JPWO2008152710A1 - 鉄道車両用リアクトル装置 - Google Patents

鉄道車両用リアクトル装置

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Abstract

コイル組立体(10)と、側面カバー(11)と、コイル組立体(10)に挿入された通しボルト(12)と、カバー支持部材(14)と、支持固定部(20a)を車両架台(41)の下面に固定されてコイル組立体(10)の両端に配置され、通しボルト(12)を支持するとともに、カバー支持部材(14)を支持する一対のフレーム(20,20)と、フレーム(20)を補強するリブ(15)とを備え、リブ(15)は、補強部材本体から延びフレーム(20)を貫通する脚部をフレーム(20)に溶接されており、カバー支持部材(14)は、カバー支持部材本体から延びフレーム(20)を貫通する脚部をフレーム(20)に溶接されている。

Description

本発明は、車両電機品として鉄道車両床下に配置される直流空心リアクトルと、それを支持するフレーム構造とを備えた鉄道車両用リアクトル装置に関するものである。
従来のフレーム構造においては、面板部と、この面板部の左右縁端部及び中間部に面板部の上下方向に連続してそれぞれ形成された縁端縦補強リブ及び中間縦補強リブと、縁端縦補強リブと中間縦補強リブとの間に面板部の上下方向に所定間隔おきに形成された複数本の横補強リブとを備えたものがある。このようなフレーム構造においては、左右縁端縦補強リブは面板部の左右縁端部をL字状に折り曲げることにより形成され、中間縦補強リブ及び横補強リブは鋼板を所定のL字状に折り曲げ、かつ、面板部、縁端縦補強リブ及び中間縦補強リブに溶接して形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−279415号公報
しかしながら、上記のようなフレーム構造においては、特許文献1の図1に示される様に、中間縦補強リブや中間横補強リブを溶接にて固定する際に、発生した溶接スパッタがフレーム面や縁絶縦補強リブに付着することがあった。溶接スパッタが付着した場合には、溶接作業完了後にバフ研磨等により溶接スパッタを除去する作業が必要であり、これによって組立作業の時間が長くなるので課題とされていた。
また、特許文献1の図6に示される様に、隣接する鋼製壁型枠パネルを双方の縁絶縦補強リブに連結ボルトで止める構造のものにおいては、中間縦補強リブや中間横補強リブを溶接する際に発生した溶接スパッタが連結ボルトを差し込む穴に詰まることがあった。ボルト穴に溶接スパッタが詰まった場合、詰まった溶接スパッタを見つける作業や見つけた溶接スパッタを取り除く作業に多くの時間がかかるので改善が望まれていた。
一方、溶接をする部分、或いは溶接をしない部分を遮蔽物にて覆うことにより、溶接スパッタの付着を抑制することができる。しかしながら、溶接をする部分を遮蔽物にて覆う場合には、溶接作業の作業性が悪化するという問題があり、また、溶接をしない部分を遮蔽物にて覆う場合には、その部分の凹凸が複雑な場合に確実に覆うことが難しいという問題点があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、補強リブなどの溶接の取り付けにおいて、部材取り付け面への溶接スパッタの飛散及び付着を削減し、組立作業性の向上や装置外観の意匠向上を図ることのできる車両用直流空心リアクトルを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の鉄道車両用リアクトル装置は、リアクトルとして動作するコイル部と、コイル部の周囲を覆うカバーと、コイル部に挿入されたコイル部支持部材と、カバーに取り付けられたカバー支持部材と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部を車両架台の下面に固定されてコイル部の両端に配置され、コイル部支持部材を支持するとともに、カバー支持部材を支持する一対のフレームと、フレームの支持固定部に設けられ断面L字型部分を補強する補強部材とを備え、補強部材は、断面L字型部分に密着する補強部材本体と、この補強部材本体から延びフレームを貫通する脚部とを有し、この脚部を挿入と反対側にてフレームに溶接されており、カバー支持部材は、カバーに固定されるカバー支持部材本体と、このカバー支持部材本体から延びフレームを貫通する脚部とを有し、この脚部を挿入と反対側にてフレームに溶接されていることを特徴とする。
この発明によれば、補強部材及びカバー支持部材は、脚部をフレームに貫通させて、この脚部を挿入側と反対側にてフレームに溶接されている。そのため、フレームの表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレームのコイル支持部材やカバー支持部材の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
