JPWO2009044531A1 - β−アミノ酸の製造方法 - Google Patents

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Abstract

β−アミノ酸の製造方法は、アミノ酸アミノムターゼの存在下、α−アミノ酸からβ−アミノ酸を合成する工程を含み、反応液中でβ−アミノ酸を固体として析出させる。

Description

本発明は、アミノ酸アミノムターゼの存在下、α−アミノ酸からβ−アミノ酸を合成する工程を含むβ−アミノ酸の製造方法に関する。
β−アミノ酸は医薬中間体として有用な化合物であることが知られている。従来、立体選択的にβ−アミノ酸を得るためには、ラセミ体のβ−アミノ酸を光学分割することによって目的の立体異性体を単離精製する手法がとられていた。しかしながら、この手法によれば、理論収率は50%と低く、多工程で煩雑な製造方法となるため、得られるβ−アミノ酸も高価となってしまう。したがって、高効率化および低価格化を実現可能なβ−アミノ酸の製造方法の開発が期待される。
近年、比較的安価に入手可能なL−アミノ酸を基質にβ−アミノ酸を合成する反応を触媒するアミノ酸アミノムターゼが存在することが報告されている。
たとえば、非特許文献1には、Taxus caspidata由来のフェニルアラニンアミノムターゼを用いてL−フェニルアラニンから(R)−β−フェニルアラニンを合成する方法が報告されている。
また、非特許文献2には、Streptomyces globisporus由来のチロシンアミノムターゼを用いてL−チロシンからβ−チロシンを合成する方法が報告されている。
また、非特許文献3には、Pantoea agglomerans strain Eh335由来のAdmHを用いてL−フェニルアラニンからβ−フェニルアラニンが合成されることが報告されている。
Biochemistry,46(2007)9785−9794 Biochemistry,42(2003)12708−12718 Nature,448(2007)824−827 J.Am.Chem.Soc.,129(2007)6988−6989
しかしながら、上記従来技術においては、いずれの場合も酵素の特徴付けを目的としてβ−アミノ酸を合成したものであり、反応収率および収量は低く、さらに単離精製には煩雑な操作が必要であると予想されるため、工業的に有利な方法とは言えない。β−アミノ酸は医薬品原料などとして有用な化合物であり、酵素反応そのものを効率よく行う製造方法の開発が望まれる。
本発明は、酵素反応によるβ−アミノ酸の製造方法において、効率よくβ−アミノ酸を製造することを目的とするものである。
本発明によれば、アミノ酸アミノムターゼの存在下、α−アミノ酸からβ−アミノ酸を合成する工程を含むβ−アミノ酸の製造方法であって、反応液中でβ−アミノ酸を固体として析出させることを特徴とするβ−アミノ酸の製造方法が提供される。
この発明によれば、β−アミノ酸を固体として析出させることにより、アミノ酸アミノムターゼによる酵素反応を効率よく行うことができ、さらに、反応液から固体を採取することで、生成物を容易に精製することができる。
本発明によれば、β−アミノ酸を効率よく製造する方法が提供される。
本発明に係る実施の形態は、芳香族β−アミノ酸の製造方法である。この製造方法は、芳香族アミノ酸アミノムターゼの存在下、芳香族α−アミノ酸から芳香族β−アミノ酸を合成する工程を含み、反応液中で芳香族β−アミノ酸を固体として析出させる。
芳香族アミノ酸アミノムターゼとして、たとえば、フェニルアラニンアミノムターゼ、チロシンアミノムターゼが例示される。フェニルアラニンアミノムターゼには、S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ、R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼが挙げられる。
この明細書において、「S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ」とは、S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ活性を有するタンパク質のことをいう。また、「S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ活性」とは、S体選択的にβ−フェニルアラニンを合成できることをいう。「S体選択的」とは、β−フェニルアラニン中に含まれる(S)−β−フェニルアラニンの光学純度が50%ee以上であることをいうが、望ましくは80%ee以上であり、さらに望ましくは90%ee以上であり、99%ee以上であると最も望ましい。
