JPWO2009104728A1 - 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤 - Google Patents

水性重合体分散組成物および撥水撥油剤 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009104728A1
JPWO2009104728A1 JP2009554391A JP2009554391A JPWO2009104728A1 JP WO2009104728 A1 JPWO2009104728 A1 JP WO2009104728A1 JP 2009554391 A JP2009554391 A JP 2009554391A JP 2009554391 A JP2009554391 A JP 2009554391A JP WO2009104728 A1 JPWO2009104728 A1 JP WO2009104728A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
group
water
monomer
oil repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009554391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5577704B2 (ja
Inventor
洋介 岸川
洋介 岸川
留美 武内
留美 武内
育男 山本
育男 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009554391A priority Critical patent/JP5577704B2/ja
Publication of JPWO2009104728A1 publication Critical patent/JPWO2009104728A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5577704B2 publication Critical patent/JP5577704B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L33/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L33/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C08L33/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical
    • C08L33/08Homopolymers or copolymers of acrylic acid esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L33/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L33/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C08L33/14Homopolymers or copolymers of esters of esters containing halogen, nitrogen, sulfur, or oxygen atoms in addition to the carboxy oxygen
    • C08L33/16Homopolymers or copolymers of esters containing halogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/16Antifouling paints; Underwater paints
    • C09D5/1656Antifouling paints; Underwater paints characterised by the film-forming substance
    • C09D5/1662Synthetic film-forming substance
    • C09D5/1668Vinyl-type polymers

Abstract

Rf含有樹脂の使用量を大幅に減少させても、高い撥水撥油性およびその耐久性を発揮し得る水分散型撥水撥油剤組成物を得る。重合体(A)と重合体(B)とを含み、かつ、重合体(A)と重合体(B)が同一の粒子内に存在しないことを特徴とする撥水撥油剤組成物を提供する。重合体(A):下記重合性単量体(a)の重合単位と、下記重合性単量体(b)または(c)を含む付加重合体。重合体(B):重合性単量体(a)の重合単位を含まず、重合性単量体(c)または重合性単量体(y)を含む付加重合体。重合性単量体(a):ポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートあるいはα位がハロゲン置換されたアクリレート類。重合性単量体(b)および(c):アルキル基を有し、ポリフルオロアルキル基を有しないα位がハロゲン置換されていることがあるアクリレート。重合性単量体(y):不飽和二重結合を形成する炭素原子にハロゲン原子が結合した重合性単量体。

Description

本発明は、含フッ素モノマーの使用量を低減してもなお、優れた撥水撥油性(特に撥水性)およびその耐久性を繊維等の物品に付与しうる撥水撥油剤組成物(特に、撥水剤組成物)の提供を目的とする。
従来、フルオロアルキルを含有する重合性モノマーの重合体や共重合体、あるいはフルオロアルキルを含有する化合物を、有機溶媒溶液または水系分散液として繊維製品等に処理し、それらの表面に撥水撥油性を付与する技術が知られている。
洗濯やドライクリーニング等に対する撥水撥油性の耐久性向上を目的として、フルオロアルキル含有重合性単量体とともに接着性基を有する単量体を共重合させる試みがなされている。また、フルオロアルキルを含有しない重合体とフルオロアルキルを含有する重合体とをブレンドし、経済的に優れた撥水撥油組成物を創出する試みがなされている(特許文献1〜2)。
また、防汚性能や耐久性等を低下させること無く添加しうる重合体、共重合体として特定構造をもった重合性単量体を用いることが提唱されている(特許文献3)
近年、フルオロアルキル基含有重合体の含有量の異なる2種の重合体とフルオロアルキル基を含有しない重合体を混合することで撥水撥油性等の表面特性およびその維持性が改良された表面を有する樹脂組成物が得られることが開示されている(特許文献4)。
さらに、炭化水素系重合性化合物の少なくとも1種のホモ重合体または共重合体であってガラス転移点が50℃以上の重合体を混合することで耐スリップ性が改良されることが開示され(特許文献5)、フルオロアルキル含有重合体とフルオロアルキル含有しない重合体を混合し、いずれもガラス転移点あるいは融点が45℃以上であることを特徴とするカーペット用の撥液剤が開示されている(特許文献6)。
特公昭38-22487 特公昭41-8579 特公昭49-42878 特開平06-228241 特開昭61-264081 US4043964
従来の撥水撥油剤においては、洗濯やドライクリーニング等に対する撥水撥油性の耐久性向上を目的として、フルオロアルキル含有重合性単量体とともに接着性基を有する単量体を共重合させたり、フルオロアルキルを含有する重合体と皮膜強度の高いポリマーとをブレンドしたりする試みがなされている。しかし、フッ素化モノマーを多量に導入することで高い撥水撥油性は達成することができるが、耐久性が不足する結果を招くこととなる。逆に、接着性基を有する単量体を多量に導入することで十分な耐久性を付与でき得るが、撥水撥油性は乏しくなる。また、十分な撥水撥油性を発現するには多量のフッ素モノマーを導入する必要があり、フッ素モノマーが非常に高価なためコストが高かった。