図1は、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置が鉄道車両に搭載されている様子を示す模式図である。 図2は、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。 図3は、同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図1の矢印B視側面図である。 図4は、リブ(補強部材)の拡大図である。 図5は、リブがフレームに溶接される様子を示す図3のC−C線に沿う部分的な矢視断面図である。 図6は、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図7の矢印D視側面図である。 図7は、同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図6の矢印E視側面図である。 図8は、カバー支持部材がフレームに溶接される様子を示す図7のF−F線に沿う部分的な矢視断面図である。 図9は、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態3を示す電線保持部材がフレームに溶接される様子を示す断面図である。
符号の説明
10 コイル組立体(コイル部)
11 側面カバー(カバー)
12 通しボルト(コイル部支持部材)
14 カバー支持部材
14a カバー支持部材本体
14b 脚部
15 リブ(補強部材)
15a リブ本体(補強部材本体)
15b 脚部
16 締着ボルト
18 電線保持部材
18a 電線保持部材本体
18b 脚部
20 フレーム
20a フレームの本体部
20b フレームの支持固定部
20c,20d,20e 貫通穴
41 車両架台
50,60 鉄道車両用リアクトル装置
100 鉄道車両
以下に、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置が鉄道車両に搭載されている様子を示す模式図である。鉄道車両用リアクトル装置50は、鉄道車両100の車体枠床下に装備される。鉄道車両用リアクトル装置50は、空芯リアクトルとして動作するコイル組立体(コイル組立体)10と、これを車両架台から支持する一対のフレーム20,20とを備えている。
図2は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。図3は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図1の矢印B視側面図である。図4はリブ(補強部材)の拡大図である。図5はリブがフレームに溶接される様子を示す図3のC−C線に沿う部分的な矢視断面図である。
図2において、リアクトルとして動作するコイル組立体10は、概略円筒状を成している。リアクトルとは、交流回路にリアクタンスを生じさせる装置である。このコイル組立体10には、円筒の軸線方向に延びる複数本の通しボルト(コイル部支持部材)12が貫通して設けられている。
一対のフレーム20,20が、車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置されている。一対のフレーム20,20は、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されて、平板状の本体部20aを車両架台41の下方に延ばしている。通しボルト12は、コイル組立体10を貫通して一対のフレーム20,20に架け渡されている。フレーム20,20は、通しボルト12を支持することにより、車両架台41からコイル組立体10を支持する。
鉄道車両用リアクトル装置50は、さらに、フレーム20の支持固定部20bと本体部20aとの内側の角部に設けられて、フレーム20の断面L字型部分を補強するリブ(補強部材)15を有している。リブ15は、フレーム20の第一面側(コイル組立体10の反対側)にて断面L字型部分に密着するリブ本体(補強部材本体)15aと、このリブ本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有している(図4)。そして、フレーム20の第一面と反対の第二面側(コイル組立体10側)の穴20c内にて、脚部15bはフレーム20に溶接されている(図5中溶接箇所W1)。この構成を実現するため、フレーム20には、リブ15の脚部15bを貫通させる貫通穴20cが形成されている。また、リブ15は、図5中溶接箇所W2にて示す支持固定部20bとの当接面においてもフレーム20と溶接されている。
なお、フレーム20は、所定の厚さの板材が断面L字型に折り曲げられて作製される。そのため、リブ15がフレーム20に当接する支持固定部20bと本体部20aとの間の角部は、図3では矩形に示しているが、実際には断面が所定の曲率を有する円弧状を成している。そのため、リブ15が支持固定部20bと本体部20aの両面に密着するように、リブ15の角部は、所定の形状に削られている。一方、フレーム20に形成され、脚部15bを貫通させる貫通穴20cは、脚部15bの外形形状より若干大きく形成され、内周面にて脚部15bを規制することにより、フレーム20の大面積面に平行な平面内で脚部15bを位置決めする大きさとされている。