また、この明細書において、「R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ」とは、R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ活性を有するタンパク質のことをいう。また、「R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ活性」とは、R体選択的にβ−フェニルアラニンを合成できることをいう。「R体選択的」とは、β−フェニルアラニン中に含まれる(R)−β−フェニルアラニンの光学純度が50%ee以上であることをいうが、望ましくは80%ee以上であり、さらに望ましくは90%ee以上であり、99%ee以上であると最も望ましい。
芳香族α−アミノ酸として、たとえば、L−フェニルアラニン、L−チロシンおよびこれらの類似体が例示される。
芳香族β−アミノ酸として、たとえば、β−フェニルアラニン、β−チロシンおよびこれらの類似体が例示される。β−フェニルアラニンには、(S)−β−フェニルアラニン、(R)−β−フェニルアラニンが挙げられる。また、β−チロシンには、(S)−β−チロシン、(R)−β−チロシンが挙げられる。
R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼは、L−フェニルアラニンから(R)−β−フェニルアラニンを生成する反応を触媒する。また、L−フェニルアラニン類似体から対応する(R)−β−フェニルアラニン類似体を生成する反応を触媒することもできる(非特許文献4参照)。L−フェニルアラニン類似体には、L−4−フルオロフェニルアラニン、3−(2−チエニル)−L−アラニン、L−4−メトキシフェニルアラニン、L−2−フルオロフェニルアラニン、L−4−メチルフェニルアラニンなどが例示される。また、(R)−β−フェニルアラニン類似体には、(R)−β−4−フルオロフェニルアラニン、(R)−β−3−(2−チエニル)−アラニン、(R)−β−4−メトキシフェニルアラニン、(R)−β−2−フルオロフェニルアラニン、(R)−β−4−メチルフェニルアラニンなどが例示される。
チロシンアミノムターゼは、L−チロシンからβ−チロシンを生成する反応を触媒する。また、L−チロシン類似体を基質とすることもできる(非特許文献2)。L−チロシン類似体には、L−3、4−ジヒドロキシフェニルアラニン、L−3−クロロチロシンなどが例示される。
芳香族アミノ酸アミノムターゼが触媒する反応は、芳香族α−アミノ酸から芳香族β−アミノ酸の合成において可逆的であり、低収率であることが知られている。芳香族アミノ酸アミノムターゼが触媒する反応では、pHおよび温度などの反応条件によるが、反応が平衡状態に達すると基質と生成物の濃度がほぼ同程度となり、その反応収率は最大でおおよそ60%にとどまる。たとえば、非特許文献1には、フェニルアラニンアミノムターゼを用いた(R)−β−フェニルアラニン合成反応の収率が53±1%と報告されている。また、非特許文献2には、チロシンアミノムターゼを用いたβ−チロシン合成反応の最大収率が〜60%と報告されている。また、非特許文献3には、AdmHを用いたβ−フェニルアラニン合成反応の平衡定数が1.28であると報告されており、平衡定数からその収率は約56%と求められる。
本実施の形態において、「固体として析出させる」とは、芳香族β−アミノ酸を反応液中で飽和濃度または過飽和濃度を越えて生成させ、超過分を固体として発生させることをいう。芳香族アミノ酸アミノムターゼが触媒する反応において、生成する芳香族β−アミノ酸を固体として析出させながら反応を進めると、効率よく芳香族β−アミノ酸を製造することができる。フェニルアラニンアミノムターゼによるβ−フェニルアラニン合成反応で生成物の固体を析出させながら反応を進めると、反応が平衡状態に達したときには、反応液中に生成物の固体が析出している一方、溶解している基質と生成物の濃度が同程度になる。このとき、生成物の析出量が多いほど、反応収率および収量は高くなる。さらに、反応液から固体を採取することで、生成物の精製が容易になる。
芳香族アミノ酸アミノムターゼ反応において、芳香族β−アミノ酸の生成量と溶解度の関係を最適化することにより、芳香族β−アミノ酸を固体として析出させながら反応を進めることができる。芳香族β−アミノ酸の生成量は、当然、用いる酵素の性質によるが、反応条件であるpH、温度および基質添加量によっても変化する。また、芳香族β−アミノ酸の溶解度は反応液のpHおよび温度によって変化する。したがって、反応液のpH、温度および基質添加量を最適化することにより、芳香族β−アミノ酸を固体として析出させながら反応を進めることができる。
芳香族β−アミノ酸の析出量を増やし、反応収率および収量を高めるために、たとえば、芳香族β−アミノ酸の溶解度が低い条件で反応させることができる。
