上記基地局によって送信される上記システム情報ブロック(System Information Block、SIB)情報又は上記無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを受信することで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係を取得する。
好ましくは、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼できる伝送を保証すべく、上記のより低い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、その結果、上記のより低い優先度を有する上記V2Xデータパケットは、上記のより少ない伝送リソースを占有し、これにより、上記伝送リソースが不足する場合に、上記のより低い優先度を有する上記V2Xデータパケットの信頼性を、ある程度、向上する。加えて、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを有するデータ伝送の精度を保証するべく、上記のより高い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、より多くの伝送リソースが、上記のより高い優先度に対応する上記データパケットに割り当てられ、これにより、上記のより高い優先度を有する上記V2Xデータパケットの精度を、ある程度、向上する。
加えて、本願発明の一実施形態において、上記伝送数は、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層における上記V2Xデータパケットの伝送数であってよく、ここで、上記V2Xデータパケットは、上記MAC層においてパケットデータユニット(Packet Data Unit、PDU)の形式で存在する。或いは、上記伝送数は、サイドリンクプロセスの伝送数であってよく、ここで、上記サイドリンクプロセスは、V2Xデータをサイドリンクで伝送するために用いられる。或いは、上記伝送数は、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)プロセスの伝送数であってよい。本願発明の本実施形態では、上記V2Xデータパケットが、HARQメカニズムに基づいて再伝送されてよいことを理解されたい。
本願発明の本実施形態では、上記端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の上記対応関係に基づいて上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、上記対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
第2態様によると、データパケット伝送方法が提供される。 上記データパケット伝送方法は、基地局から指示情報を端末によって受信する段階であって、ここで、上記指示情報は上記基地局によってスケジューリングされる無線リソースを上記端末に示すために用いられる、受信する段階と、第1データパケットを上記無線リソースで伝送する段階であって、ここで、上記無線リソースが、セミパーシステントスケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する、伝送する段階と、を備える。
上記端末が、K個のデータパケットを所定期間内に伝送する必要があると仮定すると、上記基地局は、上記期間の開始時点で、上記期間内に伝送される必要のある上記K個のデータパケットに対して、無線リソースを事前にスケジューリングすることを理解されたい。上記期間内の所定の時点で、データパケットが伝送される必要がある場合に、上記データパケットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースで、直接伝送される。所定期間内での上記端末によるデータ伝送のために、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、SPS無線リソースである。ダイナミックスケジューリング無線リソースは、上記端末がデータパケットを現在伝送する必要がある場合に、上記端末によって現在伝送される必要のあるデータパケットのために基地局によってスケジューリングされる無線リソースである。
本願発明の一実施形態において、上記端末は、上記基地局によってスケジューリングされるSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースで、データパケットを伝送する。従って、上記端末によって伝送する上記データパケットの効率が向上する。
可能な設計では、上記端末のために上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが上記第1データパケットにとって十分である可能性を向上させるべく、上記端末が、上記第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、上記N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定し、上記ターゲットパラメータを上記基地局へ送信する。その結果、上記基地局は、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
本願発明の本実施形態において、上記予め設定される条件とは、上記第1データパケットに最も近く、かつ、上記第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。上記データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、上記伝送される第1データパケットは、上記端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が3である場合に、上記データパケットグループは、上記端末によって伝送される第4データパケット、第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、上記予め設定される条件とは、上記第1データパケットの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、上記予め設定される期間Tが14:00から14:20であり、上記期間内に伝送されるデータパケットが第4データパケット及び第5データパケットを有する場合、上記第4データパケット及び上記第5データパケットは、上記予め設定される条件を満たすデータパケットである。上記期間内にデータパケットが伝送されない場合には、上記ターゲットパラメータが0に設定される。
上記M値又はT値は、上記端末で予め設定されてよい。或いは、上記基地局がSIB情報又はRRCシグナリングを上記端末へ送信し、ここで、上記M値又はT値が、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを用いて保持され、上記端末は、上記基地局によって送信される上記SIB情報又は上記RRCシグナリングを受信することにより、上記M値又は上記T値を取得する。
上記端末は、伝送された過去のデータパケットに関連する情報を報告し、その結果、上記基地局は当該情報に基づいて上記無線リソースをスケジューリングすることができ、これにより、スケジューリングの精度及び効率が向上する。
可能な設計では、上記第1データパケットの伝送の成功の可能性を高めるべく、任意選択的に、上記基地局によってスケジューリングされた上記無線リソースを受信した後、上記端末が、最初に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが上記第1データパケットにとって十分か否かを決定する。そして、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分であると上記端末が決定する場合に、上記端末は、上記第1データパケットを上記基地局によってスケジューリングされた上記無線リソースで伝送する。或いは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズが第1データパケットにとって不足すると上記端末が決定する場合に、上記端末は、リソース要求メッセージを上記基地局へ送信する。ここで、上記リソース要求メッセージは、上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。上記端末がリソース要求の送信に制限を設定する場合には、上記端末はリソース要求の送信の制限を解除し、ここで、リソース要求の送信の上記制限は、スケジューリング要求マスク(Scheduling Request-Mask、SR−Mask)を含む。
本願発明の本実施形態では、上記リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。上記スケジューリング要求メッセージとは、上記端末によって上記基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。上記スケジューリング要求を受信した後、上記基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングし、その結果、上記ユーザは、上記基地局のバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、上記基地局が、上記ユーザによって報告される上記バッファにおける上記データ量に基づいて、上記ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースを、スケジューリングする。上記スケジューリング要求情報は、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)又は物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)で伝送されてよい。上記ユーザ補助情報は、上記ユーザによって上記基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び0番号が付与されるシステムフレームのオフセット等の情報である。その結果、上記基地局は、上記受信したユーザ補助情報に基づいて、上記ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
可能な設計では、本願発明の本実施形態では、V2X通信をサポートする。具体的には、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第3態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、基地局から第1リソースプール設定情報を端末によって受信する段階と、上記第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得する段階と、次に、上記第1リソースプールを上記端末によって検出する段階と、検出結果に基づいて上記第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定する段階と、上記第1リソースプールにおける上記利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択する段階と、最後に、上記選択された無線リソースでV2X通信を実行する段階と、を備える。