具体的な寸法に関して説明する。フレーム20の厚さ(貫通穴20cの長さ)が12mmのとき、リブ15の脚部15bの長さを約10mm(貫通穴20cの長さの8割程度の長さ)とすると、溶接箇所W1が貫通穴20cの内部となり良好である。また、脚部15bの外径が9mmのときには、貫通穴20cの内径の大きさをこれより若干大きい9.4mm(約1.05倍)とすると、脚部15bが良好に位置決め固定される。なお、脚部15bの形状が矩形の場合は、貫通穴20cの開口の大きさを縦横ともに約1.05倍の大きさとなるように形成すると良好である。
以上のように、支持固定部20bと本体部20aとの間の角部にリブ15を固定する事により、フレーム20を倒すように作用する応力に対して、支持固定部20bの機械的強度を強めることができる。なお、リブ15の全てをフレーム20に差し込んで、フレーム0の第二面側にて溶接することも考えられるが、フレーム20の裏面にて溶接スパッタの付着が多くなることになり好ましくない。
なお、支持固定部20bの機械的強度をさらに強めたい場合は、上記のようにフレーム20の第二面側の溶接に加えて、第一面側にてリブ15を溶接しても良い。この際、溶接スパッタの付着を少なくするために、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法にて溶接を行うと良い。また、TIG溶接法に替えて、リブ15の側面をMAG(Metal Active Gas)溶接法にて溶接しても溶接スパッタを少なくすることができる。
以上のように、本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置50は、リアクトルとして動作するコイル組立体10と、コイル組立体10に挿入された通しボルト12と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置され、通しボルト12を支持する一対のフレーム20,20と、フレーム20の支持固定部20bに設けられ断面L字型部分を補強するリブ15とを備えている。そして、リブ15は、第一面側にて断面L字型部分に密着する補強部材本体15aと、この補強部材本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有し、この脚部15bを第一面と反対の第二面側にてフレーム20に溶接されている。
このように、リブ15は、脚部15bをフレーム20に貫通させて、この脚部15bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
実施の形態2.
図6は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図7の矢印D視側面図である。図7は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図6の矢印E視側面図である。図8はカバー支持部材がフレームに溶接される様子を示す図7のF−F線に沿う部分的な矢視断面図である。本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置60においては、コイル組立体10の側面を覆う側面カバー(カバー)11が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
側面カバー11は、板材が折り曲げられてなり、コイル組立体10の両側面及び下面を覆うように配置されている。側面カバー11は、カバー支持部材14を介して一対のフレーム20,20に支持されている。フレーム20,20は、側面カバー11に締着ボルト16により締着されたカバー支持部材14を支持することにより、側面カバー11を車両架台41から支持している。
フレーム20,20には、それぞれカバー支持部材14に対応した四隅に貫通穴20dが形成されている。カバー支持部材14は、この貫通穴20dに脚部14bを挿入してフレーム20に固定されている。カバー支持部材14は、第二面側(コイル組立体10側)にて、カバー11に締着されるカバー支持部材本体14aと、このカバー支持部材本体14aから延びフレーム20を貫通する脚部14bとを有している。
そして、カバー支持部材14は、フレーム20の第一面側の貫通穴20d内にて、脚部14bをフレーム20に上記TIG溶接法により溶接されている(図8中溶接箇所W3)。このTIG溶接法は、非消耗のタングステンを電極として用いた溶接法であり、溶接部をシールドガス(アルゴンやヘリウムなどの不活性ガス)で保護しながら溶接する。TIG溶接法は、一般的な溶接に比べてコスト高であるが、フレーム20の第一面側にて、スパッタの飛散及び付着を削減することができる。また、本実施の形態のように溶接箇所を脚部14bに絞ることにより、このコスト高を解消することができる。なお、カバー支持部材14は、さらに図8中溶接箇所W4にて示す本体部20aとの当接面において、一般的な溶接法にてフレーム20と溶接されてもよい。
カバー支持部材14の脚部14bを貫通させる貫通穴20dは、内周面にて脚部14bを規制することにより、フレーム20に平行な平面内で脚部14b(すなわち、カバー支持部材14)を位置決めする。
具体的な寸法に関して説明する。フレーム20の厚さ(貫通穴20cの長さ)が12mmのとき、カバー支持部材14の脚部14bの長さを約10mm(貫通穴20cの長さの8割程度の長さ)とすると、溶接箇所W3が貫通穴20cの内部となり良好である。また、脚部14bの幅(厚さ)が12mmのときには、貫通穴20cの大きさをこれより若干大きい12.6mm(約1.05倍)とすると、脚部14bが良好に位置決め固定される。なお、脚部15bの形状が矩形の場合は、貫通穴20cの開口の大きさを縦横ともに約1.05倍の大きさとなるように形成すると良好である。