フッ素モノマーの使用量を低減してもなお、高い撥水撥油性を発揮し、かつ撥水撥油性の耐久性にも優れる加工剤が望まれていた。
本発明者等は、上記問題点を解決するためフッ素モノマーの使用量を低減してもなお高い撥水撥油性を発揮し、かつ耐久性にも優れる撥水撥油剤組成物を提供することを目的として鋭意検討を行った。その結果、特定の化学構造を有する重合単位を持った重合体とフルオロアルキル基を含むモノマーから誘導された重合単位を有する重合体も水性分散液を混合することで顕著な撥水撥油性および耐久性を有し、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、水系媒体、下記重合体(A)および下記重合体(B)を含む水分散型撥水撥油剤組成物を提供する。
重合体(A):フルオロアルキル基を含有する重合体、
重合体(B):主鎖にハロゲン原子を含有する重合体。
「主鎖にハロゲン原子を含有する」とは、重合体の主鎖を構成する炭素原子にハロゲン原子が直接に結合していることを意味している。
本発明によれば、特定の化学構造を有する重合単位を持った重合体(B)とフルオロアルキルを含むモノマーから誘導された重合単位を有する重合体(A)を混合することにより得られる水分散型撥水撥油組成物が顕著な撥水撥油性および耐久性を有する。このため本発明は、フッ素モノマーの使用量を低減することによってコストを削減し、高い撥水撥油性を発揮し、かつ耐久性にも優れる撥水撥油剤を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、下記重合体(A)と下記重合体(B)とを含み、かつ、重合体(A)と重合体(B)が同一の粒子内に存在しないことを特徴とする撥水撥油剤組成物を提供する。一般に、重合体(A)からなる粒子と重合体(B)からなる粒子とが水性分散液中で別個に存在する。
重合体(A):下記重合性単量体(a)の重合単位(好ましくは50重量%以上)と、下記重合性単量体(b)または重合性単量体(c)の少なくとも一方の重合単位(好ましくは50重量%以下(0重量%である場合を含むが、1重量%以上であることが好ましい。))とを含む重合体。
重合体(B):重合性単量体(a)の重合単位を含まず、重合性単量体(y)または重合性単量体(c)の少なくとも一方を含む重合体。
重合性単量体(a):ポリフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートあるいはα位がハロゲン置換されたアクリレート類。
重合性単量体(b):アルキル基を有し、ポリフルオロアルキル基を有しない(メタ)アクリレート。
重合性単量体(c):アルキル基を有し、ポリフルオロアルキル基を有しないα位がハロゲン置換されたアクリレート。
重合性単量体(y):重合性単量体(a)、(b)、(c)以外の重合性単量体であって、不飽和二重結合を形成する炭素原子にハロゲン原子が結合した重合性単量体。
また、本発明は該撥水撥油剤組成物を用いて処理された物品を提供する。
本明細書においては、アクリル酸とメタクリル酸とを総称して(メタ)アクリル酸と記す。(メタ)アクリレートなどの表記についても同様である。また、ポリフルオロアルキル基をRf基と記す。
重合体(A)は、重合性単量体(a)の重合単位を50重量%以上、重合性単量体(b)または重合性単量体(c)の少なくとも一方の重合単位を50重量%以下(0重量%である場合を含む)含み、必要により、重合性単量体(a)、(b)以外の重合性単量体(x)(例えば、不飽和二重結合を形成する炭素原子にハロゲン原子が結合した(y)あるいは反応性基を有する重合性単量体(z))の重合単位を含み、かつ、重合性単量体(a)の重合単位と重合性単量体(b)と重合性単量体(c)の重合単位の合計が50重量%以上である付加重合体であることが好ましい。すなわち、重合体(A)には、重合性単量体(b)あるいは(c)の重合単位は含まれなくてもよい。
重合性単量体(a)は、Rf基を有する(メタ)アクリレートあるいはα位がハロゲン置換されたアクリレート類[以下、単量体(a)あるいはRf基含有モノマーと記す。]である。Rf基を有する(メタ)アクリレートあるいはα位がハロゲン置換されたアクリレート類とは、Rf基が(メタ)アクリル酸あるいはα置換アクリル酸エステルのアルコール残基部分に存在する化合物をいう。
Rf基は、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換された基である。Rf 基の炭素数は2〜20が好ましく、特に4〜16、特別には4〜6が好ましい。炭素数が2未満の場合には撥水性が低下する傾向があり、20超の場合には単量体(a)が常温で固体となり、昇華性も大きく取扱いが困難になる傾向がある。
またRf基は、フッ素原子以外の他のハロゲン原子を含んでいてもよい。他のハロゲン原子としては塩素原子が好ましい。さらに、Rf基中の炭素−炭素結合間には、エーテル性の酸素原子またはチオエーテル性の硫黄原子が挿入されていてもよい。Rf基の末端部分の構造としては、CFCF−、(CFCF−、CHF−、CHF−、CClF−等が挙げられ、CFCF−が好ましい。
Rf基は、飽和アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換された基である。Rf基中のフッ素原子の割合は、(Rf基中のフッ素原子の数)/(Rf基中のフッ素原子の数+Rf基中の水素素原子の数)が40%以上である場合が好ましく、特に60%以上である場合が好ましい。また、Rf基は水素原子の1部ないしは全部が塩素原子に置換されていてもよい。
Rf基は、直鎖または分岐の構造が好ましく、特に直鎖の構造が好ましい。分岐の構造である場合には、分岐部分がRf基の末端付近に存在することが好ましい。また、分岐部分は炭素数が1〜4程度の短鎖である場合が好ましい。また、Rf基の好ましい炭素数は1〜12である。
Rf基として特に好ましいのは、上記のフッ素原子の割合が実質的に100%である場合のペルフルオロアルキル基またはペルフルオロアルキル基部分を含有するRf基である。ペルフルオロアルキル基も直鎖の構造が好ましい。直鎖のペルフルオロアルキル基としては、Cm2m+1−[ただし、mは2〜20の整数である。]で表される場合が好ましい。
Rf基の具体例を以下に挙げる。なお以下の例においては、同一分子式を有する構造の異なる基である、構造異性の基を含む。C−[F(CF−、(CFCFCF−、(CFC−]、C11−[F(CF−、(CFCCF−等]、C13−[F(CF−等]、C15−、C17−、C19−、C1021−、Cl(CF−、H(CF−(tは2〜20の整数。)、(CFCF(CF−(yは1〜17の整数。)等。
Rf基含有モノマーにおいてRf基と重合性不飽和基とは、直接あるいは結合基を介して間接的に結合しており、間接的に結合している場合が好ましい。結合基としては、2価以上の結合基であり、アルキレン基、エステル基、アミド基、アミノ基、ウレタン基、エーテル基、フェニレンオキシ基、スルホニル基、あるいはこれらの構造を含む結合基が好ましい。これらのRf基含有モノマーは、公知ないしは周知の化合物が採用され、Rf基含有アルコール、Rf基含有カルボン酸、あるいはRf基含有スルホン酸等から容易に合成され得る。
これらのうち、本発明におけるRf基含有モノマーとしては、Rf基の1個が、重合性の不飽和基と2価の結合基を介して連結している構造の化合物が好ましい。例えば、Rf基含有アクリレート、Rf基含有メタクリレート、Rf基含有スチレン、Rf基含有ビニルエステル、およびRf基含有フマレート等が好ましい。
さらに、本発明におけるRf基含有モノマーとしては、汎用性の点から、特に、Rf基を含有する(メタ)アクリレートまたはα位が塩素化されたアクリレートが好ましい。