また、芳香族β−アミノ酸の析出量を増やし、反応収率および収量を高めるために、基質の添加量を上げて反応させることができる。具体的には、反応系への芳香族α−アミノ酸の添加量を2.5重量%(wt%)以上とすることができ、より好ましくは7重量%(wt%)以上、さらに好ましくは16重量%(wt%)以上とすることができる。反応系への芳香族α−アミノ酸の添加量の上限は特にないが、添加量が多すぎると反応系内の固体量が多くなり攪拌効率が下がるため、芳香族β−アミノ酸の生成速度が低下する。したがって、60重量%(wt%)以下とすることが好ましく、より好ましくは50重量%(wt%)以下、さらに好ましくは40重量%(wt%)以下とする。反応液を適当に攪拌できる程度の添加量とすることにより、効率よく反応させることができる。
基質の添加方法としては、反応開始時に一括添加してもよく、反応の進行に伴い分割してもしくは連続して添加してもよい。また、反応液中で基質は固体として存在していてもよい。
たとえば、フェニルアラニンアミノムターゼを用いる場合、反応液のpHを6以上10以下とするとよい。pH6未満とするとフェニルアラニンアミノムターゼの酵素活性が低くなるため、β−フェニルアラニンの生成速度が遅くなる。またpHを10より大きくすると、β−フェニルアラニンの溶解度が高くなりすぎる。したがって、β−フェニルアラニンの固体としての析出量が少なくなり、反応収率および収量を高めることができない。
また、反応液の温度は、4℃以上であって、芳香族アミノ酸アミノムターゼが失活する温度以下とするとよい。反応液の温度を4℃未満とした場合、芳香族アミノ酸アミノムターゼの酵素活性が低いため、芳香族β−アミノ酸の生成速度が遅くなる。
失活する温度とは、反応液中で10分間に50%以上の芳香族アミノ酸アミノムターゼが失活する温度をいう。失活温度より高い温度とすると、有効に機能する芳香族アミノ酸アミノムターゼの量が少なくなるため、芳香族β−アミノ酸の生成速度が遅くなる。
フェニルアラニンアミノムターゼを用いる場合、反応温度は、4℃以上とすることができる。これにより、フェニルアラニンアミノムターゼの酵素活性を高くし、β−フェニルアラニンの生成速度を高めることができる。より好ましくは反応温度を15℃以上とする。これにより、さらに反応を効率よく行うことができる。
また、フェニルアラニンアミノムターゼを用いる場合、反応液の温度は、60℃以下とすることができる。これにより、フェニルアラニンアミノムターゼの酵素活性を安定に維持することができ、効率よく反応を行うことができる。
芳香族アミノ酸アミノムターゼによる反応で芳香族β−アミノ酸の析出量を増やし、さらに反応を短時間で完結させるために、反応初期は酵素活性が高い条件下で、反応終期は生成物の溶解度が低い条件下で反応を行うことができる。たとえば、反応の初期と終期で反応液の温度を変化させる方法が挙げられる。具体的には、反応初期には下限値を20℃とし上限値を芳香族アミノ酸アミノムターゼが失活する温度とするとよい。また、反応終期に4℃以上30℃以下とするとよい。
なお、S体選択性フェニラアラニンアミノムターゼおよびR体選択性フェニラアラニンアミノムターゼは、至適pHおよび至適温度が近似している。また、(S)−β−フェニルアラニンと(R)−β−フェニルアラニンとは、溶解度が近似している。したがって、両酵素の性質および生成物の物性が類似していることからS体選択性フェニラアラニンアミノムターゼを用いた(S)−β−フェニルアラニンの製造方法の検討結果は、(R)−β−フェニルアラニンの製造方法にも適用可能である。
芳香族アミノ酸アミノムターゼは、芳香族アミノ酸アミノムターゼ産生生物から取得することができる。芳香族アミノ酸アミノムターゼ産生生物として、タキサス属植物、パントエア属細菌、バチルス属細菌、ストレプトマイセス属細菌、コンドロマイセス属細菌が例示される。具体的には、Taxus brevifolia、Taxus caspidata、Taxus chinensis、Taxus × media cv Hicksii、Pantoea agglomerans strain Eh335、Bacillus brevis Vm4、Streptomyces globisporus、Chondromyces crocatus Cm c5を例に挙げることができる。Taxus brevifolia、Taxus chinensis、Taxus × media cv Hicksiiは、フェニルアラニンアミノムターゼ産生生物である。Taxus caspidataは、R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ産生生物である。Pantoea agglomerans strain Eh335は、S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼ産生生物である。また、Bacillus brevis Vm4、Streptomyces globisporus、Chondromyces crocatus Cm c5はチロシンアミノムターゼ産生生物である。