以上のように、本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置60は、リアクトルとして動作するコイル組立体10と、コイル組立体10の周囲を覆う側面カバー11とを有している。さらにこれらの支持構造として、コイル組立体10に挿入された通しボルト12と、側面カバー11に取り付けられたカバー支持部材14と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置され、通しボルト12を支持するとともに、カバー支持部材14を支持する一対のフレーム20,20と、フレーム20の支持固定部20bに設けられ断面L字型部分を補強するリブ15とを有している。
そして、リブ15は、第一面側にて断面L字型部分に密着する補強部材本体15aと、この補強部材本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有し、この脚部15bを第一面と反対の第二面側にてフレーム20に溶接されており、カバー支持部材14は、第二面側にて側面カバー11に固定されるカバー支持部材本体14aと、このカバー支持部材本体14aから延びフレーム20を貫通する脚部14bとを有し、この脚部14bを第一面側にてフレーム20に溶接されている。
本実施の形態によれば、リブ15及びカバー支持部材14は、脚部15b及び脚部14bをフレーム20に貫通させて、この脚部15b及び脚部14bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12やカバー支持部材14の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
実施の形態3.
図9は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態3を示す電線保持部材がフレームに溶接される様子を示す断面図である。本実施の形態においては、実施の形態2の構成に加えて、電線保持部材18をさらに備えている。電線保持部材18は、フレーム20に取り付けられて、外部に延びる電線を保持する。この電線保持部材18は、例えば、棒状の材料をコ字形或いはU字形に折り曲げることにより作製される。そして、電線保持部材18は、第一面側にて電線を保持する電線保持部材本体18aと、この電線保持部材本体18aから延びフレーム20を貫通する脚部18bとを有し、この脚部18bを第二面側の貫通穴20e内にてフレーム20に溶接されている(図9中溶接箇所W5)。電線保持部材18の脚部18bを貫通させる貫通穴20eは、内周面にて脚部18bを規制することにより、フレーム20に平行な平面内で脚部18b(すなわち、電線保持部材18)を位置決めする。
本実施の形態においても、電線保持部材18は、脚部18bをフレーム20に貫通させて、この脚部18bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12やカバー支持部材14の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
なお、フレーム20に貫通させた脚部を挿入側と反対側にてフレーム20に溶接する方法は、上記リブ15、カバー支持部材14、及び電線保持部材18に限らず、フレーム20に取り付けられる部材であれば適用することができる。
以上のように、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置は、補強部材で補強されたフレームにてリアクトルを支持する構造のリアクトル装置に適用されて有用なものであり、特に鉄道車両に搭載される鉄道車両用リアクトル装置に適用されて好適なものである。
本発明は、車両電機品として鉄道車両床下に配置される直流空心リアクトルと、それを支持するフレーム構造とを備えた鉄道車両用リアクトル装置に関するものである。
従来のフレーム構造においては、面板部と、この面板部の左右縁端部及び中間部に面板部の上下方向に連続してそれぞれ形成された縁端縦補強リブ及び中間縦補強リブと、縁端縦補強リブと中間縦補強リブとの間に面板部の上下方向に所定間隔おきに形成された複数本の横補強リブとを備えたものがある。このようなフレーム構造においては、左右縁端縦補強リブは面板部の左右縁端部をL字状に折り曲げることにより形成され、中間縦補強リブ及び横補強リブは鋼板を所定のL字状に折り曲げ、かつ、面板部、縁端縦補強リブ及び中間縦補強リブに溶接して形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−279415号公報
しかしながら、上記のようなフレーム構造においては、特許文献1の図1に示される様に、中間縦補強リブや中間横補強リブを溶接にて固定する際に、発生した溶接スパッタがフレーム面や縁絶縦補強リブに付着することがあった。溶接スパッタが付着した場合には、溶接作業完了後にバフ研磨等により溶接スパッタを除去する作業が必要であり、これによって組立作業の時間が長くなるので課題とされていた。