概して、V2X通信において、上記端末及び上記基地局の間の通信リンクの品質が比較的高い場合に、上記基地局は、上記端末のために無線リソースをスケジューリングしてよく、そして上記端末は、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを用いることでV2X通信を実行してよいことに留意すべきである。上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下し、そして、上記通信リンクの上記品質が特定の程度にまで低下した場合、上記基地局は上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない。上記端末は、上記基地局によって上記端末のために設定される共通リソースプールを検出して、V2X通信を実行すべく上記共通リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する必要がある。しかしながら、上記基地局は上記端末のために無線リソースのスケジューリングをすることができず、上記端末は、上記基地局によって上記端末のために設定される上記共通リソースプールを検出するために、幾らかの時間を費やす必要がある。上記端末が上記期間内にV2X通信を実行する必要がある場合には、通信のための無線リソースが存在しないので、V2X通信を実行することができない。本願発明の一実施形態においては、上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下するものの、上記基地局が依然として上記端末へ無線リソースを割り当てることができる場合には、上記基地局は、上記端末のために上記第1リソースプールを設定することができ、上記端末は、上記第1リソースプールから無線リソースを取得する。上記基地局及び上記端末の間の上記通信リンクが特定の程度にまで低下し、上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない場合には、上記端末は、上記第1リソースプールから取得される上記無線リソースを用いることで、V2X通信を実行することができ、これにより、ある程度、V2X通信の連続性を向上し、V2X通信サービスの遅延を減少させる。
可能な設計では、上記端末は、上記基地局から上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信し、そして上記第1リソースプールを検出するか、又は、上記基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定した後に上記第1リソースプールを検出する。
概して、設定された第1リソースプールには、比較的少数の無線リソースが存在する。従って、上記基地局が上記端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない程度に上記端末及び上記基地局の間の上記通信リンクの上記品質が低下した場合であって、同時に、上記端末が上記第1リソースプールから取得する上記無線リソースでV2X通信を実行する場合には、任意選択的に、第2リソースプールでのリソース検出が完了した後に、上記端末は、V2X通信を実行すべく、上記第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
上記第2リソースプールの無線リソースは、上記第1リソースプールの無線リソースよりも多く、上記第2リソースプールは、従来技術における共通リソースプールと等しいことを理解されたい。具体的には、本願発明の本実施形態においては、上記端末が無線リソースを取得する従来の方式は変えない。上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ上記共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、上記端末が上記第1リソースプールから取得される上記無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
本願発明の本実施形態では、上記第1リソースプールは、或いは、共通リソースプールであってよいことに留意すべきである。
本願発明の本実施形態では、上記基地局は、上記端末のために上記第1リソースプールを設定し、次にSIB情報又はRRCシグナリングを上記端末へ送信する。ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが上記第1リソースプール設定情報を保持しており、上記端末は、上記基地局によって送信される上記SIB情報又は上記RRCシグナリングによって保持される上記第1リソースプール設定情報に基づいて、上記第1リソースプールを取得することに留意すべきである。上記基地局が、上記端末のために上記第2リソースプールを設定する場合に、上記端末が上記第2リソースプールを取得する方式は、上記端末が上記第1リソースプールを取得する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明しない。
V2Xサービス及びP2Xサービスを含んだ異なるサービスのタイプが、V2X通信に含まれる。任意選択的に、上記第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのサービス指示情報を保持する。具体的には、上記第1リソースプール設定情報が上記リソースプールのための上記サービス指示情報を保持する場合に、上記サービス指示情報は、上記第1リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられ、或いは、上記第2リソースプール設定情報が上記リソースプールのための上記サービス指示情報を保持する場合に、上記サービス指示情報は、上記第2リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられる。上記リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができないことを上記サービス指示情報が示す場合には、当該サービスタイプは、当該リソースプールのリソースを通信に用いることができない。
V2X通信において、検出に基づくリソース選択メカニズム又はランダムなリソース選択メカニズムが用いられてよい。上記検出に基づくリソース選択メカニズムとは、上記端末が、ある期間中に上記リソースプールを検出した後にのみリソースプールにおける利用可能なリソースを決定することができ、そして、端末が、その次に、上記利用可能なリソースから通信のためのリソースを選択すること、を意味する。上記ランダムなリソース選択メカニズムとは、リソースプールを検出する代わりに、上記端末が、上記リソースプールからランダムにリソースを選択し、上記選択したリソースを用いて通信を実行すること、を意味する。任意選択的に、上記第1リソースプール設定情報及び/又は上記第2リソースプール設定情報は、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する。具体的には、上記第1リソースプール設定情報が、上記リソースプールのための上記リソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、上記リソース選択メカニズム指示情報は、上記第1リソースプールが、上記検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又は上記ランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、上記リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。上記第2リソースプール設定情報が、上記リソースプールのための上記リソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、上記リソース選択メカニズム指示情報は、上記第2リソースプールが、上記検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又は上記ランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、上記リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。上記リソース選択メカニズム指示情報が、上記リソースプールが特定のリソース選択メカニズムを用いることができないことを示す場合には、上記リソースプールを利用する端末は、リソース選択のためにそのようなリソース選択メカニズムを用いることができない。
第4態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を基地局によって決定する段階と、上記対応関係を端末へ送信する段階とを備え、ここで、上記V2X通信パラメータは、MCS、伝送数、伝送電力、及び占有RB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
可能な設計では、上記基地局は、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを上記端末へ送信し、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。
第5態様によると、データパケット伝送方法が提供される。上記データパケット伝送方法は、端末のために無線リソースを、基地局によってスケジューリングする段階と、指示情報を上記端末へ上記基地局によって送信する段階とを備え、ここで、上記指示情報が、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースを示すために用いられ、上記無線リソースが、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを備え、上記無線リソースは、上記端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
可能な設計では、上記基地局は、上記端末からターゲットパラメータを受信し、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定し、次に上記端末のために上記無線リソースをスケジューリングする。ここで、上記ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記N個の第2データパケットは、上記第1データパケットの前に上記端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットである。
可能な設計では、上記基地局が、上記端末によって送信リソース要求メッセージを受信し、上記リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を上記端末へ送信し、ここで、上記無線リソース指示は、上記端末によって送信される上記リソース要求メッセージを上記基地局が受信した後に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記端末へ示すために用いられ、上記リソース要求メッセージは上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によって決定される上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第6態様によると、V2X通信方法が提供される。上記V2X通信方法は、端末のために設定される第1リソースプールを基地局によって決定する段階と、第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信する段階とを備える。
