JPWO2009031322A1 - 横編機およびその給糸方法 - Google Patents

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Abstract

給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になる横編機およびその給糸方法を提供する。給糸口10の高さを高くして、複数トラックの給糸口10の交差時にも歯口に進出する編針12との干渉を避け、編糸11を編針12のフックに捕捉させることができる。(a)に示すように、糸喰い位置4aの編針に、進み量X0だけ先行する給糸位置9aの給糸口9からの給糸が適正な場合、給糸口9よりもyだけ高い位置にある給糸口10からの給糸を同等の糸喰い条件とすることができる。給糸口10からの編糸11を編針12に給糸しても、給糸口10の進み量X2を給糸口9の進み量X0よりもxだけ大きくすれば編糸11の傾斜は同一となる。(b)に示すように、編針12a,12d,12sの編成条件に応じて、給糸位置10a,10d,10sでの進み量X1,X2,X3を調整すれば、さらに適正な給糸が可能になる。

Description

本発明は、編成動作を行う編針に編糸を給糸して編地を編成する横編機およびその給糸方法に関する。
従来から、横編機では、針床に並設される編針を、針床に沿って走行するキャリッジに搭載するカムで選択的に駆動して、編地を編成している。Vベッド型の横編機では、一対の針床が歯口を挟んで対向するように、前後に配置される。歯口は横編機の左右方向に延び、各針床は、歯口側が高く、歯口から離れると低くなるように傾斜する。各針床で選択的に駆動される編針は、歯口に進退し、歯口の上方から編糸の給糸を受けて編目を形成する。編針に給糸する編糸は、歯口の上方に架設される糸道レールに沿って走行するヤーンフィーダなどのキャリアが備える給糸口から編針に供給される。キャリアを複数設けておき、キャリッジで選択的に連行することによって、編糸を切換えて編地を編成することができる。
図3は、キャリッジに搭載されるカムの配置の例を示す。キャリッジの地板1には、たとえば中心線1aの左右両側に二組のカムシステム2,3が搭載される。各組のカムシステム2,3は、編針駆動用の編成カム2a,3aと、選針用の選針カム2b,3bとを含み、左右が同一の構成を有する。キャリッジに搭載されるカムシステムの数は、一組の場合もあり、また三組以上の場合もある。複数組のカムシステムは、各組が同一の構成の場合もあり、異なる構成の場合もある。このような構成のカムシステム2,3で駆動する編針は、べら針であり、歯口に進退する先端にフックが設けられてべらで開閉し、尾端側には選針用のバットが設けられる。編針の先端と尾端との間には、編成カム2a,3aが作用する駆動用のバットが設けられる。
編成カム2a,2bは、バット通路4に沿って編針の駆動用バットを案内する。針床には、図3としての上下に相当する方向に延びる針溝が、図3としての左右方向に一定のピッチで並ぶように形成されている。各編針は、それぞれ針溝に収容されて、針溝内で針溝の延びる方向に摺動変位する。バット通路4は、ニードルレイジングカム5の上縁とニードルガイドカム6の下縁との間に形成される。バット通路4の両側には、度山とも呼ばれるステッチカム7,8が配置される。
たとえば、矢符1Rで示す右方に地板1が移動するようにキャリッジが走行する場合を想定する。バット通路4による案内で編針が糸喰い位置4aに達すると、糸喰い位置4aに対して進め量X0だけ先行するキャリアの給糸口9から編糸が編針のフックに供給される。バット通路4に沿って案内される編針の駆動用バットは、中央の山形区間4bを過ぎて水平な肩区間4cに移行してから、糸喰い位置4aで再び下降を開始する。糸喰い位置4aよりも左側にあり、既に給糸を受けている編針は、駆動用バットがステッチカム8の斜面に沿って引下げられる。この引下げの際に、編糸がフック内に捕捉され、編針が針幹側に係止している旧ループは、ノックオーバされる。ノックオーバの際には、べらでフックが閉じる。糸喰い位置4aよりも後行側に、先に給糸を受けて編目を形成している編針が存在する場合、糸喰い位置4aの編針のフックには、後行側の編針のフックに捕捉された編糸から先行側の給糸口9に延びる編糸が捕捉される。糸喰い位置4aの編針よりも先に給糸を受ける編針がない場合、糸喰い位置4aの編針が入側の編端となり、この編針自身の針幹側に係止している旧ループから給糸口9に延びる編糸がフックに捕捉される。