また、特許文献1の図6に示される様に、隣接する鋼製壁型枠パネルを双方の縁絶縦補強リブに連結ボルトで止める構造のものにおいては、中間縦補強リブや中間横補強リブを溶接する際に発生した溶接スパッタが連結ボルトを差し込む穴に詰まることがあった。ボルト穴に溶接スパッタが詰まった場合、詰まった溶接スパッタを見つける作業や見つけた溶接スパッタを取り除く作業に多くの時間がかかるので改善が望まれていた。
一方、溶接をする部分、或いは溶接をしない部分を遮蔽物にて覆うことにより、溶接スパッタの付着を抑制することができる。しかしながら、溶接をする部分を遮蔽物にて覆う場合には、溶接作業の作業性が悪化するという問題があり、また、溶接をしない部分を遮蔽物にて覆う場合には、その部分の凹凸が複雑な場合に確実に覆うことが難しいという問題点があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、補強リブなどの溶接の取り付けにおいて、部材取り付け面への溶接スパッタの飛散及び付着を削減し、組立作業性の向上や装置外観の意匠向上を図ることのできる車両用直流空心リアクトルを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の鉄道車両用リアクトル装置は、リアクトルとして動作するコイル部と、コイル部の周囲を覆うカバーと、コイル部に挿入されたコイル部支持部材と、カバーに取り付けられたカバー支持部材と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部を車両架台の下面に固定されてコイル部の両端に配置され、コイル部支持部材を支持するとともに、カバー支持部材を支持する一対のフレームと、フレームの支持固定部に設けられ断面L字型部分を補強する補強部材とを備え、補強部材は、断面L字型部分に密着する補強部材本体と、この補強部材本体から延びフレームを貫通する脚部とを有し、この脚部を挿入と反対側にてフレームに溶接されており、カバー支持部材は、カバーに固定されるカバー支持部材本体と、このカバー支持部材本体から延びフレームを貫通する脚部とを有し、この脚部を挿入と反対側にてフレームに溶接されていることを特徴とする。
この発明によれば、補強部材及びカバー支持部材は、脚部をフレームに貫通させて、この脚部を挿入側と反対側にてフレームに溶接されている。そのため、フレームの表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレームのコイル支持部材やカバー支持部材の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
以下に、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置が鉄道車両に搭載されている様子を示す模式図である。鉄道車両用リアクトル装置50は、鉄道車両100の車体枠床下に装備される。鉄道車両用リアクトル装置50は、空芯リアクトルとして動作するコイル組立体(コイル)10と、これを車両架台から支持する一対のフレーム20,20とを備えている。
図2は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。図3は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図の矢印B視側面図である。図4はリブ(補強部材)の拡大図である。図5はリブがフレームに溶接される様子を示す図3のC−C線に沿う部分的な矢視断面図である。
図2において、リアクトルとして動作するコイル組立体10は、概略円筒状を成している。リアクトルとは、交流回路にリアクタンスを生じさせる装置である。このコイル組立体10には、円筒の軸線方向に延びる複数本の通しボルト(コイル部支持部材)12が貫通して設けられている。
一対のフレーム20,20が、車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置されている。一対のフレーム20,20は、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されて、平板状の本体部20aを車両架台41の下方に延ばしている。通しボルト12は、コイル組立体10を貫通して一対のフレーム20,20に架け渡されている。フレーム20,20は、通しボルト12を支持することにより、車両架台41からコイル組立体10を支持する。
鉄道車両用リアクトル装置50は、さらに、フレーム20の支持固定部20bと本体部20aとの内側の角部に設けられて、フレーム20の断面L字型部分を補強するリブ(補強部材)15を有している。リブ15は、フレーム20の第一面側(コイル組立体10の反対側)にて断面L字型部分に密着するリブ本体(補強部材本体)15aと、このリブ本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有している(図4)。そして、フレーム20の第一面と反対の第二面側(コイル組立体10側)の穴20c内にて、脚部15bはフレーム20に溶接されている(図5中溶接箇所W1)。この構成を実現するため、フレーム20には、リブ15の脚部15bを貫通させる貫通穴20cが形成されている。また、リブ15は、図5中溶接箇所W2にて示す支持固定部20bとの当接面においてもフレーム20と溶接されている。