可能な設計では、上記基地局は、上記第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信し、上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを上記基地局へ送信する。
第7態様によると、V2X通信デバイスが提供される。上記V2X通信デバイスは、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、上記V2Xデータパケットの上記優先度及び上記対応関係に基づいて、上記V2Xデータパケットの上記優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送受信ユニットは、上記選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、上記V2Xデータパケットを無線リソースで伝送するように構成される。
可能な設計では、上記対応関係を取得する場合に、上記処理ユニットが、基地局によって送信され、上記送受信ユニットを用いて受信される、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングから上記対応関係を取得するように具体的に構成され、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。又は、上記対応関係を取得する場合に、上記処理ユニットが、予め設定される対応関係を取得するように具体的に構成される。
第8態様によると、データパケット伝送デバイスが提供される。上記データパケット伝送デバイスは、送信ユニット、受信ユニット及び処理ユニットを備える。上記受信ユニットは、基地局から指示情報を受信するように構成される。ここで、上記指示情報は、上記端末のために上記基地局によってスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられ、上記無線リソースはセミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する。上記送信ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースで、第1データパケットを伝送するように構成される。
可能な設計では、上記処理ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記受信ユニットが受信する前に、上記第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、そして、上記N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定するように構成される。その結果、上記基地局が上記ターゲットパラメータに基づいて、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送信ユニットが、上記ターゲットパラメータを上記基地局へ送信するように更に構成される。
可能な設計では、上記処理ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記受信ユニットが受信する後であって、かつ、上記送信ユニットが第1データパケットを伝送する前に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが、上記第1データパケットにとって十分であると決定するように更に構成される。
可能な設計では、上記送信ユニットは、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースの上記サイズが、上記第1データパケットにとって不足すると上記処理ユニットが決定する場合に、リソース要求メッセージを上記基地局へ送信するように更に構成され、ここで、上記リソース要求メッセージは、上記基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第9態様によると、V2X通信デバイスが提供される。上記V2X通信デバイスは、送受信ユニット及び処理ユニットを備える。上記送受信ユニットは、基地局から第1リソースプール設定情報を受信するように構成される。上記処理ユニットは、上記第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得し、上記第1リソースプールを検出し、次に、検出結果に基づいて上記第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定し、上記第1リソースプールにおける上記利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択するように構成される。最後に、上記送受信ユニットが、上記選択された無線リソースで、V2X通信を実行するように更に構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記基地局から上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信するように更に構成され、又は、上記処理ユニットは、上記基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定するように更に構成される。
第10態様によると、V2X通信基地局が提供される。上記V2X通信基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。上記送受信ユニットは、上記対応関係を端末へ送信するように構成される。
可能な設計では、上記対応関係を上記端末へ送信する場合に、上記送受信ユニットが、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを上記端末へ送信するように具体的に構成され、ここで、上記SIB情報又は上記RRCシグナリングが、上記対応関係を保持する。
第11態様によると、データパケット伝送基地局が提供される。上記データパケット伝送基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、端末のために無線リソースをスケジューリングするように構成され、ここで、上記無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、上記無線リソースは、上記端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。上記送受信ユニットは、指示情報を上記端末へ送信するように構成され、ここで、上記指示情報は、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースを示すために用いられる。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記処理ユニットが上記無線リソースをスケジューリングする前に、上記端末からターゲットパラメータを受信するように更に構成され、ここで、上記ターゲットパラメータが、上記N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有し、ここで、Nは0以上の正の整数である。上記N個の第2データパケットは、上記第1データパケットの前に上記端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットであり、上記処理ユニットは、上記ターゲットパラメータに基づいて、上記端末のためにスケジューリングされる上記無線リソースのサイズを決定するように更に構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットが、上記端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、上記リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を上記端末へ送信するように更に構成される。ここで、上記リソース要求メッセージは上記基地局から無線リソースを要求するために用いられ、ここで、上記無線リソース指示は、上記基地局が上記端末によって送信される上記リソース要求メッセージを受信した後に、上記基地局によってスケジューリングされる上記無線リソースを上記端末へ示すために用いられる。
可能な設計では、上記基地局によって決定される上記無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、上記第1データパケットはV2Xデータパケットである。
第12態様によると、V2X通信基地局が提供される。上記V2X通信基地局は、処理ユニット及び送受信ユニットを備える。上記処理ユニットは、端末のために設定される第1リソースプールを決定するように構成される。上記送受信ユニットは、第1リソースプール設定情報を上記端末へ送信するように構成される。
可能な設計では、上記送受信ユニットは、上記第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを、基地局へ送信するように更に構成される。
第13態様によると、V2X通信システムが提供される。上記V2X通信システムは、上記第7態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第10態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
第14態様によると、データパケット伝送のための通信システムが提供される。上記データパケット伝送のための上記通信システムは、上記第8態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第11態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
第15態様によると、V2X通信システムが提供される。上記V2X通信システムは、上記第9態様における任意の可能な設計に係る上記デバイスと、上記第12態様における任意の可能な設計に係る上記基地局と、を備える。
従来技術におけるV2V通信シナリオの概略図である。
本願発明の第1実施形態に係るV2X通信方法の概略フローチャートである。
本願発明の第2実施形態に係るデータパケット伝送方法の概略フローチャートである。
本願発明の第3実施形態に係るデータパケット伝送方法の概略フローチャートである
本願発明の第4実施形態に係るV2X通信方法の概略フローチャートである。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局システムの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るデータパケット伝送システムの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスの概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局の概略構造図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局のハードウェア構造の概略図である。