キャリアは、キャリッジから出没する連行ピンに係合して連行される。キャリッジが連行中のキャリアの給糸口9は、キャリッジのカムシステムに対しては相対的に給糸位置9aで静止する。給糸位置9aは、糸喰い位置4aよりも進め量X0だけ先行側となる。
キャリッジの連行ピンの出没制御で、複数のキャリアを切換えて使用するような場合、それぞれの給糸口9が歯口付近の同一空間を占めて、干渉するおそれがある。切換え前に使用するキャリアを編幅の外部に退避させてから、切換え後に使用するキャリアを連行すれば干渉を避けることができるけれども、キャリッジの走行距離が長くなる。また、インターシャ柄やジャカード柄の編地のように、複数のキャリアを編幅内で、それぞれのキャリアからの編糸で編成する区間が終了する境界付近に留めておき、繰返して使用するような場合、キャリアを編幅外に退避させることはできない。複数のキャリアを編幅内に留めておいて切換え可能にするためには、給糸口9がキャリアから垂下する方向に、上下動可能にしておく必要がある(たとえば、特許文献1参照。)。また、給糸口9を揺動変位させて、給糸と退避とを切換えるキャリアも用いられる(たとえば、特許文献2参照。)。
キャリアを、キャリッジに連行して移動するのではなく、自走可能にしておけば、キャリアの切換えのみに必要なキャリッジの走行を省略し、生産性を向上させることができると期待される。キャリッジの一行程の走行中に、複数の自走式キャリアを切換えて使用しながら、インターシャ柄等を編成する横編機の柄出機構も開示されている(たとえば、特許文献3参照。)。特許文献3の第4欄第5行目〜第16行目には、給糸口9に相当する部分が「上下スライド自在」であり、「コイルばね」で「常時上向きの弾性が付勢され、柄により必要時に少し上下動する。」と記載されている。この記載は、特許文献3の第8図等を参照すると、インターシャ柄の複数の区間の編成に使用する給糸口をばね付勢で高い位置に保って干渉を避け、各区間の編成に使用する給糸口のみ上下動で低くすると解釈される。
特許3044370号公報 国際公開第02/079556号パンフレット 実公平3−54150号公報
編針のフックに糸喰いさせるための編糸を供給するキャリアの給糸口9の歯口での高さは、編針の上方でも低い方が、編糸の振れも少なくて好ましい。しかし、給糸口9同士の干渉、インターシャ柄やジャカード柄等の編成時に休止している給糸口9から延びる編糸を編成に使用する編針が誤って喰ってしまう問題が発生するおそれがある。特許文献1および特許文献2のような給糸口9の上下動機構は、このような問題を防止するために設けられる。
しかしながら、給糸口9の上下動機構を設けると、キャリアの構成が複雑化して製造コストが増大する。また、特許文献3のような自走式のキャリアでは、上下動機構を備えることによる重量の増大は、走行を駆動する負荷も増大させてしまう。
本発明の目的は、給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になる横編機およびその給糸方法を提供することである。
本発明は、編針が並設される針床の歯口側の上方に複数のトラックが設けられ、各トラックで給糸口を備えるキャリアが自走し、針床に沿って走行するキャリッジによる駆動で歯口に順次進退して編成動作を行う編針に、給糸口から給糸しながら編地を編成する横編機において、
キャリアの給糸口の高さは、異なるトラックのキャリアの給糸口が交差しても、編成で歯口に進出する編針と干渉しない高さに設定され、
編成の1コース内でキャリアの走行速度を制御して、給糸を受ける編針の位置に対するキャリアの進め量を、編幅の入側の端の編針に対してよりも、該編針を除く編幅内の編針に対して、大きくなるように、かつ給糸口から編針に給糸する編糸の高さが編成時の条件に応じて適正な糸喰い高さとなるように調整する制御装置を、含むことを特徴とする横編機である。
また本発明で、前記制御装置は、前記キャリアの進め量を、前記編幅内で、給糸しない編針が続く区間で、大きくなるように調整することを特徴とする。
また本発明で、前記制御装置は、前記キャリッジに対する前記キャリアの速度変更で前記進め量を調整することを特徴とする。
さらに本発明は、横編機で針床から歯口に進退して編成動作を行う編針を、順次、針床の一方側に移行させながら、歯口上方の給糸口から編糸を給糸して編地を編成する際に、