なお、フレーム20は、所定の厚さの板材が断面L字型に折り曲げられて作製される。そのため、リブ15がフレーム20に当接する支持固定部20bと本体部20aとの間の角部は、図3では矩形に示しているが、実際には断面が所定の曲率を有する円弧状を成している。そのため、リブ15が支持固定部20bと本体部20aの両面に密着するように、リブ15の角部は、所定の形状に削られている。一方、フレーム20に形成され、脚部15bを貫通させる貫通穴20cは、脚部15bの外形形状より若干大きく形成され、内周面にて脚部15bを規制することにより、フレーム20の大面積面に平行な平面内で脚部15bを位置決めする大きさとされている。
具体的な寸法に関して説明する。フレーム20の厚さ(貫通穴20cの長さ)が12mmのとき、リブ15の脚部15bの長さを約10mm(貫通穴20cの長さの8割程度の長さ)とすると、溶接箇所W1が貫通穴20cの内部となり良好である。また、脚部15bの外径が9mmのときには、貫通穴20cの内径の大きさをこれより若干大きい9.4mm(約1.05倍)とすると、脚部15bが良好に位置決め固定される。なお、脚部15bの形状が矩形の場合は、貫通穴20cの開口の大きさを縦横ともに約1.05倍の大きさとなるように形成すると良好である。
以上のように、支持固定部20bと本体部20aとの間の角部にリブ15を固定する事により、フレーム20を倒すように作用する応力に対して、支持固定部20bの機械的強度を強めることができる。なお、リブ15の全てをフレーム20に差し込んで、フレーム20の第二面側にて溶接することも考えられるが、フレーム20の裏面にて溶接スパッタの付着が多くなることになり好ましくない。
なお、支持固定部20bの機械的強度をさらに強めたい場合は、上記のようにフレーム20の第二面側の溶接に加えて、第一面側にてリブ15を溶接しても良い。この際、溶接スパッタの付着を少なくするために、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法にて溶接を行うと良い。また、TIG溶接法に替えて、リブ15の側面をMAG(Metal Active Gas)溶接法にて溶接しても溶接スパッタを少なくすることができる。
以上のように、本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置50は、リアクトルとして動作するコイル組立体10と、コイル組立体10に挿入された通しボルト12と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置され、通しボルト12を支持する一対のフレーム20,20と、フレーム20の支持固定部20bに設けられ断面L字型部分を補強するリブ15とを備えている。そして、リブ15は、第一面側にて断面L字型部分に密着する補強部材本体15aと、この補強部材本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有し、この脚部15bを第一面と反対の第二面側にてフレーム20に溶接されている。
このように、リブ15は、脚部15bをフレーム20に貫通させて、この脚部15bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
実施の形態2.
図6は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図7の矢印D視側面図である。図7は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図6の矢印E視側面図である。図8はカバー支持部材がフレームに溶接される様子を示す図7のF−F線に沿う部分的な矢視断面図である。本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置60においては、コイル組立体10の側面を覆う側面カバー(カバー)11が設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
側面カバー11は、板材が折り曲げられてなり、コイル組立体10の両側面及び下面を覆うように配置されている。側面カバー11は、カバー支持部材14を介して一対のフレーム20,20に支持されている。フレーム20,20は、側面カバー11に締着ボルト16により締着されたカバー支持部材14を支持することにより、側面カバー11を車両架台41から支持している。
フレーム20,20には、それぞれカバー支持部材14に対応した四隅に貫通穴20dが形成されている。カバー支持部材14は、この貫通穴20dに脚部14bを挿入してフレーム20に固定されている。カバー支持部材14は、第二面側(コイル組立体10側)にて、カバー11に締着されるカバー支持部材本体14aと、このカバー支持部材本体14aから延びフレーム20を貫通する脚部14bとを有している。