本願発明の一実施形態に係るV2X通信基地局システムの概略構造図である。
本願発明の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするべく、以下では更に、添付図面を参照して本願を詳細に説明する。
本願発明の第1実施形態がV2X通信へ適用される。本願発明の第1実施形態の端末は、また、ユーザ機器((User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)等と称されてよい。任意選択的に、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、販売時点情報管理(Point of Sales、POS)、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
本願発明の第1実施形態では、端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
図2に示すように、本願発明の第1実施形態におけるV2X通信方法は、以下の段階を備える。
段階200:端末が、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。ここで、V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme、MCS)、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロック数(Resource Block、RB)のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
具体的には、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係が、端末で予め設定されてよい。
加えて、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータの間の対応関係を決定した後に、基地局が、優先度及びV2X通信パラメータの間の対応関係を端末へ送信してよい。端末は、優先度及び基地局によって送信されたV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を受信することにより、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。
任意選択的に、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係が基地局で予め設定される場合、優先度及び基地局によって決定されるV2X通信パラメータの間の対応関係は、優先度及び基地局で予め設定されるV2X通信パラメータの間の対応関係である。或いは、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を生成するためのアルゴリズムが基地局に予め設定されている場合、基地局は、基地局で予め設定されるアルゴリズムに基づいて、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定することを理解されたい。
基地局によって上記対応関係を端末へ送信する段階を容易にすべく、任意選択的に、基地局が、SIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係は、SIB情報又はRRCシグナリングを用いることで保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することで、優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得する。
段階201:端末が、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定する。
段階202:端末が、決定したV2X通信パラメータ値の範囲から、V2X通信パラメータ値を選択する。
段階203:端末が、選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、V2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。
異なる優先度は異なるV2X通信パラメータ値の範囲に対応し、異なる優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲は互いに重複してよく、V2X通信パラメータ値の範囲が数値であってよく又は間隔であってよいことに留意すべきである。例えば、端末によって伝送されるV2Xデータパケットには、3つの優先度を有するV2Xデータパケットが存在する。具体的には、3つの優先度は、それぞれ、第1優先度、第2優先度、第3優先度であり、第1優先度を有するV2Xデータパケットの優先度が最も高く、第3優先度を有するV2Xデータパケットの優先度が最も低い。V2X通信パラメータがMCS、伝送数及び占有RB数を有する場合に、第1優先度に対応するMCS値の範囲は3から7であり、第1優先度に対応する伝送数は5から8であり、第1優先度に対応する占有RB数は10から16である。第2優先度に対応するMCS値の範囲は1から3であり、第2優先度に対応する伝送数は2から5であり、第2優先度に対応する占有RB数は4から10である。第3優先度に対応するMCS値の範囲は0又は1であり、第3優先度に対応する伝送数は1であり、第3優先度に対応する占有RB数は2である。
具体的には、V2Xデータパケット優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係は、表1に示される。
現在伝送される必要があるV2Xデータパケットは、第1優先度を有するデータパケットであると端末が決定し、選択されるMCSは5であり、伝送数は4である場合を仮定すると、現在伝送される必要があるV2Xデータパケットのサイズは固定されるので、V2Xデータパケットの伝送のために占有される必要のあるRB数は、選択されたMCSの値及び伝送数の値に基づいて決定することができ、決定される占有RB数の値は、V2XパラメータにおけるRB数によって制約される。
好ましくは、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼できる伝送を保証すべく、より低い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよい。その結果、より低い優先度を有するV2Xデータパケットは、より少ない伝送リソースを占有し、これにより、伝送リソースが不足する場合に、より低い優先度を有するV2Xデータパケットの信頼性を、ある程度、向上する。加えて、より高い優先度を有するV2Xデータパケットを有するデータ伝送の精度を保証するべく、より高い優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲が設定されてよく、より多くの伝送リソースが、より高い優先度に対応するデータパケットに割り当てられ、これにより、より高い優先度を有するV2Xデータパケットの精度を、ある程度、向上する。
加えて、本願発明の第1実施形態において、伝送数は、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層におけるV2Xデータパケットの伝送数であってよい。ここで、V2Xデータパケットは、MAC層においてパケットデータユニット(Packet Data Unit、PDU)の形式で存在する。或いは、伝送数は、サイドリンクプロセスの伝送数であってよく、ここで、サイドリンクプロセスは、V2Xデータをサイドリンクで伝送するために用いられる。或いは、伝送数は、HARQプロセスの伝送数であってよい。本願発明の本実施形態では、V2Xデータパケットが、HARQメカニズムに基づいて再伝送されてよいことを理解されたい。
本願発明の第2実施形態が無線通信へ適用される。本願発明の第2実施形態の端末は、また、UE、MS、モバイル端末等と称されてよい。任意選択的に端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA、POS、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
本願発明の第2実施形態では、端末は、基地局によってスケジューリングされるSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースで、データパケットを伝送する。従って、端末によって伝送するデータパケットの効率が向上する。本願発明の実効利益は以下のとおりである。端末は、伝送された過去のデータパケットに関連する情報を報告し、その結果、基地局は当該情報に基づいて無線リソースをスケジューリングすることができ、これにより、スケジューリングの精度及び効率が向上する。
以下では、無線通信がV2X通信である例を用いて詳細な説明を提供する。複数の無線通信が、別のタイプの無線通信である場合、説明はV2X通信に対するものと同様であるので、詳細はここでは再度説明しない。
図3に示すように、本願発明の第2実施形態におけるデータパケット伝送方法は、以下の段階を備える。
段階300:基地局が、端末のために無線リソースをスケジューリングする。ここで、無線リソースは、SPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
端末が、K個のデータパケットを所定期間内に伝送する必要があると仮定すると、基地局は、期間の開始時点で、期間内に伝送される必要のあるK個のデータパケットに対して、無線リソースを事前にスケジューリングすることを理解されたい。期間内の所定の時点で、データパケットが伝送される必要がある場合に、データパケットは、基地局によってスケジューリングされる無線リソースで、直接伝送される。所定期間内での端末によるデータ伝送のために、基地局によってスケジューリングされる無線リソースは、SPS無線リソースである。ダイナミックスケジューリング無線リソースは、端末がデータパケットを現在伝送する必要がある場合に、端末によって現在伝送される必要のあるデータパケットのために基地局によってスケジューリングされる無線リソースである。
端末のために基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分である可能性を向上させるべく、端末は、任意選択的に、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定し、ターゲットパラメータを基地局へ送信する。その結果、基地局は、ターゲットパラメータに基づいて、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数であり、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