好ましいRf基含有モノマーは、一般式:
Rf−Q1 −X
[式中、Rfはフルオロアルキル基を、Q1 は2価の有機基を、X1は重合性不飽和基を含有する1価の有機基を示す。]
で表すことができる。
1 は、2価の有機基を示し、−(CH2n+p−、−(CH2nC(O)ONH(CH2p−、−(CH2nCONH(CH2p−、−(CH2nSO2NH(CH2p−、−(CH2nNHC(O)NH(CH2p−等が好ましい。ただし、nおよびpは0または1以上の整数を示し、n+pは2〜22の整数である。これらのうち、Q1としては、−(CH2n+p−、−(CH2nC(O)ONH(CH2p−、−(CH2nSO2NH(CH2p−であり、かつ、pが2以上の整数であり、n+pが2〜6である場合が好ましく、特にn+pが2〜6である場合の−(CH2n+p−、すなわち、ジメチレン基〜ヘキサメチレン基が好ましい。
1は、重合性不飽和基を含有する1価の有機基を示し、オレフィン類の残基、ビニルエーテル類の残基、ビニルエステル類の残基、(メタ)アクリレート類の残基、スチレン類の残基等が好ましい。オレフィン類の残基としては−CR1 =CH2 または−OCH2−φ−CR1=CH2が好ましく、(メタ)アクリレート類の残基としては−OC(O)CR1=CH2 、ビニルエーテル類の残基としては−OCR1=CH2 、ビニルエステル類の残基としては−C(O)OCR1=CH2 、スチレン類の残基としては−φ−CH=CH2または−O−φ−CH=CH2が好ましい。ただし、R1は水素原子、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基であり、φはフェニレン基である。これらのうち、X1としては(メタ)アクリレート類の残基が好ましく、特にR1が水素原子またはメチル基または塩素原子である場合の−OC(O)CR1=CH2 、すなわち、アクリロキシ基あるいはメタアクリロキシ基あるいはα‐クロロアクリロキシ基が好ましい。Rf基含有モノマーとしては、他のモノマーとの重合性、および繊維上に形成する皮膜の柔軟性、基材に対する接着性、溶媒に対する溶解性、乳化重合の容易性等の観点から、特に(メタ)アクリレート類が好ましい。
Rf基含有モノマーは1種あるいは2種以上を用いることができる。
Rf基含有モノマーの例は、次の一般式のものであってよい。
一般式:
CH2=C(−X)−C(=O)−Y−Z−Rf
[式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基であり;Yは、−O−または−NH−であり;Zは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、CH(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または-CH2CCH(OZ1) CH2−基(但し、Z1は水素原子またはアセチル基である。)または-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10、である)、Rfは、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキルである。]
で示される化合物。
Rf基含有モノマーの具体例としては、例えば以下のものを例示できるが、これらに限定されるものではない。
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−C6H4−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2N(−CH3) SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2N(−C2H5) SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−CH2CH(−OH) CH2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−CH2CH(−OCOCH3) CH2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−H)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CH3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−F)−C(=O)−NH−(CH2)3−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2H)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2H )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CN)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CN )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−Rf
CH2=C(−CF2CF3)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−CF2CF3 )−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
[上記式中、Rfは、炭素数1〜21、特に1〜6のフルオロアルキルである。]
Rf基含有モノマーは、2種類以上の混合物であってもよい。Rf基含有モノマーの量は、重合体(A)に対して、50〜100重量%、例えば50〜90重量%であってよい。
重合性単量体(b)は、アルキル基を有し、Rf基を有しない(メタ)アクリレート[以下、単量体(b)と記す。]である。アルキル基を有する(メタ)アクリレートとは、アルキル基が(メタ)アクリル酸エステルのアルコール残基部分に存在する化合物をいう。アルキル基としては、炭素数2以上、例えば2〜30のアルキル基(環状および鎖状アルキル基)、特に、直鎖構造のアルキル基が好ましい。
単量体(b)の具体例としては、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等が好ましく挙げられる。単量体(b)は、アルキル基を有し、Rf基を有しない重合性単量体の2種以上であってもよい。
重合性単量体(c)は、アルキル基を有し、Rf基を有しないα位がハロゲン置換されたアクリレート[以下、単量体(c)と記す。]である。アルキル基を有するα位がハロゲン置換されたアクリレートとは、アクリル酸エステルのα位がハロゲン置換されたアクリル酸エステルであって、アルキル基がアルコール残基部分に存在する化合物をいう。アルキル基としては、炭素数2以上、例えば2〜30のアルキル基(環状および鎖状アルキル基)、特に、直鎖構造のアルキル基が好ましい。
単量体(c)の具体例としては、エチル α‐クロロアクリレート、n−ブチル α‐クロロアクリレート、イソブチル α‐クロロアクリレート、t−ブチルα‐クロロアクリレート、2−エチルヘキシル α‐クロロアクリレート、イソデシル α‐クロロアクリレート、セチルα‐クロロアクレート、ステアリルα‐クロロアクリレート、ベヘニルα‐クロロアクリレート、ラウリルα‐クロロアクリレート、シクロヘキシルα‐クロロアクリレート等が好ましく挙げられる。単量体(c)は、アルキル基を有し、Rf基を有しない重合性単量体の2種以上であってもよい。
重合体(A)において、単量体(b)あるいは単量体(c)の重合単位が含まれる場合は、単量体(a)の重合単位/(単量体(b)+単量体(c))の重合単位の重量比は1以上が好ましい。