そして、カバー支持部材14は、フレーム20の第一面側の貫通穴20d内にて、脚部14bをフレーム20に上記TIG溶接法により溶接されている(図8中溶接箇所W3)。このTIG溶接法は、非消耗のタングステンを電極として用いた溶接法であり、溶接部をシールドガス(アルゴンやヘリウムなどの不活性ガス)で保護しながら溶接する。TIG溶接法は、一般的な溶接に比べてコスト高であるが、フレーム20の第一面側にて、スパッタの飛散及び付着を削減することができる。また、本実施の形態のように溶接箇所を脚部14bに絞ることにより、このコスト高を解消することができる。なお、カバー支持部材14は、さらに図8中溶接箇所W4にて示す本体部20aとの当接面において、一般的な溶接法にてフレーム20と溶接されてもよい。
カバー支持部材14の脚部14bを貫通させる貫通穴20dは、内周面にて脚部14bを規制することにより、フレーム20に平行な平面内で脚部14b(すなわち、カバー支持部材14)を位置決めする。
具体的な寸法に関して説明する。フレーム20の厚さ(貫通穴20dの長さ)が12mmのとき、カバー支持部材14の脚部14bの長さを約10mm(貫通穴20dの長さの8割程度の長さ)とすると、溶接箇所W3が貫通穴20cの内部となり良好である。また、脚部14bの幅(厚さ)が12mmのときには、貫通穴20の大きさをこれより若干大きい12.6mm(約1.05倍)とすると、脚部14bが良好に位置決め固定される。なお、脚部15bの形状が矩形の場合は、貫通穴20dの開口の大きさを縦横ともに約1.05倍の大きさとなるように形成すると良好である。
以上のように、本実施の形態の鉄道車両用リアクトル装置60は、リアクトルとして動作するコイル組立体10と、コイル組立体10の周囲を覆う側面カバー11とを有している。さらにこれらの支持構造として、コイル組立体10に挿入された通しボルト12と、側面カバー11に取り付けられたカバー支持部材14と、断面L字型に折れ曲がる支持固定部20bを車両架台41の下面に固定されてコイル組立体10の両端に配置され、通しボルト12を支持するとともに、カバー支持部材14を支持する一対のフレーム20,20と、フレーム20の支持固定部20bに設けられ断面L字型部分を補強するリブ15とを有している。
そして、リブ15は、第一面側にて断面L字型部分に密着する補強部材本体15aと、この補強部材本体15aから延びフレーム20を貫通する脚部15bとを有し、この脚部15bを第一面と反対の第二面側にてフレーム20に溶接されており、カバー支持部材14は、第二面側にて側面カバー11に固定されるカバー支持部材本体14aと、このカバー支持部材本体14aから延びフレーム20を貫通する脚部14bとを有し、この脚部14bを第一面側にてフレーム20に溶接されている。
本実施の形態によれば、リブ15及びカバー支持部材14は、脚部15b及び脚部14bをフレーム20に貫通させて、この脚部15b及び脚部14bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12やカバー支持部材14の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
実施の形態3.
図9は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態3を示す電線保持部材がフレームに溶接される様子を示す断面図である。本実施の形態においては、実施の形態2の構成に加えて、電線保持部材18をさらに備えている。電線保持部材18は、フレーム20に取り付けられて、外部に延びる電線を保持する。この電線保持部材18は、例えば、棒状の材料をコ字形或いはU字形に折り曲げることにより作製される。そして、電線保持部材18は、第一面側にて電線を保持する電線保持部材本体18aと、この電線保持部材本体18aから延びフレーム20を貫通する脚部18bとを有し、この脚部18bを第二面側の貫通穴20e内にてフレーム20に溶接されている(図9中溶接箇所W5)。電線保持部材18の脚部18bを貫通させる貫通穴20eは、内周面にて脚部18bを規制することにより、フレーム20に平行な平面内で脚部18b(すなわち、電線保持部材18)を位置決めする。
本実施の形態においても、電線保持部材18は、脚部18bをフレーム20に貫通させて、この脚部18bを挿入側と反対側にてフレーム20に溶接されている。そのため、フレーム20の表面に飛散して付着するスパッタを削減することができるとともに、フレーム20の通しボルト12やカバー支持部材14の取り付け部へのスパッタが付着して取り付けがうまくできなくなることを防止する。これにより、意匠性を向上させるともに組立作業性を向上させることができる。
なお、フレーム20に貫通させた脚部を挿入側と反対側にてフレーム20に溶接する方法は、上記リブ15、カバー支持部材14、及び電線保持部材18に限らず、フレーム20に取り付けられる部材であれば適用することができる。
以上のように、本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置は、補強部材で補強されたフレームにてリアクトルを支持する構造のリアクトル装置に適用されて有用なものであり、特に鉄道車両に搭載される鉄道車両用リアクトル装置に適用されて好適なものである。