本願発明の第2実施形態において、予め設定される条件とは、第1データパケットに最も近く、かつ、第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、伝送される第1データパケットは、端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が2である場合に、データパケットグループは、端末によって伝送される第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、予め設定される条件とは、第1データの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、予め設定される期間Tが15:00から15:10であり、この期間内に伝送されるデータパケットが第6データパケット及び第7データパケットを有する場合に、第6データパケット及び第7データパケットは、予め設定される条件を満たすデータパケットである。期間内にデータパケットが伝送されない場合には、ターゲットパラメータが0に設定される。
M値又はT値は、端末で予め設定されてよく、或いは、基地局がSIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、M値又はT値は、SIB情報又はRRCシグナリングを用いて保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することにより、M値又はT値を取得する。
段階301:基地局が、端末へ指示情報を送信する。ここで、指示情報は無線リソースを示すために用いられる。
段階302:端末が、基地局によって送信される指示情報を受信する。
第1データパケットの伝送の成功の可能性を高めるべく、任意選択的に、基地局によってスケジューリングされた無線リソースを受信した後、端末が、最初に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分か否かを決定する。次に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって十分であると端末が決定する場合に、端末が、第1データパケットを基地局によってスケジューリングされた無線リソースで伝送する。或いは、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが第1データパケットにとって不足すると端末が決定する場合に、端末は、リソース要求メッセージを基地局へ送信する。ここで、リソース要求メッセージは、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。端末がリソース要求の送信に制限を設定する場合には、端末はリソース要求の送信における制限を解除する。ここで、リソース要求の送信に制限は、SR−Maskを含む。
本願発明の本実施形態では、リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。スケジューリング要求メッセージとは、端末によって基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。スケジューリング要求を受信した後、基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングする。その結果、ユーザは、端末のバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、基地局が、ユーザによって報告されるバッファにおけるデータ量に基づいて、ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースをスケジューリングする。スケジューリング要求情報は、PUCCH又はPRACHで伝送されてよい。ユーザ補助情報は、ユーザによって基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び、0番号が付与されるシステムフレームのオフセット等の情報である。その結果、基地局は、受信したユーザ補助情報に基づいて、ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
段階303:端末が、指示情報によって示される無線リソースで、第1データパケットを伝送する。
任意選択的に、本願発明の第2実施形態では、V2X通信をサポートする。具体的には、基地局によってスケジューリングされる無線リソースはV2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
図4に示すように、本願発明の第3実施形態におけるデータパケット伝送方法は、以下の段階を備える。
段階400:第1データパケットが伝送される必要があると決定する場合に、端末は、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定する。ここで、Nは0以上の正の整数である。
予め設定される条件とは、第1データパケットに最も近く、かつ、第1データパケットの前に伝送されるデータパケットグループであってよいことに留意すべきである。データパケットグループはM個のデータパケットを有し、ここで、Mは0より大きい正の整数である。例えば、伝送される第1データパケットは、端末により伝送される第7データパケットである。Mの値が3である場合に、データパケットグループは、端末によって伝送される第4データパケット、第5データパケット及び第6データパケットを有する。或いは、予め設定される条件とは、第1データの前に伝送される、予め設定される期間T内のデータパケットであってよい。例えば、予め設定される期間が14:00から14:20であり、この期間内に伝送されるデータパケットが第4データパケット及び第5データパケットを有する場合、第4データパケット及び第5データパケットは、予め設定される条件を満たすデータパケットである。期間内にデータパケットが伝送されない場合には、ターゲットパラメータが0に設定される。
M値又はT値は、端末で予め設定されてよく、或いは、基地局が、SIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信する。ここで、M値又はT値が、SIB情報又はRRCシグナリングを用いて保持され、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングを受信することにより、M値又はT値を取得する。
段階401:端末が、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定する。ここで、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。
段階402:端末が、ターゲットパラメータを基地局へ送信する。
段階403:基地局が、ターゲットパラメータを受信し、ターゲットパラメータに基づいて端末のために無線リソースをスケジューリングする。ここで、無線リソースは、SPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。
段階404:基地局が、端末へ指示情報を送信する。ここで、指示情報は無線リソースを示すために用いられる。
段階405:端末が、基地局によって送信される指示情報を受信する。
段階406:端末が、指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって十分か否かを決定する。指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって十分である場合には、段階407を実行する。指示情報によって示される無線リソースが第1データパケットにとって不足する場合には、段階408を実行する。
段階407:端末が、指示情報によって示される無線リソースで、第1データパケットを伝送する。
段階408:端末が、リソース要求メッセージを基地局へ送信する。ここで、リソース要求メッセージは、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
リソース要求メッセージが、スケジューリング要求メッセージ又はユーザ補助情報を含んでよいことに留意すべきである。スケジューリング要求メッセージとは、端末によって基地局へ送信されるスケジューリング要求であり、データが端末側から送信されるべきであるが、対応するリソースが無いことを示す。スケジューリング要求を受信した後、基地局は、ユーザのための少数のリソースをスケジューリングし、その結果、ユーザは、端末のバッファにおけるデータ量を報告する。引き続き、基地局が、ユーザによって報告されるバッファにおけるデータ量に基づいて、ユーザがデータ送信するためのより多くのリソースをスケジューリングする。スケジューリング要求情報は、PUCCH又はPRACHで伝送されてよい。ユーザ補助情報は、ユーザによって基地局へ報告されるユーザ関連情報であり、例えば、データパケットのデータ量、データ到着期間、データ到着時期、及び、0番号が付与されたシステムフレームのオフセット等の情報であり、その結果、基地局は、受信したユーザ補助情報に基づいて、ユーザのためにリソースをスケジューリングする。
段階409:基地局が、端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を端末へ送信する。ここで、無線リソース指示は、端末によって送信されるリソース要求メッセージを基地局が受信した後に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを上記端末へ示すために用いられる。
本願発明の第2実施形態及び第3実施形態では、第1データパケット及び第2データパケットは、V2Xデータパケットであり、端末のために基地局によってスケジューリングされる無線通信リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースである。
本願発明の第4実施形態がV2X通信へ適用され、本願発明の第4実施形態の端末が、また、UE、MS、モバイル端末等と称されてよい。任意選択的に、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA、POS、車載用コンピュータ、セットトップボックス等であってよい。
基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、端末が第1リソースプールから取得される無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
図5に示すように、本願発明の第4実施形態におけるV2X通信方法は、以下の段階を備える。
段階500:基地局が、端末のために設定される第1リソースプールを決定する。
段階501:基地局が、第1リソースプール設定情報を端末へ送信する。
段階502:端末が、基地局から第1リソースプール設定情報を受信する。
段階503:端末が、第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得する。
段階504:端末が、第1リソースプールを検出し、検出結果に基づいて第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定する。
任意選択的に、基地局が、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを端末へ送信する。端末は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを基地局から受信し、そして、第1リソースプールを検出する。或いは、基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定した後に、端末は、第1リソースプールを検出する。