重合体(A)は、必要により、重合性単量体(a)、(b)、(c)以外の重合性単量体(x)(例えば、不飽和二重結合を形成する炭素原子にハロゲン原子が結合した(y)あるいは反応性基を有する重合性単量体(z))の重合単位を含み、かつ、重合性単量体(a)の重合単位と重合性単量体(b)および重合性単量体(c)の重合単位の合計が重合体に対して70重量%以上である付加重合体であることが好ましい。
重合体(A)における単量体(a)の重合単位の割合は、重合体に対して、50重量%以上、例えば50〜90重量%、特に60〜80重量%であることが好ましい。重合体(A)における単量体(b)の重合単位の割合は、重合体に対して、50重量%以下、例えば1〜40重量%、特に3〜30重量%であることが好ましい。重合体(A)における単量体(c)の重合単位の割合は、重合体に対して、50重量%以下、例えば0〜40重量%、特に0〜30重量%、特別には1〜10重量%であることが好ましい。
単量体(a)の重合単位と単量体(b)の重合単位と単量体(c)の重合単位と単量体(x)の重合単位の合計が、重合体(A)に対して、90重量%以上、例えば95〜100重量%であるのが好ましい。
単量体(x)の重合単位の割合は、重合体(A)に対して、70重量%以下、例えば0〜40重量%以下、特に1〜30重量%が好ましい。
単量体(x)、特に単量体(y)は、フッ素原子を含有しない化合物であってよい。単量体(x)としては、ベンゼン環を有する共重合性モノマーであっても良い。この場合、ベンゼン環を有する(メタ)アクリレート類が好ましい。ベンゼン環は置換基(例えば、炭素数1〜10のアルキル基もしくはアルコキシ基、またはハロゲン原子)を有していてもよい。ベンゼン環を有する(メタ)アクリレート類としては、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、あるいはこれらのベンゼン環にメチル基、メトキシ基、塩素原子等が結合した化合物が好ましい。
また、エチレン、スチレン類等であってもよい。
単量体(x)のうち不飽和二重結合を形成する炭素原子にハロゲン原子が結合した単量体(y)としては、主鎖を構成する炭素原子にハロゲン原子が直接に結合している繰り返し単位が存在する。このような繰り返し単位は、炭素-炭素二重結合を形成する炭素原子に直接にハロゲン原子が結合しているモノマー(本明細書において、「ハロゲン原子を有する主鎖モノマー」と呼ぶ。)から誘導できる。ハロゲン原子の例は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素である。
ハロゲン原子を有する主鎖モノマー(すなわち、単量体(y))の例としては、塩化ビニルおよびフッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル、塩化ビニリデンおよびフッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、炭化水素基を有するα―クロロ(メタ)アクリレート等が挙げられる。炭化水素基を有するα―クロロ(メタ)アクリレート類は単量体(c)に含まれるため単量体(y)には該当しない。単量体(y)としては、塩化ビニル、塩化ビニリデンが好ましい。ハロゲン原子を有する主鎖モノマーは、1種または2種以上の組み合わせであってよい。
単量体(y)の重合単位の量は、重合体(A)に対して、40重量%以下、例えば0〜30重量%、特に1〜25重量%であることが好ましい。
反応性基を有する重合性単量体(z)としては、エポキシ基、ハロゲン原子、水酸基、アミド基、アミノ基、イミノ基、アルコキシシリル基、N−メチロール基、N−アルキルオキシアルキル基、ブロック化されたイソシアナート基等の重合性不飽和結合以外の反応性基を含有していてもよい。反応性基含有重合性単量体(z)としては、例えば、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、γ−トリメトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等が好ましい。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(オキシエチレン/オキシプロピレン)グリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレート等が好ましい。
ブロック化されたイソシアナート基を有する共重合性モノマーとしては、水酸基含有(メタ)アクリレートとポリイソシアネートとを少なくとも1個のイソシアネート基が残る割合で反応させて得られた反応生成物のブロック化物、水酸基含有(メタ)アクリレートおよび少なくとも1個のブロック化イソシアネート基と少なくとも1個のフリーのイソシアネート基とを有するポリイソシアネート誘導体を反応させて得られる反応生成物等が好ましい。
ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、またはイソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の脂環族ポリイソシアネート、およびそれらのヌレート変性体、プレポリマー変性体、ビュレット変性体等が挙げられ、脂肪族ジイソシアネート、または脂環族ジイソシアネートが好ましい。
ブロック化されたイソシアナート基を得るためのブロック化剤としては、オキシム類、アルキルケトオキシム類、フェノール類、β−ジケトン類、マロン酸エステル類、ラクタム類、アルカノール類等が挙げられる。ブロック化剤の具体例には、シクロヘキサンオキシム、メチルエチルケトオキシム、フェノール、クレゾール、アセチルアセトン、マロン酸ジエチル、イソプロパノール、t−ブタノール、ε−カプロラクタム、マレイン酸イミド、重亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。シクロヘキサンオキシム、メチルエチルケトオキム等が好ましい。
重合体(A)における単量体(z)の重合単位の量は、重合体(A)に対して、10重量%以下、例えば0.1〜8重量%であることが好ましい。
単量体(y)および単量体(z)を除く単量体(x)の重合単位の量は、重合体(A)に対して、30重量%以下、例えば0〜10重量%であることが好ましい。
重合体(A)を得る重合方法としては、乳化重合法または分散重合法により重合する場合、上記の重合性モノマーを、乳化剤および重合媒体の存在下に、重合開始剤を加えて重合する方法が例示され得る。乳化剤としては特に限定されず、ノニオン型、カチオン型、アニオン型、両性型の公知ないしは周知の乳化剤の1種以上が採用され得る。乳化剤の量は、重合性モノマーの100重量部に対して、0.5〜20重量部が好ましく、特に、撥水撥油性および分散液の安定性の点から1〜10重量部程度が好ましい。
重合媒体としては、水を含む媒体であり、所望により有機溶剤を含ませてもよい。有機溶剤としては水溶性の有機溶剤が好ましく、エステル系、ケトン系、エーテル系(アルコール系)等の有機溶剤が好ましい。エステル系の有機溶剤としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、コハク酸ジエチル等が好ましく、ケトン系の有機溶剤としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン等が好ましく、エーテル系(アルコール系)の有機溶剤としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリエチレングリコール、グリコール、およびこれらのモノメチルエーテルまたはジメチルエーテル、ジエチルエーテル等が好ましい。これらのうち、有機溶剤としては、引火性が低い等の点からエーテル系(アルコール系)の有機溶剤が好ましい。水と有機溶剤の比率は特に限定されず、いずれの割合であってもよい。有機溶剤の量は、水100重量部に対して、100重量部以下、例えば、1〜10重量部であってよい。重合媒体の量は、重合性モノマー1重量部に対して、0.5〜100重量部、例えば、1〜20重量部であってよい。