また、芳香族アミノ酸アミノムターゼをコードするDNAにより宿主細胞を形質転換して、芳香族アミノ酸アミノムターゼを発現させ、単離してもよい。この方法によれば、芳香族アミノ酸アミノムターゼを簡便かつ効率的に取得することができる。
反応に用いる芳香族アミノ酸アミノムターゼとしては、精製したものであってもよく、芳香族アミノ酸アミノムターゼ産生生物、芳香族アミノ酸アミノムターゼをコードするDNAにより形質転換された形質転換体またはそれらの処理物であってもよい。
処理物は、細胞の破壊を目的として、細胞を機械的破壊、超音波処理、凍結融解処理、乾燥処理、加圧又は減圧処理、浸透圧処理、自己消化、界面活性剤処理、酵素処理したもの及びこれらの処理により得られる芳香族アミノ酸アミノムターゼを含む画分の固定化物、細胞の固定化物として得ることができる。
芳香族アミノ酸アミノムターゼの使用量は、芳香族α−アミノ酸との反応が十分に進行すれば特に制限されない。芳香族アミノ酸アミノムターゼの添加方法は反応開始時に一括で添加しても構わないし、反応中に分割して又は連続して添加しても構わない。
反応液の媒体としては、水、水性媒体、有機溶媒又は水若しくは水性媒体と有機溶媒との混合液が用いられる。水性媒体としては、例えばリン酸緩衝液、HEPES(N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N−エタンスルホン酸)緩衝液、トリス[トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン]塩酸緩衝液等の緩衝液が用いられる。有機溶媒としては反応を阻害しないものであればいずれでもよい。
反応時間は、芳香族β−アミノ酸の固体を析出させることができれば、特に制限はされない。したがって、少なくとも、反応液中の芳香族β−アミノ酸の生成量が芳香族β−アミノ酸の溶解度を越えるまでに必要な反応時間を確保できればよい。反応時間は、用いる芳香族β−アミノ酸アミノムターゼの使用量に応じて適宜設定することができる。
反応液からの芳香族β−アミノ酸の分離精製法は、通常の有機合成化学で用いられる方法、例えば、有機溶媒による抽出、結晶化、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等により行うことができる。結晶化法では、反応液を濾過し、得られた固体を再結晶させることにより精製することができる。また、反応液中で析出した固体を一旦溶解し、菌体成分を除去した後、結晶を析出させることにより行うこともできる。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるのもではない。
<分析条件>
(S)−β−フェニルアラニン、(R)−β−フェニルアラニン、L−フェニルアラニンは高速液体クロマトグラフィーにより定量した。これらの分析条件は次の通りである。
(1)(S)−β−フェニルアラニン及び(R)−β−フェニルアラニンの分析条件
(1)の分析は主に、β−フェニルアラニンの光学純度の測定を目的とする。
カラム;CHIRALPAK WH 4.6×250(ダイセル化学工業株式会社)
カラム温度;50℃
ポンプ流速;1.5ml/min
溶離液;2mmol/l 硫酸銅
検出;UV254nm
本分析条件において、(S)−β−フェニルアラニン及び(R)−β−フェニルアラニンの検出限界は、いずれもおおよそ1×10−4重量%(wt%)であった。
(2)β−フェニルアラニン、L−フェニルアラニンの分析条件
(2) の分析は主に、反応収率の測定を目的とする。
カラム;Develosil TMS−UG−5 4.6×250(野村化学株式会社)
カラム温度;40℃
ポンプ流速;1.0ml/min
溶離液;5mmol/l クエン酸緩衝液(pH6.0):メタノール=8:2(v/v)
検出;UV254nm
<評価法>
(S)−β−フェニルアラニンの光学純度は、上記(1)に示す分析条件下で得られたクロマトグラムのピーク面積値から算出した。また、(S)−β−フェニルアラニンの反応収率は、上記(2)に示す分析条件下で得られたクロマトグラムのピーク面積値から算出した。具体的には、反応液がβ−フェニルアラニンの固体もしくはL−フェニルアラニンの固体を含む場合は、それら固体を含む反応液を一部採取し、0.2mol/l塩酸溶液と混合してそれら固体を溶解した溶液を分析した。(S)−β−フェニルアラニン標品の検量線を用いて(S)−β−フェニルアラニンの生成量(g)をクロマトグラムのピーク面積値から算出し、(式1)から収率を求めた。
(式1)収率(%)=(S)−β−フェニルアラニンの生成量(g)/L−フェニルアラニン添加量(g)×100
(実施例1)S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼを発現する形質転換体の作製
[(1)S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼをコードするDNAの合成]