給糸を受ける編針での糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口が該編針に対して該針床の一方側に先行する進め量を調整することを特徴とする横編機の給糸方法である。
本発明によれば、自走式のキャリアの高さを、異なるトラックのキャリアの給糸口が交差しても、編成で歯口に進出する編針と干渉しない高さに設定するので、キャリアを複数使用する場合でも編針との干渉を避けることができる。給糸口が高くなるので、休止している給糸口から延びる編糸を編成に使用する編針が誤って喰ってしまう問題なども生じにくくすることができる。また、給糸口同士の干渉で接触しても損傷には至らず、編成には支障がないようにすることができる。編幅の入側の編端の編針では、キャリアの進め量が小さくなるので、高い位置の給糸口が編針に近づき、針幹側に係止される旧ループからフックに対して低い位置で編糸が引出されても、高い位置の給糸口まで上昇する途中の適正な高さで編糸をフックに喰わせることができる。編幅内の他の編針に対しては、キャリアの進め量を大きくするので、フックに喰わせる編糸の高さを給糸口の高さよりも低くし、適正な給糸を可能にすることができる。キャリアに上下動機構を設けて給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になるので、コスト低減を図り、走行を駆動する際の負荷も軽減することができる。
また本発明によれば、キャリアの進め量を、編幅内で、給糸しない編針が続く区間で、大きくなるように調整するので、給糸する編針には、高い位置の給糸口まで上昇する途中の適正な高さで編糸をフックに喰わせることができる。編糸の高さを低くするために、編成に使用しない編針を利用する必要はなく、キャリアの進め量の調整で適正な給糸を実現することができる。
また本発明によれば、編針を編成駆動するキャリッジの走行に応じての速度変更でキャリアの進め量を調整するので、編針の編成動作に応じて適切に編糸を給糸することができる。
さらに本発明によれば、給糸を受ける編針での糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口の編針に対する進め量を調整するので、給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になる。
図1は、本発明の実施の一形態として、横編機の給糸方法の基本的な考え方を示す図である。 図2は、図1に示すような給糸方法に従って編糸を給糸可能な横編機20の概略的な電気的構成を簡略化して示すブロック図である。 図3は、従来から、キャリッジに搭載されているカムの配置の例を示す図である。
符号の説明
10 給糸口
10a,10b,10c,10d,10e,10f,…,10s 給糸位置
11,11a,11b,11s 編糸
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12s 編針
14 旧ループ
20 横編機
21 針床
22 歯口
23 キャリッジ
33 キャリア
40 制御装置
41 メインコントローラ
図1は、本発明の実施の一形態として、横編機の給糸方法の基本的な考え方を示す。(a)は、編幅の途中の編針に対して、給糸口の進め量を設定する基準を示す。(b)は、糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口が給糸対象の編針に対して先行する進め量を調整する基準を示す。
図1(a)に示すように、本発明の考え方を適用すると、給糸口10の高さは、従来の基準となる給糸口9の適正高さよりも高くしても、編糸11を編針12のフックに従来と同等に近い状態で捕捉させることができる。たとえば図3の従来例では、糸喰い位置4aの編針に、進め量X0だけ先行する給糸位置9aの給糸口9から給糸すると、適正な糸喰いが実現されることを基準としている。図1(a)は、従来の給糸口9の基準よりもyだけ高い位置にある給糸口10から編糸11を編針12に給糸しても、給糸口10の進め量X2を給糸口9の進め量X0よりもxだけ大きくすれば編糸11の傾斜は同一となることを示す。編糸11は、たとえば編針12よりも先に給糸を受けている編針のフックから給糸口9,10まで延びる。ただし、適正な糸喰い高さとなる最適な進め量は、編針12に関する編成条件で異なってくる。なお、編針12は、図3のようなカムで駆動するべら針ばかりではなく、たとえば特許第2946323号に開示されているような複合針であっても同様に本発明を適用することができる。