重合開始剤としては、水溶性または油溶性の重合開始剤が好ましく、過硫酸塩系、アゾ系、過酸化物系、レドックス系等の汎用の開始剤が重合温度に応じて使用できる。重合温度は特に限定されないが、20℃〜150℃が好ましい。
また、第1重合体の重合反応においては、分子量を制御する目的で、連鎖移動剤を含ませてもよい。連鎖移動剤としてはメルカプタン類を好ましく用いることができる。
重合反応においては重合を開始する前段階として重合性モノマー、水、および乳化剤からなる混合物を、ホモミキサーまたは高圧乳化機等で処理し、あらかじめ前分散させてもよい。
上記の方法で合成された重合体(A)(第1重合体)は、媒体中で微粒子として存在するのが好ましい。重合体(A)の微粒子の粒子径は、0.001〜1μm、例えば0.01〜0.5μmであることが好ましい。この範囲であると、安定な分散液を得るために乳化剤の量は少なくてよく、撥水撥油性能が高く、媒体中で重合体微粒子が安定に存在する。0.5μmを超えると長期保存した場合、沈降する恐れがある。該粒子径は、動的光散乱装置、電子顕微鏡等により測定することができる。通常の乳化重合の方法で、乳化剤の存在下に重合を実施した場合、平均粒子径は、通常上記の好ましい範囲に含まれる。
重合体(B)は、重合性単量体(a)の重合単位を含まず、重合性単量体(c)および重合性単量体(y)の少なくとも一方の重合単位の合計が10重量%以上含み、重合性単量体(b)あるいは重合性単量体(x)のうち重合体(y)を除いた重合性単量体あるいは反応性基を有する重合性単量体(z)の重合単位を含む付加重合体であることが好ましい。
重合体(B)は、フッ素原子を含まない重量体であってよい。
重合体(B)における単量体(a)、(b)、(c)、(x)、(y)、(z)は、重合体(A)における単量体(a)、(b)、(c)、(x)、(y)、(z)と同じ意味を示す。重合体(B)において単量体(a)は存在しない。
重合体(B)における単量体(b)、(c)、(x)、(y)、(z)は、重合体(A)における単量体(b)、(c)、(x)、(y)、(z)と同じでもよく、異なっていてもよい。また、単量体(b)、(c)、(x)、(y)、(z)のそれぞれは、2種以上で用いてもよい。
重合体(B)において、単量体(c)または単量体(y)の少なくとも一方が存在する。
重合体(B)において、(重合体に対して、)単量体(b)の量は、90重量%以下、例えば5〜80重量%、特に10〜70重量%であり、特別に30〜65重量%であり、単量体(c)の量は、例えば0〜8重量%、特に0.5〜5重量%、単量体(y)の量は、20重量%以上、例えば25〜85重量%であり、特に30〜80重量%であることが好ましい。単量体(c)および単量体(y)の合計量は10重量%以上、例えば20〜90重量%であり、特に30〜80重量%であることが好ましい。単量体(y)および単量体(z)を除いた単量体(x)の量は40重量%以下、例えば0〜30重量%、特に0〜20重量%であり、単量体(z)の量は、10重量%以下、例えば0.1〜8重量%であることが好ましい。
重合体(B)を得る重合方法としては、重合体(A)を得る重合方法と同様に乳化重合、懸濁重合等が好ましく、特に乳化重合が好ましい。乳化重合等により、重合体(B)が水系溶媒中に粒子として分散した状態(分散体ともいう)で得られる。
乳化重合は、重合開始剤を用いて行うのが好ましい。重合開始剤としては、過酸化物またはアゾ系化合物が好ましく、特にアゾ系化合物が好ましい。アゾ系化合物の例としては、重合体(A)において説明した油溶性重合開始剤、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオナミジン)塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]硫酸塩水和物等の水溶性重合開始剤が好ましく挙げられる。
また、得られる重合体(B)の分子量を制御する目的で、重合反応の際に連鎖移動剤を添加してもよい。連鎖移動剤としては、重合体(A)の説明において挙げた連鎖移動剤が好ましく使用できる。
重合体(B)の分散体中には、乳化剤が存在していてもよい。乳化剤としては、重合体(A)において説明したノニオン性乳化剤、カチオン性乳化剤、アニオン性乳化剤または両性乳化剤が好ましい。
乳化剤は、1種または2種以上を使用できる。イオン性の異なる乳化剤を併用する場合には、ノニオン性乳化剤とカチオン性乳化剤、または、ノニオン性乳化剤と両性乳化剤の組み合わせが好ましい。また、乳化剤の量は重合体(B)の100重量部に対して1〜20重量部が好ましい。
重合体(B)の平均粒子径は0.001〜1μm、特に0.03〜0.5μmが好ましい。平均粒子径が0.03μm未満の場合、安定な分散体を得るために乳化剤または自己乳化性のある重合性単量体が多量に必要となり、撥水性が低下するおそれがある。また、0.5μm超の場合、粒子が沈降するおそれがある。
本発明の撥水撥油剤組成物において、重合体(A)と重合体(B)は、同一の粒子内に存在せず、それぞれ別々の粒子を形成している。本発明の撥水撥油剤組成物は、重合体(A)と重合体(B)を得るためにそれぞれについて別々に重合反応を行って、別々の粒子を形成して分散体を得た後に、それぞれの分散体を混合して調製するのが好ましい。
撥水撥油剤組成物において、重合体(A)と重合体(B)の重量比は(A)/(B)=40/60〜90/10が好ましく、特に50/50〜80/20が好ましい。重合体(A)または重合体(B)の比率が上記の範囲内にあると、撥水撥油性に優れ、撥水撥油性の耐久性にも優れる。また、撥水撥油剤組成物における重合体濃度(固形分濃度)は、0.1〜50重量%が好ましい。
重合体(A)および重合体(B)のそれぞれは2種以上の重合体を用いても良い。
本発明の撥水撥油剤組成物には、繊維製品等の物品に種々の物性を発現させるため、必要に応じて、重合体(A)または重合体(B)以外の他の重合体、撥水剤、撥油剤、架橋を促進させる触媒、風合い調節剤、帯電防止剤、浸透剤、防虫剤、難燃剤、防しわ防縮剤、染料安定剤、pH調整剤等を配合してもよい。
本発明の撥水撥油剤組成物は、目的や用途等に応じて、任意の濃度に希釈して物品に適用される。物品への撥水加工方法は、物品の種類や組成物の調製形態等に応じて任意の方法が採用される。たとえば、浸漬または塗布等の被覆加工方法により物品の表面に付着させ乾燥する方法が採用される。また、必要ならば適当な架橋剤とともに適用し、熱処理を行ってもよい。
物品への撥水加工方法としては、物品を重合体(A)と重合体(B)とを含む撥水撥油剤組成物に浸漬する方法が好ましい。また、重合体(B)を含み重合体(A)を含まない組成物に物品を浸漬した後、重合体(A)を含み重合体(B)を含まない組成物に浸漬する撥水加工方法も、同等の効果が得られるため好ましい。
本発明の撥水撥油剤組成物(処理剤)を用いて処理される物品(基材または被処理物品)としては、特に限定されず、繊維製品の他、石材、フィルター(例えば、静電フィルター)、防塵マスク、ガラス、紙、木、皮革、毛皮、石綿、レンガ、セメント、金属および酸化物、窯業製品、プラスチック、塗面、およびプラスターなどを挙げることができる。繊維、繊維織物、繊維編物等が好ましい。繊維としては、綿、麻、羊毛、絹等の動植物性天然繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、またはこれらの混合繊維が挙げられる。本発明の撥水撥油剤組成物を用いて処理された物品は、優れた撥水性を有し、その耐久性にも優れる。