配列番号1に示す塩基配列を有するDNAをDNA2.0社に委託して合成した。該合成DNAは、5'末端及び3'末端付近に、それぞれEcoRI及びHindIIIの制限酵素認識配列を有するようにした。
[(2)組換えDNAの作製]
組換えDNAとして組換えプラスミドを作製した。合成したDNA及びプラスミドpUC18をEcoRI及びHindIIIで消化し、ライゲーション・ハイ(東洋紡績社製)を用いて連結した後、得られた組換えプラスミドを用いて、Eschrichia coli DH5α(東洋紡績社製)を形質転換した。形質転換体を、アンピシリン(Am)100μg/ml及びX−Gal(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトシド)を含むLB寒天培地で培養し、Am耐性でかつ白色コロニーとなった形質転換体を得た。このようにして得られた形質転換体よりプラスミドを抽出した。
通常の塩基配列の決定法に従い、プラスミドに導入されたDNA断片の塩基配列が配列番号1に示す塩基配列であることを確認した。得られたS体選択性フェニルアラニンアミノムターゼをコードするDNAを持つプラスミドをpSPAMと命名した。
[(3)形質転換体の作製及び発現]
pSPAMを用いてEscherichia coli DH5αを通常の方法で形質転換し、得られた形質転換体をMT−11046と命名した。該形質転換体を500mlのバッフル付き三角フラスコ中のAm100μg/mlを含むLB培地100mlに接種し、30℃にてOD(660nm)が0.5になるまで振盪培養した後、IPTG(イソプロピルーβーチオガラクトピラノシド)が1mmol/lとなるように添加し、さらに16時間振盪培養した。培養液を8000rpmで20分間遠心分離し、得られた菌体をそのまま−20℃にて凍結保存するかまたは0.1mol/lトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に懸濁し、−20℃にて凍結保存した。
(実施例2)S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼによる(S)−β−フェニルアラニンの製造
反応液(4.0g)は、8重量%(wt%)L−フェニルアラニン、0.4gの1mol/lトリス塩酸緩衝液(pH8.5)、実施例1で調製したMT−11046の菌体懸濁液(適当量)および水を含み、25℃で48時間反応させた。反応液中の固体を一部採取し、上記に示す分析条件で分析することで、(S)−β−フェニルアラニンの固体の析出を確認した。(S)−β−フェニルアラニンの反応収率は83%であった。光学純度については、(R)−β−フェニルアラニンが検出限界以下であり、99.5%ee以上であることを確認した。
(比較例1)S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼによる(S)−β−フェニルアラニンの製造(非特許文献3に記載の反応条件における(S)−β−フェニルアラニンの製造)
反応液(4.0g)は、1.7×10−2重量%(wt%)L−フェニルアラニン、0.8gの100mmol/lトリシン緩衝液(pH8.25)、実施例1で調製したMT−11046の菌体懸濁液(適当量)および水を含み、30℃で4時間反応させた。反応液中に(S)−β−フェニルアラニンの固体は析出せず、(S)−β−フェニルアラニンの反応収率は48%であった。
(実施例3)(S)−β−フェニルアラニンの製造[pHの検討1]
反応液(250g)は、12重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、25℃で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを25%アンモニア水にて表1に示す各pHに調整した。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各pHにおける(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表1に示す。
Figure 2009044531
(比較例2)(S)−β−フェニルアラニンの製造
反応液(250g)は、12重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、25℃で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを6mol/l塩酸溶液もしくは25%アンモニア水にて表2に示す各pHに調整した。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出しないことを確認した。各pHにおける(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表2に示す。
Figure 2009044531
(実施例4)(S)−β−フェニルアラニンの製造[pHの検討2]