給糸口10を複数用いる場合、給糸口10が走行するトラックを複数配置する。異なるトラックを走行する給糸口10が行き違う交差を可能にすると、損傷しない程度の給糸口10同士の接触を許容しても、給糸口10が通過する空間の範囲が歯口で広がり、歯口に進出する編針と干渉しやすくなる。従来の給糸口9よりも給糸口10の高さをyだけ高くすることによって、歯口を通過する際などでの給糸口10と歯口に進出する編針との干渉を避けることができる。
図1(b)は、編針12a,12b,12c,12d,12e,12f,…,12sが並ぶ区間を編成する場合に、各編針12a,12b,12c,12d,12e,12f,…,12sでの編成条件に基づいて、最適な進め量を異ならせる方が好ましいことを示す。編針12a,12b,12c,12d,12e,12f,…,12sの区間を、給糸口10が右方に移動して編成する場合、左端の編針12aが入側となる。このような右方への編成コースは、左方への編成コースに続いて行われる。キャリッジは、符号13で示すように、走行方向を反転する。右方への編成でフックを歯口に進出させると、左端の編針12aでは、フックから針幹に、左方への編成で形成されている編目が旧ループ14として移行する。
右方への編成の始りとなる左端の編針12aのフックに新ループとなる編目を形成するために、給糸位置10aの給糸口10から供給する編糸11aは、針幹に移行している旧ループ14から引出される。旧ループ14は、編針12aの針幹に係止されているので、編糸11aが引出される位置は、編針12aのフックの位置より低くなる。編針12aに対しても、図1(a)のように進め量X2だけ先行させる給糸口10から編糸11を給糸すると、編糸11を引出す位置が低くなるので、糸喰いの高さも低くなってしまう。糸喰いの高さが低くなると、編針12aで旧ループ14が係止されている針幹側に給糸され、フック内に捕捉されずに旧ループ14とともにノックオーバされたり、べら針ではべらの先端に掛って編糸11が割られてしまうおそれがある。したがって、入側の端の編針12aに対しては、給糸位置10aの進め量X1を、中間の編針12dに対する給糸位置10dなどでの進め量X2よりも小さく設定し、編糸11aを高い位置で給糸させることが好ましい。編幅の入側の編端の編針12aでは、給糸位置10aの進め量X1が小さくなるので、高い位置の給糸口10aが編針12aに近づき、針幹側に係止される旧ループ14からフックに対して低い位置で編糸11aが引出されても、高い位置の給糸口10まで上昇する途中の適正な高さで編糸11aをフックに喰わせることができる。
入側の編針12aに続いて、連続して編目を形成する編針12b,12c,12d,12e,12f,…区間の途中の編針12dに対しては、先に給糸を受ける編針12cのフックに捕捉されている編糸がフックに供給される。したがって、図1(a)に示すような進め量X2の給糸位置10dとなるように給糸口10を先行させる。編端の編針12aに対する給糸位置10aの進め量X1から連続編成区間の編針12b,12c,12d,12e,12f,…に対する給糸位置10dなどの進め量X2への変更は、給糸口10を自走させる速度を変化させて実現することができる。ただし、入側の編針12aに隣接する編針12bに対して進め量をX1からX2に瞬間的に変更することは困難である。したがって、連続して編目を形成する編針12b,12c,12d,12e,12f,…区間に入ると、キャリアの連続的な速度制御で進め量がX1からX2に変更される。
未使用の編針12e,12f,…が続いてから編針12sのフックに編糸11sを給糸する場合は、給糸位置10sでの進め量X3をX2よりも大きくする。図1(a)で編針12よりも左側で既に給糸を受けている編針のフックまでの編糸11の長さに相当する部分が延びるので、右側に相当する部分の進め量をX2のままにすると、編針12に給糸する編糸の高さが高くなってしまう。編針12sのフックに編糸11sを確実に喰わせるためには、給糸口10の給糸位置10sでの進め量X3を、X2よりも大きくする必要がある。
なお、図1(a)で、編出しなどで編糸11を最初に使用する場合、図の左端は、たとえば針床の端部に設けられるグリッパなどに保持されている。針床の端での編糸11の保持高さは、繰返し編成の途中で入側となる編針12の針幹での保持高さよりも低くなる。最初に編糸11を編針12に給糸する場合、給糸口10の進め量は、針床の端での編糸11の保持位置と、編幅の入側の端となる編針12との間隔に応じて設定する。給糸する編糸11の高さを高くする場合は進め量を低減し、高さを低くする場合は進め量を増大させればよい。