端末への通信リンクの品質が、予め設定される閾値より小さいことを検出する場合に、基地局は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを端末へ送信してよいことに留意すべきである。
段階505:端末が、第1リソースプールにおける利用可能なリソースから、V2X通信に用いられる無線リソースを選択する。
段階506:端末が、選択された無線リソースで、V2X通信を実行する。
任意選択的に、端末が、第2リソースプールでのリソース検出を完了した後に、端末は、V2X通信を実行すべく、第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
好ましくは、第2リソースプールの無線リソースは、第1リソースプールの無線リソースよりも多い。
概して、V2X通信において、端末及び基地局の間の通信リンクの品質が比較的高い場合に、基地局は、端末のために無線リソースをスケジューリングしてよく、そして端末は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを用いることでV2X通信を実行してよいことに留意すべきである。端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下し、そして、通信リンクの品質が特定の程度にまで低下した場合、基地局は端末のために無線リソースをスケジューリングすることができず、端末は、基地局によって端末のために設定される共通リソースプールを検出して、V2X通信を実行すべく共通リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する必要がある。しかしながら、基地局は端末のために無線リソースのスケジューリングをすることができず、端末は、基地局によって端末のために設定される共通リソースプールを検出するために幾らかの時間を費やす必要がある。端末が期間内にV2X通信を実行する必要がある場合には、通信のための無線リソースが存在しないので、V2X通信を実行することができない。本願発明の一実施形態においては、端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下するものの、基地局が依然として端末へ無線リソースを割り当てることができる場合には、基地局は、端末のために第1リソースプールを設定することができ、端末は、第1リソースプールから無線リソースを取得する。基地局及び端末の間の通信リンクが特定の程度にまで低下し、端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない場合には、端末は、第1リソースプールから取得される無線リソースを用いることで、V2X通信を実行することができ、これにより、ある程度、V2X通信の連続性を向上し、V2X通信サービスの遅延を減少させる。
従って、基地局は、基地局及び端末の間の通信リンクが完全に切断される前に、端末のために第1リソースプールを設定する必要があり、そして、端末は、基地局及び端末の間の通信リンクが完全に切断される前に、第1リソースプールから利用可能な無線リソースを取得する。
概して、設定された第1リソースプールには、比較的少数の無線リソースが存在する。従って、基地局が端末のために無線リソースをスケジューリングすることができない程度に端末及び基地局の間の通信リンクの品質が低下した場合であって、同時に、端末が第1リソースプールから取得する無線リソースでV2X通信を実行する場合には、任意選択的に、第2リソースプールでのリソース検出が完了した後に、端末は、V2X通信を実行すべく、第2リソースプールにおける利用可能な無線リソースへ切り替える。
第2リソースプールの無線リソースは、第1リソースプールの無線リソースよりも多く、第2リソースプールは、従来技術における共通リソースプールと等しいことを理解されたい。具体的には、本願発明の第4実施形態においては、端末が無線リソースを取得する従来の方式は変えない。基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末が取得することができない場合であって、かつ共通リソースプールの無線リソースが取得される前に、端末は、第1リソースプールから取得される無線リソースを用いてV2X通信を実行することができ、これにより、V2X通信の連続性を向上する。
本願発明の第4実施形態では、第1リソースプールは、或いは、共通リソースプールであってよいことに留意すべきである。
本願発明の本実施形態では、基地局は、端末のために第1リソースプールを設定し、次にSIB情報又はRRCシグナリングを端末へ送信し、ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが第1リソースプール設定情報を保持しており、端末は、基地局によって送信されるSIB情報又はRRCシグナリングによって保持される第1リソースプール設定情報に基づいて、第1リソースプールを取得することに留意すべきである。基地局が、端末のために第2リソースプールを設定する場合に、端末が第2リソースプールを取得する方式は、端末が第1リソースプールを取得する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明しない。
V2Xサービス及びP2Xサービスを含んだ異なるサービスのタイプが、V2X通信に含まれる。任意選択的に、第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのサービス指示情報を保持する。具体的には、第1リソースプール設定情報がリソースプールのためのサービス指示情報を保持する場合に、サービス指示情報は、第1リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられ、或いは、第2リソースプール設定情報がリソースプールのためのサービス指示情報を保持する場合に、サービス指示情報は、第2リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができるか否かを示すために用いられる。リソースプールが特定のサービスのタイプで用いることができないことをサービス指示情報が示す場合には、当該サービスタイプは、当該リソースプールのリソースを通信に用いることができない。
V2X通信において、検出に基づくリソース選択メカニズム又はランダムなリソース選択メカニズムが用いられてよい。検出に基づくリソース選択メカニズムとは、端末が、ある期間中にリソースプールを検出した後にのみリソースプールにおける利用可能なリソースを決定することができ、そして、端末が、その次に、当該利用可能なリソースから通信のためのリソースを選択すること、を意味する。ランダムなリソース選択メカニズムとは、リソースプールを検出する代わりに、端末が、リソースプールからランダムにリソースを選択し、選択したリソースを用いて通信を実行すること、を意味する。任意選択的に、第1リソースプール設定情報及び/又は第2リソースプール設定情報は、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する。具体的には、第1リソースプール設定情報が、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、リソース選択メカニズム指示情報は、第1リソースプールが、検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又はランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。第2リソースプール設定情報が、リソースプールのためのリソース選択メカニズム指示情報を保持する場合に、リソース選択メカニズム指示情報は、第2リソースプールが、検出に基づくリソース選択メカニズムを用いるのか又はランダムなリソース選択メカニズムを用いるのか、或いは、リソース選択メカニズムの両方が用いられ得るのか、を示すために用いられる。リソース選択メカニズム指示情報が、リソースプールが特定のリソース選択メカニズムを用いることができないことを示す場合には、リソースプールを利用する端末は、リソース選択のためにそのようなリソース選択メカニズムを用いることができない。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、V2X通信デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。V2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第1実施形態におけるV2X通信方法である。従って、本願発明の実施形態におけるV2X通信デバイス、基地局及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図6に示すように、本願発明の第5実施形態におけるV2X通信デバイスは、処理ユニット600及び送受信ユニット610を備える。処理ユニット600は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択するように構成される。ここで、V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送受信ユニット610は、選択したV2X通信パラメータ値に基づいて、V2Xデータパケットを無線リソースで伝送するように構成される。
任意選択的に、対応関係を取得する場合に、処理ユニット600が、基地局によって送信され、送受信ユニット610を用いることで受信される、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングから対応関係を取得するように具体的に構成される。ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが、対応関係を保持する。或いは、対応関係を取得する場合に、処理ユニット600が、予め設定される対応関係を取得するように具体的に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット600は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット610は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。 図7に示すように、V2X通信デバイス700は、プロセッサ710、送受信機720及びメモリ730を備えてよい。メモリ730は、デバイス700の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ710によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ710は、一般的な中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図7に示すデバイス700に対して、プロセッサ710、送受信機720及びメモリ730のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス700が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス700が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図7に示される全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)等であってよい。