反応液(250g)は、36重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、25℃で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを25%アンモニア水にて表3に示す各pHに調整した。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各pHにおける(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表3に示す。
Figure 2009044531
(実施例5)(S)−β−フェニルアラニンの製造[pHの検討3]
反応液(250g)は、12重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、20℃で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを25%アンモニア水にてpH9.2に調整した。検討した条件下で、(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。(S)−β−フェニルアラニンの反応収率は62%であった。
(比較例3)(S)−β−フェニルアラニンの製造
反応液(250g)は、36重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、25℃で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを6mol/l塩酸溶液もしくは25%アンモニア水にて表4に示す各pHに調整した。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出しないことを確認した。各pHにおける(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表4に示す。
Figure 2009044531
(実施例6)(S)−β−フェニルアラニンの製造[温度の検討1]
反応液(4.0g)は、12重量%(wt%)L−フェニルアラニン、0.4gの1mol/lトリス塩酸緩衝液(pH8.5)、実施例1で調製したMT−11046の菌体懸濁液(適当量)および水を含み、表5に示す各温度で24時間以上反応させた。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各温度における(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表5に示す。
Figure 2009044531
(実施例7)(S)−β−フェニルアラニンの製造[温度の検討2]
反応液(250g)は、36重量%(wt%)L−フェニルアラニン、実施例1で調製したMT−11046の菌体(適当量)および水を含み、表6に示す各温度で24時間以上反応させた。反応中、反応液のpHを25%アンモニア水にてpH8.0に調整した。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各温度における(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表6に示す。
Figure 2009044531
(実施例8)(S)−β−フェニルアラニンの製造[基質添加量の検討1]
反応液(4.0g)は、表7に示す各添加量のL−フェニルアラニン、0.4gの1mol/lトリス塩酸緩衝液(pH8.5)、実施例1で調製したMT−11046の菌体懸濁液(適当量)および水を含み、25℃で24時間以上反応させた。検討した全ての条件下で、(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各基質添加量における(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表7に示す。
Figure 2009044531
(実施例9)(S)−β−フェニルアラニンの製造[基質添加量の検討2]
反応液(4.0g)は、表8に示す各添加量のL−フェニルアラニン、0.4gの1mol/lトリス塩酸緩衝液(pH8.5)、実施例1で調製したMT−11046の菌体懸濁液(適当量)および水を含み、10℃で24時間以上反応させた。検討した全ての条件下で(S)−β−フェニルアラニンの固体が析出することを確認した。各基質添加量における(S)−β−フェニルアラニンの反応収率を表8に示す。
Figure 2009044531
(実施例10)(S)−β−フェニルアラニンの精製