図2は、図1に示すような給糸方法に従って編糸を給糸可能な横編機20の概略的な電気的構成を簡略化して示す。横編機20は、図の左右方向に延びる針床21を有する。針床21は、前後に対をなすように設けられる。前後の針床21は、間隔をあけて対峙し、中間は歯口22となっている。針床21には、図示を省略しているけれども、一定のピッチで多数の編針が並設される。編針の選択的な駆動は、カムを搭載するキャリッジ23が針床21に沿って往復走行する途中で行われる。針床21またはその近傍には、キャリッジ23の走行を案内するキャリッジレール24も設けられる。キャリッジ23の針床21に沿う走行の駆動は、モータ25でタイミングベルト26を介して行う。モータ25としては、たとえばサーボモータを用いる。モータ25の出力軸にはプーリ27が取付けられ、プーリに無端状のタイミングベルト26が掛け渡される。
給糸口10は、歯口22の上方に架設されるキャリアレール31のトラックで案内されて左右に自走するキャリア33から垂下する。給糸口10の高さは、従来、適切とされている高さよりも高くすることができる。給糸口10の高さを高くすれば、複数のキャリアレール31を並べ、各キャリアレール31で給糸口10を使用する場合であっても、給糸口10相互の干渉を避け行き違う交差が可能で、かつ給糸口10と歯口22に進出する編針との干渉も避けることができる。図では一つの給糸口10のみを示しているけれども、たとえばキャリアレール31の裏側でも同様なキャリア33を案内することができる。この場合は、一つのキャリアレール31の裏表に、キャリア33が自走するトラックがそれぞれ設けられる。また、同様なキャリアレール31を、紙面に垂直な方向に、複数並べることができる。
キャリア33は、モータ35でタイミングベルト36を駆動して走行させることができる。モータ35の出力軸には、プーリ37を取付け、プーリ37にタイミングベルト36を掛け渡す。キャリア33を複数用いる場合は、同様の構成を、各キャリア33に対して使用すればよい。キャリア33は、給糸口10を上下動させる機構を含まないので、小形化、軽量化することができ、モータ35の負荷を軽減して、キャリア33を高速走行させることもできる。モータ35としては、サーボモータやステッピングモータを使用することができる。
図1に示すような給糸方法は、制御装置40によるキャリッジ23とキャリア33との走行制御で実現することができる。制御装置40は、横編機20の全体的な制御を行い、キャリッジ23の走行を駆動するモータ25のドライバ42と、キャリア33の走行を駆動するモータ35のドライバ43とを含む。メインコントローラ41は、横編機20で編成する編地の柄データなどに基づいて、キャリッジ23を走行させる複数の編成コースを設定し、各編成コース毎に編成に使用する編針を決定する。さらにメインコントローラ41は、編成に使用する各編針に対して、糸喰いのタイミングで適正な進め量となるように、ドライバ42,43に対して、キャリッジ23とキャリア33とを走行させる制御を行う。
また、図1(b)では、一つの編成コースで、給糸口10の給糸位置10a,10d,10sでの進め量をX1からX2、さらにX3に変更しているけれども、X1からX3に変更したり、X3からX2に変更したりすることもできる。いずれの進め量の変更も、給糸口10の速度変更で実現することができる。
【0005】
、順次、針床の一方側に移行させながら、歯口上方の給糸口から編糸を給糸して編地を編成する際に、
横編機の制御装置で、給糸を受ける編針での糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口が該編針に対して該針床の一方側に先行する進め量を、編幅の入側の端の編針に対してよりも、該編針を除く編幅内の編針に対して、大きくなるように調整することを特徴とする横編機の給糸方法である。
発明の効果
[0016]