図8に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信基地局は、処理ユニット800及び送受信ユニット810を備える。処理ユニット800は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を決定するように構成され、ここで、上記V2X通信パラメータが、変調及び符号化スキームMCS、伝送数、伝送電力、及び占有リソースブロックRB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送受信ユニット810は、対応関係を端末へ送信するように構成される。
任意選択的に、対応関係を上記端末へ送信する場合に、送受信ユニット810が、システム情報ブロックSIB情報又は無線リソース制御プロトコルRRCシグナリングを端末へ送信するように具体的に構成される。ここで、SIB情報又はRRCシグナリングが、対応関係を保持する。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット800は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット810は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図9に示すように、V2X通信基地局900は、プロセッサ910、送受信機920及びメモリ930を備えてよい。メモリ930は、基地局900の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ910によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ910は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図9に示す基地局900に対して、プロセッサ910、送受信機920及びメモリ930のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局900が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局900が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図9に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図10に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信システムは、本願発明の実施形態に係る図6に示す任意のデバイス1000と、本願発明の実施形態に係る図8に示す任意の基地局1010とを備える。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、データパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。データパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第2実施形態及び第3実施形態におけるデータパケット伝送方法である。従って、本願発明の実施形態におけるデータパケット伝送デバイス、基地局、及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図11に示すように、本願発明の一実施形態におけるデータパケット伝送デバイスは、受信ユニット1100、送信ユニット1120及び処理ユニット1110を備える。受信ユニット1100は、基地局から指示情報を受信するように構成される。ここで、指示情報は、端末のために基地局によってスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられ、無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有する。送信ユニット1120は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースで、第1データパケットを伝送するように構成される。
任意選択的に、処理ユニット1110は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを受信ユニット1100が受信する前に、第1データパケットの前に伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすN個の第2データパケットを決定し、そして、N個の第2データパケットに基づいてターゲットパラメータを決定することで、基地局がターゲットパラメータに基づいて、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定するように構成される。ここで、Nは0以上の正の整数であり記ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及びN個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有する。送信ユニット1120が、ターゲットパラメータを基地局へ送信するように更に構成される。
任意選択的に、処理ユニット1110は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを受信ユニット1100が受信する後であって、かつ、送信ユニット1120が第1データパケットを伝送する前に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが、第1データパケットにとって十分であると決定するように更に構成される。
任意選択的に、送信ユニット1120は、基地局によってスケジューリングされる無線リソースのサイズが、第1データパケットにとって不足すると処理ユニット1110が決定する場合に、リソース要求メッセージを基地局へ送信するように更に構成される。ここで、リソース要求メッセージは、基地局から無線リソースを要求するために用いられる。
基地局によってスケジューリングされる無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1110は、プロセッサによって実行されてよく、受信ユニット1100及び送信ユニット1120は、送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図12に示すように、データパケット伝送デバイス1200は、プロセッサ1210、送受信機1220及びメモリ1230を備えてよい。メモリ1230は、デバイス1200の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1210によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1210は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図12に示すデバイス1200に対して、プロセッサ1210、送受信機1220及びメモリ1230のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス1200が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス1200が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。加えて、当業者であれば、図12に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図13に示すように、データパケット伝送基地局は、処理ユニット1300及び送受信ユニット1310を備える。処理ユニット1300は、端末のために無線リソースをスケジューリングするように構成され、ここで、無線リソースは、セミパーシステントスケジューリングSPS無線リソース又はダイナミックスケジューリング無線リソースを有し、無線リソースは、端末が第1データパケットを伝送するのに用いられる。送受信ユニット1310は、指示情報を端末へ送信するように構成され、ここで、指示情報は、端末のためにスケジューリングされる無線リソースを示すために用いられる。
任意選択的に、送受信ユニット1310は、処理ユニット1300が無線リソースをスケジューリングする前に、端末のターゲットパラメータを受信するように更に構成される。ここで、ターゲットパラメータが、N個の第2データパケットの中の最大データパケットのサイズ、上記N個の第2データパケットの中の最小データパケットのサイズ、及び上記N個の第2データパケットの平均サイズのうちの少なくとも1つのパラメータを有し、ここで、Nは0以上の正の整数である。N個の第2データパケットは、第1データパケットの前に端末によって伝送される複数のデータパケットの中で、予め設定される条件を満たすデータパケットである。処理ユニット1300は、ターゲットパラメータに基づいて、端末のためにスケジューリングされる無線リソースのサイズを決定するように更に構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1310が、端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信し、リソース要求メッセージに基づいて無線リソース指示を端末へ送信するように更に構成される。ここで、リソース要求メッセージは基地局から無線リソースを要求するために用いられ、ここで、無線リソース指示は、基地局が端末によって送信されるリソース要求メッセージを受信した後に、基地局によってスケジューリングされる無線リソースを端末へ示すために用いられる。
任意選択的に、基地局によって決定される無線リソースは、V2X通信に用いられる無線リソースであり、第1データパケットはV2Xデータパケットである。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1300は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1310は、送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図14に示すように、データパケット伝送基地局1400は、プロセッサ1410、送受信機1420及びメモリ1430を備えてよい。メモリ1430は、基地局1400の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1410によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1410は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図14に示す基地局1400に対して、プロセッサ1410、送受信機1420及びメモリ1430のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局1400が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局1400が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図14に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図15に示すように、本願発明の一実施形態におけるデータパケット伝送システムは、本願発明の実施形態に係る図11に示す任意のデバイス1500と、本願発明の実施形態に係る図13に示す任意の基地局1510と、を備える。