実施例3において、pH8.0に調製した反応液に6mol/l塩酸を添加してpH2.1に調製し、固体として析出した(S)−β−フェニルアラニンを溶解させた。その後、活性炭(50%含水率)16gを加え、25℃で30分間攪拌し、ろ過により活性炭と菌体成分を除去した。次いで、活性炭を水32gで洗浄し、ろ液と洗浄液を合わせた後、10℃で穏やかに攪拌しながら混合液を20%水酸化ナトリウム水溶液にてpH5.6に調製し、(S)−β−フェニルアラニンを析出させた。晶析液をろ過し、結晶を冷水30mlで3回洗浄した。乾燥後、白色結晶の(S)−β−フェニルアラニン21.6gを得た。結晶の水溶液をHPLCにて分析した結果、(R)−β−フェニルアラニンが検出限界以下であり、光学純度は99.5%ee以上であることを確認した。
以上、本発明の実施形態および実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、実施の形態では、芳香族アミノ酸アミノムターゼによる芳香族β−アミノ酸の製造方法について例示したが、本発明は、芳香族アミノ酸以外のアミノ酸にも適応することができる。たとえば、リジン2,3−アミノムターゼを用いることによりβ−リジンを製造することができる。また、アルギニン2,3−アミノムターゼを用いることによりβ−アルギニンを、グルタミン酸2,3−アミノムターゼを用いることによりβ−グルタミン酸を、ロイシン2,3−アミノムターゼを用いることによりβ−ロイシンを製造することもできる。

Claims (16)

  1. アミノ酸アミノムターゼの存在下、α−アミノ酸からβ−アミノ酸を合成する工程を含むβ−アミノ酸の製造方法であって、反応液中でβ−アミノ酸を固体として析出させることを特徴とするβ−アミノ酸の製造方法。
  2. 前記アミノ酸アミノムターゼは、芳香族アミノ酸アミノムターゼであることを特徴とする請求項1に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  3. 前記芳香族アミノ酸アミノムターゼは、フェニルアラニンアミノムターゼであることを特徴とする請求項2に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  4. 前記フェニルアラニンアミノムターゼは、S体選択性フェニルアラニンアミノムターゼであることを特徴とする請求項3に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  5. 前記フェニルアラニンアミノムターゼは、R体選択性フェニルアラニンアミノムターゼであることを特徴とする請求項3に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  6. 前記α−アミノ酸は、芳香族L−アミノ酸であることを特徴とする請求項2に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  7. 前記芳香族L−アミノ酸は、L−フェニルアラニンであることを特徴とする請求項6に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  8. 前記β−アミノ酸は、芳香族β−アミノ酸であることを特徴とする請求項2に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  9. 前記芳香族β−アミノ酸は、β−フェニルアラニンであることを特徴とする請求項8に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  10. 前記β−フェニルアラニンは、(S)−β−フェニルアラニンであることを特徴とする請求項9に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  11. 前記β−フェニルアラニンは、(R)−β−フェニルアラニンであることを特徴とする請求項9に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  12. 前記芳香族アミノ酸アミノムターゼは、チロシンアミノムターゼであることを特徴とする請求項2に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  13. 前記芳香族L−アミノ酸は、L−チロシンであることを特徴とする請求項6に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  14. 前記芳香族β−アミノ酸は、β−チロシンであることを特徴とする請求項8に記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  15. 前記反応液のpHが6以上10以下であることを特徴とする請求項1乃至14いずれかに記載のβ−アミノ酸の製造方法。
  16. 前記反応液の温度が、4℃以上であって、前記アミノ酸アミノムターゼが失活する温度以下であることを特徴とする請求項1乃至15いずれかに記載のβ−アミノ酸の製造方法。
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