本発明においては、被処理物品を処理剤で処理する。「処理」とは、処理剤を、浸漬、噴霧、塗布などにより被処理物に適用することを意味する。処理により、処理剤の有効成分である含フッ素重合体が被処理物の内部に浸透するおよび/または被処理物の表面に付着する。
以下に実施例および比較例を示し、本発明を更に詳しく説明する。
以下において、%および部は、特記しないかぎり、重量%および重量部を意味する。
特性は、次のようにして測定した。
撥水撥油性
T/C布を処理する場合、重合体分散液を固形分濃度が30重量%になるよう水で希釈し、30重量%分散液の濃度が3.2%になるように水で希釈して処理液を調製する。T/C布(ツイル、200g/m、未染色布)を処理液に浸漬し、マングルで4kg/cm、4m/分で絞って、170℃で1分間熱処理した後に、処理布の撥水撥油性を評価する。同様に、30重量%分散液の濃度が4.8%になるように水で希釈して処理液を調製する。コットン布を処理する場合、コットン布(ツイル、160g/m、未染色布)を処理液に浸漬し、マングルで4kg/cm、4m/分で絞って、170℃で2分間熱処理した後に、処理布の撥水撥油性を評価する。同様に、30重量%分散液の濃度が4.8%になるように水で希釈して処理液を調製する。ポリエステル布を処理する場合、ポリエステル布(microfiber navy)を処理液に浸漬し、マングルで4kg/cm、4m/分で絞って、170℃で2分間熱処理した後に、処理布の撥水撥油性を評価する。撥水性はAATCC−21のスプレー法による撥水性No.(下記表1参照)をもって表す。撥油性はAATCC−118によって下記表2に示す試験溶液を試験布上に3滴たらし、30秒後の浸透状態を観察し、浸漬を示さない試験溶液が与える撥油性の最高点を撥油性とする。同じ等級である場合、撥水撥油性がより高い場合は+、低い場合は−で評価する。
Figure 2009104728
Figure 2009104728
撥水撥油性の洗濯耐久性
JIS L-0217-103法に準じて、40℃の洗濯液で25分(5分×HL、連続5回)洗濯、脱水3分、すすぎ2分、脱水3分、すすぎ2分、脱水3分、タンブラー乾燥を行い、その後の撥水撥油性を評価する(HL-5)。
平均粒子径
分散粒子の平均粒子径は、レーザー式光散乱法(大塚電子社製 Fiber-Optics Particle Analyzer FPAR-1000)を用いて測定する。
以下、n−ブチルアクリレートはn−BA、N−メチロールアクリルアミドはN−MAM、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレートはT−M、ラウリルメルカプタンはL−SH、n-ブチルメタクリレートはn-BMA、t−ブチルメタクリレートはt−BMA、ステアリルアクリレートはStA、ラウリルアクリレートはLA、塩化ビニルはVCl、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルメタクリレートは13FMA、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ヘプタデカフルオロ-ノニルアクリレートは17FAと記した。
乳化剤としてはジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライドをC2ABT、ソルビタンモノパルミテートをPP−40R、ポリエチレングリコールラウリルエーテルをK220、ポリオキシエチレンオレイルエーテルはBO50と記した。
また、トリプロピレングリコールはTPGと記し、2,2’-アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩はNC−32Wと記した。
合成例1
500mLの容器に、重合性単量体として、n-BA(63.11g)、N−MAM(1.26g)、T−M(0.63g)、L−SH(0.9g)、乳化剤のC2ABT(0.91g)とPP−40R(1.22g)、K220(5.25g)、BO50(1.3g)、水(103.4g)、TPG(18.62g)を入れ、ホモミキサーで前分散した後、超音波乳化機を用いて、5分間冷却しながら処理し、モノマー混合物の乳化液を得た。
この乳化液を冷却管、窒素導入管、温度計を備えた500mLのセパラブルフラスコに入れ、窒素置換した後に、開始剤のNC−32W(0.38g)を水(4g)に溶解させて加えた後、60℃に昇温後、3時間重合させて固形分35.3%、平均粒子径0.109μmの非フッ素重合体粒子の分散液を得た(207.1g)。
合成例2〜16
合成例1と同様の方法で表3に示すモノマー混合物を乳化させ、モノマーとしてVClを用いる場合は500mLステンレス製オートクレーブを用い、その他の場合は冷却管、窒素導入管、温度計を備えた500mLのセパラブルフラスコに入れて重合させ、各種非フッ素重合体粒子を得た。
Figure 2009104728
Figure 2009104728
Figure 2009104728
Figure 2009104728
実施例1〜6、比較例1〜6
合成例1〜16で得られた重合体粒子分散液を固形分濃度が30重量%になるように水で希釈した分散液を、表7〜10で示す混合比でブレンドした分散液混合物を得た。
Figure 2009104728
Figure 2009104728
Figure 2009104728
Figure 2009104728
試験例1〜6
上記の実施例1〜6で得られた重合体粒子分散液について、撥水撥油性を評価した。
評価結果は表11に示した。
Figure 2009104728
比較試験例1〜6
上記の比較例1〜6で得られた重合体粒子分散液について、撥水撥油性を評価した。
評価結果は表12に示した。
Figure 2009104728
比較試験例7〜10
上記の合成例13〜16で得られた重合体粒子分散液について、撥水撥油性を評価した。
評価結果は表13に示した。
Figure 2009104728
試験例7〜8および比較試験例11〜12
表14、表15に示した樹脂水性分散液を試験例1で示した方法により処理した各種生地について、撥水撥油性の洗濯耐久性を評価した。
評価結果は表14〜15に示した。
Figure 2009104728
Figure 2009104728

Claims (16)

  1. 水系媒体、下記重合体(A)および下記重合体(B)を含む水分散型撥水撥油剤組成物。
    重合体(A):フルオロアルキル基を含有する重合体
    重合体(B):主鎖にハロゲン原子を含有する重合体
  2. 重合体(B)はα位がハロゲン置換されたアルキル基を有するアクリレート、塩化ビニルまたは塩化ビニリデンの少なくとも一種を重合単位として含む請求項1の水分散型撥水撥油剤組成物。
  3. 重合体(B)はα位がハロゲン置換されたアルキル基を有するアクリレート、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンの少なくとも一種の重合単位を10〜100重量%含む重合体である請求項2に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  4. 重合体(A)が、フルオロアルキル基含有モノマーから誘導された重合単位を含む重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  5. 重合体(A)が、フルオロアルキル基含有モノマーから誘導された重合単位を50〜100重量%含む重合体である請求項4に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  6. フルオロアルキル基が、一般式Cm2m+1−(ただし、mは、2〜20の整数である。)あるいは(CF32CF(CF2CF2−(ただし、nは、0〜10の整数である。)で表される請求項1〜5のいずれかに記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  7. フルオロアルキル基含有モノマーは、一般式:
    Rf−Q1 −X
    [式中、Rfはフルオロアルキル基を、Q1 は2価の有機基を、X1は重合性不飽和基を含有する1価の有機基を示す。]
    で表される請求項5または6に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  8. フルオロアルキル基含有モノマーは、一般式:
    CH2=C(−X)−C(=O)−Y−Z−Rf
    [式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基であり;
    Yは、−O−または−NH−であり;
    Zは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、
    -CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または-CH2CH(OZ1) CH2−基(但し、Z1は水素原子またはアセチル基である。)または-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10、である)、Rfは、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキルである。]
    で示される化合物である請求項5または6に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  9. 重合体(A)が、フルオロアルキル含有モノマー以外の他のモノマーを10〜50重量%含む請求項5または6に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  10. 他のモノマーが塩化ビニルまたは塩化ビニリデンの少なくとも一種を含むモノマー混合物である請求項9に記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  11. 重合体(A)の粒径が0.001〜1μmである請求項1〜10のいずれかに記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  12. 重合体(B)の粒径が0.001〜1μmである請求項1〜10のいずれかに記載の水分散型撥水撥油剤組成物。
  13. 重合体(A)が下記重合性単量体(a)の重合単位と、下記重合性単量体(b)または重合性単量体(c)の少なくとも一方の重合単位とを含む重合体である請求項1〜12のいずれかに記載の撥水撥油剤組成物。
  14. 重合体(B)が重合性単量体(a)の重合単位を含まず、重合性単量体(y)および重合性単量体(c)の少なくとも一方を含む重合体である請求項1〜12のいずれかに記載の撥水撥油剤組成物。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の撥水撥油剤組成物で基材を処理する方法。
  16. 請求項15に記載の処理方法によって得られた処理基材。
JP2009554391A 2008-02-22 2009-02-20 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤 Active JP5577704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009554391A JP5577704B2 (ja) 2008-02-22 2009-02-20 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008041031 2008-02-22
JP2008041031 2008-02-22
JP2009554391A JP5577704B2 (ja) 2008-02-22 2009-02-20 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤
PCT/JP2009/052999 WO2009104728A1 (ja) 2008-02-22 2009-02-20 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014141294A Division JP2014237827A (ja) 2008-02-22 2014-07-09 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009104728A1 true JPWO2009104728A1 (ja) 2011-06-23
JP5577704B2 JP5577704B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=40985605

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009554391A Active JP5577704B2 (ja) 2008-02-22 2009-02-20 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤
JP2014141294A Pending JP2014237827A (ja) 2008-02-22 2014-07-09 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014141294A Pending JP2014237827A (ja) 2008-02-22 2014-07-09 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤

Country Status (4)

Country Link
JP (2) JP5577704B2 (ja)
KR (1) KR101228627B1 (ja)
CN (3) CN104195828B (ja)
WO (1) WO2009104728A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103052698A (zh) 2010-08-11 2013-04-17 旭硝子株式会社 拒水剂组合物、其制造方法、疏水性基材处理剂组合物和物品
TWI464249B (zh) * 2012-07-05 2014-12-11 Univ Vanung 一種撥水撥油劑組成物
JP2014029052A (ja) * 2012-07-06 2014-02-13 Daikin Ind Ltd 透湿防水布帛およびその製法
JP5922774B2 (ja) * 2012-07-06 2016-05-24 ダイキン工業株式会社 透湿防水布帛
WO2014021106A1 (ja) * 2012-07-31 2014-02-06 ダイキン工業株式会社 マスク用フィルター
IN2015DN01516A (ja) * 2012-08-01 2015-07-03 Asahi Glass Co Ltd
JP2014042878A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Nitto Denko Corp 撥油性が付与された通気フィルタ
CN106319965A (zh) * 2015-06-26 2017-01-11 大金工业株式会社 表面处理剂组合物
RU2723560C2 (ru) * 2015-08-07 2020-06-16 Дайкин Индастриз, Лтд. Способ удаления воды
JP6680017B2 (ja) * 2016-03-16 2020-04-15 ダイキン工業株式会社 表面処理剤