同じ発明の発想に基づいて、本願発明の実施形態は、V2X通信デバイス、基地局、及びシステムを更に提供する。V2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対応する方法は、本願発明の第4実施形態におけるV2X通信方法である。従って、本願発明の実施形態におけるV2X通信デバイス、基地局、及びシステムに対する実装に対しては、上記方法の実装を参照し、繰り返される部分は、ここでは再度説明しない。
図16に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信デバイスは、送受信ユニット1610及び処理ユニット1600を備える。送受信ユニット1610は、基地局から第1リソースプール設定情報を受信するように構成される。処理ユニット1600は、第1リソースプール設定情報に基づいて第1リソースプールを取得し、第1リソースプールを検出し、次に、検出結果に基づいて第1リソースプールにおける利用可能なリソースを決定し、第1リソースプールにおける利用可能なリソースからV2X通信に用いられる無線リソースを、引き続き選択するように構成される。最後に、送受信ユニット1610が、選択された無線リソースで、V2X通信を実行するように更に構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1610は、基地局から第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを受信するように更に構成され、又は、処理ユニット1600は、基地局への通信リンクの品質が予め設定される閾値より小さいことを決定するように更に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1600は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1610は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図17に示すように、V2X通信デバイス1700は、プロセッサ1710、送受信機1720、及び、メモリ1730を備えてよい。メモリ1730は、デバイス1700の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1710によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1710は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図17に示すデバイス1700に対して、プロセッサ1710、送受信機1720及びメモリ1730のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、デバイス1700が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、デバイス1700が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図17に示される全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみをデバイスが備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図18に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信基地局は、処理ユニット1800及び送受信ユニット1810を備える。処理ユニット1800は、端末のために設定される第1リソースプールを決定するように構成される。送受信ユニット1810は、第1リソースプール設定情報を端末へ送信するように構成される。
任意選択的に、送受信ユニット1810は、第1リソースプールの検出を開始するための指示メッセージを、基地局へ送信するように更に構成される。
本願発明の本実施形態において、処理ユニット1800は、プロセッサによって実行されてよく、送受信ユニット1810は送受信機によって実行されてよいことに留意すべきである。図19に示すように、V2X通信基地局1900は、プロセッサ1910、送受信機1920及びメモリ1930を備えてよい。メモリ1930は、基地局1900の納入の際に予め設定されるプログラム/コードを格納するように構成されてよく、又は、プロセッサ1910によって実行されるべきコードを格納する、等であってもよい。
プロセッサ1910は、一般的なCPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又は、1つ又は複数の集積回路を用いてよく、本願発明の実施形態で提供される技術的解決手段を実装するための関連する諸動作を実行するように構成される。
図19に示す基地局1900に対して、プロセッサ1910、送受信機1920及びメモリ1930のみが示されているが、具体的な実装例において、当業者であれば、基地局1900が、通常の稼働を実行するための他の必要な構成要素を更に備えることを理解できることに留意すべきである。加えて、具体的な要求に従って、当業者であれば、基地局1900が、別の追加の機能を実行するためのハードウェア構成要素を更に有してよいことを理解できる。更に、当業者であれば、図19に示す全ての構成要素を備える代わりに、本願発明の実施形態を実行するために必要な構成要素又はモジュールのみを基地局が備えてよいことを、理解できる。
当業者であれば、本実施形態の方法における手順の全て又は一部は、関連するハードウェアに指示を行うコンピュータプログラムによって実行されてよいことを、理解できる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。プログラムを実行する場合に、方法の実施形態における複数の手順が含まれてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、ROM、RAM等であってよい。
図20に示すように、本願発明の一実施形態におけるV2X通信システムは、本願発明の実施形態に係る図16に示すデバイス2000と、本願発明の実施形態に係る図18に示す基地局2010と、を備える。
先述の内容から、本願発明の実施形態において、端末が、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係を取得し、V2Xデータパケットの優先度及び対応関係に基づいて、V2Xデータパケットの優先度に対応するV2X通信パラメータ値の範囲を決定し、引き続き、上記決定したV2X通信パラメータ値の範囲からV2X通信パラメータ値を選択し、最後に、選択したV2X通信パラメータ値に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送することが、理解されてよい。V2X通信パラメータは、MCS、伝送数、伝送電力、及び占有RB数のうちの少なくとも1つのパラメータを有する。技術的解決手段によると、端末は、V2Xデータパケットの優先度及びV2X通信パラメータ値の範囲の間の対応関係に基づいてV2Xデータパケットを無線リソースで伝送する。従って、伝送リソースが不足する場合に、対応関係を設定することによって、より低い優先度を有するデータパケットの伝送信頼性を、ある程度、向上することができる。
当業者であれば、本願発明の実施形態が、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてよいことを理解するはずである。従って、本願発明は、ハードウェアだけの実施形態、ソフトウェアだけの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態の形式を用いてよい。その上、本願発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(限定されないが、磁気ディスク記憶装置、CD−ROM、及び光メモリ等を含む)において実現されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
本願発明は、本願発明の実施形態に係る方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又は各ブロックと、フローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせとを実装するために、コンピュータプログラム命令が用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに対して提供されてよく、その結果、任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのコンピュータ又はプロセッサにより実行される命令が、フローチャート内の1つ又は複数の処理及び/又はブロック図内の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実行するために、装置を生成する。
これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方式で作動するように、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令できるコンピュータ可読メモリに格納されてよく、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャートの1つ又は複数の処理及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラム可能データ処理デバイスにロードされてよく、その結果、一連の動作及び段階は、コンピュータ又は別のプログラム可能デバイスにおいて実行され、これにより、コンピュータ実装処理を生成する。従って、コンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数の処理及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実行するための段階を提供する。
いくつかの好適な本願発明の実施形態が説明されたが、当業者であれば、基本的な発明の概念を一度認識すれば、これらの実施形態に変更及び修正を加えることが可能である。従って、以下の特許請求の範囲は、好適な実施形態と、本願発明の範囲に含まれる全ての変更及び修正とを網羅するものとして解釈されることが意図されている。
当業者であれば、本願発明の範囲から逸脱することなく、本願発明に対する様々な修正及び変形を加えることができることが明らかである。本願発明は、これらの修正及び変形が以下の特許請求の範囲及びこれらの均等技術によって定義される保護範囲に含まれる限り、当該変形及び変更を包含するように意図される。