本発明によれば、自走式のキャリアの高さを、異なるトラックのキャリアの給糸口が交差しても、編成で歯口に進出する編針と干渉しない高さに設定するので、キャリアを複数使用する場合でも編針との干渉を避けることができる。給糸口が高くなるので、休止している給糸口から延びる編糸を編成に使用する編針が誤って喰ってしまう問題なども生じにくくすることができる。また、給糸口同士の干渉で接触しても損傷には至らず、編成には支障がないようにすることができる。編幅の入側の編端の編針では、キャリアの進め量が小さくなるので、高い位置の給系口が編針に近づき、針幹側に係止される旧ループからフックに対して低い位置で編糸が引出されても、高い位置の給糸口まで上昇する途中の適正な高さで編糸をフックに喰わせることができる。編幅内の他の編針に対しては、キャリアの進め量を大きくするので、フックに喰わせる編糸の高さを給糸口の高さよりも低くし、適正な給糸を可能にすることができる。キャリアに上下動機構を設けて給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になるので、コスト低減を図り、走行を駆動する際の負荷も軽減することができる。
[0017]
また本発明によれば、キャリアの進め量を、編幅内で、給糸しない編針が続く区間で、大きくなるように調整するので、給糸する編針には、高い位置の給糸口まで上昇する途中の適正な高さで編糸をフックに喰わせることができる。編糸の高さを低くするために、編成に使用しない編針を利用する必要はなく、キャリアの進め量の調整で適正な給糸を実現することができる。
【0006】
[0018]
また本発明によれば、編針を編成駆動するキャリッジの走行に応じての速度変更でキャリアの進め量を調整するので、編針の編成動作に応じて適切に編糸を給糸することができる。
[0019]
さらに本発明によれば、横編機の制御装置で、給糸を受ける編針での糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口の編針に対する進め量を、編幅の入側の端の編針に対してよりも、該編針を除く編幅内の編針に対して、大きくなるように調整するので、給糸口を上下動させなくても、適正な給糸が可能になる。
図面の簡単な説明
[0020]
[図1]図1は、本発明の実施の一形態として、横編機の給糸方法の基本的な考え方を示す図である。
[図2]図2は、図1に示すような給糸方法に従って編糸を給糸可能な横編機20の概略的な電気的構成を簡略化して示すブロック図である。
[図3]図3は、従来から、キャリッジに搭載されているカムの配置の例を示す図である。
符号の説明
[0021]
10 給糸口
10a,10b,10c,10d,10e,10f,…,10s 給糸位置
11,11a,11b,11s 編糸
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f,12s 編針
14 旧ループ
20 横編機
21 針床
22 歯口
23 キャリッジ
33 キャリア
40 制御装置
41 メインコントローラ
発明を実施するための最良の形態
[0022]
図1は、本発明の実施の一形態として、横編機の給糸方法の基本的な考え

Claims (4)

  1. 編針が並設される針床の歯口側の上方に複数のトラックが設けられ、各トラックで給糸口を備えるキャリアが自走し、針床に沿って走行するキャリッジによる駆動で歯口に順次進退して編成動作を行う編針に、給糸口から給糸しながら編地を編成する横編機において、
    キャリアの給糸口の高さは、異なるトラックのキャリアの給糸口が交差しても、編成で歯口に進出する編針と干渉しない高さに設定され、
    編成の1コース内でキャリアの走行速度を制御して、給糸を受ける編針の位置に対するキャリアの進め量を、編幅の入側の端の編針に対してよりも、該編針を除く編幅内の編針に対して、大きくなるように、かつ給糸口から編針に給糸する編糸の高さが編成時の条件に応じて適正な糸喰い高さとなるように調整する制御装置を、含むことを特徴とする横編機。
  2. 前記制御装置は、前記キャリアの進め量を、前記編幅内で、給糸しない編針が続く区間で、大きくなるように調整することを特徴とする請求項1記載の横編機。
  3. 前記制御装置は、前記キャリッジに対する前記キャリアの速度変更で前記進め量を調整することを特徴とする請求項1または2記載の横編機。
  4. 横編機で針床から歯口に進退して編成動作を行う編針を、順次、針床の一方側に移行させながら、歯口上方の給糸口から編糸を給糸して編地を編成する際に、
    給糸を受ける編針での糸喰い高さが編成条件に応じて適正となるように、給糸口が該編針に対して該針床の一方側に先行する進め量を調整することを特徴とする横編機の給糸方法。
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