WO2017179589A1 (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 旭硝子株式会社 撥水剤組成物、及び透湿防水膜付き物品の製造方法
CN107675504A (zh) * 2016-08-02 2018-02-09 大金工业株式会社 无纺布
KR101962816B1 (ko) * 2017-06-14 2019-03-27 (주)대동켐텍 폴리아크릴계 표면 발수제 및 그를 이용한 발수성 섬유제품
JP7157307B2 (ja) * 2018-05-11 2022-10-20 ダイキン工業株式会社 撥水撥油剤および繊維製品
CN110878477B (zh) * 2018-09-06 2023-05-26 东丽纤维研究所(中国)有限公司 一种纤维结构物
CN114641545B (zh) * 2019-11-05 2023-06-13 大金工业株式会社 被膜形成用组合物和被膜以及药液
JP6989800B2 (ja) * 2020-03-06 2022-01-12 ダイキン工業株式会社 分散液
US20230227689A1 (en) * 2020-05-18 2023-07-20 Jiangsu Favored Nanotechnology Co., LTD Water-resistant film layer and article thereof

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5023853B2 (ja) * 1972-04-10 1975-08-11
US4043964A (en) * 1973-11-14 1977-08-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Carpet treating and treated carpet
JPS54131579A (en) * 1978-04-04 1979-10-12 Asahi Glass Co Ltd Water-repellent oil composition with excellent durability and fouling resistance
DE2837992A1 (de) * 1978-08-31 1980-03-20 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur herstellung von waessrigen aethylen-vinylchlorid-vinylacetat und/oder alkylacrylatcopolymerdispersionen mit uneinheitlicher teilchengroesseverteilung
JP3463391B2 (ja) * 1995-01-26 2003-11-05 旭硝子株式会社 防汚性の改良された水分散型フッ素系撥水撥油剤組成物
JP3906506B2 (ja) * 1997-01-16 2007-04-18 ダイキン工業株式会社 防汚加工剤
JP3896693B2 (ja) * 1997-07-23 2007-03-22 旭硝子株式会社 撥水撥油剤組成物
JPH11172126A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Asahi Glass Co Ltd 水分散型撥水撥油剤組成物及びその製造方法
JP2001098033A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Asahi Glass Co Ltd 共重合体、撥水撥油剤、および水分散型撥水撥油剤組成物
JP2003013364A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Asahi Glass Co Ltd 撥水撥油剤組成物
CN101809112A (zh) * 2007-09-28 2010-08-18 旭硝子株式会社 憎水憎油剂组合物和物品
JP5262108B2 (ja) * 2007-12-28 2013-08-14 ダイキン工業株式会社 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤
EP2264079B1 (en) * 2008-03-12 2015-05-27 Asahi Glass Company, Limited Copolymer and method for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014237827A (ja) 2014-12-18
CN105908508A (zh) 2016-08-31
CN104195828A (zh) 2014-12-10
KR20100115811A (ko) 2010-10-28
CN104195828B (zh) 2018-05-15
CN101952386A (zh) 2011-01-19
JP5577704B2 (ja) 2014-08-27
WO2009104728A1 (ja) 2009-08-27
KR101228627B1 (ko) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5577704B2 (ja) 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤
JP5040046B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP5459219B2 (ja) 含フッ素重合体および撥水撥油剤
JP4816455B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP5626337B2 (ja) α−クロロアクリレートを使用した撥水撥油剤
JP3906506B2 (ja) 防汚加工剤
WO2005118737A1 (ja) 撥水撥油剤の製造法
JP5862745B2 (ja) 含フッ素重合体および処理剤
JP2013136668A (ja) 含フッ素組成物および含フッ素重合体
JP5262108B2 (ja) 水性重合体分散組成物および撥水撥油剤
EP2762504A1 (en) Water-repellent and oil-repellent composition
US9416486B2 (en) Method for manufacturing fluorine-containing polymer
JP6727865B2 (ja) 共重合体および表面処理剤
JP5344076B2 (ja) 含フッ素組成物
JP5429162B2 (ja) 含フッ素重合体および撥水撥油剤
JP5397520B2 (ja) 含フッ素組成物および表面処理剤
KR100689941B1 (ko) 발수 발유제 수성 분산액 조성물
JP5392081B2 (ja) 撥アルコール性および汚れ脱離性を有する含フッ素繊維加工剤
JPH07278442A (ja) 水分散型撥水撥油剤組成物およびその製造方法
JP6191736B2 (ja) 含フッ素組成物および含フッ素重合体
JPH09158045A (ja) 摩擦耐久性の高い繊維処理方法
JP2002249630A (ja) 水分散型フッ素系共重合体組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140623

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5577704

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151