図1は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置が鉄道車両に搭載されている様子を示す模式図である。 図2は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図3のA−A線に沿う矢視断面図である。 図3は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態1を示す図2の矢印B視側面図である。 図4はリブ(補強部材)の拡大図である。 図5はリブがフレームに溶接される様子を示す図3のC−C線に沿う部分的な矢視断面図である。 図6は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図7の矢印D視側面図である。 図7は同じく鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態2を示す図6の矢印E視側面図である。 図8はカバー支持部材がフレームに溶接される様子を示す図7のF−F線に沿う部分的な矢視断面図である。 図9は本発明にかかる鉄道車両用リアクトル装置の実施の形態3を示す電線保持部材がフレームに溶接される様子を示す断面図である。
10 コイル組立体(コイル部)
11 側面カバー(カバー)
12 通しボルト(コイル部支持部材)
14 カバー支持部材
14a カバー支持部材本体
14b 脚部
15 リブ(補強部材)
15a リブ本体(補強部材本体)
15b 脚部
16 締着ボルト
18 電線保持部材
18a 電線保持部材本体
18b 脚部
20 フレーム
20a フレームの本体部
20b フレームの支持固定部
20c,20d,20e 貫通穴
41 車両架台
50,60 鉄道車両用リアクトル装置
100 鉄道車両

Claims (6)

  1. リアクトルとして動作するコイル部と、
    前記コイル部の周囲を覆うカバーと、
    前記コイル部に挿入されたコイル部支持部材と、
    前記カバーに取り付けられたカバー支持部材と、
    断面L字型に折れ曲がる支持固定部を車両架台の下面に固定されて前記コイル部の両端に配置され、前記コイル部支持部材を支持するとともに、前記カバー支持部材を支持する一対のフレームと、
    前記フレームの前記支持固定部に設けられ前記断面L字型部分を補強する補強部材とを備え、
    前記補強部材は、前記断面L字型部分に密着する補強部材本体と、当該補強部材本体から延び前記フレームを貫通する脚部とを有し、該脚部を挿入と反対の側にて前記フレームに溶接されており、
    前記カバー支持部材は、前記カバーに固定されるカバー支持部材本体と、当該カバー支持部材本体から延び前記フレームを貫通する脚部とを有し、該脚部を挿入と反対の側にて前記フレームに溶接されている
    ことを特徴とする鉄道車両用リアクトル装置。
  2. リアクトルとして動作するコイル部と、
    前記コイル部の周囲を覆うカバーと、
    前記コイル部に挿入されたコイル部支持部材と、
    前記カバーに取り付けられたカバー支持部材と、
    断面L字型に折れ曲がる支持固定部を車両架台の下面に固定されて前記コイル部の両端に配置され、前記コイル部支持部材を支持するとともに、前記カバー支持部材を支持する一対のフレームと、
    前記フレームの前記支持固定部に設けられ前記断面L字型部分を補強する補強部材とを備え、
    前記補強部材は、第一面側にて前記断面L字型部分に密着する補強部材本体と、当該補強部材本体から延び前記フレームを貫通する脚部とを有し、該脚部を前記第一面と反対の第二面側にて前記フレームに溶接されており、
    前記カバー支持部材は、前記第二面側にて前記カバーに固定されるカバー支持部材本体と、当該カバー支持部材本体から延び前記フレームを貫通する脚部とを有し、該脚部を前記第一面側にて前記フレームに溶接されている
    ことを特徴とする鉄道車両用リアクトル装置。
  3. 前記コイル部支持部材は、前記コイル部を貫通して前記一対のフレームに架け渡された通しボルトである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道車両用リアクトル装置。
  4. 前記フレームに設けられて外部に延びる電線を保持する電線保持部材をさらに備え、
    前記電線保持部材は、第一面側にて前記電線を保持する電線保持部材本体と、当該電線保持部材本体から延び前記フレームを貫通する脚部とを有し、該脚部を前記第一面と反対の第二面側にて前記フレームに溶接されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用リアクトル装置。
  5. 前記フレームに形成され、前記脚部を貫通させる貫通穴は、内周面にて前記脚部を規制することにより、前記フレームに平行な平面内で前記脚部を位置決めする大きさとされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道車両用リアクトル装置。
  6. 前記カバー支持部材の前記脚部がTIG溶接法により溶接されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用リアクトル装